説明

リモコン信号再送信装置

【課題】安価で、複数のキャリア周波数に対応してリモコン信号を再送信することができるリモコン信号再送信装置を提供する。
【解決手段】受光部1は、それぞれ異なるキャリア周波数のリモコン信号を受光するリモコン受光素子1a,1bを有する。パルスカウント部2a,2bは、リモコン受光素子1a,1bから出力されるパルス信号のパルスの数をカウントする。比較判定部3は、パルスカウント部2a,2bによるパルスのカウント値を比較することによってリモコン信号のキャリア周波数を判定する。キャリア周波数記憶部5は、比較判定部3が判定したキャリア周波数を示すデータを記憶する。再送信部15は、受光部1より出力されたパルス信号を、キャリア周波数記憶部5に記憶されたデータに基づくキャリア周波数で変調して再送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモコン信号を受信して再送信するリモコン信号再送信装置に係り、特に、複数のキャリア周波数に対応してリモコン信号を再送信することができるリモコン信号再送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
赤外線を用いたリモコン信号を受信して再送信するリモコン信号再送信装置が知られている。リモコン信号再送信装置は、リモコン信号によって操作される電子機器がリモコン送信機によって電子機器を操作しようとする場所から離れて設置されている場合に用いられる。また、リモコン信号再送信装置は、電子機器に設けられているリモコン信号の受光部が何らかの遮蔽物で遮蔽されてしまう場合にも用いられる。リモコン信号再送信装置は例えば特許文献1,2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−16668号公報
【特許文献2】特開2005−347858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2に記載のリモコン信号再送信装置においては、赤外線によるリモコン信号を一旦電波に変換して送信し、送信された電波を受信して再び赤外線によるリモコン信号に変換している。一旦電波に変換して送信するようにしたリモコン信号再送信装置は、リモコン送信機によって操作する場所と電子機器の設置場所とが離れている場合には有効であるが、高価となってしまう。リモコン信号再送信装置を、電子機器に設けられているリモコン信号の受光部が遮蔽物で遮蔽されてしまうという不具合を解消する場合に用いる場合には、電波に変換して送信する構成は必要ない。そこで、安価に実現できるリモコン信号再送信装置が望まれる。
【0005】
ところで、赤外線によるリモコン信号は、データ値0と1のベースバンド信号を所定の周波数のキャリア(搬送波)で変調したものである。リモコン信号のキャリア周波数は38kHz,57kHz等複数存在している。そこで、複数のキャリア周波数に対応してリモコン信号を再送信することができるリモコン信号再送信装置が望まれる。
【0006】
本発明はこのような要望に対応するため、安価で、複数のキャリア周波数に対応してリモコン信号を再送信することができるリモコン信号再送信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、それぞれ異なるキャリア周波数のリモコン信号を受光する複数のリモコン受光素子(1a,1b)を有する受光部(1)と、前記受光部がリモコン信号を受光したとき、前記複数のリモコン受光素子それぞれから出力されるパルス信号のパルスの数をカウントする複数のパルスカウント部(2a,2b)と、前記複数のパルスカウント部によるパルスのカウント値を比較することによって、前記受光部が受光したリモコン信号のキャリア周波数を判定する比較判定部(3)と、前記比較判定部が判定したキャリア周波数を示すデータを記憶するキャリア周波数記憶部(5)と、前記受光部より出力されたパルス信号を、前記キャリア周波数記憶部に記憶されたデータに基づくキャリア周波数で変調して再送信する再送信部(15)とを備えることを特徴とするリモコン信号再送信装置を提供する。
【0008】
上記のリモコン信号再送信装置において、前記再送信部は、それぞれ異なるキャリア周波数のキャリアを発生する複数のキャリア発生部(6a,6b)と、前記キャリア周波数記憶部に記憶されたキャリア周波数に基づいて、前記複数のキャリア発生部の内のいずれかを選択するキャリア選択部(7)と、前記キャリア周波数記憶部に記憶されたキャリア周波数に基づいて、前記複数のリモコン受光素子より出力されたパルス信号のいずれかを選択する信号選択部(8)と、前記信号選択部が選択したパルス信号を、前記キャリア選択部が選択したキャリア周波数のキャリアで変調する変調部(9)と、前記変調部より出力された変調信号をリモコン信号に変換して出力する出力素子(11)とを備えることが好ましい。
【0009】
上記のリモコン信号再送信装置において、前記受光部が受光したリモコン信号が、キャリア周波数を判定するための判定用パルス信号によるリモコン信号であるか否かを検出する判定用信号検出部(13)をさらに備え、前記判定用信号検出部が判定用パルス信号によるリモコン信号であると検出した場合に、前記比較判定部が判定したキャリア周波数を示すデータを前記キャリア周波数記憶部に記憶させるように構成してもよい。
【0010】
この構成では、前記受光部は、加速度センサ(202)を備えたリモコン送信機(200)が振られた場合に前記リモコン送信機から出力される判定用パルス信号によるリモコン信号を受光することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明のリモコン信号再送信装置によれば、安価に実現することができ、複数のキャリア周波数に対応してリモコン信号を再送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1実施形態を示すブロック図である。
【図2】第1,第2実施形態の動作を説明するための波形図である。
【図3】第1,第2実施形態の使用例を示す図である。
【図4】第2実施形態を示すブロック図である。
【図5】第2実施形態で用いるリモコン送信機の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のリモコン信号再送信装置の各実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0014】
<第1実施形態>
図1において、第1実施形態のリモコン信号再送信装置101は、リモコン送信機20から発せられた赤外線によるリモコン信号のキャリア周波数を判定する判定モードと、リモコン送信機20から発せられたリモコン信号を再送信する通常動作モードとを有する。図示していないスイッチ等を操作することによって、オンオフスイッチ4がオン、オンオフスイッチ10がオフとなって、リモコン信号再送信装置101は判定モードとなる。
【0015】
受光部1は、キャリア周波数38kHzのリモコン信号を受光するためのリモコン受光素子1aと、キャリア周波数57kHzのリモコン信号を受光するためのリモコン受光素子1bとを有する。キャリア周波数38kHzと57kHzは単なる例であり、これに限定されるものではない。3種類以上のキャリア周波数を受光するように構成してもよい。受光部1は、リモコン送信機20からのリモコン信号を受光する。第1実施形態においては、リモコン送信機20からのリモコン信号のキャリア周波数は、38kHzまたは57kHzのいずれかとする。
【0016】
判定モードでリモコン信号のキャリア周波数を判定する場合には、受光部1がリモコン信号を受光する受光感度を意図的に低くすることが好ましい。そこで、ユーザは、通常動作モードから判定モードに切り換えて、リモコン送信機20のキャリア周波数を判定させようとする場合には、図1に示すように、リモコン送信機20を例えば左右に軽く振りながら所定のキーを押してリモコン信号を発生させる。リモコン受光素子1aはキャリア周波数38kHz付近の周波数を通過させるフィルタを備えており、リモコン受光素子1bはキャリア周波数57kHz付近の周波数を通過させるフィルタを備えているため、リモコン信号のキャリア周波数とリモコン受光素子1a,1bのフィルタ周波数とが異なる場合には、リモコン受光素子1a,1bから出力されるパルスは両者が一致している場合と比較して格段に少なくなる。
【0017】
これは、リモコン受光素子1a,1bが、フィルタ通過後の入力信号が所定の振幅以上のときにパルスを発生するよう構成されているためであり、リモコン信号のキャリア周波数とリモコン受光素子のフィルタ周波数とが異なる場合には、フィルタ通過後の入力信号が所定の振幅未満となることが増え、リモコン受光素子から出力されるパルスは両者が一致している場合と比較して格段に少なくなる。なお、フィルタ通過後の入力信号からパルス信号を生成する手段は、リモコン受光素子1a,1bの外部の手段が有していてもよい。例えば、パルスカウント部2a,2bや信号選択部8、変調部9が有していてもよい。
【0018】
なお、リモコン送信機20を振ってリモコン受光素子1a,1bへのリモコン信号の入射角度が変化すると、パルスはより一層少なくなる。
【0019】
図2(A)は受光部1が受光するリモコン信号を概念的に示している。リモコン受光素子1aまたは1bからは、図2(B)に示すようなパルス信号であるリモコン信号のベースバンド信号が出力される。図2(B)のベースバンド信号において、隣接するパルス間の時間間隔が所定時間以上であれば1、所定時間未満であれば0となる。リモコン信号のキャリア周波数とフィルタ周波数とが異なる場合には、図2(B)に示すようなパルス信号は出力されず、出力されるパルスはわずかとなる。リモコン送信機20を振る代わりに、リモコン送信機20を意図的に受光部1に向かないようにしてリモコン信号を発生させてもよい。
【0020】
パルスカウント部2aは、リモコン受光素子1aより出力されたパルス信号のパルスの数をカウントする。パルスカウント部2bは、リモコン受光素子1bより出力されたパルス信号のパルスの数をカウントする。パルスカウント部2a,2bは、所定の時間内、例えば3秒間のパルスの数をカウントすればよい。比較判定部3は、パルスカウント部2aによるカウント値とパルスカウント部2bによるカウント値とを比較して、パルスが多い方がリモコン信号のキャリア周波数であると判定する。比較判定部3で判定されたキャリア周波数を示すデータは、オンオフスイッチ4を介してキャリア周波数記憶部5へと入力されて記憶される。以上により、リモコン信号のキャリア周波数の判定が終了する。判定モードの期間中、オンオフスイッチ10がオフになっているので、出力素子11から不必要なリモコン信号(赤外線信号)が出力されることはない。
【0021】
リモコン信号再送信装置101は、オンオフスイッチ4をオフ、オンオフスイッチ10をオンとした通常動作モードで次のように動作する。キャリア発生部6aはキャリア周波数38kHzのキャリアを発生し、キャリア発生部6bはキャリア周波数57kHzのキャリアを発生する。キャリア選択部7は、キャリア発生部6aが発生するキャリア周波数38kHzのキャリアとキャリア発生部6bが発生するキャリア周波数57kHzのキャリアとのいずれかを選択する。信号選択部8がリモコン受光素子1a,1bの出力信号のいずれかを選択する。キャリア周波数記憶部5は、記憶しているキャリア周波数を示すデータに基づいて、キャリア選択部7がキャリア発生部6a,6bのいずれのキャリア周波数を選択するか、信号選択部8がリモコン受光素子1a,1bのいずれの出力信号を選択するかを制御する。第1実施形態では、キャリア周波数は38kHzであると判定したとする。
【0022】
信号選択部8が選択したリモコン受光素子1aからの図2(B)に示すようなパルス信号である出力信号は変調部9に入力される。変調部9は、入力されたパルス信号をキャリア選択部7が選択したキャリア発生部6aからの38kHzのキャリア周波数によって変調する。変調部9より出力される変調信号は概念的に図2(C)のような波形となる。変調部9より出力された変調信号はオンオフスイッチ10を介して出力素子11へと供給される。出力素子11は、入力された変調信号を赤外線によるリモコン信号に変換して出力する。
【0023】
図1において、キャリア発生部6a,6bと、キャリア選択部7と、信号選択部8と、変調部9と、出力素子11は、受光部1(リモコン受光素子1aまたは1b)より出力されたパルス信号を、キャリア周波数記憶部5に記憶されたキャリア周波数で変調して再送信する再送信部15となっている。なお、図1では、オンオフスイッチ10も含めて再送信部15としているが、オンオフスイッチ10を、再送信部15に含まない構成にしてもよい。
【0024】
図3は、第1実施形態及び後述する第2実施形態の使用例を示している。ここでは第1実施形態のリモコン信号再送信装置101とリモコン送信機20のみについて説明するが、後述する第2実施形態でも同様である。図3において、リモコン送信機20は、テレビジョン受像機40を操作するためのリモコン送信機である。テレビジョン受像機40の前部に音質向上のためのテレビジョン受像機40とは別体のスピーカ30を設置する場合がある。テレビジョン受像機40のリモコン信号の受光部41は、テレビジョン受像機40の下方に設けられている場合が多い。この場合、テレビジョン受像機40の前部にスピーカ30を設置すると、受光部41がスピーカ30によって遮られてしまうことがある。このような場合には、スピーカ30内に図1で説明した第1実施形態のリモコン信号再送信装置101を内蔵させればよい。
【0025】
図3において、受光部1はリモコン送信機20から発せられたリモコン信号を受光する。スピーカ30が内蔵しているリモコン信号再送信装置101は、前述の動作によって出力素子11から再送信によって生成したリモコン信号を出力する。出力素子11から出力されたリモコン信号は、テレビジョン受像機40の受光部41によって受光される。これによって、受光部41がスピーカ30によって遮られていても、リモコン送信機20によってテレビジョン受像機40を操作することができる。第1実施形態ではリモコン送信機20からのリモコン信号のキャリア周波数を38kHzとしたが、57kHzでも同様に動作する。
【0026】
<第2実施形態>
図4及び図5を用いて第2実施形態について説明する。第2実施形態は、リモコン送信機20の代わりに、判定用パルスを出力することができるリモコン送信機200を用いる。そして、第2実施形態のリモコン信号再送信装置102は、判定用パルスに基づいてキャリア周波数を判定するように構成したものである。図4において、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略することとする。
【0027】
まず、図5を用いてリモコン送信機200の構成例について説明する。図5において、リモコン送信機200は、制御部201,加速度センサ202,パルス発生部203,出力素子204を備える。ユーザが第1実施形態と同様にしてリモコン送信機200を振ると、制御部201は加速度センサ202からの出力信号に基づいてリモコン送信機200が振られていることを検出する。パルス発生部203は、通常動作モードにおいてテレビジョン受像機40等の電子機器を操作するための通常のパルス信号を発生する通常パルス発生部2031と、判定モードにおいて用いる判定用パルス信号を発生する判定用パルス発生部2032とを有する。
【0028】
制御部201は、加速度センサ202からの出力信号が所定の値を超えたら、判定用パルス発生部2032から判定用パルス信号を発生させる。加速度センサ202からの出力信号が所定の値を超えた場合には、ユーザが判定モードとするためにリモコン送信機200を振っていると判断できる。判定用パルス発生部2032から出力された判定用パルス信号は、出力素子204に入力される。判定用パルス信号は、所定のキャリア周波数のキャリアによって変調されたパルス信号である。出力素子204は、入力された判定用パルス信号を赤外線によるリモコン信号に変換して出力する。
【0029】
判定用パルス信号としては、通常パルス発生部2031が発生する通常のパルス信号では用いない、テレビジョン受像機40等の電子機器の操作に割り当てられていないコードとすることが好ましい。なお、全ての電子機器の操作に割り当てられていないコードとすることは現実としては難しいため、リモコン送信機200がテレビジョン受像機40用のリモコン送信機であれば、各社のテレビジョン受像機の操作に割り当てられていないコードとすることが好ましい。判定用パルス信号のコードを予め定めておく。
【0030】
所定のキーを押下したら、加速度センサ202を動作させるようにしてもよい。ユーザに判定モードとするために意図的にリモコン送信機200を振らせるよう、所定のキーを押下させつつリモコン送信機200を振らせてもよい。なお、図5では、通常パルス発生部2031と判定用パルス発生部2032とを分けているが、これは概念的な構成であり、1つのパルス発生部で、通常動作モードにおいて用いる通常のパルス信号と判定モードにおいて用いる判定用パルス信号との双方を選択的に発生させてもよい。
【0031】
図4において、リモコン受光素子1aより出力されたパルス信号は、スイッチ12の端子aに入力される。リモコン受光素子1bより出力されたパルス信号は、スイッチ12の端子bに入力される。比較判定部3は、判定したリモコン信号のキャリア周波数に基づいて、スイッチ12が端子aに接続するか端子bに接続するかを制御する。第2実施形態でもキャリア周波数は38kHzであるとすると、比較判定部3は端子aに接続するようスイッチ12を制御する。スイッチ12より出力されたリモコン受光素子1aからのパルス信号は、判定用信号検出部13に入力される。
【0032】
なお、リモコン送信機200から十分大きな出力の判定用パルス信号を出力するようにしたり、各受光素子1a,1bに十分近い位置から判定用パルス信号を出力するようにしたりすれば、スイッチ12を省略することができる。その場合、リモコン受光素子1aから出力されたパルス信号とリモコン受光素子1bから出力されたパルス信号との内のいずれかを、判定用信号検出部13に入力すればよい。
【0033】
判定用信号検出部13は、入力されたパルス信号が予め定めたコードの判定用パルス信号であるか否かを検出する。判定用信号検出部13は、判定用パルス信号であることを検出した場合には、オンオフスイッチ4をオン、オンオフスイッチ10をオフにして、リモコン信号再送信装置102を判定モードとする。オンオフスイッチ4がオンとなることによって、比較判定部3で判定されたキャリア周波数を示すデータはキャリア周波数記憶部5へと入力されて記憶される。その他の動作は、第1実施形態と同じである。
【0034】
第2実施形態では、加速度センサ202を備えるリモコン送信機200用いたが、加速度センサ202を備えず、ユーザが所定の動作をすることによって判定用パルス発生部2032から判定用パルス信号を発生するように構成してもよい。リモコン送信機に判定用パルス信号を発生するためのキーを設けて、ユーザがキーを押下したら、制御部201は判定用パルス信号を発生させる。通常動作モードで使われているキーを所定時間以上押下したら、判定用パルス信号を発生させてもよいし、通常動作モードで使われている複数のキーを同時に押下したら、判定用パルス信号を発生させてもよい。
【0035】
本発明は以上説明した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 受光部
1a,1b リモコン受光素子
2a,2b パルスカウント部
3 比較判定部
4,10 オンオフスイッチ
5 キャリア周波数記憶部
6a,6b キャリア発生部
7 キャリア選択部
8 信号選択部
9 変調部
11 出力素子
12 スイッチ
13 判定用信号検出部
15 再送信部
20,200 リモコン送信機
101,102 リモコン信号再送信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ異なるキャリア周波数のリモコン信号を受光する複数のリモコン受光素子を有する受光部と、
前記受光部がリモコン信号を受光したとき、前記複数のリモコン受光素子それぞれから出力されるパルス信号のパルスの数をカウントする複数のパルスカウント部と、
前記複数のパルスカウント部によるパルスのカウント値を比較することによって、前記受光部が受光したリモコン信号のキャリア周波数を判定する比較判定部と、
前記比較判定部が判定したキャリア周波数を示すデータを記憶するキャリア周波数記憶部と、
前記受光部より出力されたパルス信号を、前記キャリア周波数記憶部に記憶されたデータに基づくキャリア周波数で変調して再送信する再送信部と、
を備えることを特徴とするリモコン信号再送信装置。
【請求項2】
前記再送信部は、
それぞれ異なるキャリア周波数のキャリアを発生する複数のキャリア発生部と、
前記キャリア周波数記憶部に記憶されたキャリア周波数に基づいて、前記複数のキャリア発生部の内のいずれかを選択するキャリア選択部と、
前記キャリア周波数記憶部に記憶されたキャリア周波数に基づいて、前記複数のリモコン受光素子より出力されたパルス信号のいずれかを選択する信号選択部と、
前記信号選択部が選択したパルス信号を、前記キャリア選択部が選択したキャリア周波数のキャリアで変調する変調部と、
前記変調部より出力された変調信号をリモコン信号に変換して出力する出力素子と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のリモコン信号再送信装置。
【請求項3】
前記受光部が受光したリモコン信号が、キャリア周波数を判定するための判定用パルス信号によるリモコン信号であるか否かを検出する判定用信号検出部をさらに備え、
前記判定用信号検出部が判定用パルス信号によるリモコン信号であると検出した場合に、前記比較判定部が判定したキャリア周波数を示すデータを前記キャリア周波数記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項1または2に記載のリモコン信号再送信装置。
【請求項4】
前記受光部は、加速度センサを備えたリモコン送信機が振られた場合に前記リモコン送信機から出力される判定用パルス信号によるリモコン信号を受光する
ことを特徴とする請求項3記載のリモコン信号再送信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−42226(P2013−42226A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176156(P2011−176156)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】