説明

主につむじ、分け目の補正パーマ

【課題】主な理由として加齢が挙げられるが、毛髪にコシがなくなりボリュームが出にくくなる結果、つむじが割れる、分け目が目立つなどの問題が生じてくる。そのような場合以前からもパーマネントウェーブをかけてボリュームを出そうと試みられていたが今まで使われていた円筒状のロットでは、その径が太すぎて、毛髪の根元だけにパーマをかける事は難しかった。
毛髪の根元付近にしっかりとした立ち上がりを求めるとおのずロットの径は細くなり必要以上にパーマがかかってしまう、だからと言ってロットの径を太くすると肝心な根元に立ち上がりが起きない。
【解決手段】つむじや分け目を確実に立ち上げられる様に、薄いシート状の毛髪の根元立ち上げ具で、毛髪の根元を立ち上げ、その状態で根元の方向性を変えるパーマネントをかけ、問題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主につむじや分け目が目立ち過ぎる場合にその問題箇所を含めた周辺の頭髪のボリューム及び根元の方向を本来求める状態にさせるパーマに関する
【背景技術】
【0002】
主な理由として加齢が挙げられるが、毛髪にコシがなくなりボリュームが出なくなる結果、つむじが割れる、分け目が目立つなどの問題が生じてくる。
【0003】
そのような場合以前からもパーマネントウェーブをかけてボリュームを出そうと試みられていたが今まで使われていた円筒状のロットでは、その径が太すぎて、毛髪の根元だけにパーマをかける事は難しかった。
【0004】
従来のパーマの方法では毛髪の根元付近にしっかりとした立ち上がりを求めるとおのずロットの径は細くなり必要以上にパーマがかかってしまう、だからと言ってロットの径を太くすると肝心な根元に立ち上がりが起きない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
根元付近にしっかりパーマがかかるようにパーマネント用ボトルロッド〔特許文献1〕や円錐形ロッドとロッドクリップのセット〔特許文献2〕などは存在するがこれらはあくまでもカールを作る事を目的としているため本発明が求めているような毛髪の立ち上がりや方向性だけを作る事は出来ない。
【特許文献1】特許2005−168947
【特許文献2】特許2007−313268
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上に述べてきたように、従来の理美容の技術の中に単純に割れたつむじを隠すため、また目立ち過ぎる分け目をぼかすために特化したパーマネント技術はなかった。
【0007】
本発明が課題としたのは、毛髪の中間部や毛先部の形状を変えずに根元だけに立ち上がりや根元の方向性を変える事の出来るパーマネント技術とその道具の開発である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
つむじの割れや目立ち過ぎる分け目の原因はそのごく限られた部分の頭髪だけ頭皮に這う様にまた極めて角度の無い状態で毛髪が生えていることにある。
【0009】
上記の様な状態の根元を起こすには、出来るだけ薄く少なく取り分け立ち上げないと問題としている箇所の毛流を変える事は出来ない。
【0010】
まず、薄く少なく毛髪を立ち上げるために薬品に対して耐久性があり、硬質で肌当たりの優しい素材で頭の形を意識したアーチ状の櫛歯で毛髪を立ち上げる。
【0011】
このアーチ状の櫛歯は後方にも湾曲させる。
【0012】
薄く少なめに立ち上げてきた毛髪を上記形状の櫛歯で均一に支え、その位置で固定させる為に櫛歯のミネ部に面ファスナーのフック面利用した帯を付ける。
【0013】
立ち上げてきた毛髪の根元付近に方向性を付ける為に、薬品に対して耐久性があり柔軟で丈夫で撥水性な素材でシートを作り上記の櫛歯と面ファスナーのフック面を利用した帯との間にシートの先端部を取り付け毛髪を受け止める。
【0014】
上記で受け止めた毛髪を固定させる為に面ファスナーのフック面で作った帯を上記のシートに櫛歯のミネ部と平行になるように間隔を取りながら付ける。
【0015】
上記で説明してきたような特性を持った櫛歯付きシートを利用してつむじの割れ、分け目の目立ちを補正するパーマネントを施術していくのだが、使用する薬剤は粘性があり付けた場所に留まることが出来るタイプの薬剤で、髪質に合わせて医薬部外品のパーマ剤から化粧品類まで使い分ける。
【0016】
2剤も粘性のある物を使用する。
【発明の効果】
【0017】
上記してきた様に本発明の効果は次の通りである。すなわち、本発明はつむじの割れや分け目の目立ちの補正という毛髪の根元付近の方向性に特化したところにある。
【0018】
元となっているヘアスタイルを構成している毛髪の中間部から毛先部に関しては、形状を変えずにつむじの割れや分け目の目立ちを補正してよりよいヘアスタイルを提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】つむじ、分け目補正シート、面ファスナーを帯状に配置しているタイプで横方向に対して柔軟になっているので、容易にシートを丸め込み易くなっている。
【0020】
【図2】〔図1〕の裏面を表した物で、先端に出る歯先の反対側にも短い歯が出ていてこの歯の役割は、毛髪を立ち上げる際にヘアコームのテールをひっかけるのに使う。
【0021】
【図3】つむじ、分け目補正シート、シートのほとんどの部分が面ファスナーになっているタイプで毛量の多い時に確実に固定させる。
【0022】
【図4】つむじ、分け目補正シート、シートが極端に短いタイプでシートの後部を使ってしっかりしたリッジを出す時に使う。
【0023】
【図5】シートの先端を斜めした形状で頭の丸さに対応させる。
【0024】
【図6】強固な毛流を持つ箇所を挟みこんで固定させる、中心部が自由に折れるように〔図1〕で説明のシート素材が使われている。
【0025】
【図7】軟毛に施術する時にシートが倒れないように下部に置いて補助させる具。
【0026】
【図8】〔図3〕を使用した実施例
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0028】
本発明が課題とした、つむじの割れ、分け目の目立ちは基本的には頭髪のある一部分だけに限られた箇所に起こる問題であるから、その事に対処していく場合も細やかに施術していく必要がある。
【0029】
〔図1〕の82の部分を頭皮の問題としているつむじや分け目の毛流に対して、逆らう様に垂直にあてがい83の部分で根元を固定する。
【0030】
上記で固定した毛髪を81の部分で湾曲させくせづけさせる位置を決め、84の部分で残りの中間から毛先の毛髪を固定させる。
【0031】
上記の状態で固定した毛髪の81の部分にクリーム又はジェル状の薬剤を塗布する。
【0032】
以下その繰り返しで問題箇所を少しずつ立ち上げていく。
【産業上の利用可能性】
【0033】
団塊の世代を中心にお洒落に関心のある中高年層が主要ユーザーとなっている今、パーソナルな悩みを気軽に解消できる行為は重要である。
【符号の説明】
【0034】
81 シートトップ
82 櫛歯
83 フックトップ
84 フック
85 シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート形状の道具を使って、毛髪の根元の方向を変えたり、つむじの割れ、分け目の目立ちを補正させる技法。
【請求項2】
〔請求項1〕で使用する道具で端に櫛歯を有した全体又は一部に面ファスナーのフックを使用したシート形状の毛髪の根元補正具。
【請求項3】
〔請求項1〕で使用する道具で面ファスナーのフックを使用したシート2枚の同一面が向かい合うように、柔らかい素材で連結させ毛髪を挟み込むようにして使用する毛髪の根元補正具。
【請求項4】
〔請求項1〕の目的のために、毛髪の根元に方向性をつける薬剤をクリーム又はジェル状で使用する事で塗布した場所だけで反応させ、毛髪のその他の部位に影響を出さない事。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−172674(P2010−172674A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−35849(P2009−35849)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(509033675)有限会社湘南ハーベスト (2)
【Fターム(参考)】