説明

ラインフィルタ

【課題】プラスチック成形材料に混入した不純物を良好に除去するとともに、既存の輸送ラインに設置可能なラインフィルタを提供する。
【解決手段】ラインフィルタ30は、フィルタ34を内蔵するハウジング32,キャップ50,棒磁石70により構成される。ハウジング32には、プラスチック粉末の排出口44が設けられている。キャップ50には、プラスチック成形材料の入口60が設けられるとともに、前記棒磁石70を保持するためのステンレス製のホルダ54が設けられている。棒磁石70は、磁石本体72の表面がステンレスパイプ72で覆われており、前記ホルダ54に装着することで、成形材料と接触しやすい部分がステンレスで2重に保護されるようになる。前記入口60から導入された成形材料は、棒磁石70によって金属が吸着され、フィルタ34を通過することによりプラスチック粉末が除去される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック成形材料から不要物を除去するラインフィルタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラスチックの射出成形の原料としては、例えば、ペレット状のプラスチック原料(ないし樹脂原料)が用いられている。これは、成形未使用品のため、バージン材と呼ばれている。また、射出成形時には、製品に付随して、スプル・ランナーと呼ばれる製品以外の成形部分が発生する。これらの成形部分(非製品部分)は、成形材料として再利用するために粉砕機で細粒に粉砕されるので、粉砕材と呼ばれている。プラスチックを射出成形する場合、上述したバージン材のみを使用する場合と、バージン材及び粉砕材を混合使用する場合があるが、いずれの場合においても、原料に混入した不純物を除去する必要がある。
【0003】
前記不純物としては、原料の搬送,混合,攪拌などの工程において生じるプラスチック粉末がある。プラスチック粉末が混入したまま成形すると、粉末部分が早く溶けて黒色から白色に変化し、成形品の品質が低下してしまう。また、粉砕材の場合には、粉砕機の刃が削れた金属粉が混入することがある。一方、バージン材の場合であっても、攪拌機による攪拌や、金属パイプ中の搬送などによって、微量ながら金属粉が混入することがある。金属粉が混入すると、成形機の損傷や成形品の品質低下という不都合が生じる。このような問題に対して、下記特許文献1には、金属捕集管本体の開口部内に棒磁石体を着脱自在に挿着して、合成樹脂ペレット中に混在する鉄粉などの磁性体を除去する装置が開示されている。
【特許文献1】登録実用新案第3044299号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術では、鉄粉などの磁性体を除去することを目的としており、プラスチック粉末(樹脂粉末)の除去については考慮されていないため、別のフィルタを用意しなければならない。また、前記棒磁石体が金属捕集管と直交するように設置されているため、合成樹脂ペレットと接触しやすく、金属粉を吸着しやすい反面、棒磁石が損傷しやすいという不都合もある。
【0005】
本発明は、以上の点に着目したもので、その目的は、バージン材及び粉砕材にかかわらず、プラスチック成形材料に混在するプラスチック粉末及び金属などの不純物を良好に除去するとともに、前記成形材料の既存の搬送路中に設置可能なラインフィルタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明は、プラスチック成形材料の搬送路に設けられるラインフィルタであって、前記成形材料から分離されたプラスチック粉末の排出口を有するとともに、該プラスチック粉末が分離された成形材料の出口を一端側に有し、かつ、分離前の成形材料の入口を他端側に有する略筒状のハウジング,該ハウジング内に設けられており、一端が前記成形材料の出口に接続し、他端が前記成形材料の入口に向けて開口するとともに、前記成形材料からプラスチック粉末を分離するフィルタ,前記成形材料の入口に近接し、かつ、一端が前記フィルタ内に納まるように、前記成形材料の略搬送方向に沿って前記ハウジング内に配置されており、前記成形材料に混入した金属を吸着する棒磁石,を備えたことを特徴とする。
【0007】
主要な形態の一つは、前記棒磁石の表面のうち、少なくとも前記成形材料の入口近傍をステンレスで被覆したことを特徴とする。他の形態は、前記成形材料の入口と、前記棒磁石を着脱可能に支持するホルダとを有しており、前記ハウジングの他端側に着脱可能に取り付けられるキャップ,を備えたことを特徴とする。更に他の形態は、前記ホルダが、ステンレス製であることを特徴とする。
【0008】
他の発明は、プラスチック成形材料の搬送路に設けられるラインフィルタであって、前記成形材料から分離されたプラスチック粉末の排出口を有するとともに、該プラスチック粉末が分離された成形材料の出口を一端側に有する略筒状のハウジング,該ハウジングの他端側に着脱可能に取り付けられるとともに、分離前の成形材料の入口を有するキャップ,前記ハウジング内に設けられており、一端が前記成形材料の出口に接続し、他端が前記成形材料の入口に向けて開口するとともに、前記成形材料からプラスチック粉末を分離するフィルタ,前記成形材料の入口に近接し、かつ、一端が前記フィルタ内に納まるように、前記成形材料の略搬送方向に沿って前記ハウジング内に配置されており、前記成形材料に混入した金属を吸着する棒磁石,を備えており、前記キャップに設けられたホルダによって、前記棒磁石を着脱可能に支持するとともに、該棒磁石の表面のうち、少なくとも前記成形材料の入口近傍をステンレスで被覆したことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、プラスチック成形材料の出口と、該成形材料から分離されたプラスチック粉末の排出口を有するハウジング内に、前記成形材料からプラスチック粉末を分離するフィルタを設けるとともに、該フィルタ内に一端が納まるように、前記成形材料の略搬送方向に沿って前記ハウジングに棒磁石を固定することとした。このため、前記成形材料に混在する粉末や金属を良好に除去することができ、かつ、搬送路中の既存のラインフィルタと容易に交換することが可能となる。また、前記棒磁石の表面のうち、前記成形材料と接触しやすい部分をステンレスで覆うこととしたので、磁石の損傷を抑制し寿命を延ばすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0011】
最初に、図1及び図2を参照しながら、本発明の実施例1を説明する。図1は、本実施例のラインフィルタを利用したプラスチック成形システムの全体構成を示す図である。図2は、本実施例のラインフィルタを示す図であり、(A)は側面図,(B)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(C)は棒磁石を示す図である。図1に示すように、本実施例のプラスチック成形システムは、ペレットタンク10,粉砕機14,混合機18,ラインフィルタ30,ホッパ80,成形機100などにより構成されている。
【0012】
前記ペレットタンク10は、バージン材のペレットを貯留するためのもので、袋などに保管されているバージン材が、該ペレットタンク10に移される。該ペレットタンク10は、パイプ12によって前記混合機18に接続されている。前記粉砕機14は、スプル・ランナーなどの非製品である成形部分を粉砕して粉砕材とするものであって、パイプ16によって前記混合機18に接続されている。該混合機18は、前記バージン材と粉砕材を所定の割合で混合するものであって、パイプ20によって前記ラインフィルタ30に接続されている。なお、前記混合機18へのバージン材と粉砕材の輸送は、図示しないエア吸引機構などにより行われる。
【0013】
前記ラインフィルタ30は、図2(A)〜(C)に示すように、略円筒状のハウジング32とそのキャップ50,前記ハウジング32内に設けられたフィルタ34及び棒磁石70などにより構成されている。詳述すると、前記ハウジング32は、略筒状の本体の両端に、フランジ32A,32Bを備えており、一方のフランジ32Aには、前記キャップ50が固定され、他方のフランジ32Bには、継手36が接続されている。また、ハウジング32の側面下方には、フィルタ34の目を通過したプラスチック粉末を排出するための排出口44が設けられており、該排出口44にはパイプ46が接続されている。更に、前記ハウジング32の外周面の上方には、キャップ50を着脱可能に固定するための留め具58が複数設けられている。
【0014】
前記フィルタ34は漏斗状であって、側面のほぼ全体が所定の大きさの網目となっており、前記ハウジング32内に送られた成形材料に混在するプラスチック粉末を分離するものである。該フィルタ34の上端にはフランジ34Aが設けられており、前記ハウジング32のフランジ32Aに係合可能となっている。また、前記フィルタ34の下端には接続口34Bが設けられており、継手36のパイプ38に接続されている。前記継手36は、パイプ38の適宜位置にフランジ40を有しており、該フランジ40が、前記ハウジング32のフランジ32Bとボルト42などによって固定されている。
【0015】
一方、前記キャップ50は、一端が開口した本体52の略中央に、棒磁石70を保持可能な略筒状のホルダ54を有するとともに、前記ハウジング32のフランジ32Aと係合可能な縁部56を開口端に備えている。該キャップ50は、前記ハウジング32のフランジ32Aと前記フィルタ34のフランジ34Aを係合した状態で、縁部56を被せ、前記留め具58の爪58Aを縁部56の上面に係合することにより、ハウジング32に固定される。このようなキャップ50には、前記ホルダ54に近接した位置に、前記混合機18から送られた成形材料の入口60が設けられている。なお、本実施例では、前記ホルダ54部分にはステンレスが用いられている。
【0016】
次に、前記棒磁石70は、図2(C)に示すように、磁石本体72の表面がステンレスパイプ74で覆われるとともに、側面の適宜位置には、前記キャップ50のホルダ上端54Aと係合可能なフランジ76が形成されている。該棒磁石70は、前記ホルダ54に挿通し、前記フランジ76をホルダ上端54Aに係合させて固定具78で固定することにより、キャップ50に固定される。なお、前記棒磁石70は、前記ハウジング32に固定したときに、下端が前記フィルタ34の内側に納まるような長さに設定されている。本実施例では、図2(C)に示すように、前記ホルダ54に装着した状態では、磁石本体72の表面がステンレスパイプ74とステンレス製のホルダ54によって2重に覆われた状態となっている。成形材料のペレットには、強度を確保するためにガラスを入れたものがあり、このようなガラス入りペレットは硬く、直接磁石本体72に当たると磁石を削ってしまうが、本実施例では、ステンレスで2重に覆っているため、磁石本体72を保護することができる。
【0017】
以上のような構成のラインフィルタ30は、前記継手36と他の継手88及び89を介してホッパ80に接続されている。該ホッパ80は、レベル計84が一体となった構成となっており、筒部82の側面には、前記ラインフィルタ30内の空気を吸引するための吸引口92が設けられている。該吸引口92は、パイプ94を介してブロア96に接続されている。なお、前記継手36と継手88は、連結具88Aにより固定されており、継手88と継手89は、連結具88Bにより固定されている。そして、前記継手89とホッパ80は、それぞれのフランジ89A及び86を合わせてボルト90等により固定される。前記ホッパ80の他端側は、取付板等を介して成形機100に接続されている。
【0018】
次に、本実施例の作用を説明する。まず、バージン材は、保管されている袋などからペレットタンク10に移され、スプル・ランナーなどの非製品成形部分は、粉砕機14で所望のサイズになるよう粉砕される。前記バージン材は、パイプ12を介して混合機18に送られ、粉砕材はパイプ16を介して混合機18に送られる。前記バージン材及び粉砕材は、前記混合機18で所望の割合で混合され、パイプ20を介してラインフィルタ30の入口60に送られる。
【0019】
該入口60からラインフィルタ30内に送られた成形材料(バージン材及び粉砕材)は、前記棒磁石70に接触ないし接近しながら、キャップ50からフィルタ34へ向けて落下する。このとき、前記成形材料に混入した金属が、前記棒磁石70に吸着する。そして、金属が取り除かれた成形材料のみが、前記フィルタ34中を落下するが、このときに、該フィルタ34の目よりも小さいプラスチック粉末がフィルタ34の外側に排出され、ハウジング32の側面に設けられた排出口44から、パイプ46を介して外部に排出ないし回収される。なお、本実施例では、プラスチック粉末の排出は、自由落下によって行われるが、図示しないブロア等により積極的に吸引を行うこととしても良い。以上のようにして、金属やプラスチック粉末などの不純物が除去された成形材料は、ホッパ80を介して成形機100へ送られ、所望の形状に成形加工される。なお、前記棒磁石70に吸着した金属は、該棒磁石70をハウジング32及びキャップ50から取り外したときに、布などで拭うことで再利用できる。
【0020】
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)ラインフィルタ30のハウジング32内に、フィルタ34と棒磁石70を設けることとしたので、成形材料に混入している金属とプラスチック粉末を同時に除去することができる。
(2)棒磁石70をフィルタ34の内側に配置しているため、既存のラインフィルタと交換が可能である。
(3)前記棒磁石70の表面をステンレスで覆うこととしたので、ガラス入りペレットのような硬い材料を利用した場合であっても、磁石本体72と材料が直に接触するのを防止して、磁石本体72を保護することができる。また、ホルダ54の損傷が進行した場合は、キャップ50全体を交換することにより、棒磁石70を繰り返し使用することができる。
【0021】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例1で示した形状・寸法・材質は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。
(2)前記装置構成は一例であり、同様の効果を奏するように適宜設計変更してよい。例えば、前記ラインフィルタ30がホッパ80を兼用する構成とするなどである。また、前記実施例1では、ラインフィルタ30とホッパ80を連結式としたが、搬送路中であれば分離式としてもよい。
【0022】
(3)前記実施例1で示したキャップ50も一例であり、前記棒磁石70をハウジング32内の所定の位置に保持できるものであれば、前記キャップ50の構造も適宜変更してよい。また、ハウジング32の構造を工夫することによって、前記キャップ50を用いずに棒磁石70を保持するようにしてもよい。
(4)前記実施例1では、混合機18とホッパ80の間にラインフィルタ30を設けることとしたが、これも一例であり、ラインフィルタ30の設置場所は必要に応じて適宜変更可能である。例えば、粉砕機14と混合機18の間にラインフィルタ30を設けることにより、プラスチック粉末や金属などが混入しやすい粉砕材から、集中的に不純物を除去するようにしてもよい。むろん、他の場所に設置することを妨げるものではない。
【0023】
(5)前記実施例1では、成形材料と接触しやすい部分のみを、ステンレスパイプ74とホルダ54によって磁石本体72を2重に覆うこととしたが、これも一例であり、磁石本体72全体を2重にステンレスで覆うようにしてもよいし、磁力に影響しない範囲でステンレス被覆の厚みを調整してもよい。また、前記実施例1では、ホルダ54が磁石本体72の外側のステンレス被覆に相当するが、キャップ50側にステンレス被覆を設けずに、棒磁石70のステンレスパイプ74の外側に他のステンレスパイプを設けるようにしてもよい。
(6)前記実施例では、バージン材と粉砕材を混ぜて利用する場合を例にあげて説明したが、これも一例であり、バージン材と粉砕材のいずれか一方のみ利用して成形加工を行うようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明によれば、プラスチック成形材料の出口と、該成形材料から分離されたプラスチック粉末の排出口を有するハウジング内に、前記成形材料からプラスチック粉末を分離するフィルタを設けるとともに、該フィルタ内に一端が納まるように、前記成形材料の略搬送方向に沿って前記ハウジングに棒磁石を固定することとした。このため、前記成形材料に混入した樹脂粉末及び金属を良好に除去するためのラインフィルタの用途に適用できる。特に、既存の輸送ラインに取り付けるためのラインフィルタの用途に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施例1の全体構成を示す図である。
【図2】前記実施例1のラインフィルタを示す図であり、(A)は側面図,(B)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(C)は磁石を示す図である。
【符号の説明】
【0026】
10:ペレットタンク
12,16,20:パイプ
14:粉砕機
18:混合機
30:ラインフィルタ
32:ハウジング
32A,32B:フランジ
34:フィルタ
34A:フランジ
34B:接続口
36:継手
38:パイプ
40:フランジ
42:ボルト
44:排出口
46:パイプ
50:キャップ
52:本体
54:ホルダ
54A:上端
56:縁部
58:留め具
58A:爪
60:入口
70:棒磁石
72:磁石本体
74:ステンレスパイプ
76:フランジ
78:固定具
80:ホッパ
82:筒部
84:レベル計
86:フランジ
88,89:継手
88A,88B:連結具
89A:フランジ
90:ボルト
92:吸引口
94:パイプ
96:ブロア
100:成形機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック成形材料の搬送路に設けられるラインフィルタであって、
前記成形材料から分離されたプラスチック粉末の排出口を有するとともに、該プラスチック粉末が分離された成形材料の出口を一端側に有し、かつ、分離前の成形材料の入口を他端側に有する略筒状のハウジング,
該ハウジング内に設けられており、一端が前記成形材料の出口に接続し、他端が前記成形材料の入口に向けて開口するとともに、前記成形材料からプラスチック粉末を分離するフィルタ,
前記成形材料の入口に近接し、かつ、一端が前記フィルタ内に納まるように、前記成形材料の略搬送方向に沿って前記ハウジング内に配置されており、前記成形材料に混入した金属を吸着する棒磁石,
を備えたことを特徴とするラインフィルタ。
【請求項2】
前記棒磁石の表面のうち、少なくとも前記成形材料の入口近傍をステンレスで被覆したことを特徴とする請求項1記載のラインフィルタ。
【請求項3】
前記成形材料の入口と、前記棒磁石を着脱可能に支持するホルダとを有しており、前記ハウジングの他端側に着脱可能に取り付けられるキャップ,
を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のラインフィルタ。
【請求項4】
前記ホルダが、ステンレス製であることを特徴とする請求項3記載のラインフィルタ。
【請求項5】
プラスチック成形材料の搬送路に設けられるラインフィルタであって、
前記成形材料から分離されたプラスチック粉末の排出口を有するとともに、該プラスチック粉末が分離された成形材料の出口を一端側に有する略筒状のハウジング,
該ハウジングの他端側に着脱可能に取り付けられるとともに、分離前の成形材料の入口を有するキャップ,
前記ハウジング内に設けられており、一端が前記成形材料の出口に接続し、他端が前記成形材料の入口に向けて開口するとともに、前記成形材料からプラスチック粉末を分離するフィルタ,
前記成形材料の入口に近接し、かつ、一端が前記フィルタ内に納まるように、前記成形材料の略搬送方向に沿って前記ハウジング内に配置されており、前記成形材料に混入した金属を吸着する棒磁石,
を備えており、
前記キャップに設けられたホルダによって、前記棒磁石を着脱可能に支持するとともに、該棒磁石の表面のうち、少なくとも前記成形材料の入口近傍をステンレスで被覆したことを特徴とするラインフィルタ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−137258(P2009−137258A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−318866(P2007−318866)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【出願人】(503235525)株式会社シュトルツ (8)
【Fターム(参考)】