説明

リガンドに、そしてリガンド受容体に特異的な二重特異性単一ドメイン抗体

本発明は、標的リガンドに対する第1結合特異性を有する第1免疫グロブリン可変ドメインと、該標的リガンドの受容体に対する第2結合特異性を有する相補的または非相補的免疫グロブリン可変ドメインとを含む二重特異性リガンドを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
標的リガンドに特異的な第1 dAbと、該標的リガンドの受容体に特異的な第2 dAbとを含んでなる二重特異性リガンド。
【請求項2】
開いたコンホメーションのリガンドであり、標的リガンドと標的リガンド受容体との両方に同時に結合しうる、請求項1記載の二重特異性リガンド。
【請求項3】
標的リガンドがTNFαである、請求項1または請求項2記載の二重特異性リガンド。
【請求項4】
TNFαに特異的なdAbが、表面プラズモン共鳴による測定で、50nM〜20pMの解離定数(Kd)および5×10-1〜1×10-7 S-1のKoff速度定数でヒトTNFαから解離する、請求項3記載の二重特異性リガンド。
【請求項5】
TNFαに特異的なdAbがVκである、請求項3または請求項4記載の二重特異性リガンド。
【請求項6】
TNFαに特異的なdAbがTAR1-5-19のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも80%相同な配列を含む、請求項5記載の二重特異性リガンド。
【請求項7】
TNFαに特異的なdAbがTAR1-5のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも80%相同な配列を含む、請求項5記載の二重特異性リガンド。
【請求項8】
TNFαに特異的なdAbがTAR1-27のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも80%相同な配列を含む、請求項5記載の二重特異性リガンド。
【請求項9】
標的リガンド受容体がTNF受容体1(p55)である、請求項1〜3のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項10】
TNF受容体1(p55)に特異的なdAbが、表面プラズモン共鳴による測定で、50nM〜20pMの解離定数(Kd)および5×10-1〜1×10-7 S-1のKoff速度定数でヒトTNF受容体1から解離する、請求項9記載の二重特異性リガンド。
【請求項11】
TNF受容体1(p55)に特異的なdAbが、標準的な細胞アッセイにおいて、500nM〜50pMのND50でヒトTNFαまたはTNF受容体1を中和する、請求項10記載の二重特異性リガンド。
【請求項12】
TNF受容体1(p55)に特異的なdAbが、標準的な細胞アッセイにおいて、100nM以下のND50でTNF受容体1の活性に拮抗し、該dAbが、10μM以下の濃度で、TNF受容体1の活性を該アッセイにおいて5%以下しか作動させない、請求項10または請求項11記載の二重特異性リガンド。
【請求項13】
TNF受容体1(p55)に特異的なdAbがTAR2h-10のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも80%相同な配列を含む、請求項10〜12のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項14】
TNF受容体1(p55)に特異的なdAbがTAR2h-10のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも90%相同な配列を含む、請求項10〜12のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項15】
TNF受容体1(p55)に特異的なdAbがTAR2h-5のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも80%相同な配列を含む、請求項10〜12のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項16】
TNF受容体1(p55)に特異的なdAbがTAR2h-5のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも90%相同な配列を含む、請求項10〜12のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項17】
TNF受容体1(p55)に特異的なdAbがTAR2h-10-27のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも80%相同な配列を含む、請求項10〜12のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項18】
TNF受容体1(p55)に特異的なdAbがTAR2h-10-27のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも90%相同な配列を含む、請求項10〜12のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項19】
TNFαおよび/またはTNF受容体1(p55)がヒト形態である、請求項3〜18のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項20】
1以上のdAbが更に、末端Cys残基を含む、請求項1〜19のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項21】
標的リガンドがTNFαであり、標的リガンド受容体がTNF受容体1(p55)である、請求項1または請求項2記載の二重特異性リガンド。
【請求項22】
TAR1-5-19 Vκドメインまたはそれに対して少なくとも80%相同な配列、およびTAR2h-10-27 VHドメインまたはそれに対して少なくとも80%相同な配列を含む、請求項21記載の二重特異性リガンド。
【請求項23】
TAR1-5-19 VκドメインおよびTAR2h-10-27 VHドメイン、またはそれらのホモログが、結合部位内の相補的ドメインとして配置されている、請求項22記載の二重特異性リガンド。
【請求項24】
二量体である、請求項1〜23のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項25】
三量体である、請求項1〜23のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項26】
TNFαに特異的な2つのリガンド、およびTNF受容体1(p55)に特異的な1つのリガンドを含む、請求項23記載の二重特異性リガンド。
【請求項27】
Fab、F(ab')2およびIgG免疫グロブリンよりなる群から選ばれる、請求項1〜26のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項28】
二重特異性リガンドが、開いたコンホメーションを有し、2以上の標的に同時に結合することが可能であり、二重特異性リガンドが、TAR1-5-19またはそれに対して少なくとも80%相同な配列であるTNFαに特異的な少なくとも1つのdAbを含む、Fab、F(ab')2およびIgG免疫グロブリンよりなる群から選ばれる二重特異性リガンド。
【請求項29】
少なくとも1つの更なるdAbを含み、その更なるdAbがVHドメインである、請求項28記載の二重特異性リガンド。
【請求項30】
二重特異性リガンドが、開いたコンホメーションを有し、2以上の標的に同時に結合することが可能であり、二重特異性リガンドが、TAR2h-10-27またはそれに対して少なくとも80%相同な配列であるTNF受容体1(p55)に特異的な少なくとも1つのdAbを含む、Fab、F(ab')2およびIgG免疫グロブリンよりなる群から選ばれる二重特異性リガンド。
【請求項31】
少なくとも1つの更なるdAbを含み、その更なるdAbがVκドメインである、請求項28記載の二重特異性リガンド。
【請求項32】
更なるdAbが血清アルブミン(SA)に結合する、請求項29または請求項31記載の二重特異性リガンド。
【請求項33】
血清アルブミン(SA)に特異的なdAbが、表面プラズモン共鳴による測定で、1nM〜500μMの解離定数(Kd)でSAから解離する、請求項32記載の二重特異性リガンド。
【請求項34】
血清アルブミン(SA)に特異的なdAbが、標準的なリガンド結合アッセイにおいて、1nM〜500μMのIC50でSAに結合する、請求項32または請求項33記載の二重特異性リガンド。
【請求項35】
血清アルブミン(SA)に特異的なdAbがMSA-16のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも80%相同な配列を含む、請求項32〜34のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項36】
血清アルブミン(SA)に特異的なdAbがMSA-26のアミノ酸配列またはそれに対して少なくとも80%相同な配列を含む、請求項32〜34のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項37】
二重特異性リガンドが、開いたコンホメーションを有し、2以上の標的に同時に結合することが可能であり、二重特異性リガンドが、TAR2h-10-27またはそれに対して少なくとも80%相同な配列であるTNF受容体1(p55)に特異的な少なくとも1つのdAb、およびTAR1-5-19またはそれに対して少なくとも80%相同な配列であるTNFαに特異的な少なくとも1つのdAbを含む、Fab、F(ab')2およびIgG免疫グロブリンよりなる群から選ばれる二重特異性リガンド。
【請求項38】
汎用フレームワークを含む、請求項27〜37のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項39】
汎用フレームワークが、DP47、DP45およびDP38よりなる群から選ばれるVHフレームワーク、および/またはDPK9であるVLフレームワークを含む、請求項38記載の二重特異性リガンド。
【請求項40】
一般的リガンドへの結合部位を含む、請求項27〜39のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項41】
一般的リガンド結合部位が、プロテインA、プロテインLおよびプロテインGよりなる群から選ばれる、請求項40記載の二重特異性リガンド。
【請求項42】
請求項27〜41のいずれか1項記載の二重特異性リガンドであって、該リガンドが、ヒト生殖系列抗体遺伝子セグメントによりコードされる対応フレームワーク領域のアミノ酸配列と同じアミノ酸配列を含む1以上のフレームワーク領域を有する可変ドメインを含む、あるいは、該フレームワーク領域の1以上のアミノ酸配列が、ヒト生殖系列抗体遺伝子セグメントによりコードされる対応フレームワーク領域のアミノ酸配列と比較して、合わせて5アミノ酸までの相違を含む、前記二重特異性リガンド。
【請求項43】
請求項27〜41のいずれか1項記載の二重特異性リガンドであって、該リガンドが可変ドメインを含み、FW1、FW2、FW3およびFW4のアミノ酸配列が、ヒト生殖系列抗体遺伝子セグメントによりコードされる対応フレームワーク領域のアミノ酸配列と同じである、あるいは、FW1、FW2、FW3およびFW4のアミノ酸配列が、該ヒト生殖系列抗体遺伝子セグメントによりコードされる対応フレームワーク領域のアミノ酸配列と比較して、合わせて10アミノ酸までの相違を含有する、前記二重特異性リガンド。
【請求項44】
請求項42または請求項43記載の二重特異性リガンドであって、該リガンドが、FW1、FW2およびFW3領域を含む抗体可変ドメインを含み、該FW1、FW2およびFW3のアミノ酸配列が、ヒト生殖系列抗体遺伝子セグメントによりコードされる対応フレームワーク領域のアミノ酸配列と同じである、前記二重特異性リガンド。
【請求項45】
ヒト生殖系列抗体遺伝子セグメントが、DP47、DP45、DP48およびDPK9よりなる群から選ばれる、請求項42〜請求項44のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項46】
ラクダ科動物免疫グロブリン可変ドメインではないVHドメインを含む、請求項1〜46のいずれか1項記載の二重特異性リガンド。
【請求項47】
ヒトVHドメインと比較してラクダ科動物免疫グロブリン可変ドメインに特異的な1以上のアミノ酸を含有しないVHドメインを含む、請求項46記載のリガンド。
【請求項48】
TAR2h-10-27またはそれに対して少なくとも80%相同な配列であるTNF受容体1(p55)に特異的なdAb単量体dAb。
【請求項49】
請求項48記載のdAb単量体をコードする核酸。
【請求項50】
請求項49記載の核酸を含んでなる核酸ベクター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17−1】
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【図17−2】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29−1】
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【図29−2】
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【図30】
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【図31】
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【公表番号】特表2006−523090(P2006−523090A)
【公表日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−509717(P2005−509717)
【出願日】平成15年12月24日(2003.12.24)
【国際出願番号】PCT/GB2003/005646
【国際公開番号】WO2004/058821
【国際公開日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(502197046)ドマンティス リミテッド (47)
【Fターム(参考)】