説明

リーダライタを備えた自動販売機

【課題】リーダライタおよび紙幣識別装置の稼動状態を、リーダライタの使用状況に応じて制御することで、それらの消費電力を少なくする。
【解決手段】非接触型データキャリア25との間で無線通信を行うための送受信アンテナ21を有し、送受信アンテナ21を介して非接触型データキャリア25からのデータの読み出しと非接触型データキャリアに対してデータの書き込みを行うリーダライタ20と、挿入される紙幣を識別して収納する紙幣識別装置17と、紙幣識別装置17の紙幣挿入口9を覆う開閉カバー16と、を備えた自動販売機1において、送受信アンテナ21は開閉カバー16に配設され、開閉カバー16が開放されるとき、リーダライタ20の動作を禁止してその電源を遮断するとともに、紙幣識別装置17の電源を投入して紙幣の識別を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触型データキャリア(ICカード等)との間で無線通信を行って、その非接触型データキャリアに対してデータの読み出し、書き込みを行うリーダライタを備え、非接触型データキャリアを利用した顧客に対し、飲料水やたばこ等の商品を販売する自動販売機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこのような自動販売機としては、先に公開された特開2007−172109号公報(特許文献1)に記載されるようなリーダライタユニットを備えた自動販売機が知られている。この特許文献1に記載される自動販売機は、自動販売機の外扉に設けた所定の開口部から外側に突出するように設けられたフロントカバー部と、そのフロントカバー部内に配備されたリーダライタ部(アンテナ部)を有するリーダライタユニットと、そのリーダライタユニットの背面側に装着される紙幣識別装置とを備え、ICカードや紙幣を用いて商品を購入可能な自動販売機であって、リーダライタユニットは紙幣識別装置を係合可能な係合部を備え、その係合部によって紙幣識別装置を、ネジ等を用いることなく極めて容易に着脱することができるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−172109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような従来の自動販売機においては、常にリーダライタと紙幣識別装置とに電源が供給され、リーダライタユニットとICカードとの通信や、紙幣識別装置に投入された紙幣の識別が、何時でも可能な状態に維持されている。しかしながら、このようなリーダライタユニットや紙幣識別装置は、自動販売機から商品を購入するときに動作すればよいから、それらが実際に動作する時間は、その待機時間に比べて極めて短い。そのため、このような従来の自動販売機においては、待機状態のリーダライタや紙幣識別装置が電力を無駄に消費しているという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題に対応するため、リーダライタおよび紙幣識別装置の稼動状態を、リーダライタの使用状況に応じて制御することで、それらの消費電力を少なくすることができるリーダライタを備えた自動販売機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、非接触型データキャリアとの間で無線通信を行うための送受信アンテナを有し、前記送受信アンテナを介して前記非接触型データキャリアからのデータの読み出しと前記非接触型データキャリアに対してデータの書き込みを行うリーダライタと、挿入される紙幣を識別して収納する紙幣識別装置と、前記紙幣識別装置の紙幣挿入口を覆う開閉カバーと、を備えた自動販売機において、前記送受信アンテナは前記開閉カバーに配設され、前記開閉カバーが開放されるとき、前記リーダライタの動作を禁止してその電源を遮断するとともに、前記紙幣識別装置の電源を投入して紙幣の識別を可能にするものである。
これによれば、待機状態において前記紙幣識別装置の電源を遮断し、前記紙幣識別装置に紙幣が挿入されるとき、前記リーダライタの動作を禁止して電源を遮断する一方、前記紙幣識別装置の電源を投入してその動作を可能とすることができる。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のリーダライタを備えた自動販売機において、販売商品を選択する商品選択ボタンを備え、待機状態においてリーダライタの電源を遮断し、先ず前記商品選択ボタンが操作されたとき、前記リーダライタの電源を投入してその動作を可能にするものである。
【0008】
これによれば、待機状態において前記リーダライタの電源を遮断した状態とし、顧客が前記商品選択ボタンを操作して購入する商品を選択するとき、前記リーダライタの電源を投入してその動作を可能にすることができる。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のリーダライタを備えた自動販売機において、前記開閉カバーの開閉動作に伴う前記送受信アンテナのインピーダンスの変化に基づいて、前記開閉カバーの開放を検知するものである。
【0010】
これによれば、前記開閉カバーが開放されるとき、前記送受信アンテナを用いて前記開閉カバーの開放状態を検知することにより、前記リーダライタの電源を遮断する一方、前記紙幣識別装置の電源を投入することができる。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のリーダライタを自動販売機において、販売商品の搬出動作の終了後、所定の時間が経過したとき、前記リーダライタまたは前記紙幣識別装置の電源を遮断するものである。
【0012】
これによれば、待機状態において前記リーダライタまたは前記紙幣識別装置の電源を遮断することができる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように請求項1に係る発明によれば、待機状態において紙幣識別装置の電源を遮断し、開閉カバーが開放され識別装置に紙幣が挿入されるとき、リーダライタの電源を遮断する一方、紙幣識別装置の電源を投入してその動作を可能とすることができるから、リーダライタおよび紙幣識別装置の稼動状態を、リーダライタの使用状況に応じて制御することで、それらの消費電力を少なくすることができるリーダライタを備えた自動販売機を提供することができる。
【0014】
また、請求項2に係る発明によれば、待機状態においてリーダライタの電源を遮断し、顧客が商品選択ボタンを操作して購入商品を選択するとき、リーダライタの電源を投入してその動作を可能にすることができるから、リーダライタの稼動をその使用時に合わせるように制御することで、その消費電力を少なくすることができるリーダライタを備えた自動販売機を提供することができる。
また、請求項3に係る発明によれば、開閉カバーが開放されるとき、そこに配置される送受信アンテナのインピーダンスの変化を用いてその開閉カバーの開放状態を検知することにより、リーダライタの電源を遮断する一方、紙幣識別装置の電源を投入することができるから、開閉カバーの開放状態を検知する手段を簡単で安価に構成し、コストを安くして、リーダライタおよび紙幣識別装置の消費電力を少なくすることができるリーダライタを備えた自動販売機を提供することができる。
また、請求項4に係る発明によれば、待機状態においてリーダライタまたは紙幣識別装置の電源を遮断することができるから、それらの消費電力を的確に少なくすることができるリーダライタを備えた自動販売機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態のリーダライタを備えた自動販売機の外観を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態のリーダライタを備えた自動販売機において、リーダライタおよび紙幣識別装置の配置を模式的に示す部分断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のリーダライタを備えた自動販売機の開閉カバーにおいて、送受信アンテナの配置状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態のリーダライタを備えた自動販売機の制御構成を示す制御ブロック図である
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態のリーダライタを備えた自動販売機の外観を示す正面図、図2は、本発明の実施の形態のリーダライタを備えた自動販売機において、リーダライタおよび紙幣識別装置の配置を模式的に示す部分断面図、図3は、本発明の実施の形態のリーダライタを備えた自動販売機の開閉カバーにおいて、送受信アンテナの配置状態を示す斜視図である。
図1に示すように、このリーダライタを備えた自動販売機1は、図示しない本体の前面を覆う外扉2を備えている。外扉2には商品見本5を展示する商品展示室3と、商品展示室3の商品見本5に対応して設けられた商品選択ボタン6と、販売代金としての硬貨を投入する硬貨投入口8と、同様に紙幣を投入する紙幣挿入口9と、投入金額や釣銭硬貨の有無を表示する表示器10と、投入貨幣や釣銭を返却させるための返却レバー11と、釣銭硬貨等が返却される硬貨返却口12と、販売商品を取り出す商品取出口13と、外扉2を本体に施錠する鍵部15等を備えている。
【0017】
なお、図2に示すように、外扉2に設けられる紙幣挿入口9はその外扉2の裏面側に設置された紙幣識別装置17の紙幣挿入部17aを構成するものであって、外扉2の前面パネル2aから突出するように形成されている。また、この自動販売機1の内部には、送受信機能を有する非接触型データキャリア(ICカード等)25(図4参照)との間で無線通信を行い、その非接触型データキャリア25に対してデータの読み出しと、書き込みを行うリーダライタ20を備えている。また、外扉2の前面側には、紙幣識別装置17の紙幣挿入口9に対向して塵埃や雨水の浸入を防ぐフラッパ形状の開閉カバー16が設けられている。この開閉カバー16は、その上端が、外扉2の前面から突出する紙幣識別装置17の紙幣挿入部17aの上方にヒンジ結合されている。そして、紙幣を紙幣挿入口9に挿入する際は、開閉カバー16の下部を上方に引き上げるように持ち上げて紙幣挿入口9の前方を開放し、その開放状態を保って紙幣を紙幣挿入口9に挿入する。そして、このように紙幣挿入口9に挿入された紙幣は、紙幣識別装置17の内部に取り込まれる。
【0018】
また、このリーダライタ20は送受信アンテナ21を備えている。この送受信アンテナ21は、外扉2の前面に設けられた紙幣挿入口9を覆う開閉カバー16に配置されている。また、この送受信アンテナ21は、図3に示すように平板状の開閉カバー16の周縁部にループ状に配置されている。送受信アンテナ21をこのようにループ上に配置することにより、アンテナ面積を大きく取ることが可能となり、送受信性能を向上させることができる。また、このように送受信アンテナ21を外扉2の前面から突出する離れた位置に配置することにより、外扉2の金属製の前面パネル2aの影響を受け難くして、非接触型データキャリア25との通信性能を良くすることができる。また、送受信アンテナ21を開閉カバー16に配置することで、その設置を(特別な設置具等を必要とせず)容易にすることができる。
【0019】
図4は、本発明の実施の形態のリーダライタ20を備えた自動販売機1の制御構成を示す制御ブロック図である。図において、主制御部31は、この自動販売機1全体の制御を司るもので、その内部に計時機能を有する時計部32を備えている。また、この自動販売機1を構成するリーダライタ20は、非接触型データキャリア25との間で無線通信を行うための送受信アンテナ21と、R/W制御部22とを備え、そのR/W制御部22は、送受信アンテナ21を介して非接触型データキャリア25との間で行われる無線通信の制御を行う送受信制御部23を備えている。また、開閉カバー開放検知手段34は、リーダライタ20の送受信アンテナ21のインピーダンスの変化に基づいて、開閉カバー16の開放状態を検知するものである。また、硬貨識別装置19は、硬貨投入口8に投入された硬貨を識別し、それが本物として識別されれば金種毎に収納し、釣銭の払出等があるとき、それらの収納硬貨を釣銭として硬貨返却口12に払い出すものである。
【0020】
このように構成されるリーダライタ20を備えた自動販売機1において、顧客が非接触型データキャリア25を用いて商品を購入する場合は、先ず、商品選択ボタン6を押圧して、購入する商品を選択する。そうすると、その押圧された商品選択ボタン6が点灯し、リーダライタ20に電源が投入されてその動作が可能な状態となる。この状態で、顧客が非接触型データキャリア25をリーダライタ20の送受信アンテナ21に接近させると、送受信アンテナ21を介して非接触型データキャリア25とリーダライタ20との間で無線通信が行われ、非接触型データキャリア25に対しデータの読み出し、書き込みが行われ、購入商品の決済のためのデータ処理が行われる。そして、商品が図示しない商品搬出手段によって商品取出口13に搬出される。このようにして、顧客の選択した商品が販売される。なお、商品販売後に主制御部31の時計部32により所定時間の経過が計時されると、リーダライタ20の電源が遮断されてその動作が停止される。
【0021】
また、顧客が紙幣を用いて商品を購入する場合は、先ず、紙幣挿入口9を覆う開閉カバー16を上方に引き上げるように回動して、紙幣挿入口9の前方を開放する。このとき、開閉カバー16に配置された送受信アンテナ21のインピーダンスがその開放動作により変化し、その変化に基づいて開閉カバー開放検知手段34が開閉カバー16の開放を検知する。そうすると、リーダライタ20の動作が禁止(電源が投入されている場合は、その電源が遮断される)され、紙幣識別装置17の電源が投入されてその動作が可能な状態となる。そこで、顧客が紙幣を紙幣挿入口9へ挿入すると、それが紙幣識別装置17に取り込まれて識別され、それが真札であれば内部に取り込まれて収納される。そして、その取り込まれた紙幣価値の範囲内で購入可能な商品に対応する商品選択ボタン(その内部に設けられる商品販売可ランプ等を含む)6が点灯する。そこで、顧客がそれらの商品選択ボタン6の中から購入する商品に対応する商品選択ボタン6を選んで押圧すると、その商品が図示しない商品搬出手段によって商品取出口13に搬出される。このようにして、顧客の選択した商品が紙幣により販売される。なお、上記と同様に商品販売後に主制御部31の時計部32により所定時間の経過が計時されると、紙幣識別装置17の電源が遮断されてその動作が停止される。
【0022】
また、顧客が硬貨を用いて商品を購入する場合は、硬貨が硬貨投入口8に投入されると、その投入が図示しない投入検知手段により検知され、硬貨識別装置19の電源が投入されてその動作が可能となる。なお、このときリーダライタ20の動作は禁止される。そして、投入された硬貨が硬貨識別装置19により識別され、それが本物として識別されれば内部に取り込まれて収納される。そして、その取り込まれた硬貨の価値の範囲内で購入可能な商品に対応する商品選択ボタン6が点灯する。そこで、顧客がそれらの商品選択ボタン6の中から購入する商品に対応する商品選択ボタン6を選んで押圧すると、その商品が図示しない商品搬出手段によって商品取出口13に搬出される。このようにして、顧客の選択した商品が硬貨により販売される。なお、上記と同様に商品販売後に主制御部31の時計部32により所定時間の経過が計時されると、硬貨識別装置19の電源が遮断されてその動作が停止される。
【0023】
以上のように、本発明のリーダライタ20を備えた自動販売機1においては、送受信アンテナ21は紙幣挿入口9を覆う開閉カバー16に配設され、開閉カバー16が開放されるときリーダライタ20の動作を禁止してその電源を遮断するとともに、紙幣識別装置17の電源を投入して紙幣の識別を可能な状態にするから、商品を販売しない待機状態において紙幣識別装置17の電源を遮断し、紙幣識別装置17に紙幣が挿入されるとき、リーダライタ20の動作を禁止して電源を遮断する一方、紙幣識別装置17の電源を投入してその動作を可能とすることができる。すなわち、リーダライタ20および紙幣識別装置17の稼動状態を、リーダライタ20の使用状況に応じて制御することで、それらの消費電力を少なくすることができるリーダライタ20を備えた自動販売機1を提供することができる。
【0024】
また、販売商品を選択する商品選択ボタン6が操作されたとき、リーダライタ20の電源を投入してその動作を可能にするから、待機状態においてリーダライタ20の電源を遮断した状態とし、顧客が商品選択ボタン6を操作して購入商品を選択するとき、リーダライタ20の電源を投入してその動作を可能にすることができる。したがって、リーダライタ20の稼動をその使用時に合わせるように制御することで、その消費電力を少なくすることができるリーダライタ20を備えた自動販売機1を提供することができる。
また、開閉カバー16の開閉動作に伴う送受信アンテナ21のインピーダンスの変化に基づいて、開閉カバー16の開放を検知するから、開閉カバー16が開放されるとき、そこに配置される送受信アンテナ21を用いて開閉カバー16の開放状態を検知し、リーダライタ20の動作を禁止して電源を遮断する一方、紙幣識別装置17の電源を投入することができる。すなわち、開閉カバー16の開放状態を検知する手段を簡単で安価に構成し、コストを安くしてリーダライタ20および紙幣識別装置17の消費電力を少なくすることができるリーダライタ20を備えた自動販売機1を提供することができる。
【0025】
また、図示しない商品搬出機構による販売商品の搬出動作の終了後、所定の時間が経過したとき、リーダライタ20または紙幣識別装置17の電源を遮断するから、待機状態においてリーダライタ20または紙幣識別装置17の電源を確実に遮断することができる。したがって、それらの消費電力を的確に少なくすることができるリーダライタ20を備えた自動販売機1を提供することができる
なお、本発明は、言うまでもなく本実施の形態に示す装置にのみ限定されず、その趣旨の包含する範囲で応用変更が可能である。例えば、紙幣挿入口9を覆う開閉カバー16の開放状態を検知する手段は、送受信アンテナ21のインピーダンスの変化を用いるものに限らず、開閉カバー16の開閉を検知するリードスイッチやリミットスイッチを用いるものであっても良い。また、開閉カバー16が開放されたとき、これを報知するランプを紙幣挿入口9の近傍や表示器10に設ければ、紙幣識別装置17へ紙幣が挿入可能な状態が明示されるから、使い勝手を向上させることができる。また、開閉カバー16に配置される送受信アンテナ21を用いて、人の接近を検知するように構成してもよい。それにより、人の接近が無い待機状態において、リーダライタ20、紙幣識別装置17、硬貨識別装置19等の電源を遮断し、人が接近するとき、これらの電源を投入可能とすることで、これらの消費電力をさらに的確に抑制し、省エネを図ることが可能である。
【符号の説明】
【0026】
1 自動販売機
2 外扉
5 商品見本
6 商品選択ボタン
9 紙幣挿入口
13 商品取出口
16 開閉カバー
17 紙幣識別装置
19 硬貨識別装置
20 リーダライタ
21 送受信アンテナ
25 非接触型データキャリア(ICカード等)
31 主制御部
32 時計部
34 開閉カバー開放検知手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触型データキャリアとの間で無線通信を行うための送受信アンテナを有し、前記送受信アンテナを介して前記非接触型データキャリアからのデータの読み出しと前記非接触型データキャリアに対してデータの書き込みを行うリーダライタと、挿入される紙幣を識別して収納する紙幣識別装置と、前記紙幣識別装置の紙幣挿入口を覆う開閉カバーと、を備えた自動販売機において、前記送受信アンテナは前記開閉カバーに配設され、前記開閉カバーが開放されるとき、前記リーダライタの動作を禁止してその電源を遮断するとともに、前記紙幣識別装置の電源を投入して紙幣の識別を可能にすることを特徴とするリーダライタを備えた自動販売機。
【請求項2】
販売商品を選択する商品選択ボタンを備え、待機状態においてリーダライタの電源を遮断し、先ず前記商品選択ボタンが操作されたとき、前記リーダライタの電源を投入してその動作を可能にすることを特徴とする請求項1に記載のリーダライタを備えた自動販売機。
【請求項3】
前記開閉カバーの開閉動作に伴う前記送受信アンテナのインピーダンスの変化に基づいて、前記開閉カバーの開放を検知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリーダライタを備えた自動販売機。
【請求項4】
販売商品の搬出動作の終了後、所定の時間が経過したとき、前記リーダライタまたは前記紙幣識別装置の電源を遮断することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動販売機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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