説明

二段冷凍システム、二段冷凍方法、及び二段冷凍プログラム

【課題】
食品を冷凍する際に発生する食品の傷や、食品を急速冷凍したり、氷温保存する際に発生する食品の品質劣化等を防止しつつ、食品需要に応じて、長期保存をするか、又は、より鮮度保持が可能な短期保存にするかを管理することができる冷凍システムを提供する。
【解決手段】
調達量デマンドが所定の端末へ送信され(ステップS1)、該端末から入荷量アンサーが受信される(ステップS2)。制御装置は冷凍装置を制御し、スラリーアイスによる食品の氷温への冷却及び保存を実行する(ステップS3)。食品の注文情報が受け付けられると、氷温保存又は冷凍保存している食品のいずれで出荷すべきかについての振分け判断が実行される(ステップS4)。出荷の指示の対象となった食品については、出荷指示情報が所定の端末へ送信される(ステップS6、S9)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品の凍結が開始しない温度域である第一温度域まで食品を冷却し、さらに、第一温度域より低い第二温度域まで食品を冷却することで、食品を冷凍させる冷凍装置と、冷凍装置を制御する制御装置とを備える二段冷凍システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
食品を鮮度保持する場合に、一般にブロックアイスを冷媒とした冷却方法が用いられている。このようなブロックアイスを冷媒とした冷却方法は、数時間単位の比較的短い時間において、食品の冷却が必要な場合に行なわれる。一方、食品を長期保存する必要があるような場合、冷凍が行なわれる。これまでは、冷凍時に食品内において氷結晶が大きく生成し、食品細胞が破壊されて、解凍後の食品の品質が劣化してしまう問題があったが、冷凍時に生成する氷結晶のサイズを極力小さくするために、近年、氷が生成する温度域(−7〜0℃付近)を出来るだけ短時間で通過させる急速冷凍技術が開発されている。ところで、一般に魚種の捕獲時期は限られており、また、捕獲後、市場に出す場合はその殆どが氷温保存で出荷されている。冷凍処理する場合もあるが、冷凍又は解凍時に品質劣化がおこる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ブロックアイスを用いて食品を冷凍する際に発生する食品の傷や、食品を急速冷凍したり、氷温保存する際に発生する食品の品質劣化等を防止しつつ、食品需要に応じて、長期保存をするか、又は、より鮮度保持が可能な短期保存にするかを管理することができる冷凍システムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、食品の凍結が開始しない温度域である第一温度域まで食品を冷却し、さらに、第一温度域より低い第二温度域まで食品を冷却することで、食品を冷凍させる冷凍装置と、冷凍装置を制御する制御装置とを備える二段冷凍システムであって、制御装置が、入荷された食品の種類又は量に関する入荷情報の入力を受け付ける入荷情報受付手段と、入荷情報受付手段により受け付けた入荷情報にしたがって、食品を第一温度域まで冷却するように冷凍装置を制御する冷却制御手段と、出荷が必要とされる食品の種類及び注文量に関する注文情報の入力を受け付ける注文情報受付手段と、注文情報受付手段により受け付けた、出荷が必要とされる食品の種類及び注文量にしたがって、第一温度域まで冷却された食品の出荷指示に関する出荷指示情報を所定の端末へ送信する第一出荷指示情報送信手段と、第一温度域まで冷却された食品のうち、出荷指示情報にしたがって出荷が実行された後に出荷されずに残った食品を第二温度域で冷凍するように、冷凍装置を制御する冷凍制御手段とを備え、冷凍装置が、冷却制御手段にしたがって、食品を第一温度域まで冷却する冷却手段と、冷凍制御手段にしたがって、食品を第二温度域で冷凍する冷凍手段とを備える
ことを特徴とする二段冷凍システムに関する。
【0005】
本発明では、食品の凍結が開始しない温度域である第一温度域(例えば、−2〜0℃)まで、食品がまず冷却され、さらに、食品を第一温度域より低い第二温度域(例えば、−40℃以下)まで冷却することで、食品が冷凍される。このように、食品を第一温度域まで冷却し、その後、第二温度域で冷凍することで、食品の内部までを完全に凍結させるための時間を短縮することが可能となり、冷凍の際に、短時間で氷結晶が形成される温度域(−2〜−5℃程度)を通過し、食品の品質劣化を防止することができる。
【0006】
また、制御装置は、第一温度域まで冷却された食品のうち、出荷が必要とされる食品の種類及び注文量にしたがって、食品を出荷するように冷凍装置を制御する。そして、第一温度域まで冷却された食品のうち、出荷されずに残った食品のみが第二温度域で冷凍される。そのため、鮮度の高い第一温度域まで冷却された食品が優先して出荷されることになり、残った食品のみが第二温度域で冷凍されて、長期保存の対象となる。短期保存から長期保存に移行した食品は、凍結及び解凍による食品の劣化を防ぐために氷結晶が形成される温度域を、食品の外部/内部共に出来る限り短時間で通過させて冷凍保存させることが可能となる。特に、後述するスラリーアイスを用いて食品を第一温度域まで急速冷却した場合は、常温から急速冷凍する場合よりも、氷結晶の生成する温度域をより短時間で通過させることができ、食品の劣化を防止することができる。
【0007】
制御装置は、冷却手段により第一温度域まで冷却された食品の量を記憶する冷却食品記憶手段と、冷凍手段により第二温度域で冷凍された食品の量を記憶する冷凍食品記憶手段と、第二温度域で冷凍された食品の出荷指示に関する出荷指示情報を所定の端末へ送信する第二出荷指示情報送信手段と、注文情報受付手段により受け付けた出荷が必要とされる食品の種類及び注文量、冷却食品記憶手段により記憶された第一温度域まで冷却された食品の量、及び、冷凍食品記憶手段により記憶された第二温度域で冷凍された食品の量に基づいて、第一温度域まで冷却された食品と第二温度域で冷凍された食品のそれぞれの出荷の量を特定するための所定のプログラム又は制御装置への入力にしたがって、出荷の量を特定する出荷量特定手段と、出荷量特定手段により特定された出荷の量にしたがって、第二温度域で冷凍された食品を解凍するように冷凍装置を制御する解凍制御手段とを備え、
第一出荷指示情報送信手段、及び、第二出荷指示情報送信手段が、出荷量特定手段により特定された出荷の量にしたがって、食品の出荷指示に関する出荷指示情報を所定の端末へ送信するものであり、冷凍装置は、解凍制御手段にしたがって、食品を解凍する解凍手段とを備えることが好ましい。
【0008】
本発明では、出荷が必要とされる食品の種類及び注文量、第一温度域まで冷却された食品の量、及び、第二温度域で冷凍された食品の量に基づいて、所定のプログラム又は制御装置への入力にしたがって、第一温度域まで冷却された食品と第二温度域で冷凍された食品のそれぞれの出荷の量が特定される。そして、特定された出荷量にしたがって、出荷が実行されることになる。したがって、第一温度域まで冷却された食品を優先して出荷することで、より新鮮なものを優先して提供したり、或いは、第二温度域で冷凍された食品を優先して出荷することで、在庫をより少なくすることを優先するなど、制御装置・冷凍装置の管理者の要望に応じて、第一温度域まで冷却された食品の量、及び、第二温度域で冷凍された食品の量をどれくらいの割合で出荷するかを適宜選択することが可能となる。
【0009】
制御装置は、冷却手段により第一温度域まで冷却された食品の量を記憶する冷却食品記憶手段と、冷凍手段により第二温度域で冷凍された食品の量を記憶する冷凍食品記憶手段と、注文情報受付手段により受け付けた出荷が必要とされる食品の注文量に対して、冷却食品記憶手段により記憶された第一温度域まで冷却された食品の量、及び/又は、冷凍食品記憶手段により記憶された第二温度域で冷凍された食品の量が不足している場合に、不足している食品の入荷を要求する入荷要求情報を所定の端末へ送信する入荷要求情報送信手段とを備えることが好ましい。
【0010】
本発明では、出荷が必要とされる食品の注文量に対して、第一温度域まで冷却された食品の量、及び、第二温度域で冷凍された食品の量の合計量が不足している場合、又は、第一温度域まで冷却された食品の量、若しくは、第二温度域で冷凍された食品の量のいずれかが不足している場合に、不足している食品の入荷を要求し、食品の冷却・冷凍による保存を開始するため、必要以上の食品在庫を抱えることなく、より新鮮な食品を消費者に提供することが可能となる。
【0011】
冷却手段は、スラリーアイスによるものであることが好ましい。スラリーアイスとは、微細な氷に海水又は真水を混合することで得られる、流動性を持ったシャーベット状の氷である。食品を冷却する際にブロックアイスを使用すると、ブロックアイスと食品の接触面積が小さいため、氷温域への冷却に時間を要することになる。また、冷媒であるブロックアイスが鋭利であるため、食品に傷が入ってしまう。しかし、冷却手段としてスラリーアイスを用いることで、凍結させずに常温から氷温域へ急速に冷却することが可能となる。
【0012】
また、スラリーアイスはブロックアイスに比べて被冷却対象物との接触面積が大きく、冷水よりも冷却非熱容量が大きい優位性があり、可搬性にも優れ、ポンプで簡便に輸送が可能である。スラリーアイスの温度は−2〜0℃程度であり、食品を凍結させないので冷凍による食品の劣化を防ぐことができる。さらには、スラリーアイスは同体積のブロックアイスに比べて表面積が圧倒的に大きく(約10倍以上)、食品と氷が直接接触しても、食品に傷がつくことがない。
【0013】
スラリーアイスの製造は、例えば、図7に示すようなスラリーアイス製造装置を用いて行なわれる。スラリーアイス製造装置は、海水のろ過及び殺菌を行なう海水ろ過・殺菌装置61、ろ過・殺菌がされた海水を必要に応じて製氷タンク64へ給水する給水タンク62、氷の粒を成長させるための製氷タンク64、海水を過冷却状態として氷を発生させる製氷機65、及び、給水タンク62から供給された海水と製氷タンク64から供給された氷を混合するためのミキシングタンク67から構成される。これら各装置・タンクは配管63により連通している。また、製氷タンク64は、ミキシングタンク67へ氷を供給するためのドライ氷取出し部66を備えている。
【0014】
まず、海水ろ過・殺菌装置61によりろ過及び殺菌がされた海水が給水タンク62に供給され、配管63aを介して製氷タンク64へ供給される。製氷タンク64内の海水は、配管63b・63cを介して製氷機65と製氷タンク64内を循環しながら海水を冷却する。製氷機65内で過冷却状態となった海水はらせん状に撹拌され、真水分のみが球状の氷となって分離される。製氷機65内で発生した氷は配管63cから製氷タンク64へ供給される。氷は海水に比べ比重が小さいため、製氷タンク64へ供給された氷は、製氷タンク64の上部に浮き、上部で氷の粒が大きく成長する。氷の粒が成長するにつれて、製氷タンク64内の下部には海水の塩分濃度は高くなる。海水の塩分が所定以上に濃くなると、製氷タンク64の底部から海水が自動的に排水される。
【0015】
製氷タンク64の上部で成長した氷の払出しは次の手順で行なわれる。まず、製氷タンク64に給水タンク62から海水が給水され、ドライ氷が上部に押し上げられ、製氷タンク64の上部に備えられたハーベスターにより、ドライ氷取出し部66を介して、ミキシングタンク67へかき出される。また、これと同時に、給水タンク62から海水がミキシングタンク67へ供給される。ミキシングタンク67へ供給された氷と水は、タンク内で撹拌されることで、スラリーアイスとなる。
【0016】
また、本発明は、食品の凍結が開始しない温度域である第一温度域まで食品を冷却し、さらに、第一温度域より低い第二温度域まで食品を冷却することで、食品を冷凍させる冷凍装置において実行され、さらに、冷凍装置を制御する制御装置において実行される方法であって、制御装置において、入荷された食品の種類又は量に関する入荷情報の入力を受け付け、受け付けた入荷情報にしたがって、食品を第一温度域まで冷却するように冷凍装置を制御し、出荷が必要とされる食品の種類及び注文量に関する注文情報の入力を受け付け、受け付けた出荷が必要とされる食品の種類及び注文量にしたがって、第一温度域まで冷却された食品の出荷指示に関する出荷指示情報を所定の端末へ送信し、第一温度域まで冷却された食品のうち、出荷指示情報にしたがって出荷が実行された後に出荷されずに残った食品を第二温度域で冷凍するように、冷凍装置を制御し、冷凍装置において、制御装置による制御にしたがって、食品を第一温度域まで冷却し、食品を第二温度域で冷凍することを特徴とする二段冷凍方法に関する。
【0017】
さらには、本発明は、食品の凍結が開始しない温度域である第一温度域まで食品を冷却する冷却手段と、第一温度域より低い第二温度域で食品を冷凍させる冷凍手段とを備える冷凍装置を制御するコンピュータ装置において実行されるプログラムであって、コンピュータ装置を、入荷された食品の種類又は量に関する入荷情報の入力を受け付ける入荷情報受付手段、入荷情報受付手段により受け付けた入荷情報にしたがって、食品を第一温度域まで冷却するように冷凍装置を制御する冷却制御手段、出荷が必要とされる食品の種類及び注文量に関する注文情報の入力を受け付ける注文情報受付手段、注文情報受付手段により受け付けた、出荷が必要とされる食品の種類及び注文量にしたがって、第一温度域まで冷却された食品の出荷指示に関する出荷指示情報を所定の端末へ送信する第一出荷指示情報送信手段、第一温度域まで冷却された食品のうち、出荷指示情報にしたがって出荷が実行された後に出荷されずに残った食品を第二温度域で冷凍するように、冷凍装置を制御する冷凍制御手段として機能させることを特徴とする二段冷凍プログラムに関する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態にかかる制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる注文管理テーブルの一例である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる生鮮品管理テーブルの一例である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる冷凍品管理テーブルの一例である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる冷凍制御処理を実行する際のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態にかかる冷凍装置の一例を表す図である。
【図7】スラリーアイスの製造装置の一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明の実施の形態にかかる制御装置の構成を示すブロック図である。制御装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ハードディスク・ドライブ(HDD)13、通信インターフェイス14、入力部15、冷解凍制御部16、表示部17からなり、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0020】
CPU11はHDD13に格納されたプログラムを実行し、制御装置1の制御を行なう。RAM12はCPU11のワークエリアである。HDD13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。CPU11は、制御装置1の制御に必要なデータをRAM12から読み出して処理を行なう。CPU11は内部タイマーを備えており、時間を計時することが可能である。また、CPU11から描画命令が出力されると、表示部17の表示画面上に画像を表示するビデオ信号が出力される。
【0021】
入力部15はいわゆるキーボードが設けられている。制御装置・冷凍装置の管理者は入力部15を用いて所定のデータ、例えば、食品を出荷してほしいという注文に関する情報(以下、注文情報という)や入荷した食品に関する情報を入力することが可能である。入力部15からの入力情報はRAM12に格納され、CPU11は入力情報をもとに各種の演算処理を実行する。
【0022】
通信インターフェイス14は無線又は有線により通信ネットワーク18に接続されており、他のコンピュータ装置との通信が可能である。また、通信インターフェイス14は、アンテナを有する通信ユニットを介して、無線による通信を行なうことも可能である。例えば、通信により、食品の注文情報を他の端末から受信し、冷凍装置内にある食品の出荷を指示する出荷指示情報を、出荷を担当する部署に設置された端末に送信し、さらには、食品が不足した場合における入荷の要求に関する入荷要求情報を、調達先に設置された端末に送信することが可能である。
【0023】
冷凍解凍制御部16は冷凍装置20と接続されており、冷凍装置20内の食品21aを第一温度域まで冷却し、第二温度域で冷凍し、又は冷凍された食品21aを解凍するための制御を行なう。冷凍装置20は、第一温度域まで冷却する冷却機能、第二温度域で冷凍する冷凍機能、第二温度域で冷凍された食品21aを解凍する解凍機能を有するが、これらは一体として構成されていてもよく、冷却機能、冷凍機能、解凍機能ごとの個別の装置により構成されていてもよい。
【0024】
次に、RAM12又はHDD13内に設定される注文管理テーブルについて、説明する。図2は、本発明の実施の形態にかかる注文管理テーブル30の一例である。注文管理テーブル30には、食品を出荷してほしいという注文情報が記憶されている。注文管理テーブルには、注文ID31、食品名32、注文量33、出荷期限34、生鮮品フラグ35、冷凍品フラグ36がそれぞれ記憶されている。
【0025】
注文ID31は、制御装置1で注文が受け付けられた日時や順番に応じて、注文ごとに自動的に割り振られる識別番号である。食品名32は、注文された、食品の名称・種類をあらわすものである。注文量33は、入力部15又は通信インターフェイス14を介して受け付けた注文のうち、出荷指示情報の送信がされずに(出荷されず)に残っている量をあらわすものである。出荷期限34は、各注文の納期に間に合わせるための出荷の最終期限を記憶するものである。生鮮品フラグ35は、第一温度域まで冷却され保持されている冷却食品(以下、生鮮品という)を希望する注文であるか否かを表すもので、生鮮品を希望する注文である場合は、生鮮品フラグ35にフラグが立てられる。冷凍品フラグ36は、第二温度域で冷凍された冷凍品を希望する注文であるか否かを表すもので、冷凍品を希望する注文である場合は、冷凍品フラグ36にフラグが立てられる。生鮮品と冷凍品のいずれでもよい場合は、生鮮品フラグ35、冷凍品フラグ36が共に立てられる。
【0026】
注文情報が入力部15又は通信インターフェイス14を介して入力されると、注文管理テーブル30に、注文ID31が付与され、食品名32、注文量33、出荷期限34、生鮮品フラグ35、冷凍品フラグ36が記憶される。そして、生鮮品又は冷凍品のいずれかについて出荷指示情報が所定の端末に送信されると、注文量33から出荷される食品量を差し引ひいた値が、注文量33の値として更新される。
【0027】
次に、RAM12又はHDD13内に設定される生鮮品管理テーブルについて、説明する。図3は、本発明の実施の形態にかかる生鮮品管理テーブル40の一例である。生鮮品管理テーブル40には、第一温度域まで冷却された食品のうち、冷凍又は出荷されずに残っている食品についての情報が記憶されている。生鮮品管理テーブル40には、食品ID41、食品名42、食品量43、冷却日時44、冷却期限45がそれぞれ記憶されている。
【0028】
食品ID41は第一温度域まで冷却が行なわれた日時や順番に応じて、食品群ごとに自動的に割り振られる識別番号である。食品名42は、食品の名称・種類をあらわすものである。食品量43は、第一温度域まで冷却された食品のうち、まだ出荷指示情報の送信がされていない食品の量を表すものである。食品名42及び食品量43は、食品を入荷した際に入力部15へ入力された入荷された食品に関する情報、或いは、食品の調達先から通信ネットワーク18を介して送信された入荷された食品に関する情報をもとに設定される。冷却日時44は、食品が冷却された日時を記憶するものである。冷却期限45は、第一温度域まで冷却した食品を冷却したまま保存しておくことができる最終の期限をあらわすもので、冷却期限45が過ぎた食品は、第二温度域で冷凍する対象とされる。冷却期限45は冷却日時44に応じて自動的に設定されるもので、食品の種類にかかわらず所定の時間を定めてもよく(例えば、冷却時間から12時間)、食品の種類に応じて時間を変更してもよい(例えば、魚介類については冷却時間から6時間、肉類について冷却時間から12時間)。
【0029】
生鮮品管理テーブル40に記憶された生鮮品に関する情報と、注文管理テーブル30に記憶された注文情報の条件が合致して、合致した食品について出荷指示情報の送信がされると、生鮮品管理テーブル40の食品量43から、出荷の指示が出された食品量を差し引いた値が、食品量43として更新される。生鮮品に関する情報と、注文情報の条件が合致するとは、例えば、食品名が合致することがあげられるが、食品の生産地、生産者、価格等をそれぞれのテーブルで管理しているような場合は、これらの食品の生産地、生産者、価格等が合致することを要求することも可能である。
【0030】
なお、生鮮品管理テーブル40に記憶された食品のうち、冷却期限45が過ぎた食品については、冷凍の対象とされる。長時間、第一温度域で食品を冷却したままでいると、食品の品質が劣化するため、品質が劣化する前に第二温度域で冷凍される。冷凍の対象となった食品についての情報は、生鮮品管理テーブル40から削除される。
【0031】
RAM12又はHDD13内に設定される冷凍品管理テーブルについて、説明する。図4は、本発明の実施の形態にかかる冷凍品管理テーブル50の一例である。冷凍品管理テーブル50には、過去に第二温度域で冷凍された食品のうち在庫となっているもの、すなわち、出荷されずに残っている食品についての情報が記憶されている。
【0032】
冷凍品管理テーブル50には、食品ID51、食品名52、在庫量53、冷凍日54、保存期限55がそれぞれ記憶されている。食品ID51は、冷凍品の食品群ごとに割り振られる識別番号であり、食品名52は、食品の名称・種類をあらわすものである。食品ID51及び食品名52は、生鮮品管理テーブル40の食品ID41、食品名42をそのまま引続き用いることが可能である。在庫量53は、第二温度域で冷凍された食品のうち、出荷されずに残っている食品の量を表すものである。冷凍日54は、食品が冷凍された日を記憶するものである。保存期限55は、冷凍した食品を在庫として残しておくことのできる最終の期限をあらわすもので、保存期限55が過ぎた食品は、廃棄の対象とされる。保存期限55は冷凍日54に応じて自動的に設定されるもので、食品の種類にかかわらず所定の期間を定めてもよく(例えば、冷凍日から1年)、食品の種類に応じて期間を変更してもよい(例えば、魚介類については冷凍日から6ヶ月、肉類について冷凍日から1年等)。
【0033】
冷凍品管理テーブル50に記憶された冷凍食品(以下、冷凍品という)に関する情報と、注文管理テーブル30に記憶された注文情報の条件が合致して、合致した食品について出荷指示情報が送信されると、冷凍品管理テーブル50の在庫量53から、出荷の指示が出された食品量を差し引いた値が、在庫量53として更新される。冷凍品に関する情報と、注文情報の条件が合致するとは、例えば、食品名が合致することがあげられるが、食品の生産地、生産者、価格等をそれぞれのテーブルで管理しているような場合は、これらの食品の生産地、生産者、価格等が合致することを要求することも可能である。
【0034】
また、冷凍品管理テーブル50に記憶された食品のうち、保存期限55が過ぎた食品は廃棄の対象とされる。冷凍品であっても一定期間を過ぎた場合は、品質が劣化することがあるため、これらの冷凍品を廃棄の対象として出荷を回避するものである。廃棄の対象となった食品についての情報は、冷凍品管理テーブル50から削除される。
【0035】
図5は、本発明の実施の形態にかかる冷凍制御処理を実行する際のフローチャートである。まず、制御装置1から、不足している食品を調達するための調達要求情報(調達量デマンド、不足している食品の種類及び量)が所定の端末、例えば、各調達先(外部の食品生産メーカ又は食品を調達するための部署)に設置された端末へ通信ネットワーク18を介して送信される(ステップS1)。そして、各調達先に設置された端末から、調達量デマンドに対する入荷量アンサー(入荷日、食品の種類及び量)が受信される(ステップS2)。各調達先は、制御装置1に送信した入荷量アンサーに従って、食品の入荷を行なう。入荷された食品は冷凍装置20への入庫が行なわれる。
【0036】
制御装置1は冷凍装置20を制御する。冷凍装置20内に入庫された食品21aは、第一温度域へ冷却、すなわち氷温冷却(一段目冷却)され、所定の時間、氷温での保存される(ステップS3)。冷凍装置20の冷却手段としては、通常の冷蔵機能を用いることも可能であるが、スラリーアイスによる冷却も可能である。ここで、上で述べた入荷量アンサーの内容(食品の種類、量等)に従って、RAM12又はHDD13に設定された生鮮品管理テーブル40に、冷却された食品21aの情報が記憶される。
【0037】
入力部15又は通信ネットワーク18を介して、食品の注文情報(食品の種類、量、納期、生鮮品と冷凍品のいずれの納品を希望するか等)が受け付けられると、第一温度域で氷温保存している食品と、第二温度域で冷凍保存している食品のいずれで出荷すべきかについての注文量33の振分け判断が実行される(ステップS4)。
【0038】
注文量33の振分け判断は、注文管理テーブル30を参照することで行なわれる。すなわち、生鮮品フラグ35が立っている注文については、生鮮品の注文として振り分けられ、冷凍品フラグ36が立っている注文については、冷凍品の注文として振り分けられる。
【0039】
生鮮品フラグ35と冷凍品フラグ36の両方のフラグが立っている場合は、生鮮品と冷凍品のいずれを優先して出荷するか、又は生鮮品と冷凍品をどのような比率で振り分けるか等について選択することが可能である。この場合、注文管理テーブル30だけでなく、生鮮品管理テーブル40、冷凍品管理テーブル50を参照し、管理者の入力部15への入力、又は、あらかじめ設けられた所定のプログラムにしたがって、任意に行なわれる。通常、季節によっては食品が品薄となる端境期が生じるが、冷凍品の在庫の調整を行なうことで、端境期における出荷するものを選別しておくことが可能となる。
【0040】
例えば、生鮮品を優先して出荷する場合、注文量33が生鮮品の食品量43より同じか少ないときは、すべての食品が生鮮品でまかなわれ、注文量33が生鮮品の食品量43より多いときは、生鮮品のみでは不足する量だけ、冷凍品でまかなわれることになる。一方、冷凍品を優先して出荷する場合、注文量33が冷凍品の在庫量53より同じか少ないときは、すべての食品が冷凍品でまかなわれ、注文量33が冷凍品の在庫量53より多いときは、冷凍品のみでは不足する量だけ、生鮮品でまかなわれることになる。
【0041】
ステップS4にて生鮮品の注文として振分けられた場合、生鮮品の注文管理が実行される(ステップS5)。すなわち、注文管理テーブル30と生鮮品管理テーブル40を参照して、生鮮品管理テーブル40で管理されている生鮮品について、出荷の指示を行なうか、第二温度域で冷凍させるかについての振分けが行なわれる。また、図示していないが、生鮮品が不足している場合は、食品調達を要求するための管理が行なわれ、不足分の調達に移行し、調達要求情報が所定の端末へ送信される(ステップS1)。
【0042】
ステップS5において、出荷の指示の対象となった食品については、出荷指示情報の送信がされ(ステップS6)、残りの食品については、冷凍装置20を制御することで、第二温度域で冷凍される(ステップS7)。例えば、「サザエ」の食品量43が「350個」であり、注文量33が「200個」である場合、「200個」が出荷の指示の対象となり、「150個」が第二温度域での冷凍の対象となる。
【0043】
なお、CPU11に備えられた内部タイマーにより時間が計時されており、冷却期限45が経過した食品21aについて、第二温度域での冷凍の対象とし、冷却期限45が経過するまでは、氷温保存が継続される。
【0044】
氷温保存された食品21aのうち、残り分については、制御装置1が冷凍装置20を制御することで、急速冷凍で極低温(−40℃以下)へ冷却し(二段目冷却)、冷凍保存される(ステップS7)。これら冷凍保存される食品21aについての情報が、RAM12又はHDD13に設定された冷凍品管理テーブル50に記憶される。
【0045】
ステップS4にて冷凍品の注文として振分けられた場合、冷凍品の注文管理が実行される(ステップS8)。すなわち、注文管理テーブル30と冷凍品管理テーブル50を参照して、冷凍品管理テーブル50で管理されている冷凍品について、出荷の指示を行ない、また、冷凍品が不足している場合は、食品調達を要求するための管理が行なわれる。ステップS8において、出荷の指示の対象となった食品については、出荷指示情報の送信がされ(ステップS9)、残りの食品については第二温度域での冷凍が継続され、注文待ちの状態が維持される。
【0046】
注文量33に対して、冷凍品の在庫量53が少ない場合は、不足分の調達に移行し、調達要求情報が所定の端末に送信され(ステップS1)、一連の処理がループする。なお、ここでは、注文量33に対して、冷凍品の在庫量53が少ない場合に、ステップS1が実行されることとしたが、注文量33に対して、生鮮品の食品量43及び冷凍品の在庫量53の合計量が少ない場合に、ステップS1が実行される構成とすることも可能である。
【0047】
図6は、本発明の実施の形態にかかる冷凍装置の一例を表す図である。ストレージタンク22には、スラリーアイスが貯蔵されている。冷凍装置20内の食品21aを第一温度域まで冷却するよう、冷凍解凍制御部16より指令を受けると、ステップS3における氷温への冷却が開始される。まず、ストレージタンク22から送出ライン23を通じてスラリーアイスが冷凍装置20内へ供給される。スラリーアイスが冷凍装置20内へ供給されるまでは、食品21aは食品受け部20aの上に置かれている。
【0048】
スラリーアイスが冷凍装置20に供給されると、スラリーアイス24は冷凍装置20の底部から溜まっていき、スラリーアイス24の上面が食品受け部20aより上側となるまで供給される。なお、食品受け部20aは格子状又は網目状になっておりその空間部分の大きさは食品21aより小さく、スラリーアイスを構成するドライ氷より大きい。そのため、食品21aが下に落ちないように受けることができ、且つ、スラリーアイス24は食品受け部20aを挟んで上下方向に移動することができる。スラリーアイス24の上面が食品受け部20aの上側となるまでスラリーアイスが供給されることで、食品21aは上方向に押し上げられ、スラリーアイス24と接触した状態となる。こうして、食品21は、第一温度域まで冷却される。
【0049】
冷凍装置20内の食品21aを第一温度域まで冷却した後、第二温度域で冷凍するように制御装置1の冷凍解凍制御部16より指令を受けると、冷凍装置20の最低部に設けられた排出口20bが解放され、スラリーアイス24が冷凍装置20内から排出される。スラリーアイス24が排出されると、食品21aは食品受け部20aの上に置かれた状態となる。そして、冷凍装置20内の温度が第二温度域へ調整され、食品21aが第二温度域で冷凍される。
【0050】
なお、本発明に適用できる食品は、魚介類だけに限られず、肉類、穀物類、果物類、加工食品等にも適用が可能である。また、第一温度域及び第二温度域をどの程度の温度にするかについて、食品の種類に応じて適宜設定することも可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 制御装置
11 CPU
12 RAM
13 HDD
14 通信インターフェイス
15 入力部
16 冷凍解凍制御部
17 表示部
18 通信ネットワーク
20 冷凍装置
21 食品
22 ストレージタンク
23 送出ライン
24 スラリーアイス
30 注文管理テーブル
40 生鮮品管理テーブル
50 冷凍品管理テーブル
61 海水ろ過・殺菌装置
62 給水タンク
63 配管
64 製氷タンク
65 製氷機
66 ドライ氷取出し部
67 ミキシングタンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品の凍結が開始しない温度域である第一温度域まで食品を冷却し、さらに、第一温度域より低い第二温度域まで食品を冷却することで、食品を冷凍させる冷凍装置と、冷凍装置を制御する制御装置とを備える二段冷凍システムであって、
制御装置が、
入荷された食品の種類又は量に関する入荷情報の入力を受け付ける入荷情報受付手段と、
入荷情報受付手段により受け付けた入荷情報にしたがって、食品を第一温度域まで冷却するように冷凍装置を制御する冷却制御手段と、
出荷が必要とされる食品の種類及び注文量に関する注文情報の入力を受け付ける注文情報受付手段と、
注文情報受付手段により受け付けた、出荷が必要とされる食品の種類及び注文量にしたがって、第一温度域まで冷却された食品の出荷指示に関する出荷指示情報を所定の端末へ送信する第一出荷指示情報送信手段と、
第一温度域まで冷却された食品のうち、出荷指示情報にしたがって出荷が実行された後に出荷されずに残った食品を第二温度域で冷凍するように、冷凍装置を制御する冷凍制御手段とを備え、
冷凍装置が、
冷却制御手段にしたがって、食品を第一温度域まで冷却する冷却手段と、
冷凍制御手段にしたがって、食品を第二温度域で冷凍する冷凍手段とを備える
ことを特徴とする二段冷凍システム。
【請求項2】
制御装置が、
冷却手段により第一温度域まで冷却された食品の量を記憶する冷却食品記憶手段と、
冷凍手段により第二温度域で冷凍された食品の量を記憶する冷凍食品記憶手段と、
第二温度域で冷凍された食品の出荷指示に関する出荷指示情報を所定の端末へ送信する第二出荷指示情報送信手段と、
注文情報受付手段により受け付けた出荷が必要とされる食品の種類及び注文量、冷却食品記憶手段により記憶された第一温度域まで冷却された食品の量、及び、冷凍食品記憶手段により記憶された第二温度域で冷凍された食品の量に基づいて、第一温度域まで冷却された食品と第二温度域で冷凍された食品のそれぞれの出荷の量を特定するための所定のプログラム又は制御装置への入力にしたがって、出荷の量を特定する出荷量特定手段と、
出荷量特定手段により特定された出荷の量にしたがって、第二温度域で冷凍された食品を解凍するように冷凍装置を制御する解凍制御手段とを備え、
第一出荷指示情報送信手段、及び、第二出荷指示情報送信手段が、
出荷量特定手段により特定された出荷の量にしたがって、食品の出荷指示に関する出荷指示情報を所定の端末へ送信するものであり、
冷凍装置が、
解凍制御手段にしたがって、食品を解凍する解凍手段とを備える
ことを特徴とする請求項1記載の二段冷凍システム。
【請求項3】
制御装置が、
冷却手段により第一温度域まで冷却された食品の量を記憶する冷却食品記憶手段と、
冷凍手段により第二温度域で冷凍された食品の量を記憶する冷凍食品記憶手段と、
注文情報受付手段により受け付けた出荷が必要とされる食品の注文量に対して、冷却食品記憶手段により記憶された第一温度域まで冷却された食品の量、及び/又は、冷凍食品記憶手段により記憶された第二温度域で冷凍された食品の量が不足している場合に、不足している食品の入荷を要求する入荷要求情報を所定の端末へ送信する入荷要求情報送信手段とを備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の二段冷凍システム。
【請求項4】
冷却手段が、スラリーアイスによるものであることを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載の二段冷凍システム。
【請求項5】
食品の凍結が開始しない温度域である第一温度域まで食品を冷却し、さらに、第一温度域より低い第二温度域まで食品を冷却することで、食品を冷凍させる冷凍装置において実行され、さらに、冷凍装置を制御する制御装置において実行される方法であって、
制御装置において、
入荷された食品の種類又は量に関する入荷情報の入力を受け付け、
受け付けた入荷情報にしたがって、食品を第一温度域まで冷却するように冷凍装置を制御し、
出荷が必要とされる食品の種類及び注文量に関する注文情報の入力を受け付け、
受け付けた出荷が必要とされる食品の種類及び注文量にしたがって、第一温度域まで冷却された食品の出荷指示に関する出荷指示情報を所定の端末へ送信し、
第一温度域まで冷却された食品のうち、出荷指示情報にしたがって出荷が実行された後に出荷されずに残った食品を第二温度域で冷凍するように、冷凍装置を制御し、
冷凍装置において、
制御装置による制御にしたがって、
食品を第一温度域まで冷却し、
食品を第二温度域で冷凍する
ことを特徴とする二段冷凍方法。
【請求項6】
食品の凍結が開始しない温度域である第一温度域まで食品を冷却する冷却手段と、
第一温度域より低い第二温度域で食品を冷凍させる冷凍手段と
を備える冷凍装置を制御するコンピュータ装置において実行されるプログラムであって、
コンピュータ装置を、
入荷された食品の種類又は量に関する入荷情報の入力を受け付ける入荷情報受付手段、
入荷情報受付手段により受け付けた入荷情報にしたがって、食品を第一温度域まで冷却するように冷凍装置を制御する冷却制御手段、
出荷が必要とされる食品の種類及び注文量に関する注文情報の入力を受け付ける注文情報受付手段、
注文情報受付手段により受け付けた、出荷が必要とされる食品の種類及び注文量にしたがって、第一温度域まで冷却された食品の出荷指示に関する出荷指示情報を所定の端末へ送信する第一出荷指示情報送信手段、
第一温度域まで冷却された食品のうち、出荷指示情報にしたがって出荷が実行された後に出荷されずに残った食品を第二温度域で冷凍するように、冷凍装置を制御する冷凍制御手段として機能させることを特徴とする二段冷凍プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−30475(P2011−30475A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−178431(P2009−178431)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(000005119)日立造船株式会社 (764)
【Fターム(参考)】