説明

リンク防止方法及びシステム

リンク防止方法及びシステムを提供する。使用者からファイルのリンクされているウェブページの要請を受ける場合、ウェブページ要請時間情報を用いてランダムコードを生成する。ランダムコードは、元アドレス情報のあらかじめ設定された位置に挿入され、ランダムコードの挿入されたアドレス情報を用いてファイルサーバにリンクされたファイルを要請する。ファイルサーバは、ファイル要請情報を受信する場合、予め設定された形式に合うアドレス情報か否かを判断し、挿入されたランダムコードを解読する。ランダムコード解読から算出された時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以下の場合、ファイルサーバは、要請されたファイルを伝送する。この方法によれば、ファイルサーバがファイルのアドレスを実質的に更新しなくても、且つ、ウェブサーバとファイルサーバ間に別途の通信がなくても、効果的なリンク防止を実現できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リンク防止に係り、より詳細には、サービスプロバイダのサーバに保存されたデータを不法的にリンクするのを防止する方法及びそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コミュニティサービスのような通常の掲示板サービスにおいて、使用者は自分の作成する文に画像又はビデオクリップ(映像)などのファイルを挿入することができる。掲示板の文に挿入されるファイルは、一般的にファイルサーバに保存され、使用者は、作文時に文と共にディスプレイされる画像又はビデオクリップファイルをファイルサーバにアップロードする。
【0003】
このような方法で作成された文に対してウェブページ要請がある場合、ウェブサーバはファイルサーバからファイルを受信してウェブページを提供する。このとき、使用者は、ウェブブラウザのHTMLソース閲覧などを用いて該当するファイルのファイルサーバにおけるアドレス情報を確認でき、掲示板の文を見なくても該当するファイルへ直接アクセスするか、リンクを張ることが可能である。このような不法リンクは、ファイルサーバの負荷を増加させ、円滑なウェブページサービスを妨害する主な要因の一つとされている。
【0004】
掲示板サービスの他に、静止画像、音楽、動映像のようなメディアサービスを提供する場合においても不法リンクは問題となる。通常、メディアコンテンツは、ウェブページを通じて使用者に提供されているが、ファイルのアドレス情報が露出されると、メディアファイルを保存するサーバに使用者等が直接アクセスして特定ファイルへのリンクを試みる場合が頻繁に生じる恐れがあり、このような不法リンクは、正常な使用者のメディアコンテンツ利用の大きな妨げとなっている。
【0005】
不法リンクを防止するために、スクリプトを用いてファイルのアドレス情報を露出させない方法が利用されたこともあるが、顕著な実効性はなかった。
【0006】
また、不法リンク防止と関連して、ストリーミングサーバでファイルのアドレス情報を継続して更新することによって不法リンクを防止する(不法リンクを無効(取消)にする)方法が、例えば、特許文献1で提案されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1のように、ストリーミングサーバのアドレス情報を変える場合、ストリーミングサーバは、予め設定された時間間隔でアドレス情報を継続して更新するプロセスを行わねばならず、当該サーバに負担がかかってしまう。
【0008】
また、ストリーミングサーバは、更新されたアドレス情報をそれぞれウェブサーバに伝送しなければならず、リンク防止のためにウェブサーバとストリーミングサーバがやり取りすべき通信量が大きく増加するという問題点があった。
【0009】
【特許文献1】大韓民国公開特許公報第2001−79245号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、ファイルサーバが、ファイルの実質的なアドレス情報を更新することなく不法なリンクを防止できる方法及びそのシステムを提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、ウェブサーバとファイルサーバ間のアドレス変更情報の交換を必要とせずに、実質的にアドレスが更新された場合と同じ効果が得られるリンク防止方法及びそのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一側面によれば、使用者クライアントからウェブページ要請情報を受信する段階(a)と、要請したウェブページにファイルがリンクされているか否かを判断する段階(b)と、ファイルがリンクされている場合、ウェブページ要請時間情報を判断し、ウェブページ要請時間情報を用いてランダムコードを生成する段階(c)と、ランダムコードを、ファイルの元アドレス情報の予め設定された位置に挿入し、変形されたアドレス情報を用いてファイルサーバにファイルを要請する段階(d)と、ファイルサーバからファイルを受信し、要請したウェブページデータを使用者クライアントに伝送する段階(e)と、を含み、上記ファイルサーバは、上記変形されたアドレスに含まれたランダムコードを解読してウェブページ要請時間を判断し、ウェブページ要請時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以下の場合にファイルを伝送するリンク防止方法が提供される。
【0013】
また、上記ランダムコードは、上記ウェブページ要請時間情報と要請されたファイルの元アドレス情報から抽出されたパラメータとを用いて生成されることができる。
【0014】
また、上記ファイルサーバは、ファイル要請情報の予め設定された位置にランダムコードが挿入されていない場合に、ファイルサーバへのアクセスを拒否することが好ましい。
【0015】
また、上記段階(a)は、ウェブページデータを保存しているデータベースにファイルのアドレス情報が存在するか否かを判断してリンクされたファイルがあるか否かを判断することが好ましい。
【0016】
また、上記ランダムコードを生成する段階(c)は、上記ウェブページ要請時間情報と上記ファイルのアドレス情報の中から予め設定されたパラメータとを抽出してストリングを形成する段階と、このストリングをヘクサコードの形態(フォーマット)に変換する段階と、該変換されたデータと予め設定されたランダムマスクとの論理演算を行う段階と、を含むことができる。
【0017】
一方、本発明の他の側面によれば、使用者クライアントからコンテンツファイル要請情報を受信する段階(a)と、要請されたコンテンツファイルのアドレス情報をデータベースから抽出する段階(b)と、ファイル要請時間情報を用いてランダムコードを生成する段階(c)と、抽出されたコンテンツファイルの元アドレス情報の予め設定された位置にランダムコードを挿入し、変形されたアドレス情報を使用者クライアントに伝送する段階(d)と、を含み、アドレス情報を受信した使用者クライアントは、該アドレス情報を用いてファイルサーバに該当するコンテンツファイルを要請し、ファイルサーバは、アドレス情報に含まれたランダムコードを解読してファイル要請時間を判断し、ファイル要請時間と現在時間との差が予め設定された臨界値以下の場合にファイルを伝送するリンク防止方法が提供される。
【0018】
上記ランダムコードは、ファイル要請時間情報と要請されたファイルの元アドレス情報の中から抽出されたパラメータとを用いて生成されることができる。
【0019】
また、上記ファイルサーバは、ファイル要請情報の予め設定された位置にランダムコードが挿入されていない場合、ファイルサーバへのアクセスを拒否することが好ましい。
【0020】
また、本発明のさらに他の側面によれば、使用者の要請したウェブページにリンクされたファイルのアドレス情報に、ウェブページ要請時間に基づいて生成されるランダムコードを付加して、変換されたファイルアドレスを生成するウェブサーバと、変換されたファイルアドレスを受信し、変換されたファイルアドレスに含まれたランダムコードを解読し、ランダムコードの解読結果として出力されるウェブページ要請時間と現在時間との差が予め設定された閾値以下である場合、リンクされたファイルを伝送するファイルサーバと、を備えるリンク防止システムが提供される。
【0021】
上記ウェブサーバは、変換されたファイルアドレスを予め設定されたフォーマットに生成し、ファイルサーバは、受信した変換されたファイルアドレスのフォーマットが上記予め設定されたフォーマットと一致するか否かを判断することができる。
【0022】
また、上記ファイルサーバは、変換されたファイルアドレスの予め設定された領域にランダムコードが挿入されているか否かによって、ファイルアドレスのフォーマットが上記予め設定されたフォーマットと一致するか否かを判断することができる。
【0023】
また、上記ウェブサーバは、ウェブページ要請時間とファイルのアドレス情報に含まれたパラメータから抽出した一部のパラメータを用いてランダムコードを生成することが好ましい。
【0024】
また、上記ファイルサーバは、解読結果として出力されるウェブページ要請時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以下である場合、ファイルアドレスに相応するファイルを伝送することが好ましい。
【0025】
また、本発明のさらに他の側面によれば、使用者の要請したファイルのファイルアドレス情報に、ファイル要請時間に基づいて生成されるランダムコードを付加して、変換されたファイルアドレスを生成するウェブサーバと、変換されたファイルアドレスを受信し、変換されたファイルアドレスに含まれたランダムコードを解読し、ランダムコードの解読結果として出力されるファイル要請時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以下の場合に、要請したファイルを伝送するファイルサーバと、を備えるリンク防止システムが提供される。
【0026】
また、本発明のさらに他の側面によれば、使用者クライアントからウェブページ要請情報を受信する段階(a)と、要請したウェブページにファイルがリンクされているか否かを判断する段階(b)と、ファイルがリンクされている場合、時間出力モジュールを通じて出力される、ウェブページ要請時間又はウェブページ要請時間情報を予め設定された方式で変形して得られる第1時間情報を用いてランダムコードを生成する段階(c)と、ランダムコードをファイルの元アドレス情報の予め設定された位置に挿入し、変形されたアドレス情報を用いてファイルサーバにファイルを要請する段階(d)と、ファイルサーバからファイルを受信し、要請したウェブページデータを使用者クライアントに伝送する段階(e)と、を含み、上記ファイルサーバは、変形されたアドレスに含まれたランダムコードを解読して第1時間を判断し、第1時間と時変基準時間である第2時間との差が予め設定された閾値以下の場合、ファイルを伝送するリンク防止方法が提供される。
【0027】
本発明のさらに他の側面によれば、使用者クライアントからコンテンツファイル要請情報を受信する段階(a)と、要請されたコンテンツファイルのアドレス情報をデータベースから抽出する段階(b)と、時間情報出力モジュールから出力される、ファイル要請時間又はファイル要請時間情報を予め設定された方式で変形して得られる第1時間情報を用いてランダムコードを生成する段階(c)と、抽出されたコンテンツファイルの元アドレス情報の予め設定された位置にランダムコードを挿入し、変形されたアドレス情報を使用者クライアントに伝送する段階(d)と、を含み、アドレス情報を受信した使用者クライアントは、該アドレス情報を用いてファイルサーバに該当するコンテンツファイルを要請し、ファイルサーバは、アドレス情報に含まれたランダムコードを解読して第1時間を判断し、解読結果として出力される第1時間と時変基準時間である第2時間との差が、予め設定された閾値以下の場合にファイルを伝送するリンク防止方法が提供される。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、ファイルサーバが、ファイルの実質的なアドレス情報を更新しなくても不法リンクを防止することが可能になる。また、本発明によれば、ランダムコードをファイル要請時に挿入し、挿入されたランダムコードの時間情報に基づいてそれが有効な要請なのかが判断できるため、ウェブサーバとファイルサーバ間でアドレス変更情報を交換しなくても、実質的にアドレスが更新された場合と同じ効果を得ることが可能になる。
【0029】
特に、本発明によれば、コミュニティサービスを提供するに際し、コミュニティウェブページ構成のためのファイルサーバの負荷を好適に軽減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施例について詳細に説明する。図面中、同一の構成要素には可能な限り同一の参照符号及び番号を付するものとする。なお、以下の説明は、当該技術分野における熟練した者が本発明を容易に理解できるようにするために提供されるものであり、したがって、図面及び下記説明に開示される実施例は、説明のための例示に過ぎず、本発明の範囲がこれに限定されることはない。
【0031】
図1は、本発明の一実施例によるリンク防止システムの構成を示す図である。
【0032】
図1を参照すると、本発明の一実施例によるリンク防止システムは、ウェブサーバ100及びファイルサーバ102を含むことができ、使用者クライアント104は、ネットワークを通じてウェブサーバ100またはファイルサーバ102に接続される。
【0033】
図1で、ネットワークは、インターネット網や私設網のような有線網と、無線インターネットや移動通信網のような無線網のいずれにでもよい。
【0034】
使用者クライアント104は、ウェブサーバ100に接続してウェブページを要請する、または、コンテンツファイルを要請する。使用者が特定ファイルのアドレス情報を知っており、該ファイルに対する不法リンクをしようとする場合、使用者クライアント104は、ファイルサーバ102に接続して該当するファイルの伝送を要請できる。使用者クライアント104は、コンピュータ、PDA、携帯電話など、ネットワークに接続してデータ処理ができるあらゆる種類の情報処理端末機のいずれであってもよい。
【0035】
ウェブサーバ100は、使用者から特定コンテンツに対する要請情報を受信し、該当のコンテンツ情報を使用者クライアント104に伝送する、又は該当のコンテンツを受信できるアドレス情報(ファイルサーバにおいて該当のファイルのディレクトリ情報)を、使用者クライアントに提供する機能を担う。
【0036】
使用者が要請するコンテンツがウェブページである場合、ウェブサーバ100は、接続されたデータベース(図示せず)から使用者の要請したウェブページデータを抽出し、これをHTMLタイプのようなウェブブラウザが表示できる形態の文書に変換して使用者クライアント104に伝送する。使用者の要請したウェブページにビデオクリップ(動映像)または画像(絵)のような客体のファイルが挿入された場合、ウェブサーバ100は、該当するファイルをファイルサーバ102に要請して受信し、該当するファイルの挿入されたウェブページを使用者クライアント104に提供する。ウェブページに動映像または絵のような客体のファイルが挿入された場合、該当するファイルのアドレス情報は、ウェブサーバ100に接続されたデータベースに保存され、保存されたアドレス情報を用いてファイルサーバ102にファイルを要請する。
【0037】
使用者の要請するコンテンツが、ウェブページではなくビデオクリップ(動映像)のようなストリーミングデータや漫画などの静止画像データである場合、ウェブサーバ100は、該当するコンテンツデータのアドレス情報を使用者クライアント104に伝送し、使用者クライアント104がファイルサーバ102から該当するコンテンツデータを受信できるようにする。
【0038】
ウェブサーバ100がファイルがリンクされたウェブページを使用者に伝送する場合、使用者は、ウェブブラウザのHTMLソース閲覧機能などを通じてファイルのアドレス情報が確認できる。また、ストリーミングデータなどを提供する場合にも、使用者はストリーミングデータファイルのアドレス情報が確認できる。
【0039】
本発明の実施例によれば、ウェブサーバ100は、要請したコンテンツに応じてデータベースに保存されているコンテンツのアドレス情報を変換するが、ウェブサーバ100は、コンテンツのアドレス情報の中にランダムコードを挿入する方式でコンテンツのアドレス情報を変換する。コンテンツがウェブページである場合、ウェブサーバ100は、変換されたアドレス情報を用いてファイルサーバ102にウェブページを要請し、ランダムコードはウェブページ要請時間に基づいて生成される。また、コンテンツがストリーミングデータである場合、ウェブサーバ100は、変換されたアドレス情報を使用者クライアント104に提供し、変換されたアドレス情報を通じて使用者クライアント104がストリーミングデータを受信できるようにし、ランダムコードはファイル要請時間に基づいて生成される。
【0040】
本発明の実施例によると、このアドレス情報に含まれるランダムコードは、時間情報を含んでいる。したがって、このアドレス情報に含まれるランダムコードは、時間によって継続して変更される。もちろん、時間情報の他に別の情報も一緒に用いてランダムコードが生成されるということは当業者にとっては自明である。
【0041】
ファイルサーバ102は、ウェブサーバ100または使用者クライアント104から特定アドレスに該当するファイル要請情報を受信する場合、該当するファイルを提供する機能を担う。図1には、ファイルサーバ102が一つのユニットとして構成されているが、当該ファイルサーバ102が、ファイル要請情報を処理するファイルウェブサーバと、ファイルを保存しているストレージサーバとから構成され得るように構成することも可能であることは、当業者にとっては自明である。
【0042】
前述したように、ファイルサーバ102に伝送されるファイル伝送要請情報には、ランダムコードの挿入されたアドレス情報が含まれる。ファイルサーバ102は、アドレス情報に含まれたランダムコードを解読する。ランダムコードを解読することによって、ウェブサーバ100または使用者クライアント104がファイルを要請した時間情報を判断できる。
【0043】
ファイルサーバ102は、ランダムコードを解読して、ウェブページ要請時間又はファイル要請時間を現在時間と比較し、現在時間とファイル要請時間との差又は現在時間とウェブページ要請時間との差が、予め設定された閾値以下の場合に、要請したアドレスに相応するファイルを提供する。ここで、現在時間は、正当な要請なのか否かを判断する時間(要請の妥当性が判断された時点の時間)、若しくはランダムコードを解読する時間(ランダムコードが解読された時点の時間)でもよい。
【0044】
使用者がウェブサーバ100を通じてファイルを要請した場合、ウェブサーバ100は、時間によって継続して更新されるランダムコードを生成し、該ランダムコードの挿入されたアドレス情報を使用者に提供し、そして、ランダムコードの挿入されたアドレスを通じてファイルサーバ102にファイルを要請することができるので、使用者は、常に、該当するファイルを受信することができる。
【0045】
しかしながら、使用者が、ファイルのアドレス情報を手に入れた後に、ファイルサーバ102に直接アクセスしてファイルを要請する不法リンクを試みる場合には、特定時間帯以外はファイルサーバ102にアクセスできず、実質的に当該ファイルへのリンクが不可能になる。
【0046】
本発明の実施例によれば、ファイルサーバ102は、ファイル要請がされた際にランダムコードを解読し、時間情報のみを用いて正当な要請か又は不法リンクかを判断するので、従来のようにファイルのアドレス情報を予め設定された時間間隔で継続して更新する必要がない。
【0047】
また、ウェブサーバ100は、ファイル要請がされた際に予め設定されたアルゴリズムに従うランダムコードをアドレス情報に挿入する動作のみを遂行することから、アドレス露出を防止するための個別のスクリプト作成、又はファイルサーバ102から更新されたアドレス情報をそれぞれ受信してデータベースに反映する動作を行う必要がなく、従来の方法よりも効果的に不法リンクを遮断することが可能になる。
【0048】
図2は、本発明の一実施例におけるウェブサーバの構成ブロック図である。
【0049】
図2に示すように、本発明の一実施例によるウェブサーバは、パケット送受信部200、HTML編集部202、ファイルサーバ連動部204、ランダムコード生成部206を備える。
【0050】
図2は、使用者にウェブページを提供するウェブサーバの構成を示すものであり、ウェブサーバは、ウェブページデータを保存しているデータベース208と接続している。また、図2のように、データベースとウェブサーバとを分離した構造とせずに、結合した構造としてもよい。
【0051】
図2において、パケット送受信部200は、使用者クライアントからウェブページ要請情報を受信し、使用者の要請したウェブページデータを使用者クライアントに提供する機能を担う。パケット送受信部200は、クライアントから伝送されてくるパケットのヘッダ情報を通じて使用者の要請形態を判断し、使用者の要請形態に相応するプロセスが行われるようにする。使用者がウェブページデータの伝送を要請した場合、要請したウェブページのアドレス情報をHTML編集部202に提供し、要請したウェブページの編集がなされるようにする。
【0052】
HTML編集部202は、使用者の要請したウェブページデータをデータベース208から抽出してHTML編集を行う。ウェブページは殆どHTML形式で編集されているが、ウェブブラウザが他の形態の文書形式を支援する場合、例えば、XMLのような他の形態を支援している場合は、その文書の編集が成されることになる。
【0053】
HTML編集部202は、データベース208からウェブページデータを抽出する際に、ウェブページにビデオクリップ(動映像)又は画像(絵)のようなファイルがリンクされているか否かを判断する。ファイルがリンクされている場合、該当するウェブページデータにはリンクされたファイルのアドレス情報が含まれており、HTML編集部202は、リンクされたファイルのアドレス情報の有無から、当該ウェブページにファイルのリンクがされているか否かを判断する。
【0054】
要請したウェブページにファイルがリンクされている場合、HTML編集部202は、ランダムコード生成部206にランダムコードの生成を要請し、生成されたランダムコードが挿入されたアドレス情報を、ファイルサーバ連動部204に提供する。
【0055】
ランダムコード生成部206は、使用者の要請したウェブページにファイルがリンクされている場合、又は、使用者がウェブページを通じて特定ファイルを要請する場合、データベース208に保存されているアドレス情報に対してさらに挿入されるべきランダムコードを生成する。前述したように、ランダムコード生成部206は、ウェブページ要請時間情報又はファイル要請時間情報をキーにしてランダムコードを生成する。本発明の実施例のランダムコード生成部206は、ウェブページ要請時間又はファイル要請時間の他に、データベース208に保存されているファイルのアドレス情報の一部パラメータをキーにしてランダムコードを生成する。
【0056】
ウェブページ要請時間又はファイル要請時間のみを用いてランダムコードを生成する場合には、使用者が時間帯別のランダムコードを把握する恐れがある。このため、このような時間情報だけでなく、他の情報としてファイルアドレス情報のパラメータを共にキーにしてランダムコードを生成することが好ましい。なお、ファイルのアドレス情報以外の他の情報が時間情報と共に用いられてもよい。ランダムコード生成部206でランダムコードを生成する詳細な処理については、後述する。
【0057】
HTML編集部202は、ランダムコード生成部206で生成したランダムコードを、ファイルの元アドレスに挿入してファイルサーバ連動部204に提供し、ファイルサーバ連動部204は、ランダムコードの挿入されたアドレス情報を含むファイル要請情報をファイルサーバに伝送する。
【0058】
本発明の一実施例によれば、HTML編集部202は、生成されたランダムコードを元アドレス情報の特定領域に挿入する。例えば、元アドレス情報が「http://mfiles.naver.net/Data/2004/11/4/150/Event_notice.doc」であり、ランダムコードが「66b4528b9」である場合、HTML編集部202は、元アドレスの「mfile.naver.net」部分と「Data」部分の間に、生成されたランダムコードを挿入する。したがって、ランダムコードの挿入されたアドレス情報は、次のように変形される。
【0059】
「http://mfiles.naver.net/66b4528b9/Data/2004/11/4/150/Event_notice.doc」
【0060】
また、これと違い、ランダムコード情報を、元アドレスの特定文字部分に付加される方式で挿入するようにしてもよい。例えば、ランダムコードを、次のように挿入することができる。
【0061】
「http://mfiles.naver.net/Data66b4528b9/2004/11/4/150/Event_notice.doc」
【0062】
なお、生成されたランダムコードを元アドレスに挿入する方法は、上記方法の以外にも様々な方式で遂行することができることは当業者にとっては自明である。
【0063】
ファイルサーバ連動部204は、要請したファイルをファイルサーバから受信してHTML編集部に提供し、HTML編集部202は、データベースに保存されているデータ及びファイルサーバから受信したファイルを用いて、ウェブページHTML文書を編集し、編集されたデータを、パケット送受信部200を通じて使用者クライアントに伝送する。
【0064】
図2を参照してウェブページを提供するウェブサーバの構成について説明してきたが、静止画像、動映像のようなメディアコンテンツを提供するウェブサーバは、図2とは異なり、ランダムコードの挿入されたアドレス情報を使用者クライアントに再伝送し、この伝送されたアドレスを通じて使用者クライアントがファイルサーバにアクセスできるようにする。
【0065】
図3は、本発明の一実施例におけるファイルサーバの構成を示すブロック図である。
【0066】
図3に示すように、本発明の一実施例によるファイルサーバは、アドレスフォーマット判断部300、ランダムコード解読部302、要請時間判断部304、ファイル保存制御部306及びファイル保存部308を備えることができる。
【0067】
アドレスフォーマット判断部300は、ファイルサーバに伝送されるファイル要請情報に含まれたアドレス情報が、予め設定されたフォーマットと一致するか否かを判断する機能を担う。すなわち、アドレスフォーマット判断部300は、ランダムコードが予め設定された領域に挿入されているか否かを判断する。アドレス情報にランダムコードが含まれていない、又は、予め設定された領域ではなく他の領域にランダムコードが含まれている場合、アドレスフォーマット判断部300は、不正な要請情報と判断してファイルサーバへのアクセスを拒否する。したがって、不法リンクを試みようとする者が元アドレス情報を知っていても、元アドレス情報だけでファイル要請をする場合には、ファイルサーバへのアクセスが拒否されることになる。
【0068】
ランダムコード解読部302は、アドレス情報に含まれたランダムコードを、予め設定された解読アルゴリズムによって解読する機能を担う。アドレスフォーマット判断部300は、正しいフォーマットのアドレス情報である場合、含まれたランダムコード情報をランダムコード解読部302に提供し、ランダムコード解読部302は、ランダムコードを解読して時間情報を出力する。時間情報の他に、ファイルの元アドレス情報中のパラメータがランダムコード生成に用いられた場合、ファイルの該当するパラメータも出力される。
【0069】
要請時間判断部304は、ランダムコード解読部302から出力される時間(ファイル要請時間又はウェブページ要請時間)と現在時間(例えば、正当なファイル要請か否かを判断する時間又はランダムコードを解読する時間)との差が、予め設定された閾値以下か否かを判断する。要請時間判断部304は、ファイル要請時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以上の場合、不正なファイル要請であると判断する。ファイル要請時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以下の場合、要請時間判断部304は、要請されたアドレス情報からランダムコードが除外された元アドレス情報に相応するファイルの伝送を、ファイル保存部308に要請する。
【0070】
ファイル保存部308は、ファイルを保存しているストレージサーバとしての役割を担う。ファイル保存部308は、要請時間判断部304からアドレス情報を受信すると、受信したアドレス情報に相応するファイルを提供する。
【0071】
ファイル保存制御部306は、ファイルのアップロードプロセスを制御する機能を担う。使用者は、ウェブページ又はその他のインターフェースを通じてファイルサーバにファイルのアップロードを要請し、ファイル保存制御部306は、使用者のアップロードするファイルをファイル保存部308に保存するプロセスを制御する。使用者がウェブサーバのウェブページを通じてファイルをアップロードし、ウェブサーバがファイルのアップロードを要請する場合、ファイル保存制御部306は、ファイルの保存を完了した後に、保存されたファイルのアドレス情報をウェブサーバに提供する。ウェブサーバは、提供されたアドレス情報をデータベースに保存する。
【0072】
図4は、本発明の一実施例におけるファイルサーバにファイルがアップロードされる過程を示すフローチャートである。
【0073】
図4に示すように、使用者クライアントは、ウェブサーバにファイルアップロードを要請し(段階400)、ウェブサーバは、ファイルアップロードのためのウェブページを使用者クライアントに伝送する(段階402)。
【0074】
ウェブサーバから提供するウェブページには、使用者クライアントに保存されたファイルを選択できるようにするインターフェースプログラムがアクティブXの形態で含ませることができ、使用者がウェブページを通じてファイルアップロードを選択すると、使用者がアップロードするファイルを選択できるインターフェースが、ポップアップの形態で提供される。また、ウェブページには、使用者がファイルをアップロードするファイルサーバのアドレス情報も含まれる。
【0075】
使用者が、ウェブページを通じて提供されるインターフェースを介してアップロードするファイルを選択すると、使用者の選択したファイルはファイルサーバに伝送されてアップロードされる(段階404)。図4には、使用者クライアントからファイルサーバにファイルが直接アップロードされる場合が示されているが、ウェブサーバを経由してファイルがアップロードされてもよい。
【0076】
ファイルがアップロードされると、ファイルサーバは、アップロードされたファイルのアドレス情報をウェブサーバに伝送する(段階406)。ウェブサーバは、伝送されてきたアドレス情報をデータベースに保存する。
【0077】
図5は、本発明の一実施例におけるウェブサーバの動作を示すフローチャートである。
【0078】
図5は、ウェブサーバが、ウェブページコンテンツを提供する場合の当該ウェブサーバの動作を示している。図5を参照すると、まず、ウェブサーバは、使用者のウェブページ要請情報を受信する(段階500)。使用者は、特定ウェブページのアドレスをアドレス窓に直接入力してウェブページを要請してもよく、また、ウェブページに対するハイパーリンクを通じて特定ウェブページデータを要請してもよい。
【0079】
ウェブサーバは、使用者が要請したウェブページ情報を保存しているデータベースを照会し、要請したウェブページにファイルがリンクされているか否かを判断する(段階502)。ファイルがリンクされている場合、データベースにはファイルのアドレス情報が保存されているので、ウェブサーバは、ファイルのアドレス情報の有無によってリンクされたファイルの有無を判断する。
【0080】
使用者の要請したウェブページにファイルがリンクされている場合、ウェブサーバは、ファイル要請のためのアドレスに挿入されるランダムコードを生成する(段階504)。前述したように、ランダムコードは、ウェブページ要請時間情報をキーにして生成され、より好ましくは、ファイルアドレス情報に含まれたパラメータもランダムコード生成のためのキーとして用いる。
【0081】
例えば、「http://mfiles.naver.net/Data/2004/11/4/150/Event_notice.doc」が要請したファイルのアドレスである場合、ウェブサーバは、アドレスに含まれたパラメータである2004、11、4、150と日付、時、分に対する情報を共にランダムコード生成のためのロジックモジュールに入力してランダムコードを生成する。
【0082】
ランダムコードが生成されると、ウェブサーバは、生成されたランダムコードを、データベースに保存されているファイルのアドレスに挿入する(段階506)。なお、様々なランダムコード挿入方法が可能であるということは、前述したとおりである。
【0083】
ウェブサーバは、変形されたアドレス情報を用いてファイルサーバにリンクされたファイルを要請し(段階508)、ファイルサーバから要請したファイルを受信する(段階510)。
【0084】
使用者の要請したウェブページにリンクされたファイルがない場合、又は、ファイルサーバからファイルが提供された場合、ウェブサーバは、使用者の要請したウェブページに対するHTML編集を行う(段階512)。
【0085】
ウェブサーバは、編集されたウェブページを使用者クライアントに伝送する(段階514)。図5には、ウェブサーバが、リンクされたファイルをファイルサーバに要請して受信する場合について示したが、ウェブサーバは、変形されたファイルアドレス情報のみを使用者クライアントに提供し、使用者クライアントが、変形されたファイルアドレス情報を用いてファイルサーバからリンクされたファイルを受信できるようにウェブページのスクリプトが構成されてようにしてもよい。
【0086】
図6は、本発明の他の実施例におけるウェブサーバの動作を示すフローチャートである。
【0087】
図6は、ウェブサーバが静止画像又はストリーミング動映像のようなメディアコンテンツを提供する場合の動作を示している。図6を参照すると、まず、ウェブサーバは、使用者のコンテンツ要請情報を受信する(段階600)。この場合、使用者は、ウェブページに含まれたコンテンツ要請ボタンなどを介してメディアファイルを要請すればよい。
【0088】
ウェブサーバは、使用者の要請したメディアコンテンツのアドレス情報を、データベースを参照して抽出する(段階602)。使用者がコンテンツ要請ボタンをクリックした場合、使用者の要請したコンテンツ固有ID情報がウェブサーバに伝送され、ウェブサーバは、データベースからコンテンツ固有IDに相応するアドレス情報を抽出する。
【0089】
メディアコンテンツのアドレス情報が抽出されると、ウェブサーバは、アドレスに挿入されるべきランダムコードを生成し(段階604)、生成されたランダムコードを、抽出されたアドレスに挿入する(段階606)。ここで、ランダムコードは、ファイル要請時間に基づいて生成される。
【0090】
そして、ウェブページコンテンツを提供する場合とは異なり、ウェブサーバは、変形されたアドレス情報を使用者クライアントに伝送する(段階608)。使用者クライアントは、伝送されてきたアドレス情報を用いて、メディアコンテンツファイルを保存しているファイルサーバに接続し、ファイルサーバから該当のメディアコンテンツを受信する。
【0091】
図7は、本発明の一実施例におけるファイルサーバの動作を示す順序図である。
【0092】
図7を参照すると、ファイルサーバは、ウェブサーバ又は使用者クライアントからファイル要請情報を受信する(段階700)。通常、ファイル要請情報は、ファイルのアドレス情報であり、アドレス情報を含んでいる。
【0093】
ファイル要請情報を受信したファイルサーバは、アドレス情報のフォーマットが、予め設定されたフォーマットと一致するか否かを判断する(段階702)。すなわち、ファイルサーバは、ランダムコードが予め設定された領域に挿入されているかを判断する。
【0094】
したがって、不法リンクを試みようとする者が、ウェブサーバデータベースハッキングなどを通じてデータベースに保存されているファイルの元アドレス情報を手に入れたとしても、ファイルの元アドレス情報を用いてファイルを要請するとファイルサーバへのアクセスが拒否される。
【0095】
アドレス情報が予め設定されたフォーマットと一致する場合、ファイルサーバは、アドレス情報に含まれたランダムコードを解読する(段階704)。時間情報のみを用いてランダムコードが生成された場合には、ランダムコード解読の際に時間情報のみが出力され、また、時間情報の他に元アドレスの他のパラメータが含まれた場合には、他のパラメータ値も共に出力される。
【0096】
ファイルサーバは、ランダムコード解読結果値を用いてアドレス情報に含まれたファイル要請時間を把握する(段階706)。時間情報の他に、元アドレスの他のパラメータが含まれてランダムコードを生成した場合には、ファイルサーバは、出力されたデータのうち、時間情報が位置するフィールドのデータのみを読み取って時間情報を把握できる。
【0097】
時間情報が把握されると、ファイルサーバは、ファイルを要請した時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以下か否かを判断する(段階708)。
【0098】
ファイルの要請時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以上の場合、ファイルサーバは、不正なファイル要請であると判断し、ファイル伝送を拒否する。
【0099】
なお、有効なファイル要請であるかを判断するために、必ずしも現在時間情報を利用する必要はない。現在時間情報が用いられるということを秘密にするために(現在時間情報が露出されるのを避けるために)、現在時間を任意に変更させた情報(例えば、現在時間に対して特定時間が加減された情報)が用いられてもよい。例えば、ウェブサーバは、現在時間から2時間遅れた時間をキーにしてランダムコードを生成し、ファイルサーバは、これに相応する基準時間と比較して要請情報の有効性を判断することができる。
【0100】
ウェブサーバがファイルを要請する場合、ランダムコードの挿入されたファイルのアドレス情報は、使用者がHTMLソース閲覧などを試みる場合に使用者に露出されることがあり、また、使用者がメディアコンテンツサーバに接続できるようにファイルのアドレス情報を使用者クライアントに伝送する場合にも、ランダムコードの挿入されたファイルのアドレスは使用者に露出されることがある。しかしながら、本発明によれば、露出されたランダムコードを用いてリンクを試みても、特定時間帯以外は正常なリンクが不可能になる。
【0101】
一方、ファイルの要請時間と現在時間が予め設定された閾値以下の場合、ファイルサーバは、要請したアドレスに相応するファイルをウェブサーバ又は使用者クライアントに伝送する(段階710)。
【0102】
図8は、本発明の一実施例におけるランダムコードを生成する方法を示すフローチャートである。
【0103】
図8を参照すると、使用者からファイル要請があった場合、又は、使用者の要請したウェブページにファイルがリンクされている場合、ウェブサーバは、まず、ファイルを要請した時間情報を判断する(段階800)。この場合において、ファイル要請時間情報は、ウェブサーバに内蔵されたタイマーモジュールによって確認すればよく、これ以外の時間確認方法を適用することも可能である。
【0104】
また、ウェブサーバは、要請されたファイルのアドレス情報の一部からパラメータを抽出する(段階802)。
【0105】
ウェブサーバは、ファイル要請時間及びアドレスから抽出されたパラメータを用いてストリングを生成する(段階804)。前述したように、アドレス情報から抽出されるパラメータは、より多様な形態のランダムコードを発生(生成)させるために付加的に用いられる情報で、アドレス情報に含まれたパラメータではなく他のデータを用いてもよい。
【0106】
生成されたストリングデータは、ヘクサコードの形態に変換される(段階806)。ストリングデータをヘクサコードの形態に変換することは、以降生成されるランダムコードがより複雑な形態に出力されるようにするためであり、ヘクサコードに限定されず、他の様々な形態のコードに変換してもよいことは当業者にとっては自明である。
【0107】
ヘクサコードの形態への変換が完了した後、ウェブサーバは、変換されたデータと予め設定されたランダムマスクとの間の論理演算を行う(段階808)。論理演算の結果データをランダムコードとして使用し、様々な論理演算が、変換されたデータとランダムマスク間に行われるようにできる。
【0108】
なお、図8は、ランダムコードを生成する一実施例に過ぎず、時間情報を用いた他のランダムコード生成方法を適用してもよい。ファイルサーバでランダムコードを解読する過程は、図8に示す過程の逆の方式にすればよい。ファイルサーバは、ランダムコードとランダムマスク間の逆論理演算を行い、その結果として抽出されるヘクサコードデータをストリングデータに変換することによって、時間情報を把握できる。
【0109】
上述した本発明の実施例は、特に、コミュニティサイトで会員らが掲示板に登録したファイル、または、コミュニティ管理者がコミュニティホームページを飾るために登録したファイルへの不法リンクを防止するのに有用である。
【0110】
コミュニティホームページは、通常、左側にメインメニューを表示し、上部にはホームページの名称などを表示し、ホームページ中央にホームページを飾るための絵(画像)または動映像(ビデオクリップ)などを挿入する。このような絵または動映像は、コミュニティ管理者によって挿入されるもので、カフェ管理者は該当の絵または動映像ファイルをファイルサーバに保存しておき、コミュニティウェブサーバは、ファイルサーバに保存されたファイルを取り入れてコミュニティホームページを編集する。
【0111】
絵または動映像がリンクされたコミュニティホームページを使用者が要請した場合、コミュニティウェブサーバは、上述した方法を用いてランダムコードの挿入されたファイルアドレスを通じてファイルサーバにリンクされたファイルを要請する。ファイルサーバは、ランダムコードを解読してコミュニティウェブサーバが絵または動映像ファイルを要請した時間情報を判断し、コミュニティウェブサーバに絵または動映像ファイルを提供し、コミュニティウェブサーバは、提供されたファイルを用いてコミュニティホームページまたは掲示物ウェブページを編集する。
【0112】
したがって、コミュニティ会員、訪問者等が、コミュニティウェブページ構成のために使用された絵または動映像を無断でリンクしたり、使用することを防止でき、これにより、円滑なコミュニティサービス提供が可能になる。
【0113】
以上では、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者が容易に理解できるように添付の図面を参照しながら実施例を挙げて本発明を具体的に説明してきたが、これらの添付図面と共に挙げられた実施例は、本発明の例示であり、本発明の技術的思想の範囲を限定するためのものではない。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の一実施例におけるリンク防止システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例におけるウェブサーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例におけるファイルサーバの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例におけるファイルサーバにファイルがアップロードされる過程を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例におけるウェブサーバの動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例におけるウェブサーバの動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例におけるファイルサーバの動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例におけるランダムコードを生成する方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
100 ウェブサーバ
102 ファイルサーバ
104 使用者クライアント
200 パケット送受信部
202 HTML編集部
204 ファイルサーバ連動部
206 ランダムコード生成部
208 DB
300 アドレスフォーマット判断部
302 ランダムコード解読部
304 要請時間判断部
306 ファイル保存制御部
308 ファイル保存部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者クライアントからウェブページ要請情報を受信する段階(a)と、
要請したウェブページにファイルがリンクされているか否かを判断する段階(b)と、
ファイルがリンクされている場合に、ウェブページ要請時間情報を判断し、前記ウェブページ要請時間情報を用いてランダムコードを生成する段階(c)と、
前記ランダムコードを、前記ファイルの元アドレス情報の予め設定された位置に挿入し、変形されたアドレス情報を用いてファイルサーバにファイルを要請する段階(d)と、
ファイルサーバからファイルを受信し、要請したウェブページデータを使用者クライアントに伝送する段階(e)と、を含み、
前記ファイルサーバは、前記変形されたアドレスに含まれたランダムコードを解読してウェブページ要請時間を判断し、ウェブページ要請時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以下の場合にファイルを伝送することを特徴とするリンク防止方法。
【請求項2】
前記ランダムコードは、前記ウェブページ要請時間情報と要請されたファイルの元アドレス情報の中から抽出されたパラメータとを用いて生成されることを特徴とする請求項1に記載のリンク防止方法。
【請求項3】
前記ファイルサーバは、ファイル要請情報の予め設定された位置に前記ランダムコードが挿入されていない場合に、当該ファイルサーバへのアクセスを拒否することを特徴とする請求項1に記載のリンク防止方法。
【請求項4】
前記段階(a)は、ウェブページデータを保存しているデータベースに、ファイルのアドレス情報が存在するか否かを判断して、リンクされたファイルがあるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のリンク防止方法。
【請求項5】
前記ランダムコードを生成する段階(c)は、
前記ウェブページ要請時間情報と前記ファイルのアドレス情報の中から予め設定されたパラメータとを抽出して、ストリングを形成する段階と、
前記ストリングをヘクサコードの形態に変換する段階と、
前記変換されたデータと予め設定されたランダムマスクとの論理演算を行う段階と、を含むことを特徴とする請求項2に記載のリンク防止方法。
【請求項6】
使用者クライアントからコンテンツファイル要請情報を受信する段階(a)と、
要請されたコンテンツファイルのアドレス情報をデータベースから抽出する段階(b)と、
ファイル要請時間情報を用いてランダムコードを生成する段階(c)と、
前記抽出されたコンテンツファイルの元アドレス情報の予め設定された位置に、前記ランダムコードを挿入し、変形されたアドレス情報を使用者クライアントに伝送する段階(d)と、を含み、
前記アドレス情報を受信した使用者クライアントは、該アドレス情報を用いてファイルサーバに該当するコンテンツファイルを要請し、前記ファイルサーバは、前記アドレス情報に含まれたランダムコードを解読してファイル要請時間を判断し、ファイル要請時間と現在時間との差が予め設定された閾値以下の場合に、前記ファイルを伝送することを特徴とするリンク防止方法。
【請求項7】
前記ランダムコードは、前記ファイル要請時間情報と要請されたファイルの元アドレス情報の中から抽出されたパラメータとを用いて生成されることを特徴とする請求項6に記載のリンク防止方法。
【請求項8】
前記ファイルサーバは、ファイル要請情報の予め設定された位置に前記ランダムコードが挿入されていない場合に、当該ファイルサーバへのアクセスを拒否することを特徴とする請求項6に記載のリンク防止方法。
【請求項9】
使用者の要請したウェブページにリンクされたファイルのアドレス情報に、ウェブページ要請時間に基づいて生成されるランダムコードを付加して、変換されたファイルアドレスを生成するウェブサーバと、
変換されたファイルアドレスを受信し、前記変換されたファイルアドレスに含まれた前記ランダムコードを解読し、前記ランダムコードの解読結果として出力される前記ウェブページ要請時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以下である場合に、前記リンクされたファイルを伝送するファイルサーバとを備えることを特徴とするリンク防止システム。
【請求項10】
前記ウェブサーバは、前記変換されたファイルアドレスを予め設定されたフォーマットに生成し、前記ファイルサーバは、受信した前記変換されたファイルアドレスのフォーマットが前記予め設定されたフォーマットと一致するか否かを判断することを特徴とする請求項9に記載のリンク防止システム。
【請求項11】
前記ファイルサーバは、前記変換されたファイルアドレスの予め設定された領域に前記ランダムコードが挿入されているか否かによって、前記ファイルアドレスのフォーマットが前記予め設定されたフォーマットと一致するか否かを判断することを特徴とする請求項10に記載のリンク防止システム。
【請求項12】
前記ウェブサーバは、ウェブページ要請時間とファイルのアドレス情報に含まれたパラメータから抽出した一部のパラメータを用いてランダムコードを生成することを特徴とする請求項9に記載のリンク防止システム。
【請求項13】
前記ファイルサーバは、解読結果として出力されるウェブページ要請時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以下である場合に、前記ファイルアドレスに相応するファイルを伝送することを特徴とする請求項9に記載のリンク防止システム。
【請求項14】
使用者の要請したファイルのファイルアドレス情報に、ファイル要請時間に基づいて生成されるランダムコードを付加して、変換されたファイルアドレスを生成するウェブサーバと、
前記変換されたファイルアドレスを受信し、前記変換されたファイルアドレスに含まれたランダムコードを解読し、前記ランダムコードの解読結果として出力される前記ファイル要請時間と現在時間との差が、予め設定された閾値以下の場合に、前記要請したファイルを伝送するファイルサーバと、を備えることを特徴とするリンク防止システム。
【請求項15】
使用者クライアントからウェブページ要請情報を受信する段階(a)と、
要請したウェブページにファイルがリンクされているか否かを判断する段階(b)と、
ファイルがリンクされている場合に、時間出力モジュールを通じて出力される、ウェブページ要請時間又はウェブページ要請時間情報を予め設定された方式で変形して得られる第1時間情報を用いてランダムコードを生成する段階(c)と、
前記ランダムコードをファイルの元アドレス情報の予め設定された位置に挿入し、変形されたアドレス情報を用いてファイルサーバにファイルを要請する段階(d)と、
前記ファイルサーバからファイルを受信し、要請したウェブページデータを使用者クライアントに伝送する段階(e)と、を含み、
前記ファイルサーバは、前記変形されたアドレスに含まれたランダムコードを解読して第1時間を判断し、第1時間と時変基準時間である第2時間との差が予め設定された閾値以下の場合に、ファイルを伝送することを特徴とするリンク防止方法。
【請求項16】
使用者クライアントからコンテンツファイル要請情報を受信する段階(a)と、
要請されたコンテンツファイルのアドレス情報をデータベースから抽出する段階(b)と、
時間情報出力モジュールから出力される、ファイル要請時間又はファイル要請時間情報を予め設定された方式で変形することで得られる第1時間情報を用いてランダムコードを生成する段階(c)と、
前記抽出されたコンテンツファイルの元アドレス情報の予め設定された位置に前記ランダムコードを挿入し、前記変形されたアドレス情報を使用者クライアントに伝送する段階(d)と、を含み、
前記アドレス情報を受信した使用者クライアントは、該アドレス情報を用いてファイルサーバに該当するコンテンツファイルを要請し、前記ファイルサーバは、前記アドレス情報に含まれたランダムコードを解読して第1時間を判断し、解読結果として出力される第1時間と時変基準時間である第2時間との差が、予め設定された閾値以下の場合にファイルを伝送することを特徴とするリンク防止方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2008−522315(P2008−522315A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544258(P2007−544258)
【出願日】平成17年11月23日(2005.11.23)
【国際出願番号】PCT/KR2005/003959
【国際公開番号】WO2006/059849
【国際公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】