説明

上着及びフード

【課題】頭部だけでなく、顔面を日差しから十分に保護することができる上着及びそれに備えるフードを提供する。
【解決手段】紫外線遮蔽処理と防蚊処理とが施された上着において、
着用者の後頭部と頭頂部と左右の側頭部を覆う被覆部を備え、該被覆部の前端部1a,1b,1cの縁により形成される開口1Kが着用者の顔面よりも前方に位置し、かつ、該被覆部の左右の側部1a,1bを着用者の顔面の前方で合わせて該両側部1a,1bを留め具8により連結可能となるように、該被覆部の前端部1a,1b.1cを前方へ延出してなるフード1を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に日差しの強い暑い夏場などにおいて、快適に過ごすことができる上着及び頭部に着用して快適に使用することができるフードに関する。
【背景技術】
【0002】
上記上着は、上記のように日差しの強い暑い夏場などにおいても快適に過ごせるように、紫外線遮蔽処理を施すだけでなく、蚊が嫌がる防蚊処理が施された上着(ジャケット)が、本発明の出願人によって開示されている(例えば、非特許文献1参照)。
【非特許文献1】「株式会社シマノ 2008 Fishing Tackle Catalogue」、株式会社シマノ、p234
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
非特許文献1の上着は、着用者の上半身を快適に覆うことができるものの、着用者の頭部に対して覆うフードを備えていないため、頭部を日差しから保護することができない。
因みに、非特許文献1の上着に、汎用のフードを備えさせることが考えられるが、前方の開口から着用者の顔面のほぼ全体が露出している状態となるため、日差しから顔面を十分に保護することができず、改善の余地があった。
【0004】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、頭部だけでなく、顔面を日差しから十分に保護することができる上着及びそれに備えるフードを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上着は、紫外線遮蔽処理と防蚊処理とが施された上着において、着用者の後頭部と頭頂部と左右の側頭部を覆う被覆部を備え、該被覆部の前端部の縁により形成される開口が着用者の顔面よりも前方に位置し、かつ、該被覆部の前端部の左右の側部を着用者の顔面の前方で合わせて該両側部を留め具により連結可能となるように、該被覆部の前端部を前方へ延出してなるフードを備えたことを特徴としている。
【0006】
上記構成によれば、フードの前端部の左右の側部を着用者の顔面の前方で合わせて、両側部を留め具により連結することによって、顔面の一部を両側部により覆うことで、顔面の前方に形成される開口面積を小さくすることができ、顔面の露出部分を小さく抑えることができる。尚、顔面の露出部分を小さくする必要のないときには、留め具により両側部を連結しないで、そのままの状態でフードを使用することができる。また、上着においては、上記2種類の処理を行うことによって、紫外線をカットすることができるだけでなく、蚊がとまっても刺されないという効果があり、快適に過ごすことができる。
【0007】
また、本発明の上着は、前記留め具は、前記被覆部の左右の側部のうちの一方の側部に設けられる被係止部と、他方の側部に設けられ、かつ、該被係止部に係脱自在に構成される係止部とを備え、該被係止部と係止部とは、該被係止部に係止部を係止した状態において前記開口が上下2箇所に形成されるべく、着用者の鼻の近傍に位置している構成であってもよい。
【0008】
上記のように、被係止部と係止部とを着用者の鼻の近傍に位置させることによって、開口が上下2箇所に形成される。従って、上側の開口によって前方の視界を確保することができ、また、下側の開口によって、口が塞がれることなく息をスムーズに行うことができる。
【0009】
また、本発明の上着は、前記開口の大きさを調節するための調節紐を備え、前記被係止部に係止部を係止した状態において該調節紐により上側に形成される開口の大きさを小さくするように構成してもよい。
【0010】
上記のように、調節紐を設けることにより上側の開口の大きさを更に小さくすることによって、顔面の露出面積を更に小さく調節することができる便利なフードにすることができる。
【0011】
また、本発明の上着は、着用者の首を保護し、上下方向に沿った立ち姿勢において保形可能に構成される襟を備え、該襟に前記フードを備えていてもよい。
【0012】
上記のように、立ち姿勢において保形可能に構成される襟にフードを備えさせることによって、特に着用者の口の前に位置するフードの前端部を保形性のある襟により確実にブロックすることで、前端部が口や口付近に密着することがなく、フードを快適に使用することができる。
【0013】
また、本発明の上着は、前記フードが、紫外線遮蔽処理と防蚊処理とが施されたものであってもよい。
【0014】
上記のようにフードを上着と同様に2種類の処理を行うことによって、紫外線をカットすることができるだけでなく、蚊がとまっても刺されないという効果がある。
【0015】
また、本発明の上着は、前記被係止部が、雌型ドット釦からなり、前記係止部が、該雌型ドット釦に係脱する雄型ドット釦からなっていてもよい。
【0016】
前記フードがメッシュ状の生地から構成されていてもよい。
【0017】
上記のように、フード本体を、メッシュ状の生地から構成することによって、通気を良くして、特に暑い夏などの日差しの強い日中において快適に過ごすことができる。
【0018】
請求項1〜7のいずれか1項に記載のフードにも本発明は適用できる。
【発明の効果】
【0019】
フードの前端部の左右の側部を着用者の顔面の前方で合わせて、両側部を留め具により連結することによって、顔面の前方に形成される開口面積を小さくすることができ、顔面の露出部分を小さく抑えることができる。従って、頭部だけでなく、特に暑い夏場などの強い日差しから顔面を十分に保護することができるフードを備えた上着及びそのフードを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、着用者がフード1を備えた釣り用上着(衣服)2を着た状態を示し、フード1は頭部に着用せず背中に垂れ下げた状態を示している。
【0021】
まず、釣り用上着2について説明すれば、図1に示すように、釣り用上着2は、胴体を覆う身頃部3と、左右の腕を覆う左右の袖部4,4(図1では右側のみ示している)とを備えている。
【0022】
前記身頃部3は、左右の前身頃3A,3Bと、後身頃5(図4、図5参照)と、左右の前身頃3A,3Bと後身頃5との間に位置する左右の横側部3C,3C(図1では右側のみ図示している)とを備えている。
【0023】
また、前記各袖部4は、紫外線が照射されやすい外側に位置する外側袖部4Aと、紫外線が照射されにくい内側に位置する内側袖部4Bとを備えている。
【0024】
前記前身頃3A,3B、後身頃5、横側部3C,3Cは、メッシュ状の生地から構成され、また、外側袖部4Aと内側袖部4Bも、メッシュ状の生地から構成されている。
【0025】
また、紫外線が当たりやすい前記左右の前身頃3A,3B、後身頃5、左右の外側袖部4A,4Aは、メッシュ状の生地にチタン等の金属を付着させるスパッタリング加工が施されて、紫外線を遮蔽することができる生地に構成されている。
【0026】
これに対して、紫外線が比較的当たらない前記左右の横側部3C,3C及び左右の内側袖部4B,4Bは、メッシュ状の生地に防蚊処理が施されたものから構成されており、蚊がとまっても、刺されないという効果がある。前記防蚊処理は、忌避効果のある処理液に生地を浸けることによって、繊維の表面に忌避層をコートするものである。
【0027】
尚、前記左右の前身頃3A,3B、後身頃5、左右の外側袖部4A,4Aの裏側には、メッシュ状の生地に防蚊処理が施された裏地がそれぞれ縫い付けられており、これらの裏地と左右の横側部3C,3C及び左右の内側袖部4B,4Bの防蚊処理が施されたメッシュ状の生地とで、上半身全体が防蚊処理を施したメッシュ状の生地により覆われている。
【0028】
前記釣り用上着2の上端に備えられた襟3Lに、前記フード1が図4及び図5に示す複数の汎用のドット釦Hにより着脱自在に取り付けられている。
【0029】
前記襟3Lは、図1、図3、図4および図6に示すように、着用者の首を保護し、上下方向に沿った立ち姿勢において保形可能に構成されている。このように立ち姿勢で保形性を有することによって、着用者の口の前に位置する後述の側頭被覆部の表生地1A,1Bの前端部1a,1bを保形性のある襟3Lにより確実にブロックすることで、前端部1a,1bが口や口付近(顎など)に密着することがなく、フード1を快適に使用することができる。
【0030】
また、前記襟3Lは、前記同様に、内外2枚のメッシュ状の生地からなり、2枚の生地のうちの表生地に、チタン等の金属を付着させるスパッタリング加工が施され、裏生地に、防蚊処理が施されている。さらに、裏生地は、汗を吸い取り易い吸水性に優れた生地により構成されている。
【0031】
前記フード1は、着用者の顔面を露出するよう前端部1a,1b,1cの縁1Gで形成される開口1Kを備え、着用者の後頭部と頭頂部と左右の側頭部を覆うことができるように袋状に構成されている。
【0032】
具体的には、前記フード1は、着用者の後頭部と頭頂部と左右の側頭部を覆う被覆部からなり、その被覆部は、左右の側頭部を覆うべく、左右に配置される側頭被覆部と、左右の側頭被覆部間に位置して頭頂部と後頭部を覆う中央被覆部とからなっている。
【0033】
前記側頭被覆部は、メッシュ状の表生地1A,1Bと、該表生地1A,1Bとほぼ同一形状でほぼ同一の大きさに構成され、かつ、該表生地1A,1Bに縫い合わされたメッシュ状の裏生地1D,1Eとから構成されている。
【0034】
また、前記中央被覆部は、メッシュ状の表生地1Cと、該表生地1Cとほぼ同一形状でほぼ同一の大きさに構成され、かつ、該表生地1Cに縫い合わされたメッシュ状の裏生地1Fとから構成されている。つまり、内外二重の通気性の良い生地から構成されている。
【0035】
前記左右の側頭被覆部は、それら前端部(左右の側部に相当する)1a,1bを着用者の顔面の前方で合わせることができるように、該前端部1a,1bを延出している。また、前記中央被覆部も、前記側頭被覆部と同様に前後方向の長さを長くして、図4の側面視において、中央被覆部の前端と側頭被覆部の前端とが同一位置に位置するように前端部1cを延出している。つまり、フード1の前後長さを長くして、フード1の前端部1a,1b,1cの縁(先端)1Gを着用者の顔面よりも前方に位置させることによって、側頭被覆部の左右の前端部1a,1bを顔面の前方で合わせることができるようになっている。例えば、図4において鼻先からフード1の縁1Gまでの長さが、顔面の左右幅の1/2以上になる長さに設定しておけば、側頭被覆部の左右の前端部1a,1bを顔面の前方で合わせることができる。
【0036】
そして、図3に示すように、前記左右の側頭被覆部の前端部1a,1bを顔面の前方で合わせた状態でそれら両前端部1a,1b同士を連結するための留め具8を、前端部1a,1bに着用者の鼻先に対応する上下位置となるように取り付けている。従って、図2に示す通常のフード1の状態から、留め具8により連結した図3に示す状態にすると、図2で示したフード1の開口1Kが、着用者の左右の目を含む周辺を外部に露出可能な上側開口6と着用者の口に相当する部分を閉塞しない下側開口(該開口6よりも小さな開口)7とに分かれる。このように1つの開口1Kを2つの開口6,7に分けることによって、着用者の顔面の露出部分を出来る限り少なくすることができ、その結果、日差しから顔面を十分に保護することができる利点がある。図3では、着用者の口に相当する部分を閉塞しない下側開口(該開口6よりも小さな開口)7が形成される場合を示したが、下側開口7を形成しない、つまり着用者の口に相当する部分を閉塞し、着用者の少なくとも左右の目を外部に露出可能な上側開口6のみが形成される場合であってもよい。尚、前記前端部1a,1b,1cは、図4において顔面(鼻先)から前方に延びた部分を言う。
【0037】
前記3枚の表生地1A,1B,1Cが、紫外線を反射するチタンスパッタリング加工が施されたメッシュ状の生地からなり、前記3枚の裏生地1D,1E,1Fが、防蚊処理が施されたメッシュ状の生地からなっている。従って、通気性の良い3枚の表生地1A,1B,1Cが紫外線を反射する機能を発揮することによって、特に暑い夏などの日差しの強い日中において更に快適に過ごすことができ、また、3枚の裏生地1D,1E,1Fにより、蚊がとまっても、刺されないという効果がある。
【0038】
前記留め具8が、一方(右側)の側頭被覆部の表生地1Bの前端部1bに備えた被係止部としての雌型ドット釦8Aと、該雌型ドット釦8Aに係止及び係止解除自在となるように他方(左側)の側頭被覆部の表生地1Aの前端部1aに備えた係止部としての雄型ドット釦8Bとから構成され、両ドット釦8A,8Bを係止及び係止解除することによって、両前端部1a,1bの両前端同士を連結固定及び連結解除することができる。尚、前記ドット釦Hも、雌型ドット釦と雄型ドット釦とからなっている。前記雌型ドット釦8Aと雄型ドット釦8Bとを、側頭被覆部の表生地1A,1Bの上下方向中央、つまり着用者の鼻の近傍に相当する高さに配置することによって、上側の開口6によって前方の視界を確保することができ、また、下側の開口7によって、口が塞がれることなく息をスムーズに行うことができるように構成しているが、ドット釦8A,8Bの位置は、上下方向中央(着用者の鼻の近傍に相当する位置)からずれた位置であってもよい。
【0039】
また、前記開口1Kの大きさを調節するべく、前記二重のメッシュ状の表生地1A,1B,1Cの前端部と裏生地1D,1E,1Fの前端部と間に形成される空間の内部に調節紐9を備え、該調節紐9の両端を、前記左右の側頭被覆部の表生地1A,1Bの下部に形成の上側の孔10,10(図3及び図4では左側の孔のみ図示している)を通して外部にそれぞれ露出させ、露出させた調節紐9を紐ストッパー11に通してから、再度フード1内部に戻すために前記側頭被覆部の表生地1A,1Bに形成の下側の孔12,12(図3及び図4では左側の孔のみ図示している)に通す。この後、挿入された調節紐9の端を移動不能となるように縫い付けている。従って、内部に収容されている調節紐9を外部に引き出してフード1の前端を締め付けることによって、図6に示すように、下側の開口7を確保することができながらも、上側の開口6を図3に比べて更に小さくすることができるようにしている。なお、前記留め具8は、前記2つの上下の孔10,12よりも高い位置に備えさせている。
【0040】
また、図5に示すように、前記中央被覆部の表生地1Cの後側には、フード1の前後方向の長さを調整することができる調整部13を備えている。この調整部13は、一端が中央被覆部の表生地1Cに縫い合わされ、かつ、フリーとなる他端に雄型ドット釦13Aを備えた帯状体13Bと、該雄型ドット釦13Aが係止する係止解除自在に中央被覆部の表生地1Cに備えた3つの雌型ドット釦13C(図において最上部の雌型ドット釦に雄型ドット釦13Aを係止している状態を示しているため、2つの雌型ドット釦13Cのみ図示されている)とからなっている。尚、前記3つの雌型ドット釦13Cは、中央被覆部の表生地1Cの裏面側に縫い付けられた帯状体14にその長手方向に所定間隔を置いて固定されている。
【0041】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0042】
例えば、前記実施形態では、フード1を内外二重になるように構成したが、一重の構成であってもよいし、三重以上の構成であってもよい。また、フード1を、左右の側頭被覆部と中央被覆部の3つの部分から構成したが、2つの部分から構成してもよいし、4つ以上の部分から構成してもよい。また、場合によっては、分割しないで1つの部分からフード1を構成することもできる。
【0043】
また、前記実施形態では、生地をメッシュ状の生地から構成したが、メッシュ状ではない生地、つまり孔のない生地により構成してもよい。
【0044】
また、前記実施形態では、留め具8を1箇所にのみ備えさせたが、2箇所以上に備えさせてもよい。また、留め具8をドット釦の他、ホックから構成する、あるいはファスナーや面ファスナーなどの所定範囲に渡って連結できるものから構成する、さらには紐などから構成することもできる。また、前記留め具8をフード1に設ける他、フード1には設けないで、クリップなどの留め具で被覆部の前端部の左右の側部、つまり左右の側頭被覆部の前端部1a,1bを挟み込んで両側部を連結する構成であってもよい。
【0045】
また、前記実施形態では、左右の側頭被覆部の前端部1a,1bの先端部分を重ね合わせた状態で留め具8により連結したが、重ね合わせない、つまり重複しないように前端部1a,1bを顔面の前方で合わせて留め具8により連結してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】着用者がフードを備えた釣り用上着を着用した状態を示す斜視図である。
【図2】着用者がフードを頭に装着した状態を示す要部の斜視図である。
【図3】図2の状態から両前端部を顔面の前方で合わせて両者を連結した状態を示す斜視図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】着用者がフードを頭に装着した状態を示す要部の背面図である。
【図6】図3の状態から上側の開口を更に小さく絞った状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0047】
1…フード、1A,1B,1C…表生地、1D,1E,1F…裏生地、1G…縁、1K…開口、1a,1b…前端部(左右の側部)、1c…前端部、2…上着、3…身頃部、3A,3B…前身頃、3C…横側部、3L…襟、4…袖部、4A…外側袖部、4B…内側袖部、5…後身頃、6…上側開口、7…下側開口、8…留め具、8A…雌型ドット釦(被係止部)、8B…雄型ドット釦(係止部)、9…調節紐、10,12…孔、11…紐ストッパー、13…調整部、13A…雄型ドット釦、13B…帯状体、13C…雌型ドット釦、14…帯状体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線遮蔽処理と防蚊処理とが施された上着において、
着用者の後頭部と頭頂部と左右の側頭部を覆う被覆部を備え、該被覆部の前端部の縁により形成される開口が着用者の顔面よりも前方に位置し、かつ、該被覆部の前端部の左右の側部を着用者の顔面の前方で合わせて該両側部を留め具により連結可能となるように、該被覆部の前端部を前方へ延出してなるフードを備えたことを特徴とする上着。
【請求項2】
前記留め具は、前記被覆部の左右の側部のうちの一方の側部に設けられる被係止部と、他方の側部に設けられ、かつ、該被係止部に係脱自在に構成される係止部とを備え、該被係止部と係止部とは、該被係止部に係止部を係止した状態において前記開口が上下2箇所に形成されるべく、着用者の鼻の近傍に位置していることを特徴とする請求項1記載の上着。
【請求項3】
前記開口の大きさを調節するための調節紐を備え、前記被係止部に係止部を係止した状態において該調節紐により上側に形成される開口の大きさを小さくするように構成したことを特徴とする請求項2記載の上着。
【請求項4】
着用者の首を保護し、上下方向に沿った立ち姿勢において保形可能に構成される襟を備え、該襟に前記フードを備えている請求項1又は2記載の上着。
【請求項5】
前記フードが、紫外線遮蔽処理と防蚊処理とが施されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の上着。
【請求項6】
前記被係止部が、雌型ドット釦からなり、前記係止部が、該雌型ドット釦に係脱する雄型ドット釦からなることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の上着。
【請求項7】
前記フードがメッシュ状の生地から構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の上着。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載のフード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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