説明

ロック構造及び台間機

【課題】部品点数の少ないシンプルな構造のロック機構を実現することができるロック構造及び台間機を提供することを課題とする。
【解決手段】手動操作片38によりロックレバー32のロックが解除されたロック解除姿勢を一時保持するロック解除姿勢一時保持部37bと、ロック解除姿勢一時保持部37bが保持している一時保持姿勢をユニット22の離脱動作に連動して解除させる解除突起44とを備え、前記ロックレバー32がロックしているロック方向と、前記ロック解除姿勢一時保持部37bが保持している保持方向との2方向に向けて付勢し、前記手動操作片38が前記ロックレバー32のロックを解除することに基づき、前記ロックレバー32をロック解除方向に変位させるとともに、前記ロック解除姿勢一時保持部37bが前記ロックレバー32をロック解除姿勢一時保持方向に変位させる複合付勢バネ40を備えてロック構造を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、固定して設置されたホルダに着脱されるユニットのロック構造に関し、例えば遊技機間に設置されるロック構造を備えた台間機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、遊技ホール等においては、遊技者の便宜を図るために、パチンコ機やスロットマシン等の各遊技機に隣接し、カードまたは現金の投入により、パチンコ球やメダル等の遊技媒体を貸し出す台間機が設置されている。
【0003】
通常、台間機は紙幣識別装置やカード処理装置等を有する台間機本体(以下ユニットと称す)と、その支持部材としてのフレーム枠体(以下ホルダと称す)とから構成され、ホルダを遊技島に固定し、この固定されたホルダの前方よりユニットを着脱する着脱構造を有している。
【0004】
さらに、ユニットが不正に取り外されないようにホルダとユニットとの間をロックするロック機構と、ホール係員がユニットを取り外せるようにするロック解除機構とが装備されている。
【0005】
前記ユニットのロック機構は、ホルダにユニットを差し込むことに連動してロック動作し、ホルダにユニットを装着した後はロックした姿勢を維持する構成を有している。一方、ロック解除機構は、ホール係員が遊技台を開けてホルダとユニットとの接合部分に備えられているロック解除レバーを開操作することでロック解除する構成を有している。
【0006】
ところで、ロック解除レバーを開操作するためにはホール係員が例えば隣接する遊技台を開け、その開けた遊技台の裏面側を覗き込んで手作業によりロック解除レバーを開操作する必要があるが、そのロック解除した状態を維持する手段が無いと、ロック状態に復帰してしまうためホール係員がロック解除レバーを開操作している状態から離れて台間機の正面側に回ってもユニットを引き抜くことは1人ではできない。よって、現状ではホール係員がロック解除した状態を一旦保持するロック解除保持手段を備えている。これにより、ホール係員が1人であってもユニットの引き抜きが可能になる。
【0007】
このようなロック解除保持手段の公知技術として、ホルダの垂直部に開口されている挿通孔と、この挿通孔に挿通されるユニットのロックピンと、このロックピンを前方から後方に向けて付勢するコイルばねと、挿通孔を開閉するプレートとを備え、ユニットをホルダにロックした状態からロック解除する場合は、ロックピンの突出を妨げていたプレートを指先で押し下げて挿通孔を開放することにより、ロックピンがホルダの前方から後方に突出してユニットのロックを解除した姿勢を保持するようにしている。このロック解除保持構造によりホール係員が1人でもユニットを引き抜くことが可能となるピン出し方式のロック機構が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0008】
ところが、前記ロック機構には、ロック手段としての係止機能と、ロック解除保持手段としての保持機能と、ロック解除手段としての復帰機能との3機能を必要としている。しかしながら、これらの機能のうち、係止機能と保持機能は別の部材が担っているためロック機構が複雑になっていた。特に、台間機は遊技機間に幅狭に配置する必要があるためシンプルな構成が要求されるが、台間機に適用されるロック機構にあっては多くの部品点数を要して小さくできず、省スペース化を考慮した設計上においても制約を受けていた。
【0009】
また、他の公知技術として、ユニットに取り付けられたロック解除保持用の板ばねと、ホルダに備えられた係合爪とを対向させ、係合爪に接続されているロック解除用のワイヤを引き上げ操作することにより、係合爪が板ばねの屈曲部分を越えてロック解除するようにした板バネ方式のロック機構を備えた遊技台用台間機が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0010】
しかし、この場合も係止機能と保持機能をそれぞれ別の部材が担っているためロック機構が複雑になり、多くの部品点数を要して簡単に製作できなかった。
【0011】
さらに、他の公知技術として、ホルダ側にロック解除用のスライド板を具備し、該スライド板をロック解除方向にスライドさせることによりロック解除用に設けられたレバー状のストッパ(スライドロック部材)がコイルばねによって回動し、回動したストッパがホルダの端面に当接してロック解除状態を保持するようにしたレバー出し方式を採用したロック機構を有する遊技台用台間機が提案されている(例えば特許文献3参照)。
【0012】
しかし、この場合も係止機能と保持機能をそれぞれ別の部材が担っているためロック機構が複雑になり、依然として部品点数が多く、この結果、簡単化したロック機構を実現することができなかった。また、コイルばねをホルダ内に組み込む構成であるためロック機構が必然的に大きくなり、台間機の省スペース化に限界が生じていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2002−011237号公報
【特許文献2】特開2005−342237号公報
【特許文献3】特開2004−305576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
そこでこの発明は、部品点数の少ないシンプルな構造でコンパクトなロック機構を実現することができるロック構造及び台間機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明は、固定して設置されたホルダと、前記ホルダに着脱されるユニットとから構成され、前記ホルダに前記ユニットを装着したとき、該ホルダのロック部材にユニットのロック部材を係止させるロック手段と、前記ロック手段のロック部材をロック方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ロック部材を手動によりロック解除方向に変位させたとき前記ロック手段のロックを解除する手動ロック解除手段と、を備えたロック構造であって、前記手動ロック解除手段により前記ロック手段のロックが解除されたロック解除姿勢を一時保持するロック解除姿勢一時保持手段と、前記ロック解除姿勢一時保持手段が保持している一時保持姿勢を前記ユニットの離脱動作に連動して解除させる一時保持姿勢解除手段とを備え、前記付勢手段を、前記ロック手段がロックしているロック方向と、前記ロック解除姿勢一時保持手段が保持している保持方向との2方向に向けて付勢し、前記手動ロック解除手段が前記ロック手段のロックを解除することに基づき、前記ロック部材をロック解除方向に変位させるとともに、前記ロック解除姿勢一時保持手段が前記ロック部材をロック解除姿勢一時保持方向に変位させる複合付勢手段により構成したロック構造であることを特徴とする。
【0016】
前記ホルダ側のロック部材とユニット側のロック部材は、一方のロック部材が他方のロック部材を係止してロックし、一方のロック部材を他方のロック部材から離脱させてロック解除する一組または複数組のロック部材からなるロック構造である。このため、ホルダ側のロック部材とユニット側のロック部材との配置を逆向きにして配置しても同様に動作するロック構造を構成できる。
【0017】
またこの発明は、遊技島に固定して遊技機間に配置されたホルダと、前記ホルダの前方よりスライドさせて該ホルダに着脱される遊技媒体貸出用のユニットとから構成され、前記ホルダに前記ユニットを装着したとき、前記ホルダの前面側に備えられた係止爪に前記ユニットの背面側に備えられた係止孔を係止させてロックするロック手段と、前記係止爪をロック方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記係止爪を手動によりロック解除方向に変位させたとき、前記係止爪を前記係止孔から離脱させてロック解除する手動ロック解除手段と、を備えた台間機であって、前記手動ロック解除手段が前記係止爪をロック解除方向に変位させてロック解除したロック解除姿勢を一時保持するロック解除姿勢一時保持手段と、前記ロック解除姿勢一時保持手段が保持している前記係止爪の一時保持姿勢を前記ユニットの離脱動作に連動して解除させる一時保持姿勢解除手段とを備え、前記付勢手段を、前記係止爪が係止しているロック方向と、前記ロック解除姿勢一時保持手段が保持している保持方向との2方向に向けて前記係止爪を付勢し、前記手動ロック解除手段が前記係止爪をロック解除することに基づき、該係止爪をロック解除方向に変位させるとともに、前記ロック解除姿勢一時保持手段が前記係止爪を前記ロック解除姿勢一時保持方向に変位させる複合付勢手段により構成したロック構造を有する台間機であることを特徴とする。
【0018】
この発明の態様として、前記ホルダ側には、前記係止爪と、前記係止爪を手動によりロック解除方向に変位させる手動操作部と、前記複合付勢手段に接続して前記係止爪をロック方向とロック解除姿勢一時保持方向とに付勢させる複合付勢手段接続部と、を備えたロックレバーと、前記ロックレバーをロック方向にスライド自由に支持し、且つロックレバーをロック解除姿勢一時保持方向に回動自由に支持するロックレバー支持部と、前記係止爪と対向するホルダの内壁面に突出し、前記手動操作部の操作に基づき前記ロックレバーをロック解除した位置に一時保持する一時保持突起とを備え、前記ユニット側には、前記係止爪を挿通させて係止する係止孔と、前記係止爪と対向する内壁面に突出し、前記ユニットの離脱時に前記係止爪に接触し、前記一時保持されている前記係止爪を回動変位した位置から回動復帰させて該係止爪の一時保持姿勢を解除する解除突起とを備えた台間機を構成することができる。
【0019】
さらにこの発明の態様として、前記一時保持突起を、前記ユニットの装着時に、前記係止爪に接して該係止爪を係止孔に挿入ガイドさせる向きに回動変位させる挿入ガイド部と、前記手動操作部の操作に基づき前記ロックレバーをロック解除した位置で前記挿入ガイド部と離れ、前記係止爪が回動変位したとき、該係止爪がロック位置に復帰するのを規制する復帰規制部とを備えて構成とすることができる。
【0020】
さらにこの発明の態様として、前記解除突起を、前記ユニットの離脱動作に連動して前記係止爪をロック解除した一時保持位置からその解除位置へと滑らかに回動復帰させる曲面突起により構成することができる。
【0021】
さらにこの発明の態様として、前記複合付勢手段を、単一の付勢バネが前記係止爪を前記ロック方向と前記ロック解除姿勢一時保持方向との2方向に向けて付勢するように配置して構成することができる。
【0022】
さらにこの発明の態様として、1つの係止爪に、前記ホルダに前記ユニットをスライドさせて装着させるユニット装着時の操作力に基づき、前記係止孔に接してロック解除方向に導入ガイドさせる導入ガイド部と、前記ホルダに前記ユニットをスライドさせて装着した装着完了位置で前記導入ガイド部と離れ、前記係止孔のロック方向に対向する開口縁部を係止してロックするロック溝と、前記ユニットの装着完了位置で前記解除突起とは非対向となり、前記ユニットの引出動作に連動して前記解除突起にガイドされて前記ロック解除したときの一時保持姿勢が解除される一時保持姿勢解除ガイド部とを備えて構成することができる。
【0023】
さらにこの発明の態様として、前記ユニット側には、前記一時保持姿勢を解除する前記解除突起と、前記係止爪がロック位置に復帰するのを規制する前記一時保持突起との両突起を兼ねた共用突起を備えて構成することができる。
【発明の効果】
【0024】
この発明によれば、係止機能と保持機能と復帰機能との3機能を備えたロック機構を、部品点数を少なくしてシンプルに、しかもコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】実施例1の遊技機に隣接された台間機の設置状態を示す斜視図。
【図2】(A)は台間機の斜視図、(B)はホルダとユニットとのロック部を離脱して示した一部破断斜視図。
【図3】係止爪と係止孔との対応状態を示す要部拡大斜視図。
【図4】(A)は台間機の背面図、(B)は同図(A)のA1の部位を拡大して示す台間機の背面側におけるコイルバネの配置状態を示した要部拡大背面図。
【図5】(A)はロックレバーとコイルバネを示す斜視図、(B)はコイルバネによるロックレバーの付勢状態を示す平面図。
【図6】(A)はユニット装着時のロック状態を示す概略斜視図、(B)はユニット装着時のロック解除状態を示す概略斜視図。
【図7】(A)はユニットロック時における要部横断面図、(B)はユニットロック解除時における要部横断面図。
【図8】(A)はユニット装着時のロック解除部分を示す要部破断側面図、(B)は同図(A)のA2の部位を拡大して示すロック解除部分の要部拡大側面図。
【図9】(A)はユニット装着時のロック状態を示す要部破断斜視図、(B)はユニット装着時のロック解除途中の状態を示す要部破断斜視図、(C)はユニット装着時のロック解除姿勢保持状態を示す要部破断斜視図。
【図10】実施例2の係止爪と係止孔との対応状態を示す要部拡大斜視図。
【図11】実施例2の(A)はユニット装着時のロック状態を示す概略斜視図、(B)はユニット装着時のロック解除姿勢保持状態を示す概略斜視図。
【図12】実施例3の係止爪と係止孔との対応状態を示す要部拡大斜視図。
【図13】実施例3の(A)はユニット装着時のロック状態を示す要部破断側面図、(B)はユニット装着時のロック解除姿勢保持状態を示す要部破断側面図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図面は遊技ホールに設置される台間機のロック構造を簡単化した実施形態を示す。
【実施例1】
【0027】
図1はこの発明の一実施例である台間機11が遊技機12に隣接されている設置状態を示す斜視図である。この台間機11は遊技ホールに設置されるパチンコ機等の遊技機12間に設置される。その外観は、図2(A)にも示すように、縦長の箱形状を有し、接客面となる前面には、上部より紙幣挿入口13、表示器14、取っ手15、ICコイン挿入口16、カード挿入口17、ICコイン返却口18等がこの順に備えられている。
【0028】
そして、遊技客から紙幣、ICコイン、プリペイドカード等を受け付けると、台間機11はその受け付けた金額情報に応じて所定数の遊技媒体(パチンコ玉)を貸し出す。したがって、遊技開始時や遊技中に遊技客から遊技媒体の貸出要請があると、その都度、利用金額に応じた遊技媒体を貸し出す。また、台間機11は遊技島への設置時、運用点検時などにおいて適宜前後方向より着脱できるように構成されている。
【0029】
この着脱に際して、台間機11は、図2(B)に示すように、ホルダ21と、着脱対象となるユニット22とに分けられている。このうち、ホルダ21は遊技島に固定される枠体として備えられ、この枠体の前後方向に延びて上下に平行して配設される上水平ガイドフレーム23及び下水平ガイドフレーム24と、その上下間を連結する垂直ガイドフレーム25とからコ形状に構成されている。そして、このホルダ21の前面側に形成されているコ型空間26に向けて、前方よりユニット22が水平に差し込まれる。
【0030】
また、垂直ガイドフレーム25の背面側下部には電源装置27と電源コード28が備えられ、垂直ガイドフレーム25の中間高さ位置にはホルダロック機構29が備えられている。
【0031】
一方、ユニット22は周囲がプレートで覆われてホルダ21より一回り小さい箱形状に形成され、ホルダ21に挿脱可能に設けられている。このユニット22の内部空間には遊技客が使用する紙幣、カード、ICコイン等を受け付けて処理する処理装置(図示省略)が内蔵されている。
【0032】
さらに、ユニット22の背面側を覆っている垂直な背面壁22aの中間高さ位置には、ユニットロック機構31が備えられている。該ユニットロック機構31は前記ホルダロック機構29と同高さ位置に配設され、ホルダ21にユニット22を差し込んで装着したときに、その対向するホルダロック機構29と、ユニットロック機構31とが互いに連動してロック動作し、ホルダ21がユニット22をロックする構造を有している。
【0033】
次に、ホルダロック機構29について具体的に説明する。
ホルダロック機構29は、上下方向に細長く延びたプレート状のロックレバー32が設けられている。該ロックレバー32は上下方向にスライド可能にホルダ21の垂直ガイドフレーム25に沿設され、上下部にロック機構としての上ロック部33と下ロック部34が構成されている(図5参照)。
【0034】
上ロック部33は、図5(A)に示すように、解除姿勢保持部35と、第1係止爪36と、手動操作片38と、支持部39とがロックレバー32の上部に備えられ、またロックレバー32の上部に複合付勢バネ40が連結されている。
【0035】
まず、解除姿勢保持部35は、図3にも示すように、ロックレバー32の前部側に突出し、垂直ガイドフレーム25の側面壁25aに平行して板状に突出している。この解除姿勢保持部35の突出した先端には側面壁25aより若干内向きに折曲させた導入折曲部35aに設けている。さらに、解除姿勢保持部35の上辺は前下がりに傾斜させた導入ガイド面35bとし、先端側が低位で後端側が高位となる滑らかな傾斜面に形成している。また、導入ガイド面35bの後端側は水平な上辺ストッパ部35cとして設けている。さらに、解除姿勢保持部35の下辺中間部には逆凹形状に切欠いた逆凹型部35dを形成している。
【0036】
第1係止爪36は、先に述べた解除姿勢保持部35とほぼ同形状を有して解除姿勢保持部35より少し下側の位置でロックレバー32の前部側に突出し、前記解除姿勢保持部35の導入折曲部35aと同形状の導入折曲部36aと、前記解除姿勢保持部35の導入ガイド面35bと同形状の導入ガイド面36bとを有している。また、導入ガイド面36bの後端側は水平な上辺ストッパ部36cとして設けている。さらに、導入ガイド面36bの後部側には細長く切欠いたU字形のロック溝36dを形成しており、ここに後述するユニット22の第1係止孔43を係合させてロックする構成を有している。
【0037】
一時保持突起37は、側面壁25aの内面に突出し、前記解除姿勢保持部35の外側面に対向する高さ位置に対応している。その突出形状は図3及び図9にも示すように、側面視三角形状で角錐を縦割りした半角錘の形で突出し、下部中央を頂点としている。この頂点は解除姿勢保持部35の外面に接して、該解除姿勢保持部35を後述するユニット22側の解除姿勢保持孔42に挿入ガイドさせる挿入ガイド接触部37aとしての役目を有して突出している。また、この挿入ガイド接触部37aの下部は水平面であり、この水平面がロック解除姿勢一時保持部37bとして設けられている。
【0038】
手動操作片38は、ロックレバー32の頂部に設けられ、押下操作用に水平に折曲して設けたロック解除レバーとしての操作片であり、垂直ガイドフレーム25の背面壁25bに縦長に開口されている上部開口窓25cを貫通させて該手動操作片38が垂直ガイドフレーム25の背面側に突出している。これにより、ホール係員がホルダ21の背面側の外部より該手動操作片38を指先で操作可能に設けている。
【0039】
支持部39は、ロックレバー32の上部に縦長の摺動孔39aを開口し、この摺動孔39aに側面壁25aから突出させた支持軸39bを挿通させている。これにより、ロックレバー32は上下方向に摺動自由に支持されている。また、ロックレバー32の下部においても、同様な摺動孔39aと支持軸39bとによる支持部39が構成されている。このため、ロックレバー32は上下部で安定して支持されている。
【0040】
複合付勢バネ40は、付勢手段の一例としてコイルバネが用いられ、図4(A)及び図4(B)にも示すように、ホルダ21の背面側に沿って傾斜状態に配設される。該複合付勢バネ40は上端が、垂直ガイドフレーム25から背面側に突出するバネ上端支持片25dに連結して支持され、該バネ40の下端がロックレバー32から延出したバネ下端支持片32aに連結して支持されている。このバネ下端支持片32aは垂直ガイドフレーム25の背面側に開口されている下部開口窓25eを貫通して垂直ガイドフレーム25の背面側に突出している。
【0041】
前記複合付勢バネ40は、垂直ガイドフレーム25の背面壁25bに沿う傾斜した状態で垂直ガイドフレーム25とロックレバー32との間に張設されている。このうち、複合付勢バネ40は垂直ガイドフレーム25に連結された上端が伸縮基準位置となって該バネ40は上向きの付勢作用が働き、該バネ40に連結されたロックレバー32を常に上方に付勢している。
【0042】
さらに、この複合付勢バネ40を傾斜配設することにより、図5に示すように、ロックレバー32の付勢方向を図中矢印で示す上方向(ロック方向)40aだけでなく、横方向(ロック解除保持方向)40bに対しても付勢力を与えるようにしている。横方向40bの付勢力が付与されたロックレバー32は、支持部39の支持軸39bを支点に僅かに回動許容するように構成されている。
【0043】
下ロック部34は、図5(A)に示すように、先に述べた第1係止爪36と同形状の第2係止爪41をロックレバー32の下部に設けている。よって、この第2係止爪41も、前記第1係止爪36の導入折曲部36aと同形状の導入折曲部41aと、前記第1係止爪36の導入ガイド面36bと同形状の導入ガイド面41bと、前記第1係止爪36の上辺ストッパ部36cと同形状の上辺ストッパ部41cとを有している。さらに、導入ガイド面41bの後部側には細長く切欠いたU字形のロック溝41dを形成しており、ここにユニット22の図示しない第2係止孔を係合させてロックする構成を有している。さらに、その近傍には先に述べた摺動孔39aと支持軸39bとによる支持部39が同様に構成されている。
【0044】
次に、ユニットロック機構31について具体的に説明する。
このユニットロック機構31は、図3に示すように、解除姿勢保持孔42と、第1係止孔43と、解除突起44とを備えて構成される。
【0045】
解除姿勢保持孔42は、ユニット22の背面壁22aと側面壁22bとが突き合わさる直角部分に逆L型状に開口して設けられる。この解除姿勢保持孔42は前記解除姿勢保持部35を挿通させる開口部であり、該解除姿勢保持孔42の逆L型の縦方向の開口部分は解除姿勢保持部35と対向して設けられ、解除姿勢保持部35を挿通可能な幅と高さに開口している。さらに、逆L型の横方向の開口部分は前記一時保持突起37との衝突を回避する開口部である。
【0046】
そして、ホルダ21にユニット22が装着されるとき、ホルダ21の解除姿勢保持部35に対応してユニット22の解除姿勢保持孔42が挿通される。この挿通時において、該解除姿勢保持孔42の縦長に開口されている上辺の開口縁部42aが解除姿勢保持部35の導入ガイド面35bの先端側と当接する高さ位置にあり、ユニット22が押し込まれるにしたがって導入ガイド面35bを押し下げつつスライドしてロックレバー32を下動させる役目を有している。
【0047】
第1係止孔43は、先に述べた解除姿勢保持孔42より少し下側の位置に開口され、ユニット22の背面壁22aと側面壁22bとが突き合わさる直角部分に縦長の長方形状に開口して設けられる。この第1係止孔43は前記第1係止爪36を挿通させる開口部であり、該第1係止爪36と対向して設けられ、第1係止爪36を挿通可能な開口幅と開口高さに設けられている。
【0048】
この場合も、ホルダ21にユニット22が装着されるとき、ホルダ21の第1係止爪36に対応してユニット22の該第1係止孔43が挿通される。この挿通時において、該第1係止孔43の縦長に開口されている上辺の開口縁部43aが第1係止爪36の導入ガイド面36bの先端側と当接する高さ位置にあり、ユニット22が押し込まれるにしたがって導入ガイド面36bを押し下げつつスライドしてロックレバー32を下動させる役目を有している。また、ユニット22の装着完了位置で上辺の開口縁部43aが第1係止爪36のロック溝36dと対応し、ロック溝36dの深さ分だけロックレバー32が上動して係止されることでユニット22はホルダ21にロックされる。
【0049】
解除突起44は、解除姿勢保持孔42の横方向に開口した横長開口部より下側で、且つ縦方向に開口した縦長開口部より前方となる位置の側面壁22bの内面に突出している。その突出形状は半球形に突出させて、該解除突起44と接触する解除姿勢保持部35の外側面と円滑に接触するようにしている。
【0050】
さらに、この解除突起44は、図6(A)に示すように、ホルダ21にユニット22を装着した装着完了位置で解除姿勢保持部35と対向したとき、該解除突起44は解除姿勢保持部35の逆凹型部35dの凹部中央の空間部分で対向し、解除姿勢保持部35とは接触しない配置状態となり、解除姿勢保持部35に規制力を与えない。
【0051】
一方、ユニット22をスライドさせてホルダ21に装着あるいは離脱させる場合に、解除突起44は逆凹型部35dの前後方向の解除姿勢保持部35の外側壁に接触することになり、該解除突起44の突出量だけ解除姿勢保持部35を回動させる。
【0052】
この解除突起44の突出量は、ホルダ21にユニット22を装着した際に、一時保持突起37が解除姿勢保持孔42の横長開口部に介在することになり、この状態において、解除突起44の突出長さを一時保持突起37の突出長さよりも長く突出させて、解除姿勢保持部35との接触時には必ず解除突起44が優先して接触することになり、解除姿勢保持部35を一時保持突起37よりも内向きに回動させるようにしている。これにより、解除突起44は、図6(B)に示すように、解除姿勢保持部35が一時保持突起37に位置規制されている状態であっても、該解除突起44との接触により一時保持姿勢を確実に解除することができるという一時保持姿勢解除ガイド部としての機能を有している。
【0053】
次に、複合付勢バネ40の複合的な付勢力について説明する。
前記複合付勢バネ40は垂直方向に引き上げようとする付勢力によってロックレバー32と一体の解除姿勢保持部35をロック方向となる上方に付勢している。これと同時に、図5(B)に示すように、解除姿勢保持部35を、支持部39を支点に水平方向に回動させようとする付勢力によって、一時保持突起37側に付勢している。したがって、図7(A)に示すように、通常、解除姿勢保持部35は一時保持突起37側に付勢されて該一時保持突起37の挿入ガイド接触部37aに当接して外向き方向の回動が規制された状態にある。
【0054】
このような付勢力が働いているため、ホルダ21にユニット22が装着された状態で、手動操作片38が押下操作されると、ロックレバー32が押し下げられ、これに伴いロック溝36d,41dが下動し、ユニット22側の第1係止孔43及び第2係止孔(図示省略)と離れてロック解除される。
【0055】
このとき、図7(B)及び図8に示すように、解除姿勢保持部35も下動し、一時保持突起37の下部を越えて下動した時点で、複合付勢バネ40の水平方向に加わる付勢力によって該解除姿勢保持部35は一時保持突起37の下側に回動して上辺ストッパ部35cがロック解除姿勢一時保持部37bに当接して解除姿勢保持部35が上動規制された状態に保持される。これにより、ユニット22はロック解除された保持姿勢が保たれる。
【0056】
このように、ロック解除用の手動操作片38を複合付勢バネ40の付勢力に抗して下向きに押し下げることで、ロックレバー32が下動し、この下動に伴いロック解除できるようにするとともに、該ロックレバー32を上方向だけでなく、回転方向にも付勢して回動させる複合的な動きを持たせるにより、ロック解除姿勢の一時保持動作ができるようにしている。これにより、ロック、ロック解除及びロック解除時の一時保持動作を部品点数の少ないシンプルな構成で可能にしている。
【0057】
次に、このように構成されたロック構造を有するホルダ21とユニット22との着脱動作を説明する。
ホルダ21にユニット22を装着する場合、図2に示すように、ユニット22をホルダ21の前面側よりスライドさせて押し込むと、その押し込み過程でユニット22の背面壁22aに開口されている係止孔43(図3参照)及び図示しない第2の係止孔がホルダ21の各係止爪36,41(図5参照)と対向して係止孔43及び図示しない第2の係止孔に各係止爪36,41が挿通される。このとき、解除姿勢保持部35の導入ガイド面35b及び各係止爪36,41の導入ガイド面36b,41bは、解除姿勢保持孔42と第1係止孔43の上辺開口縁部42a,43a及び図示しない第2の係止孔の上辺開口縁部と接触し、各導入ガイド面35b,36b,41bが押し下げられつつ装着される。
【0058】
これにより、ロックレバー32は下動し、ユニット22が最後まで押し込まれた該ユニット22の装着完了位置で第1係止孔43の上辺開口縁部43aと、図示しない第2の係止孔の上辺開口縁部が各ロック溝36d,41dに対応して係合し、押し下げられていたロックレバー32は上動復帰して、図9(A)に示すように、ロック姿勢となり、ユニット22の装着が完了する。
【0059】
このロック姿勢から手動操作片38を押下操作すると、ロックレバー32は押し下げられ、図9(B)に示すように、第1係止爪36が下動して係止が解かれたロック解除位置となる。このとき、解除姿勢保持部35の上辺ストッパ部35cが一時保持突起37の下面を越えて下動した時点で、複合付勢バネ40による水平方向の付勢力により外向きに回動し、図9(C)に示すように、解除姿勢保持部35は一時保持突起37の下面に至る。
【0060】
このとき、解除姿勢保持部35は、複合付勢バネ40の上向きの付勢力により上動しようとするが、一時保持突起37の下面のロック解除姿勢一時保持部37bに当接されて上動規制されているため、ユニット22は一時保持突起37によってロック解除された姿勢を維持する。このロック解除姿勢保持状態でユニット22が引き抜かれるのを待機する。そして、ユニット22が引き抜かれる際は、解除突起44が解除姿勢保持部35の外面側に接して解除姿勢保持部35を元の位置に戻すように該解除姿勢保持部35を内向きに回動させる。これにより、解除姿勢保持部35は一時保持突起37と外れてユニット22を自然に取り出すことができる。
【0061】
このように、ホルダ21とユニット22間におけるロックに際して、ロック手段としての係止機能と、ロック解除保持手段としての保持機能と、ロック解除手段としての復帰機能との3機能を部品点数の少ない簡単な構成で達成することができる。このため、遊技機12間に幅狭に配置される台間機11のロック構造をシンプルでコンパクトに構成でき、設計上においても制約を受け難くなり、容易に構成できる。
【0062】
ことに、ロック方向と、ロック解除姿勢一時保持方向との2方向に向けて付勢する複合付勢機能を持たせた単一の複合付勢バネ40を用いることでロック構造の簡素化及び省スペース化を図ることができる。そして、手動操作片38を介してロックを解除することに基づき、ロックレバー32をロック解除方向に変位させるとともに、複合付勢バネ40の横向きの付勢力が解除姿勢保持部35をロック解除姿勢一時保持方向に変位させて一時保持突起37で保持するという複合方向の付勢力に連動させた構造を有している。
【0063】
さらに、ユニット22の離脱動作に連動してユニット22側の解除突起44が一時保持突起37における解除姿勢保持部35の一時保持姿勢を解除するという離脱動作に連動させた構造を有している。
【0064】
さらに、複合付勢バネ40の構成に際して、1つのコイルバネを、ある傾斜角度に配置するだけで、その傾斜方向を構成する垂直方向と水平方向との2方向の付勢力が得られる。このため、単一のコイルバネの配置する向きを設定するだけで、所望の2方向の付勢力を簡単に確保できる。また、複合付勢バネ40は板バネやコイルバネを用いてもよく、さらに複数の付勢バネを組み合わせて構成してもよい。さらに、付勢バネをホルダの背面側に配置すれば、該バネをホルダの外面に存在させてホルダの内部スペースに制約を受けなくなる。
【0065】
さらに、一時保持突起37には、ユニット22の装着時に、解除姿勢保持部35に接して該解除姿勢保持部35を解除姿勢保持孔42に挿入ガイドさせる向きに回動変位させるガイド機能を持たせた挿入ガイド接触部37aを備えることに加えてロックレバー32をロック解除した位置で挿入ガイド接触部37と離れて、解除姿勢保持部35がロック位置に復帰するのを規制する復帰規制部としてのロック解除姿勢一時保持部37bを備えてロック解除状態を保持するという両機能を一部品で持たせている。
【0066】
また、前記解除突起44は、ホルダ21にユニット22を着脱する際に該解除突起44の曲面部分が解除姿勢保持部35に接触するが、滑らかに接触してユニット22を抵抗なく着脱操作することができる。
【0067】
さらに、上下のロック溝36d,41dによって、ホルダ21にユニット22をスライドさせて装着した装着完了位置では、ロック溝36d,41dが対応して第1第2の係止孔を係止し、該ユニット22の装着動作に連動してロックされる。したがって、ユニット22をスライドさせて装着動作が終了すると同時にユニット22をホルダ21にロックすることができる。
【実施例2】
【0068】
この実施例2のロック構造は、実施例1のロック構造と比較して、実施例1で述べた複数の係止爪36,41と係止孔43及び図示しない第2の係止孔とは部品数が異なり、他は同一の構成であるため、その異なる点についてのみ説明する。
【0069】
先に述べた解除姿勢保持部35と第1係止爪36との2つの機能を、図10に示すように、1つの爪で構成した共用係止爪101であることと、同じく先に述べた解除姿勢保持孔42と同一の共用係止孔102を設け、第1係止孔43を省略できる構造としたことである。
【0070】
前記共用係止爪101は、実施例1で述べた解除姿勢保持部35に備わっている導入折曲部35aと、導入ガイド面35bと、上辺ストッパ部35cと、一時保持姿勢解除ガイド部35dと同一の形状を有する導入折曲部101aと、導入ガイド面101bと、上辺ストッパ部101cと、一時保持姿勢解除ガイド部101dに加えて、第1係止爪36に備わっているロック溝36dと同一の形状を有するロック溝101eとを備えて構成したものである。また、共用係止孔102は、実施例1で述べた解除姿勢保持孔42と同一の形状を有するものである。
【0071】
この結果、共用係止爪101と共用係止孔102との一組を、図11(A)及び図11(B)に示すように、ホルダ21とユニット22との上下部に形成するだけでよい。よって、この場合はロックレバー103の上下に備えられる2個の係止爪と、これらに対向して備えられる係止孔とで構成することができ、部品点数をさらに削減することができる。
【実施例3】
【0072】
この実施例3のロック構造は、実施例1のロック構造と比較して、実施例1で述べた一時保持突起37と解除突起44との双方の突起を1つの突起で構成した点が異なり、他は同一の構成であるため、その異なる点についてのみ説明する。
【0073】
先に述べた一時保持突起37と解除突起44との双方の突起37,44の機能を、図12に示すように、1つの共用突起121で構成したことである。
【0074】
したがって、ホルダ21側に設けられる解除姿勢保持部122は実施例1の解除姿勢保持部35に比べて一時保持姿勢解除ガイド部35dを省略することが可能になる。その下方の第1係止爪123は実施例1で述べた第1係止爪36と同一の形状を有するものを用いる。さらに、ホルダ21側における一時保持突起37も省略することが可能になる。
【0075】
さらに、ユニット22側に設けられる解除姿勢保持孔124は実施例1の解除姿勢保持孔42に比べて縦長の開口部のみでよく、実施例1で述べた逆L型状の開口部分のうち横長開口部を省略することが可能になる。その下方の第1係止孔125は実施例1で述べた第1係止孔43と同一の形状を有するものを用いる。また、共用突起121が両突起37,44の機能を兼ねるためユニット22側における解除突起44も省略することが可能になる。
【0076】
前記共用突起121は、実施例1で述べた一時保持突起37と同形状を有して同高さ位置にユニット22側の側面壁126に突設している。これにより、共用突起121で両突起37,44の動作を兼用するように構成することで、図13(A)に示すように、ホルダ21にユニット22を装着したロック状態では、共用突起121が解除姿勢保持部122に接して該解除姿勢保持部122を上下動可能に待機させた状態となり、実施例1で述べた一時保持突起37と同じ働きをする。
【0077】
このロック状態からロック解除動作したときは、図13(B)に示すように、共用突起121が実施例1で述べた一時保持突起37としてのロック解除一時保持姿勢を維持する働きをする。そして、ユニット22をホルダ21から引き出す際は、共用突起121がユニット22側に形成されているので、該ユニット22をそのまま前方にスライドさせて引き出すことができる。
【0078】
この場合は、一時保持突起37と解除突起44とを兼ねた共用突起121を構成することにより、これらの突起37,44が1部品で済み、部品点数を削減できる。さらに、ロック、ロック解除動作する場合にも、その力の加わる方向が、着脱方向において同高さとなり、同高さで係脱してロックまたはロック解除される。このため、着脱方向が分散されず、着脱方向が一方向に集中してホルダ21にユニット22を安定して着脱することができる。
【0079】
上述のように、縦長のロックレバー32を上下方向と回転方向との複合的な2方向に変位可能な構成にすることにより、部品点数の少ないシンプルでコンパクトな構成となり、ホルダにユニットを着脱した際のロックと、ロック解除と、ロック解除姿勢の一時保持とを可能にしている。これにより、設置スペースが限られている台間機であっても設計自由度を高めた台間機を構築することができる。
【0080】
この発明の構成と、上述の一実施例の構成との対応において、
この発明のホルダのロック部材は、実施例のホルダロック機構29に対応し、
以下同様に、
ユニットのロック部材は、ユニットロック機構31に対応し、
手動ロック解除手段及び手動操作部は、手動操作片38に対応し、
ロック解除姿勢一時保持手段は、一時保持突起37に対応し、
一時保持姿勢解除手段は、解除突起44に対応し、
複合付勢手段は、複合付勢バネ40に対応し、
ロックレバー支持部は、支持部39に対応し、
挿入ガイド部は、挿入ガイド接触部37aに対応し、
復帰規制部は、ロック解除姿勢一時保持部37bに対応し、
曲面突起は、解除突起44に対応するも、この発明は請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0081】
例えば、実施例では単一のコイルバネを複合付勢バネ40に適用し、該バネ40を傾斜配置して2方向の付勢力が得られるように構成したが、このほか複数の付勢バネを組み合わせて構成してもよい。
【符号の説明】
【0082】
11…台間機
21…ホルダ
22…ユニット
29…ホルダロック機構
31…ユニットロック機構
32…ロックレバー
35,122…解除姿勢保持部
36,41,101,123…係止爪
36d,41d,101e…ロック溝
37…一時保持突起
38…手動操作片
39…支持部
40…複合付勢バネ
42,124…解除姿勢保持孔
43,102,125…係止孔
44…解除突起
121…共用突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定して設置されたホルダと、前記ホルダに着脱されるユニットとから構成され、
前記ホルダに前記ユニットを装着したとき、該ホルダのロック部材にユニットのロック部材を係止させるロック手段と、
前記ロック手段のロック部材をロック方向に付勢する付勢手段と、
前記付勢手段の付勢力に抗して前記ロック部材を手動によりロック解除方向に変位させたとき前記ロック手段のロックを解除する手動ロック解除手段と、
を備えたロック構造であって、
前記手動ロック解除手段により前記ロック手段のロックが解除されたロック解除姿勢を一時保持するロック解除姿勢一時保持手段と、
前記ロック解除姿勢一時保持手段が保持している一時保持姿勢を前記ユニットの離脱動作に連動して解除させる一時保持姿勢解除手段とを備え、
前記付勢手段を、
前記ロック手段がロックしているロック方向と、前記ロック解除姿勢一時保持手段が保持している保持方向との2方向に向けて付勢し、
前記手動ロック解除手段が前記ロック手段のロックを解除することに基づき、前記ロック部材をロック解除方向に変位させるとともに、前記ロック解除姿勢一時保持手段が前記ロック部材をロック解除姿勢一時保持方向に変位させる複合付勢手段により構成した
ロック構造。
【請求項2】
遊技島に固定して遊技機間に配置されたホルダと、前記ホルダの前方よりスライドさせて該ホルダに着脱される遊技媒体貸出用のユニットとから構成され、
前記ホルダに前記ユニットを装着したとき、前記ホルダの前面側に備えられた係止爪に前記ユニットの背面側に備えられた係止孔を係止させてロックするロック手段と、
前記係止爪をロック方向に付勢する付勢手段と、
前記付勢手段の付勢力に抗して前記係止爪を手動によりロック解除方向に変位させたとき、前記係止爪を前記係止孔から離脱させてロック解除する手動ロック解除手段と、
を備えた台間機であって、
前記手動ロック解除手段が前記係止爪をロック解除方向に変位させてロック解除したロック解除姿勢を一時保持するロック解除姿勢一時保持手段と、
前記ロック解除姿勢一時保持手段が保持している前記係止爪の一時保持姿勢を前記ユニットの離脱動作に連動して解除させる一時保持姿勢解除手段とを備え、
前記付勢手段を、
前記係止爪が係止しているロック方向と、前記ロック解除姿勢一時保持手段が保持している保持方向との2方向に向けて前記係止爪を付勢し、
前記手動ロック解除手段が前記係止爪をロック解除することに基づき、該係止爪をロック解除方向に変位させるとともに、前記ロック解除姿勢一時保持手段が前記係止爪を前記ロック解除姿勢一時保持方向に変位させる複合付勢手段により構成したロック構造を有する
台間機。
【請求項3】
前記ホルダ側には、
前記係止爪と、
前記係止爪を手動によりロック解除方向に変位させる手動操作部と、
前記複合付勢手段に接続して前記係止爪をロック方向とロック解除姿勢一時保持方向とに付勢させる複合付勢手段接続部と、
を備えたロックレバーと、
前記ロックレバーをロック方向にスライド自由に支持し、且つロックレバーをロック解除姿勢一時保持方向に回動自由に支持するロックレバー支持部と、
前記係止爪と対向するホルダの内壁面に突出し、前記手動操作部の操作に基づき前記ロックレバーをロック解除した位置に一時保持する一時保持突起とを備え、
前記ユニット側には、
前記係止爪を挿通させて係止する係止孔と、
前記係止爪と対向する内壁面に突出し、前記ユニットの離脱時に前記係止爪に接触し、前記一時保持されている前記係止爪を回動変位した位置から回動復帰させて該係止爪の一時保持姿勢を解除する解除突起とを備えた
請求項2に記載の台間機。
【請求項4】
前記一時保持突起を、
前記ユニットの装着時に、前記係止爪に接して該係止爪を係止孔に挿入ガイドさせる向きに回動変位させる挿入ガイド部と、
前記手動操作部の操作に基づき前記ロックレバーをロック解除した位置で前記挿入ガイド部と離れ、前記係止爪が回動変位したとき、該係止爪がロック位置に復帰するのを規制する復帰規制部とを備えて構成した
請求項3に記載の台間機。
【請求項5】
前記解除突起を、
前記ユニットの離脱動作に連動して前記係止爪をロック解除した一時保持位置からその解除位置へと滑らかに回動復帰させる曲面突起により構成した
請求項3に記載の台間機。
【請求項6】
前記複合付勢手段を、
単一の付勢バネが前記係止爪を前記ロック方向と前記ロック解除姿勢一時保持方向との2方向に向けて付勢するように配置した
請求項2乃至5の何れか1項に記載の台間機。
【請求項7】
1つの係止爪に、
前記ホルダに前記ユニットをスライドさせて装着させるユニット装着時の操作力に基づき、前記係止孔に接してロック解除方向に導入ガイドさせる導入ガイド部と、
前記ホルダに前記ユニットをスライドさせて装着した装着完了位置で前記導入ガイド部と離れ、前記係止孔のロック方向に対向する開口縁部を係止してロックするロック溝と、
前記ユニットの装着完了位置で前記解除突起とは非対向となり、前記ユニットの引出動作に連動して前記解除突起にガイドされて前記ロック解除したときの一時保持姿勢が解除される一時保持姿勢解除ガイド部とを備えて構成した
請求項2乃至6の何れか1項に記載の台間機。
【請求項8】
前記ユニット側には、
前記一時保持姿勢を解除する前記解除突起と、前記係止爪がロック位置に復帰するのを規制する前記一時保持突起との両突起を兼ねた共用突起を備えて構成した
請求項3、4または5に記載の台間機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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