説明

伸縮器及びそれを用いた自転車

【課題】小型軽量な伸縮器及び補助車輪にその伸縮器を用いた自転車の提供。
【解決手段】自転車2は、主フレーム4の左右に位置する一対の支持装置18を備えている。それぞれの支持装置18は、補助車輪16を支持している。この支持装置18は、伸縮器48を備えている。伸縮器48が伸縮して、補助車輪16が上下方向に移動させられる。この伸縮器48は、第一部材と、第二部材と、固定体とを備えている。この第一部材又は第二部材のいずれか一方は、他方に挿入されている。この第一部材に対して第二部材が移動して、伸縮器48の全長が伸縮可能に構成されている。この固定体は、第一部材に保持されている。この固定体が第二部材に押し付けられて、第一部材に対する第二部材の移動が阻止されるように、この自転車2は、構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮器及び主フレームの左右の補助車輪にその伸縮器を用いた自転車に関する。
【背景技術】
【0002】
前輪及び後輪の他に、左右一対の補助車輪を備えた自転車がある。それぞれの補助車輪を左右独立に回動可能に支持する自転車が、特開2007−145318号公報に記載されている。この自転車は、一対のアームを備えている。このアームの一端は、主フレームに回動可能に軸着されている。このアームの他端には、補助車輪が回動可能に支持されている。この補助車輪は、コイルばねによりアームを介して下方に付勢されている。
【0003】
この自転車は、アーム固定手段を備えている。アーム固定手段は、ディスクロータ及びキャリパーを備えている。このディスクロータは、アームと一体で回転可能である。このキャリパーは、一対の摩擦材を備えている。一対の摩擦材によりディスクロータが挟み込まれる。ディスクロータの回転が固定される。これにより、アームの回動が固定される。
【0004】
自転車の走行時には、コイルばねの付勢力により補助車輪が下方に付勢されている。このコイルばねにより、補助車輪は路面の凹凸に追随する。この自転車は、安定して走行しうる。自転車の停止時には、補助車輪が接地した状態でアームの回動が固定される。これにより、自転車は、停止時にも安定した姿勢で自立しうる。この自転車は、走行時及び停止時の自転車の姿勢が安定している。
【特許文献1】特開2007−145318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このアーム固定手段は、ディスクロータ及びキャリパの配置スペースを必要とする。アーム固定手段の取付位置によっては、運転者の運転の障害になりうる。また、このアーム固定手段を備えた自転車の重量は大きい。
【0006】
本発明の目的は、小型軽量な伸縮器及び補助車輪にその伸縮器を用いた自転車の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る自転車は、主フレームと、前輪と、後輪と、主フレームの左右に位置する一対の補助車輪と、主フレームの左右に位置する一対の支持装置とを備えている。それぞれの支持装置は、補助車輪を支持している。この支持装置は、伸縮器を備えている。この伸縮器が伸縮して、補助車輪が上下方向に移動させられるように、この自転車は構成されている。この伸縮器は、第一部材と、第二部材と、固定体とを備えている。この第一部材又は第二部材のいずれか一方は、他方に挿入されている。この第一部材に対して第二部材が移動して、伸縮器の全長が伸縮可能に構成されている。この固定体は、第一部材に保持されている。この固定体が第二部材に押し付けられて、第一部材に対する第二部材の移動が阻止されるように、この自転車は、構成されている。
【0008】
好ましくは、この自転車の上記伸縮器は、コイルばねを備えている。第一部材及び第二部材は、このコイルばねに通されている。このコイルばねは、第一部材に対して第二部材を伸縮器が伸びる向きに付勢している。
【0009】
好ましくは、この自転車の上記支持装置は、アームを備えている。このアームの一端に補助車輪が軸着されている。このアームの他端は、主フレームに軸着されている。上記伸縮器の一端は主フレームに軸着され、他端はアームに軸着されている。このアームの一端の回動により、伸縮器が伸縮するように、この自転車が構成されている。
【0010】
好ましくは、この自転車は、ワイヤを備えている。上記固定体は、このワイヤに接続されている。このワイヤが引かれて、固定体が第二部材に押し付けられるように、この自転車が構成されている。
【0011】
好ましくは、この自転車の上記固定体が固定弾性体である。この第一部材は、固定弾性体をこの伸縮方向に圧縮変形させて、この弾性体の伸縮方向に垂直な断面を拡大させるように、この自転車が構成している。この断面積の拡大により、この固定弾性体が第二部材に押し付けられて、第一部材に対する第二部材の移動が阻止されるように、この自転車が構成されている。
【0012】
好ましくは、この自転車では、上記固定弾性体はゴムからなる。好ましくは、上記第一部材が基部と、この基部との間で固定弾性体を挟み込んで圧縮する挟持部とを備えている。好ましくは、上記第一部材は、補助弾性体を備えている。この補助弾性体は、挟持部を基部に対して固定弾性体を挟み込む向きと逆向きに付勢している。
【0013】
本発明に係る伸縮器は、第一部材と、第二部材と、固定体とを備えている。この第一部材又は第二部材のいずれか一方は、他方に挿入されている。この第一部材に対して第二部材は移動して、その全長が伸縮可能に構成されている。この固定体は、第一部材に保持されている。この固定体が第二部材に押し付けられて、第一部材に対する第二部材の移動が阻止されるように、この伸縮器は構成されている。
【0014】
好ましくは、この伸縮器は、コイルばねを備えている。この第一部材及び第二部材は、コイルばねに通されている。このコイルばねは、第一部材に対して第二部材を伸縮器が伸びる向きに付勢している。
【0015】
好ましくは、この伸縮器の固定体が弾性固定体である。この第一部材が固定弾性体をこの伸縮方向に圧縮変形させて、この弾性体の伸縮方向に垂直な断面を拡大させるように、この伸縮器が構成している。この断面積の拡大により、この固定弾性体が第二部材に押し付けられて第一部材に対する第二部材の移動が阻止されるように、この伸縮器が構成されている。
【0016】
好ましくは、この伸縮器の上記固定弾性体がゴムからなる。好ましくは、上記第一部材が基部と、この基部との間で固定弾性体を挟み込んで圧縮する挟持部とを備えている。好ましくは、上記第一部材は補助弾性体を備えている。この補助弾性体が挟持部を基部に対して固定弾性体を挟み込む向きと逆向きに付勢している。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る伸縮器は、小型軽量である。この伸縮器を用いた自転車は、重量の増加が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る自転車が示された正面図である。
【図2】図2は、図1の自転車の伸縮器が示された正面図である。
【図3】図3は、図2の伸縮器のIII―III線に沿った断面図である。
【図4】図4は、図3の矢印IVで示された部分拡大図である。
【図5】図5は、図1の自転車の伸縮器の使用状態が示された部分断面図である。
【図6】図6は、図1の自転車の伸縮器の他の使用状態が示された部分断面図である
【図7】図7は、図1の自転車の使用状態が示された部分側面図である。
【図8】図8は、図1の自転車の他の使用状態が示された部分側面図である。
【図9】図9は、図1の自転車の使用状態における後輪、補助車輪及び支持装置が示された部分正面図である。
【図10】図10は、本発明の他の実施形態に係る自転車の伸縮器が示された断面図である。
【図11】図11は、図10の伸縮器の使用状態が示された部分断面である。
【図12】図12は、本発明の更に他の実施形態に係る自転車の伸縮器が示された断面図である。
【図13】図13は、図12の伸縮器の使用状態が示された部分断面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0020】
図1には、本発明の一の実施形態に係る自転車2が示されている。図1の右向きが、この自転車2の前方向きである。図1の左向きが、自転車2の後方向きである。図1の紙面に垂直な方向が左右方向である。この自転車2は、主フレーム4、操舵装置6、前輪8、後輪10、駆動装置12、制動装置14、主フレーム4の左右に位置する一対の補助車輪16及び一対の支持装置18を備えている。
【0021】
主フレーム4は、サドル20及び後部シート22を備えている。サドル20は、主フレーム4の中央上方に位置している。後部シート22は、サドル20の後方に位置している。
【0022】
操舵装置6は、ハンドル24及び操舵軸26を備えている。操舵軸26の上方端にハンドル24が固定されている。ハンドル24の中央が、操舵軸26の上方端に固定されている。この操舵軸26は主フレーム4の前方に位置している。この操舵軸26は、その軸線を回転軸に回転可能に主フレーム4に支持されている。操舵軸26の下方に一対のホーク28が延びている。
【0023】
前輪8は、主フレーム4の前方に位置している。前輪8は、この一対のホーク28の間に位置している。前輪8は、一対のホーク28に回転可能に取り付けられている。前輪8は、左右方向を回転軸にしている。後輪10は、主フレーム4の後方に位置している。後輪10は、主フレーム4に回転可能に取り付けられている。後輪10は、左右方向を回転軸にしている。
【0024】
駆動装置12は、左右一対のクランク30、駆動ギア32、チェーン34及び従動ギア36を備えている。クランク30は、それぞれ主フレーム4の左右側面に位置している。クランク30は、サドル20の下方に位置している。クランク30は、前輪8と後輪10との間に位置している。クランク30は、主フレーム4に回転可能に取り付けられている。クランク30は、左右方向を回転軸に回転可能にされている。
【0025】
駆動ギア32は、回転可能に主フレーム4に取り付けられている。クランク30の回転軸と駆動ギア32の回転軸とは、同軸である。クランク30と駆動ギア32とは、一体で回転可能とされている。従動ギア36は、主フレーム4の後方に回転可能に取り付けられている。この従動ギア36と後輪10との回転軸とは、同軸である。従動ギア36と後輪10とは一体で回転可能とされている。チェーン34は、駆動ギア32と従動ギア36とに架け渡されている。
【0026】
制動装置14は、図示されない前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを備えている。前輪ブレーキは、ディスク及びキャリパーを備えている。前輪ブレーキは、第一ワイヤ38及び前ブレーキレバー40を備えている。ディスクは、前輪8と一体されている。ディスクは、前輪8と同軸にされている。図示されないキャリパーは、操舵軸26の下方に取り付けられている。
【0027】
前ブレーキレバー40は、ハンドル24の右端に取り付けられている。前ブレーキレバー40の一端は、ハンドル24に軸着されている。前ブレーキレバー40は、軸着された一端を支点に回動可能にされている。前ブレーキレバー40の他端が、ハンドル24に近づき及び離れる方向に回動可能にされている。第一ワイヤ38の一端は、前ブレーキレバー40に連結されている。第一ワイヤ38の他端は、キャリパーに連結されている。キャリパーは、摩擦材でディスクを挟み込める位置に配置されている。
【0028】
後輪ブレーキは、図示されないが、ドラムブレーキ、第二ワイヤ及び後ブレーキレバーを備えている。ドラムブレーキは、後輪10と一体に回転するドラムとそのドラムに押し付けられる摩擦材とを備えている。後ブレーキレバーは、ハンドル24の左端に取り付けられている。後ブレーキレバーの一端は、ハンドル24に軸着されている。後ブレーキレバーは、軸着された一端を支点に回動可能にされている。後ブレーキレバーの他端は、ハンドル24に近づき及び離れる方向に回動可能にされている。第二ワイヤの一端は、後ブレーキレバーに連結されている。第二ワイヤの他端は、ドラムブレーキに連結されている。
【0029】
左側の補助車輪16及び支持装置18は、主フレーム4の左側に位置している。右側の補助車輪16及び支持装置18は、主フレーム4の右側に位置している。
【0030】
支持装置18は、アーム46、伸縮器48、補助レバー50及び第三ワイヤ52を備えている。支持装置18は、補助車輪16を支持している。アーム46の一端部には、補助車輪16が回転可能に取り付けられている。主フレーム4は、下方に延びるステー54を備えている。アーム46の他端は、このステー54に軸着されている。アーム46は、主フレーム4に対して回動可能にされている。アーム46は、左右方向を回動軸として回動されている。伸縮器48の一端は、主フレーム4に軸着されている。伸縮器48の他端は、アーム46の回動軸よりアーム46の一端に近い位置に軸着されている。
【0031】
補助レバー50は、ハンドル24の右端に取り付けられている。補助レバー50の一端が、ハンドル24に軸着されている。補助レバー50は、この軸着された一端を支点に回動可能に取り付けられている。補助レバー50の他端は、ハンドル24に近づき及び離れる方向に回動可能にされている。第三ワイヤ52の一端が補助レバー50に連結されている。この第三ワイヤ52の他端は、伸縮器48に連結されている。この自転車2では、前ブレーキレバー40と補助レバー50が同時に操作されるように配置されている。前ブレーキレバー40又は補助レバー50とが、そのどちらか一方のみを操作することも可能に配置されている。
【0032】
図2は、図1の自転車2の伸縮器48が示された正面図である。図3は、図2のIII−IIIに沿った断面図である。図4は、図3の矢印IVで示された部分拡大図である。伸縮器48は、伸縮弾性体としてのコイルばね55と、第一部材の基部としての外側ロッド56と、第一部材の挟持部としての内側ロッド58と、第二部材としてのチューブ60と、固定弾性体としてのゴム管62と、ブラケット64と、ステー66と、アームステー68と、アーム70と、軸72とを備えている。
【0033】
チューブ60は、内部に円柱状の空間74を有している。このチューブ60の外周面の下部がブラケット64に取り付けられている。この空間74の下端は、ブラケット64に塞がれている。このチューブ60の上端には、軸孔76が形成されている。この軸孔76は、チューブ60の円柱状の空間74の軸線に沿って形成されている。
【0034】
外側ロッド56の形状は、細長い丸棒状である。外側ロッド56は、その下端部に大径部78を備えている。この大径部78は、チューブ60の空間74にその軸線方向に摺動可能にされている。チューブ60の軸孔76は、外側ロッド56を通されている。軸孔76の内周面と外側ロッド56の外周面とが摺動可能に支持されている。この外側ロッド56は、その軸線に沿った空孔80を備えている。
【0035】
内側ロッド58は、外側ロッド56の空孔80に通されている。内側ロッド58は、空孔80に摺動可能に挿入されている。内側ロッド58は、その下端部に大径部82を備えている。内側ロッド58の上端部には軸孔83が形成されている。この軸孔83には軸72が通されている。内側ロッド58は、大径部82と軸孔83との間に大径部84を備えている。
【0036】
この伸縮器48は、補助弾性体としてのコイルばね86を備えている。このコイルばね86は、伸縮器48の伸びる方向において、この大径部84と外側ロッド56との間に位置している。コイルばね86は、外側ロッド56に対して内側ロッド58を下向きに付勢している。コイルばね86は、外側ロッド56の大径部78とその下方に位置する内側ロッド58の大径部82との間隔を広げる向きに付勢している。
【0037】
この外側ロッド56の大径部78と内側ロッド58の大径部82との間には、ゴム管62が位置している。このゴム管62の形状は、管状である。このゴム管62が内側ロッド58に通されている。ゴム管62は、外側ロッド56と内側ロッド58とに保持されている。ゴム管62の上面は、外側ロッド56の大径部78の下面に面している。ゴム管62の下面は、内側ロッド58の大径部82の上面に面している。
【0038】
ブラケット64は、アーム46に軸着されている。ステー66が外側ロッド56の上端部を支持している。このステー66が支持棒88に軸着されている。この支持棒88は、主フレーム4の一部であり、左右方向に突出して形成されている。
【0039】
アームステー68は、ステー66の上部に固定されている。このアームステー68には、アーム70が軸着されている。アーム70は、その中央部で軸着されている。アーム70の後端部には、軸72が係合させられている。アーム70の前端部には、第三ワイヤ52が連結されている。
【0040】
コイルばね55は、外側ロッド56及びチューブ60が通されている。このコイルばね55は、ブラケット64と調整ナット90との間に位置している。このコイルばね55は、外側ロッド56の上端とチューブ60の下端との間に位置している。コイルばね55は、ブラケット64と調整ナット90とが離れる向きに付勢している。コイルばね55は、外側ロッド56に対してチューブ60を伸縮器48が伸びる向きに付勢している。このコイルばね55は、調整ナット90の位置を変えることにより付勢力の強さが変えられるように構成されている。
【0041】
図5は、図2の伸縮器48の使用状態が示された部分拡大図である。この伸縮器48では、外側ロッド56がチューブ60に対して摺動する。外側ロッド56に対してチューブ60が移動する。これにより、伸縮器48が伸縮可能にされている。
【0042】
運転者が、右手でハンドル24、前ブレーキレバー40及び補助レバー50を握る。前ブレーキレバー40が握られて、前輪8にブレーキがかけられている。補助レバー50が握られて、第三ワイヤ52が引かれる。第三ワイヤ52が引かれてアーム70が回動させられる。アーム70が回動すると、軸72を介して内側ロッド58が引き上げられる。内側ロッド58は、コイルばね86の付勢力に抗して上方に引き上げられる。
【0043】
図6は、内側ロッド58が上方に引き上げられた状態が示されている。大径部78と大径部82とが、ゴム管62を挟み込んでいる。ゴム管62は、圧縮されて弾性変形している。ゴム管62は、その圧縮方向とは垂直な方向に拡径する。このゴム管62の伸縮方向に垂直な断面が拡大させられる。ゴム管62の外周面は、チューブ60の内周面に押し付けられる。これにより、外側ロッド56とチューブ60との間の摺動が阻止される。伸縮器48の伸縮が固定される。
【0044】
前ブレーキレバー40だけが放される。これにより、前輪8のブレーキが解除される。自転車2のクランク30が運転者により漕がれる。クランク30が回転する。クランク30の回転により、駆動ギア32が回転する。駆動ギア32の回転は、チェーン34に伝えられる。このチェーン34により、従動ギア36に回転が伝えられる。従動ギア36の回転により、後輪10が回転する。後輪10の回転により、自転車2は走行させられる。
【0045】
この自転車2は、運転者が補助レバー50を握った状態で走行することができる。この自転車2は、補助車輪16の上下方向の回動を固定した状態で走行することができる。これにより、後部シート22に同乗者を乗せた低速走行中でも、この自転車2が左右に傾くことが抑制される。
【0046】
この補助レバー50が放されると、第三ワイヤ52が図示しないスプリングにより引き戻される。内側ロッド58が、コイルばね86及びゴム管62の付勢力により、下方に押し下げられる。ゴム管62の圧縮変形が解除される。この伸縮器48では、補助弾性体のコイルばね86の付勢力により、ゴム管62の圧縮変形が容易に解除される。補助弾性体のコイルばね86の付勢力により、ゴム管62が受ける圧縮力を完全に解消し得る。図5に示された使用状態に戻る。これにより、伸縮器48の伸縮の固定が解除される。アーム46の回動の固定が解除される。この伸縮器48が滑らかに伸縮して補助車輪16が上下方向に移動可能にされる。
【0047】
図7は、この自転車2を後方から見た図である。図7は、平面での接地状態が示されている。この自転車2では、コイルばね55の付勢力により、補助車輪16が路面に接地している。コイルばね55のばね定数は小さいので、路面の凹凸に対応してアーム46が上下方向に回動し易い。これにより、自転車2が左右に揺すられることが抑制されている。左右に傾斜した斜面では、この自転車2は車体を傾けずに左右の補助車輪16を接地させて走行することができる。この自転車2は、凹凸の大きい路面及び左右に傾斜した路面の走行時の安定性に優れている。
【0048】
運転者により、図1のハンドル24が回動させられる。ハンドル24の回動により、操舵軸26が回転する。この操舵軸26の回転により、前輪8の進行方向が変えられる。これにより、自転車2は走行向きが変えられる。
【0049】
図8は、コーナーリング走行状態の自転車2を後方から見た図である。図8では、自転車2は右側に傾けられている。左の補助車輪16は、図7の状態から下方に回動して接地させられている。右の補助車輪16は、図7の状態から上方に回動して接地させられている。自転車2を傾けた状態で、左右の補助車輪16はコイルばね55により下方に付勢され接地させられている。この自転車2は、コーナリング走行の安定性に優れている。
【0050】
図9は、図1の自転車2の使用状態における後輪10、補助車輪16及び支持装置18が示された部分正面図である。図9(a)は、補助車輪16が後輪10と同一の平面上で接地している状態が示されている。図9(b)は、補助車輪16が後輪10より上方で接地している状態が示されている。図9(c)は、補助車輪16が後輪10より下方で接地している状態が示されている。
【0051】
図9(b)に示されるように、補助車輪16が上方に回動されると、アーム46が回動させられる。伸縮器48は、アーム46の回動により押し縮められる。補助車輪16は、コイルばね55により補助車輪16が下方に付勢される。図6(c)に示されるように、補助車輪16が下方に回動されと、コイルばね55の付勢力により伸縮器48が伸ばされる。
【0052】
この自転車2では、コイルばね55が、補助車輪16を下方に付勢している。この伸縮器48は、コイルばね55の内側に伸縮及び伸縮の固定の機構を備えている。この自転車2は、アーム46の回動を固定するためのキャリパー及びディスクロータは不要である。この自転車2の支持装置18は軽量小型化されている。
【0053】
この自転車2の補助車輪16の支持装置18は、補助車輪16を下方に付勢する機構と、補助車輪16を回動する機構と、この回動を固定する機構とを一体として備えている。この自転車2は、これらの機能が一体のユニットとして形成されている。この支持装置18の自転車2への取り付けでは、支持装置18の一端が主フレーム4に取り付けられ、他端がアーム46に取り付けられる。この自転車2は、組立工数が低減されている。
【0054】
この伸縮器48の固定弾性体は、軸方向に圧縮変形させられると、径方向に膨張変形させられる弾性体であればよい。このような固定弾性体として、ゴムの他に熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が例示される。この伸縮器48では、補助弾性体としてコイルばね86を備えているので、圧縮変形の解除が容易にされている。これにより、固定弾性体として、変形状態から元の状態に戻る力が比較的小さい材料を使用することができる。
【0055】
この固定弾性体は、チューブ60に保持させても良い。チューブ60を第一部材として、このチューブ60に対して摺動するロッドを設ける。チューブ60に基部と挟持部を設けて、固定弾性体を圧縮変形させてロッドの摺動を固定してもよい。
【0056】
この自転車2は、補助車輪16の支持装置18の小型である。この自転車2は、この支持装置18を小型化されている。
【0057】
図10及び図11には、本発明の他の実施形態に係る自転車92の伸縮器94が示されている。ここでは、自転車2と異なる構成が説明される。自転車2と同様の構成については、その説明が省略される。この自転車92は、伸縮器48に代えて伸縮器94を備えている。
【0058】
図10は、伸縮器94の軸線に沿った断面が示されている。この伸縮器94は、伸縮弾性体としてのコイルばね96と、第一部材としてのチューブ98と、第二部材としてのロッド100と、固定体としてのアーム102と、ブラケット104と、ステー106と、軸108とを備えている。
【0059】
チューブ98は、その長手方向に軸孔110を有している。この軸孔110は、チューブ98を貫通している。チューブ98は、その上部に大径部112が形成されている。この大径部112には、切欠114が形成されている。この切欠114は、大径部112の外周面から軸孔110に連通している。このチューブ98には、この切欠114により、軸孔110の軸線に平行な平面116が形成されている。軸孔110は、この平面116により切り欠かれている。この大径部112の下方に、調整ナット115がねじ込まれている。
【0060】
ロッド100の形状は細長い丸棒状である。このロッド100の上方に平面118が形成されている。ロッド100の下端には、ブラケット104が取り付けられている。このロッド100が、軸孔110に摺動可能に通されている。ロッド100の上端部には、ナット120が取り付けられている。ブラケット104とこのナット120とは、ロッド100が軸孔110から抜けるのを防止している。
【0061】
コイルばね96は、チューブ98及びロッド100が通されている。このコイルばね96は、ブラケット104と調整ナット115との間に位置している。このコイルばね96は、チューブ98の上端とロッド100の下端との間に位置している。コイルばね96は、ブラケット104と調整ナット115とが離れる向きに付勢している。コイルばね96は、チューブ98に対してロッド100を伸縮器94が伸びる向きに付勢している。このコイルばね96は、調整ナット115の位置を変えることにより付勢力の強さが変えられるように構成されている。
【0062】
アーム102は、係止板121及び押圧部122を有している。チューブ98の切欠114に、アーム102が取り付けられている。アーム102は、切欠114に取り付けられた軸108に軸着され回動可能にされている。係止板121は、チューブ98の軸線方向に垂直な方向に延びている。係止板121が回動すると、押圧部122は、平面116及び平面118に押し付けられるように取り付けられている。この係止板121に、第三ワイヤ52が連結されている。
【0063】
ブラケット104は、図示されないがアーム46に軸着されている。ステー106は、チューブ98の大径部112に固定されている。ステー106は、支持棒88に軸着されている。この伸縮器94では、ロッド100がチューブ98に対して摺動する。これにより、伸縮器94が伸縮可能にされている。
【0064】
図10及び図11の伸縮器94の使用状態が説明される。図11(a)には、伸縮可能の状態にある伸縮器94が示されている。運転者がハンドル24と共に、補助レバー50を握る。補助レバー50が握られると、第三ワイヤ52が引かれる。第三ワイヤ52が引かれると、図示しないスプリングの付勢力に抗して、アーム102が図11(a)において時計回りに回動させられる。
【0065】
図11(b)は、このアーム102が回動させられた状態が示されている。押圧部122が、平面116及び平面118に押し付けられている。これにより、ロッド100の摺動が阻止されている。この伸縮器94の伸縮が抑制されている。この観点から、押圧部122は、平面118に押し付けられればよい。
【0066】
補助レバー50が放されると、第三ワイヤ52が図示しないスプリングによりアーム102側に引き戻される。これにより、アーム102の押し付けが解除される。押圧部122が、平面116及び平面118に押し付けられる力が解除される。これにより、図11(b)の状態から図11(a)の状態に戻る。このアーム102の押し付けが解除されることにより、伸縮器94が滑らかに伸縮する。
【0067】
この伸縮器92では、アーム102に僅かな回動で、伸縮及び伸縮の阻止ができる。ロッド100の平面118は、その面粗度をロッド100の外周面より粗くしてもよい。この平面118は面粗度が粗くされても、平面118はチューブ98に摺動しないので、チューブ98とロッド100との摺動を阻害しない。更に、押圧部122と平面118は、その表面に凹凸を設けても良い。更に押圧部122の当接面及び平面116に、又はいずれか一方に凹凸を設けても良い。これにより、押圧部122と平面118との間の摺動がより確実に抑制できる。この凹凸形状は、伸縮方向にテーパ面を備える形状が好ましい。これにより、凹凸形状を備えているにも関わらず、アーム102の押し付け力が弱められたときに、伸縮器92がスムーズに伸縮し得る。
【0068】
このアーム102は、ロッド100に保持させてもよい。このアーム102がロッド100に回動可能に支持され、チューブ98に押し付けられてもよい。
【0069】
この伸縮器92は、コイルばね96の内側及びその上部に伸縮および伸縮固定の機構を備えている。この伸縮器92は軽量小型である。この伸縮器92を備えた支持装置も軽量小型である。この自転車92は、軽量である。
【0070】
図12及び図13には、本発明の更に他の実施形態に係る自転車124の伸縮器126が示されている。ここでは、自転車92と異なる構成が説明される。自転車92と同様の構成については、その説明が省略される。この自転車124は、伸縮器94に代えて伸縮器126を備えている。
【0071】
図12は、伸縮器126の軸線に沿った断面が示されている。この伸縮器126は、伸縮弾性体としてのコイルばね128と、第一部材としてのチューブ130と、第二部材としてのロッド132と、固定体としてのクランプ134と、ブラケット136と、ステー138とを備えている。
【0072】
チューブ130は、その長手方向に軸孔140を有している。この軸孔140は、チューブ130を貫通している。チューブ130は、その上部に大径部142が形成されている。この大径部142には、切欠144が形成されている。この切欠144は、大径部142の外周面から軸孔140に連通している。軸孔140は、切欠144と交差している。この大径部142の下方に、調整ナット146がねじ込まれている。
【0073】
ロッド132の形状は細長い丸棒状である。このロッド132の上方には、クランプ面147が形成されている。このクランプ面147は、ロッド132の外周面より小径の円周面である。このロッド132の下端には、ブラケット136が取り付けられている。このロッド132が、軸孔140に摺動可能に通されている。ロッド132の上端部には、ナット148が取り付けられている。ブラケット136とこのナット148とは、ロッド132が軸孔140から抜けるのを防止している。
【0074】
コイルばね128は、チューブ130及びロッド132が通されている。このコイルばね128は、ブラケット136と調整ナット146との間に位置している。このコイルばね128は、チューブ130の上端とロッド132の下端との間に位置している。コイルばね128は、ブラケット136と調整ナット146とが離れる向きに付勢している。コイルばね128は、チューブ130に対してロッド132を伸縮器126が伸びる向きに付勢している。このコイルばね128は、調整ナット146の位置を変えることにより付勢力の強さが変えられるように構成されている。
【0075】
クランプ134は、第一クランプ片150、第二クランプ片152及び軸154を備えている。第一クランプ片150と第二クランプ片152とは、軸154に軸着されている。クランプ134は、チューブ130の切欠144に位置している。このクランプ134は、チューブ130に伸縮方向の移動を規制されている。第一クランプ片150と第二クランプ片152との間には、ロッド132が通されている。第一クランプ片150と第二クランプ片152とが互いに近付く向きに回動して、ロッド132を挟み込むように構成されている。図13(a)に示されるように、第一クランプ片150に、第三ワイヤ52が連結されている。
【0076】
ブラケット136は、図示されないがアーム46に軸着されている。ステー138は、チューブ130の大径部142に固定されている。ステー138は、支持棒88に軸着されている。この伸縮器126では、ロッド132がチューブ130に対して摺動する。これにより、伸縮器126が伸縮可能にされている。
【0077】
図12及び図13の伸縮器126の使用状態が説明される。図13(a)には、伸縮可能の状態にある伸縮器126が示されている。運転者がハンドル24と共に、補助レバー50を握る。補助レバー50が握られると、第三ワイヤ52が引かれる。第三ワイヤ52が引かれると、図示しないスプリングの付勢力に抗して、第一クランプ片150と第二クランプ片152とが、ロッド132を挟み込む。
【0078】
図11(b)は、このクランプ134がロッド132を挟み込んだ状態が示されている。第一クランプ片150と第二クランプ片152とが、ロッド132の外周面に押し付けられている。これにより、ロッド132の摺動が阻止されている。この伸縮器126の伸縮が抑制されている。
【0079】
補助レバー50が放されると、第三ワイヤ52が図示しないスプリングによりクランプ134がロッド132を挟み込みが解除される。クランプ134による、ロッド132を挟み込む力が解除される。第一クランプ片150と第二クランプ片152とがロッド132に押し付けられる力が解除される。これにより、図13(b)の状態から図13(a)の状態に戻る。伸縮器126が滑らかに伸縮する。
【0080】
この伸縮器126では、クランプ134の僅かな回動で、伸縮及び伸縮の阻止ができる。ロッド132の外周面にクランプ面147が設けられている。このクランプ面147の面粗度をロッド132の外周面より粗くしてもよい。このクランプ面147は面粗度が粗くされても、チューブ130に摺動しないので、チューブ130とロッド132との摺動を阻害しない。更に、第一クランプ片150及び第二クランプ片152とランプ面156との当接面は、その表面に凹凸を設けても良い。この凹凸形状は、伸縮方向にテーパ面を備える形状が好ましい。
【0081】
このクランプ134は、ロッド132に支持させて、その伸縮方向の移動を規制してもよい。このクランプ134がロッド132に支持され、チューブ130に押し付けられてもよい。
【0082】
この伸縮器126は、コイルばね128の内側及びその上部に伸縮および伸縮固定の機構を備えている。この伸縮器126は軽量小型である。この伸縮器126を備えた支持装置も軽量小型である。この自転車124は、軽量である。
【符号の説明】
【0083】
2、92、124・・・自転車
4・・・主フレーム
6・・・操舵装置
8・・・前輪
10・・・後輪
12・・・駆動装置
14・・・制動装置
16・・・補助車輪
18・・・支持装置
20・・・サドル
22・・・後部シート
24・・・ハンドル
26・・・操舵軸
28・・・ホーク
30・・・クランク
32・・・駆動ギア
34・・・チェーン
36・・・従動ギア
38・・・第一ワイヤ
40・・・前ブレーキレバー
46、70、102・・・アーム
48、94、126・・・伸縮器
50・・・補助レバー
52・・・第三ワイヤ
54・・・ステー
55、96、128・・・コイルばね
56・・・外側ロッド
58・・・内側ロッド
60、98、130・・・チューブ
62・・・ゴム管
64、104、136・・・ブラケット
66、106、138・・・ステー
68・・・アームステー
72・・・軸
74・・・空間
76・・・軸孔
78、82、84・・・大径部
80・・・空孔
86・・・コイルばね
88・・・支持棒
90、115、146・・・調整ナット
100、132・・・ロッド
104・・・ブラケット
106・・・ステー
108・・・軸
110、140・・・軸孔
112、142・・・大径部
114、144・・・切欠
116、118・・・平面
120、148・・・ナット
121・・・係止板
122・・・押圧部
134・・・クランプ
147・・・クランプ面
150・・・第一クランプ片
152・・・第二クランプ片
154・・・軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主フレームと、前輪と、後輪と、主フレームの左右に位置する一対の補助車輪と、主フレームの左右に位置する一対の支持装置とを備えており、
それぞれの支持装置が補助車輪を支持しており、
この支持装置が伸縮器を備えており、
この伸縮器が伸縮して補助車輪が上下方向に移動させられるように構成されており、
この伸縮器が第一部材と、第二部材と、固定体とを備えており、
この第一部材又は第二部材のいずれか一方が他方に挿入されており、
この第一部材に対して第二部材が移動して伸縮器の全長が伸縮可能に構成されており、
この固定体が第一部材に保持されており、
この固定体が第二部材に押し付けられて第一部材に対する第二部材の移動が阻止されるように構成されている自転車。
【請求項2】
上記伸縮器がコイルばねを備えており、
第一部材及び第二部材がコイルばねに通されており、
このコイルばねが第一部材に対して第二部材を伸縮器が延びる向きに付勢している請求項1に記載の自転車。
【請求項3】
上記支持装置がアームを備えており、
このアームの一端に補助車輪が軸着されており、
このアームの他端が主フレームに軸着されており、
上記伸縮器の一端が主フレームに軸着され、他端がアームに軸着されており、
このアームの一端の回動により伸縮器が伸縮するように構成されている請求項1又は2に記載の自転車。
【請求項4】
ワイヤを備えており、
上記固定体がこのワイヤに接続されており、
このワイヤが引かれて固定体が第二部材に押し付けられるように構成されている請求項1から3のいずれかに記載の自転車。
【請求項5】
上記固定体が固定弾性体であり、
この第一部材が固定弾性体をこの伸縮方向に圧縮変形させて、この弾性体の伸縮方向に垂直な断面を拡大させるように構成しており、
この断面積の拡大によりこの固定弾性体が第二部材に押し付けられて第一部材に対する第二部材の移動が阻止されるように構成されている請求項1から4のいずれかに記載の自転車。
【請求項6】
上記固定弾性体がゴムからなる請求項5に記載の自転車。
【請求項7】
上記第一部材が基部と、この基部との間で固定弾性体を挟み込んで圧縮する挟持部とを備えている請求項5又は6に記載の自転車。
【請求項8】
上記第一部材が補助弾性体を備えており、
この補助弾性体が挟持部を基部に対して固定弾性体を挟み込む向きと逆向きに付勢している請求項5から7のいずれかに記載の自転車。
【請求項9】
第一部材と、第二部材と、固定体とを備えており、
この第一部材又は第二部材のいずれか一方が他方に挿入されており、
この第一部材に対して第二部材が移動してその全長が伸縮可能に構成されており、
この固定体が第一部材に保持されており、
この固定体が第二部材に押し付けられて第一部材に対する第二部材の移動が阻止されるように構成されている伸縮器。
【請求項10】
コイルばねを備えており、
この第一部材及び第二部材がコイルばねに通されており、
このコイルばねが第一部材に対して第二部材を伸縮器が伸びる向きに付勢している請求項9に記載の伸縮器。
【請求項11】
上記固定体が弾性固定体であり、
この第一部材が固定弾性体をこの伸縮方向に圧縮変形させて、この弾性体の伸縮方向に垂直な断面を拡大させるように構成しており、
この断面積の拡大によりこの固定弾性体が第二部材に押し付けられて第一部材に対する第二部材の移動が阻止されるように構成されている請求項9又は10に記載の伸縮器。
【請求項12】
上記固定弾性体がゴムからなる請求項11に記載の伸縮器。
【請求項13】
上記第一部材が基部と、この基部との間で固定弾性体を挟み込んで圧縮する挟持部とを備えている請求項11又は12に記載の伸縮器。
【請求項14】
上記第一部材が補助弾性体を備えており、
この補助弾性体が挟持部を基部に対して固定弾性体を挟み込む向きと逆向きに付勢している請求項11から13のいずれかに記載の伸縮器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−68321(P2011−68321A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−223272(P2009−223272)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【出願人】(598026851)株式会社カワムラサイクル (42)