レンタル書籍の梱包シート
【課題】 雑誌や小説などの書籍をレンタルする為に開設したホームページを開き、顧客がインターネットを介して注文した上記雑誌や小説などの書籍を配送する為の梱包するシートの提供。
【解決手段】 漫画５，５・・を載置して積重ねる底部１を中央に設け、該底部１を中心として上下方向に縦シート２ａ，２ｂを延ばすと共に、左右方向には包み込んだ際に互いに止着する為のマジックテープを備えた横シート３ａ，３ｂを延ばし、又縦シート２ａの外面側には全体を締結する為のバンド８，８を設け、さらに底部１には積重ねて載置した書籍の横ズレを防止する為の内容器４を設けている。
【解決手段】 漫画５，５・・を載置して積重ねる底部１を中央に設け、該底部１を中心として上下方向に縦シート２ａ，２ｂを延ばすと共に、左右方向には包み込んだ際に互いに止着する為のマジックテープを備えた横シート３ａ，３ｂを延ばし、又縦シート２ａの外面側には全体を締結する為のバンド８，８を設け、さらに底部１には積重ねて載置した書籍の横ズレを防止する為の内容器４を設けている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は漫画、雑誌、小説などの書籍をレンタルする場合に、該書籍を梱包する為の梱包シートに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
昔から「貸し本屋」は知られている。貸し本屋には数多くの漫画、雑誌、小説などが棚に陳列されていて、顧客はこれらの中から好みの本を借りることが出来る。そして、一定期間が過ぎたところで返すといったシステムに成っている。この方法はビデオやＤＶＤをレンタルする場合と同じであり、顧客がレンタルショップへ直接出向いて借りる場合はこのような方式でよいが、近年ではインターネットを介してレンタルする方法も存在している。
【０００３】
貸し出しできる漫画、雑誌、小説などを開設したホームページに掲載し、顧客は該ホームページを開いて本を借りることが出来る。この場合、レンタル店側はインターネットを介して注文された本を顧客側へ配送しなくてはならず、レンタルする本を所定のボックスに収容したり又は袋に収容して配送し、読み終えた本は再びレンタル店へ返送することは出来る。
【０００４】
この場合、レンタル店にとって配送し易い収容ケースでなくてはならず、しかも顧客にとっても返送し易い収容ケースであることが必要である。一般の荷物を配送する場合のようにダンボールボックスを用いたのでは配送コストがかかるのみならず、本を収容してコンポする時間がかかる。結果的に、レンタル費が高くなり、インターネットを利用してのレンタル方式が不可能となる。
【０００５】
最近では、ＤＶＤのレンタルをインターネットを利用して貸出しする方法を採用している場合も多い。ただし、ＤＶＤはプラスチックのケースに収容されていると共に、比較的小サイズであり、又その重量が軽い為に簡単なコンポで配送することが可能である。すなわち、一般の郵便物に近い梱包形態で十分である。一方、インターネットを介してのレンタル方式に限らず、レンタル店に直接出向いた顧客がレンタルした多数の書籍を持ち帰る場合も、ＤＶＤをレンタルする場合に比較して面倒である。この際も、レンタルした書籍を手軽に梱包した状態で持ち帰ることが出来るほうが便利である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
このように、インターネットを介して書籍をレンタルする方式の場合、該書籍の配送手段及び返送手段に問題が残る。又、レンタル店からレンタルした書籍を直接持ち帰る場合も重くて嵩張る為に面倒である。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、手間がかからずに簡単に梱包することが出来、しかも再利用が可能で長期間にわたって使用できるレンタル書籍の梱包シートを提供する。しかも、レンタルする書籍の冊数がバラバラであっても対応して梱包可能な梱包シートである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明に係るレンタル書籍の梱包シートは耐久性の高い素材で構成され、長期間にわたって再利用できるようにしている。そこで、この梱包シートは中央に四角形の底部を有し、該底部の上下方向へ縦シートが延び、左右方向へは横シートが延びている。従って、その形状は概略十字形を成し、底部に雑誌などの書籍を置いて上記両縦シート及び両横シートに包み込むことが出来る形態に構成している。
【０００８】
ところで、一方の横シート表側及び他方の横シート裏側にはマジックテープ（登録商標）が設けられて、互いに重なり合う両横シートは連結・固定される。そして、縦シート側には締結バンドを取付けて全体が締結されるようになる。一方、書籍は上記底部に載置されるが、複数冊が積重ねられることから、該書籍が横ズレしないように工夫している。
【０００９】
そこで、積重ねられた書籍の横ズレ防止手段は色々ある為に、本発明ではその具体的な形態は限定しないことにする。例えば、上記底部に垂直に起立する内容器を設けることが出来、又、縦シート及び横シートの片側縁、又は横シートの両側縁に補助片を形成することも出来る。さらに、縦シート及び横シートの両側縁にファスナーを取付ける場合もある。
【００１０】
一方、本発明の梱包シートの概略形状を十字形でなく直線状とし、底部の上下方向に延びる両縦シートだけで構成する場合もあり、この場合の横ズレ防止手段としては内容器が設けられる。しかも、レンタルする冊数に係らず梱包可能なように構成している。
【発明の効果】
【００１１】
本発明に係る梱包シートは底部の四方から両縦シートと両横シートが延びている概略十字形と成っている。そこで、インターネットにて注文された複数冊の書籍を底部に積み重ね、両横シートと両縦シートにて包み込んで梱包することが出来る。そして、最後にバンドにて締結して顧客に配送される。顧客は送られた雑誌を読み終わるならば、同じ梱包シートを用いて返送することが可能となる。
【００１２】
本発明ではこの梱包シートを使用することで、インターネットを介して注文した書籍のレンタルを可能とする。さらに、この梱包シートは丈夫な材質で構成されているために長期間にわたって使用でき、しかも梱包作業は簡単である。しかも、梱包された複数冊の書籍が横ズレして縦・横シートの間からはみ出すことがないように成っている。そして、底部を中心として上下方向にのみ縦シート延ばした直線状の梱包シートの場合も同じである。
【実施例】
【００１３】
図１は本発明に係る梱包シートを表している実施例であり、同図の１は底部、２ａ，２ｂは縦シート、３ａ，３ｂは横シート、４は内容器を夫々示している。上記縦シート２ａ，２ｂ、及び横シート３ａ，３ｂは丈夫な生地、例えばカーボン繊維やガラス繊維を用いて織編した生地であり、破れたり裂けたりすることなく長期間にわたって使用できる。しかも、該生地は防水処理がなされて梱包した書籍が濡れないように成っている。
【００１４】
内容器４は上部を開口した直方体で、薄いシートで構成され、底部１に固定されている。内容器４の底面はＢ５の大きさをしていて、この底面にはＢ５版の漫画が横に倒れて収容され、又はＢ６版の漫画が２冊配列される。そして、複数冊の漫画が積重ねられて内容器４に収容され、該内容器４の各片６，６・・の上端部が折り曲げられることで、収容された漫画は横ズレすることなく拘束される。
【００１５】
図２は内容器４に積重ねられた漫画５，５・・であり、左右に２冊づつ、上に８冊が積重ねられ、合計１６冊の漫画５，５・・が収容されている。ここで、底部１及び内容器４の大きさは特に限定するものではなく、Ａ４版の漫画が収容できる大きさとする場合もある。このように、内容器４に収容された漫画５，５・・は各片６，６・・の上端部が内側に折り曲げられ、この状態で梱包される。
【００１６】
先ず、横シート３ａを内容器４の上側に重ね、その後、横シート３ｂを重ねる。横シート３ｂの内面先端部にはマジックテープ７ｂ，７ｂが縫着され、同じく横シート３ａの外面にもマジックテープ７ａ，７ａが縫い付けられている。該マジックテープ７ａ，７ａは横シート３ａのほぼ全長にわたって設けられ、その為に横シート３ｂのマジックテープ７ｂ，７ｂは何所でも止着される。
【００１７】
横シート３ａ，３ｂにて包み込んだ状態で、さらに、両縦シート２ａ，２ｂにて包まれる。この場合、縦シート２ｂを最初に重ね、その後、縦シート２ａを重ね合わせる。そして、該縦シート２ａの先端に取付けられている２本のバンド８，８にて締結される。縦シート２ｂの外側に締結金具９，９が取付けられ、この締結金具９，９にバンド８ａ，８ａが締結して固定される。
【００１８】
図３は梱包された状態を示す外観斜視図であり、２本のバンド８，８が締結金具９，９に締結することで、各横シート３ａ，３ｂ、及び縦シート２ａ，２ｂは拘束され、内容器４に収容された漫画５，５・・は外にはみ出すことはない。レンタル店は顧客からの注文を受けて、この状態で該顧客へ配送することが出来る。顧客は送られた雑誌を読み終えたならば、同じ梱包シートを使用して該漫画５，５・・を梱包して送り返すことが出来る。
【００１９】
本発明では梱包シートの内容器４に入れて送る漫画５，５・・の冊数は限定しないが、配送手数料が必要になることから、１回毎にある程度の冊数をレンタルする方が好ましい。一般的には１０冊程度が適している。ところで、本発明のレンタル用梱包シートには配送用伝票は勿論のこと、返却用伝票が縦シート２ａ，２ｂに夫々取付けられている。従って、顧客はレンタルした漫画５，５・・を返す場合、この梱包シートを用いて梱包するだけでレンタル店の住所や名称を記入する煩わしさはない。各伝票の取付け手段は特に限定しないが、透明なシートを設けて挟み込む構造とする場合が多い。
【００２０】
図４（ａ）は本発明に係る梱包シートを示す他の実施例であり、又同図（ｂ）は部分拡大図を示し、同図の１は底部、２ａ，２ｂは縦シート、３ａ，３ｂは横シートを夫々示している。全体形状は前記図１に示した梱包シートをほぼ同じであるが、同図に示す梱包シートの場合には内容器４を備えていない。勿論、縦シート２ａ，２ｂ、及び横シート３ａ，３ｂは丈夫な生地が使用され、防水機能を備えると共に簡単に破れたり裂けたりすることはない。
【００２１】
内容器４が備わっていない代わりに、横シート３ａ，３ｂ、及び縦シート２ａ，２ｂの両側縁にはファスナー（登録商標）が設けられている。すなわち、縦シート２ａの両側縁にはファスナー１０ａ，１０ａが設けられ、縦シート２ｂの両側縁にはファスナー１０ｂ，１０ｂが設けられ、横シート３ａの両側縁にはファスナー１１ａ，１１ａが設けられ、横シート３ｂの両側縁にはファスナー１１ｂ，１１ｂが設けられている。
【００２２】
そして、底部１の角にはスライダー１２，１２・・が取付けられ、該スライダー１２，１２・・をスライドするならば、各ファスナーは互いに係合する。すなわち、ファスナー１０ａとファスナー１１ａ、ファスナー１０ａとファスナー１１ｂ、ファスナー１１ａとファスナー１０ｂ、ファスナー１０ｂとファスナー１１ｂが互いに係合して内容器を形成することが出来る。
【００２３】
各ファスナーを係合して形成される内容器に漫画や雑誌を収容することで、積重ねられた各漫画や雑誌が横ズレすることはなく、その後は前記実施例で説明した通り、横シート３ａと横シート３ｂを重ね合わせ、その後は縦シート２ｂ，２ａを重ね、最後にバンド８，８を締結して梱包する。
【００２４】
図５は本発明に係る梱包シートを示す他の実施例である。該実施例に示す梱包シートは底部１の上下方向には縦シート２ａ，２ｂを延ばし、左右方向には横シート３ａ，３ｂを延ばした十字形状としている。そして、横シート３ａの両側縁に補助シート１３ａ，１３ａを、同じく横シート３ｂの両側縁には補助シート１３ｂ，１３ｂを夫々設けている。これら各補助シート１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂは側縁から側方へ張り出している。
【００２５】
ところで、この梱包シートの場合、底部１に漫画５，５・・を積み重ね、そして横シート３ａを積重ねた漫画５，５・・の上を覆い、さらに横シート３ｂを重ねてマジックテープ７ａ，７ａ，７ｂ，７ｂにて互いに連結する。そして、縦シート２ｂ，２ａを覆い重ねるに際して横シート３ａ，３ｂの側縁から延びている補助シート１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂを間に挟み込む。
【００２６】
上記補助シート１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂにはマジックテープ１４ａ，１４ａ，１４ｂ，１４ｂが取付けられ、又縦シート２ａ，２ｂ側にはマジックテープ１５ａ，１５ａ，１５ｂ，１５ｂを設けている。従って、縦シート２ａ，２ｂの間に挟まれた補助シート１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂのマジックテープ１４ａ，１４ａ，１４ｂ，１４ｂはマジックテープ１５ａ，１５ａ，１５ｂ，１５ｂと粘着して固定される。従って、各補助シート１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂによって横シート３ａ，３ｂと縦シート２ａ，２ｂ間が塞がれ、底部１に積重ねられた漫画５，５・・が横ズレして梱包シートからはみ出すことはない。
【００２７】
図６は直線形状としている梱包シートの具体例であり、底部１の上下方向へ縦シート２ａ，２ｂが延びている。そして底部１には内容器４を設け、縦シート２ａの先端にはバンド８，８を取付けている。このように、該実施例では横シートを備えていないが、内容器４に漫画を収容して梱包することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】本発明に係る梱包シートの実施例。
【図２】梱包シートの底部に設けた内容器に雑誌を収容した状態。
【図３】雑誌を梱包して配送される状態の外観図。
【図４】本発明に係る梱包シートの実施例。
【図５】本発明に係る梱包シートの実施例。
【図６】本発明に係る梱包シートの実施例。
【符号の説明】
【００２９】
１ 底部
２ 縦シート
３ 横シート
４ 内容器
５ 漫画
６ 片
７ マジックテープ
８ バンド
９ 締結金具
10 ファスナー
11 ファスナー
12 スライダー
13 補助シート
14 マジックテープ
15 マジックテープ
【技術分野】
【０００１】
本発明は漫画、雑誌、小説などの書籍をレンタルする場合に、該書籍を梱包する為の梱包シートに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
昔から「貸し本屋」は知られている。貸し本屋には数多くの漫画、雑誌、小説などが棚に陳列されていて、顧客はこれらの中から好みの本を借りることが出来る。そして、一定期間が過ぎたところで返すといったシステムに成っている。この方法はビデオやＤＶＤをレンタルする場合と同じであり、顧客がレンタルショップへ直接出向いて借りる場合はこのような方式でよいが、近年ではインターネットを介してレンタルする方法も存在している。
【０００３】
貸し出しできる漫画、雑誌、小説などを開設したホームページに掲載し、顧客は該ホームページを開いて本を借りることが出来る。この場合、レンタル店側はインターネットを介して注文された本を顧客側へ配送しなくてはならず、レンタルする本を所定のボックスに収容したり又は袋に収容して配送し、読み終えた本は再びレンタル店へ返送することは出来る。
【０００４】
この場合、レンタル店にとって配送し易い収容ケースでなくてはならず、しかも顧客にとっても返送し易い収容ケースであることが必要である。一般の荷物を配送する場合のようにダンボールボックスを用いたのでは配送コストがかかるのみならず、本を収容してコンポする時間がかかる。結果的に、レンタル費が高くなり、インターネットを利用してのレンタル方式が不可能となる。
【０００５】
最近では、ＤＶＤのレンタルをインターネットを利用して貸出しする方法を採用している場合も多い。ただし、ＤＶＤはプラスチックのケースに収容されていると共に、比較的小サイズであり、又その重量が軽い為に簡単なコンポで配送することが可能である。すなわち、一般の郵便物に近い梱包形態で十分である。一方、インターネットを介してのレンタル方式に限らず、レンタル店に直接出向いた顧客がレンタルした多数の書籍を持ち帰る場合も、ＤＶＤをレンタルする場合に比較して面倒である。この際も、レンタルした書籍を手軽に梱包した状態で持ち帰ることが出来るほうが便利である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
このように、インターネットを介して書籍をレンタルする方式の場合、該書籍の配送手段及び返送手段に問題が残る。又、レンタル店からレンタルした書籍を直接持ち帰る場合も重くて嵩張る為に面倒である。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、手間がかからずに簡単に梱包することが出来、しかも再利用が可能で長期間にわたって使用できるレンタル書籍の梱包シートを提供する。しかも、レンタルする書籍の冊数がバラバラであっても対応して梱包可能な梱包シートである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明に係るレンタル書籍の梱包シートは耐久性の高い素材で構成され、長期間にわたって再利用できるようにしている。そこで、この梱包シートは中央に四角形の底部を有し、該底部の上下方向へ縦シートが延び、左右方向へは横シートが延びている。従って、その形状は概略十字形を成し、底部に雑誌などの書籍を置いて上記両縦シート及び両横シートに包み込むことが出来る形態に構成している。
【０００８】
ところで、一方の横シート表側及び他方の横シート裏側にはマジックテープ（登録商標）が設けられて、互いに重なり合う両横シートは連結・固定される。そして、縦シート側には締結バンドを取付けて全体が締結されるようになる。一方、書籍は上記底部に載置されるが、複数冊が積重ねられることから、該書籍が横ズレしないように工夫している。
【０００９】
そこで、積重ねられた書籍の横ズレ防止手段は色々ある為に、本発明ではその具体的な形態は限定しないことにする。例えば、上記底部に垂直に起立する内容器を設けることが出来、又、縦シート及び横シートの片側縁、又は横シートの両側縁に補助片を形成することも出来る。さらに、縦シート及び横シートの両側縁にファスナーを取付ける場合もある。
【００１０】
一方、本発明の梱包シートの概略形状を十字形でなく直線状とし、底部の上下方向に延びる両縦シートだけで構成する場合もあり、この場合の横ズレ防止手段としては内容器が設けられる。しかも、レンタルする冊数に係らず梱包可能なように構成している。
【発明の効果】
【００１１】
本発明に係る梱包シートは底部の四方から両縦シートと両横シートが延びている概略十字形と成っている。そこで、インターネットにて注文された複数冊の書籍を底部に積み重ね、両横シートと両縦シートにて包み込んで梱包することが出来る。そして、最後にバンドにて締結して顧客に配送される。顧客は送られた雑誌を読み終わるならば、同じ梱包シートを用いて返送することが可能となる。
【００１２】
本発明ではこの梱包シートを使用することで、インターネットを介して注文した書籍のレンタルを可能とする。さらに、この梱包シートは丈夫な材質で構成されているために長期間にわたって使用でき、しかも梱包作業は簡単である。しかも、梱包された複数冊の書籍が横ズレして縦・横シートの間からはみ出すことがないように成っている。そして、底部を中心として上下方向にのみ縦シート延ばした直線状の梱包シートの場合も同じである。
【実施例】
【００１３】
図１は本発明に係る梱包シートを表している実施例であり、同図の１は底部、２ａ，２ｂは縦シート、３ａ，３ｂは横シート、４は内容器を夫々示している。上記縦シート２ａ，２ｂ、及び横シート３ａ，３ｂは丈夫な生地、例えばカーボン繊維やガラス繊維を用いて織編した生地であり、破れたり裂けたりすることなく長期間にわたって使用できる。しかも、該生地は防水処理がなされて梱包した書籍が濡れないように成っている。
【００１４】
内容器４は上部を開口した直方体で、薄いシートで構成され、底部１に固定されている。内容器４の底面はＢ５の大きさをしていて、この底面にはＢ５版の漫画が横に倒れて収容され、又はＢ６版の漫画が２冊配列される。そして、複数冊の漫画が積重ねられて内容器４に収容され、該内容器４の各片６，６・・の上端部が折り曲げられることで、収容された漫画は横ズレすることなく拘束される。
【００１５】
図２は内容器４に積重ねられた漫画５，５・・であり、左右に２冊づつ、上に８冊が積重ねられ、合計１６冊の漫画５，５・・が収容されている。ここで、底部１及び内容器４の大きさは特に限定するものではなく、Ａ４版の漫画が収容できる大きさとする場合もある。このように、内容器４に収容された漫画５，５・・は各片６，６・・の上端部が内側に折り曲げられ、この状態で梱包される。
【００１６】
先ず、横シート３ａを内容器４の上側に重ね、その後、横シート３ｂを重ねる。横シート３ｂの内面先端部にはマジックテープ７ｂ，７ｂが縫着され、同じく横シート３ａの外面にもマジックテープ７ａ，７ａが縫い付けられている。該マジックテープ７ａ，７ａは横シート３ａのほぼ全長にわたって設けられ、その為に横シート３ｂのマジックテープ７ｂ，７ｂは何所でも止着される。
【００１７】
横シート３ａ，３ｂにて包み込んだ状態で、さらに、両縦シート２ａ，２ｂにて包まれる。この場合、縦シート２ｂを最初に重ね、その後、縦シート２ａを重ね合わせる。そして、該縦シート２ａの先端に取付けられている２本のバンド８，８にて締結される。縦シート２ｂの外側に締結金具９，９が取付けられ、この締結金具９，９にバンド８ａ，８ａが締結して固定される。
【００１８】
図３は梱包された状態を示す外観斜視図であり、２本のバンド８，８が締結金具９，９に締結することで、各横シート３ａ，３ｂ、及び縦シート２ａ，２ｂは拘束され、内容器４に収容された漫画５，５・・は外にはみ出すことはない。レンタル店は顧客からの注文を受けて、この状態で該顧客へ配送することが出来る。顧客は送られた雑誌を読み終えたならば、同じ梱包シートを使用して該漫画５，５・・を梱包して送り返すことが出来る。
【００１９】
本発明では梱包シートの内容器４に入れて送る漫画５，５・・の冊数は限定しないが、配送手数料が必要になることから、１回毎にある程度の冊数をレンタルする方が好ましい。一般的には１０冊程度が適している。ところで、本発明のレンタル用梱包シートには配送用伝票は勿論のこと、返却用伝票が縦シート２ａ，２ｂに夫々取付けられている。従って、顧客はレンタルした漫画５，５・・を返す場合、この梱包シートを用いて梱包するだけでレンタル店の住所や名称を記入する煩わしさはない。各伝票の取付け手段は特に限定しないが、透明なシートを設けて挟み込む構造とする場合が多い。
【００２０】
図４（ａ）は本発明に係る梱包シートを示す他の実施例であり、又同図（ｂ）は部分拡大図を示し、同図の１は底部、２ａ，２ｂは縦シート、３ａ，３ｂは横シートを夫々示している。全体形状は前記図１に示した梱包シートをほぼ同じであるが、同図に示す梱包シートの場合には内容器４を備えていない。勿論、縦シート２ａ，２ｂ、及び横シート３ａ，３ｂは丈夫な生地が使用され、防水機能を備えると共に簡単に破れたり裂けたりすることはない。
【００２１】
内容器４が備わっていない代わりに、横シート３ａ，３ｂ、及び縦シート２ａ，２ｂの両側縁にはファスナー（登録商標）が設けられている。すなわち、縦シート２ａの両側縁にはファスナー１０ａ，１０ａが設けられ、縦シート２ｂの両側縁にはファスナー１０ｂ，１０ｂが設けられ、横シート３ａの両側縁にはファスナー１１ａ，１１ａが設けられ、横シート３ｂの両側縁にはファスナー１１ｂ，１１ｂが設けられている。
【００２２】
そして、底部１の角にはスライダー１２，１２・・が取付けられ、該スライダー１２，１２・・をスライドするならば、各ファスナーは互いに係合する。すなわち、ファスナー１０ａとファスナー１１ａ、ファスナー１０ａとファスナー１１ｂ、ファスナー１１ａとファスナー１０ｂ、ファスナー１０ｂとファスナー１１ｂが互いに係合して内容器を形成することが出来る。
【００２３】
各ファスナーを係合して形成される内容器に漫画や雑誌を収容することで、積重ねられた各漫画や雑誌が横ズレすることはなく、その後は前記実施例で説明した通り、横シート３ａと横シート３ｂを重ね合わせ、その後は縦シート２ｂ，２ａを重ね、最後にバンド８，８を締結して梱包する。
【００２４】
図５は本発明に係る梱包シートを示す他の実施例である。該実施例に示す梱包シートは底部１の上下方向には縦シート２ａ，２ｂを延ばし、左右方向には横シート３ａ，３ｂを延ばした十字形状としている。そして、横シート３ａの両側縁に補助シート１３ａ，１３ａを、同じく横シート３ｂの両側縁には補助シート１３ｂ，１３ｂを夫々設けている。これら各補助シート１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂは側縁から側方へ張り出している。
【００２５】
ところで、この梱包シートの場合、底部１に漫画５，５・・を積み重ね、そして横シート３ａを積重ねた漫画５，５・・の上を覆い、さらに横シート３ｂを重ねてマジックテープ７ａ，７ａ，７ｂ，７ｂにて互いに連結する。そして、縦シート２ｂ，２ａを覆い重ねるに際して横シート３ａ，３ｂの側縁から延びている補助シート１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂを間に挟み込む。
【００２６】
上記補助シート１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂにはマジックテープ１４ａ，１４ａ，１４ｂ，１４ｂが取付けられ、又縦シート２ａ，２ｂ側にはマジックテープ１５ａ，１５ａ，１５ｂ，１５ｂを設けている。従って、縦シート２ａ，２ｂの間に挟まれた補助シート１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂのマジックテープ１４ａ，１４ａ，１４ｂ，１４ｂはマジックテープ１５ａ，１５ａ，１５ｂ，１５ｂと粘着して固定される。従って、各補助シート１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂによって横シート３ａ，３ｂと縦シート２ａ，２ｂ間が塞がれ、底部１に積重ねられた漫画５，５・・が横ズレして梱包シートからはみ出すことはない。
【００２７】
図６は直線形状としている梱包シートの具体例であり、底部１の上下方向へ縦シート２ａ，２ｂが延びている。そして底部１には内容器４を設け、縦シート２ａの先端にはバンド８，８を取付けている。このように、該実施例では横シートを備えていないが、内容器４に漫画を収容して梱包することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】本発明に係る梱包シートの実施例。
【図２】梱包シートの底部に設けた内容器に雑誌を収容した状態。
【図３】雑誌を梱包して配送される状態の外観図。
【図４】本発明に係る梱包シートの実施例。
【図５】本発明に係る梱包シートの実施例。
【図６】本発明に係る梱包シートの実施例。
【符号の説明】
【００２９】
１ 底部
２ 縦シート
３ 横シート
４ 内容器
５ 漫画
６ 片
７ マジックテープ
８ バンド
９ 締結金具
10 ファスナー
11 ファスナー
12 スライダー
13 補助シート
14 マジックテープ
15 マジックテープ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
漫画、雑誌、小説などの書籍をレンタルする為に開設したホームページを開き、顧客がインターネットを介して注文した上記漫画、雑誌、小説などの書籍を配送する為の梱包するシートにおいて、書籍を載置して積重ねる底部を中央に設け、該底部を中心として上下方向に縦シートを延ばすと共に、左右方向には包み込んだ際に互いに止着する為のマジックテープを備えた横シートを延ばし、又縦シートの外面側には全体を締結する為のバンドを設け、さらに底部に積重ねて載置した書籍の横ズレを防止する為の横ズレ防止手段を設けたことを特徴とするレンタル書籍の梱包シート。
【請求項２】
漫画、雑誌、小説などの書籍をレンタルする為に梱包するシートにおいて、書籍を載置して積重ねる底部を中央に設け、該底部を中心として上下方向に縦シートを延ばすと共に、左右方向には包み込んだ際に互いに止着する為のマジックテープを備えた横シートを延ばし、又縦シートの外面側には全体を締結する為のバンドを設け、さらに底部に積重ねて載置した書籍の横ズレを防止する為の横ズレ防止手段を設けたことを特徴とするレンタル書籍の梱包シート。
【請求項３】
漫画、雑誌、小説などの書籍をレンタルする為に開設したホームページを開き、顧客がインターネットを介して注文した上記漫画、雑誌、小説などの書籍を配送する為の梱包するシートにおいて、書籍を載置して積重ねる底部を中央に設け、該底部を中心として上下方向に縦シートを延ばし、縦シートの外面側には全体を締結する為のバンドを設け、さらに底部に積重ねて載置した書籍の横ズレを防止する為の横ズレ防止手段を設けたことを特徴とするレンタル書籍の梱包シート。
【請求項４】
漫画、雑誌、小説などの書籍をレンタルする為に梱包するシートにおいて、書籍を載置して積重ねる底部を中央に設け、該底部を中心として上下方向に縦シートを延ばし、縦シートの外面側には全体を締結する為のバンドを設け、さらに底部に積重ねて載置した書籍の横ズレを防止する為の横ズレ防止手段を設けたことを特徴とするレンタル書籍の梱包シート。
【請求項５】
上記横ズレ防止手段として、上部を開口して書籍が収容される内容器を底部に設けた請求項１、請求項２、請求項３、又は請求項４記載のレンタル書籍の梱包シート。
【請求項６】
上記横ズレ防止手段として、縦シート及び横シートの両側縁にファスナーを取付け、該縦シート側縁のファスナーと横シート側縁のファスナーとを互いに係合させるスライダーを噛み合わせた請求項１、又は請求項２記載のレンタル書籍の梱包シート。
【請求項７】
上記横ズレ防止手段として、横シート又は縦シートの両側縁に補助シートをはみ出して設けた請求項１、又は請求項２記載のレンタル書籍の梱包シート。
【請求項８】
上記横ズレ防止手段として、縦シートの片側縁及び横シートの片側縁に補助シートをはみ出して設けた請求項１、又は請求項２記載のレンタル書籍の梱包シート。
【請求項９】
上記両横シート又は両縦シートには、配送用の伝票及び返送用の伝票が取付けられる取付け部を設けた請求項１、請求項３、請求項５、請求項６、請求項７、又は請求項８記載のレンタル書籍の梱包シート。
【請求項１】
漫画、雑誌、小説などの書籍をレンタルする為に開設したホームページを開き、顧客がインターネットを介して注文した上記漫画、雑誌、小説などの書籍を配送する為の梱包するシートにおいて、書籍を載置して積重ねる底部を中央に設け、該底部を中心として上下方向に縦シートを延ばすと共に、左右方向には包み込んだ際に互いに止着する為のマジックテープを備えた横シートを延ばし、又縦シートの外面側には全体を締結する為のバンドを設け、さらに底部に積重ねて載置した書籍の横ズレを防止する為の横ズレ防止手段を設けたことを特徴とするレンタル書籍の梱包シート。
【請求項２】
漫画、雑誌、小説などの書籍をレンタルする為に梱包するシートにおいて、書籍を載置して積重ねる底部を中央に設け、該底部を中心として上下方向に縦シートを延ばすと共に、左右方向には包み込んだ際に互いに止着する為のマジックテープを備えた横シートを延ばし、又縦シートの外面側には全体を締結する為のバンドを設け、さらに底部に積重ねて載置した書籍の横ズレを防止する為の横ズレ防止手段を設けたことを特徴とするレンタル書籍の梱包シート。
【請求項３】
漫画、雑誌、小説などの書籍をレンタルする為に開設したホームページを開き、顧客がインターネットを介して注文した上記漫画、雑誌、小説などの書籍を配送する為の梱包するシートにおいて、書籍を載置して積重ねる底部を中央に設け、該底部を中心として上下方向に縦シートを延ばし、縦シートの外面側には全体を締結する為のバンドを設け、さらに底部に積重ねて載置した書籍の横ズレを防止する為の横ズレ防止手段を設けたことを特徴とするレンタル書籍の梱包シート。
【請求項４】
漫画、雑誌、小説などの書籍をレンタルする為に梱包するシートにおいて、書籍を載置して積重ねる底部を中央に設け、該底部を中心として上下方向に縦シートを延ばし、縦シートの外面側には全体を締結する為のバンドを設け、さらに底部に積重ねて載置した書籍の横ズレを防止する為の横ズレ防止手段を設けたことを特徴とするレンタル書籍の梱包シート。
【請求項５】
上記横ズレ防止手段として、上部を開口して書籍が収容される内容器を底部に設けた請求項１、請求項２、請求項３、又は請求項４記載のレンタル書籍の梱包シート。
【請求項６】
上記横ズレ防止手段として、縦シート及び横シートの両側縁にファスナーを取付け、該縦シート側縁のファスナーと横シート側縁のファスナーとを互いに係合させるスライダーを噛み合わせた請求項１、又は請求項２記載のレンタル書籍の梱包シート。
【請求項７】
上記横ズレ防止手段として、横シート又は縦シートの両側縁に補助シートをはみ出して設けた請求項１、又は請求項２記載のレンタル書籍の梱包シート。
【請求項８】
上記横ズレ防止手段として、縦シートの片側縁及び横シートの片側縁に補助シートをはみ出して設けた請求項１、又は請求項２記載のレンタル書籍の梱包シート。
【請求項９】
上記両横シート又は両縦シートには、配送用の伝票及び返送用の伝票が取付けられる取付け部を設けた請求項１、請求項３、請求項５、請求項６、請求項７、又は請求項８記載のレンタル書籍の梱包シート。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００９−１７３３２５（Ｐ２００９−１７３３２５Ａ）
【公開日】平成２１年８月６日（２００９．８．６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１６０９８（Ｐ２００８−１６０９８）
【出願日】平成２０年１月２８日（２００８．１．２８）
【出願人】（５９５０４９６２２）株式会社ジャストコーポレーション (44)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年８月６日（２００９．８．６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１月２８日（２００８．１．２８）
【出願人】（５９５０４９６２２）株式会社ジャストコーポレーション (44)
【Ｆターム（参考）】
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