リール及びリール分解、組み立て治具
【課題】簡単に組み立てでき、強度的に頑丈なリールであり、かつ、端単に、分解できるリールを提供することである。
【解決手段】上フランジと、下フランジと、第1柱と、第2柱とからなり、前記第1柱と前記第2柱とを合わせた柱により、前記上フランジと前記下フランジとを接続するリールであって、前記第1柱の合わせ部と、前記第2柱の合わせ部とを、前記1方のフランジの1つの合わせ部とを組み合わせたことを特徴とするリールを用いる。さらに、前記リールの前記上フランジを保持する上蓋と、前記リールの前記下フランジを保持する下蓋とからなるリール分解、組み立て用治具を用いる。
【解決手段】上フランジと、下フランジと、第1柱と、第2柱とからなり、前記第1柱と前記第2柱とを合わせた柱により、前記上フランジと前記下フランジとを接続するリールであって、前記第1柱の合わせ部と、前記第2柱の合わせ部とを、前記1方のフランジの1つの合わせ部とを組み合わせたことを特徴とするリールを用いる。さらに、前記リールの前記上フランジを保持する上蓋と、前記リールの前記下フランジを保持する下蓋とからなるリール分解、組み立て用治具を用いる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル,ロープ,麻紐または他の細長い材料を輸送および貯蔵するためのケーブルのリールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のリール100を、図15に示す。リール100は、101aフランジと、102柱と、101bフランジとからなる。図16に、このリール100に、ワイヤー106が巻かれた状態の断面図を示す。ワイヤー止め部103は、ワイヤーの最終端を止める部分である。
【0003】
フランジ101aとフランジ101bは、柱102の両端に位置し、柱102に巻かれるワイヤー106を保持している。ワイヤー106は、金属線、ケーブル、ロープなど線状のものである。ワイヤー106が巻かれたリール100を、ワイヤー供給メーカが作製し、組立てメーカへ輸送し、各種製品の組み立てに、ワイヤー106が使用される。
【0004】
このリール100は、樹脂材料で一体に成形され、使用後は、廃棄処分されている。リール100を再利用して再度、リール100にワイヤー106を巻いて、提供するのが環境的に、コスト的によいと考えられる。しかし、リール100は、その体積が大きく、ワイヤー106が巻かれていなくとも、その大きさに変化がない。そのため、リール100のワイヤー106を使用後に、元の供給メーカに返却するには、高い輸送費用がかかる。このことが原因となって、リール100は、再利用されず、廃棄されている。
【0005】
輸送コストを下げるため、分解できるリール100に関して、文献1から4に記載がある。代表して、文献1の構造について、図17を用いて説明する。柱102とフランジ101a、フランジ101bとが、柱102で組み合わせられている。柱102が、変形可能で、フランジ101aとフランジbとの間の間隔を保ち、かつ、柱102が変形することで、リール100を分解、組み立てが可能である。
【0006】
しかし、文献1のリールでは、分解、組み立てが容易でない。柱102を押し曲げ、この字状に変形させ、組み立て、分解する必要があり手間がかかる。また、折り曲げ、変形させているので、強度的に弱い。繰り返し使用にも耐えないという問題がある。他の文献でも、単に、多くの凹部、凸部を設け、入れ子構造で組み合わせるもの、ネジ、ボルトなどの第3の部材で接合するものである。しかしこれらは、強度的に弱いか、組み立てが複雑である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−220064号公報
【特許文献2】特開平07−179273号公報
【特許文献3】特開2005−41601号公報
【特許文献4】特表平09−503192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記問題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、簡単に組み立てでき、強度的に頑丈なリールであり、かつ、簡単に、組み立て、分解できるリールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、上フランジと、下フランジと、第1柱と、第2柱とからなり、前記第1柱と前記第2柱とを合わせた柱により、前記上フランジと前記下フランジとを接続するリールであって、前記第1柱の合わせ部と、前記第2柱の合わせ部とを、前記1方のフランジの1つの合わせ部に合体して組み合わせたことを特徴とするリールを用いる。
【発明の効果】
【0010】
本願発明のリールは、容易に組み立てでき、かつ、強度的に頑丈なリールであり、ワイヤーを安定して巻くことができる。さらに、容易に分解できるリールである。さらに、本願発明では、別の部材を使用せず、折り曲げも用いることがない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】(a)本発明の上フランジを示す図、(b)本発明の柱を示す図、(c)本発明の内軸を示す図、(d)本発明の下フランジを示す図。
【図2】本発明の柱の上面図。
【図3】本発明の柱の内面図。
【図4】(a)本発明の柱の内軸を示す図、(b)本発明のフランジの柱受け部を示す図。
【図5】フランジ表面(外面)の上面図。
【図6】フランジ裏面(内面)の上面図。
【図7】(a)図6のa−a´断面、(b)図6のb−b´断面、(c)図6のc−c´断面。
【図8】(a)鍵部の構造を示す(閉じられれる前、組み合わされた状態)図、(b)鍵部の構造を示す(閉じられた状態)図。
【図9】鍵解除部支えを説明する図。
【図10】(a)はめ込み凹部の構造を示す図、(b)〜(c)はめ込み凹部202とはめ込み凸部105との関係を示す図。
【図11】(a)、(b)はめ込み凹部202とはめ込み凸部105との関係を示す図。
【図12】支え突起を説明する図。
【図13】(a)〜(d)内軸、フランジ、柱の組み立てを説明する図。
【図14】(a)治具の断面図、(b)治具下蓋の平面図(c)治具上蓋の平面図。
【図15】従来のリールを示す図。
【図16】従来のリールにワイヤーが巻かれた状態を示す図。
【図17】従来のリールの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(全体の構造)
図1は、本願発明のリール100を分解した図である。図1(a)は、101aフランジ(上フランジ)、図1(b)は、102a柱と102b柱、図1(c)は、内軸107、図1(d)は、101bフランジ(下フランジ)である。すべて樹脂材料からなり、樹脂成形で作製できる。
【0013】
柱102は、柱102aと柱102bとを組み合わせて、中空の円柱状の1つの柱102となる。柱102の両端面には、それぞれフランジ101a、フランジ101bがある。柱102は、中空の円柱状である。
【0014】
内軸107は、中空の円筒形状である。柱102の内側に、内軸107を設けている。リール100に比べ、その大きさが小さいので、変形されず、強度的に、頑丈なものとできる。リール100を、機械にセットする時に、内軸107の空洞が使用されてもよい。
【0015】
フランジ101a、101bは、円盤状である。柱102と内軸107とが組み合わせられるように、各種突起、凹部が設けられている。それぞれの詳細は以下で、説明する。
内軸107は必須構成要素ではないが、あると有利である。
【0016】
(柱102)
図2は、柱102部分の上面図である。柱102は、2つの部分である柱102aと、柱102bとからなる。それぞれの柱部に、5箇所のはめ込み凸部105が設けられている。個数は一例で限定されない。そして、それぞれの柱部の上部に、1つずつ、鍵部104a、鍵部104bが設けられている。裏面の構造も同様である。レール301a、レール301bも設けられている。図3でその詳細を説明する。
【0017】
柱102aと、柱102bは、柱102を構成する部分で、この例では第1、第2のニ分割されている。二分割が、組み立て、分解時の効率を考えると最もよい。ただし、三分割、四分割などでも可能である。
【0018】
図3は、柱102aの内側面を示す立体図である。柱102aも、柱102bも同じ構造である。内壁に2つのレール、レール301a、レール301bを有する。レールと柱の上面、下面間のそれぞれに、複数個のはめ込み凸部105を有する。さらに、上下に2つの鍵部104aを有する。2つの鍵部104aは、上下でそれぞれ1つで、対象に設けられている。柱102aと柱102bとの合わせ面310には、合わせ凹部303と、合わせ凸部302が設けられている。
【0019】
合わせ凹部303と、合わせ凸部302とは、1つの合わせ面310に1組設けられ、合わせられる。もう一方の面には、合わせ凹部303と、合わせ凸部302との1組が逆の順に設けられ、合わせ凹部303と、合わせ凸部302とを合わせることで、柱102aと柱102bとを合体する。1組の凹凸なので、組み合わせ易い。
【0020】
はめ込み部凸部105は、フランジ101と柱102とを組み合わせるための、突起状のもので、この例では、四角柱である。はめ込み凸部105aは、柱102の端部に位置するものである。詳細は、図10などで説明する。
【0021】
鍵部104a、鍵部104bは、柱102とフランジ101とを固定するためのものであり、矢印のように、先端が引っかかるように突起、または、傾斜部が形成されている。詳細は図8で説明する。
【0022】
レール301は、柱102の全周の上下2箇所にもうけられている。板状のもので、柱102aの強度を確保している。また、レールは、鍵部104を支えている。レールは、2箇所以上でもよいが、柱102が、曲がりにくくなるので2箇所が最もよい。3箇所以上でも可能である。
【0023】
(内軸107)
図4(a)は、内軸107を示す図である。図4(b)は、フランジ101に設けられた軸受け部206を示す図である。内軸107は、柱102とともに、フランジ101aとフランジ101bとを連結するものである。内軸107は、柱102の内側に位置する。
【0024】
内軸107は、内軸凹部108aと内軸本体108bとからなる。軸受け部206は、軸受け凸部211aと軸受け本体211bとからなる。軸受け凸部211aと、108a内軸凹部とが組み合わせられ、連結される。組み合わせは、単に、内軸107を、単に、軸受け凸部211aに差し込むのみで、容易に、組み立てられる。
【0025】
(フランジ)
図5と図6は、フランジ101の表面(外面)と裏面(内面)をそれぞれ示す。フランジは、柱102の両端2つのフランジとも同じフランジ構造であるのがよい、加工が1種類で済みよい。部品として、どちらでも使用できるので交換が容易であり、間違いもない。
【0026】
図5のフランジ表面では、周辺の全周に補強凹部大212a、補強凹部小212bを有する。内周は、6つの扇型の領域からなり、大きな開口を有する部分3つと、それ以外の領域で、補強部203、運搬穴213などを有する領域3つとが、互いに交互に配置されている。フランジ101aとフランジ101bとでは、ちょうど、180度回転した位置関係にあり、扇形の領域も各フランジ間で、ずれており、強度的によい。補強凹部と、この領域の配置により、フランジ101の軽量化と強度向上の両方が満たされる。また、フランジ表面では、2箇所に鍵解除部204、中央に、軸受け部206、8つの確認窓214を有する。ワイヤー止め部103は、フランジ101の外周部分の12箇所に設けられた穴で、ワイヤー103の最終端を止める部分である。任意の部分でワイヤー106をとめることができる。フランジ101を、本体リール100と分離して加工しているので多くの穴を加工できる。
【0027】
補強凹部大212a、補強凹部小212bは、フランジ101の表面の外周部分に位置し、フランジ101の強度を出すためのもので、台形の掘り込み、凹部状のものである。
【0028】
補強部203は、二箇所に、対象に設けられている。鍵解除部204を変形させるために、または、強度をアップするため、または、鍵解除部204を変形させる時に補助するためのものである。
【0029】
運搬穴213は、1箇所で、リール100を運搬するために使用される穴である。フランジ101a、フランジ101bでの位置が逆なので、持ちやすい。
【0030】
鍵解除部204は、1つのフランジに2箇所あり、リール100の内側へ、この部分を押し込むことで、リール100内部の鍵部が押され、固定が解除されるものである。詳細は、図8で説明する。
【0031】
軸受け部206は、中央に位置し、内軸107と組み合わされる部分で、図4で説明したとおりである。
【0032】
確認窓214は、フランジ101に設けられた開口であり、この開口を通して、はめ込み凸部105を見ることで、フランジ101と柱102が固定されているか確認できる。詳細は、図10で説明する。
【0033】
さらに、補強部203に開閉の方向を示す表示部221が示されている。本願リール100は樹脂材料から作製され、繰り返し利用するため、開閉の方向を示す表示部221が示されていないと、リールの一部を破損してしまう可能性が高い。
【0034】
さらに、鍵解除部支え280が、補強部204に設けられている。この鍵解除部支え280は、鍵解除部204が内部へ押し込まれた場合に、その押し込みの程度を制限するものである。鍵解除部204は、樹脂からなる長細い棒状のもので、押し込みすぎると、折れてしまうので、折れないように、鍵解除部支え280で制限している。鍵解除部支え280は、補強部203の設けられている。詳細は、図9に示す。
【0035】
図6に示すフランジ裏面には、支え突起207と、ガイド大210a、ガイド小210bと、鍵保持部201と、はめ込み凹部202と、溝209とが設けられている。
【0036】
支え突起207は、ニ箇所に、対象に、設けられ、フランジ101と柱102とが、フランジ面に垂直方向に離れないようにしている部分である。詳細は、図12で説明する。
【0037】
ガイド大210a、ガイド小210bは、溝209とともに、柱102を保持する突起、または、壁のようなものである。ガイド大210a、ガイド小210bとが交互に間を開けて、周状に2つずつ設けられている。ガイド大210aとガイド小210bとの間に、鍵保持部201、鍵解除部204が設けられている。
【0038】
鍵保持部201は、柱102の鍵部と組み合わされる部分で、フランジ101と柱102とが、フランジ面に平行方向に回転しないよう規制にしている部分である。詳細は、図8で説明する。
【0039】
はめ込み凹部202は、柱のはめ込み凸部105と組み合わされる部分である。詳細は図10で説明する。
【0040】
溝209は、凹部であり、柱102がその凹部にセットされる部分である。フランジの全周に設けられる。
【0041】
6つの扇型間には、枠270の凸部があり、補強の効果がある。
【0042】
(柱とフランジ)
図7は、柱102と、ガイド210との関係を示す。図7(a)は、図6のa−a´断面図である。図7(b)は、図6のb−b´断面図である。図7(c)は、図6のc−c´断面図である。
【0043】
図7(a)から図7(c)では、柱102の下面が、溝209に入り込んでいる。柱102は、ガイド210とフランジ面220とで左右が規制されている。
【0044】
図7(b)は、はめ込み凸部105の部分である。はめ込み凸部105も、フランジ面220とガイド210とで左右が規制されている。さらに、ガイド210で上下方向も規制されている。
【0045】
図7(c)では、はめ込み凹部202の部分である。この部分は、はめ込み凸部105が挿入され、その後、はめ込み凸部105が、図7(b)の状態へ移動した後の部分である。そのため、柱102とガイド210との間に隙間ができている。しかし、はめ込み凹部202の部分は、ガイド210の内で少しの領域であり、柱102の保持に問題がない。
【0046】
(鍵部)
図8は、鍵部104の構造を説明する図である。図8(a)は、柱102とフランジ101とが、フランジ面に垂直方向に合わせられた状態である。その後、周方向に、相対的に回転させることで、鍵部104が、移動し、図8(b)の状態となる。
【0047】
図8(a)で、鍵部104は、鍵保持部201上に位置する。鍵部104は、鍵支え305によりレール301に固定されている。また、鍵部104の端部は、柱102にも固定されている。鍵解除部204は、鍵保持部201に隣接している。
【0048】
図8(b)では、鍵部104は、鍵解除部204上に位置する。この時、鍵部104は、鍵保持部201との関係で左方向への移動が規制される。一方、右方向へは、図10で示すが、はめ込み凹部202により規制される。結果、左右方向の規制がされる。
【0049】
鍵部104は、その左方で、鍵支え305により、レール301に固定され、柱102にもその鍵部104の端部で固定されている。鍵部104の右方は、固定がなく、上下に弾性変形できる。その結果、図8(a)から図8(b)へ移動時に、鍵保持部201を乗り越ええることができる。振り子のように、鍵部104が撓む。
【0050】
この鍵部104の固定を解除するには、外部から鍵解除部204を押して、鍵部104の先端を撓ませた状態で、相対的にフランジ101と柱102を回転させればよい。この鍵解除部204、鍵部104は、図5で示したが、1つのフランジに対して、2箇所あり、同時に、鍵解除部204を押して回す必要がある。
【0051】
なお、図9に、鍵解除部支え280を示す。図8で説明したように、鍵解除部204を押すことで、鍵部104を変形させ、柱102とフランジ101を相対的回転させ、リール100を分解する。この時、鍵解除部204を押さえすぎると、鍵解除部204が、破損する可能性がある。そこで、鍵解除部支え280が設けられている。鍵解除部支え280は、補強部203に設けられ、鍵解除部204の側部の上部に設けられている。鍵解除部204が押し込まれた場合に、接触し、押し込み量を制限する。その結果、鍵解除部204の破損を防ぐ。
【0052】
(はめ込み部と、はめ込み凹部)
図10(a)、図10(b)、図10(c)、図11(a)、図11(b)は、はめ込み凹部202と、はめ込み凸部105との関係を説明する図である。
【0053】
図10(a)は、はめ込み凹部202を示す。ガイド210にL字状の凹みを有する構造である。このはめ込み凹部202は、柱102に設けられたはめ込み凸部105と組み合わせられる。 図10(b)、図10(c)では、このはめ込み凹部202と、はめ込み凸部105との関係を示す。図では、理解しやすいように、柱102は省略している。柱102とフランジ101が組立てられる時、図10(b)に示すように、はめ込み凸部105は、はめ込み凹部202の上部から、はめ込み凹部202に挿入される。 その後、はめ込み凸部105は、はめ込み凹部202の下部へ(垂直方向へ)移動し、その後、図10(c)に示すように、右へ移動される。この時、柱102とフランジ101は、相対的に周方向に回転される。つまり、フランジ面に平行方向で回転される。柱の下面は、フランジの溝209に沿って移動する。
【0054】
図10(c)において、はめ込み凸部105は、上下方向で規制される。つまり、柱102が上下方向でフランジ101に固定される。この時、確認窓214から、覗くと、固定されているか確認できる。
【0055】
このはめ込み凹部202のL字の方向は、フランジ101aとフランジ101bで逆方向である。
【0056】
図11(a)、図11(b)は、はめ込み凸部105が、はめ込み凸部105aとはめ込み凸部105bの2つの場合である。つまり、柱102aと柱102bとが合体されたつなぎ目の部分である。図11(a)は、図10(b)に対応し、図11(b)は、図10(c)に対応し、それぞれ同一の組み立ての時期のものである。
【0057】
はめ込み凸部105aとはめ込み凸部105bの2つと、はめ込み凹部202の1つとが組み合わされ、固定される。この3つのパーツが1つのロック構造となっているので、たとえば、2つの部分が逆方向へ力が加わっても、残り1つとの関係で、ロック状態を維持できる。つまり、3つとも均等に逆(釣り合う)方向へ、力が加わることは、確率的に少ないので、このロック構造は非常に安定である。例えば、軸体とフランジが、1つのはめ込み凹部202と、1つのはめ込み凸部105とで合体されている場合、2つのパーツの関係により、ロック状態を維持できなくなる確率が高い。一方、本願では、3つのパーツの関係であるのでロック状態を維持しやすい。
【0058】
特に、柱102の2つ部分(柱102a、柱102b)は、外部からの力で、逆方向へ離れる可能性が高い、一方、フランジ101は、2つの柱体に対して、上面で独立しており、前記力の影響を受けない。これらの結果、3つのパーツが、分解される方向へ力がかかる確率は小さく、安定した構造である。
【0059】
また、柱102aと柱102bとの接続部は、図3で説明したが、1組の合わせ凸部302と合わせ凹部303とで簡素的にあわせているので、組み立てやすいが、強度的に弱い、しかし、上記のように、はめ込み凸部105aと、はめ込み凸部105bと、はめ込み凹部202とで、一点で保持されているので、強度が向上している。
【0060】
はめ込み凸部105aとはめ込み凸部105b以外のはめ込み凸部105は、1つのはめ込み凹部202で固定される。この結果、はめ込み凸部105が2つを固定する部分と、1つを固定する部分が、フランジの周囲に点在し、フランジ101と柱102との安定した固定ができる。
【0061】
(支え突起)
図12は、支え突起207を説明する図であり、柱102とフランジ101とを組み合わせた時の支え突起207周辺の断面図である。
【0062】
柱102とフランジ101とは、図10で説明したのと同様に、はめ込み凸部105と、はめ込み凹部202とで1つの固定をしています。
【0063】
一方、支え突起207と、レール301とで別途固定している。支え突起207は、その上方に傾斜部を有し、柱102とフランジ101とが組み合わされる時に、その傾斜を利用して、はめ込めが行われる。
【0064】
逆に、組み合わせられた後、抜けないように、逆の傾斜も支え突起207に設けられている。
【0065】
この時、支え突起207に、弾性(変形、曲がる)を持たせるため、その隣接箇所に開口部250を有する。開口部250は、支え突起207に対応して、支え突起207に隣接して配置される。
【0066】
この例では、支え突起207は、柱102aと柱102bとが組み合わせされる部分のフランジに設けられ、2つの柱102の分解を阻止する、保護する働きをする。2つ以上に柱が分離される場合には、それぞれの組み合わせ部分のフランジに支え突起207を設けるとよい。
【0067】
(組み立て)
図13は、本願リールの組み立てを説明する図である。まず、図13(a)で示すように、内軸107とフランジ101aが組み立てられる。図4で示したように、内軸凹部108aと軸受け凸部211aとがはめ込まれ組み立てられる。
【0068】
図13(a)と同時に、図13(b)では、柱102aと柱102bとが合体される。図3で説明したように、合わせ凹部303と合わせ凸部302を利用して、組み立てられる。
【0069】
図13(c)では、図13(a)の内軸107の周辺に、図13(b)の合体された柱102を組み合わせる。図8から図12で示した機構で組み立てられる。矢印方向への回転で、鍵部104により、柱102とフランジ101とが回転できないように固定される。
【0070】
図13(d)では、図13(c)のあと、フランジ101bを内軸107と柱102との上からはめ込む。図8から図12で示した機構で、組み立てられる。
【0071】
図10と図11で説明したが、組み立てられた時、はめ込み凹部202の方向が、フランジ101aとフランジ101bとで逆となるので、フランジ101bを閉まる方向へ回すと、フランジ101aも閉まる方向へ回る。また、鍵部104(図8)により、フランジ101aと柱102とは固定されているので、フランジ101bは、はめ込みやすい。
【0072】
分解する時は、上記と逆の手順となるが、フランジ101と柱102とを相対的に回転させる時には、鍵解除部204を押して、鍵部104を変形させ、固定を解除した状態で回転させる必要がある。
【0073】
上記に示したように、フランジ101aと柱102、第2フランジ板101bと柱102との開閉の方向を示す表示部221は逆方向であるので、接合、分解がしやすい。
【0074】
上記のように、組み立て、分解は、ボルト、ネジ、ネジ式を用いることがないので、容易に組み立て、分解ができる。
【0075】
なお、上記での方向の定義は、フランジ面220(図7)を基準に説明している。
【0076】
なお、柱102aと柱102b、フランジ101aとフランジ101bとは、同じ構造であるとよい。組み立て時に間違うことがなく、破損などで交換時も、交換しやすい。作製も1つの金型でよいので安価でよい。
【0077】
(組み立て治具)
図13では、フランジ101a、フランジ101bを別々に組み立てていたが、以下の治具を使用することで、簡単に組み立て、分解ができる。
【0078】
図14に、発明のリール100の組み立て、分解用治具を示す。図14(a)は、リール100を治具にセットした場合の断面図である。図14(b)は、治具の下蓋403で、内側から見た時の図であり、図14(c)は、治具の上蓋402で、外側から見た図である。
【0079】
治具は、ハンドル401と、上蓋402と、下蓋403とからなる。図14(b)の下蓋403には、リール保持部406と、位置合わせマーク404と、突起部407と、固定部405とが設けられている。
【0080】
下蓋403の中央にリール保持部406があり、凹部となっており、リール100のフランジ101b部分を受ける。また、位置合わせのマーク404があり、リール100を治具にセットする場合の、位置合わせに利用される。また、リール保持部406の内側に突起部407が設けられている。この突起部407は、鍵解除部204に相当する位置に設けられ、リール100を、治具にセットした時に、フランジ101bの鍵解除部204をリール100内側へ押し込み、リール100の分解、組み立てを可能とする。さらに、固定部405が左右に設けられている。人が足で踏むことで、治具を固定するものである。
【0081】
図14(c)の蓋上402には、開口部408と、突起407と、ハンドル401と、リール保持部406が設けられている。
【0082】
開口部408は、その開口を利用して、リール100を見て、上蓋402とリール100のフランジ101aとの位置合わせをするものである。
突起407は、上蓋402の下面のリール保持部406に設けられ上記の説明と同じものであり、フランジ101aの鍵解除部204を押し込むものである。
【0083】
ハンドル401は、上蓋402の上面に設けられ、上蓋402と下蓋403とを相対的に回転させるものである。人がハンドル401をつかんで回転させる。
【0084】
リール保持部406は、上蓋402の下面に設けれ、上記の説明と同じものである。
【0085】
リール100を分解する時は、下蓋403のリール保持部406に、リール100のフランジ101bをセットする。位置合わせ404とフランジに示された印を合わせることで、その位置を合わせる。その後、上蓋402を、リール100のフランジ101a上に位置合わせしてセットする。位置合わせは、開口部408を利用して、フランジ101aを見て合わせる。
【0086】
両蓋がセットされた後、固定部405を足で押え、ハンドル401を手で、下方へ力をかけながら、回すことで、両フランジは、同時に、柱102から解除される。
【0087】
一方、組み立て時は、まず、柱102に、両フランジ101を挿入した状態にする(図8(a)、図10(b))。柱とフランジを、一方向で組み立て、回転させていない状態である。この状態で、分解時と同じく、治具にリール100をセットする。そして、分解時と同じく、固定部405を足で押え、ハンドル401を手で、下方に力をかけながら、回すことで、両フランジは、同時に、柱102に固定される。
【0088】
この治具により、両フランジを同時に、分解、鍵締めができる。
【0089】
なお、上記では、鍵部104、はめ込み凸部105を柱102に設け、鍵保持部201、はめ込み凹部202をフランジ101側に設けたが、逆であってもよい。
【0090】
なお、上記の例での個数は1つの例示であり限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本願発明のリールは、上記に記載したワイヤーの巻き取り、輸送目的以外にも、各種の用途へ応用できる。
【符号の説明】
【0092】
100、100a、100b リール
101、101a、101b フランジ
102、102a、102b 柱
103 ワイヤー止め部
104、104a、104b 鍵部
105 はめ込み部凸部
106 ワイヤー
107 内軸
108a 内軸凹部
108b 内軸本体
201 鍵保持部
202 はめ込み凹部
203 補強部
204 鍵解除部
206 軸受け部
207 支え突起
208 はめ込み穴
209 溝
210 ガイド
210a ガイド大
210b ガイド小
211a 軸受け凸部
211b 軸受け本体
212a 補強凹部大
212b 補強凹部小
213 運搬穴
214 確認窓
220 フランジ面
221 表示部
250 開口部
270 枠
301 レール
302 合わせ凸部
303 合わせ凹部
305 鍵支え
310 あわせ面
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル,ロープ,麻紐または他の細長い材料を輸送および貯蔵するためのケーブルのリールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のリール100を、図15に示す。リール100は、101aフランジと、102柱と、101bフランジとからなる。図16に、このリール100に、ワイヤー106が巻かれた状態の断面図を示す。ワイヤー止め部103は、ワイヤーの最終端を止める部分である。
【0003】
フランジ101aとフランジ101bは、柱102の両端に位置し、柱102に巻かれるワイヤー106を保持している。ワイヤー106は、金属線、ケーブル、ロープなど線状のものである。ワイヤー106が巻かれたリール100を、ワイヤー供給メーカが作製し、組立てメーカへ輸送し、各種製品の組み立てに、ワイヤー106が使用される。
【0004】
このリール100は、樹脂材料で一体に成形され、使用後は、廃棄処分されている。リール100を再利用して再度、リール100にワイヤー106を巻いて、提供するのが環境的に、コスト的によいと考えられる。しかし、リール100は、その体積が大きく、ワイヤー106が巻かれていなくとも、その大きさに変化がない。そのため、リール100のワイヤー106を使用後に、元の供給メーカに返却するには、高い輸送費用がかかる。このことが原因となって、リール100は、再利用されず、廃棄されている。
【0005】
輸送コストを下げるため、分解できるリール100に関して、文献1から4に記載がある。代表して、文献1の構造について、図17を用いて説明する。柱102とフランジ101a、フランジ101bとが、柱102で組み合わせられている。柱102が、変形可能で、フランジ101aとフランジbとの間の間隔を保ち、かつ、柱102が変形することで、リール100を分解、組み立てが可能である。
【0006】
しかし、文献1のリールでは、分解、組み立てが容易でない。柱102を押し曲げ、この字状に変形させ、組み立て、分解する必要があり手間がかかる。また、折り曲げ、変形させているので、強度的に弱い。繰り返し使用にも耐えないという問題がある。他の文献でも、単に、多くの凹部、凸部を設け、入れ子構造で組み合わせるもの、ネジ、ボルトなどの第3の部材で接合するものである。しかしこれらは、強度的に弱いか、組み立てが複雑である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−220064号公報
【特許文献2】特開平07−179273号公報
【特許文献3】特開2005−41601号公報
【特許文献4】特表平09−503192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記問題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、簡単に組み立てでき、強度的に頑丈なリールであり、かつ、簡単に、組み立て、分解できるリールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、上フランジと、下フランジと、第1柱と、第2柱とからなり、前記第1柱と前記第2柱とを合わせた柱により、前記上フランジと前記下フランジとを接続するリールであって、前記第1柱の合わせ部と、前記第2柱の合わせ部とを、前記1方のフランジの1つの合わせ部に合体して組み合わせたことを特徴とするリールを用いる。
【発明の効果】
【0010】
本願発明のリールは、容易に組み立てでき、かつ、強度的に頑丈なリールであり、ワイヤーを安定して巻くことができる。さらに、容易に分解できるリールである。さらに、本願発明では、別の部材を使用せず、折り曲げも用いることがない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】(a)本発明の上フランジを示す図、(b)本発明の柱を示す図、(c)本発明の内軸を示す図、(d)本発明の下フランジを示す図。
【図2】本発明の柱の上面図。
【図3】本発明の柱の内面図。
【図4】(a)本発明の柱の内軸を示す図、(b)本発明のフランジの柱受け部を示す図。
【図5】フランジ表面(外面)の上面図。
【図6】フランジ裏面(内面)の上面図。
【図7】(a)図6のa−a´断面、(b)図6のb−b´断面、(c)図6のc−c´断面。
【図8】(a)鍵部の構造を示す(閉じられれる前、組み合わされた状態)図、(b)鍵部の構造を示す(閉じられた状態)図。
【図9】鍵解除部支えを説明する図。
【図10】(a)はめ込み凹部の構造を示す図、(b)〜(c)はめ込み凹部202とはめ込み凸部105との関係を示す図。
【図11】(a)、(b)はめ込み凹部202とはめ込み凸部105との関係を示す図。
【図12】支え突起を説明する図。
【図13】(a)〜(d)内軸、フランジ、柱の組み立てを説明する図。
【図14】(a)治具の断面図、(b)治具下蓋の平面図(c)治具上蓋の平面図。
【図15】従来のリールを示す図。
【図16】従来のリールにワイヤーが巻かれた状態を示す図。
【図17】従来のリールの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(全体の構造)
図1は、本願発明のリール100を分解した図である。図1(a)は、101aフランジ(上フランジ)、図1(b)は、102a柱と102b柱、図1(c)は、内軸107、図1(d)は、101bフランジ(下フランジ)である。すべて樹脂材料からなり、樹脂成形で作製できる。
【0013】
柱102は、柱102aと柱102bとを組み合わせて、中空の円柱状の1つの柱102となる。柱102の両端面には、それぞれフランジ101a、フランジ101bがある。柱102は、中空の円柱状である。
【0014】
内軸107は、中空の円筒形状である。柱102の内側に、内軸107を設けている。リール100に比べ、その大きさが小さいので、変形されず、強度的に、頑丈なものとできる。リール100を、機械にセットする時に、内軸107の空洞が使用されてもよい。
【0015】
フランジ101a、101bは、円盤状である。柱102と内軸107とが組み合わせられるように、各種突起、凹部が設けられている。それぞれの詳細は以下で、説明する。
内軸107は必須構成要素ではないが、あると有利である。
【0016】
(柱102)
図2は、柱102部分の上面図である。柱102は、2つの部分である柱102aと、柱102bとからなる。それぞれの柱部に、5箇所のはめ込み凸部105が設けられている。個数は一例で限定されない。そして、それぞれの柱部の上部に、1つずつ、鍵部104a、鍵部104bが設けられている。裏面の構造も同様である。レール301a、レール301bも設けられている。図3でその詳細を説明する。
【0017】
柱102aと、柱102bは、柱102を構成する部分で、この例では第1、第2のニ分割されている。二分割が、組み立て、分解時の効率を考えると最もよい。ただし、三分割、四分割などでも可能である。
【0018】
図3は、柱102aの内側面を示す立体図である。柱102aも、柱102bも同じ構造である。内壁に2つのレール、レール301a、レール301bを有する。レールと柱の上面、下面間のそれぞれに、複数個のはめ込み凸部105を有する。さらに、上下に2つの鍵部104aを有する。2つの鍵部104aは、上下でそれぞれ1つで、対象に設けられている。柱102aと柱102bとの合わせ面310には、合わせ凹部303と、合わせ凸部302が設けられている。
【0019】
合わせ凹部303と、合わせ凸部302とは、1つの合わせ面310に1組設けられ、合わせられる。もう一方の面には、合わせ凹部303と、合わせ凸部302との1組が逆の順に設けられ、合わせ凹部303と、合わせ凸部302とを合わせることで、柱102aと柱102bとを合体する。1組の凹凸なので、組み合わせ易い。
【0020】
はめ込み部凸部105は、フランジ101と柱102とを組み合わせるための、突起状のもので、この例では、四角柱である。はめ込み凸部105aは、柱102の端部に位置するものである。詳細は、図10などで説明する。
【0021】
鍵部104a、鍵部104bは、柱102とフランジ101とを固定するためのものであり、矢印のように、先端が引っかかるように突起、または、傾斜部が形成されている。詳細は図8で説明する。
【0022】
レール301は、柱102の全周の上下2箇所にもうけられている。板状のもので、柱102aの強度を確保している。また、レールは、鍵部104を支えている。レールは、2箇所以上でもよいが、柱102が、曲がりにくくなるので2箇所が最もよい。3箇所以上でも可能である。
【0023】
(内軸107)
図4(a)は、内軸107を示す図である。図4(b)は、フランジ101に設けられた軸受け部206を示す図である。内軸107は、柱102とともに、フランジ101aとフランジ101bとを連結するものである。内軸107は、柱102の内側に位置する。
【0024】
内軸107は、内軸凹部108aと内軸本体108bとからなる。軸受け部206は、軸受け凸部211aと軸受け本体211bとからなる。軸受け凸部211aと、108a内軸凹部とが組み合わせられ、連結される。組み合わせは、単に、内軸107を、単に、軸受け凸部211aに差し込むのみで、容易に、組み立てられる。
【0025】
(フランジ)
図5と図6は、フランジ101の表面(外面)と裏面(内面)をそれぞれ示す。フランジは、柱102の両端2つのフランジとも同じフランジ構造であるのがよい、加工が1種類で済みよい。部品として、どちらでも使用できるので交換が容易であり、間違いもない。
【0026】
図5のフランジ表面では、周辺の全周に補強凹部大212a、補強凹部小212bを有する。内周は、6つの扇型の領域からなり、大きな開口を有する部分3つと、それ以外の領域で、補強部203、運搬穴213などを有する領域3つとが、互いに交互に配置されている。フランジ101aとフランジ101bとでは、ちょうど、180度回転した位置関係にあり、扇形の領域も各フランジ間で、ずれており、強度的によい。補強凹部と、この領域の配置により、フランジ101の軽量化と強度向上の両方が満たされる。また、フランジ表面では、2箇所に鍵解除部204、中央に、軸受け部206、8つの確認窓214を有する。ワイヤー止め部103は、フランジ101の外周部分の12箇所に設けられた穴で、ワイヤー103の最終端を止める部分である。任意の部分でワイヤー106をとめることができる。フランジ101を、本体リール100と分離して加工しているので多くの穴を加工できる。
【0027】
補強凹部大212a、補強凹部小212bは、フランジ101の表面の外周部分に位置し、フランジ101の強度を出すためのもので、台形の掘り込み、凹部状のものである。
【0028】
補強部203は、二箇所に、対象に設けられている。鍵解除部204を変形させるために、または、強度をアップするため、または、鍵解除部204を変形させる時に補助するためのものである。
【0029】
運搬穴213は、1箇所で、リール100を運搬するために使用される穴である。フランジ101a、フランジ101bでの位置が逆なので、持ちやすい。
【0030】
鍵解除部204は、1つのフランジに2箇所あり、リール100の内側へ、この部分を押し込むことで、リール100内部の鍵部が押され、固定が解除されるものである。詳細は、図8で説明する。
【0031】
軸受け部206は、中央に位置し、内軸107と組み合わされる部分で、図4で説明したとおりである。
【0032】
確認窓214は、フランジ101に設けられた開口であり、この開口を通して、はめ込み凸部105を見ることで、フランジ101と柱102が固定されているか確認できる。詳細は、図10で説明する。
【0033】
さらに、補強部203に開閉の方向を示す表示部221が示されている。本願リール100は樹脂材料から作製され、繰り返し利用するため、開閉の方向を示す表示部221が示されていないと、リールの一部を破損してしまう可能性が高い。
【0034】
さらに、鍵解除部支え280が、補強部204に設けられている。この鍵解除部支え280は、鍵解除部204が内部へ押し込まれた場合に、その押し込みの程度を制限するものである。鍵解除部204は、樹脂からなる長細い棒状のもので、押し込みすぎると、折れてしまうので、折れないように、鍵解除部支え280で制限している。鍵解除部支え280は、補強部203の設けられている。詳細は、図9に示す。
【0035】
図6に示すフランジ裏面には、支え突起207と、ガイド大210a、ガイド小210bと、鍵保持部201と、はめ込み凹部202と、溝209とが設けられている。
【0036】
支え突起207は、ニ箇所に、対象に、設けられ、フランジ101と柱102とが、フランジ面に垂直方向に離れないようにしている部分である。詳細は、図12で説明する。
【0037】
ガイド大210a、ガイド小210bは、溝209とともに、柱102を保持する突起、または、壁のようなものである。ガイド大210a、ガイド小210bとが交互に間を開けて、周状に2つずつ設けられている。ガイド大210aとガイド小210bとの間に、鍵保持部201、鍵解除部204が設けられている。
【0038】
鍵保持部201は、柱102の鍵部と組み合わされる部分で、フランジ101と柱102とが、フランジ面に平行方向に回転しないよう規制にしている部分である。詳細は、図8で説明する。
【0039】
はめ込み凹部202は、柱のはめ込み凸部105と組み合わされる部分である。詳細は図10で説明する。
【0040】
溝209は、凹部であり、柱102がその凹部にセットされる部分である。フランジの全周に設けられる。
【0041】
6つの扇型間には、枠270の凸部があり、補強の効果がある。
【0042】
(柱とフランジ)
図7は、柱102と、ガイド210との関係を示す。図7(a)は、図6のa−a´断面図である。図7(b)は、図6のb−b´断面図である。図7(c)は、図6のc−c´断面図である。
【0043】
図7(a)から図7(c)では、柱102の下面が、溝209に入り込んでいる。柱102は、ガイド210とフランジ面220とで左右が規制されている。
【0044】
図7(b)は、はめ込み凸部105の部分である。はめ込み凸部105も、フランジ面220とガイド210とで左右が規制されている。さらに、ガイド210で上下方向も規制されている。
【0045】
図7(c)では、はめ込み凹部202の部分である。この部分は、はめ込み凸部105が挿入され、その後、はめ込み凸部105が、図7(b)の状態へ移動した後の部分である。そのため、柱102とガイド210との間に隙間ができている。しかし、はめ込み凹部202の部分は、ガイド210の内で少しの領域であり、柱102の保持に問題がない。
【0046】
(鍵部)
図8は、鍵部104の構造を説明する図である。図8(a)は、柱102とフランジ101とが、フランジ面に垂直方向に合わせられた状態である。その後、周方向に、相対的に回転させることで、鍵部104が、移動し、図8(b)の状態となる。
【0047】
図8(a)で、鍵部104は、鍵保持部201上に位置する。鍵部104は、鍵支え305によりレール301に固定されている。また、鍵部104の端部は、柱102にも固定されている。鍵解除部204は、鍵保持部201に隣接している。
【0048】
図8(b)では、鍵部104は、鍵解除部204上に位置する。この時、鍵部104は、鍵保持部201との関係で左方向への移動が規制される。一方、右方向へは、図10で示すが、はめ込み凹部202により規制される。結果、左右方向の規制がされる。
【0049】
鍵部104は、その左方で、鍵支え305により、レール301に固定され、柱102にもその鍵部104の端部で固定されている。鍵部104の右方は、固定がなく、上下に弾性変形できる。その結果、図8(a)から図8(b)へ移動時に、鍵保持部201を乗り越ええることができる。振り子のように、鍵部104が撓む。
【0050】
この鍵部104の固定を解除するには、外部から鍵解除部204を押して、鍵部104の先端を撓ませた状態で、相対的にフランジ101と柱102を回転させればよい。この鍵解除部204、鍵部104は、図5で示したが、1つのフランジに対して、2箇所あり、同時に、鍵解除部204を押して回す必要がある。
【0051】
なお、図9に、鍵解除部支え280を示す。図8で説明したように、鍵解除部204を押すことで、鍵部104を変形させ、柱102とフランジ101を相対的回転させ、リール100を分解する。この時、鍵解除部204を押さえすぎると、鍵解除部204が、破損する可能性がある。そこで、鍵解除部支え280が設けられている。鍵解除部支え280は、補強部203に設けられ、鍵解除部204の側部の上部に設けられている。鍵解除部204が押し込まれた場合に、接触し、押し込み量を制限する。その結果、鍵解除部204の破損を防ぐ。
【0052】
(はめ込み部と、はめ込み凹部)
図10(a)、図10(b)、図10(c)、図11(a)、図11(b)は、はめ込み凹部202と、はめ込み凸部105との関係を説明する図である。
【0053】
図10(a)は、はめ込み凹部202を示す。ガイド210にL字状の凹みを有する構造である。このはめ込み凹部202は、柱102に設けられたはめ込み凸部105と組み合わせられる。 図10(b)、図10(c)では、このはめ込み凹部202と、はめ込み凸部105との関係を示す。図では、理解しやすいように、柱102は省略している。柱102とフランジ101が組立てられる時、図10(b)に示すように、はめ込み凸部105は、はめ込み凹部202の上部から、はめ込み凹部202に挿入される。 その後、はめ込み凸部105は、はめ込み凹部202の下部へ(垂直方向へ)移動し、その後、図10(c)に示すように、右へ移動される。この時、柱102とフランジ101は、相対的に周方向に回転される。つまり、フランジ面に平行方向で回転される。柱の下面は、フランジの溝209に沿って移動する。
【0054】
図10(c)において、はめ込み凸部105は、上下方向で規制される。つまり、柱102が上下方向でフランジ101に固定される。この時、確認窓214から、覗くと、固定されているか確認できる。
【0055】
このはめ込み凹部202のL字の方向は、フランジ101aとフランジ101bで逆方向である。
【0056】
図11(a)、図11(b)は、はめ込み凸部105が、はめ込み凸部105aとはめ込み凸部105bの2つの場合である。つまり、柱102aと柱102bとが合体されたつなぎ目の部分である。図11(a)は、図10(b)に対応し、図11(b)は、図10(c)に対応し、それぞれ同一の組み立ての時期のものである。
【0057】
はめ込み凸部105aとはめ込み凸部105bの2つと、はめ込み凹部202の1つとが組み合わされ、固定される。この3つのパーツが1つのロック構造となっているので、たとえば、2つの部分が逆方向へ力が加わっても、残り1つとの関係で、ロック状態を維持できる。つまり、3つとも均等に逆(釣り合う)方向へ、力が加わることは、確率的に少ないので、このロック構造は非常に安定である。例えば、軸体とフランジが、1つのはめ込み凹部202と、1つのはめ込み凸部105とで合体されている場合、2つのパーツの関係により、ロック状態を維持できなくなる確率が高い。一方、本願では、3つのパーツの関係であるのでロック状態を維持しやすい。
【0058】
特に、柱102の2つ部分(柱102a、柱102b)は、外部からの力で、逆方向へ離れる可能性が高い、一方、フランジ101は、2つの柱体に対して、上面で独立しており、前記力の影響を受けない。これらの結果、3つのパーツが、分解される方向へ力がかかる確率は小さく、安定した構造である。
【0059】
また、柱102aと柱102bとの接続部は、図3で説明したが、1組の合わせ凸部302と合わせ凹部303とで簡素的にあわせているので、組み立てやすいが、強度的に弱い、しかし、上記のように、はめ込み凸部105aと、はめ込み凸部105bと、はめ込み凹部202とで、一点で保持されているので、強度が向上している。
【0060】
はめ込み凸部105aとはめ込み凸部105b以外のはめ込み凸部105は、1つのはめ込み凹部202で固定される。この結果、はめ込み凸部105が2つを固定する部分と、1つを固定する部分が、フランジの周囲に点在し、フランジ101と柱102との安定した固定ができる。
【0061】
(支え突起)
図12は、支え突起207を説明する図であり、柱102とフランジ101とを組み合わせた時の支え突起207周辺の断面図である。
【0062】
柱102とフランジ101とは、図10で説明したのと同様に、はめ込み凸部105と、はめ込み凹部202とで1つの固定をしています。
【0063】
一方、支え突起207と、レール301とで別途固定している。支え突起207は、その上方に傾斜部を有し、柱102とフランジ101とが組み合わされる時に、その傾斜を利用して、はめ込めが行われる。
【0064】
逆に、組み合わせられた後、抜けないように、逆の傾斜も支え突起207に設けられている。
【0065】
この時、支え突起207に、弾性(変形、曲がる)を持たせるため、その隣接箇所に開口部250を有する。開口部250は、支え突起207に対応して、支え突起207に隣接して配置される。
【0066】
この例では、支え突起207は、柱102aと柱102bとが組み合わせされる部分のフランジに設けられ、2つの柱102の分解を阻止する、保護する働きをする。2つ以上に柱が分離される場合には、それぞれの組み合わせ部分のフランジに支え突起207を設けるとよい。
【0067】
(組み立て)
図13は、本願リールの組み立てを説明する図である。まず、図13(a)で示すように、内軸107とフランジ101aが組み立てられる。図4で示したように、内軸凹部108aと軸受け凸部211aとがはめ込まれ組み立てられる。
【0068】
図13(a)と同時に、図13(b)では、柱102aと柱102bとが合体される。図3で説明したように、合わせ凹部303と合わせ凸部302を利用して、組み立てられる。
【0069】
図13(c)では、図13(a)の内軸107の周辺に、図13(b)の合体された柱102を組み合わせる。図8から図12で示した機構で組み立てられる。矢印方向への回転で、鍵部104により、柱102とフランジ101とが回転できないように固定される。
【0070】
図13(d)では、図13(c)のあと、フランジ101bを内軸107と柱102との上からはめ込む。図8から図12で示した機構で、組み立てられる。
【0071】
図10と図11で説明したが、組み立てられた時、はめ込み凹部202の方向が、フランジ101aとフランジ101bとで逆となるので、フランジ101bを閉まる方向へ回すと、フランジ101aも閉まる方向へ回る。また、鍵部104(図8)により、フランジ101aと柱102とは固定されているので、フランジ101bは、はめ込みやすい。
【0072】
分解する時は、上記と逆の手順となるが、フランジ101と柱102とを相対的に回転させる時には、鍵解除部204を押して、鍵部104を変形させ、固定を解除した状態で回転させる必要がある。
【0073】
上記に示したように、フランジ101aと柱102、第2フランジ板101bと柱102との開閉の方向を示す表示部221は逆方向であるので、接合、分解がしやすい。
【0074】
上記のように、組み立て、分解は、ボルト、ネジ、ネジ式を用いることがないので、容易に組み立て、分解ができる。
【0075】
なお、上記での方向の定義は、フランジ面220(図7)を基準に説明している。
【0076】
なお、柱102aと柱102b、フランジ101aとフランジ101bとは、同じ構造であるとよい。組み立て時に間違うことがなく、破損などで交換時も、交換しやすい。作製も1つの金型でよいので安価でよい。
【0077】
(組み立て治具)
図13では、フランジ101a、フランジ101bを別々に組み立てていたが、以下の治具を使用することで、簡単に組み立て、分解ができる。
【0078】
図14に、発明のリール100の組み立て、分解用治具を示す。図14(a)は、リール100を治具にセットした場合の断面図である。図14(b)は、治具の下蓋403で、内側から見た時の図であり、図14(c)は、治具の上蓋402で、外側から見た図である。
【0079】
治具は、ハンドル401と、上蓋402と、下蓋403とからなる。図14(b)の下蓋403には、リール保持部406と、位置合わせマーク404と、突起部407と、固定部405とが設けられている。
【0080】
下蓋403の中央にリール保持部406があり、凹部となっており、リール100のフランジ101b部分を受ける。また、位置合わせのマーク404があり、リール100を治具にセットする場合の、位置合わせに利用される。また、リール保持部406の内側に突起部407が設けられている。この突起部407は、鍵解除部204に相当する位置に設けられ、リール100を、治具にセットした時に、フランジ101bの鍵解除部204をリール100内側へ押し込み、リール100の分解、組み立てを可能とする。さらに、固定部405が左右に設けられている。人が足で踏むことで、治具を固定するものである。
【0081】
図14(c)の蓋上402には、開口部408と、突起407と、ハンドル401と、リール保持部406が設けられている。
【0082】
開口部408は、その開口を利用して、リール100を見て、上蓋402とリール100のフランジ101aとの位置合わせをするものである。
突起407は、上蓋402の下面のリール保持部406に設けられ上記の説明と同じものであり、フランジ101aの鍵解除部204を押し込むものである。
【0083】
ハンドル401は、上蓋402の上面に設けられ、上蓋402と下蓋403とを相対的に回転させるものである。人がハンドル401をつかんで回転させる。
【0084】
リール保持部406は、上蓋402の下面に設けれ、上記の説明と同じものである。
【0085】
リール100を分解する時は、下蓋403のリール保持部406に、リール100のフランジ101bをセットする。位置合わせ404とフランジに示された印を合わせることで、その位置を合わせる。その後、上蓋402を、リール100のフランジ101a上に位置合わせしてセットする。位置合わせは、開口部408を利用して、フランジ101aを見て合わせる。
【0086】
両蓋がセットされた後、固定部405を足で押え、ハンドル401を手で、下方へ力をかけながら、回すことで、両フランジは、同時に、柱102から解除される。
【0087】
一方、組み立て時は、まず、柱102に、両フランジ101を挿入した状態にする(図8(a)、図10(b))。柱とフランジを、一方向で組み立て、回転させていない状態である。この状態で、分解時と同じく、治具にリール100をセットする。そして、分解時と同じく、固定部405を足で押え、ハンドル401を手で、下方に力をかけながら、回すことで、両フランジは、同時に、柱102に固定される。
【0088】
この治具により、両フランジを同時に、分解、鍵締めができる。
【0089】
なお、上記では、鍵部104、はめ込み凸部105を柱102に設け、鍵保持部201、はめ込み凹部202をフランジ101側に設けたが、逆であってもよい。
【0090】
なお、上記の例での個数は1つの例示であり限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本願発明のリールは、上記に記載したワイヤーの巻き取り、輸送目的以外にも、各種の用途へ応用できる。
【符号の説明】
【0092】
100、100a、100b リール
101、101a、101b フランジ
102、102a、102b 柱
103 ワイヤー止め部
104、104a、104b 鍵部
105 はめ込み部凸部
106 ワイヤー
107 内軸
108a 内軸凹部
108b 内軸本体
201 鍵保持部
202 はめ込み凹部
203 補強部
204 鍵解除部
206 軸受け部
207 支え突起
208 はめ込み穴
209 溝
210 ガイド
210a ガイド大
210b ガイド小
211a 軸受け凸部
211b 軸受け本体
212a 補強凹部大
212b 補強凹部小
213 運搬穴
214 確認窓
220 フランジ面
221 表示部
250 開口部
270 枠
301 レール
302 合わせ凸部
303 合わせ凹部
305 鍵支え
310 あわせ面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上フランジと、下フランジと、第1柱と、第2柱とからなり、
前記第1柱と前記第2柱とを合わせた柱により、前記上フランジと前記下フランジとを接続するリールであって、
前記第1柱の合わせ部と、前記第2柱の合わせ部とを、前記1方のフランジの1つの合わせ部で組み合わせたことを特徴とするリール。
【請求項2】
前記柱の1つの合わせ部と、前記一方のフランジの1つの合わせ部とのみを組み合わせた請求項1記載のリール。
【請求項3】
前記柱に鍵部を設け、前記鍵部を固定する鍵保持部を前記フランジに設けた請求項1または2記載のリール。
【請求項4】
前記柱の少なくとも一方の上下に1つずつのみ前記鍵部を設けた請求項1から3のいずれか1項に記載のリール。
【請求項5】
前記フランジに、前記鍵部を変形させ、かつ、解除する鍵解除部を有する請求項1から4のいずれか1項に記載のリール。
【請求項6】
前記鍵解除部と前記鍵保持部が隣接する請求項5に記載のリール。
【請求項7】
前記鍵解除部の上方に前記鍵部が位置している請求項5または6に記載のリール。
【請求項8】
前記フランジに、前記鍵解除部の変形を制限する鍵解除部支え部を設けた請求項5から7のいずれか1項に記載のリール。
【請求項9】
前記フランジには、溝部を設け、前記溝部に前記柱の下面を組み合わせた請求項1から8のいずれか1項に記載のリール。
【請求項10】
前記フランジの前記合わせ部に対応して、前記フランジに、支え部を設け、前記合わせ部と前記支え部とで、前記柱を固定する請求項1から9のいずれか1項に記載のリール。
【請求項11】
前記フランジ、または、前記柱のいずれか1方の前記合わせ部は、断面がL字の凹部の形状を有し、もう1方のあわせ部は、突起である請求項1から10のいずれか1項に記載のリール。
【請求項12】
前記上フランジと前記下フランジとは、同一形状の合わせ部を有する請求項1から11のいずれか1項に記載のリール。
【請求項13】
前記第1柱と前記第2柱とは、同一の前記合わせ部を有する請求項1から12のいずれか1項に記載のリール。
【請求項14】
前記第1柱と前記第2柱との合わせ面において、1方に凹部、凸部の1組、もう一方に、それに対応した1組の凸部、凹部を設けた請求項1から13のいずれか1項に記載のリール。
【請求項15】
前記フランジと前記柱は、前記フランジ面に垂直方向で組み合わせ、その後、前記フランジ面に平行で、かつ、前記フランジの周方向に相対的に回転させ組み立てられる請求項1から14のいずれか1項に記載のリール。
【請求項16】
前記フランジの少なくとも一方には、開閉を示す表示がある請求項1から15のいずれか1項に記載のリール。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか1項に記載のリールの前記上フランジを保持する上蓋と、前記リールの下フランジを保持する下蓋とからなるリール分解、組み立て用治具。
【請求項1】
上フランジと、下フランジと、第1柱と、第2柱とからなり、
前記第1柱と前記第2柱とを合わせた柱により、前記上フランジと前記下フランジとを接続するリールであって、
前記第1柱の合わせ部と、前記第2柱の合わせ部とを、前記1方のフランジの1つの合わせ部で組み合わせたことを特徴とするリール。
【請求項2】
前記柱の1つの合わせ部と、前記一方のフランジの1つの合わせ部とのみを組み合わせた請求項1記載のリール。
【請求項3】
前記柱に鍵部を設け、前記鍵部を固定する鍵保持部を前記フランジに設けた請求項1または2記載のリール。
【請求項4】
前記柱の少なくとも一方の上下に1つずつのみ前記鍵部を設けた請求項1から3のいずれか1項に記載のリール。
【請求項5】
前記フランジに、前記鍵部を変形させ、かつ、解除する鍵解除部を有する請求項1から4のいずれか1項に記載のリール。
【請求項6】
前記鍵解除部と前記鍵保持部が隣接する請求項5に記載のリール。
【請求項7】
前記鍵解除部の上方に前記鍵部が位置している請求項5または6に記載のリール。
【請求項8】
前記フランジに、前記鍵解除部の変形を制限する鍵解除部支え部を設けた請求項5から7のいずれか1項に記載のリール。
【請求項9】
前記フランジには、溝部を設け、前記溝部に前記柱の下面を組み合わせた請求項1から8のいずれか1項に記載のリール。
【請求項10】
前記フランジの前記合わせ部に対応して、前記フランジに、支え部を設け、前記合わせ部と前記支え部とで、前記柱を固定する請求項1から9のいずれか1項に記載のリール。
【請求項11】
前記フランジ、または、前記柱のいずれか1方の前記合わせ部は、断面がL字の凹部の形状を有し、もう1方のあわせ部は、突起である請求項1から10のいずれか1項に記載のリール。
【請求項12】
前記上フランジと前記下フランジとは、同一形状の合わせ部を有する請求項1から11のいずれか1項に記載のリール。
【請求項13】
前記第1柱と前記第2柱とは、同一の前記合わせ部を有する請求項1から12のいずれか1項に記載のリール。
【請求項14】
前記第1柱と前記第2柱との合わせ面において、1方に凹部、凸部の1組、もう一方に、それに対応した1組の凸部、凹部を設けた請求項1から13のいずれか1項に記載のリール。
【請求項15】
前記フランジと前記柱は、前記フランジ面に垂直方向で組み合わせ、その後、前記フランジ面に平行で、かつ、前記フランジの周方向に相対的に回転させ組み立てられる請求項1から14のいずれか1項に記載のリール。
【請求項16】
前記フランジの少なくとも一方には、開閉を示す表示がある請求項1から15のいずれか1項に記載のリール。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか1項に記載のリールの前記上フランジを保持する上蓋と、前記リールの下フランジを保持する下蓋とからなるリール分解、組み立て用治具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−101886(P2012−101886A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−250994(P2010−250994)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(510297174)有限会社京阪特殊金属 (1)
【出願人】(507261490)共栄産業株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(510297174)有限会社京阪特殊金属 (1)
【出願人】(507261490)共栄産業株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
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