ユニバーサルカラーキー
キー止めしたレシーバを有する分与器のハウジングの中に取り付ける容器と関連して用いられるユニバーサルカラーキーであって、前記容器上に支持されているカラーと、このカラーからそれぞれ半径方向外向きに延びている第1のフランジ及び第2のフランジとを包含し、これらの第1及び第2のフランジがそれらの間に前記レシーバを受け入れるクリアランスを画成するように互いに軸方向に間隔を置いている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、分与しようとする製品で充填されている容器が内部に収容されているハウジングを有する分与器に関する。詳細には、本発明は、容器を特有の分与器に組み合わせるキー止め装置を用いる分与器に関する。より詳細には、本発明は、任意のキー止め装置が多種の分与器のハウジングに関連するにもかかわらず、容器に取り付けることができて、容器をこれらのハウジングに挿入することを可能とするユニバーサルカラーキーに関する。
【背景技術】
【0002】
分与器は、とりわけ、ローション又は石けんのような流体及び粉末を分与するために一般に用いられている。説明を簡略にするために、すべての分与可能な製品は、本明細書では、総括して“石けん”と称することにする。これらの分与器は、一般には、分与しようとする石けんを収容する袋又はびんのような容器が内部に挿入されているハウジングを包含する。石けんを貯蔵する見地から、ハウジング内の容積の使用を最大にするために、容器はしばしば特有のハウジングと適合するような大きさ又は形状とされる。特有の容器が特有のハウジングと一緒に用いられることを保証するために、容器をそれらの特有のハウジングにキー止めする装置が開発されている。
【0003】
このようなキー止め装置のひとつの形は、容器に取り付けられるカラーキーを包含し、これらのカラーキーは容器をハウジング内に固定するようにハウジング内のレシーバと相互に作用する。容器をハウジングに組み合わせるために、カラーキーはその表面から外向きに延びている突出キーを有し、この突出キーはレシーバに形成した対応するキー溝と適合するように配設されている。例えば、容器は外向きに突出する垂直リブの形のキーを包含するカラーキーを有することができる。対応するハウジングは、この垂直リブを受け入れるような大きさとされた垂直方向スロットの形のキー溝を有する。キーの形状、大きさ又は位置を変更することにより、容器は特有のハウジングにのみ適合するように作られている。製作の見地から、これはひとつの特有の容器がひとつの特有のハウジングと一緒に用いられることを保証する。使用者の見地から、これは使用者が適正な交換容器を注文することを可能とし、またその保守スタッフが特有の容器を特有のハウジング内に挿入することを保証する。
【0004】
これらの利点にもかかわらず、分与器の急増は消費者が幾つかの異なる分与器を所有することを生じせしめており、これらの異なる分与器の各々は特有のキーを備える異なる容器を必要とするものである。その結果として、これらの消費者は幾つかの異なるキーを備えている容器を買ってしまう事態に直面してしまう。これらの分与器のハウジングのすべてに適合するような単一の容器を買うことは分与器の多少の容積の損失を生じせしめるけれども、消費者にとっては、ユニバーサル容器を備えることにより容器の蓄え及び交換を簡単にできることは望まれるものであると思われる。これらの分与器のすべてに収容することができる特有の大きさの容器を買うことはさておき、分与器内への容器の適当な挿入及び固定を提供するためには、単一の容器を多種の分与器のハウジングに用いることを可能とするカラーキーが必要とされる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したことに鑑み、本発明の目的は、単一の容器を多種の分与器のハウジングに取り付けて用いることができるユニバーサルカラーを提供することにある。
【0006】
この目的に照らして、本発明は、カラーを包含し、このカラーが、底部縁と、前記カラーの少なくとも前部分で前記底部縁から半径方向外向きに延びている第1のフランジと、前記カラーから半径方向外向きに延びていると共に、前記第1のフランジとの間に前記分与器内のキー板を受け入れるクリアランスを画成するように前記第1のフランジとは軸方向に間隔を置いている第2のフランジとを有しているユニバーサルカラーキー、を提供する。
【0007】
本発明は、また、容器用くぼみを画成すると共に、キー板を包含するレシーバを有するハウジングを有している石けん分与器の中に、頸部分を有する中空の本体と前記頸部分から後方に延びている位置決め突出部とを有する容器を固定するように前記容器と関連して用いられるユニバーサルカラーキーにおいて、
内部に前記容器の前記頸部分を受け入れ可能な穴を画成するカラーと、このカラーからそれぞれ後方に延びている一対のフランジであって、それらの間に前記キー板を受け入れるように互いに軸方向に間隔を置いている一対のフランジと、前記カラーに形成されて、前記容器の前記位置決め突出部を受け入れるノッチとを包含し、前記ノッチ内への前記位置決め突出部の挿入が前記容器をユニバーサルカラーキーに関して整列せしめているユニバーサルカラーキー、を提供する。
【0008】
本発明は、更に、取り外し可能な容器と、この容器と流体連通しているポンプと、前記容器を受け入れるくぼみとキー板を有するレシーバとを画成するハウジングと、前記容器に取り付けたユニバーサルカラーキーとを包含し、前記ユニバーサルカラーキーが前記ハウジングに関してそれぞれ後方に延びている第1のフランジと第2のフランジとを有し、これらの第1及び第2のフランジがそれらの間に前記キー板を受け入れるクリアランスを画成するように互いに軸方向に間隔を置いており、前記ハウジング内への前記容器の挿入により、前記第1及び第2のフランジが前記キー板の両端で前記レシーバと軸方向に係合して、前記容器を前記ハウジング内に軸方向に固定している分与器、を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
符号10により総括的に示されている分与器が、図面の図1に示されている。種々の分与器が当業界において広く利用できるものであり、図1に示されている分与器10は一例にすぎない。分与器10は、一般に、石けんを保持する袋又はびんのような容器20(図2)を収容するハウジング11を包含する。ハウジング11は、空となった容器20の交換を容易にするためにクラムシェルのような手段で互いに解放可能に取り付けることができるベース11aとカバー11bとを包含することができる。
【0010】
図2に示されるように、ベース11aはくぼみ15を画成することができ、このくぼみ内には容器20の少なくとも一部分が受け入れる。ベース11aは、更に、シェルフ17を包含することができ、このシェルフは容器20の頸部21の両側で容器20の下に延びている一対の肩部の形とすることができる。
【0011】
符号25により総括的に示されているポンプは、典型的には、容器20から石けんを分与するために、容器20に取り付けられているか又は容器20と一体に形成されている。図示されるように、ポンプ25は一対の肩部17間で容器20から下向きに延びることができる。図3及び図4を参照するに、ポンプ25は、例えば、ねじ切り付きキャップ22により、容器20から下向きに延びている頸部21で容器20に取り付けることができ、キャップ22はポンプ25に嵌合して頸部21に螺合する。図示されるように、ポンプ25は、キャップ22から半径方向内向きに延びている肩部23に載っている環状リブ26を包含することができる。ポンプ25のノズル27は、キャップ22から軸方向外向きに突出し、図示の例においては、上向きに動かされて、石けんを容器20から分与せしめる。
【0012】
再び図2を参照するに、ノズル位置決めバー28がこのバーに形成したくぼみ29内にノズル27を受け入れるためにベース11aの底部末端に用いられていることを見ることができる。ポンプ25のノズル27を軸方向内向きに駆動せしめて、石けんを容器から吐出せしめることを可能とするために、位置決めバー28は、ノズル27と一緒に移動可能であって、軸方向に滑動可能に作ることができ、及び/又は、図示されるように、ばねに取り付けることができる。この方法において、位置決めバー28と相互作用するハンドル12(図1)は、ノズル27を動かして石けんを容器20から分与せしめるために用いることができる。図示の例において、ハンドル12はカバー11bに枢動可能に取り付けられ、またハンドル12は後方に延びているアーム(図示せず)を包含し、このアームが位置決めバー28に係合してノズル27を垂直方向に動かし、ポンプ25を駆動せしめる。
【0013】
レシーバ30は、位置決めバー28の上方に設けられて、一般に、カラーキーを受け入れるように工夫されている。上述したように、既存の分与器は所定の容器20とハウジング11との間の独特の取り付けを保証するためにカラーキーを用いている。典型的には、カラーは突出キーを担持し、レシーバ30は所定のカラーキーに対して特別のキー溝を画成する。例えば、図2に示されるレシーバ30は、一例として垂直スロットの形のキー溝Kを備えて示されている。組み合うカラーキーは、このカラーキーから突出する垂直キーを有するように作られ、このキーはレシーバ30のキー溝Kと適合する。理解されるように、多種の容器20及びハウジング11をキー止めするためには、多種のキー溝構成が個々のレシーバ30のために定められる。
【0014】
以上のことを考慮に入れて、本発明の概念によりユニバーサルカラーキーは、図面に符号40により総括的に示されている。ユニバーサルカラーキー40を詳細に説明する前に、ここにおいて用いる用語“ユニバーサル”とは、ひとつ以上のレシーバ30と一緒に使用することができるカラーキーの機能を意味することを理解すべきである。
【0015】
再びレシーバ30に戻るに、レシーバ30は、カラーキー40を受け入れるような形状とされているキー板31を包含することができ、例えば図2に示されているように、半円形の開口を画成するC形のキー板31を有することができ、この半円形の開口の中にカラーキー40を受け入れることができる。キー板31は、カラーキーの高さにほぼ相当する高さを有する。シェルフ32をレシーバ30に形成することができ、このシェルフはキー板31の上で後方に延びている。キー板31のように、シェルフ32も半円形とすることができる。図示の例において、シェルフ32は、半円形のくぼみ区域をだいたい形成するようにレシーバ30の頂部面33からくぼまされ、シェルフ32はキー板31の半径方向外向きに延びている。位置決めタブ35は、シェルフ32の中央部分から上向きに延びることができる。一般に、位置決めタブ35は、容器20に形成した突出部34と相互作用することにより、使用者が容器20をくぼみ15内に位置決めすることを助けるために用いることができる。図示の例において、突出部34は、容器20から後方に延びていると共に容器20の横方向においてカラーキー40に隣接して中央に設けられている。容器20をくぼみ15内に中心決めするために、使用者は突出部34をタブ35間に整列せしめ、それから、突出部34をシェルフ32に沿って後方に滑動可能に挿入せしめる。この方法において、シェルフ32は、また、容器20のための垂直支持体を提供する。
【0016】
キーを用いることなしに、容器20をレシーバ30に関して位置決めして固定するために、ユニバーサルカラーキー40は円筒形のカラー43からそれぞれ延びている第1のフランジ41と第2のフランジ42とを包含する。これらのフランジ41及び42は、カラー43から半径方向外向きに延び、突出部34と同様に、容器20をくぼみ15内に位置決めする働きをする。第1のフランジ41は、カラー43の底部縁44で又はこの底部縁の近くでカラー43から半径方向外向きに延びている。第2のフランジ42は、レシーバクリアランスC(図4)を画成するように第1のフランジ41から軸方向に間隔を置いている。レシーバクリアランスCは、レシーバ30の高さ、又は、図示の例において示されているように、キー板31の高さに相当する。この方法において、カラーキー41が挿入されると、第2のフランジ42はキー板31の上を滑動し、これに対して第1のフランジ41はキー板31の下を滑動する。カラー43の表面上には突出キーがないので、カラーキー40は、レシーバ30に用いられているいかなるキー溝Kにもかかわらず、キー板31に対して完全に挿入することができる。第1及び第2のフランジ41,42は、容器20のための支持体を提供し、また更に、容器20の軸方向移動を制限して、くぼみ15内への容器20の適正な取り付けを保証する。
【0017】
シェルフ32から上向きに延びている位置決めタブ35のためのクリアランスを提供するために、ノッチ45をカラー43の前面46のほぼ中央部で第1のフランジ41に形成することができる。また、レシーバ30の下向きに延びている構体との接触を回避するために、同様なノッチ47を第2のフランジ42に設けることができる。ノッチ45,47の両側におけるフランジ41,42の表面は、レシーバ30の突出部と相互作用することができ、これにより、カラーキー40の回転を防止して、容器20を更に固定することができる。
【0018】
図5を参照するに、第1のフランジ41がノッチ45により2つのセグメント41a,41bに分割されていることを見ることができる。更に、第1のフランジ41は必ずしもカラー43の全周に延びていない。図5に示されるように、第1のフランジ41は、ノッチ45により中断されている180°の弧にわたって延びているカラー43の前半分の範囲内に大体制限することができる。理解されるように、しかしながら、両フランジ41,42は、一般に、カラーキー40の挿入によりレシーバ30がこれらのフランジ41,42間に軸方向に置かれるようにするために、カラー43から半径方向外向きに突出する任意の形状を有することができる。
【0019】
上述したように、既存するレシーバ30に対してカラーキー40の挿入を容易にするために、フランジ41,42は所定のレシーバ構体30と適合するような形状とすることができる。例えば、第2のフランジ42は、半円形のシェルフくぼみ32内に適合するようにその前縁でわん曲することができる。第1のフランジ41の縁48も、同様にわん曲することができ、これにより、両フランジ41,42は半円形の前縁を有する。
【0020】
カラーキー40の取り扱いを容易にするために、図6に最も良く示されているように、ひとつ又はそれ以上のホルダ49をカラー43に形成することができる。これらのホルダ49は、くぼみ、へこみ又は開口、又は正の突出表面、例えば図示されるように、垂直に延びているタブとすることができる。図示の例において、ホルダ49はカラー43から後方に延びていると共に第2のフランジ42から下向きに延びている。理解されるように、ホルダ49は、強度を加え、また、カラー43を把持するための便利な表面を提供してレシーバ30へのカラーキー40の取り付けを容易にする。その上、ホルダ49は、所定の例において、カバー11b内の表面と相互作用することにより、カラーキー40を固定するのを助ける。特に、ホルダ49の垂直表面はカラーキー40、及びそれ故ポンプ25の回転を防止するストッパとして働く。同様な方法で、第2のフランジ42は、縁42bを形成するように横方向及び半径方向外向きに延びている後部分42aを有することができ、縁42bはカバー11bと直角に接触してカラーキー40が回転に抵抗するのを助ける。このような後部分42aは任意であることを理解されよう。例えば、フランジ42は、図7−図12に示されている他の例のカラーキー140において述べるように簡単に円形とすることができる。この他の例のカラーキー140については、後で十分に説明する。
【0021】
特に、押出し容器20がしばしば当業界において用いられており、流体が容器20から取り出されるときに、容器20内の吸引が容器20の壁を内向きに引っ張り、容器20を変形せしめる。これが起こったときに、容器が固定されていない場合には、容器の変形がポンプ25を容器20に関して回転又はよじらせしめる力を生じせしめる。この容器変形又はポンプのよじれ作用は、更に、ポンプ25をレシーバ30に関して軸方向又は横方向に動かすことを生じせしめる。上述した説明からわかることができるように、フランジ41,42及びホルダ49はすべての方向においてカラーキー40を拘束する働きをなし、その結果、ポンプ25又は容器20を追い出す又は動かす上述した力は阻止され、独特なキー及びキー止め装置を必要とすることなしに、容器20を固定する。
【0022】
カラーキー40は、当分野において知られている種々の方法により容器20に取り付けることができ、この公知の方法にはカラー43を容器20の頸部21に螺合、接着又は溶接により取り付けることが含まれる。図示の例においては、カラーキー40はポンプ25の頸部にスナップ係合する。この目的のために、カラー43はポンプ25及びキャップ22を受け入れるような大きさとされた穴50を画成する。それから、キャップ22の半径方向に突出するそで部分22aがカラーキー40のスナップ係合の取り付けのために都合よく用いられる。このようなそで22aに代えて、容器20の突出する表面を用いることができることを理解されよう。したがって、この特徴の目的のために、そで22aは容器20の一部分と見ることができる。この目的のために、カラーキー40はそで22aと係合する取り付け部材51を包含することができる。図示の例においては、一対の取り付け部材51a,51bがカラー43の頂部縁53から上向きに突出している。これらの部材51(51a,51b)は半径方向内向きに延びている表面54(図3)を包含し、これらの表面54は、カラーキー40が容器20の頸部21に対して上向きに付勢された後に、キャップ22の上に掛止する。この方法により、カラー43はキャップ22に掛止する。この方法において、カラー43の取り付けを容易にするために、軸方向下向きに延びるにつれて半径方向内向きに傾斜する内面56を、半径方向内向きに突出している表面54と頂部縁55との間に設けることができる。この傾斜面56は、キャップ22上のカラー43の滑動を容易にするために、取り付け部材51及びキャップ22のいずれか一方のたわみを生じせしめることができる。傾斜面56がキャップ22を通り過ぎると、キャップ22又は取り付け部材51はそれらの元の形状に戻ることができ、これにより、聞き取れる“クリック”又は“スナップ”音を生じせしめる。
【0023】
カラーキー40を容器20に更に固定するために、第2の半径方向内向きに延びている突出面57を、カラー43の内面に形成した、垂直に延びているリブ58に設けることができる。図3に最も良く示されているように、取り付け部材51の半径方向内向きに突出している表面54がキャップ22の頂部面22aの上に位置すると、キャップ22の下方面22bがこの第2の半径方向内向きに突出している表面57と当接し、その結果、キャップ22は表面54と表面57との間に捕らえられる。この位置において、リブ58はキャップ22及びそれ故容器20の外周部と接触し、カラーキー40を容器20に関して固定する。
【0024】
上述したように、容器20はくぼみ15内への容器の位置決めを容易にする突出部34を有することができる。これらの突出部34は、また、容器20をカラーキー40に関して適正に方位を合わせるために用いることができる。この正しい方位を提供するために、図5及び図6に最も良く示されているように、一対の取り付け部材51a,51bは突出部34と対応するくぼみ59を包含することができる。同様に、これらの取り付け部材51a,51bは互いに間隔を置いてそれらの間にノッチ61を画成する。くぼみ59及びノッチ61の効果は、カラー43の頂部面53から軸方向外向きに延びている穴50の周囲に歯状の環状フランジを形成することにある。上述したように、突出部34はタブ35間に受け入れられるためにベース11aに向かって後方に延びることができ、したがって、くぼみ59はカラー43の前端46の中央部に設けることができる。容器20はしばしば対称に形成されているので、同様なくぼみ59を前縁46のくぼみ59と直径方向に対向して形成することができる。図3に最も良く示されているように、突出部34はくぼみ59内に着座する。容器20へのカラーキー40の適正な取り付けを容易にするために、ノッチ61及びくぼみ59は、図6に示されているように、大きさ又は深さを互いに異なるようにすることができる。この方法により、カラーキー40は、突出部34を適正な大きさとしたくぼみ59内の嵌め込むことにより、迅速に方向決めすることができる。
【0025】
使用において、カラーキー40は、上述したように、容器20に取り付けられるか又は容器20と一体の形成されている。カラーキー40を備えている容器20は、分与器10のハウジング11内に配置することができる。容器20は、種々のハウジング11のために適当な大きさとされている。同様に、ユニバーサルカラーキー40は、カラーの特殊のキーと受け入れるように普通に用いられているキー溝Kを画成するキー板31の上下に差し込むのに十分な間隔を互いに置いているフランジ41,42でもって、種々のハウジング11に用いられているキー止め装置を迂回する。キー板31の平面を越えているフランジ41,42の半径方向延長部は、容器20の好ましくない軸方向移動に対しての確実なストッパを提供し、容器20を軸方向において適正に配置する働きをする。したがって、使用者は、それから、レシーバ30に形成されている特殊のキー溝Kにかまわずに、ユニバーサルカラーキー40を備えている容器20をハウジング11内に挿入することができる。
【0026】
本発明の他の実施例が、図7−図12に示されている。この他の実施例は図1−図6に示した実施例に示されている部品と同じ部品を有しているので、同じ符号が同じ部品を示すために用いられている。この他の例の分与器は、符号110により総括的に示されている。分与器110はベース111aを包含し、このベースの中にはポンプ装置125が受け入れられる。図7及び図8に示されているように、ポンプ125には、分与器10のレシーバ130のいかなるキー止め機構にかかわりなく容器を固定するために、符号140により総括的に示されている他の例のカラーキーを設けることができる。上述した実施例と同じように、カラーキー140は第1のフランジ141と第2のフランジ142とを有し、これらのフランジは、レシーバ30の高さに相当する距離、互いに間隔を置いている。これにより、これらのフランジ141,142は、容器を軸方向に固定するために、それらの間にレシーバ30を捕らえることができる。第1のフランジ141には、例えばベース111aのガセットGのような突出構体と適合するように、その前縁146の中央部に設けたギャップ145を設けることができる。第1のフランジ141は、カラーキー140の回転がガセットG間の接触を生じさせてカラーキー140を適正な位置に保持するのに十分な範囲まで前方に延びていることができる。回転を更に防止するために、例えば図示されている垂直リブのようなホルダ149が分与器のカバーの構体と係合することができる。
【0027】
上述した実施例と違って、第2のフランジ142の後縁142bは、分与器110のカバーの空間制限部と接触するように円形又は他の形状を有することができる。
【0028】
図8−図12を参照するに、カラーキー140はポンプ125(図8)に取り付けられるようにされている。この目的のために、カラーキー140は穴150を画成することができ、この穴はその中にポンプ125を受け入れることができる。第2のフランジ142から上向きに延びている取り付け部材151は内向きに突出しているリブ158と関連して用いられるときに、スナップ係合を提供することができる。図11及び図12を参照するに、これらのリブ158は、取り付け部材151の半径方向内向きに突出している表面154から軸方向に間隔を置いて、穴150の下部分に設けられ、これにより、ポンプ125の一部分が表面154とリブ158との間に捕らえられていることを、見ることができよう。ポンプ125に取り付けられているカラーキー140は、上述した実施例において詳細に述べたように、ポンプ125及びそれ故容器の移動を制止する。
【0029】
本発明の十分及び完全な説明が特許法の規定にしたがって詳述されたけれども、本発明の精神又は特許請求の範囲から逸脱することなしに、種々の変形を行うことができることを理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の概念による分与器の斜視図である。
【図2】図1に示される分与器の一部分の分解斜視図であって、その詳細を示すためにカバーを取り外していると共に石けん容器を分与器ベースから外向きに90度回転させている。
【図3】容器及び本発明の概念によるユニバーサルカラーキーの一部分の断面図であって、図2の線3−3に沿う断面図である。
【図4】図3と同様な一部断面図であるが、図2の線4−4に沿う断面図である。
【図5】本発明の概念によるユニバーサルカラーキーを前方から見た斜視図である。
【図6】本発明の概念によるユニバーサルカラーキーを後方から見た斜視図である。
【図7】本発明の概念による他の例の分与器の一部分の斜視図であって、本発明の概念による他の例のカラーキーの詳細を示すためにカバーを取り外している。
【図8】図7に示されている上記他の例のカラーキーがポンプに取り付けられていることを示す斜視図である。
【図9】上記他の例のカラーキーの平面図である。
【図10】上記他の例のカラーキーの底面図である。
【図11】図9の線11−11に沿う断面図であって、上記他の例のカラーキーの詳細を示す。
【図12】図9の線12−12に沿う断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、分与しようとする製品で充填されている容器が内部に収容されているハウジングを有する分与器に関する。詳細には、本発明は、容器を特有の分与器に組み合わせるキー止め装置を用いる分与器に関する。より詳細には、本発明は、任意のキー止め装置が多種の分与器のハウジングに関連するにもかかわらず、容器に取り付けることができて、容器をこれらのハウジングに挿入することを可能とするユニバーサルカラーキーに関する。
【背景技術】
【0002】
分与器は、とりわけ、ローション又は石けんのような流体及び粉末を分与するために一般に用いられている。説明を簡略にするために、すべての分与可能な製品は、本明細書では、総括して“石けん”と称することにする。これらの分与器は、一般には、分与しようとする石けんを収容する袋又はびんのような容器が内部に挿入されているハウジングを包含する。石けんを貯蔵する見地から、ハウジング内の容積の使用を最大にするために、容器はしばしば特有のハウジングと適合するような大きさ又は形状とされる。特有の容器が特有のハウジングと一緒に用いられることを保証するために、容器をそれらの特有のハウジングにキー止めする装置が開発されている。
【0003】
このようなキー止め装置のひとつの形は、容器に取り付けられるカラーキーを包含し、これらのカラーキーは容器をハウジング内に固定するようにハウジング内のレシーバと相互に作用する。容器をハウジングに組み合わせるために、カラーキーはその表面から外向きに延びている突出キーを有し、この突出キーはレシーバに形成した対応するキー溝と適合するように配設されている。例えば、容器は外向きに突出する垂直リブの形のキーを包含するカラーキーを有することができる。対応するハウジングは、この垂直リブを受け入れるような大きさとされた垂直方向スロットの形のキー溝を有する。キーの形状、大きさ又は位置を変更することにより、容器は特有のハウジングにのみ適合するように作られている。製作の見地から、これはひとつの特有の容器がひとつの特有のハウジングと一緒に用いられることを保証する。使用者の見地から、これは使用者が適正な交換容器を注文することを可能とし、またその保守スタッフが特有の容器を特有のハウジング内に挿入することを保証する。
【0004】
これらの利点にもかかわらず、分与器の急増は消費者が幾つかの異なる分与器を所有することを生じせしめており、これらの異なる分与器の各々は特有のキーを備える異なる容器を必要とするものである。その結果として、これらの消費者は幾つかの異なるキーを備えている容器を買ってしまう事態に直面してしまう。これらの分与器のハウジングのすべてに適合するような単一の容器を買うことは分与器の多少の容積の損失を生じせしめるけれども、消費者にとっては、ユニバーサル容器を備えることにより容器の蓄え及び交換を簡単にできることは望まれるものであると思われる。これらの分与器のすべてに収容することができる特有の大きさの容器を買うことはさておき、分与器内への容器の適当な挿入及び固定を提供するためには、単一の容器を多種の分与器のハウジングに用いることを可能とするカラーキーが必要とされる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したことに鑑み、本発明の目的は、単一の容器を多種の分与器のハウジングに取り付けて用いることができるユニバーサルカラーを提供することにある。
【0006】
この目的に照らして、本発明は、カラーを包含し、このカラーが、底部縁と、前記カラーの少なくとも前部分で前記底部縁から半径方向外向きに延びている第1のフランジと、前記カラーから半径方向外向きに延びていると共に、前記第1のフランジとの間に前記分与器内のキー板を受け入れるクリアランスを画成するように前記第1のフランジとは軸方向に間隔を置いている第2のフランジとを有しているユニバーサルカラーキー、を提供する。
【0007】
本発明は、また、容器用くぼみを画成すると共に、キー板を包含するレシーバを有するハウジングを有している石けん分与器の中に、頸部分を有する中空の本体と前記頸部分から後方に延びている位置決め突出部とを有する容器を固定するように前記容器と関連して用いられるユニバーサルカラーキーにおいて、
内部に前記容器の前記頸部分を受け入れ可能な穴を画成するカラーと、このカラーからそれぞれ後方に延びている一対のフランジであって、それらの間に前記キー板を受け入れるように互いに軸方向に間隔を置いている一対のフランジと、前記カラーに形成されて、前記容器の前記位置決め突出部を受け入れるノッチとを包含し、前記ノッチ内への前記位置決め突出部の挿入が前記容器をユニバーサルカラーキーに関して整列せしめているユニバーサルカラーキー、を提供する。
【0008】
本発明は、更に、取り外し可能な容器と、この容器と流体連通しているポンプと、前記容器を受け入れるくぼみとキー板を有するレシーバとを画成するハウジングと、前記容器に取り付けたユニバーサルカラーキーとを包含し、前記ユニバーサルカラーキーが前記ハウジングに関してそれぞれ後方に延びている第1のフランジと第2のフランジとを有し、これらの第1及び第2のフランジがそれらの間に前記キー板を受け入れるクリアランスを画成するように互いに軸方向に間隔を置いており、前記ハウジング内への前記容器の挿入により、前記第1及び第2のフランジが前記キー板の両端で前記レシーバと軸方向に係合して、前記容器を前記ハウジング内に軸方向に固定している分与器、を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
符号10により総括的に示されている分与器が、図面の図1に示されている。種々の分与器が当業界において広く利用できるものであり、図1に示されている分与器10は一例にすぎない。分与器10は、一般に、石けんを保持する袋又はびんのような容器20(図2)を収容するハウジング11を包含する。ハウジング11は、空となった容器20の交換を容易にするためにクラムシェルのような手段で互いに解放可能に取り付けることができるベース11aとカバー11bとを包含することができる。
【0010】
図2に示されるように、ベース11aはくぼみ15を画成することができ、このくぼみ内には容器20の少なくとも一部分が受け入れる。ベース11aは、更に、シェルフ17を包含することができ、このシェルフは容器20の頸部21の両側で容器20の下に延びている一対の肩部の形とすることができる。
【0011】
符号25により総括的に示されているポンプは、典型的には、容器20から石けんを分与するために、容器20に取り付けられているか又は容器20と一体に形成されている。図示されるように、ポンプ25は一対の肩部17間で容器20から下向きに延びることができる。図3及び図4を参照するに、ポンプ25は、例えば、ねじ切り付きキャップ22により、容器20から下向きに延びている頸部21で容器20に取り付けることができ、キャップ22はポンプ25に嵌合して頸部21に螺合する。図示されるように、ポンプ25は、キャップ22から半径方向内向きに延びている肩部23に載っている環状リブ26を包含することができる。ポンプ25のノズル27は、キャップ22から軸方向外向きに突出し、図示の例においては、上向きに動かされて、石けんを容器20から分与せしめる。
【0012】
再び図2を参照するに、ノズル位置決めバー28がこのバーに形成したくぼみ29内にノズル27を受け入れるためにベース11aの底部末端に用いられていることを見ることができる。ポンプ25のノズル27を軸方向内向きに駆動せしめて、石けんを容器から吐出せしめることを可能とするために、位置決めバー28は、ノズル27と一緒に移動可能であって、軸方向に滑動可能に作ることができ、及び/又は、図示されるように、ばねに取り付けることができる。この方法において、位置決めバー28と相互作用するハンドル12(図1)は、ノズル27を動かして石けんを容器20から分与せしめるために用いることができる。図示の例において、ハンドル12はカバー11bに枢動可能に取り付けられ、またハンドル12は後方に延びているアーム(図示せず)を包含し、このアームが位置決めバー28に係合してノズル27を垂直方向に動かし、ポンプ25を駆動せしめる。
【0013】
レシーバ30は、位置決めバー28の上方に設けられて、一般に、カラーキーを受け入れるように工夫されている。上述したように、既存の分与器は所定の容器20とハウジング11との間の独特の取り付けを保証するためにカラーキーを用いている。典型的には、カラーは突出キーを担持し、レシーバ30は所定のカラーキーに対して特別のキー溝を画成する。例えば、図2に示されるレシーバ30は、一例として垂直スロットの形のキー溝Kを備えて示されている。組み合うカラーキーは、このカラーキーから突出する垂直キーを有するように作られ、このキーはレシーバ30のキー溝Kと適合する。理解されるように、多種の容器20及びハウジング11をキー止めするためには、多種のキー溝構成が個々のレシーバ30のために定められる。
【0014】
以上のことを考慮に入れて、本発明の概念によりユニバーサルカラーキーは、図面に符号40により総括的に示されている。ユニバーサルカラーキー40を詳細に説明する前に、ここにおいて用いる用語“ユニバーサル”とは、ひとつ以上のレシーバ30と一緒に使用することができるカラーキーの機能を意味することを理解すべきである。
【0015】
再びレシーバ30に戻るに、レシーバ30は、カラーキー40を受け入れるような形状とされているキー板31を包含することができ、例えば図2に示されているように、半円形の開口を画成するC形のキー板31を有することができ、この半円形の開口の中にカラーキー40を受け入れることができる。キー板31は、カラーキーの高さにほぼ相当する高さを有する。シェルフ32をレシーバ30に形成することができ、このシェルフはキー板31の上で後方に延びている。キー板31のように、シェルフ32も半円形とすることができる。図示の例において、シェルフ32は、半円形のくぼみ区域をだいたい形成するようにレシーバ30の頂部面33からくぼまされ、シェルフ32はキー板31の半径方向外向きに延びている。位置決めタブ35は、シェルフ32の中央部分から上向きに延びることができる。一般に、位置決めタブ35は、容器20に形成した突出部34と相互作用することにより、使用者が容器20をくぼみ15内に位置決めすることを助けるために用いることができる。図示の例において、突出部34は、容器20から後方に延びていると共に容器20の横方向においてカラーキー40に隣接して中央に設けられている。容器20をくぼみ15内に中心決めするために、使用者は突出部34をタブ35間に整列せしめ、それから、突出部34をシェルフ32に沿って後方に滑動可能に挿入せしめる。この方法において、シェルフ32は、また、容器20のための垂直支持体を提供する。
【0016】
キーを用いることなしに、容器20をレシーバ30に関して位置決めして固定するために、ユニバーサルカラーキー40は円筒形のカラー43からそれぞれ延びている第1のフランジ41と第2のフランジ42とを包含する。これらのフランジ41及び42は、カラー43から半径方向外向きに延び、突出部34と同様に、容器20をくぼみ15内に位置決めする働きをする。第1のフランジ41は、カラー43の底部縁44で又はこの底部縁の近くでカラー43から半径方向外向きに延びている。第2のフランジ42は、レシーバクリアランスC(図4)を画成するように第1のフランジ41から軸方向に間隔を置いている。レシーバクリアランスCは、レシーバ30の高さ、又は、図示の例において示されているように、キー板31の高さに相当する。この方法において、カラーキー41が挿入されると、第2のフランジ42はキー板31の上を滑動し、これに対して第1のフランジ41はキー板31の下を滑動する。カラー43の表面上には突出キーがないので、カラーキー40は、レシーバ30に用いられているいかなるキー溝Kにもかかわらず、キー板31に対して完全に挿入することができる。第1及び第2のフランジ41,42は、容器20のための支持体を提供し、また更に、容器20の軸方向移動を制限して、くぼみ15内への容器20の適正な取り付けを保証する。
【0017】
シェルフ32から上向きに延びている位置決めタブ35のためのクリアランスを提供するために、ノッチ45をカラー43の前面46のほぼ中央部で第1のフランジ41に形成することができる。また、レシーバ30の下向きに延びている構体との接触を回避するために、同様なノッチ47を第2のフランジ42に設けることができる。ノッチ45,47の両側におけるフランジ41,42の表面は、レシーバ30の突出部と相互作用することができ、これにより、カラーキー40の回転を防止して、容器20を更に固定することができる。
【0018】
図5を参照するに、第1のフランジ41がノッチ45により2つのセグメント41a,41bに分割されていることを見ることができる。更に、第1のフランジ41は必ずしもカラー43の全周に延びていない。図5に示されるように、第1のフランジ41は、ノッチ45により中断されている180°の弧にわたって延びているカラー43の前半分の範囲内に大体制限することができる。理解されるように、しかしながら、両フランジ41,42は、一般に、カラーキー40の挿入によりレシーバ30がこれらのフランジ41,42間に軸方向に置かれるようにするために、カラー43から半径方向外向きに突出する任意の形状を有することができる。
【0019】
上述したように、既存するレシーバ30に対してカラーキー40の挿入を容易にするために、フランジ41,42は所定のレシーバ構体30と適合するような形状とすることができる。例えば、第2のフランジ42は、半円形のシェルフくぼみ32内に適合するようにその前縁でわん曲することができる。第1のフランジ41の縁48も、同様にわん曲することができ、これにより、両フランジ41,42は半円形の前縁を有する。
【0020】
カラーキー40の取り扱いを容易にするために、図6に最も良く示されているように、ひとつ又はそれ以上のホルダ49をカラー43に形成することができる。これらのホルダ49は、くぼみ、へこみ又は開口、又は正の突出表面、例えば図示されるように、垂直に延びているタブとすることができる。図示の例において、ホルダ49はカラー43から後方に延びていると共に第2のフランジ42から下向きに延びている。理解されるように、ホルダ49は、強度を加え、また、カラー43を把持するための便利な表面を提供してレシーバ30へのカラーキー40の取り付けを容易にする。その上、ホルダ49は、所定の例において、カバー11b内の表面と相互作用することにより、カラーキー40を固定するのを助ける。特に、ホルダ49の垂直表面はカラーキー40、及びそれ故ポンプ25の回転を防止するストッパとして働く。同様な方法で、第2のフランジ42は、縁42bを形成するように横方向及び半径方向外向きに延びている後部分42aを有することができ、縁42bはカバー11bと直角に接触してカラーキー40が回転に抵抗するのを助ける。このような後部分42aは任意であることを理解されよう。例えば、フランジ42は、図7−図12に示されている他の例のカラーキー140において述べるように簡単に円形とすることができる。この他の例のカラーキー140については、後で十分に説明する。
【0021】
特に、押出し容器20がしばしば当業界において用いられており、流体が容器20から取り出されるときに、容器20内の吸引が容器20の壁を内向きに引っ張り、容器20を変形せしめる。これが起こったときに、容器が固定されていない場合には、容器の変形がポンプ25を容器20に関して回転又はよじらせしめる力を生じせしめる。この容器変形又はポンプのよじれ作用は、更に、ポンプ25をレシーバ30に関して軸方向又は横方向に動かすことを生じせしめる。上述した説明からわかることができるように、フランジ41,42及びホルダ49はすべての方向においてカラーキー40を拘束する働きをなし、その結果、ポンプ25又は容器20を追い出す又は動かす上述した力は阻止され、独特なキー及びキー止め装置を必要とすることなしに、容器20を固定する。
【0022】
カラーキー40は、当分野において知られている種々の方法により容器20に取り付けることができ、この公知の方法にはカラー43を容器20の頸部21に螺合、接着又は溶接により取り付けることが含まれる。図示の例においては、カラーキー40はポンプ25の頸部にスナップ係合する。この目的のために、カラー43はポンプ25及びキャップ22を受け入れるような大きさとされた穴50を画成する。それから、キャップ22の半径方向に突出するそで部分22aがカラーキー40のスナップ係合の取り付けのために都合よく用いられる。このようなそで22aに代えて、容器20の突出する表面を用いることができることを理解されよう。したがって、この特徴の目的のために、そで22aは容器20の一部分と見ることができる。この目的のために、カラーキー40はそで22aと係合する取り付け部材51を包含することができる。図示の例においては、一対の取り付け部材51a,51bがカラー43の頂部縁53から上向きに突出している。これらの部材51(51a,51b)は半径方向内向きに延びている表面54(図3)を包含し、これらの表面54は、カラーキー40が容器20の頸部21に対して上向きに付勢された後に、キャップ22の上に掛止する。この方法により、カラー43はキャップ22に掛止する。この方法において、カラー43の取り付けを容易にするために、軸方向下向きに延びるにつれて半径方向内向きに傾斜する内面56を、半径方向内向きに突出している表面54と頂部縁55との間に設けることができる。この傾斜面56は、キャップ22上のカラー43の滑動を容易にするために、取り付け部材51及びキャップ22のいずれか一方のたわみを生じせしめることができる。傾斜面56がキャップ22を通り過ぎると、キャップ22又は取り付け部材51はそれらの元の形状に戻ることができ、これにより、聞き取れる“クリック”又は“スナップ”音を生じせしめる。
【0023】
カラーキー40を容器20に更に固定するために、第2の半径方向内向きに延びている突出面57を、カラー43の内面に形成した、垂直に延びているリブ58に設けることができる。図3に最も良く示されているように、取り付け部材51の半径方向内向きに突出している表面54がキャップ22の頂部面22aの上に位置すると、キャップ22の下方面22bがこの第2の半径方向内向きに突出している表面57と当接し、その結果、キャップ22は表面54と表面57との間に捕らえられる。この位置において、リブ58はキャップ22及びそれ故容器20の外周部と接触し、カラーキー40を容器20に関して固定する。
【0024】
上述したように、容器20はくぼみ15内への容器の位置決めを容易にする突出部34を有することができる。これらの突出部34は、また、容器20をカラーキー40に関して適正に方位を合わせるために用いることができる。この正しい方位を提供するために、図5及び図6に最も良く示されているように、一対の取り付け部材51a,51bは突出部34と対応するくぼみ59を包含することができる。同様に、これらの取り付け部材51a,51bは互いに間隔を置いてそれらの間にノッチ61を画成する。くぼみ59及びノッチ61の効果は、カラー43の頂部面53から軸方向外向きに延びている穴50の周囲に歯状の環状フランジを形成することにある。上述したように、突出部34はタブ35間に受け入れられるためにベース11aに向かって後方に延びることができ、したがって、くぼみ59はカラー43の前端46の中央部に設けることができる。容器20はしばしば対称に形成されているので、同様なくぼみ59を前縁46のくぼみ59と直径方向に対向して形成することができる。図3に最も良く示されているように、突出部34はくぼみ59内に着座する。容器20へのカラーキー40の適正な取り付けを容易にするために、ノッチ61及びくぼみ59は、図6に示されているように、大きさ又は深さを互いに異なるようにすることができる。この方法により、カラーキー40は、突出部34を適正な大きさとしたくぼみ59内の嵌め込むことにより、迅速に方向決めすることができる。
【0025】
使用において、カラーキー40は、上述したように、容器20に取り付けられるか又は容器20と一体の形成されている。カラーキー40を備えている容器20は、分与器10のハウジング11内に配置することができる。容器20は、種々のハウジング11のために適当な大きさとされている。同様に、ユニバーサルカラーキー40は、カラーの特殊のキーと受け入れるように普通に用いられているキー溝Kを画成するキー板31の上下に差し込むのに十分な間隔を互いに置いているフランジ41,42でもって、種々のハウジング11に用いられているキー止め装置を迂回する。キー板31の平面を越えているフランジ41,42の半径方向延長部は、容器20の好ましくない軸方向移動に対しての確実なストッパを提供し、容器20を軸方向において適正に配置する働きをする。したがって、使用者は、それから、レシーバ30に形成されている特殊のキー溝Kにかまわずに、ユニバーサルカラーキー40を備えている容器20をハウジング11内に挿入することができる。
【0026】
本発明の他の実施例が、図7−図12に示されている。この他の実施例は図1−図6に示した実施例に示されている部品と同じ部品を有しているので、同じ符号が同じ部品を示すために用いられている。この他の例の分与器は、符号110により総括的に示されている。分与器110はベース111aを包含し、このベースの中にはポンプ装置125が受け入れられる。図7及び図8に示されているように、ポンプ125には、分与器10のレシーバ130のいかなるキー止め機構にかかわりなく容器を固定するために、符号140により総括的に示されている他の例のカラーキーを設けることができる。上述した実施例と同じように、カラーキー140は第1のフランジ141と第2のフランジ142とを有し、これらのフランジは、レシーバ30の高さに相当する距離、互いに間隔を置いている。これにより、これらのフランジ141,142は、容器を軸方向に固定するために、それらの間にレシーバ30を捕らえることができる。第1のフランジ141には、例えばベース111aのガセットGのような突出構体と適合するように、その前縁146の中央部に設けたギャップ145を設けることができる。第1のフランジ141は、カラーキー140の回転がガセットG間の接触を生じさせてカラーキー140を適正な位置に保持するのに十分な範囲まで前方に延びていることができる。回転を更に防止するために、例えば図示されている垂直リブのようなホルダ149が分与器のカバーの構体と係合することができる。
【0027】
上述した実施例と違って、第2のフランジ142の後縁142bは、分与器110のカバーの空間制限部と接触するように円形又は他の形状を有することができる。
【0028】
図8−図12を参照するに、カラーキー140はポンプ125(図8)に取り付けられるようにされている。この目的のために、カラーキー140は穴150を画成することができ、この穴はその中にポンプ125を受け入れることができる。第2のフランジ142から上向きに延びている取り付け部材151は内向きに突出しているリブ158と関連して用いられるときに、スナップ係合を提供することができる。図11及び図12を参照するに、これらのリブ158は、取り付け部材151の半径方向内向きに突出している表面154から軸方向に間隔を置いて、穴150の下部分に設けられ、これにより、ポンプ125の一部分が表面154とリブ158との間に捕らえられていることを、見ることができよう。ポンプ125に取り付けられているカラーキー140は、上述した実施例において詳細に述べたように、ポンプ125及びそれ故容器の移動を制止する。
【0029】
本発明の十分及び完全な説明が特許法の規定にしたがって詳述されたけれども、本発明の精神又は特許請求の範囲から逸脱することなしに、種々の変形を行うことができることを理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の概念による分与器の斜視図である。
【図2】図1に示される分与器の一部分の分解斜視図であって、その詳細を示すためにカバーを取り外していると共に石けん容器を分与器ベースから外向きに90度回転させている。
【図3】容器及び本発明の概念によるユニバーサルカラーキーの一部分の断面図であって、図2の線3−3に沿う断面図である。
【図4】図3と同様な一部断面図であるが、図2の線4−4に沿う断面図である。
【図5】本発明の概念によるユニバーサルカラーキーを前方から見た斜視図である。
【図6】本発明の概念によるユニバーサルカラーキーを後方から見た斜視図である。
【図7】本発明の概念による他の例の分与器の一部分の斜視図であって、本発明の概念による他の例のカラーキーの詳細を示すためにカバーを取り外している。
【図8】図7に示されている上記他の例のカラーキーがポンプに取り付けられていることを示す斜視図である。
【図9】上記他の例のカラーキーの平面図である。
【図10】上記他の例のカラーキーの底面図である。
【図11】図9の線11−11に沿う断面図であって、上記他の例のカラーキーの詳細を示す。
【図12】図9の線12−12に沿う断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キー板を有する石けん分与器のハウジング内に挿入される容器のためのユニバーサルカラーキーであって、
a)前記容器に支持されるようにされたカラーを包含し、前記カラーがこのカラーからそれぞれ半径方向に延びている第1のフランジと第2のフランジとを有し、
b)前記第1及び第2のフランジが、前記容器の挿入によりそれらの間に前記キー板を受け入れるクリアランスを画成するように互いに軸方向に間隔を置いているユニバーサルカラーキー。
【請求項2】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記カラーが前記ハウジング内に最初に挿入される前端を有し、前記第1及び第2のフランジの少なくとも一方が前記前端にノッチを画成しているユニバーサルカラーキー。
【請求項3】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記第1及び第2のフランジがほぼ水平の方向とされているユニバーサルカラーキー。
【請求項4】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記第1及び第2のハウジングの少なくとも一方が前記カラーから後方にかつ横外向きに延びている後部分を有し、これにより、前記後部分が前記カラーの移動を制限するように前記ハウジングと係合可能な縁を有しているユニバーサルカラーキー。
【請求項5】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、更に、前記カラーに形成されて前記容器の一部分を受け入れる穴と、この穴のまわりに配設された取り付け組立体とを包含し、前記取り付け組立体が前記カラーから軸方向外向きに延びている取り付け部材を包含し、前記取り付け部材がこの取り付け部材から半径方向内向きに延びて前記容器の一部分と係合する表面を有しているユニバーサルカラーキー。
【請求項6】
請求項5記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記取り付け部材が、更に、前記半径方向内向きに延びている表面から前記取り付け部材の縁にまで半径方向外向きにかつ軸方向上向きに延びている傾斜表面を有しているユニバーサルカラーキー。
【請求項7】
請求項6記載のユニバーサルカラーキーにおいて、更に、前記カラーから前記穴内に延びていると共に前記取り付け部材の前記半径方向内向きに延びている表面から軸方向に間隔を置いている第2の半径方向内向きに延びている表面を包含し、これにより、前記容器の一部分が2つの前記表面間に保持されているユニバーサルカラーキー。
【請求項8】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、更に、前記カラーに形成されているホルダを包含しているユニバーサルカラーキー。
【請求項9】
請求項8記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記ホルダが前記カラーから前方に延びている一対の垂直に延びているタブから成っているユニバーサルカラーキー。
【請求項10】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記カラーが前記容器の頸部を受け入れる穴を画成し、また、複数の間隔を置いているタブが前記穴のまわりに前記カラーから上向きに延びてそれらの間に複数のノッチを画成し、これらのノッチがそれらの間に前記容器の突出部分を受け入れるようにしているユニバーサルカラーキー。
【請求項11】
請求項10記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記カラーが前記ハウジング内へのその挿入に関して前方となる前面を有し、前記複数のタブ間に形成されている前記複数のノッチの少なくともひとつが前記前面に配置されているユニバーサルカラーキー。
【請求項12】
容器用くぼみとキー板を有するレシーバとを画成するハウジングを有している石けん分与器の中に、頸部分を有する中空の本体と前記頸部分から後方に延びている位置決め突出部とを有する容器を固定するように前記容器と関連して用いられるユニバーサルカラーキーにおいて、
内部に前記容器の前記頸部分を受け入れ可能な穴を画成するカラーと、このカラーからそれぞれ後方に延びている一対のフランジであって、それらの間に前記キー板を受け入れるように互いに軸方向に間隔を置いている一対のフランジと、前記カラーに形成されて、前記容器の前記位置決め突出部を受け入れるノッチとを包含し、前記ノッチ内への前記位置決め突出部の挿入が前記容器をユニバーサルカラーキーに関して整列せしめているユニバーサルカラーキー。
【請求項13】
請求項12記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記カラーを前記容器の前記頸部分にスナップ係合することによりユニバーサルカラーが取り付けられているユニバーサルカラーキー。
【請求項14】
取り外し可能な容器と、この容器と流体連通しているポンプと、前記容器を受け入れるくぼみとキー板を有するレシーバとを画成するハウジングと、前記容器に取り付けたユニバーサルカラーキーとを包含し、前記ユニバーサルカラーキーが前記ハウジングに関してそれぞれ後方に延びている第1のフランジと第2のフランジとを有し、これらの第1及び第2のフランジがそれらの間に前記キー板を受け入れるクリアランスを画成するように互いに軸方向に間隔を置いており、前記ハウジング内への前記容器の挿入により、前記第1及び第2のフランジが前記キー板の両端で前記レシーバと軸方向に係合して、前記容器を前記ハウジング内に軸方向に固定している分与器。
【請求項15】
請求項14記載の分与器において、前記レシーバが前記キー板に関して軸方向外向きに延びている位置決めタブを包含し、前記第1及び第2のフランジの対応部分が前記位置決めタブを受け入れるノッチを画成している分与器。
【請求項1】
キー板を有する石けん分与器のハウジング内に挿入される容器のためのユニバーサルカラーキーであって、
a)前記容器に支持されるようにされたカラーを包含し、前記カラーがこのカラーからそれぞれ半径方向に延びている第1のフランジと第2のフランジとを有し、
b)前記第1及び第2のフランジが、前記容器の挿入によりそれらの間に前記キー板を受け入れるクリアランスを画成するように互いに軸方向に間隔を置いているユニバーサルカラーキー。
【請求項2】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記カラーが前記ハウジング内に最初に挿入される前端を有し、前記第1及び第2のフランジの少なくとも一方が前記前端にノッチを画成しているユニバーサルカラーキー。
【請求項3】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記第1及び第2のフランジがほぼ水平の方向とされているユニバーサルカラーキー。
【請求項4】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記第1及び第2のハウジングの少なくとも一方が前記カラーから後方にかつ横外向きに延びている後部分を有し、これにより、前記後部分が前記カラーの移動を制限するように前記ハウジングと係合可能な縁を有しているユニバーサルカラーキー。
【請求項5】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、更に、前記カラーに形成されて前記容器の一部分を受け入れる穴と、この穴のまわりに配設された取り付け組立体とを包含し、前記取り付け組立体が前記カラーから軸方向外向きに延びている取り付け部材を包含し、前記取り付け部材がこの取り付け部材から半径方向内向きに延びて前記容器の一部分と係合する表面を有しているユニバーサルカラーキー。
【請求項6】
請求項5記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記取り付け部材が、更に、前記半径方向内向きに延びている表面から前記取り付け部材の縁にまで半径方向外向きにかつ軸方向上向きに延びている傾斜表面を有しているユニバーサルカラーキー。
【請求項7】
請求項6記載のユニバーサルカラーキーにおいて、更に、前記カラーから前記穴内に延びていると共に前記取り付け部材の前記半径方向内向きに延びている表面から軸方向に間隔を置いている第2の半径方向内向きに延びている表面を包含し、これにより、前記容器の一部分が2つの前記表面間に保持されているユニバーサルカラーキー。
【請求項8】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、更に、前記カラーに形成されているホルダを包含しているユニバーサルカラーキー。
【請求項9】
請求項8記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記ホルダが前記カラーから前方に延びている一対の垂直に延びているタブから成っているユニバーサルカラーキー。
【請求項10】
請求項1記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記カラーが前記容器の頸部を受け入れる穴を画成し、また、複数の間隔を置いているタブが前記穴のまわりに前記カラーから上向きに延びてそれらの間に複数のノッチを画成し、これらのノッチがそれらの間に前記容器の突出部分を受け入れるようにしているユニバーサルカラーキー。
【請求項11】
請求項10記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記カラーが前記ハウジング内へのその挿入に関して前方となる前面を有し、前記複数のタブ間に形成されている前記複数のノッチの少なくともひとつが前記前面に配置されているユニバーサルカラーキー。
【請求項12】
容器用くぼみとキー板を有するレシーバとを画成するハウジングを有している石けん分与器の中に、頸部分を有する中空の本体と前記頸部分から後方に延びている位置決め突出部とを有する容器を固定するように前記容器と関連して用いられるユニバーサルカラーキーにおいて、
内部に前記容器の前記頸部分を受け入れ可能な穴を画成するカラーと、このカラーからそれぞれ後方に延びている一対のフランジであって、それらの間に前記キー板を受け入れるように互いに軸方向に間隔を置いている一対のフランジと、前記カラーに形成されて、前記容器の前記位置決め突出部を受け入れるノッチとを包含し、前記ノッチ内への前記位置決め突出部の挿入が前記容器をユニバーサルカラーキーに関して整列せしめているユニバーサルカラーキー。
【請求項13】
請求項12記載のユニバーサルカラーキーにおいて、前記カラーを前記容器の前記頸部分にスナップ係合することによりユニバーサルカラーが取り付けられているユニバーサルカラーキー。
【請求項14】
取り外し可能な容器と、この容器と流体連通しているポンプと、前記容器を受け入れるくぼみとキー板を有するレシーバとを画成するハウジングと、前記容器に取り付けたユニバーサルカラーキーとを包含し、前記ユニバーサルカラーキーが前記ハウジングに関してそれぞれ後方に延びている第1のフランジと第2のフランジとを有し、これらの第1及び第2のフランジがそれらの間に前記キー板を受け入れるクリアランスを画成するように互いに軸方向に間隔を置いており、前記ハウジング内への前記容器の挿入により、前記第1及び第2のフランジが前記キー板の両端で前記レシーバと軸方向に係合して、前記容器を前記ハウジング内に軸方向に固定している分与器。
【請求項15】
請求項14記載の分与器において、前記レシーバが前記キー板に関して軸方向外向きに延びている位置決めタブを包含し、前記第1及び第2のフランジの対応部分が前記位置決めタブを受け入れるノッチを画成している分与器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2007−508915(P2007−508915A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536926(P2006−536926)
【出願日】平成16年10月25日(2004.10.25)
【国際出願番号】PCT/US2004/035450
【国際公開番号】WO2005/039371
【国際公開日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(500095425)
【氏名又は名称原語表記】Joseph S. Kanfer
【住所又は居所原語表記】4445 Everett Road, Richfield, Ohio U. S. A.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月25日(2004.10.25)
【国際出願番号】PCT/US2004/035450
【国際公開番号】WO2005/039371
【国際公開日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(500095425)
【氏名又は名称原語表記】Joseph S. Kanfer
【住所又は居所原語表記】4445 Everett Road, Richfield, Ohio U. S. A.
【Fターム(参考)】
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