説明

仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法

ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングするセンサーと、仮想のゴルフコース及び前記センサーによりセンシングされてシミュレーションされるゴルフボールの軌跡に関する映像を処理する映像処理装置と、システムにログインしたゴルファーに対して複数のキャディーの中から選択されたキャディーのカスタマイズ案内音声を提供するキャディー音声案内部と、システムにログインしたゴルファーに関する情報を認識して、該当のゴルファーの特性及びゲーム進行状況に応じたカスタマイズ音声案内が、該当のゴルファーに対して選択されたキャディーの音声で提供されるように前記キャディー音声案内部を制御する制御部と、を含む仮想ゴルフシミュレーション装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法に係り、特に、ゴルファーが実際にゴルフクラブでゴルフボールを打撃しながらゴルフ競技をする際に、実際にゴルフ場でゴルフ競技をするかのようなリアリティーを演出するように映像及び音声などを提供する仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ゴルフに対する関心が高まるにつれて、室内でも実際にゴルフ場でゴルフ競技を楽しむかのようなリアリティーを提供する、いわゆる"スクリーンゴルフ"と呼ばれる仮想ゴルフシミュレーション装置が登場した。
かかる仮想ゴルフシミュレーション装置は、ゴルファーが実際にゴルフ場でゴルフ競技をするかのようなリアリティーを提供するために、実際のゴルフ場と同じ映像を仮想現実として提供し、ゴルフボールを打つに伴うゴルフボールの移動映像も実際と同一に具現している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、実際のゴルフ競技をする上で助言を与えるキャディーを仮想ゴルフシミュレーション環境に適用することによって、システムに接続したそれぞれのゴルファーを個別的に認識し、各ゴルファーが自身の好みによって自身の仮想キャディーを選択でき、選択されたキャディーにより、ゴルファーの個人的特性とプレー特性などを総合的に考慮して個別ゴルファーに合うカスタマイズ音声案内を提供することによって、ゴルファーにゴルフ競技への興味を呼び起こし、より大きい便宜をゴルファーに提供でき、ゴルファーの競技力向上を誘導できる仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置は、ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングするセンサーと、仮想のゴルフコース及び前記センシング装置によりセンシングされてシミュレーションされるゴルフボールの軌跡に関する映像を処理する映像処理装置と、システムにログインしたゴルファーに対して複数のキャディーの中から選択されたキャディーのカスタマイズ案内音声を提供するキャディー音声案内部と、システムにログインしたゴルファーに関する情報を認識し、該当のゴルファーの特性及びゲーム進行状況に応じたカスタマイズ音声案内が、該当のゴルファーに対して選択されたキャディーの音声でなされるように前記キャディー音声案内部を制御する制御部と、を含む。
【0005】
一方、本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション方法は、ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングしてシミュレーションする仮想ゴルフシミュレーション方法であって、仮想ゴルフシミュレーションのために各ゴルファーがログインする段階と、ログインしたゴルファーに関する情報がゴルファー情報保存部から抽出されてローディングされることによって該当のゴルファーを個別的に認識する段階と、ログインしたゴルファーに対して複数の仮想キャディーの中から特定仮想キャディーが選択される段階と、選択された仮想キャディーに関する情報がキャディー情報保存部からローディングされる段階と、該当のゴルファーがゲームを進行する上で発生する特定状況または条件を判断し、それに基づき、当該ゴルファーに対して選択された仮想キャディーがカスタマイズ音声案内をする段階と、を含む。
【発明の効果】
【0006】
システムに接続したそれぞれのゴルファーを個別的に認識し、各ゴルファーが自身の好みによって自身のキャディーを選択し、選択されたキャディーを介してゴルファーの個人的特性とプレー特性などを総合的に考慮して個別ゴルファーに合うカスタマイズ音声案内を提供することによって、ゴルファーにゴルフ競技への興味を呼び起こし、より大きい便宜をゴルファーに提供でき、ゴルファーの競技力向上を誘導できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る仮想ゴルフシミュレーション方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る仮想ゴルフシミュレーション方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図7】図6に示すフローチャートによるシミュレーション方法の一具体例を示すフローチャートである。
【図8】図6に示すフローチャートによるシミュレーション方法の他の具体例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に係る仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法の実施例を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0009】
本発明に係る仮想ゴルフシミュレーション装置は、基本的に、ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングするセンサー、ゴルフボールの軌跡のシミュレーション映像を処理する映像処理装置などを含み、特に、システムにログインしたゴルファーを認識し、そのゴルファーに対して選択された仮想キャディーによるカスタマイズ音声案内がなされるようにするキャディー音声案内部を含むことを特徴とする。
【0010】
より具体的に、キャディー音声案内部は、図1に示すように、ソース情報保存部52、ゴルファー情報保存部56及びキャディー情報保存部58などを含む保存装置50と、音声処理部60などを含むことができ、図2に示すように、音声情報保存部53、ゴルファー情報保存部56、キャディー情報保存部58などを含む保存装置50と、音声出力部66などを含むことができ、図3に示すように、テキスト情報保存部54、ゴルファー情報保存部56、キャディー情報保存部58などを含む保存装置50と、音声変換部62などを含むことができ、また、図4に示すように、ソース音声保存部55、ゴルファー情報保存部56、キャディー情報保存部58などを含む保存装置50と、音声加工部64などを含むことができる。
【0011】
このような特徴を有する本発明について、まず、図1を参照して、本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を説明する。
【0012】
図1に示すように、本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置は、スイングプレートユニット10、映像処理装置20、センサー30、操作手段40、保存装置50及び制御部Mなどを含む。
【0013】
スイングプレートユニット10は、ゴルファーがゴルフクラブでゴルフボールを打つように設けられるもので、ゴルフコースの状況に応じて所定角度傾斜するように設けられることが好ましい。
【0014】
映像処理装置20は、ゴルフ場の背景に関する映像とゴルファーがゴルフボールを打つことによって現れるゴルフボールの移動映像、そして各種情報に関する事項を、スクリーン(いわゆるスクリーンゴルフなどの分野で使用されるスクリーンなど)のような画面に出力し、ゴルファーはその画面を見ることができる。
【0015】
センサー30は、ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの速度、移動方向、角度などを感知して制御部Mに伝達する機能を担い、好ましくは、ゴルファーのゴルフクラブがゴルフボールを打つ角度と打撃されたゴルフボールの部位を感知するエイミング(Aiming)感知装置なども含むことができ、ゴルファーのスイング姿勢などを撮像してそれを分析できるようにするスイング感知装置なども含むことができる。
【0016】
操作手段40は、ゴルファーがシステムにログインしたり仮想ゴルフシミュレーション装置を作動したりする上で必要な操作を行えるように設けられ、ゴルフボールの進行方向などの調節、及びその他必要な操作を可能にする。
【0017】
保存装置50には、仮想ゴルフシミュレーション装置の作動及びゲーム進行に必要な各種映像情報などのシステム情報が保存されるシステム情報保存部51が含まれる。
【0018】
システム情報保存部51は、別の保存機器としてもよく、一つの保存機器において他のデータとともにシステム情報が保存されるように構成されてもよい。
【0019】
一方、制御部Mは、操作手段40の操作によってシステム情報保存部51から必要なシステム情報を抽出して仮想ゴルフシミュレーション装置を作動させ、必要な映像関連情報をシステム情報保存部51から抽出して映像処理装置20を介して所定の画面に画像出力させる。
【0020】
そして、センサー30で感知したゴルフボールの速度、方向、角度などの要素に基づいてゴルフボールの移動に対する映像を構成し、これを映像処理装置20を介して所定の画面に画像出力し、必要な場合、スイングプレートユニット10を駆動させる。
【0021】
一方、図1に示す本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の保存装置50は、ゴルファーへの音声案内のための所定のデータが保存されているソース情報保存部52と、ゴルファーに関する情報が保存されているゴルファー情報保存部56、及び仮想のキャディーに関する情報が保存されているキャディー情報保存部58を含む。
【0022】
ここで、ソース情報保存部52は、音声案内のためのデータ、すなわち、あらかじめ設定された状況とその状況における所定の条件(以下、"特定状況/条件"という。)下で提供される音声のソースとなるデータが保存される機能を担う。
【0023】
このようなソースとなるデータは、各キャディー別にそして特定状況/条件別にそれぞれ分類して保存されている音声データであってもよく、テキストデータであってもよく、その他いかなる形態のデータであってもよい。
【0024】
該ソースとなるデータは、特定状況/条件別に完成した文章として保存されていてもよいが、単語の形態で保存され、特定状況/条件下でいくつかの単語が組み合わせられて一つの文章とされ、音声提供されるようにしてもよい。
【0025】
そして、ソース情報保存部52は、ソースとなるデータが保存された別の保存機器としてもよく、保存装置50という一つの保存機器においてシステム情報、ゴルファー情報及びキャディー情報などと共に、ソースとなるデータが保存されるように構成されてもよい。
【0026】
すなわち、ソース情報保存部52は、他の保存部と分離された別の保存機器としてもよく、一つの保存機器においてソースとなるデータが保存されている物理的な一部領域であってもよい。
【0027】
一方、ゴルファー情報保存部56は、システムに登録された個別ゴルファーに関する身上情報、各種記録情報及び各種プレー特性に関する情報などが保存される機能を担う。
【0028】
すなわち、仮想ゴルフシミュレーション装置の使用者であるゴルファーが会員加入によってシステムに自身の情報を登録すると、その登録情報がゴルファー情報保存部56に保存される。
【0029】
そして、システムに登録されたゴルファーがゴルフゲームをすると、それに関する記録情報及びそのゴルファーのプレー特性について分析された情報などがゴルファー情報保存部56に保存されるようにすることが好ましい。
【0030】
ゴルファー情報保存部56は、ゴルファー情報が保存される別の保存装置にしてもよく、保存装置50という一つの保存装置においてシステム情報及びソース情報などと共にゴルファー情報が保存されるように構成されてもよい。
【0031】
すなわち、ゴルファー情報保存部56は、他の保存部と分離された別の保存装置としてもよく、一つの保存装置においてゴルファー情報が保存されている物理的な一部領域であってもよい。
【0032】
一方、キャディー情報保存部58は、仮想のキャディーに関する各種情報が保存される機能を担当するもので、仮想キャディーの人的特性及び声特性などに関するデータが保存される。
【0033】
キャディー情報保存部58に保存されている仮想のキャディーとしては、実在人物、例えば、タイガー・ウッズ、千ェ・キョンジュ、パク・セリなどのような実在ゴルフプレーヤーに関する情報を含むこともでき、漫画キャラクターや実在芸能人などに関する情報を含むこともできる。
【0034】
キャディー情報保存部58は、キャディー情報が保存される別の保存機器としてもよく、保存装置50という一つの保存機器においてシステム情報、ゴルファー情報及びソース情報などと共に、キャディー情報が保存されるように構成されてもよい。
【0035】
一方、図1に示す本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置は、ソース情報保存部52に保存されているソースとなるデータを音声処理する音声処理部60を含む。
【0036】
音声処理部60は、ソース情報保存部53に保存されているデータ、例えば、音声データの場合にはそれを音声出力し、テキストデータの場合にはそれを特定キャディーの音声に変換して音声出力するように構成されることが好ましい。
【0037】
すなわち、ゴルファーがシステムにログインすると、制御部Mは、そのログインしたゴルファーに関する情報をゴルファー情報保存部56からローディングされたゴルファー情報から認識する。そして、各ゴルファーが選択したまたは各ゴルファーに対して選択されたキャディーに関する情報を、キャディー情報保存部58からローディングされたキャディー情報から認識する。
【0038】
そして、ゴルファーがゲームを進行する上で特定状況/条件が発生すると、ゴルファー情報保存部56に保存されているゴルファーの特徴や記録特性、そしてプレー特性などを分析し、それに基づいて該当のゴルファーの該当のキャディーに対するソースデータをソース情報保存部52から抽出してそれを音声処理部60に伝達し、該当のキャディーの音声によりカスタマイズ音声案内がなされるようにする。
【0039】
カスタマイズキャディー音声案内のための具体的な方法については後述される。
【0040】
一方、図2を参照して、本発明の他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
【0041】
図2に示す実施例は、基本的に、スイングプレートユニット10、映像処理装置20、センサー30、操作部40、保存装置50及び制御部Mなどの構成は、図1に示す実施例と実質的に同一であり、図1に示す内容においてソース情報保存部52と音声処理部60をより具体化した実施例である。
【0042】
本実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置において、図1に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置と実質的に同じ構成要素についての説明は、重複説明を避けるために省略し、ソース情報保存部と音声処理部をより具体化した内容について集中的に説明する。
【0043】
本実施例では、ソース情報保存部の一例として音声情報保存部53が設けられ、音声処理部の一例として音声出力部66が設けられる。
【0044】
音声情報保存部53は、特定状況/条件下で提供される個別キャディーのカスタマイズ音声案内のための音声データが保存される機能を担う。
【0045】
このような音声データは、それぞれのキャディー別に、そして特定状況/条件別に分類して完成した文章として保存されていてもよく、音声データが単語の形態で保存され、特定状況/条件下でいくつかの単語が組み合わせられて一つの文章とされ、音声提供されるようにしてもよい。
【0046】
そして、音声情報保存部53は、音声データを保存した別の保存機器としてもよく、保存装置50という一つの保存機器においてシステム情報及びゴルファー情報などと共に、音声データが保存されるように構成されてもよい。
【0047】
一方、音声出力部66は、音声情報保存部53に保存されている音声データを増幅してゴルファーに聞こえるような大きさの音声として出力する機能を担う。音声出力部66は、音声データを増幅する他、所定のオーディオ処理などの作業をさらに行うこともできる。
【0048】
したがって、ゴルファーがゲームを進行する上で特定状況/条件が発生すると、制御部Mは、ゴルファー情報保存部56に保存されているゴルファーの特徴や記録特性、そしてプレー特性などを分析し、それに基づき、音声情報保存部53から該当の状況/条件に対する該当のキャディーの音声データを抽出してそれを音声出力部66に伝達し、当該ゴルファーに対してキャディー音声案内がなされるようにすることができる。
【0049】
本実施例によるカスタマイズキャディー音声案内のための具体的な方法については後述される。
【0050】
一方、図3を参照して、本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
【0051】
図3に示す実施例は、基本的に、スイングプレートユニット10、映像処理装置20、センサー30、操作部40、保存装置50及び制御部Mなどの構成は、図1に示す実施例と実質的に同一であり、図1に示す内容においてソース情報保存部52と音声処理部60をより具体化した他の実施例である。
【0052】
本実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置において、図1に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置と実質的に同じ構成要素についての説明は、重複説明を避けるために省略し、ソース情報保存部と音声処理部をより具体化した内容について集中的に説明する。
【0053】
本実施例では、ソース情報保存部の一例としてテキスト情報保存部54が設けられ、音声処理部の一例として音声変換部62及び音声出力部66が設けられる。
【0054】
テキスト情報保存部54は、特定状況/条件下で提供される個別キャディーのカスタマイズ音声のためのテキストデータが保存される機能を担う。
【0055】
このようなテキストデータは、各キャディー別に、そして特定状況/条件別に分類して完成した文章として保存されていてもよく、テキストデータが単語の形態で保存され、特定状況/条件下でいくつかの単語が組み合わせられて一つの文章とされ、音声提供されるようにしてもよい。
【0056】
そして、テキスト情報保存部54は、テキストデータを保存した別の保存機器としてもよく、保存装置50という一つの保存機器においてシステム情報及びゴルファー情報などと共に、テキストデータが保存されるように構成されてもよい。
【0057】
一方、音声変換部62は、テキスト情報保存部55に保存されている特定テキストデータを音声に変換する機能を果たす。
【0058】
そして、音声出力部66は、音声変換部62で音声に変換されたデータを増幅し、ゴルファーが聞けるような音声として出力する。
【0059】
すなわち、ゴルファーがシステムにログインしたり、ログイン後にゴルフ競技を進行する上で特定状況/条件が発生した場合に、制御部Mは、ゴルファー情報保存部56に保存されているゴルファーの特徴や記録特性、そしてプレー特性などを分析するとともに、該当のゴルファーのキャディーの特性を把握し、それに基づき、テキスト情報保存部54から該当のキャディーの音声のためのテキストデータを抽出し、それを音声変換部62に伝達してテキストデータを該当のキャディーの音声に変換させ、該変換された音声を音声出力部66から音声出力することで、当該ゴルファーにカスタマイズ音声案内を提供することができる。
【0060】
ここで、音声変換部62は、テキストデータを音声に変換する時、特定の音声特性、すなわち、特定音色、特定音程及び特定音量を持つように調整することで、該当のゴルファーに該当するキャディーの音声に変換するように構成されることも可能である。
【0061】
または、音声変換部62でテキストデータを原音の音声データに変換し、音声出力部66に、該当のキャディーの音声にオーディオ処理するなどの加工過程を経て音声出力することも可能である。
【0062】
本実施例に係るカスタマイズキャディーの音声案内のための具体的な方法については後述される。
【0063】
一方、図4を参照して、本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
【0064】
図4に示す実施例は、基本的に、スイングプレートユニット10、映像処理装置20、センサー30、操作部40、保存装置50及び制御部Mなどの構成は、図1に示す実施例と実質的に同一であり、図1に示す内容においてソース情報保存部52と音声処理部60をより具体化したさらに他の実施例である。
【0065】
本実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置において、図1に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置と実質的に同じ構成要素についての説明は、重複説明を避けるために省略し、ソース情報保存部と音声処理部をより具体化した内容について集中的に説明する。
【0066】
本実施例では、ソース情報保存部の一例としてソース音声保存部55が設けられ、音声処理部の一例として音声加工部64及び音声出力部66が設けられる。
【0067】
ソース音声保存部55は、特定状況/条件下で提供される個別キャディーのカスタマイズ音声案内のための音声データが保存される機能を担う。
【0068】
このような音声データは、それぞれのキャディー別に、そして特定状況/条件別に分類して完成した文章として保存されていてもよく、単語の形態で保存され、特定状況/条件下でいくつかの単語が組み合わせられて一つの文章とされ、音声提供されるようにしてもよい。
【0069】
音声加工部64は、ソース音声保存部55に保存されている音声データを、特定の音声特性、すなわち、特定音色、特定音程及び特定音量を持つように加工し、各キャディーの音声特性を発現させることができる。
【0070】
すなわち、制御部Mで判断した特定状況/条件でソース音声保存部55からローディングされた特定音声データが、音声加工部64で該当のキャディーの音声特性を持つように音色、音程及び音量などが加工された後、音声出力部66に出力されるように構成することができる。
【0071】
一方、音声出力部66は、音声情報保存部53に保存されている音声データを増幅してゴルファーに聞こえるような大きさの音声として出力する機能を果たす。
【0072】
したがって、ゴルファーがゲームを進行する上で特定状況/条件が発生すると、制御部Mは、ゴルファー情報保存部56に保存されているゴルファーの特徴や記録特性、そしてプレー特性などを分析し、それに基づき、ソース音声保存部55から該当の状況/条件に対する音声データを抽出し、それを音声加工部64で該当のゴルファーに該当するキャディーの音声に加工した後に音声出力部66に伝達することで、当該ゴルファーにキャディー音声案内を提供することができる。
【0073】
本実施例によるカスタマイズキャディーの音声案内のための具体的な方法については後述される。
【0074】
一方、ゴルファーがシステムにログインしてゴルフゲームを進行し、ゲームが終了するまで発生する特定状況/条件に対する具体的な例について説明する。
下記の表1及び表2は、ゴルファーがログインしてゲームを進行し、ゲームが終了するまで発生しうる状況をあらかじめ設定し、各状況で発生しうる条件をあらかじめ設定し、各状況及び条件でそれぞれのキャディーが提供できる音声の内容を表示したものである。
【表1】

【表2】

【0075】
上記の[表1]及び[表2]に示すように、特定状況が発生した時、無条件に特定キャディーの案内音声が提供されてもよく、特定状況で特定条件が発生する場合にキャディーの案内音声が提供されてもよく、特定状況で複数個の条件が設定された場合には、複数個の条件に対してそれぞれ優先順位をあらかじめ設定し、その優先順位に従って案内音声が提供されてもよい。
そして、それぞれの状況/条件でそれぞれのキャディーの案内音声を別に設定して保存しておき、ゴルファーが選択したキャディーが当該ゴルファーにカスタマイズ音声案内をすることが可能である。
該当のゴルファーに対する特定状況/条件が発生した場合、制御部は、ゴルファー情報保存部からローディングされたデータ、ゴルファーにより打撃されてセンサーで感知されたデータ、ゴルフコース及びラウンド環境に関するシステム情報を保存するシステム情報保存部からローディングされたデータ、ゴルファーのスイング姿勢に対して感知されたデータ、ゴルフボールの打撃状態に対して感知されたデータ、そして操作手段の操作によって変化した環境に対するデータのうち少なくとも一つに基づいて情報を分析し、当該ゴルファーに該当するキャディーに対する特性を分析し、その分析結果に基づき、当該ゴルファーに該当のキャディーの音声で該当の状況/条件に応じた音声案内を提供することが好ましい。
【0076】
以下、図5乃至図8を参照して、本発明に係る仮想ゴルフシミュレーション方法の各実施例について説明する。
【0077】
まず、図5及び図6を参照して、本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション方法について説明する。図5及び図6に表示されたAは、図5に示すフローチャートが図6に示すフローチャートに続くということを意味する。
【0078】
図5に示すように、制御部は、ゴルファーがシステムにログインするか否か判断する(S10)。
【0079】
もし、ゴルファーがシステムにログインしないと、制御部は、その非ログインゴルファーに、あらかじめ設定された内容によって音声サービスを提供(S11)することが好ましい。
【0080】
もしゴルファーがログインすると、制御部は、ゴルファー情報保存部に保存されているデータを確認し、該ログインしたゴルファーの情報があるか否か判断する(S20)。
【0081】
もしゴルファー情報保存部にログインしたゴルファーに関する情報が存在しない場合、または、システムに登録して初めてゲームをする場合であれば、制御部は、この新規ログインゴルファーに対する別途の音声案内を提供(S22)することが好ましい。
【0082】
もし、ゴルファー情報保存部に、ログインしたゴルファーに関する情報が存在すると、ゴルファー情報保存部から当該のゴルファーに関する情報が抽出されて制御部にローディングされる(S21)。
【0083】
該当のゴルファーに関する情報がローディングされることで、制御部は当該のゴルファーに対して認識することができる。
【0084】
一方、制御部は、該当のゴルファーが仮想キャディーを選択するか否か判断する(S30)。この時、制御部は、キャディー情報保存部における全てのキャディーに関する簡略情報を映像処理して映像処理装置を介して画面上に表示させ、ゴルファーが特定キャディーを選択できるようにすることが好ましい。
【0085】
もし、ゴルファーが複数の仮想キャディーのうちのいずれかの仮想キャディーを選択すると、キャディー情報保存部から選択された仮想キャディーに関する情報をローディングして制御部が認識する(S34)。
【0086】
もし、ゴルファーがキャディーを選択しないと、制御部は、当該ゴルファーに対して既存に選択されたキャディーが存在するか否か判断する(S31)。
【0087】
もし、当該ゴルファーが既存に選択したキャディーに関する情報が存在しないと、制御部は、キャディー情報保存部に保存されている全てのキャディーのうち一つのキャディーをランダムに抽出して選択し(S31a)、該キャディーの情報がキャディー情報保存部からローディングされる(S34)。
【0088】
もし、該当のゴルファーが既存に選択したキャディーに関する情報が存在すると、制御部は、既存に選択したキャディーが複数個であるか否か判断する(S32)。
【0089】
もし、該当のゴルファーが既存に選択したキャディーが複数個でないと、すなわち、一つであると、その既存のキャディーが該当のゴルファーのキャディーとして選択され(S32a)、該当のキャディーの情報がキャディー情報保存部からローディングされる(S34)。
【0090】
もし、該当のゴルファーの既存選択キャディーが複数個であると、制御部は、既に選択されたキャディーのうち一つのキャディーが選択されるか否か判断する(S33)。すなわち、制御部は、映像処理装置を介して画面上に該当のゴルファーが既存に選択した複数個のキャディーに関する情報を表示するようにし、それらのうち一つを選択するように案内することが好ましい。
【0091】
もし、該当のゴルファーが過去に選択したことのあるキャディーのうちのいずれか一つを選択すると、その選択されたキャディーに関する情報がキャディー情報保存部からローディングされる(S34)。
【0092】
もし、該当のゴルファーが過去に選択したことのあるキャディーのうちいずれのキャディーも選択しないと、既に選択されたキャディーのうち、任意のキャディーがランダムに選択され(S33a)、その選択されたキャディーに関する情報がキャディー情報保存部からローディングされる(S34)。
【0093】
制御部が該当のゴルファーを認識し、該当のゴルファーの選択されたキャディーも認識した後には、ソース情報保存部から音声データまたはテキストデータを抽出する(S35)。
そして、該抽出された音声データを音声出力部から出力したり、抽出されたテキストデータを音声変換部で音声に変換した後に音声出力部から出力する(S36)。
【0094】
例えば、ゴルファーのログインは特定状況として設定され、該当のゴルファーが最終ログインしてから7日以内にログインした場合に対する条件、該当のゴルファーが最終ログインしてから7日〜30日以内にログインした場合に対する条件、そして該当のゴルファーが最終ログインしてから30日以降にログインした場合に対する条件などは特定条件として設定され、各条件のうちいずれか一つに該当する場合、当該の条件に対するデータをソース情報保存部から抽出し、それを該当のキャディーの音声として出力することによって、キャディーの音声案内ができる(表1参照)。
【0095】
すなわち、ローディングされたゴルファーの情報から当該ゴルファーの名前、ニックネーム及びIDのうちいずれか一つを呼称とし、音声案内のための所定のデータを抽出または組み合わせし、該抽出または組み合わせしたデータで当該ゴルファーに該当のキャディーによる音声案内を提供する。
【0096】
一方、制御部は、他のゴルファーがログインするか否か判断し(S40)、もし、他のゴルファーがログインすると、上記S21及びそれ以降の段階を行ったり、上記S22及びそれ以降の段階を行う。
【0097】
一方、ゴルファーのログイン及びキャディーの選択が全て完了すると、ゲームのための初期設定をし、初期設定が完了すると、図6に示すような段階に移行する。すなわち、ゲームが進行される(S50)。
【0098】
ゲームが進行される上で、制御部は、各該当ゴルファーに対して特定状況/条件が発生するか否か判断する(S60)。
【0099】
もし、該当のゴルファーに特定状況/条件が発生すると、制御部は、該当のゴルファーの該当状況/条件による内容を分析する(S60a)。
【0100】
そして、上記分析結果によって、該当のキャディーの音声データを音声情報保存部から抽出したり(図2参照)、または、ソース音声保存部から抽出したり(図4参照)、該当のキャディーの音声に対するテキストデータをテキスト情報保存部から抽出(図3参照)する(S60c)。
【0101】
そして、抽出された音声データを該当のキャディーの音声で出力したり(図2参照)、抽出された音声データを該当のキャディーの音声に加工して出力したり(図4参照)、抽出されたテキストデータを該当のキャディーの音声に変換して音声出力(図3参照)する(S60d)。
【0102】
上記S60a、S60c及びS60dの段階は、S60の段階において特定状況/条件が具体的にどのようなものかによってさらに具体化できる。この具体例については、図7及び図8を参照して説明する。
【0103】
上記S60a、S60c及びS60dの段階は、ゴルファーがプレーを実行する前に行われてもよく、ゴルファーがプレーを実行した後に行われてもよく、ゴルファーがプレーする前および後に行われてもよい。
【0104】
すなわち、実際にゴルフ場でゴルフ競技をする時、自身のキャディーがショットする前に助言を与えたり、ショットをした後に必要な助言を与えることと類似している。
【0105】
以上の過程が終わると、制御部は、該当りゴルファーのプレー内容をゴルファー情報保存部に保存する(S80)。
【0106】
そして、該当のゴルファーに他の状況/条件が発生するか否か、及び他のゴルファーに特定状況/条件が発生するか否か判断する(S90)。
【0107】
すなわち、制御部は、現在音声案内が提供されているゴルファー、すなわち、該当のゴルファーに対して他の状況/条件が発生したか否か判断し、もし、当該のゴルファーに対して他の状況/条件が発生しなかった場合は、他のゴルファーに対して特定状況/条件が発生したか否か判断する。
【0108】
もし、該当のゴルファーに対して他の状況/条件が発生すると、当該のゴルファーに上記S60a、S60c及びS60dなどの段階が行われ、他のゴルファーに対して特定状況/条件が発生すると、該他のゴルファーに上記S60a、S60c及びS60dなどの段階が行われる。
【0109】
例えば、3名のゴルファーがゴルフゲームをしているとすれば、ある一人のゴルファーがスイングをし、引き続きゲームのルールによって再びスイングすることもあるが、この場合、制御部は、各ゴルファーに対して順次に特定状況/条件を判断するのではなく、既にプレイをしたゴルファーに対しても他の特定状況/条件が発生するか否か判断し、全てのゴルファーに対して、順序によらず、それぞれの特定状況/条件を把握することができる。
【0110】
一方、制御部は、いかなるゴルファーに対してもそれ以上特定状況/条件の発生がないと判断する場合、ゲームを終了するか否か判断し(S100)、ゲームを続行したりゲームを終了したりする。
【0111】
一方、図7では、上記S60段階の特定状況/条件に関するいくつかの例を示し、そのそれぞれの具体化された過程において上記S60a、S60c及びS60dの段階が具体化された例を示しており、これは、ある一人のゴルファーに対してこのゴルファーがプレーを実行する前に行われる一連の過程である。
【0112】
図7に示すように、ゲームが進行されると(S50)、制御部は、該当のゴルファーに対する特定状況/条件の発生有無を判断する(S60)。
【0113】
ここで、非常に多い特定状況と特定条件があらかじめ設定されており、これらの特定状況/条件をいくつかの大きいカテゴリーに分類すると、該当のゴルファーのプレー状態に関して音声案内サービスをする場合(S61)、該当のゴルファーに対するカスタマイズアドバイスに関する音声案内サービスをする場合(S62)、そして該当のゴルファーに対するカスタマイズゴルフクラブ推奨に関する音声案内サービスをする場合(S63)などが可能である。
【0114】
ます、該当のゴルファーのプレー状態に関して音声案内サービスをする場合について説明する。
【0115】
該当のゴルファーのプレー状態に関する音声案内は、該当のゴルファーが現在ゲームを進行しているホールの特性と現在どんなスイングをするかなど、そして該当のゴルファーの過去プレー特性などから把握された現在ホールでのプレー特性などに関する音声案内を含むことができる。
【0116】
例えば、該当のゴルファーが現在ティーショットをすべき状況であるか、アイアンショットをすべき状況であるか、またはバンカーショットをすべき状況であるか、ラフでショットをすべき状況であるか、パットをすべき状況であるか等について案内する(表1及び表2参照)。
【0117】
そして、該当のゴルファーが過去最も悪い記録を出したホールであるか否かなども判断し、それについての注意事項などを伝達する音声案内も可能である。
【0118】
すなわち、上記S60段階で制御部が該当のゴルファーのプレー状態に関する音声案内サービスをすると判断した場合(S61)、まず、制御部は、ゴルファー情報保存部とシステム情報保存部などから必要な情報を抽出し、該当のゴルファーのプレー状態に関する情報を分析する(S61a)。
【0119】
そして、上記分析結果によって、制御部は、該当のゴルファーの該当のキャディーに対する音声特性をキャディー情報保存部から認識し、それに基づき、該当のキャディーの該当の状況/条件における音声データまたはテキストデータを抽出または組み合わせする(S61c)。
そして、抽出した該当のキャディーの音声データを音声出力したり、抽出した原音の音声データを該当のキャディーの音声に加工して出力したり、抽出したテキストデータを該当のキャディーの音声に変換して出力する(S61d)。
【0120】
一方、該当のゴルファーに対するカスタマイズアドバイスに関する音声案内をするということは、該当のゴルファーの競技力向上のためのアドバイスを音声としてサービスする場合を意味する。
【0121】
例えば、該当のゴルファーのスイング姿勢を分析し、それについてアドバイスしたり、ゴルフボール打撃に対するエイミング(Aiming)を分析し、それについてアドバイスしたり、前方にあるバンカーやラフなどについて案内をしながらどの経路にショットするか等についてアドバイスしたりする。([表1]及び[表2]参照)。
【0122】
すなわち、上記S60段階で制御部が該当のゴルファーに対してカスタマイズアドバイスに関する音声案内をすると判断した場合(S62)、まず、制御部は、ゴルファー情報保存部とシステム情報保存部などから必要な情報を抽出し、該当のゴルファーの過去記録に関する情報や現在プレー状態などに関する情報などを分析する(S62a)。
【0123】
そして、この分析結果によって、制御部は、該当のゴルファーに該当するキャディーに対する音声特性をキャディー情報保存部から認識し、それによって、該当のキャディーの該当の状況/条件における音声データまたはテキストデータを抽出または組み合わせする(S62c)。
【0124】
そして、抽出した該当のキャディーの音声データを音声出力したり、抽出した原音の音声データを該当のキャディーの音声に加工して出力したり、抽出したテキストデータを該当のキャディーの音声に変換して出力する(S62d)。
【0125】
一方、該当のゴルファーにカスタマイズゴルフクラブ推奨に関して音声案内をするということは、該当のゴルファーの競技力向上のために、そのゴルファーの過去記録などから、現在プレー状態に最も適合するゴルフクラブを選択し、それを当該ゴルファーに薦める案内音声を提供するサービスに該当する。
【0126】
例えば、現在該当のゴルファーがアイアンショットをすべき状況であれば、制御部は、当該ゴルファーに関する過去記録などを全部分析し、ゴルフクラブ別に当該ゴルファーの記録を分類した後、現在プレー状態に最適のゴルフクラブを選択し、それを当該ゴルファーに音声案内することができる(表1及び表2参照)。
【0127】
もし、以降の飛距離を考慮して、5番アイアンを使用するのが一般であるが、該当のゴルファーの過去記録などから各ゴルフクラブ別に分類した記録などを分析した結果、当該ゴルファーには現在の状況で3番アイアンを使用した方が最適の結果を得るのに有利であると判断されると、制御部は、当該ゴルファーに3番アイアンクラブを推奨する音声案内をする。
【0128】
すなわち、上記S60段階で、制御部が、該当のゴルファーにカスタマイズゴルフクラブ推奨に関する音声案内をすると判断した場合(S63)、まず、制御部は、ゴルファー情報保存部とシステム情報保存部などから必要な情報を抽出し、当該ゴルファーのゴルフクラブ別記録に関する情報を分析する(S63a)。
【0129】
この時、過去の全体期間における記録を分析せず、任意の一定期間における記録を選別して分析することも可能である。
【0130】
上記の分析結果、制御部は、現在のプレー状態で当該ゴルファーに最適のゴルフクラブに関する情報を抽出する(S63b)。
【0131】
そして、この分析結果に基づき、制御部は、当該ゴルファーの該当のキャディーに対する音声特性をキャディー情報保存部から認識し、それによって、当該キャディーの該当の状況/条件における音声データまたはテキストデータを抽出または組み合わせする(S63c)。
【0132】
そして、抽出した該当のキャディーの音声データを音声出力したり、抽出した原音の音声データを該当のキャディーの音声に加工して出力したり、抽出したテキストデータを該当のキャディーの音声に変換して出力する(S63d)。
【0133】
これらの過程を行った後、制御部は、該当のゴルファーに対する特定状況/条件でキャディーの音声案内が終了したか判断し(S65)、音声案内が終了したと判断されると、次の段階に移行し、音声案内が終了しなかった場合は、上記S61、S62及びS63などに分類された内容のうち、いずれか一方に対する過程を行う。
一方、該当のゴルファーへの音声案内が終了すると、当該ゴルファーはプレーを実行し(SP)、当該ゴルファーがプレーを実行した後、そのプレー内容を保存部に保存する(S80)。
【0134】
そして、当該ゴルファーに他の状況/条件が発生するか否か、及び他のゴルファーに特定状況/条件が発生するか否かを判断する(S90)。
【0135】
もし、当該ゴルファーに他の状況/条件が発生すると、当該ゴルファーに対して上記S61、S62及びS63などに関する過程のうち一つ以上の過程が行われ、もし、該当ゴルファーに他の状況/条件が発生しないとともに、他のゴルファーに特定状況/条件が発生した場合は、他のゴルファーに対して上記S61、S62及びS63などに関する過程のうち一つ以上に関する過程が行われる。
【0136】
いかなるゴルファーに対してもそれ以上特定状況/条件の発生がないと、ゲームが終了したか否か判断し(S100)、ゲームを続行したりゲームを終了する。
【0137】
上記S61、S62及びS63は、具体的な状況/条件分類の一例を示すもので、これらの分類に限定されず、様々な分類が可能である。
【0138】
一方、図8では、該当のゴルファーがプレーを実行した後に発生する特定状況/条件に対して行われる段階の具体例を示す。
【0139】
図8に示すように、ゲームが進行されると(S50)、該当のゴルファーのプレーが実行される(SP)。そして、制御部は、当該ゴルファーに対する特定状況/条件の発生有無を判断する(S70)。
【0140】
ここで、非常に多い特定状況と特定条件があらかじめ設定されており、これらの特定状況/条件をいくつかの大きいカテゴリーに分類すると、該当のゴルファーのプレーに関する記録について音声案内サービスをする場合(S71)、該当のゴルファーのプレーに対する評価及び応援などについて音声案内サービスをする場合(S72)などが可能である。
【0141】
ここで、該当のゴルファーのプレーに関する記録についての音声案内サービスは、該当のゴルファーがプレーをした後にそれに関する記録などを音声として案内する場合に該当する。
【0142】
例えば、該当のゴルファーが今までの競技で始めてバーディーやイーグルなどを取った場合、または、今日の競技で始めてバーディーやイーグルなどを取った場合に、それについて音声案内をしたり、最終打数などを音声で案内することができる(表1参照)。
【0143】
すなわち、上記S70段階で、制御部が、該当のゴルファーのプレーに対する記録を音声案内すると判断した場合(S71)、制御部は、ゴルファー情報保存部とシステム情報保存部などから当該ゴルファーの歴代記録などに関する情報及び当該ゴルファーの現在プレー内容と記録などを分析する(S71a)。
【0144】
そして、この分析結果によって、制御部は、当該ゴルファーの該当のキャディーに対する音声特性をキャディー情報保存部から認識し、それによって、該当のキャディーの該当の状況/条件における音声データまたはテキストデータを抽出または組み合わせする(S71b)。
【0145】
そして、抽出した該当のキャディーの音声データを音声出力したり、抽出した原音の音声データを該当のキャディーの音声に加工して出力したり、抽出したテキストデータを該当のキャディーの音声に変換して出力する(S71c)。
【0146】
一方、該当のゴルファーのプレーに対する評価及び応援などに関する音声案内サービスは、該当のゴルファーの過去記録などと比較して現在記録がどうであるか音声案内をしたり、現在記録が過去記録などと比較して向上した場合、それについて褒める音声案内をしたり、現在記録が過去記録に及ばない場合は、それについて応援のメッセージを伝達したりすることができる。
【0147】
例えば、該当のゴルファーの現在記録が過去記録に及ばない場合、一層奮発するように誘導する応援メッセージを音声案内したり、該当のゴルファーの現在記録が他のゴルファーのそれと比較して劣る場合、より奮発することを促す応援メッセージを音声案内したりすることができる。
【0148】
すなわち、上記S70段階で、制御部が、該当のゴルファーの記録に対する評価及び応援などに関する音声案内をすると判断した場合(S72)、制御部は、ゴルファー情報保存部とシステム情報保存部などから、該当のゴルファーの歴代記録などに関する情報及び該当のゴルファーの現在プレー内容と記録などを分析する(S72a)。
【0149】
そして、この分析結果によって、制御部は、当該ゴルファーの該当のキャディーに対する音声特性をキャディー情報保存部から認識し、それによって、該当のキャディーの該当の状況/条件における音声データまたはテキストデータを抽出または組み合わせする(S72b)。
【0150】
そして、抽出した該当のキャディーの音声データを音声出力したり、抽出した原音の音声データを該当のキャディーの音声に加工して出力したり、抽出したテキストデータを該当のキャディーの音声に変換して出力する(S72c)。
【0151】
これらの過程を行った後、制御部は、該当のゴルファーに対する特定状況/条件での音声案内が終了したか判断し(S75)、音声案内が終了したと判断されると次の段階に移行し、音声案内が終了しなかった場合は、上記S71及びS72などの分類された内容のいずれか一方に対する過程を行う。
【0152】
一方、該当のゴルファーに対する音声案内が終了した場合、そのプレー内容を保存部に保存する(S80)。そして、該当のゴルファーに他の状況/条件が発生するか否か、及び他のゴルファーに特定状況/条件が発生するか否かを判断する(S90)。
【0153】
もし、該当のゴルファーに他の状況/条件が発生したとすれば、該ゴルファーに対して上記S71及びS72などに関する過程のうち一つ以上の過程が行われ、もし、該当のゴルファーに他の状況/条件が発生せず、他のゴルファーに特定状況/条件が発生したとすれば、他のゴルファーに対して上記S71及びS72などに関する過程のうち一つ以上の過程が行われる。
【0154】
いかなるゴルファーに対してもそれ以上特定状況/条件が発生しないと、ゲームが終了したか否か判断し(S100)、ゲームを続行したりゲームを終了する。
【0155】
上記S71及びS72は、具体的な状況/条件分類の一例を示すもので、これらの分類に限定されず、様々な分類が可能である。
【0156】
一方、図1に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置においてソース情報保存部52に保存されているデータが抽出または組み合わせられて音声出力される時、該当の音声の内容に対するテキストを映像処理装置20を介して画面上に画像出力させ、提供される音声の内容を画面からも確認できるようにすることが好ましい。
【0157】
すなわち、図2及び図4にそれぞれ示す実施例において、音声情報保存部53及びソース音声保存部55に保存されている音声データによって音声案内がなされる時には、該当の音声に関するテキストデータを生成して映像処理装置20を介して画像出力させ、図3に示す実施例において、テキスト情報保存部54に保存されているテキストデータによって音声案内がなされる時には、該テキストデータを映像処理装置20を介して画像出力させることによって、案内音声の内容が画面からも確認できるようにすることが好ましい。
【0158】
以上のような仮想ゴルフシミュレーション装置の制御方法によれば、ゴルファーは自身のみのためのカスタマイズ音声案内サービスを、自身のみのためのキャディーにより受けることができ、ゴルファーにゲームへの興味を大きく呼び起こす他、競技力を非常に向上させることが可能になる。
【0159】
特に、各ゴルファーの好きな有名な実在ゴルファーと実質的に同じ音声でキャディーサービスをする場合、ゴルファーは、自身の好きな実在ゴルファーから個人的にキャディーサービスを受けるような感じがし、競技力の向上及び興味の誘発に大きな効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0160】
本発明に係る仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法は、例えば、いわゆるスクリーンゴルフシステムなどに適用されてゴルファーが仮想のゴルフ競技を楽しむようにする際に、ゴルファーに興味を呼び起こし、かつ、より大きい便宜をゴルファーに提供できるという産業上の利用可能性を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングするセンサーと、
仮想のゴルフコース及び前記センサーによりセンシングされてシミュレーションされるゴルフボールの軌跡に関する映像を処理する映像処理装置と、
システムにログインしたゴルファーに対して複数のキャディーの中から選択されたキャディーのカスタマイズ案内音声を提供するキャディー音声案内部と、
システムにログインしたゴルファーに関する情報を認識して、当該ゴルファーの特性及びゲーム進行状況に応じたカスタマイズ音声案内が、前記ゴルファーに対して選択されたキャディーの音声で提供されるように前記キャディー音声案内部を制御する制御部と、
を含む仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項2】
前記キャディー音声案内部は、
システムに登録された個別ゴルファーに関する情報を保存するゴルファー情報保存部及び複数の仮想キャディーに関する情報を保存するキャディー情報保存部を含む保存装置を含むことを特徴とする、請求項1に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項3】
前記保存装置は、前記キャディー情報保存部に保存されているそれぞれの仮想キャディーの音声案内のためのデータが保存されるソース情報保存部をさらに含み、
前記キャディー音声案内部は、前記ソース情報保存部から抽出されたデータまたは抽出されて組み合わせられたデータが、前記仮想キャディーの音声として出力されるようにする音声処理部をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項4】
前記ソース情報保存部は、
前記キャディー情報保存部に保存されているそれぞれの仮想キャディーの音声案内に関する音声データが保存される音声情報保存部を含むことを特徴とする、請求項3に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項5】
前記ソース情報保存部は、
前記キャディー情報保存部に保存されているそれぞれの仮想キャディーの音声案内に関するテキストデータが保存されるテキスト情報保存部を含むことを特徴とする、請求項3に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項6】
前記キャディー音声案内部は、
所定の音声データが保存されるソース音声保存部と、
前記ソース音声保存部から抽出または抽出されて組み合わせられた音声データを、前記キャディー情報保存部に保存されているそれぞれの仮想キャディー別特性によって選択的に加工する音声加工部と、
前記音声加工部で加工された音声データを音声出力する音声出力部と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項に4記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項7】
前記音声処理部は、
前記テキスト情報保存部から抽出または組み合わせられたテキストデータを音声に変換する音声変換部と、
前記音声変換部で変換されたデータを音声出力する音声出力部と、
を含むことを特徴とする、請求項5に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項8】
前記音声処理部は、
前記テキスト情報保存部から抽出または組み合わせられたテキストデータを音声に変換する音声変換部と、
前記音声変換部で変換されたデータを、前記キャディー情報保存部に保存されているそれぞれの仮想キャディー別特性によって選択的に加工する音声加工部と、
前記音声加工部で加工されたデータを音声出力する音声出力部と、
を含むことを特徴とする、請求項5に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項9】
前記制御部は、音声案内をするとともに、前記ソース情報保存部から抽出または組み合わせられたデータを前記映像処理装置を介して映像提供するように構成されることを特徴とする、請求項3に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項10】
ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングしてシミュレーションする仮想ゴルフシミュレーション方法であって、
仮想ゴルフシミュレーションのために各ゴルファーがログインする段階と、
ログインしたゴルファーに関する情報がゴルファー情報保存部から抽出されてローディングされることで前記ゴルファーを個別的に認識する段階と、
ログインしたゴルファーに対して複数の仮想キャディーの中から特定仮想キャディーが選択される段階と、
選択された仮想キャディーに関する情報がキャディー情報保存部からローディングされる段階と、
前記ゴルファーがゲームを進行する上で発生する特定状況または条件を判断し、それに応じて、そのゴルファーに対して選択された仮想キャディーがカスタマイズ音声案内をする段階と、
を含む、仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項11】
前記特定仮想キャディーが選択される段階は、
ログインしたゴルファーが複数の仮想キャディーの中からいずれか一つを選択するか否か判断する段階と、
ゴルファーが特定仮想キャディーを選択した場合、選択された仮想キャディーに関する情報が前記キャディー情報保存部からローディングされる段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項12】
前記特定仮想キャディーが選択される段階は、
ログインしたゴルファーに対して複数の仮想キャディーの中からいずれか一つが任意に選択される段階と、
選択されたキャディーに関する情報が前記キャディー情報保存部からローディングされる段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項13】
前記特定仮想キャディーが選択される段階は、
ログインしたゴルファーがキャディーを選択しない場合、当該ゴルファーに対して過去に選択されたことのあるキャディーが存在するか否か判断する段階と、
過去に選択されたことのあるキャディーが存在する場合、前記キャディーに関する情報が前記キャディー情報保存部からローディングされる段階と、
過去に選択されたことのあるキャディーが存在しない場合、複数の仮想キャディーの中からランダムに選択されたキャディーに関する情報が、前記キャディー情報保存部からローディングされる段階と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項14】
前記特定仮想キャディーが選択される段階は、
ログインしたゴルファーがキャディーを選択しない場合、当該ゴルファーに対して過去に選択されたことのあるキャディーが存在するか否か判断する段階と、
過去に選択されたことのあるキャディーが複数である場合、その複数のキャディーの中からいずれか一人のキャディーが選択されるが否かを判断する段階と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項15】
前記特定仮想キャディーが選択される段階は、
過去に選択されたことのある複数のキャディーの中からいずれか一人のキャディーが選択される場合、選択されたキャディーに関する情報が前記キャディー情報保存部からローディングされる段階と、
過去に選択されたことのある複数のキャディーの中からいずれのキャディーも選択されない場合、前記複数のキャディーの中からランダムに選択されたキャディーに関する情報が前記キャディー情報保存部からローディングされる段階と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項16】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
保存されているゴルファーの情報のうち、当該ゴルファーの名前、ニックネームまたはIDのいずれかを呼称とし、音声案内のための所定のデータを抽出または組み合わせる段階と、
前記呼称及び抽出または組み合わせしたデータを用いて前記ゴルファーに前記キャディーの音声で音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項17】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
前記ゴルファーのプレー状態に関して特定状況又は条件の発生有無を判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況又は条件が発生した場合、当該ゴルファーに関する情報、現在ゲーム中のゴルフコース、ラウンド環境に関する情報及びゲーム進行状況に関する情報のうち少なくとも一つから前記ゴルファーのプレー状態に関する情報を分析する段階と、
前記分析する段階における分析結果に基づき、前記ゴルファーに対する前記キャディーの音声で前記特定状況又は条件による前記ゴルファーのプレー状態に関する音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項18】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
前記ゴルファーのプレー後に、当該ゴルファーの記録に関する特定状況又は条件の発生有無を判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況又は条件が発生した場合、当該ゴルファーに関する情報及び当該ゴルファーのプレー内容に関する情報から当該ゴルファーの記録に関する情報を分析する段階と、
前記分析する段階における分析結果に基づき、前記ゴルファーに対する前記キャディーの音声で前記特定状況又は条件による前記ゴルファーの記録に関する音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項19】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
ゴルファーのプレーに対するカスタマイズアドバイス提供に関する特定状況又は条件の発生有無を判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況又は条件が発生した場合、当該ゴルファーに関する情報、当該ゴルファーの記録に関する情報、現在ゲーム中のゴルフコース、ラウンド環境に関する情報及び前記ゴルファーのプレー状態に関する情報のうち少なくとも一つから情報を分析する段階と、
前記分析する段階における分析結果に基づき、前記ゴルファーに対する前記キャディーの音声で前記特定状況又は条件によって前記ゴルファーに対するカスタマイズアドバイスに関する音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項20】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
ゴルファーのプレーに対するカスタマイズクラブ推奨サービス提供に関する特定状況又は条件の発生有無を判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況又は条件が発生した場合、当該ゴルファーに関する情報及び当該ゴルファーの記録に関する情報から各ゴルフクラブ別記録または所定の期間における各ゴルフクラブ別記録を分析する段階と、
前記分析する段階における分析結果に基づき、前記ゴルファーに対して現在プレー状態における最適のゴルフクラブに関する情報を抽出する段階と、
前記抽出する段階において抽出された情報に基づき、前記ゴルファーに対する前記キャディーの音声で前記ゴルファーの前記特定状況又は条件における最適のゴルフクラブを推奨する音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項21】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
前記ゴルファーに対する特定状況又は条件の発生有無を判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況又は条件が発生した場合、前記ゴルファー情報保存部からローディングされたデータ、ゴルファーにより打撃されてセンシングされたデータ、ゴルフコース及びラウンド環境に関するシステム情報を保存するシステム情報保存部からローディングされたデータ、ゴルファーのスイング姿勢に対して感知されたデータ、ゴルフボールの打撃状態に対して感知されたデータ、そして操作手段の操作によって変化した環境に対するデータのうち少なくとも一つに基づいてデータを分析する段階と、
前記データを分析する段階におけるデータ分析結果に基づき、前記ゴルファーに対する前記キャディーの音声で前記特定状況又は条件による音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項22】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
ゲーム進行によって前記ゴルファーに対して特定状況が発生するか否か判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況が発生した場合、前記特定状況で特定条件が発生するか否か判断する段階と、
前記特定状況の前記特定条件による音声案内を、前記ゴルファーに対する前記キャディーの音声で提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項23】
前記特定状況で特定条件が複数個発生するか否か判断する段階と、
前記特定条件が複数個発生する場合、各条件に対してあらかじめ設定された優先順位によって前記特定条件が決定される段階と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項22に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−519570(P2012−519570A)
【公表日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553960(P2011−553960)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001558
【国際公開番号】WO2010/104356
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(511212505)ゴルフゾン カンパニー リミテッド (4)
【Fターム(参考)】