説明

ラベル貼付装置

【課題】フォーマット交換において最短装置変更時間を可能にする。
【解決手段】少なくとも1つの第1のラベル・フォーマットE1、E2、E3のためのラベル・ホルダ4、4a、4b、4cと、第1のラベル・フォーマットのための少なくとも1つのパレット7、7a、7b、7cを支持する、回転駆動可能な少なくとも1つのパレット軸6と、第1のラベル・フォーマットE1、E2、E3に設定され、操作される掴み装置11を支持する、回転駆動可能な掴み装置シリンダ9と、掴み装置11に付属された、掴み装置シリンダ9における圧着要素10とを備え、フォーマット交換のために変換可能なラベル貼付装置である。フォーマット交換のために、3つの主構造グループの少なくとも1つが、ラベル貼付装置A内に存在したまま、手動または電動による協調位置変更によってのみ、ラベル貼付装置Aの内部で変換可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は請求項1の上位概念に記載のタイプのラベル貼付装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
番号2500d.03/89を有するFirma KRONES AG,Hermann Kronseder,Maschinenfabrik,93068 Neutraubling,ドイツ、の印刷物「オペレータのためのラベル貼付技術入門」の7頁以降に、ラベル・フォーマットを変更する場合、パレット、ラベル・ホルダおよび掴み装置シリンダが交換または補足されなければならないと説明している。このために必要な作業は時間がかかり且つラベル貼付装置に対して比較的長い停止時間を前提としている。さらに、多数のラベル・フォーマットが存在し且つそれに対応して多数の部品がいつでも使用可能なように準備されなければならないので、在庫管理および帳簿整理のために多大の費用が必要となる。
【0003】
ドイツ実用新案第7619659号明細書およびドイツ特許公開第19845964号明細書から既知のラベル貼付装置においては、比較的遅いパレット運動において高いサイクル数を達成するために、パレット軸上に、パレット中心軸に対して鏡像対称の、一対の同じパレットが配置されている。フォーマット交換のためには、パレットを有するパレット軸が交換されなければならない。
【0004】
米国特許公開第4589949号明細書から既知のラベル貼付装置においては、パレット軸に、同様に2つの同じパレットが配置されている。フォーマット交換においては、パレットを有するパレット軸の交換が必要である。
【0005】
ドイツ特許公開第19741476号明細書から既知のラベル貼付装置においては、それぞれ1つのパレットを有する複数のパレット軸がパレット回転木馬型コンベヤ上に装着されている。フォーマット交換のためには、パレットは、新たなラベル・フォーマットに適合したパレットに取り替えられる。
【0006】
ドイツ特許第2116912号明細書から、ラベル貼付装置のラベル・ホルダのための自動供給装置が既知である。回転駆動可能なバケット・ホイール内に充填された複数の予備マガジンが用意され、およびプッシャが予備ラベルを押し出す前に、順番にラベル・ホルダと位置合わせされる。自動供給装置は、ラベル貼付装置を中断することなく運転することを可能にする。
【0007】
欧州特許第1314648号明細書から他の自動ラベル供給装置が既知である。同じフォーマットの予備ラベルが充填されているマガジンは、循環エレベータ内において、ラベル貼付装置内の固定位置に位置決めされている、1つのフォーマットに対してのみ使用可能なラベル・ホルダにそれぞれ位置合わせされる。
【特許文献1】ドイツ実用新案第7619659号明細書
【特許文献2】ドイツ特許公開第19845964号明細書
【特許文献3】米国特許公開第4589949号明細書
【特許文献4】ドイツ特許公開第19741476号明細書
【特許文献5】ドイツ特許第2116912号明細書
【特許文献6】欧州特許第1314648号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
フォーマット交換において最短装置変更時間を可能にし、且つ場合により十分に自動化されて作業可能な、冒頭記載のタイプのラベル貼付装置を提供することが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この設定課題は請求項1の特徴により解決される。
ラベル搬送に関係する3つの主構造グループの少なくとも1つが、ラベル貼付装置内に存在したまま、手動または電動により、新たなラベル・フォーマットに関して協調位置変更が行われるので、フォーマット交換のために時間のかかる取外し作業および時間のかかる交換作業はもはや必要ではない。装置変更時間は最短となる。特にラベル貼付装置内において電動により実行される協調位置変更においては、ラベル貼付装置は十分に自動化されて変更される。装置変更時間が短いという利点に追加して、在庫に必要な床面積が小さくなり且つ必要な予備部品が著しく少なくなるという利点が得られる。交換によるその変更が通常きわめて時間がかかり且つ複雑である少なくとも1つの主構造グループがこのように変換可能であることは目的に適っている。しかしながら、2つまたは3つ全ての主構造グループがラベル貼付装置内で変更されるように設計されていてもよい。3つ全ての主構造グループが、ラベル貼付装置内において実行可能な協調位置変更により、少なくともラベルを搬送する構成要素に変換可能であることが特に目的に適っている。
【0010】
目的に適った実施形態において、異なるラベル・フォーマット用ラベル・ホルダは、選択的に、各ラベル・ホルダが、パレットとの協調位置に移動可能であるように、位置交換装置、例えばリボルバまたは循環エレベータ内に配置される。この切換は簡単に手動で実行されてもよいが、電動で操作されると特に便利である。これにより、フォーマット交換のために、もはや必要ではないそれぞれのラベル・ホルダの取外しまたは交換が不要となる。
【0011】
目的に適った他の実施形態において、パレット軸に、異なるラベル・フォーマット用パレットが共に配置されている。通常のように、1つのパレット回転木馬型コンベヤ内に複数のパレット軸が設けられていてもよい。異なるパレット・フォーマット用パレットが、 パレット軸の周方向にオフセットされていることが目的に適っている。2つ、3つ、または複数のパレットが存在していてもよい。パレット軸は、それぞれ1つのパレットと、その協調位置内に存在するラベル・ホルダとの間の複数の協調位置の間で、および掴み装置シリンダにおける掴み装置間でもまた選択的に、手動または電動により切換可能であり、これによって必要なそれぞれのパレットを所定の協調位置に設定することが可能である。ラベルが複数段内において搬送される場合、各段において、パレット軸に、異なるラベル・フォーマットのための複数のパレットが配置されていることは当然である。
【0012】
目的に適った他の実施形態において、フォーマット交換のために、掴み装置シリンダ上の掴み装置が、選択的に、それぞれのパレットとの異なる協調位置に設定可能であり、およびラベルが貼付されるべき容器との異なる協調位置にもまた設定可能であることが目的に適っている。掴み装置は、手動または電動により、しかもラベル貼付装置または掴み装置シリンダの主要な部品を取り外す必要なく切り換えられる。切換が、自動化されて、ないしは遠隔操作により行われることが特に目的に適っている。
【0013】
他の重要な設計により、掴み装置は、パレットとの協調位置に対して相対的に掴み装置のタイミングをとるための設定駆動装置を有している。設定駆動装置は、新たなラベル・フォーマットに掴み装置のタイミングを適合可能にするために、機械的に操作されても、またはサーボモータにより操作されてもよい。
【0014】
設定可能性において大きな余裕をもたせるために、掴み装置を、掴み装置シリンダ中心軸に対してほぼ平行および/またはほぼ垂直に調節可能に配置することが目的に適っている。掴み装置の調節が、例えば電気により調節可能なスピンドルを介して行われても、またはこのようなスピンドルを手動で回転することにより行われてもよい。
【0015】
目的に適った他の実施形態において、掴み装置は、掴み装置シリンダにおける設定駆動装置により調節可能な掴み装置軸に配置されていてもよい。これにより、ただ1つの掴み装置シリンダを用いて異なるラベル・フォーマットを処理可能である。
【0016】
特に重要な他の特徴により、掴み装置は、電気式または電磁式掴み装置操作駆動装置を有し、これにより、付属要素を有する通常のカムは不必要となり且つ掴み装置作業の切換は、例えば記憶されているプログラムまたは表を利用して、特に簡単に遠隔操作により実行可能である。
【0017】
圧着要素もまたラベル・フォーマットに従属して特定の設定を必要とするので、フォーマット変更が行われる場合、掴み装置シリンダ上の、圧着要素としてスポンジ板上に配置されたスポンジに対して、好ましくは電気式または電磁式設定駆動装置が設けられ、設定駆動装置は、圧着要素の協調位置のこのような調節または変更を、簡単に且つラベル貼付装置の主要な部品を取り外すことなく可能にする。
【0018】
ラベル貼付装置の一般的な性能は、パレットとの協調位置に設定されるラベル・ホルダに、自動マガジン供給装置が直列接続されているとき、最適に利用可能である。ラベル貼付において、ラベル・フォーマットが、例えばただ1つのラベル貼付段またはそれぞれ1つのラベル貼付段内において処理されるかぎり、運転の中断は必要ではなく、その理由は、マガジン供給装置を介して、ラベル・ホルダ内に、処理されるラベル・フォーマットのそれぞれ十分な量のラベルが補給されるからである。
【0019】
十分に自動化されている目的に適ったラベル貼付装置の実施形態において、電気式または電磁式設定/操作駆動装置が、少なくとも協調位置の変更のために、好ましくはプログラミング可能な中央電子制御装置に接続されている。したがって、フォーマット交換のために、例えば受像画面および入力セクションにより、全ての設定が、中央位置から、直接ラベル装置に係合する必要なく実行可能である。
【0020】
図面により、本発明の対象の実施形態を説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1はびんFにラベルを貼付するためのラベル貼付機械Mの構造を略図で示す。線形供給コンベヤ1から来るびんFは分割ウォーム2により分割され且つ回転びんテーブル3内に引き渡される。この実施形態においては、びんテーブル3の回転軌道に2つのラベル貼付装置Aが付属されている。びんFの回転方向内の最初のラベル貼付装置Aは、例えばアルミ箔を貼付するために、および胴部および胸部にラベルを貼付するために使用され、一方、2番目のラベル貼付装置は背部にラベルを貼付するために設けられていてもよい。各ラベル貼付装置Aに1つのラベル貼付段のみが示されているが、場合により、相前後して位置する複数のラベル貼付段、例えば第1の装置に3つのラベル貼付段が設けられていてもよい。
【0022】
ラベル貼付のために搬送されるべきラベルEはラベル・ホルダ4内に用意され、ラベル・ホルダ4はパレット軸/回転木馬型コンベヤ5に位置合わせされ、パレット軸/回転木馬型コンベヤ5に、その回転軸に偏心して複数のパレット軸6が配置され且つ回転駆動可能に支持されている。各パレット軸6は少なくとも1つのパレット7、即ち(図2および3参照)異なるラベル・フォーマットに対して少なくとも2つのパレット7a、7bまたは7cを支持している。パレット軸/回転木馬型コンベヤ5に糊付ローラ8が、並びにそれに配置されている圧着要素10および掴み装置11を有する掴み装置シリンダ9が付属されている。
【0023】
パレット軸/回転木馬型コンベヤ5の回転およびパレット軸6の回転運動において、各パレット7は、糊付ローラ8を通過したときにその付着面に糊が塗布され、それに続いてラベル・ホルダ4内の最前列のラベルEに転がり接触され、この場合、パレット7はラベルを受け取り、ラベルはその裏側をパレット7の付着面に平らに付着させてさらに掴み装置11まで搬送され、掴み装置11は搬送方向におけるその最前端においてラベルを掴み、パレット7から引き離し且つびんFに搬送する。びんFは回転テーブル3により掴み装置シリンダ9に沿って供給され、この場合、掴み装置11は、糊付けされた側をびんFに接触させたとき、圧着要素10がびんの周囲上にラベルを圧着させるまでの間ラベルEを固定保持している。びんテーブル内の搬送経路に沿って、ラベルは、通常のように、ブラシ、スポンジ・ローラ等によりさらに後続処理されてもよい。
【0024】
ラベル・ホルダ4、少なくとも2つのパレット7を有する各パレット軸6および掴み装置11を有する掴み装置シリンダ9はラベル貼付装置の3つの主構造グループであり、これらの主構造グループは相互に協調し且つラベル搬送経路を形成している。これらの主構造グループはそれぞれの協調位置内において協調し、この場合、運転経過において、ラベル・フォーマットに付属のこれらの協調位置を正確に保持することが重要である。
【0025】
本発明により、ラベル貼付装置Aの内部における、3つの主構造グループの少なくとも1つの協調位置変更、即ち少なくともラベルEと接触する構造グループの構成要素に対する協調位置変更が、手動係合または電動係合により可能である。
【0026】
図2に示すように、1つの同じパレット軸6上において、例えば締付ブロック19を介して固定可能なハブ12上に、この場合、パレット軸中心線の周りに相互に180°だけオフセットされた2つのパレット7a、7bが配置されている。各パレット7a、7bは特定のラベル・フォーマットを搬送するように設計され、この場合、両方のラベル・フォーマットは相互に異なり、即ち、例えば両方のパレット7a、7bの付着面13、14は異なる大きさおよび/または輪郭を有している。
【0027】
図2に、協調位置を変更するための2つの異なる可能性が示されている。協調位置を手動で変更させるために、パレット軸6は、この場合には例えば四角形の多角形突起16を有し、これにより、パレット軸を引き出したのちに180°回転し且つ改めて差し込んで、一方または他方のパレット7a、7bによる作業に設定することができる。第2の可能性は、例えば図示されていないパレット軸/回転木馬型コンベヤおよびパレット軸6の間に、駆動結合17を有する電気式または電動式設定駆動装置18が設けられていることにより与えられ、これにより、パレット軸6を、パレット回転木馬型コンベヤに対して相対的に、それぞれ必要なパレット7a、7bに対して設けられた協調位置または待機位置に180°だけ左右に回転することができ、このとき遠隔操作されることが目的に適っている。
【0028】
図3に、パレット軸6上に、パレット軸中心線の周りにそれぞれ120°だけ相互にオフセットされている3つのパレット7a、7bおよび7cが、それぞれ付着面13、14、15を有するラベル・フォーマットに対して、例えばハブ12に配置されている。パレット軸6は、多角形突起16として例えば六角形を有し、および手動で引き出し、120°だけ回転し、および再び挿入し、これにより、それぞれ1つの好ましいパレット7a、7bまたは7cを、ラベル・ホルダ4との新たな協調位置に設定させることが可能である。第2の代替態様として、パレット軸をパレット軸/回転木馬型コンベヤに対して相対的に遠隔操作により回転させるために、駆動結合17を有する設定駆動装置18が設けられていてもよい。
【0029】
ラベル貼付装置Aの内部における他の調節可能性として、高さ方向における協調位置変更を行うために、場合によりハブ12がパレット軸6上において中心線方向に調節されてもよく、しかも手動により、または図示されていない遠隔操作設定駆動装置により行われてもよい。
【0030】
図4は、糊付けされたラベルをそれぞれのパレットから引き取るための、略図で示されている掴み装置11の平面図である。掴み装置11は、掴み装置軸23上の掴み装置アーム21、22により、詳細には示されていない掴み装置シリンダ9に装着され、および例えば掴み装置アーム21、22の自由端部間に、電気式または電磁式設定駆動装置20、例えば電磁石を有している。設定駆動装置20は、それが、掴み装置11のパレットに対する相対的な協調位置の調節を可能にするのみでなく、設定駆動装置20が同時に掴み装置11に対する操作駆動装置でもあり、これにより、駆動装置アーム21、22を、選択可能なタイミングで、場合により掴み装置シリンダ9の回転運動に対して相対的に選択可能なリフトで操作可能なように設計されていてもよい。掴み装置11は、掴み装置軸23上において、中心線方向に、例えば設定駆動装置25および駆動結合24により、例えばねじスピンドルにより調節可能であってもよい。他の調節可能性は、掴み装置軸23が掴み装置シリンダ9に対して相対的にほぼ半径方向におよび/または周方向に、しかも手動または電動で調節可能であることにより与えられていてもよい(図示されていない)。図4内の掴み装置11は揺動可能な2つの掴み装置アーム21、22を有するように示されているが、掴み装置11は、定置の、好ましくは調節可能な当接面に対して相対的に移動可能な1つの掴み装置アームのみを有していてもよい。
【0031】
図5は、例えばリボルバまたは循環エレベータとして形成されているラベル・ホルダ交換装置26を示し、ラベル・ホルダ交換装置26に、例えば120°だけオフセットされている、それぞれラベル・フォーマットE1、E2、E3のための異なる3つのラベル・ホルダ4a、4b、4cが装着されている。ラベル・ホルダ4aは、例えば、ちょうどパレットとのその協調位置に設定され、これによりラベル・フォーマットE1を処理可能であり、一方、他のラベル・フォーマットE2、E3のための他のラベル・ホルダ4b、4cは、準備位置または待機位置に存在している。設定駆動装置28および駆動結合27により、交換装置26は120°ステップで調節可能であり、これにより、必要なそれぞれのラベル・ホルダを協調位置に移動させることができる。
【0032】
さらに、図5に、ちょうど使用される、ラベル・フォーマットE1のためのラベル・ホルダ4aに自動供給装置29が割り当てられているように示され、自動供給装置29により連続してラベル・フォーマットE1が供給される。
【0033】
図6は、自動供給装置29の例示実施形態とラベル・フォーマットE2のためのラベル・ホルダ4bとの間の協働を略図で示している。ラベル・ホルダ4bはパレットとのその協調位置に存在し、且つ図6において最上部の位置に示されている。循環エレベータ32内において、ベルト供給コンベヤ33から供給され且つ循環エレベータ32に次々に引き渡された、ラベル・フォーマットE2が充填されているマガジン30が、反時計方向に次々に供給される。空カセット31は循環エレベータ32から取り出され且つベルト排出コンベヤ34に引き渡される。図5に示されているように、例えばラベル・フォーマットE1のためのラベル・ホルダ4aへのフォーマット交換においては、ラベル・フォーマットE2のためのマガジン30、31の代わりに、それに対応してラベル・フォーマットE1のために形成されているマガジンが供給され且つ排出される。
【0034】
ラベル貼付機械Mないしは各ラベル貼付装置Aは、上記の電動により操作される協調位置変更の場合、それぞれの設定/操作駆動装置を作動させるために、中央制御装置から操作されてもよい。これは、例えば、受像画面および入力セクションにより、プログラミングされた設定を利用して遠隔操作により行われてもよく、これにより、ラベル貼付装置への、特に手動による係合は必要ではない。しかしながら、簡単な種類選択スイッチ等の要素が設けられてもよい。ラベル貼付装置の内部における3つの主構造グループのうちの1つのみが切換可能であるとき、それだけでも装置変更時間の短縮が可能である。しかしながら、十分な自動化に関して、3つ全ての主構造グループを電動によりそれに対応して調節することが目的に適っている。ラベル・ホルダおよびパレットに関して、本発明により、それぞれ多重装備が行われ、および協調位置変更が、手動により(簡単な実施形態の場合)、または電動により行われる。掴み装置に関しては、各掴み装置のタイミングおよび協調位置を手動または電動により個々に調節可能にするために、構造的前提が達成されている。
【0035】
圧縮要素10もまたラベル貼付において重要な役割を果たし且つ通常スポンジ板上のスポンジにより形成されているので、圧着要素においてもまた、フォーマット交換のために手動または電動による切換可能性を設けることが目的に適っている。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】複数のラベル貼付装置を有するラベル貼付機械の一部の略平面図である。
【図2】異なるラベル・フォーマットのための2つのパレットを有するパレット軸の平面図である。
【図3】異なるラベル・フォーマットに付属の3つのパレットを有するパレット軸の平面図である。
【図4】掴み装置の平面図である。
【図5】ラベル・ホルダ交換装置の略示図である。
【図6】ラベル・ホルダに付属の自動供給装置の略示図である。
【符号の説明】
【0037】
1 供給コンベヤ
2 分割ウォーム
3 びんテーブル(回転テーブル)
4、4a、4b、4c ラベル・ホルダ
5 パレット軸/回転木馬型コンベヤ
6 パレット軸
7、7a、7b、7c パレット
8 糊付ローラ
9 掴み装置シリンダ
10 圧着要素
11 掴み装置
12 ハブ
13、14、15 付着面
16 多角形突起
17、24、27 駆動結合
18、20、25、28 設定駆動装置
19 締付ブロック
21、22 掴み装置アーム
23 掴み装置軸(スピンドル)
26 ラベル・ホルダ交換装置
29 自動マガジン供給装置
30 マガジン
31 空カセット(マガジン)
32 循環エレベータ
33 ベルト供給コンベヤ
34 ベルト排出コンベヤ
A ラベル貼付装置
E ラベル
E1、E2、E3 ラベル(ラベル・フォーマット)
F びん
M ラベル貼付機械

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベル・フォーマットに適合された少なくとも1つのラベル・ホルダ(4、4a、4b、4c)と、ラベル・フォーマットに適合された少なくとも1つのパレット(7、7a、7b、7c)を支持する、少なくとも回転駆動可能な少なくとも1つのパレット軸(6)と、およびラベル・フォーマットに適合された掴み装置(11)を支持する、回転駆動可能な掴み装置シリンダ(9)とを備え、ラベル・ホルダ、パレットおよび掴み装置シリンダは、ラベル搬送経路を形成し、相互に協調し、且つフォーマット交換のために変換可能な、ラベル貼付装置の3つの主構造グループである、容器(F)特にびんのラベル貼付用ラベル貼付装置(A)において、
フォーマット交換のために、3つの主構造グループの少なくとも1つが、ラベル貼付装置(A)内に存在したまま、手動または電動による協調位置変更により、ラベル貼付装置(A)の内部で変換可能であることを特徴とするラベル貼付装置(A)。
【請求項2】
3つの全ての主構造グループが、ラベル貼付装置(A)内に存在したまま、少なくともラベル(E1、E2、E3)を搬送する構成要素に変換可能であることを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
【請求項3】
第1のラベル・フォーマットおよび少なくとも1つの他のラベル・フォーマット用ラベル・ホルダ(4、4a、4b、4c)が、位置交換装置、好ましくはリボルバまたは循環エレベータ内に配置され、かつ選択的に、各ラベル・ホルダ(4、4a、4b、4c)が、パレット(7、7a、7b、7c)との協調位置に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
【請求項4】
パレット軸(6)に、異なるラベル・フォーマット用パレット(7、7a、7b、7c)が共に配置され、パレット軸中心線の周方向にオフセットされて、2つ、3つまたは複数のパレット(7、7a、7b、7c)が配置されていることと、
パレット軸(6)が、パレット軸中心線の周りにおいて、それぞれ1つのパレット(7、7a、7b、7c)と、その協調位置内に存在するラベル・ホルダ(4、4a、4b、4c)との間の複数の協調位置の間で選択的に、手動または電動により切換可能であることと、
を特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
【請求項5】
掴み装置シリンダ(9)上の掴み装置(11)が、選択的に、それぞれのパレット(7、7a、7b、7c)との異なる協調位置に設定可能であることを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
【請求項6】
掴み装置(11)が、パレット(7、7a、7b、7c)との協調位置に対して相対的に掴み装置のタイミングをとるための、掴み装置固有の設定駆動装置(20)を有することを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
【請求項7】
掴み装置(11)が、好ましくは少なくとも1つの電気により調節可能なスピンドル(23)を介して、掴み装置シリンダ中心軸に対してほぼ平行および/またはほぼ垂直に調節可能であることを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
【請求項8】
掴み装置(11)が、掴み装置シリンダ(9)における設定駆動装置(25)により調節可能な掴み装置軸(23)に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
【請求項9】
掴み装置(11)が、掴み装置固有の、電気式または電磁式掴み装置操作駆動装置(20)を有することを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
【請求項10】
圧着要素(10)が、スポンジ板上に配置されたスポンジであることと、
掴み装置シリンダ(9)上のスポンジ板に対して、電気式または電磁式設定駆動装置が設けられていることと、
を特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
【請求項11】
パレット(7、7a、7b、7c)との協調位置に設定されたそれぞれのラベル・ホルダ(4、4a、4b、4c)に、自動マガジン供給装置(29)が直列接続されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のラベル貼付装置。
【請求項12】
電気式または電磁式設定/操作駆動装置が、少なくとも協調位置の変更のために、プログラミング可能な中央電子制御装置に接続され、およびフォーマット交換のために、受像画面および入力セクションにより遠隔設定可能であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のラベル貼付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−162697(P2008−162697A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−328228(P2007−328228)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願人】(591034383)クロネス・アクチェンゲゼルシャフト (35)
【氏名又は名称原語表記】KRONES AG
【Fターム(参考)】