説明

ライトガイド及びこれを使用した光照射装置

【課題】真空装置などの気密性を要する装置に適用される光ファイババンドルを用いたライトガイドにおいて、光ファイバの挿通部に気密性を備え、かつ密閉容器のベーキング処理にも耐えうる耐熱性を備えたライトガイド、及びこれを使用した光照射装置を提供する
【解決手段】ライトガイド11は、スリーブ14に光ファイババンドル12を挿通し、所定の位置においてスリーブ14と光ファイババンドル12を熱融着し、さらにスリーブ14の外周面14aとライトガイド固定部材13に設けられた貫通孔13aとを金属はんだを用いて接合することにより気密シール部15を形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気密性を備えたライトガイド及び光照射装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に係わる背景技術として、真空装置などの気密性を要する装置において、外部に配置した光源より放射される光を、光ファイバを用いて装置内部に導入するライトガイドが知られている。
【0003】
このようなライトガイドにおいては、光ファイバを真空装置に挿通する箇所に気密性を備える必要があり、このようなライトガイドとして、特許文献1に示すライトガイドが開示されている。
【0004】
特許文献1に示したライトガイド81は、図7に示すように、被覆部材82で覆われた光ファイバ束83がライトガイド固定部材である円筒部材84の軸方向に設けられている貫通孔84aに嵌挿され、円筒部材84を密閉容器の密閉容器壁85に設けられたライトガイド連通孔85aに挿入し固定されている。
【0005】
円筒部材84には、貫通孔84aの中央部の内周面に凹所84bが形成されており、さらに、側面に凹所84bに連通して該凹所84bに適度な流動性および粘性を有する充填剤(例えばエポキシ系の樹脂)86を注入するための導入ロ84cが設けられている。
【0006】
この円筒部材84の貫通孔84aには、光ファイバ束83が貫通孔84a内の凹所84bに位置する部分の被覆部材82を剥離して嵌挿されている。そして、円筒部材84の導入ロ84cから充填剤86を注入して凹所84bに充填する。
【0007】
この充填剤86は上述のように適度な流動性および粘性を有しているので、貫通孔84a内の凹所84bにおいて光ファイバ束83の光フアイバ間の空隙に行渡ることになり、該光ファイバ束83および貫通孔84aの内壁で形成すると考えられる空間を塞ぐことかできる。
【0008】
このように、特許文献1に示したライトガイド81は、光ファイバ束83が嵌挿された貫通孔84a内の凹所84bに、凹所84bに連通した導入ロ84cより充填剤86を注入することにより、光フアイバ間の空隙を塞いでおり、密閉容器内外の気密性を確保している。
【0009】
【特許文献1】特開平4−86705号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
一般に半導体製造装置などの高い真空度を必要とする装置においては、密閉容器の内壁に残留する発ガス性物質の除去を目的としたベーキング処理が行われる。
しかしながら、上記した気密性を要する箇所にエポキシ系の樹脂など有機物質を充填したライトガイドを用いた場合、ベーキング処理により上記有機物質の劣化やあるいは有機物質からの発ガスの虞があるため、密閉容器内を十分に加熱することができず、その結果、必要な真空度を得ることができないといった問題があった。
【0011】
本発明は、このような事情のもとでなされたものであり、その目的は、光ファイバの挿通部に気密性を備え、かつ密閉容器のベーキング処理にも耐えうる、耐熱性を備えたライトガイド及びこれを使用した光照射装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明は、
(1)複数の光ファイバ素線を束ねた光ファイババンドルと、
前記光ファイババンドルを挿通するためのスリーブ部材とを備えたライトガイドであって、前記光ファイババンドルは、少なくともその一部が前記スリーブ部材と共に熱融着された気密融着領域を備えたことを特徴とするライトガイド
(2)前記光ファイバ素線は、石英またはガラスであることを特徴とする(1)に記載のライトガイド、
(3)前記スリーブ部材は、石英またはガラスであることを特徴とする(1)に記載のライトガイド、
(4)(1)〜(3)のいずれか1項に記載のライトガイドにおいて、
前記スリーブ部材を嵌挿するための貫通孔を備えたライトガイド固定部材と、
前記スリーブ部材の外周面と前記貫通孔の内周面とを金属はんだまたは低融点ガラスにより溶接した溶接部と、
を含む気密シール部をさらに備えたことを特徴とするライトガイド、
(5)前記ライトガイド固定部材は、一体的に形成されたフランジ部を備えたことを特徴とする(4)に記載のライトガイド、
(6)光を放射するランプと、該ランプより放射した光を集光する手段と、集光した光を密閉容器内に導光するためのライトガイドを備えた光照射装置であって、前記ライトガイドは(1)〜(5)のいずれか1項に記載のライトガイドであることを特徴とする光照射装置、
により構成される。
【0013】
なお、本発明において、スリーブ部材とは、集束した光ファイババンドルが挿通可能な程度の内径を有する円筒形状の無機部材であり、より好ましくは、光ファイバ素線と同程度の熱膨張係数及び軟化温度を有するガラス管または石英管を用いることができる。なお、このスリーブ部材は、熱融着により、中間部において縮径した形状を呈する。
【0014】
また、本発明において、気密融着領域とはスリーブ部材に挿通された光ファイバ素線のクラッド層が、加熱によりスリーブ部材と共に互いに溶融一体化され隙間なく配列された領域を意味し、この領域により、スリーブ部材の一方の開口と他方の開口は空間的に隔絶されている。
【0015】
また、本発明において、ライトガイド固定部材とは、ライトガイドを密閉容器に固定するための円筒形状を有する金属部品であり、上記スリーブ部材を嵌挿するための貫通孔を備え、また、外周部に密閉容器に固定するためのフランジ部を設けることができる。
【0016】
また、本発明において、気密シール部とは、光ファイババンドルと共に熱融着により一体溶融化された上記スリーブ部材が嵌挿された状態のライトガイド固定部材を意味し、スリーブ部材の外周面とライトガイド固定部材の貫通孔の内周面は、金属はんだまたは低融点ガラスにより気密に溶接されている。
【0017】
本発明のライトガイドは、このような構造の気密シール部を備えていることから、ライトガイドを密閉容器に取り付けた際に光ファイババンドルが挿通する箇所の気密性を十分に確保することができると共に、気密シール部を構成する材料に有機物質を含まないため、ベーキング処理による気密シール部の劣化や発ガスの虞がなく、密閉容器を必要な真空度に保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)を、図面を用いて詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一の要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、本明細書において数値を挙げて説明したものと必ずしも一致していない。
【0019】
図1は、本発明の第1の実施形態におけるライトガイドの構造を示す断面図であり、ライトガイド11を密閉容器9に取り付けた状態を示している。
【0020】
図1において、ライトガイド11は、複数の光ファイバ素線を束ねた光ファイババンドル12、ライトガイド固定部材13、及びスリーブ14を有しており、ライトガイド11の両端部には入射端金具16及び出射端金具17が設けられている。さらに、光ファイババンドル12の保護部材として前記ライトガイド固定部材13の大気側には保護管18、及び密閉容器9側には保護管19が設けられている。
【0021】
光ファイババンドル12は、高純度石英からなる外径64μmのコアと、フッ素をドープした石英からなる外径70μmのクラッド層とを備える光ファイバ素線を16300本集束したものである。
【0022】
ここで、集束された光ファイババンドル12の外径は約10mmである。
【0023】
一方、スリーブ14は上記の光ファイバ素線に用いられた石英と熱膨張係数、軟化温度が略等しい外径12mm、内径10mm、全長35mmの石英管を用いている。
【0024】
本実施形態のライトガイド11は、上記スリーブ14に光ファイババンドル12を挿通し、所定の位置においてスリーブ14と光ファイババンドル12を熱融着し、さらにスリーブ14の端部付近の外周面14aと、ライトガイド固定部材13に設けられた貫通孔13aの端部付近とを、金属はんだを用いて接合することにより気密シール部15を形成している。
【0025】
以下に、光ファイババンドル12とスリーブ14を熱融着する際の手順を、図2を用いて説明する。
【0026】
初めに、図2に示すように、スリーブ14に光ファイババンドル12を挿入する。
光ファイババンドル12の図示しない一方の端部からスリーブ14に至る範囲を、バキューム装置60に設けた開口61より挿入し、バキューム装置60内部に収容する。
【0027】
このとき、スリーブ14の一方の端部14bは、開口61の段部61aに勘合させ固定するとともに、図示しない真空ポンプをバキューム装置60の排気口62へ接続し、バキューム装置60内を大気圧より20kPa低い圧力に減圧する。
【0028】
次に、スリーブ14の中心軸に対して直交する方向に配置した酸水素バーナー70により、スリーブ14の長手方向中心付近の外周部を加熱する。
【0029】
このとき、酸水素バーナー70は、スリーブ14の長手方向X1軸に沿って10mmの範囲で往復運動をすると共に、スリーブ14の中心軸を中心としてスリーブ14の外周面に沿って旋転し、光ファイババンドル12及びスリーブ14を均一に加熱する。
【0030】
その結果、光ファイババンドル12を構成する各光ファイバ素線は、酸水素バーナー70により加熱された部分が軟化して相互に融着し、中心軸方向に収縮したスリーブ14と共に気密融着領域12aを形成する。
【0031】
以上のように、本実施例のライトガイド11においては、酸水素バーナー70による加熱とバキューム装置60によるスリーブ14内の吸引を同時に行い、各光ファイバ素線間及びスリーブ14との間に存在する空隙を熱融着とともに排除するため、この気密融着領域12aは、各光ファイバ素線とスリーブ14とが密に一体化された状態となる。
【0032】
次に、図3を用いてスリーブ14とライトガイド固定部材13との接合方法について説明する。
【0033】
図3は、図1に示すライトガイド11の気密シール部15を拡大した図であり、図3においてライトガイド固定部材13は、ステンレス製であって、内径12.1mmの貫通孔13aを有する外径16mm、全長35mmの円筒形状であり、外周にフランジ部13bを有している。
【0034】
フランジ部13bは、密閉容器への取り付けの際にOリングを収容する溝13cと取付穴13dとを有しており、また、密閉容器へ取り付けた際に大気側に接する円筒部の側面には貫通孔13aへ連通する通気口13eが設けられている。
【0035】
酸水素バーナー70により気密融着領域12aを形成した光ファイババンドル12は、上記貫通孔13aに嵌挿され、スリーブ14の両端の位置を貫通孔13aの両端の位置に重ね合わせた状態で配置される。
【0036】
次に、スリーブ14とライトガイド固定部材13を350℃に加熱し、同時に40KHzの超音波振動を加えた状態で、スリーブ14の外周面14aと貫通孔13aとの間隙に前述の金属はんだ50を流し込むことにより気密に接合する。
【0037】
金属はんだ50は、Pb−Sn合金にZn,Sb,Al、Ti,Si,Cuが添加されたものであり、その融点は280.6℃である。
【0038】
なお、本実施形態のライトガイド11では、金属はんだ50は、黒田テクノ株式会社製セラソルザ#297(商品名)を使用した。
【0039】
また、ライトガイド固定部材13に設けられた通気口13eは、スリーブ14の外周面14aと貫通孔13aとの間隙に前述の金属はんだ50を流し込む際に、貫通孔13a内の空気の排気口として機能する。
【0040】
本実施形態におけるライトガイド11は、上記の手順で気密シール部15を形成した後、ライトガイド固定部材13から光ファイババンドル12の端部までの範囲をそれぞれ保護管18、19に挿通され、さらに集束した光ファイババンドル12の両端部を、入射端金具16及び出射端金具17へ挿通し、酸化珪素を主成分とした無機接着剤により固着されている。
【0041】
なお、保護管18、19は、可撓性を有するステンレス製のチューブであり、また、入射端金具16、出射端金具17も同様にステンレス製であり、それぞれ光ファイババンドル12を挿通するための内径10.5mmの貫通孔を有する円筒形状を有している。
【0042】
ここで、ライトガイド固定部材13、保護管18、19、入射端金具16、および出射端金具17は、それぞれTIG溶接により接合されている。
【0043】
上述のライトガイド11の気密シール部15に対して、図示しないヘリウムリーク測定器(東京スペクトロン(株)製スペクトロン3000E)によりヘリウムリーク量を測定したところ、ヘリウムリーク量は、1×10−9Pa・m/s以下であり、ライトガイド11の気密シール部15は、高い気密性を有することを確認した。
【0044】
このように、本実施形態におけるライトガイド11は、気密シール部15を構成する材料に有機物質を用いることなく気密性を確保することができるため、使用した金属はんだ50の融点以下の温度範囲においてベーキング処理を行うことが可能であり、この結果、ベーキング処理による気密シール部15の劣化や発ガスの虞がなく、密閉容器9を所定の真空度とすることができる。
【0045】
図4は、本発明の第2の実施形態におけるライトガイドの構造を示す断面図であり、ライトガイド21は、ライトガイド固定部材23を密閉容器9に溶接することにより固定されている。
【0046】
図5は、ライトガイド21の、気密シール部25の構造を示す断面図である。
図5において、光ファイババンドル22は、多成分ガラスからなる外径46μmのコアと外径50μmのクラッド層とにより構成される光ファイバ素線を32000本集束したものである。
ここで、集束された光ファイババンドル22の外径は約10mmである。
【0047】
一方、スリーブ24は、ホウ珪酸ガラスからなる、外径12mm、内径10mm、全長35mmの円筒管である。
【0048】
ライトガイド固定部材23は、Fe−N−Coを主成分とした熱膨張率が4.7×10−6/℃であるコバール合金であって、内径12.1mmの貫通孔23aを有する外径16mm、全長35mmの円筒形状であり、外周にフランジ部23bを有している。
【0049】
本実施形態のライトガイド21は、上記スリーブ24と光ファイババンドル22とを第1の実施形態のライトガイド11と同様の方法により気密融着領域22aが形成されている。
また、スリーブ24の端部付近の外周面24aとライトガイド固定部材23の両端部に設けられた段部23cとにより形成されるリング状の溝部に、低融点ガラス55を充填し、これを図示しない高周波誘導加熱手段用いて溶融することで接合し、気密シール部25を形成している。
【0050】
なお、低融点ガラス55は、熱膨張係数が6.0×10−6/℃、転移点490℃を有する非結晶ガラスを採用した。
【0051】
このように、ライトガイド21は、気密シール部25を構成する材料に有機物質を用いることなく気密性を確保しているため、使用した低融点ガラス55の転移点以下の温度範囲においてベーキング処理を行うことが可能であり、この結果、ベーキング処理による気密シール部25の劣化や発ガスの虞がなく、第1の実施形態のライトガイド11と同様に密閉容器を所定の真空度とすることができる。
【0052】
なお、ライトガイド21に使用される入射端金具、出射端金具および光ファイババンドル22の保護管は第1の実施形態のライトガイド11に用いたものと同様のものを用いており、光ファイババンドル22の両端部は、それぞれが集束され、酸化珪素を主成分とした無機接着剤により固着されている。
【0053】
上述の気密シール部25に対して、第1の実施形態におけるライトガイドと同様に、図示しないヘリウムリーク測定器(東京スペクトロン(株)製スペクトロン3000E)によりヘリウムリーク量を測定したところ、ヘリウムリーク量は、このヘリウムリーク測定器の測定限界である1×10−11Pa・m/s以下であり、ライトガイド21は、高い気密性を有することを確認した。
【0054】
以上説明したように、本実施形態におけるライトガイド21は、気密シール部25を構成する材料に有機物質を用いることなく気密性を確保することができるため、使用した低融点ガラスの転移点以下の温度範囲においてベーキング処理を行うことが可能であり、この結果、密閉容器を所定の真空度とすることができる。
【0055】
また、以上説明した本発明の第1の実施形態および第2の実施形態のライトガイドでは、光ファイババンドルの両端部を無機接着剤を用いて固着したが、前記気密融着領域を形成する手順と同様の方法を用いて、熱融着により固着することができる。
このように、光ファイババンドルの端部を熱融着により形成することにより、接着剤を用いた場合と比較して、光ファイババンドル端部の耐熱性を高めることができる。
【0056】
図6には、以上に述べた構造のライトガイドを使用した光照射装置を、密閉容器へ用いた際の構成例を示している。
【0057】
図6において、光照射装置40は、光源ユニット42に収容された放電ランプ43から放射された光を、回転楕円ミラー44によりライトガイド41の光入射側端面に集光して入射する。
【0058】
ライトガイド41は、その光入射端部と光出射端部の間にライトガイド固定部材41aを有しており、ライトガイド固定部材41aは密閉容器49に設けられた開口49aに気密に固定されている。
【0059】
本構成の光照射装置40によれば、ライトガイド41を密閉容器49に取り付けた状態でベーキング処理を行うことが可能であり、密閉容器49を所定の真空度とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明のライトガイド及び光照射装置は、加熱による気密シール部の劣化や発ガスの虞がなく、ベーキング処理を必要とする密閉容器に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明にかかるライトガイドの、第1の実施形態を示す図である。
【図2】第1の実施形態における熱融着領域の形成手順を示す図である。
【図3】第1の実施形態における気密シール部の断面図である。
【図4】本発明にかかるライトガイドの、第2の実施形態を示す図である。
【図5】第2の実施形態における気密シール部の断面図である。
【図6】本発明にかかるライトガイドを使用した光照射装置の構成例を示す図である。
【図7】従来のライトガイドの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0062】
9、49 密閉容器
11、21、41、81 ライトガイド
12、22 光ファイババンドル
13、23、41a ライトガイド固定部材
14、24 スリーブ
15、25 気密シール部
16 入射端金具
17 出射端金具
18、19 保護管
40 光照射装置
42 光源ユニット
43 放電ランプ
44 回転楕円ミラー
50 金属はんだ
55 低融点ガラス
60 バキューム装置
61 開口
62 排気口
70 酸水素バーナー



【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光ファイバ素線を束ねた光ファイババンドルと、
前記光ファイババンドルを挿通するためのスリーブ部材とを備えたライトガイドであって、前記光ファイババンドルは、少なくともその一部が前記スリーブ部材と共に熱融着された気密融着領域を備えたことを特徴とするライトガイド。
【請求項2】
前記光ファイバ素線は、石英またはガラスであることを特徴とする請求項1に記載のライトガイド。
【請求項3】
前記スリーブ部材は、石英またはガラスであることを特徴とする請求項1に記載のライトガイド。
【請求項4】
請求項1項1〜請求項3のいずれか1項に記載のライトガイドにおいて、
前記スリーブ部材を嵌挿するための貫通孔を備えたライトガイド固定部材と、
前記スリーブ部材の外周面と前記貫通孔の内周面とを金属はんだまたは低融点ガラスにより溶接した溶接部と、
を含む気密シール部をさらに備えたことを特徴とするライトガイド。
【請求項5】
前記ライトガイド固定部材は、一体的に形成されたフランジ部を備えたことを特徴とする請求項4に記載のライトガイド。
【請求項6】
光を放射するランプと、該ランプより放射した光を集光する手段と、前記集光した光を密閉容器内に導光するためのライトガイドを備えた光照射装置であって、前記ライトガイドは請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のライトガイドであることを特徴とする光照射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−272141(P2007−272141A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−100885(P2006−100885)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(592032430)HOYA CANDEO OPTRONICS株式会社 (44)
【Fターム(参考)】