説明

三次元座標入力装置

【課題】 XY平面入力に加え、Z軸方向の入力をも簡単且つ正確に行えるようにした三次元座標入力装置を提供する。
【解決手段】 複数のスパイラル抵抗体20がXY平面上にマトリックス状に配置されている。押圧力Fを与えると、スパイラル抵抗体20が変形し、弾性部22の下面と接続部11aとの接触面積が変化するため、スパイラル抵抗体20の抵抗値を前記押圧力Fの大きさに応じて減少させることができる。よって、前記抵抗値に対する検出電圧Voutの変位の有無から、押圧力Fに対応するXY平面上の座標位置を検出することができ、またZ軸方向の座標位置は前記検出電圧Vout2が示す押圧力Fに相当する押し込み量(または振幅量)(H−h)として検出することができる。よって、三次元座標の入力を簡単且つ正確に入力することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペンや指などを用いて座標入力を行う座標入力装置に係わり、特に三次元(Z軸)方向の座標の入力が可能な三次元座標入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に関連する先行技術文献としては、例えば特許文献1などが存在している。前記特許文献1に示す圧力感応型入力装置では、ユーザーが操作入力部101aに設けられた入力ボタンを押圧し、X軸座標とY軸座標のポインティングと同時にその時点での入力ボタンをさらに押圧することによる圧力の強弱でZ軸方向に入力を行うというものである。なお、前記操作入力部101aとしては、例えばマウスやタブレットなどを用いることができると記載されている。
【0003】
また特許文献2にはタブレットなど従来の平面座標入力装置を用いて三次元方向の入力を行う方法および装置に関する発明が記載されている。特許文献2では平面的なX軸座標信号およびY座標信号の入力は、従来と同じくスタイラスペン112を用いてタブレットなどの平面入力装置上に任意の位置を示すことにより行われる。またZ軸方向の入力は、前記平面入力装置自体を平面に対してほぼ垂直となる方向に平行移動させ、このときの移動量を移動量検出機構140等にて検出してZ座標信号を生成し、このようにして検出したX,Y,Zの各座標信号から三次元座標の入力を可能にするというものである。
【特許文献1】特開平8−171453号公報
【特許文献2】特開平8−129447号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1にはXY平面座標の検出はタブレットを用いて検出することができる旨が記載されているが、Z軸方向の圧力を検出する具体的な手段について一切開示されておらず、どのようにしてZ軸方向の座標を検出するかについては不明である。
【0005】
また特許文献2の三次元座標入力装置では、Z軸方向の入力を行うたびに座標入力装置を傾斜姿勢に移動させる必要があるため、入力作業が面倒である。しかも、移動の際にスタイラスペンが示す位置がずれやすく、ユーザーにとってはイメージ通りに入力することが難しいという問題がある。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、XY平面入力に加え、Z軸方向の入力をも簡単且つ正確に行えるようにした三次元座標入力装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、基板と、前記基板上に配列された複数の抵抗体と、前記複数の抵抗体に対向配置されたフェイスシートと、前記抵抗体の抵抗値を検出電圧として出力する検出手段とを有し、前記フェイスシートに対する押圧操作をXYZ座標上の座標入力とする三次元座標入力装置において、
前記検出手段が、前記フェイスシートに与えられた押圧力に対する前記検出電圧の変位の有無により前記押圧力が与えられたXY平面上の座標入力を行い、且つ前記検出電圧の変位量によりZ軸方向の入力を行うことを特徴とするものである。
【0008】
本発明では、XY平面上の座標入力と、Z軸方向の座標入力とを一つの装置で行うことができる。よって、三次元座標入力装置の構成をコンパクト化することができる。また従来のように、装置を入力時に移動させる必要がないため、簡単且つ正確な座標入力が可能となる。
【0009】
上記において、前記抵抗体が、渦巻きの外周側を基端部とし、かつ内周中心側を接点部とするスパイラル状であるものが好ましい。
【0010】
この場合、前記抵抗体は、前記基端部が前記基板に設けられた接続部に固定され、前記接点部が前記フェイスシートの対向面に設けられた導電膜に接続され、または接触可能な状態に対向して配置されているものとして構成することができ。このとき抵抗体は、その抵抗値が前記押圧力の増減に応じて変位させられるものが好ましい。
【0011】
上記構成では、複数のスパイラル状の抵抗体(スパイラル抵抗体)を配置するだけで、三次元方向の入力が可能な装置を比較的容易に構成することができる。このため、例えばコンピュータやゲーム機などに三次元タブレットとして搭載することが可能となる。
【0012】
また前記抵抗体が、マトリックス状に配置されているものが好ましい。
上記手段では、XYZ軸方向の入力を正確に行うことができるようになる。
【0013】
例えば、前記検出手段は、個々の抵抗体から延びる複数の検出ラインから一の検出ラインを選択する切換え手段と、前記検出ラインから出力される検出電圧をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、切換え手段の切り換えのタイミングおよびA/D変換手段の変換のタイミングの制御を行う制御部とを有するものとして構成できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、簡単な構成で三次元座標を入力することが可能なの三次元座標入力装置を提供することができる。
【0015】
しかも、XY平面上の座標入力とZ軸方向の座標入力とを一つの装置で行うことができるため、三次元座標入力装置の構成をコンパクト化することができる。また従来のように、装置を入力時に移動させる必要がないため、簡単且つ正確な座標入力が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は本発明の実施の形態として三次元座標入力装置の構成を示す斜視図、図2は本発明の三次元座標入力装置を構成するスパイラル抵抗体を拡大して示す断面図であり、Aは押圧力を加える変形前の状態、Bは押圧力を加えた変形後の状態である。図3はスパイラル抵抗体の平面図である。なお、図3ではハッチングで示す部分がスパイラル抵抗体を構成する部分である。
【0017】
図1の実施の形態に示す三次元座標入力装置10は、基板11、前記基板11に配列された複数のスパイラル抵抗体20およびフェイスシート30を有している。
【0018】
前記基板11は絶縁性を有しており、その表面にはマトリックス状(格子状または碁盤の目状ともいう)に配置された複数の接続部11aが形成されている。また図2に示すように、個々の接続部11aには所定の抵抗値からなる外付け抵抗rの一端がそれぞれ接続されている。個々の外付け抵抗rの他方の端部は入力ラインLinに接続されており、前記入力ラインLinを介して電源装置Eの出力端子(+端子)に接続されている。すなわち、前記入力ラインLinを介して電源電圧Vccを各接続部11aに印加することができるようになっている(図2、図4参照)。
【0019】
また前記接続部11aからは検出ラインLoutがそれぞれ接続されており(図2,図4参照)、各検出ラインLoutはコネクタを介して三次元座標入力装置10の外部に引き出されている。なお、前記外付け抵抗r、入力ラインおよび検出ラインLoutは、基板11の下面に設けられており、図示しないスルーホールを介して前記基板11の表面側に設けられた接続部11aに接続されている。
【0020】
前記スパイラル抵抗体20は弾性を有する抵抗材料で形成されている。図3に示すように、スパイラル抵抗体20はその外周側に、例えばリング状の枠体21を有しており、前記枠体21の下面が前記基板11の接続部11aに対し導電性接着剤などの手段を用いて固定されている。なお、前記枠体21の大きさは、前記接続部11aの範囲内に収まるように、前記接続部11aと同じ大きさか、それよりも僅かに小さな面積で形成されている。
【0021】
図2および図3に示すように、前記枠体21にはその内側の一部を基端部22aとし、自由端側の先端が前記枠体21の中心方向に向かって渦巻き状または螺旋状(スパイラル状)に延びる弾性部22が一体形成されている。図3に示すように、前記弾性部22の自由端側の先端には、広い面積からなる接点部23が設けられている。そして、図2A,Bに示すように、前記スパイラル抵抗体20は先端側の接点部23が前記枠体21から凸状に突出する形状で形成されており、図示Z軸方向に弾性変形することができるようになっている。
【0022】
前記弾性部22は、前記基端部22aから接点部23に至るまでの間において同じ断面積、すなわち一定の板厚寸法および一定の幅寸法で形成されている。したがって、この実施の形態における弾性部22の抵抗値は、基端部22aから接点部23までの長さにほぼ比例し一次直線的に変化する。
【0023】
また前記スパイラル抵抗体20は、基端部22aを支点として接点部23を含む弾性部22が片持ち支持されている。そして、図2Bに示すように、前記接点部23に押圧力Fを作用させると、前記スパイラル抵抗体20は、前記弾性部22が収縮する方向(図示Z2方向)に弾性変形させられる。このとき、前記接点部23側は螺旋の中心側に位置してほぼ剛体と化しているため、前記弾性部22は基端部22a側から先に弾性変形させられる。すなわち、押圧力Fを与えると、前記弾性部22は、先に基端部22a側がZ2方向に移動するように変形し、その下面が基板11の接続部11aに接触させられる。そして、与える前記押圧力Fを徐々に強めて行くと、前記接続部11aと接触する弾性部22の下面の範囲が、前記基端部22aから接点部23に向かって徐々に拡大させられる。
【0024】
同時に、弾性部22を片持ち支持する支点Pの位置も、基端部22a側の支点P1から接点部23側の支点P2のように徐々に自由端側の接点部23方向に移動させられる。このとき、前記弾性部22が抵抗体として機能する範囲は前記支点Pと接点部23との間であり、前記基端部22aと前記支点Pとの間では前記弾性部22が接続部11aに接触し、抵抗体としては機能しなくなる。したがって、押圧力Fを強めて行くと、抵抗体として機能する部分の弾性部22の長さが徐々に短くなるため、スパイラル抵抗体20の抵抗値を徐々に減少させることができる。
【0025】
なお、押圧力Fを作用させない場合、すなわちスパイラル抵抗体20の高さ寸法が初期値Hの場合には、接続部11aと弾性部22とが接触する長さが最短となるため、スパイラル抵抗体20の抵抗値は最大である。そして、図2Bに示すように押圧力Fを徐々に加えて行き、スパイラル抵抗体20の高さ寸法が初期値Hよりも低いh方向に変位すると、前記接続部11aと接触する弾性部22の範囲(接触長さ)L1が増大するため、前記抵抗値を徐々に減少させることができるようになっている。なお、スパイラル抵抗体20の体積抵抗率をρ[Ωm]、弾性部22の全長をL[m]、基端部22aから支点Pまでの接触長さをL1[m]、弾性部22の断面積をS[m]とすると、前記基端部22aから支点Pまでの抵抗値Rは、以下の数1で表わされる。
【0026】
【数1】

【0027】
前記スパイラル抵抗体20は、前記基板11の表面にマトリックス状に密集配置されている。そして、このようにマトリックス状に密集配置された複数のスパイラル抵抗体20によりXY平面座標およびZ軸方向の座標が形成されている。
【0028】
前記密集配置された複数のスパイラル抵抗体20の上部にはフェイスシート30が設けられている。前記フェイスシート30は弾性変形可能な樹脂シートなどで形成されている。前記フェイスシート30下面、すなわち前記複数のスパイラル抵抗体20と対向する面には、例えば弾性を有する樹脂等に導電粒子を混ぜることに形成された弾性変形可能な導電膜31が設けられている。そして、前記導電膜31には前記スパイラル抵抗体20の前記接点部23が接続されている。そして、前記導電膜31は、電源装置Eの−側の出力端子(−端子)に接続されている。
【0029】
すなわち、図2Aに示すように、電源装置Eの+端子から入力ラインを介して外付け抵抗rおよび基板11の接続部11aを介してスパイラル抵抗体20の枠体21に接続され、さらにスパイラル抵抗体20の接点部23からフェイスシート30の導電膜31を介して電源装置E(電圧Vcc)の−端子に接続されている。よって、前記スパイラル抵抗体20の抵抗値を数1で表わされるRとすると、前記外付け抵抗rとスパイラル抵抗体20との抵抗分割比による出力、すなわち検出ラインLoutの検出電圧(アナログ量)Voutは以下の数2で表わすことができる。
【0030】
【数2】

【0031】
なお、前記押圧力FがF=0の場合、すなわちスパイラル抵抗体20の高さ寸法がH(初期値)にある場合には、上記のようにスパイラル抵抗体20の抵抗値Rが最大となるため、検出ラインLoutの検出電圧Voutも最大を示す。そして、図2Bに示すように前記押圧力Fが加わり、前記スパイラル抵抗体20の高さ寸法が低下させられ、前記スパイラル抵抗体20の抵抗値Rが減少するにしたがって、前記検出ラインLoutの検出電圧Voutを減少させる方向に変位させることができる。
【0032】
図4は、図2に示すようなスパイラル抵抗体を用いた三次元座標入力装置の回路構成の概略を示す等価回路図、図5は三次元座標入力装置の動作を説明するための図2同様の断面図であり、Aは押圧力を加える変形前の状態、Bは押圧力を加えた変形後の状態を示している。
【0033】
図4では、個々のスパイラル抵抗体20の抵抗値をRL1,RL2,・・・・,RLnで示している。前記各検出ラインLoutの端部は、例えばマルチプレクサなどの切換え手段41に入力されており、この切換え手段41を介してA/D変換手段42に接続されている。そして、前記A/D変換手段42の出力はCPUを主体とする制御部43に入力されている。
【0034】
前記制御部43は前記切換え手段41を一定の切り換えのタイミング(サンプリング周期)で所定の順番にしたがって切り換えさせる指令を与える。前記切換え手段41は前記複数の検出ラインLoutを前記の順番にしたがって一つづつ選択するため、各スパイラル抵抗体20の検出電圧Voutが順次A/D変換手段42に入力される。そして、制御部43は前記所定の変換のタイミング(サンプリング周期)にしたがって前記A/D変換手段42を駆動する。これにより、各スパイラル抵抗体20の検出電圧(アナログ量)Voutがデジタル出力に変換され、変換後のデジタル出力が順次前記制御部43に与えられる。
【0035】
ここで、図5Aに示すように、三次元座標入力装置10のフェイスシート30に与えられる押圧力FがF=0の場合には、各スパイラル抵抗体20の抵抗値RL1,RL2,・・・・,RLnはほぼ一定であるため、各検出電圧Vout1,Vout2,Vout3,・・・・,Voutnはほぼ一定の範囲内に収まる。よって、制御部43は三次元座標入力装置10には押圧力Fが与えられていないと判断することができる。
【0036】
次に、図5Bに示すように、前記フェイスシート30の一部に押圧力Fが与えられ、例えばスパイラル抵抗体20bのみが局部的にZ2方向に弾性変形させられた場合を考える。この場合には前記スパイラル抵抗体20bの抵抗値Rのみが減少させられ、その検出電圧Vout2のみが減少する方向に変位するため、制御部43は前記スパイラル抵抗体20bに押圧力Fが与えられたことを検知することができる。
【0037】
すなわち、制御部43は各スパイラル抵抗体20の各検出電圧Vout1,Vout2,Vout3,・・・・,Voutnを検出したときに、各検出電圧に変位が生じている場合には、該当する検出電圧Voutから押圧力Fが与えられたスパイラル抵抗体20を特定することができる。換言すると、各検出電圧Voutの変位の有無から押圧力Fが与えられたXY平面上の座標位置を検知することができる。
【0038】
同時に、前記検出電圧Vout2の変位の大きさ(変位量)から、前記押圧力Fの大きさを特定することができる。換言すると、Z軸方向の座標位置は前記検出電圧Vout2が示す押圧力Fに相当する押し込み量(または振幅量)(H−h)として検出することができる。
【0039】
このように本願発明では、XYZ軸方向の座標位置を容易且つ正確に検出することができる。よって、ユーザーはペンや指等を用いて前記フェイスシート30上の任意の位置に押圧力Fを与えるという簡単な操作を行うだけで、XYZ軸方向の座標入力を行うことが可能となる。
【0040】
なお、押圧力Fがある一定の範囲内に位置する複数のスパイラル抵抗体20に対し同時に与えられた場合には、その領域全体に対してXYZ軸方向の座標入力が行われたとすることもできるし、あるいはその中の中心部、すなわち前記領域の中心に位置するスパイラル抵抗体20、あるいは押圧力Fが最大のスパイラル抵抗体20に対してXYZ軸方向の座標入力が行われたとすることもできる。
【0041】
上記実施の形態では、弾性変形自在に片持ち支持された抵抗体として、スパイラル抵抗体を用いて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、押圧力Fの増減とともに接続部11aとの間の接触面積が増減させられることにより抵抗値Rに変位が生じるものであればよく、例えば板バネ状の抵抗体であってもよい。あるいは押圧力Fの増減とともに抵抗体どうしの間の接触面積が増減させられることにより抵抗値Rに変位が生じるもの、例えばコイルスプリング状の抵抗体などであってもよい。
【0042】
また上記実施の形態では、抵抗値の変化が弾性部22の長さLに比例して一次直線的に変化するものとして説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば基端部22aから接点部23方向に向かって断面積Sが徐々に細くなる形状のものでは、弾性部22の長さLが増加すると前記抵抗値Rが関数logで変位するようになるが、前記弾性部22の長さLに対し抵抗値Rが一対一で対応するのであればこのようなものであってもよい。ただし、この場合には、制御部43は弾性部22の長さLと抵抗値Rとを対応させるためのテーブルなどが必要である。
【0043】
また上記実施の形態では、スパイラル抵抗体20の自由端側の接点部23が、フェイスシート30の導電膜31に電気的に接続されているものとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく前記接点部23と導電膜31とが対向していれば互いに離れているものであってもよい。すなわち、フェイスシート30に押圧力Fが与えられ、前記フェイスシート30がZ2方向に弾性変形させられたときに、前記導電膜31が前記接点部23に接触することにより、両者が電気的に接続される構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施の形態として三次元座標入力装置の構成を示す斜視図、
【図2】本発明の三次元座標入力装置を構成するスパイラル抵抗体を拡大して示す断面図であり、Aは押圧力を加える変形前の状態、Bは押圧力を加えた変形後の状態、
【図3】スパイラル抵抗体の平面図、
【図4】スパイラル抵抗体を用いた三次元座標入力装置の回路構成の概略を示す等価回路図、三次元座標入力装置の、
【図5】三次元座標入力装置の動作を説明するための図2同様の断面図であり、Aは押圧力を加える変形前の状態、Bは押圧力を加えた変形後の状態、
【符号の説明】
【0045】
10 三次元座標入力装置
11 基板
11a 接続部
20 スパイラル抵抗体(抵抗体)
21 枠体
22 弾性部
22a 基端部
23 接点部
30 フェイスシート
31 導電膜
E 電源装置
F 押圧力
r 外付け抵抗
抵抗体の抵抗値
Lin 入力ライン
Lout 検出ライン
Vout 検出電圧
Vcc 電源電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、前記基板上に配列された複数の抵抗体と、前記複数の抵抗体に対向配置されたフェイスシートと、前記抵抗体の抵抗値を検出電圧として出力する検出手段とを有し、前記フェイスシートに対する押圧操作をXYZ座標上の座標入力とする三次元座標入力装置において、
前記検出手段が、前記フェイスシートに与えられた押圧力に対する前記検出電圧の変位の有無により前記押圧力が与えられたXY平面上の座標入力を行い、且つ前記検出電圧の変位量によりZ軸方向の入力を行うことを特徴とする三次元座標入力装置。
【請求項2】
前記抵抗体が、渦巻きの外周側を基端部とし、かつ内周中心側を接点部とするスパイラル状である請求項1記載の三次元座標入力装置。
【請求項3】
前記抵抗体は、前記基端部が前記基板に設けられた接続部に固定され、前記接点部が前記フェイスシートの対向面に設けられた導電膜に接続され、または接触可能な状態に対向して配置されている請求項1または2記載の三次元座標入力装置。
【請求項4】
抵抗体は、その抵抗値が前記押圧力の増減に応じて変位させられる請求項1ないし3のいずれか記載の三次元座標入力装置。
【請求項5】
前記抵抗体が、マトリックス状に配置されている請求項1または4のいずれか記載の三次元座標入力装置。
【請求項6】
前記検出手段は、個々の抵抗体から延びる複数の検出ラインから一の検出ラインを選択する切換え手段と、前記検出ラインから出力される検出電圧をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、切換え手段の切換えのタイミングおよびA/D変換手段の変換のタイミングの制御を行う制御部とを有する請求項1ないし5のいずれか記載の三次元座標入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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