説明

仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法

仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法は、仮想化環境に予め保存されているアプリケーションのインストール時の実行ポリシーが、実際実行環境の実行ポリシーを満たすか否かを判断することができる仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法を提供することにその目的がある。
仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の一実施形態によると、仮想化環境と結合されたアプリケーションを実行するためのイベントが発生すると、前記アプリケーションに予め保存されたライセンスを検索するステップ、システム環境を監視して前記システム環境のライセンスが前記予め保存されたライセンスを満たすか否かを判断するステップ、および前記システム環境のライセンスが前記予め保存されたライセンスを満たす場合、前記アプリケーションの実行ポリシーに従って前記アプリケーションを実行するステップを含む。これにより、仮想化環境と結合されたソフトウェアが、ソフトウェア提供者側の実行ポリシーに如何なる制限も受けずに自由に使用されることを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法が開示される。より詳細には、認証を行うことができる仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法が開示される。
【背景技術】
【0002】
近年、仮想化マシンを用いた仮想化技術が再び注目を浴びている。仮想化技術は、一つのコンピューティングシステムまたはサーバシステムに幾つかの運営体制を備えて用いるなど、資源(Resource)の効率的な使用のために主に用いられている。
【0003】
このような仮想化技術には、システム仮想化(System Virtualization)、運営体制仮想化(Operation System Virtualization)、アプリケーション仮想化(Application Virtualization)などがある。
【0004】
この中で、アプリケーション仮想化では、一般的なアプリケーションに仮想化環境が結合される。ユーザが外付型ハードディスクなどを用いて、他のコンピューティング環境で仮想化環境と結合されたアプリケーションを使用するようになる場合がある。しかしながら、この場合に、仮想化環境と結合されたアプリケーションの場合には、外部のコンピューティング環境を直接把握することができず、仮想化環境を通じて外部のコンピューティング環境を把握することができるようになる。
【0005】
これにより、外部のコンピューティング環境が変わったとしても、仮想化環境と結合されたアプリケーションでは外部のコンピューティング環境が変わったことが認識できなくなり、どのコンピューティング環境でも外部コンピューティング環境による制約を受けずに、仮想化環境と結合されたアプリケーションを自由に使うことができるという問題があった。即ち、従来の仮想化環境と結合されたアプリケーションによると、アプリケーションまたは仮想化環境を事実上、違法コピーできる結果を招きかねない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特開第2003−188165号公報
【特許文献2】韓国特開第2003−050856号公報
【特許文献3】米国特開第2005−204126号公報
【特許文献4】日本特開第2006−018815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題を解決するために、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法は、仮想化環境に予め保存されているアプリケーションのインストール時の実行ポリシー(Execution policy)が、実際実行環境の実行ポリシーを満たすか否かを判断することができる仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の一実施形態によると、仮想化環境と結合されたアプリケーションを実行するためのイベントが発生すると、前記アプリケーションに予め保存されたライセンスを検索するステップ、システム環境を監視して前記システム環境のライセンスが前記予め保存されたライセンスを満たすか否かを判断するステップ、および前記システム環境のライセンスが前記予め保存されたライセンスを満たす場合、前記アプリケーションの実行ポリシーに従って前記アプリケーションを実行するステップを含む。
【0009】
この場合、前記各々のライセンスは、前記アプリケーションで前記実行ポリシーを行うための前提条件であってよい。
【0010】
ここで、前記アプリケーションの実行ポリシーは、外部サーバからアップデートされてよい。
【0011】
なお、仮想化環境と結合されたアプリケーションをインストールするステップを更に含んでよい。
【0012】
ここで、前記仮想化環境は、前記アプリケーションがシステム環境に実際インストールされる場合に必要な条件が仮想で設定された環境であってよい。
【0013】
なお、前記各々のライセンスは、識別者、実行期間、実行回数、運営体制の種類およびバージョン、実行環境のうちいずれか一つであることが望ましい。
【0014】
一方、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の別の実施形態によると、アップデートされた実行ポリシーを入力されるステップ、システム環境のライセンスがアプリケーションに予め保存されたライセンスを満たすか否かを判断するステップ、およびシステム環境のライセンスがアプリケーションに予め保存されたライセンスを満たす場合、前記アップデートされた実行ポリシーに従って前記アプリケーションを実行するステップを含む。
【0015】
ここで、前記入力されるステップは、予め保存された実行ポリシーを外部サーバに伝送するステップ、前記伝送された実行ポリシーが最新のポリシーであるか否かを判断するステップ、および前記伝送された実行ポリシーが最新のポリシーでなければ、前記外部サーバで最新のポリシーにアップデートされた実行ポリシーを入力されるステップを含んでよい。
【0016】
なお、前記入力されるステップは、予め保存されている実行ポリシーのうち、最も最近アップデートされた実行ポリシーを入力されてよい。
【0017】
一方、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法を実行するためのプログラムを含むコンピュータ記録媒体の一実施形態によると、前記実行方法は、仮想化環境と結合されたアプリケーションを実行するためのイベントが発生すると、前記アプリケーションに予め保存されたライセンスを検索するステップ、システム環境を監視して前記システム環境のライセンスが前記予め保存されたライセンスと一致するか否かを判断するステップ、および前記判断の結果、各々のライセンスが互いに一致すると判断されると、前記システム環境の実行ポリシーに従って前記アプリケーションを実行するステップを含む。
【0018】
この場合、前記各々のライセンスは、前記アプリケーションで前記実行ポリシーを行うための前提条件であってよい。
【0019】
なお、仮想化環境と結合されたアプリケーションをインストールするステップを更に含んでよい。
【0020】
一方、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法を実行するためのプログラムを含むコンピュータ記録媒体の別の実施形態によると、前記実行方法は、アップデートされた実行ポリシーを入力されるステップ、システム環境のライセンスがアプリケーションに予め保存されたライセンスを満たすか否かを判断するステップ、およびシステム環境のライセンスがアプリケーションに予め保存されたライセンスを満たす場合、前記アップデートされた実行ポリシーに従って前記アプリケーションを実行するステップを含む。
【0021】
ここで、前記入力されるステップは、予め保存された実行ポリシーを外部サーバに伝送するステップ、前記伝送された実行ポリシーが最新のポリシーであるか否かを判断するステップ、および前記伝送された実行ポリシーが最新のポリシーでなければ、前記外部サーバで最新のポリシーにアップデートされた実行ポリシーを入力されるステップを含んでよい。
【0022】
この場合、前記入力されるステップは、予め保存されている実行ポリシーのうち、最も最近アップデートされた実行ポリシーを入力されてよい。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、多様な実施形態によると、仮想化環境と結合されたソフトウェアが、ソフトウェア提供者側の実行ポリシーに如何なる制限も受けずに自由に使用されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【図2】仮想化環境と結合されたアプリケーションの一実施形態を示す図である。
【図3】図2の仮想化環境と結合されたアプリケーションを更に詳しく示す図である。
【図4】仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の別の実施形態を示すフローチャートである。
【図5】仮想化環境と結合されたアプリケーションの動作原理を説明するための図である。
【図6】実行ポリシーをアップデートする一例を示す図である。
【図7】実行ポリシーをアップデートする別の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に添付図面を参照しながら、本発明について更に具体的に説明する。
【0026】
図1は、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の一実施形態を示すフローチャートである。図1を参照すると、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法は、仮想化環境と結合されたアプリケーションをインストールし(S110)、予め保存されたライセンスを検索する(S120)。なお、システム環境を監視してシステム環境のライセンスが予め保存されたライセンスを満たすか否かを判断し(S130)、システム環境のライセンスが予め保存されたライセンスを満たす場合(S130:Y)、アプリケーションの実行ポリシーに従ってアプリケーションを実行する(S140)。図2および図3を参照した後、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法について更に具体的に説明する。
【0027】
図2は、仮想化環境と結合されたアプリケーションの一実施形態を示す図である。図2を参照すると、仮想化環境と結合されたアプリケーション200はアプリケーションソフトウェア210および仮想化環境230を含む。
【0028】
アプリケーションソフトウェア210は、一例として、MS−WORDなどのように、一般に使用される応用プログラムであってよい。しかし、本発明で説明しようとするアプリケーションソフトウェア210は、アプリケーションソフトウェア提供者側の実行ポリシーまたは使用ポリシーに従ってその実行に制限が設けられることができる。ここで、実行ポリシーとは、一例として、アプリケーションソフトウェア210は特定のCPUのみで実行されることができたり、アプリケーションソフトウェア210は特定の運営体制の特定のバージョンのみで実行されることができたりといった、その実行に制限が設けられたポリシーであってよい。
【0029】
なお、アプリケーションソフトウェア210は、仮想化環境230と結合されることができるため、仮想化環境230によってアプリケーションソフトウェア210の動作する環境を仮想的に提供されることができる。ここで、仮想化環境230とは、アプリケーションソフトウェア210がシステム環境、即ち、実行環境300に実際インストールされる場合に必要な条件が仮想で設定された環境であってよい。
【0030】
これにより、仮想化環境と結合されたアプリケーション200は、実際物理的な実行環境300に依存的でなくてよい。即ち、仮想化環境と結合されたアプリケーション200は、どのような実行環境300を持つコンピュータシステムでも別途の再インストール作業なしで実行されることができ、これによりアプリケーションソフトウェア210の移動性を提供することができる。
【0031】
アプリケーションソフトウェア210はライセンスモニター220を備えることができ、ライセンスモニター220はソフトウェア提供者が定めた実行ポリシーに従ってシフトウェアがインストールされたり、実行される際に実行ポリシーを監視してソフトウェアライセンスを検索することができる。
【0032】
ここで、ソフトウェア提供者が定めた実行ポリシーが、一例として、「アプリケーションソフトウェア210は特定のCPUで実行されることができる」という実行ポリシーである場合には、CPUの固有ID番号(またはシリアルナンバー)がライセンスになることができる。即ち、ライセンスは実行環境300がアプリケーションソフトウェアの実行条件を満たすか否かを判断するために必要な前提条件であってよいため、実行ポリシーにはライセンスが含まれる。
【0033】
仮想化環境230は環境モニター240を備えることができ、環境モニター240は仮想化環境230がアプリケーションソフトウェア210に提供する実行環境を監視することができる。
【0034】
なお、仮想化環境と結合されたアプリケーション200は、多様な実行環境300に基づいて実行されることができる。即ち、仮想化環境と結合されたアプリケーション200の外部に存在する実行環境300は、アプリケーションソフトウェア210が実行される際に必要な資源を直接的に提供したり、仮想化環境230にマッピングされて必要な資源を間接的に提供することができる。
【0035】
図3は、図2の仮想化環境と結合されたアプリケーションを更に具体的に示す図である。図3を参照すると、仮想化環境230の環境モニター240が環境識別器242、ポリシーモニター244、アプリケーション実行器246で構成されることを除いては、図2で示された図と同様である。
【0036】
環境識別器242は、実行環境300からライセンスが検索されると、ライセンスに対する情報を受信することができる。
【0037】
ポリシーモニター244は、実行環境300を監視して実行環境300の実行ポリシーを受信することができる。ここで、実行ポリシーは外部のポリシーサーバによってアップデートされたポリシーであってよい。なお、ポリシーモニター244に環境識別器242からのライセンスが受信されると、ポリシーモニター244はポリシーモニター244を介して外部の実行環境300から受信されたライセンスが、仮想化環境230に予め保存されている実行ポリシーのライセンスを満たすか否かを判断することができる。
【0038】
アプリケーション実行器246は、実行環境300のライセンスが予め保存されている実行ポリシーのライセンスを満たす場合、仮想化環境に予め保存されたアプリケーションソフトウェア210の実行ポリシーに従って、仮想化環境に結合されたアプリケーション200を実行することができる。
【0039】
図2および図3を参照して、図1で示された仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の一実施形態についてより具体的に説明する。
【0040】
仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の一実施形態によると、仮想化環境と結合されたアプリケーションがインストールされることができる(S110)。一例として、ユーザの自宅(Home)に設けられたデスクトップPCを用いて、仮想化環境と結合されたアプリケーション200が初めて設置されることができる。
【0041】
その後、保存スペースを備えたモバイル機器を通してユーザのノートパソコン、会社のデスクトップPC、学校のデスクトップPCなどに接続されることができる。ここで、保存スペースを備えたモバイル機器は、一例として、外付型ハード、USB,PDA,PMPなどのような保存スペースを備えた多様な消費者家電(Consumer Electronics)であってよい。仮想化環境と結合されたアプリケーション200はモバイル機器などによって自由に移動されて外部の実行環境300で実行されることができる。この場合、実行環境300はシステム環境、プラットフォームなどの多様な用語で表現されることができる。
【0042】
仮想化環境と結合されたアプリケーション200の保存された外付型ハードなどが外部コンピューティングシステムに接続された後、仮想化環境と結合されたアプリケーション200を実行するためのイベントが発生すると、アプリケーションに予め保存されたライセンスを検索することができる(S120)。一例として、外部コンピューティングシステムのディスプレイ画面上で仮想化環境と結合されたアプリケーション200の実行ファイルをダブルクリックすると、仮想化環境と結合されたアプリケーション200を実行するためのイベントが発生することができる。
【0043】
その結果、ライセンスモニター220で実行ポリシーを監視し、実行ポリシーに従って仮想化環境と結合されたアプリケーション200を実行するための前提条件であるライセンスを検索することできる。
【0044】
一例として、実行ポリシーが「ソフトウェアアプリケーションは2007年1月25日から2008年1月25日まで使うことができる」という場合には、「2007年1月25日から2008年1月25日まで」というのがライセンスに該当することができる。この場合、ライセンスは上述の特定の構成要素のID(またはシリアルナンバー)、実行期間の他に、実行回数(一例として、Volume Copyに関する実行ポリシーが適用された場合)、運営体制の種類およびバージョン(一例として、ウィンドウビスタである場合、またはウィンドウビスタの特定のバージョンである場合)、特定の実行環境(一例として、RAMまたはCPUが特定のメーカ製品である場合)というように、様々な実行ポリシーに応じた多様な形態のライセンスになることができる。
【0045】
なお、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の一実施形態によると、ステップS120の以後に、システム環境を監視して前記システム環境のライセンスが前記予め保存されたライセンスを満たすか否かを判断することができる(S130)。
【0046】
具体的に、環境識別器242からライセンスが受信されると、ポリシーモニター244は仮想化環境230に予め保存されている実行ポリシーのライセンスを満たすか否かを判断することができる(S130)。
【0047】
その後、システム環境、即ち、実行環境300のライセンスが予め保存されたライセンスを満たす場合、アプリケーションの実行ポリシーに従ってアプリケーションを実行することができる(S140)。具体的に、システム環境のCPU IDが1234であり、アプリケーションソフトウェア210に予め保存されたCPU IDも1234であれば、環境モニター240のアプリケーション実行器246で、アプリケーションの実行ポリシーに従ってアプリケーションを実行することができる(S140)。
【0048】
もし、システム環境のライセンスが予め保存されたライセンスを満たさない場合(即ち、システム環境のCPU IDが1234で、アプリケーションソフトウェア210に予め保存されたCPU IDが1111である場合)には、仮想化環境と結合されたアプリケーション200が実行されなくなる。上述のような認証動作を行うことによって、仮想化環境と結合されたアプリケーション200が多様な実行環境300の多様な実行ポリシーの制限を受けずに自由に使用されることを防止することができる。
【0049】
図4は、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の別の実施形態を示すフローチャートである。図4を参照すると、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の別の実施形態によると、アップデートされた実行ポリシーを入力される(S410)。その後、システム環境のライセンスがアプリケーションに予め保存されたライセンスを満たすか否かを判断し(S420)、システム環境のライセンスがアプリケーションに予め保存されたライセンスを満たす場合(S420:Y)、アップデートされた実行ポリシーに従ってアプリケーションを実行することができる。
【0050】
ここで、ステップS410については、後述の図を参照して更に具体的に説明する。なお、ステップS420およびステップS430は、上述の仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法の一実施形態に関するステップS130およびS140と同様であるため、重複される説明は省略する。一方、図4は、ステップS410の動作を具体的に説明するための図として、図1で説明されたステップS110およびステップS120の動作は、図4で説明している実施形態でも同様に行われることができる。
【0051】
図5は、仮想化環境と結合されたアプリケーションの動作原理を説明するための図である。図5は、仮想化環境520が環境モニター530を介して多様な外部実行環境610ないし640の基盤で動作することができるということを示すための図である。仮想化環境と結合されたアプリケーション500が多様なコンピューティング環境基盤で実行される際、多様な実行環境610ないし640の実行ポリシーを従うかを、仮想化環境520の環境モニター530で判断することができる。ここで、多様な実行環境610ないし640のEnvironment IDは実行ポリシーのライセンスであってよい。なお、多様な実行環境610ないし640の実行ポリシーは外部ポリシーサーバ700からアップデートされることもできる。
【0052】
図6は、実行ポリシーをアップデートする一例を示す図である。図6を参照すると、ネットワークで接続されたポリシーサーバ700を介して実行ポリシーをアップデートすることができる。外部のポリシーサーバ700と仮想化環境520の環境モニター530は、相互認証を行うことができる。その後、仮想化環境の実行モニターに予め保存された実行ポリシーを外部のポリシーサーバ700に伝送することができる。外部のポリシーサーバ700で、伝送された実行ポリシーが最新のポリシーであるか否かを判断し、伝送された実行ポリシーが最新のポリシーなければ、環境モニター530は外部のポリシーサーバ700から最新のポリシーにアップデートされた実行ポリシーを入力されることができる。
【0053】
残りの実行環境610ないし640およびアプリケーションソフトウェア510における動作については、図1での説明と重複されるため、以下重複される部分に対する説明は省略する。
【0054】
図7は、実行ポリシーをアップデートする別の一例を示す図である。図7は図6と違って、外部のポリシーサーバ700が存在しない場合である。この場合には、仮想化環境520内部に予め保存されている実行ポリシーのうち、最も最近アップデートされた実行ポリシーを入力されることができる。この後の動作は、図6での説明と同様であるため、以下重複される説明は省略する。
【0055】
一方、本発明の一実施形態に係る仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法を実行するためのプログラムを含むコンピュータ記録媒体は、上述のように、仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法を含むことができる。
【0056】
従って、本発明の各ステップは、コンピュータ判読可能な記録媒体上のコンピュータ記録可能なコードとして実施されることができる。コンピュータ判読可能な記録媒体はコンピュータシステムによって判読されることのできるデータを保存できるデバイスであってよい。
【0057】
例えば、コンピュータ判読可能な記録媒体は、ROM、RAM、CD−ROM、マグネチックテープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、光データ保存デバイスなどの多様な形態で実現されることができる。なお、コンピュータ記録可能なコードは、搬送波のコンピュータデータ信号で実現されることもできる。
【0058】
上述のように、多様な実施形態によると、仮想化環境と結合されたソフトウェアが、ソフトウェア提供者側の実行ポリシーに如何なる制限も受けずに自由に使用されることを防止することができる。
【0059】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想化環境と結合されたアプリケーションを実行するためのイベントが発生すると、前記アプリケーションに予め保存されたライセンスを検索するステップと、
システム環境を監視して前記システム環境のライセンスが前記予め保存されたライセンスを満たすか否かを判断するステップと、
前記システム環境のライセンスが前記予め保存されたライセンスを満たす場合、前記アプリケーションの実行ポリシーに従って前記アプリケーションを実行するステップと、
を含む仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法。
【請求項2】
前記各々のライセンスは、
前記アプリケーションで前記実行ポリシーを行うための前提条件であることを特徴とする請求項1に記載の仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法。
【請求項3】
前記アプリケーションの実行ポリシーは、
外部サーバからアップデートされることができることを特徴とする請求項1に記載の仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法。
【請求項4】
仮想化環境と結合されたアプリケーションをインストールするステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法。
【請求項5】
前記仮想化環境は、
前記アプリケーションがシステム環境に実際インストールされる場合に必要な条件が仮想で設定された環境であることを特徴とする請求項1に記載の仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法。
【請求項6】
前記各々のライセンスは、
識別者、実行期間、実行回数、運営体制の種類およびバージョン、実行環境のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法。
【請求項7】
アップデートされた実行ポリシーを入力されるステップと、
システム環境のライセンスがアプリケーションに予め保存されたライセンスを満たすか否かを判断するステップと、
システム環境のライセンスがアプリケーションに予め保存されたライセンスを満たす場合、前記アップデートされた実行ポリシーに従って前記アプリケーションを実行するステップと、
を含む仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法。
【請求項8】
前記入力されるステップは、
予め保存された実行ポリシーを外部サーバに伝送するステップと、
前記伝送された実行ポリシーが最新のポリシーであるか否かを判断するステップと、
前記伝送された実行ポリシーが最新のポリシーでなければ、前記外部サーバで最新のポリシーにアップデートされた実行ポリシーを入力されるステップと、
を含むことを特徴とする請求項7に記載の仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法。
【請求項9】
前記入力されるステップは、
予め保存されている実行ポリシーのうち、最も最近アップデートされた実行ポリシーを入力されることを特徴とする請求項7に記載の仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法。
【請求項10】
仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法を実行するためのプログラムを含むコンピュータ記録媒体において、前記実行方法は、
仮想化環境と結合されたアプリケーションを実行するためのイベントが発生すると、前記アプリケーションに予め保存されたライセンスを検索するステップ(または保存部に保存)と、
システム環境を監視して前記システム環境のライセンスが前記予め保存されたライセンスと一致するか否かを判断するステップと、
前記判断の結果、各々のライセンスが互いに一致すると判断されると、前記システム環境の実行ポリシーに従って前記アプリケーションを実行するステップと、
を含むコンピュータ記録媒体。
【請求項11】
前記各々のライセンスは、
前記アプリケーションで前記実行ポリシーを行うための前提条件であることを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ記録媒体。
【請求項12】
仮想化環境と結合されたアプリケーションをインストールするステップを更に含むことを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ記録媒体。
【請求項13】
仮想化環境と結合されたアプリケーション実行方法を実行するためのプログラムを含むコンピュータ記録媒体において、前記実行方法は、
アップデートされた実行ポリシーを入力されるステップと、
システム環境のライセンスがアプリケーションに予め保存されたライセンスを満たすか否かを判断するステップと、
システム環境のライセンスがアプリケーションに予め保存されたライセンスを満たす場合、前記アップデートされた実行ポリシーに従って前記アプリケーションを実行するステップと、
を含むコンピュータ記録媒体。
【請求項14】
前記入力されるステップは、
予め保存された実行ポリシーを外部サーバに伝送するステップと、
前記伝送された実行ポリシーが最新のポリシーであるか否かを判断するステップと、
前記伝送された実行ポリシーが最新のポリシーでなければ、前記外部サーバで最新のポリシーにアップデートされた実行ポリシーを入力されるステップと、
を含むことを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ記録媒体。
【請求項15】
前記入力されるステップは、
予め保存されている実行ポリシーのうち、最も最近アップデートされた実行ポリシーを入力されることを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−529596(P2011−529596A)
【公表日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521007(P2011−521007)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【国際出願番号】PCT/KR2008/007470
【国際公開番号】WO2010/013871
【国際公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】