説明

乗客コンベアの踏段

【課題】屋外用乗客コンベア等において、例えば、降り注ぐ雨水等の踏板上の水を確実に排出できる乗客コンベアの踏段を提供する。
【解決手段】踏板13と、踏板13を鉛直方向に貫通し、踏板13上の水を下方へ排出する貫通穴13cとを備える構成の乗客コンベアとした。この貫通穴13cは、踏板13のクリート溝13a底面に形成されている。この貫通穴13c下方には、貫通穴13cから水を受け入れて所定箇所に排出する踏段排水樋16が配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、乗客コンベアの踏段に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の乗客コンベアの踏段は、そのライザーの下端部に踏段の左右から中央に向けて傾斜を付けた樋を構成し、かつ、その樋の傾斜の終端に当る中央部に排水溝を設けている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】実開昭48−102791号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1記載のものは、ライザー下部に排水を行うための機構を設けているため、ライザーを通じて流れてきた雨水を排水することはできても、踏板上に存在する雨水を意図的に排水することができず、乗客がスリップすることがあった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、踏板上の水を確実に排出できる乗客コンベアの踏段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る乗客コンベアの踏段は、踏板と、前記踏板を鉛直方向に貫通し、前記踏板上の水を下方へ排出する貫通穴とを備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明は、踏板と、前記踏板を鉛直方向に貫通し、前記踏板上の水を下方へ排出する貫通穴とを備える構成としたことで、踏板上の水を確実に排出できる乗客コンベアの踏段を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0009】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの全体側面図、図2は図1のA−A線における断面図であって、この発明の実施の形態1における乗客コンベアの踏段の正面図、図3は図2における側面図であって、この発明の実施の形態1における乗客コンベアの踏段の側面図、図4は図3を上方から見た平面図であって、この発明の実施の形態1における乗客コンベアの踏段の要部拡大図、図5は図4のB−B線における断面図、図6は図4のC−C線における断面図である。
【0010】
図において、1は屋外用乗客コンベアの主枠、2はオイルパン、3は欄干、4は移動手摺、5は駆動装置、6は上部スプロケット、7は駆動チェーン、8は下部スプロケット、9は上部スプロケット6及び下部スプロケット8に巻き掛けられた無端状の踏段チェーン、10は踏段チェーン9に連結される踏段軸である。また、11は踏段軸10に取り付けられ、駆動装置5の動力により主枠1内を回動する踏段であって、その両側にはスカートガード12が立設されている(図2参照)。
【0011】
ここで、13は一端から湾曲下垂したライザー14とともに両側でブラケット15に取り付けられて踏段11上部を構成する踏板である(図3等参照)。この踏板13は、高さαからなるクリートを備え(図6参照)、その各クリート溝13aの水平面からなる底面13b中央にはクリート溝13a長手方向に延びて鉛直方向に貫通する長穴からなる貫通穴13cが踏板13幅方向に並んで形成されている。この貫通穴13cは、例えば、降り注ぐ雨水等の踏板13上のクリート溝13a内に流れ込んだ水を受け入れて導くことにより、即時に下方へ排出するものである。なお、貫通穴13cは、踏板13のダイカスト成形時に型抜きで形成してもよく、また、踏板13のダイカスト成形後に穴あけ加工したものでもよく、さらには任意の形状でも差し支えない。
【0012】
16は貫通穴13c下方で踏板13幅方向に延設され、ネジ、ボルト等からなる締結部品17により両鍔部で踏板13下面に取り付けられる強度部材としての補強からなる踏段内排水樋である。この踏段内排水樋16は上方に開口するハット形の形状で構成されており、踏板13に一定の強度となるような剛性を持たせるとともに、水平面からなる底面を含む内面で貫通穴13cから排出される水を受け入れて導くものである。即ち、踏段内排水樋16は貫通穴13cから受け入れた水を所定箇所に即時に排出する機能を備えている。実施の形態1では、踏段内排水樋16は、貫通穴13cから受け入れた水を踏段11幅方向両側部側から踏段11とスカートガード12との間に即時に排出する機能を備えている。なお、踏段内排水樋16から排出された水は、主枠1下方のオイルパン2に流れ落ちる構成となっている。
【0013】
以上で説明した実施の形態1によれば、踏板13上に水が溜まることを防止し、踏板13上の水による乗客のスリップを防止できる。なお、実施の形態1では、踏段内排水樋16をハット形としたが、強度部材としての機能及び排水機能を持っていれば任意の形状でもよい。また、強度部材を踏段内排水樋16と別に設けて、踏段内排水樋16には排水機能のみを備える構成とすることも可能である。さらに、実施の形態1では、屋外用乗客コンベアの踏段11の踏板13上に降り注ぐ雨水を排出する場合で説明したが、乗客コンベアの清掃時に踏段11を水洗いして踏板13上に溜まる水を排出する場合でもこの発明の乗客コンベアの踏段11が適応できるのはいうまでもない。加えて、実施の形態1では、踏板13の各クリート溝13aに一つの貫通穴13cが形成されている場合で説明したが、各クリート溝13aに複数の貫通穴13cを形成し、その下方に複数の踏段内排水樋16を延設する構成として排水効率をあげることも可能である。
【0014】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2における乗客コンベアの縦断面図であって、実施の形態1における図6相当図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0015】
実施の形態1では、踏板13の各クリート溝13a底面13bは水平面となっていた。一方、実施の形態2では、踏板13の前後両端部のクリート高さは実施の形態1と同じ寸法からなるαで形成されているが、その底面13bは前後両端部側から中央部側に向かう下り勾配18、19で形成されている。クリート高さαは前後両端部で維持され、乗降口におけるクシ(図示せず)との関係も維持される。そして、両下り勾配18、19下方の交わり部に貫通穴13cが形成される構成である。この場合、踏板13上の水は、少量でも踏板のクリート溝13a底面13bの下り勾配18、19により貫通穴13c側へ積極的に流れていくことになる。
【0016】
以上で説明した実施の形態2によれば、より早く踏板13上の水を排出できる。
【0017】
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3における乗客コンベアの縦断面図であって、実施の形態1における図6相当図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
実施の形態3の踏板13のクリート溝13aは、実施の形態1の踏板13のクリート溝13aの前端部からなるライザー14側以外をより深くした結果、ライザー14側に上方に突出する立ち上がり部20が形成されている。これにより、ライザー14側のクリート高さαは維持され、乗降口におけるクシ(図示せず)との関係も維持される。この場合、踏板13上の水は、ライザー14側端部から流れ出すことを確実に防止された状態で踏段内排水樋16から排出される。
【0019】
以上で説明した実施の形態3によれば、踏板13上の水がライザー14側端部から流れ出ないため、ライザー14に乗客の衣服が触れても濡れることがない。また、ライザー14を伝って下方の踏段11に水が流れ込むことを防止でき、乗客のスリップを回避できる。
【0020】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4における乗客コンベアの縦断面図であって、実施の形態1における図6相当図である。なお、実施の形態2及び実施の形態3と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0021】
実施の形態4では、実施の形態2と同様に踏板13のクリート溝13a底面13bは前後両端部側から中央部側に向かう下り勾配18、19で形成されるとともに、実施の形態3と同様にライザー14側に上方に突出する立ち上がり部20が形成されている。
【0022】
以上で説明した実施の形態4によれば、実施の形態2及び実施の形態3双方の効果が得られる。
【0023】
実施の形態5.
図10はこの発明の実施の形態5における乗客コンベアの縦断面図であって、実施の形態2における図7相当図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0024】
実施の形態5では、実施の形態2の貫通穴13c下端を塞ぐように取り付けられ、踏板13下面と踏段内排水樋16内面との間にメッシュ等からなるフィルタ21が介入されている。これにより、フィルタ21及び踏段内排水樋16の二重構造となり、貫通穴13cを貫通する石ころ、小石等からなる固形物等の異物が踏段内排水樋16に入り込まないように取り除かれることになる。なお、フィルタ21は、金網、その他、踏段内排水樋16への入り込みを防止すべき異物に対応した任意の形状のものが選定される。
【0025】
以上で説明した実施の形態5によれば、踏段内排水樋16に異物が入り込まないので、保守性に優れる。なお、踏板13のクリート溝13aのライザー14側端部に上方に突出する立ち上がり部を設けてもよいのはいうまでもない。
【0026】
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6における乗客コンベアの踏段の正面図であって、実施の形態1における図2相当図、図12はこの発明の実施の形態6における乗客コンベアの踏段の側面図であって、実施の形態1における図3相当図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0027】
実施の形態6では、実施の形態1の踏段内排水樋16底面が踏段11中央部側から両側部側に向かう下り勾配22、23で形成されているものである。この場合、踏段内排水樋16内に流れ込んだ水は、少量でも下り勾配22、23により踏段11両側部側へ積極的に流れていくことになる。
【0028】
以上で説明した実施の形態6によれば、より早く踏段内排水樋16内の水を踏段11両側部側へ排出できる。
【0029】
実施の形態7.
図13はこの発明の実施の形態7における乗客コンベアの踏段の正面図であって、踏段のみを示した実施の形態1における図2相当図、図14はこの発明の実施の形態7における乗客コンベアの踏段の側面図であって、実施の形態1における図3相当図、図15は図3を上方から見た平面図であって、この発明の実施の形態7における乗客コンベアの踏段の要部拡大図、図16は図14のD部拡大図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0030】
実施の形態7では、実施の形態1〜実施の形態6における踏段内排水樋16に相当する踏段内排水樋用貫通穴24を踏板13のダイカスト成形時に一体成形したものである。即ち、踏板13下面中央部には幅方向に延びて下方へ突出する突出部25が形成されており、この突出部25の幅方向全長に貫通するように踏段内排水樋用貫通穴24が形成されている。
【0031】
以上で説明した実施の形態7によれば、別途、補強からなる踏段内排水樋16を製作して踏板13へ取り付ける必要がなくなり、製作費の低減、組立時間の削減ができる。なお、図13に示すように、踏段内排水樋用貫通穴24底面は水平面で形成されているが、実施の形態5(図11参照)に示すように踏段11中央部側から両側部側に向かう下り勾配で形成されていてもよい。この場合、踏段内排水樋用貫通穴24内に流れ込んだ水をより早く踏段11両側部側に排出できる。
【0032】
実施の形態8.
図17はこの発明の実施の形態8における乗客コンベアの踏段の要部側面図であって、実施の形態7における図16相当図、図18はこの発明の実施の形態8における乗客コンベアの踏段の要部拡大図であって、実施の形態7における図15相当図、図19は図17のE−E線における断面図である。なお、実施の形態7と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0033】
実施の形態8では、実施の形態7における踏段内排水樋用貫通穴24の上面24aが踏板のクリート溝13a底面13bよりも上方に配置されるように形成されている。この場合、貫通穴13c用の型は不要で、踏段内排水樋用貫通穴24を形成するための型により同時に貫通穴13cも形成される。即ち、踏段内排水樋用貫通穴24を形成するための型は、図17に示す踏段内排樋用貫通穴24の鉛直投影面に対応して均一な縦断面形状をなしている。これにより、当該部分のクリート溝13a底面13bには、成形材が流れ込むことなく貫通穴13cが形成されることになる。
【0034】
以上で説明した実施の形態8によれば、ダイカスト成形型に貫通穴13c用の型が不要となるため、型の費用を低減できる。
【0035】
実施の形態9.
図20はこの発明の実施の形態9における乗客コンベアの踏段の要部側面図であって、実施の形態7における図16相当図、図21は図20のフィルタ装着前の状態を示す図、図22は図21の踏段内排水樋用貫通穴のみを示す図、図23はこの発明の実施の形態9における乗客コンベアの踏段の要部拡大図であって、実施の形態7における図15相当図、図24は図21のF−F線における断面図である。なお、実施の形態7と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0036】
実施の形態9では、実施の形態7における踏段内排水樋用貫通穴24に両側面上部から踏板13前後端部側に形成される段差からなるフィルタ装着部26が踏板13のダイカスト成形時に形成されている。このフィルタ装着部26には、実施の形態5と同様の機能を備えたフィルタ27が前後端部を係合させた状態で挿入され、下方へ落ち込まないように配置されている。
【0037】
以上で説明した実施の形態9によれば、実施の形態5及び実施の形態7双方の効果が得られる。また、フィルタ27は、踏段内排水樋用貫通穴24のフィルタ装着部26に係合しているため、装着、取り外しを容易に行うことができる。なお、実施の形態8のように踏段内排水樋用貫通穴24上面が踏板13のクリート溝13a底面13bよりも上方に配置されるように構成してもよい。
【0038】
実施の形態10.
図25はこの発明の実施の形態10における乗客コンベアの踏段の正面図であって、実施の形態1における図2相当図、図26はこの発明の実施の形態10における乗客コンベアの踏段の側面図であって、実施の形態1における図3相当図、図27はこの発明の実施の形態10における乗客コンベアの踏段に取り付けられる踏段内排水樋の正面図、図28はこの発明の実施の形態10における乗客コンベアの踏段に取り付けられる踏段内排水樋の平面図、図29はこの発明の実施の形態10における乗客コンベアの踏段に取り付けられる踏段内排水樋の要部側面図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
実施の形態10の踏段内排水樋16底面は、実施の形態6とは逆方向、即ち、踏板13両側部側から中央部側に向かう下り勾配28、29が形成されている。これらの下り勾配28、29下方の交わり部には、鉛直方向に貫通する排水用穴30が設けられている。この排水用穴30下方には、鉛直方向に貫通穴を有する配水管31が取り付けられている。この配水管31下方に位置を合わせるように、上方に開口する縦断面略U字状のトラス設置用排水樋32がオイルパン(図25〜図29においては図示せず)とは別に主枠1中央部側で踏段11の移動方向に延設され、主枠1の横部材33に固定具34により固定されている。なお、詳細は説明しないが、トラス設置用排水樋32鉛直方向の高さ寸法は、踏段11のライザー14と干渉しないような高さ寸法となっている(図26参照)。
【0040】
上記構成の乗客コンベアの踏段11において、貫通穴13cから踏段内排水樋16に流れ込んだ水は、踏段内排水樋16内面から配水管31を経てトラス設置用排水樋32に排出されて下部側に流れていき、乗客コンベアの下部乗降口側の排水ドレーンを介して排水口(ともに図25〜図29においては図示せず)に導かれる。
【0041】
以上で説明した実施の形態10によれば、踏段内排水樋16に流れ込んだ水は、主枠1中央側に配置されるトラス設置用排水樋32に排出されるため、実施の形態1〜実施の形態9で懸念されるスカートガード12が濡れて乗客の衣服を濡らすという問題の発生を低下させることができる。また、踏板13上の水を踏段11中央部側からトラス設置用排水樋32を通じて任意の場所に導くことにより踏段11両側部側から水が流れ落ちることが減少する。このため、踏段11両側部の下方の主枠1、その他の機器に水がかからないようにして錆の発生を減少できるという効果もある。また、オイルパン上の潤滑油と水を混濁液として一緒に流すことがなくなり、環境に対しても優位である。なお、トラス設置用排水樋31に、一定間隔で複数の中間排水ドレーン(図示せず)を取り付け、分散して水を排出する構成としてもよい。これにより、降雨量が多い場合等にトラス設置用排水樋31下部から水が溢れることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】この発明の実施の形態1における乗客コンベアの全体側面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図であって、この発明の実施の形態1における乗客コンベアの踏段の正面図である。
【図3】図2における側面図であって、この発明の実施の形態1における乗客コンベアの踏段の側面図である。
【図4】図3を上方から見た平面図であって、この発明の実施の形態1における乗客コンベアの踏段の要部拡大図である。
【図5】図4のB−B線における断面図である。
【図6】図4のC−C線における断面図である。
【図7】この発明の実施の形態2における乗客コンベアの縦断面図であって、実施の形態1における図6相当図である。
【図8】この発明の実施の形態3における乗客コンベアの縦断面図であって、実施の形態1における図6相当図である。
【図9】この発明の実施の形態4における乗客コンベアの縦断面図であって、実施の形態1における図6相当図である。
【図10】この発明の実施の形態5における乗客コンベアの縦断面図であって、実施の形態2おける図7相当図である。
【図11】この発明の実施の形態6における乗客コンベアの踏段の正面図であって、実施の形態1における図2相当図である。
【図12】この発明の実施の形態6における乗客コンベアの踏段の側面図であって、実施の形態1における図3相当図である。
【図13】この発明の実施の形態7における乗客コンベアの踏段の正面図であって、踏段のみを示した実施の形態1における図2相当図である。
【図14】この発明の実施の形態7における乗客コンベアの踏段の側面図であって、実施の形態1における図3相当図である。
【図15】図3を上方から見た平面図であって、この発明の実施の形態7における乗客コンベアの踏段の要部拡大図である。
【図16】図14のD部拡大図である。
【図17】この発明の実施の形態8における乗客コンベアの踏段の要部側面図であって、実施の形態7における図16相当図である。
【図18】この発明の実施の形態8における乗客コンベアの踏段の要部拡大図であって、実施の形態7における図15相当図である。
【図19】図18のE−E線における断面図である。
【図20】この発明の実施の形態9における乗客コンベアの踏段の要部側面図であって、実施の形態7における図16相当図である。
【図21】図20のフィルタ装着前の状態を示す図である。
【図22】図21の踏段内排水樋用貫通穴のみを示す図である。
【図23】この発明の実施の形態9における乗客コンベアの踏段の要部拡大図であって、実施の形態7における図15相当図である。
【図24】図21のF−F線における断面図である。
【図25】この発明の実施の形態10における乗客コンベアの踏段の正面図であって、実施の形態1における図2相当図である。
【図26】この発明の実施の形態10における乗客コンベアの踏段の側面図であって、実施の形態1における図3相当図である。
【図27】この発明の実施の形態10における乗客コンベアの踏段に取り付けられる踏段内排水樋の正面図である。
【図28】この発明の実施の形態10における乗客コンベアの踏段に取り付けられる踏段内排水樋の平面図である。
【図29】この発明の実施の形態10における乗客コンベアの踏段に取り付けられる踏段内排水樋の要部側面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 主枠
2 オイルパン
3 欄干
4 移動手摺
5 駆動装置
6 上部スプロケット
7 駆動チェーン
8 下部スプロケット
9 踏段チェーン
10 踏段軸
11 踏段
12 スカートガード
13 踏板
13a クリート溝
13b 底面
13c 貫通穴
14 ライザー
15 ブラケット
16 踏段内排水樋
17 締結部品
18、19 下り勾配
20 立ち上がり部
21 フィルタ
22、23 下り勾配
24 踏段内排水樋用貫通穴
24a 上面
25 突出部
26 フィルタ装着部
27 フィルタ
28、29 下り勾配
30 排水用穴
31 配水管
32 トラス設置用排水樋
33 横部材
34 固定具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
踏板と、
前記踏板を鉛直方向に貫通し、前記踏板上の水を下方へ排出する貫通穴と、
を備えたことを特徴とする乗客コンベアの踏段。
【請求項2】
貫通穴は、踏板のクリート溝底面に形成されることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの踏段。
【請求項3】
貫通穴は、クリート溝底面の下り勾配下方に配置されることを特徴とする請求項2記載の乗客コンベアの踏段。
【請求項4】
貫通穴は、下部に水中の異物を取り除くフィルタが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の乗客コンベアの踏段。
【請求項5】
貫通穴下方には、前記貫通穴から水を受け入れて所定箇所に排出する踏段内排水樋が配置されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の乗客コンベアの踏段。
【請求項6】
踏段内排水樋は、底面に形成された下り勾配下方から水を排出することを特徴とする請求項5記載の乗客コンベアの踏段。
【請求項7】
踏段内排水樋は、オイルパンとは別に設けられたトラス設置用排水樋に水を排出することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の乗客コンベアの踏段。
【請求項8】
踏段内排水樋は、トラス設置用排水樋に一定間隔で取り付けられた複数の中間排水ドレーンに分散して水を排出することを特徴とする請求項7記載の乗客コンベアの踏段。
【請求項9】
踏段内排水樋は、踏板下面に取り付けられ、前記踏板の剛性を持たせることを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれかに記載の乗客コンベアの踏段。
【請求項10】
貫通穴、踏段内排水樋、フィルタ装着部の少なくとも一つは、踏板とともに一体成形されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の乗客コンベアの踏段。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2008−303054(P2008−303054A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−154049(P2007−154049)
【出願日】平成19年6月11日(2007.6.11)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】