説明

ユーザインタフェース画面表示方法およびその方法に使用する端末

【課題】異なるデバイスを搭載した移動端末について、各々の移動端末に応じたユーザインタフェース画面を簡便に生成できる。
【解決手段】ハードウェア情報記録部は、表示デバイスと入力デバイスの構成を表すハードウェア情報を記録する。情報抽出部は、情報処理端末において実行されるソフトウェアが使用するユーザインタフェース部品を定義するユーザインタフェース部品情報を、ソフトウェアから抽出する。条件項目記録部は、ユーザインタフェース部品の表示を定義するための条件項目を記録する。リソースファイル生成部は、ユーザインタフェース部品に対して入力デバイスを割り当てると共に、ハードウェア情報およびユーザインタフェース部品情報で条件項目を満たすことにより、ユーザインタフェース部品の表示条件を記録したリソースファイルを生成する。画面表示部は、リソースファイルを用いて表示デバイスにユーザインタフェース部品を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザインタフェース画面の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動端末の操作性を向上するために、ユーザインタフェース(UI)が使用されることが多いが、移動端末に搭載されるデバイスは多種多様である。そこで、搭載されているデバイスが異なる移動端末の間では、ある移動端末で動作させる目的で開発されたアプリケーションを他の移動端末で動作させづらいことがあった。搭載されているデバイスが異なる複数の移動端末において使用可能なUI画面を生成する方法として、各アプリケーションに、使用対象の移動端末に搭載されているデバイスに対応した情報を設ける方法が知られている。
【0003】
一方、グラフィカルユーザインタフェースに関するユーザ操作の煩雑化を防止する工夫も行われており、複数のアプリケーション機能の内容情報を表示可能とし、ユーザニーズに応じた簡便なユーザインタフェースを実現する通信装置も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−301377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
各アプリケーションに、そのアプリケーションが実装される可能性がある個々の情報処理端末に応じた情報を用意すると、アプリケーションの開発が煩雑になる場合がある。また、デバイスに関する情報が用意されていない情報処理端末においてアプリケーションを動作させると不具合が生じることもあった。なお、背景技術では、移動端末についての関連技術に言及しているが、これらの課題は、移動端末に限らず、情報処理を行う端末でユーザインタフェースを表示する際に起こりうる問題であるといえる。
【0006】
本発明は、異なるデバイスを搭載した情報処理端末について、各々の情報処理端末に応じたUI画面を簡便に生成する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの態様によると、情報処理端末に備えられた表示デバイスと入力デバイスの構成を表すハードウェア情報を記録するハードウェア情報記録部と、前記情報処理端末において実行されるソフトウェアが使用するユーザインタフェース部品を定義するユーザインタフェース部品情報を、前記ソフトウェアから抽出する情報抽出部と、前記ユーザインタフェース部品の表示を定義するための条件項目を記録する条件項目記録部と、前記ユーザインタフェース部品に対して前記入力デバイスを割り当てると共に、前記ハードウェア情報および前記ユーザインタフェース部品情報で前記条件項目を満たすことにより、前記ユーザインタフェース部品の表示条件を記録したリソースファイルを生成するリソースファイル生成部と、前記リソースファイルを用いて前記表示デバイスに前記ユーザインタフェース部品を表示する画面表示部を備える情報処理端末が提供される。
【発明の効果】
【0008】
異なるデバイスを搭載した情報処理端末について、各々の情報処理端末に応じたユーザインタフェース画面を簡便に生成できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態に係る移動端末の一例を示すブロック図である。
【図2】実施形態に係る携帯電話端末のハードウェアの一例を示す図である。
【図3】端末情報ファイルに記録される情報の例を示すテーブルである。
【図4】ソフトキー情報の表現方法を説明する図である。
【図5】端末情報ファイル中のソフトキーに関する情報の生成方法を説明する図である。
【図6】テンプレートとして記録される項目の例を示すテーブルである。
【図7】実施形態(1)によってユーザインタフェース画面を表示する場合を説明するフローチャートである。
【図8】リソースファイルの作成方法を説明するフローチャートである。
【図9】GUIが画面に表示されるときに行われる動作を説明するフローチャートである。
【図10】ソフトキーの描画条件の計算を説明する図である。
【図11】ソフトキーを3個搭載している移動端末でGUI部品を表示するときの一例を示す図である。
【図12】ソフトキーが5個搭載されている移動端末で用いられる端末情報ファイルの生成方法を説明する図である。
【図13】ソフトキーを5個搭載している移動端末でGUI部品を表示するときの一例を示す図である。
【図14】実施形態(2)におけるリソースファイルの作成方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態について、ユーザインタフェースがグラフィカルユーザインタフェース(GUI)であり、GUIが移動端末に表示される場合について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本実施形態を適用できるユーザインタフェースはGUIに限られず、任意のユーザインタフェースとすることができる。また、情報処理端末が移動端末である場合は一例であり、任意の情報処理端末に本実施形態を適応できる。
【0011】
<装置構成>
図1は、実施形態に係る移動端末の一例を示すブロック図である。移動端末は、端末情報解析部11、端末情報ファイル生成部12、リソース管理部13、ユーザインタフェース画面生成部14、画面表示部15、端末情報ファイル20、および、ユーザインタフェース画面リソース30を備える。
【0012】
端末情報解析部11は、例えば、キーやディスプレイを含む、移動端末に搭載されたデバイスに対応させたGUI部品を表示するアプリケーションが起動されると、デバイスの情報を解析し、解析結果を端末情報ファイル生成部12に通知する。端末情報解析部11は、移動端末のデバイスに関する情報をハードウェア情報としてまとめて、端末情報ファイル生成部12に通知することもできる。なお、ハードウェア情報として用いられる情報は、例えば、移動端末に搭載されたメモリ上に予め格納されている。或いは、ハードウェア情報が記録される領域を、ハードウェア情報記録部としてメモリ中に設けることもできる。
【0013】
端末情報ファイル生成部12は、端末情報解析部11から通知された情報を用いて端末情報ファイル20を生成する。また、GUIの表示文字列など、GUI部品を表示するための設定がソフトウェア(例えば、アプリケーションプログラム)によって指定されている場合には、端末情報ファイル生成部12は、その情報をメモリに格納されているソフトウェアから抽出し、端末情報ファイル20に記録する。ここで、端末情報ファイル生成部12が情報抽出部を備えている場合は、情報抽出部が、アプリケーションにより指定される情報から、GUIを表示するために用いる設定を抽出して記録することもできる。端末情報ファイル20については後で詳しく述べる。
【0014】
なお、GUI部品を表示するための情報は、例えば、アプリケーションプログラムの中に記載されている。この情報は、少なくとも、GUI部品の名称を定義する。この場合、端末情報ファイル生成部12や情報抽出部は、アプリケーションプログラムを解析することにより、GUI部品を表示するための情報を抽出する。
【0015】
ユーザインタフェース画面リソース30には、GUIの表示に用いられるリソースファイルを生成するときに用いられる条件項目が記録されている。ユーザインタフェース画面リソース30が記録する条件項目には、移動端末に搭載されたデバイスによってその値が変動する条件項目と、GUI部品の色についての情報などの、移動端末に搭載されたデバイスに依存しない条件項目の両者を含めることができる。以下の記載では、条件項目を表す情報を「テンプレート」と呼ぶことがあり、また、ユーザインタフェース画面リソース30のうちの条件項目を記録している部分を条件項目記録部と呼ぶことがある。テンプレートについては、後で例を挙げて述べる。また、ユーザインタフェース画面リソース30には、生成されたリソースファイルを格納することもできる。
【0016】
リソース管理部13は、端末情報ファイル20とテンプレートを読み込んで、GUIの表示に使用するためのリソースファイルを生成し、ユーザインタフェース画面生成部14に出力する。リソース管理部13は、実装に応じて、条件項目取得部、リソース情報取得部などの複数の部分を備えたものとすることもできる。ここで、条件項目取得部は、テンプレートから条件項目を取得し、リソース情報取得部は、条件項目取得部によって取得された条件項目を指定する情報を端末情報ファイル20から取得する。リソース管理部13によって生成されるリソースファイルについては後で詳しく述べるが、GUI部品に対応するデバイスの大きさや位置が記録されている。
【0017】
ユーザインタフェース画面生成部14は、リソースファイルに記録された情報に基づいて、GUI部品を表示するときの画面上での大きさや表示位置を算出し、画面表示部15に通知する。画面表示部15は、ユーザインタフェース画面生成部14の通知に従ってGUI部品を表示する他、適宜、移動端末の画面に画像や文字等を表示する。
【0018】
以上の動作により、移動端末上でアプリケーションが起動されるときに、移動端末によって、その移動端末に備えられたハードウェアに合致したリソースファイルが自律的に生成され、リソースファイルに基づいてGUI部品が表示される。
【0019】
図1に挙げた移動端末は、GUIを表示する任意の移動端末とすることができるが、以下の説明では、移動端末が携帯電話端末である場合の例について述べる。図2は、実施形態に係る携帯電話端末のハードウェアの一例を示す図である。ここで、携帯電話端末は、メモリ41、無線部42、CPU43、音入出力部44、スピーカー45、マイク46、表示制御部47、メインLCD48、サブLCD49、入力制御部50、タッチパネル51、および、キー60を備えているものとする。
【0020】
メモリ41は、CPU43での処理に用いられるプログラムを格納する他、適宜、携帯電話端末で使用されるデータやデータベースを格納する。実施形態に係る移動端末では、図1に示した端末情報ファイル20やユーザインタフェース画面リソース30は、メモリ41に格納される。また、移動端末に搭載されているハードウェアに関する情報を記録したテーブルやデータベースも、実装形態に応じて、適宜、メモリ41に格納される。
【0021】
CPU43は、メモリ41に格納されているプログラムを実行することにより、端末情報解析部11、端末情報ファイル生成部12、リソース管理部13、ユーザインタフェース画面生成部14として動作する。また、CPU43は、適宜、他のプログラムの実行やその他の処理を行う。
【0022】
無線部42は、携帯電話端末で行われる無線通信を制御する。音入出力部44は、携帯電話端末への音声データの入力および出力に関わる処理をし、スピーカー45やマイク46を制御する。表示制御部47は、画面表示部15として動作することにより携帯電話端末の画面上へのGUIの表示を制御する他、適宜、メインLCD48やサブLCD49を制御する。入力制御部50は、携帯電話端末への入力に用いられるタッチパネル51やキー60を制御する。ここで、画面表示部15により表示されるGUI部品に対応するデバイスは、スピーカー45、マイク46、メインLCD48、サブLCD49、タッチパネル51、およびキー60などの携帯電話端末に搭載されたハードウェアの任意のものとすることができる。以下の説明では、一例として、キー60のうちのソフトキーがGUI部品に対応付けられる場合を例として述べる。
【0023】
<実施形態(1)>
図3は、端末情報ファイル20に記録される情報の例を示すテーブルである。端末情報ファイル20には、ハードウェア情報と、端末情報ファイル生成部12がアプリケーションから抽出した情報が記録される。図3の例ではディスプレイサイズ、移動端末に搭載されているソフトキーの数、大きさおよび位置がハードウェア情報から取得されて記録されている。ハードウェア情報では、ディスプレイの幅と高さは、例えば、ディスプレイの横と縦のピクセル数とすることができる。また、ソフトキーの大きさと位置は、移動端末のキーが搭載されている部分にXY座標を割り当てたときの各キーの位置の座標で表すことができる。
【0024】
図4は、ソフトキー情報の表現方法を説明する図である。以下の説明では、座標を割り当てる領域全体の左上を原点として右方向にX軸、下方向にY軸の正の値を取るものとし、ソフトキー61(61a〜61c)の位置は、各キーの左上隅の座標として表現する。例えば、ソフトキー61aは、ソフトキー番号=1として認識される長方形のキーであって、その4隅の座標が以下のとおりであったとする。
左上隅 (X,Y)= (5,10)
右上隅 (X,Y)=(13,10)
左下隅 (X,Y)= (5,14)
右下隅 (X,Y)=(13,14)
すると、端末情報解析部11は、4隅の座標値に基づき、ソフトキー61aは(X,Y)=(5,10)を左上隅の基準として幅8、高さ4の長方形であると認識する。同様にソフトキー61b、61cに関する情報を解析した結果も通知されると、図4(b)のキー表示名の欄以外に記載されている情報がハードウェア情報としてディスプレイサイズなどとともに記録される。つまり、ハードウェア情報には、GUI部品に対応するデバイスのハードウェアとしての大きさや位置を示す値が記録される。
【0025】
図5は、端末情報ファイル20中のソフトキー61に関する情報の生成方法を説明する図である。端末情報ファイル生成部12は通知されたハードウェア情報と、情報抽出部がメモリ41から抽出した情報を用いて、端末情報ファイル20を生成する。
【0026】
端末情報ファイル生成部12がハードウェア情報を取得した後、情報抽出部は、メモリ41から、アプリケーションが表示するGUI部品の数の情報を取得する。ここでは、ハードウェア情報により、移動端末に3個のソフトキー61が搭載されていることが通知されていて、アプリケーションによってソフトキー61に対応して設定されているGUI部品の数も3個であるとする。すると、情報抽出部は、アプリケーションでソフトキー61と対応付けて指定されているGUI部品の数と移動端末に搭載されているソフトキー61の数が一致しているので、アプリケーションで指定されている3個のGUI部品が表示可能であると判断する。
【0027】
次に、情報抽出部は、メモリ41を参照して、GUI部品に記載する表示名についてアプリケーションが指定する情報を取得する。ここで、情報抽出部は、アプリケーションにおいてキー表示名が指定されていないことを検出したとする。このような場合には、適宜、デフォルト設定としてメモリ41に記憶されているキー表示名が抽出されて端末情報ファイル20に記録される。なお、デフォルト設定は、例えば、移動端末のソフトキー61上に印字してある文字とすることができる。デフォルト設定が、ソフトキー番号順に「MENU」、「ガイド」、「詳細」となっていたとすると、端末情報ファイル20には、図5の「デフォルト」の欄のように記録される。端末情報ファイル生成部12は、キー表示名の情報にハードウェア情報を加えて、図5の「デフォルト」の欄と、キー番号、X、Y、幅、高さなどの項目を含む端末情報ファイル20を生成する。
【0028】
3個のソフトキー61を搭載した移動端末において、ソフトキー61に対応したGUI部品を3個表示する「タイプA」のアプリケーションが動作する場合も、同様に、端末情報ファイル20が生成される。この場合には、情報抽出部は、アプリケーションが使用するGUI部品の数と、移動端末に搭載されているソフトキー61の数を比較して両者が一致していることを認識する。次に、情報抽出部は、メモリ41から「タイプA」のキー表示名を抽出し、抽出した表示名を3個のソフトキー61に割り当てる。例えば、「タイプA」のアプリケーションのキー表示名として「MENU」、「編集」、「選択」が抽出され、キー表示名が3個のソフトキー61に図5の「タイプA」の欄に示すように割り当てられる。この場合、端末情報ファイル20には、「タイプA」の欄と、キー番号、X、Y、幅、高さなどの項目が記録される。
【0029】
次に、アプリケーションが使用するGUI部品の数が移動端末に搭載されているソフトキー61の数よりも大きい場合について、端末情報ファイル20の生成方法を述べる。例えば、「タイプB」のアプリケーションにおいて、ソフトキー61に対応したGUI部品が5個であり、「MENU」、「履歴」、「選択」、「前月」、「次月」の5つのキー表示名が設定されていたとする。3個のソフトキー61が搭載されている移動端末では、各ソフトキー61に1つのGUI部品を対応させて5個のGUI部品を表示することはできない。そこで、情報抽出部は、アプリケーションが指定するGUI部品のうちの3個を表示するGUI部品として決定して各ソフトキー61に割り当てる。ここで、情報抽出部は、メニュー表示機能、履歴参照機能、選択機能に対応したGUI部品を表示する対象のGUI部品として選択したとする。次に、情報抽出部は、表示する対象としたGUI部品に対応したキー表示名を、メモリ41に格納されている「タイプB」のアプリケーションに関連する情報から抽出する。すると、「MENU」、「履歴」、「選択」の3つの表示名が取得され、各ソフトキー61に割り当てられたGUI部品と、キー表示名が一致するように記録された端末情報ファイル20が生成される。端末情報ファイル20には、例えば、「タイプB」の欄と、キー番号、X、Y、幅、高さなどの項目が記録される。
【0030】
一方、アプリケーションが使用するGUI部品の数が移動端末に搭載されているソフトキー61の数よりも小さい場合には、情報抽出部は、アプリケーションが指定するGUI部品を、ソフトキー61の一部に割り当てる。例えば、5個のソフトキー61を備える移動端末で、ソフトキー61が割り当てられたGUI部品を3個表示するアプリケーションを動作させる場合は、情報抽出部は、5個のソフトキー61のうちの3個にGUI部品を割り当てる。さらに、キー表示名を取得して、割り当てたGUI部品とキー表示名が一致するように端末情報ファイル20が生成される。
【0031】
図6は、テンプレートとして記録される項目の例を示すテーブルである。テンプレートには、対応するアプリケーションで表示されるGUI部品の種類のリストと、それぞれの種類のGUI部品の表示に用いられる条件の項目が記録される。図6の例では、アプリケーション領域、ソフトキーが割り当てられたGUI部品、テキスト、リストなどのGUI部品が表示される対象として記録されている。なお、図6に示した項目の一部を条件項目としたテンプレートを使用することができ、また、図6に示されていない項目も含むテンプレートを使用することもできる。
【0032】
テンプレートは移動端末のハードウェア構成に依存しない情報であるため、移動端末に搭載されたデバイスに応じて変動する数値はテンプレートに含まれず、条件項目の種類がテンプレート中に列挙される。例えば、ソフトキー61の数は、移動端末に搭載されたデバイスに依存するため、図6に示すように、テンプレートでは、ソフトキー61が割り当てられたGUI部品が表示対象であることは記録されるが、その数は表現されない。また、テンプレートには、各ソフトキー61に対応するGUI部品に関連付けて、その表示に用いられる条件項目が列挙される。そこで、リソースファイルの生成では、リソース管理部13がテンプレートを読み込んで、記録されている条件項目を指定する数値を端末情報ファイル20から抽出し、条件項目と対応付けて記録する。ソフトキー61の場合に限らず、移動端末に搭載されているデバイスに対応するGUI部品については、端末情報ファイル20の記録に応じてGUI部品の数が特定され、各々のGUI部品に対しての条件が定義されたリソースファイルが生成される。
【0033】
GUI部品を表示するための情報のうち、移動端末に搭載されているデバイスに依存しない条件項目については、テンプレート中に値が定義されている。テンプレート中に値が記録される条件項目としては、背景色、外枠線色、表示文字色、文字サイズの初期値、表示文字開始位置の初期値などが挙げられる。なお、文字サイズと表示文字開始位置は初期値がテンプレートに記載されており、後述するように、その値を用いて、GUI部品を表示するときに変更される。
【0034】
一方、ソフトキー61に対応するGUI部品の位置や大きさは、移動端末に搭載されているソフトキー61に依存して変動する。そこで、リソース管理部13は、端末情報ファイル20に記録されている値を各々の項目について抽出し、リソースファイルを生成する。
【0035】
図7は、実施形態(1)によってユーザインタフェース画面を表示する場合を説明するフローチャートである。図7を参照しながら、アプリケーション領域とソフトキー61が割り当てられるGUI部品を表示する場合の例について述べる。ここでは、「タイプA」の表示名を使用するアプリケーションが起動され、ディスプレイに関する情報とソフトキー61に関する情報が含まれている端末情報ファイル20を使用してGUIを表示する場合を例として述べる。なお、図7において、ステップS1、S2は端末情報解析部11、ステップS3〜S13は端末情報ファイル生成部12、ステップS14はリソース管理部13の動作であり、ステップS15は、ユーザインタフェース画面生成部14と画面表示部15の動作である。
【0036】
端末情報解析部11は、アプリケーションが起動されると、起動されるアプリケーションに対応して作成された端末情報ファイル20がメモリ41に記憶されているかを確認する(ステップS1)。端末情報ファイル20が記憶されていない場合には、端末情報解析部11は、メモリ41にアクセスして、ハードウェア情報を取得して端末情報ファイル生成部12に通知する(ステップS2)。
【0037】
ハードウェア情報は、前述のとおり、移動端末に搭載されているデバイスの数や大きさなどの情報がデバイスの種類ごとにまとめられた情報である。一例として、以下のような情報が含まれる。
ディスプレイサイズ : 幅=486、高さ=864
X座標の最大値 : 48
Y座標の最大値 : 86
搭載されているソフトキーの数 : 3
ソフトキー番号=1のソフトキーの位置 :(X,Y)=(5,10)
ソフトキー番号=1のソフトキーの大きさ :幅=8、高さ=4
ソフトキー番号=2のソフトキーの位置 :(X,Y)=(30,10)
ソフトキー番号=2のソフトキーの大きさ : 幅=8、 高さ=4
ソフトキー番号=3のソフトキーの位置 :(X,Y)=(15,15)
ソフトキー番号=3のソフトキーの大きさ : 幅=8、 高さ=8
また、タッチ入力パネルの有無などの、移動端末に係る他の任意の情報もハードウェア情報として記録できる。
【0038】
端末情報ファイル生成部12は、取得した情報からディスプレイサイズと、X座標およびY座標の最大値を抽出して、これらの情報を、ディスプレイサイズ定義として記憶する(ステップS3)。
【0039】
ディスプレイサイズ定義の生成が終わると、情報抽出部は、アプリケーションで指定されているGUI部品数と、ハードウェア情報中に含まれているソフトキー61の総数を用いて、ソフトキー61に対応するGUI部品の総数を取得する(ステップS4)。ここで、GUI部品に対応付けられたソフトキー61の数は、図5を参照しながら述べたとおり、アプリケーションからキー表示名が指定されているGUI部品の数と、移動端末に搭載されているソフトキー61の数のうちの小さい方の数となる。アプリケーションから指定されたGUI部品の数と移動端末上のソフトキー61の数が異なる場合については後述し、ここでは、両者が一致するものとして説明する。例えば、ソフトキーに対応したGUI部品の数と搭載されているソフトキー61の数がいずれも3個の場合は、「3」が表示されるGUI部品の総数であると判定される。
【0040】
次に処理対象のソフトキー番号を「1」に設定し、端末情報ファイル生成部12は、ソフトキー番号が「1」のソフトキーについて、位置、大きさをハードウェア情報から抽出する。(ステップS5〜S7)。次に、情報抽出部は、起動されるアプリケーションで用いられるキー表示名のタイプを確認し、アプリケーションにおいて個別のソフトキー表示が使用される場合には、対応したキー表示名を取得する(ステップS8、S9)。ここでは、「タイプA」のアプリケーションが起動され、ソフトキー番号「1」のキーの表示名として「MENU」が取得されたとする。一方、起動されるアプリケーションに対応した表示が用いられない場合は、情報抽出部は、デフォルトのキー表示名を取得して記憶する(ステップS10)。
【0041】
ステップS6〜S10までの処理によって、処理対象となっているソフトキーの位置、大きさ、キー表示名が取得されて定義として記憶される。例えば、ソフトキー番号=1のキーについての定義として以下の情報が記憶される。
位置 :(X,Y)=(5,10)
大きさ :幅=8、高さ=4
キー表示名:「MENU」
【0042】
1つのソフトキーに関する定義を記憶すると、端末情報ファイル生成部12は、GUI部品に対応付けられているソフトキーの総数と処理対象のソフトキー番号を比較する(ステップS11)。両者が一致しない場合には、定義が作成されていないソフトキーが残っていると判断し、処理対象のソフトキー番号を1だけインクリメントして、次のソフトキーについての定義を作成する。(ステップS12、ステップS6〜S11)。
【0043】
ソフトキー番号2および3のソフトキー61についての定義の作成が終了したときは、ソフトキー番号は「3」に設定されており、ソフトキー61の総数と一致する。ステップS11でソフトキーの総数と処理対象のソフトキー番号が一致すると、端末情報ファイル生成部12は、ソフトキーに対応するGUI部品の定義の作成が終了したと判定して、以下のような内容の端末情報ファイル20を作成する(ステップS13)。なお、作成された端末情報ファイル20は、メモリ41に格納され、適宜、リソース管理部13などに読み込まれる。
ディスプレイサイズ : 幅=486、 高さ=864
搭載されているソフトキーの数 : 3
1番目のソフトキーの位置の座標 : (X,Y)=(5,10)
1番目のソフトキーの大きさ : 幅=8、 高さ=4
1番目のソフトキーに対応するGUI部品の表示名: MENU
2番目のソフトキーの位置の座標 :(X,Y)=(30,10)
2番目のソフトキーの大きさ : 幅=8、 高さ=4
2番目のソフトキーに対応するGUI部品の表示名: 編集
3番目のソフトキーの位置の座標 :(X,Y)=(15,15)
3番目のソフトキーの大きさ : 幅=8、 高さ=8
3番目のソフトキーに対応するGUI部品の表示名: 選択
X座標の最大値 : 48
Y座標の最大値 : 86
【0044】
端末情報ファイル20が生成されると、リソース管理部13は、後で詳しく述べるように、テンプレートを用いてリソースファイルを作成してユーザインタフェース画面生成部14に出力する(ステップS14)。リソースファイルが作成されると、画面表示部15で用いられる値を適宜計算し、画面表示部15がGUI部品をメインLCD48やサブLCD49に表示する(ステップS15)。
【0045】
図8は、リソースファイルの作成方法を説明するフローチャートである。図8を参照しながら、図7のステップS14で行われる処理を詳しく説明する。なお、図8のフローチャートで行われる動作は、リソース管理部13の動作である。
【0046】
端末情報ファイル20が作成されたことが端末情報ファイル生成部12から通知されると、リソース管理部13は、ユーザインタフェース画面リソース30からテンプレートを読み込んで、記録されている条件項目を取得する(ステップS21)。また、ステップS1において、端末情報ファイル20が検出された場合にも、リソース管理部13は、テンプレート中の条件項目を取得してリソースファイルを生成する(ステップS1、S14)。以下の例では、テンプレートに含まれているUI部品定義は、アプリケーション領域とソフトキーであり、条件項目が、
(a)アプリケーション領域の終了位置(XY座標)、
(b)アプリケーション領域のサイズ、
(c)ソフトキーの開始位置、
(d)ソフトキーのサイズ、
(e)ソフトキーの表示文字列、
(f)ソフトキーの文字サイズの初期値
であるとする。また、ここでは、ソフトキーの文字サイズの初期値は移動端末によって変動しない値としてテンプレートに記録されているとする。
【0047】
リソース管理部13は、アプリケーション領域サイズとアプリケーション領域の終了位置が条件項目に含まれていることを認識すると、認識した条件項目について、端末情報ファイル20から情報を取得する対象であるかを判定する。前述のとおり、移動端末に搭載されているデバイスに数値が依存しない条件項目については、テンプレート中に値が定義されているため、数値は読み込まれない。しかし、アプリケーション領域の終了位置などは、移動端末に搭載されたデバイスに依存するため、テンプレート中に値が設定されていない。そこで、端末情報ファイル20から情報を取得する対象であると判定された数値について、リソース管理部13は、端末情報ファイル20から値を抽出して、条件項目と対応付けて記憶する(ステップS22)。すなわち、端末情報ファイル20より、アプリケーション領域の終了位置をX座標とY座標のそれぞれの最大値の(X,Y)=(48,86)とし、アプリケーション領域のサイズは、ディスプレイサイズの幅486、高さ864が取得される。
【0048】
アプリケーション領域についての値の取得が終わると、リソース管理部13は、テンプレートのUI部品定義を参照して、ソフトキーが処理対象のUI部品定義として残っていることを認識する。ソフトキーの条件項目について、テンプレートに数値が含まれているかが確認され、ソフトキーの文字サイズの初期値はテンプレートに記録されていることが確認される。すると、リソース管理部13は、端末情報ファイル20から値を取得する対象は、ソフトキーの開始位置、サイズ、および、表示文字列であると認識する。
【0049】
リソース管理部13は、ソフトキー61について端末情報ファイル20から取得する対象となる値があることを認識すると、ソフトキーに対応付けて表示されるGUI部品の数を取得する。この例では、リソース管理部13は、端末情報ファイル20からGUI部品に対応付けられているソフトキーの数が3であることを読み込んで、処理対象のソフトキー番号を「1」に設定する(ステップS23、S24)。次に、端末情報ファイル20から、ソフトキー番号=1のキーの座標、サイズ、キー表示名が条件項目と対応して記憶された後、処理対象のソフトキー番号はGUI部品に対応付けられたソフトキー61の数と等しいかが確認される(ステップS25〜S28)。ここでは、ソフトキー番号とGUI部品に対応付けられたソフトキー61の総数は一致しないため、リソース管理部13は、ソフトキー番号を1だけインクリメントして、次のGUI部品について処理を実行する(ステップS28、S29)。
【0050】
処理対象のソフトキー番号とGUI部品と関連づけられたソフトキー61の総数が一致すると、リソース管理部13は、ソフトキー61についての情報の取得が終了したと認識する(ステップS28)。リソース管理部13は、端末情報ファイル20から取得した値と条件項目を対応付けて、以下のようなリソースファイルを作成する。
アプリケーション領域の終了位置(XY座標):(X,Y)=(48,86)
アプリケーション領域のサイズ : 幅=486、 高さ=864
ソフトキー番号=1
位置の座標 :(X,Y)=(5,10)
大きさ : 幅=8、 高さ=4
対応するGUI部品の表示名: MENU
文字サイズの初期値 :10ポイント
ソフトキー番号=2
位置の座標 :(X,Y)=(30,10)
大きさ : 幅=8、 高さ=4
対応するGUI部品の表示名: 編集
文字サイズの初期値 :10ポイント
ソフトキー番号=3
位置の座標 :(X,Y)=(15,15)
大きさ : 幅=8、 高さ=8
対応するGUI部品の表示名: 選択
文字サイズの初期値 :10ポイント
【0051】
なお、タイトルやリストなどが、UI部品としてテンプレートに記録されている場合には、タイトル領域やリスト情報についても、適宜、条件項目に対応する値がメモリ41から取得される(ステップS30、S31)。また、この場合には、リスト情報などの値についても、端末情報ファイル20から取得した値と条件項目を対応付けたファイルが、リソースファイルとして出力される。
【0052】
図9は、GUIが画面に表示されるときに行われる動作を説明するフローチャートである。図9を参照しながら、図7のステップS15で行われる処理について述べる。ここで、ステップS41〜S43とステップS47〜S53は、画面表示部15の動作であり、ステップS44〜S46は、ユーザインタフェース画面生成部14の動作である。
【0053】
画面表示部15は、先に例として述べたリソースファイルのように、アプリケーション領域がユーザインタフェース部品としてリソースファイル中に定義されている場合は、リソースファイルでの指定に従って、背景色で描画する(ステップS41、S42)。次に、ソフトキー61がリソースファイル中に定義されているかが確認され、ソフトキー61がユーザインタフェース部品として含まれている場合には、画面表示部15は、ユーザインタフェース画面生成部14にその旨を通知する(ステップS43)。通知を受けたユーザインタフェース画面生成部14は、ソフトキー61の描画条件を計算する(ステップS43〜S46)。
【0054】
図10は、ソフトキー61の描画条件の計算を説明する図である。図10を参照しながら、ステップS44〜46の処理について述べる。なお、図10では、移動端末のキー搭載部分に設定した座標系との区別を容易にするために、図10(a)に示すように、xy座標として表記する。ここでは、xy座標は、ディスプレイの左上隅を原点として、ディスプレイの右方向にx軸の正の値、下方向にy軸の正の値を設定し、ピクセル数を単位として座標を表現するものとする。
【0055】
ユーザインタフェース画面生成部14は、移動端末のXY座標を設定した領域に対する移動端末に搭載されているソフトキー61の比率が、アプリケーション領域に対するソフトキー61に対応するGUI部品の比率となるように設定する(ステップS44)。例えば、ソフトキー61aのキーは、X=0〜48、Y=0〜86のXY座標を設定した領域において、X=5〜13かつY=10〜14の領域を占めている。アプリケーション領域は、x=0〜486、y=0〜864なので、ユーザインタフェース画面生成部14は、ソフトキー61aに対応したGUI部品は、x=50〜130、y=100〜140と計算する。ソフトキー61b、ソフトキー61cについても計算されたxy座標でのピクセル数として表示されるGUIのイメージを図10(a)に示す。
【0056】
次に、ユーザインタフェース画面生成部14は、表示文字列をリソースファイルに設定されている文字サイズの初期値で表示したときに、ソフトキー61が割り当てられているGUI部品の中に収まるかを計算する。図10(b)に示すようにGUI部品から文字列がはみ出す場合には、文字列の表示に用いるフォントを小さくして再計算し、図10(c)に示すように、GUI部品に収まるフォント数を求める。なお、このとき、フォントを変更せずに、GUI部品の大きさを変更することによって、GUI部品中に文字列を収めることもでき、また、フォント数とGUI部品の大きさの両方を再計算することもできる(ステップS45)。
【0057】
フォントの計算が終わると、ユーザインタフェース画面生成部14は、ソフトキー61に対応付けられたGUI部品のy座標の最大値がアプリケーション領域の最も下の位置に表示されるように、各GUI部品のy座標を変更する(ステップS46)。例えば、ステップS46でGUI部品の大きさが変更されていないとすると、ソフトキー61cの座標がX=15〜23、Y=15〜23であったため、ソフトキー61cに対応するGUI部品の座標はx=150〜230、y=150〜230となる。ソフトキー61cに対応するGUI部品の底辺がGUI部品のy座標の最大値であるため、ソフトキー61cに対応するGUI部品の底辺の座標がy=864となるようにソフトキー61のy座標を変更する。結果として、図10(d)に表されるように各ソフトキー61の座標、以下の値が設定され、計算結果は、ユーザインタフェース画面生成部14から画面表示部15に通知される。
ソフトキー61aに対応するGUI部品:x=50〜130、y=734〜774
ソフトキー61bに対応するGUI部品:x=300〜380、y=734〜774
ソフトキー61cに対応するGUI部品:x=150〜230、y=784〜864
【0058】
画面表示部15は、ユーザインタフェース画面生成部14から通知された値を用いて、ソフトキー61の各々に対応するGUI部品の枠線、背景、文字列を描画する(ステップS47〜S49)。また、リソースファイルに、テキストやリストを表示するためのGUI部品についての定義があれば、適宜、リソースファイルの設定を読み込み(ステップS50、S52)、テキストやリストを描画する(ステップS51、S53)。
【0059】
図11は、ソフトキー61を3個搭載している移動端末でGUI部品を表示するときの一例を示す図である。前述のように、アプリケーションに備えられているテンプレートを基に作成したリソースファイルを用いることにより、図11(a)に示すソフトキー61を3個搭載している移動端末に対応して、図11(b)のようにGUI画面が表示される。この例では、着信履歴参照アプリケーションが起動されたときの画面が示されており、デフォルトの表示名が指定されたソフトキー61が表示されている。このように、テンプレートを用いてリソースファイルを作成することにより、アプリケーションに具体的な設定値を記載したリソースファイルが用意されていなくても、ソフトキー61を3個搭載している移動端末に対応したGUI画面を表示できる。
【0060】
次に、アプリケーションから指定されたGUI部品の数が移動端末に搭載されているソフトキー61の数よりも多い場合について述べる。ここでは、3個のソフトキー61を搭載している移動端末で起動するアプリケーションが、ソフトキー61に対応したGUI部品として5個のGUI部品を表示するように設計されている場合について述べる。図7を参照しながら述べたように、GUI部品に対応するソフトキー総数は、アプリケーションからキー表示名が指定されているGUI部品の数と、移動端末に搭載されているソフトキー61の数のうちの小さい方の数となる。ここでは、アプリケーションが5個のGUI部品をソフトキー61に対応付けて定義していても、移動端末に搭載されているソフトキー61の数が3個であるため、GUI部品と対応付けられるソフトキー61の数は3個であると判断される(ステップS4)。そこで、ソフトキー番号が1〜3のソフトキーについての情報が端末情報ファイル20に記録され、端末情報ファイル20をもとにしてリソースファイルが生成される。このため、リソースファイルには3個のソフトキー61についての情報が記録されるが、アプリケーションで定義されているGUI部品のうち、移動端末に搭載されていないソフトキーに対応付けられるGUI部品についての情報はリソースファイルに記載されない。このリソースファイルをもとに画面表示部15などによって画面が表示されるため、移動端末に搭載されていないソフトキー61に対応付けられたGUI部品は移動端末の画面に表示されず、図11(b)に示すようなGUI画面が表示される。従って、ソフトキー61に対応づけてアプリケーションに定義されているGUI部品の数が、移動端末に搭載されているソフトキー61の数より多い場合であっても、移動端末に搭載されたソフトキー61に対応した数のGUI部品が表示される。つまり、本実施形態では、移動端末に搭載されていないソフトキー61に対応したGUI部品の表示を防ぐことができる。
【0061】
さらに、アプリケーションから指定されたGUI部品の数が移動端末に搭載されているソフトキー61の数よりも少ない場合を、ソフトキー61に対応するGUI部品の数が移動端末に搭載されているソフトキー61の数と一致するときと比較する。
【0062】
まず、5個のソフトキー61が搭載されている移動端末において、ソフトキー61に対応したGUI部品を5個使用するアプリケーションが起動される場合は、図7〜図9を参照して述べた動作と同様に端末情報解析部11や画面表示部15などが動作する。ただし、ステップS2では、端末情報解析部11では、移動端末に搭載されている5個のソフトキー61の各々についての情報が記載されているハードウェア情報が生成される。図12は、ソフトキー61が5個搭載されている移動端末で用いられる端末情報ファイル20の生成方法を説明する図である。
【0063】
情報抽出部は、アプリケーションがキー表示名を指定しているキーの数を取得してハードウェア情報に記録されているソフトキー61の数と比較することにより、ソフトキー61に関連付けて表示されるGUI部品の数を取得する(ステップS4)。ここでは、移動端末に搭載されているソフトキー61の数と、アプリケーションがキー表示名を指定したGUI部品の数がいずれも5個であるので、ソフトキー61に対応付けられるGUI部品の数は「5」であると判断される。次に、5個のソフトキー61の各々に対して条件項目を指定する情報が取得され、端末情報ファイル20が生成される(ステップS5〜S13)。端末情報ファイル20を用いてリソースファイルが生成されるときの手順とリソースファイルをもとにしてGUIが表示されるときの手順は、図8および図9のフローチャートを参照しながら述べた手順と同様である。以上の手順によって、図12に示されたソフトキー61の位置、大きさなどの情報と、アプリケーションによって指定されたキー表示名を含む端末情報ファイル20が生成されると、それに基づいてリソースファイルが生成され、画面が表示される。そこで、図13(a)に示すような、5個のソフトキー61を搭載している移動端末において、着信履歴参照アプリケーションのGUI画面は、図13(b)のように表示される。
【0064】
一方、5個のソフトキー61が搭載されている移動端末において、ソフトキー61に対応したGUI部品を3個使用するアプリケーションが起動される場合は、アプリケーションから指定されたGUI部品の数がソフトキー61の数よりも少ない。そこで、ステップS4において、アプリケーションからキー表示名が指定されているGUI部品の数と、移動端末に搭載されているソフトキー61の数のうちの小さい方の数である「3」が、GUI部品に対応付けられたソフトキーの総数となる。そこで、情報抽出部は、ソフトキー番号が1〜3のソフトキー61について、条件項目に対応した情報を取得する(ステップS5〜S12)。ソフトキー番号が3になると、表示されるGUI部品の各々について条件項目が取得されたと判断され、3個のソフトキー61の各々に対応したGUI部品についての情報を含む端末情報ファイル20が生成される(ステップS11、S13)。その後、図8を参照して説明したように端末情報ファイル20をもとにしてリソースファイルが生成されるが、このリソースファイルでは、ソフトキー61に対応するGUI部品として3個のGUI部品が定義されている。生成されたリソースファイルを用いて図9を参照しながら述べた処理が行われると、図13(a)に示したように5個のソフトキー61が搭載された移動端末において、図11(b)に示したように、ソフトキー61に対応したGUI部品が3個の画面が表示される。従って、ソフトキー61に対応づけてアプリケーションに定義されているGUI部品の数が、移動端末に搭載されているソフトキー61の数より少ない場合には、アプリケーションに定義されている数のGUI部品が表示される。このため、アプリケーションでの機能が割り当てられていないキーに対応するGUI部品の表示を防ぐことができる。
【0065】
以上に述べたように、本実施形態によると、アプリケーションのGUI画面の表示に用いるリソースファイルを移動端末のデバイス情報に合わせて設定しなくても、移動端末において自律的にリソースファイルが生成される。また、生成されたリソースファイルでは、移動端末のデバイス情報に応じた設定が記録されているため、移動端末が備えるハードウェアに応じたGUI画面が表示される。さらに、アプリケーションでの機能が割り当てられていないソフトキー61に対応したGUI部品の表示を防ぐこともできる。
【0066】
<実施形態(2)>
実施形態(1)では、端末情報ファイル20を用いてリソースファイルを作成する場合のGUIの表示方法について述べたが、端末情報ファイル20を使用せずに作成されたリソースファイルを用いて、GUI画面を表示することもできる。この場合には、アプリケーションが起動されることが通知されると、リソース管理部13は、端末情報解析部11や端末情報ファイル生成部12から、移動端末に搭載されているデバイスの情報を取得してリソースファイルを作成する。
【0067】
図14は、実施形態(2)におけるリソースファイルの作成方法を説明するフローチャートである。リソースファイルの作成を開始するときに、リソース管理部13は、ユーザインタフェース画面リソース30からテンプレートを読み込んで、条件項目を取得する(ステップS61)。すると、端末情報解析部11は、メモリ41に記録されている情報からアプリケーション領域のサイズやXY座標が設定されている領域のX座標とY座標の最大値などを抽出してリソース管理部13に通知する(ステップS62)。リソース管理部13は、通知されたアプリケーション領域に関する情報を、条件項目に関連付けて記憶する。
【0068】
移動端末にソフトキー61が搭載されている場合は、端末情報解析部11は、メモリ41から移動端末に搭載されているソフトキー61の数を取得し、リソース管理部13に通知する。また、情報抽出部は、ソフトキー61と関連付けて表示するGUI部品としてアプリケーションが指定するGUI部品の数を取得し、リソース管理部13に通知する。リソース管理部13は、移動端末に搭載されたソフトキー61の数と、アプリケーションによって指定されたソフトキー61に対応するGUI部品の数を比較し、小さい方の数を、GUI部品に対応するソフトキー61の数とする(ステップS63)。次に、端末情報解析部11とリソース管理部13は、いずれも、ソフトキー番号を「1」に設定する(ステップS64)。端末情報解析部11は、ソフトキー番号が「1」のソフトキー61について位置や大きさを取得して、リソース管理部13に通知すると、リソース管理部13は、それらの情報も条件項目と対応付けて記憶する(ステップS65、S66)。なお、ここで取得されるソフトキー61の位置や大きさについての情報は、実施形態(1)で述べたように設定されたXY座標での情報であるとする。
【0069】
さらに、情報抽出部は、起動されるアプリケーションにおいてソフトキー61に対応したGUI部品に表示するキー表示名が指定されているかを判定する(ステップS67)。キー表示名の指定がある場合、情報抽出部は、起動するアプリケーションに対応した表示名を読み込んでリソース管理部13に通知し、リソース管理部13は、通知されたキー表示名を記録する(ステップS67、S68)。一方、起動されるアプリケーションがソフトキー61のキー表示名を指定していないときは、ソフトキー61に割り当てられたデフォルトのキー表示名が読み込まれ、リソース管理部13によって記録される(ステップS67、S69)。キー表示名の記録が終わると、リソース管理部13は、位置やキー表示名などの情報を取得したソフトキー61のソフトキー番号と、GUI部品に対応するソフトキー61の総数を比較する(ステップS70)。情報取得の対象となったキーのソフトキー番号がソフトキー61の総数と一致しないときは、リソース管理部13は情報を取得する対象のソフトキー番号を1だけインクリメントし、その旨を端末情報解析部11に通知する(ステップS71)。すると、端末情報解析部11や情報抽出部は、新たに情報取得の対象とされたソフトキー61について、ステップS65〜69で述べた動作を行い、リソース管理部13は、通知された情報を適宜、記録する。
【0070】
一方、情報が取得されたソフトキー61のソフトキー番号がソフトキー61の総数と一致すると、リソース管理部13は、ソフトキー61に関する情報の取得が終了したと判断し、端末情報解析部11と端末情報ファイル生成部12に通知する。情報抽出部は、適宜、タイトル領域やリスト情報などをメモリ41から取得してリソース管理部13に通知し、リソース管理部13は通知された情報を記録する(ステップS72、S73)。
【0071】
リソース管理部13は、条件項目と端末情報解析部11や情報抽出部から通知された情報を対応付けて記録すると、記録後のファイルをリソースファイルとして出力する(ステップS14)。リソースファイルが生成されると、先に図9と図10を参照しながら述べたように、リソースファイルを基にしてGUI画面が表示される(ステップS15)。
【0072】
このように、端末情報解析部11、端末情報ファイル生成部12、リソース管理部13の動作を変更すると、端末情報ファイル20を使用せずに、テンプレートからリソースファイルを作成することができ、そのリソースファイルを元にGUI画面を表示できる。なお、ここでは、メモリ41に格納された情報が端末情報解析部11と端末情報ファイル生成部12からリソース管理部13に通知されるものとして説明したが、これは一例である。例えば、端末情報解析部11が取得した情報を、端末情報ファイル生成部12を介してリソース管理部13が取得することもでき、また、リソース管理部13がメモリ41からリソースファイルの作成に用いる情報を取得するように変形することもできる。リソース管理部13がリソースファイルの作成に用いる情報を取得して端末情報ファイル20を用いずにリソースファイルを作成する場合には、端末情報解析部11と端末情報ファイル生成部12をリソース管理部13に含めたものとすることもできる。
【0073】
このような実施形態においても、アプリケーションが機能を割り当てているソフトキー61に対応するGUI部品を画面に表示でき、移動端末に搭載されていないソフトキー61に対応するGUI部品は表示されない。また、アプリケーションで機能が割り当てられていないソフトキー61に対応したGUI部品も表示されない。また、異なるデバイスを搭載した移動端末について個別にリソースファイルを設定したアプリケーションを作成しなくても、各々の移動端末に応じたGUI画面を生成できる。
【0074】
なお、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
以上の説明では、左上隅を基準として座標の設定や位置の特定をする場合を例としたが、座標の原点の位置は実装に応じて変更でき、また、ソフトキー61の位置の特定に用いる座標も変更することができる。
【0075】
また、図7、図8、図14などでは、アプリケーション領域についての情報が処理された後にソフトキー61に対応するGUI部品の情報を処理するフローチャートとなっているが、処理する情報の順序を変更することもできる。
【0076】
さらに、端末情報解析部11、端末情報ファイル生成部12、リソース管理部13、ユーザインタフェース画面生成部14は、ソフトウェアにより実現されるだけでなく、これらの部分の一部または全部をハードウェア回路により実現する構成にすることもできる。
【0077】
ハードウェア情報を予めメモリ41に記憶させる場合には、端末情報解析部11を備えない移動端末とすることもできる。この場合には、端末情報ファイル生成部12は、ハードウェア情報記録部から取得した情報とアプリケーションによって割り当てられているGUI部品についての定義から端末情報ファイル20を作成する。この端末情報ファイル20に基づいて生成されたリソースファイルを使用してGUIが表示される。
【0078】
さらに、端末情報ファイル20を予めメモリ41に記憶させた場合には、端末情報解析部11と端末情報ファイル生成部12を備えない移動端末とすることもできる。この場合には、メモリ41中の端末情報ファイル20とテンプレートを用いてリソースファイルが生成され、GUIが表示される。
【0079】
上述の各実施形態に対し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
情報処理端末に備えられた表示デバイスと入力デバイスの構成を表すハードウェア情報を記録するハードウェア情報記録部と、
前記情報処理端末において実行されるソフトウェアが使用するユーザインタフェース部品を定義するユーザインタフェース部品情報を、前記ソフトウェアから抽出する情報抽出部と、
前記ユーザインタフェース部品の表示を定義するための条件項目を記録する条件項目記録部と、
前記ユーザインタフェース部品に対して前記入力デバイスを割り当てると共に、前記ハードウェア情報および前記ユーザインタフェース部品情報で前記条件項目を満たすことにより、前記ユーザインタフェース部品の表示条件を記録したリソースファイルを生成するリソースファイル生成部と、
前記リソースファイルを用いて前記表示デバイスに前記ユーザインタフェース部品を表示する画面表示部
を備えることを特徴とする情報処理端末。
(付記2)
前記条件項目は、前記ユーザインタフェース部品を画面上で識別する部品表示名を含み、前記リソースファイル生成部は、前記入力デバイスを特定するためのデバイス識別子と、前記部品表示名を対応付けて前記リソースファイルに記録する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理端末。
(付記3)
前記リソースファイル生成部は、前記ユーザインタフェース部品に対応する前記入力デバイスの各々について、前記条件項目に前記ハードウェア情報および前記ユーザインタフェース部品情報を与えることによりリソースファイルを生成し、
前記画面表示部は、前記リソースファイルを用いて前記入力デバイスの各々に対応する前記ユーザインタフェース部品を表示する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理端末。
(付記4)
前記リソースファイル生成部は、
前記条件項目記録部に記録されている前記条件項目を取得する条件項目取得部と、
前記ハードウェア情報と前記ユーザインタフェース部品情報から、前記条件項目取得部が抽出した前記条件項目を指定する情報を取得するリソース情報取得部を備え、
前記リソースファイル生成部は、前記リソース情報取得部により指定された情報を前記条件項目と対応付けて記録することにより、前記リソースファイルを生成する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理端末。
(付記5)
前記リソースファイル生成部は、前記情報処理端末のサイズに対する前記入力デバイスのサイズ、および、前記情報処理端末上での前記入力デバイス位置を特定する情報を含む前記リソースファイルを生成し、
前記画面表示部は、前記情報処理端末の画面に対する前記ユーザインタフェース部品のサイズ、および、前記情報処理端末の画面上での前記ユーザインタフェース部品の位置を、前記リソースファイルに記録された情報に従って決定する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理端末。
(付記6)
情報処理端末が備える情報処理装置を、
前記情報処理端末に備えられた表示デバイスと入力デバイスの構成を表すハードウェア情報を記録するハードウェア情報記録手段、
前記情報処理端末において実行されるソフトウェアが使用するユーザインタフェース部品を定義するユーザインタフェース部品情報を、前記ソフトウェアから抽出する情報抽出手段、
前記ユーザインタフェース部品の表示を定義するための条件項目を記録する条件項目記録手段、
前記ユーザインタフェース部品に対して前記入力デバイスを割り当てると共に、前記ハードウェア情報および前記ユーザインタフェース部品情報で前記条件項目を満たすことにより、前記ユーザインタフェース部品の表示条件を記録したリソースファイルを生成するリソースファイル生成手段、
前記リソースファイルを用いて前記表示デバイスに前記ユーザインタフェース部品を表示する画面表示手段
として動作させることを特徴とするプログラム。
(付記7)
情報処理端末に備えられた表示デバイスと入力デバイスの構成を表すハードウェア情報を取得し、
前記情報処理端末において実行されるソフトウェアが使用するユーザインタフェース部品を定義するユーザインタフェース部品情報を、前記ソフトウェアから抽出し、
前記ユーザインタフェース部品の表示を定義するための条件項目を取得し、
前記ユーザインタフェース部品に対して前記入力デバイスを割り当てると共に、前記ハードウェア情報および前記ユーザインタフェース部品情報で前記条件項目を満たすことにより、前記ユーザインタフェース部品の表示条件を記録したリソースファイルを生成し、
前記リソースファイルを用いて前記表示デバイスに前記ユーザインタフェース部品を表示する
ことを特徴とするユーザインタフェース画面表示方法。
【符号の説明】
【0080】
11 端末情報解析部
12 端末情報ファイル生成部
13 リソース管理部
14 ユーザインタフェース画面生成部
15 画面表示部
20 端末情報ファイル
30 ユーザインタフェース画面リソース
41 メモリ
42 無線部
43 CPU
44 音入出力部
45 スピーカー
46 マイク
47 表示制御部
48 メインLCD
49 サブLCD
50 入力制御部
51 タッチパネル
60 キー
61 ソフトキー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理端末に備えられた表示デバイスと入力デバイスの構成を表すハードウェア情報を記録するハードウェア情報記録部と、
前記情報処理端末において実行されるソフトウェアが使用するユーザインタフェース部品を定義するユーザインタフェース部品情報を、前記ソフトウェアから抽出する情報抽出部と、
前記ユーザインタフェース部品の表示を定義するための条件項目を記録する条件項目記録部と、
前記ユーザインタフェース部品に対して前記入力デバイスを割り当てると共に、前記ハードウェア情報および前記ユーザインタフェース部品情報で前記条件項目を満たすことにより、前記ユーザインタフェース部品の表示条件を記録したリソースファイルを生成するリソースファイル生成部と、
前記リソースファイルを用いて前記表示デバイスに前記ユーザインタフェース部品を表示する画面表示部
を備えることを特徴とする情報処理端末。
【請求項2】
前記条件項目は、前記ユーザインタフェース部品を画面上で識別する部品表示名を含み、前記リソースファイル生成部は、前記入力デバイスを特定するためのデバイス識別子と、前記部品表示名を対応付けて前記リソースファイルに記録する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記リソースファイル生成部は、
前記条件項目記録部に記録されている前記条件項目を取得する条件項目取得部と、
前記ハードウェア情報と前記ユーザインタフェース部品情報から、前記条件項目取得部が抽出した前記条件項目を指定する情報を取得するリソース情報取得部を備え、
前記リソースファイル生成部は、前記リソース情報取得部により指定された情報を前記条件項目と対応付けて記録することにより、前記リソースファイルを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理端末。
【請求項4】
前記リソースファイル生成部は、前記情報処理端末のサイズに対する前記入力デバイスのサイズ、および、前記情報処理端末上での前記入力デバイス位置を特定する情報を含む前記リソースファイルを生成し、
前記画面表示部は、前記情報処理端末の画面に対する前記ユーザインタフェース部品のサイズ、および、前記情報処理端末の画面上での前記ユーザインタフェース部品の位置を、前記リソースファイルに記録された情報に従って決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理端末。
【請求項5】
情報処理端末に備えられた表示デバイスと入力デバイスの構成を表すハードウェア情報を取得し、
前記情報処理端末において実行されるソフトウェアが使用するユーザインタフェース部品を定義するユーザインタフェース部品情報を、前記ソフトウェアから抽出し、
前記ユーザインタフェース部品の表示を定義するための条件項目を取得し、
前記ユーザインタフェース部品に対して前記入力デバイスを割り当てると共に、前記ハードウェア情報および前記ユーザインタフェース部品情報で前記条件項目を満たすことにより、前記ユーザインタフェース部品の表示条件を記録したリソースファイルを生成し、
前記リソースファイルを用いて前記表示デバイスに前記ユーザインタフェース部品を表示する
ことを特徴とするユーザインタフェース画面表示方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図12】
image rotate

【図14】
image rotate

【図4】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2010−267168(P2010−267168A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−119373(P2009−119373)
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】