説明

ライセンス配信システム、制御方法、画像形成装置、及び配信サーバ

【課題】ライセンスを配信し、オプション機能を有効化する配信システムにおいて、ライセンスを他の画像形成装置へ転送できるようにする。
【解決手段】ライセンスの転送元となる第一の画像形成装置は、自身が有する機能に対するライセンスの転送指示を受け付ける転送受付手段と、転送指示を受け付けたライセンスに対応する機能を無効化し、その旨を示す無効化情報を発行する発行手段と、配信サーバ133へ前記無効化情報を含む転送依頼を送信する依頼手段とを有し、ライセンスの転送先となる第二の画像形成装置は、自身が有する機能に対する有効化指示を受け付ける有効化受付手段と、前記配信サーバ133へ前記機能を有効化するためのライセンスを要求する有効化要求手段と、前記配信サーバ133から前記機能を有効化するためのライセンスを取得するライセンス取得手段と、取得したライセンスに基づいて前記機能を有効化する有効化手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置のライセンスを配信するライセンス配信システム、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ファームウェアをフラッシュメモリなどの書き換え可能な記憶装置に格納するようにして、電子メール等の手段を利用してインターネットを介してファームウェアを配信することにより、ファームウェアの更新を行うシステム技術がある。同様にライセンスを配信することにより、オプション機能の有効化を行うシステム技術が考案されている。
【0003】
また、複数の機能を含む統合された商品(以下統合商品)としてのプログラムパッケージに含まれる複数の機能のライセンスが、個別に他の画像形成装置に転送されることを防止するための技術が考案されている。例えば、統合商品の同じグループに属する全ての機能のライセンスが取得されるまで待機し、取得されると、その全ての機能のライセンスを転送先インストールすることを許可する技術が考案されている(特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−031851号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような、ライセンスを送信し、オプション機能有効化する配信システムにおいて、画像形成装置の着荷不良等で、ライセンスを他の画像形成装置へ転送しなくてはならなくなった際に、上記配信システムでは転送することができないという課題があった。この場合の転送方法としては、ユーザが転送元の画像形成装置から無効化キーを取得し、オプション機能の無効化をした上で、PCからライセンスサーバに無効化キーを送信する。そして、得られたライセンスキーを転送先の画像形成装置において入力するという一連の操作が必要であった。また、統合商品のライセンスの転送は、全てのオプション製品の無効化キーがないと実行できず、全ての無効化キーを取り出す作業が必要になる。そのため、統合商品の転送に作業負荷がかかるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するための成されたものであり、以下の構成を有する。複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置が有する機能に対するライセンスを配信する配信サーバとから構成されるライセンス配信システムであって、前記複数の画像形成装置のうち、ライセンスの転送元となる第一の画像形成装置は、自身が有する機能に対するライセンスの転送指示を受け付ける転送受付手段と、前記転送受付手段により転送指示を受け付けたライセンスに対応する機能を無効化し、その旨を示す無効化情報を発行する発行手段と、前記配信サーバへ前記無効化情報を含む転送依頼を送信する依頼手段とを有し前記複数の画像形成装置のうち、前記ライセンスの転送先となる第二の画像形成装置は、自身が有する機能に対する有効化指示を受け付ける有効化受付手段と、前記配信サーバへ前記機能を有効化するためのライセンスを要求する有効化要求手段と、前記配信サーバから前記機能を有効化するためのライセンスを取得するライセンス取得手段と、前記ライセンス取得手段により取得したライセンスに基づいて、前記機能を有効化する有効化手段とを有し、前記配信サーバは、前記第一の画像形成装置から受信した転送依頼に応じて、無効化された機能に対するライセンスの情報を管理する管理手段と、前記第二の画像形成装置から受信した前記機能を有効化するためのライセンスの要求に応じて、前記管理手段にて管理している、前記第一の画像形成装置により無効化された前記機能に対するライセンスを前記第二の画像形成装置へ送信するライセンス配信手段と有する。
【発明の効果】
【0007】
ライセンスを送信しオプション機能を有効化するシステムにおいて、画像形成装置の着荷不良等により、ライセンスを他の画像形成装置へ転送しなくてはならなくなった際において、ライセンスの転送を可能とする。また、転送先の画像形成装置が不定の場合でも、複数の画像形成装置に対する一括転送や統合商品の転送を、手間をかけずに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係るシステム構成を示す図。
【図2】本発明に係るホストコンピュータ、画像形成装置のハードウェア構成図。
【図3】本発明に係る監視装置のハードウェア構成図。
【図4】本発明に係る配信システム係る各装置のソフトウェア構成図。
【図5】本発明に係る集中監視装置、監視装置、画像形成装置のメモリマップの構造を示す図。
【図6】第一の実施形態に係る装置間の連携を示す図。
【図7】第二、第三の実施形態に係る装置間の連携を示す図。
【図8】本発明に係るライセンスの有効化/無効化の処理フローの図。
【図9】本発明に係る画像形成装置のUIの例図。
【図10】本発明に係る画像形成装置のソフトウェア構成の概念図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第一の実施形態>
[システム構成]
以下、本発明の発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるシステム全体図を示すものである。図1において、本管理システムには、システム101およびシステム106をはじめとする複数の販売会社システムが接続されている。それぞれ管轄の地域や顧客の販売情報や管理システムに関わる情報を蓄積するためのデータベース103、108も本システムに含まれている。
【0010】
販売会社のシステム101、106には、データベース103、108へのデータ登録や修正などの制御を行うPC(Personal Computer)104、109もシステムに含まれる。PC104、109の監視センタホスト111が提供するウェブサイトへアクセスしてデータの閲覧等を行う。なお、ホスト102、107は操作部(不図示)および表示部(不図示)を備え、PC104、109の役割を果たすことも可能である。ホスト102、データベース103、PC104はLAN105で接続されている。また、ホスト107、データベース108、PC109はLAN110で接続されている。なお、図1では、販売会社側の各々のシステムは、複数の装置から構成されるよう示されているが、その目的とするところは、後述の各機能を達成すればよい。例えば、データベース103、108は、物理的にホスト102、107内にそれぞれ存在してもよい。さらに、ホスト102、107からアクセス可能であれば、インターネット132を経由した別の場所に存在しても構わない。つまり、複数の装置から構成されるようにしてもよいし、1つの装置から構成するようにしても良い。
【0011】
次に、販売会社側と顧客側の中間に、監視センタホスト111が存在する。データベース112は、監視のための情報や、顧客側から収集した画像形成装置のカウンタ、障害履歴情報、障害パターンテーブルなどを蓄積する履歴記憶手段としてのデータベースである。監視センタホスト111とデータベース112はLAN113で接続されており、LAN113は、インターネット132に接続可能となっている。なお、データベース112は、物理的に監視センタホスト111内に存在してもよい。さらに、監視センタホスト111からアクセス可能であれば、インターネット132を経由した別の場所に存在しても構わない。
【0012】
監視センタホスト111は、監視装置117、122、123や画像形成装置131から監視対象としての画像形成装置の情報、稼働状態を示す情報(障害情報を含む)を収集、蓄積、加工し、警告等を外部に提供する機能を有する。例えば、販売会社のホスト102、107にそれら情報を配信する役割を持つ機能を有する。稼働状態としては、例えば、示す状態情報には、トナー切れ、ドアオープン、ドラム交換、カートリッジなし、冷却ファン異常、基板異常、原稿台ガラス汚れ、ステイプル切れ、給紙センサ光量不足などを例として挙げる事が出来る。また、フォントメモリオーバーフロー、レンダリングエラー、定着器異常、カウンタ異常、両面ユニット異常、紙詰まりなどを挙げることも出来る。更にカウンタ情報として、販売会社の課金対象となる課金カウンタ、顧客の部門別に集計された部門カウンタ、用紙サイズ別に集計されたサイズ別カウンタ、画像形成装置内の部品の消耗度を示す部品カウンタなどが挙げられる。
【0013】
課金カウンタは画像形成装置の印刷枚数を示し、部門カウンタは顧客が設定している部門毎の印刷枚数を示す。部品カウンタは、例えばドラムなどの部品では、その回転数をカウンタとし、スキャナランプなどの部品では、時間(秒)をカウンタとする。これらの稼働情報を示す情報が稼働情報となる。
【0014】
さらにまた、販売会社のホスト102、107がそれぞれから監視センタホスト111に監視対象としている画像形成装置の情報や監視に関する設定を監視センタホスト111に登録する事ことができる。監視センタホスト111では、各販売会社ホストから登録された監視対象の画像形成装置や、監視に関する設定をマージして一括管理できる。また、監視装置117、122、123や画像形成装置131に対し、監視に関わる設定を行うこともできる。
【0015】
ここで、本管理システムによるサービスは、販売会社と顧客との契約に基づき、提供されるものである。従って、販売会社が契約に基づき監視対象と決定した画像形成装置のみを、本管理システムの監視対象としている。監視センタホスト111は、インターネット132を介して接続したPCに対し、データベース112に蓄積した情報、または加工した情報を閲覧するWEBページを提供している。このWEBページは、ユーザ認証により、販売会社別、顧客別、およびユーザの権限別に閲覧内容を限定して提供している。さらに、WEBページから、一部データの変更も可能としている。
【0016】
次に、販売会社側と顧客側の中間に、配信サーバ133が存在する。データベース134は、画像形成装置に適用するためのファームウェアやアプリケーション、ソフトウェアライセンス情報などを蓄積する履歴記憶手段としてのデータベースである。配信サーバ133とデータベース134はLAN135で接続されており、LAN135は、インターネットに接続可能となっている。なお、データベース134は、物理的に配信サーバ133内に存在してもよい。さらに、配信サーバ133からアクセス可能であれば、インターネットを経由した別の場所に存在しても構わない。尚、LAN113とLAN135は同一としてもよく、データベース134とデータベース112はデータを共有しても構わない。
【0017】
図1には、監視センタホスト111およびデータベース112と、配信サーバ133とデータベース134が1つずつしか示されていない。しかし、実際には、多くの画像形成装置および監視装置からの情報収集や、ファームウェア配信の負荷分散を行うために、複数の監視センタホスト、データベースに分散処理をさせるケースもある。
【0018】
次に、顧客側のシステム構成について説明する。顧客側環境としては異なる複数の環境がある。図1では、顧客システム114、119、129が示されている。顧客システム114(A社X事業所)においては、インターネット132に接続されたLAN118に接続された画像形成装置115、116が、監視装置117により監視され、監視装置117はインターネット132経由で監視センタホスト111と通信している。一方、顧客システム(A社Y事業所)においては、監視装置122、123によってLAN128上の画像形成装置が管理されている。監視装置122により、画像形成装置120、121、124、125が、監視装置123により画像形成装置126、127がそれぞれ管理されている。監視装置117、122、123はそれぞれ、データベース(不図示)と接続されている。監視装置117は、画像形成装置115、116から収集した情報の蓄積、蓄積したデータの加工結果の保存を行うとともに、画像形成装置監視に関わる設定もデータベース(不図示)に保存している。なお、ここでのデータベース(不図示)は、LAN118上に接続され、監視装置とは独立して存在してもよい。さらに、監視装置117、122、123からアクセス可能であれば、インターネット132を経由した別の場所に存在しても構わない。監視装置は、画像形成装置の状態情報(たとえば障害等の発生)を、画像形成装置から受信する度に監視センタホスト111に送信する。
【0019】
顧客システム129(B社)においては、インターネット132に接続されたLAN130に接続された画像形成装置131自身が直接、インターネット132経由で監視センタホスト111と通信している。画像形成装置131は、自身の情報(たとえばカウンタ情報や障害等の発生)を積極的に監視センタホスト111に送信している。WEBブラウザを搭載したPCを用いることにより、顧客環境からだけでなく直接インターネット132を介し監視センタホスト111に接続し、監視センタホスト111が提供するWEBページを閲覧する事が可能である。なお、本発明に係るシステム構成において、以下の点に留意する必要がある。
【0020】
(1)上記説明した構成におけるインターネットを介した通信においては、HTTP/SOAPプロトコルが利用可能である。SOAP(Simple Object Access Protocol)は、XML(eXtended Markup Language)をベースとして、あるコンピュータから他のコンピュータのデータやサービスを呼び出すためのプロトコルである。本実施形態では、SOAPはHTTP上に実装される。SOAPによる通信は、XML文書に付帯情報を付けたSOAPメッセージを交換する。従って、SOAPをサポートするコンピュータには、SOAPメッセージを生成するSOAPメッセージ生成部と、SOAPメッセージを解釈するSOAPメッセージ解釈部とが備えられている。画像形成装置の状態情報は、本実施形態ではSOAPメッセージによって監視センタホスト111に送信される。
【0021】
(2)A社における各画像形成装置は監視装置を介して監視センタホスト111と通信を行うように説明した。しかし、設定の変更により、B社に設置される画像形成装置131と同様に監視装置を介することなく、集中監視装置との通信を行うことが可能である。
【0022】
[ハードウェア構成]
図2(A)は、本実施形態に係る監視センタホスト111のハードウェア構成図を示す。また、配信サーバ133、ホスト102、107のハードウェア構成も同様である。図2(A)において、第1CPU201、第2CPU202は本装置上の各処理を司る。書換え不可能なROM203は本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。RAM204は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶でき、かつ書き換え可能である。
【0023】
第1HDD205、第2HDD206は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、本発明に関わる監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などを記憶する。例えば、部品カウンタ、課金カウンタ、部門カウンタなどがハードディスクに保存される。入力装置207は、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである。表示部208は、本装置の動作状況や、本装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。NetworkI/F209は、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。外部機器I/F210は外部記憶機器等を接続する。それら要素がシステムバス211により結び付き、データをやりとりしている。
【0024】
図2(B)は、本実施形態に係る画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131におけるハードウェア構成図を示す。画像形成装置としては、具体的には、プリンタ及びファクシミリ機能が統合的に設けられた複合機、PCなどからデータを受信し印刷するプリンタ(電子写真方式及びインクジェット方式を含む)や、スキャナーや、ファクシミリなどが挙げられる。本図では、画像形成装置の一例として複合機の構成を示している。
【0025】
イメージリーダ502は、原稿給送部501で原稿を読み込む。イメージリーダ502、画像形成部503は、読み込んだ原稿や、ネットワーク経由で受信したデータを印刷画像に変換・印刷出力する。排紙部504は印刷出力した紙を排出し、ソートやステイプルといった処理を施す。NetworkI/F505はネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。CPU506は本装置上の各処理を司る。画像形成装置の動作状態を監視し、障害等の特定のイベントが発生した場合には、その状態を示す状態情報を、予め定めた宛先へと送信する。宛先はたとえば、監視センタホスト111や監視装置などである。
【0026】
不揮発性記憶手段のROM507は本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。書き換え可能なRAM508は本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶する。HDD509は本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、本装置へ送信されてきたユーザデータなどを記憶する。操作部510は本装置への指示入力を受け付ける。表示部511は本装置の動作状況および操作部510に対する操作に関わる情報を表示する。そしてそれらがシステムバス512により結び付き、データをやりとりしている。
【0027】
なお、デバイス自身が監視のための情報を積極的に送信する機能を持つ画像形成装置131では、ROM507或いはHDD509内に、前記監視データ送出処理にかかわるプログラムやデータを保持している。
【0028】
図3(A)は、本実施形態に係る監視装置117、122、123のハードウェア構成図を示す。また、PC104、109、134のハードウェア構成図にも該当させることが出来る。CPU301は、本装置上の各処理を司る。ROM302は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶し、書換え不可能である。RAM303は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶でき、かつ書き換え可能である。監視装置117では、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などをHDD304に記憶する。PC104、109、134においては、WEBブラウザなどをHDD304に記憶する。入力装置305は、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである。表示部306は、本装置の動作状況や、本装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。NetworkI/F307は、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。外部機器I/F308は外部記憶機器等を接続する。それらがシステムバス309により結び付き、データをやりとりしている。
【0029】
図3(B)は、本実施形態に係る監視装置117、122、123の図3(A)とは別の形態のハードウェア構成図である。CPU401は、本装置上の各処理を司る。ROM402は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶し、書換え不可能である。FlashROM403は、本装置の各処理に関わるデータおよび一時的なデータ、監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などを記憶する。シリアルI/F404は、本装置上のプログラムがエラーやログを出力しており、シリアルケーブルを用いて端末を接続する事が可能である。NetworkI/F405は、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。それらがシステムバス406により結び付き、データをやりとりしている。
【0030】
なお、図2、図3を用いて述べた各装置のハードウェア構成は、一例でありこれに限定されるものではない。つまり、以下に述べる各種処理を実現できれば、構成を変更しても構わない。
【0031】
[ソフトウェア構成]
図4(A)は、本実施形態に係る監視センタホスト111、配信サーバ133における画像形成装置管理システムに関わる部分のソフトウェア構成図を示す。SOAP通信部601は、監視装置117、または画像形成装置131よりNetworkI/F209を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部602に渡す。また、SOAPメッセージ作成部603により作成したSOAPデータをNetworkI/F209を介して監視装置117、または画像形成装置131に送信する。
【0032】
収集情報処理部604では、監視下の監視装置117、または画像形成装置131から受診した情報をそのまま、または、加工し、データベースアクセス部606を介してデータベース112、データベース134に格納する。
【0033】
また、収集情報処理部604は、遠隔監視システムに関わる機能を実現する。例えば、監視下の監視装置117、または画像形成装置131から受信した情報およびデータベース112、データベース134に格納されているデータを元に、カウンタ情報の集計、エラー情報、ファーム最新情報を担当サービスマンや顧客側管理者へ通知する。
【0034】
監視制御部605は、監視装置117、または画像形成装置131の情報を取得しに行くスケジュール管理や、監視内容、方法の制御を行う。さらに必要に応じて、監視下の監視装置117、または画像形成装置131へ、SOAPメッセージ作成部603、SOAP通信部601、NetworkI/F209を介して、指示を送信する。
【0035】
図4(B)は、本実施形態に係る監視装置117、122、123における画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成図を示す。SOAP通信部701は、監視センタホスト111よりNetworkI/F307、405を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部703に渡する。また、SOAPメッセージ作成部702により作成したSOAPデータをNetworkI/F307、405を介して監視センタホスト111、配信サーバ133に送信する。
【0036】
監視制御部704は、後述する監視センタホスト111からの監視設定に従い、情報蓄積部に保持する監視画像形成装置情報を更新し、画像形成装置115、116の情報を取得し、スケジュール管理を行う。デバイス情報処理部705は、監視制御部704により管理するスケジュールにより、本装置が積極的に画像形成装置115、116から収集したカウンタ情報、サービスコールやジャム、トナー切れなどの情報を、情報蓄積部706に蓄積する。またはこの蓄積は、画像形成装置115、116の状態に応じて行われる。
【0037】
情報蓄積部706に蓄積したデータは、デバイス情報処理部705を介してそのままSOAPメッセージ作成部702に渡され監視センタホスト111へ送信される。あるいは、デバイス情報処理部705内で解釈、加工されてからSOAPメッセージ作成部702に渡されて監視センタホスト111へ送信される場合もある。
【0038】
図4(C)は、本実施形態に係る各画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131における画像形成装置管理システムに関わる部分のソフトウェア構成図を示す。SOAP通信部801は、監視センタホスト111、配信サーバ133よりNetworkI/F505を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部803に渡す。また、SOAPメッセージ作成部802により作成したSOAPデータをNetworkI/F505を介して監視センタホスト111、配信サーバ133に送信する。
【0039】
ネットワーク情報取得部804は、DHCP環境においてはIPアドレス、DNSサーバ、ゲートウェイアドレスを自動的に取得する事が可能である。また、操作部510から入力されHDD509に保存されたネットワーク情報が存在する場合は、その情報を取得する。デバイス情報収集部805は、本複合機内部のスケジュールにより、または、監視センタホスト111からの指示により内部に保持するカウンタ情報を取得し、また、内部で発生したサービスコールやジャム、トナー切れなどの情報を取得する。
【0040】
取得したデータは、そのままSOAPメッセージ作成部802に渡し監視センタホスト111へ送信する場合と、デバイス情報収集部805内で蓄積、解釈、加工してからSOAPメッセージ作成部802に渡し監視センタホスト111へ送信する場合がある。
【0041】
[メモリマップ]
図5は、本実施形態に係る監視センタホスト111、配信サーバ133或いは、監視装置117、122、123或いは、画像形成装置115、116、120、121、124、125、126、127、131におけるメモリマップの構造を示す図である。本発明に係る処理プログラムを実行する際、監視センタホスト111ではRAM204上に、各監視装置117ではRAM303或いはFlashROM403上に、各画像形成装置ではRAM508上にプログラムをロードしたメモリマップを示す図である。
【0042】
メモリマップは、基本I/Oプログラム901、システム・プログラム902、本実施例の処理プログラムを初めとする各種処理プログラム903、関連データを格納するエリア904、プログラムのワークエリア905で構成されている。基本I/Oプログラム901は、本装置上の入出力を司る。システム・プログラム902は、各処理プログラムに動作環境を提供する。なお、容量の制約により上記に示した各領域が足りなくなった場合、第1HDD205または第2HDD206をRAM204の、HDD304をRAM303の、HDD509をRAM508の領域の一部として扱うことも可能である。
【0043】
[処理フロー]
図6乃至図10は本発明を特徴づける画像形成装置のライセンス配信システムのイメージ図、フロー、インターフェース等を例示した図である。これらを用いて本発明の処理フローを説明する。なお、特に表記がない場合、以降の処理フローは図10のアップデート制御部で行われる。これは図2(B)のHDD509からRAM508に読み込まれ、CPU506により動作される。なお、図6、図7において、配信サーバとライセンスサーバは異なる構成として記載しているが、物理的に同一の装置内に存在しても良い。また、ここでの無効化キーとは、無効化した機能に関する情報を示す無効化情報であり、この情報に基づいて、機能が無効化されているか否かを判定する。また転送元となる画像形成装置を第一の画像形成装置、転送先となる画像形成装置を第二の画像形成装置とも呼ぶ。
【0044】
また、ライセンスサーバ151は、接続された複数の画像形成装置それぞれが有する機能を管理し、どの画像形成装置のいずれの機能に対してライセンスが発行され、その機能が有効/無効になっているかも併せて管理している。また、同様に各機能がどのユーザに対して有効/無効になっているかも対応付けて管理している。管理情報の具体的な構成は、例えば、各画像形成装置を一意に識別するための識別子(シリアル番号等)に、機能情報(機能の有効/無効に関する情報、無効化キーの発行状況、バージョン情報等)、ライセンス番号、ユーザ情報などを関連付けて管理することが考えられる。なお、管理する情報は、本実施形態に挙げられた項目に限定されるものではなく、他の項目を有しても良い。
【0045】
配信システムにより画像形成装置のオプション機能を有効化した後、着荷不良等によりライセンスを他の画像形成装置へ転送しなくてはならなくなった場合、まず、画像形成装置では、ライセンスの転送指示があったか否かの判定処理(S1401)が行われる。これは画像形成装置による転送処理で、例えば図9(A)の転送ボタン1501が押されたか否かを判定する処理である。ユーザがオプション機能を転送する場合、領域1502にて列挙されている有効化しているオプション機能を選択する。さらに、転送先画像形成装置が既に決まっている場合には領域1503に転送先の画像形成装置識別子を入力し、転送ボタン1501を押す処理が行われる。これにより転送受付を行う。なお、ここではオプションAが選択され、転送先画像形成装置の識別子として“ZZZ00001”が入力され、転送ボタン1501が押されたとする。ここでの識別子は、画像形成装置を一意に特定するための識別情報であり、例えば監視センタホスト111などによって割り振られ、管理されているものとする。転送指示があった場合(S1401にてYES)には、S1402へ進み、無い場合(S1401にてNO)には、S1406へ進む。
【0046】
S1402にて、転送先画像形成装置識別子の入力があるかの判定処理が行われる。これはオプション機能を転送する転送先の画像形成装置識別子の入力が、転送ボタン1501が押される前に行われているかを判定する。転送先画像形成装置識別子の入力が有った場合(S1402にてYES)には、S1403へ進み、入力が無い場合(S1402にてNO)には、S1404へ進む。S1403では、転送先画像形成装置識別子の取得処理が行われる。本実施形態では、入力された転送先画像形成装置識別子(ZZZ00001)が取得される。
【0047】
続いて、S1404にて、無効化キーの発行処理が行われる。オプション機能を別の画像形成装置に転送する際、転送元である画像形成装置でオプション機能を無効化しなければならない。そのために本処理は、オプション機能に対する無効化処理を行い、転送先の画像形成装置におけるライセンスキー発行に必要な無効化キーを発行する処理である。続いて、S1405にて、配信サーバへの転送依頼処理が行われる。これは先に取得した転送先画像形成装置識別子や無効化キーを配信サーバに送信する処理である。ここでは前記したように、HTTP/SOAPプロトコルにより送信が行われる。これは図6(A)におけるS1001に相当する。
【0048】
一方、転送先画像形成装置側では転送されたオプション機能を有効化する場合(S1401にてNO)、例えばユーザは図9(B)で示すようなUI上から有効化ボタン1602を押下する。これにより有効化受付を行う。このUIにおいて、この転送識別子の入力を行う領域1601は転送先が決定されていない場合(S1402にてNO)に入力する識別子である。転送識別子については、後述するため、本実施形態においては、入力せずに有効化ボタン1602が押下されることとする。このユーザからの指示により、S1406において転送オプション機能の有効化指示があったと判定され(S1406にてYES)、S1407へ進む。有効化指示が無い場合(S1406にてNO)には、本処理フローは終了する。
【0049】
S1407にて、配信サーバへの有効化要求処理が行われる。これは配信サーバ133に対し、既に転送済のオプション機能の有効化を行うべく要求を出す処理である。ここでも前記したように、HTTP/SOAPプロトコルにより送信が行われる。これは図6(A)におけるS1004に相当し、画像形成装置識別子と共に配信サーバ133に送信される。ここでは、画像形成装置識別子として“ZZZ00001”が送信される。
【0050】
この送信を受け、配信サーバ133では取得済みの無効化キーと転送先画像形成装置識別子とをライセンスサーバ151に送信し(S1002)、ライセンスを取得する(S1003)。このとき、ライセンスサーバ151において、転送先が指定されていないことを管理する。配信サーバ133は、転送先画像形成装置からの要求(S1004)に基づいて、ライセンスサーバ151から取得したライセンスを転送先画像形成装置に送信する。そして、転送先画像形成装置側ではライセンス取得処理によりライセンスの取得が行われる(S1408)。
【0051】
続いて、送信先画像形成装置では、オプション機能の有効化処理が行われる(S1409)。これは配信サーバ133から取得したライセンスを有効化する処理である。これら一連の処理により、配信サーバ133を介して転送されたオプション機能が転送先画像形成装置で有効となる。
【0052】
図6(B)で示すように、複数の画像形成装置のオプション機能を転送する場合も同様の処理により有効化される。ここでは転送元画像形成装置A、Bのオプション機能が転送先画像形成装置の有効化要求(S1105)に従い一括で有効化が行われる。配信サーバ133ではオプション機能が画像形成装置識別子で管理されており、転送先画像形成装置からの有効化要求に従い、複数のライセンスが発行される。これにより転送先画像形成装置の有効化要求により、既に転送済のオプション機能が一括で有効化される。
【0053】
以上により、ライセンスを送信しオプション機能有効化するシステムにおいて、画像形成装置の着荷不良等により、ライセンスを他の画像形成装置へ転送しなくてはならなくなった際において、容易にライセンスの転送を可能とする。また、複数の転送元画像形成装置から、単一の転送先画像形成装置へライセンスを転送することも可能である。
【0054】
<第二の実施形態>
第一の実施形態とは異なり、転送時には転送先画像形成装置が決定されていない場合が考えられる。この場合について、第二の実施形態として図7(A)を用い説明する。第一の実施形態と同様、図9(A)で示すUIを用いてオプション機能の転送が行われるが、ここでは転送先画像形成装置が決定されていないため、ユーザからの転送先画像形成装置識別子の入力は行われない。ここで転送ボタン1501を押した場合、転送元画像形成装置側では無効化キーが形成され、配信サーバ133にはこの無効化キーのみが送信される(S1201)。なお、これは、第一の実施形態において述べた図8のS1402にて、NOの遷移に対応する。
【0055】
転送元画像形成装置からの無効化キーを受けた配信サーバ133はこの無効化キーと関連付けられた転送識別子を発行し、転送元画像形成装置に送信する(S1202)。ここでは転送識別子として“00001”が送信されたとする。この転送識別子は後の転送先画像形成装置で使用される。
【0056】
一方、転送先画像形成装置側では転送されたオプション機能を有効化する場合、図9(B)で示すようなUIから有効化ボタン1602を押下する。ここでは、ユーザが領域1601に配信サーバ133から発行済みの転送識別子(00001)を入力し、有効化ボタン1602が押下されたとする。
【0057】
すると、転送識別子と画像形成装置識別子が配信サーバに送信される(S1203)。その後、配信サーバ133側ではこれを受け、関連付けられている無効化キーを検索し、ライセンスサーバ151に無効化キーと画像形成装置識別子を送信する(S1204)。ライセンスサーバ151ではこれを受け、配信サーバ133に対しライセンスを発行する(S1205)。その後、発行されたライセンスを配信サーバ133が転送先画像形成装置に送信する(S1206)。
【0058】
以上により、転送時には転送先画像形成装置が決定されていない場合でも、転送元画像形成装置からのオプション機能の転送、転送先画像形成装置での有効化を可能とする。
【0059】
<第三の実施形態>
第一の実施形態、第二の実施形態とは異なり、転送元画像形成装置から統合商品のライセンス転送を一括で行い、転送先画像形成装置では統合商品の機能の有効化を一括で行うことが考えられる。この場合について、第三の実施形態として図7(B)を用い説明する。
【0060】
第一の実施形態同様、図9(A)で示すUIを用いてオプション機能の転送が行われるが、ここでは領域1502に示されているオプションA,B,Cが統合商品であるとする。この場合、オプションAを選択すると、内部で関連付けられているためオプションB及びオプションCも選択状態になる。つまり、ある一つのオプション機能を選択すると、転送するために必要なオプション機能が自動的に選択状態になる。この選択状態において、ユーザが転送ボタン1501を押した場合、転送元画像形成装置側では無効化キーが形成され、配信サーバ133にこの複数の無効化キー及び転送先画像形成装置識別子が送信される(S1301)。
【0061】
一方、転送先画像形成装置では転送されたオプション機能を有効化する場合、第一の実施形態と同様、図9(B)で示すようなUIから有効化ボタン1602を押下する。ここでは、転送先画像形成装置が決定されているため、転送識別子の入力は不要であり、未入力の状態で有効化ボタン1602が押下されたとする。
【0062】
これにより、有効化要求と画像形成装置識別子が配信サーバ133に送信される(S1304)、配信サーバ133側では要求を受け、この複数無効化キーと転送先画像形成装置識別子をライセンスサーバ151に送信する(S1302)。ライセンスサーバ151では、これを受け、配信サーバ133に対し複数のライセンスを発行する(S1303)。そして、配信サーバ133は、転送先画像形成装置からの有効化要求(S1304)に基づいて、発行された複数のライセンスを送信する(S1305)。そして、転送先画像形成装置では受信した複数のライセンス全てにより、機能の有効化が自動的に行われる。
【0063】
以上により、転送元画像形成装置から統合商品のライセンス転送を一括で行い、転送先画像形成装置では統合商品の機能の有効化を一括で行うことを可能とする。
【0064】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置が有する機能に対するライセンスを配信する配信サーバとから構成されるライセンス配信システムであって、
前記複数の画像形成装置のうち、ライセンスの転送元となる第一の画像形成装置は、
自身が有する機能に対するライセンスの転送指示を受け付ける転送受付手段と、
前記転送受付手段により転送指示を受け付けたライセンスに対応する機能を無効化し、その旨を示す無効化情報を発行する発行手段と、
前記配信サーバへ前記無効化情報を含む転送依頼を送信する依頼手段と
を有し、
前記複数の画像形成装置のうち、前記ライセンスの転送先となる第二の画像形成装置は、
自身が有する機能に対する有効化指示を受け付ける有効化受付手段と、
前記配信サーバへ前記機能を有効化するためのライセンスを要求する有効化要求手段と、
前記配信サーバから前記機能を有効化するためのライセンスを取得するライセンス取得手段と、
前記ライセンス取得手段により取得したライセンスに基づいて、前記機能を有効化する有効化手段と
を有し、
前記配信サーバは、
前記第一の画像形成装置から受信した転送依頼に応じて、無効化された機能に対するライセンスの情報を管理する管理手段と、
前記第二の画像形成装置から受信した前記機能を有効化するためのライセンスの要求に応じて、前記管理手段にて管理している、前記第一の画像形成装置により無効化された前記機能に対するライセンスを前記第二の画像形成装置へ送信するライセンス配信手段と
有することを特徴とするライセンス配信システム。
【請求項2】
前記第一の画像形成装置において、
前記転送受付手段は、ライセンスの転送先となる前記第二の画像形成装置を識別するための識別情報を更に受け付け、
前記依頼手段は、前記転送依頼と共に前記識別情報を前記配信サーバへ送信し、
前記配信サーバにおいて、
前記管理手段は、前記無効化情報と前記識別情報とを関連付けて管理し、
前記ライセンス配信手段は、前記識別情報にて識別される第二の画像形成装置からの前記機能を有効化するためのライセンスの要求に応じて、無効化された前記機能のライセンスを配信する
ことを特徴とする請求項1に記載のライセンス配信システム。
【請求項3】
前記第一の画像形成装置において、
前記発行手段は、前記転送受付手段により転送指示を受け付けたライセンスに対応する機能に関連する他の機能を併せて無効化し、関連して無効化された前記他の機能の情報を示す更に無効化情報を発行することを特徴とする請求項1または2に記載のライセンス配信システム。
【請求項4】
複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置が有する機能に対するライセンスを配信する配信サーバとから構成されるライセンス配信システムに含まれる前記複数の画像形成装置のうちの前記ライセンスの転送元となる画像形成装置であって、
自身が有する機能に対するライセンスの転送指示を受け付ける転送受付手段と、
前記転送受付手段により転送指示を受け付けたライセンスに対応する機能を無効化し、その旨を示す無効化情報を発行する発行手段と、
前記配信サーバへ前記無効化情報を含む転送依頼を送信する依頼手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置が有する機能に対するライセンスを配信する配信サーバとから構成されるライセンス配信システムに含まれる前記複数の画像形成装置のうちの前記ライセンスの転送先となる画像形成装置であって、
自身が有する機能に対する有効化指示を受け付ける有効化受付手段と、
前記配信サーバへ前記機能を有効化するためのライセンスを要求する有効化要求手段と、
前記配信サーバから前記機能を有効化するためのライセンスを取得するライセンス取得手段と、
前記ライセンス取得手段により取得したライセンスに基づいて、前記機能を有効化する有効化手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置が有する機能に対するライセンスを配信する配信サーバとから構成されるライセンス配信システムに含まれる配信サーバであって、
前記ライセンスの転送元となる画像形成装置から受信した転送依頼に応じて、無効化された機能に対するライセンスの情報を管理する管理手段と、
前記ライセンスの転送先となる画像形成装置から受信した前記機能を有効化するためのライセンスの要求に応じて、前記管理手段にて管理している、前記ライセンスの転送元となる画像形成装置により無効化された前記機能に対するライセンスを前記ライセンスの転送先となる画像形成装置へ送信するライセンス配信手段と
を有することを特徴とする配信サーバ。
【請求項7】
複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置が有する機能に対するライセンスを配信する配信サーバとから構成されるライセンス配信システムの制御方法であって、
前記複数の画像形成装置のうち、ライセンスの転送元となる第一の画像形成装置において、
前記第一の画像形成装置の転送受付手段が、自身が有する機能に対するライセンスの転送指示を受け付ける転送受付工程と、
前記第一の画像形成装置の発行手段が、前記転送受付工程において転送指示を受け付けたライセンスに対応する機能を無効化し、その旨を示す無効化情報を発行する発行工程と、
前記第一の画像形成装置の依頼手段が、前記配信サーバへ前記無効化情報を含む転送依頼を送信する依頼工程と
を有し、
前記複数の画像形成装置のうち、前記ライセンスの転送先となる第二の画像形成装置において、
前記第二の画像形成装置の有効化受付手段が、自身が有する機能に対する有効化指示を受け付ける有効化受付工程と、
前記第二の画像形成装置の有効化要求手段が、前記配信サーバへ前記機能を有効化するためのライセンスを要求する有効化要求工程と、
前記第二の画像形成装置のライセンス取得手段が、前記配信サーバから前記機能を有効化するためのライセンスを取得するライセンス取得工程と、
前記第二の画像形成装置の有効化手段が、前記ライセンス取得工程において取得したライセンスに基づいて、前記機能を有効化する有効化工程と
を有し、
前記配信サーバにおいて、
前記配信サーバの管理手段が、前記第一の画像形成装置から受信した転送依頼に応じて、無効化された機能に対するライセンスの情報を管理する管理工程と、
前記配信サーバのライセンス配信手段が、前記第二の画像形成装置から受信した前記機能を有効化するためのライセンスの要求に応じて、前記管理工程にて管理している、前記第一の画像形成装置により無効化された前記機能に対するライセンスを前記第二の画像形成装置へ送信するライセンス配信工程と
有することを特徴とする制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−191941(P2011−191941A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−56540(P2010−56540)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】