説明

レビュー資料作成支援装置、レビュー資料作成支援方法およびプログラム

【課題】レビュー対象となるレビュー資料をレビュアーがレビューする場合のレビュー効率を改善すると共に、作成されるレビュー資料の品質が向上するように支援する。
【解決手段】レビュー資料作成支援装置は、レビュー資料に対するレビューの結果をレビュー議事録として記憶し、そのレビュー議事録から、キーワードと、当該キーワードを発言したレビュアーに関するレビュアー情報とを抽出してそれらを互いに関連付けてキーワード記憶部3cに記憶する。レビュー資料記憶部3aにレビュー資料が記憶された場合、当該レビュー資料のレビュアーに関する情報の入力を受け付けてレビュアーを特定し、キーワード記憶部3cから、その特定されたレビュアーのレビュアー情報と関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードをレビュー資料に追加する。これにより、レビュー資料に対する1次的なレビューを自動的に行う構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レビュー資料作成支援装置、レビュー資料作成支援方法およびプログラムに関し、特にレビュアーによってレビューが行われるレビュー資料の作成を支援し、レビュアーによるレビュー効率を改善するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レビュー資料のレビュー中における議論の内容や、その対策をレビュー資料、レビュー会議録などに記載すると、その内容に関連する文書の対応箇所に自動的に反映させることにより、レビュー資料やレビュー会議録を作成する際の手間を省くようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−348310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来技術は、当該レビューのみを対象にした技術であり、過去に行われたレビューの結果が、将来作成されるレビュー資料などに反映されるものではない。そのため、レビュー資料をレビューするレビュアーにとっては、過去のレビュー資料について指摘した内容と同じ内容の指摘を、その後に作成されるレビュー資料に対しても同様に指摘しなければならないケースが発生する。また、あるレビュー資料について指摘した内容を、別のレビュー資料についても同様に指摘しなければならないケースも発生する。このような場合、特にレビュアーにとっては、レビュー資料が作成される都度、同じ指摘を繰り返さなければならなくなり、レビュー効率が低下するという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、レビュー対象となるレビュー資料が作成された場合に過去のレビューで指摘された内容などに基づいて1次的なレビューを自動的に行うことにより、レビュアーによるレビュー効率を改善すると共に、作成されるレビュー資料の品質を向上させることができるようにしたレビュー資料作成支援装置、レビュー資料作成支援方法、およびプログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、レビュー資料作成支援装置であって、レビュー対象となるレビュー資料を記憶するレビュー資料記憶手段と、レビュー資料に対するレビューの結果をレビュー議事録として記憶するレビュー議事録記憶手段と、前記レビュー議事録記憶手段に記憶されたレビュー議事録から、キーワードと、当該キーワードを発言したレビュアーに関するレビュアー情報とを抽出するキーワード抽出手段と、前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とを互いに関連付けて記憶するキーワード記憶手段と、前記レビュー資料記憶手段にレビュー資料が記憶された場合に、当該レビュー資料のレビュアーに関する情報の入力を受け付けてレビュアーを特定するレビュアー特定手段と、前記キーワード記憶手段から、前記レビュアー特定手段によって特定されたレビュアーのレビュアー情報と関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加するレビュー反映手段と、を備えることを特徴とする構成である。
【0007】
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のレビュー資料作成支援装置において、前記キーワード記憶手段は、前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更に前記キーワード抽出手段によって抽出された時刻を関連付けて記憶し、前記レビュー反映手段は、前記キーワード記憶手段から読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加する際、当該キーワードが抽出されてからの経過時間が所定時間以内であれば、当該キーワードに強調処理を施して前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加することを特徴とする構成である。
【0008】
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載のレビュー資料作成支援装置において、前記キーワード抽出手段は、レビュー議事録からキーワードを抽出するための複数の条件のうちから一の条件を選択し、前記レビュー議事録記憶手段に記憶されたレビュー議事録から、その選択された一の条件に適合するキーワードを抽出することを特徴とする構成である。
【0009】
請求項4にかかる発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のレビュー資料作成支援装置において、前記レビュー資料記憶手段に記憶されるレビュー資料には、前記キーワード抽出手段がレビュー議事録からキーワードを抽出する際に抽出対象外として規定するキーワードが登録された抽出対象外キーワードが含まれており、前記キーワード抽出手段は、レビュー議事録からキーワードを抽出する際、レビュー対象となるレビュー資料に含まれていた抽出対象外キーワードを除いてキーワードの抽出を行うことを特徴とする構成である。
【0010】
請求項5にかかる発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のレビュー資料作成支援装置において、前記キーワード記憶手段は、前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更に前記キーワード抽出手段による抽出対象となったレビュー議事録のレビュー名を関連付けて記憶し、前記レビュー反映手段は、前記キーワード記憶手段から、前記レビュアー特定手段によって特定されたレビュアーのレビュアー情報と、指定されたレビュー名とが互いに関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加することを特徴とする構成である。
【0011】
請求項6にかかる発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のレビュー資料作成支援装置において、前記レビュー反映手段は、前記キーワード記憶手段から読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加した後、前記キーワード記憶手段においてキーワードとレビュアー情報とが関連付けられた新たな情報が記憶された場合、当該新たな情報が前記レビュアー特定手段によって特定されたレビュアーのレビュアー情報とキーワードが互いに関連付けられた情報であれば、当該新たな情報に含まれるキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加することを特徴とする構成である。
【0012】
請求項7にかかる発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載のレビュー資料作成支援装置において、複数のキーワードを同一キーワードとして登録した同一キーワード情報を記憶する同一キーワード情報記憶手段を更に備え、前記レビュー反映手段は、前記キーワード記憶手段から読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加する際、前記同一キーワード情報記憶手段に記憶されている同一キーワード情報に含まれる複数のキーワードを重複して追加しないことを特徴とする構成である。
【0013】
請求項8にかかる発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載のレビュー資料作成支援装置において、前記キーワード記憶手段は、前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更に前記キーワード抽出手段による抽出対象となったレビュー議事録のレビュー名と、キーワードに対応した回答の有無に関する回答有無情報とを関連付けて記憶し、前記レビュー反映手段は、前記キーワード記憶手段から読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加する際、当該キーワードに対応する回答有無情報を判別し、当該キーワードに対応した回答が有る場合に、レビュー議事録のレビュー名を読み出して前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加することを特徴とする構成である。
【0014】
請求項9にかかる発明は、請求項8に記載のレビュー資料作成支援装置において、前記キーワード記憶手段は、前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更に当該レビューに要したレビュー時間を関連付けて記憶し、前記レビュー反映手段は、レビュー議事録のレビュー名を読み出して前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加する際、複数のレビュー名が追加対象となる場合には、レビュー時間が最短であるレビュー名を選択して追加することを特徴とする構成である。
【0015】
請求項10にかかる発明は、コンピュータによりレビュー対象となるレビュー資料の作成を支援するレビュー資料作成支援方法であって、レビュー対象となるレビュー資料を記憶するレビュー資料記憶ステップと、レビュー資料に対するレビューの結果をレビュー議事録として記憶するレビュー議事録記憶ステップと、前記レビュー議事録記憶ステップにおいて記憶されたレビュー議事録から、キーワードと、当該キーワードを発言したレビュアーに関するレビュアー情報とを抽出するキーワード抽出ステップと、前記キーワード抽出ステップによって抽出されるキーワードとレビュアー情報とを互いに関連付けて記憶するキーワード記憶ステップと、前記レビュー資料記憶ステップによってレビュー資料が記憶された場合に、当該レビュー資料のレビュアーに関する情報の入力を受け付けてレビュアーを特定するレビュアー特定ステップと、前記キーワード記憶ステップによって記憶されたキーワードから、前記レビュアー特定手段によって特定されたレビュアーのレビュアー情報と関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶ステップによって記憶されたレビュー資料に追加するレビュー反映ステップと、を備えることを特徴とする構成である。
【0016】
請求項11にかかる発明は、プログラムであって、コンピュータを、レビュー対象となるレビュー資料を記憶するレビュー資料記憶手段、レビュー資料に対するレビューの結果をレビュー議事録として記憶するレビュー議事録記憶手段、前記レビュー議事録記憶手段に記憶されたレビュー議事録から、キーワードと、当該キーワードを発言したレビュアーに関するレビュアー情報とを抽出するキーワード抽出手段、前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とを互いに関連付けて記憶するキーワード記憶手段、前記レビュー資料記憶手段にレビュー資料が記憶された場合に、当該レビュー資料のレビュアーに関する情報の入力を受け付けてレビュアーを特定するレビュアー特定手段、および、前記キーワード記憶手段から、前記レビュアー特定手段によって特定されたレビュアーのレビュアー情報と関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加するレビュー反映手段、として機能させることを特徴とする構成である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、レビュー資料に対するレビューの結果が記録されたレビュー議事録から、キーワードと、当該キーワードを発言したレビュアーに関するレビュアー情報とを抽出してそれらを互いに関連付けて記憶しておく。そしてレビュー資料が記憶された場合に、当該レビュー資料のレビュアーに関する情報の入力を受け付けてレビュアーを特定し、キーワードとレビュアー情報とが関連づけられた情報から、その特定したレビュアーのレビュアー情報に関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードをレビュー資料に追加するように構成される。したがって、レビュー対象となるレビュー資料が作成された場合に、過去のレビュー議事録で指摘されている内容などに基づいて1次的なレビューを自動的に行うことができるようになり、実際にレビュアーがレビュー資料をレビューする前に、レビュー資料を校正するなどしてレビュー資料の品質を向上させることができる。その結果、レビュアーが実際にレビュー資料をレビューする際のレビュー効率を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】レビュー資料作成支援システムの概略構成の一例を示す図である。
【図2】レビュー資料作成支援装置によるレビュープロセスの流れを示す図である。
【図3】レビュー資料作成支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】レビュー資料作成支援装置における制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図5】レビュー議事録記憶部に記憶されるレビュー議事録の一例を示す図である。
【図6】キーワード記憶部に記憶されるキーワード情報の一例を示す図である。
【図7】レビュー資料記憶部に記憶されるレビュー資料の一例を示す図である。
【図8】レビュー反映部によって自動レビューの結果が反映されたレビュー資料の一例を示す図である。
【図9】同一キーワード記憶部に記憶される同一キーワード情報の一例を示す図である。
【図10】第1の実施の形態においてレビュー議事録登録時に行われるレビュー議事録登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】第1の実施の形態においてレビュー資料登録時に行われるレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態においてキーワード記憶部に記憶されるキーワード情報の一例を示す図である。
【図13】第2の実施の形態のレビュー資料作成支援装置においてレビュー資料登録時に行われるレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施の形態においてレビュー反映部により自動レビューの結果が反映されたレビュー資料の一例を示す図である。
【図15】レビュー議事録登録時に操作パネルの表示部に表示されるキーワード抽出条件設定画面の一例を示す図である。
【図16】第3の実施の形態のレビュー資料作成支援装置においてレビュー議事録登録時に行われるレビュー議事録登録処理に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】第4の実施の形態においてレビュー対象となるレビュー資料に含まれる抽出対象外キーワードの一例を示す図である。
【図18】第4の実施の形態においてレビュー議事録登録時に行われるレビュー議事録登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】第5の実施の形態においてキーワード記憶部に記憶されるキーワード情報の一例を示す図である。
【図20】第5の実施の形態においてレビュー資料登録時に操作パネルの表示部に表示されるレビュー名指定画面の一例を示す図である。
【図21】第5の実施の形態においてレビュー資料作成支援装置がレビュー資料登録時に行うレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図22】第6の実施の形態においてレビュー資料作成支援装置がレビュー資料登録時に行うレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図23】第7の実施の形態においてキーワード記憶部に記憶されるキーワード情報の一例を示す図である。
【図24】第7の実施の形態においてレビュー資料作成支援装置がレビュー資料登録時に行うレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図25】第7の実施の形態において自動レビューの結果が反映されたレビュー資料の一例を示す図である。
【図26】第8の実施の形態においてキーワード記憶部に記憶されるキーワード情報の一例を示す図である。
【図27】第8の実施の形態においてレビュー資料作成支援装置がレビュー資料登録時に行うレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態におけるレビュー資料作成支援システム1の概略構成の一例を示す図である。このレビュー資料作成支援システム1は、デジタル複合機やMFP(Multi Function Peripheral)などで構成される画像処理装置2と、複数のコンピュータ6a,6b,6c,6dとがLANなどのネットワーク5を介してデータの送受信を行うことが可能な構成である。ここで、複数のコンピュータ6a,6b,6c,6dのそれぞれは、例えばユーザA,B,C,Dのそれぞれが使用するために個別に割り当てられているコンピュータである。画像処理装置2は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、FAX機能などの他、レビュー資料作成支援機能を備えており、このレビュー資料作成支援機能が動作することによりレビュー資料作成支援装置として機能する。以下、画像処理装置2がレビュー資料作成支援装置2として機能する場合を例示して説明する。
【0021】
レビュー資料作成支援装置2は、ハードディスク装置などの不揮発性記憶手段で構成される記憶装置3を備えている。そして、この記憶装置3には、レビュー資料記憶部3aと、レビュー議事録記憶部3bと、キーワード記憶部3cと、同一キーワード記憶部3dとが設けられている。
【0022】
レビュー資料記憶部3aには、複数のユーザA,B,C,Dのいずれかによって作成されたレビュー対象となるレビュー資料が記憶される。ここで、レビュー資料は、それを作成したユーザとは異なる他のユーザがレビュアーとなってレビューを行うための資料である。そしてレビューによってレビュー資料に対する校正箇所などが指摘され、その指摘された内容に基づいてレビュー資料作成者がレビュー資料を校正することにより、最終的な資料が作成される。つまり、レビュー資料は、最終的に作成される資料の元となる資料である。
【0023】
レビュー議事録記憶部3bには、他のユーザがレビュアーとしてレビュー資料のレビューを行っている際に、レビュー資料に対する校正すべき事項、レビュー資料に関する質問や回答、その他コメントなどの議論された内容が記録されたレビュー議事録が記憶される。
【0024】
キーワード記憶部3cには、レビュー議事録記憶部3bに記憶されたレビュー議事録から抽出されるキーワードがキーワード情報として記憶される。尚、キーワード情報の詳細については後述する。
【0025】
同一キーワード記憶部3dには、レビュー資料作成支援装置2に対して予め登録される同一キーワード情報が記憶される。尚、同一キーワード情報の詳細についても後述する。
【0026】
このようなレビュー資料作成支援装置2は、ネットワーク5を介して複数のユーザA,B,C,Dのそれぞれが操作するコンピュータ6a,6b,6c,6dとネットワーク5を介してデータ通信可能であるため、これらのコンピュータ6a,6b,6c,6dからレビュー資料およびレビュー議事録を受信してレビュー資料記憶部3a又はレビュー議事録記憶部3bに記憶する。例えば、ユーザAがレビューイとしてレビュー資料を作成した場合、レビュー資料作成支援装置2は、コンピュータ6aからユーザAの作成したレビュー資料を受信し、そのレビュー資料をレビュー資料記憶部3aに格納保存する。
【0027】
レビュー資料記憶部3aに保存されたレビュー資料は、レビュアーとして指定されたユーザに公開される。例えば、ユーザAが作成したレビュー資料をユーザB,C,Dがレビュアーとなってレビューする場合、ユーザB,C,Dはレビュー資料記憶部3aに記憶されたレビュー資料を閲覧することができるようになる。そしてユーザB,C,Dがレビュー会議などを行ってレビュー議事録を作成し、そのレビュー議事録を登録するための操作を行うと、レビュー資料作成支援装置2は、そのレビュー議事録をレビュー議事録記憶部3bに格納保存する。
【0028】
ただし、本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、レビュー資料記憶部3aにレビュー資料が格納されると、その後直ちにレビュアーとして指定されたユーザにレビュー資料を公開するのではなく、レビュー議事録記憶部3bに記憶されている過去のレビュー議事録に基づいて、レビュー資料記憶部3aに格納されたレビュー資料の1次的なレビューを自動実行し、その自動レビューの結果をレビュー資料に反映させるように構成される。これにより、レビュアーは、1次的なレビューを行う必要がなくなるので、レビュー効率が向上するようになる。以下、このようなレビュー資料作成支援装置2について更に詳しく説明する。
【0029】
まず、本実施形態のレビュー資料作成支援装置2を利用してレビュー資料のレビューを行う場合のプロセスの全体的な流れについて説明する。図2は、レビュー資料作成支援装置2によるレビュープロセスの流れを示す図である。本実施形態では、図2に示すように、まずレビューイとなるユーザによってレビュー対象となるレビュー資料の作成が行われる(プロセスP1)。そしてレビュアーによるレビュー資料のレビューが行われる(プロセスP2)。このとき、レビュアーによってレビュー議事録が作成される。そしてレビュアーによるレビューが終了すると、レビュー議事録が作成され、そのレビュー議事録がレビュー資料作成支援装置2に登録される(プロセスP3)。
【0030】
レビュー資料作成支援装置2は、レビュアーによってレビュー議事録が登録されると、そのレビュー議事録を読み出して解析し、レビュー議事録に含まれるキーワードを抽出する処理を行う(プロセスP4)。このとき、抽出されたキーワードは、キーワード情報としてキーワード記憶部3cに記憶される。キーワード記憶部3cに記憶されるキーワード情報には、その後、別のレビュー議事録が登録されることに伴って抽出されるキーワードが順次蓄積されていく。
【0031】
その後、レビューイによって新たなレビュー資料の作成が行われる(プロセスP5)。このとき作成されるレビュー資料は、プロセスP1で作成されたレビュー資料を校正したものであっても良いし、またプロセスP1で作成されたレビュー資料とは異なるものであっても良い。またプロセスP1でレビュー資料を作成したユーザとは異なるユーザが別のレビュー資料を作成したものであっても良い。そしてレビューイによって作成されたレビュー資料は、レビュー資料作成支援装置2に登録される(プロセスP6)。
【0032】
レビュー資料作成支援装置2は、キーワード記憶部3cにキーワード情報が記憶されている状態でレビュー資料の登録が行われると、それに伴い、レビュー資料に対する自動レビューを実行する(プロセスP7)。この自動レビューでは、過去のレビュー議事録に基づいて、レビュー資料記憶部3aに格納されたレビュー資料の1次的なレビューが行われ、そのレビュー結果がレビュー資料に反映される。その後、レビューイは、レビュー資料に反映された自動レビューの結果に基づいて、プロセスP5で作成したレビュー資料の再編集を行う(プロセスP8)。そして再編集が終了した後、実際のレビュアーによるレビュー資料のレビューが行われる(プロセスP9)。このときもまた、レビュアーによってレビュー議事録が作成されるので、そのレビュー議事録がレビュー資料作成支援装置2に登録される(プロセスP3)。
【0033】
このように本実施形態では、レビュー資料作成支援装置2に、レビュー議事録が少なくとも1回登録されると、そのレビュー議事録からキーワードが抽出され、キーワード情報がキーワード記憶部3cに記憶された状態となる。この状態で、新たなレビュー資料が登録されると、レビュー資料作成支援装置2は、キーワード記憶部3cに記憶されているキーワード情報に基づいて自動レビューを行い、その自動レビューの結果をレビュー資料に反映させるように構成される。
【0034】
次に図3は、レビュー資料作成支援装置2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、レビュー資料作成支援装置2は、制御部10と、ネットワークインタフェース13と、外部インタフェース14と、操作パネル15と、スキャナ部16と、プリンタ部17と、記憶装置3とを備える構成である。
【0035】
制御部10は、CPU11とメモリ12とを備えており各部を制御する。CPU11は、各種プログラムを実行することにより、各部の動作を制御するための処理を実行する。メモリ12は、CPU11がプログラムを実行することに伴う、一時的なデータなどを記憶するためのものである。
【0036】
ネットワークインタフェース13は、ネットワーク5を介してデータの送受信を行うためのインタフェースである。レビュー資料やレビュー議事録は、このネットワークインタフェース13を介して各ユーザA,B,C,Dのコンピュータ6a,6b,6c,6dから取得することができる。
【0037】
また外部インタフェース14は、外部機器を接続し、その外部機器とデータの送受信を行うためのインタフェースである。この外部インタフェース14は、例えばUSBインタフェースなどで構成され、USBメモリなどの可搬性の記録媒体からデータを取得することも可能である。レビュー資料やレビュー議事録は、この外部インタフェース14を介して取得されるものであっても構わない。
【0038】
操作パネル15は、ユーザがレビュー資料作成支援装置2を操作する際のユーザインタフェースとなるものである。この操作パネル15は、ユーザに対して各種情報を表示する表示部15aと、ユーザによる操作を受け付ける操作部15bとを備えている。表示部15aは、例えばカラー液晶ディスプレイなどで構成される。操作部15bは、例えば表示部15aの表示画面上に配置されたタッチパネルキーと、表示画面の周囲に配置された押しボタンキーとで構成される。
【0039】
スキャナ部16は、原稿を読み取って画像データを生成するものである。またプリンタ部17は、画像データに基づいて印刷用紙などに画像を形成して印刷出力を行うためのものである。
【0040】
また記憶装置3には、上述した記憶部の他に、プログラム18が記憶される。このプログラム18は、例えばレビュー資料作成支援機能に対応したプログラムであり、CPU11がこのプログラム18を読み出して実行することにより、制御部10を後述する各種の処理部として機能させる。つまり、本実施形態では、制御部10に設けられたCPU11が記憶装置3からプログラム18を読み出して実行することにより、画像処理装置2をレビュー資料作成支援装置2として機能させるようになっている。
【0041】
図4は、制御部10の機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、制御部10のCPU11は、プログラム18を実行することにより、制御部10を、レビュー議事録登録部21、キーワード抽出部22、キーワード登録部23、レビュー資料登録部24、レビュアー特定部25、および、レビュー反映部26として機能させる。このうち、レビュー議事録登録部21、キーワード抽出部22およびキーワード登録部23は、ユーザによって入力されるレビュー議事録D1を取得し、そのレビュー議事録D1を登録する場合に機能する処理部である。また、レビュー資料登録部24、レビュアー特定部25およびレビュー反映部26は、ユーザによって入力されるレビュー資料D2を取得し、そのレビュー資料D2を登録する場合に機能する処理部である。
【0042】
まず、レビュー議事録D1を登録する場合について説明する。レビュー議事録登録部21は、ユーザによって入力されるレビュー議事録D1を取得し、そのレビュー議事録D1をレビュー議事録記憶部3bに格納する。
【0043】
図5は、レビュー議事録記憶部3bに記憶されるレビュー議事録D1の一例を示す図である。尚、図5のレビュー議事録D1は、一例として、ユーザAの作成したレビュー資料をレビュー対象とし、ユーザB,C,Dがレビュアーとしてレビュー会議を行って作成されたものを示している。図5に示すように、レビュー議事録D1には、レビュー名、レビュー対象となったレビュー資料、レビュー開始時刻、レビュー終了時刻などの議事録識別情報と、レビュー会議で各ユーザA,B,Cがコメントした内容に関する議事録本文情報とが含まれる。
【0044】
また、議事録本文情報には、図5に示すように、発言したユーザ名と、コメント種別と、具体的なコメント内容とが含まれている。コメント種別には、例えば、レビュー資料作成者(レビューイ)に対する要求であることを示す「AI(アクションアイテム)」と、レビュー資料に対する質問であることを示す「質問」と、その質問に対して別のレビュアーが回答した場合に回答であることを示す「回答」と、一般的なコメントであることを示す「コメント」との4つの種別がある。そして、レビュー議事録D1に記録される各コメントには、そのコメントの内容に応じて「AI」、「質問」、「回答」および「コメント」のうちのいずれかの種別が対応付けられて記録されている。
【0045】
レビュー議事録登録部21が、上記のようなレビュー議事録D1をレビュー議事録記憶部3bに格納すると、次にキーワード抽出部22が機能する。
【0046】
キーワード抽出部22は、レビュー議事録登録部21によって登録されたレビュー議事録D1をレビュー議事録記憶部」3bから読み出し、そのレビュー議事録D1の議事録本文情報に記録されている各コメントからキーワードを抽出すると共に、そのキーワードを発言したレビュアーに関するレビュアー情報を抽出するように構成される。このキーワード抽出部22は、レビュー議事録D1の議事録本文情報に含まれる全てのコメント行を処理対象として、各コメント行に記録されているキーワードを抽出する。具体的には、議事録本文情報に含まれる各コメント行を所定のアルゴリズムに基づいて解析することにより、そのコメント行に含まれる文字の中からキーワードとなる可能性のある単語をキーワードとして抽出する。例えば、図5のように「ユーザB:(AI)品質についての説明が足りない。」というコメント行がある場合、キーワード抽出部22は、このコメント行から「品質」をキーワードとして抽出する。
【0047】
そしてキーワード抽出部22は、各コメント行からキーワードを抽出することができた場合、そのキーワードを含むコメントを発言したユーザをレビュアーとして特定し、レビュアーに関するレビュアー情報を抽出する。すなわち、キーワード抽出部22は、上記のようにして抽出したキーワードのコメント行に含まれるユーザ名に基づいてレビュアー情報を抽出する。
【0048】
キーワード登録部23は、上記のようにしてキーワード抽出部22がレビュー議事録D1からキーワードとレビュアー情報とを抽出した場合、そのキーワードとレビュアー情報とを互いに関連付けたキーワード情報を生成し、そのキーワード情報をキーワード記憶部3cに格納する。ただし、キーワード記憶部3cに既にキーワード情報が記憶されている場合、キーワード登録部23は、キーワードとレビュアー情報とを互いに関連付けた情報を既存のキーワード情報に追加保存するように構成される。
【0049】
図6は、キーワード記憶部3cに記憶されるキーワード情報DAの一例を示す図である。図6に示すように、キーワード情報DAは、レビュアーとキーワードとが一対一で関連付けられた情報となっている。すなわち、このキーワード情報DAには、各ユーザが過去にレビュアーとなってレビュー資料をレビューしたとき、各ユーザがどのようなキーワードを用いてレビュー資料に対する発言を行ったかという情報が蓄積されることになる。
【0050】
上記のように、レビュー議事録D1を登録するときには、制御部10においてレビュー議事録登録部21、キーワード抽出部22およびキーワード登録部23が機能することにより、レビュー議事録D1がレビュー議事録記憶部3bに記憶されると共に、キーワード情報DAがキーワード記憶部3cに記憶される。
【0051】
次に、レビュー資料D2を登録する場合について説明する。レビュー資料登録部24は、ユーザによって入力されるレビュー資料D2を取得し、そのレビュー資料D2をレビュー資料記憶部3aに格納する。
【0052】
図7は、レビュー資料記憶部3aに記憶されるレビュー資料D2の一例を示す図である。尚、図7のレビュー資料D2は、一例として、ユーザAによって作成されたものを示している。図7に示すように、このレビュー資料D2は、「商品A」に関する説明資料となっており、「1.はじめに」、「2.コンセプト」、「3.値段」、「4.発売時期」という4つの項目について商品Aを説明する文章が含まれている。このようなレビュー資料D2がユーザAによってレビュー資料記憶部3aに格納されると、制御部10では、レビュアー特定部25が機能する。
【0053】
レビュアー特定部25は、レビュー資料記憶部3aにレビュー資料D2が記憶された場合に、そのレビュー資料D2のレビュアーに関する情報の入力を受け付けてレビュアーを特定する処理部である。つまり、レビュアー特定部25は、操作パネル15又はネットワークインタフェース13を介して、レビュー資料D2の登録操作を行ったユーザによって指定されるレビュアーに関する情報を入力し、その情報に基づいてレビュアーを特定する。例えば、ユーザAがレビュー資料D2を登録した場合において、ユーザAがレビュアーとしてユーザB,C,Dを指定した場合、レビュアー特定部25は、ユーザAによって指定されたユーザB,C,Dをレビュアーとして特定する。
【0054】
レビュー反映部26は、レビュー資料記憶部3aに格納されたレビュー資料D2を読み出し、そのレビュー資料D2に対する自動レビューを行ってレビュー資料D2に自動レビューの結果を反映させる処理部である。このレビュー反映部26は、キーワード記憶部3cに記憶されているキーワード情報DAを読み出し、そのキーワード情報DAの中から、レビュアー特定部25によって特定されたレビュアーと関連付けられたキーワードを抽出する。そして、抽出したキーワードに関する項目を、レビュー資料記憶部3aから読み出したレビュー資料D2に対して追加するように構成される。
【0055】
例えば、図7に示したようなレビュー資料D2がレビュー資料登録部24によって登録され、レビュアー特定部25によってユーザBがレビュアーであることが特定された場合、レビュー反映部26は、図6に示したようなキーワード情報DAの中から、ユーザBがレビュアーとして関連付けられているキーワードを全て抽出する。図6の場合、ユーザBに関連付けられたキーワードとして、「品質」、「工数」および「コスト」の3つが抽出されることになる。
【0056】
このとき、レビュー反映部26は、同一キーワード記憶部3dに予め記憶されている同一キーワード情報を読み出し、同一キーワードを重複して抽出してしまうことを防止する。図9は、同一キーワード記憶部3dに記憶される同一キーワード情報DBの一例を示す図である。この同一キーワード情報DBには、互いに異なる複数のキーワードが同一のキーワードとして予め登録された情報である。例えば、図9に示すように、キーワード「品質」には「クオリティ」が同一のキーワードとして登録されており、キーワード「共通化」には「リユース率」が同一のキーワードとして登録されている。また、キーワード「工数」には「作業時間」が同一のキーワードとして登録されている。このように、同一キーワード情報DBには、例えば異なるキーワードが同じ意味の用語として用いられる場合に、それら異なるキーワードが互いに関連付けられた状態で予め登録されている。
【0057】
そしてレビュー反映部26は、キーワード情報DAの中から、レビュアーに関連付けられている全てのキーワードを抽出した後、上記のような同一キーワード情報DBを参照することにより、同一のキーワードが重複して抽出されている場合には、その同一のキーワードを抽出結果から除外する。これにより、キーワード情報DAから抽出されたキーワードから、同じ意味の用語として用いられる同一のキーワードを除外することができるので、同一のキーワードを重複して抽出してしまうことを防止できるようになる。
【0058】
そしてレビュー反映部26は、上記のようにして抽出したキーワードが、図7に示したレビュー資料D2の中に説明用の項目として含まれているか否かを判断し、レビュー資料D2において項目として含まれていないキーワードがあれば、それらをレビュー資料D2の末尾に新たな項目として追加記録する。このような処理の結果、レビュー資料記憶部3aに格納されたレビュー資料D2は、図8に示すようなレビュー資料D3に書き換えられることになる。
【0059】
図8は、レビュー反映部26によって自動レビューの結果が反映されたレビュー資料D3の一例を示す図である。図8に示すように、レビュー反映部26は、上述したような自動レビューを行うことにより、レビュー対象であるレビュー資料D2の末尾に対し、新たな項目を記録したページDPを追加してレビュー資料D3を生成する。すなわち、レビュー資料D3に追加されたページDPには、元のレビュー資料D2に含まれていない項目であって、ユーザBが過去にレビュアーとしてレビュー資料をレビューしたときのレビュー議事録に記録されたキーワード(「品質」、「工数」および「コスト」)が新たな項目として追加されている。そしてレビュー反映部26は、上記のようにして生成したレビュー資料D3で、レビュー資料記憶部3aに記憶されたレビュー資料D2を書き換えることにより、レビュー資料記憶部3aに記憶されているレビュー資料を更新する。
【0060】
したがって、例えばユーザAがレビュー資料D2を作成してレビュー資料作成支援装置2に登録する操作を行った場合、レビュー資料D2の登録後に行われる自動レビューが終了した時点でレビュー資料記憶部3aに記憶されているレビュー資料D3を取得して参照することができる。そしてユーザAは、レビュー資料D3に追加されている項目に対して説明文などを追加することにより、レビュアーによって実際のレビューが行われる前にレビュー対象となるレビュー資料の完成度を向上させることができるようになる。つまり、本実施形態では、レビュー資料作成支援装置2においてレビュー資料D2に対する1次的なレビューを自動で行うので、実際にレビュアーが1次的なレビューを行う必要がなくなる。そしてレビュー資料作成支援装置2において行われる自動レビューでは、レビュアーが過去に指摘した内容が自動的にレビュー資料に反映させる処理が行われるので、レビュアーが実際にレビューを行うときには、同じ内容の指摘を繰り返し行う必要がなくなるので、レビュー効率が向上する。
【0061】
次に、レビュー議事録登録時およびレビュー資料登録時のそれぞれにおけるレビュー資料作成支援装置2の具体的な動作について説明する。図10は、レビュー議事録登録時に行われるレビュー議事録登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、上述した制御部10がレビュー議事録D1を登録する際に行われる処理である。制御部10は、この処理を開始すると、まずレビュー議事録D1を取得する(ステップS101)。そして制御部10は、その取得したレビュー議事録D1をレビュー議事録記憶部3bに格納保存する(ステップS102)。次に制御部10は、レビュー議事録記憶部3bに保存したレビュー議事録D1からキーワードを抽出する処理を行い(ステップS103)、抽出したキーワードを発言したレビュアーを特定するためのレビュアー判定処理を行う(ステップS104)。そして制御部10は、レビュー議事録D1から抽出したキーワードとレビュアーとを関連付けたキーワード情報DAを生成し(ステップS105)、そのキーワード情報DAをキーワード記憶部3cに格納保存する(ステップS106)。尚、キーワード記憶部3cにおいて既にキーワード情報DAが保存されている場合には、ステップS105で生成したキーワード情報をそのキーワード情報DAに追加記録する。ただし、レビュアーとキーワードとの同じ組み合わせが既にキーワード情報DAに記録されている場合には、そのような組み合わせの追加記録は行わなくても良い。以上で、本実施形態におけるレビュー議事録登録処理が終了する。
【0062】
上記のような処理により、レビュー資料作成支援装置2は、レビュー議事録D1を登録する際、そのレビュー議事録D1に含まれるキーワードを抽出し、そのキーワードとレビュアーとを関連付けたキーワード情報DAをキーワード記憶部3cに保存する。
【0063】
次に図11は、レビュー資料登録時に行われるレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理もまた、上述した制御部10がレビュー資料D2を登録する際に行われる処理である。制御部10は、この処理を開始すると、まずレビュー対象となるレビュー資料D2を取得し、そのレビュー資料D2をレビュー資料記憶部3aに保存する(ステップS121)。そして制御部10は、レビュー資料D2のレビュアーとして指定されたレビュアー情報を取得し(ステップS122)、そのレビュアー情報に基づいてレビュアーを特定する(ステップS123)。
【0064】
次に制御部10は、キーワード記憶部3cからキーワード情報DAを読み込み(ステップS124)、そのキーワード情報DAに記録されているキーワードリストの中から、特定したレビュアーに対応するキーワードを全て抽出する(ステップS125)。また制御部10は、同一キーワード記憶部3dから同一キーワード情報DBを読み込み(ステップS126)、ステップS125で抽出したキーワードに含まれる同一キーワードを抽出結果から除外する(ステップS127)。そして制御部10は、最終的に抽出したキーワードをレビュー資料D2に追加し(ステップS128)、レビュー資料記憶部3aに記憶されているレビュー資料D2をレビュー資料D3に更新する(ステップS129)。以上で、本実施形態におけるレビュー議事録登録処理が終了する。
【0065】
上記のような処理により、レビュー資料作成支援装置2は、レビュー資料D2を登録する際、指定されたレビュアーが過去に行ったレビュー結果に基づいてレビュー資料D2に対する自動レビューを実行し、その自動レビューの結果をレビュー資料D2に反映することができるようになる。
【0066】
以上のように、本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、レビュー資料に対するレビューの結果をレビュー議事録D1として記憶するレビュー議事録記憶部3bを有しており、そのレビュー議事録記憶部3bに記憶されたレビュー議事録D1から、キーワードと、当該キーワードを発言したレビュアーに関するレビュアー情報とを抽出し、キーワードとレビュアー情報とを互いに関連付けたキーワード情報DAをキーワード記憶部3cに記憶しておくように構成される。そしてレビュー対象となるレビュー資料D2を取得してレビュー資料記憶部3aに保存することに伴い、レビュー資料作成支援装置2は、当該レビュー資料D2のレビュアーに関する情報の入力を受け付けてレビュアーを特定し、キーワード記憶部3cから、特定されたレビュアーのレビュアー情報と関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードをレビュー資料記憶部3aに保存されたレビュー資料D2に追加する構成である。
【0067】
そのため、本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、レビュー対象となるレビュー資料を登録する際、指定されたレビュアーが過去に行ったレビューで指摘した内容などに基づいて1次的なレビューを自動的に行うことができるように構成されており、レビュー対象であるレビュー資料を作成したユーザは自動レビューによってレビュー資料D2に追加された内容に基づいて資料の校正などを行うことができる。それ故、レビュアーは実際に1次的なレビューを行う必要がなくなるので、レビュアーによるレビュー効率を改善することが可能になると共に、作成されるレビュー資料の品質を向上させることができるようになる。
【0068】
また本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、複数のキーワードを同一キーワードとして登録した同一キーワード情報DBを記憶する同一キーワード記憶部3dを備えており、キーワード記憶部3cに記憶されているキーワード情報DAから抽出したキーワードをレビュー資料D2に追加する際、同一キーワード記憶部3dに記憶されている同一キーワード情報DBに基づいて同一のキーワードを重複して追加しないように構成される。そのため、自動レビューの結果、レビュー資料D2に追加されるキーワードは、同じ意味を示す異なるキーワードは重複して追加されないようになっており、自動レビューの結果に基づいてレビュー資料の校正などを行う際の作業効率を向上させることができる。
【0069】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。上述した第1の実施の形態では、キーワード情報DAに、レビュアーが過去のレビューで指摘したキーワードが累積して記憶されていくことになる。そのため、キーワード情報DAには、レビュアーが数年前のレビューで指摘したキーワードであって、現時点ではそれ程重要でなくなってしまっているキーワードも他のキーワードと同様に登録されている。このようなキーワード情報DAに基づいて自動レビューの結果をレビュー資料D2に反映させてしまうと、自動レビューの結果が反映されたレビュー資料D3に基づいて校正などを行う際、ユーザにとっては重要な項目であるか否かを判断することが難しいため、現時点では重要でない項目についても説明文などを追加しなければならなくなり、レビュー資料校正時の作業効率が低下する。
【0070】
そこで、この第2の実施の形態では、自動レビューの結果が反映されたレビュー資料D3に基づいて校正などを行う際、ユーザが重要な項目であるか否かを容易に判断できるようにし、レビュー資料校正時の作業効率を向上させることができるようにした形態について説明する。尚、本実施形態でも、レビュー資料作成支援装置2の具体的な構成は第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0071】
図12は、第2の実施の形態においてキーワード記憶部3cに記憶されるキーワード情報DAの一例を示す図である。図12に示すように、本実施形態におけるキーワード情報DAは、レビュアーとキーワードとが互いに関連付けられると共に、それらレビュアーとキーワードとが登録された登録時刻も関連付けられた情報となっている。すなわち、本実施形態では、キーワード登録部23が、レビュー議事録D1から抽出されたキーワードとレビュアー情報とをキーワード情報DAに登録するとき、その登録時刻をキーワード情報DAに登録するように構成される。このとき、登録対象となるキーワードとレビュアー情報との組み合わせが既にキーワード情報DAに登録されていることもある。この場合、キーワード登録部23は、それに対応する登録時刻を現在の時刻に書き換えてキーワード情報DAを更新する。したがって、本実施形態のキーワード情報DAには、レビュー議事録D1の登録時にそのレビュー議事録D1から抽出されたキーワードが登録されると共に、そのキーワードが抽出された最新の時刻が登録時刻として登録される。
【0072】
そして本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、レビュー対象となるレビュー資料D2を登録するときには、第1の実施の形態と同様に、レビュー資料D2に対する自動レビューを実行するように構成される。そして特に本実施形態では、キーワード記憶部3cに記憶されているキーワード情報DAを読み出して指定されたレビュアーに対応付けられているキーワードをレビュー資料D2に追加する際に、そのキーワードが登録されてからの経過時間を登録時間に基づいて判定し、そのキーワードが登録されてからの経過時間が所定時間内であれば、そのキーワードに対して強調処理を施すように構成される。
【0073】
図13は、このようなレビュー資料作成支援装置2においてレビュー資料登録時に行われるレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、レビュー資料作成支援装置2において制御部10がレビュー資料D2を登録する際に行われる処理である。制御部10は、この処理を開始すると、まずレビュー対象となるレビュー資料D2を取得し、そのレビュー資料D2をレビュー資料記憶部3aに保存する(ステップS221)。そして制御部10は、レビュー資料D2のレビュアーとして指定されたレビュアー情報を取得し(ステップS222)、そのレビュアー情報に基づいてレビュアーを特定する(ステップS223)。
【0074】
次に制御部10は、キーワード記憶部3cからキーワード情報DAを読み込み(ステップS224)、そのキーワード情報DAに記録されているキーワードリストの中から、特定したレビュアーに対応するキーワードを全て抽出する(ステップS225)。また制御部10は、同一キーワード記憶部3dから同一キーワード情報DBを読み込み(ステップS226)、ステップS225で抽出したキーワードに含まれる同一キーワードを抽出結果から除外する(ステップS227)。
【0075】
次に制御部10は、最終的に抽出したキーワードの登録時刻を判定し(ステップS228)、そのキーワードが登録されてからの経過時間が所定時間内であるか否かを判断する(ステップS229)。その結果、キーワードが登録されてから所定時間内である場合(ステップS229でYES)、制御部10は、抽出したキーワードの強調処理を実行する(ステップS230)。この強調処理では、例えば抽出したキーワードを太文字に加工したり、或いは、イタリック体に加工したりする処理が行われる。そして制御部10は、強調処理を施したキーワードをレビュー資料D2に追加し(ステップS231)、レビュー資料記憶部3aに記憶されているレビュー資料D2をレビュー資料D3に更新する(ステップS232)。一方、キーワードが登録されてから既に所定時間が経過している場合(ステップS229でNO)、制御部10は、抽出したキーワードの強調処理を行うことなく、その抽出したキーワードをレビュー資料D2に追加し(ステップS231)、レビュー資料記憶部3aに記憶されているレビュー資料D2をレビュー資料D3に更新する(ステップS232)。以上で、第2の実施の形態におけるレビュー議事録登録処理が終了する。尚、ステップS229の判断を行う際の所定時間は、例えば、1ヶ月や、数ヶ月程度の期間に設定される。
【0076】
上記のような処理により、レビュー資料記憶部3aに記憶されているレビュー資料D2は、図14に示すようなレビュー資料D3に更新される。図14の例では、レビュー資料D3の末尾に追加されている「5.品質」の項目に対して強調処理が施されており、他の項目(「6.工数」および「7.コスト」)の項目に対しては強調処理が施されていない場合を示している。すなわち、指定されたレビュアーに関連付けられているキーワードが例えば1ヶ月以内の所定時間内に登録されたキーワードであれば、図14に示すようにそのキーワードに対して強調処理が施された状態で追加され、レビュー資料D3が生成される。したがって、このレビュー資料D3に基づいて校正などを行うユーザは、追加された項目の中から重要な項目を把握することができるようになる。その結果、ユーザは、重要な項目については他の項目よりも詳細な説明文などを追加するなど、レビュー資料校正時の作業を効率良く行うことができるようになる。
【0077】
以上のように本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、キーワード記憶部3cに記憶するキーワード情報DAにおいて、レビュー議事録D1から抽出されたキーワードとレビュアー情報とに対し、更にそれらキーワードなどが抽出された時刻を関連付けておくように構成される。そしてレビュー資料作成支援装置2は、そのキーワード記憶部3cから読み出したキーワードをレビュー対象であるレビュー資料D2に追加する際、当該キーワードが抽出されてからの経過時間が所定時間以内であれば、当該キーワードに強調処理を施してレビュー資料に追加する構成である。
【0078】
このような構成によれば、自動レビューの結果が反映されたレビュー資料D3に基づいてレビュー資料の校正などを行う際、ユーザは、重要なキーワードであるか否かを容易に判別して作業を行うことができるため、作業効率が向上するというメリットがある。
【0079】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。上述した第1の実施の形態では、レビュー資料作成支援装置2においてレビュー議事録D1の登録時に議事録本文情報に含まれる全てのコメント行からキーワードを抽出する場合を例示した。しかし、議事録本文情報に含まれる全てのコメント行からキーワードを抽出すると、それによって抽出されるキーワードが膨大な数となってしまう可能性がある。その場合、キーワード情報DAにも膨大な数のキーワードが登録されてしまうこととなり、自動レビューの結果、レビュー資料D2に追加されるキーワードの数も膨大な数となってしまう可能性がある。
【0080】
そこで、この第3の実施の形態では、キーワードの数が膨大な数になってしまうことを防止するため、レビュー議事録D1からキーワードを抽出する際に、複数の条件のうちから一の条件を選択し、その選択された一の条件に適合するキーワードを抽出するようにした形態について説明する。尚、本実施形態でも、レビュー資料作成支援装置2の具体的な構成は第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0081】
図15は、レビュー議事録登録時に操作パネル15の表示部15aに表示されるキーワード抽出条件設定画面の一例を示す図である。図15では、操作パネル15の表示部15aに表示される画面の例を示しているが、これは例えばレビュー議事録D1がUSBメモリなどの可搬性の記録媒体から入力された場合に表示される画面である。これとは異なり、例えばユーザA,B,C,Dのコンピュータ6a,6b,6c,6dのいずれかからネットワーク5を介してレビュー議事録D1を入力する場合には、図15に示すような画面がコンピュータ6a,6b,6c,6dの表示画面として表示される。
【0082】
図15に示すようなキーワード抽出条件設定画面が表示されることにより、レビュー議事録D1を登録するための操作を行うユーザは、そのレビュー議事録D1からキーワードを抽出する際の一の条件を、複数の条件の中から選択して設定することができるようになっている。図例の場合、AI(アクションアイテム)のコメント行からキーワードを抽出する条件と、要確認のコメント行からキーワードを抽出する条件と、「?」の含まれる前後のコメント行からキーワードを抽出する条件との3つの条件の中から一の条件を選択可能となっており、AI(アクションアイテム)のコメント行からキーワードを抽出する条件が選択された状態を示している。
【0083】
そして本実施形態では、キーワード抽出部22が、レビュー議事録D1からキーワードを抽出する際、ユーザによって選択された一の条件に適合するキーワードを抽出するように構成される。例えば、AI(アクションアイテム)のコメント行からキーワードを抽出する条件が選択された場合、キーワード抽出部22は、レビュー議事録D1の議事録本文情報に含まれる「AI」のコメント行からキーワードを抽出し、他のコメント行からはキーワードの抽出処理を行わない。また、要確認のコメント行からキーワードを抽出する条件が選択された場合、キーワード抽出部22は、レビュー議事録D1の議事録本文情報に含まれる「要確認」のコメント行からキーワードを抽出し、他のコメント行からはキーワードの抽出処理を行わない。さらに、「?」の含まれる前後のコメント行からキーワードを抽出する条件が選択された場合、キーワード抽出部22は、「?」の含まれているコメント行とその前後のコメント行からキーワードを抽出し、その他のコメント行からはキーワードの抽出処理を行わない。
【0084】
このように本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、レビュー議事録D1の登録時に、議事録本文情報に含まれる全てのコメント行からキーワードを抽出するのではなく、キーワードを抽出するための複数の条件のうちから、ユーザによって選択された一の条件に適合するコメント行だけをキーワードの抽出対象とし、そのキーワード抽出対象のコメント行からキーワードを抽出するように構成される。
【0085】
図16は、第3の実施の形態のレビュー資料作成支援装置2においてレビュー議事録登録時に行われるレビュー議事録登録処理に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、レビュー資料作成支援装置2において制御部10がレビュー議事録D1を登録する際に行われる処理である。制御部10は、この処理を開始すると、まずレビュー議事録D1を取得する(ステップS301)。そして制御部10は、その取得したレビュー議事録D1をレビュー議事録記憶部3bに格納保存する(ステップS302)。次に制御部10は、レビュー議事録D1の登録操作を行うユーザからキーワードの抽出条件の選択操作を受け付けると共に、ユーザによって選択されたキーワード抽出条件を判別する(ステップS303)。そして制御部10は、レビュー議事録記憶部3bに保存したレビュー議事録D1から、ユーザによって選択されたキーワード抽出条件に基づいてキーワードを抽出する処理を行う(ステップS304)。そして制御部10は、抽出したキーワードを発言したレビュアーを特定するためのレビュアー判定処理を行う(ステップS305)。その後、制御部10は、レビュー議事録D1から抽出したキーワードとレビュアーとを関連付けたキーワード情報DAを生成し(ステップS306)、そのキーワード情報DAをキーワード記憶部3cに格納保存する(ステップS307)。以上で、本実施形態におけるレビュー議事録登録処理が終了する。
【0086】
以上のように本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、ユーザによる選択操作に基づいて、レビュー議事録からキーワードを抽出するための複数の条件のうちから一の条件を選択し、その選択された一の条件に適合するキーワードを、レビュー議事録記憶部3bに記憶されたレビュー議事録D1から抽出する構成である。このような構成により、レビュー議事録D1から抽出されるキーワードが膨大な数になってしまうことを防止することができる。それ故、レビュー資料D2に対する自動レビューを行ったときに、そのレビュー資料D2に対して膨大な数のキーワードが追加されてしまうことを防止することができるようになる。
【0087】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。本実施形態では、第3の実施の形態とは異なる観点から、レビュー資料D2に膨大な数のキーワードが追加されてしまうことを防止するようにした一形態について説明する。尚、本実施形態でも、レビュー資料作成支援装置2の具体的な構成は第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0088】
本実施形態では、ユーザがレビュー対象となるレビュー資料D2を作成するとき、そのレビュー資料D2の末尾に予め抽出対象外キーワードを定義した所定書式のテーブルを記述しておく。図17は、このようにして作成されるレビュー資料D2の一例を示す図である。図17に示すように、レビュー資料D2の末尾には、予めユーザによって定義された抽出対象外キーワードの記述されたテーブルTBが含まれている。すなわち、図例の場合、テーブルTBには、抽出対象外キーワードとして「E−Mail」、「HTTP」および「Webサービス」といった3つのキーワードが抽出対象外として定義されている。
【0089】
例えば、レビュー資料D2のテーマがインターネット技術に関するものである場合、図17に示すように、インターネットに関連する基本的なキーワードを抽出対象外キーワードとして予め定義しておくことにより、このような基本的なキーワードがキーワード情報DAに蓄積されてしまうことを防止できるようになる。すなわち、本実施形態では、図17に示すようなレビュー資料D2に対し、レビュアーによる実際のレビューが行われ、レビュー議事録D1が作成された場合、レビュー資料作成支援装置2がそのレビュー議事録D1を取得してキーワードを抽出するときにレビュー対象となったレビュー資料D2に所定書式のテーブルTBが含まれていれば、そのテーブルTBに定義されている抽出対象外キーワードを除外してキーワードの抽出処理を行うように構成される。
【0090】
図18は、この第4の実施の形態においてレビュー議事録登録時に行われるレビュー議事録登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、レビュー資料作成支援装置2における上述した制御部10がレビュー議事録D1を登録する際に行われる処理である。制御部10は、この処理を開始すると、まずレビュー議事録D1を取得する(ステップS401)。そして制御部10は、その取得したレビュー議事録D1をレビュー議事録記憶部3bに格納保存する(ステップS402)。次に制御部10は、レビュー議事録記憶部3bに保存したレビュー議事録D1からキーワードを抽出する処理を行う(ステップS403)。ここまでの処理は、第1の実施の形態と同様である。
【0091】
そして本実施形態では、次に制御部10が、レビュー議事録D1を参照してレビュアーによるレビュー対象となったレビュー資料D2を特定し(ステップS404)、そのレビュー資料D2をレビュー資料記憶部3aから読み出す(ステップS405)。そして制御部10は、その読み出したレビュー資料D2を解析し、レビュー資料D2に抽出対象外キーワードが定義されたテーブルTBが含まれているか否かを判断する(ステップS406)。その結果、テーブルTBが含まれている場合(ステップS406でYES)、制御部10は、ステップS403のキーワード抽出処理で抽出したキーワードに、テーブルTBに定義されている抽出対象外キーワードが含まれていれば、その抽出対象外キーワードを抽出結果から除外する(ステップS407)。尚、レビュー資料D2にテーブルTBが含まれていない場合(ステップS406でNO)、ステップS407の処理は行わない。
【0092】
そして制御部10は、レビュー議事録D1から抽出されたキーワードを発言したレビュアーを特定するためのレビュアー判定処理を行い(ステップS408)、抽出したキーワードとレビュアーとを関連付けたキーワード情報DAを生成する(ステップS409)。そして、そのキーワード情報DAをキーワード記憶部3cに格納保存する(ステップS410)。以上で、本実施形態におけるレビュー議事録登録処理が終了する。
【0093】
上記のような処理により、レビュー資料作成支援装置2は、レビュー議事録D1を登録する際、そのレビューの対象となったレビュー資料D2に抽出対象外となるキーワードが定義されていれば、その抽出対象外キーワードを除外して、レビュー議事録D1からキーワードが抽出されるようになる。
【0094】
以上のように本実施形態では、レビュー資料記憶部3aに記憶されるレビュー資料D2に、キーワード抽出部22がレビュー議事録D1からキーワードを抽出する際に抽出対象外として規定されたキーワードが登録された抽出対象外キーワードが含まれるようになっている。そして本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、キーワード抽出部22がレビュー議事録D1からキーワードを抽出する際に、レビュー対象となるレビュー資料D2に含まれていた抽出対象外キーワードを除いてキーワードの抽出を行うように構成される。そのため、レビュー資料D2を作成するユーザが、予めレビュー資料D2のテーマに関する基本的なキーワードなどを抽出対象外キーワードとして定義しておくことにより、そのような基本的なキーワードがキーワード情報DAに登録されてしまうことを防止することができる。その結果、レビュー資料作成支援装置2がその後に自動レビューを行ってレビュー資料D2に自動レビューの結果を反映させるときに、基本的なキーワードなどが多数、レビュー資料D2に追加されてしまうことを防止できるようになる。つまり、本実施形態でも、第3の実施の形態と同様に、レビュー資料作成支援装置2がレビュー資料D2に対する自動レビューを行ったときに、そのレビュー資料D2に対して膨大な数のキーワードが追加されてしまうことを防止することができるようになる。
【0095】
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態について説明する。本実施形態でも、レビュー資料作成支援装置2が自動レビューを行った結果、レビュー資料D2に膨大な数のキーワードが追加されてしまうことを防止するようにした更に別の形態について説明する。尚、本実施形態でも、レビュー資料作成支援装置2の具体的な構成は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0096】
本実施形態では、レビュー資料作成支援装置2においてレビュー議事録D1から抽出したキーワードをキーワード情報DAとしてキーワード記憶部3cに格納する際、レビュー議事録D1からレビュー名を抽出し、キーワードとレビュアーとが関連付けられたキーワード情報DAに対して、更にレビュー名を関連付けて記憶する。そしてレビュー資料作成支援装置2は、レビュー資料登録時にユーザから、レビュアーとレビュー名とを指定する操作入力を受け付け、キーワード情報DAから、ユーザによって指定されたレビュアーとレビュー名とが関連付けられたキーワードを抽出する構成である。
【0097】
図19は、第5の実施の形態においてキーワード記憶部3cに記憶されるキーワード情報DAの一例を示す図である。図19に示すように、本実施形態におけるキーワード情報DAは、レビュアーとキーワードとが互いに関連付けられると共に、それらに対して更に、キーワードが抽出されたレビュー議事録D1のレビュー名も関連付けられた情報となっている。すなわち、本実施形態では、キーワード抽出部22が、レビュー議事録D1からキーワードを抽出する際、レビュー議事録D1に含まれるレビュー名を抽出し、キーワード登録部23が、キーワードとレビュアー情報とをキーワード情報DAに登録するとき、レビュー議事録D1から抽出されたレビュー名をキーワード情報DAに登録するようになっている。
【0098】
そしてレビュー資料作成支援装置2は、キーワード情報DAに記録されたレビュー名を管理し、その後にレビュー資料D2が登録されるときに、キーワード情報DAに蓄積されている多数のキーワードの中からキーワードの抽出対象とするレビュー名の選択操作を受け付ける。
【0099】
図20は、レビュー資料登録時に操作パネル15の表示部15aに表示されるレビュー名指定画面の一例を示す図である。図20では、操作パネル15の表示部15aに表示される画面の例を示しているが、これは例えばレビュー資料D2がUSBメモリなどの可搬性の記録媒体から入力される場合に表示される画面である。これとは異なり、例えばユーザA,B,C,Dのコンピュータ6a,6b,6c,6dのいずれかからネットワーク5を介してレビュー資料D2を入力する場合には、図20に示すような画面がコンピュータ6a,6b,6c,6dの表示画面として表示される。
【0100】
図20に示すようなレビュー名指定画面が表示されることにより、レビュー資料D2を登録するための操作を行うユーザは、自動レビュー実行時にキーワード情報DAから抽出されるキーワードに対応付けられているレビュー名を指定することができる。図例の場合、レビュー名「商品企画」が指定された状態を示している。
【0101】
尚、レビュー資料作成支援装置2は、このレビュー名指定画面とは別の画面で、第1の実施の形態と同様に、レビュー資料D2をレビューするレビュアーに関する情報の入力も受け付ける。
【0102】
そしてレビュー資料作成支援装置2は、レビュー資料登録時に、ユーザによって指定されるレビュアーと、レビュー名とに基づき、キーワード情報DAに蓄積されている多数のキーワードの中から、それらに関連付けられているキーワードを抽出し、レビュー資料記憶部3aに格納されたレビュー資料D2にその抽出したキーワードを追加して更新する。
【0103】
図21は、第5の実施の形態においてレビュー資料作成支援装置2がレビュー資料登録時に行うレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、レビュー資料作成支援装置2において制御部10がレビュー資料D2を登録する際に行われる処理である。制御部10は、この処理を開始すると、まずレビュー対象となるレビュー資料D2を取得し、そのレビュー資料D2をレビュー資料記憶部3aに保存する(ステップS521)。そして制御部10は、レビュー資料D2のレビュアーとして指定されたレビュアー情報を取得し(ステップS522)、そのレビュアー情報に基づいてレビュアーを特定する(ステップS523)。
【0104】
次に制御部10は、レビュー名の指定操作を受け付ける(ステップS524)。そしてキーワード記憶部3cからキーワード情報DAを読み込み(ステップS525)、そのキーワード情報DAに記録されているキーワードリストの中から、特定したレビュアーと、指定されたレビュー名とに対応するキーワードを全て抽出する(ステップS526)。
【0105】
また制御部10は、同一キーワード記憶部3dから同一キーワード情報DBを読み込み(ステップS527)、ステップS526で抽出したキーワードに含まれる同一キーワードを抽出結果から除外する(ステップS528)。
【0106】
そして制御部10は、抽出したキーワードをレビュー資料D2に追加し(ステップS529)、レビュー資料記憶部3aに記憶されているレビュー資料D2をレビュー資料D3に更新する(ステップS530)。以上で、第5の実施の形態におけるレビュー議事録登録処理が終了する。
【0107】
上記のような処理により、例えばユーザBがレビュアーとして指定された場合であって、そのユーザBに関連付けられたキーワードがキーワード情報DAに多数登録されている場合でも、今回のレビュー対象となるレビュー資料D2の内容と関連するレビュー名と指定することにより、キーワード情報DAから抽出するキーワードを、今回のレビュー資料D2の内容と関連するキーワードに絞り込むことができるようになる。それ故、本実施形態においては、レビュー資料作成支援装置2が自動レビューを行った結果、レビュー資料D2に、その内容とは関連性の低いキーワードが追加されてしまうことを防止することができるようになる。
【0108】
このように本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、キーワード記憶部3cにおいて、キーワード抽出部22によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更にキーワード抽出部22による抽出対象となったレビュー議事録D1のレビュー名を関連付けて記憶しておくように構成される。そしてレビュー資料登録時には、レビュー反映部26が、キーワード記憶部3cから、特定されたレビュアーのレビュアー情報と、指定されたレビュー名とが互いに関連付けられたキーワードのみを読み出し、その読み出したキーワードをレビュー資料記憶部3aに記憶されたレビュー資料D2に追加する構成である。したがって、本実施形態でも、レビュー資料作成支援装置2が自動レビューを行った結果、レビュー資料D2に膨大な数のキーワードが追加されてしまうことを良好に防止することができるようになる。
【0109】
尚、本実施形態においても、例えば第2の実施の形態で説明したように、キーワード情報DAから読み出したキーワードをレビュー資料D2へ追加する際に、キーワード情報DAへの登録時刻に基づいてキーワードの強調処理を施すようにしても良い。
【0110】
(第6の実施の形態)
次に第6の実施の形態について説明する。本実施形態では、レビュー資料作成支援装置2においてレビュー資料D2の自動レビューが行われた後に、キーワード記憶部3cに記憶されているキーワード情報DAが更新された場合、それに伴って自動レビュー後にレビュー資料D2に追加したキーワードを更新する形態について説明する。尚、本実施形態でも、レビュー資料作成支援装置2の具体的な構成は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0111】
図22は、第6の実施の形態においてレビュー資料作成支援装置2がレビュー資料登録時に行うレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、レビュー資料作成支援装置2において制御部10がレビュー資料D2を登録する際に行われる処理である。制御部10は、この処理を開始すると、まずレビュー対象となるレビュー資料D2を取得し、そのレビュー資料D2をレビュー資料記憶部3aに保存する(ステップS621)。そして制御部10は、レビュー資料D2のレビュアーとして指定されたレビュアー情報を取得し(ステップS622)、そのレビュアー情報に基づいてレビュアーを特定する(ステップS623)。
【0112】
次に制御部10は、キーワード記憶部3cからキーワード情報DAを読み込み(ステップS624)、そのキーワード情報DAに記録されているキーワードリストの中から、特定したレビュアーに対応するキーワードを全て抽出する(ステップS625)。また制御部10は、同一キーワード記憶部3dから同一キーワード情報DBを読み込み(ステップS626)、ステップS625で抽出したキーワードに含まれる同一キーワードを抽出結果から除外する(ステップS627)。
【0113】
そして制御部10は、抽出したキーワードをレビュー資料D2に追加し(ステップS628)、レビュー資料記憶部3aに記憶されているレビュー資料D2を更新する(ステップS629)。
【0114】
その後、制御部10は、キーワード記憶部3cに記憶されているキーワード情報DAの更新判別処理を行い(ステップS630)、キーワード情報DAが更新されたか否かを判断する(ステップS631)。その結果、キーワード情報DAが更新された場合(ステップS631でYES)、キーワード情報DAに追加されたキーワードのレビュアー情報を判別すする(ステップS632)。そして、このレビュアー情報が、ステップS623で特定されたレビュアーに関する情報であるか否かを判断する(ステップS633)。そして、ステップS623で特定されたレビュアーに関する情報である場合(ステップS633でYES)、制御部10は、キーワード情報DAに追加されたキーワードを読み出し、ステップS628に戻って、そのキーワードをレビュー資料D2に追加する処理を行う。尚、ステップS631でNOと判断した場合、或いは、ステップS633でNOと判断した場合は、ステップS630に戻り、キーワード情報DAの更新判別処理を繰り返し行う。
【0115】
このようにレビュー資料D2に対する自動レビューが行われ、レビュー資料D2にキーワード情報DAから抽出されたキーワードが追加された後、ステップS630〜S633の処理を継続的に繰り返し実行することにより、その後にキーワード情報DAに対して同じレビュアーの新規なキーワードが登録されると、それに伴ってレビュー資料D2にそのキーワードが追加されるようになる。それ故、本実施形態では、レビュアーによる最新のレビュー結果がレビュー資料D2に対してリアルタイムに反映されるようになり、より一層完成度の高いレビュー資料を作成することができるようになる。尚、このようなレビュー資料D2へのリアルタイムな反映処理は、上述したレビュー反映部26によって行われるものである。
【0116】
以上のように、本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、レビュー反映部26が、キーワード記憶部3cから読み出したキーワードをレビュー資料記憶部3aに記憶されたレビュー資料D2に追加した後、キーワード記憶部3cにおいてキーワードとレビュアー情報とが関連付けられた新たな情報が記憶された場合、その新たな情報がレビュアー特定部25によって特定されたレビュアーのレビュアー情報とキーワードが互いに関連付けられた情報であれば、その新たな情報に含まれるキーワードをレビュー資料記憶部3aに記憶されたレビュー資料D2に対して更に追加するように構成される。そして、このような構成により、レビュアーによる最新のレビュー結果をレビュー資料D2に対してリアルタイムに反映させることができるので、レビュー対象となるレビュー資料D2の完成度をより高めることが可能になる。
【0117】
(第7の実施の形態)
次に第7の実施の形態について説明する。上述した各実施形態では、レビュー資料作成支援装置2において自動レビューが行われた結果、指定されたレビュアーが過去のレビューにおいて指摘したコメント行に含まれるキーワードが、レビュー資料D2に追加されるようになっている。ところが、その自動レビューの結果に基づいてレビュー資料D2の校正などを行う際、ユーザにとってはレビュー資料D2に追加されたキーワードに対応する説明文をどのような内容で作成すれば良いかが判らないといったケースが発生することもある。
【0118】
そこで、この第7の実施の形態では、レビュー資料作成支援装置2において自動レビューを行い、その自動レビューの結果をレビュー資料D2に反映させるときに、レビュー資料D2に対して校正などを行う際の指針となる情報をユーザに提供するようにした形態について説明する。尚、本実施形態でも、レビュー資料作成支援装置2の具体的な構成は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0119】
本実施形態では、レビュー資料作成支援装置2においてレビュー議事録D1から抽出したキーワードをキーワード情報DAとしてキーワード記憶部3cに格納する際、そのキーワードを抽出したコメント行のコメント種別を解析し、そのコメント種別が「質問」又は「回答」のいずれかであるかを判別する。また、コメント種別が「質問」である場合には、その質問に対する「回答」がレビュー議事録D1に含まれているか否かを判別する。
【0120】
例えば、キーワードの抽出されたコメント行が「回答」である場合、そのコメント行には、抽出されたキーワードについての解説などが含まれている可能性が高い。そのため、レビュー資料作成支援装置2は、キーワードの抽出されたコメント行が「回答」である場合、又は、キーワードの抽出されたコメント行が「質問」であり、その「質問」に対する「回答」がレビュー議事録D1に含まれている場合、そのキーワードに対する回答が「有り」と判定する。これに対し、キーワードの抽出されたコメント行が上記以外のコメント種別であった場合、レビュー資料作成支援装置2は、そのキーワードに対する回答が「無し」と判定する。そしてレビュー資料作成支援装置2は、このようなキーワードに対する回答の有無に関する情報を、そのキーワードに関連付けてキーワード情報DAに記憶する。
【0121】
また、本実施形態では、第5の実施の形態と同様に、レビュー名もキーワードに関連付けてキーワード情報DAに記憶する。
【0122】
図23は、第7の実施の形態においてキーワード記憶部3cに記憶されるキーワード情報DAの一例を示す図である。図23に示すように、本実施形態におけるキーワード情報DAは、レビュアーとキーワードとが互いに関連付けられると共に、それらに対して更に、キーワードが抽出されたレビュー議事録D1のレビュー名と、回答の有無に関する情報とが関連付けられた情報となっている。すなわち、本実施形態では、キーワード抽出部22が、レビュー議事録D1からキーワードを抽出する際、上述したように、キーワードの抽出されたコメント行のコメント種別を解析し、回答の有無に関する情報を生成してキーワード情報DAに登録するようになっている。
【0123】
そしてレビュー資料作成支援装置2は、レビュー資料登録時に、レビュー資料D2の自動レビューを行い、キーワード情報DAから指定されたレビュアーのキーワードを抽出してレビュー資料D2に追加するとき、そのキーワードに対応する回答の有無に関する情報が「有り」となっていれば、それに関連付けられたレビュー名を取得し、キーワードと共にレビュー名をレビュー資料D2の末尾に追加するように構成される。
【0124】
図24は、この第7の実施の形態においてレビュー資料作成支援装置2がレビュー資料登録時に行うレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理もまた、上述した制御部10がレビュー資料D2を登録する際に行われる処理である。制御部10は、この処理を開始すると、まずレビュー対象となるレビュー資料D2を取得し、そのレビュー資料D2をレビュー資料記憶部3aに保存する(ステップS721)。そして制御部10は、レビュー資料D2のレビュアーとして指定されたレビュアー情報を取得し(ステップS722)、そのレビュアー情報に基づいてレビュアーを特定する(ステップS723)。
【0125】
次に制御部10は、キーワード記憶部3cからキーワード情報DAを読み込み(ステップS724)、そのキーワード情報DAに記録されているキーワードリストの中から、特定したレビュアーに対応するキーワードを全て抽出する(ステップS725)。また制御部10は、同一キーワード記憶部3dから同一キーワード情報DBを読み込み(ステップS726)、ステップS725で抽出したキーワードに含まれる同一キーワードを抽出結果から除外する(ステップS727)。
【0126】
そして制御部10は、最終的に抽出したキーワードの回答の有無に関する情報を判別し(ステップS728)、回答が有りか否かを判断する(ステップS729)。その結果、回答が有りの場合(ステップS729でYES)、制御部10は、抽出したキーワードに関連付けられているレビュー名を読み出す(ステップS730)。一方、回答が無しの場合(ステップS729でNO)、レビュー名の読み出しは行わない。
【0127】
そして制御部10は、抽出したキーワードをレビュー資料D2に追加する(ステップS731)。このとき、ステップS730でレビュー名の読み出しが行われていれば、キーワードと共に、そのレビュー名をレビュー資料D2に追加する。そして制御部10は、レビュー資料記憶部3aに記憶されているレビュー資料D2をレビュー資料D3に更新する(ステップS732)。以上で、本実施形態におけるレビュー議事録登録処理が終了する。
【0128】
図25は、第7の実施の形態における自動レビューの結果が反映されたレビュー資料D3の一例を示す図である。図25に示すように、レビュー反映部26は、上述したような自動レビューを行うことにより、レビュー対象であるレビュー資料D2の末尾に対し、新たな項目を記録したページDPを追加してレビュー資料D3を生成する。特に本実施形態では、レビュー資料D3にキーワードを追加する際、そのキーワードの回答に関する情報が「有り」となっていれば、そのキーワードが抽出されたレビュー議事録D1を特定できるようにレビュー名が参考情報として追加される。図例の場合、新たに追加された「5.品質」の項目に対して、参考情報R1が付加されており、また「7.コスト」の項目に対して参考情報R2が付加されている。
【0129】
したがって、本実施形態では、自動レビューの結果に基づいてレビュー資料D2の校正などを行う際、ユーザが「品質」についてどのような内容で説明文を作成すれば良いか判らないときには、参考情報R1を参照することにより、過去のレビュー議事録に記録されている情報を参考にすることができる。また、ユーザが「コスト」についてどのような内容で説明文を作成すれば良いか判らないときには、参考情報R2を参照することにより、過去のレビュー議事録に記録されている情報を参考にすることができる。つまり、本実施形態では、レビュー資料D2に対する校正などを行う際の指針となる情報がユーザに提供されるようになるので、ユーザの作業効率が向上するというメリットがある。
【0130】
以上のように本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、キーワード記憶部3cにおいて、キーワード抽出部22によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更にキーワード抽出部22による抽出対象となったレビュー議事録D1のレビュー名と、キーワードに対応した回答の有無に関する情報とを関連付けて記憶するように構成される。そして、レビュー反映部26は、キーワード記憶部3cから読み出したキーワードをレビュー資料記憶部3aに記憶されたレビュー資料D2に追加する際、そのキーワードに対応する回答の有無に関する情報を判別し、そのキーワードに対応した回答が有る場合に、レビュー議事録D1のレビュー名を読み出してレビュー資料記憶部3aに記憶されたレビュー資料D2に追加する構成である。そのため、レビュー資料D2に対する校正などを行う際の指針となる情報をユーザに提供することができるようになり、ユーザの作業効率を向上させることができる。
【0131】
(第8の実施の形態)
次に第8の実施の形態について説明する。上述した第7の実施の形態では、レビュー資料D2に対する校正などを行う際の指針となる情報をユーザに提供できるようにした一形態を例示した。本実施形態では、上述した第7の実施の形態に関する更なる改良について説明する。具体的に説明すると、上述した第7の実施の形態では、キーワード情報DAから抽出したキーワードに同一のキーワードが複数含まれており、それら同一のキーワードに関連付けられた回答に関する情報が全て「有り」となっている場合、それらのキーワードに関連付けられた複数のレビュー名が参考情報としてレビュー資料D2に追加されてしまう可能性がある。
【0132】
例えば、ユーザBがレビュアーとして過去に2回のレビューを行った場合、それら2回のレビューが異なるレビュー名についてのレビューであれば、キーワード情報DAには、同じキーワードが異なるレビュー名に関連付けられて登録される可能性がある。このような場合には、上記のようなケースが発生し得る。そこで、本実施形態では、そのようなケースであっても、より最適なひとつの情報を選択して参考情報としてユーザに提供する。尚、本実施形態でも、レビュー資料作成支援装置2の具体的な構成は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0133】
本実施形態では、レビュー資料作成支援装置2においてレビュー議事録D1から抽出したキーワードをキーワード情報DAとしてキーワード記憶部3cに格納する際、第7の実施の形態と同様に、そのキーワードを抽出したコメント行のコメント種別を解析し、そのキーワードに対する回答の有無に関する情報を、そのキーワードに関連付けてキーワード情報DAに記憶する。これに加え、本実施形態では、レビュー議事録D1に含まれるレビュー開始時刻およびレビュー終了時刻に基づいてそのレビューに要した時間(レビュー所要時間)を算出し、レビュー所要時間をキーワードに関連付けてキーワード情報DAに記憶する。
【0134】
そしてレビュー資料作成支援装置2は、レビュー資料登録時に、キーワード情報DAから抽出したキーワードに同一のキーワードが複数含まれている場合、それら同一のキーワードに関連付けられた回答に関する情報を解析して、回答が有りとなっているキーワードに関連付けられたレビュー名を読み出す。このとき、複数のレビュー名が読み出された場合には、更に、レビュー所要時間を解析し、レビューに要した時間が最短となっているレビュー名を1つ選択して読み出すように構成される。ここで、レビューに要した時間が最短であるものを選択する理由は、レビューに要した時間が短い程、そのレビューにおいてレビュー対象となったレビュー資料の完成度が高かったことを意味していると考えられるからである。つまり、過去において完成度の高かったレビュー資料のレビュー名をユーザに掲示することにより、今回のレビュー対象であるレビュー資料D2の構成などの作業を効率的に行えるようにするのである。
【0135】
図26は、この第8の実施の形態においてキーワード記憶部3cに記憶されるキーワード情報DAの一例を示す図である。図26に示すように、本実施形態におけるキーワード情報DAは、レビュアーとキーワードとが互いに関連付けられると共に、それらに対して更に、キーワードが抽出されたレビュー議事録D1のレビュー名と、そのレビューに要したレビュー所要時間と、回答の有無に関する情報とが関連付けられた情報となっている。すなわち、本実施形態では、キーワード抽出部22が、レビュー議事録D1からキーワードを抽出する際、上述したように、キーワードの抽出されたコメント行のコメント種別を解析し、回答の有無に関する情報を生成してキーワード情報DAに登録すると共に、レビュー所要時間を算出してキーワード情報DAに登録するようになっている。
【0136】
そしてレビュー資料作成支援装置2は、レビュー資料登録時に、レビュー資料D2の自動レビューを行い、キーワード情報DAから指定されたレビュアーのキーワードを抽出してレビュー資料D2に追加するとき、そのキーワードに対応する回答の有無に関する情報が「有り」となっていれば、それに関連付けられたレビュー名を取得し、キーワードと共にレビュー名をレビュー資料D2の末尾に追加する。このとき、複数のレビュー名が追加対象となる場合には、レビュー所要時間が最短であるレビュー名をひとつ選択して追加するように構成される。
【0137】
図27は、この第8の実施の形態においてレビュー資料作成支援装置2がレビュー資料登録時に行うレビュー資料登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理もまた、上述した制御部10がレビュー資料D2を登録する際に行われる処理である。制御部10は、この処理を開始すると、まずレビュー対象となるレビュー資料D2を取得し、そのレビュー資料D2をレビュー資料記憶部3aに保存する(ステップS821)。そして制御部10は、レビュー資料D2のレビュアーとして指定されたレビュアー情報を取得し(ステップS822)、そのレビュアー情報に基づいてレビュアーを特定する(ステップS823)。
【0138】
次に制御部10は、キーワード記憶部3cからキーワード情報DAを読み込み(ステップS824)、そのキーワード情報DAに記録されているキーワードリストの中から、特定したレビュアーに対応するキーワードを全て抽出する(ステップS825)。また制御部10は、同一キーワード記憶部3dから同一キーワード情報DBを読み込み(ステップS826)、ステップS825で抽出したキーワードに含まれる同一キーワードを抽出結果から除外する(ステップS827)。
【0139】
そして制御部10は、最終的に抽出したキーワードの回答の有無に関する情報を判別し(ステップS828)、回答が有りか否かを判断する(ステップS829)。その結果、回答が有りの場合(ステップS829でYES)、制御部10は、キーワード情報DAにおいて同じキーワードに対し、回答が有りとなっているものが複数存在するか否かを判断する(ステップS830)。ただし、このとき、判断対象となるのは、特定されたレビュアーに関連付けられた回答の有無に関する情報である。この判断の結果、複数の回答がある場合(ステップS830でYES)、制御部10は、レビュー所要時間を判別し(ステップS831)、レビュー所要時間が最短であるものを特定し、それに関連付けられているレビュー名を読み出す(ステップS832)。また、複数の回答がなかった場合(ステップS830でNO)、制御部10は、抽出したキーワードに関連付けられているレビュー名を読み出す(ステップS833)。尚、この場合の処理は、第7の実施の形態と同様となる。また、回答が無しであった場合(ステップS829でNO)、レビュー名の読み出しは行わない。
【0140】
そして制御部10は、抽出したキーワードをレビュー資料D2に追加する(ステップS834)。このとき、ステップS832又はS833でレビュー名の読み出しが行われていれば、キーワードと共に、そのレビュー名をレビュー資料D2に追加する。そして制御部10は、レビュー資料記憶部3aに記憶されているレビュー資料D2をレビュー資料D3に更新する(ステップS835)。以上で、本実施形態におけるレビュー議事録登録処理が終了する。
【0141】
このような処理により、レビュー資料D2にレビュー名が追加されるときには、レビュー所要時間が最短であったレビュー名が1つだけ選択されて追加されることになる。そのため、ユーザは、レビュー資料D2に対する校正などの作業を行う際、最も完成度の高かった過去のレビュー資料などを参考にしながら作業を進めることができるようになり、作業効率がより一層向上する。
【0142】
以上のように本実施形態のレビュー資料作成支援装置2は、キーワード記憶部3cにおいて、キーワード抽出部22により抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更に当該レビューに要したレビュー時間を関連付けて記憶する。そしてレビュー反映部26は、レビュー議事録D1のレビュー名を読み出してレビュー資料D2に追加する際、複数のレビュー名が追加対象となる場合には、レビュー時間が最短であるレビュー名を選択して追加する構成である。したがって、本実施形態では、レビュー資料D2に対する校正などを行う際の指針となる最適な情報をユーザに提供することができるようになり、ユーザの作業効率を向上させることができる。
【0143】
(変形例)
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は上述した内容に限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
【0144】
例えば、上述した実施形態では、デジタル複合機やMFPなどで構成される画像処理装置がレビュー資料作成支援装置2として機能する場合を例示したが、これに限られるものではない。例えば、レビュー資料作成支援装置2は、一般的なコンピュータによって実現することも可能である。
【0145】
また上述した各実施形態において説明した特徴を他の実施形態に適用し、各実施形態の特徴を複合させた構成のレビュー資料作成支援装置2を実現することも可能である。この場合、各実施形態で説明した個別の作用効果を複合的に奏するレビュー資料作成支援装置2が実現されることになる。
【符号の説明】
【0146】
1 レビュー資料作成支援システム
2 レビュー資料作成支援装置
3 記憶装置
3a レビュー資料記憶部(レビュー資料記憶手段)
3b レビュー議事録記憶部(レビュー議事録記憶手段)
3c キーワード記憶部(キーワード記憶手段)
3d 同一キーワード記憶部(同一キーワード情報記憶手段)
10 制御部
21 レビュー議事録登録部
22 キーワード抽出部(キーワード抽出手段)
23 キーワード登録部
24 レビュー資料登録部
25 レビュアー特定部(レビュアー特定手段)
26 レビュー反映部(レビュー反映手段)
D1 レビュー議事録
D2,D3 レビュー資料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レビュー対象となるレビュー資料を記憶するレビュー資料記憶手段と、
レビュー資料に対するレビューの結果をレビュー議事録として記憶するレビュー議事録記憶手段と、
前記レビュー議事録記憶手段に記憶されたレビュー議事録から、キーワードと、当該キーワードを発言したレビュアーに関するレビュアー情報とを抽出するキーワード抽出手段と、
前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とを互いに関連付けて記憶するキーワード記憶手段と、
前記レビュー資料記憶手段にレビュー資料が記憶された場合に、当該レビュー資料のレビュアーに関する情報の入力を受け付けてレビュアーを特定するレビュアー特定手段と、
前記キーワード記憶手段から、前記レビュアー特定手段によって特定されたレビュアーのレビュアー情報と関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加するレビュー反映手段と、
を備えることを特徴とするレビュー資料作成支援装置。
【請求項2】
前記キーワード記憶手段は、前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更に前記キーワード抽出手段によって抽出された時刻を関連付けて記憶し、
前記レビュー反映手段は、前記キーワード記憶手段から読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加する際、当該キーワードが抽出されてからの経過時間が所定時間以内であれば、当該キーワードに強調処理を施して前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加することを特徴とする請求項1に記載のレビュー資料作成支援装置。
【請求項3】
前記キーワード抽出手段は、レビュー議事録からキーワードを抽出するための複数の条件のうちから一の条件を選択し、前記レビュー議事録記憶手段に記憶されたレビュー議事録から、その選択された一の条件に適合するキーワードを抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載のレビュー資料作成支援装置。
【請求項4】
前記レビュー資料記憶手段に記憶されるレビュー資料には、前記キーワード抽出手段がレビュー議事録からキーワードを抽出する際に抽出対象外として規定するキーワードが登録された抽出対象外キーワードが含まれており、
前記キーワード抽出手段は、レビュー議事録からキーワードを抽出する際、レビュー対象となるレビュー資料に含まれていた抽出対象外キーワードを除いてキーワードの抽出を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のレビュー資料作成支援装置。
【請求項5】
前記キーワード記憶手段は、前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更に前記キーワード抽出手段による抽出対象となったレビュー議事録のレビュー名を関連付けて記憶し、
前記レビュー反映手段は、前記キーワード記憶手段から、前記レビュアー特定手段によって特定されたレビュアーのレビュアー情報と、指定されたレビュー名とが互いに関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のレビュー資料作成支援装置。
【請求項6】
前記レビュー反映手段は、前記キーワード記憶手段から読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加した後、前記キーワード記憶手段においてキーワードとレビュアー情報とが関連付けられた新たな情報が記憶された場合、当該新たな情報が前記レビュアー特定手段によって特定されたレビュアーのレビュアー情報とキーワードが互いに関連付けられた情報であれば、当該新たな情報に含まれるキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のレビュー資料作成支援装置。
【請求項7】
複数のキーワードを同一キーワードとして登録した同一キーワード情報を記憶する同一キーワード情報記憶手段を更に備え、
前記レビュー反映手段は、前記キーワード記憶手段から読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加する際、前記同一キーワード情報記憶手段に記憶されている同一キーワード情報に含まれる複数のキーワードを重複して追加しないことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のレビュー資料作成支援装置。
【請求項8】
前記キーワード記憶手段は、前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更に前記キーワード抽出手段による抽出対象となったレビュー議事録のレビュー名と、キーワードに対応した回答の有無に関する回答有無情報とを関連付けて記憶し、
前記レビュー反映手段は、前記キーワード記憶手段から読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加する際、当該キーワードに対応する回答有無情報を判別し、当該キーワードに対応した回答が有る場合に、レビュー議事録のレビュー名を読み出して前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のレビュー資料作成支援装置。
【請求項9】
前記キーワード記憶手段は、前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とに対し、更に当該レビューに要したレビュー時間を関連付けて記憶し、
前記レビュー反映手段は、レビュー議事録のレビュー名を読み出して前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加する際、複数のレビュー名が追加対象となる場合には、レビュー時間が最短であるレビュー名を選択して追加することを特徴とする請求項8に記載のレビュー資料作成支援装置。
【請求項10】
コンピュータによりレビュー対象となるレビュー資料の作成を支援する方法であって、
レビュー対象となるレビュー資料を記憶するレビュー資料記憶ステップと、
レビュー資料に対するレビューの結果をレビュー議事録として記憶するレビュー議事録記憶ステップと、
前記レビュー議事録記憶ステップにおいて記憶されたレビュー議事録から、キーワードと、当該キーワードを発言したレビュアーに関するレビュアー情報とを抽出するキーワード抽出ステップと、
前記キーワード抽出ステップによって抽出されるキーワードとレビュアー情報とを互いに関連付けて記憶するキーワード記憶ステップと、
前記レビュー資料記憶ステップによってレビュー資料が記憶された場合に、当該レビュー資料のレビュアーに関する情報の入力を受け付けてレビュアーを特定するレビュアー特定ステップと、
前記キーワード記憶ステップによって記憶されたキーワードから、前記レビュアー特定手段によって特定されたレビュアーのレビュアー情報と関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶ステップによって記憶されたレビュー資料に追加するレビュー反映ステップと、
を備えることを特徴とするレビュー資料作成支援方法。
【請求項11】
コンピュータを、
レビュー対象となるレビュー資料を記憶するレビュー資料記憶手段、
レビュー資料に対するレビューの結果をレビュー議事録として記憶するレビュー議事録記憶手段、
前記レビュー議事録記憶手段に記憶されたレビュー議事録から、キーワードと、当該キーワードを発言したレビュアーに関するレビュアー情報とを抽出するキーワード抽出手段、
前記キーワード抽出手段によって抽出されるキーワードとレビュアー情報とを互いに関連付けて記憶するキーワード記憶手段、
前記レビュー資料記憶手段にレビュー資料が記憶された場合に、当該レビュー資料のレビュアーに関する情報の入力を受け付けてレビュアーを特定するレビュアー特定手段、および、
前記キーワード記憶手段から、前記レビュアー特定手段によって特定されたレビュアーのレビュアー情報と関連付けられたキーワードを読み出し、その読み出したキーワードを前記レビュー資料記憶手段に記憶されたレビュー資料に追加するレビュー反映手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2012−83948(P2012−83948A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229693(P2010−229693)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】