説明

乳首殺菌器

本発明は哺乳瓶の乳首を簡便に殺菌する事が出来るようになった乳首殺菌器に関するものである。
本発明の乳首殺菌器は、一面に開口部(12)が形成されて、上記開口部(12)に哺乳瓶(2)の乳首(6)を挿入させて乳首(6)を覆って被せるように哺乳瓶(2)に結合される本体(10)と、上記本体(10)内部に設置されて上記乳首(6)を殺菌する殺菌ランプ(20)と、上記本体(10)内部に設置されて上記殺菌ランプ(20)に連結される電源部(30)と、上記電源部(30)と殺菌ランプ(20)の間に電気的に連結されて上記殺菌ランプ(20)をON/OFFさせるスイッチ(40)を含んで構成され、上記本体(10)が哺乳瓶(2)に装着されて乳首(6)を覆う蓋として作用し、上記スイッチ(40)を押える動作だけで乳首(6)を殺菌する事が出来るようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は乳首殺菌器に関するもので、より詳細には哺乳瓶の乳首を簡便に殺菌する事が出来る様になっている乳首殺菌器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、母乳を飲ませる事が出来ない母親は合成樹脂材の容器にシリコン材の乳首が具備された哺乳瓶を利用して乳児に牛乳や粉乳または離乳食を食べさせる。上記哺乳瓶の使用後には次に衛生的に使用することが出来るように洗浄して、お湯や殺菌器等に入れて殺菌する。
【0003】
しかし、哺乳瓶を使う度にお湯や殺菌器に入れて殺菌するのは煩わしい。 さらに、外出とか旅行時にはお湯や殺菌器を携帯するのが難しいので、哺乳瓶を殺菌して使用することが出来ない問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は前述した様な問題点を解決する為に提案されたもので、本発明の目的は家庭では勿論、外出時や旅行時にも簡便に乳首を殺菌処理する事ができ、携帯が容易な乳首殺菌器を提供する為のものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の乳首殺菌器は、一面に開口部(12)が形成されて、上記開口部(12)に哺乳瓶(2)の乳首(6)を挿入させて乳首(6)を覆って被せるように哺乳瓶(2)に結合される本体(10)と、上記本体(10)内部に設置されて上記乳首(6)を殺菌する殺菌ランプ(20)と、 上記本体(10)内部に設置されて上記殺菌ランプ(20)に連結される電源部(30)と、上記電源部(30)と殺菌ランプ(20)の間に電気的に連結されて上記殺菌ランプ(20)をON/OFFさせるスイッチ(40)を含んで構成され、上記本体(10)が哺乳瓶(2)に装着されて乳首(6)を覆う蓋として作用し、上記スイッチ(40)を押える動作だけで乳首(6)を殺菌する事が出来る様になっている。
【0006】
本発明の他の特徴によれば、上記乳首(6)は哺乳瓶(2)にねじ結合される環形のアダプタ(4)に差し込まれて設置され、アダプタ(4)の周囲部と上記本体(10)の開口部(12)内周面には溝(5)と係止顎(15)が各々形成されて、本体(10)を哺乳瓶(2)に着脱可能なように固定結合する事が出来るようになっている乳首殺菌器が提供される。
【0007】
また本発明の他の特徴によれば、上記本体(10)の一面にはノブ(42)がスプリング(41)により弾止されて外部に露出設置され、ノブ(42)の一面には突起(43)が突出形成され上記本体(10)にはノブ(42)の突起(43)がひっかかってノブ(42)が押え付けられない様に支持する支持部材(46)が具備され、支持部材(46)の一側には上記ノブ(42)を一側に回転させた時、ノブ(42)の突起(43)が係止解除されてノブ(42)が押え付けられる様にする挿入溝(48)が形成され、上記スイッチ(40)はノブ(42)によって押え付けられて作動されるようになっている乳首殺菌器が提供される。
【発明の効果】
【0008】
以上の様に本発明の殺菌器によれば、上記本体を乳首に蓋の形態で覆って被せて乳首に異物質が付着することを防止しながらも、必要時にはノブを一側に回転させて押えるだけで殺菌ランプによって乳首が自動的に殺菌されるので、お湯や殺菌器にいちいち入れて殺菌するのに比べて便利で、電源として乾電池を使用するので外部電源が供給されない野外、旅行時に上記本体を哺乳瓶に蓋の形態で結合させて簡便に携帯する事が出来る。
【0009】
また、上記乳首殺菌器はノブを一側に回転させて押える事でスイッチをONさせる事ができ、上記ノブが任意に押えられたり乳児が好奇心でノブを押えても殺菌ランプが作動されないので安全に使用する事が出来る長所がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の望ましい実施例を添付した図面に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0011】
図1から図5は本発明による乳首殺菌器の一例を図示したものである。
【0012】
図面を参照して説明すると、本乳首殺菌器は乳首(6)が結合された哺乳瓶(2)に蓋の形態で結合される本体(10)の内側に殺菌ランプ(20)が具備された構造からなり、上記本体(10)を哺乳瓶(2)に結合させて本体(10)内部に具備された殺菌ランプ(20)によって乳首(6)を簡便に殺菌する事が出来る。
【0013】
この時、上記乳首(6)は環形のアダプタ(4)によって哺乳瓶(2)の開口部に結合され、上記アダプタ(4)の外壁面周囲部には溝(5)が形成されて、上記本体(10)を溝(5)に着脱可能に結合する事が出来る。
【0014】
上記本体(10)の内部空間は上部の殺菌室(11)と下部の駆動室(16)に区画形成される。この時、上記殺菌室(11)は内部に具備された殺菌ランプ(20)の作動可否を容易に観察する事が出来る様に透視性合成樹脂で形成されることが望ましい。それから、上記殺菌室(11)の底面には内部に乳首(6)を入れる事が出来る様に開口部(12)が形成され、開口部(12)内周面には上記アダプタ(4)の溝(5)に結合されるように係止顎(15)が形成されて、係止顎(15)によって本体(10)を哺乳瓶(2)のアダプタ(4)に着脱可能な様に固定結合させる事が出来る。
【0015】
この時、上記開口部(12)は殺菌室(11)にねじ結合されるリング体(14)に形成されているので、哺乳瓶(2)の基準によってアダプタ(4)を交換して使用する事が出来る。
【0016】
それから、殺菌室(11)の上側には殺菌ランプ(20)が設置されている。殺菌ランプ(20)では紫外線とオゾンが発生されるようになっており、紫外線とオゾンを放出して乳首(6)に棲息するバクテリアや細菌、ウイルスの様な微生物を殺菌する。この時、上記殺菌ランプ(20)は乳首(6)の周囲部に位置されるようにリング形状であり、乳首(6)を均一に殺菌する事が出来る。
【0017】
そして、上記駆動室(16)の底面中央部にはスイッチ(40)が設置されていて、スイッチ(40)によって殺菌ランプ(20)がON/OFF作動される。スイッチ(40)の周囲部には複数の乾電池(30)が設置されて殺菌ランプ(20)に電源を供給する事が出来る。
【0018】
従って、上記殺菌ランプ(20)の電源として乾電池(30)が使用されるので、電源が供給されない野外などでも本発明の殺菌器を使用する事が出来る。上記スイッチ(40)と殺菌ランプ(20)は制御部(50)に連結され、制御部(50)にはタイマー(図示されていない)が設置されて、タイマーによって予め設定された時間、およそ8分程度殺菌ランプ(20)によって乳首(6)を殺菌する事が出来る。
【0019】
上記駆動室(16)の上部にはカバー(17)がねじ結合されて、使用者はカバー(17)を分離する事が出来て駆動室(16)内部の乾電池(30)を交換する事が出来る。
【0020】
この時、上記カバー(17)の中央部には駆動室(16)に連通される貫通孔(18)が形成され、貫通孔(18)にはノブ(42)がスプリング(41)によって弾止されるノブ(42)が貫通孔(18)を通じて本体(10)の上部に露出される。
【0021】
ノブ(42)は駆動室(16)内部のスイッチ(40)をスイッチONさせる為のもので、回転可能にそして上下スライド可能に貫通孔(18)に結合される。この時、上記ノブ(42)の底面周囲部には円周方向に従がって等間隔で弧形状の突起(43)が複数個突出形成され、ノブ(42)を容易に回転させる事が出来るようにノブ(42)の上面に内側に凹んでいる把持溝(44)が形成される。
【0022】
上記ノブ(42)の下側には支持部材(46)が設置され、支持部材(46)の上面はノブ(42)の突起(43)と結合される。支持部材(46)はノブ(42)の突起(43)に結合されて、ノブ(42)が誤って押え付けられないようにするもので、周囲部には上記ノブ(42)を一側に回転させた時、ノブ(42)の突起(43)が係止解除されてノブ(42)が押え付けられるようにする挿入溝(48)が形成される。上記ノブ(42)を一側に回転させてノブ(42)の突起(43)を支持部材(46)の挿入溝(48)に一致させた状態でノブ(42)は押え付けられる事が出来る。
【0023】
上記挿入溝(48)の一側にはノブ(42)がスプリング(41)によって元の状態に復帰される時ノブ(42)の突起(43)がひっかかってノブ(42)の回転を制限するようになるストッパー(49)が上向突出される。上記支持部材(46)の中央部には通孔(47)が形成されて、通孔(47)を通じてノブ(42)の下端がスイッチ(40)を押えてONさせる事が出来る。
【0024】
上記スプリング(41)はノブ(42)を上向弾止しノブ(42)の突起(43)を支持部材(46)のストッパー(49)方向に弾止する事が出来るトーションスプリングで構成される。上記ノブ(42)は図3から図5に図示された様に、平常時にノブ(42)の突起(43)がスプリング(41)によって支持部材(46)のストッパー(49)方向に弾止されて突起(43)が支持部材(46)の上面にひっかかってノブ(42)が押え付けられるのを防止する。
【0025】
上記ノブ(42)を一側に回転させてノブ(42)の突起(43)と支持部材(46)の挿入溝(48)を一致させた状態でノブ(42)を押さえると、ノブ(42)の突起(43)が支持部材(46)の挿入溝(48)に挿入されてノブ(42)は押えられる様になり、ノブ(42)によってスイッチ(40)がONされて殺菌ランプ(20)に電源を印加する事が出来る。
【0026】
上記ノブ(42)が任意に押えられたり乳児が好奇心でノブ(42)を押えても、殺菌ランプ(20)が作動されないようになっていて、安全に使用する事ができる。
【0027】
未説明番号(45)は、突起(43)及び挿入溝(48)の位置を表すためにノブ(42)の上面一側と貫通孔(18)の上面一側に各々表示された位置表示部で、位置表示部(45)を一致させればノブ(42)が押え付けられる。
【0028】
本発明の乳首殺菌器は図3及び図4に図示された様に、上記本体(10)を哺乳瓶(2)に結合された乳首(6)を覆って被せるようにアダプタ(4)に固定結合させて哺乳瓶(2)の蓋の形態で保管しながら必要時、本体(10)上側のスイッチ(40)を一側に回転させて押えるだけでノブ(42)によってスイッチ(40)がONされて乾電池(30)の電源が殺菌ランプ(20)に供給されて殺菌ランプ(20)によって乳首(6)を約8分間殺菌する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に従がう乳首殺菌器の斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】本発明の乳首殺菌器の作動状態を示す側断面図である。
【図4】本発明の乳首殺菌器の作動状態を示す側断面図である。
【図5】本発明の乳首殺菌器の作動状態を示す平断面図である。
【符号の説明】
【0030】
2 哺乳瓶
4 アダプタ
5 溝
6 乳首
10 本体
12 開口部
15 係止顎
20 殺菌ランプ
30 電源部
40 スイッチ
42 ノブ
46 支持部材
50 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面に開口部(12)が形成されて、上記開口部(12)に哺乳瓶(2)の乳首(6)を挿入させて乳首(6)を覆って被せるように哺乳瓶に結合される本体(10)、上記本体(10)内部に設置されて上記乳首(6)を殺菌する殺菌ランプ(20)、上記本体(10)内部に設置されて上記殺菌ランプ(20)に連結される電源部(30)、および上記電源部(30)と殺菌ランプ(20)の間に電気的に連結されて上記殺菌ランプ(20)をON/OFFさせるスイッチ(40)を含んで構成され、上記本体(10)が哺乳瓶(2)に装着されて乳首(6)を覆う蓋として作用し、上記スイッチ(40)を押える動作だけで乳首(6)を殺菌する事が出来るようになっている事を特徴とする乳首殺菌器。
【請求項2】
上記乳首(6)は哺乳瓶(2)にねじ結合される環形のアダプタ(4)に差し込まれて設置され、アダプタ(4)の周囲部と上記本体(10)の開口部(19)内周面には溝(5)と係止顎(15)が各々形成されて、本体(10)を哺乳瓶(2)に着脱可能な様に固定結合する事が出来るようになっていることを特徴とする第1項に記載の乳首殺菌器。
【請求項3】
上記本体(10)の一面にはノブ(42)がスプリング(41)により弾止されて外部に露出設置され、ノブ(42)の一面には突起(43)が突出形成され、上記本体(10)にはノブ(42)の突起(43)がひっかかってノブ(42)が押え付けられない様に支持する支持部材(46)が具備され、支持部材(46)の一側には上記ノブ(42)を一側に回転させた時、ノブ(42)の突起(43)が係止解除されてノブ(42)が押え付けられるようにする挿入溝(48)が形成され、上記スイッチ(4)はノブ(42)によって押え付けられて作動されるようになっている事を特徴とする第1項に記載の乳首殺菌器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−507280(P2007−507280A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532075(P2006−532075)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002457
【国際公開番号】WO2005/030274
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(506104585)ウヴィコ カンパニー,リミテッド (1)
【Fターム(参考)】