説明

不要波抑圧装置及びパルス不要波検出方法

【課題】雑音等の影響のあるときでもパルス不要波を正確に検出でき、また、連続不要波の抑圧とパルス不要波の検出との両方を行うことが可能な不要波抑圧装置及びこの不要波抑圧装置に用いられるパルス不要波検出方法を提供する。
【解決手段】演算セル10は、主アンテナによる受信信号及び補助アンテナによる受信信号に基づいて、SLCウェイトをサンプル毎に逐次算出する。演算器20は、SLCウェイトの位相の変化に基づいて、パルス不要波の存在の有無をサンプル毎に判定し、判定結果を選択器50へ出力する。比較器40は、演算セル10からのSLC出力と基準熱雑音とを比較し、比較結果を選択器50へ出力する。選択器50は、判定結果と比較結果とに基づいたSLB出力を後段へ出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、不要波の存在する環境下で、MSN(Maximum Signal-to-Noise Ratio;最大SNR法)、LMS(Least Mean Square;最小二乗法)等によりSLCウェイトを逐次更新するSLC(Sidelobe Canceller)を用いて不要波を抑圧する不要波抑圧装置と、この不要波抑圧装置で用いられるパルス不要波検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、不要波の存在する環境下でレーダ装置を使用する場合、SLB(Sidelobe blanker)によりパルス状の不要波(以下、パルス不要波と称する)を検出するようにしている。SLBでは、主アンテナによる受信信号の振幅と、補助アンテナによる受信信号の振幅とをサンプル毎に比較し、補助アンテナによる受信信号の振幅が大きなサンプルに対してパルス不要波が存在すると判定する。
【0003】
しかしながら、前記主アンテナ及び補助アンテナの信号は雑音等の影響を受けるため、振幅の大小関係が逆転するサンプルが発生する場合がある。この場合、各サンプルに対するパルス不要波の判定を誤るといった問題がある。
【0004】
また、連続的に発生する不要波(以下、連続不要波と称する)及びパルス不要波の両者に対処する必要がある場合、従来のレーダ装置では、上述のSLBと、連続不要波を抑圧するためのSLCとを共に搭載させる必要があるため、装置の大型化及び高コスト化の要因になるという問題もある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−162397号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】菊間信良著、「アレーアンテナによる適応信号処理」、科学技術出版(1999)、pp.40−41,67−74
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように、従来のSLBでは、主アンテナ及び補助アンテナによる受信信号が雑音等の影響を受けるため、振幅の大小関係が逆転するサンプルが発生し、その結果、各サンプルに対するパルス不要波の判定を誤るという問題があった。また、連続不要波及びパルス不要波の両者に対処する必要がある場合、レーダ装置にSLC及びSLBを共に搭載させる必要があった。
【0008】
この発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、雑音等の影響のあるときでもパルス不要波を正確に検出でき、また、連続不要波の抑圧とパルス不要波の検出との両方を行うことが可能な不要波抑圧装置及びこの不要波抑圧装置に用いられるパルス不要波検出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る不要波抑圧装置は、主アンテナ及び補助アンテナにより信号を受信するレーダ装置に用いられる不要波抑圧装置において、前記主アンテナにより受信した第1の受信信号と、前記補助アンテナにより受信した第2の受信信号とに基づいてSLCウェイトをサンプル毎に逐次算出し、前記SLCウェイトを用いてビーム合成することで前記第1の受信信号から連続不要波を抑圧する演算セルと、前記演算セルから前記SLCウェイトを受け取り、前記SLCウェイトの位相の変化に基づいて、パルス不要波が存在する第1の状態か、前記パルス不要波が存在しない第2の状態かをサンプル毎に判定する判定部とを具備する。
【0010】
また、本発明に係るパルス不要波検出方法は、主アンテナ及び補助アンテナにより信号を受信するレーダ装置に用いられるパルス不要波検出方法において、前記主アンテナにより受信した第1の受信信号と、前記補助アンテナにより受信した第2の受信信号とに基づいてSLCウェイトをサンプル毎に逐次算出し、前記SLCウェイトの位相の変化に基づいて、パルス不要波が存在する第1の状態か、前記パルス不要波が存在しない第2の状態かをサンプル毎に判定することを特徴とする。
【0011】
上記構成による不要波抑圧装置及びパルス不要波検出方法では、演算セルで算出されたSLCウェイトの位相の変化を参照してパルス不要波が存在するか否かを判定する。SLCウェイトは更新前の値を加味してサンプル毎に更新され、また、SLCウェイトの位相値は瞬時的な雑音等の影響を受け難い。これにより、本発明に係る不要波抑圧装置は、主アンテナ及び補助アンテナによる受信信号の振幅に基づいてパルス不要波を検出するよりも、高い精度でパルス不要波を検出することが可能となる。また、演算セルでは、SLCウェイトを算出すると共に、このSLCウェイトを用いて連続不要波を抑圧するようにしている。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、雑音等の影響のあるときでもパルス不要波を正確に検出でき、また、連続不要波の抑圧とパルス不要波の検出との両方を行うことが可能な不要波抑圧装置及びこの不要波抑圧装置に用いられるパルス不要波検出方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る不要波抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1の演算セルの構成を示す回路図である。
【図3】図1の演算器の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】一定間隔でパルス不要波が存在する場合の、不要波抑圧装置のSLC出力、SLCウェイトの振幅及びSLCウェイトの位相を示す図である。
【図5】従来のSLBにおける処理を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本発明に係る不要波抑圧装置の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る不要波抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。図1における不要波抑圧装置は、SLC(Sidelobe Canceller)用演算セル10、演算器20、熱雑音測定器30、比較器40及び選択器50を具備する。
【0015】
SLC用演算セル10は、主アンテナ(図示せず)により受信された受信信号と、補助アンテナ(図示せず)により受信された受信信号とに基づいてSLCウェイトを算出する。なお、本実施形態では、一個の主アンテナに対して一個の補助アンテナが付属する場合を例に説明するが、一個の主アンテナに対して一個以上の補助アンテナが付属する場合であっても同様に実施可能である。演算セル10は、このSLCウェイトを用いて、主アンテナにより受信された受信信号と、補助アンテナにより受信された受信信号とをビーム合成することで、連続的に発生する不要波(以下、連続不要波と称する)を抑圧する。演算セル10は、SLCウェイトを演算器20へ出力し、連続不要波を抑圧したSLC出力を比較器40、及び不要波抑圧装置の出力の一つとして不要波抑圧装置の外部へ出力する。
【0016】
図2は、MSNを採用した際の演算セル10の構成を示す回路図である。なお、本実施形態では、MSNを採用したSLCを例に説明するが、LMS等の方式によりSLCを行う場合であっても同様に実施可能である。演算セル10は、乗算器11、減算器12、乗算器13、遅延器14、アンプ15、加算器16及びアンプ17を備える。
【0017】
乗算器11は、補助アンテナから連続したサンプルとして供給される受信信号Xinと、アンプ17からのSLCウェイトとを乗算する。乗算器11は、乗算結果を減算器12へ出力する。減算器12は、主アンテナから連続したサンプルとして供給される受信信号Yinから、乗算器11からの乗算結果を減算する。減算器12は、減算結果を乗算器13へ出力すると共に、SLC出力として比較器40へ出力する。
【0018】
乗算器13は、補助アンテナからの受信信号Xinと、減算器12からの減算結果とを乗算する。乗算器13は、乗算結果を加算器16へ出力する。遅延器14は、加算器16からの出力を一サンプル分だけ遅延させ、遅延信号としてアンプ15へ出力する。アンプ15は、遅延器14からの遅延信号を利得aで増幅し、加算器16へ出力する。加算器16は、乗算器13からの乗算結果と、アンプ15からの信号とを加算する。加算器16は、加算結果をアンプ17へ出力する。アンプ17は、加算器16からの加算結果を利得gで増幅する。アンプ17は、増幅した信号をSLCウェイトとして乗算部11及び演算器20へ出力する。
【0019】
演算器20は、SLC用演算セル10からのSLCウェイトを用いて、受信信号にパルス状の不要波(以下、パルス不要波と称する)が存在しているかをサンプル毎に判定する。ここでの判定は、SLCウェイトの位相変化に基づいて行われる。演算器20は、パルス不要波判定結果を選択器50へ出力する。例えば、演算器20は、パルス不要波が存在している場合には「1」をパルス不要波判定結果として選択器50へ出力し、パルス不要波が存在していない場合には「0」をパルス不要波判定結果として選択器50へ出力する。
【0020】
熱雑音測定器30は、熱雑音の平均レベルを測定する。熱雑音測定器30は、熱雑音の平均レベルを予め設定された増幅量だけ増幅し、基準熱雑音として比較器40へ出力する。
【0021】
比較器40は、SLC用演算セル10からのSLC出力をサンプル毎に、熱雑音測定器30からの基準熱雑音と比較する。そして、比較器40は、SLC出力の振幅が基準熱雑音の振幅を超えるか否かに応じて制御信号を選択器50へ出力する。例えば、比較器40は、SLC出力の振幅が基準熱雑音よりも大きいサンプルに対しては「1」を制御信号として選択器50へ出力し、そうでないサンプルに対しては「0」を制御信号として選択器50へ出力する。
【0022】
選択器50は、比較器40からの制御信号に従って、後段へSLB出力を出力する。すなわち、選択器50は、比較器40からの制御信号が「1」である各サンプルに対しては、演算器20からのパルス不要波判定結果をSLB出力として不要波抑圧装置の外部へ出力する。一方、選択器50は、制御信号が「0」である各サンプルに対しては、演算器20からのパルス不要波判定結果に依らず常に「0」をSLB出力として外部へ出力する。
【0023】
次に、以上のように構成された不要波抑圧装置によるパルス不要波検出動作の例を、演算器20の処理手順に従い説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る演算器20の処理手順を示すフローチャートである。また、図4は、一定間隔でパルス不要波が発生する場合のSLC出力(dB)、SLCウェイトの振幅及びSLCウェイトの位相(deg)を示す図である。
【0024】
演算器20は、全てのサンプルにおけるSLCウェイトの位相を取得する(ステップS31)。演算器20は、ステップS31で取得した位相の平均値(位相平均値)を計算する(ステップS32)。演算器20は、全てのサンプルにおけるSLCウェイトの振幅を取得する(ステップS33)。
【0025】
続いて、演算器20は、全てのサンプルのうち、ステップS32で算出した位相平均値よりも大きな位相を持つサンプルを選択する(ステップS34)。演算器20は、ステップS34で選択したサンプルのSLCウェイトの振幅の平均値(第1の振幅平均値)を、ステップS33で取得したSLCウェイトの振幅に基づいて算出する(ステップS35)。
【0026】
続いて、演算器20は、全てのサンプルのうち、ステップS32で算出した位相平均値以下の位相を持つサンプルを選択する(ステップS36)。演算器20は、ステップS36で選択したサンプルのSLCウェイトの振幅の平均値(第2の振幅平均値)を、ステップS33で取得したSLCウェイトの振幅に基づいて算出する(ステップS37)。
【0027】
演算器20は、第1の振幅平均値と第2の振幅平均値とを比較する。そして、演算器20は、第1の振幅平均値が第2の振幅平均値よりも大きい場合、ステップS34で選択したサンプルに対して「1」を設定して選択器50へ出力し、ステップS36で選択したサンプルに対して「0」を設定して選択器50へ出力する(ステップS38)。また、演算器20は、第2の振幅平均値が第1の振幅平均値よりも大きい場合、ステップS36で選択したサンプルに対して「1」を設定して選択器50へ出力し、ステップS34で選択したサンプルに対して「0」を設定して選択器50へ出力する。
【0028】
以上のように、上記一実施形態では、演算セル10からのSLCウェイトの位相値を参照してパルス不要波が存在するか否かを判定するようにしている。SLCでは、サンプル毎にSLCウェイトが更新される際、更新前の値を加味して更新後の値が決まる。このため、パルス不要波のように一定時間継続する信号が存在する場合にはSLCウェイトは変化し、雑音等の瞬時的な信号が存在する場合にはその影響は時間平均されるためSLCウェイトは変化しない。また、図4に示すように、SLCウェイトでは、振幅よりも位相の方が瞬時的な雑音等の影響を受け難い。これにより、主アンテナ及び補助アンテナによる受信信号の振幅に基づいてパルス不要波を検出するよりも、高い精度でパルス不要波を検出することが可能となる。なお、図5は、従来のSLBによる処理を示す図である。従来のSLBでは、図5のように瞬時的な雑音等が発生した場合には、主アンテナによる受信信号と、補助アンテナによる受信信号との大小関係が逆転し、パルス不要波の有無を正確に判定できなくなってしまう。
【0029】
また、上記一実施形態では、演算セル10から、連続不要波を抑圧したSLC出力と共に、SLCウェイトを出力する。そして、演算器20で、演算セル10からのSLCウェイトの位相を参照してパルス不要波の有無を判定するようにしている。これにより、一つの不要波抑圧装置の中で連続不要波の抑圧と、パルス不要波の検出とを行うことが可能となる。
【0030】
また、上記一実施形態に係る不要波抑圧装置では、SLC出力の振幅を、基準熱雑音と比較する。そして、不要波抑圧装置は、SLC出力の振幅が基準熱雑音よりも大きい場合には、SLCウェイトにおける熱雑音の影響が小さいとして、演算器20によるパルス不要波判定結果をSLB出力として後段へ出力する。一方、不要波抑圧装置は、SLC出力の振幅が基準熱雑音以下である場合には、SLCウェイトにおける熱雑音の影響が大きいとして、演算器20からのパルス不要波判定結果に関らず、パルス不要波が存在しない旨のSLB出力を後段へ出力する。これにより、熱雑音によるパルス不要波の誤検出を抑えることが可能となる。
【0031】
したがって、雑音等の影響のあるときでもパルス不要波を正確に検出でき、また、連続不要波の抑圧とパルス不要波の検出との両方を行うことが可能な不要波抑圧装置を提供することができる。また、本実施形態に係る不要波抑圧装置を搭載したレーダ装置は、従来必要であった、連続不要波を抑圧するためのSLCと、パルス不要波を検出するためのSLBとをそれぞれ搭載する必要がなくなる。すなわち、レーダ装置の小型化及び低コスト化を実現することができる。
【0032】
なお、この発明は上記一実施形態に限定されるものではない。例えば上記一実施形態では、演算器20が図3に示すフローチャートに従ってパルス不要波検出を行う場合を例に説明した。しかしながら、演算器20によるパルス不要波検出動作は、このフローチャートに限定されるわけではなく、その他のフローによっても実施可能である。
【0033】
さらに、この発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0034】
10…SLC用演算セル
11,13…乗算器
12…減算器
14…遅延器
15,17…アンプ
16…加算器
20…演算器
30…熱雑音測定器
40…比較器
50…選択器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主アンテナ及び補助アンテナにより信号を受信するレーダ装置に用いられる不要波抑圧装置において、
前記主アンテナにより受信した第1の受信信号と、前記補助アンテナにより受信した第2の受信信号とに基づいてSLC(Sidelobe Canceller)ウェイトをサンプル毎に逐次算出し、前記SLCウェイトを用いてビーム合成することで前記第1の受信信号から連続不要波を抑圧する演算セルと、
前記演算セルから前記SLCウェイトを受け取り、前記SLCウェイトの位相の変化に基づいて、パルス不要波が存在する第1の状態か、前記パルス不要波が存在しない第2の状態かをサンプル毎に判定する判定部と
を具備することを特徴とする不要波抑圧装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記SLCウェイトの位相の変化に基づいて第1のサンプル群と、第2のサンプル群とに分類し、前記第1及び第2のサンプル群のうち前記SLCウェイトの振幅が大きい群に属するサンプルを前記第1の状態と判定し、前記振幅が小さい群に属するサンプルを前記第2の状態と判定することを特徴とする請求項1記載の不要波抑圧装置。
【請求項3】
熱雑音を測定し、前記熱雑音の測定値に基づいて基準熱雑音を設定する熱雑音測定部と、
前記第1の受信信号から前記連続不要波を抑圧したSLC出力と、前記基準熱雑音とを比較し、前記SLC出力が前記基準熱雑音を超える場合には第1の制御信号を生成し、前記SLC出力が前記基準熱雑音以下である場合には第2の制御信号を生成する比較部と、
前記判定部からの判定結果と、前記第1又は第2の制御信号とを受信し、前記第2の制御信号を受信した際のサンプルの状態を前記判定結果に関らず前記第2の状態であるとし、前記第1の制御信号を受信した際のサンプルの状態を前記判定結果に従って設定する選択部と
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の不要波抑圧装置。
【請求項4】
主アンテナ及び補助アンテナにより信号を受信するレーダ装置に用いられるパルス不要波検出方法において、
前記主アンテナにより受信した第1の受信信号と、前記補助アンテナにより受信した第2の受信信号とに基づいてSLCウェイトをサンプル毎に逐次算出し、
前記SLCウェイトの位相の変化に基づいて、パルス不要波が存在する第1の状態か、前記パルス不要波が存在しない第2の状態かをサンプル毎に判定することを特徴とするパルス不要波検出方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−153872(P2011−153872A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−14711(P2010−14711)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】