説明

位置変更型移動錘仕掛け

【課題】仕掛け糸を弾く力の強弱を調整出来ないことと誤作動を防ぐ為にストッパ−に掛かる圧力を強くすると仕掛け糸が弾き難いことや、仕掛け位置が希望する任意位置に設定出来ないとゆう点である。
【解決手段】害獣捕獲オリの扉を落下さす開錠システムの中でクランクのストッパ−を外すテコ竿に移動錘を設けて仕掛け糸の弾き具合を調整可能にして、テコ竿の一端を軸として概ね半円内で水平方向に回転移動さして仕掛け糸位置をオリの中心部より手前又は奥行き方向に希望する任意位置に設定可能にし、誤作動を防ぐためにストッパ−にかかるクランクを引き付けるスプリングの力を強くして開錠し難くても、落下物を引き糸につながる仕掛け糸を獣が軽く触れる弱い力で引き落としてテコ竿に衝突さし落下衝撃でテコ竿を下方向に移動さし開錠を確実にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、害獣捕獲オリのトビラを落下さす開錠システムに関するもので仕掛け位置を任意に変更可能にし仕掛け糸の作動にかかる力をテコ竿に装着した錘の移動で加減し、誤作動防止で外れ難くしたストッパ−を仕掛け糸に繋がる引き糸を小さい力で作動できるようにし更にテコ竿に落下衝撃を与えてテコ竿を引き下げてストッパ−が引き起こされスプリングで引き付け緊張したクランクを開放してピンが引き抜き抜かれ扉を落下さす開錠システム。
【背景技術】
【0002】
仕掛け位置は奥行き、高さ等微妙に変化さす必要があるが捕獲オリ製造時にオリの仕掛け糸位置はオリの中央付近に設定されているため使用者が希望する仕掛け糸位置の変更は困難である。
【0003】
この仕掛け糸位置は一般的にはオリの中央左右に仕掛け糸を張って獲物が引っ掛けてストッパ−を跳ね上げトビラを支えるピンが引き抜かれトビラを落下さすのであるが仕掛け糸の引っ掛け強さの強弱調整が出来ないのでストッパ−とクランクの接点が外れるぎりぎりにセットする。この場合しばしば予期せず接点が外れて目的を達成できないことや逆に接点に強い圧力が加わって外れにくく獲物に線の在りかを気付かれ逃がしてしまう等の欠点があった。
【0004】
一般に仕掛けが外れやすかったり外れにくかったりすれば害獣捕獲の用途において、この欠点は致命的であり操作性に関して大きな障害である。具体的には、雨雪や嵐の風圧に伴う振動で不意にトビラが落下してしまう事や逆に獲物が接触してもトビラが落下しない等の問題があった。
【0005】
この改善策として、スプリングの力で戻ろうとするクランクを押し止めるストッパ−にテコ竿の端方が水平方向に回転するように固定する。この回転は概ね半回転以内が実用的でその範囲内でテコ竿を任意の位置で止め置く。これで仕掛け糸位置をオリの前後方向の任意位置に設定することが出来る。仕掛け位置固定具はオリの前後方向と上下方向を鉄筋柵棒の任意の位置に固定してテコ竿の端方から伸びる引き糸を通す。引き糸と横に張る仕掛け糸は同一のもので良い。テコ竿には移動できる錘を装着し重力配分を変化さして仕掛け糸を弾く力を加減する。更にテコ竿がハンマ−様衝撃可能な落下物が当たりその衝撃でテコ竿を下方向に移動してストッパ−を跳ね上げクランクの接点が開放されクランクに連結するピンが引き抜かれトビラが落下し捕獲オリの機能を完成さす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、仕掛け糸を弾く力の強弱を調整出来ないことと誤作動を防ぐ為にストッパ−に掛かる圧力を強化すると仕掛け糸が弾き難いことや、仕掛け位置が希望する任意位置に設定出来ないとゆう点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、害獣捕獲オリの扉を落下さす開錠装置のクランクのストッパ−を外すテコ竿に移動錘を設けて仕掛け糸の弾き力の強弱を調整できることや、テコ竿の一端を軸として概ね半円内で水平方向に移動さして仕掛け糸位置を前又は奥行き方向に希望する任意位置に設定可能にし、誤作動を防ぐためにストッパ−にかかる力を強くしてクランクの緊張解放し難くしても仕掛け糸にかかる弱い力で落下物を引きテコ竿に落下衝撃を与えて下方向に作動さし開錠を確実にすることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の位置変更型移動錘仕掛けは仕掛け糸の弾き力の調整と仕掛け糸位置を希望する任意位置に設定できて、テコ竿に衝撃用落下物が当たるように設定すれば誤作動を防止する為にストッパ−に掛かるスプリングの圧力を強くして跳ね上げ難い状態のストッパ−を仕掛け糸に触れる獲物の軽やかな小さい力で簡単に開錠するので獲物に仕掛けの警戒心を与えず捕獲を確実にするという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は捕獲オリ開錠システムのテコ竿に移動錘4の装着方法を示した説明図である。(実施例1)
【図2】図2は捕獲オリのテコ竿の結び部5がオリ中心より前後方向に移動する説明図である。(実施例2)
【図3】図3はテコ竿に装着したハンマ−様の落下物16が引き糸で下方に引かれ落下衝撃でテコ竿が下がりストッパ−を引き起こした実施方法を示した説明図である。(実施例3)
【発明を実施するための形態】
【0010】
トビラ13を支えるピン7がスプリング11で引き付けたクランク3に繋がりクランクの端方をストッパ−1で停止してありストッパ−はストッパ−回転軸8で回転できる。テコ竿2に移動錘4を装着して引き糸6を獲物の力で引いて開錠するがテコ竿2は水平方向に半回転自由運動できるようにして仕掛け糸位置15をオリ本体14中心より前後方向に任意位置に変更可能である。図3に示すようにテコ竿2に落下物16を装着して装着した落下物を外すように引き糸6の弱い力で引き、落下衝撃の発生でテコ竿2が引き下げられストッパ−1を引き起こしスプリング11で引き付けたクランク3の緊張を開放してトビラ下でトビラ13を支えていたピン7を引き抜きトビラ13が落下する開錠システムであるため獲物が接触する仕掛け糸位置15の変更が自由になり獲物が接触する仕掛け糸をより軽やかにして警戒心を与えず誤作動の無い捕獲オリの開錠システムを実現した。
【実施例1】
【0011】
図1は、本発明開錠システムの1実施例の鳥瞰図であってテコ竿に装着した錘を左右に移動さす簡単な方法でテコ竿にかかる重心を変化さしテコ竿を下方に引く仕掛け糸の力の強弱を調整する。
【0012】
図2は、平面図2実施例で引き糸結び穴がオリの奥行きに対して前後方向に移動し仕掛け糸位置を希望する任意位置に設定する実施例2である。クランクの開放、扉の落下の機構説明は省略する。
【0013】
図3は、本発明装置の3実施例の断面図でテコ竿に装着した落下物が引き糸に引かれ落下衝撃しストッパ−1を引き起こした図である。落下物の装着方法は色々考えられテコ竿に装着しない方式でもよいがこの実施例では移動錘と落下物が一体物としてなり垂直より過ぎた角度で自然に倒れない位置で停止さし、引き糸で少し引くと自然落下が始まりテコに加わる重心がテコの先端側に移動してテコを下方に押しやろうとするその時ハンマ−で叩く要領で衝突さし落下衝撃が加わりテコ竿は確実に下方へ移動しストッパ−を引き起こす。
【産業上の利用可能性】
【0014】
獣類捕獲オリで開錠システムに連携する仕掛け糸が獲物の身体に触れても軽やかで違和感がなく開錠を確実にすることは捕獲オリの必須条件で害獣捕獲の目的を達成する効果がある。
【符号の説明】
【0015】
1 ストッパ−
2 テコ竿
3 クランク
4 移動錘
5 引き糸結び穴
6 引き糸
7 ピン
8 ストッパ−回転軸
9 側柵鉄筋
10 テコ竿回転軸
11 スプリング
12 仕掛け糸位置固定具
13 トビラ
14 オリ本体
15 仕掛け糸
16 落下物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストッパ−を引き起こすテコ竿に移動錘を装着した開錠システム。
【請求項2】
テコ竿がストッパ−を基点として水平方向に回転移動し引き糸結び穴を任意位置に変更出来る開錠システム。
【請求項3】
テコ竿に落下物を衝突さし落下衝撃でテコ竿の下方向移動を容易にする1、2請求の開錠システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−125185(P2012−125185A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−279617(P2010−279617)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(591237168)
【Fターム(参考)】