説明

ライセンスプレート照明構造

【課題】車両後部の造形に左右されることなく、車両の後部手前側の領域も照光出来るライセンスプレート照明構造を提供する。
【解決手段】車体後部11aのリヤアウタパネル14の後面に装着されるライセンスプレート15を、ライセンスプレート15の上方位置に設けられたフィニッシャ部材17及び、リヤアウタパネル14との間に装着されたライセンスランプ6を用いて、照明する。
また、ライセンスランプ6の照明光によって、車両11の後方の領域を照明可能とする際、フィニッシャ部材17のライセンスランプ6装着位置よりも車両後方位置には、ライセンスランプ6の照明光を、車両11の車体後部11a近傍の手前側の領域Cに到達するように、下方に向けて屈曲させる反射面部18が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両後部に設けられるライセンスプレート照明構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のライセンスプレート照明構造として、図6乃至図8に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
【0003】
まず、構成から説明すると、この従来の車両用のライセンスプレート照明構造では、車両1の車体後部1aに開口形成された開口部2には、バックドア本体3が、開閉可能に設けられている。
【0004】
このバックドア本体3は、リヤアウタパネル4及び図示省略のリヤインナパネルが重合されて、主に形成されている。
【0005】
このうち、前記リヤアウタパネル4には、上下方向に延びる後面にライセンスプレート5が取り付けられている。
【0006】
このライセンスプレート5の上部近傍には、このバックドア本体3のリヤアウタパネル4との間に、空間7を有して、ライセンスランプ6が、照明方向を下向きとして固定される支持片8aを一体に突設するガーニッシュ8が設けられている。
【0007】
また、前記車体後部1aの車幅方向略全幅で、前記ライセンスプレート5が装着されている部分の下方には、図8に示すように、バンパ部材9が設けられている。
【0008】
次に、この従来のライセンスプレート照明構造の作用について説明する。
【0009】
このように構成された従来のライセンスプレート照明構造では、前記ライセンスランプ6を点灯させると、前記ライセンスプレート5の表示面5aが照明される。
【0010】
この際、前記支持片8aの端縁が、上側に一体形成されるリブ部8bよりも、前記リヤアウタパネル4側に向けて、所定の寸法Lを有して突設されている。
【0011】
この為、この支持片8aによって、車両上方へ向けて、前記空間7内を照光する照明光は、遮蔽されて、前記リヤアウタパネル4とガーニッシュ8との間の間隙から、車外に光が、漏れる虞を減少させることが出来る。
【特許文献1】特許3501919号公報(第0012段落乃至第0025段落、図1乃至図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
このような従来のライセンスプレート照明構造のうち、図8中に示すように、車幅方向略中央位置で、前記バンパ部材9よりも上方に、前記ライセンスプレート5を装着するものでは、車体後部1a上方に設けられたリヤビューカメラ10の視認範囲を照明する照明光として、前記ライセンスランプ6の照明光を用いるものが知られている。
【0013】
このような場合、前記ライセンスランプ6が、前記リヤアウタパネル4に固定される位置よりも、前記バンパ部材9の後端面9a位置が、車両後方に向けて突出されているため、車両1の車体後部1a近傍の手前側に、照明光が届かない領域Bが形成されてしまう。
【0014】
そこで、本発明は、車両の後部手前側の照光領域を拡大出来るライセンスプレート照明構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体後部のリヤアウタパネルの後面に装着されるライセンスプレートを、該ライセンスプレートの上方位置に設けられたフィニッシャ部材と該リヤアウタパネルとの間に装着されたライセンスランプを用いて照明すると共に、該ライセンスランプの照明光によって、車両の後方の領域を照明可能なライセンスプレート照明構造であって、前記フィニッシャ部材の前記ライセンスランプよりも車両後方位置には、該ライセンスランプの照明光を、下方に向けて屈曲させる照明光屈曲手段を有するライセンスプレート照明構造を特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
このように構成された請求項1記載のものは、前記ライセンスプレートを照明するライセンスランプから、車両後方に向けて、照射される照明光が、前記照明光屈曲手段によって、下方に向けて屈曲される。
【0017】
前記照明光屈曲手段は、前記ライセンスランプよりも、車両後方位置に設けられている。 このため、下方に向けて屈曲された前記ライセンスランプの照明光は、ライセンスランプが直接、照明する該車両の後方の領域よりも、更に、手前側の領域に到達して、照光する範囲を拡大することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0020】
図1乃至図5は、この発明の実施の形態のライセンスプレート照明構造を示すものである。
【0021】
まず、構成から説明すると、この実施の形態のライセンスプレート照明構造では、図2に示すように、車両11の車体後部11aには、トランクリッド12が、開閉可能に設けられている。
【0022】
このトランクリッド12は、図1に示すように、主に、リヤインナパネル13及び、リヤアウタパネル14が重合されて、構成されている。
【0023】
このうち、前記リヤアウタパネル14の後面側には、車幅方向略中央位置に、ライセンスプレート5が、取り付けられるプレート取付面15aを有するライセンスプレート取付凹部15が、凹設形成されている。
【0024】
このライセンスプレート取付凹部15の上縁部近傍には、下向きに傾斜するランプ取付面部15bに、前記ライセンスプレート5と共に、車両11の車体後部11a手前側の領域Cを照明可能なライセンスランプ6が、固定されている。
【0025】
このライセンスランプ6が装着されている箇所には、光源6aの周囲を覆うように、照明光屈曲手段の一つとしての透明レンズカバー部材16が、装着されている。
【0026】
この実施の形態の透明レンズカバー部材16には、前記ライセンスプレート5方向に、前記ライセンスランプ6の照明光を投光する下側面16aと、車両後方に向けて、前記ライセンスランプ6の照明光を投光する後側面16bとを有して、前記ランプ取付面部15bに、固着される取付面部16cを長辺とする断面略二等辺三角形形状を呈するように構成されている。
【0027】
そして、このライセンスプレート5の上方位置には、前記ライセンスプレート取付凹部15の上側縁15cに沿って、車幅方向に長手方向を有するフィニッシャ部材17が装着されている。
【0028】
このフィニッシャ部材17は、前記ライセンスランプ6が、装着されている位置よりも車両後方位置となるように装着されていて、前記ライセンスランプ6が、このフィニッシャ部材17と、前記リヤアウタパネル14との間に、位置するように装着されている。
【0029】
このフィニッシャ部材17は、主に、図3に示すように、前記ライセンスプレート取付凹部15の上側縁15cに沿って、装着される正面視略長方形形状のフィニッシャ本体17aと、このフィニッシャ本体17aの前記ライセンスランプ6と対向する内側面に、一体に形成されて、ライセンスランプ6の照明光を、車両の車体後部近傍の手前側の領域に到達するように、下方に向けて屈曲させる照明光屈曲手段としての反射面部18を有している。
【0030】
また、このフィニッシャ部材17の反射面部18の左,右両側には、図3に示すように、フィニッシャ本体17aから一体に突設されたフィニッシャ補強リブ部17b,17b及び17c,17cが、正面視略十字状に形成されている。
【0031】
更に、このフィニッシャ部材17の反射面部18の左,右両裏面側には、図3に示すように、反射面補強リブ部17d,17dが、一対、フィニッシャ本体17aの内側面から側面視略三角形形状を呈するように突設されていて、この下方に向けて、湾曲形状を呈する反射面部18を、裏面側から支持するように一体に形成されている。
【0032】
そして、この実施の形態では、前記フィニッシャ部材17全体にメッキ処理が施されることにより、この反射面部18には、前記フィニッシャ本体17aの表面側に施されたメッキ塗装と同一のメッキ塗装が施されている。
【0033】
また、前記車体後部11aの車幅方向略全幅で、前記ライセンスプレート5が装着されている部分の下方には、図2に示すように、バンパ部材9が設けられている。
【0034】
このバンパ部材9には、車両前方に向けて、傾斜する後端面9aが、形成されている。
【0035】
この後端面9aは、前記反射面部18によって反射される前記ライセンスランプ6の照明光のうち、車両11の車体後部11a手前側の領域Cに向けて、屈曲された照明光の最もバンパ部材9近傍を通過する照明光の進行方向と、平行に沿うように、前記傾斜角度が、設定されて延設されている。
【0036】
更に、この実施の形態のライセンスプレート照明構造では、前記リヤアウタパネル14の前記ライセンスプレート取付凹部15の上方には、略鉛直方向に沿って、リヤビューカメラ装着面14aが延設されている。
【0037】
また、このリヤビューカメラ装着面14aには、斜め下向きにリヤビューカメラ10を収容するリヤビューカメラ装置19が、固定されている。
【0038】
そして、この実施の形態では、図1に示すように、前記フィニッシャ部材17の表面側外側面17eが、前記リヤアウタパネル14のうち、リヤビューカメラ装着面14aと略面一となるように、形成されている。
【0039】
次に、この実施の形態のライセンスプレート照明構造の作用効果について説明する。
【0040】
このように構成された実施の形態のライセンスプレート照明構造では、図1に示すように、前記ライセンスプレート取付凹部15のプレート取付面15aに取り付けられたライセンスプレート5が、このライセンスプレート取付凹部15のランプ取付面部15bに装着されたライセンスランプ6から照射されて、前記透明レンズカバー部材16の下側面16aを通過した照明光によって、上方から照明される。
【0041】
このライセンスプレート5を照明するライセンスランプ6からは、車両後方に向けて、照射される照明光は、前記透明レンズカバー部材16の後側面16bを通過して、前記フィニッシャ部材17のフィニッシャ本体17aの内側面に一体に形成された反射面部18によって、下方に向けて屈曲される。
【0042】
この反射面部18は、前記ライセンスランプ6よりも、車両後方位置に設けられている。 このため、下方に向けて屈曲された前記ライセンスランプ6の照明光は、ライセンスランプ6が直接、照明する車両11の後方の領域Eよりも、更に、手前側の領域Cに到達して、照光する範囲を拡大することができる。
【0043】
また、前記フィニッシャ部材17の表面側に施されたメッキ塗装と同一のメッキ塗装が、フィニッシャ部材17全体にメッキ処理を施すことにより、前記反射面部18にも施されている。
【0044】
このため、前記フィニッシャ部材17の内側面に、一体に形成された前記反射面部18の照明光の反射量を、容易に増大させることができる。
【0045】
このように、前記フィニッシャ部材17全体に対して、一度にメッキ処理を施すことにより、前記フィニッシャ部材17の表面側に外観品質を向上させるメッキ塗装と、前記反射面部18の反射量を増大させるメッキ塗装とを、同時に行うことが出来、製造工程を簡略化して、製造コストを低減させることができる。
【0046】
また、この実施の形態では、前記ライセンスプレート取付凹部15の上側縁15c近傍に固着された前記フィニッシャ部材17の表面側外側面17eが、前記リヤアウタパネル14のうち、リヤビューカメラ装着面14aと略面一となるように構成されている。
【0047】
このため、前記フィニッシャ部材17が、前記リヤアウタパネル14の外側面から車両後方に突出することなく、前記フィニッシャ部材17により、前記リヤビューカメラ10の視界が遮られることが無い。
【0048】
そして、前記反射面部18によって反射されて屈曲された前記ライセンスランプ6の照明光が、前記車体後部11aに装着されるバンパ部材9の後端面9aと平行に沿うようにバンパ部材9の側方を下方に向けて通過して、車両11の車体後部近傍の手前側の領域Cに到達する。
【0049】
このため、前記バンパ部材9によって、遮蔽されて損失してしまう光量を減少させて、更に、前記ライセンスランプ6の照明光が直接、照明する車両11の後方の領域Eよりも、車体後部11a近傍の手前側の領域Cを明るく照明出来、前記リヤビューカメラ10によって撮影される映像の明るさを向上させることが出来る。
【0050】
しかも、前記ライセンスランプ6の照明光が、前記車体後部11aに装着されるバンパ部材9の後端面9aと平行に沿うように、前記反射面部18によって屈曲されているので、バンパ部材9の後端縁9bを写す前記リヤビューカメラ10の映像のコントラストを向上させることができる。
【0051】
このため、このバンパ部材9の後端縁9bに近接する壁面等の障害物と、バンパ部材9との間の距離を良好な輪郭線の映像で視認できる。
【0052】
また、この実施の形態では、前記ライセンスランプ6及び透明レンズカバー部材16が、フィニッシャ部材17によって覆われている。
【0053】
このため、前記ライセンスランプ6及び透明レンズカバー部材16が、車両後方から見えないので、外観品質が良好である。
【0054】
また、透明レンズカバー部材26が、前記ライセンスプレート取付凹部15内に位置すると共に、前記フィニッシャ部材17によって覆われている。
【0055】
このため、平坦な下側面16a及び後側面16bの表面に汚れや泥が、付着しにくい。
【0056】
更に、前記反射面部18が、下方に向けて湾曲形状を呈して、前記フィニッシャ本体17aの裏面側に一体に形成されているので、該反射面部18に、汚れや泥が、付着する虞が少ない。
【0057】
よって、長期間に渡り、前記車体後部11a近傍の手前側の領域Cを明るく照明出来、洗浄等のメンテナンス間隔も広げることができる。
【実施例】
【0058】
図4及び図5は、この発明の実施の形態の実施例を示すものである。
【0059】
なお、前記実施の形態と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0060】
この実施例のライセンスプレート照明構造では、図4及び図5に示すように、異なるリヤアウタパネル24,34及びフィニッシャ部材27,37の形状を呈する各車両21,31に、同一の透明レンズカバー部材26を適用するものである。
【0061】
この透明レンズカバー部材26は、図4に示すように、鉛直方向から所定の角度θ車両後方へ向けて傾斜するランプ取付面15dに、取付面部26cが装着された状態で、面延設方向を略水平とする第一透光側面26aと、面延設方向を略鉛直として、面内,外方向を車両前後方向とする第二透光側面26bとを有している。
【0062】
そして、この実施例のライセンスプレート照明構造では、透明レンズカバー部材26が、前記第一透光側面26a及び第二透光側面26bと共に、前記ランプ取付面部15dに、固着される取付面部26cを長辺とする断面略直角三角形形状を呈するように構成されてて、前記第一透光側面26a及び第二透光側面26bとが、角度が互いに直交して、交差するように構成されている。
【0063】
更に、この透明レンズカバー部材26の第一透光側面26aの内側面には、集光プリズム部27aが、一体に形成されている。
【0064】
また、前記第二透光側面26bの内側面には、集光プリズム部27bが、一体に形成されている。
【0065】
この集光プリズム部27bは、前記ライセンスランプ6の照明光を、前記フィニッシャ部材27に設けられた反射面部28方向に向けて屈曲させるように構成されている。
【0066】
更に、図5に示すように、前記透明レンズカバー部材26の上下方向を反転させて、前記ランプ取付面15dとは、異なる傾斜角度(90°−θ)の前記ランプ取付面15eに取付面部26cが装着された状態では、前記第二透光側面26bとが、面延設方向を略水平とすると共に、前記第一透光側面26aが、面延設方向を略鉛直として、面内,外方向を車両前後方向とするように、前記ライセンスランプ6の光源6aを覆って配設される。
【0067】
そして、この実施例の車両31では、前記透明レンズカバー部材26の第一透光側面26aの内側面に一体に形成された前記集光プリズム部27aが、前記ライセンスランプ6の照明光を、前記フィニッシャ部材37の内側面に一体に形成された反射面部38方向に向けて屈曲させるように構成されている。
【0068】
次に、この実施例のライセンスプレート照明構造の作用効果について説明する。
【0069】
この実施例では、前記実施の形態の作用効果に加えて、更に、図4及び図5に示すように、前記異なるリヤアウタパネル24,34及びフィニッシャ部材27,37の形状を呈する各車両21,31であっても、前記透明レンズカバー部材26の上下方向を反転させて、異なる傾斜角度のリヤアウタパネル24,34の各ランプ取付面15d又は15eに、前記取付面部26cが、装着されると、前記ライセンスランプ6を覆う透明レンズカバー部材6のうち、鉛直方向に沿って位置する前記第一透光側面26a又は第二透光側面26bのうち、何れか一方が、前記ライセンスランプ6の車両後方で、ライセンスランプ6と、前記フィニッシャ本体27,37の内側面に一体に形成された反射面部28,38との間に、面延設方向が略鉛直で、しかも、面内,外方向を車両前後方向として位置する。
【0070】
このため、何れの車両21,31の車体後部形状であっても、前記ライセンスランプ6の照明光が、前記各第一透光側面26a又は第二透光側面26bに設けられた各集光プリズム部27a,27bによって、屈曲されて、前記各フィニッシャ部材27,37の反射面部28,38方向に向けて、集光される。
【0071】
このため、効率的に、前記ライセンスランプ6が、照射する照明光を、前記反射面部28,38に集光させて、各車両21,31の車体後部近傍の手前側の領域に到達する反射光量を増大させることが出来る。
【0072】
従って、この実施例のライセンスプレート照明構造では、車両後部の造形が異なる車両21,31等であっても、前記透明レンズカバー部材26を共通部品として使用出来、更に、製造コストの増大を抑制できる。
【0073】
また、前記第一透光側面26a又は第二透光側面26bの内側面に、各集光プリズム部27a,27bが形成されているので、各集光プリズム部27a,27bの凹凸形状部分に塵等が溜まりにくい。
【0074】
従って、更に、長期間に渡り、前記車体後部11a近傍の手前側の領域を明るく照明出来、洗浄等のメンテナンスが不要となる。
【0075】
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0076】
例えば、前記実施例1では、前記反射面部18が、下方に向けて、湾曲形状を呈するように形成されているが、特にこれに限らず、例えば、平板形状或いは、段状に形成された複数の小反射板を組み合わせる等、どのような形状,数量及び材質であっても、ライセンスランプ6の照明光を、車両11等の車体後部11a近傍の手前側の領域Cに到達するように、下方に向けて屈曲させるものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の最良の実施の形態のライセンスプレート照明構造で、図2中A−A線に沿った位置での全体の構成を説明する断面図である。
【図2】実施の形態のライセンスプレート照明構造が適用される車両の車体後部の正面図である。
【図3】実施の形態のライセンスプレート照明構造において、フィニッシャ部材の裏面側に設けられた反射面部の構成を説明する斜視図である。
【図4】実施の形態の実施例のライセンスプレート照明構造において、車体後部の形状の異なる一例を示し、図2中A−A線に沿った位置に相当する位置での要部の断面図である。
【図5】実施の形態の実施例のライセンスプレート照明構造において、車体後部の形状の異なる他の例を示し、図2中A−A線に沿った位置に相当する位置での要部の断面図である。
【図6】従来例の車両で、車体後部の正面図である。
【図7】従来例の車両で、ライセンスプレート照明構造の構成を示す図6中D−D線に沿った位置での断面図である。
【図8】従来例の車両で、車体後部の手前側に、ライセンスランプが直接、照明できない領域が発生する様子を説明する模式的な側面図である。
【符号の説明】
【0078】
5 ライセンスプレート
6 ライセンスランプ
6a 光源
9 バンパ部材
9a 後端面
10 リヤビューカメラ
11,21,31 車両
11a 車体後部
12 トランクリッド
14,24,34 リヤアウタパネル
14a リヤビューカメラ装着面
15 ライセンスプレート取付凹部
16,26 透明レンズカバー部材
17,27,37 フィニッシャ部材
17f 内側面
18,28,38 反射面部(照明光屈曲手段)
26a 第一透光側面(側面の一つ)
26b 第二透光側面(側面の一つ)
27a 第一集光プリズム部(集光プリズム部の一つ)
27b 第二集光プリズム部(集光プリズム部の一つ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体後部のリヤアウタパネルの後面に装着されるライセンスプレートを、該ライセンスプレートの上方位置に設けられたフィニッシャ部材と該リヤアウタパネルとの間に装着されたライセンスランプを用いて照明すると共に、該ライセンスランプの照明光によって、車両の後方の領域を照明可能なライセンスプレート照明構造であって、
前記フィニッシャ部材の前記ライセンスランプよりも車両後方位置には、該ライセンスランプの照明光を、下方に向けて屈曲させる照明光屈曲手段を有することを特徴とするライセンスプレート照明構造。
【請求項2】
前記照明光屈曲手段は、前記フィニッシャ部材の前記ライセンスランプと対向する面に形成された反射面部を有し、該反射面部は、該フィニッシャ部材の表面側に施されたメッキ塗装と同一のメッキ塗装が施されていることを特徴とする請求項1記載のライセンスプレート照明構造。
【請求項3】
前記ライセンスランプを覆う透明レンズカバー部材を有し、前記照明光屈曲手段は、前記透明レンズカバー部材の内側面に形成され、前記ライセンスランプの照明光を前記反射面部方向に向けて屈曲させる集光プリズム部であることを特徴とする請求項2記載のライセンスプレート照明構造。
【請求項4】
前記照明光屈曲手段の集光プリズム部は、少なくとも角度が互いに交差する二つの側面に設けられた第一集光プリズム部及び第二集光プリズム部とを有すると共に、異なる傾斜角度のリヤアウタパネルに取り付ける際には、前記透明レンズカバー部材の取付状態を、上下方向で反転させて、装着することにより、該第一集光プリズム部又は、第二集光プリズム部のうち、少なくとも、何れか一方が、前記ライセンスランプの照明光を、前記反射面部方向に向けて屈曲させることを特徴とする請求項3記載のライセンスプレート照明構造。
【請求項5】
前記ライセンスプレート取付凹部の上側縁近傍に、該フィニッシャ部材を固着すると共に、前記反射面部によって反射される前記ライセンスランプの照明光を、前記車体後部に装着されるバンパ部材の後端面に沿う方向へ屈曲させることを特徴とする請求項1乃至4のうち、何れか一項記載のライセンスプレート照明構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−37381(P2008−37381A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−217666(P2006−217666)
【出願日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】