説明

ロール含浸用のシステム

印刷シリンダーおよびスクリーンを洗浄する一つ以上の布地ロール(3)を伴う、印刷インクまたは塗料(5)用の一または複数の溶媒の運搬、保存及び含浸用の事前包装済洗浄システムまたはキット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷作業用に印刷機器の内側で印刷インキまたは塗料を分配するように使用される印刷ブランケットとシリンダーを、洗浄することになっている、布地ロールを伴うインク及び塗料用溶媒の運搬、保存および含浸用の、事前包装済洗浄システムまたはキットに関する。
【背景技術】
【0002】
さまざまなシステムが、印刷用に必要なインクと塗料を分配するために使用される、スクリーンとシリンダーの洗浄のために存在する。シリンダーまたはブランケットは、最終印刷で、芳しくない結果を引き起こし得る、過度のインクを蓄積するので、または、使用時にインクの種類や範囲が変更される必要があるときには、これらの洗浄動作は、同じ印刷機で、一つの対象の印刷からもう一つの対象の印刷へ移ることが必要とされるたび、または、非常に多い数の同じ対象の印刷中に必要になる。
【0003】
最も簡単な洗浄システムは、布地または、不織の組織(二つの基礎製品である少量の結合剤と共に、ポリエステルとセルロースパルプが交じり合ったものを通して通常得られる)のような模造布地の一部分を、印刷インク用の適切な溶媒製品に含浸して構成され、印刷機械を手動で清掃するのに、そのような含浸されている組織を使用する。
【0004】
より洗練された方法は、印刷機と同じ幅のロールに製造される不織布の使用に必要である。上述した不織布ロールは、不織布に印刷インク溶媒製品を吹き付けるために、前述したロールを巻き出すように、そしてシリンダーを回転させて、溶媒に含浸されている不織布をインクが染み付いた機械のシリンダーに接触して、取り付けるように設計されている、自動装置上に配置されている。溶媒に含浸されている不織布とインクで表面を覆われているシリンダー間の接触により、インクは、シリンダーから不織布上に移され、インクの汚を伴う不織布は、自動巻き取りシャフト上で再び巻き戻されて、一方、ローラに残っている清潔な不織布は巻き戻されずに、溶媒をスプレーされて、印刷機のシリンダーに接触して取り付けられる。この過程を経て、不織布は、ロールが全く広げられずにそれゆえシリンダーと印刷ブランケット上に、それぞれ完全な洗浄循環を得るまで、ロールからシリンダーに移らされる。
【0005】
上述した洗浄システムは、最も幅広く使用され、以下の、清潔な不織布を巻き戻し、次いで、印刷インクで汚されている、使用された不織布ロールを再び巻き戻しするために必要な全ての設備だけではなく、溶媒で満たされた容器と、溶媒のための分配ポンプと、不織布上の溶媒の均質の分配のための一組のノズルと、過剰な溶媒を収集するためのシステムを含む、さまざまな構成要素を伴う自動装置を必要とする。
【0006】
第三の自動洗浄システムは、あらかじめ溶媒に含浸され、容易な運搬と貯蔵用の密閉されているプラスチックバッグの中に梱包されている不織布ロールの使用を必要とする。これらのロールは、清潔な不織布の巻き出しシステムと汚れている不織布用の再び巻き戻すシステムから成る自動機に設置されている。この方法で使用される装置は、ウエットタイプの不織布の使用が、溶媒タンク、分配ポンプ、スプレーノズルまたは、余分の、または、不要な溶媒を収集するためのシステムを必要としない点で、なおさら簡単である。
【0007】
この第三の洗浄システムは、C.R. GasparriniとW.H.Canoの米国特許第5,368,157明細書及び、同じ発明者により米国特許第5,974,976明細書で登録されている以下の最新版の目的である。
【0008】
前述の方法は、倉庫内の溶媒に含浸されているロールの長期保存から生じる、さまざまな欠点を示す。実際、長期間、溶媒と接触したままにされている、不織の材料は、それらの引張強度の一部をすり減らして、失う傾向があり、布地の、依然として溶媒を含浸されたままである長さが長いほど、そのような強度の損失がより増加する。引張強度は、不織布が、清潔にする必要のある回転するシリンダーに接触して活発に汚れをふき取るように洗浄システムの2つのローラの間に、張られているので、非常に重要な特性である。出願人により行われた実験室実験と動力測定の制御機器は、溶媒に含浸されるときには、最も一般的な不織布は、それらの引張強度の一部を失い、それらの破壊加重(N/mm2)を20%減少し、布地が、依然として溶媒を含浸されるままである長さが長いほど、徐々に減少され続け、これが、結局布地の腐食をもたらすことを実証する。それに反して、溶媒製品は、不織布に、とりわけ、布地を製造するために使用される結合剤に反応することにより、その化学特性の一部を失い、更に、不織布の中に必然的に含まれる空気は、その洗浄特性の減少をその結果生じる、溶媒を酸化する傾向がある。
【0009】
特許第4,368,157明細書の上述した出願人によって、後に登録された、特許第5,974,976明細書は、小規模の改良の導入によって、上で説明されるいくつかの問題を解決することに照準を定め、すなわち、それは、不織布からの空気の一部分の抽出を示すが、空気は完全に抽出されないので、溶媒の酸化は、それが引き起こす、結果として生じる損傷の永続性を伴い、ほんの部分的に減少される。
【0010】
腐食問題、突然発生する負荷損、それら(塗料用溶媒と布地ロール)の長い期間の互いの接触と、密閉されている容器の中に包含されている、インクと塗料用溶媒に含浸されている布地ロールを規定するシステムの中で使用される、不織のロール材料(抽出の場合でさえ、抽出されるのは、どんな場合でもロール材料の中に含有されている空気の常にほんの一部分である)の中にとどまっている空気による溶媒の酸化による、材料劣化(各々の”布地ロール”と含浸溶媒から構成される)は言うまでもなく、手動の清掃方法の不都合すなわち、低効率と高コスト、または、複雑性、絶え間のないメンテナンス、印刷動作中の中断の危険そして、最終的には、それらが印刷ローラ上で使用されることができるちょうどそのときに、スプレーノズルを使用して含浸される布地ロール、好ましくは不織布ロールを含むさまざまな構成要素を具備する高コストの自動洗浄システム、のような欠点を示さない印刷作業において、インクおよび塗料の分散のために使用される印刷ブラケット及びシリンダーを清掃するための、新しいシステムを提供する必要性がそれゆえ存在する。
【発明の開示】
【0011】
新しい洗浄方法は、印刷用のインクと塗料の分配のための印刷ブランケットとシリンダーに見出され、前記方法は、運搬、保存および含浸のための事前包装済洗浄システムまたはキットと、印刷インク用または塗料用の一または複数の溶媒と、一以上の布地ロールとを具備し、前記溶媒は、オフセット印刷シリンダーまたはブランケットからインクまたは塗料を落とすために必要であり、そのような洗浄システムは、従来技術のシステムに存在している、全ての既知の問題を克服できる。
【0012】
出願人は、印刷インク用または塗料用の一または複数の溶媒の運搬、保存および含浸のための事前包装済洗浄システムまたはキットと、印刷シリンダー及びスクリーンの洗浄のために使用される一つ以上の布地ロールと、取外し可能密閉されたカバー(2)が備わっている容器(1)を具備する、新しい洗浄方法であって、前記容器は少なくとも一つの布地ロール(3)と、穿孔され、切断され、または引裂かれ得る少なくとも一つの密閉バッグを保持し、前記バックは、溶媒または印刷インク用または塗料用の溶媒混合物を包含できる、新規の洗浄方法を驚いたことに発見した。
【0013】
両方とも本発明の目的である、洗浄方法及び関連した事前包装済洗浄システム又はキットは、以下のものを可能にする。前記ロールおよび溶媒の取り扱い中及び運搬中の絶対的な安全だけではなく、布地ロール、好ましくは不織布ロールおよび溶媒から成る構成要素の容易な運搬と、溶媒を包含しているバッグ(4)の不慮の破裂の思いがけない場合でさえ、溶媒の全体の量を吸収できる一または複数の布地ロールの存在が、危険な漏れの全ての可能性を排除するだけではなく、容器(1)と関連するカバー(2)の完全な密閉と、布地ロール材料と溶媒が別々に保存されているので、それゆえ布地ロール材料の使用の直前の含浸を可能にし、溶媒との長期間の接触による劣化または腐食によって、役に立たなくなることからロールの布地を防ぐ、無制限な保管期間による容易な保存と、オフセット印刷機のブランケットとシリンダーからインクと塗料を落とすのにもはや適さなくする、化学的な物質的な変質を溶媒に受けさせる、布地ロール材料との長期間の接触のための酸化から溶媒を防ぐことと、オフセット印刷機の印刷ブランケットとシリンダーからインクと塗料を落とすための自動システムのその使用の直前に一つ以上の布地ロールの印刷インクおよび塗料用溶媒との含浸を最後に可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の目的は、印刷スクリーンとシリンダーを洗浄するために使用される、一つ以上の布地ロールを含んでいる、印刷インク用または塗料用の一または複数の溶媒の輸送、貯蔵及び含浸用の事前包装洗浄システムまたはキットであって、取外し可能密閉カバー(2)を備えた容器(1)を具備し、該容器は、少なくとも一つの布地ロール(3)と穿孔され、切断され、または引裂かれ得る、少なくとも一つの密閉されているバッグを保持していて、該バッグは印刷インク用または塗料用の溶媒または溶媒混合物を包含する、事前包装済洗浄システムを提供することである。
【0015】
本発明の一つの好ましい実施態様では、穿孔され、切断され、または引裂かれ得る、密閉バッグには、少なくとも一つの裂開装置(tear-open device)が備わっている。
【0016】
上述したような本発明の更に好ましいシステムまたはキットでは、バッグに穿孔し、切断するための少なくとも一つの手段(6)も含み、前記手段には、一つ以上の、突出スパイク(7)が備わっている。
【0017】
前記突出スパイク(7)は、好ましくは、スパイク(spike)、ブレード(blade)またはバーブ(barb)形状の中から選ばれるべきである。
【0018】
好ましくは、前記突出スパイクは、特に一つの穿孔手段を包含し、前記突出スパイクを備えた密閉バッグ(4)が、一または複数の布地ロールの頂部に置かれるときには、それらが一または複数の布地ロールに穿孔することが出来ないように、位置づけられる。
【0019】
好ましくは、前記切断又は穿孔手段(6)は、容器(1)の内側に配置されて、更に好ましくは、穿孔され、または引裂かれ得る、密閉されているバッグ(4)の内側に取り付けられる。
【0020】
本発明に従った、事前包装済洗浄システムまたはキットの更にそして特に好ましい実施態様では、穿孔または切断手段は、一つ以上の、突出スパイク、更に好ましくは、スパイク、ブレードまたはバーブの形をしている、突出スパイクを有する二つの面の少なくとも一つを伴うプレート(6a)を具備する。
【0021】
密閉カバー(2)は、容器上に再び利用され、または、再び位置づけられることができ、ひとたび、バッグ(4)が溶媒を放出するように、穿孔されると、一又は複数のロールは、容器(1)の外側の環境での溶媒の汚染を防ぐように含浸される。
【0022】
穿孔され、切断され、または、引裂かれ得る、バッグの内側に残留酸素のいかなる存在をも除去するように、完全に満たされた印刷インク用または塗料用の溶媒を含み、それゆえ溶媒のいかなる酸化をも防ぐ密閉バッグは、メッキプラスチックフィルム、金属フィルム(好ましくは、しかし、必ずしもアルミニュームでない)に接着されているプラスチックフィルム、プラスチックフィルムまたはメッキプラスチックと接着されている紙または厚紙、ワックスまたは合成紙で防水加工されている紙または厚紙、厚紙またはプラスチックの防水加工製品からなるグループから選ばれた材料からできている。
【0023】
好ましくは、バッグ(4)は、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニル塩素化合物そしてポリアミドのグループから選ばれるプラスチック材料からできている。
【0024】
更に好ましくは、バッグ(4)は、ポリアミドまたは、ナイロン、好ましくは、ポリアミド6、ポリアミド6,6またはポリアミド6,10から成るグループから選ばれる材料からできている。
【0025】
好ましくは、バッグ(4)は、バックの中に包含される一または複数のロールの表面の正確な含浸のために少なくとも必要な量である、溶媒の量を包含する。前記量は、ロールの布地ができている吸収剤の材料の化学的性質と量と、使用される印刷インクと塗料用の溶媒の化学的性質によって相互に関連付けられるので、容易に計算されて、それゆえ、溶媒の量は、容器(1)の中に存在する一または複数の布地ロール(3)の前記溶媒の用の吸収剤の限度容量と一致する。
【0026】
前記量を決定するのに使用される最も一般的な方法は、例えば10cm2の既知面の布地の標本の重さを計ることにより、そして、その後に、前記標本が完全に溶媒の中に浸されて、一分間、滴るままにされた後で、同じ標本の二回目の重さを計ることである。布地ができている材料の種類と用いられた溶媒の種類に関連して、二つの重さ間の違いが、grams/cm2で吸収剤の限度容量を規定する。
【0027】
容器(1)と取外し可能密閉カバー(2)は、プラスチック材料、金属、メッキプラスチック、合成紙または厚紙、金属化紙または厚紙、または、金属またはプラスチックシートと重ねて作られている、または、金属またはプラスチックシートに接着されている、紙または厚紙、またはワックスまたはプラスチックの防水加工製品で防水加工されている紙または厚紙の中から選ばれている材料からできている。
【0028】
好ましくは、容器(1)とカバー(2)は、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、から成るグループから選ばれる熱硬化性樹脂ベースを伴うプラスチック材料と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、フッ素樹脂、ポリサルフォン、ポリプロピレン樹脂、スチレンアクリロニトリル樹脂、ナイロン、フェニレン酸化物から成るグループから選ばれる熱可塑性樹脂ベースを伴うプラスチック材料との中から選ばれるプラスチック材料を具備する材料からできている。
【0029】
もう一つの好ましい本発明の実施態様では、容器(1)とカバー(2)は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステルを具備するグループから選ばれるプラスチック材料を具備する、材料からできている。
【0030】
一つ以上の、突出スパイク(7)を具備する、穿孔する、又は引裂き手段は、プラスチック材料、金属、木材または前記の材料の組み合わせの中から選ばれる材料からできている。
【0031】
好ましくは、プラスチック材料は、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、フッ素樹脂、ポリサルフォン、ポリプロピレン樹脂、スチレンアクリロニトリル樹脂、ナイロン、フェニレン酸化物から成るグループから選ばれる熱硬化性樹脂ベースを伴うプラスチック材料の中から選ばれる。
【0032】
バッグ(4)は、穿孔され、切断され、または、引裂かれ得るために、本発明の中で説明されるシステム又はキットは、ロールまたは複数のロール上への溶媒の放出とそれの分散を可能にし、それらは、溶媒により湿らされるが、本発明で説明されるようなシステムまたはキットが、穿孔または切断手段も備えているとき、そして特に、前記手段が、溶媒を包含している前記バッグ(4)の内側に挿入されているときには、一つ以上の位置で、一または複数のバッグに穿孔し、又は切断する、スパイク、ブレードまたはバーブが備わっている小さなプレート上に、手によりもたらされる適切な圧力(好ましい構成の中で示したように)によって、そのようにされる(ロールまたは複数のロール上への溶媒の放出とそれの分散を可能にし、それらは、溶媒により湿らされる)。
【0033】
これは、すぐに、ロールまたは複数のロールに含浸し、それらは、数秒間から最大3週間の期間へ及ぶ期間内で使用されることができ、この期間を超えるときから、布地腐食そして/または、溶媒酸化の問題が生じ得る。
【0034】
この方法は、ロールまたは複数のロールを、清潔な含浸される布地(または不織布)を巻き出しするための第一のモータと、オフセット印刷機のシリンダーからインクと塗料を落とすことによって、汚される布地(または不織布)を巻き戻しするための第二のモータの2つのモータ制御されるローラの簡単な土台によって特徴づけられる自動装置での使用に適させる。
【0035】
本発明の更なる実施態様では、容器(1)の内側の一または複数のバッグ(4)と、一または複数の布地ロール(3)は、互いに隣接して位置付けられていて、または、バッグは布地ロールの上方又は下方に取り付けられていて、一または複数のバッグは、一または複数の布地ロールの間に水平にまたは垂直に置かれていて、好ましくは、バッグ(4)は、一または複数の布地ロール(3)に隣接して取り付けられていて、または、複数のロールの頂部上に取り付けられていて、更に好ましくは、バッグ(4)又は複数のバッグは、一または複数の布地ロール(3)の頂部上に取り付けられている。
【0036】
本発明で説明される、洗浄方法及び事前に梱包される洗浄システムまたはキットは、基本的な要素として、例えば紙又は布の布地ロール(3)を支持するように、十分に頑丈で、耐久性のある厚紙のシリンダーからなる長いシリンダーのような芯を具備する一つ以上の布地の複数のロール(3)を具備している。前記芯(3a)は、鋼鉄、アルミニューム又は同種のもののような、プラスチックそして/または金属で作られることも可能である。前記芯は、洗浄装置に取り付けられるように設計され、布地が、洗浄される複数のシリンダーに接して活発にこすらせられるような方法で、印刷機の自動洗浄装置の中に在る前記布地ロールの一つの巻き出しローラともう一つの巻き戻しローラに、取り付けられるように設計されている。
【0037】
本発明に従った布地ロールの布地は、織布材料及び不織布材料の両方であるとして理解され、それゆえ、前記布地は、織布または不織布、またはそれらの混合を具備できる。好ましくは、布地ロールは、不織布でできている。
【0038】
布地ロールを構成する材料は、紙または布から成ることが可能である。問題の布地が織布の時には、これは、天然繊維または合成繊維またはそれらの混合からなる、織布または不織布とすることが可能である。織布として使用され得る、模範的な、しかし、制限的でない合繊繊維は、ポリエステル繊維、レイヨン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維または同種のものである。使用され得る、模範的な、しかし、制限的でない天然繊維は、コットン繊維、木材パルプ繊維、硝石及び同種のものである。
【0039】
紙の布地から成る複数のロールの場合には、これは、例えば、利用できる紙製造技術に従った、化学的な加工木材を具備する。
【0040】
好ましくは、ロールの布地の材料は、一つの材料を40%から60%の間そして、もう一つの材料を反対の範囲で、変えることができる混合パーセンテージで、ポリエステルフロス(floss)とセルロースパルプの混合から得られる不織布から成る。
【0041】
本発明の更なる実施態様では、布地ロールは、ポリエステルフロスとセルロースパルプと同様に、不織布からなり、混合物は、ポリエステルフロスとセルロースパルプ及び接着用樹脂の合計が常に合計で100である不織布の混合物の最大10%まで、不織布に通常使用される一つ以上の、結合剤または接着用樹脂も含む。
【0042】
バッグ(4)に包含される溶媒または複数の溶媒の混合物(5)は、好ましくは、インクまたは塗料用の一つ以上の溶媒で、より好ましくは、印刷インク用または塗料用の複数の溶媒で、更にもっと好ましくは、凸版印刷または平版インクまたは塗料用の溶媒である。
【0043】
特に本発明に従った溶媒又は溶媒混合物の用語は、脂肪族化合物と芳香族化合物またはそれらの混合、または前記有機溶媒の水による懸濁液、または乳濁液、または分散である、有機溶媒について言及する。
【0044】
好ましくは、本発明に従った複数の有機溶媒又は溶媒の混合物は、オイルエッセンスベースの溶媒または、鉱油ベースの溶媒または、炭化水素溶媒である。
【0045】
好ましくは、本発明に従った溶媒または溶媒の混合物は、低いまたは、中間のまたは、高い揮発度を伴う複数の溶媒から選ばれる、一つ以上の溶媒である。
【0046】
特に好ましい実施態様では、洗浄方法そして関連する洗浄システムまたはキット(本発明のそして図1で図示されて、示されるように)は、取外し可能な密閉されたカバー(2)を備えた容器(1)を具備し、前記容器は、少なくとも一つの布地ロール(3)を保持し、前記布地は、布地の空気量を減少するように、いかなる前処置にもさらされていない不織布の材料を具備していて、それぞれのロールまたは複数のロールからなるグループの上方には、下方の不織布ロールまたは複数のロールのグループの全面の吸収能力に比例した量の溶媒(5)で満たされている少なくとも一つのバッグ(4)が位置づけられていて、該バッグは、該バッグの中に包含されている溶媒を酸化し得る、いかなる気泡をもその内側に許さないような方法で、完全に満たされた後に、正確に密閉され、前記バッグ(4)は、二つの表面の少なくとも一つの上に、一つ以上の突出スパイク(7)、 好ましくはスパイク、ブレードまたはバーブ形状の突出スパイクを示す、少なくとも一つの小さなプレート(6a)を包含し、前記プレートは、適切な圧力にさらされるときに、同じ容器に存在する不織布ロールまたは複数の不織布ロールを含浸する溶媒を放出するように、溶媒を包含するバッグに穿孔し得る、洗浄方法そして関連する洗浄システムまたはキット。
【0047】
印刷シリンダー及びブランケット用の新しい洗浄方法のための本発明の更なる目的は、印刷インク用または塗料用の一または複数の溶媒の輸送、貯蔵及び含浸用の事前に梱包される洗浄システム又はキットと、上述したような一つ以上の布地ロールを具備する。特に、インク(5)用の溶媒または溶媒混合物を用いての一または複数の布地ロール(3)の含浸の後での、前記方法は、印刷機の自動的な洗浄システムの中に存在する洗浄装置の前記布地ロール用の、巻き出しローラおよび巻き戻しローラの位置決めを具備する。
【0048】
本発明に従ったシステム又はキットの更なる実施態様では、バッグの中に包含されている一または複数の布地ロールの表面の正確な含浸のために必要な、溶媒または溶媒混合物の量を含む本発明のバッグ(4)は、ロールを作製する布地に適用されるコーティング層によって代替される。
【0049】
コーティング層は、容器の中に包含される一または複数の布地ロールの表面の正確な含浸のために必要な溶媒または溶媒混合物の量を含む、極小のバッグまたは、マイクロカプセル、または極小の浮嚢(bladder)を包含している。
【0050】
極小のバッグまたは、マイクロカプセルまたは、極小の浮嚢は、適切な圧力にさらされているときに、その中に含まれている溶媒または溶媒混合物を放出して、極小のバッグまたは、マイクロカプセルまたは、極小の浮嚢の前記コーティング層が、その上に適用される一または複数の不織布ロールの中に溶媒を分散するように、壊れることが可能である。
【0051】
好ましくは、極小のバッグ、マイクロカプセル、または極小の浮嚢は、印刷インクまたは塗料の洗浄用の溶媒または溶媒混合物の小さな複数のしずくを包含することが可能な接着剤またはゼリーから成る。
【0052】
本発明に従った、方法および関連している事前包装済洗浄システムまたはキットは、現在存在している洗浄システムと比較して、以下の利点を示す。
I.製品保存のための間接的な利点を伴う、2つの構成要素(布地ロールと溶媒製品を具備する構成要素)の物理的な分離は、その二つの間に、いかなる相互作用をも防ぐので、製品保存期間に制限がない。
II.溶媒の化学的特徴と、布地ロールを製作する材料の物理的-機械的特徴(すなわち、破壊荷重)の両方の点で、システムの構成要素の完全な状態が保障され、これは、溶媒バッグの穿孔と、結果として生じる布地の含浸が、洗浄システムが使用されるちょうどそのときに生じるためである。
III.溶媒の容量の完全な測定、すなわち、含浸されるロールまたは複数のロールの布地の表面の吸収限度容量に正確に相当する量が保障される。
IV.布地は、その現状で使用され得るので、布地の材料から空気を抽出するために必要な全ての費用のかかる作業は、もはや必要ない。
V.複数のバッグの一つが偶然に破れる場合には、溶媒は、漏れのわずかな危険なしに、下部のロールに完全に吸収されるので、梱包されている製品の輸送と取り扱い中の最大の安全が保障され得る。
VI.この方法は、印刷インク用または塗料用のどんなものであれ、どんな種類の溶媒の使用をも可能にし、前記溶媒は、有機のまたは無機の、そして、低い、中間の、または高い揮発度に成り得る。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1は、少なくとも一つの布地ロール(3)と、溶媒(5)と好ましくはスパイク、ブレード、バーブに形成されている、一つ以上の突出要素(7)を備えている小さなプレート(6a)を順々に含む密閉されたバッグ(4)とを包含する、取外し可能密閉カバー(2)が備わっている容器(1)を具備する、事前包装済洗浄システムまたはキットに関する、本発明の好ましい実施態様の一つの断面図を示す。
【図2】図2は、溶媒(5)とブレードを備えている小さなプレート(6a)を包含しているバッグ(4)の断面図を示している。
【図3】図3は、ブレードを備えている小さなプレート(6a)の図である。
【図4】図4は、少なくとも一つの布地ロール(3)と、溶媒(5)と一つ以上の、突出スパイク(7)を備えている小さなプレート(6a)を順々に包含する密閉バッグ(4)とを包含する、取外し可能な密閉されたカバー(2)が備わっている容器(1)を具備する、事前包装済洗浄システムまたはキットの本発明の奥行き方向の図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷インク用または塗料用の一または複数の溶媒と、印刷ブランケット及びシリンダーを洗浄するために使用される一つ以上の布地ロールを含んでいる、輸送、貯蔵及び含浸用の事前包装済洗浄システムまたはキットであって、取外し可能密閉カバー(2)を備えた容器(1)を具備し、該容器は少なくとも一つの布地ロール(3)と、穿孔され、切断され、または引裂かれ得る少なくとも一つの密閉バッグ(4)とを保持していて、該バッグは、印刷インク用または塗料用の溶媒または溶媒混合物(5)を含んでいる、事前包装済洗浄システムまたはキット。
【請求項2】
穿孔され、切断され、または引裂かれ得る、前記密閉バッグ(4)は、少なくとも一つの裂開装置を備えた、請求項1に記載のシステムまたはキット。
【請求項3】
一つ以上の突出スパイク(7)を備えた、少なくとも一つの穿孔、切断または引裂き手段(6)も具備する、請求項1に記載のシステムまたはキット。
【請求項4】
前記突出スパイク(7)は、スパイク、ブレードまたはバーブ状に形成されている構成要素から選択されている、請求項3に記載のシステムまたはキット。
【請求項5】
前記切断、穿孔または引裂き手段(6)は、前記容器(1)の内側に包含される、請求項3に記載のシステムまたはキット。
【請求項6】
前記切断、穿孔または引裂き手段(6)は、穿孔され、切断され、または引裂かれ得る、前記バッグ(4)の内側に包含されている、請求項5に記載のシステムまたはキット。
【請求項7】
前記突出スパイク(7)は、特に、一つの穿孔手段を包含し、前記突出スパイクも備え得る前記密閉バッグ(4)が、前記一または複数の布地ロールの頂部に位置づけられるときには、それらが、前記一または複数の布地ロールを切断できないような方法で位置づけられる、請求項3、5及び6のいずれか一項に記載のシステムまたはキット。
【請求項8】
前記切断、穿孔または、引裂き手段(6)は、少なくとも一つのその表面上に、一つ以上の突出スパイク(7)を有するプレート(6a)を具備する、請求項3に記載のシステムまたはキット。
【請求項9】
前記突出スパイク(7)は、スパイク、ブレードまたはバーブ形状から選択される、請求項8に記載のシステムまたはキット。
【請求項10】
前記取外し可能密閉カバー(2)は、容器(1)の外側の環境での溶媒の分配を防ぐために、前記一または複数の布地ロールを含浸すべく前記バッグ(4)を穿孔し、前記溶媒を放出した後で、前記容器上で再び利用され、そして、再び位置づけられることができる、請求項1に記載のシステムまたはキット。
【請求項11】
印刷インクまたは塗料(5)用の前記溶媒または溶媒混合物を含む、穿孔され、切断され、または引裂かれ得る、前記密閉バッグは、メッキプラスチックフィルム、金属フィルム(好ましくはアルミニュームであるが、必ずしもアルミニュームでない)に接着されているプラスチックフィルム、プラスチックフィルムまたはメッキプラスチックと接着されている紙または厚紙、ワックスまたはプラスチックで防水加工されている紙または厚紙、または、合成紙または厚紙の防水加工している製品を含むグループから選ばれる材料からできている、請求項1に記載のシステムまたはキット。
【請求項12】
前記バッグ(4)は、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニル塩素化合物そしてポリアミドを含むグループから選ばれるプラスチック材料からできている、請求項11に記載のシステムまたはキット。
【請求項13】
前記プラスチック材料は、ポリアミドまたは、ナイロン、好ましくは、ポリアミド6、ポリアミド6,6またはポリアミド6,10から成るグループから選ばれる、請求項12に記載のシステムまたはキット。
【請求項14】
前記バッグ(4)は、該バッグの中に包含されている前記一または複数の布地ロールの表面の正確な含浸のために少なくとも必要な溶媒の量の印刷インク用または塗料(5)用の溶媒または溶媒混合物を包含している、請求項1に記載のシステムまたはキット。
【請求項15】
印刷インク用または塗料用の一または複数の溶媒と、印刷ブランケットおよびシリンダーを洗浄するために使用される一つ以上の布地ロールを含んでいる、輸送、貯蔵及び含浸用の事前包装済洗浄システムまたはキットであって、取外し可能密閉カバー(2)を備えた、容器(1)を具備し、該容器は、少なくとも一つの布地ロール(3)を保持すると共に、ロールを作製する布地に適用されるコーティング層を具備し、該コーティング層は、前記容器の中に包含される一または複数の布地ロールの表面の正確な含浸のために必要な溶媒または溶媒混合物の量を包含する、極小のバッグまたは、マイクロカプセルまたは、極小の浮嚢を含み、前記極小のバッグ、またはマイクロカプセル、または、極小の浮嚢は、適切な圧力にさらされるとき、その中に包含されている、溶媒または溶媒混合物を放出し、極小バッグまたはマイクロカプセルまたは極小の浮嚢の前記コーティング層が適用されている、前記一又は複数の不織布ロールの中に、それを分配するように、壊れることが可能である、システムまたはキット。
【請求項16】
前記極小バッグ、マイクロカプセルまたは極小浮嚢は、印刷インクまたは塗料の洗浄用の溶媒または溶媒混合物の小さな複数のしずくを包含することが可能な、樹脂またはゼリーから成る、請求項15に記載のシステムまたはキット。
【請求項17】
前記容器(1)と取外し可能密閉カバー(2)は、プラスチック材料、金属、メッキプラスチック、合成紙または厚紙、金属化紙または厚紙、または、積層金属またはプラスチックシート、または接着金属またはプラスチックシート、またはワックスまたはプラスチックの防水加工製品で防水加工されている紙または厚紙の中から選ばれている材料からできている、請求項1または15に記載のシステムまたはキット。
【請求項18】
前記プラスチック材料は、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、から成るグループから選ばれる熱硬化性樹脂ベースを伴うプラスチック材料と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、フッ素樹脂、ポリサルフォン、ポリプロピレン樹脂、スチレンアクリロニトリル樹脂、ナイロン、フェニレン酸化物を含むグループから選ばれる熱可塑性樹脂ベースを伴うプラスチック材料との中から選ばれる、請求項17に記載のシステムまたはキット。
【請求項19】
前記材料は、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステルから成るグループから選ばれるプラスチック材料である、請求項17に記載のシステムまたはキット。
【請求項20】
前記穿孔、切断または引裂き手段(6)は、プラスチック材料、金属、木材または前記材料の組み合わせ、から選ばれる材料から成る一つ以上の突出スパイク(7)を具備する、請求項3に記載のシステムまたはキット。
【請求項21】
前記プラスチック材料は、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、から成るグループから選ばれる熱硬化性樹脂ベースを伴うプラスチック材料と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、フッ素樹脂、ポリサルフォン、ポリプロピレン樹脂、スチレンアクリロニトリル樹脂、ナイロン、フェニレン酸化物から成るグループから選ばれる熱可塑性樹脂ベースを伴うプラスチック材料との中から選ばれる、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記容器(1)の内側の前記一または複数のバッグ(4)と、前記一または複数の布地ロール(3)は、互いに隣接して位置付けられている、または、前記バッグは前記一または複数の布地ロールの上方又は下方に取り付けられている、または、一または複数のバッグは、前記一または複数の布地ロールの間に水平にまたは垂直に置かれている請求項1に記載のシステムまたはキット。
【請求項23】
前記一または複数のバッグ(4)は、前記一または複数の布地ロール(3)に隣接して取り付けられている、または、前記一または複数のロールの上方に取り付けられている、請求項22に記載のシステムまたはキット。
【請求項24】
前記一または複数のバッグ(4)は、前記一または複数の布地ロール(3)の頂部上に取り付けられている、請求項23に記載のシステムまたはキット。
【請求項25】
前記一または複数の布地ロール(3)は、長いシリンダー状の芯を具備する、請求項1または15に記載のシステムまたはキット。
【請求項26】
前記布地ロールの布地を構成する材料は、紙または布からなる、請求項1または15に記載のシステムまたはキット。
【請求項27】
前記布地ロールの布地を構成する前記材料は、織物形式、または不織形式である、請求項26に記載のシステムまたはキット。
【請求項28】
前記布地は、織布からなる請求項26に記載のシステムまたはキット。
【請求項29】
前記織布は、不織の合成繊維からなる請求項28に記載のシステムまたはキット。
【請求項30】
前記織布は、織った合成繊維からなる請求項28に記載のシステムまたはキット。
【請求項31】
前記織布は、天然の織った繊維からなる請求項28に記載のシステムまたはキット。
【請求項32】
前記織布は、天然の不織の繊維からなる請求項28に記載のシステムまたはキット。
【請求項33】
前記織布は、天然の繊維と合成繊維の混合物からなる、請求項28に記載のシステムまたはキット。
【請求項34】
前記ロールの布地は紙の布地からなる請求項26に記載のシステムまたはキット。
【請求項35】
前記布地ロールを構成する前記材料は不織布からなる、請求項1または15に記載のシステムまたはキット。
【請求項36】
前記不織布は、一つの材料を40%から60%の範囲のパーセンテージで、もう一つの材料を反対の範囲のパーセンテージで、ポリエステルフロスとセルロースパルプの混合から得られる、請求項35に記載のシステムまたはキット。
【請求項37】
前記布地ロールは、ポリエステルフロスとセルロースパルプと、一つ以上の結合剤または接着用樹脂とからなる不織布であって、ポリエステルフロスとセルロースパルプ及び接着用樹脂の合計が常に100である、不織布を構成する、混合物の最大10%までが一つ以上の結合剤または接着用樹脂である、請求項36に記載のシステムまたはキット。
【請求項38】
前記バッグ(4)に包含される前記溶媒または溶媒混合物(5)は、凸版印刷または平版インク用または塗料用の、一つ以上の溶媒を具備する、請求項1または15に記載のシステムまたはキット。
【請求項39】
前記溶媒又は溶媒混合物(5)は、脂肪族化合物または芳香族化合物またはそれらの混合、または有機溶媒の懸濁液、または乳濁液、または水中分散物からなることに関わらず、有機溶媒を含むグループから選択される、請求項1または15に記載のシステムまたはキット。
【請求項40】
前記有機溶媒又は溶媒混合物は、オイルエッセンスベースの溶媒または、鉱油ベースの溶媒または、炭化水素溶媒から成るグループから選択される請求項39に記載のシステムまたはキット。
【請求項41】
前記溶媒または溶媒混合物(5)は、低い、中間の、または高い揮発度を伴う溶媒から選ばれる、一つ以上の溶媒である、請求項1に記載のシステムまたはキット。
【請求項42】
取り外し可能密閉カバー(2)が備わっている一つの容器(1)であって、前記容器は、少なくとも一つの布地ロール(3)を具備し、前記布地は、前記布地に含まれている空気を減少するための、いかなる前処置にもさらされていない不織布の材料を具備していて、それぞれのロールまたは複数のロールからなるグループの上方には、下方の不織布ロールまたは複数のロールのグループの全面の吸収能力に比例した量の溶媒または溶媒混合物(5)で満たされている少なくとも一つのバッグ(4)が位置づけられていて、該バッグは、該バッグの中に包含されている前記溶媒を酸化し得るすべての気泡を完全に除去するように満たされた後に、適切に密閉され、前記バッグ(4)は、二つの表面の少なくとも一つの上に一以上の突出スパイク(7)、より好ましくはスパイク、ブレードまたはバーブ形状の前記突出スパイクを有する少なくとも一つの小さなプレート(6a)も包含し、前記プレートは、適切な圧力にさらされたときに、同じ容器に包含されている下方の一または複数の不織布ロールに、前記バッグから溶媒を放出し、溶媒を分散するように、溶媒を包含するバッグに穿孔し得る、請求項3に記載のシステムまたはキット。
【請求項43】
請求項1に記載の洗浄システムまたはキットを具備する印刷シリンダー及びスクリーンのための洗浄方法。
【請求項44】
印刷インクまたは塗料用の前記溶媒または溶媒混合物(5)による前記一または複数の布地ロール(3)の含浸の後に、洗浄装置を取り付けることを含み、該洗浄装置は、印刷機に取り付けられている自動洗浄装置に在る前記含浸されている布地ロールに対する巻き出しローラおよび巻き戻しローラからなる、請求項43に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−526513(P2006−526513A)
【公表日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−500193(P2005−500193)
【出願日】平成15年7月25日(2003.7.25)
【国際出願番号】PCT/IT2003/000460
【国際公開番号】WO2004/106067
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(505446655)
【Fターム(参考)】