説明

二枚幕体型ローマンシェード

【課題】 小型で安価に得られる二重幕体型でドラム巻き取りタイプのローマンシェードを提供する。
【解決手段】 ヘッドレール1にドラム3,4を回動可能に支持する。昇降コード5,6の一端側を各ドラム3,4に係止し、他端側を各幕体C1,C2に連結する。回転軸7はドラム3,4を相対回転自在に貫通し一端側の操作部8で回転、停止操作する。クラッチ機構9,10の駆動部材13,14は、操作部8で移動操作して、ドラムを回転軸に結合する結合位置と、結合を解く非結合位置の2位置間を往復移動する。ストッパー機構11,12の固定部材17,18は、操作部8で移動操作して、クラッチ機構と同期させ、ドラムを固定するロック位置と、その固定を解く非ロック位置の2位置間を往復移動する。クラッチ機構とストッパー機構の交互動作で、ドラム3,4のいずれかを回転軸に結合し、1軸で2枚の幕体の昇降操作を可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、幕体を前後二重に、あるいは左右に隣接して吊ってなり、前後または左右の任意の幕体を自在に昇降させることができるローマンシェードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ローマンシェードは、ヘッドレールの壁に幕体の上端を係止し、ヘッドレールから昇降可能に垂下される昇降コードの一端部を幕体に連結し、昇降コードの昇降操作によって、幕体を昇降させるものである。昇降コードを昇降させるための機構として、操作コード牽引タイプと、ドラム巻き取りタイプの2つの形式がある。
操作コード牽引タイプにおいては、ヘッドレールの長手方向に所定の相互間隔を置いて複数垂下される昇降コードが、それぞれヘッドレール内のプーリーにかけられてヘッドレールに沿うように水平方向に屈折され、一括して操作コードに結合される。この操作コードは、ヘッドレールの一端側においてプーリーおよび停止手段を介して下方へ垂下される。幕体を上昇させるために操作コードを引き下げ、あるいは幕体を自重下降させるために停止手段の解除操作がなされる。
ドラム巻き取りタイプは、ヘッドレール内に、その延長方向に回転軸が架設される。軸には所定相互間隔を置いて巻き取りドラムが取り付けられ、このドラムに昇降コードが巻き上げおよび巻き解き可能に係止される。軸には、ヘッドレールの一端側においてプーリーが固着され、このプーリーに操作チェーンが掛け回される。操作チェーンを引き回し操作することで、軸とドラムを回転させ、操作コードを巻き上げて幕体を引き上げることができる。操作コードを任意の位置で係止部に係止させて幕体の上下位置を定める。
幕体を前後二重に吊る場合には、上記いずれかの機構の2台のローマンシェードを用意するか、特許文献1に記載されるように、ヘッドレールの前後の壁に吊り下げられた2枚の幕体をそれぞれの昇降コードで昇降させる機構をとる。特許文献1には、上記操作コード牽引タイプと、ドラム巻き取りタイプの2つの形式の機構を1つのヘッドレールに合体させて、2枚の幕体をそれぞれの昇降コードで昇降させるようにしたローマンシェードが記載されている。
【特許文献1】特開2001−211993号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
幕体を前後二重に吊る場合、あるいは左右に隣接して吊る場合に、2台のローマンシェードを用いるには、大きな設置スペースを要するし、設置費用も倍増する。2本の回転軸を1つのヘッドレールに組み込んでそれぞれの回転軸のドラムで幕体を昇降操作する形式を採用する場合にも同様の問題が生じる。操作コード牽引タイプは、幕体の幅が広くなると、それに応じて多数の昇降コードをまとめて引き回さなければならず、コードのよじれやプーリーからの脱落が生じやすく、また操作が重くなる難点がある。
したがって、この発明は、小型で安価に得られる二枚幕体型で、ドラム巻き取りタイプのローマンシェードを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、この発明においては、ヘッドレール1にそれぞれ上端を係止され、前後または左右に隣接して配置された第1の幕体C1及び第2の幕体C2を設ける。ヘッドレール1内には、第1及び第2のドラム3,4を回動可能に支持する。第1及び第2のドラム3,4に第1及び第2の昇降コード5,5,6の一端側をそれぞれ巻き取り、巻き解き可能に連結する。昇降コード5,6の他端側は、第1及び第2のそれぞれの幕体C1,C2に連結する。第1及び第2のドラム5,6を相対回転自在に貫通してヘッドレール1に沿って伸びるように回転軸7をヘッドレール1に架設する。回転軸7は、一端側の操作部8において回転および回転停止操作可能とする。第1及び第2のドラム5,6に隣接して、駆動部材13,14を備えた2組のクラッチ機構9,10をヘッドレール1に支持する。駆動部材9,10は、第1及び第2のドラム5,6を回転軸7に回転方向に結合する結合位置と、その結合を解く非結合位置の2位置間を回転軸7の軸線方向に往復移動自在とする。駆動部材13,14は、ヘッドレール1の一端側において交互に第1及び第2のドラム5,6を回転軸7に回転方向に結合するように操作可能とする。第1及び第2のドラム5,6に隣接して、固定部材17,18を備えた2組のストッパー機構11,12をヘッドレール1に支持する。固定部材17,18は、第1及び第2のドラム5,6をヘッドレール1に固定するロック位置と、その固定を解く非ロック位置の2位置間を回転軸7の軸線方向に往復移動自在とする。固定部材17,18は、ヘッドレール1の一端側において2組のクラッチ機構9,10と同期して軸線方向に往復移動するように操作可能とする。クラッチ機構9,10とストッパー機構11,12の交互動作で、第1及び第2の巻き取りドラム5,6のいずれを回転軸7に結合するかを選択することにより、1つの回転軸7で2枚の幕体C1,C2の選択的昇降操作を可能とする。
第1及び第2のドラム5,6は、回転軸7に対して軸線方向移動不可能に設けることができ、回転軸7は、一端側に設けられた操作部8の操作により軸線方向往復移動自在に設けることができる。また、駆動部材13,14及び固定部材17,18は、回転軸7上に軸線方向移動不可能に取り付けることができる。そして、回転軸7の軸線方向往復移動により、駆動部材13,14及び固定部材17,18が動作して、クラッチ機構9,10とストッパー機構11,12が交互動作する。
ストッパー機構には、回転軸7に相対回転自在、軸線方向固定で取り付けられた固定部材17,18と、ヘッドレール1に固定された貫通部材19,20と、ドラム5,6の端部に固着されたストッパー部材21,22とを具備させ、固定部材17,18は、ストッパー部材21,22に向かって突出するピン17a,18aを有するものとし、貫通部材19,20およびストッパー部材21,22は、それぞれピン17a,18aを軸線方向に貫通させる貫通部19a,20aを有するものとすることができる。この場合、ピン17a,18aが、貫通部19a,20aに貫通することにより、ドラム5,6の軸周りの回転が阻止される。
また、第1の幕体C1の上端をヘッドレール1の前壁に係止し、第2の幕体C2をヘッドレールの後壁に係止することにより、第1の幕体C1と第2の幕体C2を前後に二重に配置し、前後の幕体C1,C2を選択的に昇降操作可能に構成することができる。
さらに、第1の幕体C1と第2の幕体C2を、左右方向に隣接して、それぞれ上端においてヘッドレール1に係止することにより、左右の幕体C1,C2を選択的に昇降操作可能に構成することができる。
【発明の効果】
【0005】
この発明においては、前後または左右の2枚の幕体C1,C2を1つの回転軸7でのみで昇降操作できるので、ローマンシェードの昇降機構部を小型にすることができると共に、安価に提供することができる。2枚の幕体C1,C2の昇降操作は、一カ所で共通に行うことができ、使用勝手も良好である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のローマンシェードにおけるヘッドレールを設置状態において下方から見た概略的仰視図、図2は他方の幕体を昇降操作する状態におけるヘッドレールを設置状態において下方から見た概略的仰視図、図3(a)は幕体を前後に二重に吊る本発明のローマンシェードの概略的斜視図、(b)は幕体を左右に吊る本発明のローマンシェードの概略的斜視図、図4はクラッチ機構における駆動部材と受動部材の概略的斜視図、図5はカム部材の概略的斜視図、図6はドラム部の概略的斜視図である。
【0007】
図1ないし図3において、ローマンシェードは、窓に沿って延長するように天井面に取り付けられるヘッドレール1を有する。ヘッドレール1は、設置状態において水平に伸びる天板1aと天板の前後の縁から下方へ直角に延出する前壁1b及び後壁1cを有し、下方に開放したほぼ断面コ字状の細長部材である。
図1、図3(a)において、ヘッドレール1の前壁1a及び後壁1cには、前後に位置する第1および第2の幕体C1,C2の上縁部がそれぞれ面ファスナ等を介して固定される。例えば、第1の幕体C1をレース生地とし、第2の幕体C2を暗幕生地とする等、任意の生地の組み合わせが可能である。
または、図3(b)おいて、ヘッドレール1の前壁1bに、左右方向に隣接して第1および第2の幕体C1,C2の上縁部がそれぞれ面ファスナ等を介して固定される。
【0008】
以下、第1および第2の幕体C1,C2が前後の二重に吊られる場合を例にとり説明する。ヘッドレール1内には、長手方向に所定間隔をおいて複数のドラム受け2が固定されており、各ドラム受け2には、ドラム3,4が回転可能に支持されている。ドラム3には、第1の昇降コード5の一端が、またドラム4には、第2の昇降コード6の一端が、それぞれ巻き取り、巻き解き可能に連結されている。第1の昇降コード5の他端側は、ドラム3から垂下して、第1の幕体C1の後面に沿って図示しない複数のコードリングを通り、幕体C1の下端に係止される。第2の昇降コード6の他端側は、ドラム4から垂下して、第2の幕体C2の後面に沿って図示しない複数のコードリングを通り、幕体C2の下端に係止される。各幕体C1,C2について、それぞれ幅方向に複数の昇降コード5,6が係止され、したがって、各ドラム3,4もそれに応じてヘッドレール1の延長方向に対応する相互間隔をおいて複数設けられる。簡単のために、各昇降コード5,6にそれぞれ対応する2つのドラム3,4のみを代表して図示した。
【0009】
各ドラム3,4には、回転軸7が挿通されている。各ドラム3,4は回転軸7に対して相対回転自在であるが、ドラム受け2に対して軸線方向に移動不可能に組み込まれている。回転軸7はヘッドレール1内を伸びて、その一端側が操作部8となっている。
【0010】
各ドラム3,4に隣接して、回転軸7の軸線方向の往復移動に連動するクラッチ機構9,10とストッパー機構11,12が設けられる。
【0011】
第1の昇降コード5を巻き上げるドラム3に注目して、クラッチ機構9は、回転軸7が図1において現位置にある時に、ドラム3を回転軸7に対して自由にした非結合位置にあり、右行した図2の状態のときに、ドラム3を回転軸7に回転方向に結合する結合位置にある。ストッパー機構11は、回転軸7が現位置にある時に、ドラム3をドラム受け2に固定したロック位置にあり、右行したときに、ドラム3を自由にする非ロック位置にある。すなわち、クラッチ機構9とストッパー機構11は、ドラム3に対して交互に動作し、クラッチ機構9が回転軸7の回転をドラム3に伝える結合位置にあるときに、ストッパー機構11はドラム3の回転を許容する非ロック位置にあり、クラッチ機構9が回転軸7とドラム3との結合を解いた非結合位置にあるときに、ストッパー機構11はドラム3の自由回転を阻止するロック位置にある。
【0012】
次に、第2の昇降コード6を巻き上げるドラム4に注目して、クラッチ機構10は、回転軸7が図1において現位置にある時に、ドラム4を回転軸7に結合しており、右行した図2の状態のときに、ドラム4と回転軸7の結合を解く。ストッパー機構12は、回転軸7が現位置にある時に、ドラム4を回転自由にする非ロック位置にあり、右行したときにドラム4をドラム受け2に固定したロック位置にある。すなわち、クラッチ機構10とストッパー機構12は、ドラム4に対して交互に動作し、クラッチ機構10が回転軸7の回転をドラム4に伝える結合位置にあるときに、ストッパー機構12はドラム4の回転を許容する非ロック位置にあり、クラッチ機構10が回転軸7とドラム4との結合を解いた非結合位置にあるときに、ストッパー機構12はドラム4の自由回転を阻止するロック位置にある。
【0013】
したがって、回転軸7が図1において現位置にある時に、ドラム3が回転軸7と一体回転し、ドラム4は回転軸7に対してフリーで、ドラム受け2に固定されており、回転軸7が右行した図2の状態のときに、ドラム4が回転軸7と一体回転し、ドラム3は回転軸7に対してフリーでドラム受け2に固定されている。このように、回転軸7の位置をヘッドレール1に対して左右に変更することで、第1の幕体C1に係止された昇降コード5を昇降させるか、第2の幕体C2に係止された昇降コード6を昇降させるかを任意に選択できる。
【0014】
クラッチ機構9,10をさらに詳しく説明する。クラッチ機構9,10は、回転軸7に固定された駆動部材13,14と、ドラム3,4の一端側に固着された受動部材15,16を具備する。駆動部材13,14は、図4に示すように、爪13a,14aを有する。受動部材15,16は、駆動部材13,14に対向するようにドラム受け2の外側に配置され、爪15a,16aを有する。駆動部材13,14の爪13a,14aと受動部材15,16の爪15a,16aが噛み合って、回転軸7の回転がドラム3,4に伝えられる。
【0015】
ストッパー機構11,12は、回転軸7に相対回転自在、軸線方向固定で取り付けられた固定部材17,18と、ドラム受け2に固定された貫通部材19,20と、ドラム3,4の他端側に固着されたストッパー部材21,22を具備する。ストッパー部材21,22は、各ドラム3,4の他端側、すなわち受動部材15,16と反対側に固着される。貫通部材19,20は、それぞれ各ドラム受け2におけるドラムのストッパー部材21,22に隣接した位置に固着される。固定部材17,18は、各ドラムのストッパー部材21,22に対向して回転軸7上に設けられる。
【0016】
固定部材17,18は、ストッパー部材21,22に向かって突出するピン17a,18aを有する。貫通部材19,20、ストッパー部材21,22は、それぞれピン17a,18aを軸線方向に貫通させる貫通部19a,20a,21a,22aを有する。ピン17a,18aが、貫通部19a,20a,21a,22aに貫通すると、ドラム3,4は軸周りの回転が阻止される。
【0017】
操作部8は、ヘッドレール1内に固定された操作部受け23に支持され、昇降用プーリー24、切り替え用プーリー25、それらのプーリーに巻き掛けられる操作チェーン26,27、カム機構部28を有する。昇降用プーリー24は、回転軸7に対して、回転方向に一体で軸線方向に相対移動自在に操作部受け23に支持される。操作チェーン26を回転操作することで、プーリー24及び回転軸7が回転する。プーリー24の下部には、図 示しない係止部が設けられる。操作チェーン26を係止部に係止させることによって、任意位置で停止させることができる。
切り替え用プーリー25は、回転軸7に対して、回転方向にも軸線方向にも自由に、かつ回転軸7の軸周りに回転自在に操作部受け23に支持される。操作チェーン27を回転操作することで、プーリー24及びカム部材29が回転する。
【0018】
カム機構部28は、カム部材29、従動部材30、ばね31を具備する。カム機構部28は、プーリー24と一体のカム部材29の90℃の回転で、従動部材30を回転軸7と共に軸線方向に往復移動させるためのものであり、回転軸7に回転に影響を与えない。
【0019】
カム部材29は、図5に示すように、回転軸7を貫通させる筒状で、プーリー24と一体回転するように回転軸7上に相対回転および軸線方向相対移動自在に設けられ、操作部受け23内に支持される。カム部材29は、軸線方向の端にカム面29aを有する端面カムである。
【0020】
従動部材30は、回転軸7を相対回転自在に貫通させて、操作部受け23内に、軸線方向移動自在、軸周り回転不可能に支持される。従動部材30は、軸線方向一端側に、カム部材29のカム面29a上を転動するローラ30aを備え、他端側と操作部受け23との間に挿入されたばね31により、常時ローラ30aをカム面29aに当接させる方向に付勢される。したがって、図1の状態から、プーリー24と一体にカム部材29を90°回転させると、図2のように、従動部材30がカム面29aに押されて右行し、回転軸7を右方へ移動させる。カム部材29をさらに90℃の回転させると、従動部材30は、ばね31の力で原位置へ復帰する。これによって、回転軸7を軸線方向に左右に移動させる。
【0021】
このように構成されるローマンシェードにおいては、チェーン13を引き回してプーリー24を90℃の回転させることにより、回転軸7を軸線方向に左右に移動させ、クラッチ機構9,10とストッパー機構11,12を交互に動作させ、回転軸7の回転を伝えるドラム3,4を選択する。その上で、チェーン26を引き回してプーリー24と共に回転軸7を回転させることで、選択されたいずれかのドラム3,4を回転させて、いずれかの昇降コード5,6をドラム3,4に巻き上げ、または巻解くことで、任意の幕体C1,C2を昇降させることができる。
2枚の幕体C1,C2を1つの回転軸7でのみで昇降操作できるので、ローマンシェードの昇降機構部を小型にすることができると共に、安価に提供することができる。2枚の幕体C1,C2の昇降操作は、一カ所で共通に行うことができる。
【0022】
クラッチ機構9,10、ストッパー機構11,12の駆動手段、その他の具体的構成は、以上説明した実施形態に限られない。
また、例えば複数のドラム3とドラム4を回転軸7に左右に分けて配置し、それぞれのドラム3,4に、図3(b)に示すように、左側または右側の幕体C1,C2に係止された昇降コード5,6を結合することにより、操作チェーン26,27を操作して、選択的に左右の幕体C1,C2を昇降操作できるように構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
この発明は、例えば遮光幕と半透光幕のような2枚の異なる幕体を個別に昇降自在に吊るローマンシェードに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明のローマンシェードにおけるヘッドレールを設置状態において下方から見た概略的仰視図である。
【図2】他方の幕体を昇降操作する状態におけるヘッドレールを設置状態において下方から見た概略的仰視図である。
【図3】(a)は幕体を前後に二重に吊る本発明のローマンシェードの概略的斜視図、(b)は幕体を左右に吊る本発明のローマンシェードの概略的斜視図である。
【図4】クラッチ機構における駆動部材と受動部材の概略的斜視図である。
【図5】カム部材の概略的斜視図である。
【図6】ドラム部の概略的斜視図である。
【符号の説明】
【0025】
1 ヘッドレール
2 ドラム受け
3 第1ドラム
4 第2ドラム
5 第1昇降コード
6 第2昇降コード
7 回転軸
8 操作部
9 クラッチ機構
10 クラッチ機構
11 ストッパー機構
12 ストッパー機構
13 駆動部材
13a 爪
14 駆動部材
14a 爪
15 受動部材
15a 爪
16 受動部材
16a 爪
17 固定部材
17a ピン
18 固定部材
18a ピン
19 貫通部材
19a 貫通部
20 貫通部材
20a 貫通部
21 ストッパー部材
21a 貫通部
22 ストッパー部材
22a 貫通部
23 操作部受け
24 昇降プーリー
25 切り替え用プーリー
26 チェーン
27 チェーン
28 カム機構
29 カム部材
29a カム面
30 従動部材
30a ローラ
31 ばね
C1 第1幕体
C2 第2幕体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドレールにそれぞれ上端を係止され前後または左右に配置される第1の幕体及び第2の幕体と、
ヘッドレール内に回動可能に支持される第1及び第2のドラムと、
前記第1及び第2のドラムに一端側がそれぞれ巻き取り、巻き解き可能に連結され、他端側が第1及び第2のそれぞれの幕体に連結される第1及び第2の昇降コードと、
前記第1及び第2のドラムを相対回転自在に貫通して前記ヘッドレールに沿って伸びるようにヘッドレールに架設され、一端側において回転および回転停止操作可能な回転軸と、
前記第1及び第2のドラムに隣接して前記ヘッドレールに支持され、第1及び第2のドラムを前記回転軸に回転方向に結合する結合位置と、その結合を解く非結合位置の2位置間を前記回転軸の軸線方向に往復移動自在で、ヘッドレールの一端側において交互に第1及び第2のドラムを回転軸に回転方向に結合するように操作可能な駆動部材を備えた2組のクラッチ機構と、
前記第1及び第2のドラムに隣接して前記ヘッドレールに支持され、第1及び第2のドラムをヘッドレールに固定するロック位置と、その固定を解く非ロック位置の2位置間を前記回転軸の軸線方向に往復移動自在で、ヘッドレールの一端側において、前記2組のクラッチ機構と同期して軸線方向に往復移動するように操作可能な固定部材を備えた2組のストッパー機構とを具備し、
前記クラッチ機構とストッパー機構の交互動作で、前記第1及び第2の巻き取りドラムのいずれを前記回転軸に結合するかを選択することにより、1つの回転軸で2枚の幕体の昇降操作を可能としたことを特徴とするローマンシェード。
【請求項2】
前記第1及び第2のドラムが、前記回転軸に対して軸線方向移動不可能に設けられ、
前記回転軸が、一端側に設けられた操作部の操作により軸線方向往復移動自在に設けられ、
前記駆動部材及び前記固定部材が、前記回転軸上に軸線方向移動不可能に取り付けられ、
前記回転軸の軸線方向往復移動により、前記駆動部材及び前記固定部材が動作して、前記クラッチ機構とストッパー機構が交互動作することを特徴とする請求項1に記載のローマンシェード。
【請求項3】
前記ストッパー機構は、前記回転軸7に相対回転自在、軸線方向固定で取り付けられた前記固定部材と、前記ヘッドレールに固定された貫通部材と、ドラムの端部に固着されたストッパー部材とを具備し、
前記固定部材は、前記ストッパー部材に向かって突出するピンを有し、前記貫通部材およびストッパー部材は、それぞれ前記ピンを軸線方向に貫通させる貫通部を有し、
前記ピンが、貫通部に貫通することにより、ドラムの軸周りの回転が阻止されることを特徴とする請求項1に記載のローマンシェード。
【請求項4】
前記第1の幕体の上端が前記ヘッドレールの前壁に係止され、前記第2の幕体が前記ヘッドレールの後壁に係止されることにより、第1の幕体と第2の幕体が前後に二重に配置され、
前後に配置された前記第1および第2の幕体が、選択的に昇降操作可能に構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のローマンシェード。
【請求項5】
前記第1の幕体と第2の幕体が、左右方向に隣接して、それぞれ上端において前記ヘッドレールに係止され、
それによって、左右に配置された前記第1および第2の幕体が、選択的に昇降操作可能に構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のローマンシェード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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