説明

上り坂対応自転車牽引ベルトおよびベルト付き自転車

【課題】自転車において、上り坂を登る手段として変速ギアー方式、電動自転車方式など自転車に乗車しての対応策のみが考えられてきたが、何れにしても内容に限界がある。
【解決手段】上述の課題を解決するために本発明の上り坂対応自転車牽引ベルトは、従来の視点から上り坂を自転車100を降りて、いかに楽に歩くかによって上り坂の克服を狙った考え方で、乗車者200の身体にショルダーベルト1を装着し、緩衝バネ3を介してリード4を自転車100の後輪泥よけステイ5に接続し、自転車100を乗車者200の身体で牽引し、更に自転車ハンドル6に延長ハンドル7及びセンターハンドル8を装着して自転車100を垂直に立て、自転車100の手押しの際の傾きによる重さ及び、上り坂の抵抗による重さの軽減を図り、急な上り坂でも楽に登れるようにし、更にセンターハンドル8には傘をセットする事が出来る構造も有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車を上り坂で手押し歩行する場合、上り坂の抵抗力と自転車の重さ及び、手押しによる自転車の傾きによる三つの力のベクトルの重さを軽減する為、自転車をショルダーベルト使って身体で牽引し、又、延長ハンドルで自転車を垂直にバランスを取るようにした自転車牽引ベルトで、ショルダーベルト、取り付けリング、緩衝バネ、緩衝バネストッパー、取り付けリング、リード、 延長ハンドル、センターハンドルで構成された上り坂対応自転車牽引ベルトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自転車の上り坂に対応する為の技術は多数考案されて来ましたが、しかし、その技術は自転車に乗車して上り坂を登る為の技術のみでした。
【0003】
実開昭51−1950における自転車用増力駆動テンションベルトの着脱具は、この用具を身体に装着して、自転車に乗車した姿勢で自転車のペダルに掛かる力の増強を図る為のものである。
【0004】
また特開2001ー180566自転車用電動モーター取り付け部品とその製造組立て方法は電動モーターによる自転車の走行負荷を軽減したものである。
【特許文献1】実開昭51−1950号公報
【特許文献2】特開2001−180566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した実用新案文献の自転車用増力駆動テンションベルトの脱着具は、自転車に乗車した状態でのみ効力が発揮されるが、しかし、継続する急な上り坂の場合は自転車に乗車した人にもパワーの限界があり降車しなければならないが、降車した場合の自転車及び乗車者に対する対応策が全く講じられていない。
【0006】
自転車に乗車した状態で上り坂を登る場合は、上り坂における抵抗力でペダルに掛かる負担が大きく、自転車に乗車する者にとってかなりの負担であが、その負担を自転車用電動モーター取り付け部品とその製造組み立て方法を装着することで、乗車人のペダルを漕ぐパワーを電動で補うおうとしているが、自転車の値段が高くなる事と、充電しなければならないと云う手間が増える。
【0007】
増力駆動帯を乗車者に対して装着する場合、身体に装着するので走行中身体全体に負荷を感じる。
【0008】
増力駆動帯を身体に装着し自転車のフレームの取り付け装置にテンションベルトで接続する事により、乗車人の姿勢が前屈となるので長時間の走行は身体に対しての大きな負荷となる。
【0009】
また、自転車用電動モーター取り付け部品とその製造方法については、あくまでも電動による動力を使用しての自転車に対しての走行を補助するものであり、自転車本来の漕ぐ力のみで他の動力を使わずに、乗車者が自転車に乗る事を目的としていない。
【0010】
本発明は上述した、このような自転車用増力駆動テンションベルトの脱着具、及び自転車用電動モーター取り付け部品とその製造方法の問題点に対して、解決する事が出来る、上り坂対応自転車牽引ベルトを提供する事である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成する本発明の上り坂対応自転車牽引ベルトは、輪状部材の脱着可能で長さ調整可能なショルダーベルトを装備している。
【0012】
ショルダーベルトの両先端には脱着フックがあり、緩衝バネに取り付けられた輪状針金部材のリングにショルダーベルト装着時は両端フックがセットされる。
【0013】
緩衝バネの両端には輪状針金部材のリングが接続されている。左右のリングとの間には緩衝バネと平行にワイヤー部材の緩衝バネストッパーが取り付けられ、バネの伸びきりを防止している。更に緩衝バネの外側にパイプ部材の緩衝バネストッパー固定部が挿入されワイヤー部材の緩衝バネストッパーのたるみを防止している。
【0014】
緩衝バネに接続されたリングにリードの一方の端が連結され、もう一方の端のリードフックが自転車後輪の泥よけステイに接続され、リードは自転車の大きさによって長さを調整する為のタックルを備えている。
【0015】
自転車の片方のハンドルに延長ハンドルが取り付けられていて、延長ハンドルは自転車のハンドルに接続するために差し込まれる、パイプ部材の太めの延長ハンドル取り付け部と、ハンドルを延長するための細めの延長ハンドル収縮自在バーとの組み合わせで作成され、細めの延長ハンドル収縮自在バーの先端にはゴム部材(スポンジ部材等も含む)の延長ハンドル握り部がある構造になっている。
【0016】
更に自転車ハンドルの中央部にはセンターハンドルが取り付けられている。取り付けは、パイプT字型部材のセンターハンドル取り付け部を、調整出来る輪状金属部材の延長ハンドル固定バンドで固定し、更にパイプT字型部材の延長ハンドル取り付け部に、細めのパイプ部材のセンターハンドルパイプ部が差し込まれ、その先端にはゴム部材のセンターハンドルに握り部が取り付けられる。またセンターハンドルの先端の開いた穴に、パイプ部材の傘アングル取り付け部がセットされ、傘アングルが接続される。更に傘アングルの先端に傘取り付け部が取り付けられ留め金により透明傘が取り付けられる構造を有している。傘取り付け構造はセンターハンドルの先端部に約10cm程度のパイプ部材の傘アングル取り付け部を差し込み約2cm程度出してパイプ部材の傘アングルをネジで止めて、自転車ハンドルの右側後方に、金属パイプ部材の傘アングルが約25cm程度後方横に伸びていて、直角曲がりパイプ部材の傘取り付け部を接続しし、傘取り付け部に透明傘の柄の曲がった部分をカットして、傘取り付け部に差し込み金属部材の蝶ねじでセットする簡単な構造であり、また傘取り付け時以外はセンターハンドルの先端の穴には、円筒部材のキャップが付けられている。
【0017】
以上のように本発明の上り坂対応自転車牽引ベルトは構成されているので、上り坂を自転車を足で漕いで行くか、又は腕で押して行くのに対し、自転車牽引ベルト、及び延長ハンドルを自転車に取り付ける事により、出来るだけ乗車者の上り坂に対する負担を軽くする事で、坂道の多い所でも楽に自転車に乗れるようにする事を目的とする。更に上り坂を徒歩で登るのに対して、上り坂対応自転車牽引ベルトを付けて自転車(自転車の重量により異なる)を牽引して登った方が、自転車の延長ハンドル及びセンターハンドルに両腕を寄り掛かることで、体重を預ける事が出来、シルバーカーのように上り坂に対して足を無駄に踏ん張る必要もなく楽に登れると言う二次的効果があり、また乗車者の身体全体の体重が前方に掛かる事で梃子の原理で自転車の牽引力が増し自転車をスムースに牽引出来る効果もある。
【0018】
このように上り坂対応自転車牽引ベルトを使用する事によって、上り坂を自転車を牽引して楽に登れる事は、上り坂の多い地域で自転車に乗って苦労している人々にとっては、おおいに役立つものと思います。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、この発明は自転車で上り坂を登る場合の、補助品としての上り坂対応自転車牽引ベルトであり、上り坂に於ける乗車者の負担を出来るだけ軽減し、楽に上り坂を登れるようにする事で、上り坂に対する乗車者(特に老人)の精神的肉体的負担による自転車離れを防ぎ、更に自転車による運動効果による健康増進にも役立てる事が出来、、また自転車によるレジャーの活性化にも繋がると思います。例えば上り坂を楽に歩けると云う事で、自転車による長距離の旅も考えられ、またマウンテンバイクなどの山への登りについては、体力増強を目的とし自力で上り坂を楽に登れるので、自転車を山に運ぶ為に他の力を借りず、一人でも楽しめるなど利点があります。また従来の上り坂に対する自転車の対応方法は、変速ギアーや電動自転車、又は自転車用増力駆動帯テンションバンド(実用化されていない)の考え方など、自転車に乗車した場合の考え方であり、それに対して自転車から降車して牽引ベルトを取り付ける事で楽に上り坂を登れると言う考え方は、今までに発想されなかった考え方だと思います。更に上り坂自転車牽引ベルトの延長ハンドル及びセンターハンドルの部分については、将来は製造段階で折りたたみ式部品としてコンパクトにし、自転車のハンドルに直接装備することも可能です。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
【0021】
図1は、この発明の実施形態に従った上り坂対応自転車牽引ベルト全体を示す斜視図である。
【0022】
図1に示すように上り坂対応自転車牽引ベルトは、輪状部材の調整可能なショルダーベルト1の先端にあるショルダーベルトフック1Aを輪状針金部材のリング2に接続して、更に緩衝バネ3の一端をリング2に接続する。緩衝バネ3のもう一方の端を輪状針金部材のリング2Aに接続し、更にリング2Aにリード4の一端を連結し、もう一方の端に有るリードフック4Aにより自転車100後方にある、泥よけステイ5Aに接続され、また緩衝バネ3の外側に緩衝バネストッパー3Aが備えられて、更に自転車100の前方の自転車ハンドル6の片側一方に、取り付け取り外しが容易なパイプ部材の延長ハンドル7及びセンターハンドル8が取り付けられる。
【0023】
上り坂対応自転車牽引ベルトを形成する部材として、輪状部材のショルダーベルト1は、乗車者200の身体のサイズ、及び自転車100のサイズに合わせて長さを調整するためのショルダーベルトタックル1Bを備えていて、ショルダーベルト1両端にはショルダーベルトフック1Aがあり、輪状針金部材のリング2に接続される。
【0024】
ショルダーベルト1が接続されている輪状針金部材のリング2に、緩衝バネ3の一方の端が接続され、もう一方の端を輪状針金部材のリング2Aに接続する。緩衝バネ3は自転車100の重さ、及びタイヤ11の路面の衝撃が輪状部材のショルダーベルト1に伝わるのを緩和するためのものであり、また緩衝バネ3にはワイヤー部材の緩衝バネストッパー3Aが装備されており、緩衝バネ3が伸びきらないようにしている。
【0025】
緩衝バネ3が接続している輪状針金部材のリング2Aに、リード4の一方の先端が接続され、もう一方の端にあるリードフック4Aを泥よけ取り付けステイ5に接続する事で自転車100を後方より、乗車者200の身体で牽引する事ができる。またリード4には自転車100のサイズによって長さを調整出来るリードタックル4Aを備えている。
【0026】
自転車ハンドル6にパイプ部材の延長ハンドル7及びセンターハンドル8が取り付けられる。パイプ部材の延長ハンドル7は、自転車100のハンドル握り部6Aに挿入できる太さのパイプ部材で、簡単に取り付け取り外し可能な延長ハンドル取り付け部7Bと、延長ハンドル7を延長するために細めのパイプ部材の延長ハンドル収縮自在バー7Cと、ゴム製部材(スポンジ製、他も含む)の延長ハンドル握り部7Dで構成されている。またセンターハンドル7はパイプ部材でT字型のハンドル取り付け部7Bを輪状金属部材の延長ハンドル固定バンド7Aで固定し、また輪状金属部材のT字型センターハンドル取り付け部8Aに延長約15cm程度のセンターハンドルパイプ部8Cが差し込まれ、その上にゴム部材のセンターハンドル握り部8Dが取り付けられている。センターハンドルパイプ部材8Cの先端には傘アングル取り付け部9があり、雨の日に傘を使用する目的で、パイプ部材の傘アングル9Aが取り付けられ、傘アングル9Aの先端に有る傘取り付け接続部9Bに、透明傘300の柄の曲がり部を切って挿入し金属部材の留め金9Cで固定する簡単な構造になっている。また通常は傘アングル取り付け部9には円筒部材のキャップ9Dが取り付けられている。
【0027】
図2は、この発明の実施形態に従った、上り坂自転車牽引ベルトの乗車者200の身体に装備して、自転車を牽引する時のショルダーベルト1及び、緩衝バネ3、リード4の拡大図である。
【0028】
図1に示す上り坂対応自転車牽引ベルトを乗車者200の身体に装着する為には、図2に示すように輪状部材のショルダーベルト1を、乗車者200の身体のサイズに合わせてショルダーベルトタックル1Bにより長さを調整し装着する。、更に乗車者200の肩に負荷が掛かりショルダーベルト1が食い込まないように、ショルダーベルトパット1Cが挿入されている。
【0029】
輪状部材のショルダーベルト1の先端にはショルダーベルトフック1Aが有り、輪状針金部材のリング2にショルダーベルトフック1Aの両端が接続される。更に輪状針金部材のリング2に緩衝バネ3の一方の端が接続され、もう一方の端が輪状針金部材のリング2Aに接続されている。緩衝バネ3にはワイヤー部材の緩衝バネストッパー3Aが装備され緩衝バネ3の伸びきりを防止している。ワイヤー部材の緩衝バネストッパー3Aは緩衝バネ3と平行して一方の端が輪状針金部材のリング2に取り付けられ、もう一方の端が輪状針金部材のリング2Aに取り付けている。ワイヤー部材の緩衝バネストッパー3Aのワイヤーの長さは緩衝バネ3の長さの約2倍有り、たるみが生じるので緩衝バネ3の外側に自在に動く、約2cm程度のパイプ部材の緩衝バネストッパー固定部3Bを挿入して、ワイヤー部材の緩衝バネストッパー3Aのワイヤーの中央部を結束して緩衝バネストッパー3Aのたるみを押さえている。
【0030】
ワイヤー部材の緩衝バネストッパー3Aの一方の端に接続された、輪状針金部材のリング2にリード4の一方の端が接続され、もう一方の端に有るリードフック4Aを泥よけステイ5に接続する。またリード4にはリードタックル4Bが装備されており、自転車100のサイズに対してリード2の長さを調整出来るようになっている。
【0031】
図3は、上り坂対応自転車牽引ベルトのリードフック4Aを自転車200の泥よけステイ5に接続した拡大図である。リード4は乗車者200側の泥よけステイ5Aに通してから反対側の泥よけステイ5に対してリードフック4Aにより接続される。
【0032】
図4は、上り坂対応自転車牽引ベルトのパイプ部材の延長ハンドル7とセンターハンドル8の拡大図である。延長ハンドル7は自転車200のどちらか一方の自転車ハンドル6に取り付けられ、自転車ハンドル6のハンドル握り部6Aのサイズに合ったパイプ部材の延長ハンドル取り付け部7Bが、ハンドル握り部6Aに挿入され、輪状部材の延長ハンドル固定バンド7Aにより固定される。延長ハンドル取り付け部7Bの先端には、パイプ部材の延長ハンドル収縮自在バー7Cが取り付けられて、自転車ハンドル6を延長している。更に延長ハンドル収縮自在バー7Cの先端にはゴム部材の延長ハンドル握り部7Dがある。
【0033】
センターハンドル8は自転車ハンドル6の中央部に、T字型パイプ部材のセンターハンドル取り付け部8Aを輪状金属部材のセンターハンドル取り付けバンド8Bにより取り付けられ、更に約15cm程度のセンターハンドルパイプ部8Cが挿入され、ゴム部材のセンターハンドル握り部8Dが取り付けられている。
【0034】
図5は、傘アングル9Aを取り付けた状態で走歩している図であり、構造はセンターハンドル8の先端のセンターハンドル握り部8Dの内部に約10cm程度のパイプが挿入され約2cm程度出ており、傘アングル取り付け部9となっていて、雨の日にはパイプ部材の傘アングル9Aを挿入して接続し、傘取り付け部9Bを介して透明傘300を取り付ける事ができる。傘アングル取り付け部9には通常、筒状部品のキャップ9Dが取り付けられている。
【実施例】
【0035】
従来、上り坂を自転車で登る場合、自転車の変速ギアーを使って登るか、又は電動自転車を使用するか、更に実用新案に有るように(一般普及はしていない)身体に装備した自転車用増力駆動帯テンションバンドで自転車の漕ぎ力を増して登るかでした。しかし、いずれにおいても上り坂に対しては限界があり、電動自転車は有利ですが値段が高すぎるのと充電をしなければならないという欠点があります。また通常は上り坂がきつい場合は自転車から降りて上り坂を登りますが、しかし上り坂を重い自転車を両腕で押して登るのですから大変です。
【産業上の利用可能性】
【0036】
上り坂対応自転車牽引ベルトは、上り坂の多い町に住んでいて、自転車で上り坂に苦労している人々に対して考えたものであり、日本は起伏の多い国でもありますので全国には対象者が多くいると思われます。また、レジャーとしてハイキングを自転車で楽しむ事もでき、マウンテンバイクで運搬補助者なしの一人での練習も可能となります。更には歩く事と自転車に乗る事の両方を楽しめる事により自転車の長旅や、健康サイクリングが活性化する可能性があり、これらを総合しますと一般社会に普及する可能性は多いにあると思われます。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態に従った、上り坂対応自転車牽引ベルトを乗車者が装着し て自転車を牽引している外観斜図である。
【図2】本発明の実施形態に従った、上り坂対応自転車牽引ベルトのショルダーベル ト及び緩衝バネ、緩衝バネストッパー、リードの拡大斜図である。
【図3】本発明の実施形態に従った、上り坂対応自転車牽引ベルトのリード及びリー ドフックが泥よけステイに接続される部分の拡大斜図である。
【図4】本発明の実施形態に従った、上り坂対応自転車牽引ベルトの自転車ハンドル に取り付ける延長ハンドル、及びセンターハンドルの拡大斜図である。
【図5】本発明の実施形態に従った、上り坂対応自転車牽引ベルトの自転車ハンドル に取り付けられたセンターハンドルに、センターハンドル傘取り付けアング ル接続部、及び傘取り付けアングル、傘取り付け接続部、透明傘を取り付け た斜図である。
【符号の説明】
【0038】
1 ショルダーベルト
1A ショルダーベルトフック
1B ショルダーベルトタックル
1C ショルダーベルトパット
2 リング
2A リング
3 緩衝バネ
3A 緩衝バネストッパー
3B 緩衝バネストッパー固定部
4 リード
4A リードフック
4B リードタックル
5 泥よけステイ
5A 泥よけステイ
6 自転車ハンドル
6A ハンドル握り部
7 延長ハンドル
7A 延長ハンドル固定バンド
7B 延長ハンドル取り付け部
7C 延長ハンドル収縮自在バー
7D 延長ハンドル握り部
8 センターハンドル
8A センターハンドル取り付け部
8B センターハンドル取り付けバンド
8C センターハンドルパイプ部
8D センターハンドル握り部
9 傘アングル取り付け部
9A 傘アングル
9B 傘取り付け部
9C 留め金
9D キャップ
10 ペダル
11 タイヤ
100 自転車
200 乗車者
300 透明傘

【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来、上り坂を自転車で乗車したまま登るには限界が有り、自転車を手押し歩行により無理な姿勢で、自転車の重さと上り坂の抵抗により、両腕に大きな負荷を掛けて登っていましたが、それらの負荷を軽減する目的で、乗車者の身体にショルダーベルトを装着して自転車を歩行により牽引するもので、輪状部材の長さ調整可能なショルダーベルトを輪状針金部材のリングに接続し、更に輪状針金部材のリングを介して緩衝バネの一端を取り付け、緩衝バネのもう一方の端を輪状針金部材のリングに接続し、輪状針金部材のリングを介してリードの一方の端が接続され、リードのもう一方の端にあるリードフックを自転車の後輪の泥よけステイに接続し、上り坂においてショルダーベルトに梃子の原理で全身の体重を掛けて、歩行により自転車を牽引する事で足の踏ん張り力も少なく、上り坂の抵抗力と自転車自体の重さを両腕一点に掛けずに、自転車の手押しによる乗車者の無理な前のめりの姿勢から解放し、身体全体の疲れを軽減する構造を有する上り坂対応自転車牽引ベルト。
【請求項2】
請求項1に記載された上り坂対応自転車牽引ベルトにおいて、ショルダーベルトとリードの間に、自転車の重量の緩和とタイヤ接地面の衝撃を緩衝する為に、緩衝バネが装備されており、緩衝バネにはワイヤー部材の緩衝バネストッパーが、緩衝バネと平行して2カ所の輪状針金部材のリングに取り付けられ、またワイヤー部材の緩衝バネストッパーは緩衝バネの約2倍の長さがあり、緩衝バネが伸びきる前にワイヤー部材の緩衝バネストッパーが伸びきってストッパーの役目をしているが、しかし、緩衝バネの約2倍の長さが有るため、ワイヤーに大きなたるみが生じ、他の物に引っ掛かり邪魔になる事が有るので、コンパクトにするために緩衝バネの外側に、パイプ部材の緩衝バネストッパー固定部を挿入し、緩衝バネの表面を自由に移動出来るようにして、更にワイヤー部材の緩衝バネストッパーの中央部をパイプ部材の緩衝バネストッパー固定部に取り付けて、ワイヤー部材の緩衝バネストッパーのたるみを最小限にした、緩衝バネと緩衝バネストッパー及び緩衝バネストッパー固定部を有する構造の上り坂対応自転車牽引ベルト。
【請求項3】
請求項1に記載された上り坂対応自転車牽引ベルトにおいて、上り坂で自転車の乗車継続が出来ず、自転車を手押しにより上り坂を登る場合、上り坂の抵抗力に対し乗車者が自転者を両腕で押すために自転車のバランスの関係上、乗車者の内側に傾くのと、手押し姿勢の時、歩行中の足がペダルに引っ掛かるのを避けるために、自転車を更に傾ける事で、自転車の傾きによる自転車の重さと、自転車自体の重さが上り坂の抵抗力にプラスされて、両腕に負荷が重く掛かってくるのを避ける為に、自転車を垂直に立て自転車を走行時と同じバランスにし、上り坂の抵抗を減少させ、更に自転車の傾きによる重さをなくし、自転車のペダルが足に引っ掛からないよう、自転車からの離れて歩行が出来るようにする目的で、自転車の片方のハンドルに延長ハンドルを取り付け、またハンドルの中央部にはセンターハンドルを取り付けて自転車の中央バランスを取り、更に自転車を乗車者の身体で牽引するために両腕には負荷が掛からないので、自転車のバランスと方向をコントロールのみに使うことで、さらに両腕を身体の支えとして延長ハンドル及びセンターハンドルに乗せる事で、シルバーカーのように上り坂を足腰にに余り負荷を掛けずに登れるという二次的な効果も生まれ、またセンターハンドルには雨天時に傘をセットできる機構も備えていて、自転車の内側の傾き、及び上り坂の抵抗による腕の疲れ、自転車ペダルに足の引っ掛かり、足の踏ん張りによる疲れを少くなる構造を有する上り坂対応自転車牽引ベルト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−1140(P2008−1140A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−170370(P2006−170370)
【出願日】平成18年6月20日(2006.6.20)
【特許番号】特許第3965200号(P3965200)
【特許公報発行日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(306007484)
【Fターム(参考)】