ユーザロケーションに基づいてモバイル通信のためのデータネットワーク接続を管理すること
モバイル通信環境において選択インターネットプロトコルトラフィックオフロード(SIPTO)を可能にすることがここに開示される。例として、SIPTOトラフィックは、集中型ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)に加えて、インターネットまたは同様のデータネットワークへのインターフェースを提供するローカルパケットゲートウェイ(P−GW)を介して可能にされ得る。SIPTOの適格性は、たとえば、SIPTO適格性を決定するために、記憶されたサブスクリプションまたはアカウント情報に依拠して、ユーザ機器(UE)ごとであり得る。特定の態様では、SIPTOの適格性はまた、パケットネットワークごとであるか、または上記の組合せに基づき得る。これは、所与のロケーションにおける所与のUEに対してSIPTOが確立され得るかどうかを決定する際のフレキシビリティを可能にし、たとえば、UE能力、サブスクリプションステータス情報、データネットワーク能力、タリフレートなど、ならびに政府管轄の様々な法的要件に基づき得る。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2009年12月4日に出願された「MANAGING A PDN CONNECTION BASED ON USER LOCATION」と題する仮特許出願第61/266,897号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
以下の説明は、一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、有意なワイヤレス干渉を観測する端末のためのワイヤレス通信を可能にすることに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、ボイスコンテンツ、データコンテンツなど様々なタイプの通信コンテンツを与えるために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力、…)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムとすることができる。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムなどがある。さらに、システムは、Third Generation Partnership Project(3GPP)、3GPP Long Term Evolution(LTE)、Ultra Mobile Broadband(UMB)などの仕様、あるいはEvolution Data Optimized(EV−DO)、その1つまたは複数のリビジョンなどのマルチキャリアワイヤレス仕様に準拠することができる。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上での送信を介して1つまたは複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局からモバイルデバイスへの通信リンクをいい、逆方向リンク(またはアップリンク)はモバイルデバイスから基地局への通信リンクをいう。さらに、モバイルデバイスと基地局の間の通信は、単入力単出力(SISO)システム、多入力単出力(MISO)システム、多入力多出力(MIMO)システムなどを介して確立され得る。
【0005】
従来のモバイル電話ネットワーク基地局を補うために、追加の基地局を展開して、よりロバストなワイヤレスカバレージをモバイルユニットに与え得る。たとえば、漸増キャパシティ増大、よりリッチなユーザ経験、および屋内カバレージのために、(たとえば、一般に、アクセスポイント基地局、ホームノードB、フェムトアクセスポイント、またはフェムトセルと呼ばれる)ワイヤレス中継局および小カバレージ基地局が展開され得る。一般に、そのような小カバレージ基地局は、DSLルータまたはケーブルモデムを介してインターネットおよびモバイル事業者のネットワークに接続される。これらの他のタイプの基地局は、従来の基地局(たとえば、マクロ基地局)と別の形で従来のモバイル電話ネットワーク(たとえば、バックホール)に加えられ得るので、これらの他のタイプの基地局およびそれらの関連するユーザ機器を管理するための効果的な技法が必要である。
【0006】
モバイル通信の一態様は統合モバイルデータサービスである。最近、多くのモバイルデバイスおよびモバイル通信サービスプロバイダは、インターネットプロトコルまたは同様のデータネットワーク能力を組み込むように移行した。ユーザ機器(UE)の観点からは、データネットワークと通信することを可能にするいくつかの通信プロトコルとともにユーザアプリケーションが、UEのハードウェア/ソフトウェア/ファームウェアに組み込まれた。ネットワークの観点からは、サービスプロバイダネットワークおよびコアネットワークが、UEのためのパケットネットワーク接続を確立するためのインフラストラクチャとともに更新された。これらのUEに通信可能に結合された無線アクセスネットワークと、データネットワーク(たとえば、インターネット)におけるパケット接続との間の媒介として働くことによって、コアネットワークは、それぞれのUEにインターネットサービス(ならびにイントラネットサービス、または他のワイドエリアネットワークデータサービス)を配信することができる。より多くのユーザがデータネットワークベースのモバイルサービスのためのサブスクリプション(subscription)を保持するにつれて、これらのサービスはより有益になり、モバイルサービスプロバイダの側の将来のインフラストラクチャ改善の中心となる。
【発明の概要】
【0007】
以下で、1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0008】
本開示の様々な態様は、モバイル通信環境においてデータサービスを確立するための選択インターネットプロトコルトラフィックオフロード(SIPTO:selected Internet Protocol traffic offload)を可能にする。いくつかの態様では、SIPTOトラフィックは、インターネットまたは同様のデータネットワークへのインターフェースを提供するローカルパケットゲートウェイ(本明細書ではローカルゲートウェイまたはL−GWとも呼ぶローカルP−GW)のネットワークを介して可能にされ得る。少数の集中型ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)またはパケットゲートウェイ(P−GW)の代わりに、ローカルパケットゲートウェイ(L−GW)は、GGSNまたは集中型P−GWと同様の機能を与えることができるが、パケットネットワークアクセスのための集中型GGSNまたはP−GWにローカルな代替を与えて、無線アクセスネットワーク全体にわたって展開され得る。さらに、SIPTOの適格性は、ユーザ機器(UE)毎であり得、たとえば、SIPTO適格性を決定するために、ユーザ機器(UE)の記憶された加入者またはアカウント情報内のデータに依存する。特定の態様では、SIPTOの適格性はまた、パケットネットワークごとであるか、またはそれらの組合せに基づき得る。これは、所与のロケーションにおける所与のUEに対してSIPTOが確立され得るかどうかを決定する際のフレキシビリティを可能にし、たとえば、UE能力、サブスクリプション(subscription)ステータス情報、データネットワーク能力、タリフレートなど、ならびに政府管轄の様々な法的要件に基づき得る。
【0009】
本開示の他の態様では、ローカルGWにおけるパケットネットワーク接続の維持のための機構が提供される。ローカルGWによってサポートされる既存のパケット接続が分析され得、ローカルGWの識別子は、UEをサービスしている現在のパケットネットワークまたはモバイルネットワークアクセスポイントの識別子と比較され得る。識別子が現在のサービングパケットネットワークゲートウェイの第2の識別子に一致しない場合、パケットネットワーク接続は終了され得る。オプションで、UEがパケットサービスを終了していない場合、再アクティブ化コマンドがUEに転送され得る。同様に、UEは、他の開示する態様では、再アクティブ化コマンドの受信、ハンドオーバの完了、または現在のパケットネットワークゲートウェイ識別子と前のパケットネットワークゲートウェイ識別子との比較などに基づいて再アクティブ化を要求することができる。したがって、セッションドロップまたはデータ損失を軽減しながら、様々なパケット接続を与えるために使用されるネットワークリソースが効率的な方法で保存され得る。
【0010】
本開示の他の態様では、ワイヤレス通信のための方法が提供される。本方法は、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続を確立したいという要求を受信することを備えることができる。さらに、本方法は、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定することを備えることができる。上記に加えて、本方法は、ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、データネットワーク接続を確立するために、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するローカルデータネットワークゲートウェイを識別することを備えることができる。
【0011】
他の態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。本装置は、インターネットプロトコル(IP)トラフィックをローカルパケットネットワークゲートウェイへオフロードすることを可能にする命令を記憶するためのメモリと、それらの命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサとを備えることができる。特に、モジュールは、IPネットワークへの接続についての要求を識別し、その要求を始めたUEのサブスクリプション情報のセットを検索する受信モジュールを備えることができる。さらに、モジュールはまた、サブスクリプション情報を分析し、UEがローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定する解析モジュールを備えることができる。さらに、モジュールは、IPネットワークへの接続を確立し、UEにモバイルネットワークサービスを提供している基地局に関連するローカルGWを識別する参照モジュールをさらに備えることができる。
【0012】
さらに別の態様では、ワイヤレス通信のための装置が開示される。本装置は、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続を確立したいという要求を受信するための手段を備えることができる。その上、本装置は、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定するための手段を備えることができる。さらに、本装置は、ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するデータネットワーク接続を確立するためにローカルデータネットワークゲートウェイを識別するための手段を備えることができる。
【0013】
1つまたは複数の追加の態様によれば、ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサが開示される。(1つまたは複数の)プロセッサは、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信する第1のモジュールを備えることができる。さらに、(1つまたは複数の)プロセッサは、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定する第2のモジュールを備えることができる。その上、(1つまたは複数の)プロセッサは、ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するデータネットワーク接続を確立するためにローカルデータネットワークゲートウェイを識別する第3のモジュールを備えることができる。
【0014】
少なくとも1つの態様によれば、本開示は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信させるための第1のコードセットを備えることができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定させる第2のコードセットを備えることができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、コンピュータに、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するデータネットワーク接続を確立するためにローカルデータネットワークゲートウェイを識別させる第3のコードセットを備えることができる。
【0015】
上記に加えて、本開示の特定の態様はワイヤレス通信の方法を提供する。本方法は、モバイルネットワーク基地局からワイヤレスサービスを受信するUEのために確立されたデータネットワーク接続を識別することを備えることができる。その上、本方法は、データネットワーク接続を可能にするデータネットワークアクセスポイントに関連する第1の識別子を参照することを備えることができる。さらに、本方法は、第1の識別子がモバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイントの第2の識別子に一致しない場合、データネットワーク接続の非アクティブにすることを備えることができる。
【0016】
他の態様では、ワイヤレス通信のために構成された装置が開示される。本装置は、無線アクセスネットワーク(RAN)に関連するアクティブデータネットワーク接続の管理および削除のために構成された命令を備えるメモリと、それらの命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサとを備えることができる。特に、モジュールは、RANをサービスするローカルGWにおいて確立された接続を識別する維持モジュールを備えることができる。モジュールは、接続で識別されたUEが、ローカルGWのサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合される場合に接続の非アクティブ化を始める終了モジュールをさらに備えることができる。
【0017】
さらに別の態様によれば、ワイヤレス通信のための装置が開示される。本装置は、RANにデータネットワークサービスを提供するローカルGWにおけるパケット接続を識別するための手段を備えることができる。さらに、本装置は、接続で識別されたユーザ機器(UE)が、ローカルGWのサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に接続を終了するための手段を備えることができ、サービスエリアは、RANのワイヤレスノードをローカルGWに関連づけるデータセットと、UEの識別子またはワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリがローカルGWを返すワイヤレスノードのセットとのうちの少なくとも1つによって定義される。
【0018】
1つまたは複数の追加の態様では、ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサが提供される。(1つまたは複数の)プロセッサは、RANにデータネットワークサービスを提供するローカルGWにおけるパケット接続を識別する第1のモジュールを備えることができる。さらに、(1つまたは複数の)プロセッサは、接続で識別されたユーザ機器(UE)が、ローカルGWのサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に接続を終了する第2のモジュールを備えることができ、サービスエリアは、RANのワイヤレスノードをローカルGWに関連付けるデータセットと、UEの識別子またはワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリがローカルGWを返すワイヤレスノードのセットとのうちの少なくとも1つによって定義される。
【0019】
少なくとも1つの他の態様では、本開示は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、RANにデータネットワークサービスを提供するローカルGWにおけるパケット接続を識別させるための第1のコードセットを備えることができる。その上、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、接続で識別されたユーザ機器(UE)が、ローカルGWのサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に接続を終了させるための第2のコードセットを備えることができ、サービスエリアは、RANのワイヤレスノードをローカルGWに関連付けるデータセットと、UEの識別子またはワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリがローカルGWを返すワイヤレスノードのセットとのうちの少なくとも1つによって定義される。
【0020】
上記に加えて、本開示はまた、ワイヤレス通信の方法を提供する。本方法は、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立することと、データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信することとを備えることができる。さらに、本方法は、現在のサービングセルのセル識別子がデータネットワーク接続に関連する最近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始することを備えることができる。
【0021】
1つまたは複数の特定の態様によれば、ワイヤレス通信のための装置が提供される。本装置は、モバイルアクセス環境においてパケットネットワーク接続を維持するように構成された命令を記憶するためのメモリと、それらの命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサとを備えることができる。特に、これらのモジュールは、SIPTOゲートウェイにおいて確立されたデータネットワーク接続を非アクティブ化するためのコマンドを受信する接続モジュールと、現在のサービングセルのセル識別子がデータネットワーク接続に関連する最近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始する継続モジュールとを備えることができる。
【0022】
別の態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。本装置は、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立するための手段と、データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信するための手段とを備えることができる。さらに、本装置は、現在のサービングセルのセル識別子がデータネットワーク接続に関連する最近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始するための手段を備えることができる。
【0023】
さらに他の開示する態様によれば、ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサが提供される。(1つまたは複数の)プロセッサは、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立する第1のモジュールと、データネットワーク接続を非アクティブ化したいという要求を受信する第2のモジュールとを備えることができる。上記に加えて、(1つまたは複数の)プロセッサは、現在のサービングセルのセル識別子がデータネットワーク接続に関連する最近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始する第3のモジュールを備えることができる。
【0024】
少なくとも1つの追加の態様では、本開示は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立させるための第1のコードセットと、コンピュータに、ワイヤレスネットワークのエンティティから受信したデータネットワーク接続を非アクティブ化する要求を復号させる第2のコードセットとを備えることができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、現在のサービングセルのセル識別子がデータネットワーク接続に関連する最近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始させる第3のコードセットを備えることができる。
【0025】
上記および関連する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明し、特に特許請求の範囲で指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、1つまたは複数の態様のうちのいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】いくつかの開示する態様における、選択インターネットプロトコルトラフィックオフロード(SIPTO)を与える例示的な装置のブロック図。
【図2】代替的にローカルまたは中央インターネットプロトコルトラフィックを与える例示的なワイヤレス通信環境のブロック図。
【図3】いくつかの態様による、ローカルパケットゲートウェイの展開を備える例示的なワイヤレス環境のブロック図。
【図4】本開示の追加の態様による、ローカルパケット接続を管理するための例示的な装置のブロック図。
【図5】さらなる態様による、SIPTO展開においてIPトラフィックを使用するための例示的なワイヤレス通信装置のブロック図。
【図6】ローカルパケットゲートウェイ(P−GW)展開においてパケット接続を維持するために構成された例示的なユーザ機器のブロック図。
【図7】1つまたは複数の態様による、モバイル通信においてSIPTOを実装するための例示的な方法のフローチャート。
【図8】ユーザ機器ごとにまたはアクセスポイント名ごとにSIPTOを与えるための例示的な方法のフローチャート。
【図8A】ユーザ機器ごとにまたはアクセスポイント名ごとにSIPTOを与えるための例示的な方法のフローチャート。
【図9】追加の態様における、ローカルパケットゲートウェイ展開のためのデータネットワーク接続を管理するための例示的な方法のフローチャート。
【図10】本開示のさらなる態様における、モバイルネットワークにおいてパケット接続を利用するための例示的な方法のフローチャート。
【図11】別の態様における、ローカルGW展開のためのSIPTOデータサービスのために構成された例示的な装置のブロック図。
【図12】ローカルGW展開のためのデータ接続を管理するために構成された例示的な装置のブロック図。
【図13】本開示のさらに他の態様における、モバイル通信においてデータサービスを利用するための例示的な装置のブロック図。
【図14】いくつかの開示する態様による、ワイヤレス通信を可能にする例示的なワイヤレス送信受信チェーンのブロック図。
【図15】本開示の様々な態様を可能にするための例示的なワイヤレス通信環境のブロック図。
【図16】ネットワーク環境内でアクセスポイント基地局の展開を可能にする例示的な通信システムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、図面を参照しながら様々な態様について説明する。図面では、全体にわたって同様の要素を指すのに同様の参照符号を使用する。以下の記述では、説明の目的で、1つまたは複数の態様の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、そのような(1つまたは複数の)態様は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明らかであろう。他の例では、1つまたは複数の態様の説明を円滑にするために、よく知られている構造およびデバイスをブロック図の形態で示す。
【0028】
さらに、本開示の様々な態様について以下で説明する。本明細書の教示は多種多様な形態で実施され得、本明細書で開示する特定の構造および/または機能は代表的なものにすぎないことは明らかであろう。本明細書の教示に基づいて、本明細書で開示する態様は他の態様とは無関係に実装され得ること、およびこれらの態様のうちの2つ以上は様々な方法で組み合わせられ得ることを、当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置を実装し、および/または方法を実施することができる。さらに、本明細書に記載の態様のうちの1つまたは複数に加えて、あるいはそれら以外に、他の構造および/または機能を使用して装置を実装し、および/または方法を実施することができる。一例として、本明細書で説明する方法、デバイス、システムおよび装置の多くについて、特に、モバイル通信におけるデータサービスのために中央パケットゲートウェイ接続とローカルパケットゲートウェイ接続との間でアービトレーションすることに関して説明する。同様の技法が他の通信環境に適用され得ることを、当業者なら諒解されよう。
【0029】
ワイヤレスネットワークインフラストラクチャおよびリソースが時間とともに改善し、モバイルデバイスの処理およびユーザインターフェース能力がより高度になるにつれ、ユーザは、以前はパーソナルコンピュータおよび固定回線通信でのみ利用可能であった機能を実行するためにモバイルデバイスを採用することが可能となった。高品質ボイス通信、インターネットアクセス、マルチメディアアクセスおよび再生、ならびにエンターテインメントのための小型ポータブルデバイスを採用する能力により、大いに望ましい消費者製品が得られる。これらのモバイルデバイス(たとえば、モバイル通信装置におけるユーザ機器[UE])によって消費されるべきデータは無線アクセスネットワーク(RAN)を介して無線で配信される。これらのRANは、マクロセルラーネットワーク展開などのプロバイダ展開インフラストラクチャ、ローカルエリアネットワークワイヤレスルータを含む加入者展開インフラストラクチャ、またはホームノードB(HNB)、拡張HNB(HeNB)、フェムトセルなどと呼ばれる加入者展開基地局をもつ従来のマクロ展開など、それらの組合せを備えることができる。
【0030】
ワイヤレス通信ネットワークは、ボイスサービス、データサービス、または両方を提供することができる。ボイスサービスでは、従来のセルラーコアネットワークインフラストラクチャがリモート加入者間のアナログボイス通信を可能にする。また、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)が、パケットデータネットワークのデジタル能力を活用して、デジタルボイス通信を提供する。それぞれのネットワーク間でのデータ伝搬のためのプロトコルを含むパケットゲートウェイ(P−GW)を通してセルラーネットワークをデジタルIPネットワークに結合することによって、VoIPはセルラーネットワーク内で実施され得る。従来のP−GWの例は、ゲートウェイGPRS(汎用パケット無線サービス:general packet radio service)サポートノード、すなわちGGSNである。
【0031】
GGSNは、インターネットまたはX.25ネットワークなどのパケットネットワークと、モバイル通信ネットワーク(たとえば、モバイル通信用汎用システム[GSM(登録商標):general system for mobile communication]、ユニバーサル移動通信システム[UMTS:universal mobile telecommunication system]、第3世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリューション[3GPP LTE:third generation partnership project long term evolution]、広帯域符号分割多元接続[WCDMA:wideband code division multiple access]など)との間のインターフェースを提供する比較的集中型のゲートウェイである。特にインターネットの場合、比較的少数のGGSNが存在し、しかも、これらは、様々なRANへの汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークを通して極めて多数の加入者のためにサービスを提供するように構成された高度なエンティティである。これらのGGSNは、(しばしば、たとえば、所与の州、国、地域連合などのための)所与の地理的領域内でUEのためのモバイルとインターネットとのインターフェースとして働く。
【0032】
アクティブデータサービス中のデバイスモビリティは、GGSNにおいて記憶されたパケットベースデータ構造(たとえば、パケットデータプロトコルコンテキスト[PDPコンテキスト]、パケットデータネットワーク接続[PDN接続]など)を用いて可能にされる。1つの例示的なデータ構造は、UEのIPアドレスと、それの現在のサービングノードと、UEのために確立された(1つまたは複数の)特定のトラフィックトンネルまたは(1つまたは複数の)データストリームに関係する他の情報とを記憶するPDPコンテキストを備える。UEが地理的に動き回り、異なるサービングノードによってサービスされるとき、データ構造は、現在のサービングノードを反映するために更新され、UEへの適切なデータルーティングが可能になる。
【0033】
従来のGGSNは比較的大きい集中型エンティティであるので、様々な政府が、GGSNにおけるパケット接続に基づいて個人アクティビティを追跡する、法の執行のためのルールを確立した。したがって適用可能な管轄において、GGSNは、機能の中でも、(たとえば、サービングノード識別子に基づいて)UE移動を記憶し、潜在的に、インターネット関連トラフィックに関する情報を記録するように構成される。また、GGSNは、同様の機構によってUEを選択するためにインターネットサービスを拒否するように構成され得る。
【0034】
比較的少ない数の集中型GGSNが、所与の地理的領域のための、すべてではないとしても大部分のパケット関連モバイル通信トラフィックを処理するので、GGSNは極めて高度で高価なエンティティである。典型的な問題は、このタイプの集中型展開によっても生じ得る。たとえば、GGSNにおけるハードウェアまたはソフトウェア障害は、広い領域にわたる多数のユーザのためのパケットネットワーク接続性に影響を及ぼすことがある。そのようなデバイスのソフトウェアを単にリブートすることも極めて破壊的であり得る。さらに、集中型アーキテクチャは、データハッカー、ウェブパイレーツ(web pirate)などによって利用され得るネットワーク弱点を生じる。さらに、個々のサービスプロバイダは、GGSNにおけるパケットサービスをカスタマイズする能力をほとんど有しないので、サービスの多様化のためにサポートインフラストラクチャを必要とする。
【0035】
最近、集中型P−GWアーキテクチャの非効率性の一部を低減するために、P−GWのローカル展開のための提案がなされた。ローカルGWは、従来のP−GWと同様の機能を有するが、安価なハードウェアを備え、その結果、RAN全体にわたるこれらエンティティのコスト効率の高い複製が可能となる。さらに、ローカルGWは、サービスプロバイダによって従来のP−GWよりも大きくカスタマイズされ得る。ローカルGWは、インターネットまたは他のパケットネットワークにリンクし、プロバイダ展開(provider-deployed)eノードB(または他の加入者展開(subscriber-deployed)RAN基地局)、または加入者展開HeNB(など)基地局を含む、RAN基地局のセットにパケットサービスを提供することができる。ローカルGWによってサービスされる基地局の数、ならびにトラフィック負荷、および(本明細書では、ローカルGWのカバレージアンブレラ(umbrella)と呼ぶ)その地理的またはトポロジー的カバレージエリアは、エンティティごとに変動し得る。
【0036】
モバイル通信におけるパケットサービスのための従来型GWとローカルGWとの共存に伴い、これらのP−GW間のアービトレーションが実装され得る。本開示の一態様では、このアービトレーション機構は、選択インターネットプロトコルトラフィックオフロード(SIPTO)と呼ばれ、中央P−GWからローカルGWへのパケットトラフィックのオフローディングを指す。これらの態様に加えて、中央GWとローカルGWとの間のアービトレーションは、UEごと、またはアクセスポイントネットワーク(APN)ごと、またはそれらの組合せで実装され得る。本明細書でより詳細に説明するように、中央P−GWからローカルGWに特定のパケットネットワーク接続をオフロードするかどうかを決定するための様々な基準が確立され得る。例には、UEサブスクリプションステータス、政府規制、APN能力、ネットワーク間タリフなどがある。
【0037】
次に図を参照すると、図1は、ローカルGWまたはローカルGWの展開のためにSIPTOを実装するための例示的なワイヤレスシステム100のブロック図を示している。詳細には、ワイヤレスシステム100は、モバイル通信ネットワークからパケットネットワーク接続についての要求110を受信するように構成されたIPトラフィックオフロード選択装置102を備える。要求110に応答して、IPトラフィックオフロード選択装置102は、要求110が中央P−GWにおいてサービスされるか、または利用可能な場合、ローカルGWにオフロードされ得るかを決定するように構成される。オプションで、IPトラフィックオフロード選択装置102はまた、上記の決定が行われると、適切なP−GWにパケットネットワークセットアップコマンド118を発行することができる。
【0038】
IPトラフィックオフロード選択装置102は、IPトラフィックをローカルパケットネットワークゲートウェイにオフロードすることを可能にする命令を記憶するためのメモリ104と、それらの命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサ106とを備えることができる。詳細には、これらのモジュールは、パケットネットワーク(たとえば、インターネットなどのIPネットワーク)への接続についての要求を識別し、要求110を開始したUEのためのサブスクリプション情報のセットを検索する受信モジュール108を含むことができる。サブスクリプション情報は、UEをサービスしているモバイルネットワークから(たとえば、ホームロケーションレジスタ[HLR]、ビジターロケーションレジスタ[VLR]、ホーム加入者サーバ[HSS]などから)検索されるか、(たとえば、パケット接続についての前の要求110とサブスクリプション情報の検索とに応答して、サブスクリプション情報がメモリ104に記憶された場合)メモリ104から検索されるなどか、またはそれらの好適な組合せであり得る。
【0039】
受信モジュール108は、要求110に関係するUEサブスクリプション情報を解析モジュール112に転送し、解析モジュール112は、サブスクリプション情報を分析し、UEがローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定する。この決定は、メモリ104に記憶されたSIPTOルール114のセットに少なくとも部分的に基づき得る。一例では、SIPTOルール114は、UEがローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定するためのUE固有基準を指定することができる。UE固有基準の例には、UEのサブスクリプションがSIPTOをサポートするかどうか、およびサブスクリプションのステータス、UEサブスクリプションデータの一部として記憶されたSIPTO許容/禁止フラグのステータスなどがあり得る。別の例では、SIPTOルール114は、UEがローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定するためのAPN固有基準を指定することができる。APN固有基準の例には、UEサブスクリプションデータの一部として記憶された所与のAPNのためのSIPTO許容/禁止フラグのステータス、要求110から識別されるAPNのサービス品質(QoS)能力(たとえば、下記参照)などがあり得る。本開示の少なくとも1つの態様では、許可はUE固有基準とAPN固有基準の組合せに基づき得る。
【0040】
UEがローカルGWサービスを利用することを許可されない場合、IPトラフィックオフロード装置102は、オプションで、パケットネットワークセットアップコマンド118を発行し、それを代わりに従来のP−GW(たとえば、GGSN)に送ることができる。一方、UEがローカルGWサービスを利用することを許可される場合、データプロセッサ106は、UEにモバイルネットワークサービスを提供している基地局に関連し、IPネットワークへの接続を確立するローカルGWを識別する参照モジュール116を実行することができる。
【0041】
参照モジュール116は、複数の機構のうちの1つまたは複数に従ってローカルGWを識別することができる。たとえば、参照モジュール116は、ローカルGWの展開のそれぞれのローカルGWをモバイルネットワーク基地局のそれぞれのセットに関連付けるデータリストを採用し、そのデータリストによって、UEにモバイルネットワークサービスを提供する基地局をそれに関連するローカルGWと相互参照させることができる。別の態様では、参照モジュール116は、関連するローカルGWの識別子(たとえば、IPアドレス)を明示的または暗黙的に要求するクエリ(図示せず)を基地局に送ることができる。さらに他の態様では、参照モジュール116は、ドメインサーバが、地理的またはトポロジー的に基地局に最も近いローカルGWを返すことを可能にするフォーマットでドメイン名サーバ(DNS)クエリを実行することができる。少なくとも1つの事例では、フォーマットは、たとえばUEの識別子または基地局の識別子を備えることができる。
【0042】
IPトラフィックオフロード選択装置102は通信ネットワーク内の様々な物理的ロケーションにおいて実装され得ることを諒解されたい。一例では、IPトラフィックオフロード選択装置102は、パケットコアネットワークのサービングノードの一部として(たとえば、GSM/EDGE[GSM進化型高速データレート(enhanced data rate for GSM evolution)]ワイヤレスシステムにおけるサービングGPRSサポートノード[SGSN]、3GPP LTEワイヤレスシステムにおけるモビリティ管理エンティティ[MME]、または他のワイヤレスシステムにおける同様のエンティティの一部として)実装され得る。別の例では、IPトラフィックオフロード選択装置102は、モバイルサービスプロバイダのネットワークとモバイルコアネットワークとの間のゲートウェイにおいて実装され得る。さらに別の例として、IPトラフィックオフロード選択装置102は、ローカルGWか、GGSNなどの従来のP−GWかにかかわらず、P−GWにおいて実装され得る。本開示の少なくとも1つの態様では、IPトラフィックオフロード選択装置102は、複数の上記または同様のロケーションにわたって分散して実装され得る。
【0043】
異なるP−GW間でアービトレーションを行うことによって、ワイヤレスシステム100は、たとえば、従来のP−GWとローカルGWの展開との間でトラフィックローディングを可能にすることができる。これは、たとえば、中央GGSNにおいて行われるセルラー追跡を要求する政府規制に準拠するために重要であり得る。したがって、UEがそのような追跡の対象となる場合、ワイヤレスシステムはGGSNにおいてパケット接続を確立することができ、これらの要件の対象とならない他のUEは、代わりにローカルGWにルーティングされ得る。さらに、ローカルGWをカスタマイズすることによって、異なるサービスプロバイダは、それら自体を他のサービスプロバイダと区別するために特殊パケットネットワークサービスを提供することができ、カスタマイズされたローカルGWのハードウェアまたはソフトウェア要件を満たすUEは、そのローカルGWにルーティングされ得、これらの要件を満たさないUEは他の場所にルーティングされるなどである。当業者には明らかであるように、他の利益および使用が、異なるP−GW間のアービトレーションから同様に導出され得る。これらの利益および使用は本開示の一部と見なされる。
【0044】
図2に、本開示の特定の態様による、モバイル通信のためのSIPTOを実装するのに好適な例示的なネットワーク環境100のブロック図を示す。ネットワーク環境100は、ワイヤレスリンクを介してサービングセル204に通信可能に結合されたUE202を備えることができる。IPネットワークサービスのために構成された場合、UE202は、インターネット218などのIPネットワークとの接続を確立する要求206を発行することができる。要求206は、サービングセル204において受信され、オフロード選択装置208に転送される。要求206の例には、パケットデータプロトコル(PDP)コンテキストアクティブ化要求、パケットデータネットワーク(PDN)接続性要求、または様々なワイヤレスネットワークシステムに好適な同様の要求があり得る。本開示の一態様では、オフロード選択装置208は、本開示はこの態様に限定されないが、上記の図1のIPトラフィックオフロード選択装置102に実質的に同様であり得る。
【0045】
オフロード選択装置208は、要求206を受信し、その要求からUE202の識別子を抽出するための受信モジュール208Aを備えることができる。さらに、受信モジュール208Aは、(たとえば、UE202に関連するHLR、サービングセル204に関連するVLR、またはUE202のためのサブスクリプション情報を記憶する別の好適なネットワークエンティティから)UE202のSIPTO適格性に関係するサブスクリプション情報のセットを収集することができる。次いで、オフロード選択装置208は、サブスクリプション情報を分析し、UE202がSIPTOサービスを利用することを許可されるかどうかを決定する解析モジュール208Bを実行することができる。
【0046】
UE202がSIPTOサービスを利用することを許可される場合、インターネット218への接続を確立するために、サービングセル204に関連するローカルGW210を識別する参照モジュール208Cが使用される。一例では、参照モジュール208Cは、ローカルGW210を識別するためにドメイン名サーバクエリ(DNSクエリ)を実行する。この例では、参照モジュール208Cは、ドメイン名サーバが、地理的またはトポロジー的にサービングセル204またはUE202に最も近いローカルGW210のIPアドレスを返すことを可能にする完全修飾ドメイン名(FQDN:fully qualified domain name)を作成する。本開示の少なくとも1つの態様では、FQDNは、UEの識別子または基地局の識別子に少なくとも部分的に基づく。この識別子は、たとえば、ドメイン名サーバが、地理的またはトポロジー的に最も近いローカルGWを検索するためにDNSルックアップを実行することを可能にすることができる。
【0047】
代替例では、参照モジュール208Cは、1つまたは複数のIPネットワークへのアクセスを与えるローカルGWインフラストラクチャと、1つまたは複数のモバイルネットワークの基地局インフラストラクチャとの間の関連付けのリストを記憶することができる。要求206を受信すると、参照モジュール208Cは、サービングセル204の識別子を抽出し、記憶されたリストに対して識別子を参照する。サービングセル204の識別子がローカルGW210などのローカルGWと関連する場合、参照モジュール208Cは、UE202のためのパケットネットワーク接続を確立するために、この関連するローカルGWを検索する。したがって、この例では、参照モジュール208Cは、メモリからサービングセル204に関連する特定のP−GW識別子を取得することができる。別の例では、参照モジュール208Cは、サービングセル204においてメモリに記憶された、サービングセル204に関連する1つまたは複数のローカルGWを識別するための要求をサービングセル204に送ることができる。したがって、DNSクエリまたはローカルGW関連付けの記憶されたリストが利用可能でないかまたは好適な結果を返さない場合、参照モジュール208Cは、パケット接続についての要求を転送した基地局から、指定されたP−GW識別子を取得することを試みることができる。
【0048】
本開示の例示的な一態様では、受信モジュール208Aによって取得されたサブスクリプション情報は、ローカルGWのリストと、そのリストのそれぞれのローカルGWに関連するそれぞれの許可/不許可フラグとを含む。許可/不許可フラグは、UE202がどのローカルGWを利用することを許可されるかと、UE202がどのローカルGWを利用することを許可されないかと、を示す。本態様によれば、解析モジュール208Bは、サブスクリプション情報から、UE202がアクセスすることを許可されるローカルGWのセットを抽出する。UE202が要求206に応答してローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定するために、参照モジュール208Cから取得された(たとえば、DNSクエリの結果としてか、メモリから検索されたか、またはサービングセル204から検索された)ローカルGWの識別子を、解析モジュール208Bから取得されたローカルGWのセットと比較するアクセスモジュール208Dが使用される。
【0049】
代替態様では、UE202に関係するサブスクリプション情報は、UE202が、ローカルGWを通してそれぞれのIPネットワークにアクセスすることを許容されるか禁止されるかを示すそれぞれのデータフラグ(たとえば、許可/不許可フラグ、許容/禁止フラグ、または他の好適な用語)に関連するIPネットワークアクセスポイント名(APN)のセットを含む。この場合、オフロード選択装置208は、サービングセル204によって与えられたか、DNSクエリに応答して返されたか、またはメモリから取得された特定のAPNに関連する許容/禁止フラグのステータスに基づいて、UE202がSIPTOを利用することができるかどうかを決定する。したがって、1つの特定の実装形態では、オフロード選択装置208は、解析モジュール208Bを実行し、要求206中に含まれるAPNが、許容に設定された許容/禁止フラグに関連する場合、UE202がローカルGWサービスを利用することを許可されると決定する。本開示のさらなる態様によれば、それぞれのIPネットワークAPNの許容/禁止フラグは、UE202のサブスクリプションステータス、UE202に対して定められた政府追跡要件、関連するローカルGWの無線ベアラ能力、関連するローカルGWの事業者によってタリフが課金されるかどうかまたはその額など、あるいはそれらの好適な組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、UE202に関連するサービスプロバイダネットワーク(図示せず)によって更新され得る。
【0050】
UE202がローカルGWアクセスに適格であると決定された場合、オフロード選択装置は、パケットネットワークセットアップコマンド210AをローカルGW210に送る。セットアップコマンド210Aを受信すると、ローカルGW210は、ローカルGW210においてインターネット218へのパケットコンテキスト/接続212(たとえば、PDPコンテキスト作成要求を介したPDPコンテキスト、セッション作成要求を介したPDN接続など)を確立して、UE202とのインターネット通信を可能にする。そうではなく、UE202がローカルGWアクセスに不適格であると決定された場合、オフロード選択装置はパケットネットワークセットアップコマンド214Aを中央P−GW214に送り、中央P−GW214は、中央P−GW214においてインターネット218へのパケットコンテキスト/接続216を確立する。
【0051】
本開示の少なくとも1つの態様では、オフロード選択装置208は、トラフィックタイムアウトの満了時に、またはUE202がローカルGW210のサービス範囲外に移動したときに、パケットコンテキスト/接続212またはパケットコンテキスト/接続216の非アクティブ化を開始する終了モジュール208Eをさらに備えることができる。さらに、ローカルGW210のこのサービス範囲は、明示的または暗黙的にローカルGW210に関連する、基地局、トラッキングエリア、ルーティングエリア、ロケーションエリア、または無線アクセスコントローラ、またはモバイルRANに好適なサービスエリアの同様のプロキシのリストから決定され得る。代替的に、サービスエリアは、DNSクエリがローカルGW210の識別子を返すセルのセットであると決定され得る。いずれの場合も、オフロード選択装置208が、UE202がローカルGW210のサービスエリア外に移動したと決定したとき、UE202のために確立されたパケット接続/コンテキスト212は終了する(たとえば、PDPコンテキストについてのPDPコンテキスト非アクティブ化要求、またはPDN接続についてのベアラ削除要求、または他の好適なコマンド)。この自動終了は、ローカルGW210の効果的なリソース利用を可能にするのを助け、ローカルGW210の負荷能力を向上させ、過剰電力消費を低減できる。
【0052】
図3に、本開示のさらなる態様による例示的なモバイルネットワーキング環境300のブロック図を示す。モバイルネットワーキング環境300は、基地局サービングエリア302および関連するローカルGW304、ならびに関連する他のローカルGW308をもつ別の基地局サービングエリア306を備えることができる。ローカルGW304およびローカルGW308は、(たとえば、単一のモバイルネットワークサービスプロバイダ、インターネットサービスプロバイダ[ISP]などによって確立された)共通のパケットゲートウェイ展開の一部であり得るか、または独立したパケットゲートウェイ展開に関連し得る。いずれの場合も、ローカルGWは、それぞれの基地局サービスエリア302および306に関連する。基地局サービスエリア302は、マクロ基地局302Aと、マクロ基地局302Bと、マクロ基地局302Cと、マクロ基地局302Dとを含む、マクロ基地局タワーの計画展開を備える。一方、基地局サービスエリア306は、プロバイダ展開マクロ基地局306Aおよびマイクロ基地局306B、ならびに加入者展開基地局306Cのセットを備える半計画展開である。
【0053】
ローカルGW304およびローカルGW308は、モバイルコアネットワーク310の一部であり、さらに、インターネット312をローカルGW304およびローカルGW308にそれぞれ結合する破線によって示されるそれぞれのIPバックボーンを介して1つまたは複数のIPネットワーク312(たとえば、インターネットまたはプライベートイントラネット、X.25ネットワーク、または他の好適なパケットベース通信ネットワーク)に通信可能に結合される。基地局サービングエリア302のマクロ基地局と、基地局サービングエリア306のマクロ基地局306Aおよびマイクロ基地局306Bとを含むプロバイダ展開基地局は、モバイルコアネットワーク310(たとえば、GSMコアネットワーク、UMTSコアネットワーク、3GPP LTEコアネットワークなど)とそれぞれの基地局との間の点線によって示されるバックホールリンクを介してモバイルコアネットワーク310に結合される。モバイルネットワーキング環境300には単一のモバイルコアネットワーク310しか示されていないが、追加としてまたは代わりに、基地局302A、302B、302C、302D、306Aまたは306Bのうちの1つまたは複数は(図示されていない他のバックホールリンクを介して)1つまたは複数の他のモバイルコアネットワークに結合され得ることを諒解されたい。しかし、モバイルネットワーキング環境300はモバイルコアネットワークの数またはタイプに限定されない。さらに、加入者展開基地局306Cは、1つまたは複数のブロードバンドIPリンクを介してインターネット312などの1つまたは複数のIPネットワークに結合される。
【0054】
モバイルコアネットワーク310は、GGSN314を通してIPネットワーク312に通信可能に結合する。これは、モバイルコアネットワーク310が加入者展開基地局306Cと通信することを可能にし、また、モバイルコアネットワーク310が基地局サービスエリア302および基地局サービスエリア306のためのIPネットワーク312へのアクセスを可能にすることを可能にする。さらに、モバイルコアネットワーク310はまた、本明細書で説明するように、ローカルGW304およびローカルGW308を介したIPネットワーク312へのアクセスを可能にすることができる。GGSN314とローカルGW304またはローカルGW308と間の選択は、モバイルコアネットワーク310内で、GGSN314において、あるいは基地局サービスエリア302または基地局サービスエリア306のそれぞれの基地局において実装されるか、または別の好適な実装で行われ得る。少なくとも1つの態様では、GGSN314とローカルGW304またはローカルGW308との間の選択は、複数の上記の位置にわたって配信され得る。いずれの場合も、GGSN314とローカルGWとの間で選択するための基準はUEごとおよびAPNごとに実装され得る。
【0055】
本開示の様々な態様によれば、特定のUEに関係する加入者データが、ローカルGW304またはローカルGW308へのアクセスが許可されるかどうかを示すことができる。UEおよびAPN許可は、加入者データ中で設定され、UEまたはAPN許可の変更を反映するためにモバイルサービスプロバイダによって更新され得る。したがって、たとえば、政府職員が特定の加入者についてUE追跡を要求する場合、APN許可は、特定の加入者によって利用されるUEに対して不許可に設定され得る。次いで、この加入者のためのIPネットワーク接続は、ローカルGW304またはローカルGW308を介してではなく、(たとえば、義務づけられた追跡ソフトウェアを有する)GGSN314を介して確立されるであろう。別の例として、モバイルサービスプロバイダが、たとえば、ISPによって所有されるローカルGW展開とのタリフ契約を有しない場合、ローカルGW展開に関連するローカルGW(たとえば、ローカルGW304)はすべてのUEに対して不許可に設定され得る。したがって、モバイルネットワーキング環境300内で動作しているUEは、この例では、基地局サービスエリア306内でのみローカルGWにルーティングされることになる。さらに別の例では、特定の加入者が、APNの1つのセットに対してはローカルGWサービスを認可するが、APNの第2のセットに対しては認可しないサブスクリプションサービスを維持する場合、サブスクリプション情報は、APNの1つのセットに関連するローカルGW(たとえば、ローカルGW308)に対して許可に設定され、APNの第2のセットに関連するローカルGW(たとえば、ローカルGW304)に対して不許可に設定され得るなどである。当業者に知られているか、または本明細書に記載されたコンテキストを通して当業者に知らされる、他の例示的な実装形態は本開示の範囲内にあると見なされることを諒解されたい。
【0056】
図4に、本開示のさらに他の態様による例示的なワイヤレスシステム400のブロック図を示す。詳細には、ワイヤレスシステム400は、1つまたは複数のローカルGWにおいて確立されたパケット接続を管理するように構成されたモビリティエンティティ402を備えることができる。パケット接続を管理することは、トラフィックタイムアウトについてそれぞれの接続を監視することと、タイムアウトしたかまたは場合によっては未使用の接続を終了することと、タイムアウトしていないかまたは未使用でない、あるいは好適な再アクティブ化基準を満たす終了されたパケット接続の再アクティブ化を始めることとを含むことができる。したがって、モビリティエンティティ402は、モバイルネットワークパケットサービスのために利用されるパケットゲートウェイの効率的なリソース利用を促進するための機構を与えることができる。
【0057】
図示のように、ワイヤレスシステム400は、ローカルGW404と提携した(提携セル410と呼ばれる)モバイルセルにおいてUE408のために確立されたパケット接続406を有するローカルGW404を備えることができる。さらに、ワイヤレスシステム400は、ローカルGW404と提携していない(ローカルGWのサービスエリア外にあり、非提携セル422と呼ばれる)第2のモバイルセルを備えることができる。提携セル410および非提携セル422はモバイルコアネットワーク430に結合される。
【0058】
モビリティエンティティ402は、RANに関連するアクティブデータネットワーク接続の管理および削除のために構成された命令を記憶するためのメモリ414と、それらの命令を実装するモジュールを実行するためのデータプロセッサ416とを備えることができる。詳細には、モジュールは、(たとえば、提携セル410を備える)RANをサービスするローカルGW404における確立された接続、たとえば、パケット接続406を識別する維持モジュール418を備えることができる。さらに、モビリティエンティティ402は、パケット接続で識別されたUE(たとえば、UE408)が、ローカルGW410のサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合にパケット接続406の非アクティブ化を開始する終了モジュール420を備えることができる。
【0059】
本開示の特定の一態様では、維持モジュール418は、たとえば、UE408がアイドル状態から非提携セル422へのハンドオーバを行ったかまたは非提携セル422にアクセスしたと決定するか、あるいはモバイルコアネットワーク430からそのことの決定を受信する。この場合、維持モジュール418は、UE408のためのパケット接続が存在するかどうかを識別するために、ローカルGW404(および、場合によっては、図示されていない、特定のAPNに関連するか、特定のモバイルネットワークに関連するなどの、所与のローカルGW展開内の図示されていない他のローカルGW)を走査する。そのようなパケット接続が存在する場合、維持モジュール418は終了モジュール420にコマンドを送り、終了モジュール420はパケット接続406の非アクティブ化を開始する。
【0060】
別の態様によれば、維持モジュール418は、パケット接続406の終了時にUE408に再アクティブ化コマンドを転送する。維持モジュール418は、1つまたは複数の基準に基づいて再アクティブ化コマンドを転送するようにトリガされ得る。一例として、維持モジュール418は、ローカルGW404のリブート、ローカルGW404と(図示されていないローカルGWまたは中央P−GWを含むことができる)1つまたは複数の他のP−GWとの負荷分散、またはUE408によるローカルGW404のサービスエリア外の接続のアクティブ化、またはそれらの好適な組合せに応答して再アクティブ化コマンドを転送する。再アクティブ化コマンドは、パケット接続の非UE終了の結果として、UE408に、ローカルGW406においてまたは非提携セル422を通してパケット接続406を再確立させるために採用され得る。これはセッション中断を低減し、UE408によって採用されるパケットベースサービスの全体的な信頼性を改善することができる。
【0061】
様々な他の態様では、モビリティエンティティ402は、ワイヤレスノード(非提携セル422)がローカルGW404のサービスエリア外にあるかどうかを決定するように構成された参照モジュール426をさらに備え得る。これは、いくつかの実装形態のうちの1つまたは複数において達成され得る。一実装形態では、参照モジュール426は、UE408についてのまたはワイヤレスノードについてのDNSクエリを実行し、UE408にまたはワイヤレスノードに関連する現在のローカルGWを検索する。これは、たとえば、ドメイン名サーバが、地理的またはトポロジー的にワイヤレスノードに最も近い現在のローカルGWを返すことを可能にするFQDNに基づいて達成され得る。次いで、参照モジュール426は、ローカルGW404の識別子を現在のローカルGWの第2の識別子と比較する。比較に基づいて、参照モジュール426は、識別子と第2の識別子が同じである場合、ワイヤレスノードはサービスエリア内にあると決定する。そのような場合、パケット接続406はモビリティエンティティ402によって終了されない。識別子と第2の識別子が同じでない場合、参照モジュールは、パケット接続406がローカルGW404においてもはやアクティブではないと推論し、したがって、終了モジュール420はパケット接続406の終了を開始する。
【0062】
代替または追加の実装形態では、参照モジュール426は、サービスエリア内のワイヤレスノードをローカルGW404に関連付けるデータセットを収集する。この場合、参照モジュール426は、RANのワイヤレスノードがローカルGW404と関連するかどうかをチェックする。そうであれば、パケット接続406は維持される。そうでない場合、終了モジュール420は代わりにパケット接続406の非アクティブ化を開始する。
【0063】
図5に、本開示の追加の態様による、モバイル動作環境においてIPネットワークサービスを可能にするための例示的なワイヤレス環境500のブロック図を示す。ワイヤレス環境500は、エアインターフェースを介して、eノードB、ノードB、ホームノードB(HNB)、ホームeノードB(HeNB)などのRANアクセスポイント504に通信可能に結合されたUE502を備える。さらに、UE502は、RANアクセスポイント504に関連するローカルGW506によって維持されるパケットネットワーク接続を有することができる。
【0064】
UE502は、選択されたSIPTOゲートウェイ(たとえば、ローカルGW506)において確立されたパケットネットワーク接続を非アクティブ化するためのコマンド522を受信する接続モジュール510を採用するパケット維持装置508を備えることができる。さらに、UE502は、現在のサービングセル(たとえば、RANアクセスポイント504)のセル識別子が、パケットネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、パケットネットワーク接続を再アクティブ化したいという要求524を開始する継続モジュール514を実行することができる。したがって、RANアクセスポイント504がパケットネットワーク接続を発生したアクセスポイントでないか、またはUE502をサービスしている直近のアクセスポイントでない場合、継続モジュール514は、パケットネットワーク接続を再アクティブ化したいという要求524を自動的に開始することができる。さらに、本開示の一態様では、継続モジュール514は要求524を開始することができ、他の態様では、UE502上で動作しているアプリケーション518は、パケットネットワーク接続を再アクティブ化したいという内部要求520を開始することができ、内部要求520は継続モジュール514によってRANアクセスポイント504に転送される。少なくとも1つの他の態様では、接続モジュール510は、RANアクセスポイント504またはローカルGW506から明示的再アクティブ化コマンドを受信し、明示的再アクティブ化コマンドに応答して要求524を送るように継続モジュール514をトリガする。
【0065】
本開示の特定の態様では、UE502は、アイドル状態からRANアクセスポイント504へのハンドオーバまたはアクティブリンクを検出するモビリティモジュール512を備えることができる。この場合、非アクティブ化するためのコマンド522を受信することは、アイドル状態からのハンドオーバまたはアクティブリンクに少なくとも部分的に起因する。さらに、継続モジュール514は、現在のサービングセルが、ハンドオーバの検出時にSIPTOゲートウェイのサービス範囲外にあるかどうかを決定し、現在のサービングセルが実際にサービス範囲外にある場合、パケットネットワーク接続を再アクティブ化する要求524を発行する。説明したように、パケット維持装置508は、UE502が、ローカルGW506のサービス範囲外にあるアクセスポイントへのハンドオーバを行ったとき、パケットネットワーク接続を再アクティブ化するかまたは維持するように構成され得る。また、パケット維持装置508は、UE502をサービスしているモバイルネットワークによって発行された再アクティブ化コマンドを識別し、再アクティブ化コマンドに応答して、パケットネットワーク接続を再アクティブ化する要求524を発行するように構成され得る。その結果、ハンドオーバ、ローカルGW506のリブート、またはローカルGWと別のP−GW(図示せず)との間のパケット接続負荷分散の場合、UE502は、ローカルGWによってサポートされるデータサービスの損失を受けにくくなる。
【0066】
図6に、本開示の1つまたは複数の追加の態様による、UE602を備える例示的なワイヤレス通信システム600のブロック図を示す。UE602は、ワイヤレスネットワークの1つまたは複数の基地局604(たとえば、(1つまたは複数の)アクセスポイント)とワイヤレス通信するように構成され得る。そのような構成に基づいて、UE602は、1つまたは複数の順方向リンクチャネル上では(1つまたは複数の)基地局604からワイヤレス信号を受信し、1つまたは複数の逆方向リンクチャネル上ではワイヤレス信号で応答することができる。さらに、UE602は、本明細書で説明するように(たとえば、上記の図6参照)、モバイルアクセス環境においてパケットネットワークサービスを維持するように構成された、メモリ614に記憶された命令と、これらの命令を実装するパケット維持装置616を実行するデータプロセッサ612とを備えることができる。詳細には、パケット維持装置616は、UE602がある(1つまたは複数の)基地局604から別の(1つまたは複数の)基地局へのハンドオーバを行った場合か、UE602上で動作しているアプリケーションからの要求時か、パケットネットワーク接続の早期終了時か、またはパケットネットワーク接続を再アクティブ化するためのネットワークコマンドの受信時に、(1つまたは複数の)基地局604によって可能にされるパケットネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始することができる。
【0067】
UE602は、(たとえば、1つまたは複数の入出力インターフェースを備える)信号を受信する少なくとも1つのアンテナ606と、受信した信号に対して典型的なアクション(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバートなど)を実行する(1つまたは複数の)受信機608とを含む。概して、アンテナ606および送信機620(トランシーバと総称される)は、(1つまたは複数の)基地局604とのワイヤレスデータ交換を可能にするように構成され得る。
【0068】
アンテナ606および(1つまたは複数の)受信機608はまた、受信シンボルを復調し、復調されたシンボルを評価のために(1つまたは複数の)データプロセッサ612に供給することができる復調器610に結合され得る。(1つまたは複数の)データプロセッサ612は、UE602の1つまたは複数の構成要素(アンテナ606、受信機608、復調器610、メモリ614、パケット維持装置616、変調器618、送信機620)を制御および/または参照することができることを諒解されたい。さらに、(1つまたは複数の)データプロセッサ612は、UE602の機能を実行することに関係する情報または制御を備える1つまたは複数のモジュール、アプリケーション、エンジンなどを実行することができる。さらに、UE602のメモリ614は(1つまたは複数の)データプロセッサ612に動作可能に結合される。メモリ614は、送信、受信などすべきデータと、リモートデバイス(たとえば、(1つまたは複数の)基地局604)とのワイヤレス通信を行うのに適した命令とを記憶することができる。
【0069】
上述のシステムについては、いくつかの構成要素、モジュールおよび/または通信インターフェースの間の相互作用に関して説明した。そのようなシステムおよび構成要素/モジュール/インターフェースは、本明細書で指定された構成要素/モジュールもしくはサブモジュール、指定された構成要素/モジュールもしくはサブモジュールの一部、および/または追加のモジュールを含むことができることを諒解されたい。たとえば、システムは、干渉緩和装置604を備えるサービングセル102、RQI装置710に結合されたUE702、あるいはこれらまたは他のエンティティの異なる組合せを含むことができる。また、サブモジュールは、親モジュール内に含まれるのではなく、他のモジュールに通信可能に結合されたモジュールとして実装され得る。さらに、1つまたは複数のモジュールを組み合わせて、集約機能を提供する単一のモジュールにすることができることに留意されたい。たとえば、信号割振りモジュール612は、単一のモジュールとして、別のUEのUE固有パイロットに対する干渉を測定するようにUEに命令することと、その命令をUEに送信することとを可能にするための送信モジュール614を含むことができ、またその逆も同様である。モジュールはまた、特に本明細書に記載されていないが当業者に知られている1つまたは複数の他のモジュールと相互作用することができる。
【0070】
さらに、諒解されるように、開示した上記のシステムおよび下記の方法の様々な部分は、人工知能、または知識ベースもしくはルールベースの構成要素、下位構成要素、プロセス、手段、方法、または機構(たとえば、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク(Bayesian belief network)、ファジィ論理、データ融合エンジン(data fusion engine)、クラシファイヤ(classifier)…)を含むか、またはそれらからなり得る。そのような構成要素は、特に、および本明細書ですでに説明したものに加えて、システムおよび方法の部分をより適応的ならびに効率的で知的にするために、そのような構成要素によって実行されるいくつかの機構またはプロセスを自動化することができる。
【0071】
上記で説明した例示的なシステムに鑑みて、開示する主題に従って実施され得る方法は、図7〜図10のフローチャートを参照すればより良く諒解されよう。説明を簡単にするために、方法を一連のブロックとして図示および説明するが、いくつかのブロックは、本明細書で図示および説明するブロックとは異なる順序で、および/または他のブロックと同時に、行われ得るので、請求する主題はブロックの順序によって限定されないことを理解および諒解されたい。その上、以下で説明する方法を実施するために、図示されたすべてのブロックが必要とされるわけではないことがある。さらに、以下および本明細書の全体にわたって開示する方法は、そのような方法をコンピュータに移送および転送することを可能にする製造品に記憶することが可能であることをさらに諒解されたい。使用する製造品という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリアに関連するデバイス、または記憶媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものとする。
【0072】
図7に、本開示の追加の態様による例示的な方法700のフローチャートを示す。702において、方法700は、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信することを備えることができる。さらに、704において、方法700は、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルIPトラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定することを備えることができる。一例では、ローカルIPトラフィックサービスは、中央GGSNまたは中央P−GWの代わりにローカルGWを介してデータパケットネットワークにアクセスするためのSIPTOサービスに関係することができる。別の例では、ローカルIPトラフィックサービスは、UEと、1つまたは複数のワイヤレスIPルータをもつWiFiネットワークなどのローカルIPネットワークとの間またはワイドエリアネットワークワイヤレスルータをもつワイドエリアIPネットワーク(たとえば、wireless interoperability for microwave access[WiMAX])との間のローカルIPアクセス(LIPA)通信を開始することに関係することができる。
【0073】
さらに、706において、方法700は、SIPTOが許可される場合、データネットワーク接続を確立するために、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するローカルデータネットワークゲートウェイを識別することを備えることができる。サブスクリプション情報を参照することによって、SIPTOは、モバイルサービスプロバイダによってサポートされる1つまたは複数のUEのために、UEごとに使用可能にされ得る。本開示の少なくとも1つの態様では、サブスクリプション情報は、要求で指定されたAPNの無線ベアラ能力、UEのサブスクリプションステータス、ローカルデータネットワークゲートウェイに関連するタリフレート、またはそれらの好適な組合せに基づいて半静的に更新される。この(1つまたは複数の)態様では、SIPTOは、サブスクリプション情報中で指定された上記の基準のうちの1つまたは複数のステータスに基づいてUEのために使用可能にされ得る。本開示の少なくとも1つの追加の態様では、SIPTOがUEに対して許可されるかどうかを決定することは、少なくとも部分的に、UEに関連するコンテンツ追跡要件が、もしあれば、ローカルデータネットワークゲートウェイによってサポートされるかどうかを決定することを備える。
【0074】
いくつかの開示する態様では、SIPTOがUEに対して許可されるかどうかを決定することは、SIPTOが要求で指定されたAPNに対して許可されるかどうかを決定することと、SIPTOがAPNに対して許可されない場合、要求を拒否することとをさらに備えることができる。特定の態様では、SIPTOがAPNに対して許可されるかどうかを決定することは、APNが要求に関連するトラフィックのQoS要件を満たすかどうかを識別することをさらに備える。別の態様では、SIPTOがAPNに対して許可されるかどうかを決定することは、要求に関連する課金要件がローカルデータネットワークゲートウェイによってサポートされるかどうかを決定することを備える。
【0075】
本開示のさらに他の態様では、ローカルデータネットワークゲートウェイを識別することは、DNSクエリを実行することをさらに備える。DNSクエリを実行することは、DNSが、UEをサービスしているモバイルネットワークセルに地理的またはトポロジー的に最も近い近接ローカルデータネットワークゲートウェイを検索し、DNSクエリに応答して近接ローカルデータネットワークゲートウェイを返すことを可能にするインジケータを備えるFQDNを形成することをさらに備えることができる。特定の態様では、インジケータは、UEの識別子に基づき、UEのサブスクリプションがSIPTOを許容するかどうかを指定するか、あるいはモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントの識別子に基づき、ネットワーク接続をサポートするためのローカルデータネットワークゲートウェイの能力を暗示するか、あるいはそれらの組合せである。
【0076】
代替態様では、ローカルデータネットワークゲートウェイを識別することは、モバイルネットワークのモバイルネットワークアクセスポイントをローカルデータネットワークゲートウェイに関連付けるデータセットを取得するために、UEをサービスしているモバイルネットワークセルを参照することをさらに備える。この態様では、ローカルデータネットワークゲートウェイを識別することは、モバイルネットワークセルをデータセット中の関連するローカルデータネットワークゲートウェイと照合することによって達成され得る。少なくとも1つのさらなる態様によれば、方法700は、トラフィックタイムアウトの満了時に、またはUEが、ローカルデータネットワークゲートウェイによってサービスされるモバイルネットワークのセルの範囲外に移動したときに、データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することをさらに備えることができる。この後者の態様では、ローカルデータネットワークゲートウェイのリソースは、モバイルネットワークによってサービスされるUEによってもはや利用されないデータネットワーク接続を終了することによって保存され得る。
【0077】
図8Aおよび図8Bに、本開示のさらに他の態様による例示的な方法800のフローチャートを示す。802において、方法800は、モバイルネットワークUEのためのデータコンテキストを確立する要求を受信することを備えることができる。804において、方法800は、その要求からUE IDまたは基地局IDを抽出することを備えることができる。さらに、806において、方法800は、要求を受信したことに応答して、UEのための記憶されたサブスクリプションデータにアクセスすることを備えることができる。
【0078】
808において、方法800は、要求に関連するAPNを取得することができる。810において、方法800は、APNがSIPTOトラフィックをサポートするかどうかを示す記憶されたデータを参照することを備えることができる。812において、方法800は、SIPTOがAPNのために利用可能であるかどうかを決定することができる。利用可能でない場合、方法800は814に進み、中央P−GWにおけるUEのためのデータコンテキストを要求する。方法800は参照番号814後に終了することができる。SIPTOがAPNのために利用可能である場合、方法800は代わりに816に進むことができ、APNを、UEをサービスしているモバイルネットワークのアクセスポイントと関連付けるデータセットが利用可能であるかどうかに関する別の決定が行われる。詳細には、データセットは、SIPTOがそれぞれのAPNに対して許可されるか禁止されるかを示す、UEのためのサブスクリプション情報を備えることができる。データセットを参照することによって、UEをサービスしている基地局に関連するAPNが識別され得、そのAPNに関連するSIPTO許容/禁止フラグに基づいて、方法800は、UEがローカルGWにオフロードされ得るかどうかを決定することができる。
【0079】
データセットが利用可能である場合、方法800は図8Aの822に進むことができ、そうでない場合、方法800は818に進み、UE IDまたは基地局IDに基づいてFQDNを形成する。FQDNは、UEをサービスすべきローカルGWを識別することを可能にするために使用される。次いで、方法800は図8Aの820に進む。
【0080】
図8Aの822において、方法800は、参照番号820において形成されたFQDNに基づいてDNSクエリを実行することを備えることができる。822において、方法800は、UEをサービスしているセルに地理的またはトポロジー的に最も近いローカルGWを受信することを備えることができる。826において、方法800は、データコンテキストがローカルGWにおいて確立されることを要求することを備えることができる。828において、方法800は、データコンテキストに関係するトラフィックタイムアウトが発生したかどうかを決定することを備えることができる。そうであれば、方法800は830に進み、データコンテキストを非アクティブ化して、方法800を終了し、そうでない場合、方法800は832に進み、UEがローカルGWのサービスエリア外に移動したかどうかを決定する。UEがサービスエリア外に移動した場合、方法800は830に進み、データコンテキストを非アクティブ化し、そうでない場合、方法800は参照番号828に戻る。
【0081】
図9に、本開示の1つまたは複数の他の態様による、モバイル通信加入者のためのパケットコンテキストを管理するための例示的な方法900のフローチャートを示す。902において、方法900は、モバイルネットワーク基地局からワイヤレスサービスを受信するUEのために確立されたデータネットワーク接続を識別することを備えることができる。904において、方法900は、データネットワーク接続を可能にするデータネットワークアクセスポイントに関連する第1の識別子を参照することを備えることができる。906において、方法900は、第1の識別子が、モバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイントの第2の識別子に一致しない場合、データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することをさらに備えることができる。少なくとも1つの開示する態様では、第1の識別子および第2の識別子は、それぞれの第1のIPアドレスおよび第2のIPアドレスを備え、非アクティブ化を開始することは、第1のIPアドレスと第2のIPアドレスとが同じでないことを条件とする。
【0082】
上記に加えて、第1の識別子と第2の識別子とを照合することは、モバイルネットワーク基地局についてのまたはUEについてのDNSクエリを実行することを備えることができる。さらに、方法900は、DNSクエリに応答してアクセスポイント識別子を検索し、そのアクセスポイント識別子を第2の識別子として採用することを備えることができる。この態様では、方法900は、データネットワークアクセスポイント(たとえば、ローカルGW)の識別子を、DNSクエリに応答して返された第2のデータネットワークアクセスポイント識別子と比較する。さらに、DNSクエリを実行することは、地理的またはトポロジー的にモバイルネットワーク基地局に最も近いローカルパケットゲートウェイを識別することを可能にするFQDNを形成することをさらに備えることができ、FQDNは、UEの識別子またはモバイルネットワーク基地局の識別子に基づく。DNSクエリは、現在のモバイルアクセスポイント(たとえば、モバイルネットワーク基地局)に関連する識別子を返すので、第2の識別子は、UEをサービスしている現在のデータネットワークゲートウェイに対応するはずである。したがって、方法900は、事実上、データネットワーク接続を可能にしたり、維持や確立などするデータネットワークゲートウェイを、UEを現在サービスしているデータネットワークゲートウェイと比較し、それらが同じでない場合、データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することができる。
【0083】
本開示の代替態様では、第1の識別子と第2の識別子とを照合することは、モバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイント識別子のリストを参照することと、第1の識別子がデータネットワークアクセスポイント識別子のリスト中に含まれるかどうかを決定することとをさらに備える。本態様によれば、データネットワークアクセスポイント識別子のリストは、それぞれのモバイルネットワークトラッキングエリア、モバイルネットワークロケーションエリア、モバイルネットワークルーティングエリア、基地局識別子または無線ネットワークコントローラ識別子など、あるいはそれらの好適な組合せを備える。これらのデータネットワークアクセスポイント識別子は、一意にまたは疑似一意(たとえば、特定のAPNのためのアクセスポイント識別子のコンテキスト内で一意)に、モバイルネットワーク基地局に関連する1つまたは複数のデータネットワークアクセスポイントを他のモバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイントと区別する。
【0084】
追加の態様では、非アクティブ化を開始することは、第1の識別子が第2の識別子に一致しない場合、非アクティブ化要求を開始することと、非アクティブ化要求をUEに送ることとをさらに備える。この場合、UEは、データネットワーク接続に関係するUE開始型通信を終了することができるか、またはデータネットワーク接続の再アクティブ化を試みることを控え、例えば、第2のデータネットワーク接続を確立したいという別個のアプリケーション要求を控える。さらに別の態様では、非アクティブ化を開始することは、第1の識別子が第2の識別子に一致しない場合、非アクティブ化要求を開始することと、非アクティブ化要求を、データネットワーク接続を管理するネットワークエンティティに送ることとをさらに備える。少なくとも1つのさらなる態様では非アクティブ化要求がUEとネットワークエンティティとに送られ得ることを諒解されたい。
【0085】
別の代替態様では、方法900は、UEがモバイルネットワーク基地局へのハンドオーバを行っているかまたは行ったかを決定することを備えることができる。これは、UEがハンドオーバを行った場合、ハンドオーバの結果としてデータネットワーク接続の非アクティブ化を開始することをトリガすることができる。上記に加えて、908において、方法900は、モバイル基地局に関連するデータネットワークアクセスポイントにおけるデータネットワーク接続の再アクティブ化をUEに要求させる再アクティブ化コマンドをUEに転送することをさらに備えることができる。再アクティブ化コマンドを送ることは、たとえば、データネットワーク接続の早期終了に応答して行われ得る。そのようなイベントは、データネットワーク接続を可能にしているデータネットワークアクセスポイントにおけるソフトウェアリブート、データネットワークアクセスポイントにおける電力遮断、または別の適切な終了によって生じ得る。
【0086】
図10に、モバイル通信においてデータネットワーク接続を可能にし、維持するための例示的な方法1000のフローチャートを示す。1002において、方法1000は、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立することを備えることができる。1004において、方法1000は、データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信することを備えることができる。1006において、方法1000は、現在のサービングセルのセル識別子が、データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始することを備えることができる。一例では、要求を開始することは、現在のサービングセルが、データネットワーク接続をサポートするローカルデータネットワークゲートウェイのサービス範囲外にあると決定することをさらに備える。この決定は、ある場合には、セル識別子と直近のセル識別子とが一致しないことに起因し、または異なるローカルパケットネットワークゲートウェイが現在のサービングセルと直近のセルとをサービスすると決定することに起因し得る。1つの例示的な態様では、方法1000は、近隣セルへのハンドオーバを実行することを備えることができ、非アクティブ化の要求を受信することは、ハンドオーバを実行することに少なくとも部分的に起因する。別の例示的な態様では、方法1000は、データネットワーク接続のための再アクティブ化コマンドを受信し、再アクティブ化コマンドを受信したことの結果としてセル識別子を直近のセル識別子と比較することを備えることができる。したがって、ハンドオーバを実行するかまたは再アクティブ化コマンドを受信することは、場合によっては、現在のサービングセルと直近のセルとのそれぞれの識別子の相違を条件として、再アクティブ化の要求を開始することを潜在的にトリガすることができる。
【0087】
図11、図12および図13に、本開示の態様によるワイヤレス通信のための改善された確認応答(acknowledge)および再送信プロトコルを実装するためのそれぞれの例示的な装置1100、1200、1300を示す。たとえば、装置1100、1200、1300は、少なくとも部分的に、ワイヤレス通信ネットワーク内に、および/またはノード、基地局、アクセスポイント、ユーザ端末、モバイルインターフェースカードに結合されたパーソナルコンピュータなどのワイヤレス受信機内に常駐することができる。装置1100、1200、1300は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。
【0088】
装置1100は、モバイル通信環境において動作しているUEにSIPTOを与えることを含む、装置1100の機能を実行するように構成されたモジュールまたは命令を記憶するためのメモリ1102と、これらの機能を実装するモジュールを実行するためのデータプロセッサ1110とを備えることができる。たとえば、装置1100は、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続の確立要求を受信するためのモジュール1102を備えることができる。その上、装置1100は、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定するためのモジュール1104を備えることができる。一例では、ローカルIPトラフィックサービスは、中央GGSNまたはP−GWの代わりにローカルGWを介してデータパケットネットワークにアクセスするためのSIPTOサービスに関係することができる。別の例では、ローカルIPトラフィックサービスは、UEと、1つまたは複数のワイヤレスIPルータをもつWiFiネットワークなどのローカルIPネットワークとの間またはワイドエリアネットワークワイヤレスルータをもつワイドエリアIPネットワーク(たとえば、wireless interoperability for microwave access[WiMAX])との間のLIPA通信を開始することに関係することができる。
【0089】
さらに、装置1100は、SIPTOが許可される場合、データネットワーク接続を確立するために、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するローカルデータネットワークゲートウェイを識別するためのモジュール1106を備えることができる。モジュール1106は、一例では、ローカルデータネットワークゲートウェイを検索するために、少なくとも部分的にUEの識別子またはモバイルネットワークのアクセスポイントの識別子から構成されるFQDNに基づいてDNSクエリを実行することができ、またはローカルデータネットワークゲートウェイを識別するために、モバイルネットワークのアクセスポイントの識別子を利用して、ローカルデータネットワークゲートウェイをモバイルネットワークアクセスポイントと明示的に関連付けるデータセットを参照することができる。本開示の様々な態様では、データセットは、メモリ1102に記憶され得るか、モバイルネットワークエンティティ(たとえば、VLR、HLR、または他の好適なネットワークエンティティ)に記憶され得るか、またはモバイルネットワークのアクセスポイントにおいて記憶され得るなどである。
【0090】
装置1200は、ローカルパケットネットワークゲートウェイのためのパケットデータ接続を管理することを含む、装置1200の機能を実行するように構成されたモジュールまたは命令を記憶するためのメモリ1202と、これらの機能を実装するモジュールを実行するためのデータプロセッサ1208とを備えることができる。詳細には、装置1200は、RANにデータネットワークサービスを提供するローカルGWにおけるパケット接続を識別するためのモジュール1204を備えることができる。さらに、装置1200は、その接続で識別されたUEが、ローカルGWのサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合にその接続を終了するためのモジュール1206を備えることができる。詳細には、サービスエリアは、UEの識別子またはワイヤレスノードの識別子を備えるDNSクエリがローカルGWを返すワイヤレスノードのセット、またはRANのワイヤレスノードをローカルGWに関連付けるデータセットのうちの少なくとも1つによって定義される。
【0091】
装置1300は、モバイルネットワーキング環境において動作しているUEのために確立されたデータネットワーク接続の再アクティブ化を可能にすることを含む、装置1300の機能を実行するように構成されたモジュールまたは命令を記憶するためのメモリ1302と、これらの機能を実施するモジュールを実行するためのデータプロセッサ1310とを備えることができる。詳細には、装置1300は、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立するためのモジュール1304を備えることができる。さらに、装置1300は、データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信するためのモジュール1306を備えることができる。上記に加えて、装置1300は、現在のサービングセルのセル識別子が、データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始するためのモジュール1308を備えることができる。
【0092】
図14に、本明細書で開示するいくつかの態様による、ワイヤレス通信を可能にすることができる例示的なシステム1400のブロック図を示す。DL上で、アクセスポイント1405において、送信(TX)データプロセッサ1410は、トラフィックデータを受信し、フォーマットし、コーディングし、インターリーブし、変調し(またはシンボルマッピングし)、変調シンボル(「データシンボル」)を与える。シンボル変調器1415は、データシンボルおよびパイロットシンボルを受信し、処理し、シンボルのストリームを与える。シンボル変調器1415は、データおよびパイロットシンボルを多重化し、それらを送信機ユニット(TMTR)1420に供給する。各送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、または信号値0である。パイロットシンボルは各シンボル期間中に連続的に送信され得る。パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、時分割多重化(TDM)、符号分割多重化(CDM)され得、あるいはそれらまたは同様の変調および/または送信技法の適切な組合せによる。
【0093】
TMTR1420は、シンボルのストリームを受信し、1つまたは複数のアナログ信号に変換し、さらにアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)して、ワイヤレスチャネル上での送信に好適なDL信号を生成する。次いで、DL信号はアンテナ1425を介して端末に送信される。端末1430において、アンテナ1435は、DL信号を受信し、受信信号を受信機ユニット(RCVR)1440に供給する。受信機ユニット1440は、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、周波数ダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを取得する。シンボル復調器1445は、受信したパイロットシンボルを復調し、チャネル推定のためにプロセッサ1450に供給する。シンボル復調器1445は、さらに、プロセッサ1450からDLに関する周波数応答推定値を受信し、受信データシンボルに対してデータ復調を実行して、(送信データシンボルの推定値である)データシンボル推定値を取得し、データシンボル推定値をRXデータプロセッサ1455に供給し、RXデータプロセッサ1455は、データシンボル推定値を復調(すなわち、シンボルデマッピング)し、デインターリーブ、復号して、送信トラフィックデータを復元する。シンボル復調器1445およびRXデータプロセッサ1455による処理は、アクセスポイント1405における、それぞれ、シンボル変調器1415およびTXデータプロセッサ1410による処理を補足するものである。
【0094】
UL上で、TXデータプロセッサ1460がトラフィックデータを処理し、データシンボルを与える。シンボル変調器1465は、データシンボルを受信し、パイロットシンボルと多重化し、変調を実行し、シンボルのストリームを与える。次いで、送信機ユニット1470は、シンボルのストリームを受信し、処理して、UL信号を生成し、そのUL信号はアンテナ1435によってアクセスポイント1405に送信される。詳細には、UL信号は、SC−FDMA要件に従うことができ、本明細書で説明する周波数ホッピング機構を含むことができる。
【0095】
アクセスポイント1405において、端末1430からのUL信号がアンテナ1425によって受信され、受信機ユニット1475によって処理されて、サンプルが取得される。次いで、シンボル復調器1480が、それらのサンプルを処理し、ULに関する受信パイロットシンボルおよびデータシンボル推定値を与える。RXデータプロセッサ1485は、データシンボル推定値を処理して、端末1430によって送信されたトラフィックデータを復元する。プロセッサ1490は、UL上で送信している各アクティブ端末についてチャネル推定を実行する。複数の端末が、パイロットサブバンドのそれらのそれぞれの割り当てられたセット上でパイロットをUL上で同時に送信することができ、パイロットサブバンドセットはインターレースされ得る。
【0096】
プロセッサ1490および1450は、それぞれアクセスポイント1405および端末1430上の操作を指示(たとえば制御、調整、管理など)する。それぞれのプロセッサ1490および1450は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリユニット(図示せず)に結合され得る。プロセッサ1490および1450はまた、それぞれULおよびDLについての周波数および時間ベースのインパルス応答推定値を導出するための計算を実行することができる。
【0097】
多元接続システム(たとえば、SC−FDMA、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)の場合、複数の端末がUL上で同時に送信することができる。そのようなシステムの場合、パイロットサブバンドを異なる端末の間で共有することができる。各端末のためのパイロットサブバンドが(場合によっては、帯域エッジを除いて)動作帯域全体にわたる場合、チャネル推定技法を使用することができる。そのようなパイロットサブバンド構造は、端末ごとに周波数ダイバーシティを得るために望ましいであろう。
【0098】
本明細書で説明する技法は様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの技法はハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、それはデジタル、アナログ、またはデジタルとアナログの両方とすることができ、チャネル推定に使用される処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、あるいはそれらの組合せの中で実装され得る。ソフトウェアでは、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)によって実装することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサ1490および1450によって実行され得る。
【0099】
図15に、たとえば1つまたは複数の態様とともに利用され得る、複数の基地局(BS)1510(たとえば、ワイヤレスアクセスポイント、ワイヤレス通信デバイス)および複数の端末1520(たとえば、AT)をもつワイヤレス通信システム1500を示す。BS1510は、概して、端末と通信する固定局であり、アクセスポイント、ノードB、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。各BS1510は、図15において1502a、1502b、および1502cと標示された3つの地理的エリアとして示された、特定の地理的エリアまたはカバレージエリアの通信カバレージを与える。「セル」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに応じてBSまたはそのカバレージエリアを指すことができる。システム容量を改善するために、BSの地理的エリア/カバレージエリアは、複数のより小さいエリア(たとえば、図15のセル1502aによる、3つの、より小さいエリア)1504a、1504b、および1504cに分割され得る。各々のより小さいエリア(1504a、1504b、1504c)は、それぞれのベーストランシーバサブシステム(BTS)によってサービスされ得る。「セクタ」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに応じてBTSまたはそのカバレージエリアを指すことができる。セクタ化されたセルの場合、そのセルのすべてのセクタのBTSは、典型的には、そのセルの基地局内に共同設置される。本明細書で説明する送信技法は、セクタ化されたセルをもつシステムならびにセクタ化されないセルをもつシステムに使用され得る。簡単のために、本明細書では、別段に規定されていない限り、「基地局」という用語は、セクタをサービスする固定局、ならびにセルをサービスする固定局に対して総称的に使用する。
【0100】
端末1520は、一般に、システム全体にわたって分散され、各端末1520は固定でも移動でもよい。端末1520は、移動局、ユーザ機器、ユーザデバイス、ワイヤレス通信装置、アクセス端末、ユーザ端末または何らかの他の用語で呼ばれることもある。端末1520は、ワイヤレスデバイス、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデムカードなどとすることができる。各端末1520は、任意の所与の瞬間に、ダウンリンク(たとえば、FL)およびアップリンク(たとえば、RL)上の0、1つ、または複数のBS1510と通信することができる。ダウンリンクは、基地局から端末への通信リンクを指し、アップリンクは、端末から基地局への通信リンクを指す。
【0101】
集中型アーキテクチャの場合、システムコントローラ1530がBS1510に結合し、BS1510のために調整および制御を行う。分散アーキテクチャの場合、BS1510は、必要に応じて(たとえば、BS1510を通信可能に結合するワイヤードまたはワイヤレスバックホールネットワークによって)互いに通信することができる。順方向リンク上のデータ送信は、しばしば1つのアクセスポイントから1つのアクセス端末に、順方向リンクまたは通信システムによってサポートされ得る最大データレートで、またはその近くで行われる。順方向リンクの追加のチャネル(たとえば、制御チャネル)は、複数のアクセスポイントから1つのアクセス端末に送信され得る。逆方向リンクのデータ通信は、1つのアクセス端末から1つまたは複数のアクセスポイントに行われることがある。
【0102】
図16に、ネットワーク環境内でアクセスポイント基地局の展開を可能にするための例示的な通信システムを示す。図16に示すように、システム1600は、たとえば、HNB1610など、複数のアクセスポイント基地局またはホームノードBユニット(HNB)またはフェムトセルを含み、各々は、たとえば、1つまたは複数のユーザ住居1630中などの対応する小規模ネットワーク環境中に設置され、関連するならびに外来のユーザ機器(UE)1620をサービスするように構成される。各HNB1610は、さらに、DSLルータ(図示せず)、または、代替的に、ケーブルモデム(図示せず)を介してインターネット1640とモバイル事業者コアネットワーク1650とに結合される。
【0103】
本明細書で説明する実施形態では3GPP用語を使用しているが、実施形態は、3GPP(Rel99、Rel5、Rel6、Rel7)技術、ならびに3GPP2(1xRTT、1xEV−DO Rel0、RevA、RevB)技術および他の知られている関連技術に適用され得ることを理解されたい。本明細書で説明するそのような実施形態では、HNB1610の所有者は、たとえば、モバイル事業者コアネットワーク1650を通して提供される3Gモバイルサービスなどのモバイルサービスに加入し、UE1620は、マクロセルラー環境中と宅内小規模ネットワーク環境中の両方で動作することが可能である。したがって、HNB1610は既存のUE1620と後方互換性がある。
【0104】
さらに、モバイル事業者コアネットワーク1650に加えて、UE1620は、所定の数のHNB1610、すなわち、ユーザの住居1630内に常駐するHNB1610のみによってサービスされ得、モバイル事業者コアネットワーク1650とのソフトハンドオーバ状態になることはない。UE1620は、マクロセルアクセス1655を介してモバイル事業者コアネットワーク1650と通信するか、またはHNB1610と通信することができるが、同時に両方と通信することはできない。UE1620が、HNB1610と通信することを認可される限り、ユーザの住居内で、UE1620は関連するHNB1610のみと通信することが望まれる。
【0105】
本開示において使用する、「構成要素」、「システム」、「モジュール」などの用語は、コンピュータ関連のエンティティ、すなわち、ハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコードのいずれか、および/またはそれらの任意の組合せを指すものとする。たとえば、モジュールは、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、デバイス、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。1つまたは複数のモジュールがプロセスまたは実行スレッド内に常駐することができ、モジュールは、1つの電子デバイス上に配置すること、または2つ以上の電子デバイス間に分散させることが可能である。さらに、これらのモジュールは、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらのモジュールは、たとえば、1つまたは複数のデータパケット(たとえば、信号を介して、ローカルシステム、分散システム内の別の構成要素と対話する、またはインターネットなどのネットワーク上で他のシステムと対話する、1つの構成要素からのデータ)を有する信号によるなど、ローカルプロセスまたはリモートプロセスを介して通信することができる。さらに、当業者なら諒解するように、本明細書で説明するシステムの構成要素またはモジュールは、それに関して説明する様々な態様、目的、利点などを達成することができるように追加の構成要素/モジュール/システムによって再構成または補完され得、所与の図に記載の正確な構成に限定されない。
【0106】
さらに、本明細書では、様々な態様について、UEに関して説明する。UEは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル通信デバイス、モバイルデバイス、リモート局、リモート端末、AT、ユーザエージェント(UA)、ユーザデバイス、またはユーザ端末(UE)と呼ばれることもある。加入者局は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、または処理デバイスとのワイヤレス通信を可能にするワイヤレスモデムもしくは同様の機構に接続された他の処理デバイスとすることができる。
【0107】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの好適な組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装した場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の物理媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、キードライブ...)、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0108】
ハードウェア実装の場合、本明細書で開示する態様に関して説明する処理ユニットの様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、1つまたは複数のASIC、DSP、DSPD、PLD、FPGA、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、あるいはそれらの組合せの中で実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他の好適な構成として実装され得る。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、本明細書で説明するステップおよび/またはアクションのうちの1つまたは複数を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることができる。
【0109】
さらに、本明細書で説明する様々な態様または特徴は、標準のプログラミングおよび/またはエンジニアリング技法を使用した方法、装置、または製造品として実装され得る。さらに、本明細書で開示する態様に関して説明する方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップまたはアクションは、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる、機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体上のコードまたは命令の少なくとも1つまたは任意の組合せ、あるいはそのセットとして常駐することができる。
【0110】
さらに、「例示的」という単語は、本明細書では、例、事例、または例示の働きをすることを意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様または設計も、必ずしも他の態様または設計よりも好ましいまたは有利なものと解釈すべきではない。むしろ、例示的という単語の使用は、概念を具体的な形で提示するものである。本出願で使用する「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味するものとする。すなわち、別段に規定されていない限り、または文脈から明白でない限り、「XはAまたはBを採用する」は、自然な包括的置換のいずれかを意味するものとする。すなわち、XがAを採用するか、XがBを採用するか、またはXがAとBの両方を採用する場合、「XはAまたはBを採用する」は上記の例のいずれの下でも満たされる。さらに、本出願および添付の特許請求の範囲で使用する冠詞「a」および「an」は、別段に規定されていない限り、または単数形を示すことが文脈から明白でない限り、概して「1つまたは複数」を意味するものと解釈すべきである。
【0111】
さらに、本明細書で使用する「推論する」または「推論」という用語は、概して、イベントまたはデータを介して捕捉される観測のセットから、システム、環境、またはユーザの状態を推理または推論するプロセスを指す。推論は、特定のコンテキストまたはアクションを識別するために使用され得、あるいは、たとえば、状態の確率分布を生成することができる。推論は、確率的、すなわち、データおよび事象の考察に基づく当該の状態の確率分布の計算とすることができる。推論は、イベントまたはデータのセットからより高いレベルのイベントを構成するために採用される技法を指すこともある。そのような推論から、イベントが時間的に緊切して相関するか否かにかかわらず、ならびにイベントおよびデータが1つまたは複数のイベントおよびデータの発生源に由来するかどうかにかかわらず、観測されたイベントおよび/または記憶されたイベントデータのセットから新しいイベントまたはアクションが構成される。
【0112】
以上の説明は、請求する主題の態様の例を含む。もちろん、請求する主題について説明する目的で構成要素または方法のあらゆる考えられる組合せについて説明することは不可能であるが、開示した主題の多数のさらなる組合せおよび置換が可能であることを、当業者なら認識されよう。したがって、開示した主題は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような改変形態、変更形態および変形形態を包含するものとする。さらに、「含む(include)」、「有する(has)」または「有する(having)」という用語は、そのような用語が、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される限り、「備える(comprising)」という用語を採用すると請求項における移行語と解釈されるように「備える(comprising)」と同様に包括的なものとする。
【優先権の主張】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2009年12月4日に出願された「MANAGING A PDN CONNECTION BASED ON USER LOCATION」と題する仮特許出願第61/266,897号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
以下の説明は、一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、有意なワイヤレス干渉を観測する端末のためのワイヤレス通信を可能にすることに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、ボイスコンテンツ、データコンテンツなど様々なタイプの通信コンテンツを与えるために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力、…)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムとすることができる。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムなどがある。さらに、システムは、Third Generation Partnership Project(3GPP)、3GPP Long Term Evolution(LTE)、Ultra Mobile Broadband(UMB)などの仕様、あるいはEvolution Data Optimized(EV−DO)、その1つまたは複数のリビジョンなどのマルチキャリアワイヤレス仕様に準拠することができる。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上での送信を介して1つまたは複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局からモバイルデバイスへの通信リンクをいい、逆方向リンク(またはアップリンク)はモバイルデバイスから基地局への通信リンクをいう。さらに、モバイルデバイスと基地局の間の通信は、単入力単出力(SISO)システム、多入力単出力(MISO)システム、多入力多出力(MIMO)システムなどを介して確立され得る。
【0005】
従来のモバイル電話ネットワーク基地局を補うために、追加の基地局を展開して、よりロバストなワイヤレスカバレージをモバイルユニットに与え得る。たとえば、漸増キャパシティ増大、よりリッチなユーザ経験、および屋内カバレージのために、(たとえば、一般に、アクセスポイント基地局、ホームノードB、フェムトアクセスポイント、またはフェムトセルと呼ばれる)ワイヤレス中継局および小カバレージ基地局が展開され得る。一般に、そのような小カバレージ基地局は、DSLルータまたはケーブルモデムを介してインターネットおよびモバイル事業者のネットワークに接続される。これらの他のタイプの基地局は、従来の基地局(たとえば、マクロ基地局)と別の形で従来のモバイル電話ネットワーク(たとえば、バックホール)に加えられ得るので、これらの他のタイプの基地局およびそれらの関連するユーザ機器を管理するための効果的な技法が必要である。
【0006】
モバイル通信の一態様は統合モバイルデータサービスである。最近、多くのモバイルデバイスおよびモバイル通信サービスプロバイダは、インターネットプロトコルまたは同様のデータネットワーク能力を組み込むように移行した。ユーザ機器(UE)の観点からは、データネットワークと通信することを可能にするいくつかの通信プロトコルとともにユーザアプリケーションが、UEのハードウェア/ソフトウェア/ファームウェアに組み込まれた。ネットワークの観点からは、サービスプロバイダネットワークおよびコアネットワークが、UEのためのパケットネットワーク接続を確立するためのインフラストラクチャとともに更新された。これらのUEに通信可能に結合された無線アクセスネットワークと、データネットワーク(たとえば、インターネット)におけるパケット接続との間の媒介として働くことによって、コアネットワークは、それぞれのUEにインターネットサービス(ならびにイントラネットサービス、または他のワイドエリアネットワークデータサービス)を配信することができる。より多くのユーザがデータネットワークベースのモバイルサービスのためのサブスクリプション(subscription)を保持するにつれて、これらのサービスはより有益になり、モバイルサービスプロバイダの側の将来のインフラストラクチャ改善の中心となる。
【発明の概要】
【0007】
以下で、1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0008】
本開示の様々な態様は、モバイル通信環境においてデータサービスを確立するための選択インターネットプロトコルトラフィックオフロード(SIPTO:selected Internet Protocol traffic offload)を可能にする。いくつかの態様では、SIPTOトラフィックは、インターネットまたは同様のデータネットワークへのインターフェースを提供するローカルパケットゲートウェイ(本明細書ではローカルゲートウェイまたはL−GWとも呼ぶローカルP−GW)のネットワークを介して可能にされ得る。少数の集中型ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)またはパケットゲートウェイ(P−GW)の代わりに、ローカルパケットゲートウェイ(L−GW)は、GGSNまたは集中型P−GWと同様の機能を与えることができるが、パケットネットワークアクセスのための集中型GGSNまたはP−GWにローカルな代替を与えて、無線アクセスネットワーク全体にわたって展開され得る。さらに、SIPTOの適格性は、ユーザ機器(UE)毎であり得、たとえば、SIPTO適格性を決定するために、ユーザ機器(UE)の記憶された加入者またはアカウント情報内のデータに依存する。特定の態様では、SIPTOの適格性はまた、パケットネットワークごとであるか、またはそれらの組合せに基づき得る。これは、所与のロケーションにおける所与のUEに対してSIPTOが確立され得るかどうかを決定する際のフレキシビリティを可能にし、たとえば、UE能力、サブスクリプション(subscription)ステータス情報、データネットワーク能力、タリフレートなど、ならびに政府管轄の様々な法的要件に基づき得る。
【0009】
本開示の他の態様では、ローカルGWにおけるパケットネットワーク接続の維持のための機構が提供される。ローカルGWによってサポートされる既存のパケット接続が分析され得、ローカルGWの識別子は、UEをサービスしている現在のパケットネットワークまたはモバイルネットワークアクセスポイントの識別子と比較され得る。識別子が現在のサービングパケットネットワークゲートウェイの第2の識別子に一致しない場合、パケットネットワーク接続は終了され得る。オプションで、UEがパケットサービスを終了していない場合、再アクティブ化コマンドがUEに転送され得る。同様に、UEは、他の開示する態様では、再アクティブ化コマンドの受信、ハンドオーバの完了、または現在のパケットネットワークゲートウェイ識別子と前のパケットネットワークゲートウェイ識別子との比較などに基づいて再アクティブ化を要求することができる。したがって、セッションドロップまたはデータ損失を軽減しながら、様々なパケット接続を与えるために使用されるネットワークリソースが効率的な方法で保存され得る。
【0010】
本開示の他の態様では、ワイヤレス通信のための方法が提供される。本方法は、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続を確立したいという要求を受信することを備えることができる。さらに、本方法は、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定することを備えることができる。上記に加えて、本方法は、ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、データネットワーク接続を確立するために、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するローカルデータネットワークゲートウェイを識別することを備えることができる。
【0011】
他の態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。本装置は、インターネットプロトコル(IP)トラフィックをローカルパケットネットワークゲートウェイへオフロードすることを可能にする命令を記憶するためのメモリと、それらの命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサとを備えることができる。特に、モジュールは、IPネットワークへの接続についての要求を識別し、その要求を始めたUEのサブスクリプション情報のセットを検索する受信モジュールを備えることができる。さらに、モジュールはまた、サブスクリプション情報を分析し、UEがローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定する解析モジュールを備えることができる。さらに、モジュールは、IPネットワークへの接続を確立し、UEにモバイルネットワークサービスを提供している基地局に関連するローカルGWを識別する参照モジュールをさらに備えることができる。
【0012】
さらに別の態様では、ワイヤレス通信のための装置が開示される。本装置は、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続を確立したいという要求を受信するための手段を備えることができる。その上、本装置は、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定するための手段を備えることができる。さらに、本装置は、ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するデータネットワーク接続を確立するためにローカルデータネットワークゲートウェイを識別するための手段を備えることができる。
【0013】
1つまたは複数の追加の態様によれば、ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサが開示される。(1つまたは複数の)プロセッサは、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信する第1のモジュールを備えることができる。さらに、(1つまたは複数の)プロセッサは、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定する第2のモジュールを備えることができる。その上、(1つまたは複数の)プロセッサは、ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するデータネットワーク接続を確立するためにローカルデータネットワークゲートウェイを識別する第3のモジュールを備えることができる。
【0014】
少なくとも1つの態様によれば、本開示は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信させるための第1のコードセットを備えることができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定させる第2のコードセットを備えることができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、コンピュータに、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するデータネットワーク接続を確立するためにローカルデータネットワークゲートウェイを識別させる第3のコードセットを備えることができる。
【0015】
上記に加えて、本開示の特定の態様はワイヤレス通信の方法を提供する。本方法は、モバイルネットワーク基地局からワイヤレスサービスを受信するUEのために確立されたデータネットワーク接続を識別することを備えることができる。その上、本方法は、データネットワーク接続を可能にするデータネットワークアクセスポイントに関連する第1の識別子を参照することを備えることができる。さらに、本方法は、第1の識別子がモバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイントの第2の識別子に一致しない場合、データネットワーク接続の非アクティブにすることを備えることができる。
【0016】
他の態様では、ワイヤレス通信のために構成された装置が開示される。本装置は、無線アクセスネットワーク(RAN)に関連するアクティブデータネットワーク接続の管理および削除のために構成された命令を備えるメモリと、それらの命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサとを備えることができる。特に、モジュールは、RANをサービスするローカルGWにおいて確立された接続を識別する維持モジュールを備えることができる。モジュールは、接続で識別されたUEが、ローカルGWのサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合される場合に接続の非アクティブ化を始める終了モジュールをさらに備えることができる。
【0017】
さらに別の態様によれば、ワイヤレス通信のための装置が開示される。本装置は、RANにデータネットワークサービスを提供するローカルGWにおけるパケット接続を識別するための手段を備えることができる。さらに、本装置は、接続で識別されたユーザ機器(UE)が、ローカルGWのサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に接続を終了するための手段を備えることができ、サービスエリアは、RANのワイヤレスノードをローカルGWに関連づけるデータセットと、UEの識別子またはワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリがローカルGWを返すワイヤレスノードのセットとのうちの少なくとも1つによって定義される。
【0018】
1つまたは複数の追加の態様では、ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサが提供される。(1つまたは複数の)プロセッサは、RANにデータネットワークサービスを提供するローカルGWにおけるパケット接続を識別する第1のモジュールを備えることができる。さらに、(1つまたは複数の)プロセッサは、接続で識別されたユーザ機器(UE)が、ローカルGWのサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に接続を終了する第2のモジュールを備えることができ、サービスエリアは、RANのワイヤレスノードをローカルGWに関連付けるデータセットと、UEの識別子またはワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリがローカルGWを返すワイヤレスノードのセットとのうちの少なくとも1つによって定義される。
【0019】
少なくとも1つの他の態様では、本開示は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、RANにデータネットワークサービスを提供するローカルGWにおけるパケット接続を識別させるための第1のコードセットを備えることができる。その上、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、接続で識別されたユーザ機器(UE)が、ローカルGWのサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に接続を終了させるための第2のコードセットを備えることができ、サービスエリアは、RANのワイヤレスノードをローカルGWに関連付けるデータセットと、UEの識別子またはワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリがローカルGWを返すワイヤレスノードのセットとのうちの少なくとも1つによって定義される。
【0020】
上記に加えて、本開示はまた、ワイヤレス通信の方法を提供する。本方法は、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立することと、データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信することとを備えることができる。さらに、本方法は、現在のサービングセルのセル識別子がデータネットワーク接続に関連する最近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始することを備えることができる。
【0021】
1つまたは複数の特定の態様によれば、ワイヤレス通信のための装置が提供される。本装置は、モバイルアクセス環境においてパケットネットワーク接続を維持するように構成された命令を記憶するためのメモリと、それらの命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサとを備えることができる。特に、これらのモジュールは、SIPTOゲートウェイにおいて確立されたデータネットワーク接続を非アクティブ化するためのコマンドを受信する接続モジュールと、現在のサービングセルのセル識別子がデータネットワーク接続に関連する最近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始する継続モジュールとを備えることができる。
【0022】
別の態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。本装置は、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立するための手段と、データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信するための手段とを備えることができる。さらに、本装置は、現在のサービングセルのセル識別子がデータネットワーク接続に関連する最近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始するための手段を備えることができる。
【0023】
さらに他の開示する態様によれば、ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサが提供される。(1つまたは複数の)プロセッサは、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立する第1のモジュールと、データネットワーク接続を非アクティブ化したいという要求を受信する第2のモジュールとを備えることができる。上記に加えて、(1つまたは複数の)プロセッサは、現在のサービングセルのセル識別子がデータネットワーク接続に関連する最近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始する第3のモジュールを備えることができる。
【0024】
少なくとも1つの追加の態様では、本開示は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立させるための第1のコードセットと、コンピュータに、ワイヤレスネットワークのエンティティから受信したデータネットワーク接続を非アクティブ化する要求を復号させる第2のコードセットとを備えることができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、現在のサービングセルのセル識別子がデータネットワーク接続に関連する最近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始させる第3のコードセットを備えることができる。
【0025】
上記および関連する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明し、特に特許請求の範囲で指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、1つまたは複数の態様のうちのいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】いくつかの開示する態様における、選択インターネットプロトコルトラフィックオフロード(SIPTO)を与える例示的な装置のブロック図。
【図2】代替的にローカルまたは中央インターネットプロトコルトラフィックを与える例示的なワイヤレス通信環境のブロック図。
【図3】いくつかの態様による、ローカルパケットゲートウェイの展開を備える例示的なワイヤレス環境のブロック図。
【図4】本開示の追加の態様による、ローカルパケット接続を管理するための例示的な装置のブロック図。
【図5】さらなる態様による、SIPTO展開においてIPトラフィックを使用するための例示的なワイヤレス通信装置のブロック図。
【図6】ローカルパケットゲートウェイ(P−GW)展開においてパケット接続を維持するために構成された例示的なユーザ機器のブロック図。
【図7】1つまたは複数の態様による、モバイル通信においてSIPTOを実装するための例示的な方法のフローチャート。
【図8】ユーザ機器ごとにまたはアクセスポイント名ごとにSIPTOを与えるための例示的な方法のフローチャート。
【図8A】ユーザ機器ごとにまたはアクセスポイント名ごとにSIPTOを与えるための例示的な方法のフローチャート。
【図9】追加の態様における、ローカルパケットゲートウェイ展開のためのデータネットワーク接続を管理するための例示的な方法のフローチャート。
【図10】本開示のさらなる態様における、モバイルネットワークにおいてパケット接続を利用するための例示的な方法のフローチャート。
【図11】別の態様における、ローカルGW展開のためのSIPTOデータサービスのために構成された例示的な装置のブロック図。
【図12】ローカルGW展開のためのデータ接続を管理するために構成された例示的な装置のブロック図。
【図13】本開示のさらに他の態様における、モバイル通信においてデータサービスを利用するための例示的な装置のブロック図。
【図14】いくつかの開示する態様による、ワイヤレス通信を可能にする例示的なワイヤレス送信受信チェーンのブロック図。
【図15】本開示の様々な態様を可能にするための例示的なワイヤレス通信環境のブロック図。
【図16】ネットワーク環境内でアクセスポイント基地局の展開を可能にする例示的な通信システムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、図面を参照しながら様々な態様について説明する。図面では、全体にわたって同様の要素を指すのに同様の参照符号を使用する。以下の記述では、説明の目的で、1つまたは複数の態様の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、そのような(1つまたは複数の)態様は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明らかであろう。他の例では、1つまたは複数の態様の説明を円滑にするために、よく知られている構造およびデバイスをブロック図の形態で示す。
【0028】
さらに、本開示の様々な態様について以下で説明する。本明細書の教示は多種多様な形態で実施され得、本明細書で開示する特定の構造および/または機能は代表的なものにすぎないことは明らかであろう。本明細書の教示に基づいて、本明細書で開示する態様は他の態様とは無関係に実装され得ること、およびこれらの態様のうちの2つ以上は様々な方法で組み合わせられ得ることを、当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置を実装し、および/または方法を実施することができる。さらに、本明細書に記載の態様のうちの1つまたは複数に加えて、あるいはそれら以外に、他の構造および/または機能を使用して装置を実装し、および/または方法を実施することができる。一例として、本明細書で説明する方法、デバイス、システムおよび装置の多くについて、特に、モバイル通信におけるデータサービスのために中央パケットゲートウェイ接続とローカルパケットゲートウェイ接続との間でアービトレーションすることに関して説明する。同様の技法が他の通信環境に適用され得ることを、当業者なら諒解されよう。
【0029】
ワイヤレスネットワークインフラストラクチャおよびリソースが時間とともに改善し、モバイルデバイスの処理およびユーザインターフェース能力がより高度になるにつれ、ユーザは、以前はパーソナルコンピュータおよび固定回線通信でのみ利用可能であった機能を実行するためにモバイルデバイスを採用することが可能となった。高品質ボイス通信、インターネットアクセス、マルチメディアアクセスおよび再生、ならびにエンターテインメントのための小型ポータブルデバイスを採用する能力により、大いに望ましい消費者製品が得られる。これらのモバイルデバイス(たとえば、モバイル通信装置におけるユーザ機器[UE])によって消費されるべきデータは無線アクセスネットワーク(RAN)を介して無線で配信される。これらのRANは、マクロセルラーネットワーク展開などのプロバイダ展開インフラストラクチャ、ローカルエリアネットワークワイヤレスルータを含む加入者展開インフラストラクチャ、またはホームノードB(HNB)、拡張HNB(HeNB)、フェムトセルなどと呼ばれる加入者展開基地局をもつ従来のマクロ展開など、それらの組合せを備えることができる。
【0030】
ワイヤレス通信ネットワークは、ボイスサービス、データサービス、または両方を提供することができる。ボイスサービスでは、従来のセルラーコアネットワークインフラストラクチャがリモート加入者間のアナログボイス通信を可能にする。また、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)が、パケットデータネットワークのデジタル能力を活用して、デジタルボイス通信を提供する。それぞれのネットワーク間でのデータ伝搬のためのプロトコルを含むパケットゲートウェイ(P−GW)を通してセルラーネットワークをデジタルIPネットワークに結合することによって、VoIPはセルラーネットワーク内で実施され得る。従来のP−GWの例は、ゲートウェイGPRS(汎用パケット無線サービス:general packet radio service)サポートノード、すなわちGGSNである。
【0031】
GGSNは、インターネットまたはX.25ネットワークなどのパケットネットワークと、モバイル通信ネットワーク(たとえば、モバイル通信用汎用システム[GSM(登録商標):general system for mobile communication]、ユニバーサル移動通信システム[UMTS:universal mobile telecommunication system]、第3世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリューション[3GPP LTE:third generation partnership project long term evolution]、広帯域符号分割多元接続[WCDMA:wideband code division multiple access]など)との間のインターフェースを提供する比較的集中型のゲートウェイである。特にインターネットの場合、比較的少数のGGSNが存在し、しかも、これらは、様々なRANへの汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークを通して極めて多数の加入者のためにサービスを提供するように構成された高度なエンティティである。これらのGGSNは、(しばしば、たとえば、所与の州、国、地域連合などのための)所与の地理的領域内でUEのためのモバイルとインターネットとのインターフェースとして働く。
【0032】
アクティブデータサービス中のデバイスモビリティは、GGSNにおいて記憶されたパケットベースデータ構造(たとえば、パケットデータプロトコルコンテキスト[PDPコンテキスト]、パケットデータネットワーク接続[PDN接続]など)を用いて可能にされる。1つの例示的なデータ構造は、UEのIPアドレスと、それの現在のサービングノードと、UEのために確立された(1つまたは複数の)特定のトラフィックトンネルまたは(1つまたは複数の)データストリームに関係する他の情報とを記憶するPDPコンテキストを備える。UEが地理的に動き回り、異なるサービングノードによってサービスされるとき、データ構造は、現在のサービングノードを反映するために更新され、UEへの適切なデータルーティングが可能になる。
【0033】
従来のGGSNは比較的大きい集中型エンティティであるので、様々な政府が、GGSNにおけるパケット接続に基づいて個人アクティビティを追跡する、法の執行のためのルールを確立した。したがって適用可能な管轄において、GGSNは、機能の中でも、(たとえば、サービングノード識別子に基づいて)UE移動を記憶し、潜在的に、インターネット関連トラフィックに関する情報を記録するように構成される。また、GGSNは、同様の機構によってUEを選択するためにインターネットサービスを拒否するように構成され得る。
【0034】
比較的少ない数の集中型GGSNが、所与の地理的領域のための、すべてではないとしても大部分のパケット関連モバイル通信トラフィックを処理するので、GGSNは極めて高度で高価なエンティティである。典型的な問題は、このタイプの集中型展開によっても生じ得る。たとえば、GGSNにおけるハードウェアまたはソフトウェア障害は、広い領域にわたる多数のユーザのためのパケットネットワーク接続性に影響を及ぼすことがある。そのようなデバイスのソフトウェアを単にリブートすることも極めて破壊的であり得る。さらに、集中型アーキテクチャは、データハッカー、ウェブパイレーツ(web pirate)などによって利用され得るネットワーク弱点を生じる。さらに、個々のサービスプロバイダは、GGSNにおけるパケットサービスをカスタマイズする能力をほとんど有しないので、サービスの多様化のためにサポートインフラストラクチャを必要とする。
【0035】
最近、集中型P−GWアーキテクチャの非効率性の一部を低減するために、P−GWのローカル展開のための提案がなされた。ローカルGWは、従来のP−GWと同様の機能を有するが、安価なハードウェアを備え、その結果、RAN全体にわたるこれらエンティティのコスト効率の高い複製が可能となる。さらに、ローカルGWは、サービスプロバイダによって従来のP−GWよりも大きくカスタマイズされ得る。ローカルGWは、インターネットまたは他のパケットネットワークにリンクし、プロバイダ展開(provider-deployed)eノードB(または他の加入者展開(subscriber-deployed)RAN基地局)、または加入者展開HeNB(など)基地局を含む、RAN基地局のセットにパケットサービスを提供することができる。ローカルGWによってサービスされる基地局の数、ならびにトラフィック負荷、および(本明細書では、ローカルGWのカバレージアンブレラ(umbrella)と呼ぶ)その地理的またはトポロジー的カバレージエリアは、エンティティごとに変動し得る。
【0036】
モバイル通信におけるパケットサービスのための従来型GWとローカルGWとの共存に伴い、これらのP−GW間のアービトレーションが実装され得る。本開示の一態様では、このアービトレーション機構は、選択インターネットプロトコルトラフィックオフロード(SIPTO)と呼ばれ、中央P−GWからローカルGWへのパケットトラフィックのオフローディングを指す。これらの態様に加えて、中央GWとローカルGWとの間のアービトレーションは、UEごと、またはアクセスポイントネットワーク(APN)ごと、またはそれらの組合せで実装され得る。本明細書でより詳細に説明するように、中央P−GWからローカルGWに特定のパケットネットワーク接続をオフロードするかどうかを決定するための様々な基準が確立され得る。例には、UEサブスクリプションステータス、政府規制、APN能力、ネットワーク間タリフなどがある。
【0037】
次に図を参照すると、図1は、ローカルGWまたはローカルGWの展開のためにSIPTOを実装するための例示的なワイヤレスシステム100のブロック図を示している。詳細には、ワイヤレスシステム100は、モバイル通信ネットワークからパケットネットワーク接続についての要求110を受信するように構成されたIPトラフィックオフロード選択装置102を備える。要求110に応答して、IPトラフィックオフロード選択装置102は、要求110が中央P−GWにおいてサービスされるか、または利用可能な場合、ローカルGWにオフロードされ得るかを決定するように構成される。オプションで、IPトラフィックオフロード選択装置102はまた、上記の決定が行われると、適切なP−GWにパケットネットワークセットアップコマンド118を発行することができる。
【0038】
IPトラフィックオフロード選択装置102は、IPトラフィックをローカルパケットネットワークゲートウェイにオフロードすることを可能にする命令を記憶するためのメモリ104と、それらの命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサ106とを備えることができる。詳細には、これらのモジュールは、パケットネットワーク(たとえば、インターネットなどのIPネットワーク)への接続についての要求を識別し、要求110を開始したUEのためのサブスクリプション情報のセットを検索する受信モジュール108を含むことができる。サブスクリプション情報は、UEをサービスしているモバイルネットワークから(たとえば、ホームロケーションレジスタ[HLR]、ビジターロケーションレジスタ[VLR]、ホーム加入者サーバ[HSS]などから)検索されるか、(たとえば、パケット接続についての前の要求110とサブスクリプション情報の検索とに応答して、サブスクリプション情報がメモリ104に記憶された場合)メモリ104から検索されるなどか、またはそれらの好適な組合せであり得る。
【0039】
受信モジュール108は、要求110に関係するUEサブスクリプション情報を解析モジュール112に転送し、解析モジュール112は、サブスクリプション情報を分析し、UEがローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定する。この決定は、メモリ104に記憶されたSIPTOルール114のセットに少なくとも部分的に基づき得る。一例では、SIPTOルール114は、UEがローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定するためのUE固有基準を指定することができる。UE固有基準の例には、UEのサブスクリプションがSIPTOをサポートするかどうか、およびサブスクリプションのステータス、UEサブスクリプションデータの一部として記憶されたSIPTO許容/禁止フラグのステータスなどがあり得る。別の例では、SIPTOルール114は、UEがローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定するためのAPN固有基準を指定することができる。APN固有基準の例には、UEサブスクリプションデータの一部として記憶された所与のAPNのためのSIPTO許容/禁止フラグのステータス、要求110から識別されるAPNのサービス品質(QoS)能力(たとえば、下記参照)などがあり得る。本開示の少なくとも1つの態様では、許可はUE固有基準とAPN固有基準の組合せに基づき得る。
【0040】
UEがローカルGWサービスを利用することを許可されない場合、IPトラフィックオフロード装置102は、オプションで、パケットネットワークセットアップコマンド118を発行し、それを代わりに従来のP−GW(たとえば、GGSN)に送ることができる。一方、UEがローカルGWサービスを利用することを許可される場合、データプロセッサ106は、UEにモバイルネットワークサービスを提供している基地局に関連し、IPネットワークへの接続を確立するローカルGWを識別する参照モジュール116を実行することができる。
【0041】
参照モジュール116は、複数の機構のうちの1つまたは複数に従ってローカルGWを識別することができる。たとえば、参照モジュール116は、ローカルGWの展開のそれぞれのローカルGWをモバイルネットワーク基地局のそれぞれのセットに関連付けるデータリストを採用し、そのデータリストによって、UEにモバイルネットワークサービスを提供する基地局をそれに関連するローカルGWと相互参照させることができる。別の態様では、参照モジュール116は、関連するローカルGWの識別子(たとえば、IPアドレス)を明示的または暗黙的に要求するクエリ(図示せず)を基地局に送ることができる。さらに他の態様では、参照モジュール116は、ドメインサーバが、地理的またはトポロジー的に基地局に最も近いローカルGWを返すことを可能にするフォーマットでドメイン名サーバ(DNS)クエリを実行することができる。少なくとも1つの事例では、フォーマットは、たとえばUEの識別子または基地局の識別子を備えることができる。
【0042】
IPトラフィックオフロード選択装置102は通信ネットワーク内の様々な物理的ロケーションにおいて実装され得ることを諒解されたい。一例では、IPトラフィックオフロード選択装置102は、パケットコアネットワークのサービングノードの一部として(たとえば、GSM/EDGE[GSM進化型高速データレート(enhanced data rate for GSM evolution)]ワイヤレスシステムにおけるサービングGPRSサポートノード[SGSN]、3GPP LTEワイヤレスシステムにおけるモビリティ管理エンティティ[MME]、または他のワイヤレスシステムにおける同様のエンティティの一部として)実装され得る。別の例では、IPトラフィックオフロード選択装置102は、モバイルサービスプロバイダのネットワークとモバイルコアネットワークとの間のゲートウェイにおいて実装され得る。さらに別の例として、IPトラフィックオフロード選択装置102は、ローカルGWか、GGSNなどの従来のP−GWかにかかわらず、P−GWにおいて実装され得る。本開示の少なくとも1つの態様では、IPトラフィックオフロード選択装置102は、複数の上記または同様のロケーションにわたって分散して実装され得る。
【0043】
異なるP−GW間でアービトレーションを行うことによって、ワイヤレスシステム100は、たとえば、従来のP−GWとローカルGWの展開との間でトラフィックローディングを可能にすることができる。これは、たとえば、中央GGSNにおいて行われるセルラー追跡を要求する政府規制に準拠するために重要であり得る。したがって、UEがそのような追跡の対象となる場合、ワイヤレスシステムはGGSNにおいてパケット接続を確立することができ、これらの要件の対象とならない他のUEは、代わりにローカルGWにルーティングされ得る。さらに、ローカルGWをカスタマイズすることによって、異なるサービスプロバイダは、それら自体を他のサービスプロバイダと区別するために特殊パケットネットワークサービスを提供することができ、カスタマイズされたローカルGWのハードウェアまたはソフトウェア要件を満たすUEは、そのローカルGWにルーティングされ得、これらの要件を満たさないUEは他の場所にルーティングされるなどである。当業者には明らかであるように、他の利益および使用が、異なるP−GW間のアービトレーションから同様に導出され得る。これらの利益および使用は本開示の一部と見なされる。
【0044】
図2に、本開示の特定の態様による、モバイル通信のためのSIPTOを実装するのに好適な例示的なネットワーク環境100のブロック図を示す。ネットワーク環境100は、ワイヤレスリンクを介してサービングセル204に通信可能に結合されたUE202を備えることができる。IPネットワークサービスのために構成された場合、UE202は、インターネット218などのIPネットワークとの接続を確立する要求206を発行することができる。要求206は、サービングセル204において受信され、オフロード選択装置208に転送される。要求206の例には、パケットデータプロトコル(PDP)コンテキストアクティブ化要求、パケットデータネットワーク(PDN)接続性要求、または様々なワイヤレスネットワークシステムに好適な同様の要求があり得る。本開示の一態様では、オフロード選択装置208は、本開示はこの態様に限定されないが、上記の図1のIPトラフィックオフロード選択装置102に実質的に同様であり得る。
【0045】
オフロード選択装置208は、要求206を受信し、その要求からUE202の識別子を抽出するための受信モジュール208Aを備えることができる。さらに、受信モジュール208Aは、(たとえば、UE202に関連するHLR、サービングセル204に関連するVLR、またはUE202のためのサブスクリプション情報を記憶する別の好適なネットワークエンティティから)UE202のSIPTO適格性に関係するサブスクリプション情報のセットを収集することができる。次いで、オフロード選択装置208は、サブスクリプション情報を分析し、UE202がSIPTOサービスを利用することを許可されるかどうかを決定する解析モジュール208Bを実行することができる。
【0046】
UE202がSIPTOサービスを利用することを許可される場合、インターネット218への接続を確立するために、サービングセル204に関連するローカルGW210を識別する参照モジュール208Cが使用される。一例では、参照モジュール208Cは、ローカルGW210を識別するためにドメイン名サーバクエリ(DNSクエリ)を実行する。この例では、参照モジュール208Cは、ドメイン名サーバが、地理的またはトポロジー的にサービングセル204またはUE202に最も近いローカルGW210のIPアドレスを返すことを可能にする完全修飾ドメイン名(FQDN:fully qualified domain name)を作成する。本開示の少なくとも1つの態様では、FQDNは、UEの識別子または基地局の識別子に少なくとも部分的に基づく。この識別子は、たとえば、ドメイン名サーバが、地理的またはトポロジー的に最も近いローカルGWを検索するためにDNSルックアップを実行することを可能にすることができる。
【0047】
代替例では、参照モジュール208Cは、1つまたは複数のIPネットワークへのアクセスを与えるローカルGWインフラストラクチャと、1つまたは複数のモバイルネットワークの基地局インフラストラクチャとの間の関連付けのリストを記憶することができる。要求206を受信すると、参照モジュール208Cは、サービングセル204の識別子を抽出し、記憶されたリストに対して識別子を参照する。サービングセル204の識別子がローカルGW210などのローカルGWと関連する場合、参照モジュール208Cは、UE202のためのパケットネットワーク接続を確立するために、この関連するローカルGWを検索する。したがって、この例では、参照モジュール208Cは、メモリからサービングセル204に関連する特定のP−GW識別子を取得することができる。別の例では、参照モジュール208Cは、サービングセル204においてメモリに記憶された、サービングセル204に関連する1つまたは複数のローカルGWを識別するための要求をサービングセル204に送ることができる。したがって、DNSクエリまたはローカルGW関連付けの記憶されたリストが利用可能でないかまたは好適な結果を返さない場合、参照モジュール208Cは、パケット接続についての要求を転送した基地局から、指定されたP−GW識別子を取得することを試みることができる。
【0048】
本開示の例示的な一態様では、受信モジュール208Aによって取得されたサブスクリプション情報は、ローカルGWのリストと、そのリストのそれぞれのローカルGWに関連するそれぞれの許可/不許可フラグとを含む。許可/不許可フラグは、UE202がどのローカルGWを利用することを許可されるかと、UE202がどのローカルGWを利用することを許可されないかと、を示す。本態様によれば、解析モジュール208Bは、サブスクリプション情報から、UE202がアクセスすることを許可されるローカルGWのセットを抽出する。UE202が要求206に応答してローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定するために、参照モジュール208Cから取得された(たとえば、DNSクエリの結果としてか、メモリから検索されたか、またはサービングセル204から検索された)ローカルGWの識別子を、解析モジュール208Bから取得されたローカルGWのセットと比較するアクセスモジュール208Dが使用される。
【0049】
代替態様では、UE202に関係するサブスクリプション情報は、UE202が、ローカルGWを通してそれぞれのIPネットワークにアクセスすることを許容されるか禁止されるかを示すそれぞれのデータフラグ(たとえば、許可/不許可フラグ、許容/禁止フラグ、または他の好適な用語)に関連するIPネットワークアクセスポイント名(APN)のセットを含む。この場合、オフロード選択装置208は、サービングセル204によって与えられたか、DNSクエリに応答して返されたか、またはメモリから取得された特定のAPNに関連する許容/禁止フラグのステータスに基づいて、UE202がSIPTOを利用することができるかどうかを決定する。したがって、1つの特定の実装形態では、オフロード選択装置208は、解析モジュール208Bを実行し、要求206中に含まれるAPNが、許容に設定された許容/禁止フラグに関連する場合、UE202がローカルGWサービスを利用することを許可されると決定する。本開示のさらなる態様によれば、それぞれのIPネットワークAPNの許容/禁止フラグは、UE202のサブスクリプションステータス、UE202に対して定められた政府追跡要件、関連するローカルGWの無線ベアラ能力、関連するローカルGWの事業者によってタリフが課金されるかどうかまたはその額など、あるいはそれらの好適な組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、UE202に関連するサービスプロバイダネットワーク(図示せず)によって更新され得る。
【0050】
UE202がローカルGWアクセスに適格であると決定された場合、オフロード選択装置は、パケットネットワークセットアップコマンド210AをローカルGW210に送る。セットアップコマンド210Aを受信すると、ローカルGW210は、ローカルGW210においてインターネット218へのパケットコンテキスト/接続212(たとえば、PDPコンテキスト作成要求を介したPDPコンテキスト、セッション作成要求を介したPDN接続など)を確立して、UE202とのインターネット通信を可能にする。そうではなく、UE202がローカルGWアクセスに不適格であると決定された場合、オフロード選択装置はパケットネットワークセットアップコマンド214Aを中央P−GW214に送り、中央P−GW214は、中央P−GW214においてインターネット218へのパケットコンテキスト/接続216を確立する。
【0051】
本開示の少なくとも1つの態様では、オフロード選択装置208は、トラフィックタイムアウトの満了時に、またはUE202がローカルGW210のサービス範囲外に移動したときに、パケットコンテキスト/接続212またはパケットコンテキスト/接続216の非アクティブ化を開始する終了モジュール208Eをさらに備えることができる。さらに、ローカルGW210のこのサービス範囲は、明示的または暗黙的にローカルGW210に関連する、基地局、トラッキングエリア、ルーティングエリア、ロケーションエリア、または無線アクセスコントローラ、またはモバイルRANに好適なサービスエリアの同様のプロキシのリストから決定され得る。代替的に、サービスエリアは、DNSクエリがローカルGW210の識別子を返すセルのセットであると決定され得る。いずれの場合も、オフロード選択装置208が、UE202がローカルGW210のサービスエリア外に移動したと決定したとき、UE202のために確立されたパケット接続/コンテキスト212は終了する(たとえば、PDPコンテキストについてのPDPコンテキスト非アクティブ化要求、またはPDN接続についてのベアラ削除要求、または他の好適なコマンド)。この自動終了は、ローカルGW210の効果的なリソース利用を可能にするのを助け、ローカルGW210の負荷能力を向上させ、過剰電力消費を低減できる。
【0052】
図3に、本開示のさらなる態様による例示的なモバイルネットワーキング環境300のブロック図を示す。モバイルネットワーキング環境300は、基地局サービングエリア302および関連するローカルGW304、ならびに関連する他のローカルGW308をもつ別の基地局サービングエリア306を備えることができる。ローカルGW304およびローカルGW308は、(たとえば、単一のモバイルネットワークサービスプロバイダ、インターネットサービスプロバイダ[ISP]などによって確立された)共通のパケットゲートウェイ展開の一部であり得るか、または独立したパケットゲートウェイ展開に関連し得る。いずれの場合も、ローカルGWは、それぞれの基地局サービスエリア302および306に関連する。基地局サービスエリア302は、マクロ基地局302Aと、マクロ基地局302Bと、マクロ基地局302Cと、マクロ基地局302Dとを含む、マクロ基地局タワーの計画展開を備える。一方、基地局サービスエリア306は、プロバイダ展開マクロ基地局306Aおよびマイクロ基地局306B、ならびに加入者展開基地局306Cのセットを備える半計画展開である。
【0053】
ローカルGW304およびローカルGW308は、モバイルコアネットワーク310の一部であり、さらに、インターネット312をローカルGW304およびローカルGW308にそれぞれ結合する破線によって示されるそれぞれのIPバックボーンを介して1つまたは複数のIPネットワーク312(たとえば、インターネットまたはプライベートイントラネット、X.25ネットワーク、または他の好適なパケットベース通信ネットワーク)に通信可能に結合される。基地局サービングエリア302のマクロ基地局と、基地局サービングエリア306のマクロ基地局306Aおよびマイクロ基地局306Bとを含むプロバイダ展開基地局は、モバイルコアネットワーク310(たとえば、GSMコアネットワーク、UMTSコアネットワーク、3GPP LTEコアネットワークなど)とそれぞれの基地局との間の点線によって示されるバックホールリンクを介してモバイルコアネットワーク310に結合される。モバイルネットワーキング環境300には単一のモバイルコアネットワーク310しか示されていないが、追加としてまたは代わりに、基地局302A、302B、302C、302D、306Aまたは306Bのうちの1つまたは複数は(図示されていない他のバックホールリンクを介して)1つまたは複数の他のモバイルコアネットワークに結合され得ることを諒解されたい。しかし、モバイルネットワーキング環境300はモバイルコアネットワークの数またはタイプに限定されない。さらに、加入者展開基地局306Cは、1つまたは複数のブロードバンドIPリンクを介してインターネット312などの1つまたは複数のIPネットワークに結合される。
【0054】
モバイルコアネットワーク310は、GGSN314を通してIPネットワーク312に通信可能に結合する。これは、モバイルコアネットワーク310が加入者展開基地局306Cと通信することを可能にし、また、モバイルコアネットワーク310が基地局サービスエリア302および基地局サービスエリア306のためのIPネットワーク312へのアクセスを可能にすることを可能にする。さらに、モバイルコアネットワーク310はまた、本明細書で説明するように、ローカルGW304およびローカルGW308を介したIPネットワーク312へのアクセスを可能にすることができる。GGSN314とローカルGW304またはローカルGW308と間の選択は、モバイルコアネットワーク310内で、GGSN314において、あるいは基地局サービスエリア302または基地局サービスエリア306のそれぞれの基地局において実装されるか、または別の好適な実装で行われ得る。少なくとも1つの態様では、GGSN314とローカルGW304またはローカルGW308との間の選択は、複数の上記の位置にわたって配信され得る。いずれの場合も、GGSN314とローカルGWとの間で選択するための基準はUEごとおよびAPNごとに実装され得る。
【0055】
本開示の様々な態様によれば、特定のUEに関係する加入者データが、ローカルGW304またはローカルGW308へのアクセスが許可されるかどうかを示すことができる。UEおよびAPN許可は、加入者データ中で設定され、UEまたはAPN許可の変更を反映するためにモバイルサービスプロバイダによって更新され得る。したがって、たとえば、政府職員が特定の加入者についてUE追跡を要求する場合、APN許可は、特定の加入者によって利用されるUEに対して不許可に設定され得る。次いで、この加入者のためのIPネットワーク接続は、ローカルGW304またはローカルGW308を介してではなく、(たとえば、義務づけられた追跡ソフトウェアを有する)GGSN314を介して確立されるであろう。別の例として、モバイルサービスプロバイダが、たとえば、ISPによって所有されるローカルGW展開とのタリフ契約を有しない場合、ローカルGW展開に関連するローカルGW(たとえば、ローカルGW304)はすべてのUEに対して不許可に設定され得る。したがって、モバイルネットワーキング環境300内で動作しているUEは、この例では、基地局サービスエリア306内でのみローカルGWにルーティングされることになる。さらに別の例では、特定の加入者が、APNの1つのセットに対してはローカルGWサービスを認可するが、APNの第2のセットに対しては認可しないサブスクリプションサービスを維持する場合、サブスクリプション情報は、APNの1つのセットに関連するローカルGW(たとえば、ローカルGW308)に対して許可に設定され、APNの第2のセットに関連するローカルGW(たとえば、ローカルGW304)に対して不許可に設定され得るなどである。当業者に知られているか、または本明細書に記載されたコンテキストを通して当業者に知らされる、他の例示的な実装形態は本開示の範囲内にあると見なされることを諒解されたい。
【0056】
図4に、本開示のさらに他の態様による例示的なワイヤレスシステム400のブロック図を示す。詳細には、ワイヤレスシステム400は、1つまたは複数のローカルGWにおいて確立されたパケット接続を管理するように構成されたモビリティエンティティ402を備えることができる。パケット接続を管理することは、トラフィックタイムアウトについてそれぞれの接続を監視することと、タイムアウトしたかまたは場合によっては未使用の接続を終了することと、タイムアウトしていないかまたは未使用でない、あるいは好適な再アクティブ化基準を満たす終了されたパケット接続の再アクティブ化を始めることとを含むことができる。したがって、モビリティエンティティ402は、モバイルネットワークパケットサービスのために利用されるパケットゲートウェイの効率的なリソース利用を促進するための機構を与えることができる。
【0057】
図示のように、ワイヤレスシステム400は、ローカルGW404と提携した(提携セル410と呼ばれる)モバイルセルにおいてUE408のために確立されたパケット接続406を有するローカルGW404を備えることができる。さらに、ワイヤレスシステム400は、ローカルGW404と提携していない(ローカルGWのサービスエリア外にあり、非提携セル422と呼ばれる)第2のモバイルセルを備えることができる。提携セル410および非提携セル422はモバイルコアネットワーク430に結合される。
【0058】
モビリティエンティティ402は、RANに関連するアクティブデータネットワーク接続の管理および削除のために構成された命令を記憶するためのメモリ414と、それらの命令を実装するモジュールを実行するためのデータプロセッサ416とを備えることができる。詳細には、モジュールは、(たとえば、提携セル410を備える)RANをサービスするローカルGW404における確立された接続、たとえば、パケット接続406を識別する維持モジュール418を備えることができる。さらに、モビリティエンティティ402は、パケット接続で識別されたUE(たとえば、UE408)が、ローカルGW410のサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合にパケット接続406の非アクティブ化を開始する終了モジュール420を備えることができる。
【0059】
本開示の特定の一態様では、維持モジュール418は、たとえば、UE408がアイドル状態から非提携セル422へのハンドオーバを行ったかまたは非提携セル422にアクセスしたと決定するか、あるいはモバイルコアネットワーク430からそのことの決定を受信する。この場合、維持モジュール418は、UE408のためのパケット接続が存在するかどうかを識別するために、ローカルGW404(および、場合によっては、図示されていない、特定のAPNに関連するか、特定のモバイルネットワークに関連するなどの、所与のローカルGW展開内の図示されていない他のローカルGW)を走査する。そのようなパケット接続が存在する場合、維持モジュール418は終了モジュール420にコマンドを送り、終了モジュール420はパケット接続406の非アクティブ化を開始する。
【0060】
別の態様によれば、維持モジュール418は、パケット接続406の終了時にUE408に再アクティブ化コマンドを転送する。維持モジュール418は、1つまたは複数の基準に基づいて再アクティブ化コマンドを転送するようにトリガされ得る。一例として、維持モジュール418は、ローカルGW404のリブート、ローカルGW404と(図示されていないローカルGWまたは中央P−GWを含むことができる)1つまたは複数の他のP−GWとの負荷分散、またはUE408によるローカルGW404のサービスエリア外の接続のアクティブ化、またはそれらの好適な組合せに応答して再アクティブ化コマンドを転送する。再アクティブ化コマンドは、パケット接続の非UE終了の結果として、UE408に、ローカルGW406においてまたは非提携セル422を通してパケット接続406を再確立させるために採用され得る。これはセッション中断を低減し、UE408によって採用されるパケットベースサービスの全体的な信頼性を改善することができる。
【0061】
様々な他の態様では、モビリティエンティティ402は、ワイヤレスノード(非提携セル422)がローカルGW404のサービスエリア外にあるかどうかを決定するように構成された参照モジュール426をさらに備え得る。これは、いくつかの実装形態のうちの1つまたは複数において達成され得る。一実装形態では、参照モジュール426は、UE408についてのまたはワイヤレスノードについてのDNSクエリを実行し、UE408にまたはワイヤレスノードに関連する現在のローカルGWを検索する。これは、たとえば、ドメイン名サーバが、地理的またはトポロジー的にワイヤレスノードに最も近い現在のローカルGWを返すことを可能にするFQDNに基づいて達成され得る。次いで、参照モジュール426は、ローカルGW404の識別子を現在のローカルGWの第2の識別子と比較する。比較に基づいて、参照モジュール426は、識別子と第2の識別子が同じである場合、ワイヤレスノードはサービスエリア内にあると決定する。そのような場合、パケット接続406はモビリティエンティティ402によって終了されない。識別子と第2の識別子が同じでない場合、参照モジュールは、パケット接続406がローカルGW404においてもはやアクティブではないと推論し、したがって、終了モジュール420はパケット接続406の終了を開始する。
【0062】
代替または追加の実装形態では、参照モジュール426は、サービスエリア内のワイヤレスノードをローカルGW404に関連付けるデータセットを収集する。この場合、参照モジュール426は、RANのワイヤレスノードがローカルGW404と関連するかどうかをチェックする。そうであれば、パケット接続406は維持される。そうでない場合、終了モジュール420は代わりにパケット接続406の非アクティブ化を開始する。
【0063】
図5に、本開示の追加の態様による、モバイル動作環境においてIPネットワークサービスを可能にするための例示的なワイヤレス環境500のブロック図を示す。ワイヤレス環境500は、エアインターフェースを介して、eノードB、ノードB、ホームノードB(HNB)、ホームeノードB(HeNB)などのRANアクセスポイント504に通信可能に結合されたUE502を備える。さらに、UE502は、RANアクセスポイント504に関連するローカルGW506によって維持されるパケットネットワーク接続を有することができる。
【0064】
UE502は、選択されたSIPTOゲートウェイ(たとえば、ローカルGW506)において確立されたパケットネットワーク接続を非アクティブ化するためのコマンド522を受信する接続モジュール510を採用するパケット維持装置508を備えることができる。さらに、UE502は、現在のサービングセル(たとえば、RANアクセスポイント504)のセル識別子が、パケットネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、パケットネットワーク接続を再アクティブ化したいという要求524を開始する継続モジュール514を実行することができる。したがって、RANアクセスポイント504がパケットネットワーク接続を発生したアクセスポイントでないか、またはUE502をサービスしている直近のアクセスポイントでない場合、継続モジュール514は、パケットネットワーク接続を再アクティブ化したいという要求524を自動的に開始することができる。さらに、本開示の一態様では、継続モジュール514は要求524を開始することができ、他の態様では、UE502上で動作しているアプリケーション518は、パケットネットワーク接続を再アクティブ化したいという内部要求520を開始することができ、内部要求520は継続モジュール514によってRANアクセスポイント504に転送される。少なくとも1つの他の態様では、接続モジュール510は、RANアクセスポイント504またはローカルGW506から明示的再アクティブ化コマンドを受信し、明示的再アクティブ化コマンドに応答して要求524を送るように継続モジュール514をトリガする。
【0065】
本開示の特定の態様では、UE502は、アイドル状態からRANアクセスポイント504へのハンドオーバまたはアクティブリンクを検出するモビリティモジュール512を備えることができる。この場合、非アクティブ化するためのコマンド522を受信することは、アイドル状態からのハンドオーバまたはアクティブリンクに少なくとも部分的に起因する。さらに、継続モジュール514は、現在のサービングセルが、ハンドオーバの検出時にSIPTOゲートウェイのサービス範囲外にあるかどうかを決定し、現在のサービングセルが実際にサービス範囲外にある場合、パケットネットワーク接続を再アクティブ化する要求524を発行する。説明したように、パケット維持装置508は、UE502が、ローカルGW506のサービス範囲外にあるアクセスポイントへのハンドオーバを行ったとき、パケットネットワーク接続を再アクティブ化するかまたは維持するように構成され得る。また、パケット維持装置508は、UE502をサービスしているモバイルネットワークによって発行された再アクティブ化コマンドを識別し、再アクティブ化コマンドに応答して、パケットネットワーク接続を再アクティブ化する要求524を発行するように構成され得る。その結果、ハンドオーバ、ローカルGW506のリブート、またはローカルGWと別のP−GW(図示せず)との間のパケット接続負荷分散の場合、UE502は、ローカルGWによってサポートされるデータサービスの損失を受けにくくなる。
【0066】
図6に、本開示の1つまたは複数の追加の態様による、UE602を備える例示的なワイヤレス通信システム600のブロック図を示す。UE602は、ワイヤレスネットワークの1つまたは複数の基地局604(たとえば、(1つまたは複数の)アクセスポイント)とワイヤレス通信するように構成され得る。そのような構成に基づいて、UE602は、1つまたは複数の順方向リンクチャネル上では(1つまたは複数の)基地局604からワイヤレス信号を受信し、1つまたは複数の逆方向リンクチャネル上ではワイヤレス信号で応答することができる。さらに、UE602は、本明細書で説明するように(たとえば、上記の図6参照)、モバイルアクセス環境においてパケットネットワークサービスを維持するように構成された、メモリ614に記憶された命令と、これらの命令を実装するパケット維持装置616を実行するデータプロセッサ612とを備えることができる。詳細には、パケット維持装置616は、UE602がある(1つまたは複数の)基地局604から別の(1つまたは複数の)基地局へのハンドオーバを行った場合か、UE602上で動作しているアプリケーションからの要求時か、パケットネットワーク接続の早期終了時か、またはパケットネットワーク接続を再アクティブ化するためのネットワークコマンドの受信時に、(1つまたは複数の)基地局604によって可能にされるパケットネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始することができる。
【0067】
UE602は、(たとえば、1つまたは複数の入出力インターフェースを備える)信号を受信する少なくとも1つのアンテナ606と、受信した信号に対して典型的なアクション(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバートなど)を実行する(1つまたは複数の)受信機608とを含む。概して、アンテナ606および送信機620(トランシーバと総称される)は、(1つまたは複数の)基地局604とのワイヤレスデータ交換を可能にするように構成され得る。
【0068】
アンテナ606および(1つまたは複数の)受信機608はまた、受信シンボルを復調し、復調されたシンボルを評価のために(1つまたは複数の)データプロセッサ612に供給することができる復調器610に結合され得る。(1つまたは複数の)データプロセッサ612は、UE602の1つまたは複数の構成要素(アンテナ606、受信機608、復調器610、メモリ614、パケット維持装置616、変調器618、送信機620)を制御および/または参照することができることを諒解されたい。さらに、(1つまたは複数の)データプロセッサ612は、UE602の機能を実行することに関係する情報または制御を備える1つまたは複数のモジュール、アプリケーション、エンジンなどを実行することができる。さらに、UE602のメモリ614は(1つまたは複数の)データプロセッサ612に動作可能に結合される。メモリ614は、送信、受信などすべきデータと、リモートデバイス(たとえば、(1つまたは複数の)基地局604)とのワイヤレス通信を行うのに適した命令とを記憶することができる。
【0069】
上述のシステムについては、いくつかの構成要素、モジュールおよび/または通信インターフェースの間の相互作用に関して説明した。そのようなシステムおよび構成要素/モジュール/インターフェースは、本明細書で指定された構成要素/モジュールもしくはサブモジュール、指定された構成要素/モジュールもしくはサブモジュールの一部、および/または追加のモジュールを含むことができることを諒解されたい。たとえば、システムは、干渉緩和装置604を備えるサービングセル102、RQI装置710に結合されたUE702、あるいはこれらまたは他のエンティティの異なる組合せを含むことができる。また、サブモジュールは、親モジュール内に含まれるのではなく、他のモジュールに通信可能に結合されたモジュールとして実装され得る。さらに、1つまたは複数のモジュールを組み合わせて、集約機能を提供する単一のモジュールにすることができることに留意されたい。たとえば、信号割振りモジュール612は、単一のモジュールとして、別のUEのUE固有パイロットに対する干渉を測定するようにUEに命令することと、その命令をUEに送信することとを可能にするための送信モジュール614を含むことができ、またその逆も同様である。モジュールはまた、特に本明細書に記載されていないが当業者に知られている1つまたは複数の他のモジュールと相互作用することができる。
【0070】
さらに、諒解されるように、開示した上記のシステムおよび下記の方法の様々な部分は、人工知能、または知識ベースもしくはルールベースの構成要素、下位構成要素、プロセス、手段、方法、または機構(たとえば、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク(Bayesian belief network)、ファジィ論理、データ融合エンジン(data fusion engine)、クラシファイヤ(classifier)…)を含むか、またはそれらからなり得る。そのような構成要素は、特に、および本明細書ですでに説明したものに加えて、システムおよび方法の部分をより適応的ならびに効率的で知的にするために、そのような構成要素によって実行されるいくつかの機構またはプロセスを自動化することができる。
【0071】
上記で説明した例示的なシステムに鑑みて、開示する主題に従って実施され得る方法は、図7〜図10のフローチャートを参照すればより良く諒解されよう。説明を簡単にするために、方法を一連のブロックとして図示および説明するが、いくつかのブロックは、本明細書で図示および説明するブロックとは異なる順序で、および/または他のブロックと同時に、行われ得るので、請求する主題はブロックの順序によって限定されないことを理解および諒解されたい。その上、以下で説明する方法を実施するために、図示されたすべてのブロックが必要とされるわけではないことがある。さらに、以下および本明細書の全体にわたって開示する方法は、そのような方法をコンピュータに移送および転送することを可能にする製造品に記憶することが可能であることをさらに諒解されたい。使用する製造品という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリアに関連するデバイス、または記憶媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものとする。
【0072】
図7に、本開示の追加の態様による例示的な方法700のフローチャートを示す。702において、方法700は、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信することを備えることができる。さらに、704において、方法700は、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルIPトラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定することを備えることができる。一例では、ローカルIPトラフィックサービスは、中央GGSNまたは中央P−GWの代わりにローカルGWを介してデータパケットネットワークにアクセスするためのSIPTOサービスに関係することができる。別の例では、ローカルIPトラフィックサービスは、UEと、1つまたは複数のワイヤレスIPルータをもつWiFiネットワークなどのローカルIPネットワークとの間またはワイドエリアネットワークワイヤレスルータをもつワイドエリアIPネットワーク(たとえば、wireless interoperability for microwave access[WiMAX])との間のローカルIPアクセス(LIPA)通信を開始することに関係することができる。
【0073】
さらに、706において、方法700は、SIPTOが許可される場合、データネットワーク接続を確立するために、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するローカルデータネットワークゲートウェイを識別することを備えることができる。サブスクリプション情報を参照することによって、SIPTOは、モバイルサービスプロバイダによってサポートされる1つまたは複数のUEのために、UEごとに使用可能にされ得る。本開示の少なくとも1つの態様では、サブスクリプション情報は、要求で指定されたAPNの無線ベアラ能力、UEのサブスクリプションステータス、ローカルデータネットワークゲートウェイに関連するタリフレート、またはそれらの好適な組合せに基づいて半静的に更新される。この(1つまたは複数の)態様では、SIPTOは、サブスクリプション情報中で指定された上記の基準のうちの1つまたは複数のステータスに基づいてUEのために使用可能にされ得る。本開示の少なくとも1つの追加の態様では、SIPTOがUEに対して許可されるかどうかを決定することは、少なくとも部分的に、UEに関連するコンテンツ追跡要件が、もしあれば、ローカルデータネットワークゲートウェイによってサポートされるかどうかを決定することを備える。
【0074】
いくつかの開示する態様では、SIPTOがUEに対して許可されるかどうかを決定することは、SIPTOが要求で指定されたAPNに対して許可されるかどうかを決定することと、SIPTOがAPNに対して許可されない場合、要求を拒否することとをさらに備えることができる。特定の態様では、SIPTOがAPNに対して許可されるかどうかを決定することは、APNが要求に関連するトラフィックのQoS要件を満たすかどうかを識別することをさらに備える。別の態様では、SIPTOがAPNに対して許可されるかどうかを決定することは、要求に関連する課金要件がローカルデータネットワークゲートウェイによってサポートされるかどうかを決定することを備える。
【0075】
本開示のさらに他の態様では、ローカルデータネットワークゲートウェイを識別することは、DNSクエリを実行することをさらに備える。DNSクエリを実行することは、DNSが、UEをサービスしているモバイルネットワークセルに地理的またはトポロジー的に最も近い近接ローカルデータネットワークゲートウェイを検索し、DNSクエリに応答して近接ローカルデータネットワークゲートウェイを返すことを可能にするインジケータを備えるFQDNを形成することをさらに備えることができる。特定の態様では、インジケータは、UEの識別子に基づき、UEのサブスクリプションがSIPTOを許容するかどうかを指定するか、あるいはモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントの識別子に基づき、ネットワーク接続をサポートするためのローカルデータネットワークゲートウェイの能力を暗示するか、あるいはそれらの組合せである。
【0076】
代替態様では、ローカルデータネットワークゲートウェイを識別することは、モバイルネットワークのモバイルネットワークアクセスポイントをローカルデータネットワークゲートウェイに関連付けるデータセットを取得するために、UEをサービスしているモバイルネットワークセルを参照することをさらに備える。この態様では、ローカルデータネットワークゲートウェイを識別することは、モバイルネットワークセルをデータセット中の関連するローカルデータネットワークゲートウェイと照合することによって達成され得る。少なくとも1つのさらなる態様によれば、方法700は、トラフィックタイムアウトの満了時に、またはUEが、ローカルデータネットワークゲートウェイによってサービスされるモバイルネットワークのセルの範囲外に移動したときに、データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することをさらに備えることができる。この後者の態様では、ローカルデータネットワークゲートウェイのリソースは、モバイルネットワークによってサービスされるUEによってもはや利用されないデータネットワーク接続を終了することによって保存され得る。
【0077】
図8Aおよび図8Bに、本開示のさらに他の態様による例示的な方法800のフローチャートを示す。802において、方法800は、モバイルネットワークUEのためのデータコンテキストを確立する要求を受信することを備えることができる。804において、方法800は、その要求からUE IDまたは基地局IDを抽出することを備えることができる。さらに、806において、方法800は、要求を受信したことに応答して、UEのための記憶されたサブスクリプションデータにアクセスすることを備えることができる。
【0078】
808において、方法800は、要求に関連するAPNを取得することができる。810において、方法800は、APNがSIPTOトラフィックをサポートするかどうかを示す記憶されたデータを参照することを備えることができる。812において、方法800は、SIPTOがAPNのために利用可能であるかどうかを決定することができる。利用可能でない場合、方法800は814に進み、中央P−GWにおけるUEのためのデータコンテキストを要求する。方法800は参照番号814後に終了することができる。SIPTOがAPNのために利用可能である場合、方法800は代わりに816に進むことができ、APNを、UEをサービスしているモバイルネットワークのアクセスポイントと関連付けるデータセットが利用可能であるかどうかに関する別の決定が行われる。詳細には、データセットは、SIPTOがそれぞれのAPNに対して許可されるか禁止されるかを示す、UEのためのサブスクリプション情報を備えることができる。データセットを参照することによって、UEをサービスしている基地局に関連するAPNが識別され得、そのAPNに関連するSIPTO許容/禁止フラグに基づいて、方法800は、UEがローカルGWにオフロードされ得るかどうかを決定することができる。
【0079】
データセットが利用可能である場合、方法800は図8Aの822に進むことができ、そうでない場合、方法800は818に進み、UE IDまたは基地局IDに基づいてFQDNを形成する。FQDNは、UEをサービスすべきローカルGWを識別することを可能にするために使用される。次いで、方法800は図8Aの820に進む。
【0080】
図8Aの822において、方法800は、参照番号820において形成されたFQDNに基づいてDNSクエリを実行することを備えることができる。822において、方法800は、UEをサービスしているセルに地理的またはトポロジー的に最も近いローカルGWを受信することを備えることができる。826において、方法800は、データコンテキストがローカルGWにおいて確立されることを要求することを備えることができる。828において、方法800は、データコンテキストに関係するトラフィックタイムアウトが発生したかどうかを決定することを備えることができる。そうであれば、方法800は830に進み、データコンテキストを非アクティブ化して、方法800を終了し、そうでない場合、方法800は832に進み、UEがローカルGWのサービスエリア外に移動したかどうかを決定する。UEがサービスエリア外に移動した場合、方法800は830に進み、データコンテキストを非アクティブ化し、そうでない場合、方法800は参照番号828に戻る。
【0081】
図9に、本開示の1つまたは複数の他の態様による、モバイル通信加入者のためのパケットコンテキストを管理するための例示的な方法900のフローチャートを示す。902において、方法900は、モバイルネットワーク基地局からワイヤレスサービスを受信するUEのために確立されたデータネットワーク接続を識別することを備えることができる。904において、方法900は、データネットワーク接続を可能にするデータネットワークアクセスポイントに関連する第1の識別子を参照することを備えることができる。906において、方法900は、第1の識別子が、モバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイントの第2の識別子に一致しない場合、データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することをさらに備えることができる。少なくとも1つの開示する態様では、第1の識別子および第2の識別子は、それぞれの第1のIPアドレスおよび第2のIPアドレスを備え、非アクティブ化を開始することは、第1のIPアドレスと第2のIPアドレスとが同じでないことを条件とする。
【0082】
上記に加えて、第1の識別子と第2の識別子とを照合することは、モバイルネットワーク基地局についてのまたはUEについてのDNSクエリを実行することを備えることができる。さらに、方法900は、DNSクエリに応答してアクセスポイント識別子を検索し、そのアクセスポイント識別子を第2の識別子として採用することを備えることができる。この態様では、方法900は、データネットワークアクセスポイント(たとえば、ローカルGW)の識別子を、DNSクエリに応答して返された第2のデータネットワークアクセスポイント識別子と比較する。さらに、DNSクエリを実行することは、地理的またはトポロジー的にモバイルネットワーク基地局に最も近いローカルパケットゲートウェイを識別することを可能にするFQDNを形成することをさらに備えることができ、FQDNは、UEの識別子またはモバイルネットワーク基地局の識別子に基づく。DNSクエリは、現在のモバイルアクセスポイント(たとえば、モバイルネットワーク基地局)に関連する識別子を返すので、第2の識別子は、UEをサービスしている現在のデータネットワークゲートウェイに対応するはずである。したがって、方法900は、事実上、データネットワーク接続を可能にしたり、維持や確立などするデータネットワークゲートウェイを、UEを現在サービスしているデータネットワークゲートウェイと比較し、それらが同じでない場合、データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することができる。
【0083】
本開示の代替態様では、第1の識別子と第2の識別子とを照合することは、モバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイント識別子のリストを参照することと、第1の識別子がデータネットワークアクセスポイント識別子のリスト中に含まれるかどうかを決定することとをさらに備える。本態様によれば、データネットワークアクセスポイント識別子のリストは、それぞれのモバイルネットワークトラッキングエリア、モバイルネットワークロケーションエリア、モバイルネットワークルーティングエリア、基地局識別子または無線ネットワークコントローラ識別子など、あるいはそれらの好適な組合せを備える。これらのデータネットワークアクセスポイント識別子は、一意にまたは疑似一意(たとえば、特定のAPNのためのアクセスポイント識別子のコンテキスト内で一意)に、モバイルネットワーク基地局に関連する1つまたは複数のデータネットワークアクセスポイントを他のモバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイントと区別する。
【0084】
追加の態様では、非アクティブ化を開始することは、第1の識別子が第2の識別子に一致しない場合、非アクティブ化要求を開始することと、非アクティブ化要求をUEに送ることとをさらに備える。この場合、UEは、データネットワーク接続に関係するUE開始型通信を終了することができるか、またはデータネットワーク接続の再アクティブ化を試みることを控え、例えば、第2のデータネットワーク接続を確立したいという別個のアプリケーション要求を控える。さらに別の態様では、非アクティブ化を開始することは、第1の識別子が第2の識別子に一致しない場合、非アクティブ化要求を開始することと、非アクティブ化要求を、データネットワーク接続を管理するネットワークエンティティに送ることとをさらに備える。少なくとも1つのさらなる態様では非アクティブ化要求がUEとネットワークエンティティとに送られ得ることを諒解されたい。
【0085】
別の代替態様では、方法900は、UEがモバイルネットワーク基地局へのハンドオーバを行っているかまたは行ったかを決定することを備えることができる。これは、UEがハンドオーバを行った場合、ハンドオーバの結果としてデータネットワーク接続の非アクティブ化を開始することをトリガすることができる。上記に加えて、908において、方法900は、モバイル基地局に関連するデータネットワークアクセスポイントにおけるデータネットワーク接続の再アクティブ化をUEに要求させる再アクティブ化コマンドをUEに転送することをさらに備えることができる。再アクティブ化コマンドを送ることは、たとえば、データネットワーク接続の早期終了に応答して行われ得る。そのようなイベントは、データネットワーク接続を可能にしているデータネットワークアクセスポイントにおけるソフトウェアリブート、データネットワークアクセスポイントにおける電力遮断、または別の適切な終了によって生じ得る。
【0086】
図10に、モバイル通信においてデータネットワーク接続を可能にし、維持するための例示的な方法1000のフローチャートを示す。1002において、方法1000は、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立することを備えることができる。1004において、方法1000は、データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信することを備えることができる。1006において、方法1000は、現在のサービングセルのセル識別子が、データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始することを備えることができる。一例では、要求を開始することは、現在のサービングセルが、データネットワーク接続をサポートするローカルデータネットワークゲートウェイのサービス範囲外にあると決定することをさらに備える。この決定は、ある場合には、セル識別子と直近のセル識別子とが一致しないことに起因し、または異なるローカルパケットネットワークゲートウェイが現在のサービングセルと直近のセルとをサービスすると決定することに起因し得る。1つの例示的な態様では、方法1000は、近隣セルへのハンドオーバを実行することを備えることができ、非アクティブ化の要求を受信することは、ハンドオーバを実行することに少なくとも部分的に起因する。別の例示的な態様では、方法1000は、データネットワーク接続のための再アクティブ化コマンドを受信し、再アクティブ化コマンドを受信したことの結果としてセル識別子を直近のセル識別子と比較することを備えることができる。したがって、ハンドオーバを実行するかまたは再アクティブ化コマンドを受信することは、場合によっては、現在のサービングセルと直近のセルとのそれぞれの識別子の相違を条件として、再アクティブ化の要求を開始することを潜在的にトリガすることができる。
【0087】
図11、図12および図13に、本開示の態様によるワイヤレス通信のための改善された確認応答(acknowledge)および再送信プロトコルを実装するためのそれぞれの例示的な装置1100、1200、1300を示す。たとえば、装置1100、1200、1300は、少なくとも部分的に、ワイヤレス通信ネットワーク内に、および/またはノード、基地局、アクセスポイント、ユーザ端末、モバイルインターフェースカードに結合されたパーソナルコンピュータなどのワイヤレス受信機内に常駐することができる。装置1100、1200、1300は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。
【0088】
装置1100は、モバイル通信環境において動作しているUEにSIPTOを与えることを含む、装置1100の機能を実行するように構成されたモジュールまたは命令を記憶するためのメモリ1102と、これらの機能を実装するモジュールを実行するためのデータプロセッサ1110とを備えることができる。たとえば、装置1100は、モバイルネットワークに結合されたUEのためのデータネットワーク接続の確立要求を受信するためのモジュール1102を備えることができる。その上、装置1100は、UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスがUEに対して許可されるかどうかを決定するためのモジュール1104を備えることができる。一例では、ローカルIPトラフィックサービスは、中央GGSNまたはP−GWの代わりにローカルGWを介してデータパケットネットワークにアクセスするためのSIPTOサービスに関係することができる。別の例では、ローカルIPトラフィックサービスは、UEと、1つまたは複数のワイヤレスIPルータをもつWiFiネットワークなどのローカルIPネットワークとの間またはワイドエリアネットワークワイヤレスルータをもつワイドエリアIPネットワーク(たとえば、wireless interoperability for microwave access[WiMAX])との間のLIPA通信を開始することに関係することができる。
【0089】
さらに、装置1100は、SIPTOが許可される場合、データネットワーク接続を確立するために、UEをサービスしているモバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するローカルデータネットワークゲートウェイを識別するためのモジュール1106を備えることができる。モジュール1106は、一例では、ローカルデータネットワークゲートウェイを検索するために、少なくとも部分的にUEの識別子またはモバイルネットワークのアクセスポイントの識別子から構成されるFQDNに基づいてDNSクエリを実行することができ、またはローカルデータネットワークゲートウェイを識別するために、モバイルネットワークのアクセスポイントの識別子を利用して、ローカルデータネットワークゲートウェイをモバイルネットワークアクセスポイントと明示的に関連付けるデータセットを参照することができる。本開示の様々な態様では、データセットは、メモリ1102に記憶され得るか、モバイルネットワークエンティティ(たとえば、VLR、HLR、または他の好適なネットワークエンティティ)に記憶され得るか、またはモバイルネットワークのアクセスポイントにおいて記憶され得るなどである。
【0090】
装置1200は、ローカルパケットネットワークゲートウェイのためのパケットデータ接続を管理することを含む、装置1200の機能を実行するように構成されたモジュールまたは命令を記憶するためのメモリ1202と、これらの機能を実装するモジュールを実行するためのデータプロセッサ1208とを備えることができる。詳細には、装置1200は、RANにデータネットワークサービスを提供するローカルGWにおけるパケット接続を識別するためのモジュール1204を備えることができる。さらに、装置1200は、その接続で識別されたUEが、ローカルGWのサービスエリア外にあるRANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合にその接続を終了するためのモジュール1206を備えることができる。詳細には、サービスエリアは、UEの識別子またはワイヤレスノードの識別子を備えるDNSクエリがローカルGWを返すワイヤレスノードのセット、またはRANのワイヤレスノードをローカルGWに関連付けるデータセットのうちの少なくとも1つによって定義される。
【0091】
装置1300は、モバイルネットワーキング環境において動作しているUEのために確立されたデータネットワーク接続の再アクティブ化を可能にすることを含む、装置1300の機能を実行するように構成されたモジュールまたは命令を記憶するためのメモリ1302と、これらの機能を実施するモジュールを実行するためのデータプロセッサ1310とを備えることができる。詳細には、装置1300は、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立するためのモジュール1304を備えることができる。さらに、装置1300は、データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信するためのモジュール1306を備えることができる。上記に加えて、装置1300は、現在のサービングセルのセル識別子が、データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始するためのモジュール1308を備えることができる。
【0092】
図14に、本明細書で開示するいくつかの態様による、ワイヤレス通信を可能にすることができる例示的なシステム1400のブロック図を示す。DL上で、アクセスポイント1405において、送信(TX)データプロセッサ1410は、トラフィックデータを受信し、フォーマットし、コーディングし、インターリーブし、変調し(またはシンボルマッピングし)、変調シンボル(「データシンボル」)を与える。シンボル変調器1415は、データシンボルおよびパイロットシンボルを受信し、処理し、シンボルのストリームを与える。シンボル変調器1415は、データおよびパイロットシンボルを多重化し、それらを送信機ユニット(TMTR)1420に供給する。各送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、または信号値0である。パイロットシンボルは各シンボル期間中に連続的に送信され得る。パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、時分割多重化(TDM)、符号分割多重化(CDM)され得、あるいはそれらまたは同様の変調および/または送信技法の適切な組合せによる。
【0093】
TMTR1420は、シンボルのストリームを受信し、1つまたは複数のアナログ信号に変換し、さらにアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)して、ワイヤレスチャネル上での送信に好適なDL信号を生成する。次いで、DL信号はアンテナ1425を介して端末に送信される。端末1430において、アンテナ1435は、DL信号を受信し、受信信号を受信機ユニット(RCVR)1440に供給する。受信機ユニット1440は、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、周波数ダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを取得する。シンボル復調器1445は、受信したパイロットシンボルを復調し、チャネル推定のためにプロセッサ1450に供給する。シンボル復調器1445は、さらに、プロセッサ1450からDLに関する周波数応答推定値を受信し、受信データシンボルに対してデータ復調を実行して、(送信データシンボルの推定値である)データシンボル推定値を取得し、データシンボル推定値をRXデータプロセッサ1455に供給し、RXデータプロセッサ1455は、データシンボル推定値を復調(すなわち、シンボルデマッピング)し、デインターリーブ、復号して、送信トラフィックデータを復元する。シンボル復調器1445およびRXデータプロセッサ1455による処理は、アクセスポイント1405における、それぞれ、シンボル変調器1415およびTXデータプロセッサ1410による処理を補足するものである。
【0094】
UL上で、TXデータプロセッサ1460がトラフィックデータを処理し、データシンボルを与える。シンボル変調器1465は、データシンボルを受信し、パイロットシンボルと多重化し、変調を実行し、シンボルのストリームを与える。次いで、送信機ユニット1470は、シンボルのストリームを受信し、処理して、UL信号を生成し、そのUL信号はアンテナ1435によってアクセスポイント1405に送信される。詳細には、UL信号は、SC−FDMA要件に従うことができ、本明細書で説明する周波数ホッピング機構を含むことができる。
【0095】
アクセスポイント1405において、端末1430からのUL信号がアンテナ1425によって受信され、受信機ユニット1475によって処理されて、サンプルが取得される。次いで、シンボル復調器1480が、それらのサンプルを処理し、ULに関する受信パイロットシンボルおよびデータシンボル推定値を与える。RXデータプロセッサ1485は、データシンボル推定値を処理して、端末1430によって送信されたトラフィックデータを復元する。プロセッサ1490は、UL上で送信している各アクティブ端末についてチャネル推定を実行する。複数の端末が、パイロットサブバンドのそれらのそれぞれの割り当てられたセット上でパイロットをUL上で同時に送信することができ、パイロットサブバンドセットはインターレースされ得る。
【0096】
プロセッサ1490および1450は、それぞれアクセスポイント1405および端末1430上の操作を指示(たとえば制御、調整、管理など)する。それぞれのプロセッサ1490および1450は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリユニット(図示せず)に結合され得る。プロセッサ1490および1450はまた、それぞれULおよびDLについての周波数および時間ベースのインパルス応答推定値を導出するための計算を実行することができる。
【0097】
多元接続システム(たとえば、SC−FDMA、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)の場合、複数の端末がUL上で同時に送信することができる。そのようなシステムの場合、パイロットサブバンドを異なる端末の間で共有することができる。各端末のためのパイロットサブバンドが(場合によっては、帯域エッジを除いて)動作帯域全体にわたる場合、チャネル推定技法を使用することができる。そのようなパイロットサブバンド構造は、端末ごとに周波数ダイバーシティを得るために望ましいであろう。
【0098】
本明細書で説明する技法は様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの技法はハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、それはデジタル、アナログ、またはデジタルとアナログの両方とすることができ、チャネル推定に使用される処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、あるいはそれらの組合せの中で実装され得る。ソフトウェアでは、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)によって実装することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサ1490および1450によって実行され得る。
【0099】
図15に、たとえば1つまたは複数の態様とともに利用され得る、複数の基地局(BS)1510(たとえば、ワイヤレスアクセスポイント、ワイヤレス通信デバイス)および複数の端末1520(たとえば、AT)をもつワイヤレス通信システム1500を示す。BS1510は、概して、端末と通信する固定局であり、アクセスポイント、ノードB、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。各BS1510は、図15において1502a、1502b、および1502cと標示された3つの地理的エリアとして示された、特定の地理的エリアまたはカバレージエリアの通信カバレージを与える。「セル」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに応じてBSまたはそのカバレージエリアを指すことができる。システム容量を改善するために、BSの地理的エリア/カバレージエリアは、複数のより小さいエリア(たとえば、図15のセル1502aによる、3つの、より小さいエリア)1504a、1504b、および1504cに分割され得る。各々のより小さいエリア(1504a、1504b、1504c)は、それぞれのベーストランシーバサブシステム(BTS)によってサービスされ得る。「セクタ」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに応じてBTSまたはそのカバレージエリアを指すことができる。セクタ化されたセルの場合、そのセルのすべてのセクタのBTSは、典型的には、そのセルの基地局内に共同設置される。本明細書で説明する送信技法は、セクタ化されたセルをもつシステムならびにセクタ化されないセルをもつシステムに使用され得る。簡単のために、本明細書では、別段に規定されていない限り、「基地局」という用語は、セクタをサービスする固定局、ならびにセルをサービスする固定局に対して総称的に使用する。
【0100】
端末1520は、一般に、システム全体にわたって分散され、各端末1520は固定でも移動でもよい。端末1520は、移動局、ユーザ機器、ユーザデバイス、ワイヤレス通信装置、アクセス端末、ユーザ端末または何らかの他の用語で呼ばれることもある。端末1520は、ワイヤレスデバイス、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデムカードなどとすることができる。各端末1520は、任意の所与の瞬間に、ダウンリンク(たとえば、FL)およびアップリンク(たとえば、RL)上の0、1つ、または複数のBS1510と通信することができる。ダウンリンクは、基地局から端末への通信リンクを指し、アップリンクは、端末から基地局への通信リンクを指す。
【0101】
集中型アーキテクチャの場合、システムコントローラ1530がBS1510に結合し、BS1510のために調整および制御を行う。分散アーキテクチャの場合、BS1510は、必要に応じて(たとえば、BS1510を通信可能に結合するワイヤードまたはワイヤレスバックホールネットワークによって)互いに通信することができる。順方向リンク上のデータ送信は、しばしば1つのアクセスポイントから1つのアクセス端末に、順方向リンクまたは通信システムによってサポートされ得る最大データレートで、またはその近くで行われる。順方向リンクの追加のチャネル(たとえば、制御チャネル)は、複数のアクセスポイントから1つのアクセス端末に送信され得る。逆方向リンクのデータ通信は、1つのアクセス端末から1つまたは複数のアクセスポイントに行われることがある。
【0102】
図16に、ネットワーク環境内でアクセスポイント基地局の展開を可能にするための例示的な通信システムを示す。図16に示すように、システム1600は、たとえば、HNB1610など、複数のアクセスポイント基地局またはホームノードBユニット(HNB)またはフェムトセルを含み、各々は、たとえば、1つまたは複数のユーザ住居1630中などの対応する小規模ネットワーク環境中に設置され、関連するならびに外来のユーザ機器(UE)1620をサービスするように構成される。各HNB1610は、さらに、DSLルータ(図示せず)、または、代替的に、ケーブルモデム(図示せず)を介してインターネット1640とモバイル事業者コアネットワーク1650とに結合される。
【0103】
本明細書で説明する実施形態では3GPP用語を使用しているが、実施形態は、3GPP(Rel99、Rel5、Rel6、Rel7)技術、ならびに3GPP2(1xRTT、1xEV−DO Rel0、RevA、RevB)技術および他の知られている関連技術に適用され得ることを理解されたい。本明細書で説明するそのような実施形態では、HNB1610の所有者は、たとえば、モバイル事業者コアネットワーク1650を通して提供される3Gモバイルサービスなどのモバイルサービスに加入し、UE1620は、マクロセルラー環境中と宅内小規模ネットワーク環境中の両方で動作することが可能である。したがって、HNB1610は既存のUE1620と後方互換性がある。
【0104】
さらに、モバイル事業者コアネットワーク1650に加えて、UE1620は、所定の数のHNB1610、すなわち、ユーザの住居1630内に常駐するHNB1610のみによってサービスされ得、モバイル事業者コアネットワーク1650とのソフトハンドオーバ状態になることはない。UE1620は、マクロセルアクセス1655を介してモバイル事業者コアネットワーク1650と通信するか、またはHNB1610と通信することができるが、同時に両方と通信することはできない。UE1620が、HNB1610と通信することを認可される限り、ユーザの住居内で、UE1620は関連するHNB1610のみと通信することが望まれる。
【0105】
本開示において使用する、「構成要素」、「システム」、「モジュール」などの用語は、コンピュータ関連のエンティティ、すなわち、ハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコードのいずれか、および/またはそれらの任意の組合せを指すものとする。たとえば、モジュールは、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、デバイス、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。1つまたは複数のモジュールがプロセスまたは実行スレッド内に常駐することができ、モジュールは、1つの電子デバイス上に配置すること、または2つ以上の電子デバイス間に分散させることが可能である。さらに、これらのモジュールは、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらのモジュールは、たとえば、1つまたは複数のデータパケット(たとえば、信号を介して、ローカルシステム、分散システム内の別の構成要素と対話する、またはインターネットなどのネットワーク上で他のシステムと対話する、1つの構成要素からのデータ)を有する信号によるなど、ローカルプロセスまたはリモートプロセスを介して通信することができる。さらに、当業者なら諒解するように、本明細書で説明するシステムの構成要素またはモジュールは、それに関して説明する様々な態様、目的、利点などを達成することができるように追加の構成要素/モジュール/システムによって再構成または補完され得、所与の図に記載の正確な構成に限定されない。
【0106】
さらに、本明細書では、様々な態様について、UEに関して説明する。UEは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル通信デバイス、モバイルデバイス、リモート局、リモート端末、AT、ユーザエージェント(UA)、ユーザデバイス、またはユーザ端末(UE)と呼ばれることもある。加入者局は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、または処理デバイスとのワイヤレス通信を可能にするワイヤレスモデムもしくは同様の機構に接続された他の処理デバイスとすることができる。
【0107】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの好適な組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装した場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の物理媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、キードライブ...)、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0108】
ハードウェア実装の場合、本明細書で開示する態様に関して説明する処理ユニットの様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、1つまたは複数のASIC、DSP、DSPD、PLD、FPGA、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、あるいはそれらの組合せの中で実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他の好適な構成として実装され得る。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、本明細書で説明するステップおよび/またはアクションのうちの1つまたは複数を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることができる。
【0109】
さらに、本明細書で説明する様々な態様または特徴は、標準のプログラミングおよび/またはエンジニアリング技法を使用した方法、装置、または製造品として実装され得る。さらに、本明細書で開示する態様に関して説明する方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップまたはアクションは、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる、機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体上のコードまたは命令の少なくとも1つまたは任意の組合せ、あるいはそのセットとして常駐することができる。
【0110】
さらに、「例示的」という単語は、本明細書では、例、事例、または例示の働きをすることを意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様または設計も、必ずしも他の態様または設計よりも好ましいまたは有利なものと解釈すべきではない。むしろ、例示的という単語の使用は、概念を具体的な形で提示するものである。本出願で使用する「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味するものとする。すなわち、別段に規定されていない限り、または文脈から明白でない限り、「XはAまたはBを採用する」は、自然な包括的置換のいずれかを意味するものとする。すなわち、XがAを採用するか、XがBを採用するか、またはXがAとBの両方を採用する場合、「XはAまたはBを採用する」は上記の例のいずれの下でも満たされる。さらに、本出願および添付の特許請求の範囲で使用する冠詞「a」および「an」は、別段に規定されていない限り、または単数形を示すことが文脈から明白でない限り、概して「1つまたは複数」を意味するものと解釈すべきである。
【0111】
さらに、本明細書で使用する「推論する」または「推論」という用語は、概して、イベントまたはデータを介して捕捉される観測のセットから、システム、環境、またはユーザの状態を推理または推論するプロセスを指す。推論は、特定のコンテキストまたはアクションを識別するために使用され得、あるいは、たとえば、状態の確率分布を生成することができる。推論は、確率的、すなわち、データおよび事象の考察に基づく当該の状態の確率分布の計算とすることができる。推論は、イベントまたはデータのセットからより高いレベルのイベントを構成するために採用される技法を指すこともある。そのような推論から、イベントが時間的に緊切して相関するか否かにかかわらず、ならびにイベントおよびデータが1つまたは複数のイベントおよびデータの発生源に由来するかどうかにかかわらず、観測されたイベントおよび/または記憶されたイベントデータのセットから新しいイベントまたはアクションが構成される。
【0112】
以上の説明は、請求する主題の態様の例を含む。もちろん、請求する主題について説明する目的で構成要素または方法のあらゆる考えられる組合せについて説明することは不可能であるが、開示した主題の多数のさらなる組合せおよび置換が可能であることを、当業者なら認識されよう。したがって、開示した主題は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような改変形態、変更形態および変形形態を包含するものとする。さらに、「含む(include)」、「有する(has)」または「有する(having)」という用語は、そのような用語が、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される限り、「備える(comprising)」という用語を採用すると請求項における移行語と解釈されるように「備える(comprising)」と同様に包括的なものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルネットワークに結合されたユーザ機器(UE)のためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信することと、
前記UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、選択されたローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスが前記UEに対して許可されるかどうかを決定することと、
SIPTOが許可される場合、前記データネットワーク接続を確立するために、前記UEをサービスしている前記モバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するローカルデータネットワークゲートウェイを識別することと、
を備えるワイヤレス通信のための方法。
【請求項2】
前記ローカルIPトラフィックサービスは選択IPトラフィックオフロード(SIPTO)であり、
前記SIPTOが前記要求で指定されたアクセスポイント名(APN)に対して許可されるかどうかを決定することと、前記SIPTOが前記APNに対して許可されない場合、前記要求を拒否することと、をさらに備える、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記SIPTOが前記APNに対して許可されるかどうかを決定することは、前記APNが前記要求に関連するトラフィックのQoS要件を満たすかどうかを識別することをさらに備える、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記サブスクリプション情報は、前記APNの無線ベアラ能力、前記UEのサブスクリプションステータス、前記ローカルデータネットワークゲートウェイに関連するタリフレート、またはそれらの組合せに基づいて半静的に更新される、請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記SIPTOが前記APNに対して許可されるかどうかを決定することは、前記要求に関連する課金要件が前記ローカルデータネットワークゲートウェイによってサポートされるかどうかを決定することを備える、請求項2記載の方法。
【請求項6】
前記ローカルIPトラフィックサービスが前記UEに対して許可されるかどうかを決定することは、前記UEに関連するコンテンツ追跡要件が前記ローカルデータネットワークゲートウェイによってサポートされるかどうかを決定することを備える、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記ローカルデータネットワークゲートウェイを識別することは、ドメイン名サーバクエリ(DNSクエリ)を実行することをさらに備える、請求項1記載の方法。
【請求項8】
ドメイン名サーバが、
前記UEをサービスしているモバイルネットワークセルに地理的またはトポロジー的に最も近い近接ローカルデータネットワークゲートウェイを検索することと、
前記DNSクエリに応答して前記近接ローカルデータネットワークゲートウェイを返すことと、を可能にするインジケータを備える完全修飾ドメイン名(FQDN)を形成することと、
をさらに備える、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記インジケータは、前記UEの識別子に基づき、前記UEのサブスクリプションが前記ローカルIPトラフィックサービスを許容するかどうかを指定するか、あるいは前記モバイルネットワークの前記セルまたは前記アクセスポイントの識別子に基づき、前記ネットワーク接続をサポートするための前記ローカルデータネットワークゲートウェイの能力を示すか、あるいはそれらの組合せである、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記ローカルデータネットワークゲートウェイを識別することは、前記モバイルネットワークのモバイルネットワークアクセスポイントをローカルデータネットワークゲートウェイに関連付けるデータセットを取得するために、前記UEをサービスしているモバイルネットワークセルを参照することをさらに備える、請求項1記載の方法。
【請求項11】
トラフィックタイムアウトの満了時に、または前記UEが、前記ローカルデータネットワークゲートウェイによってサービスされる前記モバイルネットワークのセルの範囲外に移動したときに、前記データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することをさらに備える、請求項1記載の方法。
【請求項12】
局所インターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスを可能にする命令を記憶するためのメモリと、
前記命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサと、
を備え、前記モジュールは、
IPネットワークへの接続についての要求を識別し、前記要求を開始したユーザ機器(UE)のサブスクリプション情報のセットを検索する受信モジュールと、
前記サブスクリプション情報を分析し、前記UEがローカルパケットゲートウェイ(ローカルGW)サービスを利用することを許可されるかどうかを決定する解析モジュールと、
前記UEにモバイルネットワークサービスを提供している基地局に関連し、前記IPネットワークへの前記接続を確立するためのローカルGWを識別する参照モジュールと、
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項13】
前記参照モジュールは、前記ローカルGWを識別するためにドメイン名サーバクエリ(DNSクエリ)を実行する、請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記参照モジュールは、ドメイン名サーバが地理的またはトポロジー的に前記基地局に最も近い前記ローカルGWを返すことを可能にする完全修飾ドメイン名(FQDN)を作成する、請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記FQDNは、前記UEの識別子または前記基地局の識別子に少なくとも部分的に基づく、請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記参照モジュールは、メモリからまたは前記基地局から、前記基地局に関連する指定されたP−GW識別子を取得する、請求項12記載の装置。
【請求項17】
前記解析モジュールは、前記サブスクリプション情報から、前記UEがアクセスすることを許可されるローカルGWのセットを抽出する、請求項12記載の装置。
【請求項18】
前記UEが前記要求に応答してローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定するために、前記参照モジュールから取得された前記ローカルGWの識別子を、前記解析モジュールから取得されたローカルGWの前記セットと比較するアクセスモジュールをさらに備える、請求項17記載の装置。
【請求項19】
前記サブスクリプション情報中に含まれるIPネットワークアクセスポイント名(APN)のセットは、それぞれの許可/不許可フラグに関連付けられ、さらに、許可/不許可フラグのステータスは、
前記UEのサブスクリプションステータスと、
前記UEに対して定められた政府追跡要件と、
関連するローカルGWの無線ベアラ能力と、
前記関連するローカルGWの事業者によって課金されるタリフと、
のうちの少なくとも1つに基づいて更新される、請求項12記載の装置。
【請求項20】
前記解析モジュールは、前記要求中に含まれるAPNが前記サブスクリプション情報中で許可に設定された許可/不許可フラグに関連する場合、前記UEがローカルGWサービスを利用することを許可されると決定する、請求項12記載の装置。
【請求項21】
トラフィックタイムアウトの満了時に、または前記UEが前記ローカルGWのサービス範囲外に移動したときに、前記接続の非アクティブ化を開始する終了モジュールをさらに備える、請求項12記載の装置。
【請求項22】
前記ローカルGWの前記サービス範囲が、
前記ローカルGWに関連する、基地局、トラッキングエリア、ルーティングエリア、ロケーションエリアまたは無線ネットワークコントローラのリストと、
前記ローカルGWの識別子を返すDNSクエリと、
のうちの少なくとも1つから決定される、請求項21記載の装置。
【請求項23】
モバイルネットワークに結合されたユーザ機器(UE)のためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信するための手段と、
前記UEに関連する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスが前記UEに対して許可されるかどうかを決定するための手段と、
前記ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、前記UEをサービスしている前記モバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連する前記データネットワーク接続を確立するローカルデータネットワークゲートウェイを識別するための手段と、
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項24】
モバイルネットワークに結合されたユーザ機器(UE)のためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信する第1のモジュールと、
前記UEに関連する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスが前記UEに対して許可されるかどうかを決定する第2のモジュールと、
前記ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、前記UEをサービスしている前記モバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連し、前記データネットワーク接続を確立するローカルデータネットワークゲートウェイを識別する第3のモジュールと、
を備える、ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項25】
コンピュータに、モバイルネットワークに結合されたユーザ機器(UE)のためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信させる第1のコードセットと、
前記コンピュータに、前記UEに関連する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスが前記UEに対して許可されるかどうかを決定させる第2のコードセットと、
前記コンピ−タに、前記ローカル(IP)トラフィックサービスが許可される場合、前記UEをサービスしている前記モバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連する前記データネットワーク接続を確立するローカルデータネットワークゲートウェイを識別させる第3のコードセットと、
を備える、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項26】
モバイルネットワーク基地局からワイヤレスサービスを受信するユーザ機器(UE)のために確立されたデータネットワーク接続を識別することと、
前記データネットワーク接続を可能にするデータネットワークアクセスポイントに関連する第1の識別子を参照することと、
前記第1の識別子が、前記モバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイントの第2の識別子に一致しない場合、前記データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することと、
を備える、ワイヤレス通信の方法。
【請求項27】
前記第1の識別子および前記第2の識別子が、それぞれの第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスおよび第2のIPアドレスを備え、前記非アクティブ化を開始することが、前記第1のIPアドレスと前記第2のIPアドレスとが同じでないことを条件とする、請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記モバイルネットワーク基地局についてのまたは前記UEについてのドメイン名サーバクエリ(DNSクエリ)を実行することと、
前記DNSクエリに応答してアクセスポイント識別子を検索することと、
前記アクセスポイント識別子を前記第2の識別子として使用することと、
をさらに備える、請求項26記載の方法。
【請求項29】
地理的またはトポロジー的に前記モバイルネットワーク基地局に最も近いローカルパケットゲートウェイを識別することを可能にする完全修飾ドメイン名(FQDN)を形成することをさらに備え、前記FQDNは、
前記UEの識別子と、
前記モバイルネットワーク基地局の識別子と、
のうちの少なくとも1つに基づく、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記第1の識別子と前記第2の識別子とを照合することは、前記モバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイント識別子のリストを参照することと、前記第1の識別子がデータネットワークアクセスポイント識別子の前記リスト中に含まれるかどうかを決定することと、をさらに備え、
データネットワークアクセスポイント識別子の前記リストは、前記モバイルネットワーク基地局に関連する1つまたは複数のデータネットワークアクセスポイントについての、それぞれのモバイルネットワークトラッキングエリア、モバイルネットワークロケーションエリア、モバイルネットワークルーティングエリア、基地局識別子、または無線ネットワークコントローラ識別子、あるいはそれらの組合せを備える、
請求項26記載の方法。
【請求項31】
前記第1の識別子が前記第2の識別子に一致しない場合、非アクティブ化要求を開始することと、前記非アクティブ化要求を前記UEに送ることと、をさらに備える請求項26記載の方法。
【請求項32】
前記第1の識別子が前記第2の識別子に一致しない場合、非アクティブ化要求を開始することと、前記データネットワーク接続を管理するネットワークエンティティへ前記非アクティブ化要求を送ることと、をさらに備える、請求項26記載の方法。
【請求項33】
前記UEが前記モバイルネットワーク基地局へのハンドオーバを行っているかまたは行ったと決定することと、前記ハンドオーバの結果として前記データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することと、をさらに備える、請求項26記載の方法。
【請求項34】
前記モバイル基地局に関連する前記データネットワークアクセスポイントにおける前記データネットワーク接続の再アクティブ化を前記UEに要求させる再アクティブ化コマンドを前記UEに転送することをさらに備える、請求項26記載の方法。
【請求項35】
前記データネットワーク接続をサポートするローカルデータネットワークゲートウェイをリブートすること、
前記ローカルデータネットワークゲートウェイを関連するローカルデータネットワークゲートウェイと負荷分散すること、または、
前記ローカルデータネットワークゲートウェイのカバレージエリア外で前記UEがトラベルしていること、または前記UEがトラベルしていることを予期すること、
の結果として前記再アクティブ化コマンドを転送することをさらに備える、請求項34記載の方法。
【請求項36】
無線アクセスネットワーク(RAN)に関連するアクティブデータネットワーク接続の管理および削除のために構成された命令を記憶するためのメモリと、
前記命令を実装するモジュールを実行するためのデータプロセッサと、
を備え、
前記モジュールは、
前記RANをサービスするローカルパケットゲートウェイ(ローカルGW)における確立されたパケット接続を識別する維持モジュールと、
前記接続で識別されたユーザ機器(UE)が、前記ローカルGWのサービスエリア外にある前記RANのワイヤレスノードにアクティブに結合される場合に、前記パケット接続の非アクティブ化を開始する終了モジュールと、
を備える、ワイヤレス通信のために構成された装置。
【請求項37】
前記ワイヤレスノードが前記ローカルGWの前記サービスエリア外にあるかどうかを決定するように構成された参照モジュールをさらに備える、請求項36記載の装置。
【請求項38】
前記参照モジュールは、
前記UEについてのまたは前記ワイヤレスノードについてのドメイン名サーバクエリ(DNSクエリ)を実行し、前記UEにまたは前記ワイヤレスノードに関連する現在のローカルGWを検索し、
前記ローカルGWの識別子を前記現在のローカルGWの第2の識別子と比較する、
請求項37記載の装置。
【請求項39】
前記参照モジュールは、前記識別子と前記第2の識別子とが同じである場合、前記ワイヤレスノードが前記サービスエリア内にあると決定する、請求項38記載の装置。
【請求項40】
前記参照モジュールは、ドメイン名サーバが、地理的またはトポロジー的に前記ワイヤレスノードに最も近い前記現在のローカルGWを返すことを可能にする完全修飾ドメイン名(FQDN)を作成する、請求項38記載の装置。
【請求項41】
前記参照モジュールは、前記サービスエリア内のワイヤレスノードを前記ローカルGWに関連付けるデータセットを取得し、前記RANの前記ワイヤレスノードが前記ローカルGWと関連するかどうかを検査する、請求項37記載の装置。
【請求項42】
前記終了モジュールは、前記接続を非アクティブ化するために、前記UEに、または前記ローカルGWにおける前記接続を管理するネットワークエンティティに、非アクティブ化コマンドを送る、請求項36記載の装置。
【請求項43】
前記維持モジュールは、前記UEがアイドル状態から前記ワイヤレスノードへのハンドオーバを行ったかまたは前記ワイヤレスノードにアクセスしたと決定するか、あるいはその決定を受信し、前記接続を識別するために前記ローカルGWを走査する、請求項36記載の装置。
【請求項44】
前記維持モジュールが、前記ワイヤレスノードを介した前記接続の再アクティブ化を前記UEに要求させる再アクティブ化コマンドを前記UEに転送する、請求項36記載の装置。
【請求項45】
前記維持モジュールは、
前記ローカルGWをリブートすることと、
前記ローカルGWと1つまたは複数の他のP−GWとに負荷分散することと、
前記UEが前記サービスエリア外の接続をアクティブ化することと、
のうちの少なくとも1つに応答して前記再アクティブ化コマンドを転送する、請求項44記載の装置。
【請求項46】
無線アクセスネットワーク(RAN)にデータネットワークサービスを提供するローカルパケットゲートウェイ(ローカルGW)におけるパケット接続を識別するための手段と、
前記接続で識別されたユーザ機器(UE)が、前記ローカルGWのサービスエリア外にある前記RANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に前記接続を終了するための手段と、
を備え、前記サービスエリアは、
前記RANのワイヤレスノードを前記ローカルGWに関連付けるデータセットと、
前記UEの識別子または前記ワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリが前記ローカルGWを返すワイヤレスノードの前記セットと、
のうちの少なくとも1つによって定義される、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項47】
無線アクセスネットワーク(RAN)にデータネットワークサービスを提供するローカルパケットゲートウェイ(ローカルGW)におけるパケット接続を識別する第1のモジュールと、
前記接続で識別されたユーザ機器(UE)が、前記ローカルGWのサービスエリア外にある前記RANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に前記接続を終了する第2のモジュールと、
を備え、前記サービスエリアは、
前記RANのワイヤレスノードを前記ローカルGWに関連付けるデータセットと、
前記UEの識別子または前記ワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリが前記ローカルGWを返すワイヤレスノードの前記セットと、
のうちの少なくとも1つによって定義される、
ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのデータプロセッサ。
【請求項48】
コンピュータに、無線アクセスネットワーク(RAN)にデータネットワークサービスを提供するローカルパケットゲートウェイ(ローカルGW)におけるパケット接続を識別させる第1のコードセットと、
前記コンピュータに、前記接続で識別されたユーザ機器(UE)が、前記ローカルGWのサービスエリア外にある前記RANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に前記接続を終了させる第2のコードセットと、
を備え、前記サービスエリアは、
前記RANのワイヤレスノードを前記ローカルGWに関連付けるデータセットと、
前記UEの識別子または前記ワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリが前記ローカルGWを返すワイヤレスノードの前記セットと、
のうちの少なくとも1つによって定義される、
コンピュータ可読媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項49】
ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立することと、
前記データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信することと、
現在のサービングセルのセル識別子が前記データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子と異なる場合、前記データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始することと、
を備える、ワイヤレス通信の方法。
【請求項50】
近隣セルへのハンドオーバを実行することをさらに備え、非アクティブ化の前記要求を受信することは、前記ハンドオーバを実行することに少なくとも部分的に起因する、請求項49記載の方法。
【請求項51】
前記データネットワーク接続のための再アクティブ化コマンドを受信することと、前記再アクティブ化コマンドを受信したことの結果として前記セル識別子を前記直近のセル識別子と比較することと、をさらに備える請求項49記載の方法。
【請求項52】
前記要求を開始することは、前記現在のサービングセルが、前記データネットワーク接続をサポートするローカルデータネットワークゲートウェイのサービス範囲外にあると決定することをさらに備える、請求項49記載の方法。
【請求項53】
モバイルアクセス環境においてパケットネットワークサービスを維持するように構成された命令を記憶するためのメモリと、
前記命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサと、
を備え、前記モジュールは、
選択されたインターネットプロトコルトラフィックオフロードゲートウェイ(SIPTOゲートウェイ)において確立されたパケットネットワーク接続を非アクティブ化するためのコマンドを受信する接続モジュールと、
現在のサービングセルのセル識別子が、前記パケットネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、前記パケットネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始する継続モジュールと、
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項54】
アイドル状態から前記現在のサービングセルへのハンドオーバまたはアクティブリンクを検出するモビリティモジュールをさらに備え、
非アクティブ化するための前記コマンドを受信することは、アイドル状態からの前記ハンドオーバまたは前記アクティブリンクに少なくとも部分的に起因する、
請求項53記載の装置。
【請求項55】
前記接続モジュールは、明示的再アクティブ化コマンドを受信し、前記明示的再アクティブ化コマンドに応答して前記継続モジュールをトリガする、請求項53記載の装置。
【請求項56】
前記継続モジュールは、前記現在のサービングセルが前記SIPTOゲートウェイのサービス範囲外にあると決定する、請求項53記載の装置。
【請求項57】
ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立するための手段と、
前記データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信するための手段と、
現在のサービングセルのセル識別子が、前記データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、前記データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始するための手段と、
を備えるワイヤレス通信のための装置。
【請求項58】
ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立する第1のモジュールと、
前記データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信する第2のモジュールと、
現在のサービングセルのセル識別子が前記データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、前記データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始する第3のモジュールと、
を備える、ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項59】
コンピュータに、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立させる第1のコードセットと、
前記コンピュータに、前記ワイヤレスネットワークのエンティティから受信した前記データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を復号させる第2のコードセットと、
前記コンピュータに、現在のサービングセルのセル識別子が前記データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、前記データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始させる第3のコードセットと、
を備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項1】
モバイルネットワークに結合されたユーザ機器(UE)のためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信することと、
前記UEに関係する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、選択されたローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスが前記UEに対して許可されるかどうかを決定することと、
SIPTOが許可される場合、前記データネットワーク接続を確立するために、前記UEをサービスしている前記モバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連するローカルデータネットワークゲートウェイを識別することと、
を備えるワイヤレス通信のための方法。
【請求項2】
前記ローカルIPトラフィックサービスは選択IPトラフィックオフロード(SIPTO)であり、
前記SIPTOが前記要求で指定されたアクセスポイント名(APN)に対して許可されるかどうかを決定することと、前記SIPTOが前記APNに対して許可されない場合、前記要求を拒否することと、をさらに備える、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記SIPTOが前記APNに対して許可されるかどうかを決定することは、前記APNが前記要求に関連するトラフィックのQoS要件を満たすかどうかを識別することをさらに備える、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記サブスクリプション情報は、前記APNの無線ベアラ能力、前記UEのサブスクリプションステータス、前記ローカルデータネットワークゲートウェイに関連するタリフレート、またはそれらの組合せに基づいて半静的に更新される、請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記SIPTOが前記APNに対して許可されるかどうかを決定することは、前記要求に関連する課金要件が前記ローカルデータネットワークゲートウェイによってサポートされるかどうかを決定することを備える、請求項2記載の方法。
【請求項6】
前記ローカルIPトラフィックサービスが前記UEに対して許可されるかどうかを決定することは、前記UEに関連するコンテンツ追跡要件が前記ローカルデータネットワークゲートウェイによってサポートされるかどうかを決定することを備える、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記ローカルデータネットワークゲートウェイを識別することは、ドメイン名サーバクエリ(DNSクエリ)を実行することをさらに備える、請求項1記載の方法。
【請求項8】
ドメイン名サーバが、
前記UEをサービスしているモバイルネットワークセルに地理的またはトポロジー的に最も近い近接ローカルデータネットワークゲートウェイを検索することと、
前記DNSクエリに応答して前記近接ローカルデータネットワークゲートウェイを返すことと、を可能にするインジケータを備える完全修飾ドメイン名(FQDN)を形成することと、
をさらに備える、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記インジケータは、前記UEの識別子に基づき、前記UEのサブスクリプションが前記ローカルIPトラフィックサービスを許容するかどうかを指定するか、あるいは前記モバイルネットワークの前記セルまたは前記アクセスポイントの識別子に基づき、前記ネットワーク接続をサポートするための前記ローカルデータネットワークゲートウェイの能力を示すか、あるいはそれらの組合せである、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記ローカルデータネットワークゲートウェイを識別することは、前記モバイルネットワークのモバイルネットワークアクセスポイントをローカルデータネットワークゲートウェイに関連付けるデータセットを取得するために、前記UEをサービスしているモバイルネットワークセルを参照することをさらに備える、請求項1記載の方法。
【請求項11】
トラフィックタイムアウトの満了時に、または前記UEが、前記ローカルデータネットワークゲートウェイによってサービスされる前記モバイルネットワークのセルの範囲外に移動したときに、前記データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することをさらに備える、請求項1記載の方法。
【請求項12】
局所インターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスを可能にする命令を記憶するためのメモリと、
前記命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサと、
を備え、前記モジュールは、
IPネットワークへの接続についての要求を識別し、前記要求を開始したユーザ機器(UE)のサブスクリプション情報のセットを検索する受信モジュールと、
前記サブスクリプション情報を分析し、前記UEがローカルパケットゲートウェイ(ローカルGW)サービスを利用することを許可されるかどうかを決定する解析モジュールと、
前記UEにモバイルネットワークサービスを提供している基地局に関連し、前記IPネットワークへの前記接続を確立するためのローカルGWを識別する参照モジュールと、
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項13】
前記参照モジュールは、前記ローカルGWを識別するためにドメイン名サーバクエリ(DNSクエリ)を実行する、請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記参照モジュールは、ドメイン名サーバが地理的またはトポロジー的に前記基地局に最も近い前記ローカルGWを返すことを可能にする完全修飾ドメイン名(FQDN)を作成する、請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記FQDNは、前記UEの識別子または前記基地局の識別子に少なくとも部分的に基づく、請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記参照モジュールは、メモリからまたは前記基地局から、前記基地局に関連する指定されたP−GW識別子を取得する、請求項12記載の装置。
【請求項17】
前記解析モジュールは、前記サブスクリプション情報から、前記UEがアクセスすることを許可されるローカルGWのセットを抽出する、請求項12記載の装置。
【請求項18】
前記UEが前記要求に応答してローカルGWサービスを利用することを許可されるかどうかを決定するために、前記参照モジュールから取得された前記ローカルGWの識別子を、前記解析モジュールから取得されたローカルGWの前記セットと比較するアクセスモジュールをさらに備える、請求項17記載の装置。
【請求項19】
前記サブスクリプション情報中に含まれるIPネットワークアクセスポイント名(APN)のセットは、それぞれの許可/不許可フラグに関連付けられ、さらに、許可/不許可フラグのステータスは、
前記UEのサブスクリプションステータスと、
前記UEに対して定められた政府追跡要件と、
関連するローカルGWの無線ベアラ能力と、
前記関連するローカルGWの事業者によって課金されるタリフと、
のうちの少なくとも1つに基づいて更新される、請求項12記載の装置。
【請求項20】
前記解析モジュールは、前記要求中に含まれるAPNが前記サブスクリプション情報中で許可に設定された許可/不許可フラグに関連する場合、前記UEがローカルGWサービスを利用することを許可されると決定する、請求項12記載の装置。
【請求項21】
トラフィックタイムアウトの満了時に、または前記UEが前記ローカルGWのサービス範囲外に移動したときに、前記接続の非アクティブ化を開始する終了モジュールをさらに備える、請求項12記載の装置。
【請求項22】
前記ローカルGWの前記サービス範囲が、
前記ローカルGWに関連する、基地局、トラッキングエリア、ルーティングエリア、ロケーションエリアまたは無線ネットワークコントローラのリストと、
前記ローカルGWの識別子を返すDNSクエリと、
のうちの少なくとも1つから決定される、請求項21記載の装置。
【請求項23】
モバイルネットワークに結合されたユーザ機器(UE)のためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信するための手段と、
前記UEに関連する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスが前記UEに対して許可されるかどうかを決定するための手段と、
前記ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、前記UEをサービスしている前記モバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連する前記データネットワーク接続を確立するローカルデータネットワークゲートウェイを識別するための手段と、
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項24】
モバイルネットワークに結合されたユーザ機器(UE)のためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信する第1のモジュールと、
前記UEに関連する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスが前記UEに対して許可されるかどうかを決定する第2のモジュールと、
前記ローカルIPトラフィックサービスが許可される場合、前記UEをサービスしている前記モバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連し、前記データネットワーク接続を確立するローカルデータネットワークゲートウェイを識別する第3のモジュールと、
を備える、ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項25】
コンピュータに、モバイルネットワークに結合されたユーザ機器(UE)のためのデータネットワーク接続を確立する要求を受信させる第1のコードセットと、
前記コンピュータに、前記UEに関連する記憶されたサブスクリプション情報のセットに基づいて、ローカルインターネットプロトコル(IP)トラフィックサービスが前記UEに対して許可されるかどうかを決定させる第2のコードセットと、
前記コンピ−タに、前記ローカル(IP)トラフィックサービスが許可される場合、前記UEをサービスしている前記モバイルネットワークのセルまたはアクセスポイントに関連する前記データネットワーク接続を確立するローカルデータネットワークゲートウェイを識別させる第3のコードセットと、
を備える、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項26】
モバイルネットワーク基地局からワイヤレスサービスを受信するユーザ機器(UE)のために確立されたデータネットワーク接続を識別することと、
前記データネットワーク接続を可能にするデータネットワークアクセスポイントに関連する第1の識別子を参照することと、
前記第1の識別子が、前記モバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイントの第2の識別子に一致しない場合、前記データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することと、
を備える、ワイヤレス通信の方法。
【請求項27】
前記第1の識別子および前記第2の識別子が、それぞれの第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスおよび第2のIPアドレスを備え、前記非アクティブ化を開始することが、前記第1のIPアドレスと前記第2のIPアドレスとが同じでないことを条件とする、請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記モバイルネットワーク基地局についてのまたは前記UEについてのドメイン名サーバクエリ(DNSクエリ)を実行することと、
前記DNSクエリに応答してアクセスポイント識別子を検索することと、
前記アクセスポイント識別子を前記第2の識別子として使用することと、
をさらに備える、請求項26記載の方法。
【請求項29】
地理的またはトポロジー的に前記モバイルネットワーク基地局に最も近いローカルパケットゲートウェイを識別することを可能にする完全修飾ドメイン名(FQDN)を形成することをさらに備え、前記FQDNは、
前記UEの識別子と、
前記モバイルネットワーク基地局の識別子と、
のうちの少なくとも1つに基づく、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記第1の識別子と前記第2の識別子とを照合することは、前記モバイルネットワーク基地局に関連するデータネットワークアクセスポイント識別子のリストを参照することと、前記第1の識別子がデータネットワークアクセスポイント識別子の前記リスト中に含まれるかどうかを決定することと、をさらに備え、
データネットワークアクセスポイント識別子の前記リストは、前記モバイルネットワーク基地局に関連する1つまたは複数のデータネットワークアクセスポイントについての、それぞれのモバイルネットワークトラッキングエリア、モバイルネットワークロケーションエリア、モバイルネットワークルーティングエリア、基地局識別子、または無線ネットワークコントローラ識別子、あるいはそれらの組合せを備える、
請求項26記載の方法。
【請求項31】
前記第1の識別子が前記第2の識別子に一致しない場合、非アクティブ化要求を開始することと、前記非アクティブ化要求を前記UEに送ることと、をさらに備える請求項26記載の方法。
【請求項32】
前記第1の識別子が前記第2の識別子に一致しない場合、非アクティブ化要求を開始することと、前記データネットワーク接続を管理するネットワークエンティティへ前記非アクティブ化要求を送ることと、をさらに備える、請求項26記載の方法。
【請求項33】
前記UEが前記モバイルネットワーク基地局へのハンドオーバを行っているかまたは行ったと決定することと、前記ハンドオーバの結果として前記データネットワーク接続の非アクティブ化を開始することと、をさらに備える、請求項26記載の方法。
【請求項34】
前記モバイル基地局に関連する前記データネットワークアクセスポイントにおける前記データネットワーク接続の再アクティブ化を前記UEに要求させる再アクティブ化コマンドを前記UEに転送することをさらに備える、請求項26記載の方法。
【請求項35】
前記データネットワーク接続をサポートするローカルデータネットワークゲートウェイをリブートすること、
前記ローカルデータネットワークゲートウェイを関連するローカルデータネットワークゲートウェイと負荷分散すること、または、
前記ローカルデータネットワークゲートウェイのカバレージエリア外で前記UEがトラベルしていること、または前記UEがトラベルしていることを予期すること、
の結果として前記再アクティブ化コマンドを転送することをさらに備える、請求項34記載の方法。
【請求項36】
無線アクセスネットワーク(RAN)に関連するアクティブデータネットワーク接続の管理および削除のために構成された命令を記憶するためのメモリと、
前記命令を実装するモジュールを実行するためのデータプロセッサと、
を備え、
前記モジュールは、
前記RANをサービスするローカルパケットゲートウェイ(ローカルGW)における確立されたパケット接続を識別する維持モジュールと、
前記接続で識別されたユーザ機器(UE)が、前記ローカルGWのサービスエリア外にある前記RANのワイヤレスノードにアクティブに結合される場合に、前記パケット接続の非アクティブ化を開始する終了モジュールと、
を備える、ワイヤレス通信のために構成された装置。
【請求項37】
前記ワイヤレスノードが前記ローカルGWの前記サービスエリア外にあるかどうかを決定するように構成された参照モジュールをさらに備える、請求項36記載の装置。
【請求項38】
前記参照モジュールは、
前記UEについてのまたは前記ワイヤレスノードについてのドメイン名サーバクエリ(DNSクエリ)を実行し、前記UEにまたは前記ワイヤレスノードに関連する現在のローカルGWを検索し、
前記ローカルGWの識別子を前記現在のローカルGWの第2の識別子と比較する、
請求項37記載の装置。
【請求項39】
前記参照モジュールは、前記識別子と前記第2の識別子とが同じである場合、前記ワイヤレスノードが前記サービスエリア内にあると決定する、請求項38記載の装置。
【請求項40】
前記参照モジュールは、ドメイン名サーバが、地理的またはトポロジー的に前記ワイヤレスノードに最も近い前記現在のローカルGWを返すことを可能にする完全修飾ドメイン名(FQDN)を作成する、請求項38記載の装置。
【請求項41】
前記参照モジュールは、前記サービスエリア内のワイヤレスノードを前記ローカルGWに関連付けるデータセットを取得し、前記RANの前記ワイヤレスノードが前記ローカルGWと関連するかどうかを検査する、請求項37記載の装置。
【請求項42】
前記終了モジュールは、前記接続を非アクティブ化するために、前記UEに、または前記ローカルGWにおける前記接続を管理するネットワークエンティティに、非アクティブ化コマンドを送る、請求項36記載の装置。
【請求項43】
前記維持モジュールは、前記UEがアイドル状態から前記ワイヤレスノードへのハンドオーバを行ったかまたは前記ワイヤレスノードにアクセスしたと決定するか、あるいはその決定を受信し、前記接続を識別するために前記ローカルGWを走査する、請求項36記載の装置。
【請求項44】
前記維持モジュールが、前記ワイヤレスノードを介した前記接続の再アクティブ化を前記UEに要求させる再アクティブ化コマンドを前記UEに転送する、請求項36記載の装置。
【請求項45】
前記維持モジュールは、
前記ローカルGWをリブートすることと、
前記ローカルGWと1つまたは複数の他のP−GWとに負荷分散することと、
前記UEが前記サービスエリア外の接続をアクティブ化することと、
のうちの少なくとも1つに応答して前記再アクティブ化コマンドを転送する、請求項44記載の装置。
【請求項46】
無線アクセスネットワーク(RAN)にデータネットワークサービスを提供するローカルパケットゲートウェイ(ローカルGW)におけるパケット接続を識別するための手段と、
前記接続で識別されたユーザ機器(UE)が、前記ローカルGWのサービスエリア外にある前記RANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に前記接続を終了するための手段と、
を備え、前記サービスエリアは、
前記RANのワイヤレスノードを前記ローカルGWに関連付けるデータセットと、
前記UEの識別子または前記ワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリが前記ローカルGWを返すワイヤレスノードの前記セットと、
のうちの少なくとも1つによって定義される、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項47】
無線アクセスネットワーク(RAN)にデータネットワークサービスを提供するローカルパケットゲートウェイ(ローカルGW)におけるパケット接続を識別する第1のモジュールと、
前記接続で識別されたユーザ機器(UE)が、前記ローカルGWのサービスエリア外にある前記RANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に前記接続を終了する第2のモジュールと、
を備え、前記サービスエリアは、
前記RANのワイヤレスノードを前記ローカルGWに関連付けるデータセットと、
前記UEの識別子または前記ワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリが前記ローカルGWを返すワイヤレスノードの前記セットと、
のうちの少なくとも1つによって定義される、
ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのデータプロセッサ。
【請求項48】
コンピュータに、無線アクセスネットワーク(RAN)にデータネットワークサービスを提供するローカルパケットゲートウェイ(ローカルGW)におけるパケット接続を識別させる第1のコードセットと、
前記コンピュータに、前記接続で識別されたユーザ機器(UE)が、前記ローカルGWのサービスエリア外にある前記RANのワイヤレスノードにアクティブに結合された場合に前記接続を終了させる第2のコードセットと、
を備え、前記サービスエリアは、
前記RANのワイヤレスノードを前記ローカルGWに関連付けるデータセットと、
前記UEの識別子または前記ワイヤレスノードの識別子を備えるドメイン名サーバクエリが前記ローカルGWを返すワイヤレスノードの前記セットと、
のうちの少なくとも1つによって定義される、
コンピュータ可読媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項49】
ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立することと、
前記データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信することと、
現在のサービングセルのセル識別子が前記データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子と異なる場合、前記データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始することと、
を備える、ワイヤレス通信の方法。
【請求項50】
近隣セルへのハンドオーバを実行することをさらに備え、非アクティブ化の前記要求を受信することは、前記ハンドオーバを実行することに少なくとも部分的に起因する、請求項49記載の方法。
【請求項51】
前記データネットワーク接続のための再アクティブ化コマンドを受信することと、前記再アクティブ化コマンドを受信したことの結果として前記セル識別子を前記直近のセル識別子と比較することと、をさらに備える請求項49記載の方法。
【請求項52】
前記要求を開始することは、前記現在のサービングセルが、前記データネットワーク接続をサポートするローカルデータネットワークゲートウェイのサービス範囲外にあると決定することをさらに備える、請求項49記載の方法。
【請求項53】
モバイルアクセス環境においてパケットネットワークサービスを維持するように構成された命令を記憶するためのメモリと、
前記命令を実装するためのモジュールを実行するデータプロセッサと、
を備え、前記モジュールは、
選択されたインターネットプロトコルトラフィックオフロードゲートウェイ(SIPTOゲートウェイ)において確立されたパケットネットワーク接続を非アクティブ化するためのコマンドを受信する接続モジュールと、
現在のサービングセルのセル識別子が、前記パケットネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、前記パケットネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始する継続モジュールと、
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項54】
アイドル状態から前記現在のサービングセルへのハンドオーバまたはアクティブリンクを検出するモビリティモジュールをさらに備え、
非アクティブ化するための前記コマンドを受信することは、アイドル状態からの前記ハンドオーバまたは前記アクティブリンクに少なくとも部分的に起因する、
請求項53記載の装置。
【請求項55】
前記接続モジュールは、明示的再アクティブ化コマンドを受信し、前記明示的再アクティブ化コマンドに応答して前記継続モジュールをトリガする、請求項53記載の装置。
【請求項56】
前記継続モジュールは、前記現在のサービングセルが前記SIPTOゲートウェイのサービス範囲外にあると決定する、請求項53記載の装置。
【請求項57】
ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立するための手段と、
前記データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信するための手段と、
現在のサービングセルのセル識別子が、前記データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、前記データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始するための手段と、
を備えるワイヤレス通信のための装置。
【請求項58】
ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立する第1のモジュールと、
前記データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を受信する第2のモジュールと、
現在のサービングセルのセル識別子が前記データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、前記データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始する第3のモジュールと、
を備える、ワイヤレス通信のために構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項59】
コンピュータに、ワイヤレスネットワークを介してデータネットワーク接続を確立させる第1のコードセットと、
前記コンピュータに、前記ワイヤレスネットワークのエンティティから受信した前記データネットワーク接続を非アクティブ化する要求を復号させる第2のコードセットと、
前記コンピュータに、現在のサービングセルのセル識別子が前記データネットワーク接続に関連する直近のセル識別子とは異なる場合、前記データネットワーク接続を再アクティブ化する要求を開始させる第3のコードセットと、
を備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図8A】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図8A】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2013−513317(P2013−513317A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542228(P2012−542228)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/058978
【国際公開番号】WO2011/069119
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/058978
【国際公開番号】WO2011/069119
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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