説明

リファイナのロータ移動方法およびリファイナ

【課題】第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、第1のステータと第2のステータとの間に設けられ移動可能なロータとを有し、第1のステータとロータとの間隙および第2のステータとロータとの間隙でパルプを叩解するリファイナにおいて、均一な叩解状態のパルプを得ることができるリファイナのロータ移動方法およびリファイナを提供する。
【解決手段】本発明のリファイナのロータ移動方法は、第2のステータ12の移動に伴い、ロータ13を第1のステータ11と移動した第2のステータ12との間の略中央部に移動させるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パルプを叩解するリファイナに係るものであり、第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、これら第1、第2のステータの間に設けられた移動可能なロータとを有し、第1のステータとロータとの間隙および第2のステータとロータとの間隙でパルプを叩解するリファイナのロータ移動方法およびリファイナに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パルプを叩解するリファイナにあっては、並設された第1のステータと第2のステータの間に、回転軸の軸方向に遊動自在で回転するロータを配設し、このロータの両側面に回転刃を、第1のステータと第2のステータのロータの回転刃との対向面に固定刃を設け、これらの対向する回転刃と固定刃との間に叩解部を形成し、この叩解部にパルプを含んだ原料液を流通させ、ロータを回転させてパルプの叩解を行うリファイナ(コニカル型リファイナなど)が用いられてきた(例えば、特許文献1の図4参照)。
【特許文献1】特開2003−105683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したリファイナにあっては、ロータが軸方向に遊動自在に取り付けられているため、例えば、原料液の流量、圧力、パルプ濃度等の変化によりロータの両側を流通する原料液に圧力差が生じると、ロータが第1のステータ側若しくは第2のステータ側に偏心してパルプの叩解状態が変動し、目的とする叩解状態のパルプが得られないという問題点があった。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なロータとを有し、前記第1のステータと前記ロータとの間隙および前記第2のステータと前記ロータとの間隙でパルプを叩解するリファイナのロータ移動方法であって、前記第2のステータの移動に伴い、前記ロータを前記第1のステータと移動した前記第2のステータとの間の略中央部に移動させて保持するリファイナのロータ移動方法である。
【0006】
請求項2に係る発明は、第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なロータとを有し、前記第1のステータと前記ロータとの間隙および前記第2のステータと前記ロータとの間隙でパルプを叩解するリファイナのロータ移動方法であって、前記第2のステータを前記第1のステータに対して一定の距離に保持させた後、前記ロータを前記第1のステータに向かって移動させると共に回転させる第1の工程と、前記ロータを前記第2のステータに向かって移動させると共に回転させる第2の工程と、これら第1、第2の工程において得られたパルプの叩解状態から、前記ロータの位置を選定して保持するリファイナのロータ移動方法である。
【0007】
請求項3に係る発明は、第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なロータとを有し、前記第1のステータと前記ロータとの間隙および前記第2のステータと前記ロータとの間隙でパルプを叩解するリファイナのロータ移動方法であって、前記第2のステータを前記第1のステータに対して一定の距離に保持させた後、前記第1のステータと前記ロータおよび前記第2のステータと前記ロータとで得られるパルプの叩解状態を確認するために、前記ロータを強制的に前記第1のステータと前記第2のステータとの間で移動させるリファイナのロータ移動方法である。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3記載のリファイナのロータ移動方法において、ロータの移動を、該ロータが第1のステータまたは第2のステータに接触しない範囲で行うものである。
【0009】
請求項5に係る発明は、第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なロータとを有し、前記第1のステータと前記ロータとの間隙および前記第2のステータと前記ロータとの間隙でパルプを叩解するリファイナであって、前記ロータの位置を前記第1のステータと前記第2のステータとの間の任意の位置に移動制御するロータ制御手段を備えているリファイナである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載のリファイナのロータ移動方法によれば、第2のステータの移動に伴い、ロータを第1のステータと移動した第2のステータとの間の略中央部に移動させて保持するため、ロータが第1のステータ若しくは第2のステータ側に大きく偏心するのを防止でき、パルプの叩解状態が変動して不均一になるのを抑制すると共に、該偏心によりロータと第1のステータ若しくは第2のステータとが互いに接触して摩耗するのを防止することができる。
【0011】
請求項2に記載のリファイナのロータ移動方法によれば、第2のステータを第1のステータに対して一定の距離に保持させた後、ロータを第1のステータに向かって移動させると共に回転させる第1の工程と、ロータを第2のステータに向かって移動させると共に回転させる第2の工程と、これら第1、第2の工程において得られたパルプの叩解状態から、ロータの位置を選定して保持するため、ロータの両側において、叩解されるパルプの叩解状態を同等にすることができ、均一に叩解されたパルプを得ることができる。
【0012】
請求項3に記載のリファイナのロータ移動方法によれば、第2のステータを第1のステータに対して一定の距離に保持させた後、第1のステータとロータおよび第2のステータとロータとで得られるパルプの叩解状態を確認するために、ロータを強制的に第1のステータと第2のステータとの間で移動させるため、ロータの両側において、叩解されるパルプの叩解状態を同等にすることができ、均一に叩解されたパルプを得ることができる。
【0013】
請求項4に記載のリファイナのロータ移動方法によれば、ロータの移動を、該ロータが第1のステータまたは第2のステータに接触しない範囲で行うため、ロータと第1のステータ若しくは第2のステータとが互いに接触して摩耗するのを防止でき、該摩耗によりパルプの叩解状態が変動して不均一になるのを抑制することができる。
【0014】
請求項5に記載のリファイナによれば、ロータの位置を第1のステータと第2のステータとの間の任意の位置に移動制御するロータ制御手段を備えているため、ロータを所望の位置に移動させることができ、得られたパルプの叩解状態に応じてロータの位置を変位させ、目的とする叩解状態のパルプを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の一実施例をコニカル型リファイナを例にして、図1〜4に基づき説明する。Aは本発明に係るリファイナで、リファイナAは、概略的に、叩解手段1と、ロータ移動手段2と、ロータ回転手段5と、ロータ制御手段8とにより構成され、叩解手段1と、ロータ移動手段2と、ロータ回転手段5は、共に基台9上に設けられている。
【0016】
叩解手段1は、原料液中に含まれるパルプを所定の叩解状態となるように叩解するものであり、例えば、図1に示したように、上部にパルプ取出口14aを有するケース本体14と、このケース本体14の一側面に設けられた第1のステータ11と、この第1のステータ11に並設され該第1のステータ11に対して移動可能な第2のステータ12と、第1のステータ11と第2のステータ12との間に設けられ移動可能なロータ13とを有している。
【0017】
第1のステータ11は、図2に示したように、第1のステータ本体110と、固定刃111とを備えている。第1のステータ本体110は外周が円形の平面部110aと、この平面部110aの外周から斜めに漸次拡径する外側面部110bを有しており、この外側面部110bにはパルプを叩解するための固定刃111が取り付けられている。また、第1のステータ本体110の平面部110aの中央には軸孔11aが穿設されており、この第1のステータ本体110の拡径した端部はケース本体14に一体または別体として取り付けられている。
【0018】
第2のステータ12は、図1、2に示したように、ケース本体14の第1のステータ11と反対側の側面に、シール部材15を介して液密状態かつ第1のステータ11に対して移動可能となるように取り付けられており、第2のステータ本体120と、固定刃121とを備えている。第2のステータ本体120は外周が円形の平面部120aと、この平面部120aの外周から斜めに漸次拡径する内側面部120bを有しており、この内側面部120bにはパルプを叩解するための固定刃121が取り付けられている。また、第2のステータ本体120の平面部120aの中央には原料液pをケース本体14内に注入するためのパルプ注入口12aが設けられている。
【0019】
更に、第2のステータ12には、図1に示したように、該第2のステータ12を第1のステータ11に対して回転軸16の軸方向に移動させるための第2のステータ移動手段4が取り付けられている。この第2のステータ移動手段4は、例えばサーボモータ42の回転軸にボールネジ43を接続し、このボールネジ43に螺合する雌ネジを有する取付部材44を第2のステータ12に接続されたものあり、第2のステータ12の位置を検出して位置情報をサーボモータ42に送信するための位置検出手段41が併設されている。
【0020】
ロータ13は、回転してパルプを叩解するものであり、図2に示したように、ロータ本体130と、回転刃131、132とを備えており、ロータ本体130は外周が円形の平板部130aと、この平板部130aの外周から斜めに漸次拡径するコーン部130bを有し、このコーン部130bの内側面には第1のステータ11の固定刃111に対向するように回転刃131が設けられており、コーン部130bの外側面には第2のステータ12の固定刃121に対向するように回転刃132が設けられている。また、ロータ本体130の平板部130aの中央には回転軸16の一端が接続され、この接続部位の周囲には原料液pを流通させるための通孔13aが設けられている。
【0021】
なお、前述の固定刃111、121および回転刃131、132には、公知の形状のもの(例えば、特開2000−250174号公報記載の刃形を有するものなど)を用いることができる。
【0022】
また、上述した回転軸16は、図1に示したように、他端が第1のステータ11の軸孔11aを介して第1のステータ11の外部に突出しており、突出した回転軸16の中途において、この回転軸16を支持する回転軸支持手段3が設けられている。回転軸支持手段3は、図3に示したように、回転軸16の外周面に嵌着するベアリング31a、31bと、これらのベアリング31a、31bの外周に固着した回転軸支持部材32とを備え、回転軸16を回転自在に支持するものであり、この回転軸支持手段3を回転軸16の軸方向に進退させると回転軸16も該進退に伴って進退し、ロータ13を移動することができる。
【0023】
前述のロータ移動手段2は、図1に示したように、例えばサーボモータ22の回転軸にボールネジ23を接続し、このボールネジ23に螺合する雌ネジを有する取付部材24を前述の回転軸支持部材32に接続する構成であり、回転軸16の軸方向の位置(ロータ13の位置)を検出して位置情報をサーボモータ22に送信するためのロータ位置検出手段21が併設されている。
【0024】
前述のロータ回転手段5は、ロータ13を回転させるもので、例えばモータ51であり、モータ51の回転軸52の端部は連結手段6を介して回転軸16に接続されている(図1参照)。
【0025】
この連結手段6は、図3に示したように、回転軸52の周端部に設けられた歯車52aに噛合し回転軸16を軸方向にスライド可能とする受歯62aを有する連結体62と、回転軸16の周端部に設けられた歯車16aに噛合し回転軸16を軸方向にスライド可能とする受歯61aを有する連結体61とを、該連結体61、62に設けられたフランジ部61b、62bでボルト・ナット63により連結して設けられている。
【0026】
前述のロータ制御手段8は、ロータ13の位置を第1のステータ11と第2のステータ12との間の任意の位置に移動制御するものであり、図4に示したように、第2のステータ位置検出手段41で検出した第2のステータ12の位置情報を演算してロータ13の設定位置を算出する演算手段7に電気的に接続されている。なお、演算手段7には、第1のステータ11とロータ13との間隔および第2のステータ12とロータ13との間隔の比率を調整できるように補正係数を入力できる構成としてもよい。
【0027】
次に、上述した構成のリファイナAの作用について説明する。
【0028】
まず、ロータ移動手段2および第2のステータ移動手段4を作動させて第1のステータ11の固定刃111とロータ13の回転刃131との距離および第2のステータ12の固定刃121とロータ13の回転刃132との距離を所定の値になるように移動させた後、パルプ注入口12aからパルプを含んだ原料液pをケース本体14内に注入し、該ケース本体14内を原料液pで満たす。
【0029】
そして、モータ51を起動して回転軸52および回転軸16を介してロータ13を回転させると、固定刃111と回転刃131との間(第1のステータ11とロータ13との間隙)および固定刃121と回転刃132との間(第2のステータ12とロータ13との間隙)に形成された叩解部a1、a2において原料液p中のパルプの叩解が開始される。このとき原料液pを連続的にパルプ注入口12aから注入すると、図1の矢印で示したように、原料液pの一部はロータ13に設けられた通孔13aを通過し、叩解部a1を流通して固定刃111と回転刃131との間で徐々に叩解されながらロータ13の外周方向に向かって流れ、原料液pの残余は通孔13aを通過せずに叩解部a2を流通して固定刃121と回転刃132との間で徐々に叩解されながらロータ13の外周方向に向かって流れ、ロータ13の外周に達した原料液pはパルプ取出口14aを介して取り出される。このとき、叩解されたパルプの状態に応じて第2のステータ移動手段4により第2のステータ12を適宜移動させ、パルプの叩解状態が均一となるように調整することができる。
【0030】
そして、この第2のステータ12の移動に伴い、ロータ13を第1のステータ11と移動した第2のステータ12との間の略中央部に位置するように移動させて保持する。具体的には、図4に示したように、第2のステータ移動手段4により移動させた第2のステータ12の位置を第2のステータ位置検出手段41で検出し、この検出された位置情報を演算手段7に送信して演算させ、ロータ13の設定位置を算出する。そして算出されたロータ13の設定位置をロータ制御手段8に送信し、このロータ制御手段8によりロータ移動手段2を制御してロータ13を回転軸16の軸方向に進退させて移動するもので、この動作を第2のステータ12の移動に際して行う。なお、特許請求の範囲の請求項1に記載した「第2のステータの移動に伴い」とは、ロータ13を、第2のステータ12を移動して保持した後に移動させること、および、第2のステータ12の移動に連動させて随時移動させることの両者を含むが、第2のステータ12に連動させてロータ13を随時移動させるのが好ましい。
【0031】
このように、第2のステータ12の移動に伴ってロータ13をロータ移動手段2により強制的に移動させるのは、第2のステータ12の移動に際し、ロータ13が第1のステータ11若しくは第2のステータ12側に大きく偏心し、ロータ13の両側において、叩解されるパルプの叩解状態に差異が生じたり、該偏心によりロータ13と第1のステータ11若しくは第2のステータ12とが互いに接触して摩耗を起こしたりするのを防止するためである。
【0032】
ところで、第2のステータ12を第1のステータ11に対して一定の距離に保持させた後、ロータ制御手段8により、ロータ13を第1のステータ11に向かって移動させると共に回転させる第1の工程と、ロータ13を第2のステータ12に向かって移動させると共に回転させる第2の工程とを行い、これら第1、第2の工程において得られたロータ13の位置に対するパルプの叩解状態から、均一で最適な叩解状態となるようなロータ13の位置を選定し、この選定された位置にロータ13を移動させて保持するようにしてもよい。該移動により、原料液pの流量、圧力、パルプ濃度あるいは叩解部a1とa2の構造による差(たとえば、ロータ13のコーン部130bの内側面と外側面の周速度の差)などによって生じる叩解部a1での叩解状態と叩解部a2での叩解状態との差を補正することができ、叩解部a1、a2でのパルプの叩解状態を同等にすることにより、均一に叩解されたパルプを得ることができる。
【0033】
なお、上述した実施例ではコニカル型リファイナについて説明したが、本発明はコニカル型リファイナに限定されるものではなく、例えば、図5に示したような、固定刃111’を有するディスク状の第1のステータ11’と、この第1のステータ11’に並設され該第1のステータ11’に対して移動可能な固定刃121’を有するディスク状の第2のステータ12’と、第1のステータ11’と第2のステータ12’との間に設けられ移動可能な回転刃131’132’を有するディスク状のロータ13’とを備えた所謂ディスク型リファイナに用いてもよく、更に、第1のステータと第2のステータとの間にロータを有する構成であれば、その他の構成のリファイナに用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施例を示した一部断面図である。
【図2】図1の叩解手段の要部を示した分解斜視図である。
【図3】図1の回転軸支持手段および連結手段の詳細を示した一部断面図である。
【図4】図1のロータの制御系統を示した概略図である。
【図5】図1の変形例を示した一部断面図である。
【符号の説明】
【0035】
A リファイナ
p 原料液
a1、a2 叩解部
1 叩解手段
11 第1のステータ
12 第2のステータ
13 ロータ
2 ロータ移動手段
3 回転軸支持手段
4 第2のステータ移動手段
5 ロータ回転手段
8 ロータ制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なロータとを有し、前記第1のステータと前記ロータとの間隙および前記第2のステータと前記ロータとの間隙でパルプを叩解するリファイナのロータ移動方法であって、
前記第2のステータの移動に伴い、前記ロータを前記第1のステータと移動した前記第2のステータとの間の略中央部に移動させて保持することを特徴とするリファイナのロータ移動方法。
【請求項2】
第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なロータとを有し、前記第1のステータと前記ロータとの間隙および前記第2のステータと前記ロータとの間隙でパルプを叩解するリファイナのロータ移動方法であって、
前記第2のステータを前記第1のステータに対して一定の距離に保持させた後、前記ロータを前記第1のステータに向かって移動させると共に回転させる第1の工程と、前記ロータを前記第2のステータに向かって移動させると共に回転させる第2の工程と、これら第1、第2の工程において得られたパルプの叩解状態から、前記ロータの位置を選定して保持することを特徴とするリファイナのロータ移動方法。
【請求項3】
第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なロータとを有し、前記第1のステータと前記ロータとの間隙および前記第2のステータと前記ロータとの間隙でパルプを叩解するリファイナのロータ移動方法であって、
前記第2のステータを前記第1のステータに対して一定の距離に保持させた後、前記第1のステータと前記ロータおよび前記第2のステータと前記ロータとで得られるパルプの叩解状態を確認するために、前記ロータを強制的に前記第1のステータと前記第2のステータとの間で移動させることを特徴とするリファイナのロータ移動方法。
【請求項4】
ロータの移動を、該ロータが第1のステータまたは第2のステータに接触しない範囲で行うことを特徴とする請求項2または請求項3記載のリファイナのロータ移動方法。
【請求項5】
第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なロータとを有し、前記第1のステータと前記ロータとの間隙および前記第2のステータと前記ロータとの間隙でパルプを叩解するリファイナであって、
前記ロータの位置を前記第1のステータと前記第2のステータとの間の任意の位置に移動制御するロータ制御手段を備えていることを特徴とするリファイナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−297638(P2008−297638A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−141561(P2007−141561)
【出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【出願人】(591032208)株式会社サトミ製作所 (5)
【Fターム(参考)】