説明

ワイヤレスローカルエリアネットワークにおけるハンドオフを実行するワイヤレス通信方法およびコンポーネント

【課題】APに性能劣化なしにWTRUの再関連付けを開始できるようにすること。
【解決手段】本発明に係るワイヤレス送受信ユニット(WTRU)で用いる方法は、第1の組の通信パラメータを使用してターゲットAPから要求メッセージを受信し、要求メッセージに基づいてターゲットAPとの接続を受け入れるかまたは拒否するかを判定し、第1の組の通信パラメータを使用してターゲットAPに応答メッセージを送信し、WTRUがターゲットAPとの接続を受け入れることを条件として、第2の組の通信パラメータを介して通信するように再構成し、および第2の組の通信パラメータを使用してターゲットAPと通信することを含みます。また、応答メッセージは、WTRUがターゲットAPとの接続を受け入れるかまたは拒否するかを示します。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ある通信局経由の通信から別の通信局経由の通信へと切り換えることにより、ワイヤレス送/受信ユニット(WTRU)の「ローミング」を容易にするワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、方法および装置に関する。特に、本発明は、IEEE802標準に準拠するWLANで動作するように構成されたWTRUにより、有利に採用される。IEEE802標準に準拠するWLANにおいては、WTRUはWLANのアクセスポイント(AP)とワイヤレス通信が可能であり、あるAPのワイヤレスリンクから別のAPのワイヤレスリンクに切り換えながらワイヤレス通信を継続することができる。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは当業界において公知である。一般的には、上記システムは通信局を備え、各局間のワイヤレス通信信号を送受信する。システムの種類によるが、典型的には通信局は2種類のワイヤレス送/受信ユニット(WTRU)のうちの1つである。一方の種類は基地局で、他方は移動可能な加入者ユニットである。
【0003】
本明細書で使用する基地局という用語は、これらに限らないが、基地局、アクセスポイント、ノードB、サイトコントローラ、あるいはワイヤレス環境における他のインタフェース装置またはWTRUを含み、基地局は、APが関連付けられるネットワークへのワイヤレスアクセスを他のWTRUに提供する。
【0004】
本明細書で使用するワイヤレス送/受信ユニット(WTRU)という用語は、これらに限らないが、ユーザ機器、移動局、固定または移動加入者ユニット、ページャ、あるいはワイヤレス環境で動作可能な任意の他の種類の装置を含む。上記のWTRUは、電話、ビデオ電話、ネットワーク接続を有するインターネット対応電話などの、個人用通信装置を含む。さらにWTRUは、同様のネットワーク機能を有するワイヤレスモデムを備えたPDAおよびノートブックコンピュータなどの、ポータブルパーソナルコンピューティング装置を含む。ポータブル、またはロケーション変更可能なWTRUは、移動ユニットと称される。
【0005】
典型的には、基地局のネットワークが備えられ、そのネットワークにおいて各基地局は、適切に構成されたWTRUおよび適切に構成された複数の基地局と同時ワイヤレス通信を行うことができる。WTRUの中には、その代わりとして互いの間で直接、すなわち、基地局経由でネットワーク中継されずに、ワイヤレス通信を行うように構成できるものもある。これは一般的にピアツーピアワイヤレス通信と呼ばれる。WTRUが他のWTRUと直接通信するように構成される場合は、それ自身を基地局として構成して機能させることもできる。WTRUは、ネットワーク機能およびピアツーピア通信機能により複数のネットワークで使用するように構成することができる。
【0006】
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)と呼ばれるある種のワイヤレスシステムは、WLANモデムを装備するWTRUとワイヤレス通信を行うように構成することができる。このWLANモデムは、同様にWLANモデムを装備したWTRUとピアツーピア通信を行うこともできる。現在、WLANモデムはメーカーにより、多数の従来の通信およびコンピューティング装置に統合されつつある。例えば、携帯電話、携帯情報端末、およびラップトップコンピュータには1つまたは複数のWLANモデムが組み込まれつつある。
【0007】
1つまたは複数のWLAN基地局を有する一般的なWLAN環境は、1つまたは複数のIEEE802標準ファミリに従って構築されたものを含み、これらの基地局は典型的にはアクセスポイント(AP)と呼ばれる。これらのネットワークに対するアクセスは通常、ユーザ認証手続きを要する。上記システムに対するプロトコルは、WLAN技術領域で現在標準化されつつある。上記のプロトコルのフレームワークの1つは、IEEE802標準ファミリにより示されている。
【0008】
基本サービスセット(BSS)はIEEE802.11のWLANの基本ビルディングブロックであり、局(STA)とも称されるWTRUを備える。互いに通信可能な1組のSTAはBSSを形成することができる。複数のBSSは、配信システム(DS)と呼ばれるアーキテクチャのコンポーネントを通して相互接続され、拡張サービスセット(ESS)を形成する。アクセスポイント(AP)は、DSサービスを提供することでDSへのアクセスを提供するWTRUであり、一般的には複数のSTAによるDSへの同時アクセスを可能とする。
【0009】
IEEE802.11環境においてピアツーピア通信で動作するWTRUのネットワークは、典型的には「アドホック」モードと称され、「独立BSS」とも呼ばれる。独立BSSにおいては、ネットワーク要素を調整する必要なく、2つ以上のWTRUが自身間の通信を確立する。APのネットワークインフラストラクチャは不要である。しかしながら、APはアドホックプロトコルを使用するように構成することができ、WTRUがピアツーピア通信で行うことを実行できる。上記の場合、APは別のネットワークもしくはインターネットに対するブリッジまたはルータとして動作することができる。
【0010】
アドホックネットワークを開始するWTRUはサービスセット識別子(SSID)、チャネル、およびビーコンタイミングなどのアドホックネットワークの動作パラメータを選択し、この情報を、例えばビーコンフレームなどの通信フレームに入れて送信する。他のWTRUがアドホックネットワークに参加すると、それらはアドホックネットワークの動作パラメータを検出して使用する。
【0011】
ネットワークインフラストラクチャが使用され、ワイヤレス通信がAPを通して制御される場合、SSIDなどのパラメータは通常、APに関連するネットワークコントローラにより特定される。APは周期的にビーコンフレームをブロードキャストし、それによりWTRUがAPを識別してそれらとの通信を確立することができる。
【0012】
IEEE802準拠のシステムにおけるSSIDは、WLAN上で送信されるパケットのヘッダに付く32文字の一意な識別子である。SSIDはその後、WTRUがBSSまたは独立BSSに接続を試みるときのパスワードとしての機能を果たす。SSIDはあるWLANを別のWLANと区別し、従って、特定のWLANに接続する、または接続を試みる全ての基地局および全ての他のデバイスは通常、同一のSSIDを使用する。装置は通常、正確なSSIDを与えない限りBSSに加わることはできない。
【0013】
APベースのWLANにおいて、移動WTRUは、特定のAPの地理的サービスエリアにあるとき、その特定のAPとワイヤレスに通信する。WTRUはAPと関連付けられると考えられ、WTRUはそのAPを通してワイヤレス通信を行う。WTRUが、自身と関連するAPを変更することが必要または望ましい場合がある。例えば、関連するAPが提供する地理的エリアからWTRUが退出中のため、そのWTRUの信号条件が悪い場合がある。別のAPに関連付ける必要性は、そのAPが提供する基本サービスセット(BBS)内に生じる輻輳によっても引き起こされることがある。特にWTRUが「ホーム」AP(またはネットワークのAP)に割り当てられ、その後別のAP(または異なるネットワークのAP)経由で通信するときにWTRUが「ローミングする」場合、再関連付けはローミングとも称される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
現在の802.11標準に準拠するWLANにおいて、WTRUを新規のAPに再関連付けすることは総じてそのWTRUにより開始される。これを完遂するため、WTRUは最初にその近傍において、そのWTRUに対して潜在的にネットワークサービスを提供可能なAPを識別しなければならない。従来これは走査プロセスにより達成され、自発的または受動的であることができる。
【0015】
自発的な走査において、WTRUはプローブ要求を1つまたは複数のチャネルに送信し、WTRUはそれらのチャネル上で通信するように構成される。WTRUはAP群から新規のAPを選択し、そこからプローブ応答を受信する。受動的な走査において、WTRUはチャネル上に存在して、それを使用してAPが送信するビーコンパケットを受信することを試みることができる。そのAPは地理的ロケーションとしての役割を果たし、その後にそのロケーションにWTRUが置かれる。WTRUはその後AP群から新規のAPを選択し、そこからビーコンパケットを受信する。自発的および受動的走査の両方は、特にWTRUが移動中のときに、進行中の通信を維持可能とする意味で長時間を要する可能性がある。
【0016】
本発明者は、APがWTRUの再関連付けを主導することが時に望ましいことを認識している。例えば、AP(またはWTRUの振る舞いを制御する他のノード)は、そのAPに関連付けられたWTRU数および/または実行中の通信の種類により、無線通信のトラフィック量に基づいて、現在の「負荷」を決定することができる。また、WTRUは、数個の近傍APがサービスを提供するロケーションに位置することができ、その近傍APの各々はWTRUが通信可能な1組のチャネルの中から異なるチャネルを使用し続けることができる。あるAPに対するトラフィック集合量が相対的に大きく(高負荷)、1つまたは複数の近傍AP上のトラフィック量が相対的に小さい(低負荷)とき、高負荷のAPに関連する1つまたは複数のWTRUを近傍の低負荷のAPに再関連付けすることが望ましい。
【0017】
しかしながら現在の802.11標準準拠のWLANにおいて、これらの再関連付けは、高負荷のAPと関連付けられたWTRUが精巧なアルゴリズムを備える場合にのみ発生することが望ましく、この精巧なアルゴリズムによりWTRUは、チャネル上のトラフィックの見積りに基づいて、自律的に別の利用可能なAPへの再関連付けを決定することができる。全てのWTRUが上記のアルゴリズムを確実に備えることは困難であり、上記アルゴリズムの設計および実装は非常に複雑である。所与の地理的エリアにおいて動作する全てのWTRUが上記のアルゴリズムを備えるとしても、WTRUが他のAPに無秩序に再関連付けし、同一のAP群の間で複数の再関連付けが往復して発生する可能性がないことを保証するのは困難である。
【0018】
これらの問題を回避するため、本発明者は潜在的な解決法を検討した。例えば、高負荷のAPが、選択したWTRUのいくつかを、これらのWTRUが再関連付け可能な別のAPを発見することを期待して、強制的に分離することができる。例えばビーコンまたはプローブ応答パケットなどの一定の主要送信パケットの送信パワーレベルを減少させることで、間接的に分離を誘導することもできる。これらの分離技術に関する問題は、音声またはビデオといったリアルタイムサービスのユーザのような一定のWTRUユーザに対して受け入れ難いサービス崩壊が生じうるということである。この崩壊は、分離後に新規のAPを走査しなければならないWTRUに起因し、その走査プロセスは多量の時間を要する可能性がある。問題の全体を考慮して、本発明者は、APが、あるAPから別のAPに性能劣化なしにWTRUの再関連付けを開始できるようにすることが望ましいと認識している。
【課題を解決するための手段】
【0019】
ハンドシェーキング手続きを含む通信方法、システムおよびコンポーネントを提供する。この手続きにより、ネットワーク局と第1の1組の通信パラメータを介して通信するWTRUは、別のネットワーク局にハンドオフして第2の1組の通信パラメータを介して通信することができる。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の元のアクセスポイント(AP)はWTRUに要求またはコマンドして、目的のAPにハンドオフさせるのが望ましい。または、WLANの目的のAPがWTRUに要求またはコマンドして、WTRUが通信している元のAPから目的のAPにハンドオフさせることができる。
【0020】
IEEE802のWLANコンテキストにおいて、4つの相異なるシナリオを提供することが好ましい。これらのシナリオは特定のWLANに対して独立に、または組み合わせて実装することができる。これらの4つのシナリオはすなわち、
1.元のAPがWTRUに要求して、目的のAPにハンドオフさせる。WTRUはその後ハンドオフするか否かを決定し、その決定を元のAPに伝える。WTRUがハンドオフを進めることを決定する場合、WTRUはそのチャネル、BSSID等を目的のAPに対して再構成し、目的のAPに再関連付け完了を示す確認メッセージを送信する。
2.元のAPがWTRUにコマンドして、目的のAPにハンドオフさせる。WTRUはその後、そのチャネル、BSSID等を目的のAPに対して再構成し、目的のAPに再関連付け完了を示す確認メッセージを送信する。
3.目的のAPがWTRUにコマンドして、目的のAPにハンドオフさせる。WTRUはその後、自身が通信中の元のAPに対し目前のハンドオフを通知し、そのチャネル、BSSID等を目的のAPに対して再構成し、目的のAPに再関連付け完了を示す確認メッセージを送信する。
4.目的のAPがWTRUに要求して、目的のAPにハンドオフさせる。WTRUはその後ハンドオフするか否かを決定し、その決定を目的のAPに伝える。WTRUがハンドオフを進めることを決定する場合、自身が通信中の元のAPに対し目前のハンドオフを通知し、そのチャネル、BSSID等を目的のAPに対して再構成し、目的のAPに再関連付け完了を示す確認メッセージを送信する。
【0021】
本発明は、例示した以下の好適な実施態様の説明から詳細に理解することができ、添付の図面と関連させて理解することができる。添付の図面においては、同じ要素は同じ数字で示す。
【0022】
【表1】

【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】WLAN通信を示すシステムの概要図である。
【図2】本発明によるシステムの概要を示す図であり、移動WTRUが元のAPのサービスエリアを出て、目的のAPのサービスエリアに入るところである。
【図3】元のAPがWTRUに要求して目的のAPにハンドオフさせる第1のシナリオに関して、信号交換を示す図である。
【図4】元のAPがWTRUにコマンドして目的のAPにハンドオフさせる第2のシナリオに関して、信号交換を示す図である。
【図5】目的のAPがWTRUにコマンドして目的のAPにハンドオフさせる第3のシナリオに関して、信号交換を示す図である。
【図6】目的のAPがWTRUに要求して目的のAPにハンドオフさせる第4のシナリオに関して、信号交換を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
アクセスポイント(AP)、元のAP、目的のAP、およびワイヤレス送/受信ユニット(WTRU)が上述のように使用される。本発明は複数のネットワーク化したAPを有するワイヤレス無線アクセスネットワークを提供する。この複数のネットワーク化したAPを通して、ワイヤレスネットワークサービスが1つまたは複数のWTRUに対して提供される。本発明は、移動WTRUと関連させて使用するとき特に有用である。なぜならば、移動WTRUが、各々のAPが与えるサービス範囲の地理的エリアの各々に渡って移動するからである。WTRUは802.11(a)、802.11(b)、802.11(g)、または802.11(n)に準拠する装置などの統合ワイヤレスWLANまたは装備ワイヤレスWLAN装置を有して通信することができる。しかしながら、本発明は任意のワイヤレスシステムに適用可能である。
【0025】
有向再関連付け要求(DRRq)という用語はWTRUに向けた信号を意味し、WTRUがそれ自身を再構成して目的のAPなどの異なるネットワーク局と通信することを要求する。IEEE802.11コンテキストのWLANにおいて、元のAPまたは目的のAPのいずれかがDRRqを送信することができる。
【0026】
DRRqに含まれる情報は、目的のAPを識別し、WTRUが目的のAPと通信可能であるのに十分なデータを含むことが好ましい。この情報は、目的のAPのチャネル、目的のAPの識別子(MACアドレス、IPアドレス等)、目的のBSSID、目的のAPの機能等を含むことが好ましい。DRRqは、ハンドオフがスケジュールされる時期に関する時間情報を含むことが望ましい。時間領域に対するフラグまたは特定値を使用して、ハンドオフが即時であることを示すことができる。DRRqは、信号送信のステップが情報交換において必要であるといった、信号送信に固有の情報を含むこともできる。例えば、DRRqは、目的のAPが有向再関連付け確認の受信を期待するか否か、または元のAPが有向再関連付け指示の受信を期待するか否かを示すことができる。
【0027】
DRRqが目的のAPから送信される場合、目的のAPは、WTRUとそのWTRUが通信している元のAPとが使用中のチャネルと同じチャネルを使用して、DRRqをWTRUに送信することが好ましい。好適な実施態様においては、DRRqはユニキャストフレームとして実装され、より詳細には、制御フレーム、管理フレームとして実装、またはデータフレームのペイロードとして実装される。代替的な実施態様において、この信号送信はマルチキャストまたはブロードキャストメッセージを使用して実装することもできる。
【0028】
有向再関連付け応答(DRRsp)という用語はDRRqが送信されたWTRUからの信号を意味し、DRRqを送信したネットワーク局に向けられる。DRRspは、WTRUが、自身を再構成させて目的のAPなどの異なるネットワーク局と通信させる要求を、受入れるかまたは拒否するかを示す。
【0029】
有向再関連付けコマンド(DRCm)という用語はWTRUに向けたネットワーク局からの信号を意味し、WTRUにコマンドして、WTRU自身を再構成して目的のAPなどの異なるネットワーク局と通信させる。IEEE802.11コンテキストにおいて、元のAPまたは目的のAPのいずれかによりDRCmを送信することができる。WTRUはDRCmに従うことを期待され、従ってDRCmを送信したネットワーク局にDRRspを送信する必要はない。DRCmは、DRRqに関して上述したものと同一の目的のAPの情報を含むことが好ましい。
【0030】
DRCmが目的のAPから送信される場合、目的のAPは、WTRUとそのWTRUが通信している元のAPとが使用中のチャネルと同じチャネルを使用して、DRCmをWTRUに送信することが好ましい。好適な実施態様においては、DRCmはユニキャストフレームとして実装され、より詳細には、制御フレーム、管理フレームとして実装、またはデータフレームのペイロードとして実装される。代替的な実施態様において、この信号送信はマルチキャストまたはブロードキャストメッセージを使用して実装することもできる。
【0031】
有向再関連付け確認(DRCf)という用語は、WTRUから目的のAPのようなネットワーク局への、WTRUがその局と通信するために自身を再構成した後の信号を意味する。DRCfはWTRUが自身を再構成したことを確認する。DRCfは望ましくないシナリオを防止するために使用される。そのシナリオは、目的のAPがWTRUに対し、そのWTRUが目的のAPに再関連付け完了する前に、パケットの送信を開始するというものである。このシナリオは結果として、目的のAPが不必要にフレームを、目的のAPに対して自身を再構成することを期待されたがそうしなかったWTRUへ、送信および再送信することになりうる。上記の場合、目的のAPにバッファされたフレーム数は多量で、複数の再送信に関連付けられたバックオフウィンドウが指数関数的に増加するため、ワイヤレス媒体の効率が落ちる可能性がある。また、目的のAPが、所望のタイムアウト期間内に再関連付けが成功したことを示すDRCfを受信しない場合、目的のAPは最終的に、WTRU用に予約した任意の無線リソースを解放することができる。
【0032】
DRCfに含まれる情報は、WTRUが通信している元のAP、目的のAP、およびWTRUを識別するのに十分なデータを含むことが好ましい。IEEE802.11のコンテキストにおいて、DRCfは通信チャネルの識別、識別子(MACアドレス、IPアドレス等)、および各々が使用するBSSID、ならびに目的および元のAPの機能を含むことが好ましい。DRCfは、ハンドオフが発生する時期に関する時間情報も含むことができる。好適な実施形態においては、DRCfはユニキャストフレームとして実装され、より詳細には、制御フレーム、管理フレームとして実装、またはデータフレームのペイロードとして実装される。代替的な実施態様において、この信号送信はマルチキャストまたはブロードキャストメッセージを使用して実装することもできる。
【0033】
有向再関連付け指示(DRI)という用語は、WTRUからそのWTRUが通信していたネットワーク局への、自身を再構成させるように別の局により要求またはコマンドされ、WTRUがそれを開始する後の信号を意味する。そのネットワーク局の例として元のAPがあり、その別の局の例として目的のAPがある。DRIは、WTRUがそれ自身を目的のAPに対して再構成するであろうことを元のAPに示すために使用するのが好ましい。DRIにより、元のAPは(ワイヤレス媒体の非効率的な使用の結果となる)WTRUに対してパケット送信を停止し、任意のバッファされたパケットを目的のAPに対して転送することができる。DRIにより、元のAPはWTRUに対して予約された任意の無線リソースを解放することもできる。
【0034】
IEEE802.11コンテキストにおいて、DRIに含まれる情報は目的のAPのチャネル、目的のAPの識別子(MACアドレス、IPアドレス等)、目的のBSSID、目的のAPの機能等を含むのが好ましい。DRIは、ハンドオフがスケジュールされる時期に関する時間情報を含むこともできる。時間領域に対するフラグまたは特定値を使用して、ハンドオフが即時であることを示すことができる。好適な実施態様においては、DRIはユニキャストフレームとして実装され、より詳細には、制御フレーム、管理フレームとして実装、またはデータフレームのペイロードとして実装される。代替的な実施態様において、この信号送信はマルチキャストまたはブロードキャストメッセージを使用して実装することもできる。
【0035】
図1を参照すると、WTRUがネットワーク局、この場合はAP、を経由してワイヤレス通信を行うWLANが示されている。APはDSと接続される。APは、5つのWTRUと通信を行うとして示される。上記の構成は、WLANコンテキスト内で基本サービスセット(BSS)とも呼ばれる。一般的には、WLANシステムは異なるデータ速度を有するWTRUをサポートする。802.11(b)および802.11(g)準拠のWTRUなどの複数種類のWTRUをAPがサポートするように構成される場合もある。
【0036】
図2を参照すると、WLANは、元および目的を示す2つのAPを有することが示されている。WTRUは、元のAPを経由してワイヤレス通信を行うとして示されている。WTRUは元のAPおよび目的のAPの両方がサービス提供するエリアに配置され、WTRUがその通信を元のAPから目的のAPに「ハンドオフ」することが可能である。
【0037】
IEEE802.11のWLANにおいて従来は、WTRUは、例えばWTRUが元のAPからさらに離れて目的のAPに向かって移動開始するとき、元のAPから目的のAPへのハンドオーバ動作を開始する。上記のWTRUがハンドオーバを開始する間、ハンドオーバ動作はWTRUが元のAPの範囲外に行く前に完了し、WTRUが実行している現在のワイヤレス通信の干渉を回避しなければならない。
【0038】
本発明に従うと、APにハンドオフが発生するか否か、およびその時期も決定可能とさせることで、WLANはさらなる機能性を提供される。この機能性により、WLANは、各セルまたは各APのサービスエリア内の相異なるトラフィックに起因して発生する輻輳問題を解決することができる。これは、ユーザ体験を妥協する(compromise)ことなく効率的な負荷分散および輻輳制御を可能とすることで、堅牢性を向上させるのに有利である。さらに、より効率的なローミングも可能となる。本発明の実装に依存して、元のAPおよび/または目的のAPは、WTRUに要求および/またはコマンドして目的のAPにハンドオフさせることができる。IEEE802のWLANにおいては、4つの相異なるシナリオが提供され、特定のWLANに対して独立または組合せて実装できることが好ましい。
【0039】
図3を参照すると、元のAPがWTRUに要求して目的のAPにハンドオフさせる第1のシナリオを示す。WTRUはその後ハンドオフするか否かを決定し、その決定を元のAPに通信する。WTRUがハンドオフを進めることを決定する場合、WTRUはその後自身のチャネル、BSSID等を目的のAPに対して再構成し、再関連付けを完了したことを示す確認メッセージを目的のAPに送信する。再構成プロセスはそれ自身、従来のWTRUがハンドオーバを開始するのと本質的に同一であることが好ましいが、APの1つは目的のAPに関する再構成データをDRRqメッセージ送信において提供することが好ましい。
【0040】
第1のステップとして、元のAPは、WTRUが目的のAPにリダイレクト(redirect)されることを決定する。この決定は、目的のAPと比較した、元のAPが実行中の通信トラフィックの種類と量に基づくことができる。元のAPはその後、WTRUに目的のAPにハンドオフすることを要求するDRRqをWTRUに送信する。WTRUは、リダイレクション要求を受入れるか否かを決定し、その決定を、DRRspを介して元のAPに通信する。このオプションにより、例えば、WTRUは所望のサービス品質が目的のAPから利用可能であるか否かを決定することができる。WTRUが、目的のAPにハンドオフさせる要求を受入れる場合、WTRUは自身を目的のAPに対して再構成し、目的のAPに対してDRCfを送信し、それがハンドオフしたことを確認する。
【0041】
図4を参照すると、元のAPがWTRUにコマンドして目的のAPにハンドオフさせる第2のシナリオが示されている。このコマンドに基づいて、WTRUは自身のチャネル、BSSID等を目的のAPに対して再構成し、目的のAPに対して、再関連付けを完了したことを示す確認メッセージを送信する。
【0042】
このシナリオにおいて、WTRUが目的のAPに対してリダイレクトすべきであると元のAPが決定するとき、元のAPは、WTRUが目的のAPにハンドオフするようにコマンドするDRCmをWTRUに送信する。WTRUは自身を目的のAPに対して再構成し、目的のAPにDRCfを送信する。DRCmメッセージ送信が使用される場合、WLANが、上記のコマンドを発行する前に、所望のサービス品質が目的のAPから利用可能であることを決定することが好ましい。上記の決定は、WTRUの位置情報に基づくことができる。その位置情報は、信号送信を介してWTRUから得られるか、あるいはWTRUから受信した信号または測定レポートに基づいてWLANにより計算されるかのいずれかである。
【0043】
図5を参照すると、目的のAPがWTRUにコマンドして目的のAPにハンドオフさせる第3のシナリオが示されている。WTRUはその後、それが通信している元のAPに目前のハンドオフを通知し、自身のチャネル、BSSID等を目的のAPに対して再構成し、再関連付けを完了したことを示す確認メッセージを目的のAPに送信する。
【0044】
このシナリオにおいて、目的のAPは、WTRUが目的のAPにリダイレクトされることを決定するのが好ましい。目的のAPは、例えば、上記のコマンドを発行する前に所望のサービス品質が目的のAPから利用可能であることを決定するように構成することができる。この決定は、元のAPに向けたWTRUからの妨害信号に基づくか、またはAP間信号送信を通して元のAPから測定レポートを取得する目的のAPに基づく。WTRUからの妨害信号は、WTRUが元のAPに対する自身の信号送信に有向アンテナを使用する場合は効率的でない可能性がある。目的のAPはWTRUにDRCmを送信し、WTRUが目的のAPにハンドオフすることをコマンドする。目的のAPは、DRCmを送信するために、元のAPを経由して通信中のWTRUが現在使用するチャネルを使用することが好ましい。DRCmを送信した後、目的のAPとWTRUとの間のさらなる通信は、目的のAPの動作チャネル上にあることが好ましい。WTRUは元のAPにDRIを送信し、WTRUが目的のAPに対して再構成するであろうことを通信する。WTRUはその後自身を目的のAPに対して再構成し、目的のAPにDRCfを送信して、ハンドオフしたことを確認する。
【0045】
図6を参照すると、目的のAPがWTRUに要求して目的のAPにハンドオフさせる第4のシナリオが示されている。WTRUはハンドオフするか否かを決定し、その決定を目的のAPに通信する。WTRUがハンドオフを進めることを決定する場合、WTRUはそれが通信している元のAPに目前のハンドオフを通知し、自身のチャネル、BSSID等を目的のAPに対して再構成し、再関連付けを完了したことを示す確認メッセージを目的のAPに送信する。
【0046】
第4のシナリオにおいて、目的のAPはWTRUが目的のAPにリダイレクトされることを決定する。目的のAPは、元のAPと通信中のWTRUが使用しているチャネルを使用して、WTRUにDRRqを送信し、WTRUが目的のAPにハンドオフすることを要求することが好ましい。目的のAPは引き続き、WTRUと目的のAPの好適な動作チャネル上で通信する。WTRUは、それがリダイレクション要求を受入れるか否かを決定する。WTRUはその決定を目的のAPにDRRspを介して通信し、それは目的のAPの動作チャネル上で行われることが好ましい。WTRUが、目的のAPにハンドオフさせる要求を受入れる場合、WTRUは元のAPにDRIを送信してその決定を通信し、それは元のAPとの通信に使用されてきた最初のチャネル上で行われることが好ましい。WTRUはその後自身を目的のAPに対して再構成し、目的のAPにDRCfを送信し、ハンドオフしたことを確認する。
【0047】
第4のシナリオにおける代替手段の1つは、DRRspをDRCfと結合する(またはDRCfをDRRspとして扱う)ことであり、この場合WTRUは目的のAPからのリダイレクション要求を受入れることを決定する。この代替手段は、WTRUがハンドオーバ中に通信パラメータ間を複数回切り替える必要性をなくす。この代替手段は、元のAPまたは目的のAPのいずれかは同一のチャネルを使用していること、または、DRRqの送信後にDRCfを受信するまで目的のAPが元のAPのチャネル上に留まることを意味する。
【0048】
ハンドオフ手続きを推進するAPが、目的のAPに対して適切または望ましい候補であるAPを決定する方法は、例えば、WTRUが候補APリストを報告すること、AP間信号送信、中央コントローラで実行される中央化した意思決定、または任意の他の適切な方法を含むことができる。
【0049】
実装において、好適なWTRUは送受信機とプロセッサとを含む。この送受信機とプロセッサは、第1の1組の通信パラメータを使用して第1のアクセスポイント(AP)から、第2の1組の通信パラメータを使用して第2のAPへ、APが開始したメッセージングに基づいてワイヤレス通信のハンドオフを実行するように選択的に構成される。送受信機は第1の1組の通信パラメータを使用して再関連付けメッセージを受信するように構成されることが望ましく、送受信機は第2のAPおよび第2の1組の通信パラメータを識別する。プロセッサは送受信機と動作可能に関連付けられ、受信した再関連付けメッセージに応答して第2の1組の通信パラメータを介して選択的に送受信機を再構成して通信させ、送受信機が第2の1組の通信パラメータを使用して第2のAPに再構成確認を送信できるようにするように構成されるのが好ましい。WTRUはIEEE802.11準拠のシステムで動作するように構成され、その結果、送受信機が所定のフレームフォーマットで通信するように構成されるのが好ましい。第1のAPからの再関連付けメッセージはその後有向再関連付けコマンドフレームで受信され、第2のAPに対する再構成確認は有向再関連付け確認フレームで送信されるのが好ましい。
【0050】
WTRUにおいて、プロセッサは送受信機に指令して、第1のAPに対して再関連付け指示メッセージを、受信した再関連付けメッセージの処理と関連して送信させるように構成することができる。その再関連付けメッセージは、送受信機を再構成して第2の1組の通信パラメータを介して通信する前に第2のAPが送信した再関連付けコマンドである。WTRUが所定のフレームフォーマットを使用してIEEE802.11準拠システムにおいて動作するように構成される場合、プロセッサは送受信機に指令して、再関連付けメッセージを第2のAPから有向再関連付けコマンドフレームで受信し、再関連付け指示を第1のAPに有向再関連付け指示フレームで送信し、再構成確認を第2のAPに有向再関連付け確認フレームで送信するように構成されることが好ましい。
【0051】
WTRUプロセッサを構成して、受信した再関連付け要求に応答して第2の1組の通信パラメータを介して通信するための再構成に関する決定を行うことができる。上記の場合、プロセッサは送受信機に指令してその決定をAPに送信するように構成されるのが望ましく、その決定が再関連付けを開始することである場合、そのAPから再関連付け要求が有向再関連付け応答メッセージで受信され、プロセッサは送受信機に指令して、前記の第2の1組の通信パラメータを介して再構成して通信させる。WTRUが所定のフレームフォーマットを使用してIEEE802.11準拠システムで動作するように構成される場合、プロセッサは送受信機に指令して、再関連付け要求を有向再関連付け要求(DRRq)フレームで第1のAPから受信させ、再関連付けに関する決定を第1の1組の通信パラメータを使用して有向再関連付け応答(DRRsp)フレームで送信させ、再構成確認を第2の1組の通信パラメータを使用して有向再関連付け確認(DRCf)フレームで送信させるように構成されることが好ましい。
【0052】
WTRUプロセッサは送受信機に指令して、第2のAPから受信された関連付け要求の処理に関連して第2の1組の通信パラメータを使用して有向再構成応答メッセージを送信させるように、さらに構成することもできる。再関連付けの開始が決定される場合、プロセッサは、第2のAPから受信した関連付け要求の処理と関連して第1の1組の通信パラメータを使用して、送受信機に指令して、再関連付け指示を第1のAPに送信させるように構成することもできる。WTRUが所定のフレームフォーマットを使用してIEEE802.11準拠のシステムで動作する場合、プロセッサは送受信機に指令して、再関連付け要求を有向再関連付け要求(DRRq)フレームで受信させ、再関連付け指示を有向再関連付け指示(DRI)フレームで送信させ、再構成確認を有向再関連付け確認(DRCf)フレームで送信させるように構成されることが好ましい。WTRUプロセッサはその後送受信機に指令して、再関連付けに関する決定を有向再関連付け応答(DRRsp)フレームでDRIフレームより先に送信させるように構成することもできる。
【0053】
ネットワーク側の実装はWLANにAP群を提供することで行われるのが好ましく、その各APは、特定APを行き来する上記WTRUとのワイヤレス通信のハンドオフを支援するように選択的に構成された送受信機とプロセッサとを含む。APの送受信機は、定義された1組の通信パラメータを使用してワイヤレス送/受信ユニット(WTRU)にワイヤレスネットワークアクセスを提供するように構成されるのが好ましい。APのプロセッサは、APを行き来するWTRUのワイヤレス通信のハンドオフに関する決定を、ハンドオフ前の1組のパラメータを使用して行うように構成されるのが好ましい。ハンドオフの決定が行われるとき、プロセッサは送受信機に指令して、再関連付けメッセージを送信させるように構成され、そのメッセージは、ハンドオフ前の1組の通信パラメータを使用してハンドオフ用のAPとハンドオフ後の1組の通信パラメータとを識別する。APが、WTRUが受信した再関連付けメッセージにおいてハンドオフ用と識別されたAPである場合、APの送受信機は、再関連付けメッセージを受信しハンドオフを開始しているWTRUから再構成確認を受信するように構成されることが好ましい。
【0054】
上述の第2のシナリオを実装するため、APはIEEE802.11準拠のシステムで動作するように構成されることが好ましく、送受信機は所定のフレームフォーマットを使用し、再関連付けメッセージを有向再関連付けコマンドフレームでWTRUに送信し、再構成確認を有向再関連付け確認フレームでWTRUから受信するように構成される。
【0055】
送受信機を構成して、AP経由でワイヤレス通信を行っているWTRUから、別のAPへの通信のハンドオフを指示する再関連付け指示を受信させ、第3のシナリオを実装することができる。プロセッサは再関連付け指示メッセージの受信に関連して、通信用に割り当てられたリソースを解放するように構成されることが好ましい。第3のシナリオを実装するために、APはIEEE802.11準拠のシステムで動作するように構成されることが好ましく、送受信機は所定のフレームフォーマットで通信するように構成され、プロセッサは送受信機に指令して、再関連付けメッセージを有向再関連付けコマンドフレームで送信させ、再関連付け指示を有向再関連付け指示フレームで受信させ、再構成確認を有向再関連付け確認フレームで受信させるように構成される。
【0056】
第1のシナリオを実装するため、受信した再関連付け要求の形でハンドオフの決定が行われるとき、APのプロセッサは送受信機に指令して再関連付けメッセージを送信させるように構成され、送受信機は、APからの再関連付け要求を受信したWTRUから、再関連付けの開始に関する応答WTRUの決定を反映する有向再関連付け応答メッセージを受信するように構成されることが好ましい。APはIEEE802.11準拠のシステムで動作するように構成されることが好ましく、送受信機は所定のフレームフォーマットを使用するように構成され、プロセッサは送受信機に指令して再関連付け要求を有向再関連付け要求(DRRq)フレームで送信させ、再関連付けに関する決定を有向再関連付け応答(DRRsp)フレームで受信させ、再構成確認を有向再関連付け確認(DRCf)フレームで受信させるように構成される。
【0057】
第4のシナリオに対し、APのプロセッサが送受信機に指令して、ハンドオフ前の1組の通信パラメータを使用して、ハンドオフ用のAPをそのAP自身として識別し、ハンドオフ後の1組の通信パラメータを前記の第1の1組の通信パラメータとして識別するWTRUに再関連付けメッセージを送信した場合、APの送受信機はハンドオフ後の通信パラメータを使用して有向再構成応答メッセージを受信するように構成されることが好ましい。APの送受信機は、AP経由でワイヤレス通信を実行しているWTRUから、別のAPへの通信のハンドオフを指示する再関連付け指示メッセージを受信するように構成されることが好ましく、プロセッサは再関連付け指示メッセージの受信に関連して、通信用に割り当てられたリソースを解放するように構成される。
【0058】
第1および第4のシナリオに対し、APはIEEE802.11準拠のシステムで動作するように構成され、送受信機は所定のフレームフォーマットを使用するように構成されることが好ましい。プロセッサはその後、送受信機に指令して再関連付け要求を有向再関連付け要求(DRRq)フレームで送信させ、再関連付け指示を有向再関連付け指示(DRI)フレームで受信し、再構成確認を有向再関連付け確認(DRCf)フレームで受信させ、再関連付けに関する決定を有向再関連付け応答(DRRsp)フレームで受信させるように構成されることが好ましい。
【0059】
実施形態
1.送受信機とプロセッサとを備えるアクセスポイント(AP)。
【0060】
2.ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)で使用するための任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0061】
3.IEEE802.11標準ファミリに準拠する標準に従って動作するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0062】
4.少なくとも1つのワイヤレス送/受信ユニット(WTRU)と通信するように構成された任意の先行実施態様のAP。
【0063】
5.所定のフレームフォーマットを使用するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0064】
6.APを行き来するワイヤレス通信のハンドオフの実行を支援するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0065】
7.送受信機は、第1の1組の通信パラメータを使用して少なくとも1つのWTRUにワイヤレスネットワークアクセスを提供するように構成された、任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0066】
8.プロセッサが、APを行き来するWTRUが実行するワイヤレス通信のハンドオフに関する決定を、ハンドオフ前の1組の通信パラメータを使用して実行するように構成された、任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0067】
9.プロセッサが送受信機に指令して、ハンドオフが決定されるときにハンドオフ前の1組の通信パラメータを使用して、ハンドオフ用のAPとハンドオフ後の1組の通信パラメータとを識別する再関連付けメッセージを送信させるように構成された、任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0068】
10.APが、WTRUが受信した再関連付けメッセージにおいてハンドオフ用と識別されたAPである場合、送受信機は、再関連付けメッセージを受信してハンドオフを開始しているWTRUから、再関連付け確認を受信するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0069】
11.再関連付けメッセージをWTRUに有向再関連付けコマンドフレームで送信するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0070】
12.再構成確認をWTRUから再関連付け確認フレームで受信するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0071】
13.AP経由でワイヤレス通信を実行しているWTRUから、別のAPへの通信のハンドオフを指示する再関連付け指示メッセージを受信するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0072】
14.再関連付け指示メッセージの受信に関連して、ハンドオフされている通信に対して割り当てられたリソースを解放するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0073】
15.プロセッサが送受信機に指令して、再関連付けメッセージを有向再関連付けコマンドフレームで送信させ、再関連付け指示を有向再関連付け指示フレームで受信させ、再構成確認を有向再関連付け確認フレームで受信させるように構成された、任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0074】
16.受信した再関連付け要求の形でハンドオフの決定が行われるとき、プロセッサは送受信機に指令して、再関連付けメッセージを送信させるように構成され、送受信機は、APからの再関連付け要求を受信したWTRUから、再関連付けの開始に関する応答WTRUの決定を反映する有向再関連付け応答メッセージを受信するように構成された、任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0075】
17.再関連付け要求を有向再関連付け要求(DRRq)フレームで送信し、再関連付けに関する決定を有向再関連付け応答(DRRsp)フレームで受信し、再構成確認を有向再関連付け確認(DRCf)フレームで受信するように構成された、任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0076】
18.APのプロセッサは送受信機に指令して、ハンドオフ用のAPをそのAP自身として識別し、ハンドオフ後の1組の通信パラメータを第1の1組の通信パラメータとして識別する再関連付けメッセージをハンドオフ前の1組の通信パラメータを使用してWTRUに送信する場合に、ハンドオフ後の1組の通信パラメータを使用して有向再構成応答メッセージを受信するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0077】
19.APを経由してワイヤレス通信を行っているWTRUから、別のAPへの通信のハンドオフを指示する再関連付け指示メッセージを受信するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0078】
20.再関連付け指示メッセージの受信に関連して、ハンドオフ中の通信に対して割り当てられたリソースを解放するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0079】
20.再関連付け要求を有向再関連付け要求(DRRq)で送信するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0080】
21.再関連付け指示を有向再関連付け指示(DRI)フレームで受信するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0081】
22.再構成確認を有向再関連付け確認(DRCf)フレームで受信するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0082】
23.再関連付けに関する決定を有向再関連付け応答(DRRsp)フレームで受信するように構成された任意の先行実施態様のアクセスポイント。
【0083】
24.ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)において第1の1組の通信パラメータを使用する第1のアクセスポイント(AP)から第2の1組の通信パラメータを使用する第2のAPへのワイヤレス送/受信ユニット(WTRU)のワイヤレス通信のハンドオフを実行する方法であって、前記方法は、第1の1組の通信パラメータを使用してWTRUに、第2のAPと第2の1組の通信パラメータとを識別する再関連付けメッセージを送信することを含む。
【0084】
25.WTRUから、第2の1組の通信パラメータを使用して第2のAPによる再構成確認を受信することをさらに含む、実施態様24の方法。
【0085】
26.WLANは、所定のフレームフォーマットを使用して動作するIEEE802.11準拠のシステムである、実施態様24から25のうちの任意の1つの方法。
【0086】
27.再関連付けメッセージは第1のAPによって有向再関連付けコマンド(DRCm)フレームで送信されたコマンドであり、再構成確認は第2のAPによって有向再関連付け確認(DRCf)フレームで受信されることを特徴とする、実施態様24から26のうちの任意の1つの方法。
【0087】
28.再関連付けメッセージは第2のAPから送信されるコマンドであり、第2の1組の通信パラメータを使用して第2のAPにより再構成確認を受信する前に、第1のAPにより再関連付け指示を受信することをさらに含むことを特徴とする、実施態様24から27のうちの任意の1つの方法。
【0088】
29.再関連付け指示は有向再関連付け指示(DRI)フレームで受信されることを特徴とする、実施態様24から28のうちの任意の1つの方法。
【0089】
30.再構成確認は有向再関連付け確認(DRCf)フレームで受信されることを特徴とする、実施態様24から29のうちの任意の1つの方法。
【0090】
31.再関連付け要求はAPによって送信され、再関連付けに関するWTRUの決定がAPにより受信され、そのAPから再関連付け要求が有向再関連付け応答メッセージで送信されることを特徴とする、実施態様24から30のうちの任意の1つの方法。
【0091】
32.第2のAPによる再構成確認の受信は、再関連付けを開始する決定がなされた場合にのみ行われることを特徴とする、実施態様24から31のうちの任意の1つの方法。
【0092】
33.再関連付け要求は、有向再関連付け要求(DRRq)フレームで第1のAPから送信されることを特徴とする、実施態様24から32のうちの任意の1つの方法。
【0093】
34.再関連付けに関する決定は、第1の1組の通信パラメータを使用して有向再関連付け応答(DRRsp)フレームで受信されることを特徴とする、実施態様24から33のうちの任意の1つの方法。
【0094】
35.再構成確認は、第2の1組の通信パラメータを使用して有向再関連付け確認(DRCf)フレームで受信されることを特徴とする、実施態様24から34のうちの任意の1つの方法。
【0095】
36.再関連付け要求は、第2のAPから送信され、第2の1組の通信パラメータを使用して有向再構成応答メッセージを受信することをさらに含む、実施態様24から35のうちの任意の1つの方法。
【0096】
37.再関連付けの開始が決定される場合、第1の1組の通信パラメータを使用して第1のAPにより再関連付け指示を受信することをさらに備える、実施態様24から36のうちの任意の1つの方法。
【0097】
38.再関連付け要求は有向再関連付け要求(DRRq)フレームで送信されることを特徴とする、実施態様24から37のうちの任意の1つの方法。
【0098】
39.再関連付け指示は有向再関連付け指示(DRI)フレームで受信されることを特徴とする、実施態様24から38のうちの任意の1つの方法。
【0099】
40.再構成確認は有向再関連付け確認(DRCf)フレームで受信されることを特徴とする、実施態様24から39のうちの任意の1つの方法。
【0100】
41.再関連付けに関する決定は有向再関連付け応答(DRRsp)フレームで受信されることを特徴とする、実施態様24から40のうちの任意の1つの方法。
【0101】
42.DRRspフレームはDRIフレームより先に受信されることを特徴とする、実施態様41の方法。
【0102】
43.送受信機とプロセッサとを備えるワイヤレス送/受信ユニット(WTRU)。
【0103】
44.ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)で使用するための実施態様43のワイヤレス送/受信ユニット。
【0104】
45.IEEE802.11標準ファミリに準拠する標準に従って動作するように構成された、実施態様43から44のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0105】
46.少なくとも1つのアクセスポイント(AP)と通信するように構成された、実施態様43から45のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0106】
47.所定のフレームフォーマットを使用するように構成された実施態様43から46のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0107】
48.第1の1組の通信パラメータを使用する第1のアクセスポイント(AP)から、第2の1組の通信パラメータを使用する第2のAPへのワイヤレス通信のハンドオフを実行するように構成された、実施態様43から47のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0108】
49.送受信機は、第1の1組の通信パラメータを使用して再関連付けメッセージを受信するように構成され、第2のAPおよび第2の1組の通信パラメータを識別することを特徴とする、実施態様48のワイヤレス送/受信ユニット。
【0109】
50.プロセッサは受信した再関連付けメッセージに応答して、選択的に送受信機を再構成して第2の1組の通信パラメータを介して通信させるように構成され、送受信機は、第2の1組の通信パラメータを使用して再構成確認を第2のAPに送信することが可能であることを特徴とする、実施態様48から49のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0110】
51.送受信機は、再関連付けメッセージを第1のAPから有効再関連付けコマンドフレームで受信するように構成されることを特徴とする、実施態様48から50のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0111】
52.送受信機は、再構成確認を有効再関連付け確認フレームで第2のAPに送信するように構成されることを特徴とする、実施態様48から51のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0112】
53.送受信機を再構成して第2の1組の通信パラメータを介して通信させる前に、第2のAPが送信した再関連付けコマンドである受信再関連付けメッセージの処理に関連して、第1のAPに再関連付け指示メッセージを送信するように構成された、実施態様48から52のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0113】
54.再関連付けメッセージを第2のAPから有向再関連付けコマンドフレームで受信し、再関連付け指示を第1のAPに有向再関連付け指示フレームで送信し、再構成確認を第2のAPに有向再関連付け確認フレームで送信するように構成された、実施態様48から53のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0114】
55.第2の1組の通信パラメータを介して通信するための再構成に関する決定を受信再関連付け要求に応答して行い、送受信機に指令して、再関連付け要求が有向再関連付け応答メッセージで受信されたAPにその決定を送信させ、再関連付けの開始が決定される場合、プロセッサは送受信機に指令して、前記の第2の1組の通信パラメータを介して通信するように再構成させるように構成された、実施態様48から54のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0115】
56.再関連付け要求を有向再関連付け要求(DRRq)フレームで第1のAPから受信し、再関連付けに関する決定を有向再関連付け応答(DRRsp)で第1の1組の通信パラメータを使用して送信し、再構成確認を有向再関連付け確認(DRCf)フレームで第2の1組の通信パラメータを使用して送信するように構成された、実施態様48から55のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0116】
57.関連付け要求を第2のAPから受信することに関連して有向再構成応答メッセージを送信するように構成された、実施態様48から56のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0117】
58.再関連付けの開始が決定される場合、第2のAPから受信した関連付け要求の処理に関連して、送受信機に指令して第1のAPに再関連付け指示を第1の1組の通信パラメータを使用して送信させるように構成された、実施態様48から57のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0118】
59.再関連付け要求を有向再関連付け要求(DRRq)フレームで受信し、再関連付け指示を有向再関連付け指示(DRI)フレームで送信し、再構成確認を有効再構成確認(DRCf)フレームで送信するように構成された、実施態様48から58のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0119】
60.再関連付けに関する決定を有向再関連付け応答(DRRsp)フレームでDRIフレームより先に送信するように構成された、実施態様48から59のうちの任意の1つのワイヤレス送/受信ユニット。
【0120】
61.第1の1組の通信パラメータを使用する第1のAPから、第2の1組の通信パラメータを使用する第2のAPへのワイヤレス通信のハンドオフを実行し、第2のAPと第2の1組の通信パラメータとを識別する再関連付けメッセージを、第1の1組の通信パラメータを使用して受信することを含む、WLAN内のWTRUに関する方法。
【0121】
62.WTRUが前述の第2の1組の通信パラメータを介して通信するように再構成されることをさらに含む、実施態様61の方法。
【0122】
63.第2の1組の通信パラメータを使用して第2のAPに再構成確認を送信することをさらに含む、実施態様61から62のうちの任意の方法。
【0123】
64.再関連付けメッセージは、第1のAPから受信されたコマンドであることを特徴とする、実施態様61から63のうちの任意の方法。
【0124】
65.WTRUは、所定のフレームフォーマットを使用してIEEE802.11準拠のシステムで動作するように構成された、実施態様61から64のうちの任意の方法。
【0125】
66.再関連付けコマンドは有向再関連付けコマンド(DRCm)フレームで受信され、再構成確認は有向再関連付け確認(DRCf)フレームで送信されることを特徴とする、実施態様64から65のうちの任意の方法。
【0126】
67.再関連付けメッセージは第2のAPから受信されたコマンドであり、第2の1組の通信パラメータを介して通信するように再構成する前に、第1のAPに再関連付け指示を送信することをさらに含む、実施態様61から66のうちの任意の方法。
【0127】
68.再関連付けコマンドは有向再関連付けコマンド(DRCm)フレームで受信され、再関連付け指示は有向再関連付け指示(DRI)フレームで送信され、再構成確認は有向再関連付け確認(DRCf)フレームで送信されることを特徴とする、実施態様61から68のうちの任意の方法。
【0128】
69.再関連付けメッセージは要求であり、再関連付けに関する決定を行うことで、再関連付け要求を処理するWTRUをさらに備えることを特徴とする、実施態様61から63のうちの任意の方法。
【0129】
70.再関連付け要求が有向再関連付け応答メッセージで送信されてくるAPに対して、WTRUが決定を送信することをさらに含む、実施態様69の方法。
【0130】
71.再関連付けの開始が決定される場合、WTRUが第2の1組の通信パラメータを介して通信するように再構成されることをさらに含む、実施態様69から70のうちの任意の方法。
【0131】
72.再関連付け要求は有向再関連付け要求(DRRq)フレームで第1のAPから受信され、再関連付けに関する決定は第1の1組の通信パラメータを使用して有向再関連付け応答(DRRsp)フレームで送信され、再構成確認は第2の1組の通信パラメータを使用して有向再関連付け確認(DRCf)フレームで送信されることを特徴とする、実施態様69から71のうちの任意の方法。
【0132】
73.再関連付け要求は第2のAPから受信され、WTRUは第2の1組の通信パラメータを使用して有向再関連付け応答メッセージを送信することをさらに含む、実施態様69から72のうちの任意の方法。
【0133】
74.WTRUが再関連付けの開始を決定する場合、WTRUは第1の1組の通信パラメータを使用して第1のAPに再関連付け指示を送信することをさらに含む、実施態様69から73のうちの任意の方法。
【0134】
75.再関連付け要求は有向再関連付け要求(DRRq)フレームで受信され、再関連付け指示は有向再関連付け指示(DRI)フレームで送信され、再構成確認は有向再関連付け確認(DRCf)フレームで送信されることを特徴とする、実施態様69から74のうちの任意の方法。
【0135】
76.再関連付けに関する決定は、WTRUによって有向再関連付け応答(DRRsp)フレームでDRIフレームより先に送信されることを特徴とする、実施態様69から75のうちの任意の方法。
【0136】
本発明の特徴および要素を特定の組み合わせを用いた好適な実施態様で説明したが、特徴または要素の各々は(好適な実施態様の他の特徴またはエレメントなしに)単独で使用するか、様々な組み合わせで使用するか、または本発明の他の特徴およびエレメントなしに使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)で用いる方法であって、
前記方法は、
第1の組の通信パラメータを使用してターゲットアクセスポイント(AP)から要求メッセージを受信するステップと、
前記要求メッセージに基づいて前記ターゲットAPとの接続を受け入れるかまたは拒否するかを判定するステップと、
前記第1の組の通信パラメータを使用して前記ターゲットAPに応答メッセージを送信するステップであって、前記応答メッセージは、前記WTRUが前記ターゲットAPとの接続を受け入れるかまたは拒否するかを示す、ステップと、
前記WTRUが前記ターゲットAPとの接続を受け入れることを条件として、第2の組の通信パラメータを介して通信するように再構成し、および前記第2の組の通信パラメータを使用して前記ターゲットAPと通信するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記要求メッセージは、前記ターゲットAPの識別子、前記第2の組の通信パラメータ、およびソースAPからの前記WTRUの分離が即時であるかどうかを示すフィールドを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記WTRUが前記ターゲットAPとの接続を受け入れることを条件として、前記第1の組の通信パラメータを使用して通知メッセージを前記ソースAPに送信するステップであって、前記通知メッセージは、前記ソースAPからの前記WTRUの分離が即時であるかどうかを示す、ステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−70440(P2013−70440A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−10568(P2013−10568)
【出願日】平成25年1月23日(2013.1.23)
【分割の表示】特願2011−173285(P2011−173285)の分割
【原出願日】平成17年9月8日(2005.9.8)
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】