説明

ローカル通信のアプリケーションサービスを呼び出すための方法、装置およびコンピュータプログラム製品

移動端末によるタグ読み取りに応答してアプリケーションサービスを呼び出すための方法が示される。この方法は、入力メッセージを受け取るステップであって、入力メッセージが、ローカル通信を用いた移動端末によるタグ読み取りに関連付けられたデータを含み、さらに、移動端末にリンクされた受け手の識別子を含む、ステップと、タグ読み取りに関連付けられた複数のパラメータを用いて、複数の適合するアプリケーションサーバを判定するステップであって、適合するアプリケーションサーバのそれぞれに対するタグ読み取りのサブスクリプションの条件が、複数のパラメータに適合するステップと、適合するアプリケーションサーバそれぞれの各アプリケーションサービスを呼び出すために、適合するアプリケーションサーバのそれぞれに呼び出しメッセージを送信するステップであって、呼び出しメッセージが、アプリケーションサービスのそれぞれがユーザ機器にコンテンツを送信することを可能にする受け手の識別子、およびタグデータを含むステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にローカル通信に関し、より詳細には、そうしたシステムにおいてアプリケーションサービスを呼び出すことに関する。
【背景技術】
【0002】
近距離無線通信(NFC)技術は、今後、量販市場向けのモバイル機器に含まれるようになると予測され、モバイル機器において、支払いおよびチケット販売のような新しいアプリケーションサービスを可能にするであろう。NFCは、通常は13.56MHzの短距離RFID技術、およびMifareなどの非接触カード技術を使用する。
【0003】
NFCをどのように使用することができるかの一例は、NFCタグが取り付けられた物理的なポスターである「スマートポスター」である。NFCタグは、例えばウェブページにリンクすること、またはNFCデバイス上のアプリケーションによって処理することが可能なデータを含むことができる。スマートポスターは、バス停に取り付けることが可能であり、その場合タグは、例えばJava MIDletなどのアプリケーションによって処理することが可能な時刻表またはジャーニープランナに関する情報を含むことができる。
【0004】
従来技術では、公共輸送会社がバス停にNFCタグを付けることを決めた場合、その会社は通常、例えば時刻表用のタグ、またはモバイル機器にチケットをダウンロードするためのタグなど、発行するタグごとに特定の目的を有するようにする。
【0005】
従来技術のシステムの場合、タグの目的は導入時に決められるか、またはタグに対するデータの煩わしい書き換えを必要とする。
【0006】
カラーコードと呼ばれるシステム(本願の出願時点では、ウェブアドレスhttp://www.colorzip.co.jp/en/から詳細を入手可能)は、特定のコードを用いてアドレスをサーバに登録することを可能にする。しかしながら、アプリケーションサービスの選択の点からは、柔軟性がきわめて限られている。
【0007】
したがって、近距離無線通信のタグ読み取りに応答してアプリケーションサービスを呼び出す、より柔軟で拡張性のある方法が求められている。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、ネットワーキングシステムにおけるユーザプロファイルのプロファイル管理を簡易化することである。
【0009】
本発明の第1の態様によれば、移動端末によるタグ読み取りに応答してアプリケーションサービスを呼び出すための方法が示される。その方法は、サービスブローカサーバで実施される各ステップ、すなわち、入力メッセージを受け取るステップであって、入力メッセージが、ローカル通信を用いた移動端末によるタグ読み取りに関連付けられたタグデータを含み、さらに、移動端末にリンクされた受け手の識別子を含む、ステップと、タグ読み取りに関連付けられた複数のパラメータを用いて、複数の適合するアプリケーションサーバを判定するステップであって、適合するアプリケーションサーバのそれぞれに対するタグ読み取りのサブスクリプションの条件が、複数のパラメータに適合するステップと、適合するアプリケーションサーバそれぞれの各アプリケーションサービスを呼び出すために、適合するアプリケーションサーバのそれぞれに呼び出しメッセージを送信するステップであって、呼び出しメッセージが、アプリケーションサービスのそれぞれがユーザ機器にコンテンツを送信することを可能にする受け手の識別子、およびタグデータを含むステップとを含む。
【0010】
したがって、アプリケーションサーバのアプリケーションサービスの動的呼び出しが可能になる。換言すれば、タグidとアプリケーションの間に静的リンクは存在しない。そうした動的呼び出しによって、タグの所有者には、第三者のアプリケーションプロバイダが、例えば地理、時間、ユーザグループなど特定の条件に適合するタグへのコンテンツ配信を購入することができる新しい機会が与えられる。ただ1回のタグ読み取りから複数のアプリケーションサーバを呼び出すことを可能にすることによって、タグの所有者とアプリケーションプロバイダの間により一層の関係および機会がもたらされる。
【0011】
複数のパラメータを、読み取られるタグの物理的な位置、タグの配置状態、タグ読み取りの時刻、タグ読み取りの日付の少なくとも2つに関連付けることができる。
【0012】
入力メッセージを受け取るステップにおいて、入力メッセージは、検知されたタグに関連付けられたデータを記憶するタグマネージャサーバから受け取ることができる。
【0013】
タグマネージャサーバは、サービスブローカサーバから遠隔に配置することができる。
【0014】
入力メッセージを受け取るステップにおいて、入力メッセージは、アプリケーションサーバから受け取ることができる。
【0015】
入力メッセージを受け取るステップにおいて、入力メッセージは、移動端末から受け取ることができる。
【0016】
方法は、タグデータが、タグデータを受け取ることを認められたアプリケーションサーバだけに送信されるように構成することができる。
【0017】
方法は、呼び出しメッセージを送信するステップの前に、受け手に関連付けられた補助的な受け手のデータを得るステップを含むことができ、判定するステップは、受け手のデータの1つまたは複数のパラメータを用いて適合性を判定する。
【0018】
判定するステップにおいて、複数のアプリケーションサービスのそれぞれを、受け手の識別子にリンクすることができる。換言すれば、ユーザと複数の適合するアプリケーションサービスの間にリンクが存在してもよい。
【0019】
方法は、呼び出しメッセージを送信するステップの前に、アプリケーションサービスの少なくとも1つのアプリケーションプログラミングインターフェースを得るステップをさらに含むことができ、呼び出しメッセージは、アプリケーションプログラミングインターフェースに関連するデータを含むことができる。
【0020】
本発明の第2の態様は、移動端末によるタグ読み取りに応答して、アプリケーションサービスを呼び出すためのサービスブローカサーバである。サービスブローカサーバは、コントローラと、タグ読み取りのサブスクリプションを記憶するように構成されたメモリ(16)と、移動端末から入力メッセージを受け取るように構成されたメッセージ受信器であって、入力メッセージが、ローカル通信を用いた移動端末によるタグ読み取りに関連付けられたタグデータを含み、入力メッセージが、移動端末にリンクされた受け手の識別子をさらに含むメッセージ受信器と、タグ読み取りに関連付けられた複数のパラメータを用いて、複数の適合するアプリケーションサーバを判定するように構成された判定器であって、適合するアプリケーションサーバのそれぞれに対するタグ読み取りのサブスクリプションの条件が、複数のパラメータに適合し、タグ読み取りのサブスクリプションがメモリに記憶される判定器と、適合するアプリケーションサーバそれぞれの各アプリケーションサービスを呼び出すために、呼び出しメッセージを適合するアプリケーションサーバのそれぞれに送信するためのメッセージ送信器であって、呼び出しメッセージが、アプリケーションサービスのそれぞれがユーザ機器にコンテンツを送信することを可能にする受け手の識別子、およびタグデータを含むメッセージ送信器とを備える。
【0021】
本発明の第3の態様は、第2の態様によるサービスブローカサーバと、データエントリを含む特定のタグ識別子にタグデータを提供するように構成されたデータベースであって、各データエントリがタグ識別子およびタグデータを含むデータベースを備えるタグマネージャサーバと、タグ識別子を含むタグ識別メッセージを受け取るように構成された受信器と、データベースからのタグ識別メッセージのタグ識別子に関連付けられたタグデータを検索するように構成されたデータ検索器と、アプリケーションサービスを判定するために、検索されたタグデータをサービスブローカサーバに送信するように構成された送信器とを備えるシステムである。
【0022】
本発明の第4の態様は、移動端末によるタグの検知に応答して、アプリケーションサービスを呼び出すためのコンピュータプログラムであり、コンピュータプログラムは、コンピュータプログラムコードを含み、コンピュータプログラムコードはサービスブローカサーバ上で作動するとき、サービスブローカサーバに対して以下のこと、すなわち、入力メッセージを受け取ることであって、入力メッセージが、ローカル通信を用いて移動端末によって検知されたタグに関連付けられたタグデータを含み、入力メッセージおよび受け手の識別子が移動端末にリンクされること、タグ読み取りに関連付けられた複数のパラメータを用いて、複数の適合するアプリケーションサーバを判定することであって、適合するアプリケーションサーバのそれぞれに対するタグ読み取りのサブスクリプションの条件が、複数のパラメータに適合すること、および適合するアプリケーションサーバそれぞれの各アプリケーションサービスを呼び出すために、適合するアプリケーションサーバのそれぞれに呼び出しメッセージを送信することであって、呼び出しメッセージが、アプリケーションサービスのそれぞれがユーザ機器にコンテンツを送信することを可能にする受け手の識別子、およびタグデータを含むことを行わせる。
【0023】
本発明の第5の態様は、第4の態様によるコンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読手段を備えたコンピュータプログラム製品である。
【0024】
第1、第2、第3、第4および第5の態様の任意の特徴は、適宜、任意の他の態様に適用することが可能であることに留意されたい。
【0025】
本明細書においてローカル通信という句が使用されるときはいつでも、2つの対象物間の直接無線通信として解釈されたい。これは、例えば無線伝送、光学的な読み取り、誘導結合などを用いて実施することができる。例えばローカル通信を使用し、移動端末を用いてタグに関連付けられたタグデータを検知するときには、タグデータは、移動端末とタグデータの間の中間リンクを用いずに検知される。例えばローカル通信は、近距離無線通信、ブルートゥース、EAN(欧州商品コード)などの1次元バーコードの読み取り、QR(クイックレスポンス)コードもしくはDatamatrixなどの2次元バーコードの読み取り、または上記のものの任意の組み合わせを用いて実施することができる。
【0026】
本明細書においてアプリケーションサービスという用語が使用されるときはいつでも、直接もしくは間接的にエンドユーザに有用である、または所望されるアプリケーションを用いて、サーバ上で作動するサービスとして解釈されたい。
【0027】
一般的には、特許請求の範囲で使用されるすべての用語は、本明細書において別段に明示的に定めない限り、本技術分野における通常の意味に従って理解されたい。「1つの(a/an)/その(the)要素、装置、構成要素、手段、ステップなど」に対する言及はすべて、別段に明示的に記述しない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの例を指すものとオープンに理解されたい。本明細書において開示される任意の方法のステップは、明示的に記述しない限り、開示された正確な順序で実施される必要はない。説明および特許請求の範囲における「複数の」という単語は、「1つより多い」を意味すると理解されるものとする。
【0028】
次に添付図面を参照して、例示の目的で本発明について記載する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1a】本発明の一実施形態を配置することができる環境を図示する概略図である。
【図1b】本発明の一実施形態を配置することができる環境を図示する概略図である。
【図1c】本発明の一実施形態を配置することができる環境を図示する概略図である。
【図2】図1のサービスブローカサーバ1を図示する概略図である。
【図3】図1a〜cのサービスブローカ1で実施される方法を図示する流れ図である。
【図4a】図1aのシステムにおけるアプリケーションサービスの呼び出しを図示するシーケンス線図である。
【図4b】図1bのシステムにおけるアプリケーションサービスの呼び出しを図示するシーケンス線図である。
【図4c】図1cのシステムにおけるアプリケーションサービスの呼び出しを図示するシーケンス線図である。
【図4d】アプリケーションプログラミングインターフェースの使用を図示するシーケンス線図である。
【図5】コンピュータ可読手段を備えるコンピュータプログラム製品の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に以下では、本発明の特定の実施形態を示す添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳細に記載する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具体化することが可能であり、本明細書で述べる実施形態に限定されると解釈すべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が完璧かつ完全なものとなり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように、例示の目的で提供される。説明全体を通して、同様の番号は同様の要素を指す。
【0031】
図1a〜cは、本発明の一実施形態を配置することができる環境を図示する概略図である。図1a〜cの構成要素は同等であるが、通信経路が異なる。
【0032】
システムは、移動端末5と通信可能なNFCタグ7を含む。3つのアプリケーションサーバ3a〜cは、移動端末5にデータを送信することができる。アプリケーションサーバとは、移動端末5にコンテンツを配信することができるサーバである。各アプリケーションサーバは、コンテンツの配信を行うソフトウェアである少なくとも1つのアプリケーションサービスのホストとして働く。サービスブローカサーバ1は、さらに以下で詳しく述べる入力メッセージ中のデータに応じて、アプリケーションサーバ3a〜cのアプリケーションサービスの1つまたは複数を呼び出すように構成される。
【0033】
タグマネージャサーバ2は、関連付けられたデータベース4を有する。データベース4は、例えば磁気記憶装置、光学記憶装置、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)または上記のものの任意の組み合わせを備えた、タグデータを記憶するための任意の適切なデータベースとすることができる。関連付けられたデータベース4を有するタグマネージャサーバ2は、例えばタグ識別子に基づいて、タグデータを検索することができる。
【0034】
データベース4は、それぞれがタグ識別子およびタグデータを含むデータエントリを含む。タグ識別子は、ユニークな文字または数字とすることができる。タグデータは、例えばタグの(例えばGPS(全地球測位システム)受信器から生成可能な地球規模の位置座標の形の)物理的な位置、またはタグの配置状態を含むことができる。配置状態は、例えばタグがまだ配置されていない、タグが配置されアクティブである、タグが配置されているが故意に使用できないようになっている、またはタグが配置されているがうまく機能していないなどとすることができる。タグデータは、どのアプリケーションサーバ(および/またはアプリケーションサービス)が特定のタグに関係するデータへのアクセスを許可されるかを定める、アクセス権を含むこともできる。アクセス権は、より一般的なアクセスポリシーの一部とすることができる。タグデータは、アクセス権ではなく、またはアクセス権に加えて、アクセスポリシーまたはアクセスルールを含むこともできる。アクセス権は、データフィールドごとに、またはタグ全体に対してアクセスを制限することができる。加えて、タグデータは、誰がタグの所有者であるかに関するデータ、またはタグが特定のアプリケーションサービスによってどのように使用されるかを記述する、アプリケーションサービスに特有のパラメータを含むことができる。さらに、タグの完全性を確認することを可能にする、署名または証明書を含めることができる。署名は、例えばNFCフォーラムによって規定された署名の定義に従うことができる。タグデータは、タグが読み取られた回数、および最近の読み取りの1つまたは複数に関するデータなどの使用データ、ならびに/あるいは読み取りの時刻などの読み取りに関する統計などを含むこともできる。タグを読み取ったユーザに関するデータを、タグデータに含めることも可能である。タグデータの送信元に応じて、タグマネージャのタグデータは、サービスブローカ1からまたはタグの配置時に入力/更新される。加えて、管理インターフェースが、管理ユーザがタグマネージャ2内のタグデータを更新することを許可することができる。
【0035】
タグマネージャサーバ2は通常、タグを発行すること、ならびにその分担範囲内である特定のタグそれぞれに関する情報に対する任意の更新を記憶することも担う。データベース4は、タグマネージャサーバ2に一体化しても、タグマネージャサーバ2から独立させてもよい。
【0036】
以下の例は、アプリケーションサーバ3aが、NFCタグ7をバス停に配置する公共輸送業者に属するシナリオについて記載するものである。アプリケーションサーバ3bは、様々な場所でタグに関係する広告を表示しようとする広告アプリケーションサービスに属する。アプリケーションサーバ3aは、タグマネージャ2に接続される。さらにタグマネージャ2はサービスブローカ1に接続され、サービスブローカ1は、タグ7が読み取られ、そのタグがアプリケーションサーバ3bのアプリケーションサービスに対するプロファイルに合う場合、アプリケーションサーバ3bに知らせることができる。
【0037】
公共輸送業者は、特定の場所、すなわちこの場合はバス停にタグ7を配置することを決める。タグマネージャ2は、タグの発行、およびタグに関する更新情報などのその後のタグデータの管理に用いることができる。コンテンツおよび場所などのタグ情報は、データベース4に記憶される。
【0038】
タグマネージャ2は、タグに関するそのレジストリをサービスブローカ1に公開し、その結果、サービスブローカ1が、これらのタグおよびより詳細な情報をどこで入手するかを認識するようになる。
【0039】
公共輸送のアプリケーションサービスは、どのアプリケーションサーバにタグ情報の参照を許可するかを制御するために、そのタグに対するアクセス権を設定することができる。アクセス権は、タグに関するすべてのデータに設定しても、各タグに関する特定のデータのみに設定してもよい。アクセス権はタグマネージャ2を用いて操作され、タグマネージャ2では、アクセス権がデータベース4に記憶される。タグマネージャ2は、アクセス情報をサービスブローカ1にも公開する。任意選択で、公共輸送アプリケーションサービスは、サービスブローカ1に記憶されるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)9を公開することができる。このAPIは、アプリケーションサーバ3bの広告アプリケーションサービスから、アプリケーションサーバ3aの公共輸送アプリケーションサービスにコンテンツを送信するために用いることが可能である。こうして公共輸送アプリケーションサービスは、広告アプリケーションサービスからのコンテンツをその独自のコンテンツと組み合わせて、移動端末5に配信することができる。この場合、公共輸送会社は、例えば(ハイパーテキスト作製言語、HTMLを用いて)ウェブページの別個のスペース内に、あるいはマルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージのスライドもしくは別個のスペース、またはショートメッセージサービス(SMS)メッセージ中の別個のテキストとしてなどの他のコンテンツの形でなど、コンテンツをどのように組み合わせるかのコントロールを確保する。
【0040】
次いで、(アプリケーションサーバ3bを用いる)広告アプリケーションサービスは、適当なサブスクリプション要求をサービスブローカ1に送信することによって、特定の場所からのタグ、特定のユーザによって読み取られたタグ、特定のサービスプロバイダからのタグなどに対するサブスクライブを開始することができる。アプリケーションサーバ3a〜cのいずれも、サービスブローカ1に対するサブスクリプション要求をサブミットすることが可能であることに留意されたい。サブスクリプション要求は、当該のアプリケーションサーバに知らせたいタグのセグメントを定める1つまたは複数の条件を含む。データベース4に関連して先に言及したパラメータの任意のものを用いることができる。各条件は、満足すべきパラメータ、および値または範囲を含む。任意選択で、サブスクリプションには、サービスブローカ1に対する管理インターフェースからの管理、または少なくとも承認が行われる。これによって、タグの所有者がアプリケーションサービスの呼び出しを制御することが可能になり、タグの所有者、またはサービスブローカ1に責任を負う関係者などの仲介者が、サブスクリプションに対して課金することができるようになる。
【0041】
サービスブローカ1は、あるタグについて複数のリスナを登録および削除することができる。換言すれば、それぞれのタグが、1つまたは複数のアプリケーションサーバ3a〜c上の1つまたは複数のアプリケーションサービスを呼び出すことができる。
【0042】
ユーザはバス停で、この場合は移動端末5と呼ぶNFCデバイスを用いてタグを読み取る。デバイス上に存在するアプリケーションが、タグ上のコンテンツを処理する。
【0043】
移動端末5は、タグを読み取ったことをシステムに知らせる。これは様々な方法で行うことができる。図1aは、移動端末5がアプリケーションサーバ3aに知らせ、アプリケーションサーバ3aがタグマネージャ2に知らせ、タグマネージャ2がサービスブローカ1に知らせる場合を図示している。
【0044】
あるいは、図1bまたは1cに図示するように、移動端末5が、タグマネージャ2またはサービスブローカ1に直接接続するようにする。こうして、サービスブローカ1に到る途中で追加のタグデータを分析することも可能になり、その結果、サービスブローカ1は、ユーザ、場所、タグに対するコンテンツ、および最初に交信されたアプリケーションサービスなど、イベントに関する情報を受け取るようになる。
【0045】
サービスブローカ1は、例えばアプリケーションサーバ3bなど関係する任意のリスナに、例えばタグデータおよびユーザデータなどのタグ読み取りに関係するデータを用いて知らせ、情報をアプリケーションサーバ3bに転送する。次にアプリケーションサーバ3bは、この情報を処理してコンテンツを生成することができる。コンテンツは、例えば電話番号(MSISDN)またはIPアドレスなどの受け手に関する情報を用いて、受け手、すなわちユーザにプッシュすることができる。あるいは、コンテンツは、サービスブローカ1から受け取ったAPI9を用いてアプリケーションサーバ3aに送り込まれる。こうして、アプリケーションサーバ3aは、コンテンツを移動端末にプッシュすることが可能になる。例えば、アプリケーションサーバ3bにおけるアプリケーションサーバ3aからのアプリケーションデータの使用を説明するために、以下のシナリオについて考える。ユーザは、特定のバスの次の出発に関する情報を含むタグを既に読み取っている。アプリケーションサーバ3bは、この情報を、次のバスが遅れており、15分で到着するであろうというユーザ(受け手)への情報と共に受け取る。アプリケーションサーバ3bは、近くのコンビニエンスストアで使用するように割引になるコーヒーのクーポンで応答する。情報が、バスが1分で到着するであろうというものであった場合、サービスブローカ1は、この情報に基づいてアプリケーションサーバに知らせない選択をした可能性がある。
【0046】
移動端末は、例えばJava MIDletなどのローカルアプリケーションを用いる、ウェブブラウザもしくは任意の他のタイプのコンテンツブラウザを用いる、またはコンテンツを含むSMSもしくはMMSを表示するなど、複数の方法でコンテンツを表示することができる。
【0047】
前述のシステムによって、NFCタグに対して複数のアプリケーションサービスを結び付けること、および削除することに関する問題が解決され、したがって、タグを動的にすることによって、NFCエコシステムにおいてより多くのアプリケーションサービスを可能にする。これにより、例えば先の例における公共輸送会社など一連のタグの所有者が、タグという資産を利用し、タグを読み取るユーザに別のまたは追加のコンテンツを送信する機能を販売することを可能にする。さらに、コンテンツプロバイダ(すなわちアプリケーションサーバ)の選択が動的になり、その選択を、利用可能な変数を用いて多くの様々な方法で切り分けることが可能になる。
【0048】
図2は、図1のサービスブローカサーバ1を図示する概略図である。サービスブローカサーバ1はネットワークインターフェース13を備えているが、ネットワークインターフェース13自体は知られており、サービスブローカ1がネットワーク14を用いて、例えばタグマネージャ2、アプリケーションサーバ3a〜cおよび/または移動端末5に通信することを可能にする。さらに、サービスブローカ1は、中央処理装置(CPU)などのコントローラ11、および内部メモリ12に記憶されたコンピュータプログラムを備えている。したがって、内部メモリ12は、例えば図3を参照して以下に記載する方法を実施するために、コントローラ11によって実行されるソフトウェア命令を保持するコンピュータプログラム製品とすることができる。内部メモリは、例えば磁気記憶装置、光学記憶装置、固体記憶装置、リードオンリーメモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)の少なくとも1つを備える、任意の適切なメモリとすることができる。
【0049】
サービスブローカ1は、NFCイベントに対するアプリケーションサーバのサブスクリプションを記憶するメモリ16にも接続される。サブスクリプションは、満たされたときにサブスクライブするアプリケーションサーバの呼び出しをトリガーする、パラメータに対する1つまたは複数の条件を含む。パラメータは、例えばユーザのプロパティ、タグの位置エリア、タグに対するコンテンツ、タグの配置状態、読み取りの時間または日付とすることができる。任意選択で、サービスブローカ1は、ユーザインターフェース(図示せず)を備える。条件を評価するのに用いられるパラメータ値は、例えばタグマネージャ2、サービスブローカ1または移動端末5から生じさせることができる。
【0050】
図3は、図1a〜cのサービスブローカ1で実施される方法を図示する流れ図である。その方法は、移動端末5のユーザがタグ7を読み取ると実施される。
【0051】
入力メッセージを受け取る最初のステップ20では、入力メッセージが受け取られる。入力メッセージは、少なくともタグデータおよび受け手のデータを含む。受け手とは、移動端末を用いてNFCを読み取ったユーザのことである。タグデータとはタグに関連付けられたデータであるが、それはタグマネージャの分担である。タグデータは、入力メッセージに含まれるタグ識別子を用いてタグマネージャを照会することによって得ることができる。あるいは、タグデータは入力メッセージに含まれる。タグデータは、これまでに図1のデータベース4に関連して記載したパラメータの1つまたは複数とすることができる。
【0052】
受け手のデータを得る任意選択のステップ21では、受け手に関する追加のデータが得られる。これは、年齢、自宅の住所、モバイルネットワーク業者、利用履歴など任意の関連する個人データを含むことができる。このデータは、サービスブローカ1によって記憶すること、または他のサーバ(図示せず)から得ることが可能である。
【0053】
アプリケーションを判定するステップ22では、呼び出されるアプリケーションが判定される。このステップは、タグデータ、および任意選択で受け手のデータを使用して、どのアプリケーションを呼び出すかを判定する。サービスブローカは、すべての利用可能な関連するパラメータ値、およびアプリケーションサーバのサブスクリプションにおける条件を使用して、どのサブスクリプションが現在のパラメータの組に適合するかを判定する。このステップは、ただ1つのアプリケーションサーバを見つけることに限定されず、むしろ、メッセージ(例えばSMS/MMS)または例えばアプリケーションAPIを用いたコンテンツアグリゲーションを用いて、ただ1回のNFCの読み取りから複数のアプリケーションサーバを呼び出すことが可能であり、またアプリケーションサーバは、それでもやはり、関連するユーザフレンドリーなコンテンツを受け手に送信することができる。任意選択で、認められたアプリケーションサーバのみが適合すると判定されるようにする。換言すれば、認められていないアプリケーションサーバ/アプリケーションサービスは、適合するとみなされない。
【0054】
APIを得る任意選択のステップ23では、任意の関連するAPIが得られる。
【0055】
サービスを呼び出すステップ24では、アプリケーションを判定するステップ22から、アプリケーションサーバの任意の適合するアプリケーションサービスが呼び出される。呼び出しは、サービスブローカからの適合するアプリケーションそれぞれへの呼び出しメッセージによって行われる。呼び出しメッセージは、得られたタグデータを含む。
【0056】
任意選択で、呼び出しメッセージを複数のメッセージに分割することができる。
【0057】
図4aは、図1aのシステムにおけるアプリケーションサービスの呼び出しを図示するシーケンス線図である。関係するノードは、移動端末5、アプリケーションサーバ3a、タグマネージャ2、サービスブローカ1およびアプリケーションサーバ3bである。
【0058】
移動端末5はNFCタグを読み取り、メッセージをアプリケーションサーバ3aに送信して読み取り操作を知らせる(30)。任意選択で、移動端末5は、タグからコンテンツを検索し、単独でアプリケーション処理を実施する。アプリケーションサーバ3aは(それ自体の任意の処理と共に)、タグ識別子を含むメッセージをタグマネージャ2に送信し(31)、タグマネージャ2は、当該のタグに対する任意のタグデータを検索する。次いで、グマネージャ2は、タグデータを受け手のデータと共にサービスブローカ1に送信する(32)。サービスブローカ1は、サブスクリプションのエントリおよび任意選択の認証ルールに基づいて、アプリケーションサーバ3bを呼び出すべきであると判定し、呼び出しメッセージをアプリケーションサーバ3bに送信する(33)。次いで、アプリケーションサーバ3bは、コンテンツを生成するために任意の必要な処理を実施し、例えばSMSまたはMMSなどのプッシュ技術を用いてコンテンツを移動端末5に直接送信する(34)か、または特定のURLを用いてウェブブラウザを開き、移動端末5にアプリケーションサーバ3bからのコンテンツを検索させるように移動端末をトリガーする。したがってこのシナリオでは、アプリケーションサーバ3aに特有のデータをサービスブローカ1へのメッセージに含めることが可能であり、またアプリケーションサービスの呼び出しが、アプリケーション特有のパラメータに依存するようにすることができる。
【0059】
図4bは、移動端末5がタグマネージャ2に直接接続する、図1bのシステムにおけるアプリケーションサービスの呼び出しを図示するシーケンス線図である。やはり、関係するノードは、移動端末5、アプリケーションサーバ3a、タグマネージャ2、サービスブローカ1およびアプリケーションサーバ3bである。
【0060】
移動端末5はNFCタグを読み取り、メッセージを直接タグマネージャ2に送信して読み取り操作を知らせる(35)。タグマネージャ2は、当該のタグに対する任意のタグデータを検索し、タグデータを受け手のデータと共にサービスブローカ1に送信する(36)。サービスブローカ1は、サブスクリプションのエントリおよび任意選択の認証ルールに基づいて、アプリケーションサーバ3bを呼び出すべきであると判定し、呼び出しメッセージをアプリケーションサーバ3bに送信する(37)。次いで、アプリケーションサーバ3bは、コンテンツを生成するために任意の必要な処理を実施し、先に図4aに関連して言及したように、コンテンツを移動端末5に直接送信する(38)。加えて、サービスブローカは、アプリケーションサーバ3aも呼び出すべきであると判定し、呼び出しメッセージをアプリケーションサーバ3aに送信する(39)。次いで、アプリケーションサーバ3aは、コンテンツを生成するために任意の必要な処理を実施し、先に図4aに関連して言及したように、コンテンツを移動端末5に直接送信する(40)。
【0061】
図4cは、移動端末5がサービスブローカ1に直接接続する、図1cのシステムにおけるアプリケーションサービスの呼び出しを図示するシーケンス線図である。やはり、関係するノードは、移動端末5、アプリケーションサーバ3a、タグマネージャ2、サービスブローカ1およびアプリケーションサーバ3bである。
【0062】
移動端末5はNFCタグを読み取り、メッセージをサービスブローカ1に送信して読み取り操作を知らせる(41)。サービスブローカ1は、移動端末5からのメッセージ内で指定されたタグ識別子を用いて、タグに対するタグデータについてタグマネージャに照会する(42)。タグマネージャ2は、当該のタグに対する任意のタグデータを検索し、タグデータを伴う応答をサービスブローカ1に送信する(43)。サービスブローカ1は、サブスクリプションのエントリおよび任意選択の認証ルールに基づいて、アプリケーションサーバ3bを呼び出すべきであると判定し、呼び出しメッセージをアプリケーションサーバ3bに送信する(44)。次いで、アプリケーションサーバ3bは、コンテンツを生成するために任意の必要な処理を実施し、先に図4aに関連して言及したように、コンテンツを移動端末5に直接送信する(45)。加えて、サービスブローカは、アプリケーションサーバ3aも呼び出すべきであると判定し、呼び出しメッセージをアプリケーションサーバ3aに送信する(46)。次いで、アプリケーションサーバ3aは、コンテンツを生成するために任意の必要な処理を実施し、先に図4aに関連して言及したように、コンテンツを移動端末5に直接送信する(47)。
【0063】
図4dでは、アプリケーションサーバ3bはAPIを利用し、コンテンツを、アプリケーションサーバ3aを介して移動端末5に送信する。やはり、関係するノードは、移動端末5、アプリケーションサーバ3a、タグマネージャ2、サービスブローカ1およびアプリケーションサーバ3bである。
【0064】
移動端末5はNFCタグを読み取り、メッセージをタグマネージャ2に送信して読み取り操作を知らせる(48)。タグマネージャ2は、当該のタグに対する任意のタグデータを検索し、タグデータを受け手のデータと共にサービスブローカ1に送信する(51)。サービスブローカ1は、サブスクリプションのエントリおよび任意選択の認証ルールに基づいて、アプリケーションサーバ3bを呼び出すべきであると判定し、呼び出しメッセージをアプリケーションサーバ3bに送信する(52)。ここでは、呼び出しメッセージは、アプリケーションサーバ3bがアプリケーションサーバ3aと通信することを可能にするAPIを含む。次いで、アプリケーションサーバ3bは、コンテンツを生成するために任意の必要な処理を実施し、コンテンツをアプリケーションサーバ3aに送信する(53)。次いで、アプリケーションサーバ3aは、アプリケーションサーバ3bから移動端末5へのコンテンツの配信を担う。任意選択で、サービスブローカは、アプリケーションサーバ3aも呼び出すべきであると判定し、呼び出しメッセージをアプリケーションサーバ3aに送信する(56)。次いで、アプリケーションサーバ3aは、コンテンツを生成するために任意の必要な処理を実施し、それ自体3aおよびアプリケーションサーバ3bからのコンテンツを組み合わせ、先に図4aに関連して言及したように、そのコンテンツを移動端末5に直接送信する(57)。
【0065】
図5は、コンピュータ可読手段を備えたコンピュータプログラム製品の一例を示している。このコンピュータ可読手段にコンピュータプログラムを記憶することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、コンピュータに本明細書に記載される実施形態による方法を実行させることができる。この例では、コンピュータプログラム製品は、CD(コンパクトディスク)またはDVD(デジタルバーサタイルディスク)などの光学ディスクである。コンピュータ可読手段は、フラッシュメモリなどの固定メモリ、またはインターネットなどのネットワークによって配布されるソフトウェアパッケージでもよい。
【0066】
先の説明における例は、公共輸送会社のNFCタグの第三者の利用に対する使用法を開示しているが、本発明はこの例に限定されない。1つより多いアプリケーションサーバによってNFCタグが使用されるシステムはいずれも、本文書の教示を利用することができる。
【0067】
これまで3つのアプリケーションサーバの使用について説明してきたが、任意の適切な数のサーバを用いることが可能であることに留意されたい。
【0068】
本明細書でサーバという用語が使用されるときはいつでも、記載されたタスクを実施することが可能な任意の適切なコンピュータを使用することができる。例えば、Linux、MS Windows、Apple Mac OS、UNIXの変形形態などのオペレーティングシステムを動かすコンピュータを使用することができる。任意のサーバは、プロセッサ(例えばCPU)、RAMなどの主メモリを含み、磁気記憶装置、固体記憶装置、光学記憶装置またはこれらの任意の組み合わせなど、永続性の記憶装置を利用することができる。
【0069】
ここでは次に、サービスブローカのいくつかの他の任意選択の態様を示す。
【0070】
サービスブローカに使用するために、複数のパラメータを、読み取られるタグの物理的な位置、タグの配置状態、タグ読み取りの時刻、タグ読み取りの日付の少なくとも2つに関連付けることができる。
【0071】
サービスブローカのメッセージ受信器は、入力メッセージを受け取るとき、入力メッセージを、検知されたタグ7に関連付けられたデータを記憶するタグマネージャサーバ2から受け取ることができる。
【0072】
タグマネージャサーバ2は、サービスブローカサーバ1から遠隔に配置することができる。
【0073】
サービスブローカのメッセージ受信器は、入力メッセージを受け取るとき、入力メッセージをアプリケーションサーバ3a〜cから受け取ることができる。
【0074】
サービスブローカのメッセージ受信器は、入力メッセージを受け取るとき、入力メッセージを移動端末5から受け取ることができる。
【0075】
サービスブローカサーバは、タグデータを、タグデータを受け取ることを認められたアプリケーションサーバ3a〜cだけに送信するように構成することができる。
【0076】
サービスブローカサーバは、受け手に関連付けられた補助的な受け手のデータを得るように構成された、補助的な受信器のデータモジュールをさらに備えることができる。この補助的な受け手のデータを用い、判定器によって適合性を判定することができる。
【0077】
判定器は、複数のアプリケーションサービスのそれぞれが、受け手の識別子にリンクされるように構成することができる。
【0078】
サービスブローカサーバは、アプリケーションサービスの少なくとも1つのAPI9を得るように構成された、API受信器モジュールをさらに備えることができる。APIは、呼び出しメッセージに含めることができる。
【0079】
本明細書では、主にいくつかの実施形態を参照して本発明について説明した。しかしながら、当業者には容易に理解されるように、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲内で、上記に開示したもの以外の他の実施形態が等しく実現可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末によるタグ読み取りに応答してアプリケーションサービスを呼び出すための方法であって、サービスブローカサーバで実施されるステップ、すなわち、
入力メッセージを受け取るステップであって、前記入力メッセージが、ローカル通信を用いた前記移動端末によるタグ読み取りに関連付けられたタグデータを含み、さらに、前記移動端末にリンクされた受け手の識別子を含む、ステップと、
前記タグ読み取りに関連付けられた複数のパラメータを用いて、複数の適合するアプリケーションサーバを判定するステップであって、前記適合するアプリケーションサーバのそれぞれに対するタグ読み取りのサブスクリプションの条件が、前記複数のパラメータに適合するステップと、
前記適合するアプリケーションサーバそれぞれの各アプリケーションサービスを呼び出すために、前記適合するアプリケーションサーバのそれぞれに呼び出しメッセージを送信するステップであって、前記呼び出しメッセージが、前記アプリケーションサービスのそれぞれがユーザ機器へコンテンツを送信することを可能にする前記受け手の識別子、および前記タグデータを含むステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記複数のパラメータが、読み取られる前記タグの物理的な位置、前記タグの配置状態、前記タグ読み取りの時刻、前記タグ読み取りの日付のうちの少なくとも2つに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記入力メッセージを受け取るステップにおいて、前記入力メッセージが、検知されたタグに関連付けられたデータを記憶するタグマネージャサーバから受け取られる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記タグマネージャサーバが、前記サービスブローカサーバから遠隔に配置される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記入力メッセージを受け取るステップにおいて、前記入力メッセージがアプリケーションサーバから受け取られる、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記入力メッセージを受け取るステップにおいて、前記入力メッセージが前記移動端末から受け取られる、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記タグデータが、前記タグデータを受け取ることを認められたアプリケーションサーバだけに送信される、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記呼び出しメッセージを送信するステップの前に、前記受け手に関連付けられた補助的な受け手のデータを得るステップをさらに含み、前記判定するステップが、前記受け手のデータの1つまたは複数のパラメータを用いて適合性を判定する、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記判定するステップにおいて、前記複数のアプリケーションサービスのそれぞれが、前記受け手の識別子にリンクされる、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記呼び出しメッセージを送信するステップの前に、前記アプリケーションサービスの少なくとも1つのアプリケーションプログラミングインターフェースを得るステップをさらに含み、前記呼び出しメッセージが、前記アプリケーションプログラミングインターフェースに関連するデータを含む、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
移動端末によるタグ読み取りに応答して、アプリケーションサービスを呼び出すためのサービスブローカサーバであって、
コントローラと、
タグ読み取りのサブスクリプションを記憶するように構成されたメモリと、
前記移動端末から入力メッセージを受け取るように構成されたメッセージ受信器であって、前記入力メッセージが、ローカル通信を用いた前記移動端末による前記タグ読み取りに関連付けられたタグデータを含み、さらに、前記移動端末にリンクされた受け手の識別子を含んでいる、メッセージ受信器と、
前記タグ読み取りに関連付けられた複数のパラメータを用いて、複数の適合するアプリケーションサーバを判定するように構成された判定器であって、前記アプリケーションサーバのそれぞれに対するタグ読み取りのサブスクリプションの条件が、前記複数のパラメータに適合し、前記タグ読み取りのサブスクリプションが前記メモリに記憶される判定器と、
前記適合するアプリケーションサーバそれぞれの各アプリケーションサービスを呼び出すために、呼び出しメッセージを前記適合するアプリケーションサーバのそれぞれに送信するためのメッセージ送信器であって、前記呼び出しメッセージが、前記アプリケーションサービスのそれぞれがユーザ機器にコンテンツを送信することを可能にする前記受け手の識別子、および前記タグデータを含んでいる、メッセージ送信器と
を備えるサービスブローカサーバ。
【請求項12】
請求項11に記載のサービスブローカサーバと、
データエントリを含む特定のタグ識別子にタグデータを提供するように構成されたデータベースを備えるタグマネージャサーバであって、各データエントリがタグ識別子およびタグデータを含むタグマネージャサーバと、
タグ識別子を含むタグ識別メッセージを受け取るように構成された受信器と、
前記データベースからの前記タグ識別メッセージの前記タグ識別子に関連付けられたタグデータを検索するように構成されたデータ検索器と、
アプリケーションサービスを判定するために、前記検索されたタグデータをサービスブローカサーバに送信するように構成された送信器と
を備えるシステム。
【請求項13】
移動端末によるタグの検知に応答して、アプリケーションサービスを呼び出すためのコンピュータプログラムであって、コンピュータプログラムコードを含んでおり、前記コンピュータプログラムコードが、サービスブローカサーバ上で実行されると、前記デバイスに、
入力メッセージを受け取ることであって、前記入力メッセージが、ローカル通信を用いて前記移動端末によって検知されたタグに関連付けられたタグデータを含み、前記入力メッセージおよび受け手の識別子が前記移動端末にリンクされること、
前記タグ読み取りに関連付けられた複数のパラメータを用いて、複数の適合するアプリケーションサーバを判定することであって、前記適合するアプリケーションサーバのそれぞれに対するタグ読み取りのサブスクリプションの条件が、前記複数のパラメータに適合すること、ならびに
前記適合するアプリケーションサーバそれぞれの各アプリケーションサービスを呼び出すために、前記適合するアプリケーションサーバのそれぞれに呼び出しメッセージを送信することであって、前記呼び出しメッセージが、前記アプリケーションサービスのそれぞれがユーザ機器にコンテンツを送信することを可能にする前記受け手の識別子、および前記タグデータを含むこと
を行わせるコンピュータプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のコンピュータプログラム、および前記コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読手段を備えるコンピュータプログラム製品。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−524933(P2012−524933A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507176(P2012−507176)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【国際出願番号】PCT/SE2009/050433
【国際公開番号】WO2010/123426
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.Linux
3.WINDOWS
4.UNIX
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】