説明

仮説検証システム

【課題】仮説を検証しようとする人に▲1▼POSデータに加え、必要な情報である▲2▼特別売価商品台帳・▲3▼チラシの画像・▲4▼売場の写真を、遠隔地のコンピューターの画面上で検証できるようにする。
【解決手段】 ▲1▼POSデータの時系列一覧表に、仮説に従い売り方の変更された売場情報▲2▼特別売価商品台帳・▲3▼チラシの画像・▲4▼売場の写真を、売り方の変更項目別に色分けして表示し、コンピューターの画面上で閲覧検証する人が識別しやすいようにする。更にその色分けされた部分をクリックすることで▲2▼・▲3▼・▲4▼の詳細内容を把握する事が可能になるようなシステムを構築する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流通小売業の活性化及び、製造メーカーのマーケティング活用に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のPOSデータによる検証は、販売数量・販売金額の羅列のみで仮説や売場をイメージする事が困難であり、単純に売れ筋商品と死に筋商品を検索するシステムにすぎなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
仮説を検証しようとする人にとって▲1▼POSデータに加え、必要な情報である▲2▼特別売価商品台帳(売価情報)・▲3▼チラシの画像・▲4▼売場(陳列情報)の写真を、遠隔地のコンピューターの画面上で検索・閲覧(検証)できるようにする
【課題を解決するための手段】
【0004】
▲1▼POSデータ(商品別日別/売上数量・売上金額)の時系列一覧表に、仮説に従い変更(売価・陳列場所/陳列方法)された売場情報(▲2▼特別売価商品台帳(売価情報)・▲3▼チラシの画像・▲4▼売場(陳列情報)の写真)を、変更項目別に色分けして表示し、コンピューターの画面上で閲覧検証する人が識別しやすいようにする。更にその色分けされた部分をクリックすることで▲2▼・▲3▼・▲4▼の詳細内容を把握する事が可能になるようなシステムを構築する。
【発明の効果】
【0005】
情報の発信源である流通店舗から物理的に離れた場所で当該店舗の売り方・陳列方法(仮説)及び、仮説から得られた販売実績を、チラシの画像や売場の写真を再現させながら仮説検証できることは、即ちより多くの人が正確な仮説検証することができ、より精度の高い仮説を立案することが可能となる。しいては、流通小売業への売上貢献及び、製造メーカーへの適切なマーチャンダイジング立案が期待できる。
【発明の実施するための最良の形態】
【0006】
本発明を利用する最終ユーザー企業である流通小売企業及び、製造メーカー企業が選出した店舗の情報を入手し、本発明により開発したシステム(仮説検証システム)で必要な情報を一元化し、最終ユーザー企業の検証を必要としている担当者が利用する。
【実施例】
以下、本発明について、図面に示す実施例を参照して詳細に説明する。
【0007】
図1に示す「レジ売上処理」は、一般的(店舗)に行われている業務である。
【0008】
図2に示す「特別売価情報入力」は、多少の運用の違いはあるが、一般的(本部・店舗)に行われている業務である。
【0009】
図3に示すチラシは、小売本部・店舗で作成されるのが一般的で、新聞の折込等を経由して消費者に配布されて役目を終える情報である。
しかしながら、本仮説検証システムでは最終的にコンピューターの画面上で検証するユーザーのために、「チラシ情報」をスキャナーで読取り、コンピューター内部にデータベースとして取込んでおく。
【0010】
図4に示す「売場情報」は、当仮説検証システムでは最終的にコンピューターの画面上で検証するユーザーのためにカメラで撮影し、コンピューター内部にデータベースとして取込んでおく。
【0011】
図5では、図1から図4で示したそれぞれ独立した情報(「POSデータ」・「特別売価情報」・「チラシ情報」・「売場情報」)を、最終的に検証するユーザーがコンピューターの同一画面上で検証できるよう一元化してコンピューター内部に「集約情報」としてデータベース化する。
【0012】
図6では、コンピューター内部にデータベース化された情報を、最終的ユーザーが検証している画面を示している。
コンピューターの画面上では、「POSデータ」・「特別売価情報」・「チラシ画像情報」・「売場写真情報」が表示されている。
【0013】
図7では、コンピューターの画面上を詳細に説明。▲1▼「POSデータ」の「ABC商品」の日別販売数量部分を、仮説区分別(▲2▼「特別売価情報」・・・売価だけを安くした場合の売価を表示した例・▲3▼「チラシ特売情報」・・・チラシの画像と売価を表示した例・▲4▼「売場陳列情報」・・・売価も安くして商品陳列も山積みした写真と売価を表示した例)に色分けして表示し、色分けされた販売数量部分をクリックすることで、「ABC商品」がどのような仮説のもとで、どのような売り方で、どのような売上をしめしたのか検索・検証できる。
【産業上の利用可能性】
【0014】
流通企業での利用方法としての実施例としては、店舗で「ある仮説」のもとで実施された売り方(チラシの内容・商品売価・商品陳列の方法等々)を、コンピュターの画面上でリアルに再現された情報で検証することで、「ある仮説」を評価し、より精度の高い仮説を立案しながら売上促進につなげていく。しいては店舗に来られる消費者の支持を得られる店舗に進化させる。
【0015】
製造メーカー企業での利用方法としての実施例としては、流通店舗が独自の「ある仮説」のもとで実施された売り方(チラシの内容・商品売価・商品陳列の方法等々)を、コンピュターの画面上でリアルに再現された情報で検証することで、「ある仮説」を評価し、より精度の高い仮説を立案し、他の得意先流通企業へのマーチャンダイジング支援を図り、しいては自社商品の販売強化につなげていく。
【図面の簡単な説明】
【図1】 POSレジスターで売上処理をしている図
【図2】 特別売価情報をPOSレジスターに反映させるために入力している図
【図3】 チラシ情報をイメージスキャナーでコンピューターに取込んでいる図
【図4】 売場の陳列情報をデジタルカメラからコンピューターに取込んでいる図
【図5】 図面1・図面2・図面3・図面4それぞれの情報をファイルに一元化している図
【図6】 図面5で一元化された情報を画面に表示している図
【図7】 図面5で一元化された情報を画面に詳細に表示している図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明のシステム(仮説検証システム)を利用する人が、コンピューターの画面上に表示された▲1▼POSデータ(商品別日別/売上数量・売上金額)の時系列一覧表に、仮説に従い売り方の変更(商品売価・商品の陳列場所・商品の陳列方法)された売場情報((▲2▼特別売価商品台帳(売価情報)・▲3▼チラシの画像・▲4▼売場(陳列情報)の写真))を、売り方の変更項目別に色分けして表示し、コンピューターの画面上で検索・閲覧(検証)する人が識別しやすいようにする。更にその色分けされた部分をクリックすることで▲2▼・▲3▼・▲4▼の詳細内容を把握可能にする事を特徴としたシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−293966(P2006−293966A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−144670(P2005−144670)
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(505181169)株式会社データウェイ (1)
【Fターム(参考)】