説明

ライブラリーの生成方法及びその使用

本発明は、ポリヌクレオチドシードライブラリーの生成方法、並びに、組換えタンパク質の新規変異体の生成におけるこれらのライブラリーの使用、より具体的には、組換えヒト抗体の集中的なライブラリーの生成及び標的抗原との親和性結合に関するスクリーニングのための、これらのライブラリーの使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
所望の特性を有する目的のタンパク質の製造方法であって、
a.目的のタンパク質の目的の領域を少なくとも1つ有する複数の1以上の目的のポリペプチド種をコードし、SHMのために最適化された、該少なくとも1つの目的の領域をコードする少なくとも1つの合成核酸配列を含む、ポリヌクレオチドのシードライブラリーを合成する工程、
b.目的のタンパク質の複数の1以上の目的のポリペプチド種をコードするポリヌクレオチドのシードライブラリーを、作動可能な組合せで、発現ベクター中に連結する工程、
c.目的のタンパク質の複数の1以上の目的のポリペプチド種をコードするポリヌクレオチドのシードライブラリーの発現によって目的のタンパク質が産生されるように、AIDを発現するか、或いは誘導因子の添加によってAIDを発現するように誘導できる宿主細胞を、該発現ベクターで形質転換する工程、
d.任意で、AID活性を誘導するか、或いはポリヌクレオチドのシードライブラリーにAID介在性の変異誘発を起こさせる工程、
e.所望の特性を有する変異タンパク質を発現する、細胞集団内の単一又は複数の細胞を同定する工程、並びに
f.工程(e)で同定した単一又は複数の細胞から、1以上のクローン性細胞集団を樹立する工程
を含む方法。
【請求項2】
所望の特性を有する抗体又はその抗原結合フラグメントの製造方法であって、
a.少なくとも1つの重鎖CDRを有する複数の1以上の抗体重鎖タンパク質又はフラグメントをコードし、SHMのために最適化された、少なくとも1つの重鎖CDRをコードする少なくとも1つの第一の合成核酸配列を含む、第一のポリヌクレオチドの第一のシードライブラリーを合成する工程、
b.少なくとも1つの軽鎖CDRを有する複数の1以上の抗体軽鎖タンパク質又はフラグメントをコードし、SHMのために最適化された、少なくとも1つの軽鎖CDRをコードする少なくとも1つの第二の合成核酸配列を含む、第二のポリヌクレオチドの第二のシードライブラリーを合成する工程、
c.複数の抗体重鎖タンパク質又はそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドの第一及び第二のシードライブラリー、並びに複数の抗体軽鎖タンパク質又はそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドのシードライブラリーを、作動可能な組合せで発現ベクター中に連結する工程、
d.同じ又は異なる発現ベクター上の、複数の抗体重鎖タンパク質又はそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドのシードライブラリーからの重鎖配列、及び複数の抗体軽鎖タンパク質又はそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドのシードライブラリーからの軽鎖配列の共発現によって、抗体又はその抗原結合フラグメントが産生されるように、AIDを発現するか、或いは誘導因子の添加によってAIDを発現するように誘導できる宿主細胞を、該発現ベクターで形質転換する工程、
e.任意で、AID活性を誘導するか、或いはポリヌクレオチドのシードライブラリーにAID介在性の変異誘発を起こさせる工程、
f.所望の特性を有する変異した抗体又はその抗原結合フラグメントを発現する、細胞集団内の単一又は複数の細胞を同定する工程、並びに
g.工程(f)で同定した単一又は複数の細胞から、1以上のクローン性細胞集団を樹立する工程
を含む方法。
【請求項3】
複数のタンパク質を同時に進化させる方法であって、
a.第一の目的のタンパク質の目的の領域を少なくとも1つ有する複数の1以上の目的のポリペプチド種をコードし、SHMのために最適化された、少なくとも1つの第一の目的の領域をコードする少なくとも1つの第一の合成核酸配列を含む、ポリヌクレオチドの第一のシードライブラリーを合成する工程、
b.第二の目的のタンパク質の目的の領域を少なくとも1つ有する複数の1以上の目的のポリペプチド種をコードし、少なくとも1つの第二の目的の領域をコードしかつAID介在性の体細胞超変異のための基質として作用するように改変された少なくとも1つの第二の合成核酸配列を含む、ポリヌクレオチドの第二のシードライブラリーを合成する工程、
c.第一の目的のタンパク質の複数の目的のポリペプチド種をコードするポリヌクレオチドの第一及び第二のシードライブラリー、並びに第二の目的のタンパク質の複数の目的のポリペプチド種をコードするポリヌクレオチドのシードライブラリーを、作動可能な組合せで発現ベクター中に連結する工程、
d.第一及び第二の目的のタンパク質が、同じ又は異なる発現ベクター上の、ポリヌクレオチドの第一及び第二のシードライブラリーの共発現によって産生されるように、AIDを発現するか、或いは誘導因子の添加によってAIDを発現するように誘導できる宿主細胞を、該発現ベクターで形質転換する工程、
e.任意で、AID活性を誘導するか、或いはポリヌクレオチドのシードライブラリーにAID介在性の変異誘発を起こさせる工程、
f.所望の特性を有する変異した第一及び第二の目的のタンパク質を発現する、細胞集団内の単一又は複数の細胞を同定する工程、並びに
g.工程(f)で同定した単一又は複数の細胞から、1以上のクローン性細胞集団を樹立する工程
を含む方法。
【請求項4】
合成核酸配列が、好ましくないコドンの密度を低下させることによってSHMのために最適化されている、請求項1記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの第一又は第二の合成核酸配列が、好ましくないコドンの密度を低下させることによってSHMのために最適化されている、請求項2又は3記載の方法。
【請求項6】
合成核酸配列が、1以上のWACモチーフ、1以上のWRCモチーフ又はそれらの組み合わせの挿入によってSHMのために最適化されている、請求項1記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つの第一又は第二の合成核酸配列が、1以上のWACモチーフ、1以上のWRCモチーフ又はそれらの組み合わせの挿入によってSHMのために最適化されている、請求項2又は3記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つの合成核酸配列が、1以上の好ましいSHMコドンの挿入によってSHMのために最適化されている、請求項1記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つの第一又は第二の合成核酸配列が、1以上の好ましいSHMコドンの挿入によってSHMのために最適化されている、請求項2又は3記載の方法。
【請求項10】
1以上の好ましいSHMコドンの挿入が、目的の領域における1以上のアミノ酸置換の挿入によるものであり、該アミノ酸置換がサイレント、保存的、半保存的、非保存的又はそれらの組み合わせである、請求項1記載の方法。
【請求項11】
1以上の好ましいSHMコドンの挿入が、第一又は第二の目的の領域における1以上のアミノ酸置換の挿入によるものであり、該アミノ酸置換がサイレント、保存的、半保存的、非保存的又はそれらの組み合わせである、請求項2又は3記載の方法。
【請求項12】
宿主細胞が原核細胞又は真核細胞である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
原核細胞が大腸菌細胞である、請求項12記載の方法。
【請求項14】
真核細胞が哺乳動物細胞又は酵母細胞である、請求項12記載の方法。
【請求項15】
ポリヌクレオチドのシードライブラリーが、SHM耐性になった少なくとも1つのポリヌクレオチド配列をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項16】
ポリヌクレオチドの第一又は第二のシードライブラリーが、SHM耐性になった少なくとも1つのポリヌクレオチド配列をさらに含む、請求項2又は3記載の方法。
【請求項17】
目的のタンパク質の目的の領域を少なくとも1つ有する複数の1以上の目的のポリペプチド種をコードし、1以上の好ましいSHMコドンの挿入によってSHMのために最適化された、該少なくとも1つの目的の領域をコードする少なくとも1つの合成核酸配列を含む、ポリヌクレオチドのシードライブラリーを含む組成物。
【請求項18】
ポリヌクレオチドのシードライブラリーが、SHM耐性になった少なくとも1つのポリヌクレオチド配列をさらに含む、請求項17記載の組成物。
【請求項19】
合成核酸配列が、好ましくないコドンの密度を低下させることによってSHMのために最適化されている、請求項17記載の組成物。
【請求項20】
1以上の好ましいSHMコドンの挿入が、目的の領域への1以上のアミノ酸置換の挿入によるものであり、該アミノ酸置換がサイレント、保存的、半保存的、非保存的又はそれらの組み合わせである、請求項17記載の組成物。
【請求項21】
合成核酸配列が、1以上のWACモチーフ、1以上のWRCモチーフ又はそれらの組み合わせの挿入によってSHMのために最適化されている、請求項17記載の組成物。
【請求項22】
ポリヌクレオチドのシードライブラリーが、抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする、請求項17記載の組成物。
【請求項23】
ポリヌクレオチドのシードライブラリーが、抗体重鎖又はそのフラグメントをコードする、請求項17記載の組成物。
【請求項24】
ポリヌクレオチドのシードライブラリーが、抗体軽鎖又はそのフラグメントをコードする、請求項17記載の組成物。
【請求項25】
抗体重鎖が、図20Aの抗体重鎖から選択される可変領域を含む、請求項23記載の組成物。
【請求項26】
抗体重鎖が、IGHV6−1、IGHV4−34、IGHV4−59、IGHV3−30−3、IGHV3−7、IGHV3−23、IGHV5−51、IGHV1−2及びIGHV1−69からなる群より選択される可変領域を含む、請求項25記載の組成物。
【請求項27】
抗体軽鎖が、図20Bの抗体軽鎖から選択される可変領域を含む、請求項24記載の組成物。
【請求項28】
抗体軽鎖が、IGKV2D−30、IGKV4−1、IGKV1−33、IGKV1D−39及びIGKV3−20からなる群より選択されるκ軽鎖可変領域を含む、請求項27記載の組成物。
【請求項29】
抗体軽鎖が、図20Cの抗体軽鎖から選択されるλ可変領域を含む、請求項24記載の組成物。
【請求項30】
抗体軽鎖が、IGKLV7−43、IGLV1−40、IGLV2−11及びIGLV3−21からなる群より選択されるλ軽鎖可変領域を含む、請求項29記載の組成物。
【請求項31】
少なくとも1つの目的の領域が、抗体重鎖又は軽鎖CDR1、CDR2又はCDR3ドメインを含む、請求項17記載の組成物。
【請求項32】
少なくとも1つの目的の領域が、抗体重鎖又は軽鎖CDR3を含む、請求項17記載の組成物。
【請求項33】
目的のタンパク質が受容体、酵素、補因子又は転写因子である、請求項17記載の組成物。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36A】
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【図36B】
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【図36C】
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【図36D】
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【図36E】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53−1】
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【図53−2】
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【公表番号】特表2010−518859(P2010−518859A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550935(P2009−550935)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【国際出願番号】PCT/US2008/002396
【国際公開番号】WO2008/103474
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(509234858)アナプティスバイオ インコーポレイティッド (3)
【Fターム(参考)】