説明

ロータンクのハンドル装置

【課題】 ハンドルを操作することにより電動機構が作動するよう構成されたロータンクのハンドル装置を提供する。モータによってシャフトを回転させるときにハンドルが回転しないロータンクのハンドル装置を提供する。
【解決手段】 ロータンク10の側面のケーシング18内にモータ20、ウォームホィール24、インターギヤ30、欠歯ギヤ34,36等からなるシャフト44の駆動機構を設ける。シャフト44の先端にチェーン等を介して弁が連結される。ハンドル50をシャフト44と直結せず、ハンドル50によってON、OFFされるモータ駆動用リミットスイッチ92,94を設ける。該スイッチ92、94がONとなると、シャフト44が回転し、ロータンクから水が便器へ流出する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器に洗浄水を供給するためのロータンクのハンドル装置に係り、特にスイッチ操作によりロータンクからの水流出を開始できるよう構成したロータンクのハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロータンクのハンドル装置の従来例としては、特公平1−18218号公報記載のものがある。この従来のロータンクのハンドル装置においては、手動ハンドルにて回動される弁(ロータンク底部の放水制御弁)引上用の筒状の第1の軸に対し細棒状の第2の軸を摺動自在に内嵌させ、この第2の軸をロータンク外のモータで回転させると共に、この第2の軸の回転によっても弁を引き上げ得るようにしたものである。
【0003】この特公平1−18218号公報のハンドル装置では、ロータンクの外面にモータの入ったケースが設けられ、ロータンク側壁を貫通したシャフトはこのケース内に差し込まれている。シャフトを手動回転させるための操作片がこのケースの下側に配置されている。
【0004】このような操作片を有した特公平1−18218号公報のロータンクのハンドル装置は、従来から広く用いられている手動式ハンドルと外観形状が著しく相違するため、初めての使用者は使用勝手が分らず、著しく不便であった。
【0005】そこで、本出願人は、実開平6−76473号公報において、ハンドル及びモータが共通のシャフトを駆動するよう構成されており、電気スイッチ操作してモータによってシャフトを回転させることができると共に、手でハンドルを回してシャフトを回転させることもできるロータンクのハンドル装置を提案した。
【0006】第8図はこの実開平6−76473号公報に係るロータンクのハンドル装置を示す分解斜視図である。
【0007】ロータンク10の側壁の外側にハンドル装置のケーシング113が設置され、モータ114、歯車機構116が内蔵されている。ケーシング113の外部にハンドル118 が設けられている。L形のシャフト120の後部がケーシング113内に引き込まれ、モータ114及びハンドル118のいずれによっても回転させうるよう歯車機構116及びハンドル118が該シャフト120に連結されている。シャフト120の先端にはチェーン、ワイヤ等の線状体が接続される。
【0008】モータ114や、各種リミットスイッチからのリード線122がケーシング113から引き出されている。
【0009】この実開平6−76473号公報のハンドル装置は、押しボタンスイッチ(図示略)操作によって自動的にロータンク10内の水を放出することもでき、また従来の手動式ロータンクと同様にハンドル118を操作することによって水を放出させることも可能である。このハンドル118は古くから使用されてきたロータンク用ハンドルと全く同じ手動操作によって水を放出させるものであり、しかもハンドル118の外観形状も旧来のロータンクハンドルと同じものであるため、初めての装置使用者であっても、まごつくことなく手動操作によってロータンク10内の水を放出させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平6−76473号公報のハンドル装置にあっては、電気スイッチ操作による電動式便器洗浄と、ハンドル操作による手動式便器洗浄とのいずれをも行いうる点において便利であるが、初めての使用者は電気スイッチの存在に気がつかず、せっかくの電動機構が活用されないことがある。
【0011】また、電気スイッチをONとすると、モータ114の回転に伴ってハンドル118も回転してしまい、不慣れな使用者を驚かせることもあった。
【0012】本発明は、ハンドルを操作することにより電動機構が作動するよう構成されたロータンクのハンドル装置を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、モータによってシャフトを回転させるときにハンドルが回転しないロータンクのハンドル装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のロータンクのハンドル装置は、ロータンク側壁の外部に配置されたケーシングと、先端側がロータンク内部に位置し、この先端側に弁引上用の線状体が連結され、後端側が該ケーシングの内部に配置されたシャフトと、該ケーシング内に配置された、該シャフトを回転させるためのシャフト電動装置と、を備えたロータンクのハンドル装置において、該ケーシングの外部にロータンクハンドル形状のハンドルを設けると共に、前記シャフト電動装置を作動させるためのスイッチを該ハンドルによって操作されるように設置したことを特徴とするものである。
【0015】かかる本発明のロータンクのハンドル装置にあっては、ハンドルを回すとシャフト電動装置が作動される。このハンドルは、シャフトには直結されてはおらず、該電動装置によってシャフトが回転するときに該ハンドルが回転しない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
【0017】第1図は実施の形態に係るロータンクのハンドル装置の分解斜視図、第2図はハウジングカバーを取り外した状態の側面図、第3,4図はハンドル式スイッチの構成を示す斜視図、第5図は歯車機構の作動説明図、第6,7図は内部機構を示す説明図である。
【0018】ロータンク10の側壁面に開口12(第2図)が設けられ、この開口12にねじ付カラム14が挿通され、ナット16が該ねじ付カラム14にねじ込まれることによりハンドル装置がロータンク10に固定されている。このねじ付カラム14は、ケーシング18のプレート18aの裏面から突設されたものであり、その外周面に雄ねじが刻設されている。
【0019】ケーシングカバー18b内にモータ20が取り付けられ、モータ20の駆動軸に固着されたウォーム22がウォームホィール24と噛合している。ウォームホィール24と一体のピニオン26が枢軸28を介してプレート18aに枢支されている。このピニオン26は、全周が歯となっているインターギヤ30の該歯と噛合している。該インターギヤ30及びそれと一体の駆動側欠歯ギヤ32並びに円板カム33が、枢軸34によってハウジングプレート18aに枢支されている。32aは、欠歯ギヤ32において歯を設けていない欠歯部を示す。なお、枢軸28,34はプレート18aから突設されている。
【0020】駆動側欠歯ギヤ32の歯と噛合可能な歯を外周の一部に有している従動側欠歯ギヤ36と、円板カム38とが一体となっている。このギヤ36にシャフト44の後端が同軸的に取り付けられている。ギヤ36の周縁近傍に小ピン42が突設されている。この小ピン42には後述のリンク46の上端が係止されている。
【0021】シャフト44は、その先端側が前記ねじ付カラム14を通ってプレート18aの前面側に突出している。このシャフト44の先端側がL字形となっており、チェーン等を介してロータンクの弁に連結される。
【0022】ケーシングカバー18bにスピンドル挿通孔48(第3図)が設けられ、このスピンドル挿通孔48の前面側にはハンドル50が配置されている。このハンドル50のボス部52の軸心部に設けられた角形の凹穴54がスピンドル56の先端に外嵌している。第3図の通り、スピンドル56の先端部56aも角形となっており、この角形先端部56aが角形の凹穴54に挿着されることによりハンドル50の回転力がスピンドル56に伝達される。
【0023】スピンドル56の後端部56bは、両側面がそぎ落された非円形となっている。この後端部56bに、リングプレート58の非円形の中心孔58aと、レバー60の基端部の非円形の開口60aとが外嵌し、該リングプレート58及びレバー60が常にスピンドル56と一体に回転するよう構成されている。このレバー60からはレバーアーム62が突設されている。このレバーアーム62は、後述のリンクアーム64を押し下げるためのものである。
【0024】第3図の通り、このリングプレート58の外周面には、円弧方向に延在する切欠部66が設けられており、この切欠部66の周方向の両端側の段部68、70が、ケーシングのカバー18bに保持された摺動子72、74の凸部76、78と係合している。
【0025】カバー18bの内面からは同軸的に2個の環状部79、80が突設され、それらの間の円形の溝82内に前記摺動子72、74が挿入されている。環状部80は円環形となっているが、環状部79はC字形となっている。摺動子72、74は、それぞれ円弧状のものであり、該溝82内を摺動移動可能とされている。摺動子72、74同志は引張コイルばね84で連結されている。
【0026】摺動子72、74の外周からは段部86、88が突設されており、この段部86、88がC字形環状部79の端部79a、79bに当接している。
【0027】リングプレート58の切欠部66の段部68、70が摺動子72、74の凸部76、78に係合しているので、ハンドル50を回すことによりスピンドル56及びリングプレート40が第3図において時計回り方向に回転すると、摺動子72は引張コイルばね84を引き伸ばしながら時計方向に溝82内を移動する。ハンドル50に加えられている力が解放されると、ばね84の引張力によって摺動子72は、段部86が端部79aに当接した元の状態に復帰し、ハンドル50も元の姿勢に戻る。ハンドル50が第3図において反時計方向に回転すると、段部70が凸部78を押して摺動子74を反時計回り方向に引張り、摺動子74がばね84を引き伸ばしながら反時計回り方向に溝82内を移動する。そして、ハンドル50に加えられている力が解放されると、ばね84の引張力によって摺動子74が元の位置(段部88が端部79bに当接した位置)に戻り、ハンドル50も元の姿勢に戻る。
【0028】第4図にも示す通り、リングプレート58にはカム90が一体に設けられており、カム突部90aによって接点閉とされるリミットスイッチ92、94が該カム90の上下両側に配置されている。第4図の状態からカム90が時計方向に回ると、カム突部90aがリミットスイッチ92を接点閉とし、カム90が反時計方向に回るとカム突部90aはリミットスイッチ94を接点閉とする。これらのリミットスイッチ92、94のONにより前記モータ20が作動される。
【0029】第5図に示されるように、前記インターギヤ30と一体の円板カム33の外周面の一部に凹部96が設けられている。このカム33によってON、OFFされるリミットスイッチ98が前記ケーシングプレート18aに取り付けられている。第5図(a)の如く、凹部96がリミットスイッチ98に対面しているときには、リミットスイッチ98はOFFとなっている。カム33が第5図(b)のように回転すると、リミットスイッチ98がONとなる。
【0030】前記従動側欠歯ギヤ36と一体の円板カム38の外周面にリミットスイッチ100が設けられており、該カム38の突部38aによってON、OFFされる。
【0031】前記リンクアーム64の基端の円形開口104がプレート18aから突設されたボス部106の先端に回転自在に嵌合している。なお、ボス部106の先端面の凹穴106aに前記スピンドル64の後端の細軸部56c(第3図)が回転自在に挿入されている。このリンクアーム56の先端とリンク46の下端とが連結ピン108によって連結されている。リンク46の上端の小孔110が、前記従動側欠歯ギヤ36の小ピン42に係合している。
【0032】前記レバー60のレバーアーム62の張出部62aがリンクアーム64の上側に張り出しており、レバー60が第1図で反時計方向に回転するとリンクアーム64が押し下げられ、リンク46が引き下げられ、従動側欠歯ギヤ36が第1図のθ方向に回転する。なお、リンク46とケーシングカバー18bとの間に引張コイルばね112が架設され、リンク46が上方に引き上げられるよう構成されている。
【0033】リミットスイッチ92、94、98、100及びモータ20に接続されたリード線(図示略)がケーシング18外に引き出され、コントローラ(図示略)に接続されている。コントローラは、電源回路及び制御回路を内蔵しており、リミットスイッチ92、94、98、100からの信号に基づいてモータ20の作動を制御する。
【0034】このように構成されたロータンクのハンドル装置の作動について次に説明する。
【0035】ロータンク10内に水が貯められている状態にあっては、シャフト44のL形の先端部は下方を向いており、チェーン等は弛んだ状態となっている。この場合、ロータンク底部の弁はロータンク10の洗浄水流出口を塞いでいる。
【0036】この貯水状態にあっては、欠歯ギヤ32、36は第5図(a)に示す状態にある。即ち、駆動側欠歯ギヤ32の欠歯部32aが従動側欠歯ギヤ36に対面している。従動側欠歯ギヤ36にあっては、歯列の一端側がこの欠歯部32aに対面している。なお、前記リミットスイッチ92、94は、第4図に示す状態にあり、いずれもスイッチオフの状態となっている。
【0037】この状態でハンドル50を第1図の時計方向(この実施の形態では「大」洗浄方向)に回すと、リミットスイッチ92がONとなり、モータ20が回転する。そうすると、ウォームホィール24、ピニオン26、インターギヤ30、駆動側欠歯ギヤ32の順に回転動力が伝達され、欠歯ギヤ32の歯が従動側欠歯ギヤ36の歯と噛み合う。
【0038】ところで、インターギヤ30及びそれと一体の円板カム33が少しでも回転すると、第5図(b)に示すように凹部96がリミットスイッチ98から離れてゆき、リミットスイッチ98がONとなる。このリミットスイッチ98のONにより、モータ20の回転が継続する。従って、ハンドル50を手で回してからすぐにハンドル50から手を離しても(即ち、これによってリミットスイッチ92がOFFになっても)、リミットスイッチ98がONとなることにより、電源からモータ20に給電され、モータ20の回転が継続される。
【0039】なお、ハンドル50の時計回り方向の回転に伴って、摺動子72(第3図)もリングプレート58を介してそれと同方向に溝82内を移動する。この摺動子72の移動に伴って、ばね84は引き伸される。引き伸されたばね84は、ハンドル50から手を離したときのハンドル50の復帰回動の動力源となる。
【0040】モータ20の回転継続に伴って、欠歯ギヤ32、36は第5図(b)の如く歯同志が噛合し、欠歯ギヤ36が回転する。欠歯ギヤ36の回転に伴ってシャフト44が回転し、チェーンが引き上げられ、フロート弁が上昇し、ロータンク10から水が便器に向って放出される。
【0041】第5図(b)から第5図(c)にかけて、モータ20の回転が継続し、欠歯ギヤ36がさらに時計回り方向に回転され、第5図(c)の状態に至る。この第5図(c)の状態では、欠歯ギヤ36の歯列の最後尾側が駆動側欠歯ギヤ32の歯に係合しており、従動側欠歯ギヤ36はもはやそれ以上の回転を行ない得ない状態となっている。このとき、リミットスイッチ100がカム突部38aに当接してONとなる。このリミットスイッチ100がONとなることにより、コントローラの5秒タイマがONとなり、モータ20が5秒間だけ停止する。これによりシャフト44は約90°回転された状態(チェーン引上げ状態)に5秒間保持され、その間、ロータンク底部の弁が開弁し、ロータンク内の水が放出される。
【0042】なお、従動側欠歯ギヤ36の第5図(a)〜(c)に示す時計回り方向の回転に伴って、リンク46が小ピン42を介して下方に押し下げられる。リンク46が下方移動すると、コイルばね112が引き伸される。引き伸されたコイルばね112の引張力は、後の第5図(e)に示す従動側欠歯ギヤ36の復帰回動の動力源となる。
【0043】5秒タイマがタイムアップすると、モータ20が再び回転を開始し、遂には第5図(d)を経て第5図(e)に示す状態に至る。第5図(d)〜(e)にかけて欠歯ギヤ32の歯列の最後尾が欠歯ギヤ36の歯列の最後尾から離れると、欠歯部112が欠歯ギヤ36に対面することになり、第5図(e)に示す如く、従動側欠歯ギヤ36が反時計回り方向に回転を許容される状態となる。前記の通り、リンク46を介してコイルばね112によって従動側欠歯ギヤ36が付勢されているため、欠歯ギヤ32、36の歯列の噛合が解除されるやいなや、従動側欠歯ギヤ36が第9図の反時計回り方向に回転する。これにより、シャフト44は第2図に示す状態(アーム部が垂下する状態)に復帰すると共に、欠歯ギヤ36は第5図(a)に示した状態に復帰する。
【0044】なお、第5図(e)の状態では、リミットスイッチ98は凹部96と対面し、その接点が開いている。そのため、第5図(e)及びそれから同(a)に戻った状態においては、モータ20は停止されている。
【0045】上記の作動はハンドル50を「大」洗浄側(第1図の時計回り方向)に回した場合であるが、ハンドル50をそれと反対の「小」洗浄側に回した場合には、ハンドル50によってリミットスイッチ94がONとなり、これによってモータ20が回転する。この場合のギヤ及びシャフト44の回転作動は「大」洗浄時と同じである。ただし、この場合は、第5図(c)においてリミットスイッチ100がONになると、5秒タイマではなく1秒タイマが起動し、モータ20が1秒だけ停止する。この1秒の間ロータンク10から水が放出されることになり、少量の洗浄水が便器に向けて供給されることになり、便器の「小」洗浄が行なわれる。1秒タイマがタイムアップすると、モータ20が再び回転し、第5図(e)を経て第5図(a)の状態に復帰する。
【0046】上記作動はハンドル50によってリミットスイッチ92又は94をONとすることによりロータンク10内の水分を放出させる場合のものであるが、ハンドル50を手動操作することによってもロータンク10内の水を大部分放出させることができる。即ち、ハンドル50を「大」洗浄方向に約30°回すと、レバーアーム62の張出部62aがリンクアーム56と当接する。そして、ハンドル50をそれよりもさらに大きく回すことにより、リンクアーム56を介してリンク46が引き下げられ、小ピン42を介して従動側欠歯ギヤ36が回転し、シャフト44が回転する。これにより、線状体が引き上げられ、通常の手動操作通り、ロータンク10内の水が便器に向って放出される。この際、欠歯ギヤ32、36同志は全く噛合しておらず、従動側欠歯ギヤ36は駆動側欠歯ギヤ32から自由に回転する。
【0047】このように、このハンドル装置は、ハンドル50を右又は左方向へ回すことによって自動的にロータンク10内の水を放出することもでき、また従来の手動式ロータンクと同様にハンドル50を大きく回転操作することによって水を手動によって放出させることも可能である。
【0048】このハンドル50は古くから使用されてきたロータンク用ハンドルと全く同じものであり、しかもハンドル50の外観形状も旧来のロータンクハンドルと同じものであるため、初めての装置使用者であっても、まごつくことなく電動及び手動のいずれによってもロータンク10内の水を放出させて便器洗浄することができる。
【0049】
【発明の効果】以上の通り、本発明のロータンクの電動式のハンドル装置は、従来から使用されてきた手動式のロータンクのハンドルと全く同じ操作によってスイッチをONさせて水を流出させることができる。従って、初めての装置使用者であってもまごつくことなく便器洗浄を行なうことが可能である。また、スイッチ操作によって自動的に水を放出させるときにハンドルが回転せず、使用者を驚かせたり、使用者に故障発生を誤認させるおそれも解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る装置の分解斜視図である。
【図2】実施の形態に係る装置の内部の要部側面図である。
【図3】実施の形態に係る装置のハンドル部分の分解斜視図である。
【図4】実施の形態に係る装置のハンドルスイッチ機構を示す斜視図である。
【図5】実施の形態に係る装置の作動説明図である。
【図6】実施の形態に係る装置の内部を示す断面図である。
【図7】実施の形態に係る装置のケーシングカバー内の構成を示す立面図である。
【図8】従来装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ロータンク
20 モータ
22 ウォーム
24 ウォームホィール
30 インターギヤ
32 駆動側欠歯ギヤ
33 カム
36 従動側欠歯ギヤ
46 リンク
50 ハンドル
56 スピンドル
60 レバー
62 レバーアーム
64 リンクアーム
72,74 摺動子
90 カム
92,94,98,100 リミットスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロータンク側壁の外部に配置されたケーシングと、先端側がロータンク内部に位置し、この先端側に弁引上用の線状体が連結され、後端側が該ケーシングの内部に配置されたシャフトと、該ケーシング内に配置された、該シャフトを回転させるためのシャフト電動装置と、を備えたロータンクのハンドル装置において、該ケーシングの外部にロータンクハンドル形状のハンドルを設けると共に、前記シャフト電動装置を作動させるためのスイッチを該ハンドルによって操作されるように設置したことを特徴とするロータンクのハンドル装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開平9−310393
【公開日】平成9年(1997)12月2日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平8−129996
【出願日】平成8年(1996)5月24日
【出願人】(000000479)株式会社イナックス (1,429)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)