ラベル体巻回体及び粘着テープ巻回体
【課題】 長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルが多数仮着されたラベル体をロール状に巻回させたラベル体巻回体や、テープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させた粘着テープ巻回体において、別個に巻芯を用いなくても、ラベル体巻回体や粘着テープ巻回体が巻回された状態で適切に維持されるようにする
【解決手段】 長尺状の剥離シート11における剥離面11aの上にラベル12が多数仮着されたラベル体10をロール状に巻回させたラベル体巻回体A1〜A4において、ラベル体の長手方向の一端部に筒状部13を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目を形成するようにして折り返し、この筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させた。
【解決手段】 長尺状の剥離シート11における剥離面11aの上にラベル12が多数仮着されたラベル体10をロール状に巻回させたラベル体巻回体A1〜A4において、ラベル体の長手方向の一端部に筒状部13を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目を形成するようにして折り返し、この筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルを多数仮着させたラベル体をロール状に巻回させてなるラベル体巻回体及びテープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させてなる粘着テープ巻回体に係り、特に、別個に巻芯を用いなくても、上記のラベル体巻回体や粘着テープ巻回体が巻回された状態で適切に維持されるようにすると共に、上記のラベル体巻回体においては、巻回されたラベル体を引き出してラベルを物品等に貼付する作業が最後まで適切に行えるようにした点に特徴を有するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルが多数仮着されたラベル体をロール状に巻回させたラベル体巻回体や、テープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させた粘着テープ巻回体が用いられている。
【0003】
ここで、このようなラベル体巻回体や粘着テープ巻回体としては、一般に筒状になった巻芯に、固定用テープ等で上記のラベル体や粘着テープの一端を取り付けて巻き取ったものが一般に使用されている。
【0004】
しかし、このように巻芯に上記のラベル体や粘着テープの一端を取り付けて巻き取ったラベル体巻回体や粘着テープ巻回体の場合、巻芯の分だけコストが高くつくと共に、巻回させるラベル体や粘着テープの長さが短くなり、またこれらを使用し終わった後に巻芯が残り、この巻芯を処分しなければならなくなるという問題があった。
【0005】
また、上記のラベル体巻回体において、剥離シートの剥離面に仮着されたラベルを順々に物品等に貼付させるにあたっては、例えば、ハンディタイプのラベル貼付機、いわゆるハンドラベラーを用い、このハンドラベラーのホルダー部にこのラベル体巻回体を回転可能に保持させ、一対のローラ等によりこのラベル体巻回体を回転させて上記のラベル体を引き出すようにし、このように引き出したラベル体をラベル剥離部において折り返すようにして走行させ、このラベル剥離部において、上記のラベルを剥離シートから剥離させて物品等に貼付させる一方、ラベルが剥離された剥離シートをハンドラベラー外に排出させるようにしていた。
【0006】
しかし、上記のように筒状になった巻芯に固定用テープ等でラベル体の一端を取り付けて巻き取ったラベル体巻回体の場合、固定用テープ等でラベル体が巻芯に強く取り付けられていると、ラベル体を引き出す最後の段階で、ラベル体が巻芯から外れずに、ハンドラベラーに強い力が作用し、ハンドラベラーにトラブルが発生するという問題があった。また、この固定用テープ等がラベル体と一緒に巻芯から外れた場合においても、この固定用テープ等がラベル体の走行過程においてハンドラベラーの内部等に付着して、ハンドラベラーにトラブルが生じるという問題があった。
【0007】
このため、巻芯に貼着させる面に比較的強い貼着剤層を設ける一方、ラベル体等のウエブに貼着させる面に比較的弱い貼着剤層を設けた両面貼着材を用い、この両面貼着材によりラベル体等のウエブを巻芯に固定させ、上記のようにラベル体を引き出す最後の段階では、ラベル体が両面貼着材から外れて、両面貼着材が巻芯に貼着された状態で残るようにしたものも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
しかし、このような両面貼着材を用いた場合においても、巻芯やラベル体の表面状態や、接着方法などによって、両面貼着材の巻芯やラベル体に対する接着力が変化し、確実にラベル体が両面貼着材から外れて、両面貼着材が巻芯に貼着された状態で残るとは限られず、ハンドラベラーにトラブルが生じるおそれがあった。
【0009】
また、このように両面貼着材を用いる場合においても、巻芯を使用するため、使用し終わった後に巻芯が残り、この巻芯を処分しなければならない等の問題が依然として存在した。
【特許文献1】特開2001−163490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この発明は、長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルが多数仮着されたラベル体をロール状に巻回させたラベル体巻回体や、テープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させた粘着テープ巻回体における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
【0011】
すなわち、この発明においては、別個に巻芯を用いなくても、上記のラベル体巻回体や粘着テープ巻回体が巻回された状態で適切に維持されるようにすると共に、ラベル体巻回体においては、ハンドラベラー等を用いて、巻回されたラベル体を引き出し、ラベルを物品等に貼付するにあたり、このような作業がラベル体の最後まで適切に行えるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明のラベル体巻回体においては、上記のような課題を解決するため、長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルが多数仮着されたラベル体をロール状に巻回させてなるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させるようにしたのである。
【0013】
この発明の他のラベル体巻回体においては、上記のような課題を解決するため、ラベル基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状のラベル体をロール状に巻回させてなるラベル体巻回体において、このラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させるようにしたのである。
【0014】
また、この発明の粘着テープ巻回体においては、上記のような課題を解決するため、テープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させてなる粘着テープ巻回体において、この粘着テープの長手方向の一端部に筒状部を形成するように、粘着テープの同一面側を固定させると共に筒状側の部分において粘着テープに幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記の粘着テープをロール状に巻回させるようにしたのである。
【発明の効果】
【0015】
この発明におけるラベル体巻回体においては、上記のようにラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、このように形成した筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させるようにしたため、従来のように固定用テープ等でラベル体の一端を巻芯に取り付けて巻き取る必要がなくなる。
【0016】
この結果、この発明におけるラベル体巻回体においては、巻芯を用いる必要がなくなり、従来のように巻芯の分だけコストが高くついたり、巻回させるラベル体の長さが短くなったり、使用し終わった後に巻芯を処分する必要がなくなる。
【0017】
また、この発明におけるラベル体巻回体においては、上記のようにラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目を形成するようにして折り返し、この筒状部を中心にしてラベル体をロール状に巻回させるようにしたため、このように巻回させたラベル体巻回体の中心部の径が勝手に収縮するのが抑制され、ラベル体巻回体の中心部側の巻きが勝手に緩むのが防止されるようになる。
【0018】
また、この発明におけるラベル体巻回体においては、上記のようにラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するにあたり、ラベル体の同一面側を固定させるようにしたため、ラベル体の長手方向の一端部を巻き込むようにしてラベル体の異なる面を固定させる場合のように、ラベル体の長手方向の一端部を巻き込むための特別の装置を必要とせず、またラベル体を固定させるように予め接着剤等を付与した場合においても、固定させる部分以外でラベル体が接着剤等によって接着されるということも簡単に防止できるようになる。
【0019】
また、この発明におけるラベル体巻回体においては、前記のようにハンドラベラーのホルダー部にこのラベル体巻回体を回転可能に保持させ、一対のローラ等によりこのラベル体巻回体を回転させてラベル体を引き出し、このように引き出したラベル体をラベル剥離部において折り返すようにして走行させ、このラベル剥離部において、上記のラベルを剥離シートから剥離させて物品等に貼付させるようにした場合において、ラベル体を引き出す最後の段階で、従来のようにラベル体が巻芯から外れずに、ハンドラベラーに強い力が作用してハンドラベラーにトラブルが発生したり、また固定用テープ等がラベル体と一緒に巻芯から外れて、この固定用テープ等がラベル体の走行過程においてハンドラベラーの内部等に付着して、ハンドラベラーにトラブルが生じるということもなくなる。
【0020】
また、この発明の他のラベル体巻回体においては、上記のようにラベル基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状のラベル体を用い、この長尺状のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、このように形成した筒状部を中心にしてラベル体をロール状に巻回させるようにしたため、ラベル体の一端を巻芯に取り付けて巻き取る必要がなくなり、巻芯の分だけコストが高くついたり、巻回させる粘着テープの長さが短くなったり、使用し終わった後に巻芯を処分する必要がなくなる。
【0021】
また、この発明における他のラベル体巻回体においても、上記のようにラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、このように形成した筒状部を中心にしてラベル体をロール状に巻回させるようにしたため、このように巻回させたラベル体巻回体の中心部の径が勝手に収縮するのが抑制され、ラベル体巻回体の中心部側の巻きが勝手に緩むのが防止されるようになる。
【0022】
また、この発明における粘着テープ巻回体においては、上記のように粘着テープの長手方向の一端部に筒状部を形成するように、粘着テープの同一面側を固定させると共に筒状側の部分において粘着テープに幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、このように形成した筒状部を中心にして粘着テープをロール状に巻回させるようにしたため、従来のように固定用テープ等で粘着テープの一端を巻芯に取り付けて巻き取る必要がなくなる。
【0023】
この結果、この発明における粘着テープ巻回体においても、巻芯を用いる必要がなくなり、従来のように巻芯の分だけコストが高くついたり、巻回させる粘着テープの長さが短くなったり、使用し終わった後に巻芯を処分する必要がなくなる。
【0024】
また、この発明における粘着テープ巻回体においても、上記のように粘着テープの長手方向の一端部に筒状部を形成するように、粘着テープの同一面側を固定させると共に筒状側の部分において粘着テープに幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、このように形成した筒状部を中心にして粘着テープをロール状に巻回させるようにしたため、このように巻回させた粘着テープ巻回体の中心部の径が勝手に収縮するのが抑制され、粘着テープ巻回体の中心部側の巻きが勝手に緩むのが防止されるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明の実施形態に係るラベル体巻回体及び粘着テープ巻回体を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この発明に係るラベル体巻回体及び粘着テープ巻回体は、特に下記の実施形態に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0026】
(実施形態1)
実施形態1におけるラベル体巻回体においては、図1(A),(B)に示すように、長尺状の剥離シート11における剥離面11aの上に、粘着剤層12aによりラベル12が多数仮着されたラベル体10を用いるようにした。
【0027】
そして、この実施形態において、上記のラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するにあたっては、図2に示すように、このラベル体10の長手方向一端部側を、上記の剥離シート11における剥離面11aと反対側の面11bが内周面側に位置するようにして曲げ、このラベル体10の端部において、対向する上記の反対側の面11b相互を接着剤14により接着させ、その後、このラベル体10の端部と対向する側において、このラベル体10をその幅方向に折れ目が形成されるようにして、上記の剥離シート11における剥離面11a相互が重なるように折り返し、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するようにした。
【0028】
ここで、上記のように剥離面11aと反対側の面11b相互を接着剤14によって接着させるようにすると、剥離面11a相互を接着させる場合に比べて、簡単且つ強固に接着させることができ、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成することが容易になると共に、この筒状部13が強固に維持されるようになる。
【0029】
なお、この実施形態においては、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するにあたり、剥離シート11における剥離面11aと反対側の面11b相互を接着剤14で接着させるようにしたが、接着剤14に代えて両面接着テープ(図示せず)を用いることも可能である。
【0030】
そして、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成した後は、図3に示すように、この筒状部13を中心にして、ラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが内周側にくるようにしてラベル体10を巻き取って、図4に示すようなラベル体巻回体A1を作製した。
【0031】
ここで、このように作製したラベル体巻回体A1をハンドラベラー(図示せず)に回転可能に保持させ、このラベル体巻回体A1を回転させて上記のラベル体10を引き出すようにした場合、図4に示すように、上記のラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが内周面側に位置するようになる。
【0032】
なお、この実施形態におけるラベル体巻回体A1においては、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成してラベル体10の一端部を固定させ、この筒状部13を中心にしてラベル体10をロール状に巻回させるようにしたため、巻芯を用いなくても、巻回させたラベル体巻回体A1の中心部の径が勝手に収縮するのが防止され、ラベル体巻回体A1の中心部側の巻きが勝手に緩むということがなく、ラベル体10が巻回された状態で適切に維持されるようになると共に、このラベル体巻回体A1から巻回されたラベル体10を引き出してラベル12を物品等に貼付する作業が最後まで適切に行えるようになる。
【0033】
(実施形態2)
実施形態2におけるラベル体巻回体においても、上記の実施形態1の場合と同様に、図1(A),(B)に示すラベル体10を用いるようにした。
【0034】
そして、この実施形態において、上記のラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するにあたっては、図5に示すように、このラベル体10の長手方向一端部側を、上記の剥離シート11における剥離面11aと反対側の面11bが内周面側に位置するようにして曲げ、このラベル体10の端部において、対向する上記の反対側の面11b相互を接着剤14により接着させ、その後、上記のように曲げたラベル体10の端部をその幅方向に折れ目が形成されるようにして、上記の剥離シート11における剥離面11a相互が重なるように折り返し、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するようにした。
【0035】
そして、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成した後は、図6に示すように、この筒状部13を中心にして、ラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが外周側にくるようにしてラベル体10を巻き取って、図7に示すようなラベル体巻回体A2を作製した。
【0036】
ここで、このように作製したラベル体巻回体A2をハンドラベラー(図示せず)に回転可能に保持させ、このラベル体巻回体A1を回転させて上記のラベル体10を引き出すようにした場合、図7に示すように、上記のラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが外周面側に位置するようになる。
【0037】
なお、この実施形態におけるラベル体巻回体A2においても、上記の実施形態1におけるラベル体巻回体A1と同様に、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成した状態でラベル体10の一端部を固定させ、この筒状部13を中心にしてラベル体10をロール状に巻回させるようにしたため、巻芯を用いなくても、巻回させたラベル体巻回体A2の中心部の径が勝手に収縮するのが防止され、ラベル体巻回体A2の中心部側の巻きが勝手に緩むということがなく、ラベル体10が巻回された状態で適切に維持されるようになると共に、このラベル体巻回体A2から巻回されたラベル体10を引き出してラベル12を物品等に貼付する作業が最後まで適切に行えるようになる。
【0038】
(実施形態3)
実施形態3におけるラベル体巻回体においても、上記の実施形態1の場合と同様に、図1(A),(B)に示すラベル体10を用いるようにしていた。
【0039】
そして、この実施形態において、上記のラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するにあたっては、図8に示すように、このラベル体10の長手方向一端部側を、上記の剥離シート11における剥離面11aが内周面側に位置するようにして曲げ、このラベル体10の端部において、対向する上記の剥離面11a相互を接着剤14により接着させ、その後、このラベル体10の端部と対向する側において、このラベル体10をその幅方向に折れ目が形成されるようにして、上記の剥離シート11の剥離面11aと反対側の面11b相互が重なるように折り返し、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するようにした。
【0040】
ここで、上記のように剥離面11a相互を接着剤14により接着させる場合、剥離面11aの接着性が低いため、その接着剤14としては、一般に剥離面11aに使用されるシリコーン系のものと同系統のシリコーン系接着剤を用いることが好ましい。また、このような接着剤14に代えて、両面接着テープ(図示せず)を用いることも可能である。
【0041】
そして、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成した後は、図9に示すように、この筒状部13を中心にして、ラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが外周側にくるようにしてラベル体10を巻き取って、図10に示すようなラベル体巻回体A3を作製した。
【0042】
ここで、このように作製したラベル体巻回体A3をハンドラベラー(図示せず)に回転可能に保持させ、このラベル体巻回体A3を回転させて上記のラベル体10を引き出すようにした場合、図10に示すように、上記のラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが外周面側に位置するようになる。
【0043】
(実施形態4)
実施形態4におけるラベル体巻回体においても、上記の実施形態1の場合と同様に、図1(A),(B)に示すラベル体10を用いるようにしていた。
【0044】
そして、この実施形態において、上記のラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するにあたっては、図11に示すように、このラベル体10の長手方向一端部側を、上記の剥離シート11における剥離面11aが内周面側に位置するようにして曲げ、このラベル体10の端部において、対向する上記の剥離面11a相互を接着剤14により接着させ、その後、上記のように曲げたラベル体10の端部をその幅方向に折れ目が形成されるようにして、上記の剥離シート11の剥離面11aと反対側の面11b相互が重なるように折り返し、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するようにした。
【0045】
そして、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成した後は、図12に示すように、この筒状部13を中心にして、ラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが内周側にくるようにしてラベル体10を巻き取って、図13に示すようなラベル体巻回体A4を作製した。
【0046】
ここで、このように作製したラベル体巻回体A4をハンドラベラー(図示せず)に回転可能に保持させ、このラベル体巻回体A4を回転させて上記のラベル体10を引き出すようにした場合、図13に示すように、上記のラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが内周面側に位置するようになる。
【0047】
なお、上記の実施形態1〜4におけるラベル体巻回体A1〜A4においては、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成してラベル体10の一端部を固定させ、この筒状部13を中心にしてラベル体10をロール状に巻回させるようにしたため、巻芯を用いなくても、巻回させたラベル体巻回体A1〜A4の中心部の径が勝手に収縮するのが防止され、ラベル体巻回体A1〜A4の中心部側の巻きが勝手に緩むということがなく、ラベル体10が巻回された状態で適切に維持されるようになると共に、このラベル体巻回体A1〜A4から巻回されたラベル体10を引き出してラベル12を物品等に貼付する作業が最後まで適切に行えるようになる。
【0048】
(実施形態5)
実施形態5における粘着テープ巻回体においては、図14に示すように、テープ基材21の剥離面21aと反対側の面に粘着剤層22が設けられた長尺状の粘着テープ20を用いるようにしている。
【0049】
そして、この実施形態においては、図15に示すように、上記の粘着テープ20の長手方向一端部側を、上記の粘着テープ20の剥離面21aが内周側に位置するようにして曲げ、この粘着テープ20の端部において、対向する上記の剥離面21a相互を接着剤24により接着させ、その後、この粘着テープ20の端部と対向する側において、この粘着テープ20をその幅方向に折れ目が形成されるようにして、上記の粘着テープ20の粘着剤層22相互が重なるように折り返し、粘着テープ20の長手方向の一端部に筒状部23を形成するようにした。
【0050】
ここで、このように剥離面21a相互を接着剤24により接着させる場合、剥離面21aの接着性が低いため、接着剤24としては、一般に剥離面21aに使用されるシリコーン系のものと同系統のシリコーン系接着剤を用いることが好ましい。また、この実施形態においては、上記のように接着剤24を用いるようにしたが、接着剤24に代えて両面接着テープ(図示せず)を用いることも可能である。
【0051】
次いで、このように粘着テープ20の長手方向の一端部に筒状部13を形成した後は、図16に示すように、この筒状部23を中心にして、粘着テープ20の粘着剤層22が内周側にくるようにして粘着テープ20を巻き取り、図17に示すような粘着テープ巻回体Bを作製するようにした。
【0052】
そして、この実施形態における粘着テープ巻回体Bのように、粘着テープ20の長手方向の一端部に筒状部23を形成し、この筒状部23を中心にして、粘着テープ20の粘着剤層22が内周側にくるようにして粘着テープ20を巻き取るようにすると、巻芯を用いなくても、巻回させた粘着テープ巻回体Bの中心部の径が勝手に収縮するのが防止され、粘着テープ巻回体Bの中心部側の巻きが勝手に緩むということがなく、粘着テープ20が巻回された状態で適切に維持されるようになる。
【0053】
なお、この実施形態における粘着テープ巻回体Bにおいては、粘着テープ20の長手方向の一端部に筒状部23を形成するにあたり、上記のように粘着テープ20の剥離面21aが内周側に位置するようにして筒状に巻き、このように筒状に巻いた粘着テープ20の端部において、粘着テープ20の剥離面21a相互を対向させて接着剤24により接着させるようにしたが、上記の粘着テープ20における粘着剤層22が内周側に位置するようにして筒状に巻き、このように筒状に巻いた粘着テープ20の端部において、粘着テープ20の粘着剤層22相互を対向させて接着させることも可能である。
【0054】
しかし、上記のように粘着テープ20における粘着剤層22が内周側に位置するようにして筒状に巻くと、筒状部23の内周側に粘着テープ20の粘着剤層22が位置するようになり、この筒状部23の内周側における粘着剤層22にごみが付着しやすくなると共に、この筒状部23を中心にして粘着テープ20を巻き取る場合に、この筒状部23の内周側における粘着剤層22相互が接着されて、筒状部23が変形するなどの問題がある。このため、前記のように粘着テープ20の剥離面21aが内周側に位置するようにして、粘着テープ20の長手方向の一端部に筒状部23を形成するほうが好ましい。
【0055】
また、図示していないが、上記のような粘着テープ巻回体におけるテープ基材に代えてラベル基材を用い、このラベル基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が形成されたラベル体を、上記の粘着テープ巻回体の場合と同様にして巻き取ってラベル体巻回体を作製することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】この発明の実施形態1〜4におけるラベル体巻回体に用いるラベル体を示し、(A)は概略平面図、(B)は概略側面図である。
【図2】上記の実施形態1におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成した状態を示した概略説明図である。
【図3】上記の実施形態1におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に形成した筒状部を中心にしてラベル体を巻き取る状態を示した概略説明図である。
【図4】上記の実施形態1におけるラベル体巻回体からラベル体を引き出す状態を示した概略側面図である。
【図5】この発明の実施形態2におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成した状態を示した概略説明図である。
【図6】上記の実施形態2におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に形成した筒状部を中心にしてラベル体を巻き取る状態を示した概略説明図である。
【図7】上記の実施形態2におけるラベル体巻回体からラベル体を引き出す状態を示した概略側面図である。
【図8】この発明の実施形態3におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成した状態を示した概略説明図である。
【図9】上記の実施形態3におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に形成した筒状部を中心にしてラベル体を巻き取る状態を示した概略説明図である。
【図10】上記の実施形態3におけるラベル体巻回体からラベル体を引き出す状態を示した概略側面図である。
【図11】この発明の実施形態4におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成した状態を示した概略説明図である。
【図12】上記の実施形態4におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に形成した筒状部を中心にしてラベル体を巻き取る状態を示した概略説明図である。
【図13】上記の実施形態4におけるラベル体巻回体からラベル体を引き出す状態を示した概略側面図である。
【図14】この発明の実施形態5における粘着テープ巻回体に用いる粘着テープの概略斜視図である。
【図15】上記の実施形態5における粘着テープ巻回体において、上記の粘着テープの長手方向の一端部に筒状部を形成した状態を示した概略説明図である。
【図16】上記の実施形態5における粘着テープ巻回体において、上記の粘着テープの長手方向の一端部に形成した筒状部を中心にして、粘着テープを巻き取る状態を示した概略説明図である。
【図17】上記の実施形態6における粘着テープ巻回体から粘着テープを引き出す状態を示した概略側面図である。
【符号の説明】
【0057】
A1,A2,A3.A4 ラベル体巻回体
10 ラベル体
11 剥離シート
11a 剥離面
12 ラベル
12a 粘着剤層
13 筒状部
14 接着剤
B 粘着テープ巻回体
20 粘着テープ
21 テープ基材
21a 剥離面
22 粘着剤層
23 筒状部
24 接着剤
【技術分野】
【0001】
この発明は、長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルを多数仮着させたラベル体をロール状に巻回させてなるラベル体巻回体及びテープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させてなる粘着テープ巻回体に係り、特に、別個に巻芯を用いなくても、上記のラベル体巻回体や粘着テープ巻回体が巻回された状態で適切に維持されるようにすると共に、上記のラベル体巻回体においては、巻回されたラベル体を引き出してラベルを物品等に貼付する作業が最後まで適切に行えるようにした点に特徴を有するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルが多数仮着されたラベル体をロール状に巻回させたラベル体巻回体や、テープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させた粘着テープ巻回体が用いられている。
【0003】
ここで、このようなラベル体巻回体や粘着テープ巻回体としては、一般に筒状になった巻芯に、固定用テープ等で上記のラベル体や粘着テープの一端を取り付けて巻き取ったものが一般に使用されている。
【0004】
しかし、このように巻芯に上記のラベル体や粘着テープの一端を取り付けて巻き取ったラベル体巻回体や粘着テープ巻回体の場合、巻芯の分だけコストが高くつくと共に、巻回させるラベル体や粘着テープの長さが短くなり、またこれらを使用し終わった後に巻芯が残り、この巻芯を処分しなければならなくなるという問題があった。
【0005】
また、上記のラベル体巻回体において、剥離シートの剥離面に仮着されたラベルを順々に物品等に貼付させるにあたっては、例えば、ハンディタイプのラベル貼付機、いわゆるハンドラベラーを用い、このハンドラベラーのホルダー部にこのラベル体巻回体を回転可能に保持させ、一対のローラ等によりこのラベル体巻回体を回転させて上記のラベル体を引き出すようにし、このように引き出したラベル体をラベル剥離部において折り返すようにして走行させ、このラベル剥離部において、上記のラベルを剥離シートから剥離させて物品等に貼付させる一方、ラベルが剥離された剥離シートをハンドラベラー外に排出させるようにしていた。
【0006】
しかし、上記のように筒状になった巻芯に固定用テープ等でラベル体の一端を取り付けて巻き取ったラベル体巻回体の場合、固定用テープ等でラベル体が巻芯に強く取り付けられていると、ラベル体を引き出す最後の段階で、ラベル体が巻芯から外れずに、ハンドラベラーに強い力が作用し、ハンドラベラーにトラブルが発生するという問題があった。また、この固定用テープ等がラベル体と一緒に巻芯から外れた場合においても、この固定用テープ等がラベル体の走行過程においてハンドラベラーの内部等に付着して、ハンドラベラーにトラブルが生じるという問題があった。
【0007】
このため、巻芯に貼着させる面に比較的強い貼着剤層を設ける一方、ラベル体等のウエブに貼着させる面に比較的弱い貼着剤層を設けた両面貼着材を用い、この両面貼着材によりラベル体等のウエブを巻芯に固定させ、上記のようにラベル体を引き出す最後の段階では、ラベル体が両面貼着材から外れて、両面貼着材が巻芯に貼着された状態で残るようにしたものも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
しかし、このような両面貼着材を用いた場合においても、巻芯やラベル体の表面状態や、接着方法などによって、両面貼着材の巻芯やラベル体に対する接着力が変化し、確実にラベル体が両面貼着材から外れて、両面貼着材が巻芯に貼着された状態で残るとは限られず、ハンドラベラーにトラブルが生じるおそれがあった。
【0009】
また、このように両面貼着材を用いる場合においても、巻芯を使用するため、使用し終わった後に巻芯が残り、この巻芯を処分しなければならない等の問題が依然として存在した。
【特許文献1】特開2001−163490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この発明は、長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルが多数仮着されたラベル体をロール状に巻回させたラベル体巻回体や、テープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させた粘着テープ巻回体における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
【0011】
すなわち、この発明においては、別個に巻芯を用いなくても、上記のラベル体巻回体や粘着テープ巻回体が巻回された状態で適切に維持されるようにすると共に、ラベル体巻回体においては、ハンドラベラー等を用いて、巻回されたラベル体を引き出し、ラベルを物品等に貼付するにあたり、このような作業がラベル体の最後まで適切に行えるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明のラベル体巻回体においては、上記のような課題を解決するため、長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルが多数仮着されたラベル体をロール状に巻回させてなるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させるようにしたのである。
【0013】
この発明の他のラベル体巻回体においては、上記のような課題を解決するため、ラベル基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状のラベル体をロール状に巻回させてなるラベル体巻回体において、このラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させるようにしたのである。
【0014】
また、この発明の粘着テープ巻回体においては、上記のような課題を解決するため、テープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させてなる粘着テープ巻回体において、この粘着テープの長手方向の一端部に筒状部を形成するように、粘着テープの同一面側を固定させると共に筒状側の部分において粘着テープに幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記の粘着テープをロール状に巻回させるようにしたのである。
【発明の効果】
【0015】
この発明におけるラベル体巻回体においては、上記のようにラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、このように形成した筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させるようにしたため、従来のように固定用テープ等でラベル体の一端を巻芯に取り付けて巻き取る必要がなくなる。
【0016】
この結果、この発明におけるラベル体巻回体においては、巻芯を用いる必要がなくなり、従来のように巻芯の分だけコストが高くついたり、巻回させるラベル体の長さが短くなったり、使用し終わった後に巻芯を処分する必要がなくなる。
【0017】
また、この発明におけるラベル体巻回体においては、上記のようにラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目を形成するようにして折り返し、この筒状部を中心にしてラベル体をロール状に巻回させるようにしたため、このように巻回させたラベル体巻回体の中心部の径が勝手に収縮するのが抑制され、ラベル体巻回体の中心部側の巻きが勝手に緩むのが防止されるようになる。
【0018】
また、この発明におけるラベル体巻回体においては、上記のようにラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するにあたり、ラベル体の同一面側を固定させるようにしたため、ラベル体の長手方向の一端部を巻き込むようにしてラベル体の異なる面を固定させる場合のように、ラベル体の長手方向の一端部を巻き込むための特別の装置を必要とせず、またラベル体を固定させるように予め接着剤等を付与した場合においても、固定させる部分以外でラベル体が接着剤等によって接着されるということも簡単に防止できるようになる。
【0019】
また、この発明におけるラベル体巻回体においては、前記のようにハンドラベラーのホルダー部にこのラベル体巻回体を回転可能に保持させ、一対のローラ等によりこのラベル体巻回体を回転させてラベル体を引き出し、このように引き出したラベル体をラベル剥離部において折り返すようにして走行させ、このラベル剥離部において、上記のラベルを剥離シートから剥離させて物品等に貼付させるようにした場合において、ラベル体を引き出す最後の段階で、従来のようにラベル体が巻芯から外れずに、ハンドラベラーに強い力が作用してハンドラベラーにトラブルが発生したり、また固定用テープ等がラベル体と一緒に巻芯から外れて、この固定用テープ等がラベル体の走行過程においてハンドラベラーの内部等に付着して、ハンドラベラーにトラブルが生じるということもなくなる。
【0020】
また、この発明の他のラベル体巻回体においては、上記のようにラベル基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状のラベル体を用い、この長尺状のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、このように形成した筒状部を中心にしてラベル体をロール状に巻回させるようにしたため、ラベル体の一端を巻芯に取り付けて巻き取る必要がなくなり、巻芯の分だけコストが高くついたり、巻回させる粘着テープの長さが短くなったり、使用し終わった後に巻芯を処分する必要がなくなる。
【0021】
また、この発明における他のラベル体巻回体においても、上記のようにラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、このように形成した筒状部を中心にしてラベル体をロール状に巻回させるようにしたため、このように巻回させたラベル体巻回体の中心部の径が勝手に収縮するのが抑制され、ラベル体巻回体の中心部側の巻きが勝手に緩むのが防止されるようになる。
【0022】
また、この発明における粘着テープ巻回体においては、上記のように粘着テープの長手方向の一端部に筒状部を形成するように、粘着テープの同一面側を固定させると共に筒状側の部分において粘着テープに幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、このように形成した筒状部を中心にして粘着テープをロール状に巻回させるようにしたため、従来のように固定用テープ等で粘着テープの一端を巻芯に取り付けて巻き取る必要がなくなる。
【0023】
この結果、この発明における粘着テープ巻回体においても、巻芯を用いる必要がなくなり、従来のように巻芯の分だけコストが高くついたり、巻回させる粘着テープの長さが短くなったり、使用し終わった後に巻芯を処分する必要がなくなる。
【0024】
また、この発明における粘着テープ巻回体においても、上記のように粘着テープの長手方向の一端部に筒状部を形成するように、粘着テープの同一面側を固定させると共に筒状側の部分において粘着テープに幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、このように形成した筒状部を中心にして粘着テープをロール状に巻回させるようにしたため、このように巻回させた粘着テープ巻回体の中心部の径が勝手に収縮するのが抑制され、粘着テープ巻回体の中心部側の巻きが勝手に緩むのが防止されるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明の実施形態に係るラベル体巻回体及び粘着テープ巻回体を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この発明に係るラベル体巻回体及び粘着テープ巻回体は、特に下記の実施形態に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0026】
(実施形態1)
実施形態1におけるラベル体巻回体においては、図1(A),(B)に示すように、長尺状の剥離シート11における剥離面11aの上に、粘着剤層12aによりラベル12が多数仮着されたラベル体10を用いるようにした。
【0027】
そして、この実施形態において、上記のラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するにあたっては、図2に示すように、このラベル体10の長手方向一端部側を、上記の剥離シート11における剥離面11aと反対側の面11bが内周面側に位置するようにして曲げ、このラベル体10の端部において、対向する上記の反対側の面11b相互を接着剤14により接着させ、その後、このラベル体10の端部と対向する側において、このラベル体10をその幅方向に折れ目が形成されるようにして、上記の剥離シート11における剥離面11a相互が重なるように折り返し、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するようにした。
【0028】
ここで、上記のように剥離面11aと反対側の面11b相互を接着剤14によって接着させるようにすると、剥離面11a相互を接着させる場合に比べて、簡単且つ強固に接着させることができ、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成することが容易になると共に、この筒状部13が強固に維持されるようになる。
【0029】
なお、この実施形態においては、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するにあたり、剥離シート11における剥離面11aと反対側の面11b相互を接着剤14で接着させるようにしたが、接着剤14に代えて両面接着テープ(図示せず)を用いることも可能である。
【0030】
そして、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成した後は、図3に示すように、この筒状部13を中心にして、ラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが内周側にくるようにしてラベル体10を巻き取って、図4に示すようなラベル体巻回体A1を作製した。
【0031】
ここで、このように作製したラベル体巻回体A1をハンドラベラー(図示せず)に回転可能に保持させ、このラベル体巻回体A1を回転させて上記のラベル体10を引き出すようにした場合、図4に示すように、上記のラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが内周面側に位置するようになる。
【0032】
なお、この実施形態におけるラベル体巻回体A1においては、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成してラベル体10の一端部を固定させ、この筒状部13を中心にしてラベル体10をロール状に巻回させるようにしたため、巻芯を用いなくても、巻回させたラベル体巻回体A1の中心部の径が勝手に収縮するのが防止され、ラベル体巻回体A1の中心部側の巻きが勝手に緩むということがなく、ラベル体10が巻回された状態で適切に維持されるようになると共に、このラベル体巻回体A1から巻回されたラベル体10を引き出してラベル12を物品等に貼付する作業が最後まで適切に行えるようになる。
【0033】
(実施形態2)
実施形態2におけるラベル体巻回体においても、上記の実施形態1の場合と同様に、図1(A),(B)に示すラベル体10を用いるようにした。
【0034】
そして、この実施形態において、上記のラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するにあたっては、図5に示すように、このラベル体10の長手方向一端部側を、上記の剥離シート11における剥離面11aと反対側の面11bが内周面側に位置するようにして曲げ、このラベル体10の端部において、対向する上記の反対側の面11b相互を接着剤14により接着させ、その後、上記のように曲げたラベル体10の端部をその幅方向に折れ目が形成されるようにして、上記の剥離シート11における剥離面11a相互が重なるように折り返し、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するようにした。
【0035】
そして、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成した後は、図6に示すように、この筒状部13を中心にして、ラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが外周側にくるようにしてラベル体10を巻き取って、図7に示すようなラベル体巻回体A2を作製した。
【0036】
ここで、このように作製したラベル体巻回体A2をハンドラベラー(図示せず)に回転可能に保持させ、このラベル体巻回体A1を回転させて上記のラベル体10を引き出すようにした場合、図7に示すように、上記のラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが外周面側に位置するようになる。
【0037】
なお、この実施形態におけるラベル体巻回体A2においても、上記の実施形態1におけるラベル体巻回体A1と同様に、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成した状態でラベル体10の一端部を固定させ、この筒状部13を中心にしてラベル体10をロール状に巻回させるようにしたため、巻芯を用いなくても、巻回させたラベル体巻回体A2の中心部の径が勝手に収縮するのが防止され、ラベル体巻回体A2の中心部側の巻きが勝手に緩むということがなく、ラベル体10が巻回された状態で適切に維持されるようになると共に、このラベル体巻回体A2から巻回されたラベル体10を引き出してラベル12を物品等に貼付する作業が最後まで適切に行えるようになる。
【0038】
(実施形態3)
実施形態3におけるラベル体巻回体においても、上記の実施形態1の場合と同様に、図1(A),(B)に示すラベル体10を用いるようにしていた。
【0039】
そして、この実施形態において、上記のラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するにあたっては、図8に示すように、このラベル体10の長手方向一端部側を、上記の剥離シート11における剥離面11aが内周面側に位置するようにして曲げ、このラベル体10の端部において、対向する上記の剥離面11a相互を接着剤14により接着させ、その後、このラベル体10の端部と対向する側において、このラベル体10をその幅方向に折れ目が形成されるようにして、上記の剥離シート11の剥離面11aと反対側の面11b相互が重なるように折り返し、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するようにした。
【0040】
ここで、上記のように剥離面11a相互を接着剤14により接着させる場合、剥離面11aの接着性が低いため、その接着剤14としては、一般に剥離面11aに使用されるシリコーン系のものと同系統のシリコーン系接着剤を用いることが好ましい。また、このような接着剤14に代えて、両面接着テープ(図示せず)を用いることも可能である。
【0041】
そして、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成した後は、図9に示すように、この筒状部13を中心にして、ラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが外周側にくるようにしてラベル体10を巻き取って、図10に示すようなラベル体巻回体A3を作製した。
【0042】
ここで、このように作製したラベル体巻回体A3をハンドラベラー(図示せず)に回転可能に保持させ、このラベル体巻回体A3を回転させて上記のラベル体10を引き出すようにした場合、図10に示すように、上記のラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが外周面側に位置するようになる。
【0043】
(実施形態4)
実施形態4におけるラベル体巻回体においても、上記の実施形態1の場合と同様に、図1(A),(B)に示すラベル体10を用いるようにしていた。
【0044】
そして、この実施形態において、上記のラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するにあたっては、図11に示すように、このラベル体10の長手方向一端部側を、上記の剥離シート11における剥離面11aが内周面側に位置するようにして曲げ、このラベル体10の端部において、対向する上記の剥離面11a相互を接着剤14により接着させ、その後、上記のように曲げたラベル体10の端部をその幅方向に折れ目が形成されるようにして、上記の剥離シート11の剥離面11aと反対側の面11b相互が重なるように折り返し、ラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成するようにした。
【0045】
そして、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成した後は、図12に示すように、この筒状部13を中心にして、ラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが内周側にくるようにしてラベル体10を巻き取って、図13に示すようなラベル体巻回体A4を作製した。
【0046】
ここで、このように作製したラベル体巻回体A4をハンドラベラー(図示せず)に回転可能に保持させ、このラベル体巻回体A4を回転させて上記のラベル体10を引き出すようにした場合、図13に示すように、上記のラベル12が仮着された剥離シート11の剥離面11aが内周面側に位置するようになる。
【0047】
なお、上記の実施形態1〜4におけるラベル体巻回体A1〜A4においては、上記のようにラベル体10の長手方向の一端部に筒状部13を形成してラベル体10の一端部を固定させ、この筒状部13を中心にしてラベル体10をロール状に巻回させるようにしたため、巻芯を用いなくても、巻回させたラベル体巻回体A1〜A4の中心部の径が勝手に収縮するのが防止され、ラベル体巻回体A1〜A4の中心部側の巻きが勝手に緩むということがなく、ラベル体10が巻回された状態で適切に維持されるようになると共に、このラベル体巻回体A1〜A4から巻回されたラベル体10を引き出してラベル12を物品等に貼付する作業が最後まで適切に行えるようになる。
【0048】
(実施形態5)
実施形態5における粘着テープ巻回体においては、図14に示すように、テープ基材21の剥離面21aと反対側の面に粘着剤層22が設けられた長尺状の粘着テープ20を用いるようにしている。
【0049】
そして、この実施形態においては、図15に示すように、上記の粘着テープ20の長手方向一端部側を、上記の粘着テープ20の剥離面21aが内周側に位置するようにして曲げ、この粘着テープ20の端部において、対向する上記の剥離面21a相互を接着剤24により接着させ、その後、この粘着テープ20の端部と対向する側において、この粘着テープ20をその幅方向に折れ目が形成されるようにして、上記の粘着テープ20の粘着剤層22相互が重なるように折り返し、粘着テープ20の長手方向の一端部に筒状部23を形成するようにした。
【0050】
ここで、このように剥離面21a相互を接着剤24により接着させる場合、剥離面21aの接着性が低いため、接着剤24としては、一般に剥離面21aに使用されるシリコーン系のものと同系統のシリコーン系接着剤を用いることが好ましい。また、この実施形態においては、上記のように接着剤24を用いるようにしたが、接着剤24に代えて両面接着テープ(図示せず)を用いることも可能である。
【0051】
次いで、このように粘着テープ20の長手方向の一端部に筒状部13を形成した後は、図16に示すように、この筒状部23を中心にして、粘着テープ20の粘着剤層22が内周側にくるようにして粘着テープ20を巻き取り、図17に示すような粘着テープ巻回体Bを作製するようにした。
【0052】
そして、この実施形態における粘着テープ巻回体Bのように、粘着テープ20の長手方向の一端部に筒状部23を形成し、この筒状部23を中心にして、粘着テープ20の粘着剤層22が内周側にくるようにして粘着テープ20を巻き取るようにすると、巻芯を用いなくても、巻回させた粘着テープ巻回体Bの中心部の径が勝手に収縮するのが防止され、粘着テープ巻回体Bの中心部側の巻きが勝手に緩むということがなく、粘着テープ20が巻回された状態で適切に維持されるようになる。
【0053】
なお、この実施形態における粘着テープ巻回体Bにおいては、粘着テープ20の長手方向の一端部に筒状部23を形成するにあたり、上記のように粘着テープ20の剥離面21aが内周側に位置するようにして筒状に巻き、このように筒状に巻いた粘着テープ20の端部において、粘着テープ20の剥離面21a相互を対向させて接着剤24により接着させるようにしたが、上記の粘着テープ20における粘着剤層22が内周側に位置するようにして筒状に巻き、このように筒状に巻いた粘着テープ20の端部において、粘着テープ20の粘着剤層22相互を対向させて接着させることも可能である。
【0054】
しかし、上記のように粘着テープ20における粘着剤層22が内周側に位置するようにして筒状に巻くと、筒状部23の内周側に粘着テープ20の粘着剤層22が位置するようになり、この筒状部23の内周側における粘着剤層22にごみが付着しやすくなると共に、この筒状部23を中心にして粘着テープ20を巻き取る場合に、この筒状部23の内周側における粘着剤層22相互が接着されて、筒状部23が変形するなどの問題がある。このため、前記のように粘着テープ20の剥離面21aが内周側に位置するようにして、粘着テープ20の長手方向の一端部に筒状部23を形成するほうが好ましい。
【0055】
また、図示していないが、上記のような粘着テープ巻回体におけるテープ基材に代えてラベル基材を用い、このラベル基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が形成されたラベル体を、上記の粘着テープ巻回体の場合と同様にして巻き取ってラベル体巻回体を作製することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】この発明の実施形態1〜4におけるラベル体巻回体に用いるラベル体を示し、(A)は概略平面図、(B)は概略側面図である。
【図2】上記の実施形態1におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成した状態を示した概略説明図である。
【図3】上記の実施形態1におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に形成した筒状部を中心にしてラベル体を巻き取る状態を示した概略説明図である。
【図4】上記の実施形態1におけるラベル体巻回体からラベル体を引き出す状態を示した概略側面図である。
【図5】この発明の実施形態2におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成した状態を示した概略説明図である。
【図6】上記の実施形態2におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に形成した筒状部を中心にしてラベル体を巻き取る状態を示した概略説明図である。
【図7】上記の実施形態2におけるラベル体巻回体からラベル体を引き出す状態を示した概略側面図である。
【図8】この発明の実施形態3におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成した状態を示した概略説明図である。
【図9】上記の実施形態3におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に形成した筒状部を中心にしてラベル体を巻き取る状態を示した概略説明図である。
【図10】上記の実施形態3におけるラベル体巻回体からラベル体を引き出す状態を示した概略側面図である。
【図11】この発明の実施形態4におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成した状態を示した概略説明図である。
【図12】上記の実施形態4におけるラベル体巻回体において、上記のラベル体の長手方向の一端部に形成した筒状部を中心にしてラベル体を巻き取る状態を示した概略説明図である。
【図13】上記の実施形態4におけるラベル体巻回体からラベル体を引き出す状態を示した概略側面図である。
【図14】この発明の実施形態5における粘着テープ巻回体に用いる粘着テープの概略斜視図である。
【図15】上記の実施形態5における粘着テープ巻回体において、上記の粘着テープの長手方向の一端部に筒状部を形成した状態を示した概略説明図である。
【図16】上記の実施形態5における粘着テープ巻回体において、上記の粘着テープの長手方向の一端部に形成した筒状部を中心にして、粘着テープを巻き取る状態を示した概略説明図である。
【図17】上記の実施形態6における粘着テープ巻回体から粘着テープを引き出す状態を示した概略側面図である。
【符号の説明】
【0057】
A1,A2,A3.A4 ラベル体巻回体
10 ラベル体
11 剥離シート
11a 剥離面
12 ラベル
12a 粘着剤層
13 筒状部
14 接着剤
B 粘着テープ巻回体
20 粘着テープ
21 テープ基材
21a 剥離面
22 粘着剤層
23 筒状部
24 接着剤
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルが多数仮着されたラベル体をロール状に巻回させてなるラベル体巻回体であって、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させたことを特徴とするラベル体巻回体。
【請求項2】
請求項1に記載したラベル体巻回体において、上記のようにラベル体の同一面側を固定させるにあたり、上記の剥離シートの剥離面と反対側の面相互を固定させたことを特徴とするラベル体巻回体。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載したラベル体巻回体において、上記のようにラベル体の同一面側を固定させるにあたり、ラベル体相互を接着剤によって固定させたことを特徴とするラベル体巻回体。
【請求項4】
ラベル基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状のラベル体をロール状に巻回させてなるラベル体巻回体であって、このラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させたことを特徴とする剥離紙のないラベル体巻回体。
【請求項5】
テープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させてなる粘着テープ巻回体であって、この粘着テープの長手方向の一端部に筒状部を形成するように、粘着テープの同一面側を固定させると共に筒状側の部分において粘着テープに幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記の粘着テープをロール状に巻回させたことを特徴とする粘着テープ巻回体。
【請求項1】
長尺状の剥離シートにおける剥離面の上にラベルが多数仮着されたラベル体をロール状に巻回させてなるラベル体巻回体であって、上記のラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させたことを特徴とするラベル体巻回体。
【請求項2】
請求項1に記載したラベル体巻回体において、上記のようにラベル体の同一面側を固定させるにあたり、上記の剥離シートの剥離面と反対側の面相互を固定させたことを特徴とするラベル体巻回体。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載したラベル体巻回体において、上記のようにラベル体の同一面側を固定させるにあたり、ラベル体相互を接着剤によって固定させたことを特徴とするラベル体巻回体。
【請求項4】
ラベル基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状のラベル体をロール状に巻回させてなるラベル体巻回体であって、このラベル体の長手方向の一端部に筒状部を形成するように、ラベル体の同一面側を固定させると共に筒状側の部分においてラベル体に幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記のラベル体をロール状に巻回させたことを特徴とする剥離紙のないラベル体巻回体。
【請求項5】
テープ基材の剥離面と反対側の面に粘着剤層が設けられた長尺状の粘着テープをロール状に巻回させてなる粘着テープ巻回体であって、この粘着テープの長手方向の一端部に筒状部を形成するように、粘着テープの同一面側を固定させると共に筒状側の部分において粘着テープに幅方向の折れ目が形成されるようにして折り返し、上記のように形成した筒状部を中心にして上記の粘着テープをロール状に巻回させたことを特徴とする粘着テープ巻回体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−76703(P2006−76703A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−261726(P2004−261726)
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願人】(000205306)大阪シーリング印刷株式会社 (90)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願人】(000205306)大阪シーリング印刷株式会社 (90)
【Fターム(参考)】
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