説明

仕分け装置

【課題】複数の印刷ジョブの仕分け作業時間の短縮化及び高速化を図ると共に、テープ片Taが、印刷用紙に同伴して流されるのを防止する。
【解決手段】テープTを排紙台67上へ搬送するテープ搬送ローラ114,115と、テープ搬送ローラ114,115により搬送されたテープTを切断して所定の長さのテープ片Taを作製するカッタ部材118と、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙Pが排紙台67の先端最下流位置に達したときから、後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙Pが印刷用紙Pの搬送方向におけるカッタ部材118の位置に達するまでの間に、カッタ部材118による切断が完了するように制御する制御部100とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯状のテープなどの挿入部材を切断して所定の長さの挿入片(テープ片)を作製する仕分け装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、未印刷用紙を給紙する給紙部と、給紙された未印刷用紙上に所望の情報を印刷する印刷部と、印刷済み用紙を排紙する排紙部と、装置内を制御する制御部とを少なくとも備えた画像形成装置の例として、孔版印刷装置や、インクジェット印刷装置とか、レーザ印刷装置とか、熱転写印刷装置などがある。
【0003】
そして、この種の画像形成装置を用いて、印刷ジョブに従って印刷した印刷済み用紙を排紙部の排紙台上に積載する際に、排紙台上に積層された印刷ジョブ単位の印刷済み用紙の最上層にテープ片を挿入して、印刷ジョブごとに印刷済み用紙を仕分けする仕分け装置を備えた孔版印刷装置及び孔版印刷システムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に開示された孔版印刷装置及び孔版印刷システムでは、ここでの図示を省略するものの、原稿画像を読み取る原稿読み取り部と、原稿画像に基いて感熱孔版原紙を製版する製版部と、未印刷用紙を給紙する給紙部と、製版された感熱孔版原紙を巻装した版胴を回転させて未印刷用紙をプレスローラで押圧しながら未印刷用紙上に孔版印刷する印刷部と、印刷済み用紙を排紙する排紙部と、版胴に巻き付けられた使用済みの感熱孔版原紙を排版する排版部と、排紙部の排紙台上に積層された印刷済み用紙を印刷ジョブごとに仕分けする仕分け装置と、を備えている。
【0005】
この際、仕分け装置は、印刷ジョブに従って印刷した画像データの冒頭部分をロール状のテープに縮小印刷して、このテープを所定の長さにカットしてテープ片を作製することにより、このテープ片を排紙台上に積層されている印刷ジョブ単位の印刷済み用紙の一番上に落すことで、印刷ジョブごとに印刷済み用紙を仕分けしている旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−80814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記した特許文献1に開示された孔版印刷装置及び孔版印刷システムによれば、仕分け装置を駆動して印刷ジョブの送信先名又はユーザー名などを印字したテープ片(目印部材)を印刷ジョブの境目である印刷済み用紙間に挟み込むことで、印刷ジョブの要求者を直ちに特定でき、印刷済み用紙の仕分け作業が容易になる。
【0008】
しかし、1人分の印刷ジョブが完了する毎に印刷動作を停止した後に仕分け装置を駆動して印刷済み用紙の仕分け作業を行なっているので、印刷装置の印刷停止動作、仕分け装置による仕分け動作、次の印刷ジョブのための印刷装置の開始動作が個別に必要となり、複数の印刷ジョブを連続して印刷実行することができず、複数の印刷ジョブを完了させるまでに多くの時間を要するという問題が生じている。
【0009】
そこで、これらの課題を解決する仕分け装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る仕分け装置の第1の特徴は、印刷ジョブに基づいて印刷用紙上に情報を印刷する画像形成装置の排紙台の近傍に設けられ、前記排紙台上に積層される印刷済みの印刷用紙を前記印刷ジョブ毎に仕分けるために、挿入部材を所定の長さに切断した挿入片を前記所定枚数の前記印刷済み印刷用紙の最上層に挿入する仕分け装置において、前記挿入部材を前記排紙台上へ搬送する挿入部材搬送手段と、前記挿入部材搬送手段により搬送された前記挿入部材を切断して前記所定の長さの前記挿入片を作製する挿入部材切断手段と、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙の先端が排紙台上にて搬送される搬送方向最下流位置に達したときから、後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙の先端が印刷用紙の搬送方向における挿入部材切断手段の位置に達するまでの間に、挿入部材切断手段による切断が完了するように挿入部材切断手段を制御する制御手段と、を備えることにある。
【0011】
ここで印刷ジョブとは、印刷結果物の仕分けのために挿入片を挿入すべき一単位のことを意味する。したがって単に印刷ジョブのみならず、部単位、組単位で仕分けを要する場合には部、組をも意味する。
【0012】
本発明に係る仕分け装置の第2の特徴は、前記制御手段は、印刷用紙の搬送速度に基づいて、印刷用紙の先端が挿入部材切断手段の位置から排紙台上にて搬送される最下流位置までの搬送に要する時間を下流搬送時間として算出し、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙と後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙との搬送時間間隔から前記下流搬送時間を減算することにより挿入時間を算出し、前記算出した挿入時間内に、前記挿入部材切断手段による切断が完了するように制御することにある。
【0013】
本発明に係る仕分け装置の第3の特徴は、前記制御手段は、前記下流搬送時間に印刷用紙の厚さに応じた補正時間を加減算することにより補正下流搬送時間を算出し、前記挿入時間の算出には前記下流搬送時間に代えて前記補正下流搬送時間を使用することにある。
【0014】
本発明に係る仕分け装置の第4の特徴は、前記制御手段は、前記検出手段による検出結果に基づいて、前記挿入部材切断手段による切断が開始してから完了するまでの切断時間を算出し、この算出した切断時間に基づいて、次回の印刷ジョブにおける前記挿入部材切断手段による切断を開始するタイミングを決定することにある。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る仕分け装置の第1の特徴によれば、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙の先端が排紙台上にて搬送される搬送方向最下流位置に達したときから、後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙の先端が印刷用紙の搬送方向における挿入部材切断手段の位置に達するまでの間に、挿入部材切断手段による切断が完了するように挿入部材切断手段を制御するので、印刷用紙の仕分け時に複数の印刷ジョブを連続して印刷実行が可能となると共に、複数の印刷ジョブの仕分け作業時間の短縮化及び高速化を図ることができる。また、挿入片が、印刷用紙に同伴して流されるのを防止することができる。
【0016】
本発明に係る仕分け装置の第2の特徴によれば、印刷用紙の搬送速度に基づいて、印刷用紙の先端が挿入部材切断手段の位置から排紙台上にて搬送される最下流位置まで搬送される時間を下流搬送時間として算出し、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙と後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙との搬送時間間隔から下流搬送時間を減算することにより挿入時間を算出し、算出した挿入時間内に、挿入部材切断手段による切断が完了するように制御するので、挿入片が、印刷用紙に同伴して流されるのを防止することができる。
【0017】
本発明に係る仕分け装置の第3の特徴によれば、下流搬送時間に、印刷用紙の厚さに応じた補正時間を加減算することにより補正下流搬送時間を算出し、挿入時間の算出には下流搬送時間に代えて補正下流搬送時間を使用するので、印刷用紙の厚さに応じて、より正確に挿入時間を算出することができる。
【0018】
本発明に係る仕分け装置の第4の特徴によれば、検出手段による検出結果に基づいて、挿入部材切断手段による切断が開始してから完了するまでの切断時間を算出し、この算出した切断時間に基づいて、次回の印刷ジョブにおける挿入部材切断手段による切断を開始するタイミングを決定するので、実測値を次回の印刷ジョブの印刷に反映することができ、これにより、より正確に挿入部材切断手段による切断を開始するタイミングを決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る画像形成システムの構成を示した構成図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の一例となる孔版印刷装置を示した構成図である。
【図3】図2に示した操作パネル部を拡大して示した平面図である。
【図4】図1及び図2に示した制御部を拡大して示したブロック図である。
【図5】図1及び図2に示した本発明に係る仕分け装置を拡大して示した図であり、(a)は側面図,(b)は前面図,(c)は一対のテープ搬送ローラの拡大図である。
【図6】(a)〜(f)は本発明に係る仕分け装置の基本動作を説明するために示したそれぞれの平面図及び側面図である。
【図7】本発明の実施例1に係る画像形成システムが備える仕分け装置のカッタ動作を説明するために示した側面図である。
【図8】本発明の実施例1に係る画像形成システムによるテープの搬送開始タイミング及びテープカット処理終了タイミングを含めた制御方法を説明した図である。
【図9】本発明の実施例1に係る画像形成システムが備える仕分け装置のカッタ動作の変形例を説明するために示した側面図である。
【図10】本発明の実施例2である画像形成システムにおける処理手順を示したフローチャートである。
【図11】本発明の実施例2である画像形成システムの制御部における個体差補正値の算出を説明した図である。
【図12】本発明の実施例3である画像形成システムが備える仕分け装置の用紙搬送方向から見た側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本発明に係る画像形成システムの一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0021】
本発明の実施例1に係る画像形成システムについて説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成システムの構成を示した構成図である。
【0023】
図1に示すように、本発明の実施例1に係る画像形成システム1は、印刷ジョブのデータが入力される少なくとも1つ以上の情報処理装置(パソコン)2と、この情報処理装置2と回線を介して接続されて印刷ジョブに従って給紙台51から給紙された印刷用紙P(未印刷用紙Pa)上に画像情報などを印刷する画像形成装置3と、この画像形成装置3で印刷して排紙台67上に積層された印刷ジョブ単位の印刷用紙P(印刷済み用紙Pb)を帯状の挿入部材(テープ)Tを所定の長さに切断した挿入片(テープ片)Taにより印刷ジョブごとに仕分けする仕分け装置(テープソータ)110とから構成されている。
【0024】
この際、上記した画像形成装置3は、情報処理装置2と回線を介して接続された通信部5と、給紙台51上に積層された未印刷用紙Paを給紙する給紙部50と、給紙部50から送られた未印刷用紙Pa上に所望の情報を印刷する印刷部40と、印刷部40で印刷された印刷済み用紙Pbを排紙台67上に排紙する排紙部60と、通信部5と接続され且つ各部40,50,60を制御すると共に仕分け装置110に対して共用して制御する制御部100とを少なくとも備えたものであれば如何なる印刷構造形態でも良いものであり、孔版印刷装置や、インクジェット印刷装置とか、レーザ印刷装置とか、熱転写印刷装置などいずれの印刷装置も適用可能であるが、以下の実施例では画像形成装置3の一例として孔版印刷装置を適用した場合について説明する。
【0025】
また、本発明に係る仕分け装置(テープソータ)110は、画像形成装置3内の排紙部60の排紙台67の近傍でこの上方に接近して設置されており、ユーザ所望の単位ごと、例えば印刷ジョブごとや部、組ごとに挿入部材となるテープTを所定の長さに切断して、切断した挿入片となるテープ片Taを排紙台67上に積層された印刷ジョブ単位の印刷済み用紙Pbの一番上に落して、印刷ジョブごとに印刷済み用紙Pbを仕分けする。その際、画像形成装置3による印刷処理を中断することなく仕分け装置110による仕分け処理が実行される。
【0026】
本発明の実施例1に係る画像形成システム1において、仕分け装置(テープソータ)110を説明する前に、この仕分け装置110が設置される画像形成装置(以下、孔版印刷装置と記す)3について図2を用いて説明する。
【0027】
図2に示した如く、孔版印刷装置(画像形成装置)3は、情報処理装置(パソコン)2に接続された通信部5と、原稿読み取り部10と、製版部20と、印刷部40と、給紙部50と、排紙部60と、排版部70と、操作パネル部80と、制御部100とで構成されており、且つ、これらの各部が箱状に形成した筐体4内に配置されている。
【0028】
まず、上記した原稿読み取り部10は、筐体4内の図示上方部位に配置されており、画像情報などが予め記載された原稿11が透明なガラス板などを用いた原稿台12上に載置されていると共に、この原稿台12と対向してCCDなどを用いたイメージセンサ13が例えばタイミングベルト式のイメージセンサ移動機構部14によって矢印方向に往復動自在に設けられている。
【0029】
そして、原稿11に記載された画像情報をイメージセンサ13で読み取って、読み取った画像情報を後述する制御部100に設けたRAM100c(図4)内に一時的に格納すると共に制御部100を介して下記する製版部20内の孔版原紙21に対して製版画像用として供給している。
【0030】
次に、上記した製版部20は、筐体4内の図示左側中間部位に配置されている。
【0031】
この製版部20では、情報処理装置2に入力された印刷情報、又は、原稿読み取り部10で読み取った画像情報に基いて製版画像を作製するための孔版原紙21が不図示のベースフィルム上に多孔性支持体を貼り合わせて帯状に形成されており、この孔版原紙21を巻回した円環筒状の孔版原紙ロール22がマスターホルダー23内に回転自在に支持されていると共に、マスターホルダー23に対して着脱可能に支持されている。
【0032】
また、孔版原紙ロール22より下流には、第1,第2ガイドシャフト24,25と、プラテン用パルスモータ26によって時計方向に所定の一定速度で回転駆動されるプラテンローラ27と、複数の発熱体(図示せず)が紙面垂直方向に一列に配列されてプラテンローラ27に対して不図示の押圧機構を介して接離自在であり且つ孔版原紙21に圧接してこの孔版原紙21上に製版画像を感熱穿孔するサーマルヘッド28と、製版された孔版原紙21を後述する印刷部40内に設けた円筒状の印刷ドラム(版胴)43の円周長以下に設定された1版分の長さで切断する上下一対のカッタ部材29と、プラテン用パルスモータ26を共用して回転駆動される上下一対の第1フィードローラ30,30と、製版された孔版原紙21を一時的に溜める孔版原紙溜め箱31と、製版された孔版原紙21の搬送状態を検出する孔版原紙搬送検出センサ32と、上下一対の第2フィードローラ33,33と、上下一対の第3フィードローラ34,34とが孔版原紙21の搬送路に沿いながら印刷部40側に向かって上記順に設けられている。
【0033】
そして、孔版原紙ロール22から順次送り出される孔版原紙21は、プラテンローラ27とサーマルヘッド28との間に挟持されながらサーマルヘッド28に設けた複数の発熱抵抗体(図示せず)により製版画像が感熱穿孔され、且つ、製版された孔版原紙21が第1,第2,第3フィードローラ30,33,34によって下記する印刷部40内に設けた円筒状の印刷ドラム43側に搬送されている。
【0034】
次に、上記した印刷部40は、筐体4内の略中央部位に配置されている。
【0035】
この印刷部40では、ドラム駆動用パルスモータ41によって軸部43bを中心にして図示時計方向に予め設定した速度で回転駆動され且つ円筒状の外周面43aにクランプ板44を取り付けた印刷ドラム(版胴)43が前記した製版部20よりも下流に設けられている。
【0036】
この際、円筒状の印刷ドラム43は、外形が例えばB3サイズの孔版原紙21まで取り付け可能に形成されていると共に、通常、A3サイズの孔版原紙21を標準仕様としている。
【0037】
また、ドラム駆動用パルスモータ41の後端軸部にエンコーダ42が取り付けられており、このエンコーダ42で印刷ドラム43の基準位置を示すと共に印刷ドラム43の回転数を検出するための1回転パルスと、印刷ドラム43の基準位置からの回転角度位置を示す角度位置パルスとがそれぞれ出力されるようになっている。
【0038】
また、孔版印刷装置3において、印刷速度は単位時間当たりの印刷ドラム43の回転数により決定され、これにより印刷用紙Pの印刷速度が決定される。この印刷速度は印刷用紙Pの用紙搬送速度と等価であり、この実施例での用紙搬送速度は、1速(60枚/min:60rpm),2速(75枚/min:75rpm),3速(90枚/min:90rpm),4速(105枚/min:105rpm),5速(120枚/min:120rpm),5速を超えたハイスピードのいずれかを情報処理装置2からの入力指示又は後述する操作パネル部80の用紙搬送速度設定キー88(図3)からの入力指示により選択することにより、印刷ドラム43の回転数が可変可能になっていると共に、選択した用紙搬送速度の値を操作パネル部80の液晶表示パネル92(図3)に表示可能になっている。
【0039】
また、印刷用紙Pの用紙搬送速度は、給紙中、印刷中、排紙中において通常全て同じ速度であり、印刷ジョブを変更したときなど必要に応じて速度変更が可能となっている。
【0040】
そして、製版部20で製版された孔版原紙21の先端部位をクランプ板44でクランプした後に、例えばA3サイズ1版分の孔版原紙21を製版部20のカッタ部材29により切断して、1版分の孔版原紙21を印刷ドラム43の外周面43aに沿って巻装させている。
【0041】
この際、A3サイズに形成された孔版原紙21の長手方向となる天地方向が印刷ドラム43の径方向に沿い、且つ、孔版原紙21の短手方向となる左右方向が印刷ドラム43の軸方向に沿うように巻装される。
【0042】
また、印刷ドラム43内でこの軸部43bの下方には、ドクターローラ45とインクローラ46とが互に添接しながら回転自在に設けられていると共に、ドクターローラ45とインクローラ46と間に軸部43bから供給されたインク47が溜まっており、このインク47はドクターローラ45とインクローラ46との隙間を通過してインクローラ46の外周面から印刷ドラム43の外周面43aに巻装された孔版原紙21に供給されるようになっている。
【0043】
また、印刷ドラム43の外側下方位置には、プレスローラ48が不図示の電磁ソレノイドなどにより印刷ドラム43内に設けたインクローラ46に対して接離自在に設けられており、このプレスローラ48は印刷ドラム43の外周面43aに巻装された孔版原紙21に下記する給紙部50から送られた未印刷用紙Paを重ね合わせて不図示のバネによって所定の圧力で押圧することで、印刷ドラム43内に供給されたインク47を孔版原紙21を通過させて未印刷用紙Pa上にインク画像を印刷できるようになっている。
【0044】
この際、印刷ドラム43と一体に孔版原紙21が時計方向に回転して、印刷ドラム43に取り付けたクランプ板44がプレスローラ48を通過するときには、不図示の電磁ソレノイドを作動させてプレスローラ48を一時的に印刷ドラム43に巻装させた孔版原紙21から退避させている。
【0045】
次に、上記した給紙部50は、筐体4内の図示右側下方部位に配置されており、例えばA3サイズの印刷用紙P(未印刷用紙Pa)が給紙台51上に積載され、且つ、給紙モータ52によって回転駆動される給紙ローラ53が最上層の印刷用紙Pに対して接離自在に設けられている。尚、給紙ローラ53は最上層の印刷用紙Pに常時当接している構造でも良い。
【0046】
そして、最上層の印刷用紙Pに当接した給紙ローラ53により最上層の印刷用紙Pが一枚ずつ送り出され、更に上下一対の搬送ローラ54,54により送り出されて給紙センサ55で給紙状態を確認しながら用紙ガイド56に沿って印刷ドラム43に巻装された孔版原紙21に向かい、プレスローラ48によって孔版原紙21に未印刷用紙Paが押圧されながら未印刷用紙Pa上にインク画像が印刷されるようになっている。
【0047】
尚、給紙台51は例えばA3サイズの印刷用紙Pが専用可能に収納できるように形成されているが、ここでの図示を省略するものの、給紙台51をB3サイズ,A3サイズ,B4サイズ,A4サイズ,B5サイズなど複数の用紙サイズに対応可能に外形サイズを可変させる構造もあり、更には、複数の用紙サイズに対応して複数の給紙台を用意することも可能である。
【0048】
この際、制御部100は、給紙センサ55で未印刷用紙Paの通過を検出すると共に、予め設定した時間内に未印刷用紙Paが給紙センサ55を通過しない場合に、未印刷用紙Paの給紙ジャムが発生したことを検出している。
【0049】
次に、上記した排紙部60は、印刷部40で印刷処理された印刷済み用紙Pbを分離する印刷用紙分離爪61が印刷ドラム43の外周面43aに接近して図示左方に設けられており、且つ、印刷用紙分離爪61によって印刷ドラム43の外周面43aから離間した印刷済み用紙Pbを搬送するために排紙モータ62に連結した一対のプーリ63,63とエンドレスベルト64とを用いた排紙通路65が印刷用紙分離爪61の下方に設けられている。
【0050】
また、排紙通路65の上方に排紙センサ66が設置されており、制御部100は、排紙センサ66で排紙通路65に設けたエンドレスベルト64で搬送される印刷済み用紙Pbの通過を検出すると共に、予め設定した時間内に印刷済み用紙Pbが排紙センサ66を通過しない場合に、印刷済み用紙Pbの排紙ジャムが発生したことを検出している。
【0051】
更に、排紙された印刷済み用紙Pbを積載するための排紙台67が筐体4内の図示左側下方部位に設けられている。
【0052】
次に、上記した排版部70は、筐体4内の図示右側で印刷ドラム43の外周面43aに接近して孔版原紙分離爪71が図示右方に設けられており、且つ、孔版原紙分離爪71によって印刷ドラム43の外周面43aから離間した使用済みの孔版原紙21を上下一対の搬送ローラ72,72を介して排版箱73内に収納している。
【0053】
次に、上記した操作パネル部80は、筐体4のうちでユーザーが操作しやすい面(側面,前面,上面などのいずれかの面)に設けられている。
【0054】
この操作パネル部80上には、図3に拡大して示した如く、孔版原紙21を作製する製版キー81と、未印刷用紙Paを連続的に印刷する印刷キー82と、未印刷用紙Paを所定の間隔を隔てて間欠的に印刷するインターバル印刷キー83と、印刷済み用紙Pbを印刷ジョブ単位(組単位)でそれぞれ所定の枚数に(枚数×組数)仕分けできるようにプログラム印刷するプログラム印刷キー84と、各キー81〜84の動作を開始させるスタートキー85と、各キー81〜84の動作を緊急停止させるストップキー86と、インターバル印刷時のインターバル間隔を設定するインターバル間隔設定キー87と、印刷ドラム43の単位時間当たりの回転数を変更して印刷用紙Pの用紙搬送速度を設定する用紙搬送速度設定キー88と、給紙を故意に保留させて印刷動作を空転させる際に印刷ドラムの空転数に基いて給紙保留数を設定する給紙保留数設定キー89と、テンキー90と、ジャム発生などを警告する警告用ブザー91と、各種の情報を表示する液晶表示パネル92とが設けられている。
【0055】
更に、操作パネル部80上には、高速仕分けキー93及び低速仕分けキー94が必要に応じて設けられる。
【0056】
尚、この孔版印刷装置3では、A3サイズの印刷用紙Pを標準仕様として専用に構成した例を説明するが、前述したように、A3サイズ以外のB3サイズ,B4サイズ,A4サイズの印刷用紙も適用可能に構成した場合には、操作パネル部80内に用紙サイズ設定キー(図示せず)を設ければ良い。
【0057】
次に、上記した制御部100は、孔版印刷装置3の筐体4内の適宜な場所に設置されている。
【0058】
この制御部100は、図4に拡大して示した如く、演算処理や判断処理するCPU100aと、孔版印刷装置3及び仕分け装置110の各動作プログラム、及び印刷用紙の厚さと補正時間とが関連づけられた用紙厚さ補正情報を格納したROM100bと、情報処理装置2からの印刷データや原稿11から読み取った画像情報や印刷時の各種の印刷条件などを一時的に記憶するRAM100cと、給紙モータ52や排紙モータ62の動作タイミングを印刷ドラム43の回転を基準として制御するタイマ100dとを内部に有している。
【0059】
また、制御部100は、情報処理装置2から入力された印刷ジョブ又は孔版印刷装置3の操作パネル部80から入力された印刷ジョブに基いて、原稿読み取り部10と、製版部20と、印刷部40と、給紙部50と、排紙部60と、排版部70と、操作パネル部80とをそれぞれ制御すると共に、後述する仕分け装置(テープソータ)110も孔版印刷装置3と連動して制御している。
【0060】
尚、孔版印刷装置用の制御部と、仕分け装置用の制御部とを別々に設けて2つの制御部同士を連動させる構成も考えられるが、この場合に構成が複雑となるので、ここでは1つの制御部100を両装置3,110に共用した場合について説明する。
【0061】
そして、上記構成による孔版印刷装置3を用いて、製版済みの孔版原紙21を円筒状の印刷ドラム43に巻装させ、且つ、給紙部50から送られた未印刷用紙Paをプレスローラ48で製版済みの孔版原紙21に圧接しながら、印刷ドラム43内に供給されたインクを孔版原紙21を通過させて未印刷用紙Pa上にインク画像を印刷した後に、印刷済み用紙Pbを排紙部60の排紙台67上に積層している。
【0062】
図2に戻り、本発明に係る仕分け装置(テープソータ)110は、排紙部60の排紙台67の上方で筐体4の側面に一体的に取り付けられている。
【0063】
この仕分け装置(テープソータ)110は、図5(a),(b)に拡大して示した如く、排紙台67(図2)上に積層された印刷済み用紙Pbをテープ片Taなどの挿入片により印刷ジョブごとに仕分けするために、箱体111の内部に挿入部材となる帯状のテープTがロール状に巻かれて収納されている。
【0064】
そして、挿入部材搬送手段となる一対のテープ搬送ローラ114,115によって帯状のテープTが繰り出され、且つ、このテープTの一端側が印刷ジョブ番号又は印刷ジョブ名を押印するために上下動自在な押印部材112と、これと対向する押印台113との間を通過し、更に、一対のテープ搬送ローラ114,115間に挟まれながら箱体111の前面に形成した出口111a側に向けて搬送されるようになっている。
【0065】
この際、図5(c)に拡大して示した如く、一対のテープ搬送ローラ(挿入部材搬送手段)114,115のうちで一方のローラ114は孔版印刷装置3の制御部100によって駆動されるDCモータ116と連結した凹状の下駆動ローラであり、且つ、他方のローラ115は凸状の上従動ローラとなっており、両ローラ114,115間にテープTを挟み込むことでテープTの長手方向に直交した断面でみて略V字形に腰付けしながら搬送可能になっていると共に、DCモータ116に連結したエンコーダ117からのパルス数をカウントしてテープTの送り出し量を所定の長さLに設定している。
【0066】
また、箱体111の前面に形成した出口111aは、排紙済み用紙Pbの搬送方向と平行に開口しており、この出口111aの前方に挿入部材切断手段となる板状のカッタ部材118が不図示の上下動手段により上下動可能に設けられている。
【0067】
そして、カッタ部材118のうちで箱体111の出口111aに対応する部分が開口されてこの上辺に斜め刃118aが形成されており、この斜め刃118aで一対のテープ搬送ローラ114,115によって略V字形に腰付けされながら送られたテープTを所定の長さLに切断して挿入片となるテープ片Taを略V字形状に作製している。
【0068】
そして、排紙台67(図2)上に積層される所定枚数の印刷済み用紙Pbの最上層に切断したテープ片Taを落下させて挿入することで、印刷ジョブごとに印刷済み用紙Pbを仕分けすることができるように構成されている。
【0069】
この際、本発明に係る仕分け装置110は、印刷ジョブに従って所定枚数の印刷が完了する前に、一対のテープ搬送ローラ114,115によりテープTの搬送を開始して所定枚数目の印刷済み用紙Pb上に切断したテープ片Taを挿入することで、次の印刷ジョブを連続して印刷可能に制御する。
【0070】
<基本動作説明>
本発明の実施例1に係る画像形成システム1の基本動作を、図2,図5及び図6を併用して説明する。
【0071】
図6(a)〜(f)は、本発明の実施例1に係る画像形成システム1が備える仕分け装置110の基本動作を説明するために示したそれぞれの平面図及び側面図である。
【0072】
1つの印刷ジョブの印刷枚数をn枚と設定したときに、図6(a)に示した如く、所定枚数nより前で例えばn−2枚目を孔版印刷装置3の印刷部40で印刷中にこの印刷済み用紙Pbの一部が排紙部60の排紙台67上に向かって排紙されつつある。
【0073】
次に、図6(b)に示した如く、n−2枚目の印刷済み用紙Pbが排紙されつつある中で仕分け装置110内の一対のテープ搬送ローラ114,115によってテープTを略V字形に腰付けしながら搬送を開始する。
【0074】
次に、図6(c)に示した如く、n−2枚目の印刷済み用紙Pbが排紙台67上に完全に積層され、これに続いてn−1枚目を印刷部40で印刷中にこの印刷済み用紙Pbの一部が排紙部60の排紙台67上に向かって排紙されつつあるが、仕分け装置110の箱体111の出口111aからテープTが印刷済み用紙Pbの搬送方向に直交して突出される。
【0075】
次に、図6(d)は、n−1枚目の印刷済み用紙Pbが排紙台67上に完全に積層され、これに続いて先行する印刷ジョブのn枚目を印刷部40で印刷中にこの印刷済み用紙Pbの一部が排紙部60の排紙台67上に向かって排紙されつつある状態を示している。このとき仕分け装置110では、カッタ部材118により延出された長さLのテープTの切断が開始されている。
【0076】
次に、図6(e)は、搬送方向最下流位置である排紙台67のエンドフェンス67aに印刷済み用紙Pbの先端が達した状態を示している。このとき仕分け装置110において、カッタ部材118によるテープTの切断が完了し、所定の長さLのテープ片Taが作成される。その後、このテープ片Taは排紙中のn枚目の印刷済み用紙Pb上に落下する。図6(e)の下図は、テープTの切断完了から、テープ片Taが排紙台67上へ落下している状態を示している。図中の破線は、この間においてテープ片Taが位置し得る範囲を示している。
【0077】
次に、図6(f)に示した如く、先行する印刷ジョブのn枚目の印刷済み用紙Pbが排紙台67上に完全に排紙され、このn枚目の印刷済み用紙Pb上にテープ片Taが挿入されて、1つの印刷ジョブが仕分けされる。この後、引き続いて後続の印刷ジョブの1枚目の印刷が行なわれる。
【0078】
従って、図6(c)〜図6(f)の動作から、テープTは印刷途中で箱体111の出口111aから突出され、且つ、切断されたテープ片Taを1つの印刷ジョブによる印刷済み用紙Pb上に挿入するときに次の印刷ジョブの印刷動作を停止させずにすむことになる。
【0079】
上述したように、孔版印刷装置3内で印刷用紙Pを搬送させながら印刷して、本発明に係る仕分け装置110により印刷ジョブごとに印刷済み用紙Pbを仕分けする際に、印刷ジョブごとにそれぞれ設定した所定枚数の印刷が完了する前に仕分け装置110内でテープTの搬送を開始することで、印刷済み用紙Pbの仕分け時に複数の印刷ジョブを連続して印刷実行が可能となり、複数の印刷ジョブの仕分け作業時間の短縮化及び高速化を図っている。
【0080】
また、排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンス67aに、印刷済み用紙Pbの先端が達した後、カッタ部材118による切断が完了するように制御するので、所定の長さLのテープ片Taが排紙中のn枚目の印刷済み用紙Pb上に落下し、落下したテープ片Taが、用紙Pbに同伴して流されるのを防止することができる。
【0081】
そこで、カッタ部材118によるテープTの切断のタイミングを詳細に説明する。
【0082】
図7は、本発明の実施例1に係る画像形成システム1が備える仕分け装置110のカッタ動作を説明するために示した側面図である。
【0083】
図7に示す如く、孔版印刷装置3内の制御部100は、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷済み用紙Pbである用紙Pb1の先端が、排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンス67aに達したときから、後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷済み用紙Pbである用紙Pb2の先端が搬送方向におけるカッタ部材118の切断位置に達するまでの間に、カッタ部材118による切断が完了するように制御する。
【0084】
また、仕分け装置110は、例えば、カッタ部材118の切断刃の通電を検知することによりカッタ部材118の切断状態を検出する切断検出器121と、エンドフェンス67aの用紙搬送方向における位置を検出する位置検出器122とを備えている。
【0085】
まず、制御部100は、ユーザーが情報処理装置2又は孔版印刷装置3内の操作パネル部80を操作することにより、印刷用紙Pの用紙搬送速度を所定の速度範囲となる1速〜5速の範囲内に設定する。
【0086】
そして、制御部100は、設定された用紙搬送速度と、印刷済み用紙Pb1及び印刷済み用紙Pb2の用紙サイズとに基づいて、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷済み用紙Pb1と後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷済み用紙Pb2との搬送時間間隔203を算出する。
【0087】
次に、設定された用紙搬送速度及び搬送方向における仕分け装置110のカッタ部材118の位置から排紙台67の搬送方向最下流位置であるエンドフェンス67aまでの距離に基づいて、カッタ部材118の位置から排紙台67の搬送方向最下流位置であるエンドフェンス67aまで印刷済み用紙Pb1の先端が搬送される時間を、下流搬送時間202として算出する。なお、カッタ部材118の位置からエンドフェンス67aまでの距離は、位置検出器122により検出された検出結果に基づいて、または印刷ジョブに含まれる用紙サイズに基づいて算出される。後者により距離が算出できるのは、用紙サイズに応じて推奨されるエンドフェンス67aの位置が決められているためであり、これらの関係(用紙サイズに基づくエンドフェンス67aの位置)が定められたテーブルデータをROM100bに記憶させておくことが好ましい。
【0088】
そして、制御部100は、搬送時間間隔203から下流搬送時間202を減算することにより挿入時間201を算出する。
【0089】
制御部100は、算出された挿入時間201の間に、カッタ部材118によるテープ片Taの切断が完了するようにテープTのテープカット処理終了タイミングを決定し、この決定したテープTのテープカット処理終了タイミングに基づいて、仕分け装置110を制御することにより、排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンス67aに、印刷済み用紙Pb1の先端が達した後、カッタ部材118による切断が完了するように制御することができる。
【0090】
これにより、所定の長さLのテープ片Taが、排紙台67上で静止した印刷済み用紙Pb上に落下するので、落下したテープ片Taが、印刷済み用紙Pbに同伴して流されるのを防止することができる。
【0091】
このように、排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンス67aに、印刷済み用紙Pb1の先端が達した後、カッタ部材118による切断が完了するように制御するためには、テープTの搬送開始タイミングや、テープTのテープカット処理終了タイミングを決定する必要がある。
【0092】
<制御方法>
次に、本発明の実施例1に係る画像形成システム1によるテープTの搬送開始タイミング及びテープカット処理終了タイミングを含めた制御方法を説明する。
【0093】
本発明の実施例1に係る画像形成システム1が備える制御部100は、少なくとも1つ以上の印刷ジョブに従って印刷用紙Pを印刷するにあたって、印刷ジョブによる所定枚数の印刷が完了する前に仕分け装置110内でテープTの搬送を開始するように制御している。
【0094】
このときに、孔版印刷装置3内の制御部100は、上述したように、テープTのテープカット処理終了タイミングを決定し、この決定したテープTのテープカット処理終了タイミングに基づいて、テープTの搬送開始タイミング及びテープTのカット処理開始タイミングを決定し、この決定したタイミングに従って孔版印刷装置3を制御する。
【0095】
なお、本発明の実施例1に係る画像形成システム1は、印刷済み用紙Pbが用紙搬送速度により排紙口の上方に浮き搬送されたテープTとの衝突により排紙ジャムが発生する等の問題が発生せず、正常な仕分け動作が可能であればいかなる用紙搬送速度に対しても適用可能である。
【0096】
また、印刷用紙Pの印刷動作は、給紙、印刷、排紙の順に行なわれるが、この実施例では給紙動作を基準として印刷動作を簡略的に図示している。
【0097】
即ち、1つの印刷ジョブを印刷した印刷済み用紙Pbを仕分けするときに、印刷開始からの印刷用紙Pの枚数を計数するか、又は、印刷開始から印刷ドラム43の回転数をエンコーダ42からの1回転パルスにより計数することにより、仕分け装置110内でのテープTの搬送開始タイミング及びテープのカット処理開始タイミングを決定している。
【0098】
図8は、本発明の実施例1に係る画像形成システム1によるテープTの搬送開始タイミング及びテープカット処理終了タイミングを含めた制御方法を説明した図である。
【0099】
図8に示す如く、印刷用紙Pを所定の速度範囲となる1速〜5速の範囲内で搬送しながら印刷ジョブの印刷開始からの枚数を計数して例えば7枚ごとに仕分けする際に、制御部100は、テープTのテープカット処理終了タイミングを基準時点として、テープカット〜テープ落下にかかる時間分前のタイミング(テープ切断実行に要する切断期間+テープ落下に要する落下期間)を逆算することにより、テープカット処理を開始するテープカット処理開始タイミングを設定している。なお、図8に示すaは、仕分け装置110のカッタ部材118直下を印刷済み用紙Pbの先端が通過するタイミングであり、bは、印刷済み用紙Pbの搬送方向への移動が停止するタイミング(エンドフェンス67aに、印刷済み用紙Pb1の先端が達するタイミング)である。
【0100】
次に、制御部100は、仕分け装置110によるテープ搬送〜テープカットにかかる時間分前のタイミング(テープ搬送実行に要する搬送期間+テープ切断実行に要する切断期間)を逆算してテープ搬送動作を開始させるテープ搬送開始タイミングを設定している。
【0101】
そして、制御部100は、設定したテープ搬送開始タイミングに基づいて、テープTの搬送を開始させ、テープカット処理開始タイミングに基づいて、カッタ部材118に切断を開始させることにより、テープカット処理終了タイミングでカッタ部材118に切断を終了させることができる。
【0102】
本発明の実施例1に係る画像形成システム1では、先行する印刷ジョブのテープ搬送完了後直ちにテープカットを行い、テープカット完了後直ちに後続の印刷ジョブの給紙を実行している。
【0103】
この際、テープ搬送動作とテープカット処理動作とを連続させているので、1つの仕分けプログラムで時間ロスなくテープ片Taを作製して、仕分け作業を実行できる。尚、図8中の数字は印刷開始からの枚数カウントを示している。
【0104】
以上のように、本発明の実施例1に係る画像形成システム1によれば、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙が排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンス67aに達したときから、後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙が印刷用紙の搬送方向におけるカッタ部材118の位置に達するまでの間に、カッタ部材118による切断が完了するように制御するので、印刷用紙の仕分け時に複数の印刷ジョブを連続して印刷実行が可能となると共に、複数の印刷ジョブの仕分け作業時間の短縮化及び高速化を図ることができる。
【0105】
また、本発明の実施例1では、制御部100は、用紙搬送速度に基づいて、印刷用紙の搬送方向におけるカッタ部材118の位置から排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンスまで印刷用紙が搬送される時間を下流搬送時間202として算出し、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙と後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙との搬送時間間隔203から下流搬送時間を減算することにより挿入時間201を算出し、算出した挿入時間201内に、カッタ部材118による切断が完了するように制御した。
【0106】
所定の長さLのテープ片Taが、排紙台67上で静止した印刷済み用紙Pb上に落下するので、落下したテープ片Taが、印刷済み用紙Pbに同伴して流されるのを防止することができる。
【0107】
しかしながら、エンドレスベルト64により搬送されて離れた印刷用紙Pは、印刷用紙の厚さによって搬送の速度が異なる。即ち、印刷用紙Pの厚さが厚いほど、エンドレスベルト64から離れたときの速度は速く、印刷用紙Pの厚さが薄いほど、エンドレスベルト64から離れたときの速度は遅い。装置本体から排紙台67へ向けて印刷用紙Pが排出される際、印刷用紙Pの厚さが薄いほど空気抵抗を受けやすいためである。
【0108】
そこで、印刷用紙の厚さに応じた挿入時間を算出し、算出した挿入時間内に、挿入部材切断手段による切断が完了するように制御するようにしてもよい。具体的には、制御部100は、下流搬送時間に、印刷用紙の厚さに応じた補正時間を加減算することにより補正下流搬送時間を算出し、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙と後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙との搬送時間間隔から補正下流搬送時間を減算することにより挿入時間を算出し、算出した挿入時間内に、挿入部材切断手段による切断が完了するように制御する。
【0109】
ここで、「加減算」としているのは、通常、画像形成装置で使用される用紙は普通紙に分類されるものであるため、下流搬送時間はこの普通紙を基準として算出されるためである。すなわち、普通紙よりも坪量の小さな薄い紙(薄紙)が使用される際には下流搬送時間に補正時間が「加算」され、普通紙よりも坪量の大きな厚い紙(厚紙)が使用される際には下流搬送時間から補正時間が「減算」され、補正下流搬送時間が算出されることになる。
【0110】
なお、下流搬送時間は普通紙を基準として算出されることとしたが、画像形成装置において印刷、通紙等の印刷処理を実行するのに問題が生じない範囲で使用することのできる最も薄い用紙、または最も厚い用紙を基準としても良い。この際には、補正下流搬送時間の算出には「加算」もしくは「減算」のいずれか一方で足りることになる。
【0111】
図9は、本発明の実施例1に係る画像形成システム1が備える仕分け装置110のカッタ動作の変形例を説明するために示した側面図である。
【0112】
図9に示す如く、孔版印刷装置3内の制御部100は、ユーザーが情報処理装置2又は孔版印刷装置3内の操作パネル部80を操作することにより、印刷用紙Pの用紙搬送速度を所定の速度範囲となる1速〜5速の範囲内に設定する。
【0113】
そして、制御部100は、設定された用紙搬送速度と、印刷済み用紙Pb1及び印刷済み用紙Pb2の用紙サイズとに基づいて、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷済み用紙Pb1と後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷済み用紙Pb2との搬送時間間隔303を算出する。
【0114】
次に、制御部100は、例えば、ROM100bに記憶された用紙厚さ補正情報から、ユーザーの入力操作に基づいて設定された印刷用紙の厚さに対応する補正時間を抽出する。ここで、印刷用紙Pの厚さが厚いほど、エンドレスベルト64から離れたときの速度は速いので、補正時間が短く設定され、印刷用紙Pの厚さが薄いほど、エンドレスベルト64から離れたときの速度は遅いので、補正時間は長くなるように設定される。
【0115】
そして、制御部100は、設定された用紙搬送速度及び搬送方向における仕分け装置110のカッタ部材118の位置から排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンス67aまでの距離に基づいて、カッタ部材118の位置から排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンス67aまで印刷済み用紙Pb1が搬送される下流搬送時間302を算出し、この算出された時間に抽出した補正時間304を加減算することにより、補正下流搬送時間305を算出する。
【0116】
そして、制御部100は、搬送時間間隔303から補正下流搬送時間305を減算することにより挿入時間301を算出する。
【0117】
制御部100は、算出された挿入時間301の間に、カッタ部材118によるテープ片Taの切断が完了するようにテープTのテープカット処理終了タイミングを決定し、この決定したテープTのテープカット処理終了タイミングに基づいて、仕分け装置110を制御することにより、排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンス67aに、印刷済み用紙Pb1の先端が達した後、カッタ部材118による切断が完了するように制御することができる。
【0118】
これにより、所定の長さLのテープ片Taが、排紙台67上で静止している印刷済み用紙Pb上に落下するので、落下したテープ片Taが、印刷済み用紙Pbに同伴して流されるのを防止することができる。
【0119】
また、補正下流搬送時間305を用いて、挿入時間301を算出するので、より正確に挿入時間301を算出でき、より正確に切断されたテープ片Taを印刷済み用紙Pb上に挿入することができる。
【実施例2】
【0120】
本発明の実施例1では、制御部100は、用紙搬送速度に基づいて、印刷用紙Pの搬送方向におけるカッタ部材118の位置から排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンス67aまで印刷用紙Pが搬送される時間を下流搬送時間として算出し、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙Pと後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙Pとの搬送時間間隔から下流搬送時間を減算することにより挿入時間を算出し、算出した挿入時間内に、テープTのテープカット処理終了タイミングが入るように制御する画像形成システム1を例に挙げて説明した。
【0121】
しかしながら、排紙モータ62の個体差や、一対のプーリ63,63、エンドレスベルト64の摩耗による劣化等により、テープTのテープカット処理終了タイミングにズレが生じる場合がある。
【0122】
そこで、本発明の実施例2では、カッタ部材118による切断が開始してから完了するまでの切断時間を動作時間測定値として計測し、この計測した動作時間測定値に基づいて、挿入時間を補正する画像形成システム1Aを例に挙げて説明する。
【0123】
図10は、本発明の実施例2である画像形成システム1Aにおける処理手順を示したフローチャートである。
【0124】
図10に示すように、本発明の実施例2である画像形成システム1Aが備える制御部100は、テープカット処理開始タイミングに達すると(ステップS101)、制御部100の指示に基づき、仕分け装置110はテープTの切断を開始し(ステップS103)、制御部100は、内蔵するタイマ100dによる計時を開始する(ステップS105)。
【0125】
そして、仕分け装置110はテープTの切断を完了すると(ステップS107)、制御部100は、内蔵するタイマ100dによる計時を終了する(ステップS105)。
【0126】
次に、制御部100は、タイミング調整処理を実行するか否かを判定する(ステップS111)。例えば、制御部100は、RAM100cにタイミング調整処理を実行したか否かを示す実行フラグを記憶しており、この実行フラグが“オン”である場合、制御部100は、タイミング調整処理を実行せず、この実行フラグが“オフ”である場合、制御部100は、タイミング調整処理を実行すると判定する。
【0127】
ステップS111において、タイミング調整処理を実行すると判定された場合(YESの場合)、制御部100は、個体差補正値を算出する(ステップS113)。
【0128】
そして、制御部100は、算出した個体差補正値に基づいて、補正後タイミング値を算出し(ステップS115)、補正後テープカット処理開始タイミングを設定する(ステップS117)。
【0129】
次に、制御部100は、RAM100cに記憶された実行フラグを“オン”にする(ステップS119)。
【0130】
図11は、本発明の実施例2である画像形成システム1Aの制御部100における個体差補正値の算出を説明した図である。
【0131】
図11に示すように、t1時点に、テープカット処理開始タイミングに達すると、制御部100は、仕分け装置110にカット信号を供給する。
【0132】
制御部100は、挿入時間に、カッタ部材118によるテープ片Taの切断が完了するようにテープTのテープカット処理終了タイミングをt7時点として設定し、この設定されたテープTのテープカット処理終了タイミングt7に基づいて、逆算することによりテープカット処理開始タイミングをt5時点として設定する。
【0133】
しかしながら、制御部100は、タイマ100dによる計時の結果、t8時点において、仕分け装置110はテープTの切断を完了したことを検出した場合、t5時点からt8時点の時間を動作時間測定値401とする。
【0134】
そこで、制御部100は、テープカット処理終了タイミングであるt7時点からt8時点までの時間を、個体差補正値402として決定する。
【0135】
そして、次回の印刷ジョブに基づいて印刷する際、テープ片Taを挿入する場合、制御部100は、補正前タイミング値403から個体差補正値402を減算した値を補正後タイミング値404として、t3時点を補正後テープカット処理開始タイミングとして設定する。
【0136】
以上のように、本発明の実施例2である画像形成システム1Aによれば、カッタ部材118による切断が開始してから完了するまでの切断時間を動作時間測定値として計測し、この計測した動作時間測定値に基づいて、次回の印刷ジョブにおける補正後のテープカット処理開始タイミングを決定するので、より正確に挿入時間を算出でき、より正確に切断されたテープ片Taを印刷済み用紙Pb上に挿入することができる。
【実施例3】
【0137】
本発明の実施例1では、仕分け装置110を制御することにより、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙Pが排紙台67の先端最下流位置であるエンドフェンス67aに、印刷済み用紙Pb1の先端が達してから、後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙がカッタ部材118の位置に達するまでの間に、カッタ部材118による切断が完了する画像形成システム1を例に挙げて説明した。
【0138】
さらに、本発明の実施例3では、印刷済み用紙Pb上に挿入されるテープ片Taを最適な長さで切断する画像形成システム1Bを例に挙げて説明する。
【0139】
図12は、本発明の実施例3である画像形成システム1Bが備える仕分け装置110Bの用紙搬送方向から見た側面図である。
【0140】
図12に示すように、印刷済み用紙Pbは、排紙台67上に積層されるが、このとき、印刷済み用紙Pbの幅方向の長さに応じて、排紙台67のサイドフェンス67bをX1方向又はX2方向に移動することが可能である。
【0141】
このとき、サイドフェンス67bから入り込む長さであるテープ入り込み長さ501は、無駄なテープを極力削減するため、最小限な長さであることが好ましい。
【0142】
そこで、本発明の実施例3である画像形成システム1Bが備える仕分け装置110Bでは、制御部100の指示に基づき、カッタ部材118が、先行する印刷ジョブに基づいて印刷された印刷済み用紙Pb1と、後続の印刷ジョブに基づいて印刷された印刷済み用紙Pb2との間を仕切るための必要最小限の長さでテープT切断してテープ片Taを作成する。
【0143】
また、仕分け装置110Bは、図12に示すように、ユーザーによる手動操作、又は図示しないモータの駆動により、X1方向又はX2方向に移動可能に支持されている。仕分け装置110Bは、印刷済み用紙Pbの幅方向の長さに応じて、X1方向又はX2方向に移動することにより、テープ飛び出し長さ502を最小限にすることができる。
【0144】
このように、本発明の実施例3である画像形成システム1Bによれば、テープ入り込み長さ501と、テープ飛び出し長さ502との合計長さであるテープ出し長さ503を最小限にすることができる。
【0145】
また、本発明の実施例1〜3では、1ドラム式の孔版印刷装置3を例に挙げて説明したが、孔版原紙が巻装された上流側のドラムにより印刷用紙の表面を印刷し、孔版原紙が巻装された下流側のドラムにより印刷用紙の裏面を印刷する2ドラム式の孔版印刷装置であってもよい。
【0146】
なお、本発明の実施例1〜3では、「印刷用紙の先端が排紙台上にて搬送される搬送方向最下流位置に達したとき」とは、エンドフェンスが存在する排紙台であれば印刷用紙の先端が当該エンドフェンスの位置を意味するが、これに限らない。
【0147】
例えば、エンドフェンスが存在しない排紙台であれば印刷用紙が搬送方向への搬送力を喪失した位置を意味する。エンドフェンスが存在しない排紙台の例としては、特開2010−111506に記載された排紙台のように、排出された印刷用紙が滑落され整然と積み上げられるものが挙げられる。この場合、具体的には、所定角度の傾斜面を有した排紙台上に排出された印刷用紙の先端が到達する搬送方向最下流位置を意味する。
【0148】
さらに、本発明は、孔版印刷装置に限らず、ライン単位で印刷を行うインクジェット方式のライン型の画像形成装置や、レーザ方式の画像形成装置にも適用できる。
【符号の説明】
【0149】
1,1A,1B…画像形成システム
2…情報処理装置
3…画像形成装置(孔版印刷装置)
60…排紙部
61…印刷用紙分離爪
62…排紙モータ
63,63…プーリ
64…エンドレスベルト
65…排紙通路
66…排紙センサ
67…排紙台
67a…エンドフェンス
67b…サイドフェンス
80…操作パネル部
100…制御部
100a…CPU
100b…ROM
100c…RAM
100d…タイマ
110,110B…仕分け装置
111…箱体
111a…出口
112…押印部材
113…押印台
114,115…テープ搬送ローラ
116…DCモータ
117…エンコーダ
118…カッタ部材
118a…刃

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブに基づいて印刷用紙上に情報を印刷する画像形成装置の排紙台の近傍に設けられ、前記排紙台上に積層される印刷済みの印刷用紙を前記印刷ジョブ毎に仕分けるために、挿入部材を所定の長さに切断した挿入片を前記所定枚数の前記印刷済み印刷用紙の最上層に挿入する仕分け装置において、
前記挿入部材を前記排紙台上へ搬送する挿入部材搬送手段と、
前記挿入部材搬送手段により搬送された前記挿入部材を切断して前記所定の長さの前記挿入片を作製する挿入部材切断手段と、
先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙の先端が前記排紙台上にて搬送される搬送方向最下流位置に達したときから、後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙の先端が印刷用紙の搬送方向における前記挿入部材切断手段の位置に達するまでの間に、前記挿入部材切断手段による切断が完了するように前記挿入部材切断手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする仕分け装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
印刷用紙の搬送速度に基づいて、前記印刷用紙の先端が前記挿入部材切断手段の位置から前記排紙台上にて搬送される最下流位置までの搬送に要する時間を下流搬送時間として算出し、先行する印刷ジョブにおける最後尾の印刷用紙と後続の印刷ジョブにおける先頭の印刷用紙との搬送時間間隔から前記下流搬送時間を減算することにより挿入時間を算出し、前記算出した挿入時間内に、前記挿入部材切断手段による切断が完了するように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の仕分け装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記下流搬送時間に印刷用紙の厚さに応じた補正時間を加減算することにより補正下流搬送時間を算出し、前記挿入時間の算出には前記下流搬送時間に代えて前記補正下流搬送時間を使用する
ことを特徴とする請求項2記載の仕分け装置。
【請求項4】
前記挿入部材切断手段による切断状態を検出する検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、
前記検出手段による検出結果に基づいて、前記挿入部材切断手段による切断が開始してから完了するまでの切断時間を算出し、この算出した切断時間に基づいて、次回の印刷ジョブにおける前記挿入部材切断手段による切断を開始するタイミングを決定する
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の仕分け装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−14412(P2013−14412A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−149050(P2011−149050)
【出願日】平成23年7月5日(2011.7.5)
【出願人】(000250502)理想科学工業株式会社 (1,191)
【Fターム(参考)】