説明

リボルバー式玩具ガス銃用カートリッジ及びこのカートリッジの作動装置

【課題】実弾を発射できるような違法改造が不能で、弾の不用意な発射を確実に防止でき、外観上の体裁が良く、モデルガンとしての再現性や趣味性を十分満足でき、構成が簡素で、量産し易く、経済的なカートリッジ及び作動装置を提供する。
【解決手段】ケース22と、ケース22に内装するガスタンクと、ガスタンクに内装する主バルブ29と、主バルブバネ31と、ガスタンクの前端がわ部分に外装すると共にケース22に内装する解放筒33と、解放筒33を貫通すると共に、ガスタンクの一対の長孔25aに挿通する押圧軸34とを備え、引金36に連繋した解放筒33の後方への摺動動作、或いは解放筒33を除くカートリッジの前方への移動動作で、押圧軸34が主バルブバネ31の弾発力に抗して主バルブ29を後方に移動させ、ガスタンク内の開閉部を開放し、気蓄したガスの噴出で弾38を発射できるよう構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、カートリッジに球形の弾(所謂BB弾)をセットできると共にガスを気蓄せしめられ、このカートリッジを回転式の弾倉に複数装填でき、引金を引くと作動装置を介して所定のカートリッジに気蓄したガスを解放し、この解放されたガスの噴出圧力によって弾を発射できるように構成されているリボルバー式玩具ガス銃に於いて、実弾を発射できるような違法改造を不能とすると共に、より実銃に近い外観上の雰囲気を味わえるように工夫したリボルバー式玩具ガス銃のカートリッジ及びこのカートリッジの作動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のリボルバー式玩具ガス銃にあっては、例えば、ガスを銃本体(握り部分等)に内装したガスタンク部へ気蓄し、この低圧ガスを使用して弾を飛ばすように構成されたものが数多く提供されてきた(特許文献1の図7参照)。
ところが、これはモデルガンとしての再現性(より実銃に近づけること)が低く、趣味性の強いこの種のモデルガンの愛好者にとっては十分に満足できるものとは言い難いものであった。
また、モデルガンとしての再現性が高いと言うことで、回転式弾倉に装填されるカートリッジに弾をセットし、銃本体に気蓄したガスを使用して弾を発射する構成のものが本願発明者によって提供されるようになった(特許文献1の図4、図6参照)。
ところが、これでもモデルガンとしての再現性が十分に満足できるものとは言い難いものがあった。
そして、回転式弾倉に装填されるカートリッジへガスを夫々気蓄し、カートリッジのガスを使用して弾を発射する構成のものが提供されるようになった。
ところが、前述の如きリボルバー式玩具ガス銃にあっては、比較的簡単な違法改造によって実弾を発射させることが可能であるという理由で、その製造が禁止されるようになった。すなわち、玩具銃自体の発射構造が実銃の発射構造に極めて似ていたためで、このことにより安易な違法改造で実弾を使用できる可能性が高くなってしまったためである。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3117278号公報(図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、実弾を使用できるような違法改造が不能であり、しかも、モデルガンとしての再現性や趣味性を十分満足できるようなリボルバー式玩具ガス銃に最適となるカートリッジと、このカートリッジに最適となる作動装置とを提供できるようにすべく開発されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
しかして、前述の如き課題等を達成できるようにすべく、請求項1記載のリボルバー式玩具ガス銃のカートリッジにあっては、リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジであって、カートリッジの外周壁部分を構成する略円筒状のケース22と、このケース22に内装されると共に、その内部にガスを気蓄可能なガスタンクと、このガスタンク内を前後方向に移動可能となるよう収納されると共に、ガスタンク内の開閉部を開閉自在な主バルブ29と、ガスタンク内に縮装されると共に、主バルブ29を前方に押圧して、ガスタンク内の開閉部を主バルブ29が常時閉鎖するようにその弾発力を付勢する主バルブバネ31と、その一部或いは全てがガスタンクの前端がわ部分に外装されると共にケース22に内装されて、前後方向に摺動自在な略円筒状の解放筒33と、この解放筒33を貫通すると共に、ガスタンクの前端寄り周壁部分に穿設した前後方向に長い一対の長孔25aに挿通される押圧軸34とを備え、銃本体1の引金36に連繋した解放筒33の後方への摺動動作、或いは解放筒33を除くカートリッジの前方への移動動作により、押圧軸34が主バルブバネ31の弾発力に抗して主バルブ29を後方に移動させ、ガスタンク内の開閉部を開放せしめ、ガスタンク内の気蓄されたガスの噴出によって、開閉部前方に予めセットされた弾38を発射できるように構成する手段を採用した。
【0006】
また、請求項2記載のカートリッジの作動装置にあっては、リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジの作動装置であって、弾倉を外観的に模した空洞状の外装弾倉2の前端がわに内装されると共に、エキストラクターロッド4を介してヨーク3に支持される弾倉ハウジング7と、この弾倉ハウジング7に組み込まれて固定される略円筒状のガイド筒8と、このガイド筒8に前後方向に摺動自在となるよう外装される押し部品9と、カム軸12を介して弾倉ハウジング7に揺動自在に装着されるカム10、11と、弾倉ハウジング7内に組み込まれて、前後方向に摺動自在となると共に、前方への摺動によってカム10、11を作動可能な伝達軸15とを備え、銃本体1の引金36に連繋した伝達軸15の前方への摺動動作により、カム10、11が揺動して押し部品9を後方に摺動させ、この押し部品9がカートリッジの前端部の一部を後方に押圧して、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成する手段を採用した。
【0007】
更に、請求項3記載のカートリッジの作動装置にあっては、リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジの作動装置であって、弾倉の前端がわに内装されて、カートリッジの前端部分の一部に当接可能な押し筒42と、前後方向に摺動自在となるよう銃本体1に内装され、その一部がカートリッジの係止溝22aに係止されると共に、打撃軸37によって前方に押圧できるように形成された押し爪41とを備え、銃本体1の引金36に連繋した打撃軸37の前方への摺動動作により、押し爪41が前方に摺動してカートリッジを前方に摺動させ、一方、押し筒42は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成する手段を採用した。
【0008】
そして、請求項4記載のカートリッジの作動装置にあっては、リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジの作動装置であって、弾倉の前端がわに内装されて、カートリッジの前端部分の一部に当接可能な押し筒42と、前後方向に揺動自在となるよう銃本体1に内装され、その一部がカートリッジの後端部に当接すると共に、その一部が前方に揺動するように引金36に連繋される押し腕43とを備え、銃本体1の引金36を作動させることにより、引金36に連繋した押し腕43の一部がカートリッジを前方へ移動せしめ、一方、押し筒42は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成する手段を採用した。
【0009】
それから、請求項5記載のカートリッジの作動装置にあっては、リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジの作動装置であって、弾倉の前端がわに内装されて、カートリッジの前端部分の一部に当接可能な押し筒42と、前後方向に摺動自在となるよう銃本体1に内装され、その一部がカートリッジのケース22後端面に当接すると共に、撃鉄35によって前方に押圧できるように形成された押し腕44とを備え、銃本体1の引金36に連繋した撃鉄35の前方への揺動動作により、押し腕44が前方に摺動してカートリッジを前方に摺動させ、一方、押し筒42は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成する手段を採用した。
【0010】
加えて、請求項6記載のカートリッジの作動装置にあっては、リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジの作動装置であって、弾倉を外観的に模した空洞状の外装弾倉2の前端がわに内装されると共に、エキストラクターロッド4を介してヨーク3に支持される弾倉ハウジング7と、この弾倉ハウジング7にカム軸12を介して揺動自在に装着されるカム10、11と、銃本体1に内装され、前後方向に摺動自在となると共に、前方への摺動によってカム10、11を作動可能な伝達軸15とを備え、銃本体1の引金36に連繋した伝達軸15の前方への摺動動作により、カム10、11が揺動してカートリッジの解放筒33の前端部分に設けた突出部33aを後方に押圧して、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成する手段を採用した。
【発明の効果】
【0011】
従って、請求項1のカートリッジによれば、その構成部品の殆どがケース22に内装されるため、より外観上の体裁が良いカートリッジとなり、モデルガンとしての再現性や趣味性を十分満足できるようになる。
しかも、構成が比較的簡素となり、量産し易く、経済的なカートリッジとなる。
特に、押圧軸34が貫通状に配されており、実弾を発射できるような違法改造が不能となる。
加えて、解放筒33がケース22内に収まるように形成してある場合は、外観上の体裁が更に良くなると共に、不意の外力等によって解放筒33を誤って押圧するようなことがなくなり、弾38の不用意な発射を確実に防止できるリボルバー式玩具ガス銃に最適なカートリッジとなる。
【0012】
また、請求項2のカートリッジの作動装置によれば、その構成部品の殆どが外装弾倉2や銃本体1に内装されるため、より外観上の体裁が良いカートリッジの作動装置となり、モデルガンとしての再現性や趣味性を十分満足できるようになる。
しかも、構成が比較的簡素となり、量産し易く、経済的なカートリッジの作動装置となる。
特に、銃本体1の引金36に連繋した伝達軸15の前方への摺動動作により、カム10、11が揺動して押し部品9を後方に摺動させ、この押し部品9がカートリッジの前端部の一部を後方に押圧して、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成したので、実弾を発射できるような違法改造を不能とすることができるカートリッジの作動装置となる。
【0013】
更に、請求項3のカートリッジの作動装置によれば、その構成部品の殆どが外装弾倉2や銃本体1に内装されるため、より外観上の体裁が良いカートリッジの作動装置となり、モデルガンとしての再現性や趣味性を十分満足できるようになる。
しかも、構成が極めて簡素となり、量産し易く、経済的なカートリッジの作動装置となる。
特に、銃本体1の引金36に連繋した打撃軸37の前方への摺動動作により、押し爪41が前方に摺動してカートリッジを前方に摺動させ、一方、押し筒42は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成したので、実弾を発射できるような違法改造を不能とすることができるカートリッジの作動装置となる。
【0014】
そして、請求項4のカートリッジの作動装置によれば、その構成部品の殆どが外装弾倉2や銃本体1に内装されるため、より外観上の体裁が良いカートリッジの作動装置となり、モデルガンとしての再現性や趣味性を十分満足できるようになる。
しかも、構成が極めて簡素となり、量産し易く、経済的なカートリッジの作動装置となる。
特に、銃本体1の引金36を作動させることにより、引金36に連繋した押し腕43の一部がカートリッジを前方へ移動せしめ、一方、押し筒42は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成したので、実弾を発射できるような違法改造を不能とすることができるカートリッジの作動装置となる。
【0015】
それから、請求項5のカートリッジの作動装置によれば、その構成部品の殆どが外装弾倉2や銃本体1に内装されるため、より外観上の体裁が良いカートリッジの作動装置となり、モデルガンとしての再現性や趣味性を十分満足できるようになる。
しかも、構成が極めて簡素となり、量産し易く、経済的なカートリッジの作動装置となる。
特に、銃本体1の引金36に連繋した撃鉄35の前方への揺動動作により、押し腕44が前方に摺動してカートリッジを前方に摺動させ、一方、押し筒42は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成したので、実弾を発射できるような違法改造を不能とすることができるカートリッジの作動装置となる。
【0016】
加えて、請求項6のカートリッジの作動装置によれば、その構成部品の殆どが外装弾倉2や銃本体1に内装されるため、より外観上の体裁が良いカートリッジの作動装置となり、モデルガンとしての再現性や趣味性を十分満足できるようになる。
しかも、構成が比較的簡素となり、量産し易く、経済的なカートリッジの作動装置となる。
特に、銃本体1の引金36に連繋した伝達軸15の前方への摺動動作により、カム10、11が揺動してカートリッジの解放筒33の前端部分に設けた突出部33aを後方に押圧して、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成したので、実弾を発射できるような違法改造を不能とすることができるカートリッジの作動装置となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を説明すると、次の通りである。
先ず、本発明のカートリッジは、リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたものである。
具体的には、カートリッジの外周壁部分を構成する略円筒状のケース22と、このケース22に内装されると共に、その内部にガスを気蓄可能なガスタンクと、このガスタンク内を前後方向に移動可能となるよう収納されると共に、ガスタンク内の開閉部を開閉自在な主バルブ29と、ガスタンク内に縮装されると共に、主バルブ29を前方に押圧して、ガスタンク内の開閉部を主バルブ29が常時閉鎖するようにその弾発力を付勢する主バルブバネ31と、その一部或いは全てがガスタンクの前端がわ部分に外装されると共にケース22に内装されて、前後方向に摺動自在な略円筒状の解放筒33と、この解放筒33を貫通すると共に、ガスタンクの前端寄り周壁部分に穿設した前後方向に長い一対の長孔25aに挿通される押圧軸34とを備えたものである。
そして、銃本体1の引金36に連繋した解放筒33の後方への摺動動作、或いは解放筒33を除くカートリッジの前方への移動動作により、押圧軸34が主バルブバネ31の弾発力に抗して主バルブ29を後方に移動させ、ガスタンク内の開閉部を開放せしめ、ガスタンク内の気蓄されたガスの噴出によって、開閉部前方に予めセットされた弾38を発射できるように構成されている。
【0018】
また、本発明のカートリッジの作動装置は、弾倉を外観的に模した空洞状の外装弾倉2の前端がわに内装されると共に、エキストラクターロッド4を介してヨーク3に支持される弾倉ハウジング7と、この弾倉ハウジング7に組み込まれて固定される略円筒状のガイド筒8と、このガイド筒8に前後方向に摺動自在となるよう外装される押し部品9と、カム軸12を介して弾倉ハウジング7に揺動自在に装着されるカム10、11と、弾倉ハウジング7内に組み込まれて、前後方向に摺動自在となると共に、前方への摺動によってカム10、11を作動可能な伝達軸15とを備えたものである。
そして、銃本体1の引金36に連繋した伝達軸15の前方への摺動動作により、カム10、11が揺動して押し部品9を後方に摺動させ、この押し部品9がカートリッジの前端部の一部を後方に押圧して、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されている。
【0019】
更に、本発明の他のカートリッジの作動装置は、弾倉の前端がわに内装されて、カートリッジの前端部分の一部に当接可能な押し筒42と、前後方向に摺動自在となるよう銃本体1に内装され、その一部がカートリッジの係止溝22aに係止されると共に、打撃軸37によって前方に押圧できるように形成された押し爪41とを備えたものである。
そして、銃本体1の引金36に連繋した打撃軸37の前方への摺動動作により、押し爪41が前方に摺動してカートリッジを前方に摺動させ、一方、押し筒42は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されている。
【0020】
それから、本発明の他のカートリッジの作動装置は、弾倉の前端がわに内装されて、カートリッジの前端部分の一部に当接可能な押し筒42と、前後方向に揺動自在となるよう銃本体1に内装され、その一部がカートリッジの後端部に当接すると共に、その一部が前方に揺動するように引金36に連繋される押し腕43とを備えたものである。
そして、銃本体1の引金36を作動させることにより、引金36に連繋した押し腕43の一部がカートリッジを前方へ移動せしめ、一方、押し筒42は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されている。
【0021】
加えて、本発明の他のカートリッジの作動装置は、弾倉の前端がわに内装されて、カートリッジの前端部分の一部に当接可能な押し筒42と、前後方向に摺動自在となるよう銃本体1に内装され、その一部がカートリッジのケース22後端面に当接すると共に、撃鉄35によって前方に押圧できるように形成された押し腕44とを備えたものである。
そして、銃本体1の引金36に連繋した撃鉄35の前方への揺動動作により、押し腕44が前方に摺動してカートリッジを前方に摺動させ、一方、押し筒42は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されている。
【0022】
次に、本発明の他のカートリッジの作動装置は、弾倉を外観的に模した空洞状の外装弾倉2の前端がわに内装されると共に、エキストラクターロッド4を介してヨーク3に支持される弾倉ハウジング7と、この弾倉ハウジング7にカム軸12を介して揺動自在に装着されるカム10、11と、銃本体1に内装され、前後方向に摺動自在となると共に、前方への摺動によってカム10、11を作動可能な伝達軸15とを備えたものである。
そして、銃本体1の引金36に連繋した伝達軸15の前方への摺動動作により、カム10、11が揺動してカートリッジの解放筒33の前端部分に設けた突出部33aを後方に押圧して、カートリッジ内に予めセットされた弾38を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されている。
【実施例】
【0023】
次に、リボルバー式玩具ガス銃と、本発明のカートリッジと、本発明のカートリッジの作動装置とについて、図示例に基づいて説明する。
【0024】
先ず、図1及び図2は、リボルバー式玩具ガス銃の部分分解斜視図と縦断面図を例示するもので、図中1は、リボルバー式の銃を模した銃本体である。
【0025】
図中2は、弾倉を外観的に模した外装弾倉で、この外装弾倉2は、実銃のような薬室を備えておらず、空洞状に形成されている。更に、外装弾倉2の前端がわには、後述するヨーク3に回転自在に支持される円孔が中央に設けられると共に、この円孔の周囲に複数の弾38の通過孔が穿設されている。しかも、外装弾倉2は、実弾を保持できるような強度と構造は備えておらず、違法改造ができないように配慮してある。更に、外装弾倉2は、銃本体1の引金36の操作により、この形式の特徴である所定角度毎の回転動作を行うように形成されている。
【0026】
図中3は、弾倉と銃本体1を連繋できるように形成されているヨークで、このヨーク3によって、銃本体1から弾倉を出し入れする際に、弾倉の支えとなるものである。
【0027】
図中4は、ヨーク3の孔を貫通するエキストラクターロッドで、このエキストラクターロッド4は、その先端のネジ部が後述する弾倉ハウジング7に固定されるものである。
【0028】
図中5は、外装弾倉2の後端がわ開口部分を塞ぐように装着されて、外装弾倉2と共に回転する弾倉蓋で、この弾倉蓋5は、カートリッジを後方から入れるための孔が複数配設されている。尚、弾倉蓋5は、実弾を保持できるような形状と強度を有しないように形成される。すなわち、違法改造ができないように配慮してある。
【0029】
図中6は、弾倉蓋5を外装弾倉2に固定するための結合用のネジである。
【0030】
図中7は、外装弾倉2に内装されると共に、エキストラクターロッド4を介してヨーク3によって支えられるように形成されている弾倉ハウジングで、この弾倉ハウジング7は、外装弾倉2と異なり、銃本体1にセットされると回転方向の作動はしないように形成されている。すなわち、弾倉ハウジング7のような部品を外装弾倉2に内装せしめてあることにより、実弾の装填が不可能となるように形成してある。
【0031】
図中8は、弾倉ハウジング7に組み込まれて固定される円筒状のガイド筒で、このガイド筒8は、球状の弾38が通過するような内径に形成されている。
【0032】
図中9は、前後方向に摺動自在となるようにガイド筒8に外装される押し部品で、この押し部品9は、後述するカートリッジの解放筒33を後方に押圧できるように形成されている。しかも、押し部品9は、外装弾倉2に内装せしめて、実弾の装填がより難しくなるように形成してある。
【0033】
図中10と11は、カム軸12を介して弾倉ハウジング7に揺動自在に装着される一対のカムで、この一対のカム10、11は、その中央の支点用軸孔部分に貫通されるカム軸12を介してその上下端部が前後方向に揺動自在となるように形成されている。しかも、一対のカム10、11の上端部分は、押し部品9に係止されて、押し部品9を前後方向に移動せしめられるように形成されている。尚、一対のカム10、11は、銃本体1(リボルバー式玩具ガス銃)の機種(構造)によってはどちらか一方を省略しても良い。
【0034】
図中13は、カム軸12の先端部分の溝に嵌着されるカム軸止で、このカム軸止13によって、カム軸12や一対のカム10、11が抜けないようにしている。
【0035】
図中14は、弾倉ハウジング7内に組み込まれて、前後方向に摺動自在となる押し軸で、この押し軸14は、撃鉄35からの圧力が打撃軸37を介して伝達されて前方に移動し、その力が伝達軸15を介して一対のカム10、11へ伝えられるように形成されたものである。尚、押し軸14は、図示例に於いては弾倉の中心軸線上に配置してあるが、銃本体1(リボルバー式玩具ガス銃)の機種(構造)と構造によっては中心軸線を外したところへ配置しても良い。
【0036】
前記伝達軸15は、弾倉ハウジング7内に組み込まれて、前後方向に摺動自在となるように形成され、押し軸14に押圧されて前方に摺動し、その前端部分で、一対のカム10、11の下端部分を押圧できるように形成されている。尚、この伝達軸15部分は、押し軸14を延長したものでも良い。
【0037】
図中16は、弾倉に内装されるエキストラクターで、このエキストラクター16は、外装弾倉2と共に回転すると共に、必要に応じてエキストラクターバネ21の弾発力に抗して後方へ摺動し、カートリッジを後方に押し出せるように形成されたもので、しかも、このエキストラクター16は、実銃に近い雰囲気を出せるようにした部品である。尚、エキストラクター16は、銃本体1(リボルバー式玩具ガス銃)の機種(構造)によってはなくても良い。
【0038】
図中17は、エキストラクターバネ21を止めるためのバネ止めで、このバネ止め17は、エキストラクター16の前端部分に設けた溝部分に装着されて、エキストラクターバネ21の前端部分に係止できるように形成されている。
【0039】
図中18は、エキストラクター16と弾倉ハウジング7とを連繋させるエキストラクター止めで、このエキストラクター止め18は、エキストラクター16を軸心に対して垂直状に貫通すると共に、弾倉ハウジング7の後端部分に周設した溝部分に外接状に嵌まり込んで、弾倉ハウジング7とエキストラクター16とが分離しないように形成されたものである。
【0040】
図中19は、エキストラクター16の後端部分に内装される弾倉止め軸で、この弾倉止め軸19は、弾倉全体を銃本体1に係脱自在に係止させるもので、弾倉を銃本体1に出し入れする際に、前後方向に摺動できるように形成されている。尚、弾倉止め軸19は、銃本体1(リボルバー式玩具ガス銃)の機種(構造)によってはなくても良い。
【0041】
図中20は、弾倉止め軸19を後方に押圧するようにその弾発力が常時付勢されている弾倉止め軸バネで、この弾倉止め軸バネ20によって弾倉止め軸19が常に後方に移動し、銃本体1に弾倉止め軸19が係止されて、弾倉と銃本体1との係止状態を維持できるように形成したものである。尚、弾倉止め軸バネ20は、銃本体1(リボルバー式玩具ガス銃)の機種(構造)によってはなくても良い。
【0042】
前記エキストラクターバネ21は、エキストラクター16を常に弾倉の中へ納めてくように、その弾発力を常時付勢できるよう形成されている。尚、エキストラクターバネ21は、銃本体1(リボルバー式玩具ガス銃)の機種(構造)によってはなくても良い。
【0043】
そして、図3及び図4は、本発明のカートリッジを例示するもので、図中22は、カートリッジの外周壁部分を構成するケースで、このケース22は、後端がわ閉鎖板部の中央に注入バルブ23用の孔が穿設されている略有底円筒状に形成されており、その内部に各構成部品を組み込めるよう形成されている。
【0044】
図中22aは、ケース22の後端部外周面に周設される係止溝で、この係止溝22aは、後述する押し爪41の一部が係止可能となるように形成されている。
【0045】
前記注入バルブ23は、ケース22の後端がわ部分に内装され、ガスを注入する際に使用されるものである。
【0046】
図中24は、注入バルブ23と後述するガスタンク蓋26の間に介装されるガスシール用のゴム製Oリングである。
【0047】
図中25は、ケース22に内装されるガスタンクの構成部材となるガスタンク基体である。ところで、ガスタンク(ガスタンク基体25)は、ガスを気蓄しておくと共に、弾38を保持できるように形成されている。
【0048】
図中25aは、ガスタンク基体25の前端寄りの周壁左右部分に穿設される一対の長孔で、この長孔25aは、前後方向に長く形成されていると共に、後述する押圧軸34が貫通状に挿通されて、前後方向に移動可能となるように形成される。
【0049】
図中25bは、ガスタンク基体25の先端がわ部分に形成される溝で、この溝25bは、ガスタンク基体25の下部に於いてその外周面と内周面とが略貫通するように形成されており、溝25bに装着される弾止め32の一部が、ガスタンクの内周面部分に露出するように形成されている。すなわち、発射されるまでの弾38を所定位置に留めておけるように構成されている。
【0050】
図中26は、ガスタンク基体25の後端開口部分を塞ぐように装着されて、ガスタンク基体25と共にガスタンクを構成するガスタンク蓋で、このガスタンク蓋26は、ガスタンク基体25に螺着手段によって装着されている。しかも、ガスタンク蓋26には、前記注入バルブ23が装着されている。
【0051】
図中27は、ガスタンク蓋26とガスタンク基体25との隙間をシールしてガスが漏れないようにしたOリングである。
【0052】
図中28は、ガスタンク蓋26の溝に装着されるゴム製のOリングで、このOリング28は、その摩擦力によってガスタンク蓋26にケース22を適度に固定しておけるように形成されたものである。すなわち、ケース22がガスタンク蓋26やガスタンク基体25から簡単に外れないように形成されたものである。
【0053】
図中29は、ガスタンク基体25の前後方向中央部分に内装される主バルブで、この主バルブ29は、通常は主バルブバネ31の弾発力によって前方に押圧されて、ガスタンク内のガスが開閉部から漏れないように形成されていると共に、主バルブバネ31の弾発力に抗して後退することにより、ガスタンク内のガスを開閉部から前方に放出して、弾38を飛ばすことができるように形成されたものである。
【0054】
図中30は、主バルブ29に装着されて、必要時以外はガスタンクの開閉部と主バルブ29との隙間からガスが漏れないようするOリングである。
【0055】
前記主バルブバネ31は、ガスタンク内に縮装され、主バルブ29を前方に弾発的に押圧できるように形成されている。すなわち、ガスタンク内を主バルブ29で確実に閉鎖してガスが前方に漏れないようにしているものである。
【0056】
前記弾止め32は、適度な摩擦を有するゴム材等によって略Oリング状に形成され、しかも、ガスタンク基体25の溝25bに装着されると共に、溝25bを介してその一部がガスタンク基体25の内周面部分に露出するように形成されている。すなわち、装填された弾38を発射されるまでの間所定位置に保持しておけるように形成されたものである。
【0057】
前記解放筒33は、ガスタンク基体25の前端部分に摺動自在に外装されると共に、ケース22に摺動自在に内装される略円筒状に形成され、前記押し部品9によって後方に押圧されるように形成してある。しかも、解放筒33は、ケース22の前端から突出しないように形成されている。すなわち、カートリッジの外観上の体裁を良くすると共に、不意の外力等によって解放筒33を誤って押圧するようなことがないように形成してある。
【0058】
図中33aは、解放筒33前端部分に設けた突出部で、この突出部33aは、ケース22の前端から前方に突出するように形成したものである。尚、この突出部33aは、カートリッジの作動装置との関係で設けられるようになる。
【0059】
図中34は、解放筒33を貫通すると共に、ガスタンク基体25の一対の長孔25aに挿通される押圧軸で、この押圧軸34は、解放筒33が後方に押圧されたときに、主バルブ29を主バルブバネ31の弾発力に抗して後退させて、ガスタンク内の気蓄したガスを開閉部から前方に噴出して弾38を発射できるように形成されたものである。
【0060】
前記撃鉄35は、銃本体1の所定位置に揺動自在に装着され、この撃鉄35は、引金36を引くことによって前方に揺動するように形成されていると共に、前方に揺動することで打撃軸37を前方に摺動せしめられるように形成されている。そして、この打撃軸37の前方への力で、作動装置が作動するように構成されている。
【0061】
前記弾38は、適宜樹脂材等によって球形に形成されているもの(所謂BB弾)が利用される。
【0062】
図中39は、撃鉄35に弾発力を付勢している撃鉄バネで、この撃鉄バネ39の弾発力が解放されると、撃鉄35を勢い良く前方に揺動できるように形成されている。
【0063】
図中40は、銃本体1の所定位置に配されるインサートで、このインサート40は、硬質材料によって形成されると共に、銃本体1の成型時に埋設するように設けられるものである。すなわち、インサート40は、弾倉内の中央上部に内装されているカートリッジの後方に配されており、例えば、この位置に撃針等を設けて実弾を発射できるようにする違法改造が行えないように配慮したものである。
【0064】
図中41は、前後方向に摺動自在となるよう銃本体1に内装されると共に、打撃軸37によって前方に押圧できるように形成される押し爪で、この押し爪41は、その上端部分がカートリッジのケース22に設けた係止溝22aに係止されて、カートリッジを前方に移動できるように形成されている。
【0065】
図中42は、弾倉の前端がわに内装固定される略円筒状の押し筒で、この押し筒42は、その内径が弾38の外径より大きく形成されて、弾38が通過可能となるように形成されると共に、解放筒33の前端部分に当接できるように形成されている。すなわち、前記押し爪41によってカートリッジが前方に移動したときに、解放筒33のみに接触して、解放筒33が前方に移動しないように設けられたものである。
【0066】
図中43は、前後方向に揺動自在となるよう銃本体1に内装される押し腕で、この押し腕43は、その上端部がカートリッジの後端部に当接すると共に、上端部が前方に揺動するように引金36に連繋されている。
【0067】
図中44は、前後方向に摺動自在となるよう銃本体1に内装される押し腕で、この押し腕43は、略L字状を呈し、その上端部がカートリッジのケース22後端面に当接すると共に、撃鉄35によって前方に押圧できるように形成されている。
【0068】
ところで、図1乃至図8に示す本発明のカートリッジの作動装置は、銃本体1の引金36を引くと、撃鉄35と打撃軸37と押し軸14を介して伝達軸15を前方への摺動させる。この伝達軸15の前方への摺動で、一対のカム10、11を揺動せしめ、一対のカム10、11の上部で押し部品9を後方に摺動させる。そして、押し部品9がカートリッジの解放筒33の前端を後方に押圧するように構成されている。
しかも、解放筒33が後方に摺動すると、押圧軸34が主バルブ29の前端部分を主バルブバネ31の弾発力に抗して後方に押圧し、主バルブ29の後退によってガスタンクの開閉部が開き、ガスタンク内に気蓄されたガスが前方に噴出されて弾38を前方に発射する。
【0069】
また、図9及び図10に示す本発明の他のカートリッジの作動装置は、銃本体1の引金36を引くと、撃鉄35と打撃軸37を介して押し爪41を前方への摺動させる。この押し爪41の前方への摺動で、カートリッジのケース22の係止溝22aに係止されている上端部分がカートリッジを前方に移動させる。一方、押し筒42は解放筒33の前端部分に当接しており、解放筒33の前方への移動を阻止している。すると、解放筒33に固定してある押圧軸34は、主バルブ29の前方への移動を主バルブバネ31の弾発力に抗して阻止し、カートリッジのその他の部分の前方への移動によってガスタンクの開閉部が開き、ガスタンク内に気蓄されたガスが前方に噴出されて弾38を前方に発射する。
【0070】
更に、図11及び図12に示す本発明の他のカートリッジの作動装置は、銃本体1の引金36を引くと、連繋されている押し腕43の上端部分を前方への揺動させる。この押し腕43の上端部分の前方への揺動で、カートリッジの後端部を前方に押圧して、カートリッジを前方に移動させる。一方、押し筒42は解放筒33の前端部分に当接しており、解放筒33の前方への移動を阻止している。すると、解放筒33に固定してある押圧軸34は、主バルブ29の前方への移動を主バルブバネ31の弾発力に抗して阻止し、カートリッジのその他の部分の前方への移動によってガスタンクの開閉部が開き、ガスタンク内に気蓄されたガスが前方に噴出されて弾38を前方に発射する。
【0071】
そして、図13及び図14に示す本発明の他のカートリッジの作動装置は、銃本体1の引金36を引くと、撃鉄35を介して押し腕44を前方への摺動させる。この押し腕44の前方への摺動で、その上端部分がカートリッジの後端部を前方に押圧して、カートリッジを前方に移動させる。一方、押し筒42は解放筒33の前端部分に当接しており、解放筒33の前方への移動を阻止している。すると、解放筒33に固定してある押圧軸34は、主バルブ29の前方への移動を主バルブバネ31の弾発力に抗して阻止し、カートリッジのその他の部分の前方への移動によってガスタンクの開閉部が開き、ガスタンク内に気蓄されたガスが前方に噴出されて弾38を前方に発射する。
【0072】
それから、図15及び図16に示す本発明の他の作動装置は、銃本体1の引金36を引くと、撃鉄35と打撃軸37と押し軸14を介して伝達軸15を前方への摺動させる。この伝達軸15の前方への摺動で、一対のカム10、11を揺動せしめ、一対のカム10、11の上部で、解放筒33の前端に突出せしめた突出部33aを後方に押圧し、解放筒33を後方に摺動できるように構成されている。
そして、解放筒33が後方に摺動すると、押圧軸34が主バルブ29の前端部分を主バルブバネ31の弾発力に抗して後方に押圧し、主バルブ29の後退によってガスタンクの開閉部が開き、ガスタンク内に気蓄されたガスが前方に噴出されて弾38を前方に発射する。
【0073】
尚、リボルバー式玩具ガス銃の場合、弾倉が回転することによってカートリッジを発射位置へ順次送ることができるので、弾倉内のガスと弾数がある限り、弾38の発射を繰り返すことができる。
【0074】
ところで、リボルバー式玩具ガス銃の具体的構成、形状、寸法、材質、カートリッジの具体的構成、形状、寸法、材質、作動装置の具体的構成、形状、寸法、材質、銃本体1の具体的構成、形状、寸法、材質、外装弾倉2の具体的構成、形状、寸法、材質、ヨーク3の具体的構成、形状、寸法、材質、エキストラクターロッド4の具体的構成、形状、寸法、材質、弾倉の具体的構成、形状、寸法、材質、弾倉蓋5の具体的構成、形状、寸法、材質、ネジ6の具体的構成、形状、寸法、材質、弾倉ハウジング7の具体的構成、形状、寸法、材質、ガイド筒8の具体的構成、形状、寸法、材質、押し部品9の具体的構成、形状、寸法、材質、カム10、11の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、数、カム軸12の具体的構成、形状、寸法、材質、カム軸止13の具体的構成、形状、寸法、材質、押し軸14の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、伝達軸15の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、エキストラクター16の具体的構成、形状、寸法、材質、バネ止め17の具体的構成、形状、寸法、材質、エキストラクター止め18の具体的構成、形状、寸法、材質、弾倉止め軸19の具体的構成、形状、寸法、材質、弾倉止め軸バネ20の具体的構成、形状、寸法、材質、エキストラクターバネ21の具体的構成、形状、寸法、材質、ケース22の具体的構成、形状、寸法、材質、係止溝22aの具体的構成、形状、寸法、配設位置、注入バルブ23の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、Oリング24の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ガスタンク基体25の具体的構成、形状、寸法、材質、長孔25aの具体的形状、寸法、配設位置、ガスタンク蓋26の具体的構成、形状、寸法、材質、Oリング27、28の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、主バルブ29の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、Oリング30の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、主バルブバネ31の具体的構成、形状、寸法、材質、弾止め32の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、解放筒33の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、突出部33aの具体的構成、形状、寸法、材質、押圧軸34の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、撃鉄35の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、引金36の具体的構成、形状、寸法、材質、打撃軸37の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、弾38の具体的構成、形状、寸法、材質、撃鉄バネ39の具体的構成、形状、寸法、材質、インサート40の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、押し爪41の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、押し筒42の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、押し腕43の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、押し腕44の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】リボルバー式玩具ガス銃の部分分解斜視図である。
【図2】リボルバー式玩具ガス銃の縦断面図である。
【図3】カートリッジを例示する分解斜視図である。
【図4】カートリッジを例示する縦断面図である。
【図5】カートリッジの作動装置を例示する作動前の概略斜視図である。
【図6】カートリッジの作動装置を例示する作動前の概略正面図である。
【図7】カートリッジの作動装置を例示する作動後の概略斜視図である。
【図8】カートリッジの作動装置を例示する作動後の概略正面図である。
【図9】カートリッジの他の作動装置を例示する作動前の概略正面図である。
【図10】カートリッジの他の作動装置を例示する作動後の概略正面図である。
【図11】カートリッジの他の作動装置を例示する作動前の概略正面図である。
【図12】カートリッジの他の作動装置を例示する作動後の概略正面図である。
【図13】カートリッジの他の作動装置を例示する作動前の概略正面図である。
【図14】カートリッジの他の作動装置を例示する作動後の概略正面図である。
【図15】カートリッジの他の実施例を示す縦断面図である。
【図16】カートリッジの他の作動装置を例示する概略正面図である。
【符号の説明】
【0076】
1 銃本体
2 外装弾倉
3 ヨーク
4 エキストラクターロッド
5 弾倉蓋
6 ネジ
7 弾倉ハウジング
8 ガイド筒
9 押し部品
10 カム
11 カム
12 カム軸
13 カム軸止
14 押し軸
15 伝達軸
16 エキストラクター
17 バネ止め
18 エキストラクター止め
19 弾倉止め軸
20 弾倉止め軸バネ
21 エキストラクターバネ
22 ケース
22a 係止溝
23 注入バルブ
24 Oリング
25 ガスタンク基体
25a 長孔
25b 溝
26 ガスタンク蓋
27 Oリング
28 Oリング
29 主バルブ
30 Oリング
31 主バルブバネ
32 弾止め
33 解放筒
33a 突出部
34 押圧軸
35 撃鉄
36 引金
37 打撃軸
38 弾
39 撃鉄バネ
40 インサート
41 押し爪
42 押し筒
43 押し腕
44 押し腕

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジであって、カートリッジの外周壁部分を構成する略円筒状のケースと、このケースに内装されると共に、その内部にガスを気蓄可能なガスタンクと、このガスタンク内を前後方向に移動可能となるよう収納されると共に、ガスタンク内の開閉部を開閉自在な主バルブと、ガスタンク内に縮装されると共に、主バルブを前方に押圧して、ガスタンク内の開閉部を主バルブが常時閉鎖するようにその弾発力を付勢する主バルブバネと、その一部或いは全てがガスタンクの前端がわ部分に外装されると共にケースに内装されて、前後方向に摺動自在な略円筒状の解放筒と、この解放筒を貫通すると共に、ガスタンクの前端寄り周壁部分に穿設した前後方向に長い一対の長孔に挿通される押圧軸とを備え、銃本体の引金に連繋した解放筒の後方への摺動動作、或いは解放筒を除くカートリッジの前方への移動動作により、押圧軸が主バルブバネの弾発力に抗して主バルブを後方に移動させ、ガスタンク内の開閉部を開放せしめ、ガスタンク内の気蓄されたガスの噴出によって、開閉部前方に予めセットされた弾を発射できるように構成したことを特徴とするリボルバー式玩具ガス銃用カートリッジ。
【請求項2】
リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジの作動装置であって、弾倉を外観的に模した空洞状の外装弾倉2の前端がわに内装されると共に、エキストラクターロッドを介してヨークに支持される弾倉ハウジングと、この弾倉ハウジングに組み込まれて固定される略円筒状のガイド筒と、このガイド筒に前後方向に摺動自在となるよう外装される押し部品と、カム軸を介して弾倉ハウジングに揺動自在に装着されるカムと、弾倉ハウジング内に組み込まれて、前後方向に摺動自在となると共に、前方への摺動によってカムを作動可能な伝達軸とを備え、銃本体の引金に連繋した伝達軸の前方への摺動動作により、カムが揺動して押し部品を後方に摺動させ、この押し部品がカートリッジの前端部の一部を後方に押圧して、カートリッジ内に予めセットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成したことを特徴とするリボルバー式玩具ガス銃用カートリッジの作動装置。
【請求項3】
リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジの作動装置であって、弾倉の前端がわに内装されて、カートリッジの前端部分の一部に当接可能な押し筒と、前後方向に摺動自在となるよう銃本体に内装され、その一部がカートリッジの係止溝に係止されると共に、打撃軸によって前方に押圧できるように形成された押し爪とを備え、銃本体の引金に連繋した打撃軸の前方への摺動動作により、押し爪が前方に摺動してカートリッジを前方に摺動させ、一方、押し筒は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成したことを特徴とするリボルバー式玩具ガス銃用カートリッジの作動装置。
【請求項4】
リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジの作動装置であって、弾倉の前端がわに内装されて、カートリッジの前端部分の一部に当接可能な押し筒と、前後方向に揺動自在となるよう銃本体に内装され、その一部がカートリッジの後端部に当接すると共に、その一部が前方に揺動するように引金に連繋される押し腕とを備え、銃本体の引金を作動させることにより、引金に連繋した押し腕の一部がカートリッジを前方へ移動せしめ、一方、押し筒は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成したことを特徴とするリボルバー式玩具ガス銃用カートリッジの作動装置。
【請求項5】
リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジの作動装置であって、弾倉の前端がわに内装されて、カートリッジの前端部分の一部に当接可能な押し筒と、前後方向に摺動自在となるよう銃本体に内装され、その一部がカートリッジのケース後端面に当接すると共に、撃鉄によって前方に押圧できるように形成された押し腕とを備え、銃本体の引金に連繋した撃鉄の前方への揺動動作により、押し腕が前方に摺動してカートリッジを前方に摺動させ、一方、押し筒は、カートリッジの前端部分の一部に当接して、これの前方への移動を阻止することにより、カートリッジ内に予めセットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成したことを特徴とするリボルバー式玩具ガス銃用カートリッジの作動装置。
【請求項6】
リボルバー式玩具ガス銃に於いて、回転する弾倉に装填可能に形成されると共に、セットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成されたカートリッジの作動装置であって、弾倉を外観的に模した空洞状の外装弾倉の前端がわに内装されると共に、エキストラクターロッドを介してヨークに支持される弾倉ハウジングと、この弾倉ハウジングにカム軸を介して揺動自在に装着されるカムと、銃本体に内装され、前後方向に摺動自在となると共に、前方への摺動によってカムを作動可能な伝達軸とを備え、銃本体の引金に連繋した伝達軸の前方への摺動動作により、カムが揺動してカートリッジの解放筒の前端部分に設けた突出部を後方に押圧して、カートリッジ内に予めセットされた弾を気蓄されたガスの噴出圧力によって発射できるように構成したことを特徴とするリボルバー式玩具ガス銃用カートリッジの作動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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