説明

乾燥機およびその乾燥機を備えた洗濯乾燥機

【課題】フィルタの目詰まり検知を、ヒータ等の加熱装置の動作の有無にかかわらず全ての送風モードにおいて、低コストで行えるようにする。
【解決手段】乾燥室として作用する洗濯兼脱水槽3と、洗濯兼脱水槽3内の空気を循環させる風路と、該風路に配置され洗濯兼脱水槽3内に空気を送る送風ファン23と、送風ファン23の回転数を検出する回転数検出装置63と、風路の途中に配置された異物を捕集するフィルタ22と、各装置23,63の動作を制御する制御基板60と、送風ファン23の所定の回転数に対する駆動力の変化、または送風ファン23の所定の駆動力に対する回転数の変化に基づいて、フィルタ22の目詰まりを検知する目詰まり検知手段とを備えた洗濯乾燥機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類等の乾燥機や洗濯乾燥機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乾燥機あるいは乾燥洗濯機において、従来から、ユーザが目視等による確認を行うことなく異物を捕集するフィルタに目詰まりが発生しているか否かを自動的に検知する乾燥洗濯機が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2007−37716号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1等においては、フィルタの目詰まりを検知できる機会が、ヒータの通電時に限られていたため、フィルタの目詰まりを検知して対応する前に、温度が異常に上昇してしまうおそれがあった。
【0005】
本発明は上記課題に対応するものであり、フィルタの目詰まり検知を、ヒータ等の加熱装置の動作の有無にかかわらず全ての送風モードにおいて、低コストで行えるようにした洗濯乾燥機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の乾燥機は、乾燥室と、前記乾燥室内の空気を循環させる風路と、前記風路に配置され前記乾燥内に空気を送る送風装置と、前記送風装置の回転数を検出する回転数検出装置と、前記風路の途中に配置された異物を捕集するフィルタと、前記各装置の動作を制御する制御基板と、前記送風装置の所定の回転数に対する駆動力の変化、または前記送風装置の所定の駆動力に対する回転数の変化に基づいて、前記フィルタの目詰まりを検知する目詰まり検知手段と、を備えたものである。
例えば、前記送風装置の所定回転数の駆動力に対応した前記制御基板から前記送風装置への指令値を検出する指令値検出装置を備え、前記目詰まり検知手段は、前記送風装置の前記所定回転数に対して、前記指令値検出装置の検出値が予め定めた閾値以下になったときに前記フィルタが目詰まりを生じていると判断する。
また、前記目詰まり検知手段は、前記送風装置の所定回転数の駆動力に対応した前記制御基板から前記送風装置への指令値に対して、前記回転数検出装置の検出値が予め定めた閾値以上になったときに前記フィルタが目詰まりを生じていると判断する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の乾燥機は、風路に配したフィルタの目詰まりを、送風装置の回転数を利用して検知しているため、加熱装置の動作時のみならず、送風装置を運転させる全ての工程で、フィルタの目詰まりが検知できる。従って、加熱装置動作前の送風脱水時等においてもフィルタの目詰まりが検知できることになり、風量低下による温度の異常な上昇が予防できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は本発明の実施の形態に係る水槽が鉛直状態から所定の角度まで傾斜可能な態様の洗濯乾燥機における水槽が傾斜した状態の構成図である。この洗濯乾燥機は、筐体(外箱)1の内部に、洗濯兼脱水槽(内槽)3を内装した水槽(外槽)2と、洗濯兼脱水槽3から出た空気を、除湿・乾燥して再び洗濯兼脱水槽3に戻す風路とを、備えている。なお、洗濯兼脱水槽3は、乾燥工程時には乾燥室として作用する。
【0009】
水槽2は、複数の吊り棒10で支持され、吊り棒可動部11による吊り棒10の上げ下げにより、傾斜可能に構成されている。吊り棒10は、吊り板9及び吊り座9Aを介して筐体1に取り付けられており、水槽2はその吊り棒支持部12において吊り棒10と連結している。水槽2と吊り棒10の連結部には、防振部材13が配置されていて、水槽2に加わる振動の影響を抑制している。
【0010】
洗濯兼脱水槽3は、衣類が洗濯や乾燥に供される部分であり、その側面には複数の脱水槽孔3aが設けられている。また、脱水槽側板の上部周囲には流体バランサ3bが配置され、洗濯兼脱水槽3の底部には洗濯時や乾燥時に左右に回転するパルセータ4が取り付けられている。なお、図中の符号3Aは洗濯兼脱水槽3の底板を、符号3Bは洗濯兼脱水槽3の側板をそれぞれ表している。
【0011】
水槽2の下側にはモータ5が取り付けられており、このモータ5の動力が回転軸6を介して洗濯兼脱水槽3やパルセータ4に伝達され、それらの回転に利用される。
また、筐体1の上部には、洗濯物の出入口があり、その出入口は扉30で開閉自在に構成されている。
【0012】
洗濯兼脱水槽3から出た空気を、除湿、または除湿及び乾燥して再び洗濯兼脱水槽3に戻す風路は、洗濯兼脱水槽3、除湿風路20、リント等の異物を除去するフィルタ22、洗濯兼脱水槽3内に空気を送る送風ファン23、及び加熱装置であるヒータ24等からなる循環風路として構成されている。除湿風路20は、洗濯兼脱水槽3の外側の水槽2外周に、水槽2と一体に形成されたダクトであり、除湿風路20の内部には、除湿風路20を通過する空気を熱交換して除湿する除湿板(水冷式除湿用熱交換器)12が配置されている。
【0013】
筐体1の上面には洗剤ケース31が設けられている。また、筐体1の上面の後部には給水口32が設けられており、給水口32から取り入れられた水は、分岐弁33を介して、洗濯兼脱水槽3または除湿風路20に導入される。
【0014】
洗濯乾燥機は、さらにフィルタ22の目詰まり検知に関わる図2に示すような装置を備えている。すなわち、送風ファン23に入る空気の温度を検出する温度検出装置62、送風ファン23の回転数を検出する回転数検出装置63、送風ファン23の駆動力に関する制御基板60からの指令値(例えば電圧)を検出する指令値検出装置64、洗濯乾燥機に対して各種入力設定を行う入力装置61、及び上記各装置を含めてこの洗濯乾燥機の動作全般を制御する制御装置を備えた制御基板60を備える。なお、制御基板60には、後述する目詰まり検知手段が、マイコン等により構成されて含まれている。
【0015】
次に、上記洗濯乾燥機の洗濯及び乾燥に関わる一連の工程の概略を説明する。この洗濯乾燥機は、洗い、すすぎ、脱水、送風脱水、及び乾燥の一連の工程を行うことが可能となっている。その際、水槽2は必要に応じてその傾斜状態を決定できる。例えば、洗いやすすぎ工程では、洗濯物の量に応じて直立または傾斜に設定する。脱水工程ではその性質上、水槽2は直立状態とするのが好ましい。一方、乾燥工程では、洗濯物の攪拌を促進させて乾燥効率を上げるために、水槽2を傾斜させた状態で行うのが好ましい。
【0016】
洗い及びすすぎ工程では、水槽2で囲まれた洗濯兼脱水槽3の内部に入れられた衣類が、一緒に入れられた水とともにパルセータ4により攪拌されて洗浄される。
洗い及びすすぎ工程に続いて、洗濯兼脱水槽3を高速回転させる脱水工程が行われる。 上記脱水工程の後、送風ファン23を利用して洗濯兼脱水槽3に送風しながら脱水工程を行う送風脱水工程が行われる。
送風脱水工程の後、送風ファン23及びヒータ24を利用して洗濯兼脱水槽3に温風を供給しながら乾燥を行う乾燥工程が行われる。その後、洗濯兼脱水槽3内の温度を所定の温度まで下げる除冷工程を経て一連の工程が終了する。
【0017】
続いて、上記洗濯乾燥機が備えるフィルタ22の目詰まり検知手段について説明する。フィルタ22が目詰まりしていない状態では風路抵抗が少なく、送風ファン23に流れ込む風量が多い。これに対して、フィルタ22が目詰まりしている状態では風路抵抗が大きくなり、送風ファン23に流れ込む風量が少ない。この相違により、送風ファン23の同一回転数に対してその駆動力が変化し、また、送風ファン23の同一駆動力に対しその回転数が変化する。この点に着目して、本実施形態の目詰まり検知手段は、送風ファン23の所定の回転数に対する駆動力の変化、または送風ファン23の所定の駆動力に対する回転数の変化に基づいて、フィルタ23の目詰まりを検知するものである。以下において、目詰まり検知手段の具体例を2つ示す。
【0018】
図3は送風ファン23の駆動力に関する制御基板60からの指令値(例えば電圧)とその指令値に基づく送風ファン23の回転数との関係を示すグラフである。このグラフにおいて、菱形の点を繋いだ点線はフィルタ22に目詰まりがない状態を、三角形の点を繋いだ実線はフィルタ22が完全に目詰まりした状態を、四角形の点を繋いだ実線はフィルタ22に目詰まりが生じていると判断する閾値を、それぞれ表している。1つめの目詰まり検知手段はこれを利用して、送風ファン23の所定回転数に対して、指令値検出装置64の検出値が予め定めた上記閾値以下になったときにフィルタ22が目詰まりを生じていると判断する。なお、閾値は、フィルタ22に目詰まりがない状態から完全に目詰まりした状態の間で適宜定めることができる。
【0019】
図4は送風ファン23の回転数とその回転数の場合の送風ファン23の駆動力に関する制御基板60からの指令値(例えば電圧)との関係を示すグラフである。このグラフにおいて、菱形の点を繋いだ点線がフィルタ22に目詰まりがない状態を、三角形の点を繋いだ実線がフィルタ22が完全に目詰まりした状態を、四角形の点を繋いだ実線がフィルタ22に目詰まりが生じていると判断する閾値を、それぞれ表している。2つめの目詰まり検知手段はこれを利用して、送風ファン23の所定回転数の駆動力に対応した制御基板60から送風ファン23への指令値に対して、回転数検出装置63の検出値が予め定めた上記閾値以上になったときにフィルタ22が目詰まりを生じていると判断する。
【0020】
ところで、上記指令値と送風ファン23の回転数との関係は、送風ファン23に入る空気の温度によって相違する。図5はその一例を示したもので、送風ファン23に入る空気の温度が20℃と80℃の場合を示した図3に対応するグラフである。従って、目詰まり検知手段は、送風ファン23に入る空気の温度に応じて、指令値検出装置64または回転数検出装置63の検出値を補正することが好ましい。具体的には、例えば、上記グラフの2つの温度の間における指令値や回転数の相違を、温度検出装置62の検出結果に基づいて、比例配分等により補正する。
【0021】
さらに目詰まり検知手段は、フィルタ22の目詰まりの判定基準である閾値についても温度に応じて変更するのが好ましい。このため目詰まり検知手段は、図6に示すように、フィルタ22が目詰まりを生じていると判断する閾値を、送風ファン23の所定回転数における指令値と送風ファン23に入る空気の温度との関係による直線近似式で表しておき、この直線近似式と温度検出装置62が検出した検出値とに基づいて、閾値を算出して使用する。または、フィルタ22が目詰まりを生じていると判断する閾値を、上記指令値における送風ファン23の回転数と送風ファン23に入る空気の温度との関係による直線近似式で表しておき、この直線近似式と温度検出装置62が検出した検出値とに基づいて、閾値を算出して使用する。
【0022】
また、上記指令値と送風ファン23の回転数との関係は、電源電圧によって相違する。図7はその一例を示したもので、電源電圧が85V、100V、115Vの場合を示した図3に対応するグラフである。従って、目詰まり検知手段は、電源電圧に応じて、指令値検出装置64または回転数検出装置63の検出値を補正することが好ましい。具体的には、例えば、上記グラフの3つの電源電圧における指令値や回転数の相違を、電源電圧検出装置65の検出結果に基づいて、比例配分等により補正する。
【0023】
さらに目詰まり検知手段は、フィルタ22の目詰まりの判定基準である閾値についても電源電圧に応じて変更するのが好ましい。このため目詰まり検知手段は、図8に示すように、フィルタ22が目詰まりを生じていると判断する閾値を、送風ファン23の所定回転数における指令値と電源電圧との関係による直線近似式で表しておき、この直線近似式と電源電圧検出装置65が検出した検出値とに基づいて、閾値を算出して使用する。または、フィルタ22が目詰まりを生じていると判断する閾値を、上記指令値における送風ファン23の回転数と電源電圧との関係による直線近似式で表しておき、この直線近似式と電源電圧検出装置65が検出した検出値とに基づいて、閾値を算出して使用する。
【0024】
図9は、これまで説明してきた目詰まり検知手段の動作を示すフローチャートである。ここでは図9を基に目詰まり検知手段の作用の一例をまとめておく。
まず、回転数検出装置63や指令値検出装置64の検出値を読込む(S1)。次に、読込んだ検出値を閾値と比較する(S2)。そしてその比較に基づいて、フィルタ22が目詰まりしているかどうかを判断する(S3)。フィルタ22が目詰まりしていると判断した場合には、その旨の警告を表示したり、乾燥工程を中断または中止する(S4)。
また、回転数検出装置63や指令値検出装置64の検出値に補正を行う場合には、上記S2に代えて、以下のS5〜S8を実行する。すなわち、温度検出装置62の検出温度を読込み(S5)、その温度に基づいて、先に読込んだ回転数検出装置63や指令値検出装置64の検出値を補正する(S6)。またその温度に基づいて閾値を算出する(S7)。そして、補正した検出値を算出した閾値と比較する(S8)。その他の点では、補正無しの場合と同様である。
【0025】
なお、上記目詰まり検知手段による目詰まり検知は、送風ファン23を動作させながら脱水工程を行う送風脱水工程時、送風ファン23及びヒータ24を動作させる乾燥工程時、送風ファン23を動作させながら(ヒータ24は停止)洗濯兼脱水槽3を徐冷する徐冷工程時等、送風ファン23を動作させるいずれの工程においても作用させるようにするのが好ましい。送風脱水工程や徐冷工程のように、ヒータ24を停止させた状態でフィルタ22の目詰まりを検知することで、風量低下による温度の異常な上昇が予防できる。
【0026】
また、目詰まり検知手段がフィルタ22の目詰まりを検出したときは、利用者が見やすい場所にその旨の警告表示を行うようにして、注意を喚起するのが好ましい。
さらに、目詰まり検知手段がフィルタ22の目詰まりを検出したときは、乾燥工程を中止または中断して、安全性を高めるようにしてもよい。
【0027】
以上本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明は以下のような変更も可能である。すなわち、上記実施の形態では、水槽2を傾斜可能としていたが、水槽2は鉛直方向等に固定のものであっても本発明が適用できる。
また、上記実施の形態では、除湿風路20に除湿板21を用いた例を示したが、除湿板21に代えて、除湿風路20の周壁や空間も熱交換手段として利用することができる。
【0028】
さらに、上記実施の形態では、送風装置として送風ファン23を利用する例を説明したが、送風ファン23に代え、風路内において送風を生じさせることが可能な他の回転式送風装置を利用して本発明を構成しても良く、例えば、パルセータ4を送風装置として利用することも可能である。
【0029】
また、上記実施の形態では、本発明の乾燥機を、パルセータ4を備えた洗濯乾燥機として説明したが、パルセータを備えていないドラム式洗濯乾燥機に用いてもよく、更には洗濯や脱水を行わないドラム式乾燥専用機に用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態に係る洗濯乾燥機の全体構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係る洗濯乾燥機の目詰まり検出に関わる装置構成図。
【図3】指令値とその指令値に基づく送風ファンの回転数との関係を示すグラフ。
【図4】送風ファンの回転数とその場合の指令値との関係を示すグラフ。
【図5】指令値とその指令値に基づく送風ファンの回転数との関係を温度の相違と共に示すグラフ。
【図6】フィルタの目詰まり検知に利用する吸気温度に対する目詰まりの直線近似の例を示すグラフ。
【図7】指令値とその指令値に基づく送風ファンの回転数との関係を電源電圧の相違と共に示すグラフ。
【図8】フィルタの目詰まり検知に利用する電源電圧に対する目詰まりの直線近似の例を示すグラフ。
【図9】本発明の実施の形態に係る目詰まり検知手段の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0031】
1 筐体、2 水槽、3 洗濯兼脱水槽、4 パルセータ、5 モータ、6 回転軸、9 吊り板、9A 吊り座、10 吊り棒、11 吊り棒可動部、12 吊り棒支持部、13 防振部材、20 除湿風路、21 除湿板、22 フィルタ、23 送風ファン、24 ヒータ、60 制御基板(目詰まり検知手段を含む)、61 入力装置、62 温度検出装置、63 回転数検出装置、64 指令値検出装置、65電源電圧検出装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥室と、
前記乾燥室内の空気を循環させる風路と、
前記風路に配置され前記乾燥室内に空気を送る回転式送風装置と、
前記送風装置の回転数を検出する回転数検出装置と、
前記風路の途中に配置された異物を捕集するフィルタと、
前記各装置の動作を制御する制御基板と、
前記送風装置の所定の回転数に対する駆動力の変化、または前記送風装置の所定の駆動力に対する回転数の変化に基づいて、前記フィルタの目詰まりを検知する目詰まり検知手段と、
を備えたことを特徴とする乾燥機。
【請求項2】
前記送風装置の所定回転数の駆動力に対応した前記制御基板から前記送風装置への指令値を検出する指令値検出装置を備え、
前記目詰まり検知手段は、前記送風装置の前記所定回転数に対して、前記指令値検出装置の検出値が予め定めた閾値以下になったときに前記フィルタが目詰まりを生じていると判断することを特徴とする請求項1記載の乾燥機。
【請求項3】
前記目詰まり検知手段は、前記送風装置の所定回転数の駆動力に対応した前記制御基板から前記送風装置への指令値に対して、前記回転数検出装置の検出値が予め定めた閾値以上になったときに前記フィルタが目詰まりを生じていると判断することを特徴とする請求項1記載の乾燥機。
【請求項4】
前記送風装置に入る空気の温度を検出する温度検出装置を備え、
前記目詰まり検知手段は、前記温度検出装置の検出結果に基づいて、前記指令値検出装置の検出値を補正することを特徴とする請求項2記載の乾燥機。
【請求項5】
前記目詰まり検知手段は、前記フィルタが目詰まりを生じていると判断する閾値を、前記送風装置の前記所定回転数における指令値と前記送風装置に入る空気の温度との関係による直線近似式で表しておき、前記直線近似式と前記温度検出装置が検出した検出値とに基づいて、前記閾値を算出することを特徴とする請求項4記載の乾燥機。
【請求項6】
前記送風装置に入る空気の温度を検出する温度検出装置を備え、
前記目詰まり検知手段は、前記温度検出装置の検出結果に基づいて、前記回転数検出装置の検出値を補正することを特徴とする請求項3記載の乾燥機。
【請求項7】
前記目詰まり検知手段は、前記フィルタが目詰まりを生じていると判断する閾値を、前記指令値における前記送風装置の回転数と前記送風装置に入る空気の温度との関係による直線近似式で表しておき、前記直線近似式と前記回転数検出装置が検出した検出値とに基づいて、前記閾値を算出することを特徴とする請求項6記載の乾燥機。
【請求項8】
電源電圧を検出する電源電圧検出装置を備え、
前記目詰まり検知手段は、前記電源電圧検出装置の検出結果に基づいて、前記指令値検出装置の検出値を補正することを特徴とする請求項2記載の乾燥機。
【請求項9】
前記目詰まり検知手段は、前記フィルタが目詰まりを生じていると判断する閾値を、前記送風装置の前記所定回転数における指令値と前記電源電圧との関係による直線近似式で表しておき、前記直線近似式と前記電源電圧検出装置が検出した検出値とに基づいて、前記閾値を算出することを特徴とする請求項8記載の乾燥機。
【請求項10】
電源電圧を検出する電源電圧検出装置を備え、
前記目詰まり検知手段は、電源電圧検出装置の検出結果に基づいて、前記回転数検出装置の検出値を補正することを特徴とする請求項3記載の乾燥機。
【請求項11】
前記目詰まり検知手段は、前記フィルタが目詰まりを生じていると判断する閾値を、前記指令値における前記送風装置の回転数と前記電源電圧との関係による直線近似式で表しておき、前記直線近似式と前記電源電圧検出装置が検出した検出値とに基づいて、前記閾値を算出することを特徴とする請求項10記載の乾燥機。
【請求項12】
前記目詰まり検知手段を、前記送風装置を動作させながら脱水工程を行う送風脱水工程時に作用させることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の乾燥機。
【請求項13】
前記風路に加熱装置を備え、
前記目詰まり検知手段を、前記送風装置及び前記加熱装置を動作させる乾燥工程時に作用させることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の乾燥機。
【請求項14】
前記目詰まり検知手段を、前記送風装置を動作させながら前記乾燥室を徐冷する徐冷工程時に作用させることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の乾燥機。
【請求項15】
前記目詰まり検知手段が前記フィルタの目詰まりを検出したとき、警告表示を行うようにしていることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の乾燥機。
【請求項16】
前記目詰まり検知手段が前記フィルタの目詰まりを検出したとき、乾燥工程を中止または中断させるようにしていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の乾燥機。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれかに記載の乾燥機を備えた洗濯乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−264351(P2008−264351A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−114199(P2007−114199)
【出願日】平成19年4月24日(2007.4.24)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000004422)日本建鐵株式会社 (152)
【Fターム(参考)】