説明

ロッカー装置

【課題】ロッカー箱体が変形することを防止することができるとともに、複数の荷物を保管する際の作業効率を向上することができるロッカー装置を提供する。
【解決手段】ロッカー装置13は、内部に収容空間13sを有し、かつ一側面が開口11aしたロッカー箱体11と、開口を開閉する態様でロッカー箱体に配設した扉体12とを備えており、収容空間に荷物を収容するものである。ロッカー箱体を構成する底板(底壁)50には、開口から奥側に向けて延びる切欠51を形成してある。ロッカー箱体には、切欠を含み、台車を収容する空間52を確保してある。さらに、底板には、少なくとも切欠の縁部を閉塞した閉塞状態と、切欠の縁部を開放した開放状態とに切換可能な補強具53を設けてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に収容空間を有し、かつ一側面が開口したロッカー箱体と、開口を開閉する態様でロッカー箱体に配設した扉体とを備え、収容空間に荷物を収容するロッカー装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ロッカー装置は、内部に収容空間を有し、かつ一側面が開口したロッカー箱体と、開口を開閉する態様でロッカー箱体に配設した扉体とを備え、収容空間に荷物を収容するものである。この種のロッカー装置では、通常、ロッカー箱体と扉体との間に施錠手段が設けてあり、扉体を閉成した状態で施錠手段を施錠すれば、荷物の一時保管場所として機能させることができる。
【0003】
昨今においては、こうしたロッカー装置の一時保管機能を利用した宅配システムも提供されている。例えば配達先となる住宅の数によって配達領域を設定し、かつその配達領域の内部において駐車場に隣接する態様で上記ロッカー装置を設置する。そのロッカー装置に荷物を収容する場合には、配達領域の内部に配達先が指定されている荷物を配達元から車両を使用してロッカー装置に輸送し、荷物をロッカー装置に一時保管する。その後、配達人が徒歩で上記ロッカー装置から個々の荷物を配達先に配れば、無人の車両を路上に停めることなく荷物を配達することが可能となる。
【0004】
この宅配システムによれば、多数の荷物を宅配する場合にも路上駐車する機会が著しく減少することになる。従って、道路交通法の改正により短時間の路上駐車も許されない現状にあっては、この種の宅配システムの早期具現化が切望されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したようにロッカー装置を荷物の一時保管場所として利用する場合には、車両から荷物をロッカー装置に移動させなければならない。通常、この移動作業を行う場合には、台車を使用し、車両から出した複数の荷物を台車に載せる。その後、台車で上記荷物をロッカー装置の近傍まで運搬した後、台車から荷物をひとつずつロッカー装置の収容空間に入れなければならないため、一時保管作業に手間がかかる問題が存在した。
【0006】
この問題を解決するため、ロッカー箱体の内部に台車を収容する空間を確保するとともに、ロッカー箱体を構成する底壁を設けず、多数の荷物とともに台車ごとロッカー装置に収容することが考えられる。
【0007】
しかしながら、底壁を設けないロッカー装置は、強度上、脆弱である。例えば、設置のために輸送する際、ロッカー箱体が変形する虞れがあり、実現されていないのが実情である。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑み、ロッカー箱体が変形することを防止することができるとともに、複数の荷物を保管する際の作業効率を向上することができるロッカー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、内部に収容空間を有し、かつ一側面が開口したロッカー箱体と、前記開口を開閉する態様で前記ロッカー箱体に配設した扉体とを備え、前記収容空間に荷物を収容するロッカー装置において、前記ロッカー箱体を構成する底壁には、前記開口から奥側に向けて延びる切欠を形成してあり、かつ前記ロッカー箱体には、前記切欠を含み、台車を収容する空間を確保してあり、さらに、前記底壁には、少なくとも前記切欠の縁部を閉塞した閉塞状態と、前記切欠の縁部を開放した開放状態とに切換可能な補強具を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項2にかかるロッカー装置は、上記請求項1において、前記補強具は、取り外すことができるよう前記底壁にネジで取り付けたものであることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項3にかかるロッカー装置は、上記請求項1において、前記補強具は、前記底壁に対して上下方向にスライド移動可能な態様で取り付けたものであり、前記補強具を前記底壁に対して下方にスライド移動させた場合には、前記切欠の縁部が開放した状態となる一方、前記補強具を前記底壁に対して上方にスライド移動させた場合には、前記切欠の縁部が閉塞した状態となることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項4にかかるロッカー装置は、上記請求項3において、前記台車の車輪を載せた状態で前記ロッカー箱体の奥行方向に移動した場合、前記台車を前記空間に出入りさせる移動台車を前記補強具の上面に設けたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項5にかかるロッカー装置は、上記請求項3において、前記補強具は、前記台車の車輪を載せた状態で回転軸を中心に回転した場合、前記台車を前記空間に出入りさせる回転移動手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかるロッカー装置によれば、底壁には、少なくとも切欠の縁部を閉塞した閉塞状態と、切欠の縁部を開放した開放状態とに切換可能な補強具を設けてあるため、補強具を閉塞状態に切り換えてロッカー箱体を輸送すれば、ロッカー箱体が変形することを防止することができる。しかも、補強具を開放状態に切り換えた後、複数の荷物を台車に搭載した状態で上記空間に台車を収容すれば、補強具が邪魔になることもなく、複数の荷物を搭載した台車の搬出入を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るロッカー装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1のロッカー装置を適用した電子制御式多目的ロッカーシステム(ロッカーシステム)の正面図であり、図2は、そのロッカーシステムの構成を示す説明図である。
【0017】
本発明に係るロッカーシステムは、例えば一時預かりボックスシステム等の各種ロッカーシステムに好適なものである。
【0018】
図1および図2に示すように、ロッカーシステムは、例えば複数(この実施形態では5つ)のロッカーユニット10a,10bとコントロールユニット40とで構成してある。これらロッカーユニット10a,10bおよびコントロールユニット40は、例えば地下通路の廊下9の上に設置してある。
【0019】
ロッカーユニット10a,10bは、コントロールユニット40の左右方向の両側に並設してある(この実施の形態では、図1中、コントロールユニット40の左方向に1つ第1ロッカーユニット10aが配置してあり、且つコントロールユニット40の右方向に3つ第1ロッカーユニット10aが配置してあり、図1中、最も右側に第2ロッカーユニット10bが1つ配置してある)。
【0020】
各ロッカーユニット10a,10bの下部には、4本の脚部14を設けてある。
【0021】
4つの第1ロッカーユニット10aは左右方向の大きさが相互に同一であり、第2ロッカーユニット10bの左右方向の大きさは、第1ロッカーユニット10aの左右方向の大きさのおよそ2倍である。
【0022】
各ロッカーユニット10a,10bには、図3に示すようにロッカー箱体11と扉体12とで構成したロッカー装置13を上下方向に沿って複数並設してある。
【0023】
各ロッカー箱体11は、第2ロッカーユニット10bの最下方に配置したものを除き、例えば下方に配置する板状の底板と、側方に配置する3枚の側板と、上方に配置する天板とを組み合わせることによって前面が開口した箱状に構成したものである。これら側板、底板、および天板によって、ロッカー箱体11の内部には収容空間13sが画成されている。
【0024】
第2ロッカーユニット10bの最下方に配置したロッカー箱体11は、例えば下方に配置し、後述する切欠を形成してある底板(底壁)と、側方に配置する3枚の側板と、上方に配置する天板とを組み合わせることによって前面が開口した箱状に構成したものである。これら側板、底板、および天板によって、ロッカー箱体11の内部には収容空間13sが画成されている。
【0025】
この実施形態では、上記開口11aは、第1ロッカーユニット10aの並設方向に沿う手前側の側面に位置している。また、この実施形態では、説明の便宜上、開口11aがある側の側面を、ロッカーユニット10a,10bおよびロッカー装置13の正面側として説明する。
【0026】
扉体12は、ロッカー箱体11の開口11aを覆うものであって板状に形成してあり、一側縁部を中心として垂直軸回りに回転するよう、自身の一側縁部をロッカー箱体11の一側縁部にヒンジで取り付けてある。よって、上記扉体12を開成移動した場合には、ロッカー箱体11の開口11aが開く一方、上記扉体12を閉成移動した場合には、ロッカー箱体11の開口11aが閉じる。
【0027】
この実施の形態で示すロッカーシステムは、収容する荷物の大きさに応じて選択できるように大きさの異なる複数のロッカー装置13を有している。より具体的には、第1ロッカーユニット10aは、左右方向の大きさが同一であり、上下方向の大きさが同一である6つのロッカー装置13をそれぞれ有している。
【0028】
第2ロッカーユニット10bは、その下部に、1つのロッカー装置13を有しており、その上部に5つのロッカー装置13を有している。
【0029】
第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13の左右方向の大きさは、上記第1ロッカーユニット10aが有するロッカー装置13の左右方向の大きさのおよそ2倍であり、その上下方向の大きさは、上記第1ロッカーユニット10aが有するロッカー装置13の上下方向の大きさのおよそ3.5倍である。この第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13のロッカー箱体11には、後述する台車60を収容する空間が確保してある。
【0030】
第2ロッカーユニット10bの上部の5つのロッカー装置13の左右方向の大きさは、上記第1ロッカーユニット10aが有するロッカー装置13の左右方向の大きさと同一である。
【0031】
第2ロッカーユニット10bにおいて、図1中、左側に配置される2つのロッカー装置13の上下方向の大きさは、上記第1ロッカーユニット10aが有するロッカー装置13の上下方向の大きさよりもわずかに大きい。
【0032】
第2ロッカーユニット10bにおいて、図1中、右側に配置される3つのロッカー装置13の上下方向の大きさは、上記第1ロッカーユニット10aが有するロッカー装置13の上下方向の大きさよりもわずかに小さい。
【0033】
また、上記第1ロッカーユニット10aのロッカー装置13の奥行方向の大きさ、および第2ロッカーユニット10bのロッカー装置13の奥行方向の大きさはすべて同一である。
【0034】
各ロッカー装置13において、ロッカー箱体11と扉体12との間には、図3に示すように、扉ロック手段15を配設してある。扉ロック手段15は、例えば扉体12に配設したストライカ16、ロッカー箱体11に配設したラッチ17、不図示のラチェット、および図4に示すソレノイド等の駆動手段18とで構成してあり、ロッカー箱体11に対して扉体12を閉じた場合に、ラッチ17によってストライカ16を噛合し、かつラチェットによってラッチ17とストライカ16との噛合状態を保持することにより、ロッカー箱体11に対して扉体12を閉状態(以下、「施錠状態」と略す)に保持するものである。この扉ロック手段15において、後述する端末装置30の解錠指令に基づき、駆動手段18を駆動してラチェットを回動させた場合には、ラチェットによるラッチ17とストライカ16との噛合状態の保持を解除し、ラッチ17によるストライカ16の噛合を開放することによって、ロッカー箱体11に対する扉体12の閉状態の保持を解除し、ロッカー箱体11に対して扉体12を開くことが許容される(以下、「解錠状態」と略す)こととなる。
【0035】
また、各ロッカー装置13は、上記駆動手段18の他に、ロック検知手段20と、開閉検知手段21とを備えている。ロック検知手段20は、上記扉ロック手段15が施錠状態であるか解錠状態であるかを検知するものである。開閉検知手段21は、図3に示すように、例えばロッカー箱体11に配設してあり、ロッカー箱体11に対して扉体12が開いているのか閉じているのかを検知するものである。さらに、上記扉体12には、外表面側から突出する態様で取手22cが配設してある。
【0036】
これら各ロッカー装置13にそれぞれ配設された駆動手段18、ロック検知手段20、および開閉検知手段21は、ロッカーユニット10a,10bに配設された図4に示す端末装置30が備える端末制御手段32によって個別制御されている。
【0037】
端末制御手段32は、上記コントロールユニット40から各種指令が与えられた場合、その指令に応じてロッカー装置13の各手段18,20,21の個別制御を行うものである。具体的には、端末制御手段32は、コントロールユニット40から解錠指令が与えられた場合、その解錠指令に応じて扉ロック手段15を施錠状態から解錠状態に変位させ、コントロールユニット40から施錠指令が与えられた場合、その施錠指令に応じて扉ロック手段15を解錠状態から施錠状態に変位させるものである。また、端末制御手段32は、各種検知指令が送信された場合、その検知指令に応じて検知手段20,21で検知を行わせ、その検知報告をコントロールユニット40に送信するものである。さらに、端末制御手段32には、自身が制御を行うロッカー装置13のID(identification)情報(識別情報)がそれぞれ格納されている。
【0038】
コントロールユニット40は、図1に示すように、操作表示手段(入力手段)42と、4本の脚部43とを備えており、且つ図2に示すように、内部に管理装置44を備えている。
【0039】
操作表示手段42は、例えばタッチパネル付き液晶表示器等のマンマシンインターフェースであって、利用可能なロッカー装置13の表示等、管理装置44からの表示指令に応じて液晶表示器に表示を行い、かつその表示内容に基づいて利用者がタッチパネルを押圧操作した場合、その操作内容を管理装置44に入力するものである。すなわち、この操作表示手段42を通じて、ロッカーシステムに対する命令が利用者から与えられた場合、その命令が管理装置44に与えられることとなる。
【0040】
管理装置44は、上記端末装置30に各種指令を送信し、かつ端末装置30から送信される各種報告を受信するための装置であり、主制御手段47を備えている。主制御手段47は、例えば操作表示手段42を通じて利用者から命令が与えられた場合、その命令に応じた指令を端末装置30に送信するものである。より具体的には、主制御手段47は、操作表示手段42を通じて利用するロッカー装置13を選択した旨の命令が与えられた場合、その旨の命令に応じて扉ロック手段15の解錠指令を端末装置30に送信するものである。さらに、主制御手段47は、例えば後述するように利用者が携帯する携帯電話を介してコントロールユニット40に電話が掛けられ、暗証番号を入力した旨の命令が与えられた場合、その旨の命令に応じて扉ロック手段15の施錠指令を端末装置30に送信するものである。すなわち、上記主制御手段47は、上述した各種指令を全ての端末装置30に送信することが可能であり、全てのロッカー装置13の集中制御を行うものである。
【0041】
次に、上記ロッカーシステムにおけるロッカーの利用方法の一例を説明する。なお、ここでは、荷物を収容しているロッカー装置13は、当該ロッカー装置13の扉ロック手段15によって施錠状態に成っており、かつ荷物を収容していないロッカー装置13は、不正な利用を防止するため、当該ロッカー装置13の扉ロック手段15によって施錠状態に成っているものとして説明する。
【0042】
利用者は、先ず、ロッカー装置13を使用する旨を操作表示手段42によって入力する。その旨が操作表示手段42によって管理装置44に与えられた場合、管理装置44は、荷物が収容されていないロッカー装置13を報告させるため、荷物検知指令を各端末装置30にそれぞれ送信する。
【0043】
その荷物検知指令が与えられた各端末装置30は、不図示の荷物検知手段によって各ロッカー装置13の収容空間13sに荷物が収容されているか否かを検知し、その検知報告と各ロッカー装置13のID情報とを関連付けてコントロールユニット40に送信する。
【0044】
それらを受信したコントロールユニット40は、荷物を収容していないロッカー装置13、換言すれば利用可能なロッカー装置13を操作表示手段42に表示する。
【0045】
利用者は、利用可能なロッカー装置13の中から選択した1つのロッカー装置13を、操作表示手段42によって入力する。操作表示手段42を通じて1つのロッカー装置13を選択する旨の命令が与えられた管理装置44は、当該ロッカー装置13の扉ロック手段15を施錠状態から解錠状態に成す旨の解錠指令を、当該ロッカー装置13を備える端末装置30に送信する。
【0046】
解錠指令が与えられた端末装置30は、当該ロッカー装置13の扉ロック手段15を施錠状態から解錠状態に成す。
【0047】
利用者は、当該ロッカー装置13において、扉体12の開操作を行い、収容空間13sに荷物を載置してから扉体12の閉操作を行う。その後、コントロールユニット40に配設した不図示の硬貨投入口から硬貨を投入し、例えば自身が所有する携帯電話を使用してコントロールユニット40に電話をかけ、自身の携帯電話の番号を暗証番号としてコントロールユニット40に入力する。その入力によって選択したロッカー装置13の扉ロック手段15を施錠状態にする旨の命令が利用者から管理装置44に与えられる。管理装置44は、その命令に応じて当該ロッカー装置13の扉ロック手段15を解錠状態から施錠状態に成す旨の施錠指令を、当該ロッカー装置13を備える端末装置30に送信する。また、管理装置44は、その暗証番号と当該ロッカー装置13のID情報とを関連付けて自身が備える不図示のメモリに格納する。
【0048】
施錠指令が与えられた端末装置30は、当該ロッカー装置13の扉ロック手段15を解錠状態から施錠状態に成す。
【0049】
その後、荷物を回収する場合、利用者は、自身が所有する携帯電話を使用してコントロールユニット40に電話をかけ、自身の携帯電話の電話番号を暗証番号としてコントロールユニット40に入力する。暗証番号の入力によってロッカー装置13の扉ロック手段15を解錠状態にする旨の命令が利用者から管理装置44に与えられる。管理装置44は、その命令に応じて上記メモリから上記暗証番号に関連付けられているID情報を読み出し、読み出したID番号に対応するロッカー装置13を有する端末装置30に、当該ロッカー装置13の扉ロック手段15を施錠状態から解錠状態に成す旨の解錠指令を送信する。
【0050】
解錠指令が与えられた端末装置30は、当該ロッカー装置13の扉ロック手段15を施錠状態から解錠状態に成す。
【0051】
利用者は、当該ロッカー装置13において、扉体12の開操作を行い、収容空間13sに載置してある荷物を取り出してから扉体12の閉操作を行う。
【0052】
端末装置30は、開閉検知手段21によって扉体12の開成移動および閉成移動を検知した場合、その検知報告をコントロールユニット40に送信し、かつ不図示の荷物検知手段によって荷物を収容していない旨を検知した場合、その検知報告をコントロールユニット40に送信する。それらの検知報告を受信したコントロールユニット40は、そのID情報に対応するロッカー装置13を備える端末装置30に、当該ロッカー装置13を解錠状態から施錠状態に成す旨の施錠指令を送信する。その施錠指令を受信した端末装置30は、ID情報に対応するロッカー装置13の扉ロック手段15を解錠状態から施錠状態に成す。
【0053】
次に、このロッカーシステムにおいて、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13の構成を説明する。
【0054】
このロッカー装置13において、ロッカー箱体11を構成する底板(底壁)50には、図5に示すように、上記開口11aから奥側に向けて延びる切欠51を形成してある。この切欠51によって、このロッカー装置13の底板50を上方から見ると、コ字状を成している。
【0055】
また、このロッカー装置13のロッカー箱体11には、上記切欠51を含み、台車60を収容する空間52を確保してある。この空間52には、荷物を収容する上記収容空間13sが含まれる。
【0056】
底板50には、切欠51の縁部を閉塞する態様で補強具53を設けてある。補強具53は、左右方向に延在する態様で板状に形成してあり、前面側端部の底板50間を連結する長さを有している。この補強具53は、一端を2本のネジ54で底板50に取り付けてあり、他端を2本のネジ54で底板50に取り付けてある。さらに、この底板50の下面には、上述した4本の脚部14を設けてある。
【0057】
次いで、この第2ロッカーユニット10bを、例えば工場から設置場所に輸送する場合を説明する。第2ロッカーユニット10bを輸送する場合には、底板50および補強具53によって、最下部のロッカー箱体11が変形することを防止することができる。
【0058】
設置個所に輸送した後、第2ロッカーユニット10bの上部のロッカー箱体11の底板50の表面が水平となるよう脚部14の上下方向の長さを調節する。
【0059】
その後、上記4本のネジ54を取り外し、補強具53を底板50から取り外す。この状態では、切欠51の縁部が開放されることとなる。
【0060】
次に、第2ロッカーユニット10bの最下方のロッカー箱体11に収容する台車60を説明する。台車60は、図6に示すように、矩形板状の台車本体61を備えている。その台車本体61の上部には、開口部を有する箱部62と、その開口部を覆う蓋部63と、把手64とを配設してある。この台車60は、箱部62と蓋部63とによって画成される荷物収容空間を有している。
【0061】
箱部62の縦横の大きさは、台車本体61の縦横の大きさよりもわずかに小さい。この箱部62は、把手64がある一側端部を除いて台車本体61の上部に固定する態様で載置してある。把手64は、台車本体61の上部において、箱部62を載置していない一側端部に固定する態様で配置してある。この実施形態では、説明の便宜上、把手64がある一側端部を台車60の後側として説明する。
【0062】
台車本体61の下部には4つの台車車輪65a,65bを回転自在となる態様で配設してある。これら4つの台車車輪65a,65bは、矩形板状の台車本体61の四隅近傍に取り付けてある。この実施の形態で示す台車60は、把手64から離隔し、台車60の進行方向を変更する2つの操向輪65bと、把手64に近接し、従動回転のみを行う2つの固定輪65aとを有している。
【0063】
次に、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13の作用を説明する。ここでは、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13を、荷物の一時保管場所として利用する場合を説明する。すなわち、例えば配達先となる住宅の数によって配達領域が設定してあり、かつその配達領域の内部において駐車場に隣接する態様で上記ロッカーシステムが設置してある。
【0064】
先ず、配達人は、例えば荷物集積所において、配達領域の内部に配達先が指定されている複数の荷物を、上記台車60の荷物収容空間に入れてから、複数の荷物を収容した台車60をトラック等の車両で荷物集積所から上記駐車場まで輸送する。
【0065】
次に、配達人は、車両から台車60を出し、その台車60を第2ロッカーユニット10bの近傍まで移動させる。
【0066】
次いで、配達人は、上述したのと同様に携帯電話を使用して、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13の扉ロック手段15を解錠状態に成してから、例えば取手22cを手前側に引張操作することで扉体12を開成移動させて開口11aを開く。
【0067】
次いで、配達人は、台車60を押して廊下9の表面上を走行させ、ロッカー箱体11の空間52に、台車60とともに複数の荷物を収容する。
【0068】
次に、配達人は、図7に示すように、扉体12を閉成移動させて開口11aを閉じ、上述したのと同様に携帯電話を使用して、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13の扉ロック手段15を施錠状態に成す。
【0069】
次いで、配達人は、上記車両を使用して荷物集積所へ帰る。その後、配達人は、バスや電車等の公共の交通機関を使用して再びロッカーシステムまで移動してから、上記携帯電話を使用することで、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13の扉ロック手段15を解錠状態に成す。
【0070】
次に、配達人は、扉体12を開成移動させてロッカー箱体11の開口11aを開く。その後、配達人は、ロッカー箱体11から台車60を手前側に引き、ロッカー箱体11の空間52から、台車60とともに複数の荷物を出す。
【0071】
次いで、配達人は、扉体12を閉成移動させて開口11aを閉じる。最後に、配達人は、台車60に収容してある複数の荷物を徒歩でそれぞれ配達する。
【0072】
この実施の形態1に係るロッカー装置13によれば、ロッカー箱体11を構成する底板50には、少なくとも切欠51の縁部を閉塞した閉塞状態と、切欠51の縁部を開放した開放状態とに切換可能な補強具53を設けてあるため、補強具53を閉塞状態に切り換えてロッカー箱体11を輸送すれば、ロッカー箱体11が変形することを防止することができる。しかも、補強具53を開放状態に切り換えた後、複数の荷物を搭載した状態で上記空間52に台車60を収容すれば、補強具53が邪魔になることもなく、複数の荷物を搭載した台車60の搬出入を容易に行うことができる。
【0073】
なお、上述した実施の形態1には、台車60を収容する空間52を確保したロッカー装置13を1つ備えるロッカーシステムで説明した。しかし、この発明はそれに限られず、ロッカーシステムが、台車60を収容する空間52を確保したロッカー装置13を複数備えても良い。
【0074】
[実施の形態2]
図8は、本発明の実施の形態2のロッカー装置13を適用したロッカーシステムを示したものである。図8に示すロッカーシステムにおいて、第2ロッカーユニット10bの最下部に設けたロッカー装置13の補強具以外の構成は、上述した実施の形態1のものと同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0075】
この第2ロッカーユニット10bの最下部に配置したロッカー装置13において、ロッカー箱体11を構成する底板(底壁)50には、図9に示すように、切欠51の縁に沿う態様でフランジ70を設けてある。このフランジ70は、底板50の上面から突出する態様で形成してある。このフランジ70には、例えば6つのボルト孔70aを形成してある。
【0076】
さらに、この底板50には、図8および図9に示すように、補強具80を設けてある。この補強具80は、補強具本体81と、その補強具本体81の側部に設けた3つの側壁82とで形成してある。この補強具80の縦横の大きさは、底板50に形成した切欠51の縦横の大きさと同一である。
【0077】
補強具本体81は、例えば矩形板状を成すよう形成してある。側壁82は、ロッカー箱体11の開口11aがある個所を除くよう補強具本体81の縁に設けてあり、上記フランジ70に形成したボルト孔70aに対応する個所には、長孔82aを設けてある。この長孔82aは、上下方向に延在する態様で形成してある。
【0078】
この第2ロッカーユニット10bは、輸送に備え、補強具本体81の表面と、底板50の表面とが合致する態様で、長孔82aおよびボルト孔70aを貫通させたボルト85をナット86で締結してある。この状態では、底板50の切欠51は、補強具80で閉塞されることとなる。
【0079】
上記補強具80の上面には、図10に示すように、台車60を収容する空間52を出入りする移動台車90を設けてある。この移動台車90は、2つの車輪91と、移動台車本体92とを備えている。
【0080】
移動台車本体92は、上記車輪91を格納する直方体状の車輪格納部92aと、車輪格納部92aの底面から第2ロッカーユニット10bの奥行幅方向に延在する2枚の板状部92bとで構成してある。
【0081】
第2ロッカーユニット10bの奥行幅方向において、車輪格納部92aの大きさは、上記台車60の2つ固定輪65aの間隔よりも小さく、一方の板状部92bの端部から他方の板状部92bの端部までの大きさは、上記台車60の2つの固定輪65aの間隔よりも大きい。
【0082】
次いで、この第2ロッカーユニット10bを、例えば工場から設置場所に輸送する場合を説明する。第2ロッカーユニット10bを輸送する場合には、補強具80によって、最下部のロッカー箱体11が変形することを防止することができる。
【0083】
設置個所に輸送した後、第2ロッカーユニット10bの上部のロッカー箱体11の底板50の表面が水平となるよう脚部14の上下方向の長さを調節する。
【0084】
その後、ボルト85とナット86とを緩め、図11および図12に示すように、補強具本体81の裏面と、廊下9の表面とが接触するよう底板50に対して補強具80を下方にスライド移動させる。このように底板50に対して補強具80を下方に移動させると、底板50の切欠51が開放されることとなる。
【0085】
次に、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13の作用を説明する。ここでは、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13を、荷物の一時保管場所として利用する場合を説明する。すなわち、例えば配達先となる住宅の数によって配達領域が設定してあり、かつその配達領域の内部において駐車場に隣接する態様で上記ロッカーシステムが設置してある。
【0086】
先ず、配達人は、例えば荷物集積所において、配達領域の内部に配達先が指定されている複数の荷物を、上記台車60の荷物収容空間に入れてから、複数の荷物を収容した台車60をトラック等の車両で荷物集積所から上記駐車場まで輸送する。
【0087】
次に、配達人は、車両から台車60を出し、その台車60を第2ロッカーユニット10bの近傍まで移動させる。
【0088】
次いで、配達人は、上述したのと同様に携帯電話を使用して、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13の扉ロック手段15を解錠状態に成してから、例えば取手22cを手前側に引張操作することで扉体12を開成移動させて開口11aを開く。
【0089】
次いで、配達人は、ロッカー箱体11の空間52から移動台車90を出してから、台車60を押して廊下9の表面上を走行させ、移動台車90の板状部92bの上に、台車60の2つの固定輪65aをそれぞれ載せてから、台車60をロッカー箱体11の奥側に向けて押し、移動台車90の車輪91および台車60の操向輪65bをそれぞれ回転させることで、ロッカー箱体11の空間52に、台車60とともに複数の荷物を収容する。
【0090】
次に、配達人は、扉体12を閉成移動させて開口11aを閉じ、上述したのと同様に携帯電話を使用して、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13の扉ロック手段15を施錠状態に成す。
【0091】
次いで、配達人は、上記車両を使用して荷物集積所へ帰る。その後、配達人は、バスや電車等の公共の交通機関を使用して再びロッカーシステムまで移動してから、上記携帯電話を使用することで、第2ロッカーユニット10bの下部のロッカー装置13の扉ロック手段15を解錠状態に成す。
【0092】
次に、配達人は、扉体12を開成移動させてロッカー箱体11の開口11aを開く。その後、配達人は、ロッカー箱体11から台車60を引き、ロッカー箱体11の空間52から、台車60とともに複数の荷物を出し、かつ移動台車90を出す。
【0093】
次いで、配達人は、ロッカー箱体11の空間52に移動台車90を入れてから、扉体12を閉成移動させて開口11aを閉じる。最後に、配達人は、台車60に収容してある複数の荷物を徒歩でそれぞれ配達する。
【0094】
この実施の形態2に係るロッカー装置13によれば、ロッカー箱体11を構成する底板50には、少なくとも切欠51の縁部を閉塞した閉塞状態と、切欠51の縁部を開放した開放状態とに切換可能な補強具80を設けてあるため、補強具80を閉塞状態に切り換えてロッカー箱体11を輸送すれば、ロッカー箱体11が変形することを防止することができる。しかも、補強具80を開放状態に切り換えた後、複数の荷物を搭載した状態で上記空間52に台車60を収容すれば、補強具80が邪魔になることもなく、複数の荷物を搭載した台車60の搬出入を容易に行うことができる。
【0095】
また、このロッカー装置13は、台車60の固定輪65aを載せた状態でロッカー箱体11の奥行方向に移動した場合、台車60をロッカー箱体11の空間52に出入りさせる移動台車90を補強具本体81の上面に設けたため、台車60の搬出入を一層容易に行うことができる。
【0096】
なお、上述した実施の形態2には、台車60を収容する空間52を確保したロッカー装置13を1つ備えるロッカーシステムで説明した。しかし、この発明はそれに限られず、ロッカーシステムが、台車60を収容する空間52を確保したロッカー装置13を複数備えても良い。
【0097】
また、上述した実施の形態2のロッカー装置13の変形例を図13に示す。このロッカー装置13の補強具80は、上記移動台車90に代え、回転移動手段101を備えている。この回転移動手段101は、補強具本体81における開口11aに近接する部位に位置させてあり、箱状部101aと軸部106とで構成してある。
【0098】
箱状部101aは、図14に示すように、補強具本体81の表面に沿う第2板状部102と、第2板状部102の奥側の一端から上方に向けて延在する第3板状部103と、第2板状部102の両側端から上方に向けてそれぞれ延在し、互いに対向する第4板状部104および第5板状部105とによって、手前側の側面と上面とが開放するよう形成してある。上記第4板状部104の表面と第5板状部105の表面との間隔は、上記各固定輪65aの幅よりも広く、かつ第2板状部102の幅方向の大きさは、上記台車60の各固定輪65aの幅より大きい。また上記第2板状部102の裏面には、例えば下方に突出する態様で円柱状の上記軸部106を設けてある。第2板状部102は、後述するように、台車60の固定輪65aを載せる載置部として機能し、第3板状部103は台車60の固定輪65aが突き当たる突当部として機能する。
【0099】
このような回転移動手段101は、補強具80本体に形成した貫通孔に軸部106を入れることで、上下方向に延在する回転軸106aを中心に揺動する。
【0100】
そして、図15に示すように、例えば複数の荷物を積載した台車60を、ロッカー箱体11の空間52に入れる場合には、固定輪65aの一方を回転移動手段101の第4板状部104と第5板状部105との間に入れ、かつ第2板状部102の表面に載せる。この状態から、台車60をロッカー箱体11の奥側にさらに移動させれば、固定輪65aが第3板状部103に突き当たる。
【0101】
その後、台車60の2つの操向輪65b、および回転移動手段101の軸部106により、回転軸106aを中心に台車60をロッカー箱体11の奥側に移動させ、台車60とともに複数の荷物をロッカー箱体11の空間52に収容する。
【0102】
このロッカー装置13によれば、補強具80は、台車60の固定輪65aを載せた状態で回転軸106aを中心に回転した場合、台車60をロッカー箱体11の空間52に出入りさせる回転移動手段101を備えるため、台車60の搬出入を一層容易に行うことができる。
【0103】
なお、実施の形態2で示す第2ロッカーユニット10bを移設する場合には、ボルト85とナット86とを緩め、底板50の表面に、補強具本体81の表面が合致するよう底板50に対して補強具80を上方にスライド移動させる。このように底板50に対して補強具80を上方に移動させると、底板50の切欠51が補強具80で閉塞されることとなる。この状態で、輸送すれば、第2ロッカーユニット10bの最下部のロッカー箱体11が変形することを防止することができる。しかも、移設に備え、補強具80を保管する場所を別途設ける必要もない。
【0104】
また、上記回転移動手段101を設ける数は1つに限られず、台車60の固定輪65aの数に対応するよう設けても良い。例えば、上記台車60は、2つの固定輪65aを有するため、それらの固定輪65aに対応するよう2つの回転移動手段101を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるロッカー装置を備えるロッカーシステムの正面図である。
【図2】図1に示したロッカーシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したロッカー装置の一部を示す斜視図である。
【図4】図3に示したロッカー装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示したロッカーシステムが備える第2ロッカーユニットにおいて、そのロッカーユニットが備える下部のロッカー装置を示す斜視図である。
【図6】図5に示したロッカー装置に収容する台車を示す斜視図である。
【図7】図5に示したロッカー装置のロッカー箱体に、台車を収容した状態を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2にかかるロッカー装置を示す斜視図である。
【図9】図8に示したロッカー装置のロッカー箱体の断面図である。
【図10】図8に示したロッカー装置が備える補強具に設ける移動台車を示す斜視図である。
【図11】図8に示したロッカー装置を設置した状態を示す斜視図である。
【図12】図11に示したロッカー装置のロッカー箱体の断面図である。
【図13】図8に示したロッカー装置が備える回転移動手段を示す斜視図である。
【図14】図13に示した回転移動手段の側面図である。
【図15】図8に示したロッカ装置の空間に、荷物を積載した台車を収容する場合を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0106】
9 廊下
10b 第2ロッカーユニット
11 ロッカー箱体
11a 開口
12 扉体
13 ロッカー装置
14 脚部
15 扉ロック手段
22c 取手
50 底板(底壁)
51 切欠
52 空間
53 補強具
54 ネジ
60 台車
61 台車本体
62 箱部
63 蓋部
64 把手
65a 固定輪
65b 操向輪
70 フランジ
70a ボルト孔
80 補強具
81 補強具本体
82 側壁
82a 長孔
85 ボルト
86 ナット
90 移動台車
91 車輪
92 移動台車本体
92a 車輪格納部
92b 板状部
101 回転移動手段
101a 箱状部
102 第2板状部
103 第3板状部
104 第4板状部
105 第5板状部
106 軸部
106a 回転軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収容空間を有し、かつ一側面が開口したロッカー箱体と、
前記開口を開閉する態様で前記ロッカー箱体に配設した扉体と
を備え、
前記収容空間に荷物を収容するロッカー装置において、
前記ロッカー箱体を構成する底壁には、前記開口から奥側に向けて延びる切欠を形成してあり、かつ
前記ロッカー箱体には、前記切欠を含み、台車を収容する空間を確保してあり、
さらに、前記底壁には、少なくとも前記切欠の縁部を閉塞した閉塞状態と、前記切欠の縁部を開放した開放状態とに切換可能な補強具を設けたことを特徴とするロッカー装置。
【請求項2】
前記補強具は、取り外すことができるよう前記底壁にネジで取り付けたものであることを特徴とする請求項1に記載のロッカー装置。
【請求項3】
前記補強具は、前記底壁に対して上下方向にスライド移動可能な態様で取り付けたものであり、
前記補強具を前記底壁に対して下方にスライド移動させた場合には、前記切欠の縁部が開放した状態となる一方、
前記補強具を前記底壁に対して上方にスライド移動させた場合には、前記切欠の縁部が閉塞した状態となることを特徴とする請求項1に記載のロッカー装置。
【請求項4】
前記台車の車輪を載せた状態で前記ロッカー箱体の奥行方向に移動した場合、前記台車を前記空間に出入りさせる移動台車を前記補強具の上面に設けたことを特徴とする請求項3に記載のロッカー装置。
【請求項5】
前記補強具は、前記台車の車輪を載せた状態で回転軸を中心に回転した場合、前記台車を前記空間に出入りさせる回転移動手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のロッカー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−229174(P2008−229174A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−75353(P2007−75353)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】