説明

仮想装置モデルを自動的に適合させる方法

インタラクティブコンピュータゲームにおける仮想装置とのユーザインタラクションに対するユーザスキルレベルを決定するための、コンピュータプログラムプロダクトを包含する、方法及び装置。該仮想装置は関連する表現を具備するユーザインタラクションを介して動作され、該仮想装置と関連する仮想装置モデルが決定されたユーザスキルレベルを反映させるために自動的に適合される。該仮想装置モデルは、該仮想装置が該表現とのユーザインタラクションに応答してどのように動作するかを支配する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
コンピュータゲーム及びその他のタイプのシミュレーションは、典型的に、全ての「悪」人を撃ち殺すこと又はゴルフのワンホールをプレイすることなどの一つ又はそれ以上の目標を達成するためにユーザがインタラク即ち対話する仮想宇宙を包含している。
【背景技術】
【0002】
仮想宇宙は、ユーザがコンピュータゲームをプレイしている場合にインタラクト即ち対話し且つ仮想環境、装置、オブジェクト、キャラクタ、及び関連する状態情報の表現を包含することが可能なパラダイムである。例えば、仮想宇宙は、仮想ゴルフコース、ゴルフクラブ及びゴルフボールを包含することが可能である。ユーザはゲームコントローラ(例えば、ジョイスティック、マウス、音声コマンド)からの入力を受け付けることが可能なユーザインターフェースを介して仮想宇宙とインタラクトする。例えば、マウスボタンのクリックが仮想ゴルフクラブをスイングさせ且つ仮想ゴルフコースにおける仮想ゴルフボールを打たせる場合がある。
【0003】
典型的なコンピュータゲームのジャンルは、ロールプレイ(role-playing)、ファーストパーソンシューター(first person shooter)、サードパーソンシューター(third person shooter)、スポーツ、レーシング、ファイティング、アクション、ストラティジ、及びシミュレーションを包含している。コンピュータゲームは二つ又はそれ以上のジャンルの組み合わせを組み込むことが可能である。ポピュラーなコンピュータゲームの例は、Black & White 2 (EA Gamesから入手可能)、Grand Theft Auto(Rockstar Gamesから入手可能)、Perfect Dark Zero(マイクロソフトゲームスタジオから入手可能)、及びHalo 3(マイクロソフトゲームスタジオから入手可能)を包含している。コンピュータゲームは、通常、ワークステーション、パソコン、ゲームコンソール104(例えば、ソニープレイステーション及びプレイステーションポータブル、マイクロソフトXbox、任天堂ゲームキューブ及びゲームボーイ)、携帯電話102、及びその他のモバイルコンピューティング装置などの異なるコンピュータプラットホームに対して使用可能である。図1を参照。コンピュータゲームは単独のプレイヤー又は複数のプレイヤーとすることが可能である。幾つかの複数プレイヤーゲームは、共通の又は共用型の仮想宇宙においてインタラクトするためにユーザをインターネットを介して接続させることを可能とさせる。
【0004】
ユーザは、仮想武器又は仮想ゴルフクラブなどの仮想宇宙における一つ又はそれ以上の仮想装置とインタラクトする。仮想装置は、又、アバター(avatar)及び、これらに制限されるものではないが、ユーザの動き及びジェスチャーを包含するユーザのその他の仮想表現を包含することが可能である。例示として、ファイティングゲームは仮想宇宙においてユーザが仮想相手を殴り、蹴り又はパンチを浴びせることを可能とさせる。これらの場合における仮想装置はそのファイトにおけるユーザの仮想表現(又はユーザの動き又はジェスチャー)である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
仮想宇宙及び仮想装置は、ユーザが目標を達成すると、変化する場合がある。例えば、アクションゲームにおいては、ユーザが一層高いゲームレベルに進むに従い、仮想宇宙は典型的に新たなレベルをモデルするために変化され、且つユーザには一層パワフルな武器などの異なる仮想装置が与えられる。幾つかのコンピュータゲームは、ユーザが自分の仮想装置を手作業で選択することを可能とする。例えば、コンピュータゴルフゲーム用のユーザインターフェース106(図1)は、ユーザが使用する仮想ゴルフクラブのタイプをユーザが選択することを可能とさせる。殆どスキルの無いユーザは、仮想宇宙において制御することが一層困難である(現実の世界におけるように)ドライバ110ではなくフェアウエイウッドクラブ108を選択するかもしれない。しかしながら、コンピュータゲームは、ユーザがその仮想装置を使用することにどのように熟練したかに合わせるために与えられた仮想装置を自動的に適合させるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一般的に、一つの側面においては、本発明の実施例は、インタラクティブコンピュータゲームにおいて仮想装置とのユーザインタラクションに対するユーザスキルレベルを決定することを特徴としている。該仮想装置は、関連する表現とのユーザインタラクションを介して動作させることが可能である。該仮想装置と関連している仮想装置モデルは、決定されたユーザスキルレベルを反映させるために自動的に適合される。該仮想装置モデルは、該表現とのユーザインタラクションに応答して該仮想装置がどのように挙動するかを支配する。
【0007】
これら及びその他の実施例は、オプションとして、以下の特徴の内の一つ又はそれ以上を包含することが可能である。該適合させることは、仮想装置に対するスイートスポットを変化させることを包含している。該スイートスポットは仮想装置モデルに関連する変数に対する分布曲線の一つの区域である。該スイートスポットは、ユーザインタラクションの正確度及びユーザインタラクションの精密度の内の一つ又はそれ以上に関連している。該適合させることは、入力モデル又は該関連する表現を変化させることを包含している。該適合させることは、仮想宇宙の現在の状態に基づいている。該決定することは、ユーザスキルレベルにおける改善又は減退を検知することに応答するものである。該表現は、グラフィカルレンダリング、音、又は触覚フィードバックの内の一つ又はそれ以上を包含している。該適合させることは、ユーザインタラクションモデルにおける複数個の変数の間の一つ又はそれ以上の関係を変化させることを包含している。該仮想装置は、ゴルフクラブ、武器、自動車、ラケット、ピンポンパドル、又は野球のバットの内のひとつである。
【0008】
一般的に、別の側面においては、本発明の実施例は、インタラクティブコンピュータゲームにおいて仮想装置とのユーザインタラクションに対するユーザスキルレベルを決定することを特徴としている。該仮想装置は、関連する表現とのユーザインタラクションを介して動作させることが可能である。該仮想装置と関連しているスイートスポットは決定されたユーザスキルレベルに基づいて自動的に適合され、該スイートスポットは、該表現とのユーザインタラクションに応答して該仮想装置がどのようにして動作するかを支配する。
【0009】
これら及びその他の実施例は、オプションとして、以下の特徴の内の一つ又はそれ以上を包含することが可能である。該スイートスポットは該仮想装置と関連している変数に対する分布曲線の一つの区域である。該スイートスポットは、ユーザインタラクションの正確度及びユーザインタラクションの精密度の内の一つ又はそれ以上に関連している。該適合させることは、入力モデル又は該関連している表現を変化させることを包含している。
【0010】
本発明の特定の実施例は以下の利点の内の一つ又はそれ以上を実現するために実施させることが可能である。仮想装置は、ユーザスキルレベルにおける変化を反映させるために自動的に適合し且つユーザのスキルレベルが改善するに従いユーザがチャレンジされた状態に維持する。その結果、ユーザがコンピュータゲームにおいて興味を喪失する蓋然性はより少ない。関連するユーザ入力モデル及び仮想装置の仮想表現は、ユーザのスキルレベルにおける変化を反映させるために自動的に修正させることが可能である。仮想装置を自動的に適合させることは、スキルを必要とする電子ゲーム及びその他のタイプのシミュレーションに対して一つの次元の現実性を加味し且つ仮想世界におけるスキルの一層正確な反映を与え、静的で制限されたユーザインターフェースによって阻害されることは一層少ない。
【0011】
本発明の一つ又はそれ以上の実施例の詳細について添付の図面及び以下の記載において説明する。本発明のその他の特徴、側面、及び利点は以下の説明、図面及び特許請求の範囲から明らかなものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
種々の実現例において、与えられた仮想装置は一つ又はそれ以上の関連する「スイートスポット」を具備している。スイートスポットは、仮想装置とのユーザのインタラクションが仮想宇宙において意図された結果を発生させることの誤差の範囲へ変換される。一つの実現例においては、大きなスイートスポットは正規化された分布曲線上の一層大きな偏差に対応しており、且つ小さなスイートスポットは正規化された分布曲線上の一層小さな偏差に対応している。
【0013】
例えば、異なる能力を有するゴルファーに対して異なるタイプのゴルフクラブが存在しており、各ゴルフクラブは種々の寸法で且つ位置決めされたスイートスポットを具備している。通常、ゴルファーは、そのゴルファーのスイングスピード及びパワーに基づいて且つそのゴルフクラブのスイートスポットに基づいてクラブを選択することが可能である。大きなスイートスポットを有するクラブは非常に寛容である傾向がある。というのは、そのクラブのフェースはボールとコンタクトする大きな表面積で設計されており且つミスヒットをバランスさせるための周囲重さ分布を有している。大きなスイートスポットを具備するクラブのゴルファーのスイングは平均値(尚、該平均値はパーフェクトスイングである)から幾つかの標準偏差分離れたものである場合があり、尚且つ許容可能なショットとなる場合がある。然しながら、大きなスイートスポットを有する場合には、そのゴルファーは或るレベルのコントロール、パワー及び感触を捨て去ることとなる。プロ用のゴルフクラブの場合には、スイートスポットはかなり小さく且つボールを正確に打つためにはより大きな量のスキルを必要とするが、適切なショットを打った場合の報いは、通常、より遠くの距離、コントロール、精密度、及び正確度となる。小さなスイートスポットを具備するクラブのゴルファーのスイングは、許容可能なショットとなるためには該平均値に一層近いものでなければならない。
【0014】
現実の世界においては、ユーザが装置に一層熟練すると、既存の装置は一層使用することが容易となり、且つユーザは増加したレベルのコントロールを与える新しい装置を選択することが可能である。この観察は、ユーザのスキルレベルに従って仮想装置のスイートスポットを自動的に調節するための基礎を形成している。例えば、図2におけるグラフ202は同一の又は異なる仮想装置と関連している変数に対する標準偏差曲線202b,202c,202dを例示している。例えば、曲線202bは仮想ゴルフクラブスイングのパワーを表すことが可能であり、曲線202cは仮想ゴルフボールとインパクトする場合の仮想ゴルフクラブフェースのオリエンテーション即ち向きを表すことが可能であり、且つ曲線202dは仮想ファイターに対するキック又はパンチの軌跡を表すことが可能である。ゼロ偏差は仮想装置に対する変数(例えば、小さなスイートスポット)の理想的な値を表し、例えば、仮想ゴルフクラブスイングの理想的なパワー又は仮想銃の理想的な照準等である。ゼロから離れた各標準偏差は与えられた変数に対して益々理想的な値から離れた値を表す。一つの実現例において、スレッシュホールド202a(それは各曲線に対して異なる場合がある)より上の値は、該スレッシュホールドより下の値よりも、成功裏の結果(例えば、ユーザが意図した箇所に仮想ゴルフボールをランディングさせるなどの目標を達成すること)を発生させる一層高い確率を有している。該スイートスポットは、該平均値から所要の標準偏差内であって且つ該スレッシュホールドより上の分布曲線の区域として考察することが可能である。例えば、大きなスイートスポットの場合であって、結果が理想的なものではないとしても、与えられた変数に対する値が該スレッシュホールドより上である場合には、成功裏の結果を発生させることが可能な場合がある。更に、スイートスポットは、仮想装置のタイプによって変化させることが可能である。例えば、曲線202bは非常に小さなスイートスポット(例えば、±1の標準偏差)を具備するプロ用の鍛造したゴルフアイアンクラブを表すことが可能であり、且つ曲線202cは一層大きなスイートスポット(例えば、±1.8の標準偏差)を具備する中空のバックオフセットのビギナー用アイアンクラブを表すことが可能である。
【0015】
ユーザが一つの仮想装置を使用することに一層熟練すると、該仮想装置の変数の一つ又はそれ以上に対するスイートスポットは、成功裏の結果を発生させるためには、その仮想装置とのユーザインタラクションが該変数に対する値が該平均値に一層近い値を達成することを必要とすべく調節される。同様に、ユーザのスキルレベルが減退すると、仮想装置の変数の内の一つ又はそれ以上に対するスイートスポットを、該仮想装置とのユーザのインタラクションが、それらの平均値から更に離れているこれらの変数の値を達成し尚且つ成功裏の結果を発生させるチャンスを有することを可能とさせるべく調節させることが可能である。
【0016】
正確度(accuracy)は、与えられた仮想装置がユーザが意図したように動作する確率である。仮想ゴルフクラブのスイングが仮想ゴルフボールをして意図した軌跡を追従させ且つ狙った箇所にランドさせる確率が正確度の1例である。別の例示として、正確度は、仮想銃が発砲された場合に仮想ターゲットに当たる確率である場合もある。精密度即ち精度(precision)は、与えられた仮想装置とのユーザインタラクションが何度も同一の結果となる確率である。例えば、精密度は、ゴルフクラブの同一のスイングが同一の結果となることの確率である場合がある。一つの実現例において、与えられた仮想装置の正確度及び精密度は、ユーザのスキルレベルが上昇するに従い自動的に上昇させることが可能である。同様に、与えられた仮想装置の正確度及び精密度は、ユーザのスキルレベルが減退するに従い自動的に減退させることが可能である。これらの関係は図2の例示的なグラフ204及び206に例示されている。要するに、仮想装置をコントロールするユーザの能力は、グラフ208に示されているように、ユーザのスキルレベルに一致して増加する。図2における例示的なグラフ204,206,208は概ね直線的な関係を例示しているが、その他の関係とすることも可能であり、以下に説明するように、仮想装置モデルによって定義することが可能である。
【0017】
図3は、コンピュータゲームアプリケーション又はその他のシミュレーション用の仮想装置モデル(VEM)システム300の概略図である。システム300において成就される機能性は、例示したものよりもより少ない又はより多いコンポーネントに分散させることが可能である。システム300は、仮想装置をモデル化するVEM306を包含している。仮想装置は、コンピュータジャグリング(曲芸)ゲームにおけるユーザによってジャグリングされる一組の仮想ボールなどの仮想宇宙における一つを超えるオブジェクトを有する場合がある。一つの実現例においては、ユーザが仮想宇宙においてインタラクトすることが可能な各仮想装置に対するVEM306が存在している。更なる実現例においては、VEM306は該仮想装置の動作をモデル化するための空ではない組の変数及び該変数の内の二つ又はそれ以上の変数の間の空ではない組の関係を維持する。一つの実現例においては、仮想装置に対するスイートスポットは該仮想装置の精密度及び正確度に対して逆に関連している。
【0018】
一つの実現例においては、VEM306は、上述した如く、精密度、正確度、一つ又はそれ以上の分布曲線(例えば、202b,202c)、スレッシュホールド(例えば、202a)、及びスイートスポットを表す変数を最小限に有している。該仮想装置が、例えば、ゴルフクラブである場合には、変数はストロークパワー、クラブフェース軌跡、分布曲線及び関連するスイートスポット、及びストロークパワー及びクラブフェース軌跡に対するスレッシュホールド、クラブ正確度、及びクラブ精密度を包含することが可能である。
【0019】
通常、VEM306の変数の値は、ユーザ入力、仮想装置を使用する時のユーザのスキルレベル、仮想装置自身の属性、ゲームエンジン310によって決定されるような仮想宇宙の状態(例えば、天気、プレイヤーにかかる感情的且つ物理的ストレス)、コンフィギュレーション情報、一つ又はそれ以上のその他の変数の値、及びこれらの組み合わせに基づくものとすることが可能である。入力モデル302は、ユーザ入力(例えば、ボタンの押し下げ、音声コマンド、音、ジェスチャー、眼の動き、体の動き、脳波、その他のタイプの生理学的センサ、及びこれらの組み合わせ)をVEM306に関連する変数の組における変数の一つ又はそれ以上の変数値へマップさせる。VEM306は、一組の関係を使用して、入力モデル302によって与えられるユーザ入力を解釈する。VEM306は、グラフィカルディスプレイ手段(例えば、液晶又はプラズマディスプレイ装置)、音発生手段、触覚技術、香り発生手段、及びこれらの組み合わせなどを介してのユーザへ提示される仮想装置の関連する表現304を具備している。例えば、ファーストパーソンシューターゲームにおいては、仮想銃は、その銃が現在どこに向けられているかを表すクロスヘアー及び該仮想銃が発砲された時を表す音フィードバックからなるグラフィカル表現を具備することが可能である。ジョイスティック又はその他のユーザ入力装置は仮想銃を照準させるために使用することが可能であり、且つ仮想銃を発砲させるためにボタンを押し下げることが可能である。VEM306はゲームエンジン310と通信を行って、VEM306とのユーザインタラクションに基づいて仮想宇宙に対する変更に影響を与える。
【0020】
該一組の変数、それらの値、及びVEM306と関連する関係は、仮想宇宙の状態、又は仮想装置が使用されるコンテキスト即ち目的に基づいて変化することが可能である。例えば、仮想装置が剣戟コンピュータゲームにおける刀である場合には、刀の成功裏の使用は、ユーザの戦う相手のアクションが与えられた場合に適切な或る攻撃的又は防御的アクションをユーザが取ることを必要とする。仮想刀と関連するスイートスポットに加えて、各仮想刀アクションはそれと関連しているそれ自身のスイートスポットを有する場合があり、それはユーザが試みる攻撃的又は防御的アクションのタイプに基づいて変化する場合がある。刀のスイートスポットは、使用されている刀のタイプに基づいて変化する場合もあり、それは又スレッシュホールドレベルにも影響する。
【0021】
スキルレベルモニタ306はユーザスキルレベルに対する変化をモニタする。ユーザスキルレベルにおける変化は、仮想宇宙における一つ又はそれ以上の目標を達成するために与えられた仮想装置を使用することのユーザの熟練度(例えば、改善されたスコア等)、該仮想装置で比較的高度の作業を実施するための能力、該仮想装置を使用する場合に達成された正確度の程度、該仮想装置を使用する場合に達成された精密度の程度、該仮想装置を使用する場合に消費された時間、これらの組み合わせ、及びその他のファクタによって検知することが可能である。一つの実現例においては、ユーザスキルレベルは数値として量化される。スキルレベルが或るスレッシュホールドを超えて増加するか又は減少すると、変化がVEM306へ通信され、それは該変化を入力モデル302及び表現304へ通信させることが可能である。ゼロではないスレッシュホールド値を使用することは、VEM306があまりにも急激に変化することを阻止することが可能である。
【0022】
スキルレベルにおける変化に基づいて、VEM306、入力モデル302、及び表現304の内の一つ又はそれ以上がその変化を反映すべく適合することが可能である。VEM306を適合させることは、一組の変数における一つ又はそれ以上の変数の値を変化させること、一組の関係における一つ又はそれ以上の関係を変化させること、一組の変数における一つ又はそれ以上の変数を付加するか又は削除すること、一組の関係における一つ又はそれ以上の関係を付加するか又は削除すること、及びこれらの組み合わせを包含することが可能である。例えば、増加されたユーザスキルレベルの場合には、仮想装置モデル306は、より低いスキルレベルにおいては使用可能なものではなかった該仮想装置を制御するための付加的な変数を付加し且つ分布曲線、スレッシュホールド及びスイートスポットを表す変数を変化させることが可能である。
【0023】
入力モデル302を適合させることは、所要の且つオプションのユーザ入力を付加させるか又は除去することによって表現304とのユーザがインタラクトする態様を変化させること、ユーザ入力のセマンティクス即ち意味論を変化させること、及びユーザ入力の一組のVEM306変数における一つ又はそれ以上の変数へのマッピングを変化させること、を包含することが可能である。例示として、仮想装置がゴルフクラブである場合には、一つのスキルレベルにおけるユーザ入力は二つのマウスボタンクリックを包含することが可能であり、最初のクリックはストロークのパワーを設定するためのものであり且つ最初のクリックから予め設定されている時間限界内における二番目のクリックは仮想ゴルフボールを打撃する場合のゴルフクラブフェースの軌跡を決定するものである。より一層高度のスキルレベルにおけるユーザ入力は、仮想ゴルフボールのロフトを決定するための三番目のマウスクリックを付加することが可能である。表現304を適合させることは、仮想装置の外見、ユーザインターフェース、音、触覚、香り、又はこれらの組み合わせを変化させることを包含することが可能である。例えば、入力モデル302又はVEM306が適合された場合には、その表現はそのようなことの表示をユーザへ供給すべく修正させることが可能である。仮想ゴルフクラブの外見は、例えば、ユーザがより高度のクラブでプレイしていることを表示するために変化させることが可能である。
【0024】
ゲームエンジン310は、ユーザ入力及び仮想宇宙におけるオブジェクトのインタラクションに基づいて仮想宇宙に対する状態を維持する。ゲームエンジン310は、ディスプレイ装置上に供給することが可能な仮想宇宙のグラフィカルビューをレンダリングするためのレンダラーを包含することが可能である。該ゲームエンジンは、又、該仮想宇宙に対する一つ又はそれ以上の将来の状態を決定するための人工知能能力を有することが可能である。仮想装置のような仮想宇宙におけるオブジェクトはアセット312(例えば、コンテント、モデル、サウンド、物理現象、人口知能)と関連している。アセットは、オブジェクトを表示し且つコンピュータゲームをレンダリングするためにゲームエンジン310によって使用される。ゲームエンジン310はスキルレベルモニタ308と通信を行って、ユーザスキルレベルに対する検知された変化などのユーザのスキルレベル情報を伝達する。VEM306はゲームエンジン310と通信して、VEM306とのユーザインタラクションに基づいて、仮想宇宙に対する変化に影響を与える。
【0025】
図4は、仮想装置モデル適合プロセスを例示している。或る仮想装置に対するユーザスキルレベルは、例えば、スキルレベルモニタ308によって決定される(ステップ402)。次いで、そのスキルレベルはスレッシュホールドを超えて増加したか又は減退したかが決定される(ステップ406)。ユーザスキルレベルがスレッシュホールドを超えて増加も減退もしていない場合には、ユーザスキルレベルは再度後の時刻において決定される(ステップ402)。そうでない場合には、仮想装置と関連しているVEM306が、例えば、該仮想装置と関連している一つ又はそれ以上のスイートスポットの値、又はその他の値を変化させることによって、ユーザスキルレベルに基づいて適合される(ステップ406)。入力モデル302及び表現304は、例えば、ゴルフクラブの変化された特性を強調するためにゴルフクラブのヘッドを異なって描画することにより、ユーザスキルレベルに基づいて、オプションとして、適合させることが可能である。
【0026】
図5は仮想装置モデルを自動的に適合させるための例示的システムアーキテクチャ500のブロック図である。アーキテクチャ500は、一つ又はそれ以上のプロセッサ502(例えば、IBMPowerPC(登録商標)、インテルペンチアム(登録商標)4など)、一つ又はそれ以上のディスプレイ装置504(例えば、CRT,LCD)、一つ又はそれ以上のグラフィックス処理ユニット506(例えば、NVIDIA(登録商標)Quadro FX4500、GeForce(登録商標)7800GTなど)、一つ又はそれ以上のネットワークインターフェース508(例えば、イーサネット、FireWire,USBなど)、一つ又はそれ以上の入力装置510(例えば、キーボード、マウス、ゲームコントローラ、カメラ、マイクロフォンなど)及び一つ又はそれ以上のコンピュータ読み取り可能媒体512(例えば、SDRAM,光学ディスク、ハードディスク、フラッシュメモリ、L1又はL2キャッシュなど)を包含している。これらのコンポーネントは一つ又はそれ以上のバス514(例えば、EISA、PCI,PCIExpressなど)を介して通信及びデータを交換することが可能である。
【0027】
「コンピュータ読み取り可能な媒体」という用語は、実行のためにプロセッサ502へ命令を供給する上で参画する任意の媒体のことを意味しており、制限すること無しに、非揮発性媒体(例えば、光学的又は磁気的ディスク)、揮発性媒体(例えば、メモリ)及び送信媒体を包含している。送信媒体は、制限すること無しに、同軸ケーブル、銅ワイヤ、及びオプチカルファイバを包含している。送信媒体は、又、音響的、光又は無線周波数波の形態を取ることが可能である。
【0028】
コンピュータ読み取り可能媒体512は、更に、オペレーティングシステム516(例えば、MacOS(登録商標)、ウインドウズ(登録商標)、Linuxなど)、ネットワーク通信モジュール518、コンピュータゲームアセット520、及びコンピュータゲームアプリケーション522を包含している。コンピュータゲームアプリケーション522は、更に、ゲームエンジン524、スキルレベルモニタ526、一つ又はそれ以上のVEM528、一つ又はそれ以上の入力モデル530、及び一つ又はそれ以上の表現532を包含している。幾つかの実現例においては、電子ゲームアプリケーション522をその他のアプリケーション534と統合させることが可能であり、又はその他のアプリケーション534に対するプラグインとして構成することが可能である。
【0029】
オペレーティングシステム516はマルチユーザ、マルチプロセシング、マルチタスキング、マルチスレッディング、実時間等とすることが可能である。オペレーティングシステム516は基本的なタスクを実施し、それは、これらに制限するものではないが、入力装置510からの入力を認識すること、出力をディスプレイ装置504へ送ること、コンピュータ読み取り可能な媒体512(例えば、メモリ又は格納装置)上のファイル及びディレクトリを追従すること、ペリフェラル装置(例えば、ディスクドライブ、プリンタ、GPU506など)を制御すること、及び該一つ又はそれ以上のバス514上のトラフィックを管理することを包含している。ネットワーク通信モジュール518は、ネットワーク接続を確立し且つ管理するための種々のコンポーネント(例えば、TCP/IP,HTTP,イーサネットなどの通信プロトコルを実現するソフトウエア)を包含している。アプリケーション522は、そのコンポーネントと共に、図2乃至4に関して説明したように、種々のタスク及び機能を実現する。
【0030】
ユーザシステムアーキテクチャ500は、アプリケーション502又はアプリケーション502の一部をホストすることが可能な任意の電子的又はコンピューティング装置において実現することが可能であり、これらに制限するものではないが、ポータブル又はデスクトップコンピュータ、ワークステーション、メインフレームコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、ポータブルゲーム装置、モバイル電話、ネットワークサーバ、などを包含している。これらのコンポーネントの全ては互いに物理的に遠隔的なものとすることが可能である。
【0031】
本明細書に記載されている本発明の実施例及び機能的動作の全ては、デジタル電子回路において、又はコンピュータソフトウエア、ファームウエア、又はハードウエアにおいて実現することが可能であり、それは、本明細書に開示してある構造及びそれらの構造的均等物を包含しているか、又はそれらの内の一つ又はそれ以上の結合において実現することが可能である。本発明の実施例は、一つ又はそれ以上のコンピュータプログラムプロダクト、即ち、データ処理装置による実行又はその動作を制御するためにコンピュータ読み取り可能媒体上にエンコードされているコンピュータプログラム命令からなる一つ又はそれ以上のモジュールとして実現することが可能である。
【0032】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウエア、ソフトウエアアプリケーション、スクリプト、又はコードとしても知られている)は、コンパイル型及びインタプリタ型言語を含む任意の形態のプログラミング言語で書くことが可能であり、且つそれは、スタンドアローンプログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、又はコンピューティング環境において使用するのに適したその他のユニットを含む任意の形態でデプロイさせることが可能である。コンピュータプログラムは、ファイルシステムにおける一つのファイルに必ずしも対応するものではない。プログラムは、その他のプログラム又はデータ(例えば、マークアップ言語文書内に格納されている一つ又はそれ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部の中に、問題のプログラムに専用の単一のファイルの中に、又は複数のコオーディネートされたファイル(例えば、一つ又はそれ以上のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部を格納するファイル)の中に格納させることが可能である。コンピュータプログラムは、一つのコンピュータ上で、又は一つの箇所に位置されているか又は複数の箇所に分散されており且つ通信ネットワークによって相互接続されている複数のコンピュータ上で実行させるべくデプロイさせることが可能である。
【0033】
本明細書において記載してあるプロセス及びロジックの流れは、入力データに関して動作し且つ出力を発生することにより機能を実施するための一つ又はそれ以上のコンピュータプログラムを実行する一つ又はそれ以上のプログラム可能なプロセッサによって実施することが可能である。該プロセス及びロジックの流れは、又、特別目的論理回路、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、又はASIC(応用特定集積回路)、によって実施させることが可能であり、且つそのようなものとして装置を実現することも可能である。
【0034】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用及び特別目的の両方のマイクロプロセッサ、及び任意の種類のデジタルコンピュータのいずれか一つ又はそれ以上のプロセッサを包含している。通常、プロセッサはリードオンリメモリ又はランダムアクセスメモリ又は両方から命令及びデータを受け取る。コンピュータの基本的な要素は、命令を実施するためのプロセッサ及び命令とデータとを格納するための一つ又はそれ以上のメモリ装置である。通常、コンピュータは、又、例えば磁気的、磁気光学的ディスク、又は光学的ディスクなどのデータを格納するための一つ又はそれ以上の大量格納装置を包含しているか、又はそれからデータを受け取り又はそれに対してデータを転送するために、又は両方のために、動作結合されている。然しながら、コンピュータはこの様な装置を有することが必用なものではない。更に、コンピュータは、二三の例を挙げると、モバイル電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、モバイルオーディオプレイヤー、全地球測位システム(GPS)受信機などの別の装置内に埋め込むことが可能である。コンピュータプログラム命令及びデータを格納するのに適したコンピュータ読み取り可能媒体は、全ての形態の非揮発性メモリ、媒体及びメモリ装置を包含しており、それは、例示として、半導体メモリ装置、例えばEPROM,EEPROM及びフラッシュメモリ装置、磁気ディスク、例えば内部ハードディスク又は着脱自在ディスク、磁気光学的ディスク、及びCD−ROM及びDVD−ROMディスクを包含している。該プロセッサ及びメモリは特別目的論理回路により補充されるか、又はその中に組み込むことが可能である。
【0035】
ユーザとのインタラクションを与えるために、本発明の実施例は、ユーザに対して情報を表示するための例えばCRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)などのディスプレイ装置、及びそれによるユーザがコンピュータへ入力を与えることが可能なキーボード及び例えばマウス又はトラックボールなどのポインティングデバイスを具備するコンピュータ上で実現させることが可能である。ユーザとのインタラクションを与えるためにその他の種類の装置を使用することも可能であり、例えば、ユーザへ与えられるフィードバックは任意の形態の知覚的フィードバックとすることが可能であり、例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、又は触覚的フィードバックとすることが可能であり、且つ、ユーザからの入力は任意の形態で受け取ることが可能であり、音響的、会話、脳波、その他の生理学的入力、眼の動き、ジェスチャー、体の動き、又は触覚的入力を包含している。
【0036】
本発明の実施例は、例えばデータサーバとしてのバックエンドコンポーネントを包含しているか、又は例えばアプリケーションサーバであるミドルウエアコンポーネントを包含しているか、又はユーザが本発明の実現例とインタラクトすることが可能なグラフィカルユーザインターフェース又はウエブブラウザを具備するクライエントコンピュータなどのフロントエンドコンポーネント、又はこの様なバックエンド、ミドルウエア、又はフロントエンドコンポーネントの一つ又はそれ以上の任意の結合を包含しているコンピューティングシステムにおいて実現させることが可能である。該システムのコンポーネントは、例えば通信ネットワークなどの任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信によって相互接続させることが可能である。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)及び例えばインターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN)を包含している。
【0037】
該コンピューティングシステムは、クライエントとサーバとを包含することが可能である。クライエント及びサーバは、通常、互いに離隔しており且つ典型的に通信ネットワークを介してインタラクトする。クライエントとサーバとの関係は、夫々のコンピュータ上で稼動し且つ互いにクライエント・サーバ関係を具備するコンピュータプログラムによって生じるものである。
【0038】
本明細書は多くの詳細を包含するものであるが、これらは本発明の範囲を制限するものまたは特許請求の範囲として解釈されるべきものではなく、本発明の特定の実施例に対しての特定的な特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施例の文脈で本明細書において記載されている或る特徴は、単一の実施例において結合して実現することも可能である。逆に、単一の実施例の文脈において記載されている種々の特徴は複数の実施例において別々に又は任意の適宜の副結合で実現させることも可能である。更に、特徴は或る結合として作用するものとして上述されており且つそのようなものとして初期的に特許請求の範囲に記載されているかもしれないが、特許請求の範囲に記載されている結合からの一つ又はそれ以上の特徴は、幾つかの場合においては、そのような結合から切り離すことが可能であり、且つその特許請求の範囲に記載されている結合は副結合又は副結合の変形例に向けられたものとすることが可能である。
【0039】
同様に、動作は特定の順番で図面中において描写されているが、このことは、所望の結果を達成するために、この様な動作が図示されている特定の順番で又は逐次的な順番で実施されること、又は全ての例示した動作が実施されることを必要とするものとして理解されるべきものではない。或る場合には、マルチタスキング及び並列処理が有益的で或る場合がある。更に、上述した実施例においての種々のシステムコンポーネントの分離は、全ての実施例においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきものではなく、且つ記載したプログラムコンポーネント及びシステムは通常単一のソフトウエアプロダクトに統合させるか又は複数のソフトウエアプロダクトにパッケージ化させることが可能であることを理解すべきである。
【0040】
従って、本発明の特定の実施例について説明した。その他の実施例も特許請求の範囲内のものである。たとえば、特許請求の範囲に記載されている動作は異なる順番で実施させることが可能であり尚且つ所望の結果を達成することが可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】ゴルフクラブを選択するためのユーザインターフェースを示した概略図。
【図2】装置コントロールに関連する4つの例示的グラフを示したグラフ図。
【図3】仮想装置モデルシステムを示した概略図。
【図4】仮想装置モデル適合プロセスを示したフローチャート。
【図5】システムアーキテクチャを示した概略図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによって実現される方法において、
インタラクティブコンピュータゲームにおいて、関連する表現とのユーザインタラクションを介して操作させることが可能な仮想装置とのユーザインタラクションに対するユーザスキルレベルを決定し、
決定されたユーザスキルレベルを反映させるために該仮想装置と関連する仮想装置モデルであって該仮想装置が該表現とのユーザインタラクションに応答してどのように動作するかを支配する仮想装置モデルを自動的に適合させる、
ことを包含している方法。
【請求項2】
請求項1において、該適合させることが、該仮想装置に対するスイートスポットを変化させることを包含している方法。
【請求項3】
請求項2において、該スイートスポットが該仮想装置モデルと関連している変数に対する分布曲線の一つの区域である方法。
【請求項4】
請求項2において、該スイートスポットが、該ユーザインタラクションの正確度及び該ユーザインタラクションの精密度の内の一つ又はそれ以上に関連している方法。
【請求項5】
請求項1において、該適合させることが、入力モデル又は該関連する表現を変化させることを包含している方法。
【請求項6】
請求項1において、該適合させることが、仮想宇宙の現在の状態に基づいている方法。
【請求項7】
請求項1において、該決定することが、該ユーザスキルレベルにおける改善又は減退を検知することに応答している方法。
【請求項8】
請求項1において、該表現が、グラフィカルレンダリング、音、又は触覚フィードバックの内の一つ又はそれ以上を包含している方法。
【請求項9】
請求項1において、該適合させることが、更に、該ユーザインタラクションモデルにおける複数個の変数の間の一つ又はそれ以上の関係を変化させる、ことを包含している方法。
【請求項10】
請求項1において、該仮想装置が、ゴルフクラブ、武器、自動車、ラケット、ピンポンパドル、又は野球バットの内の一つである方法。
【請求項11】
コンピュータによって実現される方法において、
インタラクティブコンピュータゲームにおいて、関連する表現とのユーザインタラクションを介して操作させることが可能な仮想装置とのユーザインタラクションに対するユーザスキルレベルを決定し、
決定されたユーザスキルレベルに基づいて該仮想装置と関連しているスイートスポットであって該表現とのユーザインタラクションに応答して該仮想装置がどのように動作するかを支配するスイートスポットを自動的に適合させる、
ことを包含している方法。
【請求項12】
請求項11において、該スイートスポットが該仮想装置と関連している変数に対する分布曲線の一つの区域である方法。
【請求項13】
請求項11において、該スイートスポットが、該ユーザインタラクションの正確度及び該ユーザインタラクションの精密度、の内の一つ又はそれ以上と関連している方法。
【請求項14】
請求項11において、該適合させることが、入力モデル又は該関連する表現を変化させることを包含している方法。
【請求項15】
コンピュータ読み取り可能な媒体上にエンコードされており、データ処理装置をして以下の動作を実施させるべく動作可能なコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
インタラクティブコンピュータゲームにおいて、関連する表現とのユーザインタラクションを介して動作させることが可能な仮想装置とのユーザインタラクションに対するユーザスキルレベルを決定し、
決定されたユーザスキルレベルを反映させるために該仮想装置と関連する仮想装置モデルであって該表現とのユーザインタラクションに応答してどのように該仮想装置が動作するかを支配する仮想装置モデルを自動的に適合させる、
コンピュータプログラムプロダクト。
【請求項16】
請求項15において、該適合させることが、該仮想装置に対するスイートスポットを変化させることを包含しているコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項17】
請求項15において、該スイートスポットが該仮想装置モデルと関連している変数に対する分布曲線の一つの区域であるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項18】
請求項15において、該スイートスポットが、該ユーザインタラクションの正確度及び該ユーザインタラクションの精密度の内の一つ又はそれ以上に関連しているコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項19】
請求項15において、更に、該データ処理装置をして、
入力モデル又は該関連する表現を変化させること、
を含む動作を実施させるべく動作可能なコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項20】
請求項15において、該決定することが、該ユーザスキルレベルにおける改善又は減退に応答するコンピュータプログラムプロダクト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−534121(P2009−534121A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−506698(P2009−506698)
【出願日】平成19年4月13日(2007.4.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/066657
【国際公開番号】WO2007/121372
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.Linux
3.EEPROM
【出願人】(508313116)ワールド ゴルフ ツアー, インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】World Golf Tour, Inc.
【Fターム(参考)】