説明

ライセンス管理システム

【課題】 ネットワークに接続され、アプリケーションがインストールされ、ライセンスにより該アプリケーションを実行可能にするMFPのようなデバイスが存在する。このようなMFPデバイスにおいて、ネットワーク経由でライセンスをインストールしたい場合がある。
従来このようなMFP内にプリインストールされているアプリケーションの有効化は、直接MFPに数字を入力することで対応していた。
この方法では、アプリを有効化するだけで、ライセンスの有効期限や回数制限を設定することができなかった。
【解決手段】 上述した課題を解決するために、本発明は、デバイスにプリインストールされているアプリをネットワーク経由でインストールする手段を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライセンス管理システムにおける、ライセンス発行方法ならびに方法を実行するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク接続され、ライセンス付きアプリケーションがインストール可能な機器がある。また、ライセンス発行サーバを用いて、アプリケーションおよびそのライセンスを他の機器に不正なく移譲できるようにする処理がある(例えば特許文献1参照)
特許文献1と本発明は、ライセンスを転送する手段を提供するという点については類似である。しかし、先行件が機能の有効化に転送ライセンスキー番号という24桁の数字を利用しているのに対し、本発明はファイル形式でネットワーク経由でのインストールにも対応している点が異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-107468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記システムの場合、前記ライセンス付きアプリケーションがインストール可能な機器上のアプリケーションをネットワーク経由でインストールすることは考慮されていない、という問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の手段を有する。機器に内蔵するアプリケーションをネットワーク経由で有効化を行う手段。
【発明の効果】
【0006】
本発明によって、機器に内蔵するアプリケーションの有効化を、ネットワーク経由で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施の形態におけるシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態における複合機の機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態におけるライセンス発行サーバのブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるライセンス発行サーバのライセンス発行開始のためのユーザインタフェースである。
【図5】本発明の一実施の形態におけるライセンス発行サーバのライセンス発行開始のためのユーザインタフェースである。
【図6】本発明の一実施の形態におけるライセンス発行サーバのライセンス発行(確認)のためのユーザインタフェースである。
【図7】本発明の一実施の形態におけるライセンス発行サーバのライセンス発行(発行完了)のためのユーザインタフェースである。
【図8】本発明の一実施の形態における複合機のアプリケーション転送(無効化処理開始)のためのユーザインタフェースである。
【図9】本発明の一実施の形態における複合機のアプリケーション転送(無効化処理確認)のためのユーザインタフェースである。
【図10】本発明の一実施の形態における複合機のアプリケーション転送(無効化処理完了)のためのユーザインタフェースである。
【図11】本発明の一実施の形態におけるライセンスファイルフォーマットの一例である。
【図12】本発明の一実施の形態におけるライセンスファイルの一例である。
【図13】本発明の一実施の形態におけるライセンス発行サーバのライセンス発行処理におけるフローチャートである。
【図14】本発明の一実施の形態における複合機のライセンス無効化処理におけるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0009】
(システム構成)
図1は、本発明の好適な実施の形態に係る情報処理装置を含むネットワークシステムの構成図である。
【0010】
図1中、101はライセンス情報発行処理全般を司る情報処理装置としてのライセンス情報発行サーバである。このライセンス情報発行サーバ101に設けられているコンピュータシステムにより、サーバクセス手段、番号要求手段、機体番号認識手段、ライセンス発行確認要請手段、機体番号検査手段、ライセンスキー発行手段、オプション情報登録手段識別子生成手段及び識別子送信手段等が構成されている。
【0011】
102、103は一台でプリンタ、スキャナー、コピー機、FAXなどの機能を兼ね備える多機能周辺機器(Multifunction Peripheral(MFP))である。該MFP上には複数のアプリケーションとライセンスがインストール可能で、各々固有の機器IDを有する。
【0012】
MFP102は、本発明におけるアプリケーション、ライセンスの転送元のMFPである。
【0013】
MFP103は、本発明におけるアプリケーション、ライセンスの転送先のMFPである。
【0014】
104はインターネットなどのネットワークであり、MFP102は、ネットワーク104を介してライセンス情報発行サーバ101と接続することができる。
【0015】
同様に105はインターネットなどのネットワークであり、MFP103は、ネットワーク105を介してライセンス情報発行サーバ101と接続することができる。
【0016】
106、107は、MFP102、103の操作者である。
【0017】
操作者106はMFP102を操作し、ライセンス付きアプリケーション転送時にMFP102上の転送したいアプリケーションを選択する。
【0018】
操作者107はMFP103を操作し、MFP103上にMFP102上から転送されたライセンス付きアプリケーションをインストールする。
【0019】
なお本発明においては、前記操作者106、107は、異なっても良いし、同一であっても良い。
【0020】
(装置の説明)
<MFP>
図2は、本実施例における複合機の機能ブロック図である。
【0021】
201は第一、第二、第三の複合機を現す。202はスキャナー機能部を現し、紙文書を読み取り二値画像データに変換する機能を有する。203はプリント機能部を現し、先にスキャナー機能部202により読み取られ、二値画像データに変換された画像を、プリンタに対するコマンドを付加してプリンタデバイスに出力する機能を有する。また204はファクシミリ機能部を現す。先にスキャナー機能部202により読み取られ、二値画像データに変換された画像を、G3、G4等のファクシミリ規格に応じた符号化を行う。また前記ファクシミリ規格応じたプロトコルにより外部ファクシミリと画像通信を行う機能を有する。また外部ファクシミリより前記ファクシミリ規格に応じてファクシミリ画像を送受信する機能を有する。205はジョブ制御機能部で、前記スキャナー機能部202から受信した二値画像データや、前記ファクシミリ機能部205が外部から受信したファクシミリ画像データをプリントジョブとしてキューイングする。そしてジョブ制御機能部205は、順次プリント機能部203やファクシミリ機能部204や、後述するネットワーク機能部206に対して適宜出力する、ジョブ制御機能を有する。206はネットワーク機能部を現し、TCP/IP、HTTP、FTP、LDAP、SNMP、SMTP、SSL等の各種ネットワークプロトコル機能を有する。207はユーザインタフェース機能部を現し、複合機201のオペレーションパネルのユーザによる入出力を管理し、オペレーションパネル上に入力フィールド、出力メッセージフィールド等を表示する。またユーザインタフェース機能部207は、ユーザからの入力フィールドに対する入力値を受け取り、他機能部に通知し、また他機能部からのユーザに対するメッセージを予めデザインされた画面に表示する機能を有する。208はユーザ認証機能部を現す。UI機能部207やネットワーク上の情報端末(図示せず)を利用してアプリケーション機能部209内の各種アプリケーションのユーザ認証要求に対応する。即ち、各種ユーザ認証機能についてユーザ認証設定ファイルを用いてアプリケーション毎に設定する。またユーザ認証機能部208は、ネットワーク上のユーザ認証サーバや複合機内部のユーザ認証情報を用いて複合機の各種機能を操作するユーザを認証する機能を有する。
【0022】
209はアプリケーション機能部を現し、複合機201上で動作する各種アプリケーションをインストール、ユーザ認証、実行、アンインストールする機能を有する。またアプリケーション機能部209は、アプリケーションインストール時にアプリケーションの有効期限を設定する。そして、アプリケーション実行時に後述する時間管理部214の機能を利用してアプリケーションインストール時に予め設定された有効期限を判定することにより、有効期限付きアプリケーションを実現する。アプリケーション有効期限の設定は、アプリケーションオブジェクト内部に有効期限情報を格納しても良いし、あるいはアプリケーションインストール時にアプリケーションの付加情報として別オブジェクトとして設定しても良い。また本有効期限は、インストール時からアプリケーションが動作しなくなるまでの日数で示される。有効期限は、有効期間を示す日数でも良いし、あるいは何年何月何日まで、といった有効期限日であっても良い。有効期限日であった場合も、複合機201内部のシステム時計から有効期間を示す日数を計算することは自明である。また日数よりさらに細かい単位、例えば秒単位であっても良い。これもシステム内部時計の単位の範囲であれば、有効期限を計算することが可能であることは言うまでもない。本有効期限は、アプリケーションインストール時に後述するインストール時刻設定関数に引数として渡され、複合機201内の不揮発性記憶領域に記憶される。
【0023】
MFP上のアプリケーションのうち、アプリケーション本体が既にインストールされているものは、ライセンスキーのみのインストールにより機能を有効化することができる。
【0024】
MFP上でアプリケーションを使用するためには、アプリケーションのインストール後、有効化の手順が必要である。アプリケーション有効化のためには、通常ユーザインタフェース機能部から入力されるライセンスキーを用いる。ライセンスキーは、機能種別、有効化する機器IDを含む。なお、ライセンスキーの入力は、前記ネットワーク機能部を用いてネットワーク経由で行なっても良い。
【0025】
アプリケーションの有効化は、MFPにライセンスキーが入力されることで実行される。実際には、各アプリケーションに対応した、MFP内部の不揮発性記憶領域に存在するライセンスビットをオンにする。
【0026】
同様に上記ライセンスビットをオフにすることにより、該当アプリケーションを無効化することができる。
【0027】
210はアプリケーション機能部上で動作する複合機201のアプリケーションの一つであるMailアプリケーションを示す。Mailアプリケーション210は、ネットワーク上の情報端末から送信される電子文書を添付された電子メールを、ネットワーク機能部206を用いて受信し、プリント機能部を用いて印刷する機能を有する。またMailアプリケーション210は、スキャナー機能部202を用いて読み取られた電子文書を電子メールに添付し、予め設定された転送先に前記電子文書を添付された電子メールを送信する機能を有する。211はアプリケーション機能部上で動作する複合機201のアプリケーションの一つである遠隔操作アプリケーションを示す。遠隔操作アプリケーション211は、ネットワーク上の情報端末(図示せず)に、UI機能部を用いて複合機本体に表示する本体タッチパネルと同じインターフェースを表示して、遠隔で操作を可能にする機能を有する。212はアプリケーション機能部上で動作する複合機201のアプリケーションの一つで、文書フォーマット変換アプリケーションを示す。文書フォーマット変換アプリケーション212は、予め設定した電子データフォーマットに変換する機能を有する。操作者によりスキャナー機能部202をもちいて読み取られた電子データや、ネットワーク上の情報端末から送信されネットワーク機能部206を用いて送信された電子データが変換対象となる。213はアプリケーション機能部上で動作する複合機201のアプリケーションの一つである文書管理システムアプリケーションを示す。文書管理システムアプリケーション213は、ネットワーク上や複合機本体内の予め設定した文書保管場所に格納する機能を有する。操作者による本体操作によりスキャナー機能部202をもちいて読み取られた電子データや、ネットワーク上の情報端末から送信されネットワーク機能部206を用いて送信された電子データが格納対象となる。
【0028】
前記Mail送受信アプリケーション210、遠隔操作アプリケーション211、文書フォーマット変換アプリケーション212、文書管理システムアプリケーション213は、ユーザ認証を行うことができる。いずれも操作者がアプリケーションを使用する際に、アプリケーション機能部209を通してユーザ認証機能部208を用いる。
【0029】
時間管理機能部214はシステム内蔵時計を持ち、複合機201の全機能モジュールに対し、時刻設定、参照可能なシステム内蔵時計インターフェースを提供する。また、後述するシステムスタート時からの累積設定差分時刻をいわゆるフラッシュROM等の不揮発性記憶領域に保持する機能を有する。また、複合機201が接続するネットワーク上の時刻同期サービスによる時刻合わせ機能を持つ。時刻同期サービスとはTIMEプロトコル(RFC868)、NTPプロトコル(RFC1305)、SNTPプロトコル(RFC1769)等で規定されるプロトコルを用いた時刻同期サービスである。さらに、有効期限付きアプリケーションの有効期限判定を行うために、後述するアプリケーションインストール時のインストール時刻設定機能を持つ。
【0030】
<ライセンス発行サーバ>
図3中、301は、ライセンス情報発行処理全般を司る情報処理装置としてのライセンス情報発行サーバである。このライセンス情報発行サーバ301に設けられているコンピュータシステムにより、サーバクセス手段、番号要求手段、機体番号認識手段、ライセンス発行確認要請手段、機体番号検査手段、ライセンスキー発行手段、オプション情報登録手段識別子生成手段及び識別子送信手段等が構成されている。
【0031】
また、302はユーザが管理する情報処理装置としてのユーザ端末である。パーソナルコンピュータや携帯端末やプリンタや複写機など、ネットワークに接続可能でソフトウェアをインストール可能なあらゆる情報処理装置がユーザ端末302となりうる。ユーザ端末302のコンピュータシステムにより、本実施の形態のサーバクセス手段、番号送信手段及びライセンス情報確認手段等が構成されている。
【0032】
303は販売会社が管理する情報処理装置としての販売会社端末であり、304はソフトウェア開発業者が管理する情報処理装置としてのソフトウェア開発業者(製造者)端末である。パーソナルコンピュータやワークステーションが、前記販売会社端末303やソフトウェア開発業者端末304となりうる。
【0033】
305はインターネットなどのネットワークであり、ユーザ端末302、販売会社端末303及びソフトウェア開発業者端末304は、ネットワーク305を介してライセンス情報発行サーバ301と接続される。
【0034】
図3中、380、381、382は、前記ライセンス情報発行サーバから発行されるライセンスをインストールすることにより各種アプリケーションが動作する複合機である。複合機は複数存在し、各複合機はユーザ端末と通信する。この複合機380、381、382に設けられているコンピュータシステムにより、スキャナー手段、プリント手段、FAX送受信手段、ジョブ制御手段、ネットワーク機能手段、UI機能手段、ユーザ認証機能手段、ライセンス管理手段、Webアプリケーション手段、アプリケーション機能手段が構成されている。
【0035】
ライセンス情報管理データベース306はライセンス情報発行サーバ301に接続され、アプリケーション情報、ライセンス情報を含む商品情報、アクター情報、ソフトウェア識別コード(SID)情報、デバイスシリアル番号(DS#)情報、デバイス商品情報、機番データバンド情報、アプリケーションID、デバイス商品コード関連付け情報、オプション商品情報、ライセンスアクセス番号情報、ライセンスキー情報、オプション情報、顧客情報を格納するライセンス情報管理データベースである。
【0036】
307は、ライセンス情報発行サーバ301に含まれる商品登録部であり、商品登録部307には、アプリケーション指定モジュール308、商品タイプ指定モジュール309、商品登録画面表示モジュール310、商品情報入力モジュール311、ライセンス条件指定モジュール312、商品登録モジュール313、オプション機能名登録モジュール350、オプション商品登録モジュール351及びデバイス登録モジュール352が含まれる。
【0037】
314は、ライセンス情報発行サーバ301に含まれるSID発行部であり、商品選択モジュール315、オプションコード指定モジュール353及びSID発行モジュール316が含まれる。
【0038】
317は、ライセンス情報発行サーバ301に含まれるLF(ライセンスファイル)発行部であり、SID#入力モジュール318、DS#入力モジュール319、商品選択モジュール320、ライセンス条件指定モジュール321及びLF発行モジュール322が含まれる。
【0039】
360は、ライセンス発行サーバ301に含まれるライセンスアクセス番号であるLA#発行部であり、ライセンスアクセス番号(LA#)を発行するためのオプションを指定するためのオプションコード指定モジュール361と、取得したい数を入力してライセンスアクセス番号(LA#)を発行するLA#発行モジュール362が含まれる。
【0040】
354は、ライセンス情報発行サーバ301に含まれるL key発行部(ライセンスキー発行部)であり、LA#入力モジュール355、DS#入力モジュール356及びL key発行モジュール357が含まれる。
【0041】
323は、ユーザ端末302に含まれる表示部であり、324はユーザ端末302に含まれる入力部である。325は販売会社端末303に含まれる表示部であり、326は販売会社端末に含まれる入力部である。327はソフトウェア開発業者端末304に含まれる表示部であり、328はソフトウェア開発業者端末に含まれる入力部である。
【0042】
本システムで管理されるソフトウェアを、ユーザが管理する情報処理装置にインストールするためには、常に、ライセンス情報発行サーバ301から発行されたライセンス情報が必要とされる。ライセンス情報発行サーバ301は、ネットワーク305を介した適正なアクセスがあれば、ライセンス情報を発行する。
【0043】
ライセンス情報には、ソフトウェアのインストール先の情報処理装置固有の識別情報を埋め込むことができ、その場合、他の装置に対して同じソフトウェアをインストールする際には、異なるライセンス情報が必要となる。これにより、ソフトウェアの無断複製を防止可能となっている。
【0044】
(ライセンス発行の流れ)
以下、本実施例におけるライセンス発行について詳述する。
【0045】
図4から図7は、本実施例におけるライセンス発行サーバ101におけるユーザインタフェース画面を示した図である。
【0046】
本発明のライセンス発行は、ネットワーク経由でインストール可能なライセンス、デバイスに直接インストール可能なライセンスキー番号を発行する。
【0047】
図4の401はライセンス発行サーバ101のライセンス発行ユーザインタフェースである。操作者106は、使用したいアプリケーションのライセンスを発行してもらう。
【0048】
前記操作者106は、402で示されるアプリ名、アプリIDに対して、403で有効期限、カウンタ値を設定する。有効期限またはカウンタ値が設定されていた場合、404でLK#のチェックボックスは選択できず、LFのみ選択できる。
【0049】
次へボタン405を押下することにより、確認画面に遷移する。またCancelボタン406を押下すると、ライセンス発行の処理をキャンセルすることができる。
【0050】
図5では、502の有効期限、カウンタ値の入力部分で有効期限として「30日」を入力した場合の画面である。504ではLFのみ選択可能となる。
【0051】
601は、前記操作者106が入力した項目を確認するユーザインタフェース画面である。
【0052】
602でライセンスを発行するアプリ名、ライセンスIDを表示する。603で有効期限、カウンタ値、ライセンスファイル形式を表示する。発行ボタン604を押下することにより、ライセンスを発行する。またキャンセルボタン605を押下すると、ライセンス発行の処理をキャンセルすることができる。
【0053】
701は、ライセンス発行確認画面である。702でライセンスを発行した旨を表示する。703のリンクをクリックするとライセンスファイルがダウンロードされる。OKボタン704を押下すると、ライセンス発行の処理を終了する。
【0054】
(ライセンス無効化の流れ)
図8から図10は本実施例におけるMFP102におけるユーザインタフェース画面を示した図である。
【0055】
図8は、MFP102のライセンスを無効化するためのユーザインタフェースである。
【0056】
801は、無効化したいアプリケーションを選択するユーザインタフェースである。
【0057】
802で無効化したいアプリケーションを選択する。
【0058】
次へボタン803を押下することにより、確認画面に遷移する。またキャンセルボタン804を押下すると、ライセンス無効化の処理をキャンセルすることができる。
【0059】
901はユーザが選択した無効化したいライセンスの確認画面である。902で無効化するライセンスのアプリ名、有効期限、カウンタ値、ライセンス形式を表示する。
【0060】
発行ボタン903を押下することにより、無効化ライセンスを発行する。またキャンセルボタン904を押下すると、ライセンス無効化の処理をキャンセルすることができる。
【0061】
1001は無効化証明ライセンスの発行画面である。1002で無効化証明ライセンスを発行したメッセージを表示する。
【0062】
1003のリンクをクリックすると無効化証明ライセンスがダウンロードできる。704のOKボタンをクリックするとライセンス無効化の処理を終了する。
【0063】
1101は、本実施例におけるライセンスファイルのフォーマットの一例である。1102は可読性のあるテキストファイルで記述される。1103は暗号化された箇所である。1104でライセンスファイルのバージョンを記述する。1105でライセンスファイルのIDを記述する。1106で機能IDを記述する。1107はシリアルナンバーを記述する。1108は、有効期限を金術する。単位は「日」である。1109はカウンタ値を記述する。単位は「回」である。1110はライセンスキーの番号を記述する。
【0064】
1201は、ライセンスファイルの一例である。1202から1206が1102の可読性のあるテキストファイル、1208が1103の暗号化された部分である。
【0065】
1202は、ライセンスファイルのバージョン2を記述している。1203は、ライセンスファイルのID22222を記述している。1203は機能ID12432を記述している。1204はシリアルナンバーAAA00000を記述している。1206は有効期限30日を記述している。1207はカウンタ値100回を記述している。1208はこれらの情報を暗号化したものを記述している。
【0066】
図13は、ライセンス発行サーバ側の処理を示している。
【0067】
1301でライセンス発行の処理をstartする。1302でユーザが入力した項目で有効期限、カウンタ値の指定があるかを判断する。有効期限、カウンタ値の指定がある場合、1303でライセンスファイル(LF)を発行する。有効期限、カウンタ値の指定がない場合、1304でライセンスファイル(LF)かライセンスキー番号(LK#)をユーザが選択し、ライセンスを発行する。
【0068】
1305でライセンス発行の処理を終了する。
【0069】
図14は、MFP102におけるライセンス無効化のフローチャートである。
【0070】
1401でライセンス無効化の処理をstartする。1402で無効化したいライセンスが有効期限、あるいはカウンタ値の指定があるライセンスなのかを判断する。有効期限、あるいはカウンタ値の指定があるライセンスの場合、1403で無効化証明ライセンスファイルを発行する。有効期限、あるいはカウンタ値の指定がないライセンスの場合、1404でデバイスがネットワークにつながっているのかを判断する。デバイスがネットワークにつながっている場合、1405で無効化証明ライセンスファイルを発行する。デバイスがネットワークにつながっていない場合、1406で無効化証明ライセンスキー番号を発行する。1407でライセンスの無効化処理を終了する。
【符号の説明】
【0071】
201 複数の有効期限付きアプリケーションが動作する複合機
202 複合機201におけるScan機能部
203 複合機201におけるPrint機能部
204 複合機201におけるFAX機能部
205 複合機201におけるジョブ制御機能部
206 複合機201におけるネットワーク機能部
207 複合機201におけるUI機能部
208 複合機201におけるユーザ認証機能部
209 複合機201におけるアプリケーション機能部
210 アプリケーション機能部209におけるMail送受信アプリケーション
211 アプリケーション機能部209における遠隔操作アプリケーション
212 アプリケーション機能部209における文書フォーマット変換アプリケーション
213 アプリケーション機能部209における文書管理システムアプリケーション
214 複合機201における時間管理機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライセンスにより管理される一つ以上のアプリケーションが稼動する情報処理装置と
ライセンスを管理するライセンス管理装置と
がネットワークを介して接続され、
情報処理装置間でライセンスの転送が可能なライセンス管理システムであって、
情報処理装置にインストール可能なライセンス発行手段を
ライセンス管理装置は有し、
使用制限を指定した場合は、ネットワーク経由でインストール可能なライセンスの発行を行なうライセンス発行手段と、使用制限を指定しない場合は、デバイスに直接インストール可能なライセンスを発行するラインセンス発行手段を
第一の情報処理装置が有し、
ライセンスの転送を行なう場合、第一の情報処理装置でライセンスの無効化を行なうライセンス無効化手段を
第一の情報処理装置が有し、
ライセンス管理装置が転送したライセンスを元にアプリケーションの有効化を行なう有効化手段を
第二の情報処理措置が有する
ことを特徴とするライセンス管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−2978(P2011−2978A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−144921(P2009−144921)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】