説明

ワイヤレス・ダンス・からオケ

【目的】主としてクラブやバーなどの娯楽酒場などで営業用に使用するダンス音楽録音媒体再生装置(ワイヤレス・ダンス・からオケ)に関する。
【構成】録音媒体から電気信号に取り出す装置1と、1に接続あるいは一体化して1からの電気信号を電波に変えて発信する装置2と、ダンスをする人が身体に装着しうるようにした、またその人のみが聴取しうるようにした、2からの電波を受信して音楽に再生する装置3と、からなるダンス音楽録音媒体再生装置。

【考案の詳細な説明】
【0001】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、主としてクラブやバーなどの娯楽酒場などで用いるダンス音 楽録音媒体再生装置である。
【0002】
〔従来の技術〕
従来のダンス音楽録音媒体再生装置はスピーカーで共同聴取するものであ った。したがってその場所にダンスをする人が何人あるのは何組あろうとも 同時に聴取できる音楽は一種類であった。これではダンスをする人あるいは 組それぞれが自分の好みの音楽を選択できることは極めて希になる。
【0003】
〔考案が解決しようとする課題点〕
そこで、本考案は、同じ場所で同じ時間に誰もが自由に他人に聴取上の騒 音迷惑を掛けないで自分の好みのダンス音楽を楽しんでダンスを踊れるよう にしようというものである。
【0004】
〔課題を解決するための手段〕
いまその解決手段を図面に関連させて述べれば、 (イ) 録音媒体から電気信号に取り出す装置1と、 (ロ) 1に接続あるいは一体化して1からの電気信号を電波に変えて発信 する装置2と、 (ハ) ダンスをする人が身体に装着しうるようにした、またその人のみが 聴取しうるようにした、2からの電波を受信して音楽に再生する装置3と、 からなるダンス音楽録音媒体再生装置である。
【0005】
〔作用〕
そこで、本考案を用いるときには、装置1と装置2を各種の娯楽社交場な どのフロアの適当なところに設置して、装置3をダンスをする人が身体に装 着してその一部であるイヤホーンなどで聴取してダンスを踊るということに なる。
ダンスは一人で踊ることもあるが、多くの場合二人で踊るので、装置1と 2に対して装置3は2台以上必要となる。ペア同士が同じ音楽で同時に踊り たいということもあるからである。
したがって、本考案は、発・受信電波を変えれば同じ場所に何台も設置し て同じ時間にその全部あるいはその一部を作動させることができるので、銘 々の人あるいは組が各々異なったダンス音楽を選んで、他人に騒音的に気兼 ねすることなくダンスを楽しむことができる。
つまり、本考案は、従来のダンス音楽の共同聴取方式を個別聴取方式に変 え、ダンスをすることを共同作業から個別作業に変えるものである。
【0006】
〔実施例〕
尚、本考案の実施に当たっては、装置1は録音媒体自動装填式にして硬貨 投入式にするとよかろうし、また装置3は聴取器はイヤホーンやヘッドホー ンにしてその他の部分は超小型にしてポケットに納めうるようにしたり、服 の襟にクリップで止め付けたりできるようにしたらよかろうし、またヘッド ホーンの支持体に組み込んで一体化してもよかろう。
そして、装置2においては、電波によってはアンテナを外部接続して天井 に設けなくてはならないこともあろう。電波の性質によっては受信がダンス をする人の身体に妨害されることがあるからである。勿論ヘッドホーンに受 信アンテナを設ける場合などには上記の配慮をする必要はない。しかし一般 的に言って本考案の発・受信関係には障害が起きないようにその設置方法に は十分な注意をする必要があることは勿論である。
【0007】
〔考案の効果〕
こういうものであるから、本考案は、ダンスホールやダンス教習場などは 言うに及ばず、キャバレーやクラブやバーなどや喫茶店やレストランなどや 旅館やホテルなどで広く営業用として使用されるであろう。
これによって、今日衰退気味である娯楽酒場などが以前からオケが出現し たときのように活性化されるであろう。またそういうところにおけるダンス の社交性が見直されて、ダンスは大いに流行することにもなろう。
また、本考案は、国内だけでなく広く外国へも普及して行くことになろう 。ダンスは社交場における世界共通言語と言えるものであるからである。
これらが相まって、本考案は、今日新しい文化の発明が跡切れて行き詰ま り気味の電子工業界に激烈な衝撃を与えることになるであろう。また勿論音 楽ソフト業界にも強烈な創作意欲を誘発することになろう。
そして、本考案を受け入れる各種娯楽社交場はたとえ小さくともダンスが できるフロアを持つように徐々に殆んど改装されて行くであろう。
このように考察して、我国にサービス業が172万事業所存在しているこ とから推すと、本考案が創り出す経済効果は年間数兆円にも達するであろう 。久方振りの大型新文化の創造であると言えよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一部分(装置1と装置2)の極めて簡単な斜視略図。
【図2】本考案の一部分(装置3)の極めて簡単な斜視略図。
【符号の説明】
1は録音媒体から電気信号に取り出す装置。2は1に接続あるいは一体化して1からの電気信号を電波に変えて発信する装置。3はダンスをする人が身体に装置しうるようにした、またその人のみが聴取しうるようにした、2からの電波を受信して音楽に再生する装置。

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】(イ) 録音媒体から電気信号に取り出す装置1。
(ロ) 1に接続あるいは一体化して1からの電気信号を電波に変えて発信する装置2。
(ハ) ダンスをする人が身体に装着しうるようにした、またその人のみが聴取しうるようにした、2からの電波を受信して音楽に再生する装置3。
以上1、2、3の装置からなるダンス音楽録音媒体再生装置。

【図1】
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【図2】
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【登録番号】第3005585号
【登録日】平成6年(1994)10月19日
【発行日】平成7年(1995)1月10日
【考案の名称】ワイヤレス・ダンス・からオケ
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平6−2820
【出願日】平成6年(1994)2月15日
【出願人】(594052526)