説明

ユーザ端末装置

【課題】 再生手段による動画像の再生処理は、記憶手段へのデータ書き込みや読み書きに要する時間に影響を受けることがない。従って、記憶手段へのデータ書き込みや読み書きに要する時間に影響を受けることなく動画像の再生処理が可能となる。
【解決手段】 受信手段により受信された動画像データは、制御手段によって、記憶手段と再生手段とに並列的に渡される。再生手段は、動画像の再生を行うにあたって、記憶手段から動画像データを読み出すのではなく、制御部から受け取った動画像データを用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークにおいて、動画像データや音声データのダウンロード処理や再生処理を実現する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理ネットワークにおけるデータ転送速度は飛躍的に向上している。この向上に伴い、サイズが大きい動画像データや音声データのダウンロードや、動画像や音声のストリーミング配信などが実現され、広く普及している。以下、背景技術及び課題について、動画像や音声のデータに共通する説明であるため、動画像についてのみ説明する。
【0003】
ところで、動画像データのダウンロードを行う場合、動画像データを完全にダウンロードしてからでなければ、動画像を再生することができなかった。このため、ダウンロードに時間を要する場合には、動画像の閲覧が遅れてしまうという問題があった。
【0004】
このような問題に対し、動画像データのプログレッシブダウンロード(疑似ストリーミング)という技術が提案されている(特許文献1参照)。図12は、プログレッシブダウンロードの概念を示す図である。図12では、ユーザ端末P10は、動画像データを有する送信装置から、動画像データを、プログレッシブダウンロードにより受信する。この場合、ユーザ端末P10では、送受信部P11によって受信された動画像データは、記憶部P12に書き込まれる。そして、再生を開始するために必要な分のデータが記憶部P12に書き込まれると、再生部P13は、記憶部P12からデータを読み出し、動画像の再生を開始する。
【0005】
このように、プログレッシブダウンロードでは、送信装置からダウンロードされる動画像データは、記憶部P12に記録され、さらにダウンロードが完了する前に再生部P13による再生が開始される。従って、再生のタイミングを早めることが可能となる。
【特許文献1】特開2006−51351号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のプログレッシブダウンロードによれば、記憶部P12に記録されたデータを読み出して再生を行うため、いくつかの問題を生じていた。例えば、記憶部P12への書き込みや読み出しに時間を要する場合には、これらの処理に要する時間がネックとなり再生開始が遅れてしまっていた。
【0007】
そこで、本発明では、記憶部へのデータ書き込みや読み書きに要する時間に影響を受けることなく動画像や音声の再生処理を可能とする技術を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ユーザ端末装置であって、受信手段、記憶手段、再生手段及び制御手段を備える。受信手段は、ネットワークを介して動画像・音声データを受信する。ここで、動画像・音声データとは、音声を含む動画像のデータや、音声を含まない動画像のデータや、動画像を含まない音声のみのデータを示す。受信手段は、例えば動画像・音声データを配信する配信サーバ等の他の情報処理装置から、ネットワークを介して動画像・音声データを受信する。記憶手段は、動画像・音声データを記憶する。再生手段は、動画像・音声データを再生する。制御手段は、受信された動画像・音声データを、記憶手段及び再生手段に転送する。このようなユーザ端末装置において、記憶手段は、制御手段から転送された動画像・音声データを記憶する。このとき、記憶手段は、ハードディスク等の記憶装置を用いて構成されても良いし、DVDレコーダ等の記録媒体に記録を行う装置を用いて構成されても良い。そして再生手段は、制御手段から動画像・音声データを転送された場合に、記憶手段に記憶された動画像・音声データではなく、制御手段から転送された動画像・音声データを再生する。
【0009】
このように構成されることにより、受信手段により受信された動画像・音声データは、制御手段によって、記憶手段と再生手段とに並列的に渡される。そして、再生手段は、動画像・音声の再生を行うにあたって、記憶手段から動画像・音声データを読み出すのではなく、制御部から受け取った動画像・音声データを用いる。このため、再生手段による動画像・音声の再生処理は、記憶手段へのデータ書き込みや読み書きに要する時間に影響を受けることがない。従って、記憶手段へのデータ書き込みや読み書きに要する時間に影響を受けることなく動画像・音声の再生処理が可能となる。
【0010】
本発明において、動画像・音声データは、複数のコンテンツブロックから構成されるように構成されても良い。例えば、動画像・音声データは、固定長ブロックで分割されても良いし、その再生時における時間軸に従って複数のコンテンツブロックに分割されても良い。なお、各コンテンツブロックは、少なくとも後に続くコンテンツブロックが受信されなくとも再生可能に構成されることが望ましい。制御手段は、再生手段には、各コンテンツブロックの再生されるタイミングに応じてコンテンツブロックを転送するように構成されても良い。また、再生手段は、制御手段によって転送されたコンテンツブロックを再生することで動画像・音声データの再生を行うように構成されても良い。
【0011】
このように構成されることにより、動画像・音声データの転送が途中で失敗したとしても、動画像・音声データの先頭から再送する必要が無く、転送失敗時の再送信に必要な通信コストを削減することが可能となる。
【0012】
また、このように構成されることにより、複数の情報処理装置から動画像・音声データを受信する処理(多重転送処理)によるデータ転送の高速化と、再生手段による再生処理(記憶手段からのデータ読み出しを伴わない再生処理)とを実現させることが可能となる。
【0013】
本発明において、動画像・音声データは、記憶されるべきか否かを示す制御識別符号を含むように構成されても良い。この場合、制御手段は、制御識別符号に基づいて、受信された動画像・音声データを記憶手段に転送するか判断し、判断結果に基づいて転送を行うように構成されても良い。
【0014】
また、本発明において、動画像・音声データは、再生されるべきか否かを示す制御識別符号を含むように構成されても良い。この場合、制御手段は、制御識別符号に基づいて、受信された動画像・音声データを再生手段に転送するか判断し、判断結果に基づいて転送を行うように構成されても良い。
【0015】
このように構成されることにより、動画像・音声データを送信する側の事情や、動画像・音声データを受信する側の事情などに応じて、記録の有無や再生の有無を自動的に制御することが可能となる。このような効果は、本願発明における再生手段が記憶手段からのデータ読み出しを行うことなく再生処理を実現させていることによる。即ち、このような再生処理ができない場合(即ち従来のプログレッシブダウンロードの場合)は、記憶手段から動画像・音声データを読み出して再生することが前提となっていたため、記憶手段に記憶させることなく再生するという処理を選択することができなかった。また、ストリーミング処理では、逆に再生することができても記録することを選択することはできなかった。本願発明によれば、制御手段の制御により、各方面の事情に応じて記録や再生を容易に制御することが可能となる。
【0016】
本発明は、情報処理装置を、上記したユーザ端末装置として動作させるためのプログラムとして特定されても良い。また、本発明は、上記したユーザ端末装置が行う動画像・音声データ受信方法として特定されても良い。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、記憶部へのデータ書き込みや読み書きに要する時間に影響を受けることなく動画像や音声の再生処理を実行することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
[第一実施形態]
〔システム構成〕
まず、本発明におけるデータ提供システムの第一実施形態である、データ提供システム100aの構成例について説明する。図1は、データ提供システム100aの構成例を示す図である。データ提供システム100aは、ユーザ端末10a及び送信装置20aを含む。ユーザ端末10aは、ユーザが操作することによって所望の動画像や音声のデータを受信するために使用される情報処理装置である。送信装置20aは、ユーザ端末10aのユーザが所望するデータを、ネットワークを介してユーザ端末10aに送信(提供)するための情報処理装置である。なお、以下の説明では、音声データについての説明を省略するが、動画像のデータの取扱いと同様に、音声のみのデータを取り扱うことも可能である。
【0019】
ユーザ端末10aと送信装置20aとは、インターネット等のネットワークを用いて接続される。なお、ユーザ端末10aと送信装置20aとの間の通信形態はインターネットに限定される必要はなく、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等、どのような通信形態を用いて構成されても良い。また、ユーザ端末10a及び送信装置20aは、図1のネットワークに複数台接続されても良い。以下、データ提供システム100aに含まれる各装置について説明する。
【0020】
〈ユーザ端末〉
ユーザ端末10aは、バスを介して接続された記憶装置、演算装置及び通信制御装置(ネットワークインタフェース装置など)を含み、記憶装置に記憶されたプログラムを演算装置において処理することによってプログラムに従って動作する。具体的には、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)や携帯電話機などの情報処理装置を用いて構成することができる。図2は、ユーザ端末10aの機能ブロック例を示す図である。ユーザ端末10aは送受信部11、レシーバ12a、記憶部13、再生部14及び出力部15を含む装置として機能する。次に、ユーザ端末10aに含まれる各機能部について説明する。
【0021】
〈〈送受信部〉〉
送受信部11は、ネットワークを介して送信装置20aとの間でデータを送受信するために、ユーザ端末10aに接続された通信制御装置を制御する。この通信制御装置に採用される技術は特に限定されない。例えば、この通信制御装置は、無線通信によってネットワークに接続するための装置として構成されても良いし、有線通信によってネットワークに接続するための装置として構成されても良い。送受信部11は、ネットワークに接続されるために採用される技術に応じて構成される。採用される技術の例として、イーサネット(登録商標)や専用線やADSLやFTTHや無線LAN等の技術がある。
【0022】
〈〈レシーバ〉〉
レシーバ12aは、送受信部11によって受信されたデータを、記憶部13及び再生部14へ渡す。レシーバ12aの処理の詳細についての説明は、フローチャートの説明の際に行う。
【0023】
〈〈記憶部〉〉
記憶部13は、レシーバ12aから受け取る動画像データを記憶する。記憶部13は、ハードディスクや半導体記憶装置や光磁気ディスクなどの記憶装置を用いて構成される。また、記憶部13は、DVD(Digital Versatile Disc)書き込み装置や、CD(Compact Disc)書き込み装置のように、記録媒体にデータを書き込む装置を用いて構成されても良い。この場合、動画像データは記録媒体(DVDやCD等)に記録される。
【0024】
〈〈再生部〉〉
再生部14は、レシーバ12aから受け取る動画像データを再生する。再生部14は、動画像データを再生する際に、出力部15に対して画像や音声の出力を行う。再生部14の処理の詳細は、フローチャートの説明の際に説明する。
【0025】
〈〈出力部〉〉
出力部15は、再生部14の指示に従って文字・画像や音声の出力を制御する。出力部15は、ユーザ端末10aに接続された出力装置に出力の指示を出す。出力装置は、ユーザ端末10aに一体的に備え付けられていても良い。なお、出力装置とは、CRTディスプレイ(Cathode Ray Tube ディスプレイ),液晶ディスプレイ,有機ELディスプレイ等の画像出力装置や、スピーカー等の音声出力装置等である。
【0026】
〈送信装置〉
送信装置20aは、バスを介して接続された記憶装置、演算装置及び通信制御装置(ネットワークインタフェース装置など)を含み、記憶装置に記憶されたプログラムを演算装置において処理することによってプログラムに従って動作する。具体的には、パーソナルコンピュータやサーバ装置やPDA(Personal Digital Assistance)や携帯電話機などの情報処理装置を用いて構成することができる。図3は、送信装置20aの機能ブロック例を示す図である。送信装置20aは送受信部21、制御部22a及び記憶部23を含む装置として機能する。次に、送信装置20aに含まれる各機能部について説明する。
【0027】
〈〈送受信部〉〉
送受信部21は、ネットワークを介してユーザ端末10aとの間でデータを送受信するために、送信装置20aに接続された通信制御装置を制御する。この通信制御装置に採用される技術は特に限定されない。例えば、この通信制御装置は、無線通信によってネットワークに接続するための装置として構成されても良いし、有線通信によってネットワークに接続するための装置として構成されても良い。送受信部は、ネットワークに接続されるために採用される技術に応じて構成される。採用される技術の例として、イーサネットや専用線やADSLやFTTHや無線LAN等の技術がある。
【0028】
〈〈制御部〉〉
制御部22aは、記憶部23に記憶される動画像データを、送受信部21を介してユーザ端末10aに送信する。制御部22aは、ユーザ端末10aによって指定された動画像データを送信するための制御を行う。
【0029】
〈〈記憶部〉〉
記憶部23は、動画像データを記憶する。記憶部23は、ハードディスクや半導体記憶装置や光磁気ディスクなどの記憶装置を用いて構成される。また、記憶部23は、DVD読み出し装置や、CD読み出し装置のように、記録媒体からデータを読み出す装置を用いて構成されても良い。この場合、動画像データは記録媒体(DVDやCD等)に記録されている。
【0030】
〔動作例〕
図4は、ユーザ端末10aの動作例を示すフローチャートである。図4を用いて、ユーザ端末10aの動作例について説明する。
【0031】
まず、レシーバ12aが、送受信部11を介して送信装置20aに対し、動画像データの送信を要求する(S101)。送信装置20aは、動画像データの要求を受けると、要求元であるユーザ端末10aに対し、要求された動画像データの送信を開始する。このとき、一般的にプログレッシブダウンロードではHTTP(HyperText Transfer Protocol)を用いてデータの送受信が実施されるが、本発明のデータ提供システム100aにおいては、HTTPが適用されても良いし、他のプロトコルが適用されても良い。
【0032】
次に、レシーバ12aは、送受信部11を介して送信装置20aから、動画像データを順次受信する。レシーバ12aは、記憶部13に対しては、一般的なダウンロード処理と同様に、受信されたデータを順次渡し(S102)、動画像データを記憶部13に記録する(S103)。(正しいですか?)また、レシーバ12aは、再生部14に対しても、受信されたデータを順次渡す(S104)。そして、再生部14は、レシーバ12aから受け取ったデータに基づいて動画像データの再生を行う(S105)。
【0033】
〔作用/効果〕
データ提供システム100aによれば、送信装置20から受信された動画像データは、レシーバ12aによって、記憶部13と再生部14に並列的に渡される。そして、再生部14は、動画像の再生を行うにあたって、記憶部13から動画像データを読み出すのではなく、レシーバ12aから受け取った動画像データを用いる。このため、再生部14による動画像の再生処理は、記憶部13へのデータ書き込みや読み書きに要する時間に影響を受けることがない。このような効果は、記憶部13がDVD記録装置を用いて構成された場合のように、データ書き込みに多くの時間を要する構成が採用された場合に特に顕著となる。
【0034】
〔変形例〕
〈データの暗号化について〉
送信装置20aからユーザ端末10aに送信される動画像データは、暗号化されたデータであっても良い。この場合、ユーザ端末10aにおけるレシーバ12aは、復号化を実行するように構成される。即ち、レシーバ12aは、送信装置20aから送受信部11を介して受信された動画像データを復号化し、復号化された動画像データを記憶部13及び再生部14に渡す。このとき、レシーバ12aは、記憶部13に対しては暗号化されたままの動画像データを渡し、再生部14に対しては復号化された動画像データを渡すように構成されても良い。また、レシーバ12aは暗号化されたままのデータを再生部14に渡し、再生部14が復号化を行うことによって再生を実行するように構成されても良い。
【0035】
[第二実施形態]
〔システム構成〕
次に、本発明におけるデータ提供システムの第二実施形態である、データ提供システム100bの構成例について説明する。図5は、データ提供システム100bの構成例を示す図である。データ提供システム100bは、ユーザ端末10bと複数台の送信装置20bとを含む。ユーザ端末10bは、ユーザが操作することによって所望のデータを受信するために使用される情報処理装置である。送信装置20bは、ユーザ端末10bのユーザが所望するデータを、ネットワークを介してユーザ端末10bに送信(提供)するための情報処理装置である。
【0036】
データ提供システム100bでは、動画像データは、複数の断片(以下、「コンテンツブロック」と呼ぶ。)の集合として取り扱われる。図6は、データ提供システム100bにおける動画像データの例を示す図である。動画像データは、複数のコンテンツブロックに分けて構成され、コンテンツブロックの総数がコンテンツブロック数として保持される。コンテンツブロックは、動画像の再生に必要なデータが時系列に従って複数に分割されたものである。例えば、N分の動画像データは、0〜1分、1〜2分、・・N−1分〜N分のN個のコンテンツブロックとして構成される。この場合、0〜1分のコンテンツブロックがユーザ端末10bに取得されることにより、ユーザ端末10bは、それ以降のコンテンツブロックが受信されることなく、0〜1分の動画像を再生することが可能となる。コンテンツブロックは、必ずしも上記のように1分きざみで構成される必要はなく、もっと短い単位でも、もっと長い単位でも構成できる。なお、コンテンツブロック数は、コンテンツヘッダに含まれても良い。以下の説明では、便宜的に、コンテンツブロックにナンバリングを行い、先頭から順に1〜nの数字を付して説明する(例:コンテンツブロック1,コンテンツブロックn)。
【0037】
また、データ提供システム100bにおいては、ユーザ端末10bは、一台の送信装置20bから動画像データの全て(コンテンツブロックの全て)を受信するように構成されても良いし、複数台の送信装置20bから分散的に動画像データのコンテンツブロックを受信するように構成されても良い。そして、ユーザ端末10bは、受信された動画像データのコンテンツブロックを適宜再生し、また、最終的に一つの動画像データとして記録する。
【0038】
ユーザ端末10bと送信装置20bとは、インターネット等のネットワークを用いて接続される。なお、ユーザ端末10bと送信装置20bとの間の通信形態はインターネットに限定される必要はなく、LANやWAN等、どのような通信形態を用いて構成されても良い。また、ユーザ端末10bは、図5のネットワークに複数台接続されても良い。また、図5では送信装置20bが複数台接続されているが、例えば図1のように、送信装置20bが一台のみ接続されても良い。以下、データ提供システム100bに含まれる各装置について説明する。
【0039】
〈ユーザ端末〉
図7は、ユーザ端末10bの機能ブロック例を示す図である。ユーザ端末10bは、レシーバ12aに代えてレシーバ12bを含む点で、ユーザ端末10aと異なる。以下、ユーザ端末10bについて、ユーザ端末10aと異なる部分を説明する。
【0040】
〈〈レシーバ〉〉
レシーバ12bは、送受信部11を介して、送信装置20bから動画像データのコンテンツブロックを受け取る。レシーバ12bが記憶部13へコンテンツブロックを渡す方法は、特に限定される必要はない。一方、レシーバ12bは、再生部14へコンテンツブロックを渡す際、流量制御を行う。このため、送受信部11によって受信されたあるコンテンツブロックが、レシーバ12bによって記憶部13と再生部14とへ渡されるタイミングは、必ずしも一致しない。
【0041】
具体的には、レシーバ12bは、再生部14における動画像の再生に合わせて、再生すべき動画像を含むコンテンツブロックを判断し、これを再生部14に渡す。例えば、コンテンツブロック1の再生が終了する前に、次のコンテンツブロック2の再生が開始されてしまうと、ユーザにとっては動画像の再生が飛んでしまうことになり問題となる。一方で、コンテンツブロック1の再生が終了してから暫くの間コンテンツブロック2の再生が開始されないと、ユーザにとっては動画像の再生が停止してしまうことになり問題となる。このような問題を解消すべく、流量制御が実施される。流量制御の処理の具体例は、フローチャートの説明の際に説明する。
【0042】
〈送信装置〉
図8は、送信装置20bの機能ブロック例を示す図である。送信装置20bは、制御部22aに代えて制御部22bを含む点で、送信装置20aと異なる。以下、送信装置20bについて、送信装置20aと異なる部分を説明する。
【0043】
〈〈制御部〉〉
制御部22bは、コンテンツブロックをユーザ端末10bに送信する。記憶部23に記憶される動画像データが、既に複数のコンテンツブロックに分けてある場合には、制御部22bは、記憶部23に記憶されたコンテンツブロックをユーザ端末10bに送信するように構成される。また、記憶部23に記憶される動画像データが、複数のコンテンツブロックに分けられていない場合には、制御部22bは、この動画像データをコンテンツブロックに分けて、ユーザ端末10bに送信するように構成される。
【0044】
〔動作例〕
図9は、レシーバ12bによる流量制御の具体例を示すフローチャートである。この流量制御は、図4のフローチャートのS104の処理において実行される。
【0045】
流量制御が開始されると、レシーバ12bは、まず現在時刻を開始時刻(Ts)として取得する(S201)。次に、レシーバ12bは、次に再生部14に渡すべきコンテンツブロックを取得し、このコンテンツブロックから再生開始時間(T1)を取得する(S202)。「次に再生部14に渡すべきコンテンツブロック」とは、まだ再生が開始されていなければ、コンテンツブロック1であるし、既に再生が開始されていれば、現在再生されているコンテンツブロックの次のコンテンツブロックである。なお、再生開始時間(T1)は、この動画像データの再生が開始されてから、このコンテンツブロックの再生が開始されるまでの経過時間を示す。
【0046】
次に、レシーバ12bは、現在時刻をT2として取得する(S203)。そして、レシーバ12bは、T1,T2,Tsを用いて、このコンテンツブロックを再生部14に渡すか否か判断する(S204)。図9では、レシーバ12bは、経過時間(T2−Ts)が、そのコンテンツブロックの再生開始時間(T1)を越えたか否かで判断する。経過時間が再生開始時間を越えていない場合(S205−NO)、レシーバ12bは、S203以降の処理を繰り返す。一方、経過時間が再生開始時間を越えた場合(S205−YES)、レシーバ12bは、このコンテンツブロックを再生部14に渡す(S206)。この場合、再生部14は、図4のフローチャートにおけるS105の処理を行う。即ち、再生部14は、レシーバ12bから流量制御によって渡されたコンテンツブロックを用いて動画像の再生を行う。この場合、S104においてレシーバ12bが実行する流量制御と、S105において再生部14が実行する再生処理とは、並行して実行される。
【0047】
次に、レシーバ12bは、全てのコンテンツブロックを再生部14に渡したか否かを判断する(S207)。この判断は、どのように実装されても良い。例えば、予めレシーバ12bがコンテンツブロック数を取得し、再生部14に渡したコンテンツブロックの数をカウントすることによって、実現されても良い。この場合、コンテンツブロック数を取得するための実装はどのように実現されても良い。例えば、コンテンツブロック数は、図6のようにコンテンツブロック1が受信される前に単体のデータとしてレシーバ12bに受信されても良いし、コンテンツヘッダに含まれても良いし、コンテンツブロック1に含まれても良い。また、例えば、最後のコンテンツブロックに、該コンテンツブロックが最後のコンテンツブロックであることを示すフラグなどが含まれ、これをもってレシーバ12bがS207の判断を行うように構成されても良い。
【0048】
まだ再生部14に渡されていないコンテンツブロックが残っている場合(S207−NO)、レシーバ12bはS202以降の処理を行う。一方、全てのコンテンツブロックについて処理が終了した場合(S207−YES)、流量制御の処理は終了する。
【0049】
〔作用/効果〕
データ提供システム100bによれば、送信装置20bとユーザ端末10bとを接続するネットワークにおいて、動画像データが複数のコンテンツブロックに分けて転送される構成を実現することができる。このように、動画像データが複数のコンテンツブロックに分けて転送されることにより、いくつかのメリットを享受できる。
【0050】
まず、送信装置20bからユーザ端末10bへ転送する際に、転送が途中で失敗したとしても、動画像データの先頭から再送する必要が無く、失敗したコンテンツブロックを再送することで正常に転送ができる。このため、転送に失敗したときの再送信に必要な通信コストを削減することが可能となる。
【0051】
また、同じ動画像データが複数の送信装置20bによって保持される場合、それぞれの送信装置20bから別々のコンテンツブロックをユーザ端末10bに並行して送信することにより、高速な転送を実現することができる。図10は、このような処理(以下、「多重転送処理」と呼ぶ。)の具体例を示す図である。図10において、ユーザ端末10bは、送信装置1からはコンテンツブロック1を、送信装置2からはコンテンツブロック2を、それぞれ並行して受信する。このような多重転送処理は、例えば、複数の送信装置20b及びユーザ端末10bが、ピアツーピア型ネットワークを用いて接続されることにより実現できる。具体的には、Winnyの多重ダウンロード機能やSkeed Cast等の機能を用いることにより実現できるが、実際にどのような実装を採用するかは、データ提供システム100bの設計者によって適宜決定されて良い。
【0052】
ところで、動画像データが複数のコンテンツブロックに分けて転送される場合、受信されたデータがすぐに再生部14に渡されると、再生部14における動画像の再生が正確に実行されない。これは、レシーバ12bの説明で述べたとおりであるが、さらに多重転送処理が行われた場合には、受信されるコンテンツブロックの順番がばらばらになる可能性がある。このため、再生部14に渡されるコンテンツブロックの順番も、レシーバ12bによって制御される必要がある。この場合は、各コンテンツブロックにはデータの順番を示すデータが付加され、レシーバ12bはこのデータに基づいて、図9のS202における「次のコンテンツブロック」を判断する。このように構成されることにより、多重転送処理によるデータ転送の高速化と、再生部14による再生処理(記憶部13からのデータ読み出しを伴わない再生処理)とを実現させることが可能となる。
【0053】
〔ネットワーク構成について〕
上述した内容と重複するが、念のためデータ提供システム100bのネットワーク構成について改めて説明する。ユーザ端末10bと送信装置20bとは、クライアントサーバ型のネットワークを用いて接続されても良い。この場合、ユーザ端末10bがクライアント、送信装置20bがサーバの役割を果たす。
【0054】
また、ユーザ端末10bと送信装置20bとは、ピアツーピア型ネットワークを用いて接続されても良い。この場合、ユーザ端末10bは、ピアツーピア型ネットワークに接続される情報処理装置であり、特にユーザが操作することによって所望の動画像データを受信するために使用される情報処理装置である。また、送信装置20bは、ユーザ端末10bと同じピアツーピア型ネットワークに接続される情報処理装置であり、特に上記ユーザが所望する動画像データを送信(提供)するための情報処理装置である。なお、複数の情報処理装置が接続されたピアツーピア型ネットワーク内において、ユーザが受信することを所望する動画像データを、どの情報処理装置(送信装置20b)が有しているかをユーザ端末10bが知る方法は、本発明におけるデータ提供システム100bに適用されるピアツーピア型ネットワークの技術に応じて、どのような方法が採用されても良い。
【0055】
〔変形例〕
〈データの暗号化について〉
送信装置20bからユーザ端末10bに送信される動画像データは、暗号化されたデータであっても良い。この場合、動画像データは、データブロック毎に暗号化されるように構成されても良いし、さらに小さい単位で暗号化されても良い。この場合、ユーザ端末10bにおけるレシーバ12bは、暗号化された一つのデータ単位(例えばデータブロック)を受信し、それについて復号化を実行するように構成される。即ち、レシーバ12bは、送信装置20bから送受信部11を介して受信された動画像データを復号化し、復号化された動画像データを記憶部13及び再生部14に渡す。このとき、レシーバ12bは、記憶部13に対しては暗号化されたままの動画像データを渡し、再生部14に対しては復号化された動画像データを渡すように構成されても良い。また、レシーバ12bは暗号化されたままのデータを再生部14に渡し、再生部14が復号化を行うことによって再生を実行するように構成されても良い。
【0056】
動画像データ全体が一つの暗号化ファイルとして構成されてしまうと、全てを受信してからでないと再生を行うことができないが、このようにデータブロック毎やそれよりも小さい単位で暗号化されることにより、再生のタイミングを早めることが可能となる。
【0057】
このようにレシーバ12bが復号化の処理は、例えば図9のS201の処理の前や図4のS101の処理の後に、処理対象となっているコンテンツブロックを復号化する処理として実行されても良い。
【0058】
[第三実施形態]
〔システム構成〕
次に、本発明におけるデータ提供システムの第三実施形態である、データ提供システム100cの構成例について説明する。データ提供システム100cでは、各動画像データは、ユーザ端末10cにおける取扱いについて制御される。この制御は、「記憶部13に記録され、再生部14による再生処理は実行されない制御」、「記憶部13に記録はされず、再生部14による再生処理は実行される制御」、「記憶部13に記録され、再生部14による再生処理も実行される制御」のうちから一つ選択される。この制御は、動画像データに制御識別符号が付加され、レシーバ12cがこの制御識別符号に基づいて判断を行うことにより実現される。なお、この制御識別符号は、どのような方法によって決定されても良い。例えば、送信装置20cに動画像データを記憶させる際に、送信装置20cの管理者が決定できるように構成されても良い。また、例えば、ユーザ端末10cが送信装置20cに対して制御識別符号を通知することにより、ユーザ端末10cのユーザが適宜決定できるように構成されても良い。以下、データ提供システム100cに含まれる各装置について説明する。
【0059】
〈ユーザ端末〉
ユーザ端末10cは、レシーバ12aに代えてレシーバ12cを含む点で、ユーザ端末10aと異なる。以下、ユーザ端末10cについて、ユーザ端末10aと異なる部分を説明する。
【0060】
〈〈レシーバ〉〉
レシーバ12cは、送受信部11を介して、送信装置20bから動画像データを受け取る。レシーバ12cは、動画像データについて制御識別符号を取得し、この制御識別符号に基づいて処理を行う。即ち、レシーバ12cは、記憶部13に対し動画像データを渡すか否か、再生部14に対し動画像データを渡すか否か、制御識別符号に基づいて判断する。この処理の具体例については、フローチャートの説明の際に説明する。
【0061】
〔動作例〕
図11は、レシーバ12cの動作例を示すフローチャートである。なお、図4のフローチャートと同じ処理については、同じ符号を付す。
【0062】
まず、レシーバ12cが、送受信部11を介して送信装置20cに対し、動画像データの送信を要求する(S101)。送信装置20cは、動画像データの要求を受けると、要求元であるユーザ端末10cに対し、要求された動画像データの送信を開始する。このとき、一般的にプログレッシブダウンロードではHTTPを用いてデータの送受信が実施されるが、本発明のデータ提供システム100cにおいては、HTTPが適用されても良いし、他のプロトコルが適用されても良い。
【0063】
次に、レシーバ12cは、受信される動画像データについての制御識別符号を取得する(S111)。そして、レシーバ12cは、取得された制御識別符号の内容に基づいてその後の処理を判断する。制御識別符号が記録のみを示す場合(S112−記録のみ)、レシーバ12cは、記録部13へのデータ転送を開始し(S102)、記録部13は動画像データの記録を行う(S103)。この場合、再生部14へのデータ転送や再生部14による再生処理は行われない。
【0064】
制御識別符号が再生のみを示す場合(S112−再生のみ)、レシーバ12cは、再生部14へのデータ転送を開始し(S104)、再生部14は動画像データの再生を行う(S105)。この場合、記録部13へのデータ転送や記録部13へのデータ書き込みは行われない。
【0065】
制御識別符号が記録及び再生を示す場合(S112−記録及び再生)、レシーバ12cは、記録部13へのデータ転送と(S102)、再生部14へのデータ転送とを行い(S104)、第一実施形態における処理と同様となる。
【0066】
〔作用/効果〕
従来のプログレッシブダウンロードでは、再生される動画像データはユーザ端末の記憶装置に記録されることが前提となっていた。一方で、従来の技術にストリーミングという処理もあるが、ストリーミングでは、再生される動画像データはユーザ端末の記憶装置に記録されないことが前提となっていた。また、プログレッシブダウンロードとストリーミングとでは、まったく同じプロトコルでデータ転送をすることは困難である。しかしながら、データ提供システム100cによれば、同じプロトコルによって送信装置20cからユーザ端末10cに動画像データを転送し、ユーザ端末10cのレシーバ12cによって、記録の有無や再生の有無を判断することが可能となる。即ち、記録の有無や再生の有無によって、送信装置20cがユーザ端末10cに動画像データを転送する処理を変更する必要がない。
【0067】
また、動画像データによっては、著作権の問題などから、ユーザ端末10cに記録されないことが望まれるものもある。このような場合には、予め送信装置20cに動画像データが蓄えられる際に、制御識別符号を「再生のみ」に設定することで、容易に著作権等に基づいた制御を行うことができる。
【0068】
また、ユーザ端末10cのユーザにとっても、その時々の状況に応じて、再生を伴う記録なのか、再生を伴わない記録なのかを自由に制御できることにより、ユーザの便宜を図ることが可能となる。同様に、ユーザ端末10cに備えられた記憶領域の容量によっては、記録を伴わない再生が望まれることもあり、このような要求に対しても適宜対応することが可能となる。
【0069】
〔変形例〕
上述した説明では、制御の種類として3種類を挙げたが、このうちいずれか二つの制御から選択されるように構成されても良いし、さらに他の制御も選択できるように構成されても良い。
【0070】
また、上述した説明では、制御識別符号に基づいた処理を第一実施形態に対して適用するモデルを説明したが、制御識別符号に基づいた処理は第二実施形態に対して適用されても良い。即ち、制御識別符号に基づいた処理及び流量制御の処理を行うようにデータ提供システムが構成されても良い。
【0071】
また、第一実施形態や第二実施形態と同様に、動画像データが暗号化されるように構成され、レシーバ12cが復号化を行うように構成されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】第一実施形態及び第三実施形態におけるデータ提供システムの構成例を示す図である。
【図2】第一実施形態及び第三実施形態におけるユーザ端末の機能ブロック例を示す図である。
【図3】第一実施形態及び第三実施形態における送信装置の機能ブロック例を示す図である。
【図4】第一実施形態におけるユーザ端末の動作例を示すフローチャートである。
【図5】第二実施形態におけるデータ提供システムの構成例を示す図である。
【図6】第二実施形態で取り扱われる動画像データの例を示す図である。
【図7】第二実施形態におけるユーザ端末の機能ブロック例を示す図である。
【図8】第二実施形態における送信装置の機能ブロック例を示す図である。
【図9】第二実施形態における流量制御の具体例を示すフローチャートである。
【図10】第二実施形態における多重転送処理の概要を示す図である。
【図11】第三実施形態におけるユーザ端末の動作例を示すフローチャートである。
【図12】従来技術におけるプログレッシブダウンロードの概念を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
10a,10b,10c…ユーザ端末、 11…送受信部、 12a,12b,12c…レシーバ、 13…記憶部、 14…再生部、 15…出力部、 20a,20b,20c…送信装置、 21…送受信部、 22a,22b,22c…制御部、 23…記憶部、 100a,100b,100c…データ提供システム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して動画像・音声データを受信する受信手段と、
動画像・音声データを記憶する記憶手段と、
動画像・音声データを再生する再生手段と、
受信された動画像・音声データを、記憶手段及び再生手段に転送する制御手段と、を備え、
前記記憶手段は、前記制御手段から転送された動画像・音声データを記憶し、
前記再生手段は、前記制御手段から動画像・音声データを転送された場合に、前記記憶手段に記憶された動画像・音声データではなく、前記制御手段から転送された動画像・音声データを再生する、ユーザ端末装置。
【請求項2】
前記動画像・音声データは、複数のコンテンツブロックから構成され、
前記制御手段は、前記再生手段には、各コンテンツブロックの再生されるタイミングに応じてコンテンツブロックを転送し、
前記再生手段は、制御手段によって転送されたコンテンツブロックを再生することで動画像・音声データの再生を行う、請求項1に記載のユーザ端末装置。
【請求項3】
前記動画像・音声データは、記憶されるべきか否かを示す制御識別符号を含み、
前記制御手段は、前記制御識別符号に基づいて、受信された動画像・音声データを前記記憶手段に転送するか判断し、判断結果に基づいて転送を行う、請求項1又は2に記載のユーザ端末装置。
【請求項4】
前記動画像・音声データは、再生されるべきか否かを示す制御識別符号を含み、
前記制御手段は、前記制御識別符号に基づいて、受信された動画像・音声データを前記再生手段に転送するか判断し、判断結果に基づいて転送を行う、請求項1又は2に記載のユーザ端末装置。
【請求項5】
動画像・音声データを記憶する記憶手段と、動画像・音声データを再生する再生手段を含む情報処理装置が、動画像・音声データをネットワークを介して受信するステップと、
情報処理装置が、受信された動画像・音声データを記憶手段に転送する第一転送ステップと、
情報処理装置が、受信された動画像・音声データを再生手段に転送する第二転送ステップと、
情報処理装置が、前記記憶手段に転送された動画像・音声データを記憶するステップと、
情報処理装置が、前記第二転送ステップが実行された場合は、前記記憶手段に記憶された動画像・音声データではなく、当該第二転送ステップで転送された動画像・音声データを、前記再生手段において再生する再生ステップと、
を含む動画像・音声データ受信方法。
【請求項6】
前記動画像・音声データは、複数のコンテンツブロックから構成され、
前記情報処理装置は、前記第二転送ステップにおいて、各コンテンツブロックの再生されるタイミングに応じてコンテンツブロックを転送し、
前記情報処理装置は、前記再生ステップにおいて、転送されたコンテンツブロックを再生することで動画像・音声データの再生を行う、請求項5に記載の動画像・音声データ受信方法。
【請求項7】
前記動画像・音声データは、記憶されるべきか否かを示す制御識別符号を含み、
前記情報処理装置が、前記制御識別符号に基づいて、受信された動画像・音声データを前記記憶手段に転送するか判断するステップと、
前記情報処理装置が、前記判断に基づいて転送を行うステップと、をさらに含む、請求項5又は6に記載の動画像・音声データ受信方法。
【請求項8】
前記動画像・音声データは、再生されるべきか否かを示す制御識別符号を含み、
前記情報処理装置は、前記制御識別符号に基づいて、受信された動画像・音声データを前記再生手段に転送するか判断するステップと、
前記情報処理装置が、前記判断に基づいて転送を行うステップと、をさらに含む、請求項5又は6に記載の動画像・音声データ受信方法。
【請求項9】
情報処理装置を、
ネットワークを介して動画像・音声データを受信する受信手段と、
動画像・音声データを記憶する記憶手段と、
動画像・音声データを再生する再生手段と、
受信された動画像・音声データを、記憶手段及び再生手段に転送する制御手段と、を備え、
前記記憶手段は、前記制御手段から転送された動画像・音声データを記憶し、
前記再生手段は、前記制御手段から動画像・音声データを転送された場合に、前記記憶手段に記憶された動画像・音声データではなく、前記制御手段から転送された動画像・音声データを再生するユーザ端末装置、として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
前記動画像・音声データは、複数のコンテンツブロックから構成され、
前記制御手段は、前記再生手段には、各コンテンツブロックの再生されるタイミングに応じてコンテンツブロックを転送し、
前記再生手段は、制御手段によって転送されたコンテンツブロックを再生することで動画像・音声データの再生を行う、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記動画像・音声データは、記憶されるべきか否かを示す制御識別符号を含み、
前記制御手段は、前記制御識別符号に基づいて、受信された動画像・音声データを前記記憶手段に転送するか判断し、判断結果に基づいて転送を行う、請求項9又は10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記動画像・音声データは、再生されるべきか否かを示す制御識別符号を含み、
前記制御手段は、前記制御識別符号に基づいて、受信された動画像・音声データを前記再生手段に転送するか判断し、判断結果に基づいて転送を行う、請求項9又は10に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−258790(P2008−258790A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−96945(P2007−96945)
【出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【出願人】(506149519)株式会社ドリームボート (3)
【Fターム(参考)】