説明

交雑防止または交差防止用の部材および植物栽培装置ならびに植物栽培方法。

【課題】例えば様々なサイズの植物ポット栽培に対応でき、かつ運搬時や保管時の省スペース化あるいはさらに保湿調整可能な交雑防止または交差防止用の部材および植物栽培装置ならびに植物栽培方法を提供すること。
【解決手段】 植物Pの交雑防止または交差防止用の部材であって、可撓性および光透過性を有する合成樹脂製シート1よりなり、一方の側端部2とこれに対向する他方の側端部3を連結して筒4を組み立てるために一方の側端部2および他方の側端部3に連結のための係止部Aおよび被係止部Bが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば種子を採取しての遺伝子組み換え等の植物研究のために用いられる新規な交雑防止または交差防止用の部材および植物栽培装置ならびに植物栽培方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
植物研究における例えばポット(鉢)栽培においては、研究室等における栽培スペースが限られていることから栽培(育苗)ポットを密にして栽培することは少なくない。このとき問題となるのは隣接する植物間の交雑、交差である。植物研究においては同種の植物で系統の異なる株をいくつも同じスペースに栽培することがある。このとき、種子採取に至るまでに交雑が生じて、交雑種子が混入することは大きな問題となる。また、植物をサンプリングする場合に隣接する植物が交差し絡んでいると、取り出す際に植物体を傷めてしまう場合があり、これも大きな問題点である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこでこれら問題点を解決するために、通常はこまめに添え木にくくったり、販売されている交雑防止用の筒が使用されていたりという例が従来からあったが、後者の従来品の筒には以下の問題がある。
(1)筒状の形での販売であるため納品時及び保管時にかさばる。
(2)一定の大きさのポット(鉢)にしか対応できない。
(3)予め穴が開いているため、苗移植直後などの保湿調整用への流用は不可能である。
【0004】
この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、例えば様々なサイズの植物ポット栽培に対応でき、かつ運搬時や保管時の省スペース化あるいはさらに保湿調整可能な交雑防止または交差防止用の部材および植物栽培装置ならびに植物栽培方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、この発明は、植物の交雑防止または交差防止用の部材であって、可撓性および光透過性を有する合成樹脂製シートよりなり、一方の側端部とこれに対向する他方の側端部を連結して筒を組み立てるために一方の側端部および他方の側端部に連結のための係止部および被係止部が形成されていることを特徴とする交雑防止または交差防止用の部材(請求項1)を提供する。
【0006】
また、この発明は、前記シートの素材が、帯電防止機能・光量調節機能・透過波長選択機能・抗菌機能・撥水機能の少なくとも1つの機能を有することを特徴とする請求項1に記載の交雑防止または交差防止用の部材(請求項2)を提供する。
【0007】
また、この発明は別の観点から、隣接する植物間の交雑または交差を防止するために各植物を請求項1または2に記載された交雑防止または交差防止用の部材で被覆してあることを特徴とする植物栽培装置(請求項3)、ならびに、隣接する植物間の交雑または交差を防止するために各植物を請求項1または2に記載された交雑防止または交差防止用の部材で被覆することを特徴とする植物栽培方法(請求項4)を提供する。
【0008】
この発明における植物の交雑とは、遺伝的に違った形質を持つ固体の交配を意味する。また、この発明における植物の交差とは、隣接する植物が絡む状態を意味する。また、この発明において、可撓性および光透過性を有する合成樹脂製シートの一方の側端部とこれに対向する他方の側端部を連結するとは、両側端部を重ね合わせる場合と両側端部を重ね合わせることなく両側端部を接合する場合のいずれをも含む。また、この発明において、合成樹脂製シートの一方の側端部とこれに対向する他方の側端部を連結して組み立てられる筒としては、合成樹脂製シートを、筒状に丸めて組み立てる場合のみならず、平面視三角形、四角形といった平面視多角形の角筒に組み立てる場合等をも含む。さらに、この発明の適用場所は、隣接する植物間の交雑または交差が発生するような可能性のあるところであれば、栽培(育苗)ポット(植物ポット)、プランター、圃場、畑に限定されるものではない。また、この発明の植物栽培装置ならびに植物栽培方法は、植物栽培に例えば前記栽培ポットを用いた場合、隣接する各植物を筒で被覆する被覆の仕方は、栽培ポットに収容されている栽培土へ筒を突き刺す場合、筒を栽培土へ突き刺さない場合のいずれも含み、さらに、栽培ポットをも筒で被覆する場合をも含む。
【0009】
この発明における合成樹脂製シートの素材としては、可撓性および光透過性を有していれば特に限定はなく、使用者が変形作業やカット作業を行いやすくするためにも、上述したような筒形状が保持できる範囲でなるべく薄い素材であることが望ましい。また、前記合成樹脂製シートの素材として、この発明では、(1)〜(5)に示す以下のような機能を有するものを選択することも可能である。(1)帯電防止機能を有する素材を選択した場合は、種子採取時に種子等が静電気によって筒内部へ付着することを防止することができる。(2)光量調節機能を有する場合、例えば前記各植物ポットに光通過量の異なる筒を配置することで、照明など同一の生育設備でありながらも光量別試験を実施することができる。(3)透過波長選択機能を有する場合、例えば前記各植物ポットに光の通過波長が異なる筒を配置することで、照明など同一の生育設備でありながらも、波長別の生育試験を実施することができ好適である。(4)抗菌機能を有する素材の場合、筒内部における菌の繁殖などの植物生育環境悪化を防ぐこととなり、同一環境での試験を成立させることができ好適である。(5)撥水機能を有する素材の場合、水遣りする際に濡れたとしても強度低下を起こす恐れが無いため好適である。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、以下の効果を奏する。(1)この発明の交雑防止または交差防止用の部材は、合成樹脂製シートよりなり、そのシートから組み立て可能な組立式の筒であるため、運搬時及び保管時は組み立てられた筒ではなく、少なくとも一方の側端部および他方の側端部に連結のための係止部および被係止部が形成されている前記シートのままで、例えば複写機で使用するような大きさの紙と同様に保管可能である。例えば、シートの納品は図3に示すような複数枚であっても封筒で可能である(必要枚数のシートを封筒に入れて納品することができる)。(2)植物栽培に例えば栽培ポットを用いたポット栽培を実施する場合、上述したように従来では一定の大きさのポット(鉢)にしか対応できないという問題を持っているが、この発明では、シートの大きさを変えることで、様々な大きさの栽培ポット用の筒を作成(組み立て)可能である。さらに、例えば同じ大きさの2枚のシートを連結して使用することも可能であり、これにより栽培ポットでいえば大きな栽培ポットなど、様々な栽培ポットへの流用も可能である。(3)上述したように、従来では、販売されている交雑防止用の筒には予め穴が開いているため、苗を移植直後などの保湿調整用への流用は不可能であったが、この発明では、必要に応じて組み立て前のシート購入者自らが保湿調整用の通気窓を、前記シートに作っておくことができる。例えば、前記シートの一方の側端部および他方の側端部の例えば中間に前記通気窓を作っておくことができる。また、そのような通気窓が形成されているシートを購入することもできる。そして、前記購入者は、前記通気窓を有する筒を得た後、栽培中に、前記通気窓を例えば開閉したりして保湿調整を行うことができ、良好な植物栽培が可能である。(4)遺伝子組み換え等の植物研究に従事している研究者の作業時間短縮(労働軽減)や、植物研究にかかる費用の節約といった経済面からしても植物研究振興に大いに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】(A)は、限られた栽培スペースに複数の栽培(育苗)ポット(植物ポット)を密にして配列した状態で各植物を被覆してあるこの発明の第1の実施形態における側面図である。(B)は、その上面図である。
【図2】上記実施形態における栽培(育苗)ポット(植物ポット)への植物の交雑防止または交差防止用の筒による植物被覆状態を示す構成説明図である。
【図3】上記実施形態において、栽培(育苗)ポット(植物ポット)に適用される植物の交雑防止または交差防止用の筒の組み立て手法を順次示す構成説明図である。
【図4】2枚のシートを連結して使用するように構成したこの発明の第2の実施形態の筒の組み立て手法を示す構成説明図である。
【図5】シートの下部を平面からノコギリ状に加工することで組み立てられた筒の栽培土への直接の差込を可能に構成したこの発明の第3の実施形態のシートを示す斜視図である。
【図6】(A)は、この発明に係る植物栽培装置、植物栽培方法に適用可能な部材を示す斜視図である。(B)は、上記部材の設置状態を示す構成説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1〜図3は、この発明の第1の実施形態を示す。図1〜図3において、1は、植物Pの交雑防止または交差防止用の部材である。それは、可撓性および光透過性を有する合成樹脂製シートよりなり、一方の側端部2とこれに対向する他方の側端部3を連結して植物Pの交雑防止または交差防止用の筒(筒状体)4を組み立てるために一方の側端部2および他方の側端部3に連結のための係止部Aおよび被係止部Bが形成されている。合成樹脂製シート1は、例えば平面視矩形(矩形以外の形状であってもよい)の薄状シートの所定部分を裁断(カット)することにより、前記両側端部2,3に連結のための前記係止部Aおよび被係止部Bが形成されている。係止部Aは、上下方向から直線状に切り込んだ上スリットa1 、下スリットa2 を介して一方の側端部2の縦辺Lから外方に突設されている。そして、この実施形態では、前記係止部Aを前記縦辺Lにおいて適宜間隔で上下に位置させている(この実施形態では上下に一つずつ形成されている)。なお、係止部Aの数は一つでもよく、また、この実施形態で示しているシート1より大きなシートを使う場合のように、必要に応じて三つ以上でもよい。また、前記被係止部Bは、二つの係止部A,Aに対応してここでは他方の側端部3に上下一対設けられている。さらに、各被係止部Bには、両側端部2,3の連結のために、対応する係止部Aの上下の先端部分5,6が、差し込まれる上下一対の横スリットb1 ,b2 が形成されている。これら横スリットb1 ,b2 は直線状に切り込まれている。なお、この実施形態では、シート1の縦の長さCは297mmであり、横の長さDは210mmであり、前記上側横スリットb1 、前記下側横スリットb2 の長さは同一に設定されており、上側横スリットb1 、下側横スリットb2 の長さSは20mmである。さらに、その上側横スリットb1 と下側横スリットb2 の係止部A側の端i,jを上下に繋ぐ縦スリットb3 が形成されている。すなわち、各被係止部Bは、これら三つの直線状に切り込まれているスリットb1 ,b2 ,b3 によって形成される舌片10を有している。また、一方の側端部2と他方の側端部3の中間にも二つの前記係止部A,Aにそれぞれ係止可能な二つの被係止部B’,B’が被係止部B,Bと同じ高さ位置に形成されている。被係止部B’は被係止部Bと同じ形をしており、図3に示す筒4において被係止部B’は通気用の窓としても機能する。すなわち、被係止部B’は、前記舌片10と同じ形状の舌片10’が上側横スリットb1 と下側横スリットb2 によって形成されており、その舌片10’の開閉によって、例えば栽培中に保湿調整も可能としている。さらに、この実施形態では、前記被係止部B’とは別に、前記筒4(前記シート1)は、栽培中に通気用の窓として機能する単一の舌片部7を一方の側端部2における上下二つの係止部A,Aの中間に有する。その舌片部7は、上下方向にそれぞれ横から直線状に切り込んだ上側横スリットa1 ’、下側横スリットa2 ’によって形成される舌片7’よりなり、その舌片7’の先端部分である直線状の縦片Mが一方の側端部2の前記縦辺Lとは面一になるよう形成されている。また、必要に応じて購入者自らがはさみやナイフを用いてシート1の必要箇所に切り込みを入れて通気窓を作ることができる。8は、収容された栽培土9に発芽した苗P’が植生されている有底略筒状の栽培(育苗)ポット(鉢)(植物ポット)である。
【0013】
而して、相互に隣接する栽培ポット(植物ポット)8を密に配列して植物栽培するにあたり、各栽培ポット8内に、植物Pの交雑防止または交差防止用の筒(筒状体)4の下部4aを挿入して栽培土9へ直接差し込むことで各植物Pを筒4で被覆することができる。すなわち、この実施形態では、植物Pを筒4で被覆する被覆の仕方として、栽培ポット8に収容されている栽培土9へ、筒4の下部4aを突き刺す場合を採用している。ここで、筒4の被覆のタイミングを、栽培土9に例えば種を播いた時点とするか、あるいは、図2,3に示す栽培ポット8の植物P’のように播いた種が発芽した後の時点とするか、あるいは、図1(A),図1(B)に示すように、ある程度植物Pが生育した時点であって、かつ、隣接する植物P,P同士が絡み始めると予想される直前とするかは研究対象の植物の特性や試験目的による。例えば、図1に示す多数の栽培ポット8のうち少なくともいずれか一つが花粉が周囲に散乱しやすい植物を含む場合、それが他の植物に影響を与えて交雑することから、種を播いた時点とするのが好ましい。また、この実施形態では、交雑防止または交差防止用の筒4を組み立てるのに、前記シート1を展開状態から一方の側端部2とこれに対向する他方の側端部3を重ね合わせるようにして筒状に丸めて一方の側端部2と他方の側端部3を係止部Aおよび被係止部Bで連結している。この場合、一方の側端部2と他方の側端部3を連結する連結部を構成する前記係止部Aおよび前記被係止部Bのうち前記被係止部Bの舌片10、すなわち、上側横スリットb1 、下側横スリットb2 の長さSは20mmであって、20mmの長さSの上側横スリットb1 と20mmの長さSの下側横スリットb2 によって形成される舌片10に20mmの横幅を持たせていることから、1枚のシート1から形成するこの実施形態の筒4の場合、最大で円周20mmの大きさの調整が可能である。そして、使用後は筒4は分解して破棄することが可能である。
【0014】
なお、通気用の窓としても機能する被係止部B’と係止部Aを連結することにより、筒4よりも細い筒を形成できる。
【0015】
図4は、2枚の前記シート1を用い、2枚のシート1,1同士を連結して使用するようにしたこの発明の第2の実施形態を示す。図4において、図1〜図3に示す符号と同一のものは同一または相当物である。この場合、例えば一方のシート1(図示左側)の被係止部Bと他方のシート1(図示右側)の係止部Aを連結するとともに、一方のシート1(図示左側)の係止部Aと他方のシート1(図示右側)の被係止部Bを連結することにより、上記第1の実施形態で示した筒4よりも大きな筒4’を組み立てることができる。これにより、図1〜図3に示した栽培ポット8よりも内径、外径寸法が大きな栽培ポットへの流用も可能である。なお、同様にして3枚以上のシートを連結することもできる。もちろん加工するシート1の大きさを変えることで、様々な大きさの栽培ポット用の筒を作成可能である。
【0016】
図5は、図3に示したような凹凸を持たない直線状の辺Nを含むシート1の下部1aをノコギリ状に加工することで先端が鋭角的に尖った複数の鋸歯部mを横方向に連続して形成することにより、結果として環状に配置された複数の鋸歯部mを介して筒4の栽培土9への直接の差込をし易くできるとともに、差込まれた筒4がブレルことなく振動等の外乱に対しても強固に差込み状態を保持しうるように構成したこの発明の第3の実施形態を示す。図5において、図1〜図4に示す符号と同一のものは同一または相当物である。
【0017】
なお、係止部A、被係止部Bの形状は上記各実施形態に示した形状に限らず、この発明では、種々の形状に変形したものを適用することができる。
【0018】
また、この発明では、必要に応じて、例えば図2に示す栽培ポット8に設置した筒(筒状体)4の頂部に蓋を設けることも可能である。すなわち、図2において、筒(筒状体)4の上方開口4bを覆う蓋(図示せず)を設置することで、昆虫などの外的要因か生育環境内に侵入することを防ぐことができる。なお、前記蓋の素材としては特に限定は無く、例えば筒(筒状体)4と同一の素材(合成樹脂製シート1と同一の素材)で形成することができる。また、前記蓋は筒(筒状体)4を密閉できる形でも良いが、例えばメッシュ状や有孔状とすることにより、通気性を確保しながらも前記外的要因を排除することもできる。
【0019】
さらにこの発明では、必要に応じて、例えば図2に示す筒(筒状体)4等の底に栽培ポット8で支持されたテーパ状の底面部材を設けることも可能である。この底面部材は、その中心部(テーパ頂部)に植物が貫通できるような穴が空いており、外周部に縦断面略水平状若しくはU字状の収集域を設けてある。図6に、外周部に縦断面略U字状の収集域を設けた底面部材20を示す。図6において、底面部材20は、ハット状で、円錐台形状をなすテーパ部21と、テーパ部21の下方開口21aを形成する外向きフランジ(縁部分)22とよりなる。前記フランジ22は、環状面部23と環状面部23の外周から立ち上がる外周面部24を有する。そして、前記フランジ22によって所定幅を有する環状の前記収集域が構成される。Hは、テーパ部21の上方開口を構成する植物貫通穴である。
【0020】
而して、底面部材20を設置する(筒4をフランジ22の環状面部23に上載する)。この場合、底面部材20のフランジ22の環状面部23の上面およびフランジ22の外周面部24の内面にそれぞれ筒4の下端および筒4の下部4aの外周面を当てた状態にするのが好ましい。そして、底面部材20を設置することによって、筒4内部で結実した種子25が落下した際、種子25は底面部材20のテーパ部21の上面21cに落ちた後にその傾斜に沿って外周側の前記収集域へと導かれ、例えば図2で示す栽培(育苗)ポット(生育ポット)8の栽培土9に付着することなく容易に種子が回収可能となる。栽培ポット8に対する底面部材20の支持形態は適宜設定できる。
【0021】
1 可撓性および光透過性を有する合成樹脂製シート(交雑防止または交差 防止用の部材)
2 一方の側端部
3 他方の側端部
4 筒
P,P’ 植物
A 係止部
B 被係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物の交雑防止または交差防止用の部材であって、
可撓性および光透過性を有する合成樹脂製シートよりなり、
一方の側端部とこれに対向する他方の側端部を連結して筒を組み立てるために一方の側 端部および他方の側端部に連結のための係止部および被係止部が形成されていることを 特徴とする交雑防止または交差防止用の部材。
【請求項2】
前記シートの素材が、帯電防止機能・光量調節機能・透過波長選択機能・抗菌機能・撥 水機能の少なくとも1つの機能を有することを特徴とする請求項1に記載の交雑防止ま たは交差防止用の部材。
【請求項3】
隣接する植物間の交雑または交差を防止するために各植物を請求項1または2に記載さ れた交雑防止または交差防止用の部材で被覆してあることを特徴とする植物栽培装置。
【請求項4】
隣接する植物間の交雑または交差を防止するために各植物を請求項1または2に記載さ れた交雑防止または交差防止用の部材で被覆することを特徴とする植物栽培方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−24024(P2012−24024A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−165841(P2010−165841)
【出願日】平成22年7月23日(2010.7.23)
【出願人】(000231431)日本植生株式会社 (88)
【Fターム(参考)】