説明

二次燃料ノズル組立体が得られるシステム、方法及び装置

【課題】ガスタービン用燃焼器に関し、熱膨張によって生じる故障を防ぐことができる二次燃料ノズル組立体を提供する。
【解決手段】二次燃料ノズル組立体100は、近位端108と遠位端110と、中央通路152を形成する中央部分102であって、この中央通路152を通って近位端108から遠位端110まで延在するコイル管150を含む中央部分102と、近位端108において中央通路152と流体連通する主要二次燃料オリフィスと近位端108においてコイル管150と流体連通するパイロットオリフィスとを有するフランジ106と、近位端108と遠位端110とを有し、自身を貫通して通路を形成するチップ部分104であって、この通路は、コイル管150の遠位端110及びチップ部分104の遠位端110に形成されるオリフィスと流体連通するチップ部分104とを含む。コイル管150は、熱応力により引き起こされる障害を効果的に減少させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に燃焼器に関し、特に二次燃料ノズル組立体が得られるシステム、方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスを動力源とするタービンによる汚染を減少させるために、政府機関は、排出物、特に窒素酸化物(NOx)と一酸化炭素(CO)との量を減少させることを求める多くの規制を制定した。燃焼排出物の減少は、特に燃料噴射器とノズルとの点で、燃焼プロセスの高効率化に起因すると考えられる。初期の燃焼システムは、拡散炎を生じる拡散型ノズルを用いており、このノズルは、燃料と空気とを別々に噴射するノズルであって、火炎域内の拡散により混合が生じる。拡散型ノズルは、燃料と空気とが高温で化学両論的に燃焼することから、高い排出量をもたらす。拡散型ノズルより優れた方法は、何らかの形態の予混合を用いて、燃焼する前に燃料と空気を混合し、拡散型の火炎より低温で燃焼させるとともにNOx排出量の減少をもたらす均質な混合物を形成させるようにすることである。予混合を容易にするノズルの例として、燃焼室内の下流方向の燃料送給を達成する二次燃料ノズル等がある。
【0003】
従来の二次燃料ノズル組立体は、多重溶接された多部品の複雑な組立体となり得る。そのため、こうした組立体は、一般に、潜在的な故障箇所と漏れ経路とを創出する多数のシールと多数の溶接部とを含む。過剰な熱は、構成要素の膨張を引き起こし、これが従来の二次燃料ノズルに用いられるシールと溶接部とに障害を発生させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7,165,405号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、熱膨張によって生じる故障を防ぐことができる二次燃料ノズル組立体が得られるシステム、方法及び装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、二次燃料ノズル組立体が得られるシステム、方法及び装置を提供するものである。一実施形態によれば、二次燃料ノズル組立体が得られる。この二次燃料ノズル組立体は、近位端と遠位端とを有するとともに、自身を貫通して中央通路を形成する中央部分を含む。この中央部分は、中央通路を通って近位端から遠位端まで延在する少なくとも1本のコイル管を含む。二次燃料ノズル組立体は、さらに、近位端において中央通路と流体連通する少なくとも1個の主要二次燃料オリフィスと、近位端において少なくとも1本のコイル管と流体連通する少なくとも1個のパイロットオリフィスとを有するフランジを含む。二次燃料ノズル組立体は、さらに、近位端と遠位端とを有するとともに、自身を貫通して少なくとも1本の通路を形成するチップ部分を含む。この少なくとも1本の通路は、少なくとも1本のコイル管の遠位端及びチップ部分の遠位端に形成される少なくとも1個のオリフィスと流体連通する。
【0007】
他の実施形態によれば、少なくとも1個の二次燃料ノズル組立体を有する燃料室を備えたガスタービンが得られる。このガスタービンの二次燃料ノズル組立体は、近位端と遠位端とを有するとともに、自身を貫通して中央通路を形成し、且つこの中央通路を通って近位端から遠位端まで延在する少なくとも1本のコイル管を有する中央部分を含む。二次燃料ノズル組立体は、さらにまた、近位端において中央通路と流体連通する少なくとも1個の主要二次燃料オリフィスと、近位端において少なくとも1本のコイル管と流体連通する少なくとも1個のパイロットオリフィスとを有するフランジを含む。二次燃料ノズル組立体は、さらに、近位端と遠位端とを有するとともに、自身を貫通して少なくとも1本の通路を形成するチップ部分を含み、この少なくとも1本の通路は、少なくとも1本のコイル管の遠位端及びチップ部分の遠位端に形成される少なくとも1個のオリフィスと流体連通する。
【0008】
本発明のその他の実施形態、態様及び特徴は、以下の詳細な説明と添付図面と添付の特許請求の範囲とから明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】例示的なタービンの略図である。
【図2】例示的な従来の二次燃料ノズル組立体の略図である。
【図3】本発明の一実施形態に従った例示的な二次燃料ノズル組立体の略図である。
【図4】本発明の一実施形態に従った例示的な二次燃料ノズル組立体の断面略図である。
【図5】本発明の一実施形態に従った二次燃料ノズル組立体の例示的な製造方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態を一般的な観点から説明したところで、次に、必ずしも一定の比率で示されているわけではない添付図面を参照する。
【0011】
以下に、本発明の全部ではないが一部の実施形態を示す添付図面を参照して、本発明の例示的実施形態をより完全に説明する。実際に、本発明は、多くの異なる形態で実施され、本明細書に示される実施形態に制限されると解釈されるべきではなく、むしろこれらの実施形態の提示は、本開示が当該の法的要件を満たすようにするためのものである。同様の符号は、図面全体を通して同様の要素を示す。
【0012】
二次燃料ノズル組立体が得られるシステム、方法及び装置を開示する。一実施形態によれば、二次燃料ノズル組立体は、コイル管を自身の少なくとも一部分として有するパイロット燃料回路等の少なくとも1個の燃料回路を含む。コイル管は、少なくとも若干の可撓性を有して、二次燃料ノズル組立体が極度の温度にさらされたときに、膨張、屈曲及び/又は変形することができるので、熱膨張時に起こるような二次燃料ノズル組立体の構造的な歪みが軽減される。一実施形態によれば、二次燃料ノズル組立体は、1本のコイル管をパイロット燃料回路として含む一方で、他の通路がノズルを介した主要二次燃料回路となる。フランジは、さらに二次燃料ノズル組立体の一部分として含まれて、少なくとも1個のパイロット燃料管路とコイル管との接続を可能にするとともに、主要二次燃料管路と主要二次燃料回路に送給を行うその他の通路との接続を可能にする。
【0013】
しかし、その他の実施形態では、多数のコイル管及び/又は多数のその他の燃料通路とそれぞれの燃料管路と管と燃料通路とを接続可能にするように構成されるフランジとが含まれ、ノズルを通る多数の燃料回路が設けられる。さらにまた、本明細書に記載の実施形態は、二次燃料ノズル組立体として説明されるが、その他の燃料ノズルにおいては、1本以上のコイル管が含まれ得る。
【0014】
図1は、一実施形態に従って、1個以上の二次燃料ノズル組立体が作用する例示的なガスタービンの略断面図である。この例示的なガスタービン10(部分図)は、圧縮機12(部分図)と、複数の燃焼器14(1個のみ図示)と、ここでは単一のブレード16により示されるタービン部とを含む。詳細に示されていないが、タービンは、共通の軸に沿って圧縮機12に作用可能に接続される。圧縮機12が吸気を圧縮し、その後、この空気は、燃焼器14へと逆流し、燃焼器において、燃焼器を冷却するため及び燃焼プロセスを容易にするために用いられる。
【0015】
上記のように、複数の燃焼器14は、ガスタービンの軸の周りにおいて環状に配置される。トランジションダクト18は、各々の燃焼器14の出口側をタービンの入口側と接続して、高温の燃焼生成物を承認された温度プロファイルの形態でタービンに送る。
【0016】
各燃焼器14は、ベンチュリスロート部28により分離される一次又は上流側燃焼室24と二次又は下流側燃焼室26とからなる。燃焼器14は、圧縮機排気流を燃焼器14へと導く燃焼器流れスリーブ30により取り巻かれる。燃焼器14は、さらに、タービンケーシング34にボルト締めされる外筒32により取り巻かれる。
【0017】
一次ノズル36は、上流側燃焼室24に燃料送給を行うとともに、中央の二次ノズル38の周りにおいて環状に配置される。点火は、様々な燃焼器14において、火炎伝播管22(1本のみ図示)と併せて点火プラグ20を手段として達成される。二次ノズル38は、下流側燃焼室26に燃料送給を行う。
【0018】
図2は、二次ノズルペグ40と二次ノズルパイロットチップ42とを含む2個の燃料導入箇所を有する従来の二次ノズル組立体38の略図である。二次ノズルペグ40は、燃料を燃焼器14の予混合反応域に供給する一方で、二次ノズルパイロットチップ42は、燃料が直ちに燃焼(拡散燃焼)される下流側燃焼室26に燃料を供給する。二次ノズル組立体38は、このように、それぞれ二次ノズルペグ40と二次ノズルパイロットチップ42とを出口とする少なくとも1個の二次主要燃料送給回路と少なくとも1個のパイロット燃料送給回路とを含む燃焼システム燃料送給装置である。二次ノズルペグ40と二次ノズルパイロットチップ42はそれぞれ同心管により構成されて、一連の同心管の間の通路において少なくともパイロット燃料回路と二次主燃料回路とを形成するような独自の独立した燃料管回路を有する。従来の二次燃料ノズル組立体は、1個以上の燃料回路及び/又はパイロット回路と、パージ用空気及びパージ用流体等のその他の回路とを有する。図1に示される例示的な従来の二次燃料ノズル組立体38においては、通路46、50、54、58及び62により示されるように、少なくとも5本の通路が一連の同心管によって形成される。この従来の二次燃料ノズル組立体38では、通路46、50、54、58、62は、多数の主要燃料、パイロット燃料、パージ用空気及び/又はパージ用流体を送給する。
【0019】
しかし、図1に示されるように、多数の同心管によって構成されて燃料回路通路を形成する従来の二次燃料ノズル組立体の構成は、製造費が高く、且つ故障の可能性をもたらすピストンリングシール、リップシール及び/又は金メッキシール等の多くのシールを必要とする。これらの従来の二次燃料ノズル組立体は、さらにまた、一般に互いに溶接されて燃料回路の通路を形成し、同時に故障の可能性をもたらす。例えば、ノズル組立体の熱負荷時及び/又は動作時に、組立体構成要素は、シールと溶接部とを劣化させるとともに同心管内及び同心管の間における熱膨張を引き起こして、シール及び溶接部のより一層の構造的な歪みをもたらす極度の温度にさらされる。
【0020】
従って、図3に、潜在的な故障及び/又は劣化の要因を減少させるとともに、熱膨張特性を向上させる二次燃料ノズル組立体を示す。図3は、一実施形態に従った二次燃料ノズル組立体100の略図である。この二次燃料ノズル組立体100は、少なくとも中央部分102とチップ部分104とフランジ106とによって構成される。本実施形態によれば、中央部分102及びチップ部分104は、自身を貫通して長手方向に延在する共通の軸に沿って実質的に整合する。中央部分102は、少なくとも1本の中央通路152を形成するとともに、近位端108と遠位端110とを含む。フランジ106は、中央部分102の近位端108に固定される。チップ部分104も少なくとも1本のチップ通路160を形成するとともに、近位端112と遠位端114とを含む。チップ部分104の近位端112は、中央部分102の遠位端110に固定されるか、又は遠位端と一体化される。
【0021】
フランジ106は、さらに、フランジ106を貫通して延在する二次燃料管路オリフィスと流体連通するとともに、中央部分102の内部通路と連通する少なくとも1本の主要二次燃料管路120を含む。一実施形態によれば、この1本以上の主要二次燃料管路120は、燃焼器又は燃料供給装置との接続を容易にする1個以上のオリフィスを含む主要二次燃料管路フランジ122を含む。主要二次燃料管路フランジ122を図3に示すが、その他の実施形態によれば、主要二次燃料管路を接続するその他の手段が用いられても良い。さらにまた、図示の主要二次燃料管路120は、湾曲形状を有するが、その他の実施形態によれば、少なくとも部分的に燃焼器の構成及び/又は燃料供給装置によって決まるその他の所望の形状が用いられても良い。単一の主要二次燃料管路120を図及び説明に示すが、その他の実施形態によれば、二次燃料ノズル組立体100は、ノズル組立体内において形成される多数の燃料回路を介した多数の燃料の送給及び/又は燃料送給の多様化等のために、いかなる本数の主要二次燃料管路を含んで構成されても良い。
【0022】
フランジ106は、さらに、フランジ106を貫通して延在するパイロットオリフィスと流体連通するとともに、中央部分102内に配置されるパイロット管と連通する少なくとも1本のパイロット燃料管路130を含む。主要二次燃料管路120と同様に、パイロット燃料管路130は、任意で、燃焼器及び/又はパイロット燃料供給装置との接続用の1個以上のオリフィスを含むパイロット燃料管路フランジ132を含む。様々な実施形態によれば、パイロット燃料管路130は、燃焼器及び/又はパイロット燃料供給装置の構成によって決まるいかなる形状に形成されても良い。また、本発明のその他の実施形態によれば、二次燃料ノズル組立体100は、中央部分102内に配置されるいかなる本数のパイロット管とも流体連通するパイロット燃料管路を何本含んで構成されても良い。従って、様々な実施形態によれば、この二次燃料ノズル組立体100は、1個以上のスリップリングピストンシール等の高価でありながら故障しがちなシールを必要とせずに、1本以上のパイロット燃料管路130と付随するコイル管とを単純且つ効率的に組み込むことを可能にする。
【0023】
一実施形態によれば、火炎検出器140もフランジに固定されるか、或いはフランジと一体化されるとともに、中央部分102とチップ部分104とを貫通して延在する火炎検出通路と連通する。
【0024】
二次燃料ノズル組立体100の中央部分102は、中央通路152とその内部構成とを示す部分切取図を含む図3に示されている。中央部分102は、実質的に渦巻状又は螺旋状の形状を有するコイル管150として構成される少なくとも1本のパイロット管を含む。中央部分102の中央通路152内において近位端108から遠位端110まで配置されるコイル管150は、フランジ106に固定されるとともに、パイロットオリフィスと流体連通する。一実施形態によれば、このコイル管は、フランジ106に溶接されるが、その他の技術も使用できる。
【0025】
二次燃料ノズル組立体100のチップ部分104も、チップ通路160とその内部構成とを示す部分切取図を含む図3に示されている。チップ部分104は、さらに図4を参照して図と説明とに示すように、任意で、自身の近位端112内に配置されるとともにチップ通路を少なくとも部分的に横切って延在するマニホルドを含む。一実施形態によれば、コイル管150は、このマニホルドに溶接されるか、又は固定される。一実施形態によれば、コイル管150は、自身の遠位端において、マニホルドを貫通する少なくとも1個のオリフィスと連通して、コイル管150が、チップ部分104を貫通して延在するとともに遠位端114において開口する少なくとも1個の通路と流体連通するようになっている。一例において、チップ管162は、チップ通路160内に配置されるとともに、マニホルドを貫通して延在するオリフィスと連通して、コイル管150と連通する。チップ部分104の遠位端114において、チップ管162は、チップ部分114の端部を貫通して延在するとともに、周囲環境(例えば燃焼器)へと開口する1個以上のオリフィスと連通する。その他の実施形態において、パイロット燃料は、直接チップ通路160を介して、又はチップ部分104内に配置される何らかのその他の通路を介して送給される。
【0026】
さらに、一実施形態によれば、チップ部分104は、チップ部分104の周りにおいて周方向に配置されるとともに半径方向に延在する多数のペグ170を含む。各々のペグ170は、二次燃料ノズル組立体100を貫通して延在する1本以上の通路と連通するオリフィスを含んで、二次燃料ノズル組立体100の周りの周辺部における燃料の噴射及び空気との混合を可能にする。例えば、主要二次燃料管路120は、フランジ106の主要二次燃料オリフィスを介して中央通路152内へ、そして中央通路152と流体連通する1個以上のペグ170を介して燃料を送給する。しかし、その他の実施形態では、同心管等の1本以上の通路が二次燃料ノズル組立体100内に形成されて、1本以上の燃料管路と1個以上のペグ170との間において燃料回路を創出する。多数のコイル管を有して構成される実施形態等のさらに他の実施形態では、少なくとも1本のコイル管が少なくとも1個のペグ170と流体連通して、燃料管路からコイル管を介して1個以上のペグ170内へと至る燃料回路を創出して、二次燃料ノズル組立体100を取り巻く周辺部における拡散と混合とを達成する。
【0027】
一実施形態によれば、チップ部分104は、自身の近位端112又は近位端付近において自身を貫通して延在する1個以上のパージ用空気スロット180を含む。これらのパージ用空気スロット180は、冷却又はパージのために、空気を二次燃料ノズル組立体100の外部から組立体の1本以上の通路内へと流入させる。様々な実施形態において、空気は、パージ用空気と呼ばれることがあるとともに、二次燃料ノズル組立体100の構成要素の冷却及び/又は埃やオイル、ガス汚染物質等を通路から一掃するのに用いられる。一実施形態において、パージ用空気スロット180は、チップ通路160内へと開口して、パージ用空気がチップ通路を通ってチップ部分140の端部の1個以上のオリフィスから流出することを可能にする。しかし、その他の実施形態では、パージ用空気スロット180は、中央部分102沿い及び/又はチップ部分104沿いの他の位置等、二次燃料ノズル組立体100のその他の部分に配置されるとともに、1本以上の通路と連通して、これらの通路の冷却及び/又はパージを達成する。
【0028】
一実施形態によれば、パージ用空気及び/又は流体は、中央通路252を介するといったように、中央部分102を介して送給されるとともに、1個以上のペグ170及び/又はチップ部分104内の通路を介して流出する。
【0029】
従って、図3を参照して説明したように構成される二次燃料ノズル組立体100は、少なくとも1本のコイル管150を少なくとも1個の燃料回路の少なくとも一部分として有する燃料ノズル組立体となる。使用時において、パイロット燃料は、パイロット燃料管路130を介して、中央部分102に配置されるコイル管150内に送給されるとともに、チップ部分104のマニホルドを介して、チップ管162を通って、チップ部分104の端部から周辺部へと流出する。このように、パイロット燃料は、コイル管150によって構成されるこの燃料回路内に維持される。同様に、主要二次燃料は、主要二次燃料管路120を介して、中央通路152内に送給されるとともに、少なくとも部分的にペグ170から流出して、周辺部において混合する。
【0030】
コイル管150をパイロット燃料等の燃料の通路として用いると、極度の温度にさらされたときに、コイル管150に膨張、屈曲又はその他の形状変化を起こさせることができ、図2を参照して説明したように、さもなければ一連の同心管により構成される従来の通路に加わる構造応力を軽減することができる。従って、コイル管150は、さもなければ熱応力により引き起こされる降伏又はその他の構造的障害を効果的に減少させる。
【0031】
このような態様で、単一のパイロット回路と単一の二次燃料回路とを有して構成される二次燃料ノズル組立体100は、無転換型二次燃料ノズルとして動作する。しかし、その他の実施形態によれば、中央部分102の中央通路152を通って延在する多数のコイル管150と連通する多数の燃料管路を含めることにより、追加の燃料回路を付加して、異なる燃料の送給及び異なる流量等の調整を可能にして、転換型燃料ノズルとして動作させることができる。
【0032】
図4は、図3を参照して説明したような例示的な二次燃料ノズル組立体100の断面図である。図示されているように、この二次燃料ノズル組立体100は、中央通路152を形成する中央部分102を含み、この中央通路内には、少なくとも1本のコイル管150が、中央部分102を通って延在する中心軸に略沿って長手方向に配向されて配置される。コイル管150と実質的に整合して、パイロット燃料管130がコイル管150と流体連通することを可能にするパイロット燃料オリフィス202も、フランジ106を貫通して延在して示されている。さらにまた、主要二次燃料管路120が中央通路152と流体連通することを可能にする主要二次燃料オリフィス204が示されている。その他の実施形態では、管や同心管、コイル管等により形成されるような1本以上の追加の通路が、中央通路152内に配置されるとともに、1本以上の主要二次燃料管路120と流体連通して、中央通路152を通る別個の燃料回路を創出する。
【0033】
この断面図には、チップ部分104の近位端112の内側に配置されるマニホルド210も図示されている。一実施形態によれば、マニホルド210は、コイル管150及びチップ管162と実質的に整合してコイル管150をチップ管162と流体連通させるマニホルドパイロットオリフィス212を内蔵する。しかし、その他の実施形態では、多数のチップ管162及び/又はその他の別個の通路がチップ通路160内に配置されるとともに、マニホルド210内に形成される1個以上のオリフィスと連通する。
【0034】
マニホルド210の断面図には、さらにまた、ペグ170とマニホルド210とを貫通して中央通路152と流体連通する少なくとも1個のペグオリフィス214が図示されている。同様に、少なくとも1個のパージ用空気オリフィス216は、パージ用空気スロット180からチップ通路160内へとマニホルド210の本体を貫通して図示されている。1個のペグオリフィス214と1個のパージ用空気オリフィス216とが示されているだけであるが、多数のペグオリフィス214及び多数のパージ用空気オリフィス216が、マニホルド210を貫通するとともに、それぞれチップ部分104の周りにおいて周方向に配置される多数のペグ170及び多数のパージ用空気スロット180と連通して形成されることが理解される。
【0035】
さらにまた、図4の断面図には、一実施形態によれば、自身を貫通して延在するとともに外部と連通する多数のチップオリフィス220と少なくとも1個のチップパイロットオリフィス222とを内蔵するチップ部分104の遠位端114が示されている。一例示的実施形態において、多数のチップオリフィス220は、パージ用空気及び/又は流体がパージ用空気スロット180を通ってチップ通路160内へと流入して、二次燃料ノズル組立体100のチップ部分を取り巻く周辺部に流出することを可能にする。さらにまた一例において、チップパイロットオリフィス222は、チップ管162と流体連通して、コイル管150からチップ管162内へと通過するパイロット燃料も周囲環境中に流出することを可能にする。その他の実施形態によれば、パージ用空気、冷却用流体及び/又は燃料のための通路を含む多数の各通路が、チップ部分104内において、遠位端114を貫通して形成される1個以上のオリフィスを通って周囲環境へと開口して形成され、且つ配置される。
【0036】
従って、図4の例示的実施形態に示されるように、パイロット燃料は、パイロット燃料管路130からパイロットオリフィス202を通ってコイル管150内へと送給されるとともに、マニホルドパイロットオリフィス212を介してチップ管162を通ってチップパイロットオリフィス222を経てチップ部分104の端部から周辺部へと流出する。同様に、主要二次燃料は、主要二次燃料管路120から主要二次燃料オリフィス204を通って中央通路152内に送給されるとともに、多数のペグ170からペグオリフィス214を経て流出して、周辺部において混合する。しかし、その他の実施形態では、別の且つ/又は追加の燃料回路が中央部分102及び/又はチップ部分104内に形成されるか、又は設けられる。
【0037】
図5は、一実施形態に従った二次燃料ノズル組立体の例示的な製造方法500の流れ図である。様々な実施形態によれば、二次燃料ノズル組立体の1個以上の構成要素は、極度の温度に耐えることができる特性を有する、例えばステンレス鋼のような金属等の何らかの適切な材料によって構成される。製作時において、様々な実施形態によれば、1個以上の構成要素は、原料をガンドリル加工又は機械加工して上記の1個以上の通路又はオリフィスを形成させることによって形成される。ガンドリル加工及び/又は機械加工により、必要とされるシール及び溶接部の個数を減少させて、従来の燃料ノズルより簡単な製造技術を用いて、より高強度の、より費用効果的なノズル組立体を創出することができる。さらに、1個以上の構成要素の固定は、溶接及び/又はろう付けによって達成されるので、より高い強度を有する一体的な構成要素が創出される。このため、このような態様に製造される二次燃料ノズル組立体は、より肉薄のフランジ等の構成要素の厚さの減少、構成要素の減少、シールの減少等の結果として、最終的に従来の二次燃料ノズルより軽量化される。二次燃料ノズル組立体の軽量化により、取扱いと操作とがより容易になり、輸送費が削減されるとともに、取付けが簡単になる。
【0038】
様々な実施形態によれば、本明細書に記載の二次燃料ノズル組立体の製造に付随する費用は、従来の単純な構造の無転換型二次燃料ノズル組立体と同程度又はより安価となり得る一方で、強度と信頼性とが向上する。さらに、シール、溶接部及び接合部を排除すること又は個数を制限することにより、このような接続点が引き起こす故障の可能性を低下させることができる。例えば、スリップシール接合部には、ほこりが溜まって引っかき傷ができることがよくあり、これが最終的に間違った通路内への燃料漏れを招いて、焼け、融解及び/又は浸食を引き起こし得る。さらに、スリップシール接合部等のシールは、非常に高額の交換費用を要する。
【0039】
方法500は、燃料ノズルの中央部分を設けるブロック502から始まる。図3に関して上述したように、燃料ノズルの中央部分は、近位端と遠位端とを有するとともに、自身を貫通して中央通路を形成する。
【0040】
ブロック502の次のブロック504において、フランジが設けられる。図3に関して上述したように、フランジは、自身を貫通して形成される少なくとも1個の主要二次燃料オリフィスと少なくとも1個のパイロットオリフィスとを有する。主要二次燃料オリフィスは、上述のように、主要二次燃料管路と連通するか、又は主要二次燃料通路に固定されるとともに、燃焼器と一体化する作用する。同様に、パイロットオリフィスもパイロット燃料管路と連通するか、又はパイロット燃料管路に固定される。様々なその他の実施形態において、多数の燃料管路が含まれ、そのために、追加のオリフィスが、フランジを貫通するとともに、希望に応じて中央部分及び任意でチップ部分を通る1本以上の追加の通路と流体連通して形成される。一実施形態によれば、フランジは、従来のフランジの断面厚さの約8分の1以下といったような、従来の燃料ノズルのフランジより実質的に肉薄の断面を有する原料から製造される。フランジの厚さを最小限に抑えることにより、二次燃料ノズル組立体の全体としての重さを減少させることができる。
【0041】
ブロック504の次のブロック506において、チップ部分が設けられる。図3に関して上述したように、チップ部分は、近位端と遠位端とを有する。一実施形態によれば、遠位端は、自身を貫通して形成される複数のオリフィスを含み、近位端は、チップ部分の近位端又は近位端付近等において、自身の内側に配置されるマニホルドを含む。このマニホルドは、上述のように、一実施形態によれば、ペグオリフィス、パージ用空気オリフィス及び/又はマニホルドパイロットオリフィス等の1個以上のオリフィスをガンドリル加工及び/又は機械加工することによって形成される。さらにまた、一実施形態によれば、マニホルドは、ろう付け及び/又は溶接により、チップ部分の内側に固定される。その他の実施形態では、マニホルドは、中央通路内の遠位端部分等の他の通路の他の位置又はチップ通路内の他の位置に配置される。
【0042】
ブロック506の次のブロック508では、近位端と遠位端とを有する少なくとも1本のコイル管が設けられる。図3の実施形態等の一実施形態によれば、コイル管は、高温に耐えることができるが、熱膨張下で屈曲して、同心管の間の溶接部(従来の二次燃料ノズル組立体において見られる)等のその他の構成要素上における望ましくない構造的な歪みを減少させることができる金属によって構成される。
【0043】
ブロック508の次のブロック510において、中央部分の遠位端がチップ部分の近位端に固定される。図3の実施形態等の一実施形態において、中央部分は、ろう付けにより、チップ部分に固定される。しかし、その他の実施形態では、溶接等のその他の技術が用いられる。
【0044】
さらに、中央部分とチップ部分とは、2個の別々の構成要素によって構成されるものとして説明されているが、その他の実施形態では、中央部分とチップ部分とは、単一の管体によって構成される構成要素等の単一の構成要素の異なる部分を指す。例えば、単一の管体が中央部分とチップ部分との両方を形成しても良く、マニホルドは、管体内の略中間位置に配置される。さらにまた他の実施形態では、マニホルドも、ガンドリル加工又はその他の方法により中央通路とチップ通路と本明細書に記載の全てのオリフィスとを単一の加工素材から形成すること等により、単一の構成要素によって形成される。或いは、その他の実施形態では、マニホルドとチップ部分又はマニホルドと中央部分とが、同様に単一の構成要素から形成される。
【0045】
ブロック510の次のブロック512において、コイル管の遠位端が、チップ部分内においてマニホルドに固定される。図3の実施形態等の一実施形態によれば、コイル管は、マニホルドに溶接される。しかし、その他の実施形態では、その他の技術が用いられる。固定時には、コイル管は、上記のマニホルドパイロットオリフィス等の、マニホルドを貫通して形成される少なくとも1個のオリフィスと実質的に整合しなければならない。
【0046】
ブロック512の次のブロック514では、フランジが中央部分の近位端に固定される。図3の実施形態等の一実施形態では、フランジを中央部分に固定するときに、さらにまた、上記のパイロットオリフィス等の、マニホルドを貫通して形成される少なくとも1個のオリフィスとコイル管とを整合させて、コイル管の近位端をフランジに固定しなければならない。一実施形態によれば、コイル管をフランジに溶接して、フランジが中央部分にろう付けされる。一実施形態によれば、コイル管の少なくとも若干の可撓性がフランジとの組立てを容易にする。
【0047】
方法500は、ブロック514が終わると終了して、二次燃料ノズルの製作が完了する。
【0048】
従って、少なくとも1本のコイル管を燃料回路の少なくとも一部分として含む二次燃料ノズル組立体は、一例示的実施形態によれば、このような態様で製造される。製造と同時に、二次燃料ノズルは、上記の二次燃焼器等の燃焼器内に配置され、且つ固定される。新しく製造された二次燃料ノズル組立体は、新しい燃焼器内に取り付けられるか、又は既存の二次燃料ノズル組立体を取り外して新しい二次燃料ノズル組立体を取り付けること等により、既存の燃焼器に後付けされる。このため、様々な実施形態によれば、中央部分の長さ(混合のための燃料拡散の調節)、チップ部分の長さ(パージ用空気/燃料及び/又はパイロット燃料の流出の調節)、フランジ及び燃料管路等といったような二次燃料ノズル組立体の寸法及び構成は、組立体がその内部に取り付けられる燃焼器の設計によって変動する。
【0049】
また、方法500は、二次燃料ノズル組立体全体を製作する方法として説明されているが、他の実施形態によれば、既存の二次燃料ノズル組立体に、本明細書に記載の1個以上の構成要素を後付けすることができる。例えば、ブロック512及び514を参照して説明したように、1本以上の既存の通路を取り外すとともに、コイル管とこの後付け用コイル管に合うように構成される新しいフランジとを溶接することにより、従来の二次燃料ノズルに、少なくとも1個のコイル管を後付けすることができる。マニホルド及びチップ部分等の1個以上のその他の構成要素も既存の二次燃料ノズルに後付けされる。
【0050】
現在のところ最も実用的と考えられるものと様々な実施形態とに関連して本発明を説明したが、本発明は、開示の実施形態に制限されるわけではなく、逆に、添付の特許請求の範囲内に含まれる様々な改良及び同等の構成を含むことを意図するものであることを理解されたい。
【0051】
本明細書は、最良の形態を含む例を用いて本発明を開示するとともに、さらにまた、何らかの装置又はシステムの製作及び使用と本明細書に組み込まれた何らかの方法の実行とを含めて、他者が本発明を実施することを可能にするものである。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲に記載されるとともに、その他の例を含む。このようなその他の例は、特許請求の範囲の文言と相違しない構成要素を有する場合又は特許請求の範囲の文言と実質的に相違しない同等の構成要素を含む場合に、特許請求の範囲内に含まれることを意図している。
【符号の説明】
【0052】
10 ガスタービン
12 圧縮機
14 燃焼器
16 単一のブレード
18 トランジションダクト
20 点火プラグ
22 火炎伝播管
24 上流側燃焼室
26 下流側燃焼室
28 ベンチュリスロート部
30 燃焼器流れスリーブ
32 外筒
34 タービンケーシング
36 一次ノズル
38 二次燃料ノズル組立体
40 二次ノズルペグ
42 二次ノズルパイロットチップ
46 通路
50 通路
54 通路
58 通路
62 通路
100 二次燃料ノズル組立体
102 中央部分
104 チップ部分
106 フランジ
108 近位端
110 遠位端
112 近位端
114 遠位端
120 主要二次燃料管路
122 二次燃料管路フランジ
130 パイロット燃料管路
132 パイロット燃料管路フランジ
140 火炎検出器
150 コイル管
152 中央通路
160 チップ通路
162 チップ管
170 多数のペグ
180 パージ用空気スロット
202 パイロット燃料オリフィス
204 主要二次燃料オリフィス
210 マニホルド
212 マニホルドパイロットオリフィス
214 ペグオリフィス
216 空気オリフィス
220 チップオリフィス
222 チップパイロットオリフィス
500 二次燃料ノズル組立体の製造方法
502 ブロック
504 ブロック
506 ブロック
508 ブロック
510 ブロック
512 ブロック
514 ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位端(108)と遠位端(110)とを含み、自身を貫通して中央通路(152)を形成するとともに、前記中央通路(152)を通って前記近位端(108)から前記遠位端(110)まで延在する少なくとも1本のコイル管を含む中央部分(102)と、
前記近位端(108)において前記中央通路(152)と流体連通する少なくとも1個の主要二次燃料オリフィス(204)と、前記近位端(108)において前記少なくとも1本のコイル管(150)と流体連通する少なくとも1個のパイロットオリフィス(202)とを含むフランジ(106)と、
近位端(108)と遠位端(110)とを含むとともに、自身を貫通して少なくとも1本の通路を形成するチップ部分(104)であって、前記少なくとも1本の通路は、前記少なくとも1本のコイル管(150)の前記遠位端(110)及び自身の前記遠位端(110)に形成される少なくとも1個のオリフィスと流体連通するチップ部分(104)とからなる、二次燃料ノズル組立体(100)。
【請求項2】
前記フランジ(106)の前記少なくとも1個のパイロットオリフィス(202)と流体連通する少なくとも1本のパイロット燃料管路(130)をさらに含む、請求項1に記載の二次燃料ノズル(100)。
【請求項3】
前記少なくとも1本のコイル管(150)の前記近位端(108)は、前記フランジ(106)に接続されて、前記フランジを貫通して形成される少なくとも1個のパイロットオリフィス(202)と実質的に整合する、請求項1に記載の二次燃料ノズル(100)。
【請求項4】
前記少なくとも1本のコイル管(150)は、熱膨張時に少なくとも部分的に可撓性を有する、請求項1に記載の二次燃料ノズル(100)。
【請求項5】
前記少なくとも1本のコイル管(150)は、前記中央通路(152)を通って前記近位端(108)から前記遠位端(110)まで延在する複数のコイル管(150)からなり、前記少なくとも1個のパイロットオリフィス(202)は、各々が前記複数のコイル管(150)の1本と流体連通する複数のパイロットオリフィス(202)からなる、請求項1に記載の二次燃料ノズル(100)。
【請求項6】
前記フランジ(106)の前記少なくとも1個の主要二次燃料オリフィス(204)と流体連通する少なくとも1個の主要二次燃料送給管路(120)をさらに含む、請求項1に記載の二次燃料ノズル(100)。
【請求項7】
前記チップ部分(104)の前記近位端(108)内に配置されるマニホルドをさらに含み、前記少なくとも1本のコイル管(150)の前記遠位端(110)は、前記マニホルドに固定されて、前記マニホルドを貫通して形成される少なくとも1個のマニホルドパイロットオリフィス(212)と実質的に整合する、請求項1に記載の二次燃料ノズル(100)。
【請求項8】
前記少なくとも1本のコイル管(150)の前記遠位端(110)は、前記マニホルド(210)に接続されて、前記マニホルドを貫通して形成される少なくとも1個のマニホルドパイロットオリフィス(212)と実質的に整合する、請求項7に記載の二次燃料ノズル(100)。
【請求項9】
前記チップ部分(104)は、前記チップ部分(104)の周りにおいて周方向に配置されるとともに半径方向に延在する複数のペグ(170)をさらに含み、前記複数のペグ(170)は、自身を貫通して形成されるとともに前記中央通路(152)と流体連通するオリフィスを有する、請求項1に記載の二次燃料ノズル(100)。
【請求項10】
前記チップ部分(104)の前記近位端(108)内に配置されるマニホルド(210)をさらに含み、前記チップ部分(104)は、前記チップ部分(104)の周りにおいて周方向に配置されるとともに半径方向に延在する複数のペグ(170)をさらに含み、前記複数のペグ(170)は、自身を貫通して形成されるオリフィスを有し、前記マニホルド(212)は、各々が前記複数のペグ(170)内の前記オリフィスの1個と連通するとともに前記中央通路(152)と流体連通する複数のペグオリフィス(214)を、自身を貫通して形成されて有する、請求項1に記載の二次燃料ノズル(100)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate