説明

位置特定装置、位置特定方法、及び位置特定プログラム

【課題】位置情報が付加されていない提供情報が提供された位置を特定することができる、位置特定装置を提供すること。
【解決手段】位置特定装置1は、提供された位置を特定する対象となる対象提供情報に対応する提供者識別情報及び時刻情報を提供情報サーバ3から取得し、当該取得した提供者識別情報に対応する他の提供情報であって、当該他の提供情報が提供された位置を特定する位置情報を含む他の提供情報を提供情報サーバ3から取得し、当該取得した他の提供情報に含まれる位置情報、当該取得した他の提供情報に対応する時刻情報、及び対象提供情報に対応する時刻情報に基づき、対象提供情報が提供された位置を特定する位置特定部13aを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置特定装置、位置特定方法、及び位置特定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、SNS(Social Networking Service)等のシステムにおいて、携帯電話等の移動端末からSNSサーバに情報を投稿する際に、当該移動端末の位置情報を併せてSNSサーバに送信することにより、SNSサーバに情報を投稿した移動端末の位置を特定可能とすることが行われている。例えば、複数の端末装置から送信される投稿情報と、複数のWebサーバから送信されるリンク情報とを、位置情報に関連付けて提供する位置関連情報提供装置が提案されている。この位置関連情報提供装置には、GPS等を用いて測定された端末装置の位置を特定する位置情報が当該端末装置から送信される。位置関連情報提供装置は、端末装置から受信した位置情報により特定される位置に関連する投稿情報やWebページへのリンク情報をユーザに提供する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−65535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の如き従来の装置では、端末装置から位置情報が送信されない場合には、その端末装置の位置を特定することができなかった。従って、その端末装置により投稿が行われた位置を特定できず、投稿された情報を当該情報が提供された位置と関連付けて有効に利用することができなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、位置情報が付加されていない提供情報が提供された位置を特定することができる、位置特定装置、位置特定方法、及び位置特定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の位置特定装置は、情報提供者から提供された提供情報を、当該情報提供者を一意に識別する提供者識別情報と、当該提供情報が提供された時刻を特定する時刻情報とに関連付けて格納する提供情報格納手段に、ネットワークを介して通信可能に接続された位置特定装置であって、提供された位置を特定する対象となる対象提供情報に対応する前記提供者識別情報及び前記時刻情報を前記提供情報格納手段から取得し、当該取得した提供者識別情報に対応する他の前記提供情報であって、当該他の提供情報が提供された位置を特定する位置情報を含む他の提供情報を前記提供情報格納手段から取得し、当該取得した他の提供情報に含まれる位置情報、当該取得した他の提供情報に対応する時刻情報、及び前記対象提供情報に対応する時刻情報に基づき、当該対象提供情報が提供された位置を特定する位置特定手段、を備える。
【0007】
また、請求項2に記載の位置特定装置は、請求項1に記載の位置特定装置において、前記位置特定手段は、前記取得した他の提供情報に対応する時刻情報と前記対象提供情報に対応する時刻情報とに基づき、当該他の提供情報が提供された時刻と当該対象提供情報が提供された時刻との時間間隔を特定し、当該特定した時間間隔と、当該他の提供情報に含まれる位置情報とに基づき、当該対象提供情報が提供された位置を特定する。
【0008】
また、請求項3に記載の位置特定装置は、請求項2に記載の位置特定装置において、前記対象提供情報を提供した前記情報提供者の移動速度に関する移動速度情報を取得する移動速度情報取得手段を備え、前記位置特定手段は、前記他の提供情報が提供された時刻と前記対象提供情報が提供された時刻との時間間隔と、前記移動速度情報とに基づき、当該他の提供情報を提供した時と当該対象提供情報を提供した時との間で前記情報提供者が移動可能な移動範囲を特定し、当該特定した移動範囲内の位置を、前記対象提供情報が提供された位置として特定する。
【0009】
また、請求項4に記載の位置特定装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の位置特定装置において、前記位置特定手段は、前記取得した他の複数の提供情報に対応する時刻情報と前記対象提供情報に対応する時刻情報とに基づき、当該他の複数の提供情報と当該対象提供情報とが提供された順序を特定し、当該特定した順序と、当該他の複数の提供情報に含まれる位置情報とに基づき、当該他の複数の提供情報が提供された各位置から当該対象提供情報が提供された位置に向かう方向を特定する。
【0010】
また、請求項5に記載の位置特定方法は、情報提供者から提供された提供情報を、当該情報提供者を一意に識別する提供者識別情報と、当該提供情報が提供された時刻を特定する時刻情報とに関連付けて格納する提供情報格納手段に、ネットワークを介して通信可能に接続された位置特定装置が実行する位置特定方法であって、提供された位置を特定する対象となる対象提供情報に対応する前記提供者識別情報及び前記時刻情報を前記提供情報格納手段から取得し、当該取得した提供者識別情報に対応する他の前記提供情報であって、当該他の提供情報が提供された位置を特定する位置情報を含む他の提供情報を前記提供情報格納手段から取得し、当該取得した他の提供情報に含まれる位置情報、当該取得した他の提供情報に対応する時刻情報、及び前記対象提供情報に対応する時刻情報に基づき、当該対象提供情報が提供された位置を特定する。
【0011】
また、請求項6に記載の位置特定プログラムは、請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の位置特定装置、請求項5に記載の位置特定方法、及び請求項6に記載の位置特定プログラムによれば、位置特定手段は、提供された位置を特定する対象となる対象提供情報に対応する提供者識別情報及び時刻情報を提供情報格納手段から取得し、当該取得した提供者識別情報に対応する他の提供情報であって、当該他の提供情報が提供された位置を特定する位置情報を含む他の提供情報を提供情報格納手段から取得し、当該取得した他の提供情報に含まれる位置情報、当該取得した他の提供情報に対応する時刻情報、及び対象提供情報に対応する時刻情報に基づき、対象提供情報が提供された位置を特定するので、位置情報が付加されている他の提供情報に基づいて、位置情報が付加されていない対象提供情報が提供された位置を特定することができる。これにより、対象提供情報が提供された位置と関連付けて、当該対象提供情報を有効に利用することができる。
【0013】
また、請求項2に記載の位置特定装置によれば、位置特定手段は、取得した他の提供情報に対応する時刻情報と対象提供情報に対応する時刻情報とに基づき、他の提供情報が提供された時刻と対象提供情報が提供された時刻との時間間隔を特定し、当該特定した時間間隔と、他の提供情報に含まれる位置情報とに基づき、対象提供情報が提供された位置を特定するので、位置情報が付加されている他の提供情報に基づいて、位置情報が付加されていない対象提供情報が提供された位置を特定することができる。
【0014】
また、請求項3に記載の位置特定装置によれば、位置特定手段は、他の提供情報が提供された時刻と対象提供情報が提供された時刻との時間間隔と、移動速度情報とに基づき、他の提供情報を提供した時と対象提供情報を提供した時との間で情報提供者が移動可能な移動範囲を特定し、当該特定した移動範囲内の位置を、対象提供情報が提供された位置として特定するので、位置情報が付加されていない対象提供情報が提供された位置を一層正確に特定することができる。
【0015】
また、請求項4に記載の位置特定装置によれば、位置特定手段は、取得した他の複数の提供情報に対応する時刻情報と対象提供情報に対応する時刻情報とに基づき、他の複数の提供情報と対象提供情報とが提供された順序を特定し、当該特定した順序と、他の複数の提供情報に含まれる位置情報とに基づき、他の複数の提供情報が提供された各位置から対象提供情報が提供された位置に向かう方向を特定するので、位置情報が付加されていない対象提供情報が提供された位置を更に狭い範囲に限定して特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施の形態に係る位置特定装置を例示するブロック図である。
【図2】位置特定処理のフローチャートである。
【図3】図2に続く位置特定処理のフローチャートである。
【図4】端末装置から提供情報サーバにアップロードされ、当該提供情報サーバによって公開される提供情報を例示した表である。
【図5】他の提供情報を提供してから対象提供情報を提供するまでの情報提供者の移動範囲を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る位置特定装置、位置特定方法、及び位置特定プログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(構成)
最初に、実施の形態に係る位置特定装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る位置特定装置を例示するブロック図である。図1に示すように、位置特定装置1は、提供情報サーバ3と、ネットワーク2を介して通信可能に接続されている。
【0019】
提供情報サーバ3は、情報提供者から提供された提供情報を、当該情報提供者を一意に識別する提供者識別情報と、当該提供情報が提供された時刻を特定する時刻情報とに関連付けて格納する提供情報格納手段である。この提供情報サーバ3の具体的な内容は任意であり、例えば、提供された提供情報をオンラインで公開するSNS(Social Networking Service)サーバや、各種ブログサイト等のサーバを用いることができる。提供情報サーバ3に対しては、ネットワーク2を介して端末装置(図示省略)が接続されている。この端末装置からは、情報提供者によってテキスト形式の提供情報が提供情報サーバ3にアップロードされ、当該提供情報が読み出し可能に当該提供情報サーバ3に格納される。
【0020】
位置特定装置1は、図1に示すように、通信部10、スピーカ11、ディスプレイ12、制御部13、及びデータ記録部14を備えている。なお、位置特定装置1の設置対象は任意で、例えばカーナビゲーション装置の一部として車両に搭載してもよく、あるいはスマートフォンの如き携帯型情報端末に搭載してもよい。
【0021】
(構成−通信部)
通信部10は、ネットワーク2を介して提供情報サーバ3と通信を行う通信手段であり、公知の通信装置を用いることができる。
【0022】
(構成−スピーカ)
スピーカ11は、制御部13の制御に基づいて各種の音声を出力する出力手段である。スピーカ11より出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
【0023】
(構成−ディスプレイ)
ディスプレイ12は、制御部13の制御に基づいて各種情報を表示する表示手段である。なお、このディスプレイ12の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0024】
(構成−制御部)
制御部13は、位置特定装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係る位置特定プログラムは、任意の記録媒体又はネットワーク2を介して位置特定装置1にインストールされることで、制御部13の各部を実質的に構成する。
【0025】
この制御部13は、機能概念的に、位置特定部13a、及び移動速度情報取得部13bを備えている。位置特定部13aは、提供された位置を特定する対象となる対象提供情報が提供された位置を特定する位置特定手段である。移動速度情報取得部13bは、対象提供情報を提供した情報提供者の移動速度に関する移動速度情報を取得する移動速度情報取得手段である。これらの制御部13の各部によって実行される処理の詳細については後述する。
【0026】
(構成−データ記録部)
データ記録部14は、位置特定装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)の如き磁気的記録媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0027】
このデータ記録部14は、地図情報DB14a(以下、データベースをDBと略記する)を備えている。
【0028】
地図情報DB14aは、地図情報を格納する地図情報格納手段である。「地図情報」は、例えばリンクデータ(リンク番号、接続ノード番号、道路座標、道路種別、車線数、走行規制等)、ノードデータ(ノード番号、座標)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、建物等)、施設データ(各施設の位置、各施設の種別等)、地形データ、地図をディスプレイ12に表示するための地図表示データ等を含んで構成されている。
【0029】
(処理)
次に、このように構成された位置特定装置1によって実行される位置特定処理について説明する。図2及び図3は、位置特定処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この位置特定処理は、例えば、位置特定装置1に電源が投入された後、入力手段(図示省略)を介して位置特定処理を実行すべき旨の指示入力が行われた場合に起動される。
【0030】
図2に示すように、位置特定処理が開始されると、位置特定部13aは、提供された位置を特定する対象となる対象提供情報を提供情報サーバ3に検索させるための検索条件の設定を行う(SA1)。例えば位置特定部13aは、検索条件の入力を促す旨の情報をスピーカ11やディスプレイ12から出力させ、入力手段(図示省略)を介して入力された条件を検索条件として設定する。ここで設定される検索条件としては、例えば、渋滞に関する提供情報を検索するためのキーワード「渋滞」等が用いられる。
【0031】
次に、位置特定部13aは、SA1で設定した検索条件を通信部10を介して提供情報サーバ3に送信する(SA2)。提供情報サーバ3は、位置特定装置1から送信された検索条件を受信すると(SA3)、当該検索条件に合致する対象提供情報を検索し、検索された対象提供情報を、当該対象提供情報に対応する提供者識別情報及び時刻情報と共にネットワーク2を介して位置特定部13aに送信する(SA4)。
【0032】
図4は、端末装置から提供情報サーバ3にアップロードされ、当該提供情報サーバ3によって公開される提供情報を例示した表である。図4に示すように、提供情報サーバ3には、項目「情報提供者」「提供情報」及び「時刻」に対応する情報が相互に関連付けて格納される。この内、項目「情報提供者」に対応して格納される情報は、情報提供者を一意に識別する提供者識別情報である(図4では「△△」等)。この提供者識別情報としては、例えば、提供者が端末装置により提供情報サーバ3にアクセスする際に必要となるユーザIDを用いることができ、端末装置から提供情報サーバ3に提供情報がアップロードされる際に、当該提供情報と共に提供情報サーバ3に送信される。項目「提供情報」に対応する情報は、情報提供者から提供された提供情報である(図4では「ABC公園通過!」等)。項目「時刻」に対応する情報は、提供情報が提供された時刻を特定する時刻情報(図4では「9:00」等)。この時刻情報は、例えば端末装置から提供情報サーバ3に提供情報がアップロードされた際に、提供情報サーバ3の内部時計(図示省略)から取得され、提供情報と共に提供情報サーバ3に格納される。これらの情報は、各ユーザの端末装置から提供情報サーバ3にアップロードされる度に順次公開される。例えば、図2のSA3で提供情報サーバ3が検索条件としてキーワード「渋滞」を受信した場合、図4の例では、提供情報サーバ3は、情報提供者「△△」によって9:10に提供された提供情報「渋滞〜」を対象提供情報として、当該対象提供情報に対応する提供者識別情報「△△」及び時刻情報「9:10」と共にネットワーク2を介して位置特定部13aに送信する。また、提供者識別情報に加えて、提供情報が提供された位置を特定する位置情報が提供情報と共に端末装置から提供情報サーバ3に送信される場合もある。この位置情報としては、例えばGPSを用いて特定した端末装置の現在位置を示す座標を用いることができる。
【0033】
図2に戻り、位置特定部13aは、提供情報サーバ3から送信された対象提供情報と、当該対象提供情報に対応する提供者識別情報及び時刻情報とを、通信部10を介して受信する(SA5)。そして、当該受信した対象提供情報に位置情報が含まれているか否かを判定する(SA6)。例えば位置特定部13aは、対象提供情報が提供された位置を特定するための座標が対象提供情報に付加されているか否かを判定する。あるいは、位置特定部13aは、形態素解析等の公知の言語処理技術を用いて対象提供情報自体に地名等の位置情報が含まれているか否かを判定する。
【0034】
その結果、対象提供情報に位置情報が含まれている場合(SA6、Yes)、図3に進み、位置特定部13aは、当該位置情報に基づき対象提供情報が提供された位置を特定し、当該特定した位置を位置特定結果としてスピーカ11やディスプレイ12を介して出力する(SA18)。SA18の処理の後、制御部13は位置特定処理を終了する。
【0035】
図2に戻り、SA6の判定の結果、対象提供情報に位置情報が含まれていない場合(SA6、No)、位置特定部13aは、SA5で受信した対象提供情報に対応する提供者識別情報に対応する他の提供情報(すなわち、対象提供情報を提供した情報提供者と同じ情報提供者から提供された他の提供情報)であって、対象提供情報の直前及び直後に提供された他の提供情報の送信を、提供情報サーバ3に要求する(SA7)。例えばSA5において、位置特定部13aが通信部10を介して対象提供情報「渋滞〜」に対応する提供者識別情報「△△」を受信した場合、位置特定部13aは、当該提供者識別情報「△△」に関連付けられた他の提供情報であって、対象提供情報「渋滞〜」の直前及び直後に提供された他の提供情報の送信を、提供情報サーバ3に要求する。
【0036】
提供情報サーバ3は、位置特定装置1から送信された要求を受信すると(SA8)、当該要求に対応する他の提供情報を抽出し、当該抽出した他の提供情報を、当該他の提供情報に対応する時刻情報と共にネットワーク2を介して位置特定部13aに送信する(SA9)。例えばSA8において、提供情報サーバ3が、提供者識別情報「△△」に関連付けられた他の提供情報であって、対象提供情報「渋滞〜」の直前及び直後に提供された他の提供情報の送信要求を受信した場合、図4の例では、提供情報サーバ3は、情報提供者「△△」によって9:00に提供された提供情報「ABC公園通過!」と、情報提供者「△△」によって9:25に提供された提供情報「DEFドームなう」とを、要求に対応する他の提供情報として抽出し、各提供情報に対応する時刻情報と共にネットワーク2を介して位置特定部13aに送信する。
【0037】
図2に戻り、位置特定部13aは、提供情報サーバ3から送信された他の提供情報と、当該他の提供情報に対応する時刻情報とを、通信部10を介して受信する(SA10)。そして、当該受信した他の提供情報に位置情報が含まれているか否かを判定する(SA11)。例えば位置特定部13aは、形態素解析等の公知の言語処理技術を用いて、受信した他の提供情報の解析を行い、当該他の提供情報自体に地名等の位置情報が含まれているか否かを判定する。あるいは、他の提供情報が提供された位置を特定するための座標が当該他の提供情報に付加されているか否かを判定する。
【0038】
その結果、他の提供情報に位置情報が含まれていない場合(SA11、No)、図3に進み、位置特定部13aは、対象提供情報の位置を特定することができないものとし、その旨を位置特定処理の結果としてスピーカ11やディスプレイ12を介して出力する(SA18)。SA18の処理の後、制御部13は位置特定処理を終了する。
【0039】
図2に戻り、SA11の判定の結果、他の提供情報に位置情報が含まれている場合(SA11、Yes)、位置特定部13aは、当該他の提供情報と共にSA10で受信した時刻情報に基づき、当該他の提供情報が、対象提供情報が提供された時刻から所定時間の範囲内に提供されたか否かを判定する(SA12)。「所定時間」としては、例えば、情報提供者が一連の移動を行っている間に、対象提供情報と他の提供情報とを端末装置から提供情報サーバ3に送信したと考えられる時間を用いる(例えば2時間)。
【0040】
その結果、何れの他の提供情報も、対象提供情報が提供された時刻から所定時間の範囲内に提供されていない場合(SA12、No)、例えば他の提供情報が提供されてから2日後に対象提供情報が提供されている場合等、情報提供者が一連の移動を行っている間に、対象提供情報と他の提供情報とを端末装置から提供情報サーバ3に送信した可能性は低いと考えられることから、位置特定部13aは、対象提供情報の位置を特定することができないものとし、その旨を位置特定処理の結果としてスピーカ11やディスプレイ12を介して出力する(SA18)。SA18の処理の後、制御部13は位置特定処理を終了する。
【0041】
一方、何れかの他の提供情報が、対象提供情報が提供された時刻から所定時間の範囲内に提供されている場合(SA12、Yes)、移動速度情報取得部13bは、対象提供情報を提供した情報提供者の移動速度に関する移動速度情報を取得する(SA13)。例えば移動速度情報取得部13bは、SA10で位置特定部13aが受信した他の提供情報に含まれている位置情報に基づき、当該他の提供情報が提供された位置を特定し、当該特定した位置の近傍の道路を通行する車両の移動速度を特定する情報を、VICS(Vehicle Information and Communication System)を用いて取得した交通情報やプローブ情報を利用して、移動速度情報として取得する。この場合、他の提供情報や対象提供情報が提供された時間帯と同じ時間帯における交通情報やプローブ情報を利用することが望ましい。なお、他の提供情報が提供された位置の近傍の道路が複数ある場合等、複数の移動速度を特定する情報が取得された場合には、移動速度情報取得部13bは、例えばその平均速度、最高速度、又は最低速度を特定する情報を移動速度情報として取得する。
【0042】
図3に進み、位置特定部13aは、SA10で位置特定部13aが受信した他の提供情報に含まれている位置情報、当該他の提供情報が提供された時刻と対象提供情報が提供された時刻との時間間隔、及びSA13で取得した移動速度情報に基づき、当該他の提供情報を提供した時と対象提供情報を提供した時との間で情報提供者が移動可能な移動範囲を特定する(SA14)。
【0043】
図5は、他の提供情報を提供してから対象提供情報を提供するまでの情報提供者の移動範囲を例示した図である。例えばSA5において、位置特定部13aが、情報提供者「△△」によって9:10に提供された対象提供情報「渋滞〜」を受信し、SA10において、位置特定部13aが、情報提供者「△△」によって9:00に提供された他の提供情報「ABC公園通過!」と、情報提供者「△△」によって9:25に提供された提供情報「DEFドームなう」とを受信した場合を例として説明する。この場合、図5に示すように、位置特定部13aは、情報提供者△△が9:00にABC公園近傍に位置しており、9:25がDEFドームに位置していたことを特定する。続いて位置特定部13aは、ABC公園を中心として、他の提供情報「ABC公園通過!」が提供された時刻「9:00」と対象提供情報が提供された時刻「9:10」との時間間隔である10分間に、SA13で取得した移動速度情報に基づき特定されるABC公園近傍の移動速度を乗じることで得られる距離を半径とする範囲(図5で点線で示した範囲)を、当該他の提供情報「ABC公園通過!」を提供してから10分後に対象提供情報「渋滞〜」を提供することが可能な情報提供者の移動範囲として特定する。同様に、位置特定部13aは、DEFドームを中心として、他の提供情報「DEFドームなう」が提供された時刻「9:25」と対象提供情報が提供された時刻「9:10」との時間間隔である15分間に、SA13で取得した移動速度情報に基づき特定されるDEFドーム近傍の移動速度を乗じることで得られる距離を半径とする範囲(図5で一点鎖線で示した範囲)を、対象提供情報「渋滞〜」を提供してから15分後に当該他の提供情報「DEFドームなう」を提供することが可能な情報提供者の移動範囲として特定する。
【0044】
図3に戻り、位置特定部13aは、SA10で位置特定部13aが受信した他の提供情報が複数か否かを判定する(SA15)。その結果、SA10で位置特定部13aが受信した他の提供情報が複数である場合(SA15、Yes)、位置特定部13aは、SA10で受信した他の複数の提供情報に対応する時刻情報と対象提供情報に対応する時刻情報とに基づき、当該他の複数の提供情報と対象提供情報とが提供された順序を特定し、当該特定した順序と、当該他の複数の提供情報に含まれる位置情報とに基づき、当該他の複数の提供情報が提供された各位置から対象提供情報が提供された位置に向かう方向を特定する(SA16)。
【0045】
図5の例では、まず他の提供情報「ABC公園通過!」が9:00に提供され、次に対象提供情報「渋滞〜」が9:10に提供され、最後に他の提供情報「DEFドームなう」が9:25に提供されたという順序を位置特定部13aは特定する。そして、当該特定した順序と、他の提供情報「ABC公園通過!」が提供されたABC公園の位置、及び他の提供情報「DEFドームなう」が提供されたDEFドームの位置とに基づき、他の提供情報「ABC公園通過!」が提供されたABC公園の位置から対象提供情報「渋滞〜」が提供された位置に向かう方向は、ABC公園からDEFドームに向かう方向に略一致し、他の提供情報「DEFドームなう」が提供されたDEFドームの位置から対象提供情報「渋滞〜」が提供された位置に向かう方向は、DEFドームからABC公園に向かう方向に略一致することを位置特定部13aは特定する。
【0046】
図3に戻り、位置特定部13aは、SA15の判定の結果、SA10で位置特定部13aが受信した他の提供情報が複数ではない場合(1つである場合)(SA15、No)、又はSA16の処理の後、対象提供情報が提供された位置を特定する(SA17)。
【0047】
具体的には、SA15の判定の結果、SA10で位置特定部13aが受信した他の提供情報が1つであった場合には(SA15、No)、位置特定部13aは、SA14で特定した情報提供者が移動可能な移動範囲内の位置を、対象提供情報が提供された位置として特定する。例えば、SA10で位置特定部13aが情報提供者「△△」によって9:00に提供された他の提供情報「ABC公園通過!」のみを受信した場合、位置特定部13aは、SA14で特定した情報提供者が移動可能な移動範囲、すなわちABC公園を中心として、他の提供情報「ABC公園通過!」が提供された時刻「9:00」と対象提供情報が提供された時刻「9:10」との時間間隔である10分間に、SA13で取得した移動速度情報に基づき特定されるABC公園近傍の移動速度を乗じることで得られる距離を半径とする範囲(図5で点線で示した範囲)の中の位置を、対象提供情報「渋滞〜」が提供された位置として特定する。
【0048】
また、SA10で位置特定部13aが受信した他の提供情報が複数であり(SA15、Yes)、SA16の処理を行った場合、位置特定部13aは、SA14で特定した情報提供者が移動可能な移動範囲内の位置であって、SA16で特定した他の提供情報が提供された各位置から対象提供情報が提供された位置に向かう方向にある位置を、対象提供情報が提供された位置として特定する。例えば、SA10において、位置特定部13aが、情報提供者「△△」によって9:00に提供された他の提供情報「ABC公園通過!」と、情報提供者「△△」によって9:25に提供された提供情報「DEFドームなう」とを受信した場合、位置特定部13aは、SA14で特定した情報提供者が移動可能な移動範囲、すなわちABC公園を中心として、他の提供情報「ABC公園通過!」が提供された時刻「9:00」と対象提供情報が提供された時刻「9:10」との時間間隔である10分間に、SA13で取得した移動速度情報に基づき特定されるABC公園近傍の移動速度を乗じることで得られる距離を半径とする範囲(図5で点線で示した範囲)と、DEFドームを中心として、他の提供情報「DEFドームなう」が提供された時刻「9:25」と対象提供情報が提供された時刻「9:10」との時間間隔である15分間に、SA13で取得した移動速度情報に基づき特定されるDEFドーム近傍の移動速度を乗じることで得られる距離を半径とする範囲(図5で一点鎖線で示した範囲)とが重複する範囲(図5中のハッチング領域内の位置)を特定する。そして、位置特定部13aは、当該特定した範囲内の位置であって、SA16で特定した他の提供情報が提供された各位置から対象提供情報が提供された位置に向かう方向にある位置、すなわちABC公園とDEFドームとの間にある位置を、対象提供情報「渋滞〜」が提供された位置として特定する。これにより、例えば対象提供情報「渋滞〜」が提供された位置の近傍において渋滞が発生していると特定する等、対象提供情報が提供された位置と関連付けて、当該対象提供情報を有効に利用することができる。
【0049】
図3に戻り、位置特定部13aは、SA17で特定した対象提供情報が提供された位置を、位置特定結果としてスピーカ11やディスプレイ12を介して出力する(SA18)。SA18の処理の後、制御部13は位置特定処理を終了する。
【0050】
(効果)
このように本実施の形態によれば、位置特定部13aは、提供された位置を特定する対象となる対象提供情報に対応する提供者識別情報及び時刻情報を提供情報サーバ3から取得し、当該取得した提供者識別情報に対応する他の提供情報であって、当該他の提供情報が提供された位置を特定する位置情報を含む他の提供情報を提供情報サーバ3から取得し、当該取得した他の提供情報に含まれる位置情報、当該取得した他の提供情報に対応する時刻情報、及び対象提供情報に対応する時刻情報に基づき、対象提供情報が提供された位置を特定するので、位置情報が付加されている他の提供情報に基づいて、位置情報が付加されていない対象提供情報が提供された位置を特定することができる。これにより、対象提供情報が提供された位置と関連付けて、当該対象提供情報を有効に利用することができる。
【0051】
また、位置特定部13aは、取得した他の提供情報に対応する時刻情報と対象提供情報に対応する時刻情報とに基づき、他の提供情報が提供された時刻と対象提供情報が提供された時刻との時間間隔を特定し、当該特定した時間間隔と、他の提供情報に含まれる位置情報とに基づき、対象提供情報が提供された位置を特定するので、位置情報が付加されている他の提供情報に基づいて、位置情報が付加されていない対象提供情報が提供された位置を特定することができる。
【0052】
特に、位置特定部13aは、他の提供情報が提供された時刻と対象提供情報が提供された時刻との時間間隔と、移動速度情報とに基づき、他の提供情報を提供した時と対象提供情報を提供した時との間で情報提供者が移動可能な移動範囲を特定し、当該特定した移動範囲内の位置を、対象提供情報が提供された位置として特定するので、位置情報が付加されていない対象提供情報が提供された位置を一層正確に特定することができる。
【0053】
また、位置特定部13aは、取得した他の複数の提供情報に対応する時刻情報と対象提供情報に対応する時刻情報とに基づき、他の複数の提供情報と対象提供情報とが提供された順序を特定し、当該特定した順序と、他の複数の提供情報に含まれる位置情報とに基づき、他の複数の提供情報が提供された各位置から対象提供情報が提供された位置に向かう方向を特定するので、位置情報が付加されていない対象提供情報が提供された位置を更に狭い範囲に限定して特定することができる。
【0054】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0055】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0056】
(位置特定処理について)
上述の実施の形態では、対象提供情報を提供情報サーバ3に検索させるための検索条件として、渋滞に関する提供情報を検索するためのキーワード「渋滞」を用いた場合を例として説明したが、他の検索条件を用いてもよい。例えば、人気店に関する提供情報を検索するためのキーワードとして当該店舗名を用いたり、有名人に関する提供情報を検索するためのキーワードとして当該有名人の名前を用いてもよい。これにより、人気店や有名人に関する提供情報が提供された位置を位置特定装置1により特定し、当該特定した位置と、当該人気店や有名人に関する提供情報とを関連付けて有効に利用することができる。
【0057】
また、上述の実施の形態では、他の提供情報が提供された位置の近傍の道路を通行する車両の移動速度を特定する情報を、VICSを用いて取得した交通情報やプローブ情報を利用して、移動速度情報として取得し、他の提供情報が提供された時刻と対象提供情報が提供された時刻との時間間隔に、移動速度情報に基づき特定される他の提供情報が提供された位置の近傍の移動速度を乗じることで得られる距離を半径とする範囲を、他の提供情報を提供した時と対象提供情報を提供した時との間で情報提供者が移動可能な移動範囲として特定すると説明したが、他の方法で移動範囲を特定してもよい。例えば、VICSやプローブ情報に基づいて、他の提供情報が提供された位置の近傍地点間の所要時間情報を取得し、当該取得した所要時間情報と、他の提供情報が提供された時刻と対象提供情報が提供された時刻との時間間隔とに基づき、他の提供情報を提供した時と対象提供情報を提供した時との間で情報提供者が移動可能な移動範囲を特定するようにしてもよい。
【0058】
また、位置特定部13aが、対象提供情報の直前に他の提供情報が提供された時刻と対象提供情報が提供された時刻との時間間隔と、対象提供情報の直後に他の提供情報が提供された時刻と対象提供情報が提供された時刻との時間間隔との比率を特定し、当該特定した比率と、対象提供情報の直前及び直後に提供された他の提供情報の位置情報とに基づき、対象提供情報が提供された位置を特定するようにしてもよい。例えば図5の例において、位置特定部13aが、他の提供情報「ABC公園通過!」が提供された時刻「9:00」と対象提供情報が提供された時刻「9:10」との時間間隔である10分間と、他の提供情報「DEFドームなう」が提供された時刻「9:25」と対象提供情報が提供された時刻「9:10」との時間間隔である15分間との比率として「2対3」を特定し、他の提供情報「ABC公園通過!」が提供されたABC公園からの距離と、他の提供情報「DEFドームなう」が提供されたDEFドームからの距離との比率が2対3となる位置を、対象提供情報が提供された位置として特定するようにしてもよい。これにより、移動速度情報取得部13bが移動速度情報を取得できない場合であっても、位置情報が付加されていない対象提供情報が提供された位置を特定することができる。
【0059】
また、上述の実施の形態では、図2のSA7において、位置特定部13aは、対象提供情報の直前及び直後に提供された他の提供情報の送信を、提供情報サーバ3に要求すると説明したが、これに限らず、対象提供情報を提供した情報提供者と同じ情報提供者から提供された任意の他の提供情報の送信を提供情報サーバ3に要求するようにしてもよい。これにより、他の複数の提供情報に含まれる位置情報、当該取得した他の複数の提供情報に対応する時刻情報、及び対象提供情報に対応する時刻情報に基づき、対象提供情報が提供された位置を一層正確に特定することができる。
【0060】
また、上述の実施の形態では、対象提供情報に関連付けられている時刻情報や他の提供情報に関連付けられている時刻情報を用いて位置特定処理を行うと説明したが、提供情報自体に含まれる時刻情報を用いて位置特定処理を行うようにしてもよい。例えば、位置特定部13aが、他の提供情報「ABC公園に14:00到着予定!」を提供情報サーバ3から取得した場合、位置特定部13aは、形態素解析等の公知の言語処理技術を用いて当該他の提供情報を解析することにより、当該他の提供情報を提供した情報提供者が、14:00にABC公園の近傍に位置すると特定する。そして、当該特定結果を用いて、図2のSA13以降の各処理と同様の処理を行うことで、位置特定部13aは対象提供情報が提供された位置を特定する。
【符号の説明】
【0061】
1 位置特定装置
2 ネットワーク
3 提供情報サーバ
10 通信部
11 スピーカ
12 ディスプレイ
13 制御部
13a 位置特定部
13b 移動速度情報取得部
14 データ記録部
14a 地図情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提供者から提供された提供情報を、当該情報提供者を一意に識別する提供者識別情報と、当該提供情報が提供された時刻を特定する時刻情報とに関連付けて格納する提供情報格納手段に、ネットワークを介して通信可能に接続された位置特定装置であって、
提供された位置を特定する対象となる対象提供情報に対応する前記提供者識別情報及び前記時刻情報を前記提供情報格納手段から取得し、当該取得した提供者識別情報に対応する他の前記提供情報であって、当該他の提供情報が提供された位置を特定する位置情報を含む他の提供情報を前記提供情報格納手段から取得し、当該取得した他の提供情報に含まれる位置情報、当該取得した他の提供情報に対応する時刻情報、及び前記対象提供情報に対応する時刻情報に基づき、当該対象提供情報が提供された位置を特定する位置特定手段、
を備える位置特定装置。
【請求項2】
前記位置特定手段は、前記取得した他の提供情報に対応する時刻情報と前記対象提供情報に対応する時刻情報とに基づき、当該他の提供情報が提供された時刻と当該対象提供情報が提供された時刻との時間間隔を特定し、当該特定した時間間隔と、当該他の提供情報に含まれる位置情報とに基づき、当該対象提供情報が提供された位置を特定する、
請求項1に記載の位置特定装置。
【請求項3】
前記対象提供情報を提供した前記情報提供者の移動速度に関する移動速度情報を取得する移動速度情報取得手段を備え、
前記位置特定手段は、前記他の提供情報が提供された時刻と前記対象提供情報が提供された時刻との時間間隔と、前記移動速度情報とに基づき、当該他の提供情報を提供した時と当該対象提供情報を提供した時との間で前記情報提供者が移動可能な移動範囲を特定し、当該特定した移動範囲内の位置を、前記対象提供情報が提供された位置として特定する、
請求項2に記載の位置特定装置。
【請求項4】
前記位置特定手段は、前記取得した他の複数の提供情報に対応する時刻情報と前記対象提供情報に対応する時刻情報とに基づき、当該他の複数の提供情報と当該対象提供情報とが提供された順序を特定し、当該特定した順序と、当該他の複数の提供情報に含まれる位置情報とに基づき、当該他の複数の提供情報が提供された各位置から当該対象提供情報が提供された位置に向かう方向を特定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の位置特定装置。
【請求項5】
情報提供者から提供された提供情報を、当該情報提供者を一意に識別する提供者識別情報と、当該提供情報が提供された時刻を特定する時刻情報とに関連付けて格納する提供情報格納手段に、ネットワークを介して通信可能に接続された位置特定装置が実行する位置特定方法であって、
提供された位置を特定する対象となる対象提供情報に対応する前記提供者識別情報及び前記時刻情報を前記提供情報格納手段から取得し、当該取得した提供者識別情報に対応する他の前記提供情報であって、当該他の提供情報が提供された位置を特定する位置情報を含む他の提供情報を前記提供情報格納手段から取得し、当該取得した他の提供情報に含まれる位置情報、当該取得した他の提供情報に対応する時刻情報、及び前記対象提供情報に対応する時刻情報に基づき、当該対象提供情報が提供された位置を特定する、
位置特定方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させる位置特定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−118755(P2012−118755A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267811(P2010−267811)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】