説明

二重側地袋型クッション

【課題】クッション材からゴミが飛散するのやキルティング加工の糸切れ、生地や縫製糸の縮みによる突っ張りを防止する。縫製の手間を軽減し、またアウター側地袋はクッション材を収納した中素材パックを分離して交換することが可能であり、中素材パックの長期使用や再使用が可能である。
【解決手段】
中素材パック21はインナー側地袋22と綿製クッション材とから構成してあり、中素材パック21の外縁には結合縫着部31によって側地袋接続布30が結合してある。中素材パック21を収容するアウター側地袋25は裏側地26と表側地27からなり、外縁を中素材パック21の外縁に結合した側地袋接続布30と袋体縫着部28によって結合したもので、外周の一片に開口部29を設けてある。該開口部29よりアウター側地袋25を裏返して中素材パック21を収納し、開口部29を封止用縫着部32により結合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掛布団や座布団等の布団、或いは椅子やソファに用いるクッション(本発明におけるクッションには、これら布団及狭義のクッションを含むものである)に関し、特に洗濯回数の多い病院養護施設等における業務用に用いて好適な二重側地袋型クッション及びその製法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、病院や養護施設等で使用しているクッションは、綿や発泡ウレタン等のクッション材を布製側地で覆いキルティング加工や和綴じ加工した構成のものが殆どであり、洗濯時にはクッション材も含めて丸洗いし、側地が痛んだ場合にはそのまま廃棄しているのが現状である。
【0003】
また、病院で使用する布団には以下の特殊事情がある。病院用の布団は患者の膿、糞尿、血液、その他の分泌液による汚れが多いため、一枚の布団の洗濯回数は約120回に達するといわれている。また、掛布団にキルティング加工を施してある場合、厚い布団だと揉み洗いができないために洗濯をしても汚れが落ち難いという問題があるし、逆に薄い布団では使用中や洗濯によってクッション材が早期に劣化したり、キルティングの糸が浮いて擦り切れ易いことから長期の使用ができないという欠点がある。
【0004】
更に、現在病院では院内感染が多発していることから、特に寝具類については患者の退院毎に洗濯と消毒を義務付けており、業務用の洗濯機は熱消毒を兼ねて構成してある。このため、洗濯温度は約80℃、乾燥・消毒温度は約120℃非常に高温であることから、掛布団のキルティング加工糸や側地が素材の違いによって縮みの度合いが異なるし構成素材の収縮率が温度や選択回数によって異なる事から皺になり易いという問題がある。このため、使用感が悪いし見栄えも悪く、また耐久性に劣るという欠点もある。
【0005】
他方、従来のクッションにあっては、クッション材に綿を用いると使用に伴って細かい綿ゴミが出るという問題があり、発泡ウレタンを用いると使用時に粉塵等を吸い込んだり吐き出したりするという問題がある。このため側地の布目を細かくしたり、表面にコーティングしたりして通気性を抑制する事が行われているが、かくしては洗濯後の乾燥に貫通型乾燥機を使用できないという問題がある。
【0006】
そこで、中素材パックを裏側地の内面側に結合し、外側に側地を二重にしてかけることによって、キルティング加工糸を保護し、側地の汚れも落ち易くなるよう提案されている。この方法によると中素材パック外縁を裏側地内面に一度結合してからアウター側地袋を袋体縫着部により結合して構成するが、アウター側地の裏面側の一部に縫着部が表れてしまうので、糸が擦り切れてしまうことがあるし、一旦裏側地内面に部分的に縫着するなど手間が掛かるため、未だ十分な状態ではなかった。
【特許文献1】特許第3750116号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記した従来技術の諸欠点に鑑みなされたもので、クッション材からの細かいごみが空中に飛散するのを防止できる、キルティング加工の糸が擦り切れるといった事態を可及的に防止することができる、再三の洗濯による素材の収縮はアウター側地袋で覆うので使用感が損なわれない、汚れたり傷んだアウター側地袋は交換できるのでクッション材は長期間の使用が可能である、保温性に優れている、縫製方法の手間が少ないといった幾多の利点がある二重側地袋型クッション及びその製法を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために構成された請求項1に係る本発明の手段は、インナー側地袋内にクッション材を収納して構成した中素材パックと、該中素材パックを収納すべく表側地及び裏側地の外側縁を袋体縫着部により結合して構成したアウター側地袋とからなり、該アウター側地袋は、いずれかの一辺に開口部を存する状態で、前記裏側地の外面と表側地の外面を衝合し、両側地の両外縁側及び該いずれかの側地の内面側に配置した前記中素材パックの外縁側を前記袋体縫着部により結合して構成し、前記開口部を介して前記中素材パックを前記表側地の間に引き込むことにより被包したものからなる。
【0009】
そして、前記クッション材は綿製クッション材とし、前記インナー側地袋とキルティング加工又は和綴じ加工により結合した構成にするとよい。
【0010】
また、前記クッション材は、発泡性クッション材とするとよい。
【0011】
更に、前記中素材パックは外縁側に側地袋接続布を結合し、該側地袋接続布を前記両側地の両外縁側及び該いずれかの側地の内面側に配置して前記袋体縫着部により結合した構成にするとよい。
【0012】
また、前記側地袋接続布は前記アウター側地袋の外縁から外方に突出する大きさに形成することにより収縮吸収布にするとよい。
【0013】
また、扁平状のクッション材をインナー側地袋に収納する事により中素材パックを形成する工程と、前記裏側地の外面と表側地の外面を衝合し、更に中素材パックを両側地の両外縁側及び該いずれかの側地の内面側に配置して、いずれかの一辺に開口部を存する状態で該裏側地及び表側地の外縁側を袋体縫着部により結合してアウター側地袋を形成する工程と前記開口部を介して前記中素材パックを前記裏側地と表側地の間に引き込むことにより被包する工程とからなる。
【0014】
そして、前記中素材パックの外縁側に収縮吸収布を結合し、前記裏側地の外面と表側地の外面を衝合して、両側地の両外縁側及び該いずれかの側地の内面側に配置した前記中素材パックの収縮吸収布を、前記両側地のいずれかの一辺に開口部を存する状態で、前記袋体縫着部により結合する工程において、該中素材パックの収縮吸収布を緩ませた状態で袋体縫着部により結合するとよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、以上詳述した如く構成したから、下記の諸効果を奏する。
(1)中素材パックを裏側地及び表側地と袋体縫着部によって一度に結合したので、縫製の手間が軽減され、また結合した縫着部が表に表れることがない。
(2)クッション材を収納した中素材パックをアウター側地袋で覆って二重の構成にしたから、従来技術の側地よりも通気性があり貫通型乾燥機の使用も可能な織布を側地に用いる事ができるから、中素材パックとアウター側地袋を一体に洗濯することができ、アウター側地袋をつまみ洗いできるので汚れも落ちやすい。しかも、使用時にクッション材から綿ごみその他の微細なゴミが放出されて浮遊するといった事態を及的に防止することができる。
(3)中素材パックにキルティングや和綴じ加工を施してある場合、アウター側地袋がキルティング加工糸や和綴じ糸を保護するから、使用や洗濯によるこれらのほつれや擦り切れを防止することができる。
(4)中素材パックは収縮吸収布を介してアウター側地袋と結合したから、高温や再三の洗濯によって中素材パックが収縮した場合でも収縮吸収布が伸長してアウター側地袋に無理な引っ張り力が掛かることがないので、裏側地に皺がよることがないし、裏側地が早期に傷むことも防止できる。しかも、外観上の見栄えを損なう事がない。
(5)中素材パックとアウター側地袋を結合する袋体縫着部を解くことによって、傷んだアウター側地袋を取り外して中素材パックを再利用でき、長期使用することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。図1乃至図4は、第1の実施の形態として掛布団を例に挙げて説明する。図1において、1は中素材パックを示す。2は該中素材パックを構成するインナー側地袋で、該インナー側地袋は縦幅約205cm、横幅約145cmの略長方形に裁断した2枚の内側地2A、2Aの短辺側同士と長辺側同士の各外縁側を縫着部3、3、・・で結合したものからなる。
【0017】
4は中素材パックを構成し前記インナー側地袋2内に収納した綿製クッション材で、該綿製クッション材4は扁平状に整形してあり使用に伴って綿が片寄りするのを防止するために、インナー側地袋2とキルティング加工或いは綿綴じ加工を施して結合することにより一体化してある(図2参照)。
【0018】
5は前記中素材パック1を収納するアウター側地袋を示す。該アウター側地袋5は例えば綿とポリエステルの合繊製布を長方形に裁断した裏側地6と表側地7を外側縁側で袋体縫着部8、8、・・により結合したものからなり、アウター側地袋5は縦横の寸法を中素材パックと略同じサイズに設定してある。そして、アウター側地袋5の一辺側の袋体縫着部8は中間を開放することにより、裏側地6と表側地7との間に開口部9が形成してある(図3参照)。
【0019】
本実施の形態からなる二重側地袋型クッションは上述の構成からなるが、次にその製法について説明する。先ず、裏側地6の外面6B(図示せず)に表側地7の外面7Bを衝合し、前述の如く構成した中素材パック1を裏側地内面6A上に置き、中素材パック1及び裏側地6及び表側地7の外縁側を袋体縫着部8、8、・・により結合する。この場合、長手方向一側辺の袋体縫着部8、8、・・は中央を開放させて設けることにより、裏側地6と表側地7との間に開口部9を形成する。しかる後、該開口部9から裏側地6と表側地7との間に手を入れ、裏側地6と表側地7との間に中素材パック1を引き込んで被包し整形する(図2及び図3参照)。
【0020】
換言すれば、開口部9から裏側地6と表側地7との間に手を入れ、中素材パック1側を覆うように表側地7を反転させて裏側地6とで中素材パック1を被包した状態にして整形する。最後に、開口部9を封止用縫着部10により閉じることによって、二重側地袋型クッションが完成する。(図4参照)
【0021】
上述した構成の二重側地袋型クッションによれば、使用により汚れた場合は中素材パック1をアウター側地袋5に収納した状態で一体に洗濯することができる。また、アウター側地袋5が傷んだり、落ちないシミや色落ち、或いは擦り切れために交換する場合は、封止用縫着部10及び袋体縫着部8を解くことによって中素材パック1を分離し、アウター側地袋5を交換する事によって中素材パック1を再利用することができる。なお、これらの縫着部を縫製する際には、後に解きやすいように縫目のピッチを3mm〜5mm程度にすると良い。
【0022】
また、中素材パック1に設けたキルティング加工の糸や和綴じの糸はアウター側地袋5で覆ってあるから、これらの糸が擦り切れるのを可及的に防止することができる。また、中素材パック1のキルティング加工の糸が洗濯等によって縮んだ場合でもアウター側地袋5には縮みによる突っ張りが表れることがないので見た目にもよい。
【0023】
なお、実施例1では中素材パック1と裏側地6及び表側地7の外縁のいずれか一片に開口部を残して外周を袋体縫着部8により結合しているが、中素材パック1を裏側地6及び表側地7と袋体縫着部8で結合する際、外周を部分的に結合し、それ以外の部分は裏側地6及び表側地7のみを袋体縫着部8により結合してもよい。また、アウター側地5と中素材パック1の縮率の違いに応じて中素材パック1を部分的に結合した縫着間で緩ませるようにして結合してもよい。そうすることにより、縮み等の変化に更に対応できるようになる。
【0024】
次に、図5乃至図7は第2の実施の形態を示す。図5において21は中素材パックを示す。22は中素材パック21を構成するインナー側地袋で、該インナー側地袋22は縦幅約195cm、横幅約135cmの略長方形に裁断した2枚のインナー側地22A、22Aとからなり、該2枚のインナー側地22A、22Aの短辺側同士及び長辺側同士の各外縁側を縫着部23、23、・・で結合したものからなる。
【0025】
そして、上記のインナー側地袋22内にクッション材4と同様の構成からなる綿製クッション材24を収納し、キルティング加工又は和綴じ加工を施して一体化することにより中素材パック21を構成し、前記インナー側地袋22の一対の短辺及び一対の長辺の略中間部には、縦6cm、横135cmの大きさに裁断した側地袋接続布30をインナー側地袋22に約2cm重ねた状態で結合縫着部31により結合する。
【0026】
25は、前記中素材パック21を収納するアウター側地袋を示す。該アウター側地袋25は、例えば綿とポリエステルの合繊製布を長方形に裁断した裏側地26と表側地27の外側縁側を袋体縫着部28、28・・で結合したものからなり、アウター側地袋25は縦横の寸法を中素材パック21より若干大きいサイズに設定し、側地袋接続布30を結合縫着部31によって結合することにより側地袋接続布の外縁がアウター側地袋25の寸法とほぼ同じサイズになるよう設定する。そして、アウター側地袋25の一辺側の袋体縫着部28は中間を開放することにより、裏側地26と表側地27との間に開口部29を形成する。
【0027】
本実施の形態からなる二重側地袋型クッションは上述の構成からなるが、次にその製法について説明する。先ず、裏側地26の外面26B(図示せず)に表側地27の外面27Bを衝合し、前述の如く構成した中素材パック21を裏側地内面26A上に置き、中素材パック21に結合縫着部31によって結合された側地袋接続布30及び裏側地26及び表側地27の外縁側を袋体縫着部28、28、・・により結合する。この場合、長手方向一側辺の袋体縫着部28は中央を開放させて設けることにより、裏側地26と表側地27との間に開口部29を形成する。しかる後、該開口部29から裏側地26と表側地27との間に手を入れ、裏側地26と表側地27との間に中素材パック21を引き込んで被包して整形し、最後に開口部29を封止用縫着部32により結合することにより、二重側地袋型クッションが完成する。(図6及び図7参照)
【0028】
上述した構成の二重側地袋型クッションによれば、第1の実施の形態と同様に、中素材パック21はアウター側地袋25に収納した状態で一体に洗濯することができる。他方、アウター側地袋25が傷んだり、落ちないシミや色落ち、或いは擦り切れために交換する場合は封止用縫着部32及び側地袋接続布30が結合された袋体縫着部28を部分的に解くことによって中素材パック21を分離し、アウター側地袋25を交換する事によって中素材パック21を再利用することができる。
【0029】
なお、中素材パック21に結合縫着部31によって結合する側地袋接続布30の幅、長さは中素材パック21の大きさやアウター側地袋の全体の大きさに応じて適宜決めることができる。また、側地袋接続布を複数に分割し、各外縁へ複数箇所に分散して取り付けても良い。
【0030】
次に、図8乃至図9は第2の実施の形態の変形例を示し、その特徴とするところは中素材パック41の外縁にアウター側地袋45より外方に突出する大きさに形成した収縮吸収布50を結合縫着部51によって結合したことにある。そして、裏側地46と表側地47に中素材パック41を結合するが、各収縮吸収布50を裏側地26の内面26A側に緩ませた状態、例えば図9に示すように略Z状に折り込んだ状態で袋体縫着部48により結合してある。なお、袋体縫着部48で結合する際に開口部49を形成すると共に、該開口部49を封止用縫着部52で閉塞する工程は第2の実施の形態と異なるところはない。
【0031】
このような実施例では、アウター側地袋45は中素材パック41に対して収縮吸収布50の長さ分遊びがあるので、中素材パック41が洗濯によって収縮した場合にも収縮吸収布50が伸びることによりアウター側地袋45に無理な引っ張りが働くことがない。
【0032】
また、中素材パック41に結合縫着部51によって結合した収縮吸収布50の幅、長さは中素材パック41の全体の大きさや、使用する生地の洗濯試験結果による収縮率に応じて適宜決めることができる。また、収縮吸収布を複数に分割し、各外縁へ複数箇所に分散して取り付けても良い。
【0033】
なお、各実施の形態ではクッション材として綿製のものを用いたが、例えば布団、座布団、椅子用クッション等の用途に応じて扁平状に整形した発泡ウレタンを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1乃至図4は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は二重側地袋型クッションを構成する中素材パックの外観斜視図である。
【図2】中素材パックの内部構造とアウター側地袋を示す縦断面図である。
【図3】中素材パックとアウター側地袋を結合した状態の斜視図である。
【図4】二重側地袋型クッションの表面を示す斜視図である。
【図5】図5乃至図7は第2の実施の形態に係り、図5は中素材パックと側地袋接続布を示す斜視図である。
【図6】中素材パックの内部構造とアウター側地袋を示す縦断面図である。
【図7】側地袋接続布とアウター側地袋を結合した状態の斜視図である。
【図8】第2の実施の形態の変形例に係り、中素材パックに結合した収縮吸収片をアウター側地袋と結合した状態を示す斜視図である。
【図9】収縮吸収片を緩めてアウター側地袋と結合した状態を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
【0035】
1、21、41 中素材パック
2、22、42 インナー側地袋
4、24 綿製クッション材
5、25、45 アウター側地袋
6、26、46 裏側地
6A、26A 内面
6B、26B 外面
7、27、47 表側地
7A、27A 外面
8、28、48 袋体縫着部
9、29、49 開口部
30 側地袋接続布
50 収縮吸収布

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インナー側地袋内にクッション材を収納して構成した中素材パックと、該中素材パックを収納すべく表側地及び裏側地の外側縁を袋体縫着部により結合して構成したアウター側地袋とからなり、該アウター側地袋は、いずれかの一辺に開口部を存する状態で、前記裏側地の外面と表側地の外面を衝合し、両側地の両外縁側及び該いずれかの側地の内面側に配置した前記中素材パックの外縁側を前記袋体縫着部により結合して構成し、前記開口部を介して前記中素材パックを前記表側地の間に引き込むことにより被包してなる二重側地袋型クッション。
【請求項2】
前記クッション材は綿製クッション材とし、前記インナー側地袋とキルティング加工又は和綴じ加工により結合してあることを特徴とする請求項1記載の二重側地袋型クッション。
【請求項3】
前記クッション材は、発泡性クッション材としたことを特徴とする請求項1記載の二重側地袋型クッション。
【請求項4】
前記中素材パックは外縁側に側地袋接続布を結合し、該側地袋接続布を前記両側地の両外縁側及び該いずれかの側地の内面側に配置して前記袋体縫着部により結合したことを特徴とする請求項1記載の二重側地袋型クッション。
【請求項5】
前記側地袋接続布は前記アウター側地袋の外縁から外方に突出する大きさに形成することにより収縮吸収布としたことを特徴とする請求項4記載の二重側地袋型クッション。
【請求項6】
扁平状のクッション材をインナー側地袋に収納する事により中素材パックを形成する工程と、前記裏側地の外面と表側地の外面を衝合し、更に中素材パックを両側地の両外縁側及び該いずれかの側地の内面側に配置して、いずれかの一辺に開口部を存する状態で該裏側地及び表側地の外縁側を袋体縫着部により結合してアウター側地袋を形成する工程と、前記開口部を介して前記中素材パックを前記裏側地と表側地の間に引き込むことにより被包する工程とからなる二重側地袋型クッションの製法。
【請求項7】
前記中素材パックの外縁側に収縮吸収布を結合し、前記裏側地の外面と表側地の外面を衝合して、両側地の両外縁側及び該いずれかの側地の内面側に配置した前記中素材パックの収縮吸収布を、前記両側地のいずれかの一辺に開口部を存する状態で、前記袋体縫着部により結合する工程において、該中素材パックの収縮吸収布を緩ませた状態で袋体縫着部により結合することを特徴とする請求項6記載の二重側地袋型クッションの製法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−39426(P2009−39426A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−209799(P2007−209799)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【出願人】(592038731)有限会社シンボリックアトリー (9)
【Fターム(参考)】