説明

乳房シールドを支持するためのシステム及びデバイス

【課題】乳房シールド支持体を提供する。この乳房シールド支持体は、一実施例では、乳房シールドを保持するようになった中央ハーネス本体を含む。
【解決手段】中央ハーネス本体は、間隔が隔てられた三つのストラップを含み、これらのストラップは、中央ハーネス本体に連結されており且つここから延びている。ハーネスストラップの各々は、例えば、夫々のストラップを哺乳用ブラジャーの一部に取り付けるためのクリップを含む。少なくとも一つのストラップには、夫々のクリップと係合する複数の突出部又は溝がこのストラップの長さに沿って形成されている。これにより、クリップの調節を容易にし、及びクリップをストラップの長さに沿った所望の位置に容易に保持できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搾乳ポンプの使用と関連したデバイス及びシステムに関する。詳細には、本発明は、ハンズフリー搾乳ポンプを提供する。更に詳細には、本発明は、搾乳ポンプをハンズフリーで使用できるようにする、即ち母親が搾乳ポンプを手で支持することを必要としないデバイス及びシステムに関する。一例では、本発明は、搾乳中に所定の場所に固定される哺乳用衣料又はブラジャーに搾乳ポンプの乳房シールドを保持するように機能する乳房シールドハーネスを含む。別の例では、本発明は、哺乳用衣料及びこの哺乳用衣料に連結できる乳房シールドハーネスを含むハンズフリー搾乳システムである。
【背景技術】
【0002】
かつて、多くの母親は新生児を母乳で育てていたが、何年にも亘り、乳児にフォーミュラ(調合乳)を与えるのが一般的になってきている。しかしながら、医者や健康についての専門家は、母乳を使用することに多くの利点があるということに気付いてきた。これは、少なくとも一つには、乳児用フォーミュラが母乳の利点に取って代わるには十分に洗練されていないためであり、母乳の成分が乳児の栄養上の必要に基づいて変化するためである。更に、免疫学的利点のため、母乳を使用することを促す多くの支持がある。少なくともこうした理由により、自分の子供を母乳で育てることに益々多くの女性が再び戻っている。
【0003】
乳児に授乳を行う女性は、代表的には、彼女の乳児に母乳を与えることができない場合や母乳を利用できない場合に備えて母乳を絞り出し、これを貯蔵する。女性は、当該技術分野で搾乳ポンプとして周知の電動式又は手動式のポンプデバイスを、乳房シールドとして周知の漏斗と関連して使用することによって自分の母乳を絞り出す。代表的には、女性は、乳房シールドを彼女の乳房及び乳首にぴったりと当て、搾乳ポンプが発生した吸引力を加え、母乳の流れを貯蔵容器に差し向ける。
【0004】
多くの場合、母乳を絞り出して集めるのに要する時間の長さのため、女性は、両方の乳房から搾乳を同時に行うことを望む。両方の乳房から同時に搾乳を行うためには、女性は、代表的には、漏斗を各々の手で彼女の乳房に当てた状態を保持しなければならず、不都合な姿勢をとり続け、手で何も行うことができない。
従来、授乳用ブラジャーは、代表的には、哺乳する乳児が女性の乳房にアクセスできるように作られていた。この種のブラジャーの代表的な例は、米国特許第2,501,860号に開示されている。この文献には、乳房を覆う取り付け状態から折り返すことができるフラップによって、乳児が女性の乳房にアクセスできるようにするカップを持つブラジャーが示されている。
【0005】
従来技術の哺乳用ブラジャーは、女性の乳房への乳児のアクセスを可能にするけれども、多くの場合、漏斗、及び女性が母乳を絞り出すことができるようにする搾乳ポンプに取り付けられた、漏斗と関連した母乳容器(ボトル)を受け入れて支持するように形成されていない。搾乳ポンプを支持するように設計されたこれらの哺乳用ブラジャーは、一般的には、所有するハンズフリーデバイスに取り付けるための注文製作のブラジャー特徴を使用する。これにより、使用者は特定のブラジャー製造者又はモデルに、場合によっては、そのブラジャー用の適合したハンズフリーデバイスとの組み合わせに制限される。セットアップ及び調節が複雑であるため、及び必要とされる構成要素の数が多いため、市場では、こうしたデバイスは広く受け入れられてはこなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第2,501,860号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
少なくとも以上の理由のため、乳房シールドの漏斗を手早く、容易に、及びしっかりと取り付けることができ且つ調節できるように設計されたデバイス、及び哺乳用ブラジャーと関連した搾乳ポンプ装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ハンズフリー搾乳ポンプ装置の取り付け及び調節を容易にするという改良を提供する。詳細には、本発明は、搾乳ポンプの漏斗を受け入れて支持するための改良デバイスに関し、更に詳細には、母乳を絞り出す目的の哺乳用ブラジャー又は同様の衣料に関する。本発明は、一般的に市販されている様々な哺乳用ブラジャーと組み合わせて使用できる。
【0009】
本発明の主な目的は、搾乳ポンプの乳房シールドを、露呈された乳房上に、使用者にとって「ハンズフリー」となるように支持するデバイスを提供することである。本発明は、その広い意味で、従来技術の複雑さ及び調節上の問題点を小さくするデバイス、並びに特定の従来技術のデバイスの多くの場合に狭い適用範囲を考えている。これによって、使用者が乳房シールドを所定位置に保持することを必要とせずに、又は本発明に対して特に適合した衣料を使用することを必要とせずに、多くの種類の乳房シールドを、乳房上の所定位置に保持できる。
【0010】
手動式搾乳ポンプ、及びモータ駆動式圧力源(一般的には真空源)を使用する搾乳ポンプの両方が周知である。両種類の搾乳ポンプは、代表的には、使用者の乳房と接触し、これに装着される部分等の幾つかのエレメントを共有する。この部分は乳房シールドとして周知であり、開放端を含み、これは、一例では、乳首を中心として乳房を取り囲む大きさ及び形状のテーパした漏斗状(円錐形)部分を含む。漏斗端の下流は狭幅の全体に円筒形の端部であり、場合によっては乳首トンネルと呼ばれ、乳房の乳首を受け入れる大きさ及び形状を備えており、真空(負圧)ポンプに直接的に又は例えば所定長さのハウジングを介して連結されている。このような乳首トンネルを含まない乳房シールドが考えられ、又は比較的圧縮された輪郭を持ち、従って比較的目立たない乳房シールドが考えられる。搾乳機構の特徴は、本発明に付随する。
【0011】
詳細には、本発明の幾つかの実施例による乳房シールドハーネスには、貫通開口部が設けられている。開口部は、乳房シールドの乳首トンネルを受け入れ、シールドを所定の場所に保持する大きさ及び形状を有する。ハーネス本体は、その他の場合では、中断していないパネルであってもよい。
【0012】
中央ハーネス本体は、一実施例では、中央ハーネス本体に連結された、又は中央ハーネス本体から延びる間隔が隔てられた三つのストラップを含む。これらのハーネスストラップの各々は、好ましくは、夫々のストラップを、以下に詳細に説明するように哺乳用ブラジャーの一部に取り付けるためのクリップと、ストラップの長さに沿って形成されたチャンネル、突出部、又は歯等の複数の係合エレメントとを含む。これらの係合エレメントは、夫々のクリップと係合するため、及びクリップの調節及びストラップの長さに沿った所望の位置にクリップを保持するのを可能にするように形成されている。
【0013】
ハーネスストラップのうちの一つが中央ハーネス本体の上縁部から延びており、取り付けエレメントを哺乳用ブラジャーに取り付けるための上クリップが設けられている。第2及び第3のハーネスストラップが、ハーネス本体の下部分、例えば隅部から延びている。第2及び第3のハーネスストラップの各々は、この実施例では、哺乳用ブラジャー等の衣料の下縁部、即ちその下バンド又はアンダーワイヤ、又は衣料のファブリックの部分に取り付けるためのクリップを含む。哺乳用ブラジャーは、本明細書中では、任意の種類のこのような衣料に言及するために使用される。
【0014】
わかるように、幾分三角形の三方アタッチメント構成が得られる。上クリップは、一実施例では、哺乳用ブラジャーのスタッド又はポスト又はフラップ取り付けデバイスに取り付けられるようになっている。下クリップは、この実施例では、哺乳用ブラジャーの下縁部又は部分に取り付けられるようになっている。上クリップは、ループ及びタブを含んでいてもよい。ループ及びタブは、現在市販されている多くのブラジャーハードウェアエレメントにいたるところで取り付けるように機能する。上クリップに設けられた解放タブにより、第1位置で掴んで第2位置で解放することによって、ストラップの調節を行うことができる。クリップは、望ましからぬ緩みをなくしながらストラップの締め付けを容易にできるラチェットデバイスを含んでもよい。本発明は、他の種類のブラジャーハードウェアクリップを追加の特徴として含むキットの提供を含み、汎用クリップを用いた相互交換性を提供する。
【0015】
乳房シールドハーネスは、上文中に詳細に説明したようにハンズフリーで使用するために乳房シールドを乳房に当てた状態に保持するため、乳房シールドに取り付けられるか或いは他の方法で乳房シールドに受け入れられただけの、型成形により形成したシリコーン製の付属部品である。乳房シールドハーネスは、上(第1)連結点並びに随意の調節自在の下(第2及び第3の)取り付け点の両方について、調節自在の高さ機構を含む。
【0016】
一般的には、本発明は、多くの種類の哺乳用ブラジャーに取り付けることができる実施例を含み、又は着用者の乳房を支持するため、及び母乳を絞り出すために漏斗を受け入れて支持するため、それ自体の哺乳用ブラジャーを含んでいてもよい。以上のブラジャーには、漏斗を容易に受け入れる開口部が中央に設けられた少なくとも一つのカップが設けられている。ブラジャーは、女性の乳房を実質的に覆う寸法の一対のカップを含む。これらのカップは、上縁部と、そこから下方に延びる円弧状の即ち湾曲した縁部とを有する。連結部分が、カップの湾曲した縁部の内側でこれらのカップを(乳房の間で)接合する。後支持体がカップの湾曲した縁部の外縁部に連結されている。両カップは、好ましくは、少なくとも二つの内部分を含む。これらの内部分は、各々、湾曲した縁部に沿ってカップに取り付けられており、これにより乳房カップを適正に形成する。これらの部分は、共通の境界のところで取り付けられないように位置決めされる。その結果、これらは使用時に分離できる。弾性バンドが二つの部分の各々にそれらの共通の境界に沿って取り付けられる。
【0017】
乳房シールドの漏斗は、母乳を絞り出すためのポンプによって吸引力を発生するため、カップの第1及び第2の部分間に及びこれらの部分の下に選択的に挿入されていてもよく、女性の乳房と接触するように位置決めされていてもよい。乳房シールドを挿入した状態で、乳房シールドハーネスは、乳房シールドをぴったりと固定的に装着するように保持し、乳房シールドを乳房接触位置に支持する。着用者は、漏斗又は一対の漏斗が所定位置にしっかりと保持された状態で、母乳を安心してハンズフリーで絞り出すことができる。
【0018】
従って、本発明の実施例は、母乳をハンズフリーで絞り出すのに使用するための改良デバイスを提供する。本発明は、吸引力を発生し、母乳の流れを貯蔵容器内に差し向ける漏斗を支持することによって、母乳を絞り出すときに彼女の手を解放し他の行為を行うことができるようにする。本発明のこの他の目的及び利点は、以下の説明から明らかになるであろう。更に、最も好ましい実施例は、多くの様々な哺乳用ブラジャー等で容易に使用できる。
【0019】
本明細書の最後に記載した特許請求の範囲は、本発明の要点であると考えられる正確な要旨を特定的に指摘し、明瞭に特許請求するけれども、その構造及び構成は、添付図面と関連して以下の詳細な説明を読むことにより最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、本発明の一実施例によるハーネスデバイスを示す図である。
【図2】図2は、乳房シールド及び哺乳用ブラジャーとともに使用した図1のハーネスデバイスを示す図である。
【図3】図3は、哺乳用ブラジャーに取り付けた図1の乳房シールドハーネスデバイスの拡大図である。
【図3A】図4は、上アタッチメントにフック−ループ型ファスナを使用した図3の実施例の変形例の図である。
【図4】図4は、本発明の別の実施例によるハンズフリーハーネスデバイスを示す図である。
【図5】図5は、図4の5−5線に沿った上クリップの拡大断面図である。
【図6】図6は、図4の下クリップの拡大側断面図である。
【図7】図7は、ネックストラップを使用する本発明の別の実施例の斜視図である。
【図8】図8は、本発明の更に別の実施例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1を参照すると、この図には、第1の好ましい実施例による乳房シールドハーネス18が示してある。乳房シールドハーネス18は中央ハーネス本体20を含み、この本体には、乳房シールドを受け入れて所定の場所に保持する大きさ及び形状の本体開口部22が形成されている。
【0022】
中央ハーネス本体20は、参照番号26を付した上部分を有し、この上部分から第1ストラップ24が延びている。同様に、中央ハーネス本体20は、「隅部」からの上移行部34のところに第1下部分を含み、別の「隅部」について移行部36のところに第2下部分を含む。上部分26、第1及び第2の移行部34、36は、おおまかに中央ハーネス本体20の三角形形状を形成するように位置決めされる。本発明では、他の適当な形状が考えられるということは理解されよう。これらの移行領域即ち「隅部」は、読者に対して方向を与えるためだけに説明そたものであって、これには顕著な構造的又は機能的意味もない。
【0023】
第2ストラップ30が第1下隅部34から延びており、第3ストラップ32が第2下隅部36から延びている。好ましい実施例では、ストラップ24、30、及び32、及びハーネス本体20は、良好なグリップを提供するばかりでなく或る程度の延伸性を提供するシリコーンゴム材料で形成されている。しかしながら、この他の材料を容易に使用できる。ストラップ24、30、及び32は、ハーネス本体20と一体に形成されていてもよいし、例えば熱や接着剤を使用する任意の適当な方法でハーネス本体に取り付けられていてもよく、本体20と異なる材料で形成されていてもよい。
【0024】
ストラップ24、30、及び32の各々には、全て、その長さに沿って、複数の突出部又は歯38が設けられており、これらの突出部又は歯は、その間に溝を形成すると考えられる。突出部38により、個々のストラップをクリップ本体に関して所定位置に個々に固定できる。これらのクリップ本体を第1クリップ28のところに示す。各ストラップ24、30、及び32の端部には、一つ又はそれ以上のフィンガグリップエレメント40が設けられている。これらのフィンガグリップエレメントは、使用者が掴むための突起、突出部、歯、傾斜、又は鋸歯状の特徴である。突出部38とグリップエレメント40との間には、ストップエレメント42が設けられている。このストップエレメントは、突出部38よりも大きい突出部であり、ストラップに設けられたクリップを容易には通過しない形状及び大きさを有する。このようにして、クリップ、例えば第1クリップ28は、以下に説明するように、ストップエレメント42が関連したクリップを通過しないため、ストラップの端部から滑り出させるだけではストラップ24から容易には外れない。
【0025】
ストラップ24に取り付けられた状態で示す第1クリップ28はクリップ本体52を含み、この本体には、下(使用者に対して下)通路50が形成されている。この下通路50は、第1ストラップ24を受け入れるような大きさ及び形状を有する。解放タブ48は、第1位置では、ストラップ24を所定位置に捕捉し、第2位置にあるとき、ストラップ24をクリップ本体52を通して摺動することにより調節を行うことができる。通路50とは反対側の端部にはループ44及びタブ46が設けられている。これは、哺乳用ブラジャーのファスナを受け入れるように設計されている。これを図3に更に詳細に示す。
【0026】
クリップ本体52のループ44とは反対側の端部には、ストラップ24を受け入れる大きさ及び形状の貫通通路50が形成されている。タブ48は、通路50を閉鎖し、ストラップ24の突出部38と係合することによってストラップが通路を通って滑り出ないようにし、又はこれらの突出部をクリップ本体52に押し付けることによって、ストラップ24を所定位置に保持するように押圧されている。タブ48を持ち上げてストラップと係合した状態から外すとき、ストラップが通路を通って滑り出ないようにするため、ストラップ24の端部の近くにストップ特徴42が形成されていてもよい。ストラップに及ぼすグリップを向上するため、押縁又は同様の係合特徴40がストラップ24の端部の近くに形成されていてもよい。上述のクリップデバイス28は、潜水用のマスクで使用されるのと非常に似通っている。
【0027】
次に図2を参照すると、この図には、全体に参照番号54を付したブラジャーが部分図で示してある。ここに示すブラジャー54の部分は、第1カップ56、コネクタ部分58、及びショルダーストラップ60を含む。連結部分58は、第1カップ56の内縁部62に連結されているか或いは縫い付けてある。コネクタ部分58は、幾つかの例として、スパンデックスRTM、レース、又は緩く編成した綿等の可撓性材料及び/又は弾性材料で形成されていてもよい。
【0028】
ショルダーストラップ60はカップ56から延びており、このカップを第1ウィング56a及び第2ウィング56bに分ける。第1ウィング56aは、ブラジャー54の下バンド64に連結されている。下バンド64には、当該技術分野で周知のように支持ワイヤが設けられている。同様に、第2ウィング56bは下バンド64に連結されている。これにより、第1ウィング56a及び下バンド64及びカップ開口部68を持つカップ56を全体として形成する。これによりその下の乳房にアクセスできる。
【0029】
ブラジャー54は、第1位置にあるときにカップ開口部68を覆い、ここに示す第2位置にあるときにカップ開口部を通して乳房にアクセスできるようにするフラップ66を含む。ブラジャー54は、更に、フラップ66を第1位置即ち乳房カバー位置に取り付けるように設計されたポスト70を含む。クリップ28がポスト70に取り付けられている。
【0030】
乳房シールド74がカップ開口部68に位置決めされた状態で示してある。漏斗状部分78が使用者の乳房と接触した状態で位置決めされ、中央ハーネス本体20が乳房シールド74と重なった状態で円筒形部分76がハーネス本体開口部22を通して挿入してある。開口部22は、様々な従来の乳房シールドを受け入れるような大きさを備えていてもよく、又は同じ融通性が得られるように弾性的に拡がってもよい。
【0031】
哺乳用ブラジャー用の従来のフラップファスナであるポスト70は、乳房シールドハーネス18の第1クリップ28を取り付けるのにも使用される。クリップ28はポスト70に取り付けられており、第2及び第3のストラップ30、32は、下クリップ72を下バンド64に取り付けることによって下バンド64に連結される。ストラップ24、30、及び32の調節及び所定位置での保持は、突出部38をクリップ28、72と係合させることによって行われる。
【0032】
搾乳ポンプアッセンブリ(図示せず)の残りは、従来行われているように乳房シールド部分76に取り付けられ、及びかくして、乳房シールドを乳房に保持するためのこの他の手段を使用することを必要としない方法で、即ちハンズフリー方法で搾乳を行うことができる。
【0033】
ブラジャー54の一方の側(一方のカップ)だけを示したが、ブラジャーは、代表的には2つのカップ及び関連したエレメントを備えており、及び従って、他方のカップは上文中に説明したのと同じであり、夫々の乳房シールドを保持するための別のハーネスを備えているということは理解されよう。かくして、使用者は、ほぼ同じ時間で二倍の母乳を搾乳でき、この際、手が自由になり、他の事を行うことができる。勿論、ブラジャーは、一方のカップだけが漏斗を受け入れるように形成されていてもよい。
【0034】
図3Aを参照すると、この図には、ブラジャー等の衣料のショルダーストラップ60に連結するためのファスニングデバイスの別の例が示してある。ファスナ80は、この例では、一方の側部にフック材料が設けられており且つ他方の側部にループ材料が設けられた、例えば夫々の領域81、82を含む、フック−ループ(ベルクロ(ベルクロ(VELCRO)は登録商標である))ファスニングデバイスである。使用者は、衣料の第1及び第2のウィング56a、56bの上方の所定の点でストラップ60にファスナを巻き付けて捩じり、重なったフック−ループ材料を取り付けるだけである。自体に取り付けられてファスニングループを形成するこの他のファスニング装置(例えば、トグル調節式クリップ)が周知である。
【0035】
図4を参照すると、この図には、第2の好ましい実施例による乳房シールドハーネス118の別の実施例が示してある。乳房シールドハーネス118は、中央ハーネス本体120を含む。この中央ハーネス本体120は、本体開口部(図1参照)を備えていないが、その代わり、乳房シールドを所定の場所に保持する大きさ及び形状の中断していない中央パネルを含む。ハーネス118のこの実施例で使用するようになった乳房シールドは、チューブ状(即ち円筒形形状)延長部を含む漏斗状部分を持たないが、その代わり、好ましくは、母親から過度に突出しないようにプロファイルが低く、緩く湾曲したドーム状形状(図示せず)を備えており、かくして、カバー又は他の衣料の下に快適に着用でき、ハーネスによって所定位置に保持される。勿論、ハーネス118は、上文中に説明した漏斗状搾乳ポンプの下側の部分の全てに容易に重ねることができる。
【0036】
中央ハーネス本体パネル120は上縁部126を含み、ここから第1ストラップ124が延びている。上縁部126は、この場合も、継目又は継手を介して連結されているのでなく、本体120の単なる延長部又は部分であってもよい。同様に、中央ハーネス本体120は、第1下部分即ち隅部134及び第2下部分即ち隅部136を含む。上縁部26、第1及び第2の隅部134、136は、全体に中央ハーネス本体120の三角形形状を形成するように位置決めされる。他の適当な形状が考えられるということは理解されよう。第2ストラップ130が第1下隅部134から延びており、第3ハーネスストラップ132が第2下隅部136から延びている。
【0037】
第1ストラップ124は、突出部又は歯138を形成するものと考えられる複数の溝をその長さに沿って備えている。これらの突出部又は歯は等価であると考えられ、即ち交互のプロファイルを形成する材料の高さ又は厚さの変化であると考えられる。突出部138(即ち溝)により、ストラップを、クリップ本体即ち第1クリップ128に関して所定位置に固定できる。第1クリップ128は、上文中に論じたのと同じ又は同様の設計であり、クリップ本体152を通して通路150が形成されており、ループ144及びタブ146が、哺乳用ブラジャー(図示せず)の協働エレメント(図示せず)に取り付けるための、クリップ本体から延びるハンガー即ち取り付けエレメント147を形成する。取り付けエレメント147の正確な設計は、クリップ128自体と同様に、ブラジャーに何らかの別のエレメントを設けることなく、フック、ループ、ボタン、スナップ、及び他の周知のデバイス等の様々な種類の取り付けエレメントを提供すること等によって、哺乳用ブラジャーに設けられた様々な協働エレメント又はショルダーストラップに取り付けるように適合できるということは理解されよう。クリップ本体152は、使用者が操作したときに内部ラチェットエレメント(図示せず)を溝/歯138と係合した状態から外すための解放ボタン148を備えている。
【0038】
ストラップ124の末端には、使用者が掴む大きさ及び形状の一つ又はそれ以上のグリップエレメント140が設けられていてもよい。グリップエレメント140は、ストップエレメントとして機能してもよい。これはストラップ124の厚くした区分であり、クリップ本体152の通路150を通して引き出されないように抵抗する。このようにして第1クリップ128は、ストラップの端部を摺動により出すだけではストラップ124から容易には取り外すことができない。これは、端部140がクリップを通過しないためである。
【0039】
この実施例では、ストラップ124、130、及び132、及びハーネス本体120は、エラストマー性のシリコーン材料で形成されている。更に好ましくは、第1ストラップ124のシリコーン材料は、乳房シールドハーネス118の残りよりも硬度が比較的高い。一例では、上ストラップ124のシリコーン材料は、ジュロメータA硬度が約60乃至80である。好ましい例では、上ストラップ124のシリコーン材料は、ジュロメータA硬度が約70である。ストラップ124、130、及び132は、ハーネス本体120と一体に形成されていてもよいし、例えば熱や接着剤を使用するといった任意の適当な方法でハーネス本体に取り付けられていてもよい。ストラップ130、132の材料は、好ましくは、上ストラップ124よりも硬度が低く、詳細には、ジュロメータA硬度が約20乃至40の、更に好ましくは約30のシリコーン材料等であってもよい。上ストラップ124は、比較的硬い材料で形成されているため、クリップ128を通して引っ張られることに対して抵抗を発生し、下ストラップ130、132は、比較的柔らかい材料で形成されているため、伸長により、デバイス118を、様々な大きさ及び形状の乳房に合わせて、例えばデバイス118の伸長により及ぼされる張力又は力を全体として増大することなく、自動的に調節できる。
【0040】
第2及び第3のストラップ130、132の各々の末端には、哺乳用ブラジャー等の衣料の対応する部分(図2参照)に取り付けるためのクリップ172が設けられている。クリップ172は、フックであってもよく、又は関連した衣料の材料又は領域を掴むことができる任意の適当な取り付けデバイスであってもよい。図4に示す実施例では、及び図6に更に詳細に示すように、クリップ172はばね負荷された「アリゲータ」型クリップであり、材料を間に掴むため、一対の向き合った歯付きジョー174a、174bを含む。第1ジョー174aは、第1延長部177aを第2延長部177bに枢着することにより、第2ジョー174bに枢着されている。延長部177a、177bはタブ状であり、又は第1及び第2のジョーをその中間領域で連結するように機能するアームである。クリップ172の上領域は、クリップをハーネス本体の材料に固定するためのクリップ/材料ファスナ179を含む(図4参照)。ファスナ179は、リベットであってもよいし、クリップのピンチ点であってもよく、又はクリップを本体の材料に固定する任意の適当な機構又は方法であってもよい。
【0041】
図5は、図4の5−5線に沿った上クリップ128の断面図である。上クリップ128はクリップ本体152を含み、このクリップ本体に解放タブ即ちボタン148が枢着されている。クリップ本体152とタブ148との間に、ストラップ124を受け入れる大きさ及び形状の通路150が形成されている。タブ148を操作して開放位置にすると、クリップ128内のストラップ124の係合を解除でき、通路150を通してストラップを摺動させることができ、これにより、ストラップを、ストラップが通路を通過する方向に応じて効果的に短くしたり長くしたりできる。更に、クリップ128及びタブ148は、タブ148が閉鎖位置にあるとき、ラチェットデバイスとして作用し、望ましからぬ緩みを生じることなくストラップ124を容易に締め付けることができる。これにより、ストラップの締め付けを片手操作で行うことができる。
【0042】
図7は、一対の乳房シールドハーネス118が設けられており、これらの乳房シールドハーネスがネックストラップ224によって関連した、本発明の新たな別の実施例の斜視図である。乳房シールドハーネス118の各々には、ハーネスの下点で衣料に取り付けるための一つ又はそれ以上のデバイス、例えば上文中に更に詳細に説明した(例えば図6参照)一対のクリップ172が設けられている。各ハーネス118の各中央ハーネス本体120は、上ストラップ即ち第1ストラップ224を含む。上ストラップ即ち第1ストラップ224は、使用者の首の後ろを通し、使用者でのハーネス118の位置を維持するように形状及び大きさが定められる。好ましくは、ストラップ224は調節機構225を含む。この調節機構は、この例では、フック−ループ特徴であり、組み合わせストラップ224の全長を調節できる。ストラップ224の調節を行うことができるこの他の機構が考えられる。こうした機構は、例えば、スナップ、摺動バックル、伸長可能ファブリック、等である。ストラップ224は、これらの実施例のうちの幾つかにおいて、様々な体格又は形状の使用者に合わせてハーネス118を調節又は適合できるようにするのに用いられる機構に応じて、又は様々な用途へのこの他の適合に応じて、二部品であってもよいし、単ストラップであってもよい。
【0043】
図8は、図4に示す実施例と同様の設計であるが、ハーネス218の下部を哺乳用ブラジャー等の衣料(図示せず)に取り付けるための取り付け機構275の実施例が異なる本発明の更に別の実施例を示す。ハーネス218は、上ストラップ即ち第1ストラップ224を持つ中央ハーネス本体220を含む。第1クリップ即ち上クリップ228がハーネス218のストラップ224を衣料に固定する。中央ハーネス本体220は、中央ハーネス本体220の下点即ち下領域から延びる間隔が隔てられた一対のハーネスストラップ230及び232を含む。これらのストラップ230及び232間の間隔には、チャンネルや延長したフック等の形状の下アタッチメント部材即ちフック275が設けられている。下アタッチメント部材は、衣料又は哺乳用ブラジャー等の部分、例えば衣料のワイヤエレメント、ファブリック、辺縁、又は縁部等(例えば図2参照)と係合し、これに取り外し自在に固定するような大きさ及び形状を有する。
【0044】
かくして、以上の説明から明らかにされた目的のうち、上述の目的が効率的に達成されるということは理解されよう。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、上述の構造に所定の変更を加えることができるため、以上の説明に含まれており且つ添付図面に示した全ての事項は、例示であると解釈されるべきであり、限定を意味するものではない。更に、以下の特許請求の範囲は、本明細書中に説明した本発明の全ての包括的な及び特定の特徴を含もうとするものであり、本発明の範囲の全ての言及は、言語上の事項として、これらの特徴の間に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
18 乳房シールドハーネス
20 中央ハーネス本体
22 本体開口部
24 第1ストラップ
26 上部分
28 第1クリップ
30 第2ストラップ
32 第3ストラップ
34 第1下隅部
36 第2下隅部
38 突出部
40 フィンガグリップエレメント
42 ストップエレメント
44 ループ
46 タブ
48 解放タブ
50 下通路
52 クリップ本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンズフリーで搾乳を行うため、乳房シールドを乳房に対して保持するため、哺乳用衣料に取り外し自在に取り付けることができる、哺乳用衣料とは別のデバイスにおいて、
前記乳房シールドを保持する大きさ及び形状の中央パネルを含むハーネス本体と、
前記ハーネス本体の第1部分から延びる第1ストラップと、
前記第1ストラップと係合した、前記哺乳用衣料の上部分に取り外し自在に連結するためのファスニングエレメントを持つ第1クリップと、
前記ハーネス本体から延びる一つ又はそれ以上の第2ストラップとを含み、
前記一つ又はそれ以上の第2ストラップの各々は、前記哺乳用衣料の下部分と係合するための第2クリップを含む、デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載のデバイスにおいて、
前記中央パネルは中実のパネルである、デバイス。
【請求項3】
請求項1に記載のデバイスにおいて、
前記中央パネルには本体開口部が形成されており、前記本体開口部は、前記乳房シールドの一部を前記本体開口部を通して受け入れて前記乳房シールドを所定の場所に保持する大きさ及び形状を有する、デバイス。
【請求項4】
請求項3に記載のデバイスにおいて、
前記本体開口部は、前記乳房シールドの乳首トンネル部分を受け入れる大きさ及び形状を備えている、デバイス。
【請求項5】
請求項1に記載のデバイスにおいて、
前記中央パネルは全体に三角形形状である、デバイス。
【請求項6】
請求項1に記載のデバイスにおいて、
前記第1ストラップは、前記ハーネス本体の上部分から延びる、デバイス。
【請求項7】
請求項1に記載のデバイスにおいて、
前記第1ストラップは、少なくとも部分的に、ジュロメータA硬度が約60乃至約80の伸長可能な材料で形成されている、デバイス。
【請求項8】
請求項7に記載のデバイスにおいて、
前記第1ストラップは、ジュロメータA硬度が約60乃至約80の弾性材料で形成されている、デバイス。
【請求項9】
請求項1に記載のデバイスにおいて、
前記一つ又はそれ以上の第2ストラップは、少なくとも、又は部分的に伸長可能な材料で形成されている、デバイス。
【請求項10】
請求項9に記載のデバイスにおいて、
前記一つ又はそれ以上の第2ストラップは、ジュロメータA硬度が約30乃至約40の弾性材料で形成されている、デバイス。
【請求項11】
請求項10に記載のデバイスにおいて、
前記第1ストラップは、硬度が前記一つ又はそれ以上の第2ストラップの材料よりも大きい材料で形成されている、デバイス。
【請求項12】
請求項1に記載のデバイスにおいて、
前記第1及び第2のストラップは、ほぼ全体が弾性材料で形成されている、デバイス。
【請求項13】
請求項5に記載のデバイスにおいて、
前記ハーネス本体の下部分の両側から延びる2つの第2ストラップを有する、デバイス。
【請求項14】
請求項1に記載のデバイスにおいて、
前記ストラップの各々は、クリップデバイスを含む、デバイス。
【請求項15】
請求項14に記載のデバイスにおいて、
前記第1ストラップはクリップを有し、このクリップの一部を通して前記第1ストラップを受け入れ、前記第1ストラップを解放自在に且つ調節自在に保持する、デバイス。
【請求項16】
請求項15に記載のデバイスにおいて、
前記第1クリップは、ブラジャーのカップの部分を形成する開放自在のフラップを所定の場所に取り付けるのに使用される、哺乳用衣料の標準的なエレメントに取り付けられるようになった別の部分を含む、デバイス。
【請求項17】
請求項16に記載のデバイスにおいて、
前記第2クリップは、更に、一対の向き合ったジョーを含み、これらのジョーは、前記哺乳用衣料の一部を前記ジョー間でグリップするように閉鎖方向に押圧されている、デバイス。
【請求項18】
授乳ポンプの乳房シールドを女性の乳房の所定位置に保持するため、哺乳用衣料に取り外し自在に取り付けることができるデバイスにおいて、
前記乳房シールドを乳房に位置決めしたとき、前記乳房シールドと重なるようになった、上部分及び下部分を含む本体部分と、
乳房の上方の前記哺乳用衣料の上部分と取り外し自在に係合する、前記本体の前記上部分と関連した第1アタッチメントデバイスと、
乳房の下方の前記哺乳用衣料の下部分と取り外し自在に係合する、前記本体の前記下部分と関連した第2アタッチメントデバイスとを含み、
前記アタッチメントデバイスのうちの少なくとも一方を前記本体部分の中央領域に向かって及びこれから遠ざかるように調節できる、デバイス。
【請求項19】
請求項18に記載のデバイスにおいて、
前記第2アタッチメントデバイスは細長いチャンネルを有し、このチャンネル内に、前記哺乳用衣料の前記下部分を形成する材料が受け入れられる、デバイス。
【請求項20】
請求項19に記載のデバイスにおいて、
前記チャンネルは、実質的に前記哺乳用衣料のカップの全直径に沿って所定距離延びている、デバイス。
【請求項21】
請求項19に記載のデバイスにおいて、
前記哺乳用衣料の前記材料は、更に、前記チャンネルに受け入れられるアンダーワイヤを含む、デバイス。
【請求項22】
請求項18に記載のデバイスにおいて、
前記第1アタッチメントデバイスは、ブラジャーのカップの部分を形成する開放自在のフラップを所定の場所に取り付けるのに使用される、哺乳用衣料の標準的なエレメントに取り付けられるようになった部分を含み、前記本体部分は、前記上本体部分から延びる細長い第1部材を有し、この第1部材は、前記第1アタッチメントデバイスの別の部分に、前記細長い部分を解放自在に且つ調節自在に保持するように受け入れられる、デバイス。
【請求項23】
請求項22に記載のデバイスにおいて、
前記細長い第1部材は、少なくとも、前記第1アタッチメントデバイスの前記別の部分を形成するラチェット機構に受け入れられるその所定の長さに沿って歯付き表面が形成されたストラップである、デバイス。
【請求項24】
請求項18に記載のデバイスにおいて、
前記第1アタッチメントデバイスは、ブラジャーのカップの部分を形成する開放自在のフラップを所定の場所に取り付けるのに使用される、哺乳用衣料の標準的なエレメントに取り外し自在に取り付けられるようになった部分を有し、前記本体部分は、前記上本体部分から延びる細長い第1部材を有し、この第1部材は、前記第1アタッチメントデバイスの別の部分に、前記細長い部分を解放自在に且つ調節自在に保持するように受け入れられる、デバイス。
【請求項25】
請求項24に記載のデバイスにおいて、
前記第2アタッチメントデバイスは二つの下クリップを含み、これらのクリップの各々は、一対の向き合ったジョーを有し、これらのジョーは、前記哺乳用衣料の一部を前記ジョー間でグリップするように閉鎖方向に押圧されており、前記下クリップは、夫々、前記下本体部分の両側に配置されている、デバイス。
【請求項26】
請求項25に記載のデバイスにおいて、
前記本体部分は、前記下本体部分の夫々の側部から延びる第2及び第3の細長い部材を有し、前記下クリップは、夫々、前記第2及び第3の細長い部材に配置されている、デバイス。
【請求項27】
請求項26に記載のデバイスにおいて、
前記細長い第1部材は、少なくとも、前記第1アタッチメントデバイスの前記別の部分を形成するラチェット機構に受け入れられるその所定の長さに沿って歯付き表面が形成されたストラップである、デバイス。
【請求項28】
請求項18に記載のデバイスにおいて、
前記第1アタッチメントデバイスは、それ自体が、前記哺乳用衣料のショルダーストラップの周囲と係合する、デバイス。
【請求項29】
請求項28に記載のデバイスにおいて、
前記第2アタッチメントデバイスは二つの下クリップを含み、これらのクリップの各々は、一対の向き合ったジョーを有し、これらのジョーは、前記哺乳用衣料の一部を前記ジョー間でグリップするように閉鎖方向に押圧されており、前記下クリップは、夫々、前記下本体部分の両側に配置されている、デバイス。
【請求項30】
授乳ポンプの乳房シールドを女性の乳房の所定位置に保持するため、哺乳用衣料に取り外し自在に取り付けることができるデバイスにおいて、
一対の乳房シールド支持体であって、前記乳房シールドを乳房に位置決めしたとき、前記乳房シールドと重なるようになった本体部分を各々有し、前記本体部分は上部分及び下部分を有する、一対の乳房シールド支持体と、
前記乳房シールド本体部分の前記上部分間を延びる、使用者の首の後ろを通すようになった細長い部材の形態の第1アタッチメントデバイスと、
乳房の下方の前記哺乳用衣料の下部分と取り外し自在に係合する、前記本体の前記下部分と関連した第2アタッチメントデバイスとを含み、
前記アタッチメントデバイスのうちの少なくとも一方を前記本体部分の中央領域に向かって及びこれから遠ざかるように調節できる、デバイス。
【請求項31】
請求項30に記載のデバイスにおいて、
前記第2アタッチメントデバイスは二つの下クリップを含み、これらのクリップの各々は、一対の向き合ったジョーを有し、これらのジョーは、前記哺乳用衣料の一部を前記ジョー間でグリップするように閉鎖方向に押圧されており、前記下クリップは、夫々、前記下本体部分の両側に配置されている、デバイス。
【請求項32】
請求項17に記載のデバイスにおいて、
前記本体部分は、少なくとも部分的に、伸長可能な材料で形成されている、デバイス。
【請求項33】
請求項27に記載のデバイスにおいて、
前記本体部分は、少なくとも部分的に、伸長可能な材料で形成されている、デバイス。
【請求項34】
請求項31に記載のデバイスにおいて、
前記本体部分は、少なくとも部分的に、伸長可能な材料で形成されている、デバイス。
【請求項35】
授乳ポンプの乳房シールドを女性の乳房の所定位置に保持するため、哺乳用衣料に取り外し自在に取り付けることができるデバイスにおいて、
前記乳房シールドを乳房に位置決めするとき、前記乳房シールドと重なるようになった本体部分と、
前記本体部分を、哺乳用衣料に、全体に三角形の三点係合で取り外し自在に係合するための手段とを含む、デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−506668(P2010−506668A)
【公表日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−533392(P2009−533392)
【出願日】平成19年10月19日(2007.10.19)
【国際出願番号】PCT/US2007/022355
【国際公開番号】WO2008/051484
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(509105020)メデラ ホールディング アクチェンゲゼルシャフト (8)
【Fターム(参考)】